JP5816302B2 - ボタン取付装置及びボタン取付方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ボタン取付装置及びボタン取付方法に関し、更に詳しくは、ボタン本体をボタン取付具を用いて衣服等の生地に取り付ける際に、ボタン本体と生地の間又はボタン取付具と生地の間に中間材を介在させてボタン本体を生地に取り付けることができるボタン取付装置及びボタン取付方法に関する。
ボタン本体を生地に取り付ける場合、一般に、上方ダイにボタン本体を保持させ、下方ダイにボタン取付具を載置した後、上方ダイを下方ダイに向かって降下させる。そして、ボタン取付具のポストが、生地を上方に貫通し、次いでボタン本体の取り付け用の開口を通った後、上方ダイのパンチで加締められることにより、ボタン本体が生地に固定される。ボタン本体が取り付けられた生地は、ボタン本体とボタン取付具との間で圧縮されるが、生地が薄い場合、取り付けたボタン本体がずれたり、外れ易くなる等、取り付け不良が生じるおそれがある。このような場合に、従来から、ボタン本体と生地との間又はボタン取付具と生地との間にパッキン等とも称される中間材を介在させて生地厚の不足を補っている。また、特開平9−209209号公報には、生地厚とは無関係に、衣服等のデザイン性を高める目的で、ボタン本体よりも外径が大きい中間材(化粧部材)を介在させる技術が開示されている。
特開平9−209209号公報
しかしながら、ボタン本体の生地への取り付け時に中間材を介在させる場合、作業者が手作業で中間材を上方ダイ又は下方ダイに保持させているのが現状である。そのため、ボタン本体の取り付け作業の効率が悪いという問題がある。
従って、本発明の目的は、ボタン本体をボタン取付具を用いて生地に取り付ける作業時に中間材を自動的に供給することができ、中間材と共にボタン本体を生地に取り付ける作業の効率を高めることができるボタン取付装置及びボタン取付方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明によれば、ボタン本体をボタン取付具にて生地に取り付けるためのボタン取付装置であって、ボタン本体を保持させる第1ダイ及びボタン取付具を保持させる第2ダイを含むボタン取付部と、ボタン本体と生地との間又はボタン取付具と生地との間に介在させるための中間材を、帯状のシート材から切断して形成する中間材形成部と、中間材形成部で形成した中間材をボタン取付部に搬送して、第1ダイ又は第2ダイに供給する中間材搬送部とを備えたボタン取付装置が提供される。
本発明では、中間材形成部でシート材から切断した中間材を、ボタン取付部における、ボタン本体を保持している(又は保持直前の)第1ダイ又はボタン取付具を保持している(又は保持直前の)第2ダイに中間材搬送部で自動的に搬送して供給した後、第1ダイを第2ダイに向かって相対的に移動させることにより、ボタン本体と生地との間又はボタン取付具と生地との間に中間材を介在させて、ボタン本体を生地に取り付けることができる。第1ダイ及び第2ダイへのボタン本体及びボタン取付具の供給は、作業者による手作業により又は自動供給装置により自動的に行われ得、いずれの場合も、中間材形成部で形成された中間材を、中間材搬送部によりボタン取付部の第1ダイ又は第2ダイに自動的に供給することができる。
シート材すなわち中間材としては、織物、布、不織布、フェルト、皮、樹脂シート等が含まれる。また、シート材すなわち中間材の材質としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等を好ましく用いることができるが、これらに限定されるものではない。中間材の形状は、一般的には円形であるが、これに限らず、例えば楕円形、多角形、星形等であってもよい。中間材の大きさは、ボタン本体又はボタン取付具の大きさよりも小さい場合も大きい場合もある。生地には、衣服、鞄等をなす織物、布、不織布、フェルト、皮、樹脂シート等が含まれる。ボタン本体には、樹脂製又は金属製のスナップボタン、飾りボタン、ハトメ等が含まれるが、これらに限定されるものではない。ボタン取付具は、板状のベースとベースから突出する一本又は複数本のポスト、ピン等とを有する樹脂製又は金属製の部品であり、ポスト、ピンが生地を貫通した後、ボタン本体側で加締められる。なお、第1ダイ及び第2ダイにボタン本体及びボタン取付具を保持させる態様には、第1ダイ又は第2ダイ上にボタン本体又はボタン取付具を載置することが含まれる。
中間材形成部は、帯状もしくはテープ状のシート材から切断刃(カッター)により中間材を連続的に切り離すことができる。シート材はロール状に巻かれた状態からシート材を送り出すことができる。中間材搬送部は、中間材形成部から中間材を受け取り、この中間材をボタン取付部へと移動させ、第1ダイ又は第2ダイに受け渡すことができる。中間材を第1ダイ又は第2ダイに受け渡す方法としては、第1ダイ又は第2ダイに中間材を嵌め込むことができる中間材保持部を設け、この中間材保持部に仮留めしたり、シート材の一面に粘着剤を事前に塗布しておき、中間材を第1ダイ又は第2ダイに貼り付けて仮留めする等を挙げることができる。または、第1ダイ又は第2ダイに保持したボタン本体またはボタン取付具に貼り付けて仮留めすることもできる。そのため、本発明において、第1ダイ又は第2ダイに対して中間材を供給もしくは受け渡すことには、第1ダイ又は第2ダイが保持したボタン本体又はボタン取付具に中間材を受け渡すことを含む。なお、中間材形成部におけるシート材から中間材の切断は、カッター等の切断刃によるものの他、熱によるガス溶断、レーザー切断、プラズマ切断によるものであってもよい。
