JP5814976B2 - 電流計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、導電板や電線などの通電体を流れる交流電流を計測する技術に関する。
近年、工場や家庭での消費電力計測のため、分電盤等の電線に通電される交流電流を非接触で測定する電流計測装置が用いられている。
この種の電流計測装置として例えば特許文献1に記載されているものがある。この特許文献1の電流計測装置では、通電される交流電流によって周囲に磁界が発生する通電体と、磁界に応じた誘導起電圧信号を出力する二つの検出コイルとを備える。
この二つ検出コイルのうち、一方の検出コイルは通電体の表面に絶縁シートを介して配置され、その他方の検出コイルは通電体から発生する磁界の影響を受けないようにこの通電体から離れて配置される。一方の検出コイルでは、通電体から発生する磁界と磁気的ノイズである外部磁界とを加算した磁界に応じた誘導起電圧信号が発生し、他方の検出コイルでは、外部磁界のみに応じた誘導起電圧信号が発生する。この二つの検出コイルは逆極性で直列に接続されている。つまり、外部磁界により発生する誘導起電圧信号の変化が逆となるように二つの検出コイルが接続されている。このため、外部磁界分が相殺され且つ通電体による磁界分の誘導起電圧信号が電流検出信号として出力される。そして、この電流検出信号に基づいて通電体の交流電流が算出される。
特開2011−220952号公報
しかしながら、特許文献1の電流計測装置では、一方の検出コイルが、通電体の表面に絶縁シートを介して配置され、他方の検出コイルが、通電体から発生する磁界の影響を受けないようにこの通電体から離れて配置されている。このために、装置構成が複雑化するだけでなく、両検出コイルに対する外部磁界の影響が異なることがあり、外部磁界成分の除去が好適になされず、電流検出精度が低いという問題がある。
さらに特許文献1には、通電体の表面及び裏面に絶縁シートを介して検出コイルをそれぞれ配置し、この両検出コイルを逆極性で直列に接続して、外部磁界分が相殺され且つ通電体による磁界分が加算された誘導起電圧信号を出力させる構成の電流計測装置も記載されている。この構成では、通電体が端子台に固定された状態において、表面側の検出コイルが露出するのに対して、裏面側の検出コイルが通電体と端子台との間に隠れてしまい、両検出コイルに対する外部磁界の影響が異なることがあり、外部磁界成分の除去が好適になされず、電流検出精度が低いという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、簡易な構成で精度の高い電流計測を行うことができる電流計測装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る電流計測装置は、被測定電流により発生する磁界に基づいてその被測定電流を計測するものであり、通電体と基台と一対の検出コイルと算出部とを備える。通電体は、被測定電流が通電され、その被測定電流の大きさに比例した磁界が周囲に発生する。基台は、通電体が配置される配置面を有する。一対の検出コイルは、逆極性で直列接続された同一構成の検出コイルであって、基台の配置面に通電体を挟んで絶縁距離を空けて対称に配置され、通電体が発生させた磁界と磁気的ノイズである外部磁界とにより誘導起電圧信号を出力する。通電体の配置面上の高さは、当該通電体の電流方向と直交する幅方向である横幅よりも長い。一対の検出コイルは、その開口軸方向の巻き高さを通電体の配置面上の高さと同じとしている。算出部は、一対の検出コイルからの誘導起電圧信号に基づいて被測定電流値を算出する。
本発明によれば、基台の通電体が配置される配置面に一対の検出コイルを通電体に対して絶縁距離を空けて対称に配置するので、絶縁シートが不要であり、簡易な構成とすることができる。また、一対の検出コイルを、通電体を挟んで対称に配置して逆極性で直列接続しているので、精度の高い電流計測を行うことができる電流計測装置を提供することができる。また、一対の検出コイルを基台の配置面側に配置するだけでよいので、両検出コイルを簡単に装着することができる。また、通電体の裏面側の検出コイルを保護するような特殊形状の端子台が必要となったり、組み付け作業が複雑化したりすることがない。また、一対の検出コイルの巻き高さを、通電体の配置面上の高さと同方向に長くとることができる。
本発明の実施の形態1に係る電流計測装置の構成図である。 (a)は本発明の実施の形態1に係る電流計測装置の第一端子台の平面図、(b)はその側面図である。 本発明の実施の形態1に係る検出コイルの形状の比較図である。 本発明の実施の形態1に係る通電体が一方の検出コイルを取り囲む形状とした図である。 変形例に係る通電体が一方の円形検出コイルを取り囲む形状とした図である。 本発明の実施の形態2に係る電流計測装置の構成図である。 本発明の実施の形態2に係る電流計測装置の第一端子台の構成図である。 本発明の実施の形態2に係る検出コイルの接続図である。 変形例に係る検出コイルの巻き数を変更する例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る通電体が一方側の検出コイルを取り囲む形状とした図である。 本発明の実施の形態2において一対の検出コイルをn組とした場合の接続図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る電流計測装置10は、図1に示すように、例えば単相3線式のL1相電線20とL2相電線30に流れる各交流電流を非接触で計測するものである。この電流計測装置10は、L1相電線20が接続される第一端子台100と、L2相電線30が接続される第二端子台200と、L1相電線20及びL2相電線30の交流電流値をそれぞれ算出する電流算出部300と、電源電圧を生成する電源回路400とを備える。
