JP5812560B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線CT装置に係り、特に、ヘリカルスキャン方式のX線CT装置に関する。
近年、X線照射場に被検体を送り込む天板の位置制御を行い、スキャン計画で設定された規定のスキャン範囲を対象に連続的なX線照射を可能とする寝台装置を備え、得られる透過X線の減衰率を収集データとして集め、スキャン範囲の連続的な減衰率分布に基づいて任意の断層画像を構成するヘリカルスキャン方式のX線CT装置が提案されている(特許文献1参照)。
「スキャン計画」は、スキャノグラムなどに基づいて策定される被検体のスキャン範囲のほか、スライス厚、管電圧・管電流、X線強度制御条件(モジュレーション条件)などの各種のスキャン条件を規定したもので、X線CT装置の制御プログラムとして用意される。
ヘリカルスキャン方式は、ノンヘリカルスキャン方式(マルチスキャン方式等)と比較してスキャンスピードが高速であり、造影剤の減量や造影効果の向上に大きく寄与している。また、ヘリカルスキャン方式は、切れ目のない連続的なスキャン位置のどこからでも画像を構成でき、断層画像の連続性ないし複雑な3次元立体構造の把握を可能にしている。
特開2009−160270号公報
時々、X線CT装置によって生成される膨大な画像データの中に不良な画像データが含まれ、表示の断層画像が不鮮明となることがある。画像不良の問題は、画像の信頼性の問題であり、画像観察に基づく診断や3次元立体画像表示の質的低下につながる。
スキャンの高速性・連続性を活かすヘリカルスキャンにあっては、部分的に画像データの不良が生じても、スキャンは続行される。ゆえに、画像不良に気付いたとき、スキャンをやり直す必要がある。とりわけ、画像不良に気付かないで診断に供されるといった画像不良の見逃しを回避する必要がある。
従来、画像不良に気付いてスキャンをやり直すときは、取得した断層画像を1つ1つチェックする経験的判断によるか、或いは、画像データの基になる収集データに付加されるエクストラデータ(付帯情報)を参照し、エラー発生(例えば、照射X線の強度やエネルギー、X線発生管の焦点位置や焦点サイズの不正常、収集データの伝送エラーの発生)やエラー発生範囲(寝台装置の天板位置)などを調べることにより、必要なスキャン範囲を特定する作業が行われている。この作業は、全スキャン範囲を対象にスキャンをやり直すことによる被検体の無用なX線被ばくを回避するものであるが、ヒューマンエラーによるスキャン範囲の特定精度の低下のほか、大変な手間と時間を要するものでスループットを低下させる要因ともなっている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、やり直しが必要なスキャン範囲に関するスキャンを速やかに実行することを目的とする。
上述した目的を達成するため、X線照射場に被検体を送り込む天板の位置制御を行い、スキャン制御部で設定された既定のスキャン計画における既定のスキャン範囲を対象に連続的なX線照射を可能とする寝台装置を備え、得られる透過X線に関する収集データに基づいて前記被検体の画像を生成するX線CT装置において、前記収集データは1つのX線照射位置およびX線照射方向を単位とするViewごとに収集され、前記Viewごとに前記収集データと前記被検体に照射されたX線のX線特性情報および前記寝台装置の天板位置情報とを対応付けし、前記被検体に照射されたX線のX線特性情報および前記寝台装置の天板位置情報が前記収集データに付加され、結合されたデータを生成するデータ生成部と、前記データと前記スキャン計画で設定された既定のX線特性とに基づいてエラー範囲を特定するエラー範囲特定部と、を備え、前記スキャン制御部は、前記エラー範囲に基づいてスキャン計画を設定することを特徴とするX線CT装置。
若しくは、X線照射場に被検体を送り込む天板の位置制御を行い、スキャン制御部で設定された既定のスキャン計画における既定のスキャン範囲を対象に連続的なX線照射を可能とする寝台装置を備え、得られる透過X線に関する収集データに基づいて前記被検体の画像を生成するX線CT装置において、前記収集データは1つのX線照射位置およびX線照射方向を単位とするViewごとに収集され、前記収集データについて伝送エラーの発生有無を判定して、前記Viewごとに前記収集データと前記伝送エラーの発生を示すエラーフラグおよび前記寝台装置の天板位置情報とを対応付けし、前記伝送エラーの発生を示すエラーフラグおよび前記寝台装置の天板位置情報が前記収集データに付加され、結合されたデータを生成するデータ生成部と、前記データに基づいてエラー範囲を特定するエラー範囲特定部と、を備え、前記スキャン制御部は、前記エラー範囲に基づいてスキャン計画を設定することを特徴とするX線CT装置。
