JP5805048B2 - モータシステム、モータ制御装置、プログラム、及び、モータ制御方法 - Google Patents

モータシステム、モータ制御装置、プログラム、及び、モータ制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、モータシステム、モータ制御装置、プログラム、及び、モータ制御方法に関しており、特に、交流モータ(同期モータ)の駆動のために、PWM(pulse width modulation)制御と1パルス制御(矩形波電圧位相駆動)とを必要に応じて切り換えて用いる構成のモータシステム、及び、それに用いられるモータ制御装置、モータ制御プログラム、及び、モータ制御方法に関する。
PWM(pulse width modulation)制御と1パルス制御(矩形波電圧位相駆動)は、いずれも、インバータで交流モータ(例えば、同期モータ)を駆動する駆動方法として広く知られている技術である。PWM制御とは、1周期あたりに複数のパルスが含まれる波形の電圧又は電流を生成し、該パルスのパルス幅の変調により、疑似正弦波を生成する技術である(図1の左図参照)。1周期あたりに含まれるパルスの数及びパルス幅は、生成されるべき疑似正弦波の振幅に依存して決定される。一方、1パルス制御とは、1周期あたりに半周期のパルス幅を有する単一のパルスを有する矩形波になるように、各相の駆動電圧又は駆動電流を生成する駆動方式である(図1の右図参照)。
制御性の向上と電圧利用率の向上の観点から、交流モータの駆動に求められる電圧又は電流が低い場合にはPWM制御を用い、PWM制御において電圧飽和が発生する場合には1パルス制御を用いる技術が知られている。もっとも典型的には、電流制御によって得られた電圧振幅指令値が所定の閾値まで増大した場合に、モータ制御がPWM制御から1パルス制御に切り替えられる。ここで、電圧振幅指令値の閾値は、一般に、実際にインバータの出力の各相で発生可能な電圧よりも高く設定される(このような技術は、過変調と呼ばれる)。このような技術では、正弦波に近い電流・電圧が発生可能である限りPWM制御を用いて交流モータを駆動することで制御性を向上できる。その一方で、PWM制御では実現できないような大きなトルクが要求されている場合には、1パルス制御を用いて電圧利用率を高めることで大きなトルクを発生することができる。
上記の技術の一つの問題は、PWM制御と1パルス制御との間で制御を切り換える際にトルク変動、及び、それによる衝撃(トルクショック)が発生し得ることである。もっとも簡便には、制御を切り換える際、一方の制御において切り換え直前に用いられていた制御状態変数を、切り換え直後の他方の制御の制御状態変数の初期値として使用することが考えられる(例えば、特許文献1、2)。より具体的には、切り換え前後で電圧ベクトルの指令値(振幅指令値、位相指令値)を同一にすることが考えられる(例えば、特許文献3)。しかしながら、電圧ベクトルの指令値を同一にしても、実際にはトルク変動は避けられない。以下、その理由について詳細に説明する。
図2Aは、電圧振幅指令値が、制御をPWM制御から1パルス制御に切り換える閾値まで増大した時における、各相の相電圧指令を示す図である。図2Aでは、実際にインバータの出力の各相で発生可能な最大電圧に一致する場合の電圧振幅指令値が100%であり、かつ、閾値が148%である場合について、PWM制御における各相の相電圧指令及び1パルス制御における各相の相電圧指令を示している。ここで、太線波線が、PWM制御の相電圧指令を示しており、実線が1パルス制御の相電圧指令を示している。PWM制御においては、パルスの立ち上がり、立ち下がりの近傍において相電圧指令は正弦波状に変化する一方でパルスの中間部分では100%で飽和する。一方、1パルス制御では、相電圧指令が、パルスの各周期の前半において100%に、後半において−100%に設定される。
このような波形の相違に起因して、PWM制御から1パルス制御に切り換える瞬間に、たとえ電圧ベクトルの指令値に変化がなくても、各相の実電圧の基本波成分は変化してしまう。図2Bは、電圧振幅指令値が制御の切り換えの閾値に一致する場合のPWM制御の実電圧の基本波成分と、1パルス制御の実電圧の基本波成分を示すグラフである。ここで、太線波線が、PWM制御の実電圧の基本波成分の波形を示しており、実線が1パルス制御の実電圧の基本波成分の波形を示している。例えば、実際にインバータの出力の各相で発生可能な最大電圧を100%、制御の切り換えの閾値を148%とした場合、1パルス制御での基本波成分の振幅が127%(=4/π×100%)になる一方で、PWM制御での基本波成分は、計算によれば、123%になる。この例では、PWM制御と1パルス制御の間で制御を切り替えた場合、4%の差分に相当する電圧変化が発生し、トルク変動又はトルクショックの原因になる。
より詳細には、図3Aは、PWM制御から1パルス制御に切り換える場合の実際の電圧ベクトルの変化を示している。記号VPWMは、切り換え直前における電圧ベクトルを示しており、記号V1Pは、切り換え直後における電圧ベクトルを示している。理解を容易にするために、図3Aでは、電機子巻線抵抗、及び、リラクタンストルクを無視している。この場合、電圧ベクトルのq軸成分は、ωφ+ωLdIdになり、d軸成分は、−ωLqIqになる。ここで、φは電機子巻線への鎖交磁束、ωはロータ速度、Ldはd軸インダクタンス、Lqはq軸インダクタンス、Idはd軸電流、Iqはq軸電流を示している。
上述のように、PWM制御から1パルス制御への切り換えが行われた瞬間、実電圧の基本波成分が増加し、これにより、電圧ベクトルの大きさも増大する。この電圧ベクトルの大きさの増大により、q軸電流Iqも増大する。当業者には周知であるように、q軸電流IqはトルクTに対応しているので、結果として、トルクTも増大することになる。
一方、図3Bは、1パルス制御からPWM制御に切り換える場合の実際の電圧ベクトルの変化を示している。1パルス制御からPWM制御への切り換えが行われた瞬間、実電圧の基本波成分が減少し、これにより、電圧ベクトルの大きさも減少する。この電圧ベクトルの大きさの減少により、q軸電流Iqが減少し、結果として、トルクTも減少することになる。
なお、特許文献4は、1パルス制御がおこなわれる場合には、実際の電圧ベクトルが、出力されている出力トルクをPWM制御によって生成するための電圧ベクトルと相違する問題を指摘している。特に、特許文献4の図9は、PWM制御と1パルス制御の切り替え時の電圧ベクトルの変化を詳細に示している。このような問題に対応して、特許文献4は、1パルス制御を行っている間にPWM制御を行っていると仮定して算出した電圧ベクトルが制限電圧以下である場合に1パルス制御からPWM制御に切り換える技術を開示している。ここで、特許文献4では、電圧ベクトルをモデルによって推定しているため、電圧ベクトルに関するパラメータを全て推定する必要があり、そのモデル誤差はトルク変動増加につながる。また、モデル誤差に起因して、切り換え可能な電圧ベクトルの範囲も狭くなってしまう。
このような観点から、電圧ベクトルを徐々に変化させることで制御切り換え時におけるトルクショックを抑制する技術も提案されている。特許文献5は、電圧振幅を徐々に増加させることで、トルクショックを抑制する技術を開示している。また、特許文献6は、電圧振幅と電圧位相を徐々に変化させることで、トルク変動を抑制する技術を開示している。
しかしながら、発明者の検討によれば、上記の技術には、改良の余地がある。特に、電圧ベクトルを徐々に変化させる技術では、制御切り換え時におけるトルクショックを抑制できるかもしれないが、制御の切り換え中の制御性が悪化するという問題がある。電圧ベクトルを徐々に変化させる技術においては、制御の切り換えの電圧振幅指令値の閾値を増大させることで、トルクショックを低減するという目的を達成することができるかもしれない。しかしながら、電圧振幅指令値の閾値を増大させると、PWM制御により発生される波形が疑似正弦波から大きく相違することになり、制御性が悪くなる。
特開2007−143235号公報 特開2004−282803号公報 特開2004−7900号公報 特開2008−206383号公報 特開平11−285288号公報 特開2000−50686号公報
したがって、本発明の目的は、1パルス制御とPWM制御との間の切り換え時におけるトルク変動を抑制するとともに、制御の切り換え中の制御性の悪化の問題を解消するための技術を提供することにある。
本発明では、PWM制御と1パルス制御の間で制御が切り換えることで実電圧の振幅が変化したときに、同時に、実電圧の振幅の変化を補償するような角度だけ電圧位相を調節することでトルク変動を抑制する。ここで、本願の発明者の一つの発見は、電圧位相を不連続的に変化させても、電圧位相の調節量を適切に決定することによりトルク変動を抑制できることである。電圧位相の適切な変化量は、切り換え直前の電圧位相に依存している。制御の切り換え直前の電圧位相に応じて制御の切り換え時の電圧位相の調節量を決定することで、瞬時に制御の切り換えを完了するとともに、トルク変動を抑制することができる。制御の切り換えを瞬時に行えば、制御の切り換え中の制御性の悪化の問題は、原理的に発生しえない。
より具体的には、本発明の一の観点では、モータシステムが、交流モータと、交流モータを駆動するインバータと、複数の制御方法のうちから選択された制御方法によってインバータを制御する制御信号を生成する制御装置とを具備する。該複数の制御方法は、PWM(pulse width modulation)制御と1パルス制御とを含む。制御装置は、外部から与えられるトルク指令に応じて電圧振幅指令値及び電圧位相指令値を生成するトルク制御を行う。また、該制御装置は、PWM制御がインバータを制御する制御方法として選択された場合、電圧振幅指令値及び電圧位相指令値に応じたPWM制御によって制御信号を生成し、1パルス制御がインバータを制御する制御方法として選択された場合、電圧位相指令値に応じた1パルス制御によって制御信号を生成する。ここで、該制御装置は、インバータを制御する制御方法がPWM制御から1パルス制御に切り換えられたとき、切り換え直後の電圧位相指令値を、切り換え直前の電圧位相指令値を第1調節量だけ減じることで決定する。該第1調節量は、切り換え直前の電圧位相指令値に依存して決定される。
また、該制御装置は、インバータを制御する制御方法が1パルス制御からPWM制御に切り換えられたとき、切り換え直前の電圧位相指令値に第2調節量を加算して得られる値を切り換え直後の電圧位相指令値として決定する。該第2調節量は、切り換え直前の電圧位相指令値に依存して決定される。
第1調節量は、インバータを制御する制御方法がPWM制御から1パルス制御に切り換えられる直前の電圧位相指令値に示されている位相が進んでいるほど増大されることが好ましい。同様に、該第2調節量は、インバータを制御する制御方法が1パルス制御からPWM制御に切り換えられる直前の電圧位相指令値に示されている位相が進んでいるほど増大されることが好ましい。
制御装置は、インバータを制御する制御方法がPWM制御から1パルス制御に切り換えられる直前の電圧位相指令値と第1調節量の対応を示す第1テーブルを記憶する記憶手段を有しており、第1テーブルを用いて第1調節量を決定してもよい。同様に、制御装置は、インバータを制御する制御方法が1パルス制御からPWMパルス制御に切り換えられる直前の電圧位相指令値と第2調節量の対応を示す第2テーブルを記憶する記憶手段を有しており、第2テーブルを用いて第2調節量を決定してもよい。
上記の第1調節量は、下記式:
Figure 0005805048
を用いて決定してもよい。ここで、Δδは、第1調節量であり、δPWM は、インバータを制御する制御方法がPWM制御から1パルス制御に切り換えられる直前の電圧位相指令値であり、KOV1は、インバータを制御する制御方法がPWM制御から1パルス制御に切り換えられる電圧位相指令値の閾値に依存して決定される値である。
また、上記の第2調節量は、下記式:
Figure 0005805048
を用いて決定してもよい。ここで、Δδは、第2調節量であり、δ1P は、インバータを制御する制御方法が1パルス制御からPWM制御に切り換えられる直前の電圧位相指令値であり、KOV2は、インバータを制御する制御方法が1パルス制御からPWM制御に切り換えられる電圧位相指令値の閾値に依存して決定される値である。
本発明の他の観点では、交流モータを駆動するインバータを、PWM(pulse width modulation)制御と1パルス制御とを含む複数の制御方法のうちから選択された制御方法によってインバータを制御する制御信号を生成するモータ制御装置が提供される。該モータ制御装置は、外部から与えられるトルク指令に応じて電圧振幅指令値及び電圧位相指令値を生成するトルク制御を行う手段と、PWM制御がインバータを制御する制御方法として選択された場合、電圧振幅指令値及び電圧位相指令値に応じたPWM制御によって制御信号を生成する手段と、1パルス制御がインバータを制御する制御方法として選択された場合、電圧位相指令値に応じた1パルス制御によって制御信号を生成する手段と、インバータを制御する制御方法がPWM制御から1パルス制御に切り換えられたとき、切り換え直後の電圧位相指令値を、切り換え直前の電圧位相指令値を第1調節量だけ減じることで決定する手段とを具備する。第1調節量は、切り換え直前の電圧位相指令値に依存して決定される。このとき、当該モータ制御装置は、インバータを制御する制御方法が1パルス制御からPWM制御に切り換えられたとき、切り換え直前の電圧位相指令値に第2調節量を加算して得られる値を切り換え直後の電圧位相指令値として決定する手段を具備していてもよい。この場合、第2調節量は、切り換え直前の電圧位相指令値に依存して決定される。
本発明の更に他の観点では、交流モータを駆動するインバータを、PWM(pulse width
modulation)制御と1パルス制御とを含む複数の制御方法のうちから選択された制御方法によってインバータを制御する制御信号を生成するためのモータ制御方法が提供される。当該モータ制御方法は、外部から与えられるトルク指令に応じて電圧振幅指令値及び電圧位相指令値を生成するトルク制御を行うステップと、PWM制御がインバータを制御する制御方法として選択された場合、電圧振幅指令値及び電圧位相指令値に応じたPWM制御によって制御信号を生成するステップと、1パルス制御がインバータを制御する制御方法として選択された場合、電圧位相指令値に応じた1パルス制御によって制御信号を生成するステップと、インバータを制御する制御方法がPWM制御から1パルス制御に切り換えられたとき、切り換え直後の電圧位相指令値を、切り換え直前の電圧位相指令値を第1調節量だけ減じることで決定するステップとを具備する。該第1調節量は、切り換え直前の電圧位相指令値に依存して決定される。このとき、当該モータ制御方法は、更に、インバータを制御する制御方法が1パルス制御からPWM制御に切り換えられたとき、切り換え直前の電圧位相指令値に第2調節量を加算して得られる値を切り換え直後の電圧位相指令値として決定するステップを具備していてもよい。この場合、該第2調節量は、切り換え直前の電圧位相指令値に依存して決定される。
本発明の更に他の観点では、交流モータを駆動するインバータを、PWM(pulse width
modulation)制御と1パルス制御とを含む複数の制御方法のうちから選択された制御方法によってインバータを制御する制御信号を生成するためのプログラムが提供される。当該プログラムは、制御装置に、外部から与えられるトルク指令に応じて電圧振幅指令値及び電圧位相指令値を生成するトルク制御を行うステップと、PWM制御がインバータを制御する制御方法として選択された場合、電圧振幅指令値及び電圧位相指令値に応じたPWM制御によって制御信号を生成するステップと、1パルス制御がインバータを制御する制御方法として選択された場合、電圧位相指令値に応じた1パルス制御によって制御信号を生成する手段と、インバータを制御する制御方法がPWM制御から1パルス制御に切り換えられたとき、切り換え直後の電圧位相指令値を、切り換え直前の電圧位相指令値を第1調節量だけ減じることで決定するステップとを実行させる。該第1調節量は、切り換え直前の電圧位相指令値に依存して決定される。このとき、当該プログラムは、制御装置に、インバータを制御する制御方法が1パルス制御からPWM制御に切り換えられたとき、切り換え直前の電圧位相指令値に第2調節量を加算して得られる値を切り換え直後の電圧位相指令値として決定するステップを実行させてもよい。この場合、該第2調節量は、切り換え直前の電圧位相指令値に依存して決定される。
本発明によれば、1パルス制御とPWM制御との間の切り換え時におけるトルク変動を抑制するとともに、制御の切り換えを瞬時に(又は短時間で)行うための技術を提供することができる。
PWM制御によって生成される出力電圧の波形及びその基本波成分、並びに、1パルス制御によって生成される出力電圧の波形及びその基本波成分を示す図である。 PWM制御時の相電圧指令と、1パルス制御時の相電圧指令の切り換え前後の変化を示すグラフである。 PWM制御時の実電圧の基本波成分と、1パルス制御時の実電圧の基本波成分の切り換え前後の変化を示すグラフである。 PWM制御から1パルス制御への切り換えが行われた場合にトルク変動(トルクの増大)が発生する理由を示す電圧ベクトル図である。 1パルス制御からPWM制御への切り換えが行われた場合にトルク変動(トルクの減少)が発生する理由を示す電圧ベクトル図である。 本発明の一実施形態における、PWM制御から1パルス制御への制御の切り換え方法を示す電圧ベクトル図である。 本発明の一実施形態における、PWM制御から1パルス制御への制御の切り換え前後の相電圧指令の変化を示すグラフである。 本発明の一実施形態における、1パルス制御からPWM制御への制御の切り換え方法を示す電圧ベクトル図である。 PWM制御と1パルス制御の間の切り換え直前の電圧位相指令値δと、最適な調節量Δδ、Δδの関係の例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるモータシステムの構成を示すブロック図である。 図6のインバータコントローラで行われる演算の例を示す機能ブロック図である。 図6のインバータコントローラの電流PI制御で行われる演算の一例を示す機能ブロック図である。 電圧ベクトルの指令値を一定にしながらPWM制御と1パルス制御の間で制御を切り替えた場合のトルクと電圧位相の変化の例を示すグラフである。 本実施形態のモータ制御方法において、PWM制御と1パルス制御の間で制御を切り替えた場合のトルクと電圧位相の変化の例を示すグラフである。 本発明の他の実施形態における、PWM制御から1パルス制御への制御の切り換え方法を示す電圧ベクトル図である。 本発明の他の実施形態における、1パルス制御からPWM制御への制御の切り換え方法を示す電圧ベクトル図である。