さらに、この電流計測装置10は、電流算出部300で算出された交流電流値、つまり、測定した電流値を表示する表示部340と、測定した電流値などのデータをコンピュータなどの他の装置に送信する通信部350を備える。
第一端子台100は、例えば導電板などの通電体110が配設され、この通電体110の一端110aに一次側電線としてのL1相電線20が接続され、通電体110の他端110bに二次側電線25が接続されている。また、第一端子台100には、一対の検出コイル120と検出コイル130が配設されており、通電体110に流れる交流電流によって周囲に発生する磁界に応じた誘導起電圧信号が一対の検出コイル120と検出コイル130から電流算出部300に出力される。
第二端子台200も、第一端子台100と同様に構成されている。つまり、第二端子台200は、通電体110が配設され、この通電体110の一端110aに一次側電線としてのL2相電線30が接続され、通電体110の他端110bに二次側電線35が接続され、一対の検出コイル120と検出コイル130が配設されている。第二端子台200の通電体110に流れる交流電流によって周囲に発生する磁界に応じた誘導起電圧信号が一対の検出コイル120と検出コイル130から電流算出部300に出力される。
電流算出部300は、一対の検出コイル120と検出コイル130からの誘導起電圧信号を差動増幅する各差動アンプ310と、その差動増幅したアナログ信号をデジタル信号に変換する各A/Dコンバータ320と、そのデジタル信号を演算処理して第一端子台100,第二端子台200の各通電体110の交流電流値をそれぞれ算出する演算処理プロセッサなどの演算処理部330とを備える。この演算処理部330は、A/Dコンバータ320によりA/D変換されたデジタル信号を後述する演算式を用いて演算処理することで、L1相電線20,L2相電線30に通電されている各交流電流値を算出する。
電源回路400は、例えば単相3線式のL1相電線20が接続され、第一端子台100に接続されるL1相電線20の電圧を整流平滑等して、電流算出部300を駆動するのに必要な電源電圧を生成する。
ここで第一端子台100の構造について詳細に説明する。第一端子台100は、図2(a)、図2(b)に示すように、通電体110が配置される配置面Fを有する。この通電体110は、例えば銅などの導電性金属製で細長板形状であり、ネジ止めによって配置面F上に固定されている。
また、通電体110の一端110aへのL1相電線20の接続は、L1相電線20の先端の圧着端子21に挿入したネジSを、通電体110の一端110aに形成された接続用雌ねじ孔THに螺入することで行われる。また、通電体110の他端110bへの二次側電線25の接続は、二次側電線25の先端の圧着端子21に挿入したネジSを、通電体110の他端110bに形成された接続用雌ねじ孔THに螺入することで行われる。
また、第一端子台100の配置面F上には、一対の検出コイル120と検出コイル130が通電体110を挟んで対称に配置されている。検出コイル120と検出コイル130は、図2(a)に示すように、芯材に磁性体金属等を有しない、いわゆる空芯コイルである。
例えば、L1相電線20からの交流電流が通電体110を図2(a)、図2(b)の矢印aの方向に流れたときには、その電流の大きさに正比例した磁界が通電体110の周囲に発生する。つまり、図2(a)、図2(b)に環状矢印bで示す鎖交磁束が検出コイル120と検出コイル130に鎖交する。
検出コイル120と検出コイル130は、同一構成のものである。つまり、巻き数、コイル断面積、巻き線高さ、巻き線方向、巻き線材料などのコイル特性を決定するパラメータ(以下、「コイルパラメータ」と呼ぶ)が同じコイルである。また、その巻き形状(つまり、コイル断面形状)が図2(a)に示すように長方形形状である。また、図2(b)に示すように、通電体110の高さH1が横幅W1よりも長くなっており、検出コイル120及び検出コイル130の巻き高さH2は、通電体110の横幅W1よりも長い高さH1と同程度の高さである。
さらに、検出コイル120及び検出コイル130は、その長辺LSが通電体110の通電方向と平行で、且つ、通電体110と絶縁するための絶縁距離d1を空けて第一端子台100の配置面F上に配置されている。従って、検出コイル120及び検出コイル130と通電体110との間には絶縁シートなどを配置する必要はない。
