JP5805573B2 - 出力回路 - Google Patents

出力回路 Download PDF

Info

Publication number
JP5805573B2
JP5805573B2 JP2012075473A JP2012075473A JP5805573B2 JP 5805573 B2 JP5805573 B2 JP 5805573B2 JP 2012075473 A JP2012075473 A JP 2012075473A JP 2012075473 A JP2012075473 A JP 2012075473A JP 5805573 B2 JP5805573 B2 JP 5805573B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate
nmos transistor
output
terminal
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012075473A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013207619A (ja
Inventor
小野 正寛
正寛 小野
藤原 秀二
秀二 藤原
雅大 丸木
雅大 丸木
雅夫 関
雅夫 関
弘幸 小島
弘幸 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Components Industries LLC
Original Assignee
Semiconductor Components Industries LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Components Industries LLC filed Critical Semiconductor Components Industries LLC
Priority to JP2012075473A priority Critical patent/JP5805573B2/ja
Publication of JP2013207619A publication Critical patent/JP2013207619A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5805573B2 publication Critical patent/JP5805573B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Description

本発明は、出力回路に関し、特に静電破壊保護回路を備えた出力回路に関する。
パワー半導体装置で使用される出力回路は、電源電圧と接地電圧の間に直列接続された2つのスイッチング素子を有し、これら2つのスイッチング素子を相補的にオン/オフする。そして、パワー半導体装置の小型や長時間駆動を可能にするために、これらの2つのスイッチング素子のうちハイサイド(高電圧)側にはNMOSトランジスタ(Nチャネル型MOSトランジスタ)が使用されている。NMOSトランジスタは、PMOSトランジスタ(Pチャネル型MOSトランジスタ)に比べて半導体チップ上の専有面積が小さく、オン抵抗等の特性が良好である。
図9は、ハイサイドNMOSトランジスタを使用した出力回路の回路図である。入力電圧VIN(電源電圧)が印加される入力端子INと、接地電圧0Vが印加される接地端子GNDの間に、直列にハイサイドNMOSトランジスタM1とロウサイドNMOSトランジスタM2が接続されている。出力回路の動作時には、ハイサイドNMOSトランジスタM1のドレインに入力電圧VINが印加される。ハイサイドNMOSトランジスタM1のソース及びバックゲートはロウサイドNMOSトランジスタM2のドレインに接続されている。ロウサイドNMOSトランジスタM2のソースは接地される。
ハイサイドNMOSトランジスタM1のゲートはハイサイド駆動回路1からの駆動信号によって駆動される。ハイサイド駆動回路1は、直列接続された駆動用PMOSトランジスタM3と駆動用NMOSトランジスタM4からなる第1のインバータと、この第1のインバータの前段に設けられ、直列接続された駆動用PMOSトランジスタM5と駆動用NMOSトランジスタM6からなる第2のインバータを備える。
第1のインバータの駆動用PMOSトランジスタM3のソース及びバックゲートは共通接続されて、ブートストラップ端子BTに接続され、ブートストラップ電圧VBTが印加される。駆動用PMOSトランジスタM3のドレインはハイサイドNMOSトランジスタM1のゲートに接続されている。駆動用NMOSトランジスタM4のソースはハイサイドNMOSトランジスタM1のソースに接続されている。
第2のインバータの駆動用PMOSトランジスタM5と駆動用NMOSトランジスタM6についても、第1のインバータと同様に構成されている。なお、ロウサイドNMOSトランジスタM2のゲートはロウサイド駆動回路4からの駆動信号によって駆動される。
ブートストラップ回路2は、ハイサイドNMOSトランジスタM1のソース電圧VSを高電圧側にシフトさせたブートストラップ電圧VBTを生成する回路であり、コンデンサC、レギュレータ回路3、充電用ダイオードD1から構成される。コンデンサCは、LSIの外部に取り付けられる部品であって、ハイサイドNMOSトランジスタM1のソースが接続されたスイッチング端子SWとブートストラップ端子BTの間に接続されている。
レギュレータ回路3は入力電圧VIN(例えば、12V)から所定のレギュレータ電圧Vreg(例えば、5V)を生成する。このレギュレータ電圧Vregは充電用ダイオードD1を介してブートストラップ端子VBTに印加される。
これにより、ハイサイドNMOSトランジスタM1のソース電圧VSを高電圧側にレギュレータ電圧Vregだけシフトさせたブートストラップ電圧VBTが生成され、ブートストラップ端子BTに出力される。(ただし、充電用ダイオードD1の順方向電圧は無視する。)
すなわち、ハイサイドNMOSトランジスタM1がオフの時は、コンデンサCは充電用ダイオードD1からの順方向電流により充電されることにより、ブートストラップ電圧VBTは、VS(=0V)+Vreg=Vregになる。一方、ハイサイドNMOSトランジスタM1がオンの時は、充電用ダイオードD1は逆バイアスされ、ブートストラップ電圧VBTは、VS(=VIN)+Vregになる。
したがって、このブートストラップ電圧VBTを用いてハイサイド駆動回路1を動作させることで、ハイサイドNMOSトランジスタM1をスイッチングすることができる。すなわち、ハイサイドNMOSトランジスタM1がオンし、ロウサイドNMOSトランジスタM2がオフすると、スイッチング端子SWから入力電圧VINが出力される。一方、ハイサイドNMOSトランジスタM1がオフし、ロウサイドNMOSトランジスタM2がオンすると、スイッチング端子SWから接地電圧0Vが出力される。
このようなハイサイドNMOSトランジスタを使用した出力回路は、特許文献1に記載されている。
特開2010−4198号公報
ところで、一般にLSIにおいては、その動作停止時に静電破壊試験が行われる。しかしながら、上述のハイサイドNMOSトランジスタM1を使用した出力回路では、その動作停止時において、ブートストラップ端子BTを接地し、入力端子IN(つまり、ハイサイドNMOSトランジスタM1のドレイン)に正のサージ電圧が印加される場合の静電破壊試験における静電破壊耐性が低いという問題がある。
また、ハイサイドNMOSトランジスタM1を使用した出力回路に限らず、出力トランジスタに直接接続された端子と、出力回路の駆動回路に電源を供給する端子の間の静電破壊耐性が低いという問題がある。
本発明の出力回路は、出力NMOSトランジスタ(M1)と、前記出力NMOSトランジスタ(M1)のドレインが接続された第1の端子(IN)と、出力回路の通常動作時に前記出力NMOSトランジスタ(M1)のソース電圧を所定電圧だけ高電圧側にシフトさせたブートストラップ電圧が印加される第2の端子(BT)と、ドレインが前記出力NMOSトランジスタのゲートに接続された駆動用PMOSトランジスタ(M3)と、バックゲート及びドレインが前記駆動用PMOSトランジスタ(M3)のバックゲート及びソースに接続され、ソースが前記第2の端子(BT)に接続されたリークパス遮断用PMOSトランジスタ(M7)を備える駆動回路(1A)と、前記出力NMOSトランジスタ(M1)のソースと前記第2の端子(BT)の間に接続された静電破壊保護素子(D2)と、前記第2の端子(BT)を基準に前記第1の端子(IN)に正のサージ電圧が印加された時に前記リークパス遮断用PMOSトランジスタ(M7)のゲート電圧を上げることによりオフ状態に設定し、出力回路の通常動作時には前記リークパス遮断用PMOSトランジスタ(M7)のゲート電圧を下げることによりオン状態に設定するゲート電圧制御回路(5、5A、5B、5C)と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の出力回路は、出力PMOSトランジスタ(M21)と、前記出力PMOSトランジスタ(M21)のドレインが接続された第1の端子(SW)と、第2の端子(IN−5V)と、ドレインが前記出力PMOSトランジスタ(M21)のゲートに接続された駆動用NMOSトランジスタ(M14)と、バックゲート及びドレインが前記駆動用NMOSトランジスタ(M14)のバックゲート及びソースに接続され、ソースが前記第2の端子(IN−5V)に接続されたリークパス遮断用NMOSトランジスタ(M17)を備える駆動回路(1C)と、前記出力PMOSトランジスタ(M21)のソースと前記第2の端子(IN−5V)の間に接続された静電破壊保護素子(D2)と、前記第2の端子(IN−5V)を基準に前記第1の端子(SW)に負のサージ電圧が印加された時に前記リークパス遮断用NMOSトランジスタ(M17)のゲート電圧を下げることによりオフ状態に設定し、出力回路の通常動作時には前記リークパス遮断用NMOSトランジスタ(M17)のゲート電圧を上げることによりオン状態に設定するゲート電圧制御回路(5D)と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ハイサイドNMOSトランジスタを使用した出力回路において、ゲート電荷のリークパスが遮断されるので、静電破壊耐性を向上させることができる。
また本発明によれば、ハイサイドNMOSトランジスタを使用した出力回路に限らず、出力トランジスタに直接接続された端子と、出力回路の駆動回路に電源を供給する端子を有する出力回路において、その静電破壊耐性性を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態における出力回路の回路図である。 本発明の第1の実施形態における駆動用PMOSトランジスタM3、リークパス遮断用M7の断面図である。 本発明の第2の実施形態における出力回路の回路図である。 本発明の第3の実施形態における出力回路の回路図である。 本発明の第4の実施形態における出力回路の回路図である。 比較例2の出力回路の回路図である。 本発明の第5の実施形態における出力回路の回路図である。 本発明の第5の実施形態における駆動用PMOSトランジスタM14、リークパス遮断用M17の断面図である。 従来例の出力回路の回路図である。 比較例1の出力回路の回路図である。 本発明の第6の実施形態における出力回路の回路図である。 本発明の第6の実施形態における駆動用PMOSトランジスタM3、リークパス遮断用M7の断面図である。
[比較例1の出力回路]
先ず、第1乃至第4の実施形態を説明する前に、比較例1の出力回路の静電破壊耐性に関する問題点を図10に基づいて説明する。この出力回路は、従来例の出力回路(図9)に静電破壊保護ダイオードD2を付加したものである。静電破壊保護ダイオードD2のアノードはハイサイドNMOSトランジスタM1のソースに接続され、そのカソードはブートストラップ端子BTに接続される。
この出力回路の動作停止状態で、ブートストラップ端子BTを接地し、入力端子IN(つまり、ハイサイドNMOSトランジスタM1のドレイン)に正のサージ電圧が印加される場合の静電破壊耐性を検討する。なお、出力回路が内蔵されたLSIの静電破壊試験では通常はLSIのプリント基板等への実装前に行われるので、外付けのコンデンサC2は取り付けられていない。
入力端子INに正のサージ電圧(例えば1000V)が印加されると、ハイサイドNMOSトランジスタM1のゲート・ソース間電圧VGSは、数式(1)のように、このサージ電圧をハイサイドNMOSトランジスタM1のゲート・ドレイン間容量CGDと、ゲート・ソース間容量CGSとによって分圧した値となるはずである。
VGS=VIN×CGD/(CGD+CGS) ・・・(1)
そして、ゲート・ソース間電圧VGSがしきい値電圧以上に高くなれば、ハイサイドNMOSトランジスタM1はオンし、静電破壊保護ダイオードD2を通してサージ電流がブートストラップ端子BTに抜かれることで、ハイサイドNMOSトランジスタM1の静電破壊耐性が向上することになる。
ところが、ハイサイドNMOSトランジスタM1のゲート電荷が抜ける2つのリークパスがあるために、ハイサイドNMOSトランジスタM1のゲート・ソース間電圧VGSは数式1から期待されるほど高くならない。第1のリークパスは、駆動用PMOSトランジスタM3に付随している寄生ダイオードPD1の順方向電流を介して、ハイサイドNMOSトランジスタM1のゲートからブートストラップ端子BTに抜けるパスである。
第2のリークパスは駆動用PMOSトランジスタM3のチャネル電流を介してブートストラップ端子BTに抜けるパスである。この点について詳しくする。駆動用PMOSトランジスタM3の前段に設けられている第2のインバータの駆動用PMOSトランジスタM5及び駆動用NMOSトランジスタM6には、それぞれ寄生ダイオードPD2、PD3が付随している。寄生ダイオードPD2、PD3は直列に接続されている。
入力端子INに正のサージ電圧が印加され、ハイサイドNMOSトランジスタM1がオンしたとする。すると、静電破壊保護ダイオードD2を通してサージ電流がブートストラップ端子BTに流れ込む。この時、静電破壊保護ダイオードD2の順方向電圧(例えば、4V)が生じる。そのため、ハイサイドNMOSトランジスタM1のソース電圧は、ブートストラップ端子の電圧に対してその分高くなる。すると、寄生ダイオードPD2、PD3がオンする。
