はじめに、本実施の形態から抽出され得る発明群を必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、本実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
手段1.特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を行うとともに、抽選モードとして、前記特別遊技状態の発生に対応した当選結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを有する抽選手段(主制御装置81のMPU202における情報取得処理を実行する機能、主制御装置81のMPU202における変動開始処理を実行する機能)と、
遊技球が流下する遊技領域に設けられ、当該流下する遊技球が入球し易い開放状態と入球し難い閉鎖状態とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置32)と、
当該可変入球手段を開放状態とした後に閉鎖状態に切り換える開閉制御を実行する開閉制御手段(主制御装置81のMPU202における大入賞口開閉処理を実行する機能)と、
前記抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選となったことに基づいて、前記可変入球手段が前記開放状態となった後に前記閉鎖状態となる切り換えの回数が予め定められた第1回数となるまで前記開閉制御手段による前記開閉制御が実行される第1開閉実行状態となり、さらに前記抽選手段における抽選モードが前記高確率モードとなる第1特別遊技状態に遊技状態を移行させる第1移行手段(主制御装置81のMPU202において非明示2R確変フラグがRAM204に格納されている状況で遊技状態移行処理を実行する機能)と、
遊技機前方から視認可能な位置において前記抽選手段の抽選結果の情報を表示する結果表示部(第1結果表示部AS)と、
遊技機前方から視認可能な位置において前記切り換えの回数の情報を表示する切換回数表示部(ラウンド表示部RS)と、
前記抽選手段の抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて、予め定められた結果表示用状況において前記結果表示部に第1特別対応情報が表示されるように前記結果表示部を表示制御するとともに、予め定められた回数表示用状況において前記切換回数表示部に前記第1回数に対応した記号を含む第1回数用情報が表示されるように前記切換回数表示部を表示制御する情報表示制御手段(主制御装置81のMPU202における各種停止結果設定処理、変動表示時間の設定処理、変動終了処理及びラウンド表示の開始処理を実行する機能)と、
を備え、
前記開閉制御手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記特別遊技状態当選とならなかった場合であって予め定められた特別条件が成立したことに基づいて、前記切り換え回数が前記第1回数となるまで前記可変入球手段を開閉制御する特別開閉制御手段(主制御装置81のMPU202において特別外れフラグがRAM204に格納されている状況で大入賞口開閉処理を実行する機能)を備え、
当該特別開閉制御手段により前記可変入球手段が開閉制御される場合、前記抽選手段による抽選モードはそれまでの抽選モードが維持される構成とし、
前記情報表示制御手段は、前記特別条件が成立したことに基づいて、前記結果表示用状況において前記第1特別対応情報が前記結果表示部にて表示される表示状態が発生しないようにし且つ前記回数表示用状況において前記第1回数用情報が前記切換回数表示部にて表示される表示状態が発生しないようにしつつ、前記第1回数に対応した記号を含む情報が、前記結果表示用状況における前記結果表示部又は前記回数表示用状況における前記切換回数表示部の少なくとも一方において表示されるように表示制御を行う特別表示制御手段(主制御装置81のMPU202において特別外れフラグがRAM204に格納されている状況で各種停止結果設定処理、変動表示時間の設定処理、変動終了処理及びラウンド表示の開始処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
手段1の遊技機では、遊技状態が第1特別遊技状態に移行する場合には、結果表示用状況において結果表示部に第1特別対応情報が表示されることで、それを見た遊技ホールの管理者は第1特別遊技状態に移行することを把握することができ、さらに回数表示用状況において切換回数表示部に第1回数用情報が表示されることで、それを見た遊技ホールの管理者は可変入球手段の開閉回数を把握することができる。
この場合に、抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選とならなかった場合であっても予め定められた特別条件が成立した場合には、可変入球手段が第1特別遊技状態の場合と同様に切り換え回数が第1回数となるまで開閉制御される。これにより、可変入球手段における開閉が第1回数行われた場合には、それが第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件が成立したことによるものかを遊技者に予測させることが可能となり、遊技の単調化が抑えられる。
また、特別条件が成立した場合には、抽選手段による抽選モードはそれまでの抽選モードが維持されるため、第1特別遊技状態の有利性は担保されるとともに、特別条件が成立したことにより抽選モードが高確率モードから低確率モードに移行してしまうこともないため、上記のように遊技の単調化を抑えた構成において特別条件の成立によって遊技者が不利益を受けることもない。
但し、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合に、結果表示部及び切換回数表示部の両方において、第1特別遊技状態に移行する場合とは明らかに異なる表示がなされるとすると、遊技者は結果表示部及び切換回数表示部を見ることで、可変入球手段の開閉が第1特別遊技状態への移行に対応したものではなく、特別条件の成立に対応したものであると容易に判断できてしまう。そうすると、上記遊技の単調化を抑える効果が消失又は低減されてしまう。
これに対して、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合には、第1回数に対応した記号を含む情報が、結果表示用状況における結果表示部又は回数表示用状況における切換回数表示部の少なくとも一方において表示されることがある。これにより、遊技者が結果表示部及び切換回数表示部を見たとしても、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
その一方、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合には、結果表示用状況において第1特別対応情報が結果表示部にて表示される表示状態が発生しないとともに、回数表示用状況において第1回数用情報が切換回数表示部にて表示される表示状態が発生しない。したがって、上記のように可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを遊技者に判断しづらくさせつつ、遊技ホールの管理者にとっては判断可能なものとすることが可能となる。
なお、「予め定められた特別条件が成立したこと」としては、前記抽選手段において又はそれとは異なる抽選手段において特別対応抽選結果となることが含まれる。
手段2.前記特別開閉制御手段は、前記特別条件が成立したことに基づいて、前記切り換え回数が前記第1回数となるまで前記可変入球手段を開閉制御するとともにその開閉制御の態様を前記第1開閉実行状態と同一と認識されるようにすることを特徴とする手段1に記載の遊技機。
手段2によれば、抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選とならなかった場合であっても予め定められた特別条件が成立した場合には、可変入球手段が第1特別遊技状態の場合と同様に切り換え回数が第1回数となるまで開閉制御される。さらに、その際の開閉制御の態様は第1特別遊技状態への移行に際して発生する第1開閉実行状態と同一であると認識されるような態様となる。これにより、可変入球手段における開閉が第1回数行われた場合には、それが第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件が成立したことによるものかを遊技者に予測させることが可能となり、遊技の単調化が抑えられる。
手段3.前記特別遊技状態当選として、第1当選と第2当選とが少なくとも設定されており、
前記第1移行手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記第1当選となったことに基づいて、前記第1特別遊技状態に遊技状態を移行させ、
さらに、前記抽選手段による抽選結果が前記第2当選となったことに基づいて、前記可変入球手段又はそれとは異なる可変入球手段が前記切り換えの回数が予め定められた第2回数となるまで前記開閉制御手段により開閉制御される第2開閉実行状態が少なくとも発生する第2特別遊技状態に遊技状態を移行させる第2移行手段(主制御装置81のMPU202において15R確変フラグがRAM204に格納されている状況で遊技状態移行処理を実行する機能)を備え、
前記第1開閉実行状態は、前記第2開閉実行状態よりも、前記可変入球手段への遊技球の入球が発生しづらい状態として設定されていることを特徴とする手段2に記載の遊技機。
手段3によれば、第1開閉実行状態及び第2開閉実行状態のうち、可変入球手段への遊技球の入球が発生しづらい第1開閉実行状態と開閉制御の態様が同一であると認識されるように、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる。これにより、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉に際して、遊技者が得られる特典を比較的少なくすることが可能となる。よって、遊技球の出球率に対する影響を抑えつつ、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われるようにすることが可能となる。
なお、「前記可変入球手段への遊技球の入球が発生しづらい状態」とは、例えば、1回の開放時間が短く設定されている構成が含まれ、また開放状態となった場合に開放制限個数の遊技球の入球が発生することに基づいて閉鎖状態に切り換わる構成においては、当該開放制限個数が少なく設定された構成が含まれる。
また、上記手段3の構成に代えて、以下の構成を適用してもよい。つまり、遊技者による発射操作に応じて予め定められた発射周期で遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構53)を備え、さらに前記開閉制御手段は、前記可変入球手段を開放状態とした場合、開放制限期間が経過した場合に前記可変入球手段を閉鎖状態とする構成においては、前記第1開閉実行状態における前記開放制限期間を前記発射周期よりも短くすることで、前記第1開閉実行状態及び前記特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉に際して遊技球の入球が実質的に生じないようにする構成としてもよい。
また、遊技者による発射操作に応じて予め定められた発射周期で遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構53)を備え、さらに前記開閉制御手段は、前記可変入球手段を開放状態とした場合、開放制限期間の経過又は開放制限個数の遊技球の入球のいずれか一方の閉鎖条件が成立した場合に前記可変入球手段を閉鎖状態とする構成においては、前記第1開閉実行状態における前記開放制限期間を前記発射周期と前記開放制限個数との積よりも短くすることで、前記第1開閉実行状態及び前記特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉に際して遊技球の入球が実質的に生じづらくする構成としてもよい。
手段4.前記特別表示制御手段は、前記回数表示用状況において前記第1回数用情報が前記切換回数表示部にて表示されないようにしつつ、前記結果表示用状況において前記第1回数に対応した記号を含む情報が前記結果表示部にて表示されるように表示制御を行うものであることを特徴とする手段1乃至3のいずれか1に記載の遊技機。
手段4によれば、特別条件が成立したことに基づく可変入球手段の開閉が行われる場合に、切換回数表示部ではなく結果表示部にて第1回数に対応した記号を含む情報が表示されることで、可変入球手段における開閉が第1回数行われた場合にそれが第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件が成立したことによるものかを遊技者に予測させることが可能となる一方、遊技ホールの管理者にとっては切換回数表示部を確認することで可変入球手段における開閉がいずれの状態に係るものかを良好に確認することができる。
手段5.前記結果表示用状況は所定の開始タイミングから所定の終了タイミングまでの結果表示用期間であるとともに、前記回数表示用状況は所定の開始タイミングから所定の終了タイミングまでの回数表示用期間であり、
前記結果表示用期間と前記回数表示用期間とは、少なくとも一部が重複していることを特徴とする手段4に記載の遊技機。
手段5によれば、結果表示用期間と回数表示用期間とが少なくとも一部重複していることにより、抽選手段の抽選結果が第1特別遊技状態の移行に対応した結果となった場合には、遊技者は結果表示部における第1特別対応情報の表示と切換回数表示部における第1回数用情報の表示とが同時になされていることを確認する機会がある。そして、当該表示の状態を確認した遊技者は、結果表示部と切換回数表示部とのいずれが可変入球手段の切り換えの回数を示しているか判断しづらくなる。そうすると、遊技者は、特別条件が成立したことに基づく可変入球手段の開閉が行われる場合に結果表示部に表示された第1回数に対応した記号を含む情報が、第1特別遊技状態への移行が発生する場合と同様であると判断し易くなると考えられる。これにより、遊技者にとって、結果表示部及び切換回数表示部を見たとしても、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態の移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくすることが可能となる。
なお、遊技機前方から視認可能な位置に設けられた遊技回動作装置(図柄表示装置41)と、前記抽選手段による抽選が行われたことに基づいて遊技回用動作が開始され、前記抽選手段の抽選結果に対応した停止結果となった状態で前記遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記抽選手段による抽選が行われたことに応じて各遊技回の前記遊技回用動作が行われるように前記遊技回動作装置を制御する遊技回動作制御手段(音声ランプ制御装置82、表示制御装置212)と、を備えた構成においては、前記結果表示用期間を、前記遊技回が終了する場合から次の遊技回が開始される場合までの期間としてもよい。また、前記回数表示用期間を、前記開閉制御手段による前記開閉制御が開始される場合から当該開閉制御が終了される場合までの期間としてもよい。
また、当該構成に代えて又は加えて、前記情報表示制御手段は、前記抽選手段による抽選が行われたことに基づいて絵柄の変動表示が開始され、前記抽選手段の抽選結果に対応した停止結果を表示し前記絵柄の変動表示が終了されることを遊技回の1回として、前記抽選手段による抽選が行われたことに応じて各遊技回の絵柄の変動表示が行われるように前記結果表示部を表示制御する構成においては、前記結果表示用期間を、前記遊技回が終了する場合から次の遊技回が開始される場合までの期間としてもよい。また、前記回数表示用期間を、前記開閉制御手段による前記開閉制御が開始される場合から前記開閉制御が終了される場合までの期間としてもよい。
また、上記構成を、課題を解決するための各手段における以下の手段に対して適用してもよい。
手段6.前記結果表示用期間は、前記回数表示用期間の全体を含むように設定されていることを特徴とする手段5に記載の遊技機。
手段6によれば、遊技者にとって、結果表示部と切換回数表示部とのいずれが可変入球手段の切り換えの回数を示しているか判断しづらくなるという効果をより顕著なものとすることが可能となる。
手段7.前記特別表示制御手段は、前記結果表示用状況において前記第1回数に対応した数字を含む情報が前記結果表示部にて表示されるように表示制御を行うものであることを特徴とする手段4乃至6のいずれか1に記載の遊技機。
手段7によれば、特別条件が成立した場合には、結果表示部では、結果表示用状況において第1回数に対応した数字を含む情報が表示されるため、遊技者にとっては結果表示部において可変入球手段の切り換えの回数が表示されていると判断し易くなる。これにより、遊技者が結果表示部及び切換回数表示部を見たとしても、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
手段8.前記結果表示部と前記切換回数表示部とが並設されていることを特徴とする手段1乃至7のいずれか1に記載の遊技機。
手段8によれば、結果表示部と切換回数表示部とが並設されていることにより、遊技者にとっては両者の区別をつけづらくなる。
手段9.前記結果表示部と前記切換回数表示部とは、互いに共通の構成を有する表示部からなることを特徴とする手段1乃至8のいずれか1に記載の遊技機。
手段9によれば、結果表示部と切換回数表示部とが互いに共通の構成を有する表示部であるため、遊技者にとっては両者の区別をつけづらくなる。
手段10.前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能な第1始動入球部(上作動口33)と第2始動入球部(下作動口34)とを備え、
前記抽選手段は、前記第1始動入球部又は前記第2始動入球部への遊技球の入球が発生したことに基づいて、前記特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を行い、
前記第1始動入球部への遊技球の入球が発生したことに基づいて前記抽選手段による抽選が行われた場合、前記第1特別遊技状態への移行が発生しうるとともに、前記特別条件の成立が発生しうる構成であり、
前記第2始動入球部への遊技球の入球が発生したことに基づいて前記抽選手段による抽選が行われた場合、前記第1特別遊技状態への移行又は前記特別条件の成立の少なくとも一方が発生しない構成であり、
前記結果表示部として、
前記第1始動入球部への遊技球の入球に基づく前記抽選手段の抽選結果の情報を表示する第1結果表示部(第1結果表示部AS)と、
前記第2始動入球部への遊技球の入球に基づく前記抽選手段の抽選結果の情報を表示する第2結果表示部(第2結果表示部BS)と、
を備え、
前記切換回数表示部に対する位置が前記第1結果表示部の方が前記第2結果表示部よりも近い位置となるように、これら切換回数表示部、第1結果表示部及び第2結果表示部が配置されていることを特徴とする手段4乃至9のいずれか1に記載の遊技機。
手段10によれば、第1始動入球部への遊技球の入球に基づく抽選による抽選結果の情報が第1結果表示部にて表示されるとともに、第2始動入球部への遊技球の入球に基づく抽選による抽選結果の情報が第2結果表示部にて表示されるため、遊技ホールの管理者にとってはそれぞれの抽選結果を区別して把握することができる。
この場合に、第1特別遊技状態への移行及び特別条件の成立のいずれもが発生しうるのは、第1始動入球部及び第2始動入球部のうち第1始動入球部への遊技球の入球が発生した場合であり、それに伴って、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを遊技者が予測する上では、第1結果表示部及び第2結果表示部のうちの第1結果表示部と、切換回数表示部とが注目され、第2結果表示部は注目されないものと考えられる。このような事情において、切換回数表示部に対する位置が第1結果表示部の方が第2結果表示部よりも近い位置となるように、これら切換回数表示部、第1結果表示部及び第2結果表示部を配置するとともに、上記手段4等で限定した構成を備えることで、遊技者が第1結果表示部及び切換回数表示部を見たとしても、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
手段11.前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能な第1始動入球部(上作動口33)と第2始動入球部(下作動口34)とを備え、
前記抽選手段は、前記第1始動入球部又は前記第2始動入球部への遊技球の入球が発生したことに基づいて、前記特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を行い、
さらに、前記第2始動入球部を、遊技球が入球しにくい又は入球が不可である非受入状態と、遊技球が入球し易い受入状態とに切り換え可能な受入制御手段(主制御装置81のMPU202における電役サポート用処理を実行する機能)を備え、
当該受入制御手段は、前記第2始動入球部を前記非受入状態と前記受入状態とで切り換える切換モードとして、前記受入状態とならない又は単位時間当たりでの前記受入状態となる機会が相対的に低い低頻度切換モードと、単位時間当たりでの前記受入状態となる機会が相対的に高い高頻度切換モードとを有しており、
前記結果表示部として、
前記第1始動入球部への遊技球の入球に基づく前記抽選手段の抽選結果の情報を表示する第1結果表示部(第1結果表示部AS)と、
前記第2始動入球部への遊技球の入球に基づく前記抽選手段の抽選結果の情報を表示する第2結果表示部(第2結果表示部BS)と、
を備え、
前記切換回数表示部に対する位置が前記第1結果表示部の方が前記第2結果表示部よりも近い位置となるように、これら切換回数表示部、第1結果表示部及び第2結果表示部が配置されていることを特徴とする手段4乃至9のいずれか1に記載の遊技機。
手段11によれば、第1始動入球部への遊技球の入球に基づく抽選による抽選結果の情報が第1結果表示部にて表示されるとともに、第2始動入球部への遊技球の入球に基づく抽選による抽選結果の情報が第2結果表示部にて表示されるため、遊技ホールの管理者にとってはそれぞれの抽選結果を区別して把握することができる。
また、第2始動入球部への遊技球の入球は、第2始動入球部が高頻度切換モードにおいて発生し易く低頻度切換モードにおいては発生しづらいのに対して、第1始動入球部への遊技球の入球に関しては遊技球の入球のし易さに変化が生じない。この場合に、低頻度切換モードと高頻度切換モードのうち低頻度切換モードに滞在し易い構成においては、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを遊技者が予測するという状況が発生する頻度は、第1始動入球部及び第2始動入球部のうち第1始動入球部への遊技球の入球が発生した場合が高くなる。そうすると、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを遊技者が予測する上では、第1結果表示部及び第2結果表示部のうちの第1結果表示部と、切換回数表示部とが注目され、第2結果表示部は注目されにくいものと考えられる。このような事情において、切換回数表示部に対する位置が第1結果表示部の方が第2結果表示部よりも近い位置となるように、これら切換回数表示部、第1結果表示部及び第2結果表示部を配置するとともに、上記手段4等で限定した構成を備えることで、遊技者が第1結果表示部及び切換回数表示部を見たとしても、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
手段12.前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能な第1始動入球部(上作動口33)と第2始動入球部(下作動口34)とを備え、
前記抽選手段は、前記第1始動入球部又は前記第2始動入球部への遊技球の入球が発生したことに基づいて、前記特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を行い、
前記第1始動入球部への遊技球の入球が発生したことに基づいて前記抽選手段による抽選が行われた場合、前記第1特別遊技状態への移行が発生しうるとともに、前記特別条件の成立が発生しうる構成であり、
前記第2始動入球部への遊技球の入球が発生したことに基づいて前記抽選手段による抽選が行われた場合、前記第1特別遊技状態への移行が発生しうるとともに、前記特別条件の成立が発生しうる構成であり、
前記第2始動入球部を、遊技球が入球しにくい又は入球が不可である非受入状態と、遊技球が入球し易い受入状態とに切り換え可能な受入制御手段(主制御装置81のMPU202における電役サポート用処理を実行する機能)を備え、
当該受入制御手段は、
前記第2始動入球部を前記非受入状態と前記受入状態とで切り換える切換モードとして、前記受入状態とならない又は単位時間当たりでの前記受入状態となる機会が相対的に低い低頻度切換モードと、単位時間当たりでの前記受入状態となる機会が相対的に高い高頻度切換モードとを有しており、
さらに、前記低頻度切換モードにおいて前記抽選手段による抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果となったとしてもそれまでの切換モードを維持させるとともに、前記高頻度切換モードにおいて前記抽選手段による抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果となった場合には少なくとも前記抽選手段による抽選結果が前記特別遊技状態当選となるまで前記高頻度切換モードを維持させる第1維持手段(主制御装置81のMPU202におけるステップS2406〜ステップS2408の処理を実行する機能)と、
前記特別条件が成立した場合にはそれまでの切換モードが高頻度切換モード又は低頻度切換モードのいずれであっても、それまでの切換モードを維持させる第2維持手段(主制御装置81のMPU202におけるステップS2409の処理を実行する機能)と、
を備えており、
前記結果表示部として、
前記第1始動入球部への遊技球の入球に基づく前記抽選手段の抽選結果の情報を表示する第1結果表示部(第1結果表示部AS)と、
前記第2始動入球部への遊技球の入球に基づく前記抽選手段の抽選結果の情報を表示する第2結果表示部(第2結果表示部BS)と、
を備え、
前記切換回数表示部に対する位置が前記第1結果表示部の方が前記第2結果表示部よりも近い位置となるように、これら切換回数表示部、第1結果表示部及び第2結果表示部が配置されていることを特徴とする手段4乃至9のいずれか1に記載の遊技機。
手段12によれば、第1始動入球部への遊技球の入球に基づく抽選による抽選結果の情報が第1結果表示部にて表示されるとともに、第2始動入球部への遊技球の入球に基づく抽選による抽選結果の情報が第2結果表示部にて表示されるため、遊技ホールの管理者にとってはそれぞれの抽選結果を区別して把握することができる。
また、切換モードが低頻度切換モードである状況では、特別条件が成立した場合であっても、第1特別遊技状態に移行する場合であっても、当該低頻度切換モードが維持される。よって、切換モードが少なくとも低頻度切換モードである状況では、可変入球手段の開閉が第1回数行われた場合に、遊技者が第2始動入球部の状態を確認したとしても、それが第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
また、切換モードが高頻度切換モードである状況では、特別条件が成立した場合であっても、当該高頻度切換モードが維持されるため、特別条件の成立によって遊技者が不利益を受けることはなく、さらに第1特別遊技状態に移行する場合には、高頻度切換モードが少なくとも次回の特別遊技状態当選が発生するまで維持されるため、第1特別遊技状態への移行が発生することの有利性が高められる。
上記構成において、切換モードが高頻度切換モードである状況では、特別条件が成立した場合であっても、第1特別遊技状態に移行する場合であっても、当該高頻度切換モードが維持されるものの、前者では単純にそれまでの切換モードが維持されるだけであるのに対して、後者では少なくとも次回の特別遊技状態当選が発生するまで維持される。そうすると、特別条件が成立した場合と第1特別遊技状態に移行する場合とで、切換モードの維持のされ方に差異が生じ、当該差異を遊技者が認識すると、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかの判断を明確に行えることとなってしまう。したがって、高頻度切換モードである状況では、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを遊技者に予測させるという状況が発生しづらい。
一方、切換モードが低頻度切換モードである状況では、特別条件が成立した場合であっても、第1特別遊技状態に移行する場合であっても、当該低頻度切換モードが維持される。そして、低頻度切換モードである状況では、第1始動入球部への遊技球の入球は発生するが、第2始動入球部への遊技球の入球は発生しない又は発生しづらい。したがって、低頻度切換モードである状況では、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを遊技者が予測する上では、第1結果表示部及び第2結果表示部のうちの第1結果表示部と、切換回数表示部とが注目され、第2結果表示部は注目されにくいものと考えられる。
上記のような事情において、切換回数表示部に対する位置が第1結果表示部の方が第2結果表示部よりも近い位置となるように、これら切換回数表示部、第1結果表示部及び第2結果表示部を配置するとともに、上記手段4等で限定した構成を備えることで、遊技者が第1結果表示部及び切換回数表示部を見たとしても、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
なお、上記手段10乃至12のいずれか1の構成においては、前記情報表示制御手段は、前記抽選手段の抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて、前記結果表示用状況において前記第1特別対応情報が表示されるように、当該抽選の抽選契機となった始動入球部に対応した結果表示部を表示制御する構成としてもよい。さらには、前記特別条件は、前記第1始動入球部又は前記第2始動入球部への遊技球の入球が発生したことに基づいて前記抽選手段により抽選が行われるとともに、前記抽選手段による抽選結果が前記特別遊技状態当選とならなかった場合に成立し得るものであり、前記特別表示制御手段は、前記特別条件が成立した場合、当該特別条件が成立する上で前記抽選手段による抽選契機の対象となった始動入球部に対応する結果表示部を表示制御する構成としてもよい。
手段13.前記情報表示制御手段は、前記抽選手段による抽選が行われたことに基づいて絵柄の変動表示が開始され、前記抽選手段の抽選結果に対応した停止結果を表示し前記絵柄の変動表示が終了されることを遊技回の1回として、前記抽選手段による抽選が行われたことに応じて各遊技回の絵柄の変動表示が行われるように、前記第1結果表示部及び前記第2結果表示部のうち前記抽選手段による抽選契機となった始動入球部に対応した結果表示部を表示制御するものであり、
さらに、前記特別遊技状態当選として、第1当選と第2当選とが少なくとも設定されており、
前記第1移行手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記第1当選となったことに基づいて、前記第1特別遊技状態に遊技状態を移行させ、
前記抽選手段による抽選結果が前記第2当選となったことに基づいて、前記切換モードが前記高頻度切換モードとなるとともに当該高頻度切換モードにおいて遊技回の継続回数が制限遊技回数となった場合に前記切換モードが前記低頻度切換モードとなる高頻度切換対応状態が少なくとも発生する第2特別遊技状態に遊技状態を移行させる第2移行手段(主制御装置81のMPU202において通常大当たりフラグがRAM204に格納されている状況で遊技状態移行処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする手段12に記載の遊技機。
手段13によれば、特別遊技状態の多様化が図られる。この場合に、第2特別遊技状態に移行したことにより発生した高頻度切換モードでは、特別条件が成立した場合には、抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選とならなくても低頻度切換モードとなりうるが、第1特別遊技状態への移行が発生した場合には、抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選とならないと低頻度切換モードとならない。そうすると、高頻度切換モードでは、特別条件が成立した場合と第1特別遊技状態に移行する場合とで、切換モードの維持のされ方に差異が生じ、当該差異を遊技者が認識すると、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかの判断を明確に行えることとなってしまう。したがって、高頻度切換モードである状況では、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを遊技者に予測させるという状況が発生しづらい。したがって、上記手段12の構成が好ましい。
手段14.前記第1結果表示部は、前記切換回数表示部に対して所定方向に並ぶ位置に配置されているとともに、
前記第2結果表示部は、前記第1結果表示部を挟んだ前記切換回数表示部の反対側に配置されていることを特徴とする手段10乃至13のいずれか1に記載の遊技機。
手段14によれば、第2結果表示部は、第1結果表示部を挟んだ切換回数表示部の反対側に設置されているため、各結果表示部が配置される領域が集約され、遊技ホールの管理者にとって結果表示部の位置を把握し易くなる。また、当該構成であっても、切換回数表示部に対する位置が第1結果表示部の方が第2結果表示部よりも近い位置となった状態は維持されるため、上記手段10乃至13のいずれか1における効果を奏することができる。
なお、上記手段10乃至14のいずれか1の構成を、後述する手段18〜手段27、手段33、手段41のいずれか1の構成に対して適用してもよい。
手段15.特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を行うとともに、抽選モードとして、前記特別遊技状態の発生に対応した当選結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを有する抽選手段(主制御装置81のMPU202における情報取得処理を実行する機能、主制御装置81のMPU202における変動開始処理を実行する機能)と、
遊技球が流下する遊技領域に設けられ、当該流下する遊技球が入球し易い開放状態と入球し難い閉鎖状態とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置32)と、
当該可変入球手段を開放状態とした後に閉鎖状態に切り換える開閉制御を実行する開閉制御手段(主制御装置81のMPU202における大入賞口開閉処理を実行する機能)と、
前記抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選となったことに基づいて、前記可変入球手段が前記開放状態となった後に前記閉鎖状態となる切り換えの回数が予め定められた第1回数となるまで前記開閉制御手段による前記開閉制御が実行される第1開閉実行状態となり、さらに前記抽選手段における抽選モードが前記高確率モードとなる第1特別遊技状態に遊技状態を移行させる第1移行手段(主制御装置81のMPU202における非明示2R確変フラグがRAM204に格納されている状況で遊技状態移行処理を実行する機能)と、
遊技機前方から視認可能な位置において前記切り換えの回数の情報を表示する切換回数表示部(ラウンド表示部RS)と、
前記抽選手段の抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて、予め定められた回数表示用状況において前記第1回数に対応した第1回数用情報が表示されるように前記切換回数表示部を表示制御する情報表示制御手段(主制御装置81のMPU202におけるラウンド表示の開始処理を実行する機能)と、
を備え、
前記開閉制御手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記特別遊技状態当選とならなかった場合であって予め定められた特別条件が成立したことに基づいて、前記切り換え回数が前記第1回数となるまで前記可変入球手段を開閉制御する特別開閉制御手段(主制御装置81のMPU202における特別外れフラグがRAM204に格納されている状況で大入賞口開閉処理を実行する機能)を備え、
当該特別開閉制御手段により前記可変入球手段が開閉制御される場合、前記抽選手段による抽選モードはそれまでの抽選モードが維持される構成とし、
前記情報表示制御手段は、前記特別条件が成立したことに基づいて、前記回数表示用状況において前記第1回数用情報と同一の記号を含む情報が当該第1回数用情報とは異なる表示色で表示されるように前記切換回数表示部を表示制御する特別表示制御手段(主制御装置81のMPU202において特別外れフラグがRAM204に格納されている状況で図34に示す停止結果テーブルを参照して特定した情報に基づいてラウンド表示の開始処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
手段15の遊技機では、遊技状態が第1特別遊技状態に移行する場合には、回数表示用状況において切換回数表示部に第1回数用情報が表示されることで、それを見た遊技ホールの管理者は可変入球手段の開閉回数を把握することができる。
この場合に、抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選とならなかった場合であっても予め定められた特別条件が成立した場合には、可変入球手段が第1特別遊技状態の場合と同様に切り換え回数が第1回数となるまで開閉制御される。これにより、可変入球手段における開閉が第1回数行われた場合には、それが第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件が成立したことによるものかを遊技者に予測させることが可能となり、遊技の単調化が抑えられる。
また、上記のように特別条件が成立した場合には、抽選手段による抽選モードはそれまでの抽選モードが維持されるため、第1特別遊技状態の有利性は担保されるとともに、特別条件が成立したことにより抽選モードが高確率モードから低確率モードに移行してしまうこともないため、上記のように遊技の単調化を抑えた構成において特別条件の成立によって遊技者が不利益を受けることもない。
但し、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合に、切換回数表示部において、第1特別遊技状態に移行する場合とは明らかに異なる表示がなされるとすると、遊技者は切換回数表示部を見ることで可変入球手段の開閉が第1特別遊技状態への移行に対応したものではなく、特別条件の成立に対応したものであると容易に判断できてしまう。そうすると、上記遊技の単調化を抑える効果が消失又は低減されてしまう。
これに対して、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合には、上記第1回数用情報と同一の記号を含む情報が、回数表示用状況における切換回数表示部において表示されることがある。これにより、遊技者が切換回数表示部を見たとしても、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
その一方、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合に切換回数表示部において表示される第1回数用情報と同一の記号を含む情報は、当該第1回数用情報とは異なる表示色に設定されている。したがって、上記のように可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを遊技者に判断しづらくさせつつ、遊技ホールの管理者にとっては判断可能なものとすることが可能となる。
なお、「予め定められた特別条件が成立したこと」としては、前記抽選手段において又はそれとは異なる抽選手段において特別対応抽選結果となることが含まれる。
また、上記手段15において、前記第1回数用情報は、前記第1回数に対応した数字を含む情報である構成としてもよい。
手段16.前記特別開閉制御手段は、前記特別条件が成立したことに基づいて、前記切り換えの回数が前記第1回数となるまで前記可変入球手段を開閉制御するとともにその開閉制御の態様を前記第1開閉実行状態と同一と認識されるようにすることを特徴とする手段15に記載の遊技機。
手段16によれば、抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選とならなかった場合であっても予め定められた特別条件が成立した場合には、可変入球手段が第1特別遊技状態の場合と同様に切り換え回数が第1回数となるまで開閉制御される。さらに、その際の開閉制御の態様は第1特別遊技状態への移行に際して発生する第1開閉実行状態と同一であると認識されるような態様となる。これにより、可変入球手段における開閉が第1回数行われた場合には、それが第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件が成立したことによるものかを遊技者に予測させることが可能となり、遊技の単調化が抑えられる。
手段17.前記特別遊技状態当選として、第1当選と第2当選とが少なくとも設定されており、
前記第1移行手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記第1当選となったことに基づいて、前記第1特別遊技状態に遊技状態を移行させ、
さらに、前記抽選手段による抽選結果が前記第2当選となったことに基づいて、前記可変入球手段又はそれとは異なる可変入球手段が前記切り換えの回数が予め定められた第2回数となるまで前記開閉制御手段により開閉制御される第2開閉実行状態が少なくとも発生する第2特別遊技状態に遊技状態を移行させる第2移行手段(主制御装置81のMPU202において15R確変フラグがRAM204に格納されている状況で遊技状態移行処理を実行する機能)を備え、
前記第1開閉実行状態は、前記第2開閉実行状態よりも、前記可変入球手段への遊技球の入球が発生しづらい状態として設定されていることを特徴とする手段16に記載の遊技機。
手段17によれば、第1開閉実行状態及び第2開閉実行状態のうち、可変入球手段への遊技球の入球が発生しづらい第1開閉実行状態と開閉制御の態様が同一であると認識されるように、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる。これにより、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉に際して、遊技者が得られる特典を比較的少なくすることが可能となる。よって、遊技球の出球率に対する影響を抑えつつ、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われるようにすることが可能となる。
なお、「前記可変入球手段への遊技球の入球が発生しづらい状態」とは、例えば、1回の開放時間が短く設定されている構成が含まれ、また開放状態となった場合に開放制限個数の遊技球の入球が発生することに基づいて閉鎖状態に切り換わる構成においては、当該開放制限個数が少なく設定された構成が含まれる。
また、上記手段17の構成に代えて、以下の構成を適用してもよい。つまり、遊技者による発射操作に応じて予め定められた発射周期で遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構53)を備え、さらに前記開閉制御手段は、前記可変入球手段を開放状態とした場合、開放制限期間が経過した場合に前記可変入球手段を閉鎖状態とする構成においては、前記第1開閉実行状態における前記開放制限期間を前記発射周期よりも短くすることで、前記第1開閉実行状態及び前記特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉に際して遊技球の入球が実質的に生じないようにする構成としてもよい。
また、遊技者による発射操作に応じて予め定められた発射周期で遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構53)を備え、さらに前記開閉制御手段は、前記可変入球手段を開放状態とした場合、開放制限期間の経過又は開放制限個数の遊技球の入球のいずれか一方の閉鎖条件が成立した場合に前記可変入球手段を閉鎖状態とする構成においては、前記第1開閉実行状態における前記開放制限期間を前記発射周期と前記開放制限個数との積よりも短くすることで、前記第1開閉実行状態及び前記特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉に際して遊技球の入球が実質的に生じづらくする構成としてもよい。
手段18.遊技機前方から視認可能な位置において前記抽選手段の抽選結果の情報を表示する結果表示部(第1結果表示部AS)を備え、
前記情報表示制御手段は、前記抽選手段の抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて、予め定められた結果表示用状況において第1特別対応情報が表示されるように前記結果表示部を表示制御することを特徴とする手段15乃至17のいずれか1に記載の遊技機。
手段18によれば、遊技状態が第1特別遊技状態に移行する場合には、結果表示用状況において結果表示部に第1特別対応情報が表示されることで、回数表示用状況において切換回数表示部に第1回数用情報が表示されるだけの構成に比べ、遊技ホールの管理者にとっては第1特別遊技状態に移行することを把握し易くなる。
手段19.前記特別表示制御手段は、前記特別条件が成立したことに基づいて、前記結果表示用状況において前記第1回数用情報と同一の記号を含む情報が表示されるように前記結果表示部を表示制御することを特徴とする手段18に記載の遊技機。
手段19によれば、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合には、回数表示用状況における切換回数表示部において第1回数用情報と同一の記号を含む情報が当該第1回数用情報とは異なる表示色で表示されるだけでなく、結果表示用状況における結果表示部において第1回数用情報と同一の記号を含む情報が表示される。つまり、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合には、回数表示用状況における切換回数表示部及び結果表示用状況における結果表示部の両方において、第1回数用情報と同一の記号を含む情報が表示されることとなる。これにより、遊技者にとって、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくすることが可能となる。
手段20.前記特別表示制御手段は、前記特別条件が成立したことに基づいて、前記結果表示用状況において前記第1回数と同一の記号を含む情報が前記第1回数用情報と同一の表示色で表示されるように前記結果表示部を表示制御することを特徴とする手段18に記載の遊技機。
手段20によれば、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合には、回数表示用状況における切換回数表示部において第1回数用情報と同一の記号を含む情報が当該第1回数用情報とは異なる表示色で表示されるだけでなく、結果表示用状況における結果表示部において第1回数用情報と同一の記号を含む情報が当該第1回数用情報と同一の表示色で表示される。つまり、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合には、回数表示用状況における切換回数表示部及び結果表示用状況における結果表示部の両方において、第1回数用情報と同一の記号を含む情報が表示されることとなる。これにより、遊技者にとっては、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
さらには、本構成によれば、遊技者にとっては、切換回数表示部と結果表示部とのうちいずれが可変入球手段の切り換えの回数を示しているか判断しづらくなる。そして、結果表示部において可変入球手段の切り換えの回数が示されていると判断した遊技者にとっては、当該結果表示部では、第1回数用情報と同一の記号からなる情報が当該第1回数用情報と同一の表示色で表示されるため、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
手段21.前記情報表示制御手段は、前記抽選手段の抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果である場合、前記結果表示用状況において前記第1特別対応情報として前記第1回数用情報と同一の記号を含む情報が当該第1回数用情報とは異なる表示色で表示されるように前記結果表示部を表示制御することが可能であり、
前記特別表示制御手段は、前記特別開閉制御手段により前記可変入球手段が開閉制御される場合、前記回数表示用状況において前記第1回数用情報と同一の記号を含む情報が前記第1特別対応情報と同一の表示色で表示されるように前記切換回数表示部を表示制御することが可能であることを特徴とする手段18乃至20のいずれか1に記載の遊技機。
手段21によれば、抽選手段の抽選結果が第1特別遊技状態の移行に対応した結果となった場合には、回数表示用状況における切換回数表示部にて第1回数用情報が表示されるとともに、結果表示用状況における結果表示部にて第1回数用情報と同一の記号を含む情報が当該第1回数用情報とは異なる表示色で表示されることがある。かかる表示を視認した遊技者は、結果表示部と切換回数表示部とのいずれが可変入球手段の切り換えの回数を示しているか判断しづらくなる。
この場合に、特別条件が成立したことに基づく可変入球手段の開閉が行われる場合に、回数表示用状況における切換回数表示部にて、第1回数用情報と同一の記号を含む情報が第1特別対応情報と同一の表示色で表示されることがある。これにより、遊技者にとって、結果表示部及び切換回数表示部を見たとしても、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態の移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくすることが可能となる。
手段22.前記結果表示用状況は所定の開始タイミングから所定の終了タイミングまでの結果表示用期間であるとともに、前記回数表示用状況は所定の開始タイミングから所定の終了タイミングまでの回数表示用期間であり、
前記結果表示用期間と前記回数表示用期間とは、少なくとも一部が重複していることを特徴とする手段19乃至21のいずれか1に記載の遊技機。
手段22によれば、結果表示用期間と回数表示用期間とが少なくとも一部重複していることにより、抽選手段の抽選結果が第1特別遊技状態の移行に対応した結果となった場合には、遊技者は結果表示部における第1特別対応情報の表示と切換回数表示部における第1回数用情報の表示とが同時になされていることを確認する機会がある。そして、上記手段19乃至21のいずれか1を備えた構成においては、当該表示の状態を確認した遊技者は、結果表示部と切換回数表示部とのいずれが可変入球手段の切り換えの回数を示しているか判断しづらくなる。これにより、遊技者にとって、結果表示部及び切換回数表示部を見たとしても、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態の移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくすることが可能となる。
なお、遊技機前方から視認可能な位置に設けられた遊技回用動作装置(図柄表示装置41)と、前記抽選手段による抽選が行われたことに基づいて遊技回用動作が開始され、前記抽選手段の抽選結果に対応した停止結果となった状態で前記遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記抽選手段による抽選が行われたことに応じて各遊技回の前記遊技回用動作が行われるように前記遊技回動作装置を制御する遊技回動作制御手段(音声ランプ制御装置82、表示制御装置212)と、を備えた構成においては、前記結果表示用期間を、前記遊技回が終了する場合から次の遊技回が開始される場合までの期間としてもよい。また、前記回数表示用期間を、前記開閉制御手段による前記開閉制御が開始される場合から当該開閉制御が終了される場合までの期間としてもよい。
また、当該構成に代えて又は加えて、前記情報表示制御手段は、前記抽選手段による抽選が行われたことに基づいて絵柄の変動表示が開始され、前記抽選手段の抽選結果に対応した停止結果を表示した状態で前記絵柄の変動表示が終了されることを遊技回の1回として、前記抽選手段による抽選が行われたことに応じて各遊技回の絵柄の変動表示が行われるように前記結果表示部を表示制御する構成においては、前記結果表示用期間を、前記遊技回が終了する場合から次の遊技回が開始される場合までの期間としてもよい。また、前記回数表示用期間を、前記開閉制御手段による前記開閉制御が開始される場合から前記開閉制御が終了される場合までの期間としてもよい。
手段23.前記結果表示用期間は、前記回数表示用期間の全体を含むように設定されていることを特徴とする手段22に記載の遊技機。
手段23によれば、遊技者にとって、結果表示部と切換回数表示部とのいずれが可変入球手段の切り換えの回数を示しているか判断しづらくなるという効果をより顕著なものとすることが可能となる。
手段24.前記結果表示部と前記切換回数表示部とが並設されていることを特徴とする手段19乃至23のいずれか1に記載の遊技機。
手段24によれば、結果表示部と切換回数表示部とが並設されていることにより、遊技者にとっては両者の区別をつけづらくなる。
手段25.前記結果表示部と前記切換回数表示部とは、互いに共通の構成を有する表示部からなることを特徴とする手段19乃至24のいずれか1に記載の遊技機。
手段25によれば、結果表示部と切換回数表示部とが互いに共通の構成を有する表示部であるため、遊技者にとっては両者の区別をつけづらくなる。
手段26.特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を行うとともに、抽選モードとして、前記特別遊技状態の発生に対応した当選結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを有する抽選手段(主制御装置81のMPU202における情報取得処理を実行する機能、主制御装置81のMPU202における変動開始処理を実行する機能)と、
遊技球が流下する遊技領域に設けられ、当該流下する遊技球が入球し易い開放状態と入球し難い閉鎖状態とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置32)と、
当該可変入球手段を開放状態とした後に閉鎖状態に切り換える開閉制御を実行する開閉制御手段(主制御装置81のMPU202における大入賞口開閉処理を実行する機能)と、
前記抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選となったことに基づいて、前記可変入球手段が前記開放状態となった後に前記閉鎖状態となる切り換えの回数が予め定められた第1回数となるまで前記開閉制御手段による前記開閉制御が実行される第1開閉実行状態となり、さらに前記抽選手段における抽選モードが前記高確率モードとなる第1特別遊技状態に遊技状態を移行させる第1移行手段(主制御装置81のMPU202における非明示2R確変フラグがRAM204に格納されている状況で遊技状態移行処理を実行する機能)と、
遊技機前方から視認可能な位置において前記抽選手段の抽選結果の情報を表示する結果表示部(第1結果表示部AS)と、
遊技機前方から視認可能な位置において前記切り換えの回数の情報を表示する切換回数表示部(ラウンド表示部RS)と、
前記抽選手段の抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて、予め定められた結果表示用状況において前記結果表示部に第1特別対応情報が表示されるように前記結果表示部を表示制御するとともに、予め定められた回数表示用状況において第1回数用情報が表示されるように前記切換回数表示部を表示制御する情報表示制御手段(主制御装置81のMPU202におけるラウンド表示の開始処理を実行する機能)と、
を備え、
前記開閉制御手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記特別遊技状態当選とならなかった場合であって予め定められた特別条件が成立したことに基づいて、前記切り換え回数が前記第1回数となるまで前記可変入球手段を開閉制御する特別開閉制御手段(主制御装置81のMPU202における特別外れフラグがRAM204に格納されている状況で大入賞口開閉処理を実行する機能)を備え、
当該特別開閉制御手段により前記可変入球手段が開閉制御される場合、前記抽選手段による抽選モードはそれまでの抽選モードが維持される構成とし、
前記情報表示制御手段は、前記特別条件が成立したことに基づいて、前記結果表示用状況において前記第1回数用情報と同一であると認識されるような情報が表示されるように前記結果表示部を表示制御する特別表示制御手段(主制御装置81のMPU202において特別外れフラグがRAM204に格納されている状況で図34に示す停止結果テーブルを参照して特定した情報に基づいてラウンド表示の開始処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
手段26の遊技機では、遊技状態が第1特別遊技状態に移行する場合には、結果表示用状況において結果表示部に第1特別対応情報が表示されることで、それを見た遊技ホールの管理者は第1特別遊技状態に移行することを把握することができ、さらに回数表示用状況において切換回数表示部に第1回数用情報が表示されることで、それを見た遊技ホールの管理者は可変入球手段の開閉回数を把握することができる。
この場合に、抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選とならなかった場合であっても予め定められた特別条件が成立した場合には、可変入球手段が第1特別遊技状態の場合と同様に切り換え回数が第1回数となるまで開閉制御される。これにより、可変入球手段における開閉が第1回数行われた場合には、それが第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件が成立したことによるものかを遊技者に予測させることが可能となり、遊技の単調化が抑えられる。
また、上記のように特別条件が成立した場合には、抽選手段による抽選モードはそれまでの抽選モードが維持されるため、第1特別遊技状態の有利性は担保されるとともに、特別条件が成立したことにより抽選モードが高確率モードから低確率モードに移行してしまうこともないため、上記のように遊技の単調化を抑えた構成において特別条件の成立によって遊技者が不利益を受けることもない。
但し、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合に、結果表示部及び切換回数表示部において、第1特別遊技状態に移行する場合とは明らかに異なる表示がなされるとすると、遊技者は結果表示部及び切換回数表示部を見ることで可変入球手段の開閉が第1特別遊技状態への移行に対応したものではなく、特別条件の成立に対応したものであると容易に判断できてしまう。そうすると、上記遊技の単調化を抑える効果が消失又は低減されてしまう。
これに対して、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合には、上記第1回数用情報と同一であると認識されるような情報が、結果表示用状況における結果表示部において表示されることがある。そうすると、遊技状態が第1特別遊技状態に移行する場合には第1回数用情報が表示されると認識している遊技者にとって、結果表示部及び切換回数表示部を見たとしても、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
その一方、第1特別遊技状態への移行に対応して可変入球手段の開閉が行われる場合には、結果表示用状況における結果表示部において第1特別対応情報が表示されるため、上記のように可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを遊技者に判断しづらくさせつつ、遊技ホールの管理者にとっては判断可能なものとすることが可能となる。
なお、「予め定められた特別条件が成立したこと」としては、前記抽選手段において又はそれとは異なる抽選手段において特別対応抽選結果となることが含まれる。
手段27.前記特別表示制御手段は、前記特別条件が成立したことに基づいて、前記結果表示用状況において前記第1回数用情報と同一であると認識されるような情報が表示されるように前記結果表示部を表示制御するとともに、前記回数表示用状況において前記第1特別対応情報と同一であると認識されるような情報が表示されるように前記切換回数表示部を表示制御するものであることを特徴とする手段26に記載の遊技機。
手段27によれば、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合には、上記第1回数用情報と同一であると認識されるような情報が、結果表示用状況における結果表示部において表示されるとともに、上記第1特別対応情報と同一であると認識されるような情報が、回数表示用状況における切換回数表示部において表示されることがある。そうすると、遊技状態が第1特別遊技状態に移行する場合には第1特別対応情報及び第1回数用情報が表示されると認識している遊技者にとって、結果表示部及び切換回数表示部を見たとしても、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
その一方、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合には、結果表示用状況において第1特別対応情報が結果表示部にて表示される表示状態が発生しないとともに、回数表示用状況において第1回数用情報が切換回数表示部にて表示される表示状態が発生しない。したがって、上記のように可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを遊技者に判断しづらくさせつつ、遊技ホールの管理者にとっては判断可能なものとすることが可能となる。
手段28.特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を行うとともに、抽選モードとして、前記特別遊技状態の発生に対応した当選結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを有する抽選手段(主制御装置81のMPU202における情報取得処理を実行する機能、主制御装置81のMPU202における変動開始処理を実行する機能)と、
遊技球が流下する遊技領域に設けられ、当該流下する遊技球が入球し易い開放状態と入球し難い閉鎖状態とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置32)と、
当該可変入球手段を開放状態とした後に閉鎖状態に切り換える開閉制御を実行する開閉制御手段(主制御装置81のMPU202における大入賞口開閉処理を実行する機能)と、
前記抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選となったことに基づいて、前記可変入球手段が前記開放状態となった後に前記閉鎖状態となる切り換えの回数が予め定められた第1回数となるまで前記開閉制御手段による前記開閉制御が実行される第1開閉実行状態となり、さらに前記抽選手段における抽選モードが前記高確率モードとなる第1特別遊技状態に遊技状態を移行させる第1移行手段(主制御装置81のMPU202における非明示2R確変フラグがRAM204に格納されている状況で遊技状態移行処理を実行する機能)と、
遊技機前方から視認可能な位置において前記抽選手段の抽選結果の情報を表示する結果表示部(第1結果表示部AS)と、
遊技機前方から視認可能な位置において前記切り換えの回数の情報を表示する切換回数表示部(ラウンド表示部RS)と、
前記抽選手段の抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて、予め定められた結果表示用状況において前記結果表示部に第1表示色が表示されるように前記結果表示部を表示制御するとともに、予め定められた回数表示用状況において第2表示色が表示されるように前記切換回数表示部を表示制御する情報表示制御手段(主制御装置81のMPU202におけるラウンド表示の開始処理を実行する機能)と、を備え、
前記開閉制御手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記特別遊技状態当選とならなかった場合であって予め定められた特別条件が成立したことに基づいて、前記切り換え回数が前記第1回数となるまで前記可変入球手段を開閉制御する特別開閉制御手段(主制御装置81のMPU202における特別外れフラグがRAM204に格納されている状況で大入賞口開閉処理を実行する機能)を備え、
