JP5807408B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、及びそれらの複数の機能を備えたデジタル複合機等の電子写真方式の画像形成装置に関する。
上記のような電子写真方式の画像形成装置は、回転するドラム状又はベルト状の感光体の表面を均一に帯電させ、露光装置(画像書込ユニット)によって光源からの光ビームを偏向走査してその帯電した表面を露光し、感光体上に静電潜像を形成する。その静電潜像を現像装置によって現像剤で現像して、感光体の表面にトナー画像を形成し、それを転写紙等の記録媒体に直接転写するか、中間転写体に転写した後記録媒体に転写する。その記録媒体上のトナー画像を定着装置を通して定着して排出する。記録媒体は、最終的に画像を出力する媒体であり、転写紙、用紙、印刷用紙、記録紙、シート、記録シート、印刷シートなどとも称される。
このような電子写真方式の画像形成装置における露光装置の光源として、近年、レーザダイオードを用いたものが多くなっている。レーザプリンタはその代表的な画像形成装置である。また、環境保護の観点から最終廃棄物を極力少なくするように、使用済みの画像形成装置を回収して、寿命のきている部品を交換して十分使用できる状態に再製するリサイクル事業も盛んになってきている。
上述した露光装置におけるレーザダイオードの寿命(使用可能な点灯時間)は、画像形成装置全体としての寿命に比べ長い。そのため、レーザダイオードのみについて見れば、再使用可能な場合があり、回収された画像形成装置のレーザ露光装置(書込ユニット)に搭載されているレーザダイオードが再使用可能かどうかを判定することが必要になる。
そこで、例えば特許文献1には、レーザダイオードの駆動電流を計測し、その駆動電流が再使用判定基準を超えると、レーザダイオードが再使用不能であると判定することが記載されている。
また、特許文献2にも、レーザダイオードの駆動電流の上昇によって、レーザダイオードの劣化を診断することが記載されている。
しかし、このような従来のレーザダイオードの劣化状態を判断する技術では、レーザダイオードの駆動電流を計測するために駆動電流検出回路を設ける必要がある。そのため、レーザダイオードの駆動電流モニタ回路などを搭載していない低価格のレーザプリンタ等の画像形成装置には、殆ど実施されていないという問題があった。
また、レーザ露光装置におけるレーザダイオードの総点灯時間を形成した画像の画素数のカウント値から推定する技術もあったが、画素カウント機能を持たない画像形成装置には適用できなかった。
この発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、露光装置の光源にレーザダイオードを使用した画像形成装置において、駆動電流検出回路を設けたり画素カウント機能を有する必要なく、簡単にレーザダイオードの劣化状態を判断できるようにすることを目的とする。
この発明は上記の目的を達成するため、感光体と、その感光体の表面を帯電させる帯電手段と、レーザダイオードの発光によるレーザ光を偏向走査して、上記感光体の帯電された表面を露光走査するレーザ露光手段と、そのレーザ露光手段による露光走査によって上記感光体の表面に形成される静電潜像を現像剤によって現像する現像手段とを有する画像形成装置において、
上記現像剤を収容した現像剤容器の交換回数をカウントして記憶する現像剤容器交換回数カウント手段と、その現像剤容器交換回数カウント手段に記憶された現像剤容器の交換回数に基づいて上記レーザダイオードの総点灯時間を算出し、その算出した総点灯時間によって、、上記レーザ露光手段における上記レーザダイオードの劣化状態を判定する劣化状態判定手段とを有することを特徴とする。
この発明によれば、駆動電流検出回路や画素カウント機能を持たない画像形成装置でも、レーザダイオード劣化状態を判定することができ、そのレーザダイオードを搭載したレーザ露光手段が再使用可能か否かを判定することも可能である。
