JP5811870B2 - グロメット - Google Patents

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この発明は、ワイヤーハーネスのうち車体パネルの貫通孔に挿通される部分に装着されるグロメットに関する。
従来、この種のグロメットとして、特許文献1に開示のものがある。特許文献1では、グロメット本体の大径部に、隔壁に吸着する吸盤部が設けられている。
特開平9−322361号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、吸盤部と隔壁との間の空気がうまく逃げず、隔壁に対する吸盤部の密着が不十分となる恐れがある。
そこで、本発明は、グロメットに設けられた環状張出部を、車体パネルに対してより確実に密着させることができるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、ワイヤーハーネスに装着された状態で、車体パネルに形成された貫通孔に装着されるグロメットであって、前記ワイヤーハーネスが挿通される筒状のワイヤーハーネス挿通部と、前記ワイヤーハーネス挿通部から外周りに突出するように設けられ、前記貫通孔周りで前記車体パネルに接触可能な内周側環状接触部と前記内周側環状接触部の外周りで前記車体パネルの一主面に接触可能な外周側環状接触部とを含む環状張出部とを備え、前記環状張出部に、前記内周側環状接触部と前記周側環状接触部との間の部分と前記車体パネルへの接触状態で外部に露出する部分との間を連通する逃し孔が形成されると共に、前記逃し孔に、外部に気体を逃す逆止弁が設けられている。
第2の態様は、第1の態様に係るグロメットであって、前記環状張出部のうち前記車体パネルの前記一主面に向く部分の内周基端側に、前記貫通孔の周縁部に嵌め込み可能な環状凹部が形成されている。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るグロメットであって、前記逃し孔は直線方向に沿って延びるように形成され、前記逆止弁は、前記逃し孔の内周部周りから前記逃し孔の外向き開口の中心に向けて延びる膜形状に形成されている。
第4の態様は、第3の態様に係るグロメットであって、前記逃し孔は、楕円孔状に形成されている。
第5の態様は、第1〜第4のいずれか1つの態様に係るグロメットであって、前記内周側環状接触部は、前記環状張出部のうち前記車体パネルの前記一主面に向く部分に設けられた内周側環状凸部であり、前記外周側環状接触部は、前記環状張出部のうち前記車体パネルの前記一主面に向く部分で、前記内周側環状凸部の外周側に設けられた外周側環状凸部である。
第6の態様は、第1〜第5のいずれか1つの態様に係るグロメットであって、前記環状張出部の外周部に、前記車体パネルの前記一主面に向けて順次拡開するスカート状部が形成され、前記スカート状部の外周先端部が前記外周側環状接触部として前記車体パネルの前記一主面に接触する。
第1の態様に係るグロメットによると、前記内周側環状凸部と前記外周側環状凸部との間の空気が逆止弁を経て外部に逃される。このため、前記内周側環状凸部と前記外周側環状凸部との間の負圧によって、環状張出部を車体パネルに対してより確実に密着させることができる。
第2の態様によると、環状凹部を貫通孔の周縁部に嵌め込むことで、前記環状張出部を前記車体パネルの前記一主面に接触させるように、保持することができる。
第3の態様によると、前記逃し孔は直線方向に沿って延びるように形成され、前記逆止弁は、前記逃し孔の内周部周りから前記逃し孔の外向き開口の中心に向けて延びる膜形状に形成されているため、そのような逃し孔及び逆止弁を容易に製造することができる。
第4の態様によると、逃し孔は楕円孔状に形成されているため、逆止弁のうち、逃し孔の内周部の直線状態に近い部分から延在する部分は比較的容易に弾性変形できる。これにより、容易に空気を逃すことができる。また、逆止弁のうち、逃し孔の内周部の小さく曲っている部分から延在する部分は、比較的容易に弾性変形し難い。これにより、逆止弁が反転し難く、空気の逆流をより確実に抑制できる。
第5の態様によると、内周側環状凸部と外周側環状凸部とによって、それらの間の空間をより確実に封止された状態に保つことができる。
第6の態様によると、外周側環状接触部を車体パネルの一主面により確実に接触させることができる。
実施形態に係るグロメットを示す斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 グロメットの背面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 図2の拡大図である。 逆止弁42の動作を示す説明図である。 逆止弁42の動作を示す説明図である。
以下、実施形態に係るグロメットについて説明する。図1はグロメット20を示す斜視図であり、図2は図1のII−II線断面図であり、図3はグロメット20の背面図であり、図4は図2のIV−IV線断面図であり、図5は図2の拡大図である。
このグロメット20は、ワイヤーハーネス18に装着された状態で、車体パネル10に形成された貫通孔12に装着される。
ここで、車体パネル10は、車両において空間を仕切る板状の部材である。車体パネル10としては、例えば、車室(図2の左側)とエンジンルーム(図2の右側)とを仕切るパネルが想定される。車体パネル10には、貫通孔12が形成されている。貫通孔12は、ここでは楕円形状であるが、その他、円形状、多角形状の孔等であってもよい。
ワイヤーハーネス18は、結束された複数の電線を含む。このワイヤーハーネス18は、上記貫通孔12を通って配設されることで、車体パネル10にて区画される2つの空間間で電気機器同士を電気的に接続する配線として用いられる。
グロメット20は、ゴム等のエラストマーによって形成された部材であり、第1ワイヤーハーネス挿通部22と、第2ワイヤーハーネス挿通部24と、テーパ状部26と、環状張出部30とを備える。
環状張出部30の軸方向一方側にテーパ状部26を介して第1ワイヤーハーネス挿通部22が延出し、環状張出部30の軸方向他方側に第2ワイヤーハーネス挿通部24が延出している。換言すれば、第1ワイヤーハーネス挿通部22と第2ワイヤーハーネス挿通部24との間に環状張出部30が設けられている。
第1ワイヤーハーネス挿通部22は、ワイヤーハーネス18が挿通される筒状に形成されている。ここでは、第1ワイヤーハーネス挿通部22の先端部に、その軸方向に沿って延びる一対のスリット22Sが形成されている。ワイヤーハーネス18が第1ワイヤーハーネス挿通部22に挿通された状態で、第1ワイヤーハーネス挿通部22のうち本スリット22Sが設けられた部分近郷に粘着テープが巻回されることで、第1ワイヤーハーネス挿通部22に対するワイヤーハーネス18のより確実な位置決め固定が行われる。また、第1ワイヤーハーネス挿通部22のうちテーパ状部26側の基端部は大径部と小径部とが交互に連なる蛇腹部分23に形成されている。これにより、テーパ状部26に対して第1ワイヤーハーネス挿通部22が容易に曲げられる。
第2ワイヤーハーネス挿通部24は、ワイヤーハーネスが挿通される筒状に形成されている。第2ワイヤーハーネス挿通部24のうち環状張出部30側の基端部は大径部と小径部とが交互に連なる蛇腹部分25に形成されている。これにより、環状張出部30に対して第2ワイヤーハーネス挿通部24が容易に曲げられる。
なお、第1ワイヤーハーネス挿通部22及び第2ワイヤーハーネス挿通部24の両方が存在することは必須ではない。
テーパ状部26は、第1ワイヤーハーネス挿通部22の基端部から環状張出部30の形状(ここでは楕円形状)に向けて徐々に広がる形状に形成されている。グロメット20を貫通孔12に装着する際、本テーパ状部26の外周面が貫通孔12の周縁部に接することで、グロメット20の中心と貫通孔12の中心とが一致するように、グロメット20が案内される。また、テーパ状部26内には、錐形状(ここでは、楕円錐形状)の空間が形成され、この空間により車体パネル10の両面間での防音性が図られている。
環状張出部30は、第2ワイヤーハーネス挿通部24とテーパ状部26との間で、第2ワイヤーハーネス挿通部24から外周りに突出する形状、ここでは、楕円環状に形成されている。環状張出部30は、その他、円形状、又は、多角形状等であってもよい。
環状張出部30のうち第1ワイヤーハーネス挿通部22側の部分(車体パネル10に装着された状態で車体パネル10の一主面に向く部分)の内周基端部には、環状凹部32が形成されている。ここでは、環状凹部32は、環状張出部30とテーパ状部26との間の楕円状の外周部に沿って延在し、外周側に向けて開口する溝形状に形成されている。そして、貫通孔12の周縁部を、当該環状凹部32に嵌め込めるようになっている。
また、環状凹部32のうち環状張出部30とは反対側の側面は、外周側に向けて順次拡開する傾斜面に形成されている。そして、貫通孔12の周縁部を環状凹部32に嵌め込む際、貫通孔12の周縁部が前記傾斜面に接触して、環状凹部32の底部に導かれ、車体パネル10の一主面が環状張出部30に押付けられるようになる。
また、環状張出部30は、内周側環状接触部としての内周側環状凸部34と、スカート状部36とを含む。
内周側環状凸部34は、環状張出部30のうち車体パネル10に向く(楕円)環状面の内周側から突出する形状に形成されている。そして、グロメット20を車体パネル10の貫通孔12に装着した状態で、内周側環状凸部34が車体パネル10の一主面にその(楕円)環状方向全体に亘って接触するようになっている。
また、スカート状部36は、環状張出部30の外周部から車体パネル10の一主面に向けて(楕円)環状に順次拡開する形状に形成されている。このスカート状部36の外周面は、環状張出部30の外周部から車体パネル10の一主面に向けて外向き傾斜している。第1ワイヤーハーネス挿通部22及び第2ワイヤーハーネス挿通部24におけるワイヤーハーネス18の挿通方向において、スカート状部36の外周先端部36aは、上記内周側環状凸部34の先端部と同程度の位置に突出している。このスカート状部36の外周先端部36aは、環状張出部30のうち車体パネル10の一主面に向く部分で、内周側環状凸部34の外周側に配設される。そして、スカート状部36の外周先端部36aが、その周方向全体で、外周側環状接触部として車体パネル10の一主面に接触する。環状張出部30は、車体パネル10の一主面に向く部分で、上記内周側環状凸部34とスカート状部36の外周先端部36aとの間で環状に凹んでいる。
環状張出部30には、逃し孔40が形成されると共に逃し孔40に逆止弁42が形成されている。
逃し孔40は、環状張出部30のうち内周側環状凸部34とスカート状部36の外周先端部との間の部分と、環状張出部30のうち車体パネル10への装着状態で外部に露出する部分との間を連通するように形成されている。ここでは、逃し孔40は、環状張出部30のうち内周側環状凸部34とスカート状部36の外周先端部との間の凹部の底部38と、環状張出部30のうち前記底部38の反対側の部分とを連通するように、直線方向に沿って延びるように形成されている。
ここでは、逃し孔40は、環状張出部30の外周部のうち直線又は直線状に近い一対の側部のそれぞれに形成されている。もっとも、逃し孔40は、1つ或は3つ以上であってもよい。また、逃し孔40の位置は、上記以外の場所であってもよい。
逃し孔40は、その軸方向から見て一方向に長い楕円孔状に形成されている。ここでの楕円には、幾何学上の楕円のみではなく、一方向に長い全ての円を含む。ここでは、逃し孔40は、その軸方向から見て、一対の弧を、それぞれの凸側を外向きにして突合わせた形状の孔に形成されている。別の見方をすれば、逃し孔40は、ラグビーボールの扁平にした形状に形成されている。また、逃し孔40の長手方向は、環状張出部30の直線部分の長手方向に対して平行とされている。環状張出部が円形状である場合には、逃し孔40の長手方向は、円形状の環状張出部の接線方向に沿っていることが好ましい。
逆止弁42は、内周側環状凸部34とスカート状部36の外周先端部との間の気体を外部に逃し、その逆方向への気体の流入を抑制する弁形状に形成されている。
ここでは、逆止弁42は、逃し孔40の内周部周りから逃し孔40の外向き開口の中心に向けて延びる膜形状に形成されている。より具体的には、逆止弁42は、逃し孔40のうち前記底部38側の開口周縁部から逃し孔40の外向き開口縁部の中心に向けて、逃し孔40の軸方向途中まで延びると共に、その先端部の開口縁部が直線状に閉じ合わされた構成とされている。すなわち、逆止弁42を全体としてみると、楕円錐の頂部を途中で切断し、その先端部を扁平状に押潰すと共に、その基端部と先端部との間を緩やかな湾曲状態で凹ませた形状に形成されている。従って、逆止弁42のうち逃し孔40の内周部の直線又は直線状に近い部分は比較的平たい形状を有しているため比較的容易に弾性変形でき。一方、逆止弁42のうち逃し孔40の内周部の急に曲る部分(逃し孔40の楕円孔の両端部分)に対応する部分は比較的急に曲げられた形状を有しているため比較的弾性変形し難い状態となっている。上記形状を維持し、かつ、気体を容易に逃せるようにするためには、逆止弁42は、先端部に向うほど薄く形成されることが好ましい。そして、逃し孔40の前記底部38側の空間の気圧が逃し孔40の外部側の空間の気圧と同じ小さい場合には、逆止弁42は元形状を維持し、又は、外側から押されることによって逆止弁42の先端部が閉じ合わされた状態を維持する(図6参照)。このため、逃し孔40の外部から逃し孔40の前記底部38側への気体の流入が抑制される。これに対して、逃し孔40の前記底部38側の空間の気圧が逃し孔40の外部側の空間の気圧よりも大きい場合には、逆止弁42がその内側より押されるので、逆止弁42の先端部が開く。これにより、逃し孔40の前記底部38側の気体が逃し孔40を通って外部に流出する(図7参照)。
車体パネル10への装着時及び装着後の状態におけるグロメット20の動作について説明する。
すなわち、グロメット20はワイヤーハーネス18に装着された状態で、車体パネル10の貫通孔12に装着される。グロメット20の装着は、第1ワイヤーハーネス挿通部22より延出するワイヤーハーネス18の部分を貫通孔12に通して、テーパ状部26を貫通孔12の周縁部に接触させつつ、グロメット20を押込むことにより行われる。グロメット20を押込むと、貫通孔12の周縁部が環状凹部32の傾斜面に接触して、環状凹部32の底部に導かれ、環状張出部30のうち第2ワイヤーハーネス挿通部24側の部分が、貫通孔12の外周で車体パネル10の一主面に押付けられる。これにより、内周側環状凸部34及びスカート状部36の外周先端部36aが車体パネル10の一主面に押付けられる。すると、内周側環状凸部34及びスカート状部36の外周先端部36aが押潰されるように弾性変形し、それらの間の空間の気体(空気)が、逃し孔40の逆止弁42を通って外部に流出する。この際、人手等による外力で、環状張出部30を車体パネル10に向けて押付けることが好ましい。これにより、内周側環状凸部34及びスカート状部36の外周先端部36aがより押潰されるように弾性変形し、それらの間の空間の気体(空気)が、逃し孔40の逆止弁42を通ってより外部に流出する。この後、逆止弁42によって上記とは逆方向の気体の流入が抑制された状態に保たれると、環状張出部30の底部38と内周側環状凸部34とスカート状部36の外周先端部36aとで囲まれる空間が負圧に保たれ、環状張出部30が車体パネル10の一主面に吸着された状態が維持される。
また、グロメット20を車体パネル10に装着した状態で、周辺環境要因によって、環状張出部30の底部38と内周側環状凸部34とスカート状部36の外周先端部36aとで囲まれる空間が加熱され、内部の気体が膨張したとする。すると、膨張して体積が増えた気体は、逆止弁42を通って外部に流出する。この後、前記空間が冷却され、内部の気体が収縮すると、逆止弁42によって上記とは逆方向の気体の流入が抑制された状態であるので、前記空間はさらに負圧状態となる。これにより、環状張出部30が車体パネル10の一主面にさらに強い力で吸着される。あるいは、上記吸着状態が維持されない状態になったとしても、吸着状態に復帰することができる。
このため、大気圧によって環状張出部30を車体パネル10に対して押付けて密着させた状態により確実に維持でき、グロメット20と車体パネル10との隙間を通った水の浸入をより確実に抑制できる。
なお、上記空間の加熱状態においても、少なくとも内周側環状凸部34とスカート状部36の外周先端部36aとによる止水性は確保されている。
また、上記大気圧は、環状張出部30をその周方向全体においてなるべき均一な力を及すことができるため、環状張出部30の周方向全体においてより確実な止水性を得ることができる。
また、主として上記のように吸着力(大気が押す力)によって止水性を得る構成であるため、環状張出部30の剛性を上げて車体パネル10へ押付ける力を確保しなくてもよい。このため、環状張出部30の低剛性化(小型化又は薄型化)が可能であり、結果、貫通孔12に対するグロメット20の挿入力低減を図ることもできる。
また、グロメット20は、貫通孔12の周縁部を環状凹部32に嵌め込むことで、車体パネル10に装着されるため、環状張出部30を車体パネル10の一主面に押付けるように容易に保持できる。
もっとも、上記環状凹部32を形成せず、車体パネル10の他方側の主面からの位置決めを、別途設けた係止構造等による位置決め等により行ってもよい。
また、逃し孔40は直線方向に沿って延びるように形成され、逆止弁42は、逃し孔40の内周部周りから逃し孔40の外向き開口の中心に向けて延びる膜形状に形成されているため、逃し孔40及び逆止弁42を含む部分を、逃し孔40の両端側から突合わされる一対の金型によって容易に形成することができる。もっとも、この点を考慮しなければ、逃し孔40自体は、曲っていてもよいし、あるいは、別体として形成された逆止弁が逃し孔に装着される構成であってもよい。
また、逃し孔40は、楕円孔状に形成されているため、逆止弁42のうち逃し孔40の内周部の直線状態に近い部分から延在する部分は比較的容易に弾性変形することができる。これにより、環状張出部30の底部38と内周側環状凸部34とスカート状部36の外周先端部36aとで囲まれる空間の気体を容易に外部に逃すことができる。また、逆止弁42のうち逃し孔40の内周部の小さく曲っている部分から延在する部分は、当初から曲った形状なので弾性変形し難い。これにより、逆止弁が反転等し難く、空気の逆流を抑制できる形状をより確実に維持できる。
また、内周側環状凸部34とスカート状部36の外周先端部36aとによって、それらの間の空間をより確実に封止した状態に保つことができる。
もっとも、環状張出部30が内周及び外周の2箇所で車体パネル10に接触する構成は上記例に限られない。例えば、貫通孔12の周縁部が内周側環状凸部34の底部に強く押し当てられることで、内周側の環状接触を保つようにしてもよい。
また、スカート状部36の外周先端部36aが車体パネル10に接触する構成としているため、グロメット20に対する被水があったとしても、車体パネル10とグロメット20との間を通って水が侵入し難い。すなわち、グロメット20を車体パネル10に装着した状態で、エンジンルーム等が被水し、スカート状部36に水がかかったとする(図5の矢符W参照)。この場合、水は、スカート状部36の外周面にかかるところ、当該外周面は車体パネル10に向けて外向き傾斜しているのでは、水がスカート状部36を押す力は、スカート状部36の外周先端部36aを車体パネル10の一主面に押付ける力として作用する。このため、グロメット20に水がかかったとしても、グロメット20と車体パネル10との間を通って水が侵入し難い。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 車体パネル
12 貫通孔
18 ワイヤーハーネス
20 グロメット
22 第1ワイヤーハーネス挿通部
24 第2ワイヤーハーネス挿通部
26 テーパ状部
30 環状張出部
32 環状凹部
34 内周側環状凸部
36 スカート状部
36a 外周先端部
38 底部
40 逃し孔
42 逆止弁

Claims (6)

  1. ワイヤーハーネスに装着された状態で、車体パネルに形成された貫通孔に装着されるグロメットであって、
    前記ワイヤーハーネスが挿通される筒状のワイヤーハーネス挿通部と、
    前記ワイヤーハーネス挿通部から外周りに突出するように設けられ、前記貫通孔周りで前記車体パネルに接触可能な内周側環状接触部と前記内周側環状接触部の外周りで前記車体パネルの一主面に接触可能な外周側環状接触部とを含む環状張出部と、
    を備え、
    前記環状張出部に、前記内周側環状接触部と前記周側環状接触部との間の部分と前記車体パネルへの接触状態で外部に露出する部分との間を連通する逃し孔が形成されると共に、前記逃し孔に、外部に気体を逃す逆止弁が設けられている、グロメット。
  2. 請求項1記載のグロメットであって、
    前記環状張出部のうち前記車体パネルの前記一主面に向く部分の内周基端側に、前記貫通孔の周縁部に嵌め込み可能な環状凹部が形成されている、グロメット。
  3. 請求項1又は請求項2記載のグロメットであって、
    前記逃し孔は直線方向に沿って延びるように形成され、前記逆止弁は、前記逃し孔の内周部周りから前記逃し孔の外向き開口の中心に向けて延びる膜形状に形成されている、グロメット。
  4. 請求項3記載のグロメットであって、
    前記逃し孔は、楕円孔状に形成されている、グロメット。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のグロメットであって、
    前記内周側環状接触部は、前記環状張出部のうち前記車体パネルの前記一主面に向く部分に設けられた内周側環状凸部であり、
    前記外周側環状接触部は、前記環状張出部のうち前記車体パネルの前記一主面に向く部分で、前記内周側環状凸部の外周側に設けられた外周側環状凸部である、グロメット。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載のグロメットであって、
    前記環状張出部の外周部に、前記車体パネルの前記一主面に向けて順次拡開するスカート状部が形成され、前記スカート状部の外周先端部が前記外周側環状接触部として前記車体パネルの前記一主面に接触する、グロメット。
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