JP5812489B2 - 薬液注入装置 - Google Patents

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Description

本発明は、地盤中に薬液を注入して当該地盤を改良する薬液注入工法に関し、より詳細には、その様な薬液注入工法の施工に際して用いられる薬液注入装置に関する。
例えば止水や地盤改良等を図るために、施工対象である地盤中に薬液(例えば、固化材、セメントミルク等)を噴射、注入し、当該地盤中の間隙を介して注入する薬液注入工法は既知である。
図8を参照して、係る薬液注入工法について説明する。ここで、図8では、いわゆる「ステップダウン」方式(下降式)の薬液注入を示している。
図8において、符号200は、ボーリングマシーンを示す。
図8(a)の工程では、ボーリングロッドRにおいて、パッカー50下方の領域に注入管(いわゆるスリーブ管)3が接続されており、注入管3の下端部から切削流体(例えば、高圧水)Jwを噴射して、地盤を削孔しつつ、ロッドR、パッカー50、注入管3を下降せしめている。
次に、図8(b)の工程では、パッカー50を膨張させる。そして、注入管3から注入薬液(緩結材:固結するまでの時間あるいはゲルタイムが比較的長い薬液:いわゆる「ロング」の薬液)Mlを地盤に注入する。
パッカー50を膨張させることにより、緩結材Mlが、膨張したパッカー50よりも地上側に漏洩することを防止している。
図8(b)に続く図8(c)の工程では、緩結材Mlを注入した後、パッカー50を収縮させる。そして、注入管3の下端から再び切削流体Jwを噴射して、ロッドR、パッカー50、注入管3を地中に向かって下降させる。
図8(c)の工程に続く図8(d)の工程では、図8(b)で示すのと同様に、パッカー50を膨張させて、緩結材Mlを地盤に注入する。換言すれば、図8(b)で示す工程を繰り返す。
所定の領域(深度)まで、地盤中に薬液を注入したならば、図8(e)で示すように、ロッドR、パッカー50、注入管3を地上側に引き抜き(矢印V)、引き抜いた後の空間を固化材等で充填(穴埋め)する。
図8を参照して説明した薬液注入工法は、有効な施工技術である。
しかし、図8(b)、図8(d)で示す様に、薬液Mlを注入するに際して、薬液Mlが地盤中の間隙に浸入する際の抵抗よりも、パッカー50周辺を薬液が流過する抵抗の方が、(薬液が注入される抵抗が)小さい場合がある。
その様な場合が、図9で示されている。図9において、緩結材Mlが、施工するべき地盤(改良するべき地盤)G中の間隙に浸入せず、パッカー50周辺に回りこんで、矢印Fxで示すように流れてしまうという不都合が生じる。そして、パッカー50上方のロッドR周囲の領域はさらに抵抗が小さいため、パッカー50周辺を回り込む様に移動した薬液の一部は、矢印Fyで示すように、地上側へ逆流してしまうという不都合も生じてしまう。
上述した様な不都合が生じた場合には、施工するべき地盤中に注入されるべき薬液Mlが上方に漏出してしまうので、施工するべき地盤には所定量の薬液が注入されず、所要の強度を得ることが出来なくなる。また、注入された薬液が浪費されるため、薬液注入工法の施工コストを高騰させることになる。さらに、地上側に逆流した薬液により、施工現場近傍の環境を悪化させてしまう。
その他の従来技術として、掘削用ロッド先端に注入装置を設け、注入装置の噴射口から掘削流体を噴射して削孔し、注入装置に薬液注入用ユニットを挿入可能に構成し、以って、削孔工程と薬液注入工程の間に流路の開閉処理を容易に実行する技術が提案されている(特許文献1参照)。
係る技術(特許文献1)は有効であるが、注入された薬液がパッカー周辺から地上側に逆流するという上述した問題の解決手段を提供するものではない。
特開2007−100507号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、注入された薬液がパッカー周辺を経由して地上側に逆流してしまうことを防止して、薬液を改良するべき地盤中の間隙へ確実に浸入せしめる薬液注入装置の提供を目的としている。
本発明の薬液注入装置は、地上側に連通する三重管と、施工するべき領域に薬液(緩結材:固化するまでの時間あるいはゲルタイムが比較的長い薬液:いわゆる「ロング」の薬液)を注入する注入管(3)の間に配置され、地盤中の削孔(Hb)から薬液を注入して当該地盤を改良するための薬液注入装置であって、
複数(例えば3本)の貫通孔(11、12、13)を形成た多孔管(1)を備え、該多孔管(1)の半径方向外方に配置された多孔管側ケーシング(2)に螺合された上方のパッカー配置部材(5)と、該上方のパッカー配置部材(5)に螺合された逆止弁配置部材(6)と、該逆止弁配置部材(6)に螺合された下方のパッカー配置部材(5U)と、前記逆止弁配置部材(6)に螺合され、前記下方のパッカー配置部材(5U)の内方に位置し、内部に切削流体用流路(31)を有する注入管(3)と、該注入管(3)を中空部(41)に挿通して、前記下方のパッカー配置部材(5U)に螺合された注入管側ケーシング(4)とを具備し、前記多孔管(1)の貫通孔上方および下方のパッカー配置部材(5、5U)に設けたパッカー(50)を膨張あるいは収縮するための流体(パッカー流体)が流れるパッカー流体用流路(12)と、前記注入管(3)から注入される薬液(緩結材:固化するまでの時間あるいはゲルタイムが比較的長い薬液)と切削流体が選択的に流れる切削流体用流路(11)と、前記逆止弁配置部材(6)に設けた逆止弁(60)に供給される瞬結材(固化するまでの時間あるいはゲルタイムが比較的短い薬液:いわゆる「ショート」の薬液:セメントミルク等)が流れる固化材用流路(13)により構成されており、前記逆止弁(60)は瞬結材を噴射する機能を有、前記逆止弁配置部材(6)には前記パッカー流体用流路(12)と連結し且つ前記パッカー(50)に連通する第1の環状溝(68)と、前記固化材用流路(13)と連通し且つ前記逆止弁(60)に連通する第2の環状溝(65)とが設けられ、前記第1の環状溝(68)は第1の流路(57、57U)を介して前記パッカー(50)と連通し、前記第2の環状溝(65)は第2の流路(67)を介して前記逆止弁(60)と連通していることを特徴としている。
