JP5804913B2 - 屋根構体 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両の屋根を構成する屋根構体に関する。
その表面が鉄道車両の外観面を形成する金属製の外板と、前記外板の裏面に接合され前記外板を補強する金属製の補強部材とを備える鉄道車両構体が広く知られている。このような鉄道車両構体として、外板と骨組みと外板補強部材とからなる構体や、外板と一体プレス成形内板とからなる構体や、いわゆるダブルスキンタイプの構体等が知られている。
尚、本明細書において、鉄道車両構体とは、鉄道車両のボディを構成するものであって、主に鉄道車両ボディの側面を構成する側構体と、主に鉄道車両ボディの屋根を構成する屋根構体と、主に鉄道車両ボディの端面を構成する妻構体とを備えるものとして説明している。側構体、屋根構体、及び妻構体は、単数又は複数の外板を有しており、その外板に対して適宜補強部材が取り付けられるものである。
側構体、屋根構体、及び妻構体は、それぞれに求められる機能や強度に応じて、様々な構造が採用されうるものである。下記特許文献1に記載されている屋根構体は、外板に突出部を設けて強度を確保している。
特開2009−113690号公報
より具体的に従来の屋根構体について説明すると、一例としての屋根構体は、長手方向(レールの延伸方向、鉄道車両の進行方向)において三分割されており、中央のセクションに空調装置が載置されている。中央のセクションを挟む一端側のセクション及び他端側のセクションは、板材によって湾曲面が連続するように構成されている。
この一端側のセクション及び他端側のセクションの剛性を確保するため、断面に凹凸のある波板材が用いられていた。この波板材の凹凸は長手方向に延びており、凹部には雨水が溜まりやすいものである。
鉄道車両が駅のプラットホームなどで停車すると、溜まっている雨水が凹部を伝って鉄道車両の一端側又は他端側に流れ、まとめて一端側又は他端側から落水する。このように一端側又は他端側から落水する雨水は、乗務員や乗客にかかってしまうことがあり、その範囲において快適なものではなかった。
そこで、一端側のセクション及び他端側のセクションにおいて、断面に凹凸の無い平板材と、断面に凹凸のある波板材とを長手方向において交互に配置することが行われている。図4に示されるように、屋根構体RBfは、中央セクションfCSと、一端側セクションfSSaと、他端側セクションfSSbとによって構成されている。
中央セクションfCSは、平板FPfaに開口が設けられ、空調装置ACfが取り付けられている。一端側セクションfSSaは、端から中央セクションfCSに向けて、平板FPfと、波板WPfと、平板FPfと、波板WPfとが繋げられている。他端側セクションfSSbは、端から中央セクションfCSに向けて、平板FPfと、波板WPfと、平板FPfと、波板WPfとが繋げられている。従って、波板WPfに溜まった水は、平板FPfを通路として鉄道車両の側部に流れるように構成されている。
上述した屋根構体RBfでは、平板FPfと波板WPfとを繋げる必要があり、その接続部分では波板WPfの端部を潰して凹凸を無くし、波板WPfと接合している。従って、波板WPfの端部を潰しつつ、平板FPfと接合する作業が必要となり、その製造過程は煩雑なものであった。
また、強度的な観点からは、平板FPfの領域における強度よりも、波板WPfの領域における強度が高くなっており、屋根構体RBf全体でみた場合には均一な強度を確保することが難しいものであった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、鉄道車両の屋根を構成する屋根構体であって、製造容易性を阻害することなく、強度を極力均一なものとし、雨水が溜まったとしても乗務員や乗客に不快な思いをさせずに排水することが可能な屋根構体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る屋根構体は、鉄道車両の屋根を構成する屋根構体であって、鉄道車両の一対の側構体及び一対の妻構体を繋ぐ主板と、前記主板の外表面に形成される凸部と、を備える。前記凸部は、鉄道車両の長手方向に沿って断続的に突出して形成される複数の第一凸部と当該複数の第一凸部間に形成される平坦な第一平坦部とを有する第一凸部群と、前記第一凸部とは異なる位置に鉄道車両の長手方向に沿って断続的に突出して形成される複数の第二凸部と当該複数の第二凸部間に形成される平坦な第二平坦部とを有する第二凸部群と、を有している。前記主板の一方の前記側構体側から他方の前記側構体側を見通した場合に、前記第一平坦部は前記第二凸部と重なる位置に形成され、前記第二平坦部は前記第一凸部と重なる位置に形成されている。
本発明では、第一凸部群を構成する第一凸部も、第二凸部群を構成する第二凸部も共に、鉄道車両の長手方向に沿って断続的に形成されているので、個々の第一凸部及び第二凸部の長さを短く形成することが可能となり、従来のように波板と平板とを交互に接続するといった手法を採用せずに製造することが可能となる。
第一凸部及び第二凸部は、断続的に突出するように形成され、それらの間には第一平坦部及び第二平坦部が形成されていることで主板と同じ面を形成しているので、第一凸部及び第二凸部の領域に溜まった水が第一平坦部及び第二平坦部を通って排水される。排水する機能を有する第一平坦部及び第二平坦部は、散在するように形成されているので、一箇所に排水が集中することがない。従って、乗務員や乗客に大量の排水が降りかかるような事態を確実に回避することができる。
更に、主板の一方の側構体側から他方の側構体側を見通した場合に、第一平坦部は第二凸部と重なる位置に形成され、第二平坦部は第一凸部と重なる位置に形成されているので、第一凸部及び第二凸部は、交互にいわゆる千鳥状に形成されている。換言すれば、鉄道車両の長手方向と直交する幅方向(個々の枕木が延在する方向、横方向)においては、第一平坦部及び第二平坦部が繋がって一方の側構体側から他方の側構体側に至る平坦な領域が形成されないように構成されている。従って、鉄道車両の幅方向を部分的に捉えた場合にも、局所的に強度が大きくなったり小さくなったりしている領域を形成することなく、一様な強度の屋根構体を提供することができる。
また本発明に係る屋根構体では、前記第一凸部群において、前記第一凸部が形成されている長さは前記第一平坦部が形成されている長さよりも長く、前記第二凸部群において、前記第二凸部が形成されている長さは前記第二平坦部が形成されている長さよりも長いことも好ましい。
この好ましい態様では、第一凸部及び第二凸部は、第一平坦部及び第二平坦部よりも長く形成されているので、排水のための通路を確保しつつ屋根構体の十分な強度を確保することができる。
さらに本発明に係る屋根構体では、前記主板の一方の前記側構体側から他方の前記側構体側を見通した場合に、前記第一凸部の端部は、前記第二凸部の端部と重なる位置に形成され、前記第一凸部の端部が前記第二凸部の端部と重ならない位置における主板の第一板幅長は、前記主板の成形限界長よりも短く形成され、前記第一凸部の端部が前記第二凸部の端部と重なる位置における前記主板の第二板幅長は、前記主板の第一板幅長と同じ長さに形成されてなることも好ましい。
この好ましい態様では、主板の第一板幅長は主板の成形限界長よりも短くなるように形成され、しかも、第一凸部の端部が第二凸部の端部と重なる位置における主板の第二板幅長は、主板の第一板幅長と同じ長さとなるように形成されるので、主板に形成される第一凸部の数や第二凸部の数の如何を問わず、主板の板幅長を成形限界長の範囲内で一定に維持でき、主板が伸長することに伴って発生する破断の発生を確実に防止することができる。
本発明によれば、鉄道車両の屋根を構成する屋根構体であって、製造容易性を阻害することなく、強度を極力均一なものとし、雨水が溜まったとしても乗務員や乗客に不快な思いをさせずに排水することが可能な屋根構体を提供することができる。
本発明の実施形態に係る鉄道車両構体を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る屋根構体を示す平面図である。 図2のI−I断面及びII−II断面を示す断面図である。 従来例に係る屋根構体を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る屋根構体の変形例を示す平面拡大図である。 図5のVI−VI断面を示す断面図である。 図5のVII−VII断面を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態に係る鉄道車両構体を示す斜視図である。図1に示すように、鉄道車両構体BDは、床構体FBと、屋根構体CBと、側構体SBと、妻構体EBとが互いに接合されて構成されている。床構体FBは、鉄道車両構体BDの床部を構成する部分である。屋根構体CBは、鉄道車両構体BDの屋根部を構成する部分である。
