JP5811104B2 - スタンプ - Google Patents

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Description

本発明は、インク浸透性の版を用いたスタンプに関する。
紙面等に文字や図形等を押印するスタンプとして、インク浸透性の版を用いたものがある。
インク浸透性の版は、インク浸透性シートからなる版材の一方の面に、所定形状の版パターン部以外の領域が非浸透化処理された版面を形成したものであり、予め版面とは反対面からインクを含浸させておくことにより、紙面等の被押印面に版面を押し付けるだけで、版パターン部からインクを滲み出させて押印することができる。
インク浸透性の版を用いたスタンプとしては、例えば特許文献1に記載されているように、インクを含浸させた版をスタンプ本体に貼り付けたものがある。このスタンプは、構造が極く簡単であるが、版のインク含浸量が限られているため、或る程度の回数繰り返して押印すると、インク切れを生じて使用できなくなる。
また、インク浸透性の版を用いた他のスタンプとしては、例えば特許文献2に記載されているように、版の版面とは反対面にインク吸蔵体を重ね、この積層体を、版を外側に向けてスタンプ本体に装着したものがある。
このスタンプは、版とインク吸蔵体との両方にインクを含浸させておくことができるため、押印により版の含浸インクが消費されるのに伴って、インク吸蔵体から版へインクが補給される。そのため、押印回数を多くすることができる。
しかし、インク吸蔵体は、内部の微細な空隙にインクを蓄えるため、単位体積当たりのインク含浸量が十分とは言えない。なお、インク吸蔵体の厚みを大きくすれば、より多くのインクを蓄えさせることができるが、インク吸蔵体を厚くすると、被押印面への版の押し付けによるインク吸蔵体の弾性変形量が多くなり、被押印面への版の押し付け圧が不均一になって、押印パターンに乱れを生じさせてしまうことがある。そのため、インク吸蔵体は、あまり厚くすることができない。従って、特許文献2に記載されたスタンプは、押印回数を十分に多くすることが難しい。
そこで、スタンプ本体に、インクを貯蔵するインク室を形成し、当該インク室の底面を形成する底板部の反対面に版支持面を形成すると共に、前記底板部に、インク室の底面から版支持面に達するインク流通孔を設け、前記版支持面に版を取り付けたスタンプが提案されている。
このスタンプは、版の含浸インクが消費されるのに伴って、インク室からインク流通孔を通って版へインクが補給されるようにしたものであり、インク室に十分な量のインクを蓄えさせておくことができるため、押印回数を十分に多くすることができる。
特許3020416号公報 特開2008−162140号公報
しかし、インク室からインク流通孔を通って版へインクが補給されるようにしたスタンプは、版のインク流通孔に対向する部分がフレームに支持されていないため、この部分がインク流通孔内に向かって凹むように変形し、被押印面に押印されたパターンに、部分的にインクの付着量が十分でない、所謂かすれを発生させてしまうことがある。
本発明は、版のインク流通孔に対向する部分がインク流通孔に向かって凹むように変形することがなく、常にかすれの無い良好な押印を行うことができるスタンプを提供することを目的としたものである。
前記目的を果たすため、本発明のスタンプの一態様は、
一方の面にインク浸透領域とインク非浸透領域とが形成された版と、
前記版の他方の面に配置され、前記版にインクを流通するインク流通孔が設けられたフレームと、
前記インク流通孔を介して前記版を前記版の他方の面から押さえる版受けボスが設けられた蓋部材と、
を備えた、
ことを特徴とする。
本発明によれば、版のインク流通孔に対向する部分がインク流通孔に向かって凹むように変形することがなく、常にかすれの無い良好な押印を行うことができる。
本発明の一実施形態によるスタンプの分解斜視図。 前記スタンプの断面図。 図2のIII部のインクを省略した拡大図。 版受けボスを備えないときの版の凹み変形を示す図。 本発明のスタンプにおける版受けボスの変形例を示す斜視図。 本発明のスタンプにおける蓋部材の変形例を示す斜視図。
以下、本発明の一実施形態を図1から図4を参照して説明する。本実施形態のスタンプは、図1から図3に示したように、フレーム2と蓋部材14とにより構成されたスタンプ本体1に、インク浸透性の版10を取り付けたものである。