また、検出コイル120と検出コイル130とは、通電体110により発生する誘導起電圧信号の変化が逆となるように逆極性で直列に接続されている。図2に波線で示すように、検出コイル120の一端EDと検出コイル130の一端EDとを第一端子台100の裏面で接続し、検出コイル120と検出コイル130の各他端が電流算出部300への出力端子OUTである。なお、検出コイル120,130の一端ED同士の接続は、第一端子台100の裏面に限られず、第一端子台100の内部や配置面F側で行うようにしてもよい。
次に、この電流計測装置10の電流計測動作について説明する。検出コイル120と検出コイル130には、L1相電線20に通電される電流の大きさに正比例して通電体110の周囲に発生する鎖交磁束と、磁気的ノイズである外部磁界の磁束が鎖交することにより、鎖交した磁束の変化分に応じた誘導起電圧信号が発生する。
図2(a)、図2(b)に示すように、通電体110にy軸正方向である矢印aの方向に電流が流れるときには、通電体110の周囲に、通電体110に直交する各z面内にこの通電体110を中心として矢印aの方向視で時計回りの環状矢印bの鎖交磁束が発生する。図2(b)に示すように、検出コイル120にはz軸正方向、検出コイル130にはz軸負方向の磁束が鎖交する。
検出コイル120と検出コイル130は同一構成である。つまり、コイルパラメータが同一のコイルである。よって、通電体110が発生させる磁界の変化によって検出コイル120と検出コイル130に生じる誘導起電圧信号の絶対値は同じであり、通電体110による環状矢印bの鎖交磁束の向きが、図2(b)に示すように、検出コイル120と検出コイル130とで逆であるため、その誘導起電圧信号の位相は逆位相となる。
また、磁気的ノイズである外部磁界の磁束は、図2(b)に波線矢印cで示すように検出コイル120と検出コイル130に同一方向に鎖交している。外部磁界の発生源としての電流算出部300及び電源回路400が一対の検出コイル120と検出コイル130の距離より比べて遠方に存在していることから、外部磁界の磁束が一対の検出コイル120と検出コイル130に対して同一方向に鎖交していると考えられる。
検出コイル120と検出コイル130は、前述したようにコイルパラメータが同一のコイルであることから、外部磁界によって検出コイル120と検出コイル130に発生する誘導起電圧信号の絶対値は同じであり、外部磁界の向きが図2(b)に波線矢印で示すように同じであることから、その誘導起電圧信号の位相は同位相となる。
前述したように、検出コイル120と検出コイル130とは逆極性で直列に接続されており、検出コイル120と検出コイル130に発生した誘導起電圧信号は加算される。つまり、通電体110が発生させた磁界による誘導起電圧信号の出力レベルは、検出コイル120、検出コイル130単体に比べて2倍に増幅され、外部磁界による誘導起電圧信号の出力レベルは相殺される。
この第一端子台100の出力端子OUTの誘導起電圧信号Vは、次の式(1)で表される。
V=(V1+Vno)−(−V1+Vno)・・・(1)
なお、式(1)の右辺の第一項は、検出コイル120に発生する誘導起電圧信号を示し、式(1)の右辺の第二項は、検出コイル130に発生する誘導起電圧信号を示す。V1は、通電体110の鎖交磁束による誘導起電圧であり、Vnoは外部磁界による誘導起電圧である。
第一端子台100の出力端子OUTの誘導起電圧信号Vは、図1に示すように、電流算出部300に出力される。電流算出部300では、誘導起電圧信号が各差動アンプ310で差動増幅され、その増幅信号がA/Dコンバータ320でA/D変換され、そのA/D変換後のデジタル信号が演算処理部330で演算処理されて、L1相電線20に通電されている交流電流値を算出する。
演算処理部330は、第一端子台100の出力端子OUTの誘導起電圧信号を、ビオ・サバールの法則とファラデーの法則とを用いて、L1相電線20に通電されている交流電流値を算出する。
ビオ・サバールの法則による式(2)は、無限に長い直線電流I(t)の周りのある点Pの磁場Hを示す。直線電流I(t)と点Pまでを距離rとする。
H = I(t)/2πr ・・・(2)
そして、磁束密度Bは真空中では式(3)となる。μは真空中の透磁率である。
B = μ・H ・・・(3)
式(3)に式(2)を代入すると式(4)となる。
B =μ・I(t)/2πr ・・・(4)
コイルに鎖交する磁束φは磁束密度Bをコイル開口面積で積分することにより得られる。磁束中に鎖交するコイルの開口部が、電流路に沿う長さLと、電流路から離れた距離rからさらに離れた距離rまでにわたる長さにわたって形成されているとすると、このコイルの開口部の積分は電流路Lについては0〜L、距離rについてはr〜rにわたって積分すればよい。その積分式は次の式(5)となる。この式(5)を解くと、式(6)が導き出される。
Figure 0005814976
Figure 0005814976
次に、ファラデーの法則による次式(7)は、コイルに生じる誘導起電力Vが、コイルを貫く磁束φの単位時間当たりの変化に比例することを示す。但し、kはコイルの巻き数である。
V(t) =−k・dφ(t)/dt ・・・(7)