寄生ダイオードPD3がオンすると、駆動用PMOSトランジスタM5及び駆動用NMOSトランジスタM6で構成された第2のインバータの出力はハイサイドNMOSトランジスタM1のソース電圧に対して例えば2V低くなる。これに対して、ハイサイドNMOSトランジスタM1のゲート電圧はハイサイドNMOSトランジスタM1のソース電圧に対して高くなる。これにより、駆動用PMOSトランジスタM3のゲート・ソース間電圧がそのしきい値電圧以上になると、駆動用PMOSトランジスタM3はオンし、ゲート電荷の第2のリークパスが形成されることになる。
このように、ハイサイドNMOSトランジスタM1のゲート電荷が抜ける2つのリークパスがあるため、入力端子INに正のサージ電圧が印加された時にハイサイドNMOSトランジスタM1のゲート・ソース間電圧VGSは十分高くならない。そして、ハイサイドNMOSトランジスタM1がオンしないと、そのドレイン電圧が下がらないので、ハイサイドNMOSトランジスタM1は終にはブレークダウンを起こし、破壊に至ることになる。
[第1の実施形態]
そこで、本発明の第1の実施形態は、上記比較例1における駆動用NMOSトランジスタM3の寄生ダイオードPD1による第1のリークパス及び、駆動用NMOSトランジスタM3のチャネル電流による第2のリークパスの両方を遮断することで、入力端子INに正のサージ電圧が印加された時にハイサイドNMOSトランジスタM1を速やかにオンさせ、静電破壊対耐性を向上させるものである。
図1は本発明の第1の実施形態における出力回路の回路図である。図2は本発明の第1の実施形態における駆動用PMOSトランジスタM3、リークパス遮断用PMOSトランジスタM7の断面図である。
本実施形態の出力回路は、図1に示すように、比較例1の出力回路に対して、リークパス遮断用PMOSトランジスタM7と、ゲート電圧制御回路5を新たに追加したものである。ゲート電圧制御回路5は、ブートストラップ端子BT(本発明の「第2の端子」の一例)を基準に入力端子IN(本発明の「第1の端子」の一例)に正のサージ電圧が印加された時に、リークパス遮断用PMOSトランジスタM7のゲート電圧を上げることによりオフ状態に設定し、出力回路の通常動作時にはリークパス遮断用PMOSトランジスタM7のゲート電圧を下げることによりオン状態に設定する回路である。
すなわち、ハイサイド駆動回路1Aの駆動用PMOSトランジスタM3のドレインは、ハイサイドNMOSトランジスタM1のゲートに接続されている。そして新たに追加されたリークパス遮断用PMOSトランジスタM7のバックゲート及びドレインは共通接続され、駆動用PMOSトランジスタM3の共通接続されたバックゲート及びソースに接続され、ソースはブートストラップ端子BTに接続される。
ゲート電圧制御回路5は、PMOSトランジスタM8とNMOSトランジスタM9をハイサイドNMOSトランジスタM1のゲートとソースの間に直列接続してなる一種のインバータで構成される。PMOSトランジスタM8のソースはハイサイドNMOSトランジスタM1のゲートに接続され、NMOSトランジスタM9のソースはハイサイドNMOSトランジスタM1のソースに接続される。
つまり、このインバータには、ハイサイドNMOSトランジスタM1のゲート電圧と、ハイサイドNMOSトランジスタM1のソース電圧が動作電圧として印加される。また、このインバータの入力端子はブートストラップ端子BTに接続される。そして、このインバータの出力がリークパス遮断用PMOSトランジスタM7のゲートに印加されるようになっている。
次に、上記構成によりハイサイドNMOSトランジスタM1のゲート電荷の第1及び第2のリークパスが遮断されることを説明する。先ず、寄生ダイオードPD1による第1のリークパスについては、リークパス遮断用PMOSトランジスタM7に付随する寄生ダイオードPD4により、寄生ダイオードPD1からの順方向電流が遮断される。
この点について図2を用いて説明する。図示のように、P型半導体基板10上に第1のN型ウエル11が形成され、この第1のN型ウエル11の表面に駆動用PMOSトランジスタM3のP+型のソース層12、P+型のドレイン層13が形成されている。第1のN型ウエル11は駆動用PMOSトランジスタM3のバックゲートを構成しており、その表面にN+型のコンタクト層14が形成されている。P+型のドレイン層12は、ハイサイドNMOSトランジスタM1のゲートに接続される。P+型のソース層13とN+型のコンタクト層14とは配線により共通接続される。
一方、P型半導体基板10上に第2のN型ウエル15が形成され、この第2のN型ウエル15の表面にリークパス遮断用PMOSトランジスタM7のP+型のドレイン層17、P+型のソース層18が形成されている。第2のN型ウエル15はリークパス遮断用PMOSトランジスタM7のバックゲートを構成しており、その表面にN+型のコンタクト層16が形成されている。P+型のソース層18は、ブートストラップ端子BTに接続される。P+型のドレイン層17とN+型のコンタクト層16とは配線により共通接続される。そして、ドレイン層17及びN+型のコンタクト層16は、駆動用PMOSトランジスタM3のP+型のソース層13とN+型のコンタクト層14に配線を介して接続される。
そして、駆動用PMOSトランジスタM3の第1のウエル11の中には、P+型のドレイン層12をアノードとし、第1のN型ウエル11/N+型のコンタクト層14をカソードとする寄生ダイオードPD1が形成される。また、リークパス遮断用PMOSトランジスタM7の第2のウエル15の中には、P+型のソース層18をアノードとし、第2のN型ウエル15/N+型のコンタクト層16をカソードとする寄生ダイオードPD2が形成される。この場合、寄生ダイオードPD1、PD4はカソードが共通接続される形で接続される。したがって、寄生ダイオードPD4により、寄生ダイオードPD1を経由するハイサイドNMOSトランジスタM1のゲート電荷の第1のリークパスが遮断される。なお、第1のN型ウエル11と第2のN型ウエル15とは1つのNウエルに一体化されてもよい。
次に、駆動用PMOSトランジスタM3のチャネル電流による第2のリークパスの遮断について説明する。ブートストラップ端子BTを基準に入力端子INに正のサージ電圧が印加されたとする。この場合、ブートストラップ端子BTの電圧を0Vとする。また、サージ電圧によりハイサイドNMOSトランジスタM1のゲート電圧が正方向に上昇し、ハイサイドNMOSトランジスタM1がオンし、静電破壊保護ダイオードD2を介してサージ電流が流れるとする。
すると、ゲート電圧制御回路5のPMOSトランジスタM8のゲート電圧はブートストラップ端子BTの電圧と同じ0Vであり、そのソース電圧はハイサイドNMOSトランジスタM1の上昇したゲート電圧であることから、PMOSトランジスタM8はオンする。一方、NMOSトランジスタM9のソースは、静電破壊保護ダイオードD2にサージ電流が流れるために0Vから正方向に上昇するから、NMOSトランジスタM9はオフする。これにより、ゲート電圧制御回路5からは、ハイサイドNMOSトランジスタM1のゲート電圧が印加されることになる。
ところで、比較例1において説明したように、この時、駆動用PMOSトランジスタM3はオン状態である。そうすると、リークパス遮断用PMOSトランジスタM7のバイアス状態は、ソース電圧が0V、ゲート電圧及びドレイン電圧がハイサイドNMOSトランジスタM1のゲート電圧と同じ正の電圧であるから、リークパス遮断用PMOSトランジスタM7はオフする。これにより、第2のリークパスが遮断される。