ここで、注入管から注入される薬液(緩結材:固化するまでの時間あるいはゲルタイムが比較的長い薬液)が流れる流路(切削流体用流路11)は、地盤を切削する切削流体(例えば水)と緩結材の双方が流れる様に構成することが出来る。あるいは、注入管から注入される薬液(緩結材:固化するまでの時間あるいはゲルタイムが比較的長い薬液)が流れる流路(切削流体用流路11)とは別個に、地盤を切削する切削流体が流れる流路を設けても良い。
本発明において、前記瞬結材が流れる流路(固化材用流路13)および前記パッカーを膨張あるいは収縮するための流体(パッカー流体)が流れる流路(パッカー流体用流路12)は、多孔管(1)の外周面(15)における軸方向について異なる位置まで貫通しており、
前記逆止弁配置部材(6)の内周面(64)には第1及び第2の環状溝(68、65:例えば円形溝)が形成されている。
第2の環状溝(65)は、逆止弁(60)に連通している前記固化材用流路(13)に連通しており、前記逆止弁配置部材(6)と前記多孔管(1)が組み合わされた場合に多孔管(1)の外周面(15)における前記瞬結材が流れる流路(固化材用流路13)が貫通している箇所(13h)と整合する位置に形成されており、
第1の環状溝(68)は、複数のパッカー(50)に連通している前記流路(69a、69bに連通しており、前記逆止弁配置部材(6)と前記多孔管(1)が組み合わされた場合に多孔管(1)の外周面(15)における前記パッカー(50)を膨張あるいは収縮するための流体(パッカー流体)が流れる流路(パッカー流体用流路12)が貫通している箇所(12h)と整合する位置に形成されているのが好ましい。
上述する構成を具備する本発明によれば、パッカー(50)下方の注入管(3)から薬液(緩結材:固化するまでの時間あるいはゲルタイムが比較的長い薬液)が噴射される際に、パッカー(50、50)間の領域の前記逆止弁(60)から瞬結材(固化するまでの時間あるいはゲルタイムが比較的短い薬液:セメントミルク等)が噴射される。
パッカー(50、50)間の領域で瞬結材を噴射することにより、パッカー(50、50)間の領域を中心に、瞬結材が噴射された領域(地盤あるいは土壌)は直ちに固化する。そして、パッカー(50)下方の注入管(3)から地中に注入された緩決材が、仮に地上側に向かったとしても、瞬結材が噴射されて固化した領域(地盤)は、緩結材が地上側に向かうのを遮断する。
換言すれば、瞬結材が噴射されて固化した領域は、地上側に向かう緩結材に対して「栓」として作用して、緩結材が地上側に流れる(逆流する)のを遮断する。
瞬結材が噴射されて固化した領域(地盤)により、緩結材が地上側に流れる(逆流する)のが遮断されるため、緩結材は地上側に逆流することなく施工地盤の間隙に注入される。そのため、施工地盤は所定の強度を有する程度に改良される。
また、緩結材が地上側に逆流するのが防止される結果、緩結材は浪費されず、その分、施工コストを低減化することが出来る。
さらに、地上側に緩結材が逆流することが防止されるので、施工現場近傍の環境は良好な状態に保たれる。
ここで、複数の貫通孔(11、12、13)を有する多孔管(1)を接続するのは困難な場合が多い。例えば、ねじの螺合により多孔管同士を接続しようとしても、半径方向中心に設けた管路同士は正確に連通することが出来るが、半径方向外方に位置する貫通孔(例えば、図3、図4におけるパッカー流体用流路12や、固化材用流路13)は、ねじを螺合する際に多孔管(1)を回転することにより、当該半径方向外方に位置する貫通孔(12、13)の円周方向位置が整合しなくなるからである。
本発明における薬液注入装置(101、102、103)に、多重管(例えば、三重管)構造を用いることも困難である。三重管を用いた場合には、半径方向最外方よりも半径方向内方に位置する流路を装置側面のパッカー或いは逆止弁に連通させるためには、半径方向最外方に位置する流路を半径方向に横断する流路を形成しなければならないからである。
これに対して、本発明によれば、円筒形部材(逆止弁配置部材6)の内周面(64)には第1及び第2の環状溝(65、68)を形成して、当該第1及び第2の環状溝(65、68)の位置を適宜設定することにより、多孔管(1)と円筒形部材(逆止弁配置部材6)とを容易に接続することが出来る。
例えば、前記瞬結材が流れる流路(固化材用流路13)を多孔管(1)の外周面(15)の所定の位置まで貫通し、固化材用流路(13)が多孔管(1)の外周面(15)に連通している位置(13h)における軸方向位置と、円筒形部材(逆止弁配置部材6)の内壁面(64)における固化材用の環状溝(65)の軸方向位置とを整合させるには、多孔管(1)の下端面から固化材用流路(13)が多孔管(1)の側面(15)に連通している位置までの軸方向距離(Lp12)と、円筒形部材(逆止弁配置部材6)の軸方向端面から第1の環状溝までの軸方向距離(Lv12)を適宜設定することにより、固化材用流路(13)が多孔管(1)の側面(15)で貫通している位置における軸方向位置と、第1の環状溝(65)の軸方向位置を容易に整合させることが出来る。
そして、前記軸方向距離(Lp12、Lv12)を適宜設定して、固化材用流路(13)が多孔管(1)の側面(15)に連通している位置(13h)における軸方向位置と、円筒形部材(逆止弁配置部材6)の内壁面(64)における固化材用の第1の環状溝(65)の軸方向位置とを整合させることは、多孔管(1)を接続する際の回転量を調節して、流路の円周方向位置を整合させることに比較して、遥かに容易である。
同様に、パッカー(50)を膨張あるいは収縮するための流体(パッカー流体)が流れる流路(パッカー流体用流路12)が、多孔管(1)の下端面から多孔管(1)の側面(15)を貫通している位置までの軸方向距離(Lp11)と、円筒形部材(逆止弁配置部材6)の軸方向端面から第2の環状溝(68)までの軸方向距離(Lv11)を適宜設定することにより、パッカー(50)を膨張あるいは収縮するための流体(パッカー流体)が流れる流路(パッカー流体用流路12)の軸方向位置を、第2の環状溝(68)の軸方向位置と容易に整合させることが出来る。
そして、前記軸方向距離(Lp11、Lv11)を適宜設定して、パッカーを膨張あるいは収縮するための流体(パッカー流体)が流れる流路(パッカー流体用流路12)が多孔管(1)の側面(15)を貫通している位置(12h)の軸方向位置と、第2の環状溝(68)の軸方向位置とを整合させることは、多孔管(1)の回転量を調節して、パッカーを膨張あるいは収縮するための流体(パッカー流体)が流れる流路(パッカー流体用流路12)の円周方向位置を整合させることに比較して、遥かに容易である。
