JP5808172B2 - 酸化低密度リポ蛋白および終末糖化産物の吸着剤 - Google Patents
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Description
で表される酸化低密度リポ蛋白および終末糖化産物の吸着剤を提供する。
で表される酸化低密度リポ蛋白および終末糖化産物の吸着剤を提供する。
Kalen Biomedical社製Human MultiPoint OxLDL Kit(商標)を使用し、そのプロトコルにしたがって、順次2価銅イオンによって酸化状態の異なるOx-LDL(酸化LDL)を調製した。
末端アリール基を付けたToyopearl AF−Epoxy−650樹脂を100μl、血漿300μLを容器に入れ、例えば、濃度0.5μg/μlのLOx−LDL10μl加え、その上澄み溶液中の残存しているLOx-LDL量を基にして吸着能率を算出した。
AGEsとしては、CircuLex社製AGE−2(Glyceraldehyde-AGE-BSA)およびAGE−3(Glycoaldehyde-AGE-BSA)を用いた。
末端アリール基を付けたToyopearl AF−Epoxy−650樹脂を100μlをPBS溶液で洗浄後、濃度0.5%BSA/PBS溶液500μl添加し、37℃で1時間インキュベートした。上清を除いた後、濃度3mg/mlのAGE−2溶液を含むヒト血清250μl添加し、37℃で1時間インキュベートした。その後、3000rpmで5分間遠心分離操作を行い、上清中のAGE−2濃度をCircuLex社製CMLエライザキットで測定し、吸着除去率を求めた。
96穴プレート(Nunc)に、AGE−3を、濃度0.5μg/mlにPBSで希釈した後、100μl/ウェルずつ分注し、4℃で一晩放置した。濃度0.05%Tween20入りTBSでプレートを洗浄し、濃度20%イムノブロック(DSファーマ)/PBSにて1時間ブロッキングし、さらに濃度0.05%Tween20入りTBSで洗浄した後、PBSで3倍に希釈したサンプル50μl、濃度0.2μg/mlの抗AGE−3モノクローナル抗体(Transgenic)を50μl添加し、2時間室温で放置した。濃度0.05%Tween20入りTBSにて十分に洗浄した後、西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)標識抗マウスモノクローナル抗体(GEヘルスケア)の2000倍希釈溶液を100μl/ウェルで添加し、さらに室温で1時間放置した。濃度0.05%Tween20入りTBSにて十分に洗浄後、HRPの発色基質である3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジン(TMB(Sigma−Aldrich)を100μl/ウェルで添加し、発色を確認後に反応停止液として濃度1N塩酸を100μl/ウェルに加え、A450における吸光度を測定し、吸着除去率を求めた。
末端アリール基を付けたToyopearl AF−Epoxy−650樹脂を100μl、濃度0.5mg/mlBSA/PBS溶液500μlを容器に入れ、37℃1時間インキュベーションした後、上澄み溶液を除去し、0.2%NaCl水溶液で洗浄した。これに、濃度2500U/mlヘパリン溶液を300μl添加し、37℃1時間インキュベーションしたのち、その上澄み溶液の一部を、濃度0.2%NaCl水溶液で50倍希釈、および100倍希釈して、それぞれサンプル溶液とした。その各希釈サンプル溶液50μlに、濃度0.005%トルイジンブルー溶液(0.2%NaCl添加の0.01N塩酸溶液)500μl加えて、マイクロチューブミキサーで10分攪拌した後、15000rpmで5分間遠心分離操作を行い、上清の631nmの吸収から、ヘパリンの吸着率を求めた。
末端アリール基を付けたToyopearl AF−Epoxy−650樹脂を100μl、PBS溶液で洗浄した後、血清300μlを加え、37℃で1時間緩やかに回転させインキュベーションさせ吸着させた。
前述(5)のインキュベーション後、3000rpm、5分間遠心分離を行い、上清をサンプルとし、そのHDL濃度をMedical & Biological Laboratories社製HDL and LDL/VLDL Cholesterol Quantification Kitで測定し、吸着量を求めた。
[実施例1]
末端フェニル基のベンジルアミノ化合物の調製
有機高分子支持体としてToyopearl AF−Epoxy−650M(東ソー株式会社製)濃度143mg/ml水溶液を1ml、蒸留水1mlを15mlサンプル管に入れ、蒸留水で4回洗浄した。このサンプル管に、ベンジルアミン(Aldrich社製)300mg、pH11水酸化ナトリウム(和光純薬工業社製)水溶液2mlを入れ、45℃恒温槽内で約15時間ローテーターを用い攪拌した。その後、蒸留水で1回、1M塩化ナトリウム(和光純薬工業社製)水溶液1回、蒸留水でさらに2回洗浄した。前記洗浄後、2Mグリシン(和光純薬工業社製)水溶液10mlを加え、45℃恒温槽内で約15時間ローテーターを用い攪拌した。その後、蒸留水で8回洗浄を繰返し、Toyopearl AF−Epoxy−650Mを支持体に用いた末端フェニル基のベンジルアミノ化合物を調製した。