次に、出力回路の通常動作時について説明する。この場合は、リークパス遮断用PMOSトランジスタM7はオン状態であることが、ハイサイド駆動回路1Aを動作させる上で必要である。出力回路の通常動作しているから、ブートストラップ端子BTにはブートストラップ電圧VBTが生成されている。ブートストラップ電圧VBTは、前述のようにハイサイドNMOSトランジスタM1のソース電圧VSを高電圧側にレギュレータ電圧Vregだけシフトさせた電圧(VS+Vreg)である。
一方、ハイサイドNMOSトランジスタM1のゲート電圧はVS〜VBTの間で変化する。すると、ゲート電圧制御回路5のPMOSトランジスタM8はオフし、PMOSトランジスタM9はオンすることになる。これにより、ゲート電圧制御回路5からハイサイドNMOSトランジスタM1のソース電圧VSが出力され、リークパス遮断用PMOSトランジスタM7のゲートに印加される。
すると、リークパス遮断用PMOSトランジスタM7のゲート電圧はVS、ソース電圧はVBT(VS+Vreg)になるから、ゲート電圧はVreg(例えば5V)だけソース電圧より低くなり、しきい値電圧を例えば−1V程度に設定すればリークパス遮断用PMOSトランジスタM7をオンさせることができる。
[第2の実施形態]
本実施形態は、図3に示すように、第1の実施形態のゲート電圧制御回路5を別のゲート電圧制御回路5Aに置き換えたものである。ゲート電圧制御回路5Aは、入力端子INとハイサイドNMOSトランジスタM1のソースの間に直列接続されたコンデンサCX及び抵抗Rを含んで構成される。コンデンサCXの一端は入力端子INに接続される。抵抗Rの一端はハイサイドNMOSトランジスタM1のソースに接続される。そして、コンデンサCXと抵抗Rの接続点の電圧がリークパス遮断用PMOSトランジスタM7のゲートに印加される。
このコンデンサCXと抵抗Rからなる回路はRCタイマーと呼ばれる回路であり、入力端子INに正のサージ電圧が印加された時に、前記接続点の電圧が瞬間的に上昇し、その後、RC時定数によって決まる時間に応じて、当該電圧はコンデンサCXの放電により減衰していく。すると、リークパス遮断用PMOSトランジスタM7のゲート電圧は上昇するので、リークパス遮断用PMOSトランジスタM7はオフする。これにより、第2のリークパスは遮断される。入力端子INに印加されるサージ電圧はパルス電圧であるから、RC時定数はこのサージ電圧の印加時間を考慮して決定される。
出力回路の通常動作時はリークパス遮断用PMOSトランジスタM7のゲートには抵抗Rを介してハイサイドNMOSトランジスタM1のソース電圧VSが印加されるので、リークパス遮断用PMOSトランジスタM7はオンする。しかし、抵抗Rが1MΩ以上と大きい場合は、リークパス遮断用PMOSトランジスタM7のオン状態が不安定になるおそれがある。
そこで、抵抗Rと並列に接続され、ゲートがブートストラップ端子BTに接続されたバイパス用NMOSトランジスタM10を設けることが好ましい。バイパス用NMOSトランジスタM10は、通常動作時にはオン状態となり、抵抗Rに対する低インピーダンスのバイパス経路を提供し、リークパス遮断用PMOSトランジスタM7のゲートにソース電圧VSを低インピーダンスで供給する。これにより、リークパス遮断用PMOSトランジスタM7のオン状態が安定する。また、サージ電圧印加時にはゲート電圧が0Vになるのでバイパス用NMOSトランジスタM10はオフし、RCタイマーの動作に影響を与えないようになっている。
また、本実施形態においては、RCタイマーを用いて、サージ電圧印加時にリークパス遮断用PMOSトランジスタM7をオフさせているが、この時にリークパス遮断用PMOSトランジスタM7に過大な電圧が印加されると、リークパス遮断用PMOSトランジスタM7のゲート絶縁膜が破壊するおそれがある。そこで、リークパス遮断用PMOSトランジスタM7に印加される電圧をクランプするためのクランプ用ダイオードD3を設けることが好ましい。このクランプ用ダイオードD3は、リークパス遮断用PMOSトランジスタM7のゲートとハイサイドNMOSトランジスタM1のソースの間に接続される。
[第3の実施形態]
本実施形態は、図4に示すように、第1の実施形態のゲート電圧制御回路5を別のゲート電圧制御回路5Bに置き換えたものである。ゲート電圧制御回路5Bは、第2の実施形態のRCタイマーに、ハイサイドNMOSトランジスタM1のゲート電圧を昇圧するために、第2のコンデンサCX2及びゲート昇圧用NMOSトランジスタM11を追加したものである。
RCタイマーは、入力端子INと出力NMOSトランジスタM1のソースの間に直列接続された第1のコンデンサCX1及び抵抗Rで構成される。第1のコンデンサCX1と抵抗Rとの接続点の電圧はリークパス遮断用PMOSトランジスタM7のゲートに印加される。なお、第2の実施形態と同様にバイパス用NMOSトランジスタM10を設けることが好ましい。
そして、第2のコンデンサCX2及びゲート昇圧用NMOSトランジスタM11は
入力端子INとハイサイドNMOSトランジスタM1のゲートの間に直列に接続される。このゲート昇圧用NMOSトランジスタM11のゲートには第1のコンデンサCX1と抵抗Rの接続点の電圧が印加される。
ゲート電圧制御回路5Bは、RCタイマーを利用して、ゲート昇圧用NMOSトランジスタM11をスイッチングさせている。すなわち、入力端子INに正のサージ電圧が印加されると、RCタイマーにより、ゲート昇圧用NMOSトランジスタM11のゲート電圧が瞬間的に上昇し、ゲート昇圧用NMOSトランジスタM11がオンする。これにより、第2のコンデンサCX2による容量結合効果により、ハイサイドNMOSトランジスタM1のゲート電圧が上昇し、ハイサイドNMOSトランジスタM1がオンするのを補助する。
また、通常動作時には、ゲート昇圧用NMOSトランジスタM11のゲート電圧はハイサイドNMOSトランジスタM1のソース電圧VSであり、そのソース電圧VSはハイサイドNMOSトランジスタM1のゲート電圧(VS〜VBT)であるので、ゲート昇圧用NMOSトランジスタM11はオフ状態となる。これにより、通常動作時において第2のコンデンサCX2が出力回路の動作に影響を与えるのを防止している。
[第4の実施形態]
本実施形態は、図5に示すように、第1の実施形態のゲート電圧制御回路5を別のゲート電圧制御回路5Cに置き換えたものである。ゲート電圧制御回路5Cは、第2の実施形態のコンデンサCXの代わりに、ダイオード群を用いて第2のリークパスを遮断する機能を実現するものである。
ゲート電圧制御回路5Cは、ダイオードD3、D4、D5、D6を直列接続してなる第1のダイオード群と、第1の抵抗R1を備える。第1のダイオード群と第1の抵抗R1は、入力端子INとハイサイドNMOSトランジスタM1のソースの間に直列接続され、第1ダイオード群と第1の抵抗R1の接続点の電圧がリークパス遮断用PMOSトランジスタM7のゲートに印加される。
ダイオードD3、D4、D5、D6は同じ向きに接続され、ダイオードD3のカソードは入力端子INに接続され、ダイオードD6のアノードは抵抗R1に接続される。ダイオードD3、D4、D5、D6の逆方向耐圧を例えば5Vとする。入力端子INに正のサージ電圧が印加され、20V以上になると、第1ダイオード群は導通し抵抗R1に電流が流れる。すると、第1ダイオード群と第1の抵抗R1の接続点の電圧は、上昇し、リークパス遮断用PMOSトランジスタM7がオフする。これにより、駆動用PMOSトランジスタM3のチャネル電流による第2のリークパスを遮断することができる。ダイオードD3、D4、D5、D6はツエナーダイオードであることが好ましい。
また、第2の実施形態と同様にバイパス用NMOSトランジスタM10を設けることが好ましい。
また、第3の実施形態と同様に、ハイサイドNMOSトランジスタM1のゲート電圧を上昇させる機能を実現するために、複数のダイオードD3、D4、D5、D7を直列接続してなる第2のダイオード群、ダイオードD8、第2の抵抗R2を設けることが好ましい。第2のダイオード群とダイオードD8は、入力端子INとハイサイドNMOSトランジスタM1のゲートの間に直列に接続され、第2の抵抗2は、ハイサイドNMOSトランジスタM1のゲートとソースの間に接続される。
ダイオードD3、D4、D5、D7は同じ向きに接続され、その一端のダイオードD3のカソードは入力端子INに接続される。ダイオードD8は、ダイオードD3、D4、D5、D7とは逆向きになっている。ダイオードD8のアノードは第2のダイオード群の他端のダイオードD7のアノードに接続され、ダイオードD8のカソードはハイサイドNMOSトランジスタM1のゲートに接続される。
ダイオードD3、D4、D5、D7の逆方向耐圧を例えば5Vとする。入力端子INに正のサージ電圧が印加され、20V以上になると、第2ダイオード群は導通し抵抗R2に電流が流れる。すると、ハイサイドNMOSトランジスタM1のゲート電圧は上昇する。
ダイオードD8を設けるのは、通常動作時にハイサイドNMOSトランジスタM1がオンして、VIN=VSとなっている時、ハイサイドNMOSトランジスタM1のゲート電圧はVINより高くなる必要があるためである。
ダイオードD3、D4、D5、D7、D8はツエナーダイオードであることが好ましい。また、ダイオードD3、D4、D5は第1のダイオード群と、第2のダイオード群とで共用されているが、第1のダイオード群と第2のダイオード群とは独立していてもよい。また、第1のダイオード群及び第2のダイオード群におけるダイオードの数は、適宜増減することができる。
[比較例2の出力回路]
第5の実施形態を説明する前に、比較例2の出力回路の静電破壊耐性に関する問題点を図6に基づいて説明する。比較例1(図9)の出力回路に限らず、ハイサイドNMOSトランジスタM1を使用した出力回路に限らず、出力トランジスタに直接接続された端子と、出力回路の駆動回路に電源を供給する端子の間の静電破壊耐性が低いという問題がある。
図6に示すように、比較例2の出力回路においては、入力端子INとスイッチング端子SWの間に出力PMOSトランジスタM21が接続され、スイッチング端子SWと接地端子GNDの間にダイオードD9接続される。つまり、出力PMOSトランジスタM21のソースは入力端子INに接続され、そのドレインはスイッチング端子SWに接続される。
出力PMOSトランジスタM21のゲートは駆動回路1Bからの駆動信号によって駆動される。駆動回路1Bは、比較例1のハイサイド駆動回路1と同様に、直列接続された駆動用PMOSトランジスタM13と駆動用NMOSトランジスタM14からなる第1のインバータと、この第1のインバータの前段に設けられ、直列接続された駆動用PMOSトランジスタM15と駆動用NMOSトランジスタM16からなる第2のインバータを備える。
第1のインバータの駆動用PMOSトランジスタM13のソース及びバックゲートは共通接続されて、入力端子INに接続され、入力電圧VINが印加される。駆動用PMOSトランジスタM13のドレインはPMOSトランジスタM1のゲートに接続されている。駆動用NMOSトランジスタM14のソースは端子IN−5Vに接続され。端子IN−5Vの電圧は入力電圧VINより低い電圧(例えば、5Vだけ低い)である。これにより、この出力回路ではブートストラップ回路が不要になっている。
第2のインバータの駆動用PMOSトランジスタM15と駆動用NMOSトランジスタM16についても、第1のインバータと同様に構成されている。
また、入力端子INと端子IN−5Vとの間に静電破壊保護ダイオードD2が接続される。この出力回路によれば、駆動回路1Bからの駆動信号に応じて出力PMOSトランジスタM21がオン/オフすることにより、スイッチング端子SWに出力信号VSWが得られる。
この出力回路において、端子IN−5Vを基準にスイッチング端子SWに負のサージ電圧が印加された時には、寄生ダイオードD11、D12、D13により、比較例1と同様に、出力PMOSトランジスタM21のゲート電荷のリークパスの問題が発生する。
すなわち、サージ電圧が印加されると、前述のゲート・ドレイン間容量CGDとゲート・ソース間容量CGSの容量結合効果により、出力PMOSトランジスタM21のゲート電圧は下がり、出力PMOSトランジスタM21はオンしようとする。ところが、駆動用NMOSトランジスタM14の寄生ダイオードPD11による第1のリークパス及び、駆動用NMOSトランジスタM14のチャネル電流による第2のリークパスが存在するために、出力PMOSトランジスタM21のゲート電圧は十分下がらない。そして、出力PMOSトランジスタM21がオンしないと、そのドレイン電圧が下がらないので、出力PMOSトランジスタM21は終にはブレークダウンを起こし、破壊に至ることになる。
[第5の実施形態]
そこで、本発明の第5の実施形態は、上記比較例2における駆動用NMOSトランジスタM14の寄生ダイオードPD11による第1のリークパス及び、駆動用NMOSトランジスタM14のチャネル電流による第2のリークパスの両方を遮断することで、スイッチング端子SWに負のサージ電圧が印加された時に出力PMOSトランジスタM21を速やかにオンさせ、静電破壊対耐性を向上させるものである。
図7は本発明の第5の実施形態における出力回路の回路図である。図8は本発明の第5の実施形態における駆動用NMOSトランジスタM14、リークパス遮断用NMOSトランジスタM17の断面図である。
本実施形態の出力回路は、図7に示すように、比較例2の出力回路に対して、リークパス遮断用NMOSトランジスタM17と、ゲート電圧制御回路5Dを新たに追加したものである。ゲート電圧制御回路5Dは、端子IN−5V(本発明の「第2の端子」の一例)を基準にスイッチング端子SW(本発明の「第1の端子」の一例)に負のサージ電圧が印加された時に、リークパス遮断用NMOSトランジスタM17のゲート電圧を下げることによりオフ状態に設定し、出力回路の通常動作時にはPMOSトランジスタM7のゲート電圧を上げることによりオン状態に設定する回路である。
すなわち、駆動回路1Cの駆動用NMOSトランジスタM14のドレインは、出力PMOSトランジスタM21のゲートに接続されている。そして新たに追加されたリークパス遮断用NMOSトランジスタM17のバックゲート及びドレインは共通接続され、駆動用NMOSトランジスタM14の共通接続されたバックゲート及びソースに接続され、ソースは端子IN−5Vに接続される。
ゲート電圧制御回路5Dは、PMOSトランジスタM18とNMOSトランジスタM19を出力PMOSトランジスタM21のゲートとソースの間に直列接続してなる一種のインバータで構成される。PMOSトランジスタM18のソースは出力PMOSトランジスタM21のソース(入力端子IN)に接続され、NMOSトランジスタM19のソースは出力PMOSトランジスタM21のゲートに接続される。
