JP5807030B2 - 流体圧シリンダ用センサ - Google Patents

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Description

本発明は、流体圧シリンダ用センサに関する。
従来、エアシリンダ等のような流体圧を利用した流体圧シリンダが知られている。また、流体圧シリンダのピストンの位置を検出するものとして、2線式センサ回路構成の流体圧シリンダ用センサ等がある。このような流体圧シリンダ用センサには、通常、流体圧シリンダ用センサのOFF時及びON時に関わらず、プログラマブルコントローラ入力カード等の外部電源から電力供給が行われている。
また、図4に示すように、流体圧シリンダ用センサの一例として、特許文献1に記載の流体圧シリンダ用センサ100は、磁気抵抗素子101a,101b及び分圧抵抗101c,101dを有するブリッジ回路101と、ブリッジ回路101からの出力信号が入力される比較器102とから構成されたMRセンサパッケージ103を備えている。また、流体圧シリンダ用センサ100は、比較器102の出力がベース端子に入力される第1トランジスタ111と、第1トランジスタ111のコレクタ端子にカソード端子が接続された発光ダイオード112と、発光ダイオード112のアノード端子にベース端子が接続された第2トランジスタ113とを備えている。
さらに、流体圧シリンダ用センサ100は定電流回路114を備えている。これにより、外部負荷121及び直流の外部電源122が接続された状態において定電流回路114によってMRセンサパッケージ103に定電流が供給されるため、消費電力の低減の観点から外部負荷121に流れる電流を低くした場合であっても、MRセンサパッケージ103の誤動作(例えばOFF時にONとなること)を抑制することができる。
特開2007−139130号公報
ここで、外部電源122の電圧が変動すると、MRセンサパッケージ103に印加される電圧が変動し、MRセンサパッケージ103の誤動作等が生じるおそれがある。特に、近年、小型化やコストダウンの観点から、MRセンサパッケージ103を構成する比較器102が安定して動作可能な動作保証電圧範囲が狭くなってきており、例えば動作保証電圧範囲が2〜3Vというものも存在する。このため、MRセンサパッケージ103に印加される電圧が比較器102の動作保証電圧範囲を外れ易くなっており、上記MRセンサパッケージ103の誤動作等が発生し易くなっている。
例えば、図4に示す流体圧シリンダ用センサ100であっても、外部負荷121を流れる電流は、外部電源122の電圧に応じて変動し、その結果MRセンサパッケージ103に印加される電圧も変動する。実験結果によれば、外部負荷121を流れる電流は、外部電源122の電圧が10Vである場合に0.64mAであり、外部電源122の電圧が24Vである場合に0.8mAであった。MRセンサパッケージ103に印加される電圧は、先の電流から比較器102で消費される電流を差し引き、その差に対してブリッジ回路101の合成抵抗値を乗算した値となる。例えば、比較器102を流れる電流を0.2mAと、ブリッジ回路101の合成抵抗値を7kΩとすると、MRセンサパッケージ103に印加される電圧は、外部電源122の電圧が10Vである場合に3.1V(=(0.64−0.2)×7)となり、外部電源122の電圧が24Vである場合に4.2V(=(0.8−0.2)×7)となる。よって、MRセンサパッケージ103に印加される電圧が、上述した比較器102の動作保証電圧範囲を外れてしまう。
これに対して、上記外部電源122の電圧変動に対するMRセンサパッケージ103の印加電圧の変動を更に抑制するべく、定電流ダイオードや電界効果トランジスタ等を用いることも考えられる。しかしながら、定電流ダイオードはガラス管材でできた部品であるため、近年の超小型半導体素子と比較すると非常に大きな外形寸法であり、小型化の障害となる。また、定電流ダイオードは、素子間の電流のばらつきが大きく、使用の際には素子の選別を行う必要がある。
一方、電界効果トランジスタを用いる構成においては、小型化は可能であるが、同一品種の電界効果トランジスタであってもドレイン電流のばらつき(定電圧のばらつき)が大きいという問題があり、スイッチ構成回路として使用可能な品数が非常に少なく、部品の入手性でネックとなっていた。