すなわち本発明によれば、従来困難であった多孔管を、該当する貫通孔(流路)同士を正確に連通させることができる。
従来技術では、対応する流路同士を正確に連通させることが困難であるため、多孔管、パッカー配置部材、注入管を単一部材として構成しており、故障箇所のみを部品交換して修理することができなかった。そのことは、施工コストの上昇に繋がっていた。
これに対して本発明では、多孔管、パッカー配置部材、注入管の何れかが破損或いは故障した場合には、破損、故障した部材のみを交換して修理することが可能である。
その結果、施工コストをさらに節減することが可能である。
本発明の第1実施形態の概要を説明する断面図である。 第1実施形態において、パッカーが膨張しておらず、瞬結材を噴射していない状態を示す断面図である。 第1実施形態において、パッカーが膨張して、瞬結材を噴射している状態を示す断面図である。 第1実施形態を用いて薬液注入を施工した場合の工程図である。 パッカー上方の多孔管の接続部を示す説明図である。 本発明の第2実施形態を示す断面図である。 本発明の第3実施形態を示す断面図である。 薬液注入工法を示す工程図である。 従来技術の問題点を示す断面図である。
以下、添付図面である図1〜図7を参照して、本発明の実施形態について説明する。
最初に図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1において、全体を符号101で示す第1実施形態に係る薬液注入装置は、一対のパッカー50、50を備えている。そして、一対のパッカー50、50の下方の領域に、注入管3を設けている。
そして、注入管3の外周の複数箇所(図示しない逆止弁が設けられている箇所:図示の例では5箇所)から薬液(緩結材:固化時間が比較的長い固化材)Mlを噴射する機能を有している。また、一対のパッカー50、50の間の領域から、薬液(固化時間が比較的短い固化材:瞬結材)Msを噴射する機能を有している。
図1において、符号Aは、薬液Mlを地中に注入して地盤改良する施工領域を示している。また、符号Bは、薬液Msを噴射して地盤Gを固化する領域を示している。
上述した様に、パッカー50の下方の注入管3から噴射される薬液Mlは、噴射されてから固化するまでの時間が比較的長い固化材、すなわち緩結材である。それに対して、一対のパッカー50、50間の領域から噴射されるのは、噴射後に緩結材と混合して直ちに固化する瞬結材Msである。
なお、一対のパッカー50、50間の領域における瞬結材Msの噴射は、例えば、パッカー50下方の注入管3から注入された緩結材Mlが地上側へ逆流したことが確認された際に行なわれる。
図1で示すように、一対のパッカー50、50間の領域で瞬結材Msを噴射することにより、一対のパッカー50、50間の領域を中心に、瞬結材Msが噴射されて固化した領域(地盤)が形成される。
パッカー50下方の注入管3から注入された緩結材Mlが、仮に、パッカー50を回り込んで地上Gf側に向かったとしても、瞬結材Msが噴射されて固化した領域(地盤B)は、緩結材が地上側に向かうのを遮断する。換言すれば、瞬結材Msが噴射されて固化した領域(地盤B)は、地上側に向かう緩結材Mlに対して、いわゆる「栓」として作用して、緩結材Mlが地上側に流れる(逆流する)のを遮断する。
瞬結材Msが噴射されて固化した領域(地盤B)により、緩結材Mlが地上側に流れる(逆流する)のが遮断されるため、緩結材Mlは地上Gf側に逆流することなく施工地盤の間隙に注入され、施工地盤は所定量の薬液が注入されて、必要な改良が行われる。
また、緩結材Mlの逆流が防止される結果、緩結材Mlの浪費が防止され、その分、施工コストを低減化することが出来る。
さらに、地上側に薬液が逆流することが防止されるので、施工現場近傍の環境は良好な状態に保たれる。
図1で示す様に一対のパッカー50、50間の領域で瞬結材Msを噴射するため、第1実施形態に係る薬液注入装置101は、図2、図3で示す様に構成される。
図2において、薬液注入装置101は、多孔管1と、注入管3と、上方のパッカー配置部材5と、下方のパッカー配置部材5Uと、逆止弁配置部材6とを備えている。
多孔管1は、その半径方向外方を、多孔管側ケーシング2により包囲されている。そして、注入管3は、その半径方向外方を、注入管側ケーシング4により包囲されている。
多孔管1において、逆止弁配置部材6側(図2では下方)端部15には、雄ねじ14が形成されている。そして多孔管1には、3本の貫通孔(切削流体用流路11)、(パッカー膨張用流体流路12)、(固化材用流路13)が形成されている。
ここで、切削流体用流路11には、図8(a)、図8(c)で示す工程(地盤を削孔する工程)において、例えば高圧水等の切削流体Jwが流れる。
また、切削流体用流路11には、図8(b)、図8(d)の薬液注入工程において、固結するまでの時間が比較的長い薬液(緩結材)Mlが流れる。換言すれば、切削流体用流路11には、切削流体Jwと、固結するまでの時間が比較的長い薬液(緩結材)Mlが流れる。
なお、明確には図示はされていないが、切削流体用流路11に緩結材M1と切削流体Jwを選択的に流過させることに代えて、流路11を2本の流路として構成し、一方の流路に緩結材M1を流過させ、他方の流路には切削流体Jwを流過させる様に構成することも可能である。
図2において、切削流体用流路11に切削流体Jwを流すか、緩結材Mlを流すかについては、図示しない地上側のポンプ(薬液用ポンプおよび切削流体用ポンプ)の吐出配管におけるバルブの切換、その他の公知技術を適用することにより、適宜、設定出来る。
ここで、多孔管1の下端部近傍に形成された雄ねじ14は、逆止弁配置部材6における雌ねじ64cに螺合している。そして、雌ねじ64cは、逆止弁配置部材6の中空部64の多孔管1側端部(図2では上端)近傍に形成されている。
図2の上方の図示されていない領域で、多孔管1は、図示されていない三重管と接続されている。図示しない三重管は、半径方向中央流路と、三重管の側壁近傍に位置している半径方向最外方流路と、三重管の半径方向について半径方向中央流路と半径方向最外方流路の間の領域に形成された半径方向中間流路を有している。
半径方向中央流路と、半径方向最外方流路と、半径方向中間流路の3種類の流路に、切削流体(あるいは緩結材)、パッカー流体、瞬結材が流れる。
図示しない三重管と多孔管1の接続は、公知の態様で行なわれる。
図2では明示はされていないが、一対のパッカー50よりも下方の領域には、注入管(スリーブ管)3が接続している。
図8を参照して説明したように、注入管3は、その下端部から切削流体(例えば、高圧水)を噴射して地盤Gを削孔する(図8(a)、図8(c)で示す地盤を削孔する工程)機能を有している。また、注入管3の側壁から、固結するまでの時間が比較的長い薬液(緩結材)が、地盤Gに注入する(図8(b)、図8(d)の薬液注入工程)機能を有している。
図2において、多孔管側ケーシング2における中空部21に、多孔管1が挿通されている。
多孔管側ケーシング2は多孔管1の半径方向外方に配置されており、中空部21と端部拡径部22を有しており、端部拡径部には雌ねじ22tが形成されている。当該雌ねじ22tは、後述する上方のパッカー配置部材5に形成された雄ねじ54と螺合する様に構成されている。
図2において、注入管3は下方に位置しており、
注入管3の端部32(図2では上端部)には、雄ねじ33が形成されている。当該雄ねじ33は、逆止弁配置部材6の中空部64の下端近傍に形成された雌ねじ64cに螺合している。
注入管3内には切削流体用流路31が形成されている。切削流体用流路31は、後述する様に、逆止弁配置部材6における貫通孔64dを介して、多孔管1における切削流体用流路11と連通している。そして切削流体用流路31は、多孔管1における切削流体用流路11と同様に、切削流体Jw(図8(a)、図8(c)で示す地盤を削孔する工程)と、緩結材Ml(図8(b)、図8(d)の薬液注入工程)の双方が流れる。
注入管側ケーシング4は、中空部41と端部拡径部42を有しており、中空部41に注入管3が挿通されるように構成されている。
注入管側ケーシング4の端部拡径部42には、雌ねじ42tが形成されている。当該雌ねじ42tは、下方のパッカー配置部材5Uに形成された雄ねじ54Uと螺合する様に構成されている。
上方のパッカー配置部材5は、中空部51と、外周部52と、パッカー格納溝53と、雄ねじを形成した端部54(図2では上端部)を有している。上方のパッカー配置部材5における中空部51と、外周部52と、パッカー格納溝53は、上下方向中心線L5(仮想線)に対して、上下対称に形成されている。なお、上方のパッカー配置部材5において、後述する流路及び環状溝については、中心線L5に対して上下対称ではない。
パッカー格納溝53は外周部52の上下方向の中心に形成されており、一対のパッカー50、50の上方のパッカーが格納されている。ここで、パッカー格納溝53に格納されているパッカー50は、収縮した状態である(図2、図8(a)、図8(c)、図8(e)で示す状態)。パッカー格納溝53の軸方向の中心部には、環状のパッカー流体室55が形成されている。
上方のパッカー配置部材5において、図2の下端部で且つ中空部51側には、環状溝56が形成されている。そして、その環状溝56と環状のパッカー流体室55は流路57によって連通しており、流路57は軸方向(図2の上下方向)に平行に延在している。
流路57において、パッカー流体室55側の端部57h(図2では上端部)は、半径方向外方に向かって直角に折れ曲がっている。
下方のパッカー配置部材5Uは、上方のパッカー配置部材5と同様な構造である。
下方のパッカー配置部材5Uは、中空部51Uと、外周部52Uと、パッカー格納溝53Uと、雄ねじを形成した端部54U(図2では下端部)を有している。下方のパッカー配置部材5Uにおける中空部51Uと、外周部52Uと、パッカー格納溝53Uも、上下方向中心線L5(仮想線)に対して、上下対称に形成されている。たたじ、後述する流路及び環状溝については、中心線L5に対して上下対称ではない。
パッカー格納溝53Uは外周部52Uの上下方向の中心に形成されており、一対のパッカー50、50の下方のパッカーが格納されている。ここで、パッカー格納溝53Uに格納されているパッカー50も、収縮した状態である(図2、図8(a)、図8(c)、図8(e)で示す状態)。そして、パッカー格納溝53Uの軸方向の中心部には、環状のパッカー流体室55Uが形成されている。
下方のパッカー配置部材5Uにおいて、図2の上端部で且つ中空部51U側には、環状溝56Uが形成されている。そして、その環状溝56Uと環状のパッカー流体室55Uは流路57Uによって連通している。流路57Uも、軸方向(図2の上下方向)に平行に延在している。
流路57Uにおいて、パッカー流体室55U側の端部57Uh(図2では下端部)も、半径方向外方に向かって直角に折れ曲がっている。
パッカー50は可撓性を有する部材(例えば、合成ゴム)で構成され、収縮時には図2の様に円環状であるが、膨張時には、図3で示すように断面が半円弧状に膨張する。
上述した様に、収縮した状態のパッカー50はパッカー格納溝53に装着されている。そして、流路57、57Uから環状のパッカー流体室55、55Uに、パッカー50を膨張あるいは収縮するための流体(パッカー流体:例えば、水、圧縮空気)が流入すると、上下一対のパッカー50、50は膨張する。
一方、パッカー流体室55、55Uに流入したパッカー流体(例えば、水、圧縮空気)を、流路57、57Uを介して排出することによって、膨張した上下一対のパッカー50、50は収縮する。
図2において、逆止弁配置部材6は、外周部61と、逆止弁格納溝62と、上下両端の凹部63と、上下対称に形成された内壁面64を有している。
また、逆止弁配置部材6は、環状溝65と、放射状流路66と、環状溝68とを有している。環状溝65は、中心線L7(仮想線)近傍で、図2において上下一対形成されている。放射状流路66は、中心線L7に対して上下対称に、複数形成されており、前記一対の環状溝65、65の各々に連通している。環状溝68は、中心線L7に対して上下対称に、且つ、中心線L7から上下方向に前記放射状流路66よりも離隔した位置に、一対形成されている。
さらに、逆止弁配置部材6は、一対の環状溝65、65を軸方向に連通する複数の流路67と、一対の環状溝68、68を軸方向に連通する複数の流路69aと、環状溝68と上下のパッカー配置部材5Uにおける環状溝56Uを連通する複数の流路69bとを備えている。
中心線L7に対して上下対称に複数形成された放射状流路66は、図2では一対のみ示されているが、逆止弁配置部材6の円周方向について等間隔に複数箇所で上下対になって形成されている。そして、複数の放射状流路66、66は、半径方向外方に延在して逆止弁格納溝62に連通している。
逆止弁格納溝62には、軸方向に隣接するように、上下一対の逆止弁60、60が装着されている。ここで、逆止弁60は、可撓性部材から構成されている。