つまり、このインバータには、出力PMOSトランジスタM21のゲート電圧と、出力PMOSトランジスタM21のソース電圧(入力電圧VIN)が動作電圧として印加される。また、このインバータの入力端子は端子IN−5Vに接続される。そして、このインバータの出力がリークパス遮断用NMOSトランジスタM17のゲートに印加されるようになっている。
次に、上記構成により出力PMOSトランジスタM21のゲート電荷の第1及び第2のリークパスが遮断されることを説明する。先ず、駆動用NMOSトランジスタ14の寄生ダイオードPD11による第1のリークパスについては、リークパス遮断用NMOSトランジスタM17に付随する寄生ダイオードPD14により、寄生ダイオードPD11からの順方向電流が遮断される。
この点について図8を用いて説明する。図示のように、P型半導体基板10の表面に、N型ウエル29が形成され、このN型ウエル29の中に、P型ウエル30、31が形成されている。
駆動用NMOSトランジスタM14のN+型のドレイン層22、N+型のソース層23は、P型ウエル30の表面に形成されている。P型ウエル30は駆動用PMOSトランジスタM14のバックゲートを構成しており、その表面にP+型のコンタクト層24が形成されている。つまり、駆動用NMOSトランジスタM14のバックゲートは、P型半導体基板10から電気的に分離されている。
N+型のドレイン層22は、出力PMOSトランジスタM21のゲートに接続される。N+型のソース層23とP+型のコンタクト層24とは配線により共通接続される。
一方、P型ウエル31の表面にリークパス遮断用NMOSトランジスタM17のN+型のドレイン層27、N+型のソース層28が形成されている。P型ウエル31はリークパス遮断用NMOSトランジスタM17のバックゲートを構成しており、その表面にP+型のコンタクト層26が形成されている。つまり、リークパス遮断用NMOSトランジスタM17のバックゲートは、P型半導体基板10から電気的に分離されている。
N+型のソース層28は端子IN−5Vに接続される。N+型のドレイン層27とP+型のコンタクト層26とは配線により共通接続される。そして、N+型のドレイン層27及びP+型のコンタクト層26は、駆動用NMOSトランジスタM14のN+型のドレイン層23及びP+型のコンタクト層24に配線を介して接続される。
そして、駆動用NMOSトランジスタM14の形成領域において、P型ウエル30の中に、N+型のドレイン層22をカソードとし、P型ウエル30/P+型のコンタクト層24をアノードとする寄生ダイオードPD11が形成される。また、リークパス遮断用NMOSトランジスタM17の形成領域において、N+型のソース層28をカソードし、P型ウエル31/P+型のコンタクト層26をアノードとする寄生ダイオードPD14が形成される。この場合、寄生ダイオードPD11、PD14はアノードが共通接続される形で接続される。
したがって、寄生ダイオードPD14により、寄生ダイオードPD11を経由する出力PMOSトランジスタM11のゲート電荷の第1のリークパスが遮断される。なお、P型ウエル30、31は1つのP型ウエルに一体化されてもよい。
次に、駆動用NMOSトランジスタM14のチャネル電流による第2のリークパスの遮断について説明する。端子IN−5Vを基準にスイッチング端子SWに負のサージ電圧が印加されたとする。この場合、入力端子IN−5Vの電圧を0Vとする。また、サージ電圧により出力PMOSトランジスタM21のゲート電圧が負方向に下降し、出力PMOSトランジスタM21がオンし、静電破壊保護ダイオードD2を介してサージ電流が流れるとする。
すると、ゲート電圧制御回路5DのNMOSトランジスタM19のゲート電圧は、端子IN−5Vの電圧と同じ0Vであり、そのソース電圧は出力PMOSトランジスタM21の下降したゲート電圧であることから、NMOSトランジスタM19はオンする。
一方、PMOSトランジスタM18のソースは、静電破壊保護ダイオードD2にサージ電流が流れるために0Vから負方向に下降するから、PMOSトランジスタM18はオフする。これにより、ゲート電圧制御回路5Dからは、出力PMOSトランジスタM21のゲート電圧が出力され、リークパス遮断用NMOSトランジスタM17のゲートに印加されることになる。
ところで、比較例2において説明したように、この時、駆動用NMOSトランジスタM14はオン状態である。そうすると、リークパス遮断用NMOSトランジスタM17のバイアス状態は、ソース電圧が0V、ゲート電圧及びドレイン電圧が出力PNMOSトランジスタM1のゲート電圧と同じ負の電圧であるから、リークパス遮断用NMOSトランジスタM17はオフする。これにより、第2のリークパスが遮断される。
次に、出力回路の通常動作時について説明する。この場合は、リークパス遮断用NMOSトランジスタM17はオン状態であることが、駆動回路1Cを動作させる上で必要である。
この時、ゲート電圧制御回路5DのPMOSトランジスタM18のゲート電圧は電圧VIN−5Vであり、そのソース電圧は入力電圧VINである。前述のように、電圧VIN−5Vは入力電圧VINより低く設定されるから、PMOSトランジスタM18はオンする。一方、NMOSトランジスタM19のゲート電圧は電圧VIN−5V、そのソース電圧はVIN−5V〜VINであるから、NMOSトランジスタM19はオフする。
これにより、ゲート電圧制御回路5Dからは、入力電圧VINが出力され、リークパス遮断用NMOSトランジスタM17のゲートに印加されることになる。リークパス遮断用NMOSトランジスタM17のソース電圧は電圧VIN−5Vであるから、リークパス遮断用NMOSトランジスタM17はオンする。これにより、駆動回路1Cを正常に動作させることができる。
なお、第5の実施形態におけるゲート電圧制御回路5Dは、第2、第3及び第4の実施形態におけるゲート電圧制御回路5A,5B,5Cで置き換えることができる。
[第6の実施形態]
本実施形態は、第1の実施形態における駆動用PMOSトランジスタM3とリークパス遮断用PMOSトランジスタM7の接続順序を逆にしたものである。すなわち、図11、図12に示すように、駆動用PMOSトランジスタM3のバックゲート及びソースはブートストラップ端子BT側に接続され、リークパス遮断用PMOSトランジスタM7のソースは、駆動用PMOSトランジスタM3のドレインに接続される。リークパス遮断用PMOSトランジスタM7のバックゲート及びドレインはハイサイドNMOSトランジスタM1のゲートに接続される。この場合、寄生ダイオードPD1、PD4のアノードは共通接続される。
これにより、第1の実施形態と同様に、駆動用NMOSトランジスタM3の寄生ダイオードPD1による第1のリークパス及び、駆動用NMOSトランジスタM3のチャネル電流による第2のリークパスの両方を遮断することで、入力端子INに正のサージ電圧が印加された時にハイサイドNMOSトランジスタM1を速やかにオンさせ、静電破壊対耐性を向上させることができる。
また、通常動作時にはリークパス遮断用PMOSトランジスタM7がオンすることにより、ハイサイド駆動回路を正常に動作させることができる。なお、第1乃至第4の実施形態においても同様に駆動用PMOSトランジスタM3とリークパス遮断用PMOSトランジスタM7の接続順序を逆にすることができる。第5の実施形態においても、駆動用NMOSトランジスタM14、リークパス遮断用NMOSトランジスタM17の接続順序を逆にすることができる。