本発明によれば、やり直しが必要なスキャン範囲に関するスキャンを速やかに実行できる。
本発明に係るX線CT装置の第1実施形態を示す機能ブロック図。 図1の架台側制御部で生成される収集データ・エクストラデータの構造を示す図、図2(A)は全体構造を示す図、図2(B)はエクストラデータを示す図。 図1のX線CT装置にて実行されるエラー範囲の表示処理の説明図。 本発明に係るX線CT装置の第2実施形態を示す機能ブロック図。 本発明に係るX線CT装置の第3実施形態を示す機能ブロック図。 図5のX線CT装置にて実行されるエラー範囲の表示処理の説明図。
添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明に係るX線CT装置の第1実施形態を示す機能ブロック図である。
本実施形態のX線CT装置1は、図1に示すように、寝台装置2、回転架台3及びコンソール4を備えている。
[寝台装置]
寝台装置2は、X線照射場となる回転架台3に被検体Pを送り込み、スキャン計画で設定された既定のスキャン範囲を対象に連続的なX線照射が可能となるように構成される。
天板21は、被検体Pを載置した状態でスライド移動可能で、天板駆動装置22は、天板21を無段階でスライド移動させる。
[回転架台]
回転架台3は、被検体PをX線照射し、スキャン計画で設定された既定のスキャン範囲を対象に透過X線の連続的な減衰率分布を収集するように構成される。
被検体挿通路31は、天板21に載置された状態の被検体Pを挿通可能で、被検体Pに対するX線照射場となる。被検体挿通路31を取り囲むようにして、架台駆動装置32、X線発生管33、X線検出器34、高電圧発生装置(X-ray Generator)35、DAS(Data Acquisition System)36、架台側制御部37が設けられる。
架台駆動装置32は、X線発生管33とX線検出器34を互いに対向保持しながら回転可能に構成され、被検体挿通路31を回転心としたX線発生管33及びX線検出器34の360℃の旋回を可能にする。
X線発生管33は、高電圧発生装置35から所要の管電圧及び管電流の供給を受け、360°の任意回転位置から管電圧及び管電流に応じた強度及びエネルギーでX線のファンビームを放射し、被検体PをX線照射する。
X線検出器34は、複数のX線検出素子が被検体Pの体軸方向(アキシャル方向)及びその体軸直交方向(チャンネル方向)に2次元配列されたX線検出素子アレイとして構成される。このX線検出器34は、被検体挿通路31の周りで旋回するX線発生管33から放射されて被検体挿通路31内を移動する被検体Pを通過した透過X線、即ち、被検体Pのヘリカル軌道を通過した透過X線を各X線検出素子にて検出し、透過X線の減衰率(吸収率)に応じた電気信号を出力する。
DAS36は、X線検出器34の各X線検出素子から出力される電気信号を収集して一定時間の積分(サンプルホールド)を行い、その積分値をAD変換し、被検体Pに含まれる体内組織によるX線の減衰率を反映したディジタル形式の収集データを生成する。
架台側制御部37は、高電圧発生装置35から出力され、X線発生管33から放射されるX線のエネルギーと強度を決する管電圧及び管電流を制御する。また、架台側制御部37は、高電圧発生装置35が出力した管電圧及び管電流(X線発生管33に印加された管電圧及び管電流)をX線特性管電圧及び管電流の出力値として受け取る。
更に、架台側制御部37は、高電圧発生装置35による管電圧及び管電流の出力と停止(X線発生管33のX線放射とその停止)のトリガとなるX線タイミング信号を出力し、また、DAS36によるサンプルホールドの時間を制御するサンプルホールド信号を生成する。
さらに、架台側制御部37は、X線タイミング信号とサンプルホールド信号の生成を通じて、DAS36で出力される収集データを受け取る。そして、架台側制御部37は、受け取った収集データにエクストラデータ(付帯情報)を付け加えて収集データ・エクストラデータを生成し、その収集データ・エクストラデータをコンソール4に伝送する。
図2は架台側制御部37で生成される収集データ・エクストラデータの構造を示す図であり、図2(A)は全体構造を示す図、図2(B)はエクストラデータを示す図である。
収集データ・エクストラデータ(図2(A))は、被検体Pの1つのX線照射位置(天板21の位置)及びX線照射方向(X線発生管33の位置)に対する1スキャン(以下、View)を単位として生成され、Viewの数だけ生成される。
各々の収集データ・エクストラデータに含まれるエクストラデータは、図2(B)に示すように、「X線ステータス」、「データ伝送ステータス」、「寝台ステータス」及び「架台ステータス」など、収集データの生成条件を示す情報を保有している。
