JP5816028B2 - スピンドルモータとディスク駆動装置 - Google Patents
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Description
このようなディスク駆動装置に用いるスピンドルモータとして、例えば特許文献1には、図8に示すような外転型のスピンドルモータが開示されている。
ディスクが載置されるターンテーブルと、前記ターンテーブルを回転させるモータとを備え、前記モータの回転軸と一体に回転する磁性体のロータケースの上面板を前記ターンテーブルとしたスピンドルモータであって、
前記ディスクの内縁部を案内する円環状のセンタリング部材が、前記回転軸と同心状に前記ロータケースの上面板に配され、
円環状のクランプマグネットが、前記回転軸と同心状に前記センタリング部材の内側の貫通口部に配されて、前記ロータケースの上面板に当接していることを特徴とする。
前記センタリング部材の内周部と前記クランプマグネットの外周部が当接していることを特徴とする。
前記回転軸は、前記ロータケースの上面板から突出した突出部分を有し、
前記突出部分の周囲に円筒部材が固定され、
前記クランプマグネットは、その内周部が前記円筒部材の外周部に当接されて、前記回転軸と同心状に配されていることを特徴とする。
前記円筒部材は、上部外周に径方向に突出する鍔部を有し、
前記鍔部は、前記クランプマグネットの上面と軸方向に対面することを特徴とする。
前記センタリング部材には、前記クランプマグネットの上面と軸方向に対面する突部が設けられていることを特徴とする。
前記ディスクの上面に配され前記クランプマグネットにより前記ロータケース側に吸引されるクランパを有し、
前記クランパは、下面に突出する円環状突起部を有し、前記円環状突起部の内周部が前記円筒部材の鍔部の外周部に当接して位置決めされることを特徴とする。
前記ディスクの上面に配され前記クランプマグネットにより前記ロータケース側に吸引されるクランパを有し、
前記クランパは、下面に突出する円環状突起部を有し、前記円環状突起部の外周部が前記センタリング部材の突部の先端に当接して位置決めされることを特徴とする。
また、本発明のスピンドルモータによれば、スピンドルモータ全体の高さを抑える必要がない場合には、従来例のものよりも厚いクランプマグネットを用いることができる。このため、所定の吸引力を確保するために、クランプマグネットの材料として磁気吸引力の高い高価な希土類マグネット等に代えて安価なフェライトマグネット等を用いることができ、より低コストなスピンドルモータが提供できる。
本発明の第1実施形態例に係るスピンドルモータの構成を図1及び図2を用いて説明する。図1は、本例のスピンドルモータの平面図である。図2は、図1中の矢印A−Aにおける断面図である。
センタリング部材20Aの下面部24は、平坦面状に形成されておりロータケース10の上面板11と当接されている。
センタリング部材20Aの内周部25の上部には、後述のクランプマグネット30の上面と軸方向に近接して対面する突部27が一体に設けられている。この突部27は、センタリング部材20Aの内周部に沿って回転方向に等間隔に3つ同一形状で配されている。
このため本例のセンタリング部材20Aの下面部24には、センタリング部材20Aの中心から等距離で回転方向に等間隔に3つの突起部26が設けられている。この3つの突起部26は、上面板11に設けられている3つの貫通孔14にそれぞれ挿入される。すると、センタリング部材20Aは、ロータケース10に回転軸15と同心状に位置決めされる。さらに、貫通孔14に挿入された突起部26は、上面板11の下方から熱圧着等により潰されることにより、センタリング部材20Aは、ロータケース10と一体化される。
このクランプマグネット30の外径は、センタリング部材20Aの内周部25の内径と同程度に形成されている。そして、クランプマグネット30が、センタリング部材20Aの貫通口部21に配されると、センタリング部材20Aの内周部25とクランプマグネット30の外周部が当接される。よって、クランプマグネット30は、回転軸15と同心状に位置決めされる。
ステータ50は、回転軸15を回転自在に支承するラジアル軸受51およびスラスト軸受52と、このラジアル軸受51の外周を保持する軸受ホルダ53を有する。また、ステータ50は、軸受ホルダ53の外周に固定されて駆動用マグネット40に対向配置されたステータコア55と、このステータコア55に巻回されたコイル54と、回路基板56を載置したステータベース57を有する。
また、スピンドルモータ全体の高さを抑える必要がない場合には、図8のものよりも厚いクランプマグネットを用いることができる。このため、所定の吸引力を確保するために、クランプマグネットの材料として磁気吸引力の高い高価な希土類マグネット等に代えて安価なフェライトマグネット等を用いることができ、より低コストなスピンドルモータが提供できる。
一方、本発明のスピンドルモータでは、センタリング部材に平板部103Bに相当する部分が無いため、センタリング部材の下方(ロータケース側)からクランプマグネットを配することができる。このため、本例のスピンドルモータ1のように、クランプマグネット30の上面と軸方向に対面する突部27をセンタリング部材20Aに設けることができる。このような突部27は、センタリング部材20Aに当接しているクランプマグネット30に対して抜け止め機能を有するため、熱的信頼性に欠ける接着剤を用いてクランプマグネットを固定する必要がなく、より信頼性の高いスピンドルモータが得られる。