側構体SBは、鉄道車両構体BDの側部を構成する部分であって、左右対称に一対設けられている。妻構体EBは、鉄道車両構体BDの端部を構成する部分であって、前方の端部と後方の端部とに一対設けられている。
側構体SBは、ドアユニットDUと、ドア上部パネルDUPと、側構体ブロックSBaと、側構体ブロックSBbと、窓ユニットWUaと、窓ユニットWUbとを有している。ドアユニットDUは、鉄道車両構体BDの出入り口を構成するユニットであって、片側に(一つの側構体SBにおいて)4個設けられている。ドア上部パネルDUPは、ドアユニットDUの上縁部よりも上側に位置し、屋根構体CBと接合される部分である。
側構体ブロックSBaは、妻構体EBとドアユニットDUとの間に配置される部分であって、片側に(一つの側構体SBにおいて)2個設けられている。側構体ブロックSBaは、幕パネルUPaと、吹寄パネルMPaと、吹寄パネルMPbと、腰パネルLPaとを備えている。窓ユニットWUaは、側構体ブロックSBaに配置される窓を構成するユニットである。
幕パネルUPaは、窓ユニットWUaの上縁部よりも上側に位置し、屋根構体CBと接合されるパネルである。吹寄パネルMPaは、妻構体EBと窓ユニットWUaとの間に配置されるパネルである。
吹寄パネルMPbは、ドアユニットDUと窓ユニットWUaとの間に配置されるパネルである。腰パネルLPaは、窓ユニットWUaの下縁部よりも下側に位置し、床構体FBと接合されるパネルである。従って、窓ユニットWUaは、幕パネルUPaと、吹寄パネルMPaと、吹寄パネルMPbと、腰パネルLPaとによって囲まれている。
側構体ブロックSBbは、ドアユニットDUとドアユニットDUとの間に配置される部分であって、片側に(一つの側構体SBにおいて)3個設けられている。側構体ブロックSBbは、幕パネルUPbと、吹寄パネルMPc,MPcと、腰パネルLPbとを備えている。窓ユニットWUbは、側構体ブロックSBbに配置される窓を構成するユニットである。
幕パネルUPbは、窓ユニットWUbの上縁部よりも上側に位置し、屋根構体CBと接合されるパネルである。吹寄パネルMPcは、ドアユニットDUと窓ユニットWUbとの間に配置されるパネルである。
腰パネルLPbは、窓ユニットWUbの下縁部よりも下側に位置し、床構体FBと接合されるパネルである。従って、窓ユニットWUbは、幕パネルUPbと、吹寄パネルMPc,MPcと、腰パネルLPbとによって囲まれている。
続いて、屋根構体CBについて図2を参照しながら説明する。図2は、屋根構体CBを示す平面図である。図2においては、紙面が延びる平面にx軸及びy軸を設定し、紙面を貫く方向にz軸を設定している。x軸は鉄道車両の長手方向(レールの延伸方向、鉄道車両の進行方向)に沿うように設定し、y軸は鉄道車両の幅方向(個々の枕木が延在する方向、横方向)に沿うように設定している。
図2に示すように、屋根構体CBは、長手方向(x方向)において三分割されており、中央セクションCSに空調装置ACが載置されている。中央セクションCSを挟む一端側セクションSSa及び他端側セクションSSbは、主板Pによって湾曲面が連続するように構成されている。
主板Pは、鉄道車両の一対の側構体SB(図1参照)及び一対の妻構体EB(図1参照)を繋ぐように構成されている。本実施形態の場合、主板Pは、5〜8mm程度の金属板が用いられることが好ましい。
主板Pの外表面には、凸部Wが形成されている。凸部Wは、第一凸部群Waと、第一凸部群Waに隣接する第二凸部群Wbとを有している。本実施形態の場合、第一凸部群Waと第二凸部群Wbとが交互に配置されている。本実施形態の場合は、第一凸部群Waと第二凸部群Wbとは、互いに等間隔に交互に配置されているが、第一凸部群Waと第二凸部群Wbとが異なる位置に配置されていれば必ずしも互いに等間隔である必要はない。
第一凸部群Waは、長手方向(x方向)に沿って断続的に突出して形成される複数の第一凸部Waaと、これら複数の第一凸部Waa間に形成される平坦な第一平坦部Wabとを有している。本実施形態の場合、第一凸部Waaの幅は10〜15mm程度に形成され、個々の第一凸部Waaの長さは800〜1000mm程度に形成されることが好ましい。また、本実施形態の場合、第一平坦部Wabの長さは、90〜120mm程度に形成されることが好ましい。換言すれば、第一平坦部Wabが設けられる間隔(ピッチ)は、450〜550mm程度に設定されることが好ましい。
第二凸部群Wbは、長手方向(x方向)に沿って断続的に突出して形成される複数の第二凸部Wbaと、これら複数の第二凸部Wba間に形成される平坦な第二平坦部Wbbとを有している。本実施形態の場合、第二凸部Wbaの幅は10〜15mm程度に形成され、個々の第二凸部Wbaの長さは800〜1000mm程度に形成されることが好ましい。また、本実施形態の場合、第二平坦部Wbbの長さは、90〜120mm程度に形成されることが好ましい。換言すれば、第二平坦部Wbbが設けられる間隔(ピッチ)は、450〜550mm程度に設定されることが好ましい。
本実施形態において、主板Pの一方の側構体SB(図1参照)から他方の側構体SB(図1参照、図1に示されている側構体SBとは反対側であって、図1には明示されていない側構体SB)を見通した場合に、第一平坦部Wabは第二凸部Wbaと重なる位置に形成され、第二平坦部Wbbは第一凸部Waaと重なる位置に形成されている。従って、第一凸部Waaと第二凸部Wbaとは交互に配置され、いわゆる千鳥状に配置されている。また、第一平坦部Wabと第二平坦部Wbbとは交互に配置され、いわゆる千鳥状に配置されている。
図2のI−I断面及びII−II断面を図3に示す。図3において、(A)は図2のI−I断面を示し、(B)は図2のII−II断面を示している。図3の(A)に示すように、隣接する第一凸部Waaと第一凸部Waaとの間に、第二平坦部Wbbが形成されている。従って、隣接する第一凸部Waaと第一凸部Waaとの間に溜まった雨水は、その間の第二平坦部Wbbを通って外側の第一凸部Waa側に流れる。
図3の(B)に示すように、隣接する第二凸部Wbaと第二凸部Wbaとの間に、第一平坦部Wabが形成されている。従って、隣接する第二凸部Wbaと第二凸部Wbaとの間に溜まった雨水は、その間の第一平坦部Wabを通って外側の第二凸部Wba側に流れる。
同じ第一凸部群Waに属する第一凸部Waaと第一凸部Waaとの間には第一平坦部Wabが形成されているので、上述したように屋根構体CBの中央から外側に流れる雨水は、第一平坦部Wabを通って外側に流れる。同様に、同じ第二凸部群Wbに属する第二凸部Wbaと第二凸部Wbaとの間には第二平坦部Wbbが形成されているので、上述したように屋根構体CBの中央から外側に流れる雨水は、第二平坦部Wbbを通って外側に流れる。このように、屋根構体CBに溜まった雨水は、互い違いに配置されている第一平坦部Wab及び第二平坦部Wbbを通って排水される。
尚、図3においては、図面の理解を容易にするため、主板Pから一体的に第一凸部Waa及び第二凸部Wbaが延出しているように描いているけれども、第一凸部Waa及び第二凸部Wbaの形成態様はこのようなものに限定されるものではない。例えば、板材をプレスして、主板Pの湾曲と第一凸部Waa及び第二凸部Wbaとを同時に成形することも好ましい態様である。
本実施形態では、第一凸部群Waを構成する第一凸部Waaも、第二凸部群Wbを構成する第二凸部Wbaも共に、鉄道車両の長手方向(図2におけるx方向)に沿って断続的に形成されているので、個々の第一凸部Waa及び第二凸部Wbaの長さを短く形成することが可能となり、従来のように波板と平板とを交互に接続するといった手法を採用せずに製造することが可能となる。
第一凸部Waa及び第二凸部Wbaは、断続的に突出するように形成され、それらの間には第一平坦部Wab及び第二平坦部Wbbが形成されていることで主板Pと同じ面を形成しているので、第一凸部Waa及び第二凸部Wbaの領域に溜まった水が第一平坦部Wab及び第二平坦部Wbbを通って排水される。排水する機能を有する第一平坦部Wab及び第二平坦部Wbbは、散在するように形成されているので、一箇所に排水が集中することがない。従って、乗務員や乗客に大量の排水が降りかかるような事態を確実に回避することができる。
更に、主板Pの一方の側構体SB側から他方の側構体SB側を見通した場合に、第一平坦部Wabは第二凸部Wbaと重なる位置に形成され、第二平坦部Wbbは第一凸部Waaと重なる位置に形成されている。主板Pは湾曲しているので、その湾曲面の接線に沿って見通せば、第一平坦部Wabは第二凸部Wbaと対応する位置に形成され、第二平坦部Wbbは第一凸部Waaと対応する位置に形成されている。第一凸部Waa及び第二凸部Wbaは、交互にいわゆる千鳥状に形成されている。
換言すれば、鉄道車両の長手方向(x方向)と直交する幅方向(y方向)においては、第一平坦部Wab及び第二平坦部Wbbが繋がって一方の側構体SB側から他方の側構体SB側に至る平坦な領域が形成されないように構成されている。従って、鉄道車両の幅方向(y方向)沿って分割し、屋根構体CBを部分的に捉えた場合にも、局所的に強度が大きくなったり小さくなったりしている領域を形成することなく、一様な強度の屋根構体CBを提供することができる。
また本実施形態に係る屋根構体CBでは、第一凸部群Waにおいて、第一凸部Waaが形成されている長さは第一平坦部Wabが形成されている長さよりも長く、第二凸部群Wbにおいて、第二凸部Wbaが形成されている長さは第二平坦部Wbbが形成されている長さよりも長いように形成されている。このように、第一凸部Waa及び第二凸部Wbaは、第一平坦部Wab及び第二平坦部Wbbよりも長く形成されているので、排水のための通路を確保しつつ屋根構体CBの十分な強度を確保することができる。
ここで、屋根構体CBを構成する主板Pにおいて、凸部Wが形成された主板P、すなわち、加工後の主板Pの板幅長(y方向の長さ)というのは、主板Pを構成する材料の成形限界によって決定されるものである。このため、主板Pに凸部Wを形成する際には、成形限界を考慮する必要がある。そこで、かかる事情を考慮して形成された、変形例としての屋根構体CB’について説明する。なお、成形限界とは、材料を破断させることなく、その材料を伸長して成形する境をいう。
図5は、本実施形態に係る屋根構体CBの変形例を示す平面拡大図であり、図6は、図5のVI−VI断面を示す断面図である。図7は、図5のVII−VII断面を示す断面図である。変形例である屋根構体CB’は、第一凸部W’aa及び第二凸部W’baのそれぞれの端部W’aat,W’batが、長手方向(x方向)に向って先細りに形成されていること以外は、本実施形態に係る屋根構体CBと同様に構成されたものである。
図5に示すように、主板P’の一方の側構体SB側から他方の側構体SB側を見通した場合に、第一凸部W’aaの端部W’aatは、第二凸部W’baの端部W’batと重なる位置に形成されている。
ここで、第一凸部W’aaの端部W’aatが、第二凸部W’baの端部W’batと重ならない位置(つまり、第一凸部W’aaの中央部W’aac)における主板P’の板幅長(第一板幅長)Lwaは、主板P’の成形限界長Lw maxよりも短く形成されている。主板P’の板幅長Lwaは、主板P’の断面において、一方の側構体SB側から他方の側構体SB側までを主板P’の形状に沿って通る板厚tの中心長(図6参照)である。
例えば、主板P’を構成する材料が、加工前の主板P’の板幅長Lwzに対して20%の伸びまで許容できるとし、加工後の主板P’の板幅長を、第一凸部W’aaの中央部W’aacの主板P’の板幅長Lwaとすれば、
Lwa<Lw max (1)
が成立すれば良い。Lw maxは、成形限界長である。成形限界長は、材料を破断させることなく、その材料を伸長できる長さの限界をいう。また、成形限界長Lw maxは、
Lw max=1.2×Lwz (2)
である。なお、第二凸部W’baの中央部W’bacの板幅長Lwb(図7参照)においても、式(1),(2)が成立する。
図5及び図6に示すように、第一凸部W’aaの端部W’aatは、第一凸部W’aaの中央部W’aacよりも、平面視において細く、及び/又は、断面視において薄く形成されている。同様に、図5及び図7に示すように、第二凸部W’baの端部W’batも、第二凸部W’baの中央部W’bacよりも平面視において細く、及び/又は、断面視において薄く形成されている。
このように端部W’aat,W’batの形状を調整することにより、第一凸部W’aaの端部W’aatが第二凸部W’baの端部W’batと重なる位置における主板P’の板幅長Lwbは、第一凸部W’aaの中央部W’aacの主板P’の板幅長Lwaと同じ長さ、すなわち、Lwb=Lwaとなるように形成することができる。なお、主板P’の板幅長Lwbは、第二凸部W’baの中央部W’bacの主板P’の板幅長(図示せず)とも同じ長さである。
このように屋根構体CB’は、第一凸部W’aaの中央部W’aacにおける主板P’の板幅長Lwaは、主板P’を構成する材料の成形限界長Lw maxよりも短くなるように形成されるので、加工後の主板P’の板幅長Lwaを成形限界長Lw maxの範囲内で一定に維持でき、主板P’が伸長することに伴って発生する破断の発生を確実に防止することができる。
しかも、第一凸部W’aaの端部W’aatは第一凸部W’aaの中央部W’aacよりも、平面視において細く、及び/又は、断面視において薄く形成され、第二凸部W’baの端部W’batも、第二凸部W’baの中央部W’bacよりも、平面視において細く、及び/又は、断面視において薄く形成されているので、主板P’の板幅長Lwbは、主板P’の板幅長Lwaと同じ長さとなるように形成することができる。従って、第一凸部W’aa及び第二凸部W’baが形成される位置及び/又は数の如何を問わず、主板P’の板幅長Lwa,Lwbを成形限界長Lw maxの範囲内で一定に維持でき、主板P’が伸長することに伴って発生する破断の発生を確実に防止することができる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
AC:空調装置
ACf:空調装置
BD:鉄道車両構体
CB,CB’:屋根構体
CS:中央セクション
DU:ドアユニット
DUP:ドア上部パネル
EB:妻構体
FB:床構体
fCS:中央セクション
FPf:平板
FPfa:平板
fSSa:一端側セクション
fSSb:他端側セクション
LPa:腰パネル
LPb:腰パネル
MPa:吹寄パネル
MPb:吹寄パネル
MPc:吹寄パネル
P,P’:主板
RBf:屋根構体
SB:側構体
SBa:側構体ブロック
SBb:側構体ブロック
SSa:一端側セクション
SSb:他端側セクション
UPa:幕パネル
UPb:幕パネル
W:凸部
Wa:第一凸部群
Waa,W’aa:第一凸部
Wab:第一平坦部
W’aat:第一凸部の端部
W’aac:第一凸部の中央部
Wb:第二凸部群
Wba,W’ba:第二凸部
Wbb:第二平坦部
W’bat:第二凸部の端部
W’bac:第二凸部の中央部
WPf:波板
WUa:窓ユニット
WUb:窓ユニット
Lwa,Lwb:板幅長

Claims (3)

  1. 鉄道車両の屋根を構成する屋根構体であって、
    鉄道車両の一対の側構体及び一対の妻構体を繋ぐ主板と、
    前記主板の外表面に形成される凸部と、を備え、
    前記凸部は、鉄道車両の長手方向に沿って断続的に突出して形成される複数の第一凸部と当該複数の第一凸部間に形成される平坦な第一平坦部とを有する第一凸部群と、前記第一凸部とは異なる位置に鉄道車両の長手方向に沿って断続的に突出して形成される複数の第二凸部と当該複数の第二凸部間に形成される平坦な第二平坦部とを有する第二凸部群と、を有し、
    前記主板の一方の前記側構体側から他方の前記側構体側を見通した場合に、前記第一平坦部は前記第二凸部と重なる位置に形成され、前記第二平坦部は前記第一凸部と重なる位置に形成されてなることを特徴とする屋根構体。
  2. 前記第一凸部群において、前記第一凸部が形成されている長さは前記第一平坦部が形成されている長さよりも長く、
    前記第二凸部群において、前記第二凸部が形成されている長さは前記第二平坦部が形成されている長さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載の屋根構体。
  3. 前記主板の一方の前記側構体側から他方の前記側構体側を見通した場合に、
    前記第一凸部の端部は、前記第二凸部の端部と重なる位置に形成され、
    前記第一凸部の端部が前記第二凸部の端部と重ならない位置における主板の第一板幅長は、前記主板の成形限界長よりも短く形成され、
    前記第一凸部の端部が前記第二凸部の端部と重なる位置における前記主板の第二板幅長は、前記主板の第一板幅長と同じ長さに形成されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の屋根構体。
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