JP5812608B2 - 入出力装置の切替システムおよび切替器 - Google Patents
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Description
また、上記技術分野の先行技術としては、特許文献1、2が提案されている。
特許文献1には、1台のモニタを複数のコンピュータで共用するシステムにおいて、コンピュータから電源投入後に出力される信号をモニタ切替器に設けられたCPUで検知し、このCPUからの切替指令に基づいて、切替回路が当該信号を出力したコンピュータをモニタに接続するように回線を自動的に切り替えるという技術について開示されている。
また、特許文献1にあっては、コンピュータから電源投入後に出力される信号をモニタ切替器で検知しているため、常時電源が投入されているコンピュータが複数ある場合、切替制御ができないといった問題があった。
そこで、コンピュータにおいて発生した変化に応じて、ユーザの意図に沿った切替制御を行え、ユーザの意図に沿わない切替制御を低減できることが切望されている。
本発明は、コンピュータにおいて発生した変化に応じて、ユーザの意図に沿った切替制御を行うことが可能な入出力装置の切替システムおよび切替器を提供することを目的とする。
<第1実施形態>
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る切替システムの構成について説明する。
図1において、切替システムは、切替器1と、例えばインターネット7にLANケーブルを介して接続されている3台のパーソナルコンピュータ(以下、PCという)3a,3b,3cと、入出力装置とを備えている。図1において、入出力装置として、例えば、スピーカ8L,8R、モニタ9、キーボード10、マウス11を備えている。
図1に示すように、切替器1は、CPU15、メモリ部16、通信制御部17、スイッチ部18、切替回路19a,19b,19c,19dを備えている。
CPU15は、メモリ部16から読み出した制御プログラムに基づいて、通信制御部17によりPC3の何れか1つから受信した変化データと識別データとに応じて、入出力装置の接続対象を識別データの送信元のコンピュータに切替えるように制御する。
メモリ部16は、制御プログラムおよび検出項目テーブルを記憶しており、CPU15のワーク領域となる。
スイッチ部18は、PC3a,3b,3cに対応する3個のスイッチ、それぞれのスイッチに対応するLED素子を有し、何れか1つのスイッチが押された場合には、この手動操作に応じて最優先の接続切替を行い、所望のPCと入出力装置とが接続されている。なお、LED素子は、現在の接続状態として入出力装置にどのPCが接続されているかを点灯して示す。
切替回路19bは、3入出力−1入出力の切替回路であり、CPU15からの切替アドレスに応じて、PC3a,3b,3cに設けられた表示制御部の入出力の何れか1系統をモニタ9の入出力に接続する。モニタのコネクタは、D−SubコネクタまたはDVIコネクタまたはHDMIコネクタの何れかであることが好ましい。
切替回路19dは、3入出力−1入出力の切替回路であり、CPU15からの切替アドレスに応じて、PC3a,3b,3cに設けられた入力IF部の入出力の何れか1系統をマウス11の入出力に接続する。マウス11のコネクタは、PS/2またはUSBの何れかであることが好ましい。
なお、上記切替アドレスは、CPU15から出力されるデータであり、次回の切替制御が行われるまで前回の状態が保持されることとする。
図2に示すように、PC3は、CPU31、ハードディスクHDD32、メモリ部33、DVD駆動部34、通信制御部35、表示制御部36、入力IF(インターフェース)部37、サウンド制御部38を備えている。
ハードディスクHDD32は、PCを制御するためのOS(オペレーティングシステム)、アプリケーションソフトウエアのプログラム、PCに設けられたハードウエアやソフトウエアの動作状態を監視して後述する変化データを生成するための複数のソフトウエア検出モジュール、後述する検出項目テーブルを記憶している。
メモリ部33は、ハードディスクHDD32からCPU31が読み出したOS、アプリケーションソフトウエアのプログラム、後述する変化データを生成するための複数のソフトウエア検出モジュール、後述する検出項目テーブルをそれぞれ記憶する。
通信制御部35は、LANケーブルを介してインターネット7との間でデータ通信が可能であり、LANケーブルまたはUSBケーブルを介して切替器1との間でデータ通信が可能である。
表示制御部36は、CPU31が生成した画像データや、DVD駆動部34が再生した映像データをVRAM上に展開し、これらのデータをモニタの表示能力に応じてビデオレートで読み出しモニタに表示させる。
入力IF部37は、キーボードや、マウスと接続して、仮想コードや2次元座標データを生成し、ウィンドウズOSに引き渡す機能を果たす。
サウンド制御部38は、多様なフォーマット形式の音声データを音声信号に変換して再生し、所望の音圧レベルに増幅してスピーカに出力する。
図3に示すように、検出項目テーブルには、番号No.、検出項目、変化データ、有効フラグ、無効フラグが項目として配列されている。
ここで、検出項目に記載されたプログラム名により示される実際のプログラムは、HDD32にソフトウエアで構成された検出モジュールとして記憶されており、ウィンドウズOSの管理下において、PCの起動時にHDD32からこれらの検出モジュールがCPU31によって読み出され、検出モジュールがメモリ部33に常駐ソフトウエアとして記憶される。
No.1の「メール到着時」を検出するためのソフトウエアである検出モジュールの場合、PC3のCPU31がメーラーソフトウエアを常駐して実行しており、さらにこの検出モジュールを常駐して実行することにより、プロバイダのメールサーバからインターネット7、通信制御部35を介してeメールを受信することができ、eメールの着信をこの検出モジュールにより検出して変化データ#1を発生することができる。
なお、この場合、プリンタはPC側のUSBコネクタに接続されていることとする。
なお、この場合、スキャナはPC側のUSBコネクタに接続されていることとする。
なお、この場合、外付けHDはPC側のUSBコネクタに接続されていることとする。
次に、図4に示すフローチャートを参照して、図2に示すPC3の動作について説明する。
なお、CPU31は、ウィンドウズOSの管理下において、図4に示すフローチャートで表現されるソフトウエアのプログラムを実行する。
まず、ステップS10では、CPU31は、上述した検出モジュールからデータを受信する。
次いで、ステップS15では、CPU31は、変化検出があるか否かを判断する。すなわち、CPU31は、検出モジュールから受信したデータに変化データ#1〜#14のうち何れか1つがあるかいなかを判断する。
例えば、検出モジュールから受信したデータに変化データ#10がある場合に、図3に示す検査項目テーブルに当該変化データ#10が有効フラグ「○」を設定してあることを確認することができる。
次いで、ステップS25では、CPU31は、上記変化データとともに、当該PCに特有の識別データを通信制御部35を介して切替器1に通知する。例えば、識別データとして、PC3aにはID=01が、PC3bにはID=02が、PC3cにはID=03がそれぞれ割り振られていることとする。
次に、図5に示すフローチャートを参照して、図1に示す切替器の動作について説明する。
なお、CPU15は、図5に示すフローチャートで表現されるソフトウエアのプログラムを実行する。
まず、ステップS50では、CPU15は、PCから通信制御部17を介して変化データとPCに特有の識別データとを受信する。
次いで、ステップS55では、CPU15は、受信した上記PCに特有の識別データから、切替回路を選択するための切替アドレスを抽出する。
次いで、ステップS60では、CPU15は、上記抽出した切替アドレスを切替回路19a,19b,19c,19dに設定する。
この結果、切替アドレスが01の場合にPC3aが、02の場合にPC3bが、03の場合にPC3cがそれぞれ切替回路19a,19b,19c,19dを介して入出力装置に接続される。
このように、PCにおいて発生した変化に応じて、ユーザの意図に沿った切替制御を行うことができる。
本発明の第2実施形態に係る切替システムの構成は、図1に示す構成と同様であり、PCの構成は図2に示す構成と同様であるので、その説明を省略する。
次に、図6を参照して、図1に示す切替器1のメモリ部16に登録されている検出項目テーブルについて説明する。
図6に示すように、切替器1のメモリ部16に登録されている検出項目テーブルには、番号No.、検出項目、変化データ、PCaに関する有効フラグと無効フラグ、PCbに関する有効フラグと無効フラグ、PCcに関する有効フラグと無効フラグが項目として配列されている。
なお、No.1の「メール到着時」からNo.14の「DVDトレイ突出時」を検出するためのソフトウエアである検出モジュールについての説明は、上述したものと同様であるのでその説明を省略する。
次に、図7に示すフローチャートを参照して、図2に示すPC3の動作について説明する。
なお、CPU31は、ウィンドウズOSの管理下において、図4に示すフローチャートで表現されるソフトウエアのプログラムを実行する。
まず、ステップS110では、CPU31は、上述した検出モジュールからデータを受信する。
次いで、ステップS115では、CPU31は、変化検出があるか否かを判断する。すなわち、CPU31は、検出モジュールから受信したデータに変化データ#1〜#14のうち何れか1つがあるかいなかを判断する。
次に、図8に示すフローチャートを参照して、図1に示す切替器の動作について説明する。
なお、CPU15は、図8に示すフローチャートで表現されるソフトウエアのプログラムを実行する。
まず、ステップS150では、CPU15は、PCから通信制御部17を介して変化データとPCに特有の識別データとを受信する。
次いで、ステップS155では、CPU15は、受信した上記PCに特有の識別データから、この識別データに対応するPC番号を抽出する。
例えば、識別データがID=01の場合にPC番号として01が抽出され、ID=02の場合に02が、ID=03の場合に03がそれぞれPC番号として抽出される。
例えば、図6を参照して、メモリ部16に記憶されている検査項目テーブルから、上記抽出したPC番号(例えば、01)に関する、当該変化データ(例えば、#14)に対応するフラグとして有効フラグを抽出する。
次いで、ステップS165では、CPU15は、抽出したフラグが有効フラグか否かを判断し、有効フラグの場合にはステップS170に進む。
例えば、識別データがID=01の場合に切替アドレスとして01が抽出され、ID=02の場合に02が、ID=03の場合に03がそれぞれ切替アドレスとして抽出される。
次いで、ステップS175では、CPU15は、上記抽出した切替アドレスを切替回路19a,19b,19c,19dに設定する。
この結果、切替アドレスが01の場合にPC3aが、02の場合にPC3bが、03の場合にPC3cがそれぞれ切替回路19a,19b,19c,19dを介して入出力装置に接続される。
このように、PCにおいて発生した変化に応じて、ユーザの意図に沿った切替制御を行うことができる。
以上のように、上記第1および第2実施形態では、PC3のメモリ部33に一般的なユーザに必要とされる複数の検出モジュールを常駐させておき、PC3側または切替器1側で検査項目テーブルに設定された有効フラグの有無を判断するという手法を採用して、PCにおいて発生した変化に応じて、ユーザの意図に沿った切替制御を行うことができ、ユーザの意図に沿わない切替制御を低減することができるという効果を得ているが、本発明はこのような実施形態に限定されず、PC3のメモリ部33にユーザが必要とする複数の検出モジュールのみを常駐させておき、PC3側または切替器1側でPCの識別データのみを受信するという手法を採用しても、同様の効果を奏することができる。
3a,3b,3c PC
4a,4b,4c DVD駆動部のトレイ
5a,5b,5c USBコネクタ
6a,6b,6c 電源スイッチ
7 インターネット
8L,8R スピーカ
9 モニタ
10 キーボード
11 マウス
15 CPU
16 メモリ部
17 通信制御部
18 スイッチ部
19a,19b,19c,19d 切替回路
31 CPU
32 ハードディスクHDD
33 メモリ部
34 DVD駆動部
35 通信制御部
36 表示制御部
37 入力IF部
38 サウンド制御部
Claims (6)
- 複数のコンピュータのうちの1つを切替器を介して入出力装置に接続するための入出力装置の切替システムであって、
前記複数のコンピュータのそれぞれは、
前記入出力装置との入出力を行う入出力手段と、
前記コンピュータに設けられた記憶手段に記憶されたプログラムをプロセッサにより実行して、予め登録された検出項目に関する変化を検出する変化検出手段と、
前記変化検出手段により検出された検出項目に関する変化データと当該コンピュータに特有の識別データとを前記切替器に通知する通知手段と、を備え、
前記切替器は、
前記複数のコンピュータの前記入出力手段に接続する接続手段と、
前記複数のコンピュータから変化データと識別データとを前記接続手段とは別の手段を用いて受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した変化データと識別データとに応じて、前記入出力装置の接続対象を前記識別データにより特定されるコンピュータに切替えるように制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする入出力装置の切替システム。 - 前記変化検出手段の検出項目は、前記コンピュータに設けられた装置へのデータの入出力が可能になったことを示すことを特徴とする請求項1記載の入出力装置の切替システム。
- 前記変化検出手段の検出項目は、メーラへのメール着信時、ダウンロード完了時、視聴予約対象の開始時の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1記載の入出力装置の切替システム。
- 前記複数のコンピュータのそれぞれは、
前記コンピュータに関する検出項目と前記検出項目に関する有効または無効を示すフラグを検出項目テーブルに登録する登録手段を備え、
前記変化検出手段により検出された検出項目に関する変化が、前記検出項目テーブルに有効として登録されている場合に、前記通知手段により当該検出項目に関する変化データと当該コンピュータに特有の識別データとを前記切替器に通知する、ことを特徴とする請求項1記載の入出力装置の切替システム。 - 前記切替器は、
前記複数のコンピュータのそれぞれに関する検出項目と前記検出項目に関する有効または無効を示すフラグを検出項目テーブルに登録する登録手段を備え、
前記受信手段により受信された変化データが、前記検出項目テーブルに有効として登録されている場合に、前記制御手段は、前記受信手段により受信した変化データと識別データに応じて、前記入出力装置の接続対象を前記識別データの送信元のコンピュータに切替えるように制御する、ことを特徴とする請求項1記載の入出力装置の切替システム。 - 複数のコンピュータのうちの1つを入出力装置に接続するための切替器であって、
前記複数のコンピュータの前記入出力装置に接続する接続手段と、
前記複数のコンピュータのそれぞれに関する検出項目と前記検出項目に関する有効または無効を示すフラグを検出項目テーブルに登録する登録手段と、
前記複数のコンピュータから変化データと識別データとを前記接続手段とは別の手段を用いて受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された変化データが、前記検出項目テーブルに有効として登録されている場合に、前記受信手段により受信した変化データと識別データに応じて、前記入出力装置の接続対象を前記識別データにより特定されるコンピュータに切替えるように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする切替器。
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