以下では、まず、本発明の一実施形態におけるモータ制御方法、より具体的には、PWM制御と1パルス制御の間での制御の切り換え手順について説明する。
図4Aは、本発明の一実施形態における、PWM制御から1パルス制御への制御の切り換え方法を示す電圧ベクトル図である。図4Aにおいて、記号VPWMは、切り換え直前における電圧ベクトルを示しており、記号V1Pは、切り換え直後における電圧ベクトルを示している。また、記号δPWMは、切り換え直前における電圧位相(即ち、PWM制御が終了する時点での電圧位相)を示しており、記号δ1Pは、切り換え直後における電圧位相(即ち、1パルス制御が開始される時点での電圧位相)を示している。理解を容易にするために、図3A、図3Bと同様に、電機子巻線抵抗、及び、リラクタンストルクを無視している。ここで、φは電機子巻線への鎖交磁束、ωはロータ速度、Ldはd軸インダクタンス、Lqはq軸インダクタンス、Idはd軸電流、Iqはq軸電流を示している。図4Aにおいては、電圧位相は進み位相である場合に正であると定義されており、電圧位相が正である方向は反時計回りである。
上述の議論から理解されるように、PWM制御から1パルス制御への切り換えが行われた瞬間、実電圧の基本波成分が増加し、これにより、電圧ベクトルの大きさも増大する。図4Aにおいて、符号VPWM→1Pは、実電圧の基本波成分の増加により、大きさが増大した電圧ベクトルを示している。上述されているように、電圧ベクトルの大きさの増大は、トルクの増大を招く。
ここで、本実施形態のモータ制御方法では、PWM制御から1パルス制御への切り換え時に電圧位相を減少させることにより、トルクの増大が抑制される。電圧位相を減少させることはq軸電流Iqを減少させる作用があるので、実電圧の基本波成分の増加によるq軸電流Iqの増大を打ち消すことができる。図4Aにおいて、電圧位相の調節量(減少量)は、記号Δδで図示されている。図4Aのベクトル図から、原理的には、q軸電流Iqが変化しないように、即ち、トルク変動が発生しないように調節量Δδを決定可能できることは理解されよう。後述されるように、最適な調節量Δδは、PWM制御が終了する時点における電圧位相(又は、電圧位相指令値δ)に依存している。
図4Bは、PWM制御から1パルス制御に切り換えられる場合について、切り換えの直前の相電圧指令と、切り換えの直後の相電圧指令の変化を示すグラフである。PWM制御においては、パルスの立ち上がり、立ち下がりの近傍において相電圧指令は正弦波状に変化する一方でパルスの中間部分では100%で飽和する。一方、1パルス制御では、相電圧指令が、パルスの各周期の前半において100%に、後半において−100%に設定される。図4Bに図示されているように、PWM制御から1パルス制御に制御が切り換えられると、位相がΔδだけ遅延される。
ここで、本実施形態では、PWM制御から1パルス制御への切り換えの際に、電圧位相δの調整が、(徐々にではなく)瞬時に行われることに留意されたい。上記の特許文献5、6は、電圧振幅、電圧位相を徐々に変化させる技術を開示しているが、これは、制御の切り換えに時間がかかる原因となる上、それ自体がトルク変動の原因にすらなり得る。PWM制御から1パルス制御への切り換えが行われると、実電圧の電圧振幅は短時間で増大する。したがって、電圧位相の調節を徐々に行うことは、かえってトルク変動の原因になり得る。本実施形態では、不連続的に電圧位相指令δを制御することで、短時間で電圧位相を調節し、これにより、トルク変動が抑制される。詳細には、PWM制御から1パルス制御への切り換えが行われる場合、1パルス制御の開始後の最初の電圧位相指令値δ1P が、PWM制御の終了前の最後の電圧位相指令値δからΔδを減じることによって決定される。これにより、PWM制御から1パルス制御への切り換えを瞬時に行うことができる上、トルク変動も抑制することができる。更に、PWM制御から1パルス制御への切り換えを瞬時に行うことで、切り換え制御中の制御性の悪化の問題も回避することができる。
PWM制御から1パルス制御への切り換えを行う際に最適な電圧位相の調節量Δδは、以下のように計算できる。PWM制御から1パルス制御への切り換えが行われる直前における実電圧の電圧ベクトルの電圧振幅をVPWM、電圧位相をδPWMとする。また、制御が1パルス制御に切り換えられた直後の電圧ベクトルの大きさをV1Pとし、1パルス制御に切り換え直後において設定されるべき電圧位相指令値をδ1P とする。
図4Aを参照して、リラクタンストルクの影響を無視すれば、トルクを不変にする(即ち、切り換え前後のトルクを同一にする)ためには、電圧ベクトルのd軸成分ωLqIqを不変にすればよい。この条件から次式(1)が得られる:
Figure 0005805048
また、
Δδ=δPWM−δ1P ・・・(2)
であるから、式(1)からδ1p を消去すると次式(3)が得られる:
Figure 0005805048
ここで、インバータの各相から出力可能な最大電圧をVMAXとすると、切り換え直前の電圧ベクトルの電圧振幅VPWMと、切り換え直後の電圧ベクトルの電圧振幅V1Pは、次式で与えられる:
PWM=VMAX・KOV1 ・・・(4a)
1P=VMAX・K1P ・・・(4b)
ここで、Kov1は、切り換え直前においてPWM制御で生成された電圧波形の基本波振幅の最大電圧VMAXに対する比率であり、PWM制御から1パルス制御に切り換える電圧振幅指令値Vaの閾値に応じて決まる一定値である。一般には、KOV1は、1.20〜1.24の値になる。一方、K1Pは、切り換え直後において1パルス制御で生成される基本波振幅の最大電圧VMAXに対する比率であり、4/π(≒1.27)である。よって、最大電圧VMAX(これは、一般に、インバータに供給される直流電圧に依存する)に依存しない次式(5)が得られる:
Figure 0005805048
PWM制御から1パルス制御への切り換えが行われる直前における実電圧の電圧位相δPWMが電圧位相指令値δPWM *と一致しているとすれば、
Figure 0005805048
が得られる。定常状態では、実電圧の電圧位相と電圧位相指令値とは概ね一致していることに留意されたい。即ち、PWM制御から1パルス制御への切り換えを行う際に最適な電圧位相の調節量Δδは、切り換え直前における電圧位相指令値δPWM から式(6)を用いて算出することができる。言い換えれば、1パルス制御の開始後の最初の電圧位相指令値δ1P の最適値は、PWM制御の完了前の最後の電圧位相指令値δPWM から、式(6)を用いて算出されたΔδを減じることで得られる。
一方、図4Cは、本実施形態における、1パルス制御からPWM制御への切り換え方法を示す電圧ベクトル図である。図4Cにおいて、記号V1Pは、切り換え直前における電圧ベクトルを示しており、記号VPWMは、切り換え直後における電圧ベクトルを示している。また、記号δ1Pは、切り換え直前における電圧位相(即ち、1パルス制御が終了する時点での電圧位相)を示している。記号δPWMは、切り換え直後における電圧位相(即ち、PWM制御が開始される時点での電圧位相)を示している。
上述の議論から理解されるように、1パルス制御からPWM制御への切り換えが行われる場合、切り換えが行われた瞬間に実電圧の基本波成分が減少し、これにより、電圧ベクトルの大きさも減少する。図4Cにおいて、符号V1P→PWMは、実電圧の基本波成分の減少により、大きさが減少した電圧ベクトルを示している。上述されているように、電圧ベクトルの大きさの減少は、トルクの減少を招く。
ここで、本実施形態のモータ制御方法では、1パルス制御からPWM制御への切り換え時に電圧位相を増大させることにより、トルクの増大が抑制される。電圧位相を増大させることはq軸電流Iqを増大させる作用があるので、実電圧の基本波成分の増加によるq軸電流Iqの減少を打ち消すことができる。図4Cにおいて、電圧位相の調節量(増大量)は、記号Δδで図示されている。図4Cのベクトル図から、原理的には、q軸電流Iqが変化しないように、即ち、トルク変動が発生しないように調節量Δδを決定可能できることは理解されよう。後述されるように、最適な調節量Δδは、PWM制御が終了する時点における電圧位相(又は、電圧位相指令値δ)に依存している。