そして、この式(7)に式(6)の磁束φを代入することで、誘導起電力V(t)と通電電流I(t)との関係式である式(8)となる。この式(8)を解くと、式(9)が導き出される。なお、通電電流I(t)はI・sinωtと表される。
Figure 0005814976
Figure 0005814976
また、V(t)はV・cosωtと表され、これを式(9)に代入して両辺を整理すると、式(10)となる。
Figure 0005814976
そして、この式(10)の誘導起電力Vに、第一端子台100の出力端子OUTから得られた誘導起電圧値を代入することで、L1相電線20に通電されている交流電流値Iが算出される。
また、第二端子台200は、前述した第一端子台100と同様に構成され、第二端子台200の出力端子OUTからの誘導起電圧信号が電流算出部300において前述の第一端子台100の場合と同様に処理されて、L2相電線30に通電されている交流電流値Iが算出される。
また、表示部340は、電流算出部300で算出されたL1相電線20の交流電流値やL2相電線30の交流電流値を表示する。また、通信部350は、測定したL1相電線20の交流電流値、L2相電線30の交流電流値などのデータをコンピュータなどの他の情報処理装置に送信する。
以上説明したように、本発明の実施の形態1に係る電流計測装置によれば、同一構成とした一対の検出コイル120,130を、第一端子台100の配置面Fに通電体110を挟んで対称に配置するとともに、通電体110に対して絶縁距離d1を空けた近接する位置に配置している。従って、絶縁シートが不要であり、簡易な構成とすることができる。また、第二端子台200についても第一端子台100と同様の効果を有する。
また、一対の検出コイル120,130を両方とも第一端子台100の配置面Fに通電体110を挟んで対称に配置しているので、一対の検出コイル120,130に対する外部磁界の影響を同一のものとすることができる。つまり、表面側の検出コイルと裏面側の検出コイルとで外部磁界の影響が異なることを改善できる。そして、一対の検出コイル120,130を逆極性で直列接続しているので、外部磁界の影響を効果的に相殺でき、第一端子台100に接続されたL1相電線20の交流電流の大きさに比例した誘導起電圧信号を高精度で取得することができる。従って、この誘導起電圧信号に基づいて通電体110のL1相電線20の交流電流を高精度に算出できる。また、第二端子台200についても第一端子台100と同様の効果を有し、通電体110のL2相電線30の交流電流を高精度に算出できる。
また、図2(b)に示すように、通電体110の高さH1を横幅W1よりも長くしているので、検出コイル120及び検出コイル130の巻き高さH2を、通電体110の高さH1と同方向に長くとることができる。
図2(a)に示すように、検出コイル120,130の断面形状を長方形形状とし、検出コイル120,130はその長辺LSが通電体110の通電方向と平行となるように通電体110の近傍に配置されるので、検出コイル120、検出コイル130の誘導起電圧信号の信号対雑音比(S/N比)が高くなる。つまり、外部磁界により出力される誘導起電圧信号の出力レベルを下げ、通電体110により出力される誘導起電圧信号の出力レベルを上げることができる。その理由を以下に説明する。
長方形の検出コイル120,130と円形検出コイル40とが、図3に示すように、通電体110から同一距離の位置に配置されているとする。円形検出コイル40は、検出コイル120,130に対してコイル形状のみ異なり、それ以外のコイルパラメータは同じである。
通電体110により発生する磁界の強さは、通電体110からの距離に反比例するため、検出コイル120に鎖交する磁束の方が円形検出コイル40に鎖交する磁束に比べ大きい。そのため、検出コイル120の方が円形検出コイル40に比べて出力する誘導起電圧信号の出力レベルは大きい。つまり、検出コイル120、検出コイル130の断面形状を長方形形状とし、検出コイルの長辺LSが通電体110の通電方向と平行となるように通電体の近傍に配置することで、コイルパラメータが同様の円形検出コイルに比べてS/N比を高くでき、高精度の電流検出を行うことができる。
さらに、検出コイル120、検出コイル130の断面形状を通電体110の長辺LS方向に伸びた長方形形状とすることで、同じS/N比の検出コイルを、円形検出コイルに比べ小型化することができる。
また本実施の形態では、一対の検出コイル120と検出コイル130を通電体110の近傍で第一端子台100の配置面Fに配置するので、両検出コイルを簡単に装着することができる。また、通電体の裏面側の検出コイルを保護するような特殊形状の端子台が必要となったり、組み付け作業が複雑化したりすることがない。
なお、本実施の形態の通電体110は、図2(a)に示すように直線状としているが、これに限定されるものではなく、図4に示すように検出コイル130の外周を取り囲むような形状としてもよい。この場合には、通電体110のx軸正方向とx軸負方向に延びる各部位110cと、通電体110のy軸負方向に延びる部位110dの周囲に発生する鎖交磁束も検出コイル130に鎖交するので、通電体110が発生させる磁界による検出コイル130の誘導起電圧信号の出力レベルが、通電体110が図2(a)に示す直線状である場合に比べて大きくすることができる。また、通電体110を、検出コイル120の外周を取り囲むような形状としてもよい。
