JP5813083B2 - 貯蔵容器 - Google Patents
貯蔵容器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5813083B2 JP5813083B2 JP2013263356A JP2013263356A JP5813083B2 JP 5813083 B2 JP5813083 B2 JP 5813083B2 JP 2013263356 A JP2013263356 A JP 2013263356A JP 2013263356 A JP2013263356 A JP 2013263356A JP 5813083 B2 JP5813083 B2 JP 5813083B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roller
- vibration damping
- wall surface
- damping mechanism
- guide roller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
地震発生時には浮上式閉塞体は水平方向に振動して、貯蔵対象である液体、気体に対する気密性が保持できなくなったり、容器の外殻シェル、浮上式閉塞体が損傷したりすると、使用の再開をするには大規模な工事が必要となる。
本発明によると、地震時に閉塞体が水平方向に大きく変位し、ガイドローラと容器との間に隙間が生じたとしても、粘弾性体と並列に弾性体を設けることにより、制振機構を容器との接触を確保しやすく、揺れ戻しの際に減衰を効果的に得ることができる。
本実施形態に係るガスホルダ1は、図1〜図3に示すように、円筒形状の外殻構造を有する筒状容器2と、筒状容器2の内部を上下に区画するピストン3とを備えるとともに、ピストン3の下方に形成された貯蔵空間4に対して、ガス出入口管5から供給されたガスを貯蔵し、さらに、ガス出入口管5を通じて貯留したガスを払い出しできるようになっている。
筒状容器2は、その側壁部7が、ガスホルダ1の設置対象位置を囲むように所定間隔で立設された基柱8と、基柱8同士の間に架設されるとともに、その板面を筒状容器2の内部に向けて配置された側板9とにより形成されている。
上ローラ21Aは、シール部10の要素であるトラス構造の支持体11にシム12を介して固定される箱型のブラケット23と、ブラケット23に支持される車軸24と、ブラケット23の内部において車軸24に回転可能に支持される車輪(第1車輪)25と、を備えている。車輪25は、側壁部7の内壁面7aに対して当接するとともに、側壁部7の内壁面7aに沿って回転する。
粘弾性体41と弾性体42は、並列に配置され、各々一方端が支持体11に固定されるとともに、他方端がローラ43のブラケット44に固定されている。
ローラ43は、粘弾性体41と弾性体42の他方端が固定される箱型のブラケット44と、ブラケット44に支持される車軸45と、ブラケット23の内部において車軸45に回転可能に支持される車輪(第2車輪)46と、を備えている。車輪46は、側壁部7の内壁面7aに対して当接するとともに、側壁部7の内壁面7aに沿って回転し、制振機構40が、上ローラ21Aと下ローラ22Aの昇降に追従して昇降するのを担保する。
上ローラ21Bは、支持体11に固定される支持ブロック31と、支持ブロック31に支持される揺動軸32と、揺動軸32に一端側が回転可能に支持されるブラケット33と、ブラケット33に支持される車軸34と、ブラケット33の内部において車軸34に回転可能に支持される車輪(第1車輪)35と、ブラケット33の他端側にその基端側が支持され、支持体11に先端が押し付けられるばね36と、を備えている。
制振機構40において、粘弾性体41は地震による振動を受けて筒状容器2が変形する際に、その変形にガイドローラ20を追従させることで、ピストン3の昇降を妨げずに振動エネルギを吸収する目的で設けられている。
図5(a)の矢印に示すように、左向きに大きく揺れたものとすると、図に向かって右側のガイドローラ20Rは、ピストン3が左側に変位するのに追従して内壁面7aから離れる。これに伴って、制振機構40は、粘弾性体41及び弾性体42ともに伸びる。
ピストン3が左側に最大の変位をした後は、右側に向けて揺れ戻しがあり、ピストン3が図5(b)に示す中立の位置に戻ると、ガイドローラ20R及びガイドローラ20Lの両者の制振機構40(粘弾性体41)は縮んで前述の伸びが解消される。
ピストン3は、中立の位置を通過して、今度は右側に変位するので、図5(c)に示すように、ガイドローラ20Lが内壁面7aから離れ、制振機構40は、粘弾性体41及び弾性体42ともに伸びる。
地震動が生じている間は、以上の左向き、右向きの揺れが継続する。
この際、本実施形態の弾性体42が粘弾性体41を伸ばす向きの力(伸張力)を備えていれば、粘弾性体41が伸びるのをアシストすることができるので、揺れ戻しの際のエネルギ吸収を効果的に行なうことができる。
粘弾性体41と弾性体42を並列に配列した本実施形態の制振機構40を用いた場合と、粘弾性体と弾性体を直列に配列した従来の制振機構を用いた場合との応答加速度を対比して示すと、図6に示すとおりである。
また、制振機構40は、ローラ43を備えているので、ピストン3の昇降を妨げることがない。
さらに、制振機構40が、上下一対のローラ(ローラ21Aと下ローラ22A、上ローラ21Bと下ローラ22B)の間に挟まれて設けられているので、制振機構40に伸縮が生じても、一対のローラに伸縮に伴う荷重の変動を均等に分配できるので、一方のローラだけが過大な負荷を受けるのを防ぐことができる。
本発明は、上記の他に、制振効果が必要量発揮できる場合は、例えば1か所おき(図7(b))や、半周分(図7(c))でも良い。また、地震動の卓越方向が事前に想定できている場合には、量矢印で示す卓越方向の1/4周分を対にして配置(図7(d))しても良い。
2 筒状容器
3 ピストン
4 貯蔵空間
5 ガス出入口管
7 側壁部
7a 内壁面
8 基柱
9 側板
10 シール部
11 支持体
12 シム
20,20A,20B,20L,20R ガイドローラ
21A,22A 上ローラ
21B,22B 下ローラ
23,33 ブラケット
24,34 車軸
25,35 車輪
31 支持ブロック
32 揺動軸
36 ばね
40 制振装置
41 粘弾性体
42 弾性体
43 ローラ
44 ブラケット
45 車軸
46 車輪
Claims (2)
- 上下に昇降可能な閉塞体により貯蔵領域を変動させる貯蔵容器であって、
前記閉塞体は、
前記容器の壁面を押圧しながら走行する第1車輪と、
粘弾性体と弾性体が並列に配列され、前記壁面に作用する制振機構と、を各々が備える複数のガイドローラが、前記容器の周方向に間隔を空けて設けられ、
前記ガイドローラは、各々、
上下に間隔を空けて配置される一対の前記第1車輪を備え、
前記制振機構は、一対の前記第1車輪の間に配置される、
ことを特徴とする流体の貯蔵容器。 - 前記制振機構は、
前記粘弾性体と前記弾性体に支持され、前記壁面に作用する第2車輪を備える、
請求項1に記載の貯蔵容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013263356A JP5813083B2 (ja) | 2013-12-20 | 2013-12-20 | 貯蔵容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013263356A JP5813083B2 (ja) | 2013-12-20 | 2013-12-20 | 貯蔵容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015117060A JP2015117060A (ja) | 2015-06-25 |
JP5813083B2 true JP5813083B2 (ja) | 2015-11-17 |
Family
ID=53530155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013263356A Active JP5813083B2 (ja) | 2013-12-20 | 2013-12-20 | 貯蔵容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5813083B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6233171B2 (ja) * | 2014-04-22 | 2017-11-22 | 新日鐵住金株式会社 | ガスホルダーピストンの傾斜抑制装置 |
JP6621295B2 (ja) * | 2015-10-15 | 2019-12-18 | 三菱重工機械システム株式会社 | 貯蔵装置 |
CN108190266B (zh) * | 2018-01-03 | 2023-06-16 | 江苏德大石化科技有限公司 | 一种装配式全接液浮盘 |
CN115676154B (zh) * | 2022-11-17 | 2023-06-09 | 珠海恒基达鑫国际化工仓储股份有限公司 | 一种浮盘式存储罐及使用方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4233497B2 (ja) * | 2004-06-23 | 2009-03-04 | 三井住友建設株式会社 | スロッシング抑制装置 |
JP5359758B2 (ja) * | 2009-10-08 | 2013-12-04 | 新日鐵住金株式会社 | 乾式ガスホルダ及びシール油供給制御方法 |
JP5293635B2 (ja) * | 2010-02-22 | 2013-09-18 | 新日鐵住金株式会社 | 乾式ガスホルダ及びシール装置の異常検出方法 |
-
2013
- 2013-12-20 JP JP2013263356A patent/JP5813083B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015117060A (ja) | 2015-06-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5813083B2 (ja) | 貯蔵容器 | |
JP6312331B2 (ja) | 摩擦減衰エネルギー吸収装置 | |
JP4295248B2 (ja) | 浮屋根式貯蔵タンクのスロッシング抑制機構 | |
KR101654338B1 (ko) | 간주형 제진장치 | |
JP5261316B2 (ja) | サスペンション装置 | |
JP6590205B2 (ja) | 三次元免震装置 | |
CN106763441A (zh) | 一种阻力自动可调的汽车减震器 | |
CN107326927B (zh) | 一种减震型地下管线隧道及其施工方法 | |
JP6233171B2 (ja) | ガスホルダーピストンの傾斜抑制装置 | |
KR101271684B1 (ko) | 횡동요 저감 장치 | |
JP2016148376A (ja) | ガスホルダ | |
US10591017B2 (en) | Resetting semi-passive stiffness damper, triggering assembly, and method of damping | |
US9617730B1 (en) | Adaptive bearing energy absorber | |
JP6116267B2 (ja) | 流体圧緩衝器 | |
CN207131790U (zh) | 双通道减振器及汽车 | |
JP5486709B1 (ja) | 気体貯蔵装置 | |
JP5956295B2 (ja) | 建物用制震ダンパーおよび建物 | |
KR101564544B1 (ko) | 점성유체를 이용한 댐퍼 | |
JP2009264358A (ja) | ショックアブソーバーのガス圧変化発電装置 | |
CN103104650B (zh) | 减震器 | |
KR20170074112A (ko) | 부반력 흡수장치 | |
JP6621295B2 (ja) | 貯蔵装置 | |
JP6567267B2 (ja) | 構造物の制振装置 | |
JP6352168B2 (ja) | ガスホルダ及びガスホルダの改修方法 | |
TWI606222B (zh) | boiler |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150603 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150727 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150819 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150915 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5813083 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |