JP5812344B2 - 医療用容器のコネクターセット - Google Patents

医療用容器のコネクターセット Download PDF

Info

Publication number
JP5812344B2
JP5812344B2 JP2011538221A JP2011538221A JP5812344B2 JP 5812344 B2 JP5812344 B2 JP 5812344B2 JP 2011538221 A JP2011538221 A JP 2011538221A JP 2011538221 A JP2011538221 A JP 2011538221A JP 5812344 B2 JP5812344 B2 JP 5812344B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
main body
sealing portion
nozzle
cap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011538221A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2011052123A1 (ja
Inventor
佳彦 小橋
佳彦 小橋
隆彦 国重
隆彦 国重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JMS Co Ltd
Original Assignee
JMS Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JMS Co Ltd filed Critical JMS Co Ltd
Priority to JP2011538221A priority Critical patent/JP5812344B2/ja
Publication of JPWO2011052123A1 publication Critical patent/JPWO2011052123A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5812344B2 publication Critical patent/JP5812344B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M39/00Tubes, tube connectors, tube couplings, valves, access sites or the like, specially adapted for medical use
    • A61M39/10Tube connectors; Tube couplings
    • A61M39/1011Locking means for securing connection; Additional tamper safeties
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61JCONTAINERS SPECIALLY ADAPTED FOR MEDICAL OR PHARMACEUTICAL PURPOSES; DEVICES OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR BRINGING PHARMACEUTICAL PRODUCTS INTO PARTICULAR PHYSICAL OR ADMINISTERING FORMS; DEVICES FOR ADMINISTERING FOOD OR MEDICINES ORALLY; BABY COMFORTERS; DEVICES FOR RECEIVING SPITTLE
    • A61J1/00Containers specially adapted for medical or pharmaceutical purposes
    • A61J1/14Details; Accessories therefor
    • A61J1/1475Inlet or outlet ports
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61JCONTAINERS SPECIALLY ADAPTED FOR MEDICAL OR PHARMACEUTICAL PURPOSES; DEVICES OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR BRINGING PHARMACEUTICAL PRODUCTS INTO PARTICULAR PHYSICAL OR ADMINISTERING FORMS; DEVICES FOR ADMINISTERING FOOD OR MEDICINES ORALLY; BABY COMFORTERS; DEVICES FOR RECEIVING SPITTLE
    • A61J1/00Containers specially adapted for medical or pharmaceutical purposes
    • A61J1/14Details; Accessories therefor
    • A61J1/20Arrangements for transferring or mixing fluids, e.g. from vial to syringe
    • A61J1/2003Accessories used in combination with means for transfer or mixing of fluids, e.g. for activating fluid flow, separating fluids, filtering fluid or venting
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M39/00Tubes, tube connectors, tube couplings, valves, access sites or the like, specially adapted for medical use
    • A61M2039/0009Assemblies therefor designed for particular applications, e.g. contrast or saline injection, suction or irrigation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M39/00Tubes, tube connectors, tube couplings, valves, access sites or the like, specially adapted for medical use
    • A61M39/10Tube connectors; Tube couplings
    • A61M2039/1033Swivel nut connectors, e.g. threaded connectors, bayonet-connectors
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M39/00Tubes, tube connectors, tube couplings, valves, access sites or the like, specially adapted for medical use
    • A61M39/10Tube connectors; Tube couplings
    • A61M2039/1061Break-apart tubing connectors or couplings

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Description

本発明は、医療用容器を輸液チューブ等と接続するためのコネクターセットに関し、特に不純物混入を防ぎつつ、栄養剤容器と輸液チューブとを正確且つ液密に接続する技術に関する。
患者に対して栄養や薬剤等の輸液を行う方法として、PEG(percutaneous endoscopic gastrostomy)チューブを用いた栄養療法や経腸栄養療法が知られている。
PEGチューブを用いた栄養療法は、経口によらずにPEGチューブで患者の栄養投与を行う療法である。患者の腹壁を経由して胃に連通する孔(いわゆる胃ろう)を設け、経皮的にチューブ(PEGチューブ)を配設する。
一方、経腸栄養療法は、患者の鼻腔から腸に至るまで柔軟なチューブ(経鼻チューブと称される)を挿入し、この経鼻チューブを介して外部から腸に栄養剤、薬剤、流動食等の液状物(以下、単に「栄養剤」と称する。)を直接投与する療法である。
通常の医療用容器では、ポートにキャップが配設されて容器内部が封止されている。容器中の液状物を投与する際には、オペレーターはまず前記キャップに孔を開け、内部封止を破る(外部に解放する)。そしてノズル状の所定のコネクター(以下、単に「ノズル」と称する。)を用いて、キャップに開けた孔に対し、経鼻チューブあるいはPEGチューブ(もしくはPEGチューブに接続される輸液チューブ)の一端を接続する。この際、キャップとノズルは容易に外れないように互いにロックされる場合もある。そして、当該チューブに栄養剤を流通させ、当該チューブの他端側から患者へ栄養投与を行う。
特開2009−125162号公報 特開2009−153588号公報
一般に、オペレーターがキャップに孔を開けて、医療用容器内の封止状態を破る操作は、キャップにノズルを接続する前に行う。このため、キャップに開けた孔を介して医療用容器内の栄養剤が外気に触れる瞬間が存在する。このとき、栄養剤に外気中の不純物や雑菌が混入し、汚染(コンタミネーション)を発生するおそれがある。
また、キャップ内の流路が外気中で解放されることにより、解放された部分から栄養剤が外部に漏れ出す問題もあり、衛生面・安全面の観点から、これを改善すべき余地が残されている。
一方、栄養療法を正しく行うため、所定のキャップと輸液チューブ側とを正確に接続する必要があるが、患者に他の目的で配された異なる輸液チューブ等に前記栄養剤容器のキャップを誤接続するおそれがあり、この問題を確実に防止する必要もある。
本発明は上記した各課題に鑑みてなされたものであって、医療用容器の液密性を保持したまま、医療用容器をチューブと確実に接続するとともに、容器内に貯留された栄養剤等の液状物のコンタミネーションや漏れを防止し、良好な投与療法の実施を期待できる、医療用容器のコネクターセットを提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明は、液状物を貯留する医療用容器側に接続され、第一係合部を有する第一接続具と、輸液チューブ側に接続され、前記第一接続具と係合可能な第二係合部を有する第二接続具とを備える医療用容器のコネクターセットであって、前記第一接続具、前記液状物を封止する封止部と、前記液状物を流通させる流路が形成された軸状の本体部と、前記封止部と前記本体部とを連結する連結部とを含み、前記第二接続具の内部には、前記封止部と嵌合する手段が設けられ、前記本体部の前記軸方向に沿って前記第一接続具及び前記第二接続具を相対移動させて、前記本体部の外周面と前記二接続具の内面とを液密に接触させ、且つ、前記封止部と第二接続具とを前記嵌合する手段により嵌合させた後、前記軸周りに沿って、前記第一接続具及び前記第二接続具を互いに相対的に回転移動させることにより、前記第一係合部前記第二係合部係合するとともに、前記第二接続具が前記封止部を連れまわって前記連結部が破断することにより前記封止部による封止の解放がなされる構成とした。
ここで、前記連結部の厚みは、前記本体部の厚みよりも薄い構成とすることもできる。
また、本体部及び封止部並びに連結部、同一部材で一体的に形成され構成とすることもできる。
また、前記封止部は、前記連結部により前記本体部と連結された1以上のリブを有し、第二接続具の内部には前記リブと嵌合可能な嵌合溝が前記封止部と嵌合する手段として形成され、前記回転移動時には前記嵌合溝に嵌合した前記リブが前記二接続具とともに連れ回って前記連結部が破断する構成とすることもできる。
なお、前記封止部は3つの前記リブを放射状(三矢状)に対称的に配設して構成することもできる。
さらに具体的に、前記本体部は、前記第二接続具に対して液密に挿入可能な突出部を有し、前記封止部は前記突出部上に配設されており、前記挿入時に第二接続具内に挿入される構成とすることもできる。
また本発明は、液状物貯留する医療用容器側に接続され、第一係合部を有する第一接続具と、輸液チューブ側に接続され、前記第一接続具と係合可能な第二係合部を有する第二接続具とを備える医療用容器のコネクターセットを構成する第一接続具であって、前記第一接続具は、前記液状物を封止する封止部と、前記液状物を流通させる流路が形成された軸状の本体部と、前記封止部と前記本体部とを連結する連結部とを含み、前記第二接続具の内部には、前記封止部と嵌合する手段が設けられ、前記本体部の前記軸方向に沿って前記第一接続具及び前記第二接続具を相対移動させて、前記本体部の外周面と前記二接続具の内面とを液密に接触させ、且つ、前記封止部と第二接続具とを前記嵌合する手段により嵌合させた後、前記軸周りに沿って、前記第一接続具及び前記第二接続具を互いに相対的に回転移動させることにより、前記第一係合部が前記第二係合部と係合するとともに、前記第二接続具が前記封止部を連れまわって前記連結部が破断することにより前記封止部による封止の解放がなされる構成とした。
また本発明は、液状物を貯留する医療用容器側に接続され、第一係合部を有する第一接続具と、輸液チューブ側に接続され、前記第一接続具と係合可能な第二係合部を有する第二接続具とを備える医療用容器のコネクターセットを構成する第二接続具であって、前記第一接続具は、前記液状物を封止する封止部と、前記液状物を流通させる流路が形成された軸状の本体部と、前記封止部と前記本体部とを連結する連結部とを含み、前記第二接続具の内部には、前記封止部と嵌合する手段が設けられ、前記本体部の前記軸方向に沿って前記第一接続具及び前記第二接続具を相対移動させて、前記本体部の外周面と前記二接続具の内面とを液密に接触させ、且つ、前記封止部と第二接続具とを前記嵌合する手段により嵌合させた後、前記軸周りに沿って、前記第一接続具及び前記第二接続具を互いに相対的に回転移動させることにより、前記第一係合部が前記第二係合部と係合するとともに、前記第二接続具が前記封止部を連れまわって前記連結部が破断することにより前記封止部による封止の解放がなされる構成とした。
本発明の請求項1に係る医療用容器のコネクターセットでは、医療用容器側に接続される第一接続具に液状物の流路を封止する封止部が設けられている。この接続用容器の接続具を用いる場合には、まず第一接続具と第二接続具を液密に当接させる。そして、前記液密な当接状態を保ちつつ、第一接続具を所定方向に移動させ、互いの係合部(第一及び第二係合部)を係合させる。このような係合(ロック)動作を行うことで、封止部による流路の封止は初めて解放され、医療用容器中の液状物が第二接続具側(輸液チューブ側)に流通可能となる。
従って本発明に係る医療用容器のコネクターセットでは、少なくとも第一及び第二接続具を係合させるまでは、第一接続具の封止部により、医療用容器の液状物が外気に触れることはない。また、液状物の流路が輸液チューブ側に解放されるときは、常に、第一及び第二接続具が係合した状態になり、前記流路は外気より遮断され、液密状態に保たれている。
従って本発明に係る医療用容器のコネクターセットでは、液状物が外気と触れて不純物の混入を生じるコンタミネーションの発生を低減できるとともに、流路解放時に液状物が漏れて汚染する問題も抑制でき、高度な衛生管理の下で栄養投与療法を実施できる。
また、第一接続具及び第二接続具は、互いに専用の組み合わせである第一及び第二係合部を用いて、初めて両者を係合(ロック)可能に接続できる。このように各々の接続具が接続対象を厳格に選択することにより、オペレーターが第一接続具を別の輸液チューブ側と誤接続する問題を未然に防止できる。本発明に係る医療用容器のコネクターセットは、このような点においても高い安全性を発揮するものである。
なお、本発明に係る医療用容器のコネクターセットは、上記のように第一及び第二接続具を組み合わせて用いると上記した高い効果を発揮するが、第一接続具に封止部を配設していることで、当該第一接続具を単独で用いる場合においても、医療用容器に貯留された液状物を外気から遮断して液密に保持できる点において有用である。
実施の形態1の栄養剤投与セット1の構成を示す概略図である。 キャップ15(オス型コネクター)とノズル20(メス型コネクター)の各構成と接続方法を示す図である。 キャップ15の構成を示す外観図及び断面図である。 ノズル20の構成を示す外観図及び断面図である。 キャップ15とノズル20の係合過程を説明するための図である。 ロック前後のノズル20及びキャップ15の位置関係を示す一部断面図である。 ロック前後のノズル20及びキャップ15の位置関係を示す上面図である。 実施の形態2のキャップ20Aとノズル15Aの構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
<実施の形態1>
(栄養剤投与セット1)
図1は、実施の形態1の栄養剤投与セット1の構成を示す図である。図2は、栄養剤投与セット1中のキャップ15とノズル20の各構成及び接続方法を示す図である。
図1に示される栄養剤投与セット1は、医療用容器の一例である栄養剤容器10と、輸液チューブ30を構成要素としている。栄養剤容器10は、2枚の矩形の樹脂製フィルムを周縁で貼り合わせ、前記周縁の一辺に内部と連通するポート(開口部)101を設けた柔軟なバッグ100と、ポート101に接続されたキャップ15で構成される。バッグ100には、液状物の経腸栄養剤が貯留され、キャップ15においてバッグ100の内部が封止されている。これにより経腸栄養剤は無菌状態に保たれている。
なお、ここではバッグ100として柔軟な容器を用いているが、これは医療用容器の一例にすぎず、紙パックや、ガラス瓶、金属容器、シリンジ等、その他公知の医療用容器を用いてもよい。
また、当然ながら前記容器内に貯留する液状物は経腸栄養剤に限定されず、静脈へ投与する物以外であって、患者に投与すべき各種栄養材等、様々な液状物であってもよい。
キャップ15は、樹脂材料で一体成型されており、ポート(通液部)101に装着されバッグ100の内部を封止している。キャップ15は、さらにバッグ100側をノズル20と接続するためのコネクターの役割をなす。栄養剤投与セット1では図2に示すように、キャップ15とノズル20が互いに接続される一対のコネクターセットを構成する。使用時にオペレーターが後述する所定のロック動作を行う際、当該動作に伴ってバッグ100の内部封止が破られるので、バッグ100内部の栄養剤がキャップ15を介して輸液チューブ30側に輸液可能となる。このため栄養剤投与セット1では、使用時にキャップ15及びノズル20を接続する際、バッグ100内の栄養剤が外気に触れることはない。これにより栄養剤投与セット1では、投与直前まで、並びに投与中も栄養剤を極めて衛生的に保つことができ、患者に安全性の高い栄養剤を投与することができる。
輸液チューブ30は適度な柔軟性を有するシリコーン樹脂、ポリ塩化ビニル等の樹脂材料で構成された輸液ラインであって、その上流側端部にキャップ15と接続するためのコネクター(ノズル20)が配され、下流側端部に患者側へ栄養剤を投与するため、所定のポートが形成された差込部33が配されてなる。輸液チューブ30の中途には、公知の点滴筒31、クランプ32が配設されている。
栄養剤投与セット1を使用する際には、バッグ100をポート101が下方に向くように所定のスタンドに吊下げる。そして図2のようにポート101に接続されているキャップ15にノズル20を接続し、当該接続状態をロックする。その後、輸液チューブ30を介してバッグ100内部の栄養剤を患者側に輸液する。
以下、キャップ15とノズル20について、それぞれ詳細に説明する。
(キャップ15)
図3(a)は、キャップ(オス型コネクター)15の外観を示す図である。図3(b)はキャップ15の内部構成を示す断面図である。当図では説明のため、図2に示すキャップ15を上下方向を逆にして図示している。
キャップ15は、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等、各種公知の樹脂材料を用いて一体成型されている。キャップ15の内部は図3(b)に示すように中空であり、栄養剤投与時にはバッグ100の栄養剤の流路159として機能するが、栄養剤投与前では流路159は封止部155によって封止されている。
キャップ15は、キャップ本体部150を基本構造とし、これに連結部1550a〜1550c及び封止部155が配されて構成される。
キャップ本体部150は、略円筒型のキャップ基部151を有する。キャップ基部151の天井面152には、段部162、突出部160が同順に連出して形成されている。
段部162はキャップ基部151よりも径の小さい円柱状体である。段部162の上縁付近の側面には、一対の係合ツメ153、154が突設されている。
各々の係合ツメ153、154は、天井面152と平行な主面が配された板状体であり、その各々の天井面152と対向する主面には、天井面152に向かって、凸部1531、1541(1541は不図示)が突設されている。
段部162の天井面は、ノズル20の当接面200と当接するための当接面161として機能する。
突出部160は当接面161の中央で円錐台状に突出して形成されている。この突出部160の周面形状は、ノズル本体部21の内周面形状に合わせて形成され、キャップ15とノズル20が当該突出部160の接触部位において互いに液密に接触できるように調整されている。
封止部155は、3つのリブ155a〜155cが各一端を突出部160の軸芯上において突き合わせ、互いの主面の間で120°の角度をなすように放射状(三矢状)に立設された構成を有する。この封止部155は図3(b)に示されるように、各リブ155a〜155cの根元において、キャップ本体部150の部材厚みよりも薄い厚みで形成された連結部(薄肉部)1550a〜1550c(1550b、1550cは不図示)によって、キャップ本体部150側(突出部160の上面)と互いに連結されている。なお、各リブ155a〜155cの直下には、流路159と連通するように、短冊状の断面形状を持つスリット156a〜156cが設けられている(図6(b)参照)。
キャップ15の内部には、流路159と連通する開口部158が設けられ、さらにポート101との接続に用いられるネジ157が形成されている。
なお、キャップ15はネジ157を用いてポート101側と固定する方法に限定されない。例えばキャップ15をポート101に熱溶着する等、ネジ以外の方法で両者を接続してもよい。この場合、当然ながらネジ157は不要である。
また、キャップ15とポート101とは別体である必要はなく、一体的に形成することもできる。
(ノズル20)
ノズル20はキャップ15と同様の樹脂材料で一体成型されている。外観的には図2に示すように、先細りにテーパー加工された軸状のノズル本体部21に対し、その外周面にオペレーターが指で挟んで操作できるように、板状の一対の操作部204、205が配設される。上記のようにノズル本体21の内周面は、突出部160の外周面に合った形状をしている。ノズル本体部21の先端部2033(図2では下端部)からは輸液チューブ30が延出される。一方、輸液方向上流側におけるノズル本体部21の上端部には、板状のノズル基部22が、その各主面をノズル20の軸芯と直交させて配されている。ノズル基部22の一方の主面(図2中、上方の主面)は、キャップ15の当接面161と当接される当接面200として機能する。
図4(a)は、当接面200側から見たノズル20の構成を示す外観図である。図4(b)は、ノズル20の内部構成を示す断面図(嵌合溝2030bを通り、ノズル本体部21の軸芯周りの角度が180°の断面図)である。図5(a)、(b)、(c)は、キャップ15の軸芯側から見た、係合ツメ153と係合フランジ202との係合過程を示す図(説明上、係合ツメ153は段部160との連続部分を断面で示す)である。
図4(a)に示すように、ノズル基部22は中央にノズル本体部21と連通する開口部2031が設けられた円盤体を基本構造とし、ノズル本体部21の軸芯を対称軸として、円周部分が外部に突出した構成を有する。この突出した円周部分の各々に、キャップ15の一対の係合ツメ153、154と係合可能な一対の係合フランジ201、202が形成されている。
係合フランジ201、202は、図5(a)に示すように、フランジ本体2012、2022、庇部2013、2023、係合ツメ当接部2011、2021等で構成されている。
フランジ本体2012、2022は、当接面200の縁に沿って立設されたリブである。
庇部2013、2023は、フランジ本体2012、2022と、当接面200との間で係合ツメ153、154の侵入を許容するため、フランジ本体2012、2022の側面に沿って、当接面200に対して必要な高さに設けられた板体である。
係合ツメ当接部2011、2021は、庇部2013、2023と連続するとともに、フランジ本体2012、2022からノズル20の軸芯に向けて突出して配された角柱である。
ここで、係合ツメ当接部2011、2021と庇部2013、2023との連続部分には、庇部2013、2023を厚み方向に向かって切り欠くことで、凹部2014、2024(2014は配置関係により不図示)が形成されている。この凹部2014、2024は、係合ツメ153、154の凸部1531、1541を誘い入れて嵌合する部位である。
なお、ノズル20を樹脂成型する際に用いる金型の都合上、庇部2013、2023直下の当接面200の部分には開口部2010、2020が形成される。
また、当接面200の裏面に当たる表示面204には、オペレーターがキャップ15にノズル20をロックさせる方向を正しく認識できるように、「止」の文字及び回転方向を示す矢印等が表示されている。なお当然ながら、表示面204に表示される内容はこの記載に限定されず、表示を省いてもよい。
一方、ノズル本体部21の内部には、図4(a)(b)に示すように、開口部2031の付近において、内壁を厚み方向に切り欠くことにより、3つの嵌合溝2030a〜2030cが等間隔で(互いにノズル本体部21の軸芯周りの角度がそれぞれ120°をなす間隔で)形成されている。この嵌合溝2030a〜2030cは、キャップ15における各リブ155a〜155cが各々と嵌合する手段である。
ノズル本体部21の開口部2031と先端部2033の間には、先端部2033側に向けて内径をステップ状に絞ることで係止段部2032が設けられている。この係止段部2032は、輸液チューブ30の端部を脱落しないように係止するものである。
(投与時の効果について)
以上の構成の栄養剤投与セット1を用いて患者に栄養剤投与を行う手順を説明する。
まず、医師や看護師等のオペレーターは、図1に示すように、バッグ100の一端をスタンドに吊下げ、ポート101をキャップ15とともに下方に向ける。一方、輸液チューブ30の一端をノズル20に通し、ノズル本体部21内部の係止段部2032に輸液チューブ30の端部を係止させ、先端部2033より延出させる。または製造段階、或いは出荷前において、ノズル20と輸液チューブ30とを予め接続してもよい。
一方、輸液チューブ30の他端側に設けられた差込部33を、患者側に配設した所定のチューブ先に接続する。
次に、オペレーターは図2に示すように、ノズル20を当接面200が上方に向くように持ちながら、係合フランジ201、202が係合ツメ153、154と干渉しないようにノズル20の軸芯周りの角度に注意しつつ、ノズル20の当接面200をキャップ15の当接面161に当接させる(図2中、垂直方向の矢印で示された第一の方向を参照)。このようにして、オペレーターはノズル20とキャップ15とを相対的に移動させ、接触させる。このとき、ノズル本体部21の内部に、キャップ15の突出部160及び封止部155(リブ155a〜155c)が挿入される。
以上の操作を行うことで、突出部160の外周面は、ノズル本体部21の内面と液密に接した状態となり、ノズル本体部21の内部とキャップ15の突出部160及び封止部155は外気と遮断され、ノズル20及びキャップ15の接続状態が形成される。