エクストラデータの1つであるX線ステータスには、高電圧発生装置35から受け取った管電圧及び管電流の出力値やX線発生管33の焦点位置や焦点サイズなど、スキャン画像の画質に影響する各種条件(X線特性)が記録される。
また、データ転送ステータスには、収集データ・エクストラデータの伝送エラーを示すエラーフラグが記録され、寝台ステータスには、天板21の位置やその移動速度などが記録される。また、架台ステータスには、X線発生管33を旋回させる架台駆動装置32の回転部やX線発生管33の回転速度や回転位置などが記録される。
加えて、架台側制御部37は、コンソール4に収集データ・エクストラデータを送信する際、各Viewの収集データ・エクストラデータについてデータ伝送エラーの有無チェックのためのCRC(Cyclic Redundancy Check)コードを付加する。
なお、架台側制御部37は、データ伝送プロトコルに従い、複数Viewの収集データ・エクストラデータをまとめてパケット化し、パケット単位で収集データ・エクストラデータをコンソール4に送信する。
[コンソール]
コンソール4は、寝台装置2及び回転架台3を制御し、寝台装置2及び回転架台3の協働により生成されるスキャン範囲の連続的な減衰率分布に基づいて、被検体Pの断層画像を構成し且つ表示するように構成される。
スキャン制御部41は、スキャノグラムなどに基づいて策定される被検体Pのスキャン範囲のほか、スライス厚、各ViewごとのX線検出素子アレイの有効列数、管電圧・管電流、ViewごとのX線強度制御条件(モジュレーション条件)といったスキャン計画(スキャン条件)をX線CT装置1の制御プログラムとして保有している。
このスキャン制御部41は、スキャン計画に従って天板駆動装置22、架台駆動装置32及び架台側制御部37の統制し、天板21の位置制御、X線発生管33の回転制御、架台側制御部37のX線タイミング信号やサンプルホールド信号の生成タイミングなどを設定してヘリカルスキャンの全体的制御を行う。
インタフェース部42は、スキャン制御部41によって制御されるヘリカルスキャンの実行中、回転架台3側で生成される各Viewの収集データ・エクストラデータを受け取り、前処理部43に伝送する。
このインタフェース部42は、前処理部43に収集データ・エクストラデータを伝送する前に、架台側制御部37によって付加されたCRCコードに基づいて各Viewの収集データ・エクストラデータについて伝送エラーの有無判定を行う。
そして、インタフェース部42は、何れかの収集データ・エクストラデータに伝送エラーが発生していると判定した場合、伝送エラーに関わる収集データ・エクストラデータのデータ伝送ステータスにエラーフラグを記録する。
前処理部43は、再構成処理部44にて実行される再構成処理の前処理として、インタフェース部42から受け取ったViewの収集データ・エクストラデータに含まれる収集データに対し、キャリブレーション、感度補正及びX線減衰率の対数変換(ラドン変換)などの処理を施し、いわゆる投影データ(生データ)を生成する。
再構成処理部44は、前処理部43で生成された投影データについて、フーリエ変換法又はフィルタ補正逆投影法に基づく再構成処理を施してX線減衰率分布(CT値分布)を算出し、このX線減衰率分布に基づいて被検体Pの断層画像となる画像データを生成する。画像データは、記憶部45に保存される。
画像処理部46は、記憶部45に保存された画像データに基づいて断層画像や3次元立体画像などの各種のスキャン画像を生成する。なお、入力装置47は、画像のコントラストや関心領域(Region of Interest)などのユーザ所望の表示条件を画像処理部46に指示するキーボードやマウスなどの操作デバイスを有し、表示装置48は、画像処理部46で生成されたスキャン画像を指定の表示条件に従って表示する。
X線CT装置1のスキャン制御部41、前処理部43及び画像処理部46は、協働してスキャン計画の再設定処理ならびにエラー範囲の表示処理を実行する。以下、各処理におけるステップを説明する。
[スキャン範囲の再設定処理]
スキャン計画の再設定処理は、画像データの基データである全Viewの収集データ群に不正常な収集データが含まれている場合に実行され、言わばスキャンのやり直しに関わるスキャン計画を自動設定する処理である。
(ステップ101)
前処理部43は、インタフェース部42から受け取った各Viewの収集データ・エクストラデータに記録されている管電圧及び管電流の出力値に基づき、各Viewにて実際に被検体Pを照射したX線の管電圧及び管電流の正常/不正常を判定する。
この判定の開始処理として、前処理部43は、スキャン制御部41→架台側制御部37→高電圧発生装置35という経路を辿ることになる各Viewの管電圧及び管電流の設定値(予定値)を、スキャン制御部41から直接的に且つその設定値が生成される度に受け取る。