PWM制御から1パルス制御への切り換えの際と同様に、1パルス制御からPWM制御への切り換えにおいても、電圧位相δの調整が、(徐々にではなく)瞬時に行われることに留意されたい。本実施形態では、不連続的に電圧位相指令δを制御することで、短時間で電圧位相を調節し、これにより、トルク変動が抑制される。詳細には、1パルス制御からPWM制御への切り換えが行われる場合、PWM制御の開始後の最初の電圧位相指令値δPWM は、1パルス制御の終了前の最後の電圧位相指令値δ1P にΔδを加算することによって決定される。これにより、1パルス制御からPWM制御への切り換えを瞬時に行うことができる上、トルク変動も抑制することができる。更に、PWM制御から1パルス制御への切り換えを瞬時に行うことで、切り換え制御中の制御性の悪化の問題も回避することができる。
1パルス制御からPWM制御への切り換えを行う際に最適な電圧位相の調節量Δδは、以下のように計算できる。1パルス制御からPWM制御への切り換えが行われる直前における実電圧の電圧ベクトルの電圧振幅をV1P、電圧位相をδ1Pとする。また、制御がPWM制御に切り換えられた直後の電圧ベクトルの大きさをVPWMとし、PWM制御に切り換え直後において設定されるべき電圧位相指令値をδPWM とする。
リラクタンストルクの影響を無視すれば、トルクを不変にする(即ち、切り換え前後のトルクを同一にする)ためには、電圧ベクトルのd軸成分ωLqIqを不変にすればよいから上記式(1)と同様に式(7)が得られる:
Figure 0005805048
また、
Δδ=δPWM −δ1P ・・・(8)
であるから、式(7)、(8)からδPWM を消去すると次式が得られる:
Figure 0005805048
ここで、インバータの各相から出力可能な最大電圧をVMAXを用いると、V1P、VPWMは、次式(10a)、(10b)で表わされる:
1P=VMAX・K1P ・・・(10a)
PWM=VMAX・KOV2 ・・・(10b)
ここで、K1Pは、切り換え直後において1パルス制御で生成される基本波振幅の最大電圧VMAXに対する比率であり、4/π(≒1.27)である。Kov2は、切り換え直後においてPWM制御で生成された電圧波形の基本波振幅の最大電圧VMAXに対する比率であり、1パルス制御からPWM制御に切り換える電圧振幅指令値Vaの閾値によって決まる一定値である。一般には、KOV2は、1.20〜1.24の値になる。よって、最大電圧VMAXに依存しない(即ち、インバータに供給されるDC電圧に依存しない)次式(11)が得られる:
Figure 0005805048
1パルス制御からPWM制御への切り換えが行われる直前における実電圧の電圧位相δ1Pが電圧位相指令値δ1P *と一致しているとすれば(定常状態では、通常、実電圧の電圧位相と電圧位相指令値とは概ね一致している)、
Figure 0005805048
が得られる。即ち、1パルス制御からPWM制御への切り換えを行う際に最適な電圧位相の調節量Δδは、切り換え直前における電圧位相指令値δ1P から式(12)を用いて算出することができる。
図5は、式(6)及び式(12)を用いた電圧位相の調節量Δδ、Δδの計算例を示している。横軸は、切り換え前の電圧位相指令値δ(即ち、電圧位相指令値δPWM 又はδ1P )を示しており、縦軸は、電圧位相の調節量Δδ、Δδを示している。Δδ、Δδは、電圧位相指令値δに対して単調に増加する関数である。
式(6)、式(12)の演算は複雑なので、適宜の近似式を用いて電圧位相の調節量Δδ、Δδを算出してもよい。例えば、図5に図示された調節量Δδ、Δδのカーブを、折れ線近似によって近似してもよい。また、図5に図示された調節量Δδ、Δδのカーブを、電圧位相指令値δを変数とする適宜の次数の多項式(例えば、2次の多項式)を用いた多項式近似によって近似してもよい。近似式を用いる場合も、Δδ、Δδが、電圧位相指令値δに対して単調に増加する関数になるように近似式が決定される。
以下では、上述のような制御の切り換えに適した構成のモータシステムの構成の例について説明する。
図6は、本発明の一実施形態のモータシステム1の構成の例を示すブロック図である。モータシステム1は、モータ2と、インバータ3と、レゾルバ4と、R/D(レゾルバ−デジタル)変換器5と、インバータコントローラ6とを備えている。
モータ2は、u相電源線7u、v相電源線7v及びw相電源線7wによりインバータ3に接続されている。モータ2は、インバータ3からu相電源線7u、v相電源線7v及びw相電源線7wを介して3相電力を供給されて動作する交流モータ(例えば、永久磁石モータや同期モータ)である。u相電源線7u、v相電源線7v及びw相電源線7wには、それぞれ、u相電流Iu、v相電流Iv及びw相電流Iwを計測するための電流センサ8u、8v、8wが設けられる。なお、u相電流Iu、v相電流Iv及びw相電流Iwの全てが検出される必要は必ずしもない。これらの3つの電流のうちの2つが測定され、残りの一つが演算によって算出されてもよい。
インバータ3は、パワートランジスタを備えており、該パワートランジスタを用いて、インバータ3に供給される直流電圧からモータ2に供給される3相電圧を発生する。インバータ3に含まれているパワートランジスタは、インバータコントローラ6から供給される制御信号SCTRLに応答してオンオフされる。
レゾルバ4及びR/D変換器5は、モータ2のロータ位置(即ち、ロータ角度)θを検出するために使用される装置群である。レゾルバ4は、ロータ位置θに応じて、sinθ、cosθに依存する2つの信号を出力する。R/D変換器5は、それら2つの信号からロータ位置θを算出し、ロータ位置θを示すデジタルデータを出力する。
インバータコントローラ6は、外部から与えられるトルク指令Tに対応するトルクをモータ2が生成するようにインバータ3を制御する制御装置である。インバータコントローラ6は、外部から与えられるトルク指令Tに加え、検出されたu相電流Iu、v相電流Iv及びw相電流Iw及びロータ位置θに応答して、インバータ3のパワートランジスタのオンオフを制御する制御信号SCTRLを生成する。制御信号SCTRLは、典型的には、u相、v相、及び、w相それぞれの正側アーム及び負側アームのパワートランジスタのゲートを駆動するゲート駆動信号を含んでいる。
このような構成のモータシステム1は、例えば、電気自動車やハイブリッドカーの駆動輪を駆動する駆動系に用いられる。この場合、モータ2が発生する駆動力が駆動輪に伝達される。
図7Aは、インバータコントローラ6における演算を示す機能ブロック図である。本実施形態のインバータコントローラ6は、PWM制御と1パルス制御とを切り換えて行うように構成されている。詳細には、インバータコントローラ6では、次の演算:速度計算11、電流指令計算12、3相−2相変換13、電流PI制御14、Δδ、Δδ生成演算15、1パルス制御出力演算16、PWM制御出力演算17、及び、制御切換演算18が行われる。これらの演算は、インバータコントローラ6にインストールされたソフトウェア(プログラム)によって実現されてもよい。この場合、インバータコントローラ6として演算装置、例えば、CPU(central processing unit)が使用されてもよい。また、上記の演算は、ハードウェアとして実装されてもよく、また、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせとして実装されても良い。
速度計算11では、R/D変換器5によって算出されたロータ位置θから、ロータ速度ωが算出される。
電流指令計算12、3相−2相変換13、電流PI制御14は、モータ2からトルク指令値Tに指定されたトルクが出力されるようにu相電流Iu、v相電流Iv及びw相電流Iwを制御するトルク制御のための一連の演算を構成している。電流指令計算12では、トルク指令値Tとロータ速度ωとに基づいて、d軸電流指令値Idとq軸電流指令値Iqが算出される。3相−2相変換13では、R/D変換器5によって算出されたロータ位置θを用いてu相電流Iu、v相電流Iv及びw相電流Iwに対して3相−2相変換が行われ、d軸電流Idとq軸電流Iqが算出される。電流PI制御14では、d軸電流指令値Idとd軸電流Idとの差分、及び、q軸電流指令値Iqとq軸電流Iqとの差分とに応答してPI制御が行われ、電圧振幅指令値Vaと電圧位相指令値δとが算出される。
図7Bは、電流PI制御14で行われる演算の一例を示す図である。電圧振幅指令値Vaは、d軸電流指令値Idとd軸電流Idとに応じて算出される。詳細には、減算31により、d軸電流指令値Idからd軸電流Idを減じた差分ΔIdが算出され、その差分ΔIdに比例ゲインGP1を乗じる乗算32が行われる。更に、乗算32で得られた積GP1・ΔIdに、積分ゲインGI1を乗じる乗算33が行われ、得られた積GP1・GI1・ΔIdを積分する積分演算34が行われる。電圧振幅指令値Vaは、積GP1・ΔIdと積分演算34によって得られた積分値の和を算出する加算35によって得られる。
一方、電圧位相指令値δは、q軸電流指令値Iqとq軸電流Iqとに応じて算出される。詳細には、減算36により、q軸電流指令値Iqからq軸電流Iqを減じた差分ΔIqが算出され、その差分ΔIqに比例ゲインGP2を乗じる乗算37が行われる。更に、乗算32で得られた積GP2・ΔIqに、積分ゲインGI2を乗じる乗算38が行われ、得られた積GP2・GI2・ΔIqを積分する積分演算39が行われる。電圧位相指令値δは、積GP2・ΔIqと積分演算39によって得られた積分値の和を算出する加算40によって得られる。
図7Bに図示されている電流PI制御14が行われる場合、PWM制御と1パルス制御との間での切り換えが行われた場合の電圧位相指令値δの調節は、積分演算39において保存される積分値から調節量Δδを減じ、又は、調節量Δδを加算することで行われる。なお、調節量Δδ、Δδは、後述のように、Δδ、Δδ生成演算15によって生成される。詳細には、PWM制御から1パルス制御への切り換えが行われる場合、積分演算39において保存される積分値が調節量Δδだけ減じられる。このような演算により、電圧位相指令値δを調節量Δδだけ減少させることができる。一方、1パルス制御からPWM制御への切り換えが行われる場合、積分演算39において保存される積分値が調節量Δδだけ増加される。このような演算により、電圧位相指令値δを調節量Δδだけ増加させることができる。
Δδ、Δδ生成演算15では、PWM制御から1パルス制御に切り換えられた時に電圧位相指令値δから減算されるべき調節量Δδ、及び、1パルス制御からPWM制御に切り換えられた時に電圧位相指令値δに加算されるべき調節量Δδが算出される。
Δδ、Δδ生成演算15において、調節量Δδは、上記の式(6)を直接用いて算出されてもよい。また、電圧位相指令値δの各値に対応するΔδを記述したルックアップテーブル(LUT)がインバータコントローラ6の記憶手段(例えば、メモリ)に記憶され、そのテーブルからテーブルルックアップによって調節量Δδが取得されてもよい。この場合、当該ルックアップテーブルには、式(6)を用いて事前に算出された電圧位相指令値δの各値に対応する調節量Δδの値が格納される。更には、図5に図示されているような電圧位相指令値δと調節量Δδの関係を示すグラフを近似する近似式(例えば、折れ線近似で近似する式)がインバータコントローラ6の記憶手段(例えば、メモリ)に記憶され、当該近似式を用いてΔδが算出されてもよい。
同様に、調節量Δδは、上記の式(12)を直接用いて算出されてもよい。また、電圧位相指令値δの各値に対応するΔδを記述したルックアップテーブル(LUT)がインバータコントローラ6の記憶手段(例えば、メモリ)に記憶され、そのテーブルからテーブルルックアップによって調節量Δδを取得してもよい。この場合、当該ルックアップテーブルには、式(12)を用いて事前に算出された電圧位相指令値δの各値に対応する調節量Δδの値が格納される。更には、図5に図示されているような電圧位相指令値δと調節量Δδの関係を示すグラフを近似する近似式(例えば、折れ線近似で近似する式)がインバータコントローラ6の記憶手段(例えば、メモリ)に記憶され、当該近似式を用いてΔδが算出されてもよい。
1パルス制御出力演算16では、1パルス制御により、電圧位相指令値δからインバータ3のパワートランジスタのオンオフを制御する制御データS1Pを生成する演算が行われる。
PWM制御出力演算17では、PWM制御により、電圧振幅指令値Vaと電圧位相指令値δとからインバータ3のパワートランジスタのオンオフを制御する制御データSPWMを生成する演算が行われる。
制御切換演算18では、PWM制御と1パルス制御の間の切り換えの制御が行われる。本実施形態では、PWM制御と1パルス制御の間の切り換えが、電流指令計算12、3相−2相変換13及び電流PI制御14の結果として得られた電圧振幅指令値Vaに応答して行われる。詳細には、PWM制御でインバータ3が制御されている間に電圧振幅指令値Vaが所定の閾値VTH1まで増大すると、インバータ3の制御がPWM制御から1パルス制御に切り換えられる。一方、1パルス制御でインバータ3が制御されている間に電圧振幅指令値Vaが所定の閾値VTH2まで減少すると、インバータ3の制御が1パルス制御からPWM制御に切り換えられる。
図7Aのような演算を行うインバータコントローラ6では、PWM制御と1パルス制御の間の切り換えが以下の手順で行われる。制御切換演算18により、PWM制御から1パルス制御への切り換えが指示されると、Δδ、Δδ生成演算15により、切り換え直前における電圧位相指令値δの値に対応する調節量Δδが算出される。電流PI制御14では、積分演算39において蓄積されている積分値から調節量Δδが減じられる。これにより、切り換え直後に電圧位相指令値δが調節量Δδだけ減じられることになる。加えて、1パルス制御出力演算16で生成された制御データS1Pが制御切換演算20によって選択され、選択された制御データに対応する制御信号SCTRLが、実際にインバータ3に供給される。
一方、制御切換演算18により、1パルス制御からPWM制御への切り換えが指示されると、Δδ、Δδ生成演算15により、切り換え直前における電圧位相指令値δの値に対応する調節量Δδが算出される。電流PI制御14では、積分演算39において蓄積されている積分値に調節量Δδが加算される。これにより、切り換え直後に電圧位相指令値δが調節量Δδだけ増加されることになる。加えて、PWM制御出力演算17で生成された制御データSPWMが制御切換演算18によって選択され、選択された制御データに対応する制御信号SCTRLが、実際にインバータ3に供給される。
このような演算がインバータコントローラ6で行われることにより、図4A〜図4Cに図示されているような、1パルス制御とPWM制御の間でインバータ3の制御が切り換えられる際に調節量Δδ又はΔδだけ電圧位相指令値を調節してトルク変動を抑制する制御が実現される。
なお、図7A、図7Bでは、インバータコントローラ6の動作が機能ブロックとして図示されているが、インバータコントローラ6は、同等の動作をするソフトウェア、ハードウェア、及びそれらの組み合わせによって実現可能であることに留意されたい。また、図7A、図7Bは、インバータコントローラ6で行われる演算の一例を図示しているに過ぎず、演算の詳細部分は、様々に変更可能である。例えば、電圧振幅指令値Va及び電圧位相指令値δの算出において、追加的に、上記の電流PI制御14で得られる電圧振幅指令値Va及び電圧位相指令値δに、d軸電流指令値Idとq軸電流指令値Iqに応じた操作量を加算するフィードフォーワード制御を行っても良い。
図8A、図8Bは、本実施形態によるPWM制御と1パルス制御の切り換え手順を採用することによるトルク変動の抑制の効果の例を示すグラフである。詳細には、図8Aは、PWM制御と1パルス制御の間の切り換え時に、電圧ベクトルの指令値(電圧振幅指令値Va、電圧位相指令値δ)を不変に保った場合(従来技術に相当)における、出力トルク及び位相の変動を示すグラフである。一方、図8Bは、PWM制御と1パルス制御の間の切り換え時に、電圧位相指令値δを調節した場合(本実施形態に相当)のトルク及び位相の変動を示すグラフである。PWM制御と1パルス制御の間の切り換え時に電圧ベクトルの指令値を不変に保った場合、切り換えの瞬間に出力トルクが急変し、その後、位相制御により、出力トルクの変動が緩和される動作が行われる。一方、本実施形態では、PWM制御と1パルス制御の切り換え時に、電圧位相が調節される。図8Bでは、電圧位相の調節量がΔδとして示されている。本実施形態では、電圧位相は急激に変化するが、その一方で、PWM制御と1パルス制御の間の切り換え時のトルク変動が抑制される。
なお、上述の実施形態では、リラクタンストルクの影響を無視した場合の議論が提示されているが、リラクタンストルクの影響を考慮して電圧位相指令値の調節量Δδ、Δδが算出されてもよい。この場合、調節量Δδ、Δδは、1パルス制御とPWM制御との間の切り換え前後の電圧ベクトルが、いずれも等トルク線上にあるように、調節量Δδ、Δδが算出される。図9Aは、インバータ3の制御がPWM制御から1パルス制御に切り換えられる場合に、切り換え前後の電圧ベクトルがいずれも等トルク線上にあるような電圧位相の調節量Δδを示す図であり、図9Bは、インバータ3の制御が1パルス制御からPWM制御に切り換えられる場合に、切り換え前後の電圧ベクトルがいずれも等トルク線上にあるような電圧位相の調節量Δδを示す図である。
インバータ3の制御がPWM制御から1パルス制御に切り換えられる場合に、切り換え前後の電圧ベクトルがいずれも等トルク線上にあるような電圧位相の調節量Δδは、切り換え直前における電圧位相指令値δと、ロータ速度ωと、インバータ3に供給される直流電圧VDCとから生成可能である。この場合、Δδ、Δδ生成演算15では、電圧位相の調節量Δδを、電圧位相指令値δと、ロータ速度ωと、インバータ3に供給される直流電圧VDCとに基づいて、モータ2のモデルを用いて算出してもよい。その代わりに、電圧位相指令値δ、ロータ速度ω、及び、直流電圧VDCの各値に対応する調節量Δδがテーブルに記述されてインバータコントローラ6の記憶手段に格納され、Δδ、Δδ生成演算15においては、当該テーブルを用いて調節量Δδを生成してもよい。
この場合、近似的に、ロータ速度ω及び直流電圧VDCの一方には依存しないとしてテーブルが用意されてもよい。即ち、電圧位相指令値δとロータ速度ωの各値に対応する調節量Δδがテーブルに記述されてインバータコントローラ6の記憶手段に格納され、Δδ生成演算16においては、当該テーブルを用いて調節量Δδを生成してもよい。また、電圧位相指令値δと直流電圧VDCの各値に対応する調節量Δδがテーブルに記述されてインバータコントローラ6の記憶手段に格納され、Δδ、Δδ生成演算15においては、当該テーブルを用いて調節量Δδを生成してもよい。
同様に、インバータ3の制御が1パルス制御からPWM制御に切り換えられる場合に、切り換え前後の電圧ベクトルがいずれも等トルク線上にあるような電圧位相の調節量Δδは、切り換え直前における電圧位相指令値δと、ロータ速度ωと、インバータ3に供給される直流電圧VDCとから生成可能である。この場合、Δδ、Δδ生成演算15では、電圧位相の調節量Δδを、電圧位相指令値δと、ロータ速度ωと、インバータ3に供給される直流電圧VDCとに基づいて、モータ2のモデルを用いて算出してもよい。その代わりに、電圧位相指令値δ、ロータ速度ω、及び、直流電圧VDCの各値に対応する調節量Δδがテーブルに記述されてインバータコントローラ6の記憶手段に格納され、Δδ、Δδ生成演算15においては、当該テーブルを用いて調節量Δδを生成してもよい。
この場合、近似的に、ロータ速度ω及び直流電圧VDCの一方には依存しないとしてテーブルが用意されてもよい。即ち、電圧位相指令値δとロータ速度ωの各値に対応する調節量Δδがテーブルに記述されてインバータコントローラ6の記憶手段に格納され、Δδ、Δδ生成演算15においては、当該テーブルを用いて調節量Δδを生成してもよい。また、電圧位相指令値δと直流電圧VDCの各値に対応する調節量Δδがテーブルに記述されてインバータコントローラ6の記憶手段に格納され、Δδ、Δδ生成演算15においては、当該テーブルを用いて調節量Δδを生成してもよい。
以上には、本発明の実施形態が具体的に記述されているが、本発明は、上記の実施形態に限定して解釈してはならない。本発明が様々な変形と共に実施され得ることは、当業者には自明的であろう。
例えば、上述の実施形態では、PWM制御から1パルス制御に制御を切り換える場合に調節量Δδだけ電圧位相指令値が減少する動作と、1パルス制御からPWM制御に切り換えられる場合に調節量Δδだけ電圧位相指令値を増加される動作との両方が行われているが、これら2つの動作の一方のみが行われてもよい。この場合でも、トルク変動の抑制の効果を達成することができる。ただし、トルク変動の抑制の観点からは、上述された実施形態のように、PWM制御から1パルス制御に制御を切り換える場合に調節量Δδだけ電圧位相指令値が減少する動作と、1パルス制御からPWM制御に切り換えられる場合に調節量Δδだけ電圧位相指令値を増加される動作との両方が行われることが好ましい。
また、上述の実施形態では、モータシステム1が、PWM制御と1パルス制御とに対応している構成が提示されているが、追加的に他の制御方法に対応していてもよい。この場合でも、PWM制御と1パルス制御との間の制御の切り換えにおいて、上述された切り換え方法が適用される。
1 :モータシステム
2 :モータ
3 :インバータ
4 :レゾルバ
5 :R/D変換器
6 :インバータコントローラ
7u :u相電源線
7v :v相電源線
7w :w相電源線
8u :電流センサ
8v :電流センサ
8w :電流センサ
11 :速度計算
12 :電流指令計算
13 :3相−2相変換
14 :電流PI制御
15 :Δδ、Δδ生成演算
16 :1パルス制御出力演算
17 :PWM制御出力演算
18 :制御切換演算
Id :d軸電流
Iq :q軸電流
Iu :u相電流
Iv :v相電流
Iw :w相電流
1P :制御データ
PWM :制御データ
CTRL:制御信号
1P :電圧振幅
DC :直流電圧
MAX :最大電圧
PWM :電圧振幅
TH1 :閾値
TH2 :閾値
Δδ :調節量
Δδ :調節量
δ :電圧位相指令値
δ1P :電圧位相指令値
δPWM :電圧位相指令値
θ :ロータ位置
ω :ロータ速度

Claims (17)

  1. 交流モータと、
    前記交流モータを駆動するインバータと、
    複数の制御方法のうちから選択された制御方法によって前記インバータを制御する制御信号を生成する制御装置
    とを具備し、
    前記複数の制御方法は、PWM(pulse width modulation)制御と1パルス制御とを含み、
    前記制御装置は、
    外部から与えられるトルク指令に応じて電圧振幅指令値及び電圧位相指令値を生成するトルク制御を行い、
    前記PWM制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧振幅指令値及び前記電圧位相指令値に応じたPWM制御によって前記制御信号を生成し、
    前記1パルス制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧位相指令値に応じた1パルス制御によって前記制御信号を生成し、
    前記インバータを制御する制御方法が前記PWM制御から前記1パルス制御に切り換えられたとき、切り換え直後の前記電圧位相指令値を、切り換え直前の前記電圧位相指令値を第1調節量だけ減じることで決定し、
    前記インバータを制御する制御方法が前記1パルス制御から前記PWM制御に切り換えられたとき、切り換え直前の前記電圧位相指令値に第2調節量を加算して得られる値を切り換え直後の前記電圧位相指令値として決定し、
    前記第1調節量は、切り換え直前の前記電圧位相指令値に依存して決定され
    前記第2調節量は、切り換え直前の前記電圧位相指令値に依存して決定される
    モータシステム。
  2. 交流モータと、
    前記交流モータを駆動するインバータと、
    複数の制御方法のうちから選択された制御方法によって前記インバータを制御する制御信号を生成する制御装置
    とを具備し、
    前記複数の制御方法は、PWM(pulse width modulation)制御と1パルス制御とを含み、
    前記制御装置は、
    外部から与えられるトルク指令に応じて電圧振幅指令値及び電圧位相指令値を生成するトルク制御を行い、
    前記PWM制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧振幅指令値及び前記電圧位相指令値に応じたPWM制御によって前記制御信号を生成し、
    前記1パルス制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧位相指令値に応じた1パルス制御によって前記制御信号を生成し、
    前記インバータを制御する制御方法が前記PWM制御から前記1パルス制御に切り換えられたとき、切り換え直後の前記電圧位相指令値を、切り換え直前の前記電圧位相指令値を第1調節量だけ減じることで決定し、
    前記第1調節量は、切り換え直前の前記電圧位相指令値に依存して決定され、
    前記第1調節量は、前記インバータを制御する制御方法が前記PWM制御から前記1パルス制御に切り換えられる直前の前記電圧位相指令値に示されている位相が進んでいるほど増大される
    モータシステム。
  3. 請求項に記載のモータシステムであって、
    前記第2調節量は、前記インバータを制御する制御方法が前記1パルス制御から前記PWM制御に切り換えられる直前の前記電圧位相指令値に示されている位相が進んでいるほど増大される
    モータシステム。
  4. 請求項1に記載のモータシステムであって、
    前記制御装置は、前記インバータを制御する制御方法が前記PWM制御から前記1パルス制御に切り換えられる直前の前記電圧位相指令値と前記第1調節量の対応を示す第1テーブルを記憶する記憶手段を有しており、前記第1テーブルを用いて前記第1調節量を決定する
    モータシステム。
  5. 請求項に記載のモータシステムであって、
    前記制御装置は、前記インバータを制御する制御方法が前記1パルス制御から前記PWMパルス制御に切り換えられる直前の前記電圧位相指令値と前記第2調節量の対応を示す第2テーブルを記憶する記憶手段を有しており、前記第2テーブルを用いて前記第2調節量を決定する
    モータシステム。
  6. 交流モータと、
    前記交流モータを駆動するインバータと、
    複数の制御方法のうちから選択された制御方法によって前記インバータを制御する制御信号を生成する制御装置
    とを具備し、
    前記複数の制御方法は、PWM(pulse width modulation)制御と1パルス制御とを含み、
    前記制御装置は、
    外部から与えられるトルク指令に応じて電圧振幅指令値及び電圧位相指令値を生成するトルク制御を行い、
    前記PWM制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧振幅指令値及び前記電圧位相指令値に応じたPWM制御によって前記制御信号を生成し、