次にオペレーターは、ノズル20とキャップ15の接続状態を固定(ロック)するため、操作部205、206を指で挟み、ノズル20の軸芯周りに沿って、ノズル20をキャップ15に対して相対的に60°の角度まで回転させる(図2中、曲線状の矢印で示された第二の方向を参照)。このとき、突出部160の外周面とノズル本体部21の内周面とは、液密状態を維持しながら互いに摺動し、ノズル20の軸芯の周りを相対的に回転する。そして前記回転操作前には庇部2013、2023より回転方向上流側にあった係合ツメ153、154は(図5(a)参照)、前記回転操作に伴って、当接面200と庇部2013、2023の間に侵入し、庇部2013、2023を当接面200から遠ざかる方向に押し上げながら進む(図5(b)の各矢印を参照)。そして、係合ツメ153、154は、最終的に係合ツメ当接部2011、2021と当接し、その進行が阻止される。このとき係合ツメ153、154の凸部1531、1541が、庇部2013、2023に設けられた凹部2014、2024と嵌合する(図5(c))。この嵌合をもって、ノズル20とキャップ15の係合(ロック)動作が完了する。
ロック動作完了後は、ノズル20とキャップ15は互いに接続状態で強固に係合されるので、容易に外れることはない。
ここで図6(a)はロック前、図6(b)はロック状態における、それぞれのノズル20及びキャップ15の配置関係と、リブ155a〜155c(封止部155)による輸液解放機構を説明するための図である。当図では、嵌合溝3020b、3020cを通る、ノズル本体部21の軸芯周りの角度120°を通る線でカットした断面構造としてノズル20を示す。また図7(a)、(b)は、それぞれロック前、ロック状態のノズル20及びキャップ15の配置関係を示す、ノズル先端部2033からノズル20の軸芯に沿って見下ろした正面図である。図7(a)、(b)では、係合フランジ201、202の輪郭を点線で図示している。
前述の図2のように、キャップ15に対してノズル20を接続した直後は、リブ155a〜155cは単にノズル本体部21の内部において、嵌合溝2030a〜2030cに嵌合されただけの状態になっている(図6(a)、図7(a)を参照)。この状態で、オペレーターが操作部205、206を操作し、前述のロック動作を行うため、ノズル20をキャップ15に対して、ノズル本体部21の軸芯を回転軸として、当該軸周りに60°の角度まで回転させると、各リブ155a〜155cは嵌合溝2030a〜2030cに嵌合された状態でノズル20とともに連れ回り、元の位置から60°ずれた位置まで前記回転軸周りを回転移動する。この回転移動に伴い、リブ155a〜155cの根元にある連結部1550a〜1550cが押し切られて破断する。そして、スリット156a〜156cがノズル本体部21の内部に臨むように現れる(図6(b)、図7(b))。ここで図6(b)では、ノズル本体部21の軸芯を回転軸として、各リブ155a〜155cが元の位置から60°ずれた角度まで回転移動し、連結部1550a〜1550cが破断した結果、スリット156a〜156cが現れたキャップ15を図示している。
以上のようにロック動作に伴って、リブ155a〜155cが回転移動し、連結部1550a〜1550cが破断することにより、流路159はスリット156a〜156cを介して初めてノズル20側と連通される。この間、突出部160の外周面とノズル本体部21との内周面間における液密状態は保持される。図1の如く、バッグ100はキャップ15を下方に向けて吊下げられているので、バッグ100内の栄養剤は自重でキャップ15及びノズル本体部21の内部を流通し、輸液チューブ30を介して患者側へ投与可能となる。このように栄養剤投与セット1では、ノズル20とキャップ15のロック動作の完了とともに、栄養剤の投与が開始可能となるので、キャップ15によるバッグ100の内部封止が解放されるときも、栄養剤は常に外気と遮断されている。よって患者に栄養剤を投与する際にスリット156a〜156cを通じて外気から栄養剤中へ不純物が混入することが確実に回避されるので、衛生管理上、非常に有効である。栄養剤投与セット1は、ノズルへキャップを接続する前にキャップに孔を開ける必要があった従来構成とは異なり、ノズル20とキャップ15を接続した上で、しかもノズル20とキャップ15のロック完了と同時にキャップ15の封止を解放できる点において、飛躍的に優れた安全性を発揮できる。
また、ノズル20とキャップ15は、互いに専用の組み合わせで厳密に構成された各係合部(ここでは係合ツメ153、154及び係合フランジ201、202、封止部155及び嵌合溝2030a〜2030c)を用いることによって、初めて正常に接続及びロック可能となる。このように厳密な接続選択性が要求されることから、オペレーターが誤ってキャップ15を患者に配された別の輸液ラインと接続しようとしても接続不可能なため、誤接続の問題を確実に防止できる。栄養剤投与セット1はこの点においても、高い安全性を発揮できるものである。
なおキャップ15では、ノズル20の回転によって連結部1550a〜1550cが完全に破断し、封止部155が分離する場合もあるが、リブ155a〜155cは嵌合溝2030a〜2030cに嵌合したままで保持されるため、キャップ15から分離した封止部155が輸液チューブ30側に流されることはない。
また、ノズル20とキャップ15の係合動作と、これに伴う流路159の解放動作については、これらを互いに相対的に移動させて行えばよい。従って、ノズル20に対してキャップ15を移動させる場合や、キャップ15に対してノズル20を移動させる場合のいずれで動作を行っても良い。
以下、本発明の別の実施の形態について、実施の形態1との差異を中心に説明する。
<実施の形態2>
次に示す図8は、ノズル20A側がオス型コネクター、キャップ15A側がメス型コネクターとして構成された実施の形態2を示している。図8では説明上、ノズル20Aを上方、キャップ15Aを下方に図示しているが、使用時には図1、2に示すように、両者の配置の上下関係が逆となる。
実施の形態1と異なる点として、キャップ15Aは円柱状のキャップ基部151Aの上面を当接面161Aとし、当接面161Aの周囲を取り囲むように筒状部163が立設されてなる。ここで、筒状部163の内径をノズル20Aの本体部21Aの外径と合わせることで、筒状部163の内部にノズル20Aの本体部21Aが挿入(または圧入)される。筒状部163の開口部164の周囲には、前述の153、154と同様の構成の一対の係合ツメ153A、154Aが形成されている。当接面161Aの中央には、155と同様の封止部155Aが1550a〜1550cと同様の連結部を介して形成され、各々のリブ155a〜155cの直下にキャップ15Aの流路と連通するスリットが形成されている。前記流路と前記スリットは、それぞれ159及び156a〜156cと同様の構成である。
一方、ノズル20Aは、本体部21Aと一対の係合フランジ201A、202Aで構成される。
本体部21Aは円柱状体であり、その下方の面にはキャップ15Aの当接面161Aと当接される当接面200Aが配され、上方の面には表示面204Aが配されている。
表示面204Aの表面には、204と同様の文字及び矢印が施され、その中央には輸液チューブ30が接続されている。
係合フランジ201A、202Aは201、202と同様の機構で係合ツメ153、154と係合可能な構成であり、本体部21Aの側面に等間隔に形成されている。図8に示す構成では、係合フランジ201A、202Aの構成要素は箱型の筐体に覆われており、外部から見えない。
