JP5817414B2 - 止まり穴洗浄装置および止まり穴洗浄方法 - Google Patents
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また、止まり穴内に照射した洗浄液が、洗浄対象である止まり穴以外の領域を流れることがないので、止まり穴から取り除いた汚染物の止まり穴以外の領域への再付着を防止することができる。
また、止まり穴内に照射した洗浄液が、洗浄対象である止まり穴以外の領域を流れることがないので、止まり穴から取り除いた汚染物の止まり穴以外の領域への再付着を防止することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における止まり穴洗浄装置の全体構成を模式的に示す概略側面図である。本実施の形態1の止まり穴洗浄装置は、被洗浄物に形成された止まり穴に取り付ける蓋部材3、洗浄液9を収容する循環用タンク8、洗浄液9に微細気泡を発生する気泡発生装置6、洗浄液9を循環させる循環用ポンプ10、循環用タンク8と止まり穴との間で洗浄液9が循環する循環路からなる。蓋部材3は、供給口5と回収口4a,4bを備える。循環路は、洗浄液9を循環用タンク8から止まり穴へ供給する供給路11と、洗浄液9を止まり穴から循環用タンク8へ回収する回収路12,22とからなる。
以下の説明では、各流路の上流側の端部をアルファベットのaをそれぞれの符号に付した11a,12a,22aなどで表し、下流側の端部をアルファベットのbをそれぞれの符号に付した11b,12b,22bなどで表す。
本実施の形態1の止まり穴洗浄装置は、蓋部材3が取り付けられた止まり穴と循環用タンク8との間で洗浄液9が循環し、被洗浄物の止まり穴2以外の部分に洗浄液9が飛散、流出することなく止まり穴内の洗浄が可能な構造となっている。
図2に示すように蓋部材3を被洗浄物1に設置すると、蓋部材3の本体部3bの軸方向の一方の端部が止まり穴2の内部に挿入され、蓋部材3のフランジ部3aが被洗浄物1の表面に突き当たる。止まり穴2の内部に挿入された蓋部材3の本体部3bの側面は、止まり穴2の内壁と接する。止まり穴2の内部に挿入された蓋部材3の本体部3bの端面は、止まり穴2の底部と所定の間隔H1を維持して対向する。蓋部材3は、図示しないネジでフランジ部3aが被洗浄物1に固定される。
本実施の形態1の止まり穴洗浄装置は、径がφ5cm〜20cm程度の止まり穴2の洗浄を想定しているが、特にφ5cm〜10cmの止まり穴2の洗浄に適している。本体部3bの端面と止まり穴の底部との間隔H1は、例えば、止まり穴2の径がφ5cm、蓋部材3の軸方向の厚みが2cmである場合、1cm〜20cm程度が適しており、特に1cm〜10cmの範囲が好ましい。
蓋部材3の材質は、耐食性の高い材質が好ましく、特にはステンレスが好ましい。
気泡発生装置6は、市販されているいずれのものを使用しても洗浄力を得ることができるが、ベンチュリータイプのインジェクタが洗浄力・簡易性の点で有効である。止まり穴2の深さにもよるが、5cm程度の深さの止まり穴2の場合、洗浄液9の供給量は4〜10L/minの範囲が好ましい。
これに対して本実施の形態1による止まり穴洗浄装置では、循環用タンク8に保持された洗浄液9の液面付近と循環用タンク8の底部付近とを避けた位置から洗浄液9を取り出して止まり穴2に供給することで、油分や切削粉などの汚染物が含まれていない洗浄液9で止まり穴2内を洗浄することが可能になる。
これに対して本実施の形態1による止まり穴洗浄装置では、循環用タンク8と止まり穴2内とをつなぐ循環路で洗浄液9を循環させるので、止まり穴2内を洗浄した洗浄液9が止まり穴2から流出し、洗浄対象である止まり穴2以外の領域を流れることがない。その結果、止まり穴2から取り除いた汚染物の止まり穴2以外の領域への再付着や、被洗浄物1の表面に色差が生じる外観上の不具合を防止することができる。
これに対して本実施の形態1による止まり穴洗浄装置では、循環用タンク8と止まり穴2内とをつなぐ循環路で洗浄液9を循環させるので、止まり穴2内を洗浄した洗浄液9が止まり穴2から流出し、被洗浄物1の表面や外気に触れているパンの表面を流れて洗浄液9の温度が変化することがない。その結果、洗浄液9を加熱昇温するヒーターの容量の増大を防止することができる。
これに対して本実施の形態1による止まり穴洗浄装置では、洗浄液9として、添加剤を少量含有する水を使用するため、止まり穴2内部に残留している油を洗浄液9に溶解させることなく、分離除去できる。このため、洗浄液9の劣化が少なく、長期間、洗浄液9を交換することなく、洗浄能力を維持することができる。その結果、洗浄液9のランニングコスト低減、洗浄装置のメンテナンス回数削減という効果が得られる。
この発明の実施の形態2における止まり穴洗浄装置の構成について、図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態2における止まり穴洗浄装置の全体構成を模式的に示す概略側面図である。洗浄する際には、図3の止まり穴洗浄装置のうち破線の円で囲んだ蓋部材部分が洗浄対象である止まり穴に設置される。この実施の形態においては、実施の形態1と比較して、循環用タンク8の洗浄液9に含まれる汚染物を除去し、循環用タンク8内の洗浄液9を浄化する機構を備える点が主に異なる。なお、本実施の形態のこれ以外の構成は上述した実施の形態1と同様であるので、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