(ステップ102)
前処理部43は、スキャン制御部41から受け取ったViewの管電圧及び管電流の設定値と、インタフェース部42から受け取った各Viewの収集データ・エクストラデータに記録されている管電圧及び管電流の出力値との一致又は不一致を判定する。
(ステップ103)
前処理部43は、管電圧及び管電流の設定値と管電圧及び管電流の出力値が不一致であると判定した場合、その設定値と出力値との差異を算出する。なお、その設定値と出力値が一致すると判定した場合は、以下のステップへ移行しない。
(ステップ104)
管電圧及び管電流の出力値と管電圧及び管電流の設定値との差異について閾値判定し、管電圧及び管電流の出力値と設定値との差異が閾値を超えるViewについては、高電圧発生装置35が出力した管電圧及び管電流の出力値、即ち、被検体Pに照射された照射X線の強度及びエネルギーは不正常であったと判定する。
(ステップ105)
前処理部43は、管電圧及び管電流の出力値が不正常であったと判定した場合、この判定結果に該当するViewの収集データ・エクストラデータに記録されている天板位置のデータを読み取る。そして、前処理部43は、読み取った天板位置のデータをスキャン制御部41に送る。
(ステップ106)
スキャン制御部41は、天板位置を累積的に集めて合計し、管電圧及び管電流の出力値が不正常であった時点の天板21の位置と、その不正常が解消される直前の天板21の位置を特定する。そして、スキャン制御部41は、特定した2点の天板21の位置によって定まる天板21の移動範囲をエラー範囲とする。
(ステップ107)
スキャン制御部41は、記憶している現在のスキャン計画のうち、スキャン範囲を除く他の条件についてはそのまま援用し、且つ、スキャン範囲についてはステップ106で特定したエラー範囲を代用したものを「やり直しのスキャン計画」として生成し記憶する。
X線CT装置1は、「やり直しのスキャン計画」に基づく再度のスキャンを実行するときは、オペレータのスキャン開始要求を受けたことを条件とする。
[エラー範囲の表示処理]
エラー範囲の表示処理は、スキャン画像の再設定処理の結果に基づいてエラー範囲を表示装置48の画面上に表示する処理である。
(ステップ201)
スキャン制御部41は、前処理部43から受け取った天板位置のデータを画像処理部46に送る。
(ステップ202)
画像処理部46は、前処理部43から受け取った天板位置のデータを用い、スキャン制御部41にて実行されるステップ106及びステップ107と同様の処理に基づいて、エラー範囲を特定する。
(ステップ203)
画像処理部46は、表示装置48にステップ202で特定したエラー範囲を表示する。このとき、画像処理部46は、図3に示すように、スキャン範囲を設定するために予め取得され記憶部45に記憶されているスキャノグラム画像に重ねてエラー範囲を表示する。
次に、効果を説明する。
X線CT装置1にあっては、
(1)被検体Pを照射したX線の管電圧及び管電流の出力値(X線特性)と寝台装置2の天板位置とをエクストラデータとし、このエクストラデータを各Viewの収集データと対応づけて収集データ・エクストラデータを生成する架台側制御部37を備える。また、収集データ・エクストラデータに含まれる管電圧及び管電流の出力値がスキャン計画で設定された既定の管電圧及び管電流、即ち、管電圧及び管電流の設定値と一致するか否かを判定し、一致しない管電圧及び管電流の出力値を含む収集データ・エクストラデータから天板位置を読み取り、読み取った天板位置の合計をエラー範囲とするスキャン制御部41及び前処理部43を備える。
このため、ヘリカルスキャンの実行中に高電圧発生装置35が一時的に放電し、X線発生管33に対してスキャン計画で設定した所要の管電圧及び管電流が印加されなかったとき、この不具合が自動的に検出される。即ち、放電に伴う収集データの異常ないしこれに基づく画像不良が自動的に検出される。従って、画像不良の検出の際にヒューマンエラーが介在しないため、画像不良の検出の信頼性は極めて良好となる。
そのうえ、スキャン制御部41は、スキャン計画で設定された既定のスキャン範囲を、スキャン制御部41及び前処理部43で特定されたエラー範囲と置き換えて再スキャン計画とするように構成されている。そのため、画像不良が発生してスキャンのやり直しが必要となったエラー範囲が自動的に特定されることに加え、特定されたエラー範囲に限定したスキャン計画が自動的に作成される。そして、オペレータのスキャン開始要求があったとき(オペレータはスキャンの開始要求を行うだけで)、エラー範囲に限定した「やり直しのスキャン計画」が実行される。