また、図5に示すように、検出コイル130(検出コイル120であってもよい)を円形検出コイル40に変更し、この円形検出コイル40の外周を通電体110で取り囲むようにしてもよい。通電体110のx軸正方向とx軸負方向に延びる各部位110cと、通電体110のy軸負方向に延びる部位110dの周囲に発生する鎖交磁束も検出コイル40に鎖交するので、通電体110で取り囲まれない図3に示す円形検出コイル40に比べて、通電体110で取り囲まれる分だけ誘導起電圧信号の出力レベルを大きくすることができる。
また本実施の形態では、検出コイル120と検出コイル130は図2(a)に示すように長方形形状であったが、正方形形状としてもよい。この正方形の一対の検出コイルとした場合には、コイルパラメータが同様の長方形形状のコイルに比べ、S/N比は低下するが、長方形形状の検出コイルに比べてコイル断面のアスペクト比を小さくすることができ、加工し易くなる利点がある。
(実施の形態2)
続いて、本発明の実施の形態2に係る電流計測装置について説明する。なお、以下の説明において、実施の形態1と共通する構成要素等については、同一の符号を付す。
前述の実施の形態1では、図2に示すように、第一端子台100と第二端子台200には、一対の検出コイル120,130を一組だけそれぞれ配置する構成であるが、これに限定されるものではない。実施の形態2では、図7に示すように、第一端子台101及び第二端子台201には、一対の検出コイル120,130を通電体110に沿って2組配置されるとともに、図6に示すように、一対の検出コイル120,130を2組接続又は1組接続に切り替える第一接続切替スイッチ500,第二接続切替スイッチ600をそれぞれ備える。
実施の形態2に係る電流計測装置11は、図6に示すように、L1相電線20が接続される第一端子台101と、L2相電線30が接続される第二端子台201と、L1相電線20及びL2相電線30の交流電流値をそれぞれ算出する電流算出部301と、電源電圧を生成する電源回路400と、第一端子台101に配設された第一接続切替スイッチ500と、第二端子台201に配設された第二接続切替スイッチ600とを備えている。
第一端子台101には、一対の検出コイル120と検出コイル130が2組配置されている。また、第一接続切替スイッチ500によって、第一端子台101に配置された検出コイル120,130の接続が切り替えられるようになっている。つまり、第一接続切替スイッチ500は、一対の検出コイル120,130を2組接続又は1組接続に切り替える。
第二端子台201も、一対の検出コイル120と検出コイル130が2組配置されている。また、第二接続切替スイッチ600によって、第二端子台201に配置された検出コイル120,130の接続が切り替えられるようになっている。つまり、第二接続切替スイッチ600は、一対の検出コイル120,130を2組接続又は1組接続に切り替える。
電流算出部301は、第一端子台101と第二端子台201の出力端子OUTからの誘導起電圧信号をそれぞれ差動増幅する各差動アンプ310と、その差動増幅したアナログ信号をデジタル信号にそれぞれ変換する各A/Dコンバータ320と、そのデジタル信号を演算処理して第一端子台101と第二端子台201の各通電体110の交流電流値をそれぞれ算出する演算処理プロセッサなどの演算処理部330とを備える。
電源回路400は、実施の形態1と同様であり、第一端子台101に接続されるL1相電線20の電圧を整流平滑等して、電流算出部301を駆動するのに必要な電源電圧を生成する。
第一接続切替スイッチ500は、電流算出部301からの制御信号に基づいて、第一端子台101に配置された一対の検出コイル120,130を1組接続又は2組接続に切り替えるハードスイッチである。第二接続切替スイッチ600は、電流算出部301からの制御信号に基づいて、第二端子台201に配置された一対の検出コイル120,130を1組接続又は2組接続に切り替えるハードスイッチである。
第一端子台101は、図7に示すように、通電体110が配置される配置面Fを有する。この配置面F上には、2組の一対の検出コイル120と検出コイル130通電体110を挟んで対称に配置されている。1組目の一対の検出コイル120と検出コイル130は、2組目の一対の検出コイル120と検出コイル130よりもy軸正方向側に位置している。
1組目の一対の検出コイル120と検出コイル130と、2組目の一対の検出コイル122及び検出コイル132とは、その長辺LSが通電体110の通電方向と平行に配置されるとともに、通電体110に対して絶縁距離d1を空けて第一端子台101の配置面F上に配置されている。従って、各組の一対の検出コイル120,130と通電体110との間には絶縁シートなどを配置する必要はない。