洗浄液9の浄化の観点からは、止まり穴2の洗浄と循環用タンク8内の洗浄液9の浄化は同時に行うことが好ましい。ただし、洗浄の頻度が少ない場合や、被洗浄物に付着している汚染物が少ない場合などは、循環用タンク8内の洗浄液9の汚染速度が遅いため、洗浄工程と浄化工程とを別々に行っても差し支えない。また、洗浄工程を繰り返し実施し、洗浄液9の汚染が一定レベルを超えた時点で浄化工程を実施してもよい。これにより、不要な浄化処理を行う必要がなく、洗浄液9の浄化に要するコストを低減することができる。
この発明の実施の形態3における止まり穴洗浄装置の構成について、図4と図5を用いて説明する。図4は、本発明の実施の形態3における止まり穴洗浄装置の全体構成を模式的に示す概略側面図である。図5は、図4の蓋部材の内部構造を示す模式図である。この実施の形態においては、実施の形態1および2と比較して蓋部材、供給口、および回収口の構造が異なる。なお、実施の形態1および2と同一または相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。
このように構成することで、蓋部材を兼ねた洗浄液回収配管34の軸方向に垂直な断面積の内、洗浄液供給配管35が占める部分を除いた全領域を洗浄液9の回収を行う回収口として使用できるので、洗浄液9を回収する際の圧力損失を低減することが可能となる。また、蓋部材の小型・簡略化が図れる。
例えば、止まり穴2の径がφ5〜10cm、洗浄液9の流量が7L/minの場合、洗浄液供給配管35の端部35bの先端と止まり穴2の底部との距離H2は、30〜200mmの範囲が好ましく、特には50〜100mmの範囲が好ましい。
蓋部材を兼ねた洗浄液回収配管34の外部に気泡発生装置6を設置することで、蓋部材を小型・簡略化することができ、装置の製造コストを低減することができる。
Claims (7)
- 被洗浄物に形成された止まり穴に洗浄液を供給する供給口と前記止まり穴から前記洗浄液を回収する回収口とを備え前記止まり穴の開口を覆う蓋部材と、
前記洗浄液を循環用タンクから前記供給口へ供給する供給路と前記洗浄液を前記回収口から前記循環用タンクへ回収する回収路とを備えた循環路と、
前記洗浄液を前記循環路で循環させる循環用ポンプと、
前記供給口へ供給する前記洗浄液に微細気泡を生成する気泡生成手段とを備え、
前記蓋部材が備える前記供給口と前記回収口とのうち前記供給口のみが前記蓋部材から前記止まり穴の内部の底部へ向かう方向に突き出た筒形状であることを特徴とする止まり穴洗浄装置。 - 回収口は、供給口と中心軸を一致させた筒形状で前記供給口より大口径であることを特徴とする請求項1に記載の止まり穴洗浄装置。
- 被洗浄物に形成された止まり穴に洗浄液を供給する供給口と前記止まり穴から前記洗浄液を回収する回収口とを備え前記止まり穴の開口を覆う蓋部材と、
前記洗浄液を循環用タンクから前記供給口へ供給する供給路と前記洗浄液を前記回収口から前記循環用タンクへ回収する回収路とを備えた循環路と、
前記洗浄液を前記循環路で循環させる循環用ポンプと、
前記供給口へ供給する前記洗浄液に微細気泡を生成する気泡生成手段とを備え、
前記供給路の一方の端部は、前記洗浄液の液面と底面とを除く位置で前記循環用タンクに接続されることを特徴とする止まり穴洗浄装置。 - 洗浄液は、添加剤を含む水であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の止まり穴洗浄装置。
- 循環用タンクの上部から溢れた洗浄液を回収する浄化用タンクと、
前記洗浄液を前記浄化用タンクから前記循環用タンクへ浄化用ポンプで供給する浄化路と、
前記浄化用タンクから前記循環用タンクに供給する前記洗浄液に微細気泡を生成する浄化用気泡生成手段とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の止まり穴洗浄装置。 - 浄化用気泡生成手段は、循環用タンクの底部に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の止まり穴洗浄装置。
- 被洗浄物に形成された止まり穴洗浄方法であって、
前記止まり穴に洗浄液を供給する供給口と前記止まり穴から前記洗浄液を回収する回収口とを備えた蓋部材で前記止まり穴の開口を覆う覆い工程と、
前記洗浄液を循環用タンクから前記供給口へ供給する供給路と前記洗浄液を前記回収口から前記循環用タンクへ回収する回収路とを備えた循環路で前記洗浄液を循環させる循環工程と、
前記循環用タンクから前記供給口へ供給する前記洗浄液に微細気泡を生成する気泡生成工程とを備え、
前記蓋部材が備える前記供給口と前記回収口とのうち前記供給口のみが前記蓋部材から前記止まり穴の内部の底部へ向かう方向に突き出た筒形状であることを特徴とする止まり穴洗浄方法。
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