上記のように調製したToyopearl AF−Epoxy−650Mを支持体に用いた末端フェニル基のベンジルアミノ化合物の樹脂100μlに、濃度0.5mg/mlBSA/PBS水溶液500μlを加え37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。その後、上清を除去し、0.2%塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。濃度2500U/mlヘパリンナトリウム注(和光純薬工業社製)溶液を300μl加え、37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。この固形部分をヘパリン吸着型レジンとした。その溶液部分の一部を、0.2%塩化ナトリウム水溶液で100倍希釈した。その100倍希釈溶液50μlに0.005%トルイジンブルー(ナカライテスク社製)溶液(0.2%塩化ナトリウム水溶液と0.01N塩酸溶液)500μlをあわせ、マイクロチューブミキサーで10分攪拌した後、15000rpmで5分間遠心分離操作を行い、上清中のヘパリン濃度から、レジンへのヘパリンの吸着量を求めた。
上記のように調製したヘパリン吸着型レジン100μlをPBSで2回洗浄し、上清の除去後、ヒト血清300μl、KALEN Biomedical社製キットで調製したHOx−LDL30μgを加え、37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。その後、上清の酸化LDL濃度を積水メディカル社製ELISAキットで測定し吸着量を求めた。
上述のHOx-LDLを、KALEN Biomedical社製キットで調製したMOx−LDLに変えて同様の操作方法で行った。
上述のHOx-LDLを、KALEN Biomedical社製キットで調製したLOx−LDLに変えて同様の操作方法で行った。
上述のように調製したToyopearl AF−Epoxy−650Mを支持体に用いた末端フェニル基のベンジルアミノ化合物の樹脂100μlに、ヒト血清300μlを加え、37℃で1時間ローテーターを用いインキュベートした。その後、上清のHDL濃度を測定し吸着量を計算した。
調製したベンジルアミノ基を付けたToyopearl AF−Epoxy−650樹脂を用いて、前述のAGE−2の吸着操作法から吸着除去率を求めた。
調製したベンジルアミノ基を付けたToyopearl AF−Epoxy−650樹脂を用いて、前述のAGE−3の吸着操作法から吸着除去率を求めた。
末端フェニル基置換エチルアミノ化合物の調製
有機高分子支持体としてToyopearl AF−Epoxy−650M(東ソー株式会社製)濃度143mg/ml水溶液を1ml、蒸留水1mlを15mlサンプル管に入れ、蒸留水で4回洗浄した。このサンプル管に、2−フェニルエチルアミン(Aldrich社製)300mg、ジオキサン(和光純薬工業社製)1ml、pH11水酸化ナトリウム水溶液1mlを入れ、45℃恒温槽内で約15時間ローテーターを用い攪拌した。その後、蒸留水で1回、1M塩化ナトリウム水溶液1回、蒸留水でさらに2回洗浄した。前記洗浄後、2Mグリシン水溶液10mlを加え、45℃恒温槽内で約15時間ローテーターを用い攪拌した。その後、蒸留水で8回洗浄を繰返し、Toyopearl AF−Epoxy−650Mを支持体に用いた末端フェニル基置換エチルアミノ化合物を調製した。
上記のように調製したToyopearl AF−Epoxy−650Mを支持体に用いた末端フェニル基置換エチルアミノ化合物の樹脂100μlに、濃度0.5mg/mlBSA/PBS水溶液500μlを加え37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。その後、上清を除去し、0.2%塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。濃度2500U/mlヘパリンナトリウム水溶液を300μl加え、37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。この固形部分をヘパリン吸着型レジンとした。その溶液部分の一部を、0.2%塩化ナトリウム水溶液で100倍希釈した。その100倍希釈溶液50μlに0.005%トルイジンブルー溶液(0.2%塩化ナトリウム水溶液と0.01N塩酸溶液)500μlをあわせ、マイクロチューブミキサーで10分攪拌した後、15000rpmで5分間遠心分離操作を行い、上清中のヘパリン濃度から、レジンへのヘパリンの吸着量を求めた。
上記のように調製したヘパリン吸着型レジン100μlをPBSで2回洗浄し、上清の除去後、ヒト血清300μl、KALEN Biomedical社製キットで調製したHOx−LDL30μgを加え、37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。その後、上清の酸化LDL濃度を積水メディカル社製ELISAキットで測定し吸着量を計算した。
上述のHOx-LDLを、KALEN Biomedical社製キットで調製したMOx−LDLに変えて同様の操作方法で行った。
上述のHOx-LDLを、KALEN Biomedical社製キットで調製したLOx−LDLに変えて同様の操作方法で行った。
上記のように調製したToyopearl AF−Epoxy−650Mを支持体に用いた末端フェニル基置換エチルアミノ化合物の樹脂100μlに、ヒト血清300μlを加え、37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。その後、上清のHDL濃度を測定し吸着量を計算した。
調製した2−フェニルエチルアミノ基を付けたToyopearl AF−Epoxy−650樹脂を用いて、前述のAGE−2の吸着操作法から吸着除去率を求めた。
調製した2−フェニルエチルアミノ基を付けたToyopearl AF−Epoxy−650樹脂を用いて、前述のAGE−3の吸着操作法から吸着除去率を求めた。
末端フェニル基置換プロピルアミノ化合物の調製
有機高分子支持体としてToyopearl AF−Epoxy−650M(東ソー株式会社製)濃度143mg/ml水溶液を1ml、蒸留水1mlを15mlサンプル管に入れ、蒸留水で4回洗浄した。このサンプル管に、3−フェニルプロピルアミン(東京化成工業社製)300mg、pH11水酸化ナトリウム水溶液1ml、ジオキサン1mlを入れ、45℃恒温槽内で約15時間ローテーターを用い攪拌した。その後、蒸留水で1回、1M塩化ナトリウム水溶液1回、蒸留水でさらに2回洗浄した。前記洗浄後、2Mグリシン水溶液10mlを加え、45℃恒温槽内で約15時間ローテーターを用い攪拌した。
その後、蒸留水で8回洗浄を繰返し、Toyopearl AF−Epoxy−650Mを支持体に用いた末端フェニル基置換プロピルアミノ化合物を調製した。
上記のように調製したToyopearl AF−Epoxy−650Mを支持体に用いた末端フェニル基置換プロピルアミノ化合物の樹脂100μlに、濃度0.5mg/mlBSA/PBS水溶液500μlを加え37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。その後、上清を除去し、0.2%塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。濃度2500U/mlヘパリンナトリウム水溶液を300μl加え、37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。この固形部分をヘパリン吸着型レジンとした。その溶液部分の一部を、0.2%塩化ナトリウム水溶液で100倍希釈した。その100倍希釈溶液50μlに0.005%トルイジンブルー溶液(0.2%塩化ナトリウム水溶液と0.01N塩酸溶液)500μlをあわせ、マイクロチューブミキサーで10分攪拌した後、15000rpmで5分間遠心分離操作を行い、上清中のヘパリン濃度から、レジンへのヘパリンの吸着量を求めた。
上記のように調製したヘパリン吸着型レジン100μlをPBSで2回洗浄し、上清の除去後、ヒト血清300μl、KALEN Biomedical社製キットで調製したHOx−LDL30μgを加え、37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。その後、上清の酸化LDL濃度を積水メディカル社製ELISAキットで測定し吸着量を計算した。
上述のHOx-LDLを、KALEN Biomedical社製キットで調製したMOx−LDLに変えて同様の操作方法で行った。
上述のHOx-LDLを、KALEN Biomedical社製キットで調製したLOx−LDLに変えて同様の操作方法で行った。
上記のように調製したToyopearl AF−Epoxy−650Mを支持体に用いた末端フェニル基置換プロピルアミノ化合物の樹脂100μlに、ヒト血清300μlを加え、37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。その後、上清のHDL濃度を測定し吸着量を計算した。
調製した3−フェニルプロピルアミノ基を付けたToyopearl AF−Epoxy−650樹脂を用いて、前述のAGE−2の吸着操作法から吸着除去率を求めた。
調製した3−フェニルプロピルアミノ基を付けたToyopearl AF−Epoxy−650樹脂を用いて、前述のAGE−3の吸着操作法から吸着除去率を求めた。