本発明において、前記中間材搬送部は、ボタン取付部に搬送した前記中間材を、第1ダイ又は第2ダイに保持させることを含むことができる。この場合、中間材形成部で形成された中間材は、中間材搬送部により第1ダイ又は第2ダイに搬送され仮留めされる。
本発明において、前記中間材搬送部は、中間材形成部で形成した中間材を受け取る中間材受け取り部と、中間材受け取り部を、中間材形成部に対応する第1位置と、ボタン取付部に対応する第2位置との間に移動させるための第1移動機構とを含むことができる。第1移動機構は、中間部受け取り部を第1位置と第2位置との間に移動させるための機構であり、シリンダ等のアクチュエータ、モータ、ロボットアーム等を利用することができる。
本発明において、前記中間材搬送部は、前記第2位置において、前記中間材受け取り部を、第1ダイ又は第2ダイから比較的離れた初期位置と、第1ダイ又は第2ダイに中間材を受け渡すために第1ダイ又は第2ダイに近接した受け渡し位置との間に移動させるための第2移動機構を含むことができる。第2移動機構は、第2位置において、中間材受け取り部を初期位置と受け渡し位置との間に変位させるための機構であり、シリンダ等のアクチュエータ、モータ、ロボットアーム等を利用することができる。なお、第1ダイ又は第2ダイから比較的離れた初期位置とは、初期位置が受け渡し位置に比べて第1ダイ又は第2ダイから離れていることを意味する。
本発明において、前記中間材形成部は、前記シート材がロール状に巻かれたシート供給部と、シート材を引っ張ることにより、シート供給部からシート材を送り出させる駆動ローラと、シート供給部と駆動ローラとの間に設けた、シート材から中間材を切り離すための切断部とを含むことができる。この場合、駆動ローラが回転してシート材を引っ張ることにより、シート供給部からシート材が送り出され、シート供給部と駆動ローラとの間で切断部の切断刃等によりシート材から中間材が打ち抜かれる。そのため、中間材が打ち抜かれた後のシート材は帯状のままである。
本発明において、前記第1ダイは、ボタン本体の外形より大きい外形の、中間材を保持可能な中間材保持部を有する。この場合、中間材がボタン本体より大きいため、生地に取り付けられたボタン本体の周囲に中間材が現れる。そのため、中間材の色や形状等を適宜選択することにより、デザイン性を高めることができる。
別の本発明によれば、ボタン本体を第1ダイに保持させると共に、ボタン取付具を第2ダイに保持させる工程Aと、帯状のシート材から中間材を切断して形成する工程Bと、前記中間材を第1ダイ又は第2ダイに自動的に搬送して受け渡す工程Cと、ボタン本体と生地との間又はボタン取付具と生地との間に中間材を介在させて、ボタン本体を、ボタン取付具にて生地に取り付ける工程Dとを含むボタン取付方法が提供される。本発明において、前記工程Bと前記工程Dが同時に行われ得る。
本発明では、ボタン本体をボタン取付具を用いて生地に取り付ける際に、中間材を自動的に供給してボタン本体と生地との間又はボタン取付具と生地との間に介在させることができる。そのため、ボタン取り付けの作業性が向上する。
図1は、ボタン本体と、中間材と、生地と、ボタン取付具とを上下に同心状に配列した状態を示す斜視説明図である。 図2は、図1の断面説明図である。 図3は、ボタン本体の生地への取り付けが完了した状態の断面説明図である。 図4は、本発明の一実施形態に係るボタン取付装置を概略的に示す側面図である。 図5は、図4のボタン取付装置の概略正面図である。 図6は、ボタン取付装置の主要部を拡大して略示する断面説明図であり、中間材受け取り部が第1位置にある状態を示す。 図7は、図6の状態から中間材受け取り部が第2位置に移動した状態を示す断面説明図である。 図8は、図7のボタン取付部を拡大して示す断面説明図であり、中間材受け取り部は第2位置における初期位置にある。 図9は、中間材受け取り部が第2位置における受け渡し位置に移動した状態を拡大して示す断面説明図である。 図10は、中間材支持部が第2位置から第1位置に戻った状態を示す断面説明図である。 図11は、ボタン取付部での第1ダイの降下と中間材形成部での切断刃の降下が同時に行われている状態を示す断面説明図である。 図12は、ボタン取付具のポストを加締めてボタン本体を生地に取り付けている状態を拡大して示す断面説明図である。 図13は、切断刃により中間材を切り出して中間材受け取り部上に供給している状態を拡大して示す断面説明図である。 図14は、図11の状態の後に第1ダイ及び切断刃が上方の初期位置に戻った状態を示す断面説明図である。 図15は、中間部材をボタン取付具と生地との間に配置した例を示す、ボタン本体を生地に取り付けた状態を示す断面説明図である。 図16は、本発明に係るボタン取付装置で取り付け可能なボタン本体とボタン取付具の組の別の例を示す断面説明図である。 図17は、本発明に係るボタン取付装置で取り付け可能なボタン本体とボタン取付具の組の更に別の例を示す断面説明図である。 図18は、図17のボタン本体及びボタン取付具をそれぞれ保持させた第1ダイ及び第2ダイを略示する断面説明図である。 図19は、ボタン取付装置の中間材搬送部における第1搬送機構の別の例を略示する断面説明図である。 図20は、中間材を第2位置で持ち上げる必要のない中間材搬送部の例を略示する断面説明図である。 図21は図20のA−A線断面図である。