当該特別開閉制御手段により前記可変入球手段が開閉制御される場合、前記抽選手段による抽選モードはそれまでの抽選モードが維持される構成とし、
前記情報表示制御手段は、前記特別条件が成立したことに基づいて、前記結果表示用状況において前記第2表示色と同一であると認識されるような表示色が表示されるように前記結果表示部を表示制御するとともに、前記回数表示用状況において前記第1表示色と同一であると認識されるような表示色が表示されるように前記切換回数表示部を表示制御する特別表示制御手段(主制御装置81のMPU202において特別外れフラグがRAM204に格納されている状況で図34に示す停止結果テーブルを参照して特定した情報に基づいてラウンド表示の開始処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
手段28の遊技機では、遊技状態が第1特別遊技状態に移行する場合には、結果表示用状況において結果表示部に第1表示色が表示されることで、それを見た遊技ホールの管理者は第1特別遊技状態に移行することを把握することができ、さらに回数表示用状況において切換回数表示部に第2表示色が表示されることで、それを見た遊技ホールの管理者は可変入球手段の開閉回数を把握することができる。
この場合に、抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選とならなかった場合であっても予め定められた特別条件が成立した場合には、可変入球手段が第1特別遊技状態の場合と同様に切り換え回数が第1回数となるまで開閉制御される。これにより、可変入球手段における開閉が第1回数行われた場合には、それが第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件が成立したことによるものかを遊技者に予測させることが可能となり、遊技の単調化が抑えられる。
また、上記のように特別条件が成立した場合には、抽選手段による抽選モードはそれまでの抽選モードが維持されるため、第1特別遊技状態の有利性は担保されるとともに、特別条件が成立したことにより抽選モードが高確率モードから低確率モードに移行してしまうこともないため、上記のように遊技の単調化を抑えた構成において特別条件の成立によって遊技者が不利益を受けることもない。
但し、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合に、結果表示部及び切換回数表示部において、第1特別遊技状態に移行する場合とは明らかに異なる表示がなされるとすると、遊技者は結果表示部及び切換回数表示部を見ることで可変入球手段の開閉が第1特別遊技状態への移行に対応したものではなく、特別条件の成立に対応したものであると容易に判断できてしまう。そうすると、上記遊技の単調化を抑える効果が消失又は低減されてしまう。
これに対して、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合には、上記第2表示色と同一であると認識されるような表示色が、結果表示用状況における結果表示部において表示されるとともに、上記第1表示色と同一であると認識されるような表示色が、回数表示用状況における切換回数表示部において表示されることがある。そうすると、遊技状態が第1特別遊技状態に移行する場合には第1表示色及び第2表示色が表示されると認識している遊技者にとって、結果表示部及び切換回数表示部を見たとしても、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
その一方、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合には、結果表示用状況において第1表示色が結果表示部にて表示される表示状態が発生しないとともに、回数表示用状況において第2表示色が切換回数表示部にて表示される表示状態が発生しない。したがって、上記のように可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを遊技者に判断しづらくさせつつ、遊技ホールの管理者にとっては判断可能なものとすることが可能となる。
なお、「予め定められた特別条件が成立したこと」としては、前記抽選手段において又はそれとは異なる抽選手段において特別対応抽選結果となることが含まれる。
手段29.特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を行うとともに、抽選モードとして、前記特別遊技状態の発生に対応した当選結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを有する抽選手段(主制御装置81のMPU202における情報取得処理を実行する機能、主制御装置81のMPU202における変動開始処理を実行する機能)と、
遊技機前方から視認可能な位置に設けられた遊技装置(可変入賞装置32)と、
所定の動作態様が遊技機前方から視認可能となるように、前記遊技装置に所定動作を実行させる遊技装置制御手段(主制御装置81のMPU202における大入賞口開閉処理を実行する機能)と、
前記抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選となったことに基づいて、前記遊技装置において前記所定動作が実行されるように前記遊技装置制御手段による制御が行われ、さらに前記抽選手段における抽選モードが前記高確率モードとなる第1特別遊技状態に遊技状態を移行させる第1移行手段(主制御装置81のMPU202において非明示2R確変フラグがRAM204に格納されている状況で遊技状態移行処理を実行する機能)と、
遊技機前方から視認可能な位置において前記抽選手段の抽選結果に対応した情報を表示する特別表示部(ラウンド表示部RS)と、
当該特別表示部を表示制御する情報表示制御手段(主制御装置81のMPU202におけるラウンド表示の開始処理及びラウンド表示の終了処理を実行する機能)と、
を備え、
前記遊技装置制御手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記特別遊技状態当選とならなかった場合であって予め定められた特別条件が成立したことに基づいて、前記遊技装置において前記所定動作と同一と認識されるような動作が実行されるように前記遊技装置を制御する特別遊技装置制御手段(主制御装置81のMPU202における特別外れフラグがRAM204に格納されている状況で大入賞口開閉処理を実行する機能)を備え、
当該特別遊技装置制御手段により前記遊技装置が制御される場合、前記抽選手段による抽選モードはそれまでの抽選モードが維持される構成とし、
前記情報表示制御手段は、前記抽選手段の抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて、予め定められた特別表示用状況において、表示状態が切換時状態となった後に特別情報が表示されるように前記特別表示部を表示制御する切換時制御手段(主制御装置81のMPU202における図35に示すラウンド表示の消灯用処理及びラウンド表示の設定処理を実行する機能)を備え、
当該切換時制御手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて前記特別情報が前記特別表示部に表示された状態を、前記遊技装置に前記所定動作を行わせている状態が終了された後であっても維持させるとともに、その後に前記特別遊技装置制御手段により前記遊技装置が制御される場合であっても維持させるものであることを特徴とする遊技機。
手段29の遊技機では、特別表示部において抽選手段の抽選結果に対応した情報が表示されるため、それを見た遊技ホールの管理者は第1特別遊技状態に移行することなどを把握することができる。
この場合に、抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選とならなかった場合であっても予め定められた特別条件が成立した場合には、遊技装置にて、上記第1特別遊技状態に移行する場合において実行される所定動作と同一であると認識されるような動作が実行される。これにより、遊技装置にて所定動作又はそれと同一であると認識されるような動作が実行された場合には、それが第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件が成立したことによるものかを遊技者に予測させることが可能となり、遊技の単調化が抑えられる。
また、上記のように特別条件が成立した場合には、抽選手段による抽選モードはそれまでの抽選モードが維持されるため、第1特別遊技状態の有利性は担保されるとともに、特別条件が成立したことにより抽選モードが高確率モードから低確率モードに移行してしまうこともないため、上記のように遊技の単調化を抑えた構成において特別条件の成立によって遊技者が不利益を受けることもない。
但し、特別条件の成立に基づいて遊技装置にて所定動作と同一であると認識されるような動作が実行される場合に、特別表示部において、第1特別遊技状態に移行する場合とは明らかに異なる表示がなされるとすると、遊技者は特別表示部を見ることで、遊技装置の動作が第1特別遊技状態への移行に対応したものではなく、特別条件の成立に対応したものであると容易に判断できてしまう。そうすると、上記遊技の単調化を抑える効果が消失又は低減されてしまう。
これに対して、抽選手段による抽選結果が第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて特別情報が特別表示部に表示された状態は、遊技装置に所定動作を行わせている状態が終了された後であっても維持されるとともに、特別条件の成立に基づいて遊技装置にて所定動作と同一であると認識されるような動作が実行される場合であっても維持される。これにより、遊技者が特別表示部を見たとしても、遊技装置における動作が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
その一方、抽選手段における抽選結果が第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて特別表示部が表示制御される場合には、特別表示部における表示が切換時状態となった後に、特別情報が表示された状態となる。したがって、上記のように遊技装置における動作が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを遊技者に判断しづらくさせつつ、遊技ホールの管理者にとっては判断可能なものとすることが可能となる。
なお、「予め定められた特別条件が成立したこと」としては、前記抽選手段において又はそれとは異なる抽選手段において特別対応抽選結果となることが含まれる。
手段30.特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を行うとともに、抽選モードとして、前記特別遊技状態の発生に対応した当選結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを有する抽選手段(主制御装置81のMPU202における情報取得処理を実行する機能、主制御装置81のMPU202における変動開始処理を実行する機能)と、
遊技球が流下する遊技領域に設けられ、当該流下する遊技球が入球し易い開放状態と入球し難い閉鎖状態とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置32)と、
当該可変入球手段を開放状態とした後に閉鎖状態に切り換える開閉制御を実行する開閉制御手段(主制御装置81のMPU202における大入賞口開閉処理を実行する機能)と、
前記抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選となったことに基づいて、前記可変入球手段が前記開放状態となった後に前記閉鎖状態となる切り換えの回数が予め定められた第1回数となるまで前記開閉制御手段による前記開閉制御が実行される第1開閉実行状態となり、さらに前記抽選手段における抽選モードが前記高確率モードとなる第1特別遊技状態に遊技状態を移行させる第1移行手段(主制御装置81のMPU202において非明示2R確変フラグがRAM204に格納されている状況で遊技状態移行処理を実行する機能)と、
遊技機前方から視認可能な位置において前記切り換えの回数の情報を表示する切換回数表示部(ラウンド表示部RS)と、
当該切換回数表示部を表示制御する情報表示制御手段(主制御装置81のMPU202におけるラウンド表示の開始処理及びラウンド表示の終了処理を実行する機能)と、
を備え、
前記開閉制御手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記特別遊技状態当選とならなかった場合であって予め定められた特別条件が成立したことに基づいて、前記切り換え回数が前記第1回数となるまで前記可変入球手段を開閉制御する特別開閉制御手段(主制御装置81のMPU202における特別外れフラグがRAM204に格納されている状況で大入賞口開閉処理を実行する機能)を備え、
当該特別開閉制御手段により前記可変入球手段が開閉制御される場合、前記抽選手段による抽選モードはそれまでの抽選モードが維持される構成とし、
前記情報表示制御手段は、前記抽選手段の抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて、予め定められた回数表示用状況において、表示状態が切換時状態となった後に前記第1回数に対応した第1回数用情報が表示されるように前記切換回数表示部を表示制御する切換時制御手段(主制御装置81のMPU202における図36に示すラウンド表示の消灯用処理及びラウンド表示の設定処理を実行する機能)を備え、
当該切換時制御手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて前記第1回数用情報が前記切換回数表示部に表示された状態を、前記切り換えの回数が前記第1回数となるまで前記可変入球手段が開閉制御された後であっても維持させるとともに、その後に前記特別開閉制御手段により前記可変入球手段が開閉制御される場合であっても維持させるものであることを特徴とする遊技機。
手段30の遊技機では、切換回数表示部において切り換え回数の情報が表示されるため、それを見た遊技ホールの管理者は第1特別遊技状態に移行する場合などにおける可変入球手段の開閉回数を把握することができる。
この場合に、抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選とならなかった場合であっても予め定められた特別条件が成立した場合には、可変入球手段が第1特別遊技状態の場合と同様に切り換え回数が第1回数となるまで開閉制御される。これにより、可変入球手段における開閉が第1回数行われた場合には、それが第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件が成立したことによるものかを遊技者に予測させることが可能となり、遊技の単調化が抑えられる。
また、上記のように特別条件が成立した場合には、抽選手段による抽選モードはそれまでの抽選モードが維持されるため、第1特別遊技状態の有利性は担保されるとともに、特別条件が成立したことにより抽選モードが高確率モードから低確率モードに移行してしまうこともないため、上記のように遊技の単調化を抑えた構成において特別条件の成立によって遊技者が不利益を受けることもない。
但し、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合に、切換回数表示部において、第1特別遊技状態に移行する場合とは明らかに異なる表示がなされるとすると、遊技者は切換回数表示部を見ることで可変入球手段の開閉が第1特別遊技状態への移行に対応したものではなく、特別条件の成立に対応したものであると容易に判断できてしまう。そうすると、上記遊技の単調化を抑える効果が消失又は低減されてしまう。
これに対して、抽選手段による抽選結果が第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて第1回数用情報が切換回数表示部に表示された状態は、可変入球手段の開閉が終了された後であっても維持されるとともに、特別条件の成立に基づいて可変入球手段の開閉が行われる場合であっても維持される。これにより、遊技者が切換回数表示部を見たとしても、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
その一方、抽選手段における抽選結果が第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて切換回数表示部が表示制御される場合には、切換回数表示部における表示が切換時状態となった後に、第1回数用情報が表示された状態となる。したがって、上記のように可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを遊技者に判断しづらくさせつつ、遊技ホールの管理者にとっては判断可能なものとすることが可能となる。
なお、「予め定められた特別条件が成立したこと」としては、前記抽選手段において又はそれとは異なる抽選手段において特別対応抽選結果となることが含まれる。
また、上記手段30において、前記第1回数用情報は、前記第1回数に対応した数字を含む情報である構成としてもよい。
手段31.前記特別開閉制御手段は、前記切り換え回数が前記第1回数となるまで前記可変入球手段を開閉制御するとともにその開閉制御の態様を前記第1開閉実行状態と同一と認識されるようにすることを特徴とする手段30に記載の遊技機。
手段31によれば、抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選とならなかった場合であっても予め定められた特別条件が成立した場合には、可変入球手段が第1特別遊技状態の場合と同様に切り換え回数が第1回数となるまで開閉制御される。さらに、その際の開閉制御の態様は第1特別遊技状態への移行に際して発生する第1開閉実行状態と同一であると認識されるような態様となる。これにより、可変入球手段における開閉が第1回数行われた場合には、それが第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件が成立したことによるものかを遊技者に予測させることが可能となり、遊技の単調化が抑えられる。
手段32.前記特別遊技状態当選として、第1当選と第2当選とが少なくとも設定されており、
前記第1移行手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記第1当選となったことに基づいて、前記第1特別遊技状態に遊技状態を移行させ、
さらに、前記抽選手段による抽選結果が前記第2当選となったことに基づいて、前記可変入球手段又はそれとは異なる可変入球手段が前記切り換えの回数が予め定められた第2回数となるまで前記開閉制御手段により開閉制御される第2開閉実行状態が少なくとも発生する第2特別遊技状態に遊技状態を移行させる第2移行手段(主制御装置81のMPU202において15R確変フラグがRAM204に格納されている状況で遊技状態移行処理を実行する機能)を備え、
前記第1開閉実行状態は、前記第2開閉実行状態よりも、前記可変入球手段への遊技球の入球が発生しづらい状態として設定されていることを特徴とする手段31に記載の遊技機。
手段32によれば、第1開閉実行状態及び第2開閉実行状態のうち、可変入球手段への遊技球の入球が発生しづらい第1開閉実行状態と開閉制御の態様が同一であると認識されるように、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる。これにより、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉に際して、遊技者が得られる特典を比較的少なくすることが可能となる。よって、遊技球の出球率に対する影響を抑えつつ、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われるようにすることが可能となる。
なお、「前記可変入球手段への遊技球の入球が発生しづらい状態」とは、例えば、1回の開放時間が短く設定されている構成が含まれ、また開放状態となった場合に開放制限個数の遊技球の入球が発生することに基づいて閉鎖状態に切り換わる構成においては、当該開放制限個数が少なく設定された構成が含まれる。
また、上記手段32の構成に代えて、以下の構成を適用してもよい。つまり、遊技者による発射操作に応じて予め定められた発射周期で遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構53)を備え、さらに前記開閉制御手段は、前記可変入球手段を開放状態とした場合、開放制限期間が経過した場合に前記可変入球手段を閉鎖状態とする構成においては、前記第1開閉実行状態における前記開放制限期間を前記発射周期よりも短くすることで、前記第1開閉実行状態及び前記特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉に際して遊技球の入球が実質的に生じないようにする構成としてもよい。
また、遊技者による発射操作に応じて予め定められた発射周期で遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構53)を備え、さらに前記開閉制御手段は、前記可変入球手段を開放状態とした場合、開放制限期間の経過又は開放制限個数の遊技球の入球のいずれか一方の閉鎖条件が成立した場合に前記可変入球手段を閉鎖状態とする構成においては、前記第1開閉実行状態における前記開放制限期間を前記発射周期と前記開放制限個数との積よりも短くすることで、前記第1開閉実行状態及び前記特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉に際して遊技球の入球が実質的に生じづらくする構成としてもよい。
手段33.前記切換時制御手段は、前記抽選手段の抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果である場合には、前記切換回数表示部における表示状態が前記切換時状態として非表示となった状態が所定期間継続した後に、前記第1回数用情報が表示されるように表示制御するものであることを特徴とする手段30乃至32のいずれか1に記載の遊技機。
手段33によれば、抽選手段における抽選結果が第1特別遊技状態への移行に対応した結果である場合には、切換回数表示部が非表示となった状態が所定期間継続した後に、第1回数用情報が表示された状態となる。したがって、上記のように可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを遊技者に判断しづらくさせつつ、遊技ホールの管理者にとっては判断し易くさせることが可能となる。
手段34.遊技機前方から視認可能な位置において前記抽選手段の抽選結果の情報を表示する結果表示部(第1結果表示部AS)を備え、
前記情報表示制御手段は、前記抽選手段の抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて、予め定められた結果表示用状況において第1特別対応情報が表示されるように前記結果表示部を表示制御するとともに、前記特別開閉制御手段により前記可変入球手段が開閉制御される場合、前記結果表示用状況において前記第1特別対応情報とは異なる表示がなされるように前記結果表示部を表示制御するものであることを特徴とする手段29乃至33のいずれか1に記載の遊技機。
手段34によれば、特別条件の成立に基づいて可変入球手段の開閉が行われる場合であっても第1回数用情報が切換回数表示部に表示された状態が維持される構成において、遊技状態が第1特別遊技状態に移行する場合には、結果表示用状況において結果表示部に第1特別対応情報が表示されるため、それを見た遊技ホールの管理者は第1特別遊技状態に移行することを把握することができる。
手段35.特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を行うとともに、抽選モードとして、前記特別遊技状態の発生に対応した当選結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを有する抽選手段(主制御装置81のMPU202における情報取得処理を実行する機能、主制御装置81のMPU202における変動開始処理を実行する機能)と、
遊技機前方から視認可能な位置に設けられた遊技装置(可変入賞装置32)と、
所定の動作態様が遊技機前方から視認可能となるように、前記遊技装置に所定動作を実行させる遊技装置制御手段(主制御装置81のMPU202における大入賞口開閉処理を実行する機能)と、
前記抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選となったことに基づいて、前記遊技装置において前記所定動作が実行されるように前記遊技装置制御手段による制御が行われ、さらに前記抽選手段における抽選モードが前記高確率モードとなる第1特別遊技状態に遊技状態を移行させる第1移行手段(主制御装置81のMPU202において非明示2R確変フラグがRAM204に格納されている状況で遊技状態移行処理を実行する機能)と、
遊技機前方から視認可能な位置において前記抽選手段の抽選結果に対応した情報を表示する特別表示部(ラウンド表示部RS)と、
当該特別表示部を表示制御する情報表示制御手段(主制御装置81のMPU202におけるラウンド表示の開始処理及びラウンド表示の終了処理を実行する機能)と、
を備え、
前記遊技装置制御手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記特別遊技状態当選とならなかった場合であって予め定められた特別条件が成立したことに基づいて、前記遊技装置において前記所定動作と同一と認識されるような動作が実行されるように前記遊技装置を制御する特別遊技装置制御手段(主制御装置81のMPU202における特別外れフラグがRAM204に格納されている状況で大入賞口開閉処理を実行する機能)を備え、
当該特別遊技装置制御手段により前記遊技装置が制御される場合、前記抽選手段による抽選モードはそれまでの抽選モードが維持される構成とし、
前記情報表示制御手段は、
前記抽選手段の抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて、予め定められた特別表示用状況において、表示状態が切換時状態となった後に特別情報が表示されるように前記特別表示部を表示制御する切換時制御手段(主制御装置81のMPU202における図38に示すラウンド表示の変更用処理及びラウンド表示の設定処理を実行する機能)と、
前記抽選手段の抽選結果が前記特別遊技状態当選となったことに基づく前記遊技装置制御手段による前記遊技装置の制御が実行されていない状況における前記特別表示部の表示状態を、前記特別情報が表示された状態に維持させる表示状態維持手段(主制御装置81のMPU202における図38に示す初期表示切換処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
手段35の遊技機では、特別表示部において抽選手段の抽選結果に対応した情報が表示されるため、それを見た遊技ホールの管理者は第1特別遊技状態に移行することなどを把握することができる。
この場合に、抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選とならなかった場合であっても予め定められた特別条件が成立した場合には、遊技装置にて、上記第1特別遊技状態に移行する場合において実行される所定動作と同一であると認識されるような動作が実行される。これにより、遊技装置にて所定動作又はそれと同一であると認識されるような動作が実行された場合には、それが第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件が成立したことによるものかを遊技者に予測させることが可能となり、遊技の単調化が抑えられる。
また、上記のように特別条件が成立した場合には、抽選手段による抽選モードはそれまでの抽選モードが維持されるため、第1特別遊技状態の有利性は担保されるとともに、特別条件が成立したことにより抽選モードが高確率モードから低確率モードに移行してしまうこともないため、上記のように遊技の単調化を抑えた構成において特別条件の成立によって遊技者が不利益を受けることもない。
但し、特別条件の成立に基づいて遊技装置にて所定動作と同一であると認識されるような動作が実行される場合に、特別表示部において、第1特別遊技状態に移行する場合とは明らかに異なる表示がなされるとすると、遊技者は特別表示部を見ることで、遊技装置の動作が第1特別遊技状態への移行に対応したものではなく、特別条件の成立に対応したものであると容易に判断できてしまう。そうすると、上記遊技の単調化を抑える効果が消失又は低減されてしまう。
これに対して、抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選となったことに基づく遊技装置における動作が行われていない状況における特別表示部の表示状態が、第1特別遊技状態に移行する場合においても表示される特別情報が表示された状態に維持されるため、特別条件の成立に基づいて遊技装置にて所定動作と同一であると認識されるような動作が実行される場合には特別表示部にて特別情報が表示されることとなる。これにより、遊技者が特別表示部を見たとしても、遊技装置における動作が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。特に、特別条件の成立に基づいて遊技装置にて所定動作と同一であると認識されるような動作が実行される場合には、当該動作が実行されるタイミングがいずれのタイミングであっても、特別表示部にて特別情報が表示されることとなる。
その一方、抽選手段における抽選結果が第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて特別表示部が表示制御される場合には、特別表示部における表示が切換時状態となった後に、特別情報が表示された状態となる。したがって、上記のように遊技装置における動作が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを遊技者に判断しづらくさせつつ、遊技ホールの管理者にとっては判断可能なものとすることが可能となる。
なお、「予め定められた特別条件が成立したこと」としては、前記抽選手段において又はそれとは異なる抽選手段において特別対応抽選結果となることが含まれる。
手段36.特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を行うとともに、抽選モードとして、前記特別遊技状態の発生に対応した当選結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを有する抽選手段(主制御装置81のMPU202における情報取得処理を実行する機能、主制御装置81のMPU202における変動開始処理を実行する機能)と、
遊技球が流下する遊技領域に設けられ、当該流下する遊技球が入球し易い開放状態と入球し難い閉鎖状態とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置32)と、
当該可変入球手段を開放状態とした後に閉鎖状態に切り換える開閉制御を実行する開閉制御手段(主制御装置81のMPU202における大入賞口開閉処理を実行する機能)と、
前記抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選となったことに基づいて、前記可変入球手段が前記開放状態となった後に前記閉鎖状態となる切り換えの回数が予め定められた第1回数となるまで前記開閉制御手段による前記開閉制御が実行される第1開閉実行状態となり、さらに前記抽選手段における抽選モードが前記高確率モードとなる第1特別遊技状態に遊技状態を移行させる第1移行手段(主制御装置81のMPU202において非明示2R確変フラグがRAM204に格納されている状況で遊技状態移行処理を実行する機能)と、
遊技機前方から視認可能な位置において前記切り換えの回数の情報を表示する切換回数表示部(ラウンド表示部RS)と、
当該切換回数表示部を表示制御する情報表示制御手段(主制御装置81のMPU202におけるラウンド表示の開始処理及びラウンド表示の終了処理を実行する機能)と、
を備え、
前記開閉制御手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記特別遊技状態当選とならなかった場合であって予め定められた特別条件が成立したことに基づいて、前記切り換え回数が前記第1回数となるまで前記可変入球手段を開閉制御する特別開閉制御手段(主制御装置81のMPU202における特別外れフラグがRAM204に格納されている状況で大入賞口開閉処理を実行する機能)を備え、
当該特別開閉制御手段により前記可変入球手段が開閉制御される場合、前記抽選手段による抽選モードはそれまでの抽選モードが維持される構成とし、
前記情報表示制御手段は、
前記抽選手段の抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて、予め定められた回数表示用状況において、表示状態が切換時状態となった後に前記第1回数に対応した記号を含む前記第1回数用情報が表示されるように前記切換回数表示部を表示制御する切換時制御手段(主制御装置81のMPU202における図38に示すラウンド表示の変更用処理及びラウンド表示の設定処理を実行する機能)と、
前記抽選手段の抽選結果が前記特別遊技状態当選となったことに基づく前記開閉制御手段による前記可変入球手段の開閉制御が実行されていない状況における前記切換回数表示部の表示状態を、前記第1回数に対応した記号を含む情報が表示された状態に維持させる表示状態維持手段(主制御装置81のMPU202における図38に示す初期表示切換処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
手段36の遊技機では、切換回数表示部において切り換え回数の情報が表示されるため、それを見た遊技ホールの管理者は第1特別遊技状態に移行する場合などにおける可変入球手段の開閉回数を把握することができる。
この場合に、抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選とならなかった場合であっても予め定められた特別条件が成立した場合には、可変入球手段が第1特別遊技状態の場合と同様に切り換え回数が第1回数となるまで開閉制御される。これにより、可変入球手段における開閉が第1回数行われた場合には、それが第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件が成立したことによるものかを遊技者に予測させることが可能となり、遊技の単調化が抑えられる。
また、上記のように特別条件が成立した場合には、抽選手段による抽選モードはそれまでの抽選モードが維持されるため、第1特別遊技状態の有利性は担保されるとともに、特別条件が成立したことにより抽選モードが高確率モードから低確率モードに移行してしまうこともないため、上記のように遊技の単調化を抑えた構成において特別条件の成立によって遊技者が不利益を受けることもない。
但し、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合に、切換回数表示部において、第1特別遊技状態に移行する場合とは明らかに異なる表示がなされるとすると、遊技者は切換回数表示部を見ることで可変入球手段の開閉が第1特別遊技状態への移行に対応したものではなく、特別条件の成立に対応したものであると容易に判断できてしまう。そうすると、上記遊技の単調化を抑える効果が消失又は低減されてしまう。
これに対して、抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選となったことに基づく可変入球手段の開閉が行われていない状況における切換回数表示部の表示状態が第1回数に対応した記号を含む情報に維持されるため、特別条件の成立に基づいて可変入球手段の開閉が実行される場合には切換回数表示部にて第1回数に対応した記号を含む情報が表示されることとなる。これにより、遊技者が切換回数表示部を見たとしても、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。特に、特別条件の成立に基づいて可変入球手段の開閉が実行される場合には、当該開閉が実行されるタイミングがいずれのタイミングであっても、切換回数表示部にて第1回数に対応した記号を含む情報が表示されることとなる。
その一方、抽選手段における抽選結果が第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて切換回数表示部が表示制御される場合には、切換回数表示部における表示が切換時状態となった後に、第1回数用情報が表示された状態となる。したがって、上記のように可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを遊技者に判断しづらくさせつつ、遊技ホールの管理者にとっては判断可能なものとすることが可能となる。
なお、「予め定められた特別条件が成立したこと」としては、前記抽選手段において又はそれとは異なる抽選手段において特別対応抽選結果となることが含まれる。
また、上記手段36において、前記第1回数用情報は、前記第1回数に対応した数字を含む情報である構成としてもよい。
手段37.前記特別開閉制御手段は、前記切り換え回数が前記第1回数となるまで前記可変入球手段を開閉制御するとともにその開閉制御の態様を前記第1開閉実行状態と同一と認識されるようにすることを特徴とする手段36に記載の遊技機。
手段37によれば、抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選とならなかった場合であっても予め定められた特別条件が成立した場合には、可変入球手段が第1特別遊技状態の場合と同様に切り換え回数が第1回数となるまで開閉制御される。さらに、その際の開閉制御の態様は第1特別遊技状態への移行に際して発生する第1開閉実行状態と同一であると認識されるような態様となる。これにより、可変入球手段における開閉が第1回数行われた場合には、それが第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件が成立したことによるものかを遊技者に予測させることが可能となり、遊技の単調化が抑えられる。
手段38.前記特別遊技状態当選として、第1当選と第2当選とが少なくとも設定されており、
前記第1移行手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記第1当選となったことに基づいて、前記第1特別遊技状態に遊技状態を移行させ、
さらに、前記抽選手段による抽選結果が前記第2当選となったことに基づいて、前記可変入球手段又はそれとは異なる可変入球手段が前記切り換えの回数が予め定められた第2回数となるまで前記開閉制御手段により開閉制御される第2開閉実行状態が少なくとも発生する第2特別遊技状態に遊技状態を移行させる第2移行手段(主制御装置81のMPU202において15R確変フラグがRAM204に格納されている状況で遊技状態移行処理を実行する機能)を備え、
前記第1開閉実行状態は、前記第2開閉実行状態よりも、前記可変入球手段への遊技球の入球が発生しづらい状態として設定されていることを特徴とする手段37に記載の遊技機。
手段38によれば、第1開閉実行状態及び第2開閉実行状態のうち、可変入球手段への遊技球の入球が発生しづらい第1開閉実行状態と開閉制御の態様が同一であると認識されるように、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる。これにより、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉に際して、遊技者が得られる特典を比較的少なくすることが可能となる。よって、遊技球の出球率に対する影響を抑えつつ、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われるようにすることが可能となる。
なお、「前記可変入球手段への遊技球の入球が発生しづらい状態」とは、例えば、1回の開放時間が短く設定されている構成が含まれ、また開放状態となった場合に開放制限個数の遊技球の入球が発生することに基づいて閉鎖状態に切り換わる構成においては、当該開放制限個数が少なく設定された構成が含まれる。
また、上記手段38の構成に代えて、以下の構成を適用してもよい。つまり、遊技者による発射操作に応じて予め定められた発射周期で遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構53)を備え、さらに前記開閉制御手段は、前記可変入球手段を開放状態とした場合、開放制限期間が経過した場合に前記可変入球手段を閉鎖状態とする構成においては、前記第1開閉実行状態における前記開放制限期間を前記発射周期よりも短くすることで、前記第1開閉実行状態及び前記特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉に際して遊技球の入球が実質的に生じないようにする構成としてもよい。
また、遊技者による発射操作に応じて予め定められた発射周期で遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構53)を備え、さらに前記開閉制御手段は、前記可変入球手段を開放状態とした場合、開放制限期間の経過又は開放制限個数の遊技球の入球のいずれか一方の閉鎖条件が成立した場合に前記可変入球手段を閉鎖状態とする構成においては、前記第1開閉実行状態における前記開放制限期間を前記発射周期と前記開放制限個数との積よりも短くすることで、前記第1開閉実行状態及び前記特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉に際して遊技球の入球が実質的に生じづらくする構成としてもよい。
手段39.前記情報表示制御手段は、前記抽選手段の抽選結果が前記第2当選となったことに基づいて、前記回数表示用状況において前記第2回数に対応した第2回数用情報が表示されるように前記切換回数表示部を表示制御するものであり、
前記表示状態維持手段は、前記切換回数表示部に前記第2回数用情報が表示されている状況において前記第2開閉実行状態が終了したことに基づいて、前記切換回数表示部における表示状態を、前記第1回数に対応した記号を含む情報が表示された状態に切り換えるものであることを特徴とする手段38に記載の遊技機。
手段39によれば、遊技状態が第2特別遊技状態に移行する場合には、回数表示用状況において切換回数表示部に第2回数用情報が表示されることで、それを見た遊技ホールの管理者は可変入球手段の開閉回数を把握することができる。
この場合に、切換回数表示部に第2回数用情報が表示されている状況において第2開閉実行状態が終了したことに基づいて、切換回数表示部における表示状態は、第1回数に対応した記号を含む情報が表示された状態に切り換えられる。これにより、第2開閉実行状態が終了した直後に、特別条件の成立に基づいて可変入球手段の開閉が実行される場合であっても、切換回数表示部にて第1回数に対応した記号を含む情報が表示されることとなる。これにより、遊技者が切換回数表示部を見たとしても、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
手段40.前記表示状態維持手段は、遊技機自身への電力供給が開始され、前記切換回数表示部に対する表示制御が可能となった場合に、当該切換回数表示部における表示状態を前記第1回数に対応した記号を含む情報に設定するものであることを特徴とする手段36乃至39のいずれか1に記載の遊技機。
手段40によれば、遊技機自身への電力供給が開始され、切換回数表示部に対する表示制御が可能となった場合に、切換回数表示部では第1回数に対応した記号を含む情報の表示が開始されることとなる。これにより、特別条件の成立に基づいて可変入球手段の開閉が実行される場合には、当該開閉が実行されるタイミングがいずれのタイミングであっても、切換回数表示部にて第1回数に対応した記号を含む情報が表示されることとなる。
手段41.前記切換時制御手段は、前記抽選手段の抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果である場合には、前記切換回数表示部における表示状態が前記切換時状態として非表示となった状態が所定期間継続した後に、前記第1回数用情報が表示されるように表示制御するものであることを特徴とする手段36乃至40のいずれか1に記載の遊技機。
手段41によれば、抽選手段における抽選結果が第1特別遊技状態への移行に対応した結果である場合には、切換回数表示部が非表示となった状態が所定期間継続した後に、第1回数用情報が表示された状態となる。したがって、上記のように可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを遊技者に判断しづらくさせつつ、遊技ホールの管理者にとっては判断し易くさせることが可能となる。
手段42.遊技機前方から視認可能な位置において前記抽選手段の抽選結果の情報を表示する結果表示部(第1結果表示部AS)を備え、
前記情報表示制御手段は、前記抽選手段の抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて、予め定められた結果表示用状況において第1特別対応情報が表示されるように前記結果表示部を表示制御するとともに、前記特別開閉制御手段により前記可変入球手段が開閉制御される場合、前記結果表示用状況において前記第1特別対応情報とは異なる表示がなされるように前記結果表示部を表示制御するものであることを特徴とする手段35乃至41のいずれか1に記載の遊技機。
手段42によれば、特別条件の成立に基づいて可変入球手段の開閉が行われる場合であっても第1回数用情報が切換回数表示部に表示された状態が維持される構成において、遊技状態が第1特別遊技状態に移行する場合には、結果表示用状況において結果表示部に第1特別対応情報が表示されるため、それを見た遊技ホールの管理者は第1特別遊技状態に移行することを把握することができる。
手段43.特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を行うとともに、抽選モードとして、前記特別遊技状態の発生に対応した当選結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを有する抽選手段(主制御装置81のMPU202における情報取得処理を実行する機能、主制御装置81のMPU202における変動開始処理を実行する機能)と、
遊技球が流下する遊技領域に設けられ、当該流下する遊技球が入球し易い開放状態と入球し難い閉鎖状態とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置32)と、
当該可変入球手段を開放状態とした後に閉鎖状態に切り換える開閉制御を実行する開閉制御手段(主制御装置81のMPU202における大入賞口開閉処理を実行する機能)と、
前記抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選となったことに基づいて、前記可変入球手段が前記開放状態となった後に前記閉鎖状態となる切り換えの回数が予め定められた第1回数となるまで前記開閉制御手段による前記開閉制御が実行される第1開閉実行状態となり、さらに前記抽選手段における抽選モードが前記高確率モードとなる第1特別遊技状態に遊技状態を移行させる第1移行手段(主制御装置81のMPU202における非明示2R確変フラグがRAM204に格納されている状況で遊技状態移行処理を実行する機能)と、
を備え、
前記開閉制御手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記特別遊技状態当選とならなかった場合であって予め定められた特別条件が成立したことに基づいて、前記切り換え回数が前記第1回数となるまで前記可変入球手段を開閉制御する特別開閉制御手段(主制御装置81のMPU202における特別外れフラグがRAM204に格納されている状況で大入賞口開閉処理を実行する機能)を備え、
当該特別開閉制御手段により前記可変入球手段が開閉制御される場合、前記抽選手段による抽選モードはそれまでの抽選モードが維持される構成とし、
さらに、遊技機前方から視認可能な位置においてそれぞれ個別に所定情報を表示することが可能な第1表示部(少開閉用発光部249)及び第2表示部(第1ダミー発光部247又は第2ダミー発光部248)を有し、それら第1表示部及び第2表示部を用いて前記切り換えの回数の情報を表示することが可能な切換回数表示部(ラウンド表示部242)と、
前記抽選手段の抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて、予め定められた回数表示用状況において前記第1表示部及び前記第2表示部の両方にて前記所定情報が表示された状態となるように前記切換回数表示部を表示制御する第1特別対応表示制御手段(主制御装置81のMPU202において図41(b)に示す停止結果テーブルを参照して特定した情報に基づいてラウンド表示の開始処理を実行する機能)と、