末端フェニル基置換ブチルアミノ化合物の調製
有機高分子支持体としてToyopearl AF−Epoxy−650M(東ソー株式会社製)濃度143mg/ml水溶液を1ml、蒸留水1mlを15mlサンプル管に入れ、蒸留水で4回洗浄した。このサンプル管に、4−フェニルブチルアミン(東京化成工業社製)300mg、pH11水酸化ナトリウム水溶液1ml、ジオキサン1mlを入れ、45℃恒温槽内で約15時間ローテーターを用い攪拌した。その後、蒸留水で1回、1M塩化ナトリウム水溶液1回、蒸留水でさらに2回洗浄した。前記洗浄後、2Mグリシン水溶液10mlを加え、45℃恒温槽内で約15時間ローテーターを用い攪拌した。
その後、蒸留水で8回洗浄を繰返し、Toyopearl AF−Epoxy−650Mを支持体に用いた末端フェニル基置換ブチルアミノ化合物を調製した。
上記のように調製したToyopearl AF−Epoxy−650Mを支持体に用いた末端フェニル基置換ブチルアミノ化合物の樹脂100μlに、濃度0.5mg/mlBSA/PBS水溶液500μlを加え37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。その後、上清を除去し、0.2%塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。濃度2500U/mlヘパリンナトリウム水溶液を300μl加え、37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。この固形部分をヘパリン吸着型レジンとした。その溶液部分の一部を、0.2%塩化ナトリウム水溶液で100倍希釈した。その100倍希釈溶液50μlに0.005%トルイジンブルー溶液(0.2%塩化ナトリウム水溶液と0.01N塩酸溶液)500μlをあわせ、マイクロチューブミキサーで10分攪拌した後、15000rpmで5分間遠心分離操作を行い、上清中のヘパリン濃度から、レジンへのヘパリンの吸着量を求めた。
上記のように調製したヘパリン吸着型レジン100μlをPBSで2回洗浄し、上清の除去後、ヒト血清300μl、KALEN Biomedical社製キットで調製したHOx−LDL30μgを加え、37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。その後、上清の酸化LDL濃度を積水メディカル社製ELISAキットで測定し吸着量を計算した。
上述のHOx-LDLを、KALEN Biomedical社製キットで調製したMOx−LDLに変えて同様の操作方法で行った。
上述のHOx-LDLを、KALEN Biomedical社製キットで調製したLOx−LDLに変えて同様の操作方法で行った。
上記のように調製したToyopearl AF−Epoxy−650Mを支持体に用いた末端フェニル基置換ブチルアミノ化合物の樹脂100μlに、ヒト血清300μlを加え、37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。その後、上清のHDL濃度を測定し吸着量を計算した。
調製した4−フェニルブチルアミノ基を付けたToyopearl AF−Epoxy−650樹脂を用いて、前述のAGE−2の吸着操作法から吸着除去率を求めた。
調製した4−フェニルブチルアミノ基を付けたToyopearl AF−Epoxy−650樹脂を用いて、前述のAGE−3の吸着操作法から吸着除去率を求めた。
末端フェニル基置換ペンチルアミノ化合物の調製
有機高分子支持体としてToyopearl AF−Epoxy−650M(東ソー株式会社製)濃度143mg/ml水溶液を1ml、蒸留水1mlを15mlサンプル管に入れ、蒸留水で4回洗浄した。このサンプル管に、5−フェニルペンチルアミン(Enamine社製)300mg、pH11水酸化ナトリウム水溶液1ml、ジオキサン1mlを入れ、45℃恒温槽内で約15時間ローテーターを用い攪拌した。その後、蒸留水で1回、1M塩化ナトリウム水溶液1回、蒸留水でさらに2回洗浄した。前記洗浄後、2Mグリシン水溶液10mlを加え、45℃恒温槽内で約15時間ローテーターを用い攪拌した。その後、蒸留水で8回洗浄を繰返し、Toyopearl AF−Epoxy−650Mを支持体に用いた末端フェニル基置換ペンチルアミノ化合物を調製した。
上記のように調製したToyopearl AF−Epoxy−650Mを支持体に用いた末端フェニル基置換ペンチルアミノ化合物の樹脂100μlに、濃度0.5mg/mlBSA/PBS水溶液500μlを加え37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。その後、上清を除去し、0.2%塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。濃度2500U/mlヘパリンナトリウム水溶液を300μl加え、37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。この固形部分をヘパリン吸着型レジンとした。その溶液部分の一部を、0.2%塩化ナトリウム水溶液で100倍希釈した。その100倍希釈溶液50μlに0.005%トルイジンブルー溶液(0.2%塩化ナトリウム水溶液と0.01N塩酸溶液)500μlをあわせ、マイクロチューブミキサーで10分攪拌した後、15000rpmで5分間遠心分離操作を行い、上清中のヘパリン濃度から、レジンへのヘパリンの吸着量を求めた。
上記のように調製したヘパリン吸着型レジン100μlをPBSで2回洗浄し、上清の除去後、ヒト血清300μl、KALEN Biomedical社製キットで調製したHOx−LDL30μgを加え、37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。その後、上清の酸化LDL濃度を積水メディカル社製ELISAキットで測定し吸着量を計算した。
上述のHOx-LDLを、KALEN Biomedical社製キットで調製したMOx−LDLに変えて同様の操作方法で行った。
上述のHOx-LDLを、KALEN Biomedical社製キットで調製したLOx−LDLに変えて同様の操作方法で行った。
上記のように調製したToyopearl AF−Epoxy−650Mを支持体に用いた末端フェニル基置換ペンチルアミノ化合物の樹脂100μlに、ヒト血清300μlを加え、37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。その後、上清のHDL濃度を測定し吸着量を計算した。
調製した5−フェニルペンチルアミノ基を付けたToyopearl AF−Epoxy−650樹脂を用いて、前述のAGE−2の吸着操作法から吸着除去率を求めた。
調製した5−フェニルペンチルアミノ基を付けたToyopearl AF−Epoxy−650樹脂を用いて、前述のAGE−3の吸着操作法から吸着除去率を求めた。
[実施例4]
末端インドリル基置換エチルアミノ化合物の調製
有機高分子支持体としてToyopearl AF−Epoxy−650M(東ソー株式会社製)濃度143mg/ml水溶液を1ml、蒸留水1mlを15mlサンプル管に入れ、蒸留水で4回洗浄した。このサンプル管に、2−(3−インドリル)エチルアミン(東京化成工業社製)300mg、pH11水酸化ナトリウム水溶液1ml、ジオキサン1mlを入れ、45℃恒温槽内で約15時間ローテーターを用い攪拌した。その後、蒸留水で1回、1M塩化ナトリウム水溶液1回、蒸留水でさらに2回洗浄した。前記洗浄後、2Mグリシン水溶液10mlを加え、45℃恒温槽内で約15時間ローテーターを用い攪拌した。その後、蒸留水で8回洗浄を繰返し、Toyopearl AF−Epoxy−650Mを支持体に用いた末端インドリル基置換エチルアミノ化合物を調製した。
上記のように調製したToyopearl AF−Epoxy−650Mを支持体に用いた末端インドリル基置換エチルアミノ化合物の樹脂100μlに、濃度0.5mg/mlBSA/PBS水溶液500μlを加え37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。その後、上清を除去し、0.2%塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。濃度2500U/mlヘパリンナトリウム水溶液を300μl加え、37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。この固形部分をヘパリン吸着型レジンとした。その溶液部分の一部を、0.2%塩化ナトリウム水溶液で100倍希釈した。その100倍希釈溶液50μlに0.005%トルイジンブルー溶液(0.2%塩化ナトリウム水溶液と0.01N塩酸溶液)500μlをあわせ、マイクロチューブミキサーで10分攪拌した後、15000rpmで5分間遠心分離操作を行い、上清中のヘパリン濃度から、レジンへのヘパリンの吸着量を求めた。
上記のように調製したヘパリン吸着型レジン100μlをPBSで2回洗浄し、上清の除去後、ヒト血清300μl、KALEN Biomedical社製キットで調製したHOx−LDL30μgを加え、37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。その後、上清の酸化LDL濃度を積水メディカル社製ELISAキットで測定し吸着量を計算した。
上述のHOx-LDLを、KALEN Biomedical社製キットで調製したMOx−LDLに変えて同様の操作方法で行った。
上述のHOx-LDLを、KALEN Biomedical社製キットで調製したLOx−LDLに変えて同様の操作方法で行った。