この発明の一実施形態である画像形成装置の内部構成を模式的に示す図である。 図1における各レーザ露光装置に共通の光学系の構成を感光体ドラムと共に示す斜視図である。 図1における制御ユニットと各トナーボトル着脱検知センサ及び操作部の関係を示すブロック図である。 図3に示す制御ユニットが実行する画像形成装置使用中の処理の例を示すフローチャートである。 図3に示す制御ユニットが実行する画像形成装置回収後のチェック処理の例を示すフローチャートである。 図3に示す制御ユニットが実行する画像形成装置回収後のチェック処理の他の例を示すフローチャートである。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1に示す画像形成装置はこの発明の一実施形態であり、モノクロプリントからフルカラープリントまでの画像を形成することが可能な画像形成装置の内部構成を模式的に示す図である。
この画像形成装置は、カラー現像に用いられるイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)とブラック(K)の各色に対応する画像形成ユニット2Y,2C,2M,2Kと、制御ユニット40を備えている。画像形成ユニット2Y,2C,2M,2Kは、装置本体100の内部に水平方向に間隔を置いて、図1において矢示A方向にループ状に走行する中間転写体である中間転写ベルト1の下側の水平な面に対向して左から順に配置されている。その各画像形成ユニット2Y,2C,2M,2Kは、使用するトナーの色を除いて4組とも同一の構成である。
画像形成ユニット2Y,2C,2M,2Kは、ドラム状の感光体である感光体ドラム3Y,3C,3M,3K、帯電手段である帯電ローラ4Y,4C,4M,4K、現像手段である現像器7Y,7C,7M,7K、および各感光体ドラム3Y,3C,3M,3Kの表面の転写残トナーを除去するクリーニング装置8Y,8C,8M,8Kをそれぞれ備えている。
各帯電ローラ4Y,4C,4M,4Kは、それぞれ矢示方向に回転する各感光体ドラム3Y,3C,3M,3Kの表面を一様に帯電させる。
現像器7Y,7C,7M,7Kには、装置本体100内の上部に配置されたトナーボトル36Y,36C,36M,36Kから各色のトナーが、各現像器に装着されたトナー濃度検知センサ37Y,37C,37M,37Kからの信号に応じて供給路38Y,38C,38M,38Kを介して供給される。
各トナーボトル36Y,36C,36M,36Kは、現像剤を収容した現像剤容器であり、その外周にらせん状の突起が設けられた円筒形のボトルであって、装置本体100に装着すると、その先端開口部が開き、各トナーボトル内のトナーが可撓性の搬送チューブによって形成された供給路38Y,38C,38M,38Kを介して現像器7Y,7C,7M,7Kに搬送される。
また、各トナーボトル36Y,36C,36M,36Kに対して、その着脱状態を検知するトナーボトル着脱検知センサ44Y,44C,44M,44Kが設けられている。その各トナーボトル着脱検知センサ44Y,44C,44M,44Kは、装置本体100側に設けられていて、制御ユニット40と信号線を介して接続されており、トナーボトルが装置本体100に装着されるとオンし、離脱されるとオフするように構成されている。
レーザ露光手段であるレーザ露光装置5Y,5C,5M,5Kは、画像書込ユニットを構成しており、それぞれレーザ光6Y,6C,6M,6Kを出射して、各感光体ドラム3Y,3C,3M,3Kの帯電された表面を露光して、そこに各色の画像データに応じた静電潜像を形成する。このレーザー露光装置の詳細については後で詳述する。
各現像器7Y,7C,7M,7Kは、各感光体ドラム3Y,3C,3M,3Kの周面に対し所定の間隙を保ち、その回転方向(矢示方向)に対して順方向に回転する円筒状の非磁性の現像スリーブ9Y,9C,9M,9Kを有する。そして、内部に各色の現像色に応じてイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびブラック(K)の一成分現像剤又は二成分現像剤を収容している。一成分現像剤はトナーだけからなり、二成分現像剤はトナーとキャリアからなる。
そして、各感光体ドラム3Y,3C,3M,3Kの表面に形成された静電潜像に、現像スリーブ9Y,9C,9M,9Kの回転により各色のトナーを付着させて現像し、各色のトナー画像を形成する。
中間転写ベルト1は、図示しない駆動モータにより回転駆動される駆動ローラ10(二次転写バックアップローラを兼ねる)、テンションローラ11、支持ローラ12および逆屈曲ローラ13に外接して張架され、反時計方向(矢示A方向)に移動する。
その中間転写ベルト1の内側には、一次転写ローラ16Y,16C,16M,16Kが、中間転写ベルト1を挟んで各感光体ドラム3Y,3C,3M,3Kと対向して設けられている。
カラー画像の形成に用いられる一次転写ローラ16Y,16C,16Mは、モノクロモードの時には仮想線で示すように中間転写ベルト1から離間し、カラーモードの時には実線で示すように中間転写ベルト1に接触するべく、接離可能に設けられている。
また、駆動ローラ10と中間転写ベルト1を介して対向して、二次転写ローラ14が設けられている。この二次転写ローラ14も中間転写ベルト1に対して接離可能に設けられている。さらに、支持ローラ12の近傍には、中間転写ベルト1の表面の残留トナーや紙粉などの異物を除去するクリーニングブレード15が配置されている。
この画像形成装置において、カラーモードの時には各一次転写ローラ16Y,16C,16M,16Kが全て中間転写ベルト1に接触する位置にあり、画像形成ユニット2Y,2C,2M,2Kが全て動作する。
そして、図1においてそれぞれ矢示方向に回転する各感光体ドラム3Y,3C,3M,3Kの表面に、順次形成される各色のトナー画像を、各一次転写ローラ16Y,16C,16M,16Kに転写バイアス電圧が印加し、矢示A方向に回動する中間転写ベルト1の下面に、順次重ねて転写して、フルカラーのトナー画像を形成する。
その間に、記録媒体である転写紙Pが、図示しない給紙装置から一枚ずつに分離されて搬送され、その先端がレジストローラ対18に挟持されて待機し、中間転写ベルト1上にトナー画像が形成されるのとタイミングをとる。そして、その転写紙Pがレジストローラ対18によって、中間転写ベルト1と二次転写ローラ14のニップ部に搬送され、そこで中間転写ベルト1上のフルカラーのトナー画像が転写紙Pに二次転写される。
そのトナー画像が転写された転写紙が定着器20に送られて、熱溶着によるトナー画像の定着がなされ、図示しない排紙部に排出される。
モノクロモードの時には、一次転写ローラ16Y,16C,16Mは仮想線で示すように中間転写ベルト1から離間し、画像形成ユニット2Kだけが動作する。
そして、感光体ドラム3Kに表面に形成される黒トナーによるモノクロのトナー画像が、中間転写ベルト1の下面に一次転写され、それが転写紙Pに二次転写され、定着器20で定着された後排出される。
図2は、図1におけるレーザ露光装置5Y,5C,5M,5Kに共通の光学系の構成を感光体ドラム3(各色の感光体ドラムに共通の符号3を使用する)と共に示す斜視図である。
図2において、レーザダイオードユニット51内にレーザダイオードとコリメートレンズが設けられており、レーザダイオードの発光によるレーザ光がコリメートレンズによって平行光線にされて、レーザダイオードユニット51から出射する。
そして、そのレーザ光が、ポリゴンモータ55によって回転されるポリゴンミラー(回転多面鏡)52によって偏向走査され、fθレンズ53等から構成される結像レンズを通して反射ミラー54によって反射され、感光体ドラム3の帯電した表面に画像を結像して露光する。このとき、レーザダイオードユニット51内のレーザダイオードが画像信号に基づいて変調されて点灯と消灯を繰り返し、そのレーザ光が図2の矢示B方向(感光体ドラム3の軸線方向)である主走査方向に繰り返し走査される。同時に、感光体ドラム3が矢示C方向に回転して副走査を行うことによって、感光体ドラム3上に静電潜像が形成される。
レーザダイオードユニット51から出射し、ポリゴンミラー52によって反射されたレーザ光が、主走査領域に入る前に同期検知ミラー56によって反射され、同期検知センサ57によって検出される。その同期検知センサ57による同期検知信号を基準にして、毎回の主走査における画像書込み(画像信号に基づくレーザダイオードの点灯変調)開始タイミングを決定する。
次に、図1における制御ユニット40のこの発明に係わる機能について、図3〜図6によって説明する。
図3は、制御ユニットと各トナーボトル着脱検知センサ及び操作部の関係を示すブロック図である。
制御ユニット40には、各トナーボトルの着脱状態を検知するトナーボトル着脱検知センサ44Y,44C,44M,44Kと、液晶表示器等の表示器45及び入力キー等を有する操作部42とが、それぞれ信号線によって接続されている。
その制御ユニット40は、中央演算処理装置であるCPU、プログラムメモリであるROM、データメモリであるRAM、及び不揮発性メモリ等からなるマイクロコンピュータを主として構成されている。その機能として現像剤容器交換回数カウント手段であるトナーボトル交換回数カウンタ41を有している。トナーボトル交換回数カウンタ41は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、およびブラック(K)の各色用のカウンタY,C,M,Kからなるソフトカウンタである。
そして、それぞれトナーボトル着脱検知センサ44Y,44C,44M,44Kからの検知信号により、各色の現像剤容器であるトナーボトル36Y,36C,36M,36Kの交換回数を個別にカウントする。
表示器45には、後述する回収後のチェック処理においてレーザ露光装置の再使用可/不可を表示できる。
この制御ユニット40は、この発明に係わる後述する処理の他に、通常の画像形成に係わる制御も行う。すなわち、画像形成ユニット2Y,2C,2M,2Kの各部やレーザ露光装置5Y,5C,5M,5K等の制御、中間転写ベルト1の駆動制御、一次転写ローラ16Y,16C,16M及び二次転写ローラ14の制御、記録媒体Pの給紙及び搬送制御、定着器20の温度制御等も行う。しかし、この発明に直接関係しないので説明を省略する。
ところで、各レーザ露光装置5Y,5C,5M,5Kの図2に示したレーザダイオードユニット51内にはレーザダイオード(以下「LD」と略称する)が設けられているが、その寿命はLDの総点灯時間と相関があることが知られている。
そのため、LD駆動電流や使用温度環境が一定の条件下で使用することを前提として、トナー消費量からLDの点灯時間を換算することができる。
前述したようにLDが点灯するとそのレーザ光によって感光体上に潜像が形成され、それが現像されることによってその潜像部分にトナーが付着する。したがって、LDの点灯時間とトナー消費量は比例する。
LD点灯時間とトナー消費量の関係は画像形成装置(以下「製品」とも言う)毎に予め測定されている。ここでは一例として、トナーボトル1本にトナーが満充填された状態から、画像面積比率(画像エリア全体の面積に対してトナーが付着する部分の面積の比率)が6%の画像をA4サイズの記録媒体に20000枚印刷するとトナーボトルを1本使い切る製品Aがあるとする。
この製品Aは、レーザダイオードユニット51毎に2個のLDがあり、A4サイズの記録媒体の全面に黒画像を記録するとLD1個当たり0.653秒点灯する。この場合、画像部では2個のLDが2ライン同時に異なるデータで独立して点灯する。非画像部では同時に点灯しないように制御される。
よって、6%の画像面積比率の場合は、2個のLDが同等に発光したとして、次の計算によって、1枚の画像形成で約39.2ms点灯することになる。
0.653(sec)×6/100≒39.2(ms)
そして、39.2ms×20000枚=784secが、トナーボトル1本分のトナー消費量に対するLD点灯時間となる。
1ヶ月にトナーボトル2本分のトナーが消費される場合、5年で120回トナーボトルが交換される。最後の1本のトナーボトル内のトナー残量は把握出来ないが、使い切ったと仮定して判定処理を行っても、その誤差は1%以下であるから判定への影響は少ない。極端に使用本数が少ない使用条件であれば誤差が大きくなるが、その場合は印刷枚数が少なく、LDの点灯時間自体が少ないので、LDが寿命と判定することはないから問題にならない。
また、非画像部でLDが点灯する期間があるが、これは各ライン毎に数μsであり、割合として1%程度である。画像部のLD点灯比率6%に対して1/6程度であることから、LD点灯時間に加算しなくとも判定結果が変わるほどの影響は無い。画像部の面積率が非常に低い場合は非画像部のLD点灯時間も考慮しないと誤差が大きくなるが、その場合もLDの総点灯時間自体が少ないため、LD寿命と判定することはないから問題にならない。
機種によってはトナー濃度を安定させるために、補給されたトナーを強制的に消費するモードがあるが、この場合はLDが点灯するので、LD点灯時間はトナー消費量に反映される。
上記の例で、120回トナーボトルが交換された場合のLDの総点灯時間は、
784秒×120=94080秒=26.13時間
となる。LDの平均寿命時間を仮に100時間とすると、LDの総点灯時間の2倍が100時間未満であれば、LDの総点灯時間が平均寿命時間の半分未満であるから、そのLDを搭載したレーザ露光装置(書込ユニット)を再使用出来る。しかし、LDの総点灯時間の2倍が100時間未満でなければ、再使用出来ないと劣化状態を判定することができる。その場合、その製品Aを再製する際には、そのLDを搭載したレーザ露光装置を交換する必要がある。
そこで、図1に示した画像形成装置の図3に示した制御ユニット40によるこの発明に係る処理の例を、図4〜図6のフローチャートによって説明する。なお、説明を簡単にするために、ブラック用のレーザ露光装置5Kの劣化状態を判定するための処理として説明する。
図4は、画像形成装置を初めて使用開始するとき及びその後の継続使用中の処理のフローチャートである。
画像形成装置の電源が投入されると、制御ユニット40がこの処理を開始する。最初の使用開始時には、まずトナーボトル交換回数カウンタ41(カウンタK)を初期化する。新品のプリンタ等の画像形成装置には、通常「お試し用」としてトナー充填量が少ないトナーボトルが装着されているが、それは無視して「0」に初期化してもよい。
あるいは、最初からトナーが満充填されているかそれに近いトナーボトルが装着されている製品を使用開始した場合には、「1」に初期化するとよい。
その後、画像形成装置にメイン電源が投入されている間、トナーボトル着脱検知センサ44Kを監視して、トナーボトル36Kが交換されたか否かを判断している。トナーボトル着脱検知センサ44Kがオフからオンに変化したときに、トナーボトル36Kが交換されたと判断し、トナーボトル交換回数カウンタ41の値を更新(+1)して不揮発性メモリに記憶する。その後もこれらの処理を繰り返す。
画像形成装置のメイン電源がオフにされると、一旦この処理を停止するが、トナーボトル交換回数カウンタ41の値(カウント値)は記憶されているので保存される。
その後、メイン電源が投入されて継続使用されると、トナーボトルが交換されたか否かを判断し、交換されたときにはトナーボトル交換回数カウンタの値を更新(+1)して記憶する処理を繰り返し実行する。この処理が、現像剤容器交換回数カウント手段に相当する。
したがって、この画像形成装置の使用を終了するときには、それまでのトナーボトル交換回数が、トナーボトル交換回数カウンタ41の値として記憶されている。
最後の1本のトナーボトル内のトナー残量は把握出来ないが、最初の「お試し用」のトナーボトル内のトナー量とある程度相殺できるし、前述したように、その誤差は多くても1%程度であるから、その後の判定への影響は少ない。
図5は、上記のようにして使用を終了した画像形成装置を回収した後、再製処理工場などでレーザダイオードの劣化状態をチェックするための「回収後のチェック」の処理のフローチャートである。
画像形成装置のメイン電源が投入され、作業者によって操作パネルからこのプログラム起動用の特別なキー操作がなされたり、このプログラム起動用のカードが差し込まれた場合など、外部から特定の起動指令を受けた場合にのみ、制御ユニット40がこの処理を開始する。
まず、トナーボトル交換回数カウンタ41の値を読み出す。そして、そのトナーボトル交換回数カウンタの値からレーザダイオードの総点灯時間を算出する。すなわち、予め記憶しているトナーボトル1本分のトナー消費量に対するLD点灯時間T1(前述の例では784秒)にトナーボトル交換回数Nの値を乗じて総点灯時間Tn(Tn=T1×N)を算出する。
次いで、その総点灯時間Tnの2倍がレーザダイオード(LD)の平均寿命時間Te未満(あるいは「以下」でもよい)か否かを判断する。その結果、YESであればそのレーザダイオードは寿命時間の半分未満(あるいは以下)しか使用されていないと判断し、そのレーザダイオードを搭載したレーザ露光装置の再使用可を操作部42の表示器45に表示して、処理を終了する。NOであれば、そのレーザダイオードは寿命時間の半分以上使用されていると判断し、そのレーザダイオードを搭載したレーザ露光装置の再使用不可を表示器45に表示して、処理を終了する。
例えば、前述の例のようにトナーボトル交換回数カウンタ41の値が「120」であったとすると、総点灯時間Tn=784秒×120=94080秒=26.13時間 であるから、Tn×2=52.26時間であり、LDの平均寿命時間Teを100時間とすると、Tn×2<Teである。したがって、そのレーザダイオードを搭載したレーザ露光装置の再使用可と判定する。
これらの処理が、レーザダイオードの劣化状態を判定する劣化状態判定手段に相当する。
そのレーザ露光装置の劣化状態の判定結果、すなわちレーザ露光装置の再使用は可能か不可能かを示すバーコードラベルやマークシート等を作業者が作成して、装置本体100の外側に貼るなどしておけば、その後の作業に便利である。また、この画像形成装置自体で、上記の判定結果を用紙に印刷して出力するようにしてもよい。
図6は、レーザダイオードの劣化状態をチェックするための「回収後のチェック」の処理の他の例を示すフローチャートである。なお、図5に示した例と同じ処理については説明を省略する。
この例では、トナーボトル交換回数カウンタ41の値を読み出した後、レーザダイオード総点灯時間を算出せずに、読み出したカウンタの値Nが所定値Ns以下(N≦Ns)か否かによって、レーザダイオードの劣化状態を判定する。この所定値は、レーザダイオードの平均寿命時間に相当する現像剤容器(トナーボトル)の交換回数に基づく値であり、予めメモリに記憶させておく。
例えば、前述した製品Aの場合、トナーボトル1本分のトナー消費量に対するLD点灯時間が784secであるから、LDの平均寿命時間が100時間である場合、それをトナー消費量に換算すると、100×60×60(sec)/784(sec)=459(本)となる。すなわち、トナーボトル459本分のトナー消費量がLDの平均寿命時間に相当する。
この場合、LDの平均寿命時間に相当するトナーボトルの交換回数が459回であるから、その半分は229.5回である。そこで、所定値Nsを229回として記憶しておき、実際のトナーボトル交換回数であるカウンタの値Nが、その所定値Ns以下(N≦Ns)であるか否かを判断する。
その結果、N≦Nsであれば、レーザダイオードは寿命時間の半分未満(あるいは以下)しか使用されていないことになるので、そのLDを搭載したレーザ露光装置は再使用可であると判定し、そうでなければ(N>Ns)再使用不可と判定する。
このようにすれば、トナーボトルの交換回数からその都度LDの総点灯時間を算出しなくても、トナーボトル交換回数から、LDの劣化状態を直接判定することができる。