図3は、本発明の第2実施形態例に係るスピンドルモータの平面図である。図4は、図3中の矢印B−B線における断面図である。図3、図4において、図1中、図2中の符号と同一の符号は同等の部材を指しており、詳細な説明は省略する。
円筒部材60は、円筒形状であり、上部外周に径方向に突出する後述の鍔部60Aを有する。円筒部材60の下面は、ロータケース10の第2円筒部13上端に当接されている。円筒部材60の外周部には、クランプマグネット30が設けられている。クランプマグネット30の内径は、円筒部材60の外径と同程度の大きさに形成されており、クランプマグネット30は、その内周部が円筒部材60の外周部に当接されている。
クランプマグネット30の外周部には、センタリング部材20Bが設けられている。本例のセンタリング部材20Bは、下面に第1実施形態例の突起部を設けない形状になっている。センタリング部材20Bの内径は、クランプマグネット30の外径と同程度の大きさに形成されており、センタリング部材20Bは、その内周部がクランプマグネット30の外周部と当接されている。
筐体73は、スピンドルモータ1と、クランパ71と、記録再生部72等を内部に備えているものである。
さらに、クランプマグネット30の上面には、抜け止め用の突部27が設けられているため、クランプマグネットはロータケースから確実に外れることがない高信頼性のスピンドルモータを備えたディスク駆動装置が得られる。
図7に示す第2実施形態例において、鍔部60Aの外径の中心は、回転中心と同一となっており、円環状突起部71Aの内径は、鍔部60Aの外径と同等の大きさとなっている。そのため、クランパ71がディスク74の上方にあって軸方向下方に移動した際、クランパ71の円環状突起部71Aは、その内周部が鍔部60Aの外周部に当接しながらセンタリングされる。よって、この鍔部60Aは、クランパ71のセンタリング機能を有し、ディスク74の上面に配されたクランパ71が回転時に偏芯しないディスク駆動装置が得られる。
さらに、このクランプマグネット30の上面には、抜け止め用の鍔部60Aが設けられているため、クランプマグネットはロータケースから確実に外れることがない高信頼性のスピンドルモータを備えたディスク駆動装置が得られる。
10 ロータケース
11 上面板
12 第1円筒部
13 第2円筒部
14 貫通孔
15 回転軸
16 滑り止め部材
20A センタリング部材
20B センタリング部材
21 貫通口部
23 爪部
24 下面部
25 内周部
26 突起部
27 突部
30 クランプマグネット
40 駆動用マグネット
50 ステータ
51 ラジアル軸受
52 スラスト軸受
53 軸受ホルダ
54 コイル
55 ステータコア
56 回路基板
57 ステータベース
60 円筒部材
60A 鍔部
70 ディスク駆動装置
71 クランパ
71A 円環状突起部
72 記録再生部
73 筐体
74 ディスク
Claims (7)
- ディスクが載置されるターンテーブルと、前記ターンテーブルを回転させるモータとを備え、前記モータの回転軸と一体に回転する磁性体のロータケースの上面板を前記ターンテーブルとしたスピンドルモータであって、
前記ディスクの内縁部を案内する円環状のセンタリング部材が、前記回転軸と同心状に前記ロータケースの上面板に配され、
円環状のクランプマグネットが、前記回転軸と同心状に前記センタリング部材の内側の貫通口部に配されて、前記ロータケースの上面板に当接していることを特徴とするスピンドルモータ。 - 前記センタリング部材の内周部と前記クランプマグネットの外周部が当接していることを特徴とする請求項1に記載のスピンドルモータ。
- 前記回転軸は、前記ロータケースの上面板から突出した突出部分を有し、
前記突出部分の周囲に円筒部材が固定され、
前記クランプマグネットは、その内周部が前記円筒部材の外周部に当接されて、前記回転軸と同心状に配されていることを特徴とする請求項2に記載のスピンドルモータ。 - 前記円筒部材は、上部外周に径方向に突出する鍔部を有し、
前記鍔部は、前記クランプマグネットの上面と軸方向に対面することを特徴とする請求項3に記載のスピンドルモータ。 - 前記センタリング部材には、前記クランプマグネットの上面と軸方向に対面する突部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のスピンドルモータ。
- 請求項4に記載のスピンドルモータを備えたディスク駆動装置であって、
前記ディスクの上面に配され前記クランプマグネットにより前記ロータケース側に吸引されるクランパを有し、
前記クランパは、下面に突出する円環状突起部を有し、前記円環状突起部の内周部が前記円筒部材の鍔部の外周部に当接して位置決めされることを特徴とするディスク駆動装置。 - 請求項5に記載のスピンドルモータを備えたディスク駆動装置であって、
前記ディスクの上面に配され前記クランプマグネットにより前記ロータケース側に吸引されるクランパを有し、
前記クランパは、下面に突出する円環状突起部を有し、前記円環状突起部の外周部が前記センタリング部材の突部の先端に当接して位置決めされることを特徴とするディスク駆動装置。
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