一対の逆止弁60、60の各々は、その端部が隣接する逆止弁に当接する様に配置されて、逆止弁格納溝62に固着している。そして、放射状流路66を介して、逆止弁格納溝62に所定以上の圧力の固化材が流入すると、一対の逆止弁60、60の隣接する端部がめくり上がって(図3参照)、固化材(瞬結材)が半径方向外方に噴射されるように構成されている。
図2において、逆止弁配置部材6の上下両端部における(パッカー配置部材取付用の)凹部63には、雌ねじ63tが形成されている。雌ねじ63tを、パッカー配置部材5、5Uにおける雄ねじ54、54Uと螺合させることにより、逆止弁配置部材6は上下のパッカー配置部材5、5Uに接続される。
また、逆止弁配置部材6の上下一対の内壁面64の各々において、上下のパッカー配置部材5、5U側の端部には、一対の雌ねじ64cが形成されている。当該雌ねじ64cと、多孔管1の端部近傍に形成された雄ねじ14と螺合することにより、逆止弁配置部材6と多孔管1及び注入管3が接続される。あるいは、当該雌ねじ64cと、注入管3に形成された雄ねじ33と螺合することにより、逆止弁配置部材6と注入管3とが接続される。
逆止弁配置部材6において、一対の環状溝65及び一対の環状溝68は、半径方向内方の面が内壁面64に開放している。
上述した様に、逆止弁配置部材6の中心線L7から離隔している一対の環状溝68には、流路69bが連通している。流路69bは、流路69aの上下方向延長線上に延在しており、環状溝68から中心線L7から離隔する方向へ延在している。そして、流路69bの端部は、パッカー配置部材5、5Uに形成された環状溝56、56Uに連通している。
逆止弁配置部材6において、上下一対の内壁面64(の端部64b)で挟まれた領域には、隔壁(符号を省略)が形成され、当該隔壁の中心には、貫通孔64dが形成されている。そして、貫通孔64dの内径は、多孔管1の切削流体用流路11と同一である。
上述したように、多孔管1は、パッカー配置部材5(上方のパッカー配置部材)と接合され、注入管3は、パッカー配置部材5U(下方のパッカー配置部材)と接合されている。
そして、パッカー配置部材5、5Uは逆止弁配置部材6によって接合されている。
ここで、パッカー配置部材5(上方のパッカー配置部材)とパッカー配置部材5U(下方のパッカー配置部材)とは同様の構成であるため、薬剤注入装置101は、図2において、中心線L7に対して上下対称に配置されている。
図2において、多孔管1内の右側の領域には、パッカー流体用流路12が貫通している。
パッカー流体用流路12には、パッカー50を膨張させ、収縮させるための流体(例えば、水、圧縮空気)が流れる。
なお、図1〜図5の第1実施形態ではパッカー50は上下一対(2個)設けられており、下方パッカー配置部材5Uよりも下方の図示しない領域にはパッカーは存在しないので、パッカー流体用流路12は注入管3には形成されていない。
図2において、多孔管1内の左側の領域に貫通しているのは固化材用流路13であり、固化材用流路13には瞬結材が流過する。
固化材用流路13を流れる瞬結材は、逆止弁60を介して、逆止弁配置部材6の側方(半径方向外方)に噴射される。
上述した通り、図2ではパッカーは2個(一対)設けられており、下方パッカー配置部材5Uのパッカー50よりも下方側にはパッカーは設けられていないため、注入管3にパッカー流体用流路12を形成する必要はない。
また、図2では下方パッカー配置部材5Uよりも下方の領域には逆止弁60は設けられていないため、下方パッカー配置部材5Uよりも下方の領域で瞬結材を噴射或いは注入する必要もない。そのため、注入管3に固化材用流路を設ける必要がない。
従って、上述した通り、注入管3には、その半径方向中央の切削流体用流路31のみが形成されているのである。
ここで、従来技術において、多孔管同士を接続することは、大変に困難であった。
雄ねじと雌ねじの螺合により多孔管同士を接続すると、半径方向中心に設けた管路同士は正確に連通することが出来る。しかし、半径方向外方に位置する貫通孔(例えば、図2、図3におけるパッカー流体用流路12や、固化材用流路13)は、多孔管1を接続する際の回転量(回転角度)により、円周方向位置が相互に異なることになるからである。
ここで、多孔管に代えて多重管(例えば、三重管)を用いることも考えられる。多重管(例えば、三重管)を用いれば、多重管同士を接続する際の回転量(回転角度)とは無関係に、多重管内部の流路は、半径方向位置が適合すれば連通するからである。
しかし、図2〜図3で示す多孔管1として三重管を用いた場合には、パッカー流体用流路12か固化材用流路13の何れかを、他方に対して半径方向内方に配置することになる。係る半径方向内方の流路(パッカー流体流路12、或いは固化材用通路13)から、パッカー50或いは逆止弁60に連通させるためには、半径方向外方の流路(固化材用通路13、或いはパッカー流体流路12)を横断する様に半径方向に延在する流路を形成しなければならない。その様な、半径方向に横断する流路を形成することは、非常に難しい。
図示の第1実施形態では、図2、図3で示すように、パッカー流体用流路12と、固化材用流路13を多孔管1の側面(外周面)まで連通(貫通)し、逆止弁配置部材6の内壁面64に環状溝68、65を形成している。
そして、パッカー流体用流路12が多孔管1の端部近傍の側面(外周面)15に連通(貫通)している位置における軸方向位置12hと、逆止弁配置部材6の内壁面64におけるパッカー流体用の環状溝65の軸方向位置とを整合させることにより、パッカー流体用流路12から多孔管1の側面15に連通している位置(12h)と、逆止弁配置部材6の内壁面64におけるパッカー流体用の環状溝68の位置とを整合させることが出来る。そして、パッカー流体用の環状溝68から逆止弁配置部材6におけるパッカー流体用通路69a、69bが存在するので、パッカー流体用流路12、環状溝68、パッカー流体用通路69a、69b、円環状溝56、パッカー流体用流路57(57U)という回路が形成される。
係る回路が形成されることにより、パッカー流体は、多孔管1とパッカー配置部材5の接合部で遮断されること無く、パッカー配置部材5内のパッカー50に確実に供給され、パッカー配置部材5内のパッカー50から確実に地上側に戻される。なお、円環状溝56、パッカー流体用流路57(57U)の詳細は後述する。