以下、本発明に係るボタン取付装置の好適な実施形態を図面を参照して説明するが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で適宜変更等がなされ得る。図1は、本発明に係るボタン取付装置100(図4等参照)によって衣服等の生地1に取り付けられるボタン本体10と、ボタン本体10を生地1に取り付けるために用いるボタン取付具20と、この例ではボタン本体10と生地1との間に介在させる中間材(パッキン)30とを上下に同心状に配列した状態を示す斜視説明図である。図2は図1の断面説明図である。図3は、ボタン本体10の生地1への取り付けが完了した状態の断面説明図である。ボタン本体10は、例えばジーンズ等においてポケットのかん止めや装飾等に使用されるもので、ほぼ円板環状の金属又は樹脂製品であり、中央に上下(上下は図2及び3の紙面に基づく)に貫通する取り付け用の開口11を有する。ボタン本体10の開口11には、ボタン本体10の生地1への取り付け時に、ボタン取付具20の後述するポスト22が生地1を貫通後に通され、次いで加締められる。ボタン本体10は、半径方向の外側端から内側の開口11へと低くなる緩やかな傾斜が付けられた上面12と、水平(上下方向もしくはボタン本体の軸線に垂直な任意の面をいう)な底面13と、上面12と底面13それぞれの半径方向外側端間に延びる、ボタン本体11の軸線にほぼ平行な外周面14と、上面12と底面13それぞれの半径方向内側端間に延びる、開口11を規定する内周面15とを有する。内周面15は、径がほぼ一定の上半部15aと、径が下方へと縮小し、半径方向内側に若干突出する下半部15bとに区分される。ボタン取付具20は、円板状のベース21と、ベース21の中央からベース21と同心状に突出し、突出端が尖るポスト22とを有する金属又は樹脂製品である。ボタン取付具20のポスト22は、ボタン本体10の生地1への取り付け時に、生地1(及び中間材30)を上方に貫通し、次いでボタン本体10の開口11を通過した後、後述するパンチ43(図6等参照)により加締められる。加締められたポスト22(図3参照)は、ボタン本体10の内周面15の下半部15bにより係止され、これにより、ボタン本体10の開口11からの抜脱が防止される。中間材30は、可撓性を有する円形の樹脂シートであり、この例では生地1よりも薄く、直径がボタン本体10の外径を若干上回るように設定される。そのため、生地1に取り付けられたボタン本体10の周囲に中間材30の半径方向外側部分が環状に現れる。これにより、中間材30の色や形状等を適宜選択することにより、デザイン性を高めることができる。なお、中間材30の直径は、ボタン本体10の外径以下でもよく、ボタン本体10の形状は円形に限らず、楕円形、多角形、星形等にすることができる。また、中間材30の形状も円形に限らず、楕円形、多角形、星形等にすることができる。また、中間材30は、特に生地1が薄い場合に、生地厚を補ってボタン本体10の生地1への確実な取り付けを支援する役割を果たし得る。
図4及び5は、本発明の一実施形態に係るボタン取付装置100を概略的に示す側面図及び正面図である。図6はボタン取付装置100の主要部を拡大して略示する断面説明図である。ボタン取付装置100は、ボタン本体10の生地1への取り付け時に、ボタン本体10を保持させる第1ダイ40及びボタン取付具20を保持させる第2ダイ50を含むボタン取付部60と、帯状に長いシート材30aから中間材30を切断して形成する中間材形成部70と、中間材形成部70で形成した中間材30を、ボタン本体10を保持しているか又は保持直前の第1ダイ40に搬送して保持させる中間材搬送部80とを備える。ボタン取付部60において、第1ダイ40は上方に、第2ダイ50は下方の第1ダイ40と同心位置に配置される。本例では、ボタン本体10の生地1への取り付け時に、第1ダイ40と第2ダイ50との間に生地1を配置した状態で、ボタン取付部60の図示しない昇降部により、第1ダイ40が図6の初期位置から降下(第2ダイ50に近接する方向へ移動)し、第2ダイ50は静止したままである。しかしながら、第2ダイ50が上方に移動する場合もある。また、第2ダイ50が上方に、第1ダイ40が下方に配置される場合や、第1及び第2ダイ40、50が横方向に配置される場合もある。
第1ダイ40は、円筒体41と、円筒体41の下端付近に組み込まれたボタン保持部42と、円筒体41の内部を上下に移動可能なパンチ部43と、ボタン保持部42下で円筒体41の下端41aの半径方向内側に形成した中間材保持部44とを備える。円筒体41の内径は、ボタン本体10の外径よりも若干大きい。ボタン保持部42は、一直径方向において対向し、間にボタン本体10を受け入れ可能な二つの保持部材42aと、ボタン本体10を間に受け入れることにより初期位置から半径方向外側にわずかに変位する各保持部材42aを半径方向内側に弾性的に付勢するばね(図示せず)とを含む。各保持部材42aは、その下端に半径方向内側に若干突き出る突起42bを有する。突起42bは、ボタン本体10の底面13を支持する。突起42bの上面は、ボタン本体10から下方に押されると、ばねの付勢に抗して半径方向外側に変位するように傾斜が付けられている。突起42bの下面は保持部材42aの底面と面一である。各保持部材42aは、円筒体41の周方向に沿って長い円弧状の部材であり、円筒体41の下端付近に設けられた二つの周方向に長い貫通孔42cに対して配置される。円筒体41は、二つの貫通孔42cの間にボタン導入口(図示せず)を有し、自動供給装置(図示せず)から供給されるボタン本体10をボタン導入口から二つの保持部材42a間に受け入れるようになっている。ボタン本体10は、作業者がボタン保持部42に対し下方から手動で保持させることもできる。この場合、保持部材42aの突起42bの下面に傾斜を付けて、ボタン本体10を保持させ易くすることができる。