フレーム2は、樹脂成形品からなっており、底板部4と該底板部4の縁部から立ち上がる側壁部5とにより形成された皿形状のインク室3を有している。そして、フレーム2の底板部4のインク室3の底面4aを形成する面とは反対面は、平坦な版支持面4bに形成されている。
さらに、版支持面4bの周縁部には、版支持面4bの縁部からインク室3側とは反対方向に立ち上がる版保持壁7が形成されている。すなわち、フレーム2は、版10を、版支持面4bにより支持すると共に、版10の周面を版保持壁7により保持するように形成されている。
また、フレーム2の底板部4には、インク室3の底面4aから版支持面4bに達するインク流通孔8が、底板部4を貫通させて設けられている。このインク流通孔8は、版支持面4bに支持された版10と対向する領域内の複数箇所に、均等に分布させて設けられている。そして、各インク流通孔9はそれぞれ、インク室3の底面4aに向かって孔径が大きくなるテーパー孔に形成されている。
なお、インク流通孔8は、版10と対向する領域の全域に分布させて、できるだけ小さいピッチで設けるのが望ましい。本実施形態では、13個のインク流通孔8を、その孔径よりも若干大きいピッチで設けている。
また、本実施形態では、図1のように、インク室3の側壁部5の内周面を、最も外側に配列された各インク流通孔8の側壁部5側の部分を略同じ間隔をもって囲むように、略半円筒形状の複数の湾曲面がインク室3の周方向に連続した形状に形成している。
さらに、本実施形態では、図1のように、インク室3の底面4a上に、当該底面4aの中心部に設けられたインク流通孔8を囲んで、インク室3の底面4aから側壁部5の上端面までの高さと同じ高さに形成された複数のスペーサ9が、各スペーサ9の間にインク流通間隙を形成して突設している。このスペーサ9は、底板部4に一体に形成されている。
インク浸透性の版10は、例えばスポンジのような連続気泡の多孔質体をシート状に成形したインク浸透性シートからなる版材11の一方の面に、所定形状の版パターン部以外の領域が非浸透化処理された版面12を形成したものである。すなわち、この版10の版面12は、版パターン部がインク浸透領域12aであり、版パターン部以外の領域が、インクを浸透させないインク非浸透領域12bである。
この版10は、例えば、版材11の一方の面のうちの版パターン部以外の領域をレーザ照射により溶融させ、その領域の版材面を非多孔質化することにより製作することができる。その場合は、版パターンをパ−ソナルコンピュータにより製作し、レーザプリンタを利用して版材11の一方の面を非多孔質化することができるため、任意の版パターンを形成した版10を容易に製作することができる。なお、レーザプリンタを利用して版10を製作する場合は、A4サイズやB5サイズのシート状版材を使用し、レーザ照射後に、その版材を所定の版形状に切り取るのが便利である。
版10は、フレーム2の版保持壁7で囲まれた空間に密に嵌まり込む形状に形成されており、当該空間に嵌め込まれ、フレーム2の版支持面4bに、版面12とは反対面を版支持面4bに支持させて取り付けられている。
版10は、フレーム2の各インク流通孔8と対向する部分に、インク流通孔8の版支持面4bにおける孔径よりも僅かに大きい開口13aが設けられた両面粘着テープ13により版支持面4bに貼り付けて固定されている。すなわち、版10は、各インク流通孔8と対向する部分以外の領域を版支持面4bに貼り付けられている。なお、版保持壁7の高さは、版10の厚みよりも低く設定されており、版10は、その版面12が版保持壁7よりもある程度突き出した状態でフレーム2に取り付けられている。
蓋部材14は、フレーム2に対してインク室3の上側に配置されている。この蓋部材14は、手で掴める大きさ及び形状の樹脂成形品からなる取っ手部材であり、インク室3と対向する面に、インク室3の開口部(側壁部5の上端部により囲まれた部分)を塞ぐ蓋面15が形成されている。以下、この蓋部材14を取っ手部材と称する。
この取っ手部材14は、蓋面15に、フレーム2の各インク流通孔8と対向させて、蓋面15から、版支持面4bに取り付けられた版10の版支持面4bに支持された面までの距離と同じ高さに突設された剛性を有する版受けボス16を有している。この版受けボス16は、版10と対向する領域内の複数箇所に均等に分布させて設けられた全てのインク流通孔8に対向させて配置されている。
この版受けボス16は、インク流通孔8の最も孔径が小さい部分よりもさらに小さい外形を有している。なお、本実施形態では、版受けボス16の強度を高くするために、版受けボス16の蓋面15に近い部分の径を他の部分よりも大きくしている。
取っ手部材14は、フレーム2のインク室3内に十分な量のインク40を供給した後にフレーム2に取り付けられる。インク室3内にインク40を供給すると、そのインク40がインク流通孔8を通って版10に供給され、版10に含浸される。このとき、インク流通孔8は、版10と対向する領域内の複数箇所に均等に分布させて設けられているため、版10の全体に均等にインクを含浸させることができる。また、インク室3へのインク40の供給は、版10が十分にインク40を含浸してインク室3からのインク流出が止まり、さらにインク室3に十分な量のインク40が溜まるまで行う。
このように、取っ手部材14は、インク室3内にインクが満たされたフレーム2に、各版受けボス16を各インク流通孔8に挿入し、蓋面15をインク室3の側壁部5の上面及びスペーサ9の上端面に当接させて取り付けられている。この取っ手部材14は、各版受けボス16と対向する部分に開口17aが設けられた両面粘着テープ17によりインク室3の側壁部5の上面及びスペーサ9の上端面に貼り付けて固定されている。
また、各版受けボス16は、対向する各インク流通孔8に、当該インク流通孔8の壁面との間にインク流通間隙を形成して、当該版受けボス16の先端面が版10に接触するように挿入されている。すなわち、版受けボス16は、インク流通孔8に、取っ手部材14の蓋面15がインク室3の側壁部5及びスペーサ9に当接するまで挿入され、その状態で取っ手部材14をフレーム2に固定することにより、当該版受けボス16の先端面が版10に接触した位置に保持されている。
このスタンプは、版10の含浸インクが消費されるのに伴って、インク室3から版10へインクが補給されるようにしたものであり、インク室3は空間であるため、このインク室3に十分な量のインクを蓄えさせておくことができる。そのため、押印回数を十分に多くすることができる。
なお、インク室3から版10へインクの補給によりインク室3のインク量が少なくなると、それに伴ってインク室3内の気圧が大気圧に比べて低くなるが、フレーム2または取っ手部材14に、インク室3内の空間に外気を吸い込む細い通気孔を設けておくことにより、インク室3内が負圧になってインク室3内のインクが版10に補給され難くなるのを防ぐことができる。
また、上記スタンプは、版10の含浸インクが消費されるのに伴って、インク室3からインク流通孔8の壁面と版受けボス16との間に形成されたインク流通間隙を通って適量ずつ版10へインクが補給される。そのため、版10に過大な量のインクが補給され、版面12からインクが染み出すようなことはない。
しかも、版10のインク流通孔8に対向する部分に剛性を有する版受けボス16の先端面が接触しているため、常にかすれの無い良好な押印を行うことができる。すなわち、版受けボス16を備えない場合は、版10のインク流通孔8に対向する部分が、図4のように、インク流通孔8内に向かって凹むように変形し、被押印面Aに十分に押し付けることができなくなる。それに対して、版10のインク流通孔8に対向する部分に剛性を有する版受けボス16の先端面が接触していれば、版10のインク流通孔8に対向する部分が、インク流通孔8内に向かって凹むように変形することがない。そのため、常に、版10の版面全体を均等に被押印面Aに押し付けて、かすれの無い良好な押印を行うことができる。
また、上記スタンプは、インク流通孔8が、版10と対向する領域内の複数箇所に、均等に分布させて設けられており、その全てのインク流通孔8に対向させて版受けボス16が配置されているため、インク室3から補給されるインクを、版10の全体に均等に含浸させることができる。
さらに、インク流通孔8の壁面と版受けボス16との間に形成されたインク流通間隙は、版受けボス16の周囲に沿った環状の間隙であるため、各インク流通孔8毎に、インクを環状に広げて版10に補給することができ、従って、版10の全体に、より均等に含浸させることができる。なお、インク流通孔8の孔径と、版受けボス16のインク流通孔8に挿入される部分の外径は、使用するインクの粘度に応じて、そのインクがインク流通間隙をスムースに流れるように設定すればよい。