パッカー流体用流路12が多孔管1の側面(多孔管1の下端側の外周面)15に連通している位置12hにおける軸方向位置と、逆止弁配置部材6の内壁面64におけるパッカー流体用の環状溝68の軸方向位置とを整合させるには、多孔管1の下端面からパッカー流体用流路12が多孔管1の側面に連通している中心位置12hまでの軸方向距離Lp11と、逆止弁配置部材6の上端部からパッカー流体用の環状溝68の中心位置までの軸方向距離Lv11を適宜設定することにより、容易に行うことが出来る。
換言すれば、前記軸方向距離Lp11と軸方向距離Lv11を適宜設定して、パッカー流体用流路12における中心位置12hの軸方向位置と、環状溝68の軸方向位置とを整合させることは、従来技術において、多孔管同士を接続する際の回転量を調節して、パッカー流体用流路同士の円周方向位置を整合させることに比較して、遥かに容易である。
同様に、固化材用流路13が多孔管1の側面(多孔管1の下端側の外周面)15に連通(貫通)している中心位置13hにおける軸方向位置と、逆止弁配置部材6の内壁面64における固化材用の環状溝65の軸方向位置とを整合させることにより、固化材用流路13から多孔管1の側面15に連通している位置13h、逆止弁配置部材6の内壁面64における環状溝65、逆止弁配置部材6における固化材用通路66、67という回路が形成される。
係る回路が形成されることにより、固化材は、多孔管1と逆止弁配置部材6の接合部で遮断されること無く、逆止弁配置部材6の逆止弁60に確実に供給され、逆止弁60から側方(半径方向外方)へ噴射される。
そして、固化材用流路13が多孔管1の側面(外周面)15に連通している位置13hにおける軸方向位置と、逆止弁配置部材6の内壁面64における固化材用の環状溝65の軸方向位置とを整合させるには、多孔管1の下端面から固化材用流路13が多孔管1の側面に連通している位置13hまでの軸方向距離Lp12と、逆止弁配置部材6の上端部から固化材用の環状溝65までの軸方向距離Lv12を適宜設定することにより、容易に行うことが出来る。
換言すれば、前記軸方向距離Lp12、Lv12を適宜設定して、固化材用流路13の位置13hにおける軸方向位置と、環状溝65の軸方向位置とを整合させることは、従来技術において、多孔管1同士を接続する際の回転量(角度)を調節して、固化材用流路同士の円周方向位置を整合させることに比較して、遥かに容易である。
図2において、逆止弁配置部材6の上方におけるパッカー流体用流路69bと、上方パッカー配置部材5内のパッカー流体用流路57の接続部において、上方パッカー配置部材5の逆止弁配置部材6側(図2では下方)の端面に、円環状の溝56が形成されている。
逆止弁配置部材6と上方パッカー配置部材5が接合されると、逆止弁配置部材6上方のパッカー流体用流路69bと円環状溝56が接合され、以って、逆止弁配置部材6上方のパッカー流体用流路69a、69bと、上方パッカー配置部材内5のパッカー流体用流路57が確実に連通する。
図示はされていないが、円環状溝56を逆止弁配置部材6の上方パッカー配置部材5側(図2では上方)の端面に設けて、上方パッカー配置部材5の下端部端面(逆止弁配置部材6側の端面)の円環状溝56を廃止することもできる。或いは、上方パッカー配置部材5の逆止弁配置部材6側(図2では下方)の端面と、逆止弁配置部材6の上方パッカー配置部材5側(図2では上方)の端面の双方に、円環状の溝を形成することも可能である。
同様に、逆止弁配置部材6の下方におけるパッカー流体用流路69bと、下方パッカー配置部材5U内のパッカー流体用流路57Uの接続部において、下方パッカー配置部材5Uの逆止弁配置部材6側(図2では上方)の端面にも、円環状溝56Uが形成されている。
逆止弁配置部材6と下方パッカー配置部材5Uが接合されると、逆止弁配置部材6下方のパッカー流体用流路69bと円環状溝56Uが接合され、以って、逆止弁配置部材6下方のパッカー流体用流路69a、69bと、下方パッカー配置部材5U内のパッカー流体用流路57Uも確実に連通する。
図示はされていないが、円環状溝56を逆止弁配置部材6の下方パッカー配置部材5U側(図2では下方)の端面に設けて、下方パッカー配置部材5Uの上端部端面(逆止弁配置部材6側の端面)の円環状溝56を廃止することもできる。或いは、下方パッカー配置部材5Uの逆止弁配置部材6側(図2では上方)の端面と、逆止弁配置部材6の下方パッカー配置部材5U側(図2では下方)の端面の双方に、円環状の溝を形成することも可能である。
図3は、パッカー50が膨張して、且つ、逆止弁60から瞬結材を噴射している状態を示している。
図3において、多孔管1のパッカー流体流路12を流過したパッカー膨張用流体(例えば、圧縮空気:図3では太い点線で示す)は、逆止弁配置部材6の上方の環状溝68に流入する。上方の環状溝68に流入したパッカー膨張用流体の一部は、逆止弁配置部材6の上方に形成された流路69b、上方のパッカー配置部材5における環状溝56、流路57を経由して、上方のパッカー配置部材5におけるパッカー流体室55に流入する。その結果、上方のパッカー50が膨張する。
環状溝68に流入したパッカー膨張用流体の残りは、逆止弁配置部材6の下方の流路69a、下方の環状溝68、下方の流路69b、下方のパッカー配置部材5Uにおける環状溝56U、流路57Uを経由して、下方のパッカー配置部材5Uにおけるパッカー流体室55Uに流入する。これにより、下方のパッカー50も膨張する。
また、図3において、多孔管1の固化材用流路13を流過した瞬結材(図3では太い実線で示す)は、逆止弁配置部材6の上方の環状溝65に流入する。
上方の環状溝65に流入した瞬結材の一部は、上方の流路66を経由して、上方の逆止弁60に到達し、当該逆止弁60を半径方向外方に押し出す。その結果、瞬結材は逆止弁配置部材6の半径方向外方の領域に噴射、注入される。
上方の環状溝65に流入した瞬結材の残りは、流路67、下方の環状溝65、下方の流路66を経由して、下方の逆止弁60に到達し、当該逆止弁60を半径方向外方に押し出す。その結果、瞬結材は逆止弁配置部材6の半径方向外方に噴射、注入される。
上述した様に、第1実施形態では、従来困難であった多孔管(半径方向位置及び円周方向位置が異なる複数の貫通孔を有する配管)について、該当する貫通孔(流路)同士を正確に連通させることが可能である。
従来技術では、多孔管1に相当する部材、パッカー配置部材5、5Uに相当する部材は、単一部材として構成されていた。上述した様に、パッカー膨張用流体が流過する流路同士、固化材(瞬結材)が流過する流路同士、切削用流体(及び緩結材)が流過する流路同士を正確に連通させることが困難だったからである。しかし、多孔管、パッカー配置部材を単一部材として構成した場合には、製品のサイズが大きくなってしまうので、作業現場までの搬送が困難であった。また、作業現場で故障が生じても、故障箇所のみを部品交換して修理することができない。そのことは、施工コストの上昇に繋がっていた。
これに対して図示の実施形態では、多孔管1と上方パッカー配置部材5との接合と、注入管3と下方パッカー配置部材5Uとの接合が可能であり、パッカー膨張用流体が流過する流路同士、固化材(瞬結材)が流過する流路同士、切削用流体(及び緩結材)が流過する流路同士を正確に連通させることが出来る。
そのため、多孔管1と、注入管3と、上方パッカー配置部材5と、下方パッカー配置部材5Uと、逆止弁配置部材6の何れかが破損或いは故障した場合には、破損、故障した部材のみを交換して、修理することが可能である。そのため、上述した従来技術に比較して、施工コストをさらに節減することが可能である。
次に、図4を参照して、第1実施形態に係る薬液注入装置101を用いた施工について説明する。
図8(a)、図8(c)で示す地盤を切削する工程が完了した状態が、図4(a)で示されている。地盤を切削する工程が完了した状態では、パッカー50は膨張しておらず、逆止弁60も開いていない。
図4(b)では、一対のパッカー50、50が膨張した状態が示されている。
図3を参照して上述した様に、図4(b)においては、多孔管1のパッカー流体流路12を流過したパッカー膨張用流体は、逆止弁配置部材6の環状溝68、逆止弁配置部材6のパッカー流体流路69a、69b、パッカー配置部材5、5Uの環状溝56、56U、パッカー配置部材5、5Uの流路57、57Uを経由して、一対のパッカー50、50内に流入し、一対のパッカー50、50を膨張させている。
図4(b)において、注入管3の側方から地盤Gに噴射、注入された薬液(緩結材)は、ボーリング孔Hと注入間3との隙間を上方に向かって上昇しようとする(符号Fmlの流れ)。
しかし、注入薬液の大半は、膨張したパッカー50によって、地上側への上昇を阻止される。
図4(c)では、パッカー50の膨張に加えて、瞬結材が、逆止弁60から注入或いは噴射されている状態が示されている。
図4(c)において、多孔管1の固化材(瞬結材)用流路13を流過した瞬結材は、逆止弁配置部材6の環状溝65、流路67、66を経由して、逆止弁60に流入し、隣接した上下一対の一対の逆止弁60を開放して、半径方向外方の土壌に対して噴射、注入される。
図4(c)において、瞬結材が注入された領域Bが、図1において地上Gf側に逆流する薬液を遮断する「栓」として作用する。その結果、注入管3の側方から地盤Gに噴射、注入された薬液(緩結材:符号Fmlの流れ)は、ボーリング孔Hと注入間3との隙間を上方に向かって上昇しようとするが、瞬結材が注入されて固化した領域Bが「栓」として作用するので、地上側に逆流することはない。
図1〜図4を参照して第1実施形態を説明したが、多孔管1とパッカー配置部材5、5Uの接合部や、パッカー配置部材5、5Uと注入管3の接合部の構成は、3本の貫通孔(流路)を形成した多孔管同士の接合に適用することも可能である。
例えば、図2、図3において、多孔管1の軸方向長さ(上下方向長さ)を長くすることが要求される施工では、従来技術では、軸方向長さが長い多孔管を、いわゆる「一体もの」として製造する必要があった。
しかし、図5で示す様な接続部材8を用いれば、複数の多孔管同士を接続して、多孔管の軸方向長さを長くすることができる。
以下、接続部材8について、図5を参照して説明する。
図5で示す接続部材8は、上下方向中心線Lcv(仮想線)について、図5の上下対称に構成されている。
図5において、上方に示す多孔管1と下方に示す多孔管1とは共に三本の流路が形成されており、接続部材8によって接続されている。
接続部材8は、上下一対の中空部83を有し、中空部83の上方端部および下方端部に開口部が形成されている。上下一対の中空部83の底部は、中心線Lcv近傍の隔壁81によって構成されている。
図5において、隔壁81の中心には貫通孔82が形成されており、貫通孔82の内径は、上下の多孔管1に形成された切削流体用流路11の内径と同一である。
中空部83の上下端における開口部近傍には、雌ねじ84が形成されている。その雌ねじ84は、上下の多孔管1の端部近傍にそれぞれ形成されている雄ねじ14と螺合しており、以って、上下の多孔管1を、それぞれ接続部材8に接続している。
接続部材8において、上下中心線Lcv近傍には、上下一対の円環状の溝85、85が形成されている。一対の円環状の溝85、85は複数の流路86によって連通しており、複数の流路86は、接続部材8の中心軸Lcと平行に延在している。
図5の上下方向について、上下中心線Lcvに対して円環状の溝85、85よりも離隔した位置には、上下一対の円環状の溝87、87が形成されている。
一対の円環状の溝87、87は複数の流路89によって連通しており、複数の流路89は、接続部材8の中心軸に平行に延在している。
図5において、上方の多孔管1の切削流体用流路11を流過した切削流体(或いは、緩結材)は、隔壁81の中心の貫通孔82を経由して、下方の多孔管1の切削流体用流路11を流過する。
上方の多孔管1のパッカー流体用流路12を流過したパッカー流体は、接続部材8における円環状の溝87における上方の溝、複数の流路89、円環状の溝87における下方の溝を経由して、下方の多孔管1のパッカー流体用流路12を流過する。
上方の多孔管1の固化材用流路13を流過した固化材(瞬結材)は、接続部材8における円環状の溝85の上方の溝、複数の流路86、円環状の溝85の下方側の溝を経由して、下方の多孔管1の固化材用流路13を流過する。
このように、図5の接続部材8によれば、上方の多孔管1と下方の多孔管1は、切削流体(或いは、緩結材)が流れる切削流体用流路11同士が連通し、パッカー流体が流れるパッカー流体用流路12同士が連通し、固化材(瞬結材)が流れる固化材用流路13同士が連通した状態で、接続される。
図6は本発明の第2実施形態を示している。
図1〜図5の第1実施形態では、パッカー配置部材5、5Uには上下2段にパッカー50、50が設けられているのに対して、図6の第2実施形態では、上下3段(最下段の3段目は図示を省略)のパッカー50、50、50が設けられている。