    前記1パルス制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧位相指令値に応じた1パルス制御によって前記制御信号を生成し、
    前記インバータを制御する制御方法が前記PWM制御から前記1パルス制御に切り換えられたとき、切り換え直後の前記電圧位相指令値を、切り換え直前の前記電圧位相指令値を第1調節量だけ減じることで決定し、
    前記制御装置は、前記第1調節量を、下記式:
    Figure 0005805048
    で決定する
    モータシステム。
    ここで、Δδは、前記第1調節量であり、δPWM は、前記インバータを制御する制御方法が前記PWM制御から前記1パルス制御に切り換えられる直前の前記電圧位相指令値であり、KOV1は、前記インバータを制御する制御方法が前記PWM制御から前記1パルス制御に切り換えられる前記電圧位相指令値の閾値に依存して決定される値である。
  7. 交流モータと、
    前記交流モータを駆動するインバータと、
    複数の制御方法のうちから選択された制御方法によって前記インバータを制御する制御信号を生成する制御装置
    とを具備し、
    前記複数の制御方法は、PWM(pulse width modulation)制御と1パルス制御とを含み、
    前記制御装置は、
    外部から与えられるトルク指令に応じて電圧振幅指令値及び電圧位相指令値を生成するトルク制御を行い、
    前記PWM制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧振幅指令値及び前記電圧位相指令値に応じたPWM制御によって前記制御信号を生成し、
    前記1パルス制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧位相指令値に応じた1パルス制御によって前記制御信号を生成し、
    前記制御装置は、前記インバータを制御する制御方法が前記1パルス制御から前記PWM制御に切り換えられたとき、切り換え直前の前記電圧位相指令値に第2調節量を加算して得られる値を切り換え直後の前記電圧位相指令値として決定し、
    前記第2調節量は、切り換え直前の前記電圧位相指令値に依存して決定され、
    前記制御装置は、前記第2調節量を、下記式:
    Figure 0005805048
    で決定する
    モータシステム。
    ここで、Δδは、前記第2調節量であり、δ1P は、前記インバータを制御する制御方法が前記1パルス制御から前記PWM制御に切り換えられる直前の前記電圧位相指令値であり、KOV2は、前記インバータを制御する制御方法が前記1パルス制御から前記PWM制御に切り換えられる前記電圧位相指令値の閾値に依存して決定される値である。
  8. 交流モータと、
    前記交流モータを駆動するインバータと、
    複数の制御方法のうちから選択された制御方法によって前記インバータを制御する制御信号を生成する制御装置
    とを具備し、
    前記複数の制御方法は、PWM(pulse width modulation)制御と1パルス制御とを含み、
    前記制御装置は、
    外部から与えられるトルク指令に応じて電圧振幅指令値及び電圧位相指令値を生成するトルク制御を行い、
    前記PWM制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧振幅指令値及び前記電圧位相指令値に応じたPWM制御によって前記制御信号を生成し、
    前記1パルス制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧位相指令値に応じた1パルス制御によって前記制御信号を生成し、
    前記制御装置は、前記インバータを制御する制御方法が前記1パルス制御から前記PWM制御に切り換えられたとき、切り換え直前の前記電圧位相指令値に第2調節量を加算して得られる値を切り換え直後の前記電圧位相指令値として決定し、
    前記第2調節量は、切り換え直前の前記電圧位相指令値に依存して決定され
    前記第2調節量は、前記インバータを制御する制御方法が前記1パルス制御から前記PWM制御に切り換えられる直前の前記電圧位相指令値に示されている位相が進んでいるほど増大される
    モータシステム。
  9. 交流モータを駆動するインバータを、PWM(pulse width modulation)制御と1パルス制御とを含む複数の制御方法のうちから選択された制御方法によって前記インバータを制御する制御信号を生成するモータ制御装置であって、
    外部から与えられるトルク指令に応じて電圧振幅指令値及び電圧位相指令値を生成するトルク制御を行う手段と、
    前記PWM制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧振幅指令値及び前記電圧位相指令値に応じたPWM制御によって前記制御信号を生成する手段と、
    前記1パルス制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧位相指令値に応じた1パルス制御によって前記制御信号を生成する手段と、
    前記インバータを制御する制御方法が前記PWM制御から前記1パルス制御に切り換えられたとき、切り換え直後の前記電圧位相指令値を、切り換え直前の前記電圧位相指令値を第1調節量だけ減じることで決定する手段
    とを具備し、
    前記第1調節量は、切り換え直前の前記電圧位相指令値に依存して決定され
    前記第1調節量は、前記インバータを制御する制御方法が前記PWM制御から前記1パルス制御に切り換えられる直前の前記電圧位相指令値に示されている位相が進んでいるほど増大される
    モータ制御装置。
  10. 交流モータを駆動するインバータを、PWM(pulse width modulation)制御と1パルス制御とを含む複数の制御方法のうちから選択された制御方法によって前記インバータを制御する制御信号を生成するモータ制御装置であって、
    外部から与えられるトルク指令に応じて電圧振幅指令値及び電圧位相指令値を生成するトルク制御を行う手段と、
    前記PWM制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧振幅指令値及び前記電圧位相指令値に応じたPWM制御によって前記制御信号を生成する手段と、
    前記1パルス制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧位相指令値に応じた1パルス制御によって前記制御信号を生成する手段と、
    前記インバータを制御する制御方法が前記1パルス制御から前記PWM制御に切り換えられたとき、切り換え直前の前記電圧位相指令値に第2調節量を加算して得られる値を切り換え直後の前記電圧位相指令値として決定する手段
    とを具備し、
    前記第2調節量は、切り換え直前の前記電圧位相指令値に依存して決定され
    前記第2調節量は、前記インバータを制御する制御方法が前記1パルス制御から前記PWM制御に切り換えられる直前の前記電圧位相指令値に示されている位相が進んでいるほど増大される
    モータ制御装置。
  11. 交流モータを駆動するインバータを、PWM(pulse width modulation)制御と1パルス制御とを含む複数の制御方法のうちから選択された制御方法によって前記インバータを制御する制御信号を生成するためのモータ制御方法であって、
    外部から与えられるトルク指令に応じて電圧振幅指令値及び電圧位相指令値を生成するトルク制御を行うステップと、
    前記PWM制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧振幅指令値及び前記電圧位相指令値に応じたPWM制御によって前記制御信号を生成するステップと、
    前記1パルス制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧位相指令値に応じた1パルス制御によって前記制御信号を生成するステップと、
    前記インバータを制御する制御方法が前記PWM制御から前記1パルス制御に切り換えられたとき、切り換え直後の前記電圧位相指令値を、切り換え直前の前記電圧位相指令値を第1調節量だけ減じることで決定するステップ
    とを具備し、
    前記第1調節量は、切り換え直前の前記電圧位相指令値に依存して決定され
    前記第1調節量は、前記インバータを制御する制御方法が前記PWM制御から前記1パルス制御に切り換えられる直前の前記電圧位相指令値に示されている位相が進んでいるほど増大される
    モータ制御方法。
  12. 交流モータを駆動するインバータを、PWM(pulse width modulation)制御と1パルス制御とを含む複数の制御方法のうちから選択された制御方法によって前記インバータを制御する制御信号を生成するためのモータ制御方法であって、
