JP5809173B2 - ホースクランプ - Google Patents
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Description
図16に示すように、ホースクランプ100は、金属帯板で円環状に曲げて形成されたクランプ本体101と、クランプ本体101の両端部から中央部に向かって幅方向(クランプ本体101の軸方向)に行き違い状態をもって延びるテーパー部106と、テーパー部106の先端から半径方向に起立する一対の操作片102A、102Bとからなる。クランプ本体101が縮径する時にホース(図示省略)の締付けが可能とされる。また、両操作片102A、102Bを互いに接近させた時にクランプ本体101が拡径される。また、一方の操作片102A寄りのクランプ本体101上にロック爪103が立ち上げられている。また、他方の操作片102B側には、ロック爪103を係脱可能に係合する受け部104が形成されていると共に、拡径時に一方の操作片102Aに対するクランプ本体101の軸方向の重なり合いを回避する切欠部105が形成されている。
本発明が解決しようとする課題は、ホースに対するクランプ本体の組付不良を防止することのできるホースクランプを提供することにある。
すなわち、第1の発明に係るホースクランプによると、帯状の板ばね材を円環状に曲げて形成されたクランプ本体と、前記クランプ本体の両端部から半径方向に起立する一対の操作部とを備え、前記クランプ本体の弾性復元力による縮径によりホースの締付けを可能とし、前記一対の操作部を互いに接近させることにより前記クランプ本体が弾性変形を利用して拡径されるホースクランプにおいて、前記クランプ本体の一方の操作部側に係止部が形成され、前記クランプ本体の他方の操作部側に前記係止部を係脱可能に係合する係合部が形成され、前記係合部に対する前記係止部の係合により前記クランプ本体が拡径状態に保持され、前記クランプ本体を拡径状態から縮径させるときは、前記他方の操作部に対して前記一方の操作部を接近させるとともにクランプ本体の軸方向で相反する方向へ移動させることにより、前記係合部に対する前記係止部の係合が解除され、前記一対の操作部がいずれも1本足状に形成されているホースクランプであって、前記クランプ本体の一方の操作部側と他方の操作部側との間に、前記係合部に対する前記係止部の係合の解除時において前記他方の操作部側に対する前記一方の操作部側のクランプ本体の軸方向で相反する方向への拡開を規制する拡開規制部が設けられ、前記拡開規制部は、前記一対の操作部のいずれかの操作部に形成された拡開規制片と、残りの操作部側で前記拡開規制片に当接可能な部位とによって構成されている。このように構成すると、他方の操作部側の係合部に一方の操作部側の係止部を係合することにより、クランプ本体が拡径状態いわゆる仮組み状態に保持される。また、仮組み状態のクランプ本体内にホースを挿入した状態で、他方の操作部に一方の操作部を接近させ、係合部に対する係止部の係合を解除すると、クランプ本体が弾性復元力により縮径する。これにより、クランプ本体の弾性復元力によりホースが締付けられる。そして、係合部に対する係止部の係合の解除時において、クランプ本体の一方の操作部側と他方の操作部側との間に設けられた拡開規制部の拡開規制片とその拡開規制片に当接可能な部位との当接により、他方の操作部側に対する一方の操作部側のクランプ本体の軸方向で相反する方向への拡開が規制される。このため、ホースに対してクランプ本体が斜めに組付けられたり、クランプ本体の両端部の間の隙間が拡大したりすることによるクランプ本体の組付不良を防止することができる。 ひいては、クランプ本体の組付不良に起因するホース内の流体の漏れを防止することができる。
実施形態1を説明する。図1はホースクランプの自由状態を示す正面図、図2はホースクランプの展開図である。
図2に示すように、ホースクランプの展開形状に基づいて、金属製の帯状の板ばね材からなるブランク11がプレス成形により形成されており、そのブランク11を曲げ成形することによってホースクランプ10(図1参照)が形成されている。なお、図2にはホースクランプ10の各部に相当する符号が付されている。
また、クランプ本体12における第1操作片13側の端部の後側部には、係止爪14に対して第1操作片13側に位置する案内縁15が形成されている。案内縁15は、クランプ本体12の第1操作片13側の端部の幅(前後方向の幅)を基部側が狭く、先端側(第1操作片13側)が広くなるように、所定の勾配をもって傾斜状に形成されている。
まず、自由状態におけるホースクランプ10(図1参照)の両操作片13、21を、プライヤー、ペンチ等の工具30(図5参照)により把持しかつクランプ本体12の弾性変形を利用して互いに接近させる。これにより、クランプ本体12が拡径されていくとともに、第2操作片21の開口溝25内を第1操作片13側の係止爪14が通過する。そして、第2操作片21に対して第1操作片13を、クランプ本体12の弾性変形を利用して軸方向で対向する方向すなわち後方(図1において紙面裏方)へオフセットさせた状態(位置ずれさせた状態)で、前記工具30による両操作片13、21に対する把持を解放する。すると、クランプ本体12の弾性復元力をもって、第2操作片21の係合凹部22に第1操作片13側の係止爪14が係合する(図7参照)。これにより、クランプ本体12が拡径状態に保持される(図5及び図6参照)。この状態をホースクランプ10の仮組み状態という。なお、図5はホースクランプの仮組み状態を示す正面図、図6は同じく平面図、図7は同じく両操作片の周辺部を示す斜視図である。
図11に示すように、第2操作片21の拡開規制片24に対して第1操作片13側の係止爪14が当接することによって、その拡開が規制されることになる。このため、ホース32に対するクランプ本体12の組付不良を防止し、その組付不良に起因するホース32内の流体の漏れを防止することができる。このことは、両操作片13、21が正対する中立状態から第2操作片21側に第1操作片13側がオフセットされた状態で係合凹部22に係止爪14が係合されることにより仮組み状態とされるホースクランプ10において、係合凹部22に対する係止爪14の係合の解除時に、クランプ本体12のオフセット反力により第2操作片21側に対して第1操作片13側が拡開することが予想される場合に有効といえる。
Amax=(D+d)+(T+t)×2
で表される。また、クランプ本体12の内径Aの最小値Aminは、
Amin=(D−d)+(T−t)×2
で表される。したがって、クランプ本体12の内径の範囲Amin〜Amax内において、漏れ防止片28の先端縁(前端縁)と第1操作片13側の当接部16とが点接触可能となるように、漏れ防止片28の先端縁(前端縁)の長さLeが設定されている(図2参照)。なお、図2において、Lはブランク11(図2参照)の中心線11Lから第1操作片13の基端部13aまでの長さを示す。
[係止爪の変形例1]
係止爪の変形例1は、図12に示すように、クランプ本体12における第1操作片13側の端部にU字状のスリット17が形成され、そのスリット17による爪状部が半径方向外方に傾斜状に起こされることにより係止爪14(符号、Aを付す)が形成されている。
係止爪の変形例2は、図13に示すように、クランプ本体12における第1操作片13側の端部の後側縁に突出する突出片を半径方向外方へ起立状に折り曲げることにより、係止爪14(符号、Bを付す)が形成されている。係止爪14Bの先端部には、第2操作片21の係合凹部22(図4参照)に係合する突起18が形成されている。
[拡開規制片の変形例1]
拡開規制片の変形例1は、図14に示すように、クランプ本体12における第2操作片21の開口溝25の前側の側縁部に突出する突出片を起立状に折り曲げることにより、拡開規制片24(符号、Aを付す)が形成されている。
拡開規制片の変形例2は、図15に示すように、クランプ本体12における第2操作片21の前側縁に突出する突出片を起立状に折り曲げることにより、拡開規制片24(符号、Bを付す)が形成されている。
実施形態2を説明する。本実施形態は、前記実施形態1に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図17は傾き防止片の周辺部を示す側面図、図18は同じく正面図、図19はホースクランプの展開図である。
本実施形態では、図19に示すように、前記実施形態1におけるクランプ本体12の第1操作片13側の半体部の後側縁(傾斜状の側縁)12hの中央部に、クランプ本体12の軸方向外方(図19において上方)へ突出する傾き防止片36が突片状に形成されている。傾き防止片36は、例えば、基部側テーパー部12bにおける先端側端部(テーパー部12c側の端部)に配置されている。また、本実施形態においても、前記実施形態1(図2参照)と同様、クランプ本体12の第1操作片13側の半体部に対して、その第2操作片21側の半体部が、ブランク11の中心点11Cを中心として点対称状に形成されている。このため、クランプ本体12の第2操作片21側の半体部の前側縁(傾斜状の前縁)12iの中央部にも、クランプ本体12の軸方向外方(図19において下方)へ突出する傾き防止片36(便宜上、同一符号を付す)が形成されている。なお、クランプ本体12の第1操作片13側の半体部における傾き防止片36と、クランプ本体12の第2操作片21側の半体部における傾き防止片36とは同一の構成であり、同一の作用・効果を奏するものであるから、以下、第2操作片21側の半体部の傾き防止片36について説明し、第1操作片13側の半体部の傾き防止片36についての説明は省略する。
実施形態3を説明する。本実施形態以降の実施形態は、前記実施形態2の傾き防止片36の変更例であるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図20は傾き防止片の周辺部を示す側面図である。
図20に示すように、本実施形態における傾き防止片(符号、38を付す)は、前記クランプ本体12の第1操作片13側の半体部の前側縁12aに沿って延びる直線L1をはみ出す突出量で形成されている。本実施形態によると、傾き防止片38の突出量が増大されているため、ホース32の締付け時におけるクランプ本体12の傾斜状の前側縁12iの径方向内方(図20において紙面裏方)への傾きの防止効果を向上することができる。なお、傾き防止片38は本明細書でいう「傾き防止部」に相当する。
実施形態4を説明する。図21は傾き防止片の周辺部を示す側面図である。
図21に示すように、本実施形態における傾き防止片(符号、40を付す)は、前記実施形態3における傾き防止片38(図20参照)を主部として、その主部38の先端部に対して、クランプ本体12の周方向に沿って平行状に延びる周方向突出部41がT字状に形成されている。本実施形態によると、傾き防止片40が周方向突出部41を有するため、ホース32の締付け時におけるクランプ本体12の傾斜状の前側縁12iの径方向内方(図21において紙面裏方)への傾きの防止効果を向上することができる。また、ホース32の締付け時における該ホース32に対する傾き防止片40の引っ掛りを防ぎ、該ホース32に対するクランプ本体12の馴染み性を向上することができる。なお、周方向突出部41は、主部38に対してT字状に限らず、L字状、Y字状等に形成してもよく、その形状は適宜変更することができる。また、周方向突出部41は、前記実施形態2における傾き防止片36(図17参照)を主部として形成することもできる。なお、傾き防止片40は本明細書でいう「傾き防止部」に相当する。
実施形態5を説明する。図22は傾き防止片の周辺部を示す側面図、図23は図22のXXIII−XXIII線矢視断面図である。
図22及び図23に示すように、本実施形態は、前記実施形態2における傾き防止片36(図17参照)の先端部36aをクランプ本体12の径方向外側へ傾斜状に折り曲げたものである。本実施形態によると、傾き防止片36の先端部をクランプ本体12の径方向外側へ傾斜状に折り曲げたことにより、ホース32の締付け時における該ホース32に対する傾き防止片36の引っ掛りを防ぎ、該ホース32に対するクランプ本体12の馴染み性を向上することができる。
実施形態6を説明する。図24は傾き防止部の周辺部を示す側面図、図25は図24のXXV線矢視図である。
図24及び図25に示すように、本実施形態における傾き防止片(符号、42を付す)は、前記実施形態3における傾き防止片38(図20参照)を主部として、その主部38の先端部に対して、クランプ本体12の周方向に沿って平行状に延びる周方向突出部43がL字状に形成されている。さらに、周方向突出部43の先端部43aがクランプ本体12の径方向外側へ傾斜状に折り曲げられている。本実施形態によると、傾き防止片42が周方向突出43を有するため、ホース32の締付け時におけるクランプ本体12の傾斜状の前側縁12iの径方向内方(図24において紙面裏方)への傾きの防止効果を向上することができる。また、周方向突出部43の先端部43aをクランプ本体12の径方向外側へ傾斜状に折り曲げたことにより、ホース32の締付け時における該ホース32に対する傾き防止片42の周方向突出部43の引っ掛りを防ぎ、該ホース32に対するクランプ本体12の馴染み性を向上することができる。なお、傾き防止片42は本明細書でいう「傾き防止部」に相当する。
実施形態7を説明する。図26は傾き防止部の周辺部を示す側面図である。