また、インク流通孔8が、インク室3の底面4aに向かって孔径が大きくなるテーパー孔に形成されているため、インク室3内のインクを、インク流通孔8のテーパー面で案内してインク流通間隙に流入させることができる。さらに、インク流通孔8がテーパー孔であるため、フレーム2に取っ手部材14を取り付けてスタンプ本体1を組立てる際に、版受けボス16を、インク流通孔8のテーパー面で案内してインク流通孔8に入り込ませることができ、従って、スタンプ本体1の組立てを容易に行うことができる。
なお、剛性を有する版受けボスは、図5に示した変形例の版受けボス26のように、周面に、当該版受けボス26の軸方向に沿う複数のインク案内溝27が、版受けボス26の先端面からインク流通孔8に挿入される部分よりも長い範囲にわたって設けられたものでもよい。
この変形例の版受けボス26は、インク流通孔8の壁面と版受けボス26との間のインク流通間隙に流入したインクを、インク案内溝27で案内して、よりスムースに流すことができる。
また、上記実施形態では、インク室3の底面4aの中心部に、インク底面4aと取っ手部材14の蓋面15との間隔を規定するスペーサ9を突設しているが,このスペーサ9は省略してもよい。
さらに、蓋部材は、上記実施形態の取っ手部材14に限らず、例えば図6に示した変形例のように、インク室3と対向する蓋面25に、上記実施形態と同様な剛性を有する版受けボス16を突設した板状の蓋部材24でもよい。この場合は、蓋部材24とは別に製作した取っ手部材30を、蓋部材24の上面に、接着、貼り付け、ネジ込み等の手段により取り付ける。
また、本発明は、上記いくつかの実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
一方の面にインク浸透領域とインク非浸透領域とが形成された版と、
前記版の他方の面に配置され、前記版にインクを流通するインク流通孔が設けられたフレームと、
前記インク流通孔を介して前記版を前記版の他方の面から押さえる版受けボスが設けられた蓋部材と、
を備えた、
ことを特徴とするスタンプ。
[2]
前記フレームは、底板部を有し、当該底板部の一方の面が版支持面であるとともに当該底板部に前記インク流通孔が設けられ、
前記版は、前記底板部の前記版支持面に前記版の前記他方の面を対向させて取り付けられ、
前記蓋部材は、蓋面を有し、当該蓋面が前記底板部の他方の面と対向させて前記フレームに取り付けられ、
前記版受けボスは、剛性を有し、前記蓋部材の前記蓋面に前記インク流通孔と対向させて突設され、先端面が前記版の前記他方の面に接触するように前記インク流通孔へ挿入されている、
ことを特徴とする[1]に記載のスタンプ。
[3]
前記インク流通孔は、前記版と対向する前記底板部の複数箇所に、均等に分布させて設けられており、全ての前記インク流通孔に対向させて前記版受けボスが配置されていることを特徴とする[2]に記載のスタンプ。
[4]
前記版受けボスは、前記蓋面から前記版の前記他方の面までの距離と同じ高さに突設されていることを特徴とする[2]又は[3]に記載のスタンプ。
[5]
前記版受けボスは、前記インク流通孔の壁面との間にインク流通間隙を形成していることを特徴とする[1]乃至[4]のいずれかに記載のスタンプ。
[6]
前記版受けボスの前記蓋面に近い部分の径は、他の部分よりも大きいことを特徴とする[2]乃至[5]のいずれかに記載のスタンプ。
[7]
前記版受けボスの周面に、前記版受けボスの軸方向に沿う複数のインク案内溝が、前記版受けボスの先端面から前記インク流通孔に挿入される部分よりも長い範囲にわたって設けられていることを特徴とする[1]乃至[6]のいずれかに記載のスタンプ。
[8]
前記版受けボスは、前記蓋部材と一体的に形成されていることを特徴とする[1]乃至[7]のいずれかに記載のスタンプ。
[9]
前記インク流通孔は、前記底板部の前記一方の面から前記他方の面に向かって孔径が大きくなるテーパー孔に形成されていることを特徴とする[2]乃至[8]のいずれかに記載のスタンプ。
[10]
前記フレームの前記底板部の他方の面と、前記フレームの縁から立ち上がる側壁部と、前記蓋部材の前記蓋面と、前記版受けボスと、で少なくとも囲まれた空間からなるインク室を有することを特徴とする[2]乃至[9]のいずれかに記載のスタンプ。
[11]
前記インク室には、インクが満たされていることを特徴とする[10]に記載のスタンプ。