    外部から与えられるトルク指令に応じて電圧振幅指令値及び電圧位相指令値を生成するトルク制御を行うステップと、
    前記PWM制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧振幅指令値及び前記電圧位相指令値に応じたPWM制御によって前記制御信号を生成するステップと、
    前記1パルス制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧位相指令値に応じた1パルス制御によって前記制御信号を生成するステップと、
    前記インバータを制御する制御方法が前記1パルス制御から前記PWM制御に切り換えられたとき、切り換え直前の前記電圧位相指令値に第2調節量を加算して得られる値を切り換え直後の前記電圧位相指令値として決定するステップ
    とを具備し、
    前記第2調節量は、切り換え直前の前記電圧位相指令値に依存して決定され
    前記第2調節量は、前記インバータを制御する制御方法が前記1パルス制御から前記PWM制御に切り換えられる直前の前記電圧位相指令値に示されている位相が進んでいるほど増大される
    モータ制御方法。
  13. 交流モータを駆動するインバータを、PWM(pulse width modulation)制御と1パルス制御とを含む複数の制御方法のうちから選択された制御方法によって前記インバータを制御する制御信号を生成するためのプログラムであって、制御装置に、
    外部から与えられるトルク指令に応じて電圧振幅指令値及び電圧位相指令値を生成するトルク制御を行うステップと、
    前記PWM制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧振幅指令値及び前記電圧位相指令値に応じたPWM制御によって前記制御信号を生成するステップと、
    前記1パルス制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧位相指令値に応じた1パルス制御によって前記制御信号を生成する手段と、
    前記インバータを制御する制御方法が前記PWM制御から前記1パルス制御に切り換えられたとき、切り換え直後の前記電圧位相指令値を、切り換え直前の前記電圧位相指令値を第1調節量だけ減じることで決定するステップ
    とを実行させ、
    前記第1調節量は、切り換え直前の前記電圧位相指令値に依存して決定され
    前記第1調節量は、前記インバータを制御する制御方法が前記PWM制御から前記1パルス制御に切り換えられる直前の前記電圧位相指令値に示されている位相が進んでいるほど増大される
    プログラム。
  14. 交流モータを駆動するインバータを、PWM(pulse width modulation)制御と1パルス制御とを含む複数の制御方法のうちから選択された制御方法によって前記インバータを制御する制御信号を生成するためのプログラムであって、制御装置に、
    外部から与えられるトルク指令に応じて電圧振幅指令値及び電圧位相指令値を生成するトルク制御を行うステップと、
    前記PWM制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧振幅指令値及び前記電圧位相指令値に応じたPWM制御によって前記制御信号を生成するステップと、
    前記1パルス制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧位相指令値に応じた1パルス制御によって前記制御信号を生成するステップと、
    前記インバータを制御する制御方法が前記1パルス制御から前記PWM制御に切り換えられたとき、切り換え直前の前記電圧位相指令値に第2調節量を加算して得られる値を切り換え直後の前記電圧位相指令値として決定するステップ
    とを実行させ、
    前記第2調節量は、切り換え直前の前記電圧位相指令値に依存して決定され
    前記第2調節量は、前記インバータを制御する制御方法が前記1パルス制御から前記PWM制御に切り換えられる直前の前記電圧位相指令値に示されている位相が進んでいるほど増大される
    プログラム。
  15. 交流モータを駆動するインバータを、PWM(pulse width modulation)制御と1パルス制御とを含む複数の制御方法のうちから選択された制御方法によって前記インバータを制御する制御信号を生成するモータ制御装置であって、
    外部から与えられるトルク指令に応じて電圧振幅指令値及び電圧位相指令値を生成するトルク制御を行う手段と、
    前記PWM制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧振幅指令値及び前記電圧位相指令値に応じたPWM制御によって前記制御信号を生成する手段と、
    前記1パルス制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧位相指令値に応じた1パルス制御によって前記制御信号を生成する手段と、
    前記インバータを制御する制御方法が前記PWM制御から前記1パルス制御に切り換えられたとき、切り換え直後の前記電圧位相指令値を、切り換え直前の前記電圧位相指令値を第1調節量だけ減じることで決定する手段と、
    前記インバータを制御する制御方法が前記1パルス制御から前記PWM制御に切り換えられたとき、切り換え直前の前記電圧位相指令値に第2調節量を加算して得られる値を切り換え直後の前記電圧位相指令値として決定する手段
    とを具備し、
    前記第1調節量は、切り換え直前の前記電圧位相指令値に依存して決定され、
    前記第2調節量は、切り換え直前の前記電圧位相指令値に依存して決定される
    モータ制御装置。
  16. 交流モータを駆動するインバータを、PWM(pulse width modulation)制御と1パルス制御とを含む複数の制御方法のうちから選択された制御方法によって前記インバータを制御する制御信号を生成するためのモータ制御方法であって、
    外部から与えられるトルク指令に応じて電圧振幅指令値及び電圧位相指令値を生成するトルク制御を行うステップと、
    前記PWM制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧振幅指令値及び前記電圧位相指令値に応じたPWM制御によって前記制御信号を生成するステップと、
    前記1パルス制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧位相指令値に応じた1パルス制御によって前記制御信号を生成するステップと、
    前記インバータを制御する制御方法が前記PWM制御から前記1パルス制御に切り換えられたとき、切り換え直後の前記電圧位相指令値を、切り換え直前の前記電圧位相指令値を第1調節量だけ減じることで決定するステップと、
    前記インバータを制御する制御方法が前記1パルス制御から前記PWM制御に切り換えられたとき、切り換え直前の前記電圧位相指令値に第2調節量を加算して得られる値を切り換え直後の前記電圧位相指令値として決定するステップ
    とを具備し、
    前記第1調節量は、切り換え直前の前記電圧位相指令値に依存して決定され、
    前記第2調節量は、切り換え直前の前記電圧位相指令値に依存して決定される
    モータ制御方法。
  17. 交流モータを駆動するインバータを、PWM(pulse width modulation)制御と1パルス制御とを含む複数の制御方法のうちから選択された制御方法によって前記インバータを制御する制御信号を生成するためのプログラムであって、制御装置に、
    外部から与えられるトルク指令に応じて電圧振幅指令値及び電圧位相指令値を生成するトルク制御を行うステップと、
    前記PWM制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧振幅指令値及び前記電圧位相指令値に応じたPWM制御によって前記制御信号を生成するステップと、
    前記1パルス制御が前記インバータを制御する制御方法として選択された場合、前記電圧位相指令値に応じた1パルス制御によって前記制御信号を生成する手段と、
    前記インバータを制御する制御方法が前記PWM制御から前記1パルス制御に切り換えられたとき、切り換え直後の前記電圧位相指令値を、切り換え直前の前記電圧位相指令値を第1調節量だけ減じることで決定するステップと、
    前記インバータを制御する制御方法が前記1パルス制御から前記PWM制御に切り換えられたとき、切り換え直前の前記電圧位相指令値に第2調節量を加算して得られる値を切り換え直後の前記電圧位相指令値として決定するステップ
    とを実行させ、
    前記第1調節量は、切り換え直前の前記電圧位相指令値に依存して決定され、
    前記第2調節量は、切り換え直前の前記電圧位相指令値に依存して決定される
    プログラム。
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