図26に示すように、本実施形態における傾き防止部(符号、45を付す)は、クランプ本体12の第2操作片21側の半体部の基部側テーパー部12e(図26中、二点鎖線12e参照)からクランプ本体12の軸方向外方(図26において左方)へ突出する逆三角形板状に形成されており、クランプ本体12の第1操作片13側の半体部の前側縁12aに連続する前側縁45aと、軸方向に平行をなす端縁45bとを有する。本実施形態によると、クランプ本体12の第2操作片21側の半体部の傾斜状の前側縁12iには、ホース32の締付け時において該ホース32に当接することにより該側縁12iの径方向内方への傾きを防止する周方向に長い前側縁45aを有する板状の傾き防止部45が設けられている。したがって、ホース32の締付け時において、傾き防止部45がホース32(詳しくは外周面上)に当接することにより、クランプ本体12の前側縁12iの径方向内方への傾きを防止することができる。このため、ホース32に対するクランプ本体12の面圧分布を均等化することができる。ひいては、ホース32に対するクランプ本体12の締付け力を向上し、耐圧性能を向上することができる。
実施形態8を説明する。図27は傾き防止部の周辺部を示す側面図、図28は図27のXXVIII−XXVIII線矢視断面図である。
図27及び図28に示すように、本実施形態は、前記実施形態7における傾き防止部45(図26参照)の前側縁45aと端縁45bとのなす隅角部45cを、クランプ本体12の径方向外側(図28において下方)へ傾斜状に折り曲げたものである。本実施形態によると、傾き防止部45の隅角部45cをクランプ本体12の径方向外側へ傾斜状に折り曲げたことにより、ホース32の締付け時における該ホース32に対する傾き防止部45の引っ掛りを防ぎ、該ホース32に対するクランプ本体12の馴染み性を向上することができる。
実施形態9を説明する。図29は傾き防止部の周辺部を示す側面図である。
図29に示すように、本実施形態は、前記実施形態7における傾き防止部45(図26参照)の前側縁45aと、クランプ本体12の先端側テーパー部12fとを、なだらかなS字状の曲線部47をもって連続させたものである。すなわち、曲線部47は、傾き防止部45の前側縁45aに連続する凸型のR形状部47aと、そのR形状部47a及びクランプ本体12の先端側テーパー部12fに連続する凹型のR形状部47bとを有する。本実施形態によると、傾き防止部45の前側縁45aとクランプ本体12の先端側テーパー部12fとを曲線部47をもって連続させたものであるから、ホース32の締付け時において、傾き防止部45の曲線部47に対するホース32の感受性を低下することができる。ひいては、ホース32に対する傾き防止部45の引っ掛りを防ぎ、該ホース32に対するクランプ本体12の馴染み性を一層向上することができる。
実施形態10を説明する。図30は傾き防止部の周辺部を示す側面図、図31は図30のXXXI−XXXI線矢視断面図である。
図30及び図31に示すように、本実施形態は、前記実施形態9における傾き防止部45(図29参照)の凸型のR形状部47aを含む隅角部47cをクランプ本体12の径方向外側へL字状に折り曲げたものである。本実施形態によると、傾き防止部45の曲線部47の隅角部47cをクランプ本体12の径方向外側へ傾斜状に折り曲げたことにより、ホース32の締付け時における該ホース32に対する傾き防止部45の引っ掛りを防ぎ、該ホース32に対するクランプ本体12の馴染み性を向上することができる。
実施形態11を説明する。図32は傾き防止部の周辺部を示す側面図、図33は図32のXXXIII線矢視図である。
図32及び図33に示すように、本実施形態は、前記実施形態7における傾き防止部45(図26参照)の端縁45b側の端部(符号、48を付す)を、クランプ本体12の径方向外側へ傾斜状に切り起こしたものである。なお、端部48と、クランプ本体12との間にはスリット状の切込溝48aが形成されている。本実施形態によると、傾き防止部45の端部48をクランプ本体12の径方向外側へ傾斜状に折り曲げたことにより、ホース32の締付け時における該ホース32に対する傾き防止部45の引っ掛りを防ぎ、該ホース32に対するクランプ本体12の馴染み性を向上することができる。
実施形態12を説明する。図34は傾き防止部の周辺部を示す側面図、図35は図34のXXXV線矢視図である。
図34及び図35に示すように、本実施形態は、前記実施形態11における傾き防止部45の切込溝48a(図32及び図33参照)を、溝幅の広い割溝49に変更したものである。