なお、図8に示す構成では、表示面204Aの周囲を囲む円周状リブ(筒状部)が立設されているが、これは必須ではない。
当接面200Aの中央には、封止部155の各リブ155a〜155cと嵌合可能な形状を持つ、放射状(三矢状)の嵌合溝2030Aが形成されている。
さらに本体部21Aには、その円柱の軸方向に沿って、当接面200Aと表示面204Aを貫通するように合計3つのノズル孔L1、L2、L3が形成されている。このノズル孔L1、L2、L3は、当接面200A側の各開口部がノズル20Aをキャップ15にロックした後、封止部155の直下に形成された前記スリットと連通するとともに、表示面204A側の各開口部が輸液チューブ30の内部と連通するように形成されている。
ノズル孔L1、L2、L3は、ここでは円形断面形状としているが、矩形断面形状にしたり、ノズルの孔数を増やすなどの調節を行ってもよい。
以上の構成を有するキャップ15A及びノズル20Aを使用する際にも、栄養剤投与セット1とほぼ同様の諸効果が奏される。
すなわち、オペレーターがキャップ15にノズル20Aを接続する際には、係合ツメ153A、154Aと係合フランジ201A、202Aとが互いに干渉しないように注意し、ノズル20Aの本体部21Aをキャップ15の筒状部163の中に押し込む。そして、嵌合溝2030Aに封止部155Aを嵌合させ、当接面200A、161A同士が当接するまで完全にノズル本体部21Aを筒状部163に押し込む。
この操作により、ノズル本体部21Aの側面は筒状部163の内面と液密に接触し、ノズル20Aとキャップ15Aの接続がなされる。
続いて、この接続状態を維持したまま、オペレーターはノズル20Aを当該ノズル20Aの軸芯の周りに沿って60°の角度まで回転させ、係合ツメ153A、154Aをそれぞれ係合フランジ201A、202Aに係合させることでロック動作を行う。このロック動作に伴い、嵌合部2030Aに嵌合された封止部155Aが回転移動し、前記連結部が破断して、前記スリットがノズル孔L1〜L3に臨むように現れる。これにより、バッグ100内の栄養剤が、ノズル孔L1〜L3を介して輸液チューブ30側に流通可能となる。
以上の動作により、実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、使用時にはバッグ100内の栄養剤が外気に触れることなくキャップ15Aの封止を解放でき、異物混入による栄養剤のコンタミネーションを防止して、衛生的に栄養剤を患者に投与できる。また、キャップ15Aの封止解放は、常にキャップ15Aがノズル20Aと接続状態した状態でなされるので、キャップ15の前記スリット等から栄養剤が外に漏れる問題も防止できる。さらに実施の形態2では、キャップ15Aとノズル20Aとが構成上、互いに厳密な接続選択性を有するので、異なる輸液チューブにキャップ15Aを誤接続する問題を確実に防止する効果も奏される。
なお、図8ではノズル20Aに嵌合溝2030A及びノズル孔L1〜L3を形成する構成を例示したが、実施の形態1のノズル20のように、ノズル本体部21Aの内部に輸液チューブ30と連通する円筒状の空間(流路)を形成し、この円筒状の内壁に、リブ155a〜155cと嵌合可能な嵌合溝2030a〜2030cを形成してもよい。
<その他の事項>
上記実施の形態1では、3つのリブ155a〜155cを放射状(三矢状)に組み合わせてなる封止部155を示したが、放射状に配設するリブの本数はこれに限定されず、1本又は2本でも良いし、4本以上であってもよい。
さらに、リブを設ける代わりに、ノズルの軸芯と平行に長手方向を揃えてロッド(柱状体)を立設し、当該ロッドの根元部分の周囲に薄肉部からなる連結部を形成し、ロッドの直下に、前記スリットに相当する孔を形成することもできる。この場合、ノズルには前記嵌合溝の代わりにロッドを挿入可能な凹部を形成し、ロック動作に伴って各ロッドが根元で折れ、スリット(孔)が現れることによりキャップの封止が解放される等の工夫を行う。または、単純な立体形状(直方体状、多角柱状等)を持つ封止部と、これに嵌合可能な嵌合溝の組み合わせを利用することもできる。但し、いずれの構成を採用する場合も、キャップにノズルを接続した後においても液密状態を保持し、流路が解放されるノズル本体部の内部が外気に触れないようにすべき点に注意する。
なお、キャップとノズルの間の液密性を向上させるため、例えばキャップの当接面や突出部の周面等のいずれかにパッキン等のシーリング部材を配設してもよい。また、キャップとノズルの互いの接触面を平坦にするための表面処理を行うこともできる。
また、キャップに関しては当接面の上に突出部を設けず、当接面の上に直接、封止部を設けても、流路解放時に流路と外気が接触するのを防止できる。しかしながら、ロック前でもキャップとノズルの間で優れた液密性を確保するためには突出部を設け、キャップとノズルの液密な接触面積を増大させることが望ましい。このため、実施の形態2のように筒状部とノズル本体部とが液密に接触する等の工夫を行うことが好適である。
また、ノズルとキャップは、係合ツメと係合フランジによって係合する構成に限定されず、これ以外の係合手段を用いてもよい。例えばキャップとノズルとを螺合で係合してもよい。
本発明の医療用容器のコネクターセットは、例示したキャップ15、15A及びノズル20、20Aのように、互いに専用の組み合わせとして作製されたオス型コネクターとメス型コネクターの両方を併せて用いる場合に最も高い効果を発揮する。しかしながら、キャップ15、15Aを単体でバッグ100に装着して用いる場合でも、封止部155、155Aの採用により、ノズル20、20Aへのロックを行う際まで高い封止性を発揮できる点で大きなメリットを有している。
本発明は、例えば経腸栄養療法において、医療用容器に貯留された液状物をチューブを用いて患者に投与する療法を行う場合に幅広く適用できるなど、優れた利用可能性を有するものである。
L1、L2、L3 ノズル孔
1 栄養剤投与セット
10 栄養剤容器(医療用容器)
15 キャップ(オス型コネクター)
15A キャップ(メス型コネクター)
20 ノズル(メス型コネクター)
20A ノズル(オス型コネクター)
21、21A ノズル本体部
22 ノズル基部
30 輸液チューブ
31 点滴筒
32 クランプ
33 差込部
150 キャップ本体部
151、151A キャップ基部
153、153A、154、154A 係合ツメ(第一係合部)
155、155A 封止部
155a〜155c リブ
156a〜156c スリット
157 ネジ
158、2031 開口部
159 流路
160 突起部
161、161A、200、200A 当接面
163 筒状部
164 開口部
201、201A、202、202A 係合フランジ(第二係合部)
203 ノズル本体部
204、204A 表示面
205、206 操作部
1550a〜1550c 連結部(薄肉部)
1531、1541 凸部
2010、2020 孔
2011、2021 係合ツメ当接部
2012、2022 フランジ本体
2013、2023 庇部
2014、2024 凹部
2030a〜2030c、2030A 嵌合溝
2032 係止段部
2033 先端部