要するに、X線CT装置1によれば、画像不良が発生したとき、その画像不良が自動的に検出されてその検出見逃しを防止できるとともに、やり直しが必要なスキャン範囲に限定したスキャンを容易に且つ速やかに実行できる。
(2)スキャン計画で設定された既定のスキャン範囲を含む被検体Pのスキャノグラム画像に重ねて、特定したエラー範囲を表示する画像処理部46を備える。このため、オペレータのスキャン開始要求があったことを条件にスキャンのやり直しを実行する場合において、オペレータはスキャンのやり直し要否を容易に判断できる。例えば、表示装置48に表示された断層画像が不鮮明であっても、そのような画像不良が関心領域から外れた位置であったときは、殊更にスキャンをやり直す必要はない。X線CT装置1によれば、かかる判断が容易となる。
(第2実施形態)
図4は本発明に係るX線CT装置の第2実施形態を示す機能ブロック図である。
本実施形態は、第1実施形態のX線CT装置1における前処理部43及びスキャン制御部41の構成を変更した例である。なお、第1実施形態と同様の構成は同一符号を付して説明を省略し、第1実施形態の構成を変更し或いは新たに追加した構成は符号末尾に「A」を付して説明する。
本実施形態のX線CT装置1Aは、図4に示すように、スキャン制御部41A及び前処理部43Aを備えている。
スキャン制御部41A及び前処理部43Aは協働し、エラーフラグの有無判定に基づいて、スキャン計画の再設定処理を実行する。以下、このスキャン計画の再設定処理における各ステップを説明する。
(ステップ301)
前処理部43Aは、インタフェース部42から収集データ・エクストラデータを受け取ったときに、各Viewの収集データ・エクストラデータのデータ伝送ステータスに記録されているエラーフラグの有無、即ち、データ伝送エラーを示す情報の有無を判定する。
(ステップ302)
前処理部43Aは、エラーフラグが記録されていると判定した場合、エラーフラグが記録されているViewの収集データ・エクストラデータの寝台ステータスに記録されている‘天板位置’のデータを読み取る。そして、前処理部43Aは、読み取った天板位置のデータをスキャン制御部41Aに送る。
(ステップ303)
スキャン制御部41Aは、前処理部43Aから受け取った天板位置のデータを収集し、データ伝送エラーが発生した時点の天板21の位置と、データ伝送エラーが解消される直前の天板21の位置を特定する。そして、スキャン制御部41Aは、特定した2点の天板21の位置によって定まる天板21の移動範囲をエラー範囲とする。
(ステップ304)
スキャン制御部41Aは、第1実施形態と同様に、記憶している現在のスキャン計画のうち、スキャン範囲を除く他の条件についてはそのまま援用し、且つ、スキャン範囲についてはステップ303で特定したエラー範囲を用いて、「やり直しのスキャン計画」を生成し記憶する。なお、スキャン範囲の再設定処理における他の処理ならびにエラー範囲の表示処理は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
X線CT装置1Aにあっては、
(3)収集データについて伝送エラーの発生有無を判定して、伝送エラーの発生有りを示すエラーフラグと寝台装置2の天板位置とをエクストラデータとし、このエクストラデータを各Viewの収集データと対応づけて収集データ・エクストラデータを生成する架台側制御部37及びインタフェース部42を備える。また、収集データ・エクストラデータにエラーフラグが含まれているか否かを判定し、エラーフラグを含む収集データ・エクストラデータから天板位置を読み取り、その天板位置の合計をエラー範囲とするスキャン制御部41A及び前処理部43Aを備える。
このため、収集データの伝送エラーが発生したとき、この伝送エラーが自動的に検出される。即ち、伝送エラーに基づく画像不良が自動的に検出される。従って、画像不良の検出の際にヒューマンエラーが介在しないため、画像不良の検出の信頼性は極めて高い。
そのうえ、スキャン制御部41Aは、スキャン計画で設定された既定のスキャン範囲をスキャン制御部41A及び前処理部43Aで特定されたエラー範囲と置き換えて再スキャン計画とするように構成されている。そのため、画像不良が発生してスキャンのやり直しが必要となったエラー範囲が自動的に特定されることに加え、特定されたエラー範囲に限定したスキャン計画が自動的に作成される。そして、オペレータのスキャン開始要求があったとき(オペレータはスキャンの開始要求を行うだけで)、そのエラー範囲に限定した再度のスキャンが実行される。
要するに、X線CT装置1Aによれば、画像不良が発生したとき、その画像不良が自動的に検出されてその検出見逃しを防止できるとともに、やり直しが必要なスキャン範囲に限定したスキャンを容易に且つ速やかに実行できる。