円筒体41の貫通孔42cより下方の下端41aは、円筒体41の貫通孔42cより上方の部分よりも内径がわずかに拡大している。この拡径した下端41aの内周面と各保持部材42aの下面とが、上方に凹となる中間材保持部44を規定する。中間材保持部44の径はボタン本体10の外径よりも大きく、かつ中間材30の直径よりもわずかに小さく設定される。これにより、可撓性を有する中間材30が中間材保持部44に嵌め込まれて(図9等参照)仮留めして保持可能となる。中間材30を、第1ダイ40のボタン本体10の下方に仮留めする別の方法としては、シート材30aの上面に粘着剤を事前に塗布しておき、第1ダイ40に保持したボタン本体10に貼り付けて仮留めして保持することができる。または、粘着剤を塗布した中間材30を第1ダイ40に貼り付けるようにすることもできる。パンチ43は、円筒体41内を上下に移動可能な、円筒体41の内径にほぼ等しい外径の円柱状のパンチ基部43aと、パンチ基部43aの底面から下方にパンチ基部43aと同心状に突出する、パンチ基部43aよりも小径の円柱状のパンチ本体43bとを有する。なお、上記においては、ボタン本体10及び中間材30が円形であることから、その外形は直径に基づいているが、前記したような楕円形や多角形、星形では、外形は、その形状の輪郭となる。また、中間材保持部44による中間材30の保持は、その外形を全域に亘って保持することが好ましいが、部分的に保持するようにしてもよい。部分的とは例えば、対向する2点の間での保持であったり、3点での保持が考えられる。
第2ダイ50は、ボタン取付部材20が上面に載置される略円柱状の支持体51と、支持体51に載せられたボタン取付部材20の周囲を囲み、ボタン本体10の取り付け時に生地1を支持する略円筒状の生地支持部52と、生地支持部52を弾性的に支持する、支持体51に巻かれたコイルばね53と、支持体51の下方に固定された、コイルばね53のばね受け54とを備える。支持体51は外径が拡大した上端部51aを有し、この上端部51aの外径は、ボタン取付部材20のベース21の外径と同じかそれをわずかに上回る程度である。生地支持部52は、支持体51の上端部51aの外径とほぼ等しい内径の円筒状の支持部本体52aと、支持部本体52aの下端から段状に縮径した後、下方に若干延びる支持部基部52bとを有する。支持部基部52bは、初期状態において、コイルばね53により上方に付勢されて、支持体51の上端部51aの下面に突き当たって静止している。この初期状態において、支持部本体52aの上端は、支持体51上に載置されたボタン取付部材20のポスト22の先端と同じ高さとなる。第2ダイ50には、ボタン取付具20が自動供給装置(図示せず)から支持体51上に供給されるようになっている。なお、作業者が手動でボタン取付具20を支持体51上にセットする場合もある。
中間材形成部70は、帯状のシート材30aがロール状に巻かれたシート供給部71と、シート材30aを引っ張ることにより、シート供給部71からシート材30aを送り出させる一対の駆動ローラ72と、シート供給部71と駆動ローラ72との間に設けた、シート材30aから中間材30を円形に打ち抜くための切断部73とを備える。シート材30aは、中間材30の直径を若干上回る横幅を有する。駆動ローラ72は、図示しないモータにより回転駆動させられる。切断部73は、下端に円形の鋭利なエッジを有する円筒状の切断刃73aと、切断刃73aを収容すると共に、シート材30aを水平に通すシート通路73cを有する円筒状のハウジング73bとを備える。切断刃72aは図示しないシリンダー等によりハウジング73b内を昇降可能である。ハウジング73bは、切断刃73aの外径とほぼ等しい内径を有し、下方に開放している。シート材30aは、図6の紙面手前から奥(後方)へとシート通路73cを通過する。以下、図6の紙面手前−奥方向を「前後方向」という。シート通路73cは、図6等の断面では、ハウジング73bの内周面に設けられた溝として現れるが、ハウジング73bを前後方向に貫通している。ハウジング73bは、上方のハウジング本体73baと、ハウジング本体73baの底面に上面が接する環状部73bbとを含み、ハウジング本体73baの底面にシート通路73cを規定する凹部が形成される。シート通路73cを通過中のシート材30aに対し、切断刃73aが降下することにより、図13に拡大して示すように、シート材30aから円形の中間材30が打ち抜かれ、後述する中間材搬送部80の中間材受け取り部81上に落とされる。中間材30が打ち抜かれた後のシート材30aは、打ち抜かれる中間材30の大きさ(直径)がシート材30aの幅よりも小さいため、帯状のまま駆動ローラ72に引っ張ることができ、駆動ローラ72の下流において、図示しない巻き取り部で巻き取られたりボックスに集められた後、再利用等される。また、駆動ローラ72は、巻き取り部であってもよい。
中間材搬送部80は、中間材形成部70でシート材30aから切り離された中間材30を上面で受け取る略円柱状の中間材受け取り部81と;中間材受け取り部81を左端部(左右は図6、7等の紙面に基づき、また、水平における前後方向に垂直な方向である)において支持する左右方向に長い支持部材82と;中間材受け取り部81が中間材形成部70のハウジング73bの直下に来る第1位置(図6参照)と、中間材受け取り部81がボタン取付部60の第1ダイ40の直下に来る第2位置(図7参照)との間に支持部材82を水平移動させるための水平シリンダ83(図5参照)と;左端部が中間材受け取り部81の下端部に連結され、かつ左右方向中間部が支持部材82と一体の中間支持部82e(図7参照)に枢動可能に連結される作動杆84と;支持部材82が第2位置にある際に、作動杆84の右端部を下げることにより、作動杆84の左端部を持ち上げて、中間材受け取り部81上の中間材30を第1ダイ40の中間材保持部44に受け渡すための垂直シリンダ85とを備える。中間材受け取り部81は、第1位置では切断刃73a等と同心状となり、第2位置では第1ダイ40と同心状となる。中間材30を第1及び第2位置間に水平移動させるための支持部材82、水平シリンダ83等が特許請求の範囲における第1移動機構を構成する。中間材30を第2位置において持ち上げるための作動杆84、垂直シリンダ85、支持部材82の後述する中間材収容部91等は、特許請求の範囲における第2移動機構を構成する。