上記のように調製したToyopearl AF−Epoxy−650Mを支持体に用いた末端インドリル基置換エチルアミノ化合物の樹脂100μlに、ヒト血清300μlを加え、37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。その後、上清のHDL濃度を測定し吸着量を計算した。
調製した2−(3−インドリル)エチルアミノ基を付けたToyopearl AF−Epoxy−650樹脂を用いて、前述のAGE−2の吸着操作法から吸着除去率を求めた。
調製した2−(3−インドリル)エチルアミノ基を付けたToyopearl AF−Epoxy−650樹脂を用いて、前述のAGE−3の吸着操作法から吸着除去率を求めた。
末端ピリジル基置換プロピルアミノ化合物の調製
有機高分子支持体としてToyopearl AF−Epoxy−650M(東ソー株式会社製)濃度143mg/ml水溶液を1ml、蒸留水1mlを15mlサンプル管に入れ、蒸留水で4回洗浄した。このサンプル管に、3−(4−ピリジル)プロピルアミン(Key Organics社製)300mg、pH11水酸化ナトリウム水溶液1ml、ジオキサン1mlを入れ、45℃恒温槽内で約15時間ローテーターを用い攪拌した。その後、蒸留水で1回、1M塩化ナトリウム水溶液1回、蒸留水でさらに2回洗浄した。前記洗浄後、2Mグリシン水溶液10mlを加え、45℃恒温槽内で約15時間ローテーターを用い攪拌した。その後、蒸留水で8回洗浄を繰返し、Toyopearl AF−Epoxy−650Mを支持体に用いた末端ピリジル基置換プロピルアミノ化合物を調製した。
上記のように調製したToyopearl AF−Epoxy−650Mを支持体に用いた末端ピリジル基置換プロピルアミノ化合物の樹脂100μlに、濃度0.5mg/mlBSA/PBS水溶液500μlを加え37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。その後、上清を除去し、0.2%塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。濃度2500U/mlヘパリンナトリウム水溶液を300μl加え、37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。この固形部分をヘパリン吸着型レジンとした。その溶液部分の一部を、0.2%塩化ナトリウム水溶液で100倍希釈した。その100倍希釈溶液50μlに0.005%トルイジンブルー溶液(0.2%塩化ナトリウム水溶液と0.01N塩酸溶液)500μlをあわせ、マイクロチューブミキサーで10分攪拌した後、15000rpmで5分間遠心分離操作を行い、上清中のヘパリン濃度から、レジンへのヘパリンの吸着量を求めた。
上記のように調製したヘパリン吸着型レジン100μlをPBSで2回洗浄し、上清の除去後、ヒト血清300μl、KALEN Biomedical社製キットで調製したHOx−LDL30μgを加え、37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。その後、上清の酸化LDL濃度を積水メディカル社製ELISAキットで測定し吸着量を計算した。
上述のHOx-LDLを、KALEN Biomedical社製キットで調製したMOx−LDLに変えて同様の操作方法で行った。
上述のHOx-LDLを、KALEN Biomedical社製キットで調製したLOx−LDLに変えて同様の操作方法で行った。
上記のように調製したToyopearl AF−Epoxy−650Mを支持体に用いた末端ピリジル基置換プロピルアミノ化合物の樹脂100μlに、ヒト血清300μlを加え、37℃で1時間ローテーターを用い攪拌した。その後、上清のHDL濃度を測定し吸着量を計算した。
調製した3−(4−ピリジル)プロピルアミノ基を付けたToyopearl AF−Epoxy−650樹脂を用いて、前述のAGE−2の吸着操作法から吸着除去率を求めた。
調製した3−(4−ピリジル)プロピルアミノ基を付けたToyopearl AF−Epoxy−650樹脂を用いて、前述のAGE−3の吸着操作法から吸着除去率を求めた。
Claims (7)
- 次式:
- 酸化状態の異なる酸化低密度リポ蛋白に対して60%以上の吸着能をもつ、請求項1に記載の吸着剤。
- 終末糖化産物に対して45%以上の吸着能をもつ、請求項1に記載の吸着剤。
- 終末糖化産物に対して90%以上の吸着能をもつ、請求項1に記載の吸着剤。
- ヘパリンによる吸着能阻害は5%以下である、請求項1に記載の吸着剤。
- 高密度リポ蛋白に対する吸着能が5%以下である、請求項1に記載の吸着剤。
- 請求項1−6のいずれかに記載の吸着剤を充填した体外血液処理用デバイス。
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-
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