(第3実施形態)
図5は本発明に係るX線CT装置の第3実施形態を示す機能ブロック図である。
本実施形態は、第1実施形態のX線CT装置1におけるスキャン制御部41及び画像処理部46の構成を変更した例である。なお、第1実施形態と同様の構成は同一符号を付して説明を省略し、第1実施形態の構成を変更し或いは新たに追加した構成は符号末尾に「B」を付して説明する。
本実施形態のX線CT装置1Bは、図5に示すように、スキャン制御部41B及び画像処理部46Bを備えている。
スキャン制御部41B及び画像処理部46Bは協働し、エラー範囲を分割して行うスキャン計画の再設定処理ならびに分割エラー範囲の表示処理を実行する。以下、このスキャン計画の再設定処理における各ステップを説明する。
(ステップ401)
スキャン制御部41Bは、第1実施形態のスキャン範囲の再設定処理におけるステップ101〜ステップ107の処理に続き、ステップ107で特定したエラー範囲が被検体Pの体軸方向に沿って連続しているか又は連続していないか(離散的に分布しているか)を判定する。つまり、ステップ107で特定したエラー範囲とエラー範囲の間にエラー範囲でない正常範囲が含まれているか否かを判定する。
スキャン制御部41Bは、エラー範囲が離散的に分布していると判定した場合、正常範囲を除いた離散分布状の各々のエラー範囲を分割エラー範囲とする。
(ステップ402)
スキャン制御部41Bは、第1実施形態と同様に、記憶している現在のスキャン計画のうち、スキャン範囲を除く他の条件についてはそのまま援用し、且つ、スキャン範囲についてはステップ401で特定した 分割エラー範囲を代用したものをやり直しのスキャン計画として生成し記憶する。
[分割エラー範囲の表示処理]
エラー範囲の表示処理は、スキャン画像の再設定処理の結果に基づいて分割エラー範囲を表示装置48の画面上に表示する処理である。
(ステップ501)
スキャン制御部41Bは、前処理部43から受け取った天板位置のデータを画像処理部46Bに送る。
(ステップ502)
画像処理部46Bは、スキャン制御部41Bから受け取った天板位置のデータを用い、第1実施形態のスキャン範囲の再設定処理におけるステップ106及びステップ107の処理と同様の処理に基づいて、エラー範囲を特定する。
(ステップ503)
画像処理部46Bは、スキャン制御部41Bにて実行されるステップ401の処理と同様の処理に基づいて、ステップ502で特定したエラー範囲が被検体Pの体軸方向に沿って連続しているか又は連続していないかを判定する。
画像処理部46Bは、エラー範囲が離散的に分布していると判定した場合、正常範囲を除いた離散分布状の各々のエラー範囲を分割エラー範囲とする。
(ステップ504)
画像処理部46Bは、特定した分割エラー範囲を表示装置48に表示する。このとき、画像処理部46Bは、図6に示すように、スキャン範囲を設定するために予め取得され記憶部45に記憶されているスキャノグラム画像に重ねて分割エラー範囲を表示する。
次に、効果を説明する。
X線CT装置1Bにあっては、第1実施形態の(1)及び(2)の効果に加え、次の効果を得ることができる。
(4)エラー範囲とエラー範囲の間にエラー範囲でない正常範囲が含まれているか否かを判定し、そのような正常範囲が含まれていると判定したときは、正常範囲を除いた部分を分割エラー範囲とするスキャン制御部41B及び前処理部43Bを備える。
このため、オペレータのスキャン開始要求を条件とすることなくスキャンのやり直しを実行する場合でも、正常範囲を包含したスキャンのやり直しを回避できる。即ち、第1実施形態では、エラー範囲とエラー範囲の間に関心領域が位置しており且つ関心領域については良好な画像が得られている場合であっても、最初のエラー範囲の開始位置から次のエラー範囲の終了位置に至る範囲で再度のスキャンが実行されるおそれがある。本実施形態のX線CT装置1Bによれば、エラー範囲が間隔を置いて分布していても、画像不良に関わるスキャン範囲だけを対象にピンポイントの再スキャンが可能となり、被検体Pの無駄な被ばくを回避できる。
(5)スキャン計画で設定された既定のスキャン範囲を含む被検体Pのスキャノグラム画像に重ねて、特定した分割エラー範囲を表示する画像処理部46Bを備える。このため、オペレータのスキャン開始要求があったことを条件にスキャンのやり直しを実行する場合において、第1実施形態の(2)の効果と同様、オペレータはスキャンのやり直し要否を容易に判断できる。
以上、本発明に係るX線CT装置を1つの第1実施形態〜第3実施形態に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載の発明の要旨を逸脱しない限り設計の変更や追加等は許容される。