中間材受け取り部81は、外径が若干拡大した上端部81aを有し、この上端部81aの上面に中間材30が載せられて搬送される。上端部81aの外径は、中間材30の外径よりもわずかに小さい。中間材受け取り部81の下端部には、左右方向に貫通しかつ下方に開放する凹部81bが形成される。凹部81bには作動杆84の左端部が挿入され、凹部81bの左右方向中間かつ下方に設けた軸部材81cを、作動杆84の左端部に形成された左軸孔84aに通すことにより、作動杆84が中間材受け取り部81に連結される。支持部材82は、中間材受け取り部81を受け入れて支持するための上下方向に貫通する開口部90を左端部に有する。開口部90は、中間材30の外径をわずかに上回る径を有する上方の中間材収容部91と、中間材収容部91の下方で段状に縮径し、中間材受け取り部81の上端部81a以外の部分(以下「受け取り部本体81d」という)の外径をわずかに上回る径を有する下方の受け取り部支持開口92とに区分される。中間材収容部91は、周側面91aと環状の底面91b(図8参照)とにより規定される。中間材収容部91は、中間材受け取り部81が第1位置にある際、中間材形成部70のハウジング73bから排出される中間材30を中間材受け取り部81上に確実に載置させる役割を果たす。また、中間材受け取り部81が第2位置にある際、中間材受け取り部81の上端部81aを後述するように上方に移動させる時のガイドとしての役割を果たす。中間材受け取り部81は、受け取り部本体81dが受け取り部支持開口92から下方に突出し、中間材受け取り部81の上端部81aが中間材収容部91の底面91bに引っ掛かることにより支持される。支持部材82の中間支持部82eには中間軸部材82fが設けられ、この中間軸部材82fを、作動杆84の左右方向中間部に形成された中間軸孔84bに通される。これにより、作動杆84は中間軸部材82fを中心に回動可能となる。なお、垂直シリンダ85が作動していない初期状態では、作動杆84の左端側が右端側よりも下になるように水平に対し傾斜し、垂直シリンダ85が作動すると、右端側が下がり左端側が上昇してほぼ水平となる。
次に、以上のように構成されたボタン取付装置100によりボタン本体10を生地1に取り付ける工程を説明する。図6のボタン取付部60は、第1ダイ40及び第2ダイ50が初期位置にあり、第1ダイ40及び第2ダイ50にボタン本体10及びボタン取付具20がそれぞれ自動供給装置から供給されて保持されている状態である。この状態は、連続的に行われる生地1へのボタン本体10の取り付け作業の前回の作業を終え、第1及び第2ダイ40、50が初期位置に戻って、次の取り付けに係るボタン本体10及びボタン取付具20を受け取った状態でもあり得る。図6の中間材形成部70では、シート通路73cを通過中のシート材30aに対し切断切73aが降下して中間材30を打ち抜き、この中間材30が中間材搬送部80の支持部材82の中間材収容部91から、第1位置にある中間材受け取り部81上に載っている。切断刃73aは上昇して初期位置に戻っている。この中間材30が次のようにして第1ダイ40へと搬送される。まず、水平シリンダ83を作動することにより、図7に示すように、中間材搬送部80の支持部材82が左方に水平移動し、中間材受け取り部81が第2位置に移動する。この移動直後の中間材受け取り部81は第2位置における上下方向下方の初期位置にある。図8は、図7のボタン取付部60を拡大して示す断面説明図である。次いで、垂直シリンダ85を作動すると、作動杆84が中間軸部材82fを中心に時計回り方向に回動し、作動杆84の左端部が初期位置から上昇する。これにより、図9に示すように、中間材受け取り部81が支持部材82の中間材収容部91を介して持ち上げられ、第2位置における上下方向上方の受け渡し位置へと変位する。この受け渡し位置において、中間材受け取り部81上の中間材30が第1ダイ40の中間材保持部44に嵌め込まれて保持される。その後、中間材受け取り部81は第2位置の初期位置に戻され、更に、図10に示すように第1位置に戻される。
次いで、図11に示すように、ボタン取付部60において上方ダイ40が降下してボタン本体10の生地1への取り付け作業が行われると同時に、中間材形成部70において切断刃73aが降下して次の中間材30が切り出される。ボタン取付部60では、ボタン本体10及び中間材30を保持した第1ダイ40が降下することにより、ボタン取付具20のポスト22が生地1と中間材30を貫通した後、ボタン本体10の開口11を通ってボタン本体10の上方に突き出る。この突き出たポスト22は、図12に示すように、第1ダイ40のパンチ43のパンチ本体43bによって加締められる。これにより、ボタン本体10と生地1との間に中間材30が挟み込んだ状態でボタン本体10が生地1に固定される。なお、加締め時にパンチ本体43bがボタン本体10を下方に押すことにより、ボタン保持部42の保持部材42aによるボタン本体10の保持が解除され、また、中間材30も中間材保持部44から排出される。更に、取り付け時において第2ダイ50の生地支持部52は、生地1により下方に押され、コイルばね53の付勢に抗して下方に変位する。図13は、中間材形成部70において切断刃73aが降下してシート材30aから中間材30を切り出し、中間材受け取り部81上に供給している状態を拡大して示す。切断刃73aは最も降下した状態でハウジング73bの下端から下方に突出し、支持部材82の中間材収容部91内に入り込む。
図14は、図11に示した、ボタン取付部60での第1ダイ40の降下によるボタン取付作業と中間材形成部70における切断刃73aの降下による中間材30の形成及び中間材受け取り部81への供給作業の後に、第1ダイ40及び切断刃73aそれぞれが上方の初期位置に戻った状態を示す。この際、ボタン取付部60では、生地1においてボタン本体10が取り付けられた箇所が作業者又は機械によりずらされ、生地1の新たな取り付け箇所が第2ダイ50上方に配置される。また、第1ダイ40及び第2ダイ50は取り付け前に保持していたボタン本体10及びボタン取付具20を放出して保持していないが、初期位置に戻るとほぼ同時にボタン本体10及びボタン取付具20が第1及び第2ダイ40、50にそれぞれ自動供給される。中間材形成部70では、シート材30aが移動して次の切断箇所が切断刃73aの直下に来る。その後、中間材受け取り部81が第1位置から第2位置へ、第2位置の初期位置から受け渡し位置へと移動する等、上述した動作が繰り返される。ボタン取付装置100では、ボタン本体10をボタン取付具20を用いて生地1に取り付ける際に、中間材30を中間材形成部70で自動的に形成すると共に、中間材搬送部80によりボタン取付部60に自動的に供給して、ボタン本体10と生地1との間又はボタン取付具20と生地1との間に介在させることができる。そのため、中間材30と共にボタン本体10を生地1に取り付ける作業の効率が高まる。
以上の実施形態では、中間材30をボタン本体10と生地1との間に介在させる例を説明したが、本発明では、中間材30をボタン取付具20と生地1との間に配置することもできる。この場合、例えば、第1ダイ40が下方に、第2ダイ50が上方に配置され得る。図15は、装飾用のボタン本体10aをボタン取付具20で生地1に取り付けた状態を示す断面説明図であり、中間材30がボタン取付具20と生地1との間に取り付ける。なお、生地1、ボタン取付具20及び中間材30は図1等に示すものと実質的に同じものであるため、図15において同じ参照番号を用いる。ボタン本体10aは、金属板を絞り加工等してなり、生地1を貫通したボタン取付具20のポスト22を受け入れて変形させるための空間を内側に規定する、上方に凸となる半球状の中央凸部11aと、中央凸部11aの下端から上方に延びた後、半径方向外側に延びるフランジ部12aとを備える。中央凸部11aは、下端が半径方向内側に若干縮小して、変形後のボタン取付具20のポスト22の抜け止めとなる。
図16は、本発明に係るボタン取付装置で取り付け可能なボタン本体とボタン取付具の組の別の例を示す断面説明図である。なお、生地1及び中間材30は図1等に示すものと実質的に同じものであるため、図16において同じ参照番号を用いる。図16に示すボタン本体10bは、円柱状の胴部10baと、胴部10baの上方で外径が半径方向外側に拡張する頭部10bbとに区分される。頭部10bbは、衣服等のボタン穴(図示せず)に出し入れされる。また、ボタン本体10bは、金属製の外殻部11bと、樹脂製のコア11cとからなり、外殻部11bは、胴部10baの底面及び周側面と頭部10bbの下面及び側部の外殻をなす外殻胴部11baと、頭部10bbの上面及び側部の外殻をなす外殻頭部11bbとからなる。外殻頭部11bbにおける頭部10bbの側部をなす部分は、外殻胴部11baにおける頭部10bbの側部をなす部分に対し外側から重なって連結する。ボタン取付具20aは、ベース21aとベース21aから突出する2本のピン22aとを有する。ベース21aは、金属製の外殻部21aaと、ピン22aと一体の樹脂製又は金属製のコア21abとからなる。ボタン本体10bのコア11cの底面には、生地1及び中間材30を貫通し、次いで外殻胴部11baの底部を貫通したボタン取付具20aのピン22aを受け入れて、湾曲させるための凹部11caが設けられる。ボタン取付具20aの外殻胴部11baの底部には、ピン22aを貫通させ易くするため、上方に窪む環状の窪み11bcが形成される。以上のようなボタン本体10b及びボタン取付具20aに対しても生地1への取り付け時に中間材30を自動供給して、ボタン本体10bと生地1間又はボタン取付具20aと生地1間に介在させることができる。なお、ボタン本体10(10a、10b)及びボタン取付具20(20a)を、手作業にて第1ダイ40及び第2ダイ50に取り付けるようにしてもよい。この場合には、中間材30が中間材搬送部80に保持された状態で、ボタン本体10及びボタン取付具20が第1ダイ40及び第2ダイ50に取り付けられるまで待機し、その取り付けが完了した時点で、作業者がスイッチを押すことで、中間材搬送部80が動作し、中間材30を第1ダイ40又は第2ダイ50に搬送し保持するようにし、その後、ボタン本体10がボタン取付具20により生地1に取り付けられる。この例では、ボタン本体10とボタン取付具20とが、第1ダイ40及び第2ダイ50に対して自動的に供給されず手動で取り付けられるため、中間材搬送部80の動作はスイッチによって行われるが、スイッチを押すことで、中間材20を搬送して第1ダイ等に保持する動作とその後の生地1へのボタン本体10の取り付けを自動的に行うこともできる。
以上の例では、ボタン取付具20、20aのポスト22やピン22aを加締めることにより、ボタン本体10、10a、10bを中間材30と共に生地1に取り付ける例を挙げたが、ボタン取付具を加締めることなくボタン本体及び中間材を生地に取り付ける場合もある。図17は、ボタン取付装置100を使用して生地1に取り付けられた状態のボタン本体10cとボタン取付具20bを示す断面説明図であり、ボタン本体10cと生地1との間に中間材30が配置されている。生地1及び中間材30は、図1等に示すものと実質的に同じものであるため、図17において同じ参照番号を用いる。ボタン本体10cは樹脂製であり、円筒状の胴部10caと、胴部10caの上方で外径が半径方向外側に拡張する頭部10cbとを有し、頭部10cbが衣服等のボタン穴(図示せず)に出し入れされる。胴部10caの中心部には、ボタン取付具20bの後述するポスト22bを受け入れるための、底面から上方に延びる内孔10ccが設けられる。内孔10ccは下方に開口するが上方には貫通しない。ボタン取付具20bも樹脂製であり、円板状のベース21bと、ベース21bの中心部から突出する1本のポスト22bとを有する。ポスト22bの外径は、ボタン本体10cの内孔10ccの径よりもわずかに大きく、ポスト22bの外周面には、断面直角三角形状の環状溝23bが軸方向に一例として三つ設けられている。図18は、ボタン本体10c及びボタン取付具20bをそれぞれ保持させた第1ダイ40a及び第2ダイ50を略示する断面説明図である。第1ダイ40aは、既述した第1ダイ40と、パンチ43に代えて円柱状の支持部材40cを備える点を除き、実質的に同じでものであるため、円筒体41、ボタン保持部42及び中間材保持部44について同じ参照番号を用いる。ボタン本体10を生地1に取り付ける場合、ボタン取付装置100の中間材搬送部80による中間材30を第1ダイ40aの中間材保持部44に保持させた後、第1ダイ40aを降下させる。これにより、ボタン取付具20bのポスト22bが生地1、次いで中間材30を上方に貫通した後、ボタン本体10cの内孔10ccに入り込む。この時、ボタン本体10cは支持部材40cにより上方から支持され、内孔10ccよりわずかに大径のポスト22bは環状溝23bからわずかに縮径変形しつつ、内孔10ccの周面に対しくさび状に連結する。このようにして、ボタン本体10c及び中間材30が生地1に固定される。
図19は、ボタン取付装置100における中間材搬送部80の別の例を略示する断面説明図であり、ボタン取付部60及び中間材形成部70は図6等に示すものと同じものであるため、同じ参照番号を付して説明を省略する。中間材搬送部180は、中間材形成部70から中間材30を上面で受け取る円板状の中間材受け取り部181と;中間材受け取り部181を開口部190に受け入れて支持する支持部材182と;中間材受け取り部181が中間材形成部70のハウジング73bの直下に来る第1位置と、中間材受け取り部181がボタン取付部60の第1ダイ40の直下に来る第2位置との間に支持部材182を、支持部材182の一端部に連結する軸部材184を中心に水平に回動させるモータ183(図5参照)と;第2位置にある中間材受け取り部181を持ち上げて、中間材30を第1ダイ40の中間材保持部44に受け渡すための垂直シリンダ185とを備える。垂直シリンダ185は支持部材182の開口部190の下方に配置される。この例では、中間材30を第1及び第2位置間に水平移動させるための支持部材182、モータ183等が特許請求の範囲における第1移動機構を構成し、中間材30を第2位置において持ち上げるための垂直シリンダ185等が特許請求の範囲における第2移動機構を構成する。
以上の説明では、中間材搬送部80、180として、中間材30を第1位置から第2位置に搬送した後、第2位置で上昇させる例を挙げたが、本発明はこれに限定されるものではない。図20は、中間材30を第2位置で持ち上げる必要のない中間材搬送部200の例を略示する断面説明図であり、ボタン取付具20、第2ダイ50、中間材形成部70等は図6等に示すものと同じものであるため、同じ参照番号を付して説明を省略する。図21は図20のA−A線断面図である。中間材搬送部200は、中間材形成部70から中間材30を上面201aで受け取る方形状の中間材受け取り部材(中間材受け取り部)201と;中間材受け取り部材201が中間材形成部70のハウジング73bの直下に来る第1位置と、中間材受け取り部材201上の中間材30がボタン取付部60の後述する第1ダイ40bのボタン保持部142に自動的に受け渡される第2位置との間に中間材受け取り部材201を水平に移動させるための水平シリンダ202とを備える。中間材受け取り部材201の上面201aには、中間材30の周縁の右側部分を支持して、上面201aにおける中間材30の右側への変位を阻止するストッパー201bが設けられる。第1ダイ40bは、円筒体141と、円筒体141の下端部に設けられたボタン保持部142と、パンチ部143と、円筒体141の下に設けられた中間材保持部144とを備える。なお、図20に示されるボタン本体10dは、樹脂製又は金属製の雄スナップであり、円板状の基部11dと、基部11dから突出する円筒状の係合突起12dと、基部11dの中央に形成された取り付け用の開口13dとを有する。第1ダイ40bのボタン保持部142は、円筒体141の中空軸部の下端部にボタン本体10dの係合突起12dを受け入れて弾性的に保持する形態である。第1ダイ40bの中間材保持部144は、円筒体141の下端から下方に突出する前後一対の保持板144a、144aから構成される。保持板144a、144a間の間隔は、中間材30の直径よりわずかに小さく設定される。これにより、中間材30が中間材受け取り部材201により第2位置である第1ダイ40bの中間材保持部144に搬送されると、中間材30は保持板144a、144a間に弾性的に挟まれて保持される。この際、中間材受け取り部材201のストッパー201bは中間材30を左方の保持板144a、144a間へと押す役割を果たす。次いで、ボタン本体10dの生地1への取り付け作業が行われる。