図8に示すように、1組目の検出コイル120と検出コイル130とは通電体110により発生する誘導起電圧信号の変化が逆となるように逆極性で直列に接続した状態で第一接続切替スイッチ500に接続されるとともに、2組目の検出コイル120及び検出コイル130も通電体110により発生する誘導起電圧信号の変化が逆となるように逆極性で直列に接続した状態で第一接続切替スイッチ500に接続されている。そして、第一接続切替スイッチ500を一点鎖線で示すようにスイッチ切替を行うと、1組目の一対の検出コイル120,130と、2組目の一対の検出コイル120,130とが接続された状態となる。つまり、通電体110の一方側(例えば左側)にある2個の検出コイル120が同極性で直列に接続されるとともに、通電体110の他方側(例えば右側)にある2個の検出コイル130が同極性で直列に接続され、2組目の検出コイル120及び検出コイル130とが逆極性で直列接続された状態となる。
次に、この電流計測装置11の電流計測動作について説明する。
まず、第一接続切替スイッチ500は、図8に実線で示すように第1接点P1に接続され、1組目の一対の検出コイル120,130を逆極性で直列接続している。なお、2組目の一対の検出コイル120,130も逆極性で直列接続された状態ではあるものの、1組目の一対の検出コイル120,130に対して非接続状態である。
そして、L1相電線20に交流電流が供給されて、交流電流に応じた磁界が通電体110の周囲に発生し、1組目の一対の検出コイル120,130は、通電体110の交流電流の大きさに正比例して発生する磁界と、磁気的ノイズである外部磁界の磁束が鎖交することにより、鎖交した磁束に正比例した誘導起電圧信号が発生する。この1組目の一対の検出コイル120,130が実施の形態1と同様に逆極性で直列接続され、外部磁界による影響を相殺し、通電体110が発生させた磁界による誘導起電圧信号出力を足し合わせることで、L1相電線20に通電される交流電流の大きさに正比例した誘導起電圧信号が、図6に示すように、第一端子台101の出力端子OUTから電流算出部300に出力される。
第一端子台101の出力端子OUTの誘導起電圧信号は、電流算出部300では、誘導起電圧信号が各差動アンプ310で差動増幅され、その増幅信号がA/Dコンバータ320でA/D変換され、そのA/D変換後のデジタル信号が演算処理部330で演算処理されて、L1相電線20に通電されている交流電流値を算出する。
また、電流算出部301では、その算出した交流電流値が基準値よりか否かを判定する判定部335を備えている。例えばこの基準値は、1組の検出コイル120,130で検出可能な最大の誘導起電圧信号値の半分以下の値の場合に得られる交流電流値である。例えば、電流算出部301で算出された交流電流値が基準値よりも低い場合、つまり、通電体110への交流電流が小さい場合には、電流算出部301は制御信号を出力し、第一接続切替スイッチ500は、電流算出部301からの制御信号に基づいて、図8に一点鎖線で示すように第2接点P2に接続を切り替え、1組目の一対の検出コイル120,130と、2組目の一対の検出コイル120,130とを接続した状態にする。
つまり、通電体110の左側にある2個の検出コイル120が同極性で直列に接続されるとともに、通電体110の右側にある2個の検出コイル130が同極性で直列に接続され、2組目の検出コイル120,130とが逆極性で直列接続された状態となる。つまり、検出コイルが増加した分だけ、より大きな誘導起電圧信号を取得することができる。
このように一対の検出コイル120,130を何組接続するかを示す設定値(ここでは2組であるため「2」である)を増加させることで、外部磁界による影響を相殺しつつ、通電体110が発生させた磁界による誘導起電圧信号出力を、実施の形態1に比べて接続組数倍(ここでは2倍)に足し合わせることができ、L1相電線20に通電される交流電流が小さい場合でもその電流の大きさに正比例した誘導起電圧信号を高精度に得ることができる。電流算出部301では、一対の検出コイル120,130の接続組数を「2」としているため、この誘導起電圧信号に基づいて交流電流値を算出するが、その値を接続組数「2」で割った値を最終の交流電流値として算出する。
電流算出部301は、第一接続切替スイッチ500、第二接続切替スイッチ600の設定値、つまり、一対の検出コイル120,130を直列接続する組数に基づいて、A/D変換値から交流電流値を算出する際の量子化係数などの解析パラメータを切り替える。
以上説明したように、本発明の実施の形態2に係る電流計測装置11によれば、第一端子台101(第二端子台201も同様)には、一対の検出コイル120,130が通電体110に沿って2個配置され、通電体110の左側の2個の検出コイル120を同極性で直列接続し、且つ、通電体110の右側の2個の検出コイル130を同極性で直列に接続するとともに、左側の2組目の検出コイル120と右側の2組目の検出コイル130とを逆極性で直列接続することで一対の検出コイル120,130を2個接続するように接続切り替えを行う第一接続切替スイッチ500,第二接続切替スイッチ600を備えているので、外部磁界の影響を相殺しつつ、第一端子台101、第二端子台201に接続されたL1相電線20、L2相電線30に通電される交流電流が小さい場合にもその大きさに比例した誘導起電圧信号を高精度で取得することができる。
また、第一接続切替スイッチ500,第二接続切替スイッチ600を切り替えることで、測定電流信号の出力レベルを調節することができる。これにより、L1相電線20に通電される電流が大電流であっても低電流であっても電流算出部301に入力される測定電流信号の入力範囲を一定とすることができる。
このことから、電流算出部301でA/D変換を行う際の分解能を調節することができるため、大電流から低電流まで高精度な電流測定を実現できる。
この実施の形態2では、第一接続切替スイッチ500、第二接続切替スイッチ600により、一対の検出コイル120,130の接続組数を、一対の検出コイル120,130の組単位で増加させたり減少させたりするように切り替え可能であるが、図9に示すように、巻き数切替部700により、一対の検出コイル120A,130Aのコイルの巻き数を両方とも同一に切り替えるようにしてもよい。例えば、巻き数切替部700が巻き数を2倍にする場合には、検出コイル120Aの巻き数Nをその2倍である「2N」に変更するのに対応して検出コイル130Aの巻き数Nも「2N」に変更する等が挙げられる。
検出コイル120A,130Aの鎖交磁束がコイルの巻き数に比例して変化するため、電流算出部301からの制御によって検出コイル120A,130Aの巻き数を切り替えることで、測定電流信号の出力レベルを調節できる。電流算出部301は、巻き数切替部700の変更値に基づいて検出コイル120A,130Aからの誘導起電圧信号を演算処理して被測定電流値を算出する。なお、検出コイル120A,130Aはコイルパラメータは同じになるように切り替えを行うとともに、検出コイル120A,130Aは前述の実施の形態1と同様に逆極性で直列接続されている点に留意されたい。
また本実施の形態では、通電体110は、図7に示すように直線状としているが、これに限定されるものではない。図10に示すように2個の検出コイル120を取り囲むような形状としてもよい。この場合には、通電体110のx軸正方向とx軸負方向に延びる各部位110cと、通電体110のy軸負方向に延びる部位110dの周囲に発生する鎖交磁束も検出コイル130に鎖交するので、2個の検出コイル120の誘導起電圧信号の出力レベルが、通電体110が図7に示す直線状ある場合に比べて大きくすることができる。また、通電体110を、2個の検出コイル130を取り囲むような形状としてもよい。
この実施の形態2では、検出コイル120、検出コイル130は長方形形状であったが、もちろん正方形形状でもよい。この正方形形状の検出コイルの場合には、コイル断面積、巻き線高さ、インダクタ、巻き線方向などのコイルパラメータが同様の長方形形状の検出コイル120,130に比べて、S/N比は低下するが、長方形形状の検出コイル120,130に比べてコイル断面のアスペクト比を小さくすることができ、加工し易くなる利点がある。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は勿論可能である。
上記実施の形態2では、一対の検出コイル120,130を2組としているが、3組以上のn組としてもよい。例えば図11に示すように、第一端子台101(第二端子台201も同様)には、一対の検出コイル120,130を通電体110に沿ってn組(但し、nは3以上の自然数)配置し、n組のうちのm組(但し、mは自然数であり、3≦m≦nである)の一対の検出コイルについて、通電体110の一方側(例えば左側)のm個の検出コイル120を同極性で直列接続し、且つ、通電体110の他方側(例えば右側)のm個の検出コイル130を同極性で直列に接続するとともに、一方側のm個目の検出コイル120と他方側のm個目の検出コイル130とを逆極性で直列接続することで一対の検出コイルをm組接続するように接続切り替えを行う第一接続切替スイッチ500、第二接続切替スイッチ600を備えるようにしてもよい。
このように一対の検出コイル120,130の接続組数をm個に増加させることで、外部磁界による影響を相殺しつつ、通電体110が発生させた磁界による誘導起電圧信号出力を、実施の形態1に比べて接続組数倍(ここではm倍)に足し合わせることができ、L1相電線20に通電される電流が小さい場合でもその電流の大きさに正比例した誘導起電圧を高精度に得ることができる。
なお、前述した各実施の形態では、通電体110を第一端子台100の配置面F上にネジ止めによって締結固定しているが、これに限定されるものではなく、係止爪等によって係止固定したり、圧入固定したり、接着固定したりするなど種々の固定態様としてもよい。また、前述した各実施の形態では、通電体110は導電板であるが、これに限定されるものではなく、導体配線、導体線、導体板などとしてもよい。
また、前述した各実施の形態では、第一端子台100,101、第二端子台200,201を本発明の基台の一例であるが、例えば端子台が、外形枠体と、この外形枠体に装着され、且つ、通電体110及び一対の検出コイル120,130等が配置面Fに配設される装着基台とからなる構成である場合に、本発明における基台にはこの装着基台が含まれる。
なお、前述した各実施の形態では、電源回路400は、L1相電線20の電圧を整流平滑等して電源電圧を生成しているが、これに限られるのではなく、二端子台200に接続されるL2相電線30の電圧を整流平滑等して電源電圧を生成するようにしてもよい。
また、前述した各実施の形態では、本発明における算出部の一例として電流算出部300,301を例に挙げているが、出力端子OUTからの誘導起電圧信号に基づいて電流値を算出する構成であれば電流算出部300,301以外の構成を採用してもよい。
また、前述した実施の形態2では、第一端子台101に第一接続切替スイッチ500を、第二端子台201に第二接続切替スイッチ600を備えているが、この第一接続切替スイッチ500及び第二接続切替スイッチ600を電流算出部301の方に備えるようにして一対の検出コイル120,130のn組接続を切り替えるようにしてもよい。
なお、前述した実施の形態2では、第一接続切替スイッチ500、第二接続切替スイッチ600は、電流算出部301からの制御信号に基づいて切替制御されるハードスイッチとしているが、これに限定されるものではない。ソフトウェアスイッチとしてもよいし、電流計測装置11を設置する作業者が操作可能な手動スイッチとしてもよい。
また、電流算出部301は、算出した交流電流値に基づいて、第一接続切替スイッチ500、第二接続切替スイッチ600の設定値、つまり、一対の検出コイル120,130を直列接続する組数を変更しているが、これに限定されるものではない。例えば、操作者が手動スイッチを操作することで、一対の検出コイル120,130を直列接続する組数が手動変更可能であり、その組数を電流算出部301で読み取り可能であり、電流算出部301は、その組数に応じて交流電流値を算出するようにしてもよい。
10,11 電流計測装置、100,101 第一端子台、120,130 検出コイル、200,201 第二端子台、300,301 電流算出部、330 演算処理部、335 判定部、500 第一接続切替スイッチ、600 第二接続切替スイッチ、700 巻き数切替部

Claims (7)

  1. 被測定電流が通電され、被測定電流の大きさに比例した磁界が周囲に発生する通電体と、
    前記通電体が配置される配置面を有する基台と、
    前記基台の配置面に前記通電体を挟んで絶縁距離を空けて対称に配置され、前記通電体が発生させた磁界と磁気的ノイズである外部磁界とにより誘導起電圧信号を出力する、逆極性で直列接続された同一構成の一対の検出コイルと、
    前記一対の検出コイルからの誘導起電圧信号に基づいて被測定電流値を算出する算出部と、
    を備え、
    前記通電体の前記配置面上の高さは、当該通電体の電流方向と直交する幅方向である横幅よりも長く、
    前記一対の検出コイルは、その開口軸方向の巻き高さを前記通電体の前記配置面上の高さと同じとしたことを特徴とする電流計測装置。
  2. 前記基台には、前記一対の検出コイルが前記通電体に沿ってn個(但し、nは2以上の自然数)配置され、
    前記n個のうちのm個(但し、mは自然数であり、2≦m≦nである)の一対の検出コイルについて、前記通電体の一方側のm個の検出コイルを同極性で直列接続し、且つ、前記通電体の他方側のm個の検出コイルを同極性で直列に接続するとともに、一方側のm個目の検出コイルと他方側のm個目の検出コイルとを逆極性で直列接続することで前記一対の検出コイルをm個接続するように接続切り替えを行う接続切替スイッチを備え、
    前記算出部は、算出した前記被測定電流値に応じて前記接続切替スイッチの接続切り替え設定を行い、該設定した前記接続切替スイッチの設定値に基づいて前記検出コイルからの誘導起電圧信号を演算処理して被測定電流値を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電流計測装置。
  3. 前記一対の検出コイルの巻き数を切り替える巻き数切替部を備え、
    前記算出部は、前記巻き数切替部の変更値に基づいて前記検出コイルからの誘導起電圧信号を演算処理して被測定電流値を算出する、
    ことを特徴とする請求項に記載の電流計測装置。
  4. 前記一対の検出コイルは、そのコイル断面が長方形形状であり、その長辺が前記通電体の通電方向と平行である
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の電流計測装置。
  5. 前記通電体の形状は、前記一対の検出コイルのうち一方の検出コイルの外周を取り囲む形状である
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の電流計測装置。
  6. 前記一方の検出コイルはそのコイル断面形状が円形である
    ことを特徴とする請求項5に記載の電流計測装置。
  7. 前記基台は、一次側電線と前記通電体の一端とを接続し且つ二次側電線と前記通電体の他端とを接続するための端子台である
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の電流計測装置。
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