第1実施形態では、エラー範囲(画像不良となったスキャン範囲)を特定する指標として、高電圧発生装置35から出力された管電圧及び電流の出力値というX線特性を用いる例とした。しかし、エラー範囲の特定に用いるX線特性は、スキャン画像の画質に影響するX線条件として選択されるものであるから、管電圧及び電流の出力値に代えて、X線発生管33のX線焦点位置やX線焦点サイズを用いてもよい。
また、X線特性として管電圧と管電流の双方の出力値を用いるものではなく、管電圧の出力値及び管電流の出力値のうち何れか一方を用いるものでもよい。
また、スキャン範囲の再設定処理におけるステップ107の処理にて、特定したエラー範囲が所定の幅よりも狭いとき(例えば、1つのViewでX線特性の不正常が発生したとき)、エラー範囲が所定の幅以上となるようにエラー範囲を拡大するようにしてもよい。表示される断層画像が余りに狭小であると、診断の用に耐えないものとなるが、エラー範囲の拡大を行うことでスキャンのやり直しの意義を担保できる。同様の目的で、エラー範囲の幅について閾値判定し、エラー範囲が所定の幅を満たさない極狭小なものであれば、スキャンのやり直しを実行しないようにしてもよい。
また、X線CT装置1は、「やり直しのスキャン計画」に基づく再度のスキャンを実行するときは、オペレータのスキャン開始要求を受けたことを条件とする例とした。しかし、オペレータのスキャン開始要求を条件とせず、予め設定したスキャン範囲(例えば、関心領域)において予め設定した程度の画像不良が発生したときに、やり直しのスキャンを自動的に実行するようにしてもよい。
また、エラー範囲の表示処理におけるステップ202の処理にて、画像処理部46は、スキャン制御部41にて実行されるステップ106及びステップ107と同様の処理に基づいてエラー範囲を特定する例とした。しかし、画像処理部46は、エラー範囲を特定することなく、ステップ107の処理で特定されたエラー範囲を援用するようにしてもよい。
また、架台側制御部37は、コンソール4に収集データ・エクストラデータを送信する際、各Viewの収集データ・エクストラデータについてデータ伝送エラーの有無チェックのためのCRCコードを付加する例とした。CRCコードは、収集データについて伝送エラーの有無チェックを行うために付加するものであるので、このようなチェックが可能となる他のコードであれば、CRCコードに代えて用いることができる。
また、架台側制御部37はデータ生成部として機能するが、データ生成部の機能を架台側制御部37と異なる部分に与えてもよい。
また、スキャン制御部41及び前処理部43はデータ範囲特定部として機能するが、データ範囲特定部の機能をスキャン制御部41及び前処理部43と異なる部分に与えてもよい。
また、スキャン制御部41はスキャン計画再設定部として機能するが、スキャン計画再設定部の機能をスキャン制御部41と異なる部分に与えてもよい。
また、画像処理部46はエラー範囲表示処理部として機能するが、スキャン計画再設定部の機能を画像処理部46と異なる部分に与えてもよい。
第2実施形態において、架台側制御部37及びインタフェース部42はデータ生成部として機能するが、データ生成部の機能を架台側制御部37及びインタフェース部42と異なる部分に与えてもよい。
また、スキャン制御部41A及び前処理部43Aはエラー範囲特定部として機能するが、エラー範囲特定部の機能をスキャン制御部41A及び前処理部43Aと異なる部分に与えてもよい。
第3実施形態において、スキャン制御部41Bは、エラー範囲が離散的に分布していると判定した場合、正常範囲を除いた離散分布状のエラー範囲を分割エラー範囲とする例とした。しかし、スキャン制御部41Bは、互いに隣接する分割エラー範囲の位置間隔について閾値判定を行い、位置間隔が所定幅に満たない極狭小なものである場合は、隣接する分割エラー範囲を1つのまとまったエラー領域として取り扱いスキャン範囲を再設定するようにしてもよい。
また、スキャン制御部41B及び前処理部43Bはエラー範囲特定部として機能するが、エラー範囲特定部の機能をスキャン制御部41B及び前処理部43Bと異なる他の部分に与えてもよい。
同様に、画像処理部46Bはエラー範囲表示処理部として機能するが、スキャン計画再設定部の機能を画像処理部46Bと異なる部分に与えてもよい。
P…被検体, 1…X線CT装置, 2…寝台装置, 21…天板, 22…天板駆動装置, 3…回転架台, 31…被検体挿通路, 32…架台駆動装置, 33…X線発生管, 34…X線検出器, 35…高電圧発生装置, 36…DAS, 37…架台側制御部, 4…コンソール, 41,41A,41B…スキャン制御部, 42…ンタフェース部, 43,43A…前処理部, 44…再構成処理部, 45…記憶部, 46,46B…画像処理部, 47…入力装置, 48…表示装置.