図3では明示されていないが、上下3段のパッカーを設けた場合には、瞬結材が噴射される逆止弁60は、隣接するパッカー50、50の間の領域に、それぞれ配置される。従って、上下2段のレベル(深度)において、瞬結材が(パッカー50、50間の領域から)それぞれ噴射される。
図6の第2実施形態では、図1〜図5の第1実施形態における注入管3が示されている位置に、多孔管1Aが設けられている。そして多孔管1Aにも、複数の貫通孔11a、12a、13aが形成されている。
そのため、図6の第2実施形態の説明では、多孔管1Aを「第2の多孔管」1Aと記載している。
第2の多孔管1Aにも、切削材用流路11aと、固化材用流路13aと、パッカー流体用流路12aが形成されている。
第2の多孔管1Aにおける固化材用流路13aは、図6の下方の図示しない領域に設けられた逆止弁60近傍の領域に固化材(瞬結材)を供給するために形成されている。
また、第2の多孔管1Aにおけるパッカー流体用流路12aは、図6の下方の図示しない領域に設けられたパッカー50にパッカー流体を供給し、或いは、当該パッカー(図6では図示しないパッカー50)からパッカー流体を排出するために形成されている。
換言すれば、図6の下方パッカー配置部材5Uの下方には、逆止弁配置部材6及び下方パッカー配置部材5Uと同様な構造の図示しない部材が設けられている。
第2の多孔管1Aにもパッカー流体用流路12aを形成することにより、図6で示す2個のパッカー50のみならず、図6の下方側の図示しない領域に設けられた図示しないパッカー50に対してもパッカー流体が供給され、当該図示しないパッカー50が膨張し、或いは、パッカー流体が地上側に排出されて、当該図示しないパッカーが収縮する。
すなわち、同時に3個のパッカー50を膨張し、或いは、収縮することが可能である。
同様に、第2の多孔管1Aにも固化材用流路13aを設けることにより、図6で示す逆止弁60のみならず、図6の下方側の図示しない領域に設けられた図示しない逆止弁(図6の下側のパッカー50と、その下方の図示しないパッカー50の間に配置された図示しない逆止弁60)からも、瞬結材が噴射或いは注入される。
図6の第2実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図5の第1実施形態と同様である。
図7は本発明の第3実施形態を示している。図1〜図5の第1実施形態では、第1実施形態に係る薬液注入装置101は、上方パッカー配置部材5と、逆止弁配置部材60と、下方パッカー配置部材5Uとに分割可能な構造となっている。
また、図6の第2実施形態に係る薬液注入装置102も、上方パッカー配置部材5と、逆止弁配置部材6と、下方パッカー配置部材5Uと、図6の下方側の図示しない領域にパッカーと逆止弁を設けた部材とに分割可能である。
これに対して、図7の第3実施形態に係る薬液注入装置103は、パッカー配置部材(図1〜図5の第1実施形態における上方パッカー配置部材5と、逆止弁配置部材60と、下方パッカー配置部材5Uを一体化した部材)7が一体に構成されている。なお、図7の第3実施形態に係る薬液注入装置103は、上下一対のパッカー50、50のみを備えている。
なお、図7において、図1〜図5の第1実施形態と同様な部材については、同様な符号を付して、重複説明を省略している。
明確には図示されていないが、第2実施形態に係る薬液注入装置102(3個のパッカーを有するパッカー配置部材)を、図7で示すように、一体に構成することも可能である。
図7の第3実施形態におけるその他の構成及び作用効果についても、図1〜図6の実施形態と同様である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない。
例えば、図示の実施形態では、いわゆる「ステップダウン」方式(下降式)の薬液注入が示されているが、いわゆる「ステップアップ」方式(上昇式)の場合にも、本発明を適用することが可能である。
また、図示の実施形態では、切削流体用流路11に、緩結材M1と切削流体Jwを選択的に流過させているが、流路11を2本の流路として構成し、一方の流路に緩結材M1を流過させ、他方の流路には切削流体Jwを流過させる様に構成することも可能である。
1・・・多孔管
2・・・多孔管側ケーシング
3・・・ロッド/注入管
4・・・注入管側ケーシング
5・・・パッカー配置部材
6・・・逆止弁配置部材
7・・・パッカー配置部材
11・・・切削流体用流路
12・・・パッカー流体用流路
13・・・固化材用流路
65・・・環状溝
66・・・放射状流路/固化材用流路
67・・・流路/固化材用流路
68・・・環状溝
69a・・・流路
69b・・・流路

Claims (1)

  1. 地盤中の削孔(Hb)から薬液を注入して当該地盤を改良するための薬液注入装置において、複数の貫通孔(11、12、13)を形成た多孔管(1)を備え、該多孔管(1)の半径方向外方に配置された多孔管側ケーシング(2)に螺合された上方のパッカー配置部材(5)と、該上方のパッカー配置部材(5)に螺合された逆止弁配置部材(6)と、該逆止弁配置部材(6)に螺合された下方のパッカー配置部材(5U)と、前記逆止弁配置部材(6)に螺合され、前記下方のパッカー配置部材(5U)の内方に位置し、内部に切削流体用流路(31)を有する注入管(3)と、該注入管(3)を中空部(41)に挿通して、前記下方のパッカー配置部材(5U)に螺合された注入管側ケーシング(4)とを具備し、前記多孔管(1)の貫通孔上方および下方のパッカー配置部材(5、5U)に設けたパッカー(50)を膨張あるいは収縮するための流体が流れるパッカー流体用流路(12)と、前記注入管(3)から注入される薬液と切削流体が選択的に流れる切削流体用流路(11)と、前記逆止弁配置部材(6)に設けた逆止弁(60)に供給される瞬結材が流れる固化材用流路(13)により構成されており、前記逆止弁(60)は瞬結材を噴射する機能を有、前記逆止弁配置部材(6)には前記パッカー流体用流路(12)と連結し且つ前記パッカー(50)に連通する第1の環状溝(68)と、前記固化材用流路(13)と連通し且つ前記逆止弁(60)に連通する第2の環状溝(65)とが設けられ、前記第1の環状溝(68)は第1の流路(57、57U)を介して前記パッカー(50)と連通し、前記第2の環状溝(65)は第2の流路(67)を介して前記逆止弁(60)と連通していることを特徴とする薬液注入装置。
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