1 生地
10、10a、10b、10c、10d ボタン本体
20、20a、20b ボタン取付具
30 中間材
40、40a、40b 第1ダイ
42、142 ボタン保持部
43 パンチ
44、144 中間材保持部
50 第2ダイ
60 ボタン取付部
70 中間材形成部
71 シート供給部
72 駆動ローラ
73 切断部
73a 切断刃
80、180、200 中間材搬送部
81、181、201 中間材受け取り部
82、182 支持部材
83 水平シリンダ
84 作動杆
85、185 垂直シリンダ
90、190 開口部
91 中間材収容部
92 受け取り部支持開口
100 ボタン取付装置

Claims (10)

  1. ボタン本体(10、10a、10b、10c、10d)をボタン取付具(20、20a、20b)にて生地(1)に取り付けるためのボタン取付装置(100)であって、
    ボタン本体(10、10a、10b、10c、10d)を保持させる第1ダイ(40、40a、40b)及びボタン取付具(20、20a、20b)を保持させる第2ダイ(50)を含むボタン取付部(60)と、
    ボタン本体(10、10a、10b、10c、10d)と生地(1)との間又はボタン取付具(20、20a、20b)と生地(1)との間に介在させるための中間材(30)を、帯状のシート材(30a)から切断して形成する中間材形成部(70)と、
    中間材形成部(70)で形成した中間材(30)をボタン取付部(60)に搬送して、第1ダイ(40、40a、40b)又は第2ダイ(50)に供給する中間材搬送部(80、180、200)とを備えたボタン取付装置。
  2. 前記中間材搬送部(80、180、200)は、ボタン取付部(60)に搬送した前記中間材(30)を、第1ダイ(40、40a、40b)又は第2ダイ(50)に保持させることを含む請求項1記載のボタン取付装置。
  3. 前記中間材搬送部(80、180、200)は、中間材形成部(70)で形成した中間材(30)を受け取る中間材受け取り部(81、181、201)と、中間材受け取り部(81、181、201)を、中間材形成部(70)に対応する第1位置と、ボタン取付部(60)に対応する第2位置との間に移動させるための第1移動機構(82、83;182、183;201、202)とを含む請求項1又は2記載のボタン取付装置。
  4. 前記中間材搬送部(80、180)は、前記第2位置において、前記中間材受け取り部(81、181)を、第1ダイ(40、40a)又は第2ダイ(50)から比較的離れた初期位置と、第1ダイ(40、40a)又は第2ダイ(50)に中間材(30)を受け渡すために第1ダイ(40、40a)又は第2ダイ(50)に近接した受け渡し位置との間に移動させるための第2移動機構(84、85、91;185)を含む請求項3記載のボタン取付装置。
  5. 前記中間材形成部(70)は、前記シート材(30a)がロール状に巻かれたシート供給部(71)と、シート材(30a)を引っ張ることにより、シート供給部(71)からシート材(30a)を送り出させる駆動ローラ(72)と、シート供給部(71)と駆動ローラ(72)との間に設けた、シート材(30a)から中間材(30)を切り離すための切断部(73)とを含む請求項1〜4のいずれか1項記載のボタン取付装置。
  6. 前記第1ダイ(40、40a、40b)は、ボタン本体(10、10a、10b、10c、10d)の外形より大きい外形の、中間材(30)を保持可能な中間材保持部(44、144)を有する請求項1〜5のいずれか1項記載のボタン取付装置。
  7. 前記中間材形成部(70)は、シート材(30a)を通過させるシート通路(73c)と、前記シート通路(73c)を通過中のシート材(30a)から中間材(30)を切断する切断部(73)とを含む請求項1記載のボタン取付装置。
  8. ボタン本体(10、10a、10b、10c、10d)を第1ダイ(40、40a、40b)に保持させると共に、ボタン取付具(20、20a、20b)を第2ダイ(50)に保持させる工程Aと、
    中間材形成部(70)において帯状のシート材(30a)から中間材(30)を切断して形成する工程Bと、
    前記中間材(30)を中間材形成部(70)から第1ダイ(40、40a、40b)又は第2ダイ(50)に自動的に搬送して受け渡す工程Cと、
    ボタン本体(10、10a、10b、10c、10d)と生地(1)との間又はボタン取付具(20、20a、20b)と生地(1)との間に中間材(30)を介在させて、ボタン本体(10、10a、10b、10c、10d)を、ボタン取付具(20、20a、20b)にて生地(1)に取り付ける工程Dとを含むボタン取付方法。
  9. 前記工程Bと前記工程Dが同時に行われる請求項記載のボタン取付方法。
  10. 前記工程Bにおいて、中間材形成部(70)のシート通路(73c)を通過中のシート材(30a)から中間材(30)が切断される請求項8記載のボタン取付方法。
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