Claims (13)

  1. X線照射場に被検体を送り込む天板の位置制御を行い、スキャン制御部で設定された既定のスキャン計画における既定のスキャン範囲を対象に連続的なX線照射を可能とする寝台装置を備え、得られる透過X線に関する収集データに基づいて前記被検体の画像を生成するX線CT装置において、
    前記収集データは1つのX線照射位置およびX線照射方向を単位とするViewごとに収集され、前記Viewごとに前記収集データと前記被検体に照射されたX線のX線特性情報および前記寝台装置の天板位置情報とを対応付けし、前記被検体に照射されたX線のX線特性情報および前記寝台装置の天板位置情報が前記収集データに付加され、結合されたデータを生成するデータ生成部と、
    前記データと前記スキャン計画で設定された既定のX線特性とに基づいてエラー範囲を特定するエラー範囲特定部と、を備え、
    前記スキャン制御部は、前記エラー範囲に基づいてスキャン計画を設定することを特徴とするX線CT装置。
  2. 請求項1に記載のX線CT装置において、
    前記エラー範囲特定部は、前記データ生成部で生成されたデータに含まれるX線特性が前記スキャン計画で設定された既定のX線特性と一致するか否かを判定し、既定のX線特性と一致しないX線特性を含むデータから天板位置を読み取り、読み取った天板位置に基づいてエラー範囲を特定することを特徴とするX線CT装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のX線CT装置において、
    前記X線特性として、X線発生管に印加される管電圧、管電流、X線発生管の焦点位置、焦点サイズのうち少なくとも1つを用いることを特徴とするX線CT装置。
  4. X線照射場に被検体を送り込む天板の位置制御を行い、スキャン制御部で設定された既定のスキャン計画における既定のスキャン範囲を対象に連続的なX線照射を可能とする寝台装置を備え、得られる透過X線に関する収集データに基づいて前記被検体の画像を生成するX線CT装置において、
    前記収集データは1つのX線照射位置およびX線照射方向を単位とするViewごとに収集され、前記収集データについて伝送エラーの発生有無を判定して、前記Viewごとに前記収集データと前記伝送エラーの発生を示すエラーフラグおよび前記寝台装置の天板位置情報とを対応付けし、前記伝送エラーの発生を示すエラーフラグおよび前記寝台装置の天板位置情報が前記収集データに付加され、結合されたデータを生成するデータ生成部と、
    前記データに基づいてエラー範囲を特定するエラー範囲特定部と、を備え、
    前記スキャン制御部は、前記エラー範囲に基づいてスキャン計画を設定することを特徴とするX線CT装置。
  5. 請求項4に記載のX線CT装置において、
    前記エラー範囲特定部は、前記データ生成部で対応付けられたデータにエラーフラグが含まれているか否かを判定し、エラーフラグを含むデータから天板位置を読み取り、その天板位置に基づいてエラー範囲を特定することを特徴とするX線CT装置。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のX線CT装置において、
    前記スキャン制御部は、前記スキャン計画で設定された既定のスキャン範囲を前記エラー範囲特定部で特定されたエラー範囲と置き換えて再スキャン計画とすることを特徴とするX線CT装置。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のX線CT装置において、
    前記スキャン制御部は、前記スキャン計画のうち前記スキャン範囲を除く他の条件についてはそのまま援用し、スキャン計画を設定することを特徴とするX線CT装置。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のX線CT装置において、
    前記エラー範囲特定部は、エラー範囲とエラー範囲の間にエラー範囲でない正常範囲が含まれているか否かを判定し、そのような正常範囲が含まれていると判定したときは、正常範囲を除いた部分をエラー範囲とすることを特徴とするX線CT装置。
  9. 請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載のX線CT装置において、
    前記エラー範囲特定部は、互いに隣接するエラー範囲の位置間隔について閾値判定を行い、前記位置間隔が所定幅に満たない場合は、前記互いに隣接するエラー範囲を1つのまとまったエラー範囲として取り扱うことを特徴とするX線CT装置。
  10. 請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載のX線CT装置において、
    前記エラー範囲特定部は、エラー範囲が所定の幅よりも狭いとき、エラー範囲が所定の幅以上となるようにエラー範囲を拡大することを特徴とするX線CT装置。
  11. 請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載のX線CT装置において、
    前記エラー範囲特定部で特定されたエラー範囲を表示装置の画面上に表示するエラー範囲表示処理部を備えることを特徴とするX線CT装置。
  12. 請求項11に記載のX線CT装置において、
    前記エラー範囲表示処理部は、スキャン計画で設定された既定のスキャン範囲を含む被検体のスキャノグラム画像に重ねて、エラー範囲を表示することを特徴とするX線CT装置。
  13. 請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載のX線CT装置において、
    オペレータによる前記再スキャンの開始要求があったことを条件に、前記再スキャン計画に基づくヘリカルスキャンを実行することを特徴とするX線CT装置。
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