また、電界効果トランジスタを用いるとともに、抵抗を介してそのゲートをソースに接続した構成では、抵抗値の調整で電圧のばらつきを抑制することができる。しかしながら、この抵抗値の調整方法としては、抵抗器のレーザカットに代表されるトリミング法や可変トリマの採用が考えられるが、前者は、多額の設備導入が必要不可欠になり、後者は可変トリマが大型部品のために製品の小型化の妨げになるという問題があった。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、市販の部品を用いて、動作保証電圧範囲が狭い比較器を安定動作させることができるとともに、小型化を図ることができる流体圧シリンダ用センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成する流体圧シリンダ用センサは、磁気抵抗素子を含むブリッジ回路と、前記ブリッジ回路からの出力信号が入力される比較器と、信号端子及びコモン端子とを備え、流体圧シリンダのピストンの位置検出に用いられる2線式センサ回路構成の流体圧シリンダ用センサであって、前記比較器の出力がベース端子に入力される第1トランジスタと、前記第1トランジスタのコレクタ端子にカソード端子が接続された発光ダイオードと、前記発光ダイオードのアノード端子にベース端子が接続された第2トランジスタと、コレクタ端子が前記第2トランジスタのエミッタ端子及び前記信号端子に接続され、エミッタ端子が前記第2トランジスタのコレクタ端子に接続された第3トランジスタと、前記第3トランジスタのベース端子にカソード端子が接続され、前記コモン端子にアノード端子が接続されたツェナーダイオードと、前記第3トランジスタの前記コレクタ端子及び前記ベース端子に対して並列に接続された抵抗と、を備えており、前記ブリッジ回路及び前記比較器は1つのパッケージに組み込まれたMRセンサパッケージであり、前記ピストンが基準位置に移動して前記MRセンサパッケージからHighの出力信号を出力した時は、前記第1トランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧と、前記第2トランジスタのエミッタ−ベース間電圧と、前記発光ダイオードの順方向電圧との総和と同一電圧が前記MRセンサパッケージの駆動電圧として印加され、前記ピストンが基準位置とは異なる位置に移動して前記MRセンサパッケージからLowの出力信号を出力した時は、前記ツェナーダイオードのツェナー電圧が前記MRセンサパッケージの駆動電圧として印加されることを特徴とする。
かかる構成によれば、比較器からの出力がLowである場合、第1トランジスタ及び第2トランジスタはOFF状態となる。この場合、抵抗及びツェナーダイオードを流れる電流によって定電圧が発生しており、当該定電圧がブリッジ回路及び比較器に印加されるとともに、第3トランジスタがON状態となることによって第3トランジスタのコレクタ電流がブリッジ回路及び比較器に供給される。これにより、比較器に印加される電圧を、当該比較器が安定して動作可能な動作保証電圧範囲内に収めることができる。また、定電圧を実現するための素子であるツェナーダイオード、抵抗及び第3トランジスタは、市販の部品であり、且つ、比較的小型である。よって、市販の部品を用いて、動作保証電圧範囲が狭い比較器を安定して動作させることを可能としつつ、流体圧シリンダ用センサの小型化を図ることができる。
また、ブリッジ回路及び比較器が独立している場合と比較して、流体圧シリンダ用センサの組立を容易に行うことができるとともに、流体圧シリンダ用センサの更なる小型化を図ることができる。
上記流体圧シリンダ用センサについて、前記第2トランジスタのエミッタ−ベース間の電圧、前記発光ダイオードの順方向電圧、及び前記第1トランジスタのコレクタ−エミッタ間の電圧の総和は、前記ツェナーダイオードのツェナー電圧よりも低いとよい。かかる構成によれば、比較器からの出力がHighである場合、第1トランジスタ及び第2トランジスタがON状態となり、第2トランジスタのエミッタ−ベース間、発光ダイオード、及び第1トランジスタのコレクタ−エミッタ間を介して電流が流れる。この場合、これらの電圧の総和はツェナー電圧よりも低いため、第2トランジスタや発光ダイオード等を流れる電流の方が、抵抗等を流れる電流よりも高くなり易い。よって、発光ダイオードに流れる電流を高くすることができ、発光ダイオードの視認性の向上を図ることができる。
上記流体圧シリンダ用センサについて、前記ツェナーダイオードの温度係数は負であるとよい。一般的に、抵抗の温度係数は正である。この点、本構成によれば、ツェナーダイオードの温度係数が負であるため、抵抗の温度変化とツェナーダイオードの温度変化とが互いに相殺される。よって、温度変化に対する定電圧の変動を抑制することができる。
上記流体圧シリンダ用センサについて、前記抵抗の抵抗値は82kΩであり、前記ツェナーダイオードのツェナー電圧は4.7Vであるとよい。かかる構成によれば、上記のように抵抗値及びツェナー電圧を設定することにより、好適な定電圧及び温度特性を得ることができる。
この発明によれば、市販の部品を用いて、動作保証電圧範囲が狭い比較器を安定動作させることができるとともに、小型化を図ることができる。
シリンダスイッチの回路図。 (a)はシリンダとシリンダスイッチとの関係を示す模式図であり、(b)はシリンダの模式斜視図。 別例のシリンダスイッチの回路図。 従来技術のシリンダスイッチの回路図。
以下、流体圧シリンダ用センサの一実施形態について説明する。
流体圧シリンダ用センサとしてのシリンダスイッチは、流体圧アクチュエータの一種であるエアシリンダのピストンの位置検出に用いられる。図2(b)に示すように、シリンダスイッチ11は、エアシリンダ12の外周面にピストンロッド13aの移動方向に沿って延びるように形成された取付け溝14内に設置される。図2(a)に示すように、ピストン13の外周面に形成された収容溝15には磁石16が設けられており、シリンダスイッチ11は、磁石16がピストン13と共に所定位置に移動した時に出力信号を発するように構成されている。なお、シリンダスイッチ11の取付け位置を適宜変更可能とするため、図示しないが、取付け溝14はエアシリンダ12の他の面にも設けられている。
図2(a)に示すように、シリンダスイッチ11は各種の電子部品を備えている。これらの電子部品は全て表面実装部品(SMD)であって、回路基板17上に実装されて後述する2線式センサ回路を構成する。回路基板17には、電子部品としてのMRセンサパッケージ18、発光ダイオード19及び図示しないトランジスタや抵抗等の電子部品がはんだ付けにより表面実装されている。そして、各種電子部品及び回路基板17はケース21内に収容されている。
次に、シリンダスイッチ11の回路構成を図1に基づいて説明する。図1に示すように、シリンダスイッチ11を構成する2線式センサ回路22は、磁気抵抗素子23a,23bを含むブリッジ回路23と、ブリッジ回路23からの出力信号が入力される比較器(オペアンプ)24と、信号端子25及びコモン端子26とを備えている。
ブリッジ回路23は、2個の磁気抵抗素子23a,23bと2個の分圧抵抗23c,23dとにより構成されている。両磁気抵抗素子23a,23bの接続点が比較器24の反転入力端子に接続されて比較器24に磁気検出信号が入力され、両分圧抵抗23c,23dの接続点が比較器24の非反転入力端子に接続されて比較器24に基準電圧が入力されるようになっている。比較器24は、ブリッジ回路23からの出力信号を比較して、High/Lowの2値化するとともに増幅して出力する。また、ブリッジ回路23及び比較器24は、1つのパッケージに組み込まれてMRセンサパッケージ18となっている。
比較器24の出力端子、すなわちMRセンサパッケージ18の出力端子は抵抗27を介して第1トランジスタ28のベース端子に接続されている。すなわち、比較器24の出力は第1トランジスタ28のベース端子に入力される。第1トランジスタ28のエミッタ端子はMRセンサパッケージ18及びコモン端子26に接続されている。第1トランジスタ28のコレクタ端子は発光ダイオード19のカソード端子に接続されており、発光ダイオード19のアノード端子は第2トランジスタ29のベース端子に接続されている。また、第2トランジスタ29のコレクタ端子はMRセンサパッケージ18に接続されており、第2トランジスタ29のエミッタ端子は信号端子25に接続されている。なお、第1トランジスタ28にはNPNトランジスタが使用され、第2トランジスタ29にはPNPトランジスタが使用されている。
シリンダスイッチ11の2線式センサ回路22は、シリンダスイッチ11のOFF時においてMRセンサパッケージ18に対して定電圧を印加する定電圧回路30を備えている。定電圧回路30は、第3トランジスタ31、ツェナーダイオード32及び抵抗33を備えている。第3トランジスタ31のコレクタ端子は、第2トランジスタ29のエミッタ端子及び信号端子25に接続されており、第3トランジスタ31のエミッタ端子は、第2トランジスタ29のコレクタ端子及びMRセンサパッケージ18に接続されている。第3トランジスタ31にはNPNトランジスタが使用されている。
ツェナーダイオード32のカソード端子は第3トランジスタ31のベース端子に接続され、ツェナーダイオード32のアノード端子はコモン端子26に接続されている。抵抗33は、第3トランジスタ31のコレクタ端子及びベース端子間に並列に接続されている。
さらに、信号端子25とコモン端子26との間には、サージ電圧対策用ツェナーダイオード34と、外部雑音対策用コンデンサ35とが並列に接続されている。
シリンダスイッチ11は、エアシリンダ12の所定位置に取付けられ、例えばピストンロッド13aが所定の没入状態(基準位置)となった場合に磁石16の作用によりMRセンサパッケージ18(比較器24)からHighの出力信号が出力され、基準位置から移動した状態ではMRセンサパッケージ18からLowの出力信号が出力される。
詳述すると、図1に示すように、シリンダスイッチ11は、2線式センサ回路22の信号端子25とコモン端子26との間に外部負荷36及び直流の外部電源37が接続された状態で使用される。シリンダスイッチ11のON時、すなわちピストンロッド13aが基準位置に移動して磁石16の作用によりMRセンサパッケージ18からHighの出力信号が出力される状態では、第1トランジスタ28がON状態となる。そして、第2トランジスタ29がON状態となって、信号端子25から、第2トランジスタ29、発光ダイオード19及び第1トランジスタ28で構成される第1電流経路EL1を通ってコモン端子26へと外部負荷36を動作させる電流が流れる。この場合、発光ダイオード19が点灯し、シリンダスイッチ11がONとなったことを目視で確認可能となる。
この場合、MRセンサパッケージ18への供給電流は、第2トランジスタ29のコレクタ電流である。第2トランジスタ29のコレクタ電流は、第2トランジスタ29のエミッタ−ベース間電圧と、発光ダイオード19の順方向電圧と、第1トランジスタ28のコレクタ−エミッタ間電圧の総和V1を、MRセンサパッケージ18のインピーダンスで割った値である。そして、MRセンサパッケージ18には上記電圧の総和V1と同一電圧が印加される。
ちなみに、上記電圧の総和V1は、3V以下となるように構成されている。実験によれば、外部電源37の電圧を10〜26V、外部負荷36に流れる電流を2〜10mAとした場合、上記電圧の総和V1は2.1〜2.4Vとなった。当該電圧の総和V1の変動範囲は、MRセンサパッケージ18(比較器24)の動作保証電圧範囲(例えば2〜3V)内に収まっている。なお、動作保証電圧範囲とは、例えば動作が保証された最小電圧から耐圧までの範囲である。
シリンダスイッチ11のOFF時、すなわちピストンロッド13aが基準位置とは異なる位置に移動してMRセンサパッケージ18からLowの出力信号が出力される状態では、第1トランジスタ28がOFF状態となり、それによって第2トランジスタ29がOFF状態となる。
この場合、抵抗33からツェナーダイオード32へ電流が流れることにより定電圧が発生しており、当該定電圧がMRセンサパッケージ18に印加される。それと同時に、第3トランジスタ31のベース端子にも電流が流れることによって第3トランジスタ31がON状態となり、MRセンサパッケージ18に電流が供給される。MRセンサパッケージ18への供給電流は、第3トランジスタ31のコレクタ電流である。なお、抵抗33及びツェナーダイオード32を流れる電流経路を第2電流経路EL2とする。
ここで、抵抗33からツェナーダイオード32へ電流が流れることにより発生する定電圧は外部電源37の電圧変動に関わらずほぼ一定となる。詳細には、例えば抵抗33の抵抗値が82kΩで、ツェナーダイオード32のツェナー電圧Vzが4.7Vである場合に、外部電源37の電圧を10〜26Vと変動させた場合、MRセンサパッケージ18に印加される電圧は2.6〜2.9Vであった。当該電圧変動範囲は、MRセンサパッケージ18の動作保証電圧範囲(例えば2〜3V)内に収まっている。
また、シリンダスイッチ11のON時において、第2トランジスタ29のエミッタ−ベース間電圧、発光ダイオード19の順方向電圧、及び第1トランジスタ28のコレクタ−エミッタ間電圧の総和V1は、ツェナーダイオード32のツェナー電圧Vzよりも低い。さらに、第3トランジスタ31のベース−エミッタ間電圧は、第2トランジスタ29のエミッタ−コレクタ間電圧よりも高い。このため、シリンダスイッチ11のON時には、抵抗33及びツェナーダイオード32には電流がほとんど流れることなく、外部負荷36を流れる電流の大部分は発光ダイオード19を流れることとなる。なお、厳密には、上記電圧の総和V1は、ツェナー電圧Vz及び抵抗33の両端に印加される電圧の総和よりも低く設定されている。
ツェナーダイオード32の温度係数は負となっている。詳細には、ツェナーダイオード32のツェナー電圧Vzは、温度係数が負となる4.7Vに設定されている。一方、抵抗33の温度係数は正であり、その抵抗値は82kΩとなっている。かかる構成において、シリンダスイッチ11の使用温度を−10℃〜+60℃に変化させた場合、ツェナーダイオード32の温度変化と抵抗33の温度変化とが互いに相殺されて、定電圧回路30からMRセンサパッケージ18に印加される定電圧は、ほぼ一定となった。詳細には、外部電源37の電圧が10Vである条件下において定電圧回路30により印加される定電圧は、−10℃で2.59Vであり、+25℃で2.60Vであり、+60℃で2.61Vであった。また、外部電源37の電圧が26Vである条件下において定電圧回路30により印加される定電圧は、−10℃で2.89Vであり、+25℃で2.90Vであり、+60℃で2.91Vであった。
次に本実施形態の作用について説明する。
既に説明した通り、シリンダスイッチ11のOFF時には、第3トランジスタ31、ツェナーダイオード32及び抵抗33で構成された定電圧回路30からの定電圧がMRセンサパッケージ18に印加される。当該定電圧は、外部電源37の電圧が変動した場合であってもMRセンサパッケージ18の動作保証電圧範囲内に収まっている。
以上詳述した本実施形態によれば以下の優れた効果を奏する。
(1)エアシリンダ12のピストン13の位置検出に用いられる2線式センサ回路構成のシリンダスイッチ11は、磁気抵抗素子23a,23bを含むブリッジ回路23と、当該ブリッジ回路23からの出力信号が入力される比較器24と、信号端子25及びコモン端子26とを備えている。そして、シリンダスイッチ11は、比較器24の出力がベース端子に入力される第1トランジスタ28と、第1トランジスタ28のコレクタ端子にカソード端子が接続された発光ダイオード19と、発光ダイオード19のアノード端子にベース端子が接続された第2トランジスタ29を備えている。
かかる構成において、シリンダスイッチ11に、第3トランジスタ31、ツェナーダイオード32及び抵抗33で構成され、シリンダスイッチ11のOFF時にMRセンサパッケージ18に定電圧を印加する定電圧回路30を設けた。これにより、仮に外部電源37の電圧が変動した場合であっても、シリンダスイッチ11のOFF時においてMRセンサパッケージ18に対してほぼ一定の電圧を印加することができる。よって、動作保証電圧範囲が狭いMRセンサパッケージ18(比較器24)を安定動作させることができる。また、定電圧を実現する素子数は少なく、且つ、これらの素子は市販の部品であるとともに、定電流ダイオード等といった素子と比較して小型である。これにより、シリンダスイッチ11の小型化を図ることができる。
(2)シリンダスイッチ11のON時には、発光ダイオード19に電流が流れて発光する。これにより、作業者がシリンダスイッチ11の動作状況を確認することができる。詳細には、例えばシリンダスイッチ11のエアシリンダ12への初期取付けの際の位置調整においては、作業者は、発光ダイオード19の発光に基づいて取付け位置を確認できる。また、シリンダスイッチ11の通常の使用時においては、作業者は、発光ダイオード19の発光に基づいて、エアシリンダ12が正常に動作しているか否かを確認できる。
特に、シリンダスイッチ11のON時(比較器24からの出力がHighである場合)では、第2トランジスタ29のエミッタ−ベース間電圧、発光ダイオード19の順方向電圧及び第1トランジスタ28のコレクタ−エミッタ間電圧の総和V1と同一電圧がMRセンサパッケージ18に印加される。つまり、MRセンサパッケージ18に印加される電圧を決定付けるものの1つとして、発光ダイオード19の順方向電圧が含まれており、発光ダイオード19は、MRセンサパッケージ18に印加する電圧を調整する負荷として動作している。これにより、1の素子で、作業者への報知と、MRセンサパッケージ18に印加する電圧調整とを実現することができる。
(3)ブリッジ回路23及び比較器24は、MRセンサパッケージ18として1つのパッケージに組み込まれている。これにより、ブリッジ回路23及び比較器24が独立している場合と比較して、シリンダスイッチ11の組立の容易化を図ることができるとともに、シリンダスイッチ11の更なる小型化を図ることができる。
(4)シリンダスイッチ11のON時における上記電圧の総和V1は、ツェナーダイオード32のツェナー電圧Vzよりも低い。これにより、シリンダスイッチ11のON時には、外部負荷36を流れる電流は、抵抗33及びツェナーダイオード32で構成される第2電流経路EL2ではなく、発光ダイオード19が設けられている第1電流経路EL1を流れる。よって、発光ダイオード19の視認性の向上を図ることができ、外部負荷36を流れる電流が低い場合であっても発光ダイオード19の視認性を確保することができる。
詳述すると、外部負荷36を流れる電流は、MRセンサパッケージ18と、第1電流経路EL1と、第2電流経路EL2とに分かれる。この場合、第2電流経路EL2を流れる電流が高くなると、第1電流経路EL1を流れる電流が低くなり、発光ダイオード19の輝度が低下するおそれがある。特に、消費電力を低減する観点から、外部負荷36を流れる電流を低くすると、上記問題が生じ易い。
これに対して、本実施形態では、上記電圧の総和V1がツェナー電圧Vzよりも低く設定されているため、電流は、第2電流経路EL2ではなく、第1電流経路EL1を流れる。これにより、外部負荷36を流れる電流が低い場合(例えば2mA)であっても、発光ダイオード19の視認性を確保することができる。
特に、シリンダスイッチ11のON時において、第2トランジスタ29のエミッタ−コレクタ間電圧は、第3トランジスタ31のベース−エミッタ間電圧よりも低い。これにより、シリンダスイッチ11のON時において定電圧回路30に流れる電流を、より好適に制限することができる。
(5)ツェナーダイオード32の温度係数は負となっている。この場合、抵抗33の温度係数は正であるため、ツェナーダイオード32の温度変化と抵抗33の温度変化とが互いに相殺される。これにより、温度変化に対するMRセンサパッケージ18に印加される定電圧の変動を抑制することができる。よって、外部電源37の電圧変動に加えて、使用温度が変化した場合であっても、MRセンサパッケージ18に印加される電圧を動作保証電圧範囲内に収めることができる。
(6)抵抗33の抵抗値は82kΩであり、ツェナーダイオード32のツェナー電圧Vzは4.7Vである。これにより、外部電源37の電圧変動及び温度変化に関わらず、MRセンサパッケージ18の動作保証電圧範囲内に収まる電圧特性を得ることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態では、第3トランジスタ31、ツェナーダイオード32及び抵抗33により構成された定電圧回路30を用いたが、これに限られない。例えば、図3に示すように、入力される電圧に関わらず定電圧を出力する電圧レギュレータIC40を設ける構成であってもよい。この場合、電圧レギュレータIC40は、その入力端子40aが信号端子25に接続され、出力端子40bが第2トランジスタ29のコレクタ端子に接続され、グランド端子40cがコモン端子26に接続されている。なお、図示は省略するが、電圧レギュレータIC40を設ける構成においては、当該電圧レギュレータIC40を駆動させるための周辺部品が設けられている。この場合であっても、MRセンサパッケージ18に対して一定の電圧を印加することができる。
但し、周辺部品を含めて部品点数が増加する点及び電圧レギュレータIC40自体の形状が大きい点と、電圧レギュレータIC40の内部抵抗が不明であることに起因して発光ダイオード19を流れる電流が不明となり、発光ダイオード19の視認性に支障が生じ得る点に着目すれば、定電圧回路30の方が好ましい。
○ エアシリンダ12に対するシリンダスイッチ11の取付け位置は、ピストンロッド13aが没入した状態におけるピストン13を検出する位置に限られない。例えば、ピストンロッド13aが突出した状態におけるピストン13を検出する位置でもよいし、ピストンロッド13aが所定の中間位置まで突出した状態におけるピストン13を検出する位置でもよい。
○ また、1つのエアシリンダ12に対して複数のシリンダスイッチ11を取付けてもよい。
○ 流体圧シリンダは、エアシリンダ12に限られず、作動油で動作する油圧シリンダであってもよい。
○ 直動型の流体圧シリンダに限られず、ロータリシリンダに適用して、ロータリシリンダの軸の回転方向の位置検出に用いる構成としてもよい。
11…シリンダスイッチ(流体圧シリンダ用センサ)、18…MRセンサパッケージ、19…発光ダイオード、23…ブリッジ回路、23a,23b…磁気抵抗素子、24…比較器、28…第1トランジスタ、29…第2トランジスタ、30…定電圧回路、31…第3トランジスタ、32…ツェナーダイオード、33…抵抗。

Claims (4)

  1. 磁気抵抗素子を含むブリッジ回路と、前記ブリッジ回路からの出力信号が入力される比較器と、信号端子及びコモン端子とを備え、流体圧シリンダのピストンの位置検出に用いられる2線式センサ回路構成の流体圧シリンダ用センサであって、
    前記比較器の出力がベース端子に入力される第1トランジスタと、
    前記第1トランジスタのコレクタ端子にカソード端子が接続された発光ダイオードと、
    前記発光ダイオードのアノード端子にベース端子が接続された第2トランジスタと、
    コレクタ端子が前記第2トランジスタのエミッタ端子及び前記信号端子に接続され、エミッタ端子が前記第2トランジスタのコレクタ端子に接続された第3トランジスタと、
    前記第3トランジスタのベース端子にカソード端子が接続され、前記コモン端子にアノード端子が接続されたツェナーダイオードと、
    前記第3トランジスタの前記コレクタ端子及び前記ベース端子に対して並列に接続された抵抗と、
    を備えており、
    前記ブリッジ回路及び前記比較器は1つのパッケージに組み込まれたMRセンサパッケージであり、前記ピストンが基準位置に移動して前記MRセンサパッケージからHighの出力信号を出力した時は、前記第1トランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧と、前記第2トランジスタのエミッタ−ベース間電圧と、前記発光ダイオードの順方向電圧との総和と同一電圧が前記MRセンサパッケージの駆動電圧として印加され、前記ピストンが基準位置とは異なる位置に移動して前記MRセンサパッケージからLowの出力信号を出力した時は、前記ツェナーダイオードのツェナー電圧が前記MRセンサパッケージの駆動電圧として印加されることを特徴とする流体圧シリンダ用センサ。
  2. 前記第2トランジスタのエミッタ−ベース間の電圧、前記発光ダイオードの順方向電圧、及び前記第1トランジスタのコレクタ−エミッタ間の電圧の総和は、前記ツェナーダイオードのツェナー電圧よりも低い請求項1に記載の流体圧シリンダ用センサ。
  3. 前記ツェナーダイオードの温度係数は負である請求項1又は請求項2に記載の流体圧シリンダ用センサ。
  4. 前記抵抗の抵抗値は82kΩであり、前記ツェナーダイオードのツェナー電圧は4.7Vである請求項1〜のうちいずれか一項に記載の流体圧シリンダ用センサ。
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