[12]
前記蓋部材は、取っ手部材であることを特徴とする[1]乃至[11]のいずれかに記載のスタンプ。
[13]
前記蓋部材と取っ手部材とは別部材であることを特徴とする[1]乃至[11]のいずれかに記載のスタンプ。
1…スタンプ本体、2…フレーム、3…インク室、4…底板部、4a…底面、4b…版支持面、5…側壁部、8…インク流通孔、10…版、11…版材、12…版面、12a…インク浸透領域、12b…インク非浸透領域、13,17…両面粘着テープ、14…取っ手部材(蓋部材)、15…蓋面、16…版受けボス、24…蓋部材、25…蓋面、26…版受けボス、27…インク案内溝、30…取っ手部材

Claims (13)

  1. 一方の面にインク浸透領域とインク非浸透領域とが形成された版と、
    前記版の他方の面に配置され、前記版にインクを流通するインク流通孔が設けられたフレームと、
    前記インク流通孔を介して前記版を前記版の他方の面から押さえる版受けボスが設けられた蓋部材と、
    を備えた、
    ことを特徴とするスタンプ。
  2. 前記フレームは、底板部を有し、当該底板部の一方の面が版支持面であるとともに当該底板部に前記インク流通孔が設けられ、
    前記版は、前記底板部の前記版支持面に前記版の前記他方の面を対向させて取り付けられ、
    前記蓋部材は、蓋面を有し、当該蓋面が前記底板部の他方の面と対向させて前記フレームに取り付けられ、
    前記版受けボスは、剛性を有し、前記蓋部材の前記蓋面に前記インク流通孔と対向させて突設され、先端面が前記版の前記他方の面に接触するように前記インク流通孔へ挿入されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスタンプ。
  3. 前記インク流通孔は、前記版と対向する前記底板部の複数箇所に、均等に分布させて設けられており、全ての前記インク流通孔に対向させて前記版受けボスが配置されていることを特徴とする請求項2に記載のスタンプ。
  4. 前記版受けボスは、前記蓋面から前記版の前記他方の面までの距離と同じ高さに突設されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のスタンプ。
  5. 前記版受けボスは、前記インク流通孔の壁面との間にインク流通間隙を形成していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のスタンプ。
  6. 前記版受けボスの前記蓋面に近い部分の径は、他の部分よりも大きいことを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載のスタンプ。
  7. 前記版受けボスの周面に、前記版受けボスの軸方向に沿う複数のインク案内溝が、前記版受けボスの先端面から前記インク流通孔に挿入される部分よりも長い範囲にわたって設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のスタンプ。
  8. 前記版受けボスは、前記蓋部材と一体的に形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のスタンプ。
  9. 前記インク流通孔は、前記底板部の前記一方の面から前記他方の面に向かって孔径が大きくなるテーパー孔に形成されていることを特徴とする請求項2乃至8のいずれかに記載のスタンプ。
  10. 前記フレームの前記底板部の他方の面と、前記フレームの縁から立ち上がる側壁部と、前記蓋部材の前記蓋面と、前記版受けボスと、で少なくとも囲まれた空間からなるインク室を有することを特徴とする請求項2乃至9のいずれかに記載のスタンプ。
  11. 前記インク室には、インクが満たされていることを特徴とする請求項10に記載のスタンプ。
  12. 前記蓋部材は、取っ手部材であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のスタンプ。
  13. 前記蓋部材と取っ手部材とは別部材であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のスタンプ。
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