Claims (8)

  1. 液状物を貯留する医療用容器側に接続され、第一係合部を有する第一接続具と、輸液チューブ側に接続され、前記第一接続具と係合可能な第二係合部を有する第二接続具とを備える医療用容器のコネクターセットであって、
    前記第一接続具は、前記液状物を封止する封止部と、前記液状物を流通させる流路が形成された軸状の本体部と、前記封止部と前記本体部とを連結する連結部とを含み、
    前記第二接続具の内部には、前記封止部と嵌合する手段が設けられ、
    前記本体部の前記軸方向に沿って前記第一接続具及び前記第二接続具を相対移動させて、前記本体部の外周面と前記二接続具の内面とを液密に接触させ、且つ、前記封止部と第二接続具とを前記嵌合する手段により嵌合させた後、前記軸周りに沿って、前記第一接続具及び前記第二接続具を互いに相対的に回転移動させることにより、前記第一係合部が前記第二係合部と係合するとともに、前記第二接続具が前記封止部を連れまわって前記連結部が破断することにより前記封止部による封止の解放がなされる医療用容器のコネクターセット。
  2. 前記連結部の厚みは、前記本体部の厚みよりも薄い、請求項1に記載の医療用容器のコネクターセット。
  3. 前記本体部及び前記封止部並びに前記連結部は、同一部材で一体的に形成されている、
    請求項1又は2に記載の医療用容器のコネクターセット。
  4. 前記封止部は、前記連結部により前記本体部と連結された1以上のリブを有し、
    前記第二接続具の内部には前記リブと嵌合可能な嵌合溝が前記封止部と嵌合する手段として形成され、
    前記回転移動時には前記嵌合溝に嵌合した前記リブが前記第二接続具とともに連れ回って前記連結部が破断する、請求項1から3のいずれか一項に記載の医療用容器のコネクターセット。
  5. 前記封止部は3つの前記リブを放射状に対称的に配設して構成されている、請求項4に記載の医療用容器のコネクターセット。
  6. 前記本体部は、前記第二接続具に対して液密に挿入可能な突出部を有し、前記封止部は前記突出部上に配設されており前記挿入時に第二接続具内に挿入される、請求項1から5のいずれか一項に記載の医療用容器のコネクターセット。
  7. 液状物を貯留する医療用容器側に接続され、第一係合部を有する第一接続具と、輸液チューブ側に接続され、前記第一接続具と係合可能な第二係合部を有する第二接続具とを備える請求項1〜6のいずれか一項に記載の医療用容器のコネクターセットを構成する第一接続具であって、
    前記第一接続具は、前記液状物を封止する封止部と、前記液状物を流通させる流路が形成された軸状の本体部と、前記封止部と前記本体部とを連結する連結部とを含み、
    前記第二接続具の内部には、前記封止部と嵌合する手段が設けられ、
    前記本体部の前記軸方向に沿って前記第一接続具及び前記第二接続具を相対移動させて、前記本体部の外周面と前記二接続具の内面とを液密に接触させ、且つ、前記封止部と第二接続具とを前記嵌合する手段により嵌合させた後、前記軸周りに沿って、前記第一接続具及び前記第二接続具を互いに相対的に回転移動させることにより、前記第一係合部が前記第二係合部と係合するとともに、前記第二接続具が前記封止部を連れまわって前記連結部が破断することにより前記封止部による封止の解放がなされる第一接続具。
  8. 液状物を貯留する医療用容器側に接続され、第一係合部を有する第一接続具と、輸液チューブ側に接続され、前記第一接続具と係合可能な第二係合部を有する第二接続具とを備える請求項1〜6のいずれか一項に記載の医療用容器のコネクターセットを構成する第二接続具であって、
    前記第一接続具は、前記液状物を封止する封止部と、前記液状物を流通させる流路が形成された軸状の本体部と、前記封止部と前記本体部とを連結する連結部とを含み、
    前記第二接続具の内部には、前記封止部と嵌合する手段が設けられ、
    前記本体部の前記軸方向に沿って前記第一接続具及び前記第二接続具を相対移動させて、前記本体部の外周面と前記二接続具の内面とを液密に接触させ、且つ、前記封止部と第二接続具とを前記嵌合する手段により嵌合させた後、前記軸周りに沿って、前記第一接続具及び前記第二接続具を互いに相対的に回転移動させることにより、前記第一係合部が前記第二係合部と係合するとともに、前記第二接続具が前記封止部を連れまわって前記連結部が破断することにより前記封止部による封止の解放がなされる第二接続具。
JP2011538221A 2009-10-26 2010-08-26 医療用容器のコネクターセット Active JP5812344B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011538221A JP5812344B2 (ja) 2009-10-26 2010-08-26 医療用容器のコネクターセット