(1)請求項1〜4のいずれか1つに記載のホースクランプであって、
一対の操作部が正対する中立状態からクランプ本体の軸方向で対向する方向へオフセットされた状態で他方の操作部側の係合部に一方の操作部側の係止部を係合することにより、クランプ本体が拡径状態に保持されるホースクランプ。
(2)請求項1〜4、前記(1)項のいずれか1つに記載のホースクランプであって、
前記クランプ本体の両端部間には、他方の操作部に対して一方の操作部を接近させたときに操作部を幅方向外方(実施形態において前方)へ案内する案内機構が設けられているホースクランプ。
(3)請求項2に記載のホースクランプであって、
前記傾き防止部は、突片状の傾き防止片であるホースクランプ。
(4)前記(3)項に記載のホースクランプであって、
前記傾き防止片の先端部がクランプ本体の径方向外側に折り曲げられているホースクランプ。
(5)請求項2に記載のホースクランプであって、
前記傾き防止部は、前記クランプ本体の傾斜状をなす側縁から軸方向外方へ突出されかつ周方向に長い側縁を有する板状に形成されているホースクランプ。
(6)前記(5)項に記載のホースクランプであって、
前記傾き防止部の隅角部がクランプ本体の径方向外側に折り曲げられているホースクランプ。
12…クランプ本体
13…第1操作片(操作部)
14…係止爪(係止部)
16…当接部
21…第2操作片(操作部)
22…係合凹部(係合部)
24…拡開規制片
28…漏れ防止片
32…ホース
34…接続パイプ
36…傾き防止片(傾き防止部)
38…傾き防止片(傾き防止部)
40…傾き防止片(傾き防止部)
42…傾き防止片(傾き防止部)
45…傾き防止部
Claims (6)
- 帯状の板ばね材からなるブランク(11)を円環状に曲げて形成されたクランプ本体(12)と、前記クランプ本体(12)の両端部から半径方向に起立する一対の操作部(13、21)とを備え、
前記クランプ本体(12)の弾性復元力による縮径によりホース(32)の締付けを可能とし、
前記一対の操作部(13、21)を互いに接近させることにより前記クランプ本体(12)が弾性変形を利用して拡径され、
前記クランプ本体(12)の一方の操作部(13)側の半体部と他方の操作部(21)側の半体部とは、ブランク(11)の中心点(11C)を中心として点対称状にかついずれも1本足状に形成されており、
前記一方の操作部(13)側の半体部、及び、前記他方の操作部(21)側の半体部は、前記ブランク(11)の中心点(11C)を中心として点対称状に形成されかつ円周方向に延びる直線に対して傾斜状をなす傾斜状の側縁(12h,12i)をそれぞれ有している
ホースクランプ(10)において、
前記両半体部の傾斜状の両側縁(12h,12i)には、前記ホース(32)の締付け時において該ホース(32)に当接することにより該傾斜状の側縁(12h,12i)の径方向内方への傾きを防止する傾き防止部(36、38、40、42、45)がそれぞれ設けられており、
前記傾き防止部(36、38、40、42、45)は、前記傾斜状の両側縁(12h,12i)からそれぞれホース(32)の軸方向に沿うように外側へ突出されかつ前記ブランク(11)の中心点(11C)を中心として点対称状に形成されている
ホースクランプ(10)。
- 請求項1に記載のホースクランプ(10)であって、
前記傾き防止部(45)は、前記クランプ本体(12)の傾斜状の側縁(12h,12i)から軸方向外側へ突出しかつ周方向に長い側縁(45a)を有する板状であるホースクランプ(10)。 - 請求項2に記載のホースクランプ(10)であって、
前記傾き防止部(45)の隅角部(45c)が前記クランプ本体(12)の径方向外側に折り曲げられているホースクランプ(10)。 - 請求項1に記載のホースクランプ(10)であって、
前記傾き防止部(36、38、40、42)は突片状であるホースクランプ(10)。 - 請求項4に記載のホースクランプ(10)であって、
前記傾き防止部(36)の先端部(36a)が前記クランプ本体(12)の径方向外側に折り曲げられているホースクランプ(10)。 - 請求項1に記載のホースクランプ(10)であって、
前記クランプ本体(12)の両端部の間に、前記ホース(32)の締付け時においてクランプ本体(12)の軸方向に略当接しかつホース(32)を押圧する漏れ防止部(28)が設けられているホースクランプ(10)。
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