なお、第1乃至第4の実施形態において、ロウサイド側におけるロウサイド駆動回路4についても同じ回路構成(リークパス遮断用PMOSトランジスタM7及びゲート電圧制御回路5、5A、5B、5C)を用いることができる。この場合、第1乃至第4の実施形態のハイサイド側と同様の作用により、ロウサイドNMOSトランジスタM2が接続されたスイッチング端子SWと、ロウサイド駆動回路4の高電圧側の電源を供給するレギュレータ3の出力端子(不図示)との間の静電破壊耐性の向上の効果がある。
すなわち、レギュレータ3の出力端子は、ブートストラップ端子BTに対応し、スイッチング端子SWは入力端子INに対応する。ロウサイドNMOSトランジスタM2はハイサイドNMOSトランジスタM1に対応する。また、第1乃至第4の実施形態の静電破壊保護ダイオードD2に対応する静電破壊ダイオードは、レギュレータ3の出力端子と接地端子GNDの間に接続される。
M1 ハイサイドNMOSトランジスタ
M2 ロウサイドNMOSトランジスタ
M3,M5 駆動用PMOSトランジスタ
M4,M6 駆動用NMOSトランジスタ
M7 リークパス遮断用PMOSトランジスタ
M13,M15 駆動用PMOSトランジスタ
M14,M16 駆動用NMOSトランジスタ
M17 リークパス遮断用NMOSトランジスタ
M21 出力PMOSトランジスタ
C コンデンサ D1 充電用ダイオード
D2 静電破壊保護ダイオード
BT ブートストラップ端子 SW スイッチング端子
IN 入力端子 GND 接地端子
1A ハイサイド駆動回路 2 ブートストラップ回路
3 レギュレータ回路 4 ロウサイド駆動回路
5、5A、5B、5C,5D ゲート電圧制御回路

Claims (11)

  1. 出力NMOSトランジスタ(M1)と、
    前記出力NMOSトランジスタ(M1)のドレインが接続された第1の端子(IN)と、
    出力回路の通常動作時に前記出力NMOSトランジスタ(M1)のソース電圧を所定電圧だけ高電圧側にシフトさせたブートストラップ電圧が印加される第2の端子(BT)と、
    ドレインが前記出力NMOSトランジスタのゲートに接続された駆動用PMOSトランジスタ(M3)と、バックゲート及びドレインが前記駆動用PMOSトランジスタ(M3)のバックゲート及びソースに接続され、ソースが前記第2の端子(BT)に接続されたリークパス遮断用PMOSトランジスタ(M7)を備える駆動回路(1A)と、
    前記出力NMOSトランジスタ(M1)のソースと前記第2の端子(BT)の間に接続された静電破壊保護素子(D2)と、
    前記第2の端子(BT)を基準に前記第1の端子(IN)に正のサージ電圧が印加された時に前記リークパス遮断用PMOSトランジスタ(M7)のゲート電圧を上げることによりオフ状態に設定し、出力回路の通常動作時には前記リークパス遮断用PMOSトランジスタ(M7)のゲート電圧を下げることによりオン状態に設定するゲート電圧制御回路(5、5A、5B、5C)と、を備えることを特徴とする出力回路。
  2. 前記ゲート電圧制御回路(5)は、前記出力NMOSトランジスタ(M1)のゲート電圧と、前記出力NMOSトランジスタ(M1)のソース電圧が動作電圧として印加され、入力端子に前記第2の端子が接続されたインバータを備え、このインバータの出力が前記リークパス遮断用PMOSトランジスタ(M7)のゲートに印加されることを特徴とする請求項1に記載の出力回路。
  3. 前記ゲート電圧制御回路(5A)は、前記第1の端子(IN)と前記出力NMOSトランジスタ(M1)のソースの間に直列接続されたコンデンサ(CX)及び抵抗(R)を備え、前記コンデンサ(CX)と前記抵抗(R)の接続点の電圧が前記リークパス遮断用PMOSトランジスタ(M7)のゲートに印加されることを特徴とする請求項1に記載の出力回路。
  4. 前記ゲート電圧制御回路(5A)は、前記抵抗(R)と並列に接続され、ゲートが前記第2の端子(BT)に接続されたバイパス用NMOSトランジスタ(M10)を備えることを特徴とする請求項3に記載の出力回路。
  5. 前記ゲート電圧制御回路(5A)は、前記リークパス遮断用PMOSトランジスタ(M7)のゲートと前記出力NMOSトランジスタ(M1)のソースの間に接続されたクランプ用ダイオード(D3)を備えることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の出力回路。
  6. 前記ゲート電圧制御回路(5B)は、前記第1の端子(IN)と前記出力NMOSトランジスタ(M1)のソースの間に直列接続された第1のコンデンサ(CX1)及び抵抗(R)と、
    前記第1の端子と前記出力NMOSトランジスタのゲートの間に直列に接続された第2のコンデンサ(CX2)及びゲート昇圧用NMOSトランジスタ(M11)と、を備え、前記第1のコンデンサ(CX1)と前記抵抗(R)の接続点の電圧が前記リークパス遮断用PMOSトランジスタ(M7)のゲート及び前記ゲート昇圧用NMOSトランジスタ(M11)のゲートに印加されることを特徴とする請求項1に記載の出力回路。
  7. 前記ゲート電圧制御回路(5C)は、複数のダイオード(D3、D4、D5、D6)を直列接続してなる第1のダイオード群と、第1の抵抗(R1)を備え、前記第1のダイオード群と前記第1の抵抗(R1)は、前記第1の端子(IN)と前記出力NMOSトランジスタ(M1)のソースの間に直列接続され、前記第1ダイオード群と前記第1の抵抗(R1)の接続点の電圧が前記リークパス遮断用PMOSトランジスタ(M7)のゲートに印加されることを特徴とする請求項1に記載の出力回路。
  8. 前記ゲート電圧制御回路(5C)は、前記第1の抵抗(R1)と並列に接続され、ゲートが前記第2の端子(BT)に接続されたバイパス用NMOSトランジスタ(M10)を備えることを特徴とする請求項7に記載の出力回路。
  9. 前記ゲート電圧制御回路(5C)は、複数のダイオード(D3、D4、D5、D7)を直列接続してなる第2のダイオード群、ダイオード(D8)及び第2の抵抗(R2)を備え、前記第2のダイオード群と前記ダイオード(D8)は、前記第1の端子(IN)と前記出力NMOSトランジスタ(M1)のゲートの間に直列に接続され、前記第2の抵抗(R2)は、前記出力NMOSトランジスタ(M1)のゲートとソースの間に接続され、前記複数のダイオード(D3、D4、D5、D7)の一端のダイオード(D3)のカソードは前記第1の端子(IN)に接続され、前記ダイオード(D8)のアノードは前記第2のダイオード群(D3、D4、D5、D7)の他端のダイオード(D7)のアノードに接続され、前記ダイオード(D8)のカソードは前記出力NMOSトランジスタ(M1)のゲートに接続されていることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の出力回路。
  10. 出力PMOSトランジスタ(M21)と、
    前記出力PMOSトランジスタ(M21)のドレインが接続された第1の端子(SW)と、
    第2の端子(IN−5V)と、