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009245111 2009-10-26
JP2009245111 2009-10-26
PCT/JP2010/005253 WO2011052123A1 (ja) 2009-10-26 2010-08-26 医療用容器のコネクターセット
JP2011538221A JP5812344B2 (ja) 2009-10-26 2010-08-26 医療用容器のコネクターセット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011052123A1 JPWO2011052123A1 (ja) 2013-03-14
JP5812344B2 true JP5812344B2 (ja) 2015-11-11

Family

ID=43921562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011538221A Active JP5812344B2 (ja) 2009-10-26 2010-08-26 医療用容器のコネクターセット

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP5812344B2 (ja)
KR (1) KR101773849B1 (ja)
CN (1) CN102573754B (ja)
WO (1) WO2011052123A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITBS20120034A1 (it) * 2012-03-09 2013-09-10 Guala Pack Spa Cannuccia per imballi flessibili, in particolare per liquidi per nutrizione enterale
KR102593071B1 (ko) * 2015-05-08 2023-10-23 프레세니우스 카비 에이비 의료 용기용 커넥터
EP3539608A1 (en) * 2018-03-12 2019-09-18 Xerediem Medical Devices, Inc. Port closure system
KR102542907B1 (ko) * 2020-09-09 2023-06-15 대한약품공업 주식회사 일체형 수액세트
JP2023546374A (ja) 2020-10-09 2023-11-02 アイシーユー・メディカル・インコーポレーテッド 流体移送デバイスおよびそれのための使用の方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0288664U (ja) * 1988-12-28 1990-07-13
JPH10248938A (ja) * 1997-03-10 1998-09-22 Dai Ichi Seiyaku Co Ltd 点滴セット
JP2002528234A (ja) * 1998-10-29 2002-09-03 メドトロニック ミニメド インコーポレイテッド 貯蔵器接続具

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5330464A (en) * 1992-03-11 1994-07-19 Baxter International Inc. Reliable breakable closure mechanism
JPH0947487A (ja) * 1995-08-10 1997-02-18 Maeda Sangyo Kk 薬液容器の連結部構造
DE19717765C1 (de) * 1997-04-26 1999-02-25 Fresenius Ag Steriler Konnektor und Folienbeutel mit einem sterilen Konnektor
DE102006041414A1 (de) * 2006-09-04 2008-03-06 Fresenius Kabi Deutschland Gmbh Mehrzweckkonnektor zur enteralen Applikation
DE102006050212A1 (de) * 2006-10-25 2008-04-30 Fresenius Kabi Deutschland Gmbh Verbindungsstück für ein enterales Überleitsystem und enterales Überleitsystem mit einem derartigen Verbindungsstück sowie eine Anordnung aus einem derartigen Überleitsystem und einer enteralen Ernährungssonde
JP5177494B2 (ja) 2007-11-20 2013-04-03 株式会社ジェイ・エム・エス 医療用容器及び医療用容器セット
JP5116459B2 (ja) 2007-12-25 2013-01-09 株式会社ジェイ・エム・エス 医療用容器及び医療用容器セット

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0288664U (ja) * 1988-12-28 1990-07-13
JPH10248938A (ja) * 1997-03-10 1998-09-22 Dai Ichi Seiyaku Co Ltd 点滴セット
JP2002528234A (ja) * 1998-10-29 2002-09-03 メドトロニック ミニメド インコーポレイテッド 貯蔵器接続具

Also Published As

Publication number Publication date
CN102573754B (zh) 2014-07-02
JPWO2011052123A1 (ja) 2013-03-14
CN102573754A (zh) 2012-07-11
WO2011052123A1 (ja) 2011-05-05
KR20120087960A (ko) 2012-08-07
KR101773849B1 (ko) 2017-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6016024B2 (ja) 医療用投与セット
JP5670242B2 (ja) 薬剤調製用具
TWI586349B (zh) 用於注射液體的插入物及藥瓶、用於注射液體的藥瓶插入物總成以及用於從藥瓶將液體轉移至另一容器的方法
US11224555B2 (en) Access and vapor containment system for a drug vial and method of making and using same
ES2575163T3 (es) Dispositivos de jeringa y método para mezclar y administrar medicamentos
EP2959880B1 (en) Closed fluid transfer system
JP5812344B2 (ja) 医療用容器のコネクターセット
WO2007114157A1 (ja) 連通部材、およびそれを用いた医療用容器、並びに輸液調剤用具セット
BR112014008551B1 (pt) Conjunto de válvulas para uso com recipiente de líquido e frasco demedicamento e unidade de transferência de medicamento líquido
JPWO2006068211A1 (ja) コネクタ、チューブ組立体、輸液チューブセットおよび医療用容器
CN103118722A (zh) 钝针安全药物递送系统
KR101799138B1 (ko) 의료용 포트, 및 그것을 이용한 영양제용 용기와 영양제 공급 세트
JP2012010930A (ja) 薬剤投与具
WO2011046210A1 (ja) キャップ、およびそれを用いた栄養剤用容器並びに栄養剤供給セット
JP4793558B2 (ja) 複室収納容器
US10188583B2 (en) Port configurations for a fluids container
JP6255163B2 (ja) 薬剤調製用具
JP3415714B2 (ja) 薬液移送器具および薬液移送システム
US20240269042A1 (en) Closed sterile medication mixing and/or administration system with disinfection options
JP2010076802A (ja) キャップ付き医療用ポート
TWI587883B (zh) Medical connector, container for nutrient container and nutrient supply container using the same
WO2024173302A1 (en) Closed sterile medication mixing and/or administration system with disinfection options

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120813

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120823

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140707

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5812344

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250