この処理も、レーザダイオードの劣化状態を判定する劣化状態判定手段に相当する。
上述の説明では、ブラック用のレーザ露光装置5Kの劣化状態を判定するための処理として説明したが、各色用のレーザ露光装置5Y,5C,5M,5Kについて、その劣化状態を判定する場合には、図4及び図5又は図6によって説明した各処理を、各色毎に行なえばよい。
その場合、図4に示した画像形成装置使用中の処理では、最初の使用開始時には、トナーボトル交換回数カウンタ41を構成する全てのカウンタY,M,C,Kを初期化する。
その後は、画像形成装置にメイン電源が投入されている間、トナーボトル着脱検知センサ44Y,44C,44M,44Kを個別に監視して、トナーボトルが交換されたか否かを判断する。そして、いずれかの色のトナーボトルが交換されたと判断したら、トナーボトル交換回数カウンタ41のその色用のカウンタの値を更新(+1)して記憶することを繰り返す。
図5又は図6に示した回収後のチェックの処理では、トナーボトル交換回数カウンタ41の各色用のカウンタの値をそれぞれ読み出し、各色用のレーザ露光装置5Y,5C,5M,5Kの劣化状態をそれぞれ判定し、その判定結果を表示する。
それによって、どのレーザ露光装置が再使用可能か否かを個別に知ることができる。
この場合、一般にブラックトナーのトナーボトル36Kの容量に比べて、他の色のトナーのトナーボトル36Y,36C,36Mの容量は少なく、画像面積比率も黒画像より少ない。そのため、トナーボトル1本分のトナー消費量に対するLD点灯時間T1や、LDの平均寿命時間に相当するトナーボトル交換回数、および上記所定値Ns等が、ブラックの場合とは異なることになる。
但し、一般にブラック用のLDの点灯時間が一番長いので、ブラック用レーザ露光装置5Kが再使用可能な場合は、他の色用のレーザ露光装置5Y,5C,5Mは当然に再使用可能である。したがって、ブラック用レーザ露光装置5Kが再使用不可能と判定された場合にのみ、他の色用のレーザ露光装置5Y,5C,5Mの劣化状態も個別に判定すればよい。
モノクロの画像形成装置の場合の場合には、ブラック用のレーザ露光装置5Kだけの劣化状態を判定するための処理と同じ処理を行えばよい。
上述した実施形態では、現像剤容器であるトナーボトルが交換されたことの判断を、トナーボトルの着脱によってオン・オフするトナーボトル着脱検知センサの信号変化によって行う例で説明したが、より確実にトナーボトル(トナーカートリッジとも云う)が新品に交換されたことを検出する手段もある。
例えば、トナーボトルからのトナー補給が無くなったことを検知した後、トナー補給が再開されたことを検知した時に、トナーボトルが交換されたと判断してもよい。
各トナーボトルにIDコードのような固有情報を記憶したメモリを搭載している場合には、装置本体に装着されたトナーボトルのメモリの固有情報を読み出して、その情報の内容が代わったときに、新たなトナーボトルに交換されたと判断することができる。
また、上述した実施形態は、中間転写体として中間転写ベルトを使用する中間転写方式のカラー画像形成装置にこの発明を適用した例で説明したが、中間転写体として中間転写ドラムを使用してもよい。また、複数個又は1個の感光体の表面に形成する各色のトナー画像を転写紙等の記録媒体に直接重ねて転写する直接転写方式のカラー画像形成装置や、モノクロ(単色)の画像形成装置にも同様にこの発明を適用することができる。感光体は、ベルト状の感光体(感光体ベルト)であってもよい。
さらに、記録媒体として所定のサイズにカットされたシート状のものを使用する画像形成装置に限らず、ロール状に巻かれた長尺の記録媒体を使用する各種の画像形成装置にも、この発明を適用することができる。
この発明によれば、画像形成装置におけるレーザ露光装置のレーザダイオードの発光パワーと使用環境が一定条件下で使用される場合において、トナーボトル交換回数のカウント値に基づいて算出されるレーザダイオードの総点灯時間によって、レーザダイオードの劣化状態及びそのレーザダイオードを搭載したレーザ露光装置が再使用可能か否かを判定することができる。
したがって、レーザダイオードの駆動電流モニタ回路や画素カウント機能を有する書込制御部を搭載していない安価な画像形成装置でも、レーザダイオードの劣化状態を簡単に判定することができる。
それによって、使用済みの画像形成装置を再製する際に、それに搭載されているレーザ露光装置(書込ユニット)を不必要に交換することなく、再利用できる場合には有効にそれを利用することが可能になる。
1:中間転写ベルト 2Y,2C,2M,2K:画像形成ユニット
3,3Y,3C,3M,3K:感光体ドラム 4Y,4C,4M,4K:帯電ローラ
5Y,5C,5M,5K:レーザ露光装置 6Y,6C,6M,6K:レーザ光
7Y,7C,7M,7K:現像器 8Y,8C,8M,8K:クリーニング装置
9Y,9C,9M,9K:現像スリーブ
10:駆動ローラ(二次転写バックアップローラを兼ねる)
11:テンションローラ 12:支持ローラ 13:逆屈曲ローラ
14:二次転写ローラ 15:クリーニングブレード
16Y,16C,16M,16K:一次転写ローラ 18:レジストローラ対
20:定着器 36Y,36C,36M,36K:トナーボトル
37Y,37C,37M,37K:トナー濃度検知センサ
38Y,38C,38M,38K:供給路 40 制御ユニット
41:トナーボトル交換回数カウンタ 42:操作部
44Y,44C,44M,44K:トナーボトル着脱検知センサ 45:表示器
51:レーザダイオードユニット 52:ポリゴンミラー 53:fθレンズ
54:反射ミラー 55:ポリゴンモータ 56:同期検知ミラー
57:同期検知センサ 100:装置本体 P:転写紙(記録媒体)
特開2000−168131号公報 特許第4353353号公報

Claims (5)

  1. 感光体と、該感光体の表面を帯電させる帯電手段と、レーザダイオードの発光によるレーザ光を偏向走査して、前記感光体の帯電された表面を露光走査するレーザ露光手段と、該レーザ露光手段による露光走査によって前記感光体の表面に形成される静電潜像を現像剤によって現像する現像手段とを有する画像形成装置において、
    前記現像剤を収容した現像剤容器の交換回数をカウントして記憶する現像剤容器交換回数カウント手段と、
    該現像剤容器交換回数カウント手段に記憶された現像剤容器の交換回数に基づいて前記レーザダイオードの総点灯時間を算出し、その算出した総点灯時間によって、前記レーザ露光手段における前記レーザダイオードの劣化状態を判定する劣化状態判定手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記劣化状態判定手段は、算出した前記レーザダイオードの総点灯時間をレーザダイオードの平均寿命時間と比較して、前記レーザダイオードの劣化状態を判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記劣化状態判定手段は、算出した前記レーザダイオードの総点灯時間の2倍をレーザダイオードの平均寿命時間と比較して、前記レーザダイオードの劣化状態を判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記劣化状態判定手段は、前記レーザダイオードの劣化状態を判定することによって、該レーザダイオードを光源として搭載する前記レーザ露光手段が再使用可能か否かを判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記現像剤容器交換回数カウント手段は、当該画像形成装置の電源が投入されている間は常に動作し、前記劣化状態判定手段は、外部から特定の起動指令を受けた場合にのみ動作することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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