    ドレインが前記出力PMOSトランジスタ(M21)のゲートに接続された駆動用NMOSトランジスタ(M14)と、バックゲート及びドレインが前記駆動用NMOSトランジスタ(M14)のバックゲート及びソースに接続され、ソースが前記第2の端子(IN−5V)に接続されたリークパス遮断用NMOSトランジスタ(M17)を備える駆動回路(1C)と、
    前記出力PMOSトランジスタ(M21)のソースと前記第2の端子(IN−5V)の間に接続された静電破壊保護素子(D2)と、
    前記第2の端子(IN−5V)を基準に前記第1の端子(SW)に負のサージ電圧が印加された時に前記リークパス遮断用NMOSトランジスタ(M17)のゲート電圧を下げることによりオフ状態に設定し、出力回路の通常動作時には前記リークパス遮断用NMOSトランジスタ(M17)のゲート電圧を上げることによりオン状態に設定するゲート電圧制御回路(5D)と、を備えることを特徴とする出力回路。
  11. 前記ゲート電圧制御回路(5D)は、前記出力PMOSトランジスタ(M21)のゲート電圧と、前記出力PMOSトランジスタ(M21)のソース電圧が動作電圧として印加され、入力端子に前記第2の端子(IN−5V)が接続されたインバータを備え、このインバータの出力が前記リークパス遮断用NMOSトランジスタ(M17)のゲートに印加されることを特徴とする請求項10に記載の出力回路。
JP2012075473A 2012-03-29 2012-03-29 出力回路 Expired - Fee Related JP5805573B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012075473A JP5805573B2 (ja) 2012-03-29 2012-03-29 出力回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012075473A JP5805573B2 (ja) 2012-03-29 2012-03-29 出力回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013207619A JP2013207619A (ja) 2013-10-07
JP5805573B2 true JP5805573B2 (ja) 2015-11-04

Family

ID=49526288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012075473A Expired - Fee Related JP5805573B2 (ja) 2012-03-29 2012-03-29 出力回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5805573B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10461737B2 (en) * 2016-10-24 2019-10-29 Infineon Technologies Austria Ag Configurable clamp circuit
CN113328613B (zh) * 2021-05-31 2022-07-12 深圳能芯半导体有限公司 一种高侧nmos功率管预充电电路
CN114785099B (zh) * 2022-06-17 2022-09-13 深圳芯能半导体技术有限公司 一种栅极驱动电路

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW405295B (en) * 1995-10-10 2000-09-11 Int Rectifier Corp High voltage drivers which avoid -Vs fallure modes
JP2005295753A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 端子保護回路および同期整流型のスイッチング電源
TW200929783A (en) * 2007-12-26 2009-07-01 Princeton Technology Corp ESD protecting leading circuit
JP5278229B2 (ja) * 2009-07-31 2013-09-04 富士電機株式会社 半導体集積回路の保護装置および保護方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013207619A (ja) 2013-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108123596B (zh) 一种nmos开关管驱动电路
TWI431898B (zh) Power switching circuit
CN109004820B (zh) 适用于GaN功率器件高速栅驱动的开关自举充电电路
CN105633072B (zh) 静电保护电路以及半导体集成电路装置
US20080290841A1 (en) Charging Circuit for Bootstrap Capacitor and Integrated Driver Circuit Using Same
US7606082B2 (en) Semiconductor circuit, inverter circuit, semiconductor apparatus, and manufacturing method thereof
US20140368958A1 (en) Electrostatic protection circuit
JP5383426B2 (ja) 異常検出時急速放電回路
US20140307354A1 (en) Esd protection circuit
JP2010130822A (ja) 半導体装置
CN108233901B (zh) 自举二极管仿真器电路
US11114848B2 (en) ESD protection charge pump active clamp for low-leakage applications
JP2009130949A (ja) 電力供給制御回路
JP5805573B2 (ja) 出力回路
US7626429B2 (en) Driving circuit to drive an output stage
CN107968567B (zh) 一种nmos开关管驱动电路
JP2012222715A (ja) ドライバ回路
JP2021150532A (ja) 半導体装置
JP4830829B2 (ja) 絶縁ゲートトランジスタの駆動回路
US20210351177A1 (en) Semiconductor device
CN105448909A (zh) 自举电路
JP2007227697A (ja) 半導体装置および半導体集積装置
WO2017143998A1 (zh) 晶体管的驱动电路
JP2013191919A (ja) 出力回路
CN109194100B (zh) 一种栅极驱动电路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150818

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5805573

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees