JP5806079B2 - セメント急結剤、セメント組成物、および吹付け工法 - Google Patents
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Description
しかしながら、これらの急結剤は低温および高温領域において凝結性状が悪化し、コンクリートが剥落するという課題があった。
本発明で使用する部、%は、特に規定しない限り質量基準である。
また、本発明で云うコンクリートとは、セメントペースト、セメントモルタル、セメントコンクリートを総称するものである。
鉱物形態としては、結晶質、非晶質いずれであっても使用可能である。これらの中では、反応活性の面で、非晶質のカルシウムアルミネートが好ましく、12CaO・7Al2O3(以下、C12A7という)組成に対応する熱処理物を急冷した非晶質のカルシウムアルミネートがより好ましい。
セッコウとしては、無水セッコウ、半水セッコウ、および二水セッコウが使用可能である。これらの中では、凝結性や強度発現性の面で無水セッコウの使用が好ましい。
セッコウの使用量は、カルシウムアルミネート100部に対して、50〜200部が好ましく、50〜150部がより好ましい。50部未満では急結性吹付けセメントコンクリートの施工性や凝結性が低下して、長期強度発現性を促進しにくい場合があり、200部を超えると初期凝結が遅れ、初期強度発現性が低下する場合がある。
アルミン酸塩としては、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム、およびアルミン酸リチウムなどが挙げられ、これらの一種又は二種以上を使用することが可能である。これらの中では、急結性吹付けセメントコンクリートの凝結性や初期強度発現性の面で、アルミン酸ナトリウムの使用が好ましい。
トロナ灰の粒度は、急結性や強度発現性の面で、ブレーン値3,000cm2/g以上が好ましい。
細骨材としては、川砂、山砂、石灰砂、および珪砂などが使用可能であり、粗骨材としては、川砂利、山砂利、および石灰砂利などが使用可能である。
カルシウムアルミネート100部、ならびに、カルシウムアルミネート100部に対して表1に示す量のセッコウ、アルミン酸塩、およびトロナ灰からなるセメント急結剤を調製した。
また、砂/セメント比=3、水/セメント比=53%のモルタルを調製し、そのセメント100部に対して、急結剤を7部添加し、急結性モルタルとし、その凝結時間を、さらに、圧縮強度を測定した。測定は20℃の恒温室内で行った。結果を表1に併記する。
セメント:普通ポルトランドセメント、市販品、ブレーン値3,200cm2/g、比重3.16
細骨材:新潟県糸魚川市姫川産川砂、表乾状態、比重2.62
カルシウムアルミネート:C12A7組成に対応するもの、非晶質、ブレーン値6,500cm2/g
セッコウ:市販無水セッコウ粉砕品、ブレーン値5,900cm2/g
アルミン酸塩:アルミン酸ナトリウム、市販品、強熱減量2.1%、90%粒子径0.2mm
トロナ灰:炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水からなる複塩、市販品、ブレーン値4,500cm2/g
凝結時間:急結性モルタルを土木学会基準「吹付けコンクリート用急結剤品質規格(JSCED−102)」に準じて測定
圧縮強度:急結性モルタルをJIS R 5201に準じて測定
カルシウムアルミネート100部、ならびに、カルシウムアルミネート100部に対してセッコウ50部、アルミン酸塩10部、およびトロナ灰10部からなるセメント急結剤を調製し、セメント急結剤をセメント100部に対して表2に示す使用量で変化させた以外は実験例1と同様に行った。結果を表2に併記する。
カルシウムアルミネート100部、ならびに、カルシウムアルミネート100部に対してセッコウ50部、アルミン酸塩10部、およびトロナ灰10部からなるセメント急結剤を調製し、セメント急結剤をセメント100部に対し7部添加し、恒温室の温度を表3に示す範囲で変化させた以外は実験例1と同様に行った。比較例としてトロナ灰ではなく、炭酸ナトリウム(市販品、ブレーン値4,500cm2/g)を代わりに用いた従来のセメント急結剤の測定結果を表3に併記する。
Claims (4)
- カルシウムアルミネート、セッコウ、トロナ灰、およびアルカリ金属アルミン酸塩を含有してなり、トロナ灰の粒度がブレーン比表面積3,000cm 2 /g以上であるセメント急結剤。
- カルシウムアルミネート100質量部に対して、セッコウ50〜200質量部、トロナ灰3〜20質量部、およびアルカリ金属アルミン酸塩3〜20質量部である請求項1に記載のセメント急結剤。
- セメントと、請求項1または2に記載のセメント急結剤を含有してなり、セメント急結剤がセメント100質量部に対して3〜20質量部であるセメント組成物。
- 請求項3記載のセメント組成物を15℃以下の環境で用いてなる吹付け工法。
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JP2011231830A JP5806079B2 (ja) | 2011-10-21 | 2011-10-21 | セメント急結剤、セメント組成物、および吹付け工法 |
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