前記抽選手段による抽選結果が前記特別遊技状態当選とならなかった場合であって前記特別条件が成立したことに基づいて、前記回数表示用状況において前記第1表示部にて前記所定情報が表示されないようにしつつ、前記第2表示部にて前記所定情報が表示された状態となるように前記切換回数表示部を表示制御する特別表示制御手段(主制御装置81のMPU202において図41(d)に示す停止結果テーブルを参照して特定した情報に基づいてラウンド表示の開始処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
手段43によれば、抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選とならなかった場合であっても予め定められた特別条件が成立した場合には、可変入球手段が第1特別遊技状態の場合と同様に切り換え回数が第1回数となるまで開閉制御される。これにより、可変入球手段における開閉が第1回数行われた場合には、それが第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件が成立したことによるものかを遊技者に予測させることが可能となり、遊技の単調化が抑えられる。
また、上記のように特別条件が成立した場合には、抽選手段による抽選モードはそれまでの抽選モードが維持されるため、第1特別遊技状態の有利性は担保されるとともに、特別条件が成立したことにより抽選モードが高確率モードから低確率モードに移行してしまうこともないため、上記のように遊技の単調化を抑えた構成において特別条件の成立によって遊技者が不利益を受けることもない。
また、遊技状態が第1特別遊技状態に移行する場合において可変入球手段の開閉が実行される場合には、回数表示用状況において切換回数表示部における第1表示部及び第2表示部の両方において所定情報が表示されるのに対して、特別条件の成立に基づいて可変入球手段の開閉が実行される場合には、回数表示用状況において切換回数表示部における第1表示部及び第2表示部のうち第2表示部において所定情報が表示される。したがって、遊技ホールの管理者は切換回数表示部を見ることで、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断可能となる。
一方、上記のとおり、遊技状態が第1特別遊技状態に移行する場合において可変入球手段の開閉が実行される場合及び特別条件の成立に基づいて可変入球手段の開閉が実行される場合のいずれであっても、第2表示部では所定情報が表示される。したがって、遊技者が切換回数表示部を見たとしても、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合に、切換回数表示部において、第1特別遊技状態に移行する場合とは明らかに異なる表示がなされるとすると、遊技者は切換回数表示部を見ることで、可変入球手段の開閉が第1特別遊技状態への移行に対応したものではなく、特別条件の成立に対応したものであると容易に判断できてしまう。そうすると、上記遊技の単調化を抑える効果が消失又は低減されてしまう。これに対して、本構成によれば、上記遊技の単調化を抑える効果が消失又は低減されてしまうことが抑制され、特別条件の成立に基づいて可変入球手段の開閉が実行されるようにした効果が好適に発揮される。
なお、「予め定められた特別条件が成立したこと」としては、前記抽選手段において又はそれとは異なる抽選手段において特別対応抽選結果となることが含まれる。
手段44.前記特別開閉制御手段は、前記切り換え回数が前記第1回数となるまで前記可変入球手段を開閉制御するとともにその開閉制御の態様を前記第1開閉実行状態と同一と認識されるようにすることを特徴とする手段43に記載の遊技機。
手段44によれば、抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選とならなかった場合であっても予め定められた特別条件が成立した場合には、可変入球手段が第1特別遊技状態の場合と同様に切り換え回数が第1回数となるまで開閉制御される。さらに、その際の開閉制御の態様は第1特別遊技状態への移行に際して発生する第1開閉実行状態と同一であると認識されるような態様となる。これにより、可変入球手段における開閉が第1回数行われた場合には、それが第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件が成立したことによるものかを遊技者に予測させることが可能となり、遊技の単調化が抑えられる。
手段45.前記第2表示部は複数設けられており、
前記第1特別対応表示制御手段は、前記抽選手段の抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて前記切換回数表示部を表示制御する場合における当該切換回数表示部の表示状態を第1特別対応表示状態として複数種設定された表示状態のいずれかとなるように表示制御するものであり、
前記第1特別対応表示状態として複数種設定された表示状態は、全ての表示状態において前記第1表示部にて前記所定情報が表示された状態となるように設定されているとともに、前記第1特別対応表示状態として複数種設定された表示状態の少なくとも一部に、前記第1表示部と前記複数の第2表示部の少なくとも一部とのそれぞれにて前記所定情報が表示された状態となる表示状態が含まれていることを特徴とする手段44に記載の遊技機。
手段45によれば、遊技状態が第1特別遊技状態に移行する場合において可変入球手段の開閉が実行される場合には必ず、切換回数表示部における第1表示部において所定情報が表示されるため、遊技ホールの管理者にとっては第1表示部に注目することで、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断することができる。
手段46.前記切換回数表示部には、前記第1表示部が前記第1開閉実行状態に対応していることを示す第1示唆部が前記第1表示部と前記第2表示部との両方と隣り合うように設けられていることを特徴とする手段43乃至45のいずれか1に記載の遊技機。
手段46によれば、第1示唆部が第1表示部と第2表示部との両方と隣り合うように設けられていることにより、遊技ホールの管理者にとっては、当該第1示唆部を確認することで第1表示部の位置を把握することができる一方、遊技者にとっては、第1表示部及び第2表示部が第1開閉実行状態に対応しているかを把握しづらくなる。
手段47.前記特別遊技状態当選として、第1当選と第2当選とが少なくとも設定されており、
前記第1移行手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記第1当選となったことに基づいて、前記第1特別遊技状態に遊技状態を移行させ、
前記抽選手段による抽選結果が前記第2当選となったことに基づいて、前記可変入球手段又はそれとは異なる可変入球手段が前記切り換えの回数が予め定められた第2回数となるまで前記開閉制御手段により開閉制御される第2開閉実行状態が少なくとも発生する第2特別遊技状態に遊技状態を移行させる第2移行手段(主制御装置81のMPU202において15R確変フラグがRAM204に格納されている状況で遊技状態移行処理を実行する機能)を備え、
さらに、前記切換回数表示部は、前記第1表示部及び前記第2表示部を有するとともに、これらとは別に第3表示部(多開閉用発光部246)を有しており、
前記抽選手段の抽選結果が前記第2当選であることに基づいて、前記回数表示用状況において前記第3表示部及び前記第2表示部の両方にて前記所定情報が表示された状態となるように前記切換回数表示部を表示制御することが可能な第2特別対応表示制御手段(主制御装置81のMPU202において図41(a)に示す停止結果テーブルを参照して特定した情報に基づいてラウンド表示の開始処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする手段43乃至46のいずれか1に記載の遊技機。
手段47によれば、遊技状態が第2特別遊技状態に移行する場合において可変入球手段の開閉が実行される場合には、回数表示用状況において切換回数表示部における第3表示部及び第2表示部の両方において所定情報が表示されるため、遊技ホールの管理者は切換回数表示部を見ることで、可変入球手段の開閉が、第2特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断可能となる。
この場合に、遊技状態が第1特別遊技状態に移行する場合において可変入球手段の開閉が実行される場合及び遊技状態が第2特別遊技状態に移行する場合において可変入球手段の開閉が実行される場合のいずれであっても、切換回数表示部における第2表示部において所定情報が表示されることがある。これにより、遊技者にとっては、抽選手段の抽選結果が特別遊技状態当選となったことに基づいて可変入球手段の開閉が実行される場合においてその切り換えの回数を示す表示がなされる場合には、第2表示部においても所定情報が表示され得ると認識するものと考えられる。かかる事情において上記のとおり、特別条件の成立に基づいて可変入球手段の開閉が実行される場合には、第2表示部において所定情報が表示されるため、遊技者が切換回数表示部を見たとしても、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
手段48.前記第2表示部は複数設けられており、
前記第2特別対応表示制御手段は、前記抽選手段の抽選結果が前記第2当選であることに基づいて前記切換回数表示部を表示制御する場合における当該切換回数表示部の表示状態を第2特別対応表示状態として複数種設定された表示状態のいずれかとなるように表示制御するものであり、
前記第2特別対応表示状態として複数種設定された表示状態は、全ての表示状態において前記第3表示部にて前記所定情報が表示された状態となるように設定されているとともに、前記第2特別対応表示状態として複数種設定された表示状態の少なくとも一部に、前記第3表示部と前記複数の第2表示部の少なくとも一部とのそれぞれにて前記所定情報が表示された状態となる表示状態が含まれていることを特徴とする手段47に記載の遊技機。
手段48によれば、遊技状態が第2特別遊技状態に移行する場合において可変入球手段の開閉が実行される場合には必ず、切換回数表示部における第3表示部において所定情報が表示されるため、遊技ホールの管理者にとっては第3表示部に注目することで、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断することができる。
手段49.前記切換回数表示部において、前記第1表示部、前記第2表示部及び前記第3表示部が斜め方向に並べて配置されているとともに、前記斜め方向において前記第2表示部を挟むようにして前記第1表示部と前記第3表示部とが配置されており、
前記切換回数表示部には、
前記第1表示部が前記第1開閉実行状態に対応していることを示す第1示唆部が前記第1表示部と当該第1表示部に対して隣り合うように設けられた第2表示部とのうちの一方に対して上方であり他方に対して横方である位置に配置されているとともに、
前記第3表示部が前記第2開閉実行状態に対応していることを示す第2示唆部が前記第3表示部と当該第3表示部に対して隣り合うように設けられた第2表示部とのうちの一方に対して上方であり他方に対して横方である位置に配置されており、
さらに、前記第1示唆部の当該第1示唆部と隣り合う前記第2表示部に対する上方又は横方の位置関係が、前記第2示唆部の当該第2示唆部と隣り合う前記第2表示部に対する上方又は横方の位置関係が逆に設定されていることを特徴とする手段47又は48に記載の遊技機。
手段49によれば、第1示唆部の第2表示部に対する上方又は横方の位置関係が、第2示唆部の第2表示部に対する上方又は横方の位置関係が逆に設定されているため、遊技者にとっては、切換回数表示部におけるいずれの表示部が第1開閉実行状態に対応しており、いずれの表示部が第2開閉実行状態に対応しているかの区別がつきづらくなる。例えば、第2開閉実行状態に対応した第3表示部が第2示唆部の上方に配置されていることを確信した遊技者は、第1示唆部の上方に配置されている表示部が第1開閉実行状態に対応した第1表示部であると判断するものと考えられるが、当該表示部は第2表示部である。これにより、遊技者が切換回数表示部を見たとしても、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
手段50.前記第2表示部は複数設けられていることを特徴とする手段43乃至49のいずれか1に記載の遊技機。
手段50によれば、第2表示部が複数設けられていることにより、切換回数表示部における切り換えの回数の情報の表示態様が多様化する。
なお、本構成を、上記手段48に対して適用する場合、前記切換回数表示部において、少なくとも一部の第2表示部が前記第1表示部及び前記第3表示部とともに前記斜め方向に並べて配置され、さらに前記斜め方向において少なくとも一部の第2表示部を挟むようにして前記第1表示部と前記第3表示部とが配置された構成とすればよい。
手段51.前記特別遊技状態当選として、第1当選と第2当選とが少なくとも設定されており、
前記第1移行手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記第1当選となったことに基づいて、前記第1特別遊技状態に遊技状態を移行させ、
さらに、前記抽選手段による抽選結果が前記第2当選となったことに基づいて、前記可変入球手段又はそれとは異なる可変入球手段が前記切り換えの回数が予め定められた第2回数となるまで前記開閉制御手段により開閉制御される第2開閉実行状態が少なくとも発生する第2特別遊技状態に遊技状態を移行させる第2移行手段(主制御装置81のMPU202において15R確変フラグがRAM204に格納されている状況で遊技状態移行処理を実行する機能)を備え、
前記第1開閉実行状態は、前記第2開閉実行状態よりも、前記可変入球手段への遊技球の入球が発生しづらい状態として設定されていることを特徴とする手段43乃至50のいずれか1に記載の遊技機。
手段51によれば、第1開閉実行状態及び第2開閉実行状態のうち、可変入球手段への遊技球の入球が発生しづらい第1開閉実行状態と開閉制御の態様が同一であると認識されるように、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる。これにより、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉に際して、遊技者が得られる特典を比較的少なくすることが可能となる。よって、遊技球の出球率に対する影響を抑えつつ、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われるようにすることが可能となる。
なお、「前記可変入球手段への遊技球の入球が発生しづらい状態」とは、例えば、1回の開放時間が短く設定されている構成が含まれ、また開放状態となった場合に開放制限個数の遊技球の入球が発生することに基づいて閉鎖状態に切り換わる構成においては、当該開放制限個数が少なく設定された構成が含まれる。
また、上記手段51の構成に代えて、以下の構成を適用してもよい。つまり、遊技者による発射操作に応じて予め定められた発射周期で遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段を備え、さらに前記開閉制御手段は、前記可変入球手段を開放状態とした場合、開放制限期間が経過した場合に前記可変入球手段を閉鎖状態とする構成においては、前記第1開閉実行状態における前記開放制限期間を前記発射周期よりも短くすることで、前記第1開閉実行状態及び前記特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉に際して遊技球の入球が実質的に生じないようにする構成としてもよい。
また、遊技者による発射操作に応じて予め定められた発射周期で遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段を備え、さらに前記開閉制御手段は、前記可変入球手段を開放状態とした場合、開放制限期間の経過又は開放制限個数の遊技球の入球のいずれか一方の閉鎖条件が成立した場合に前記可変入球手段を閉鎖状態とする構成においては、前記第1開閉実行状態における前記開放制限期間を前記発射周期と前記開放制限個数との積よりも短くすることで、前記第1開閉実行状態及び前記特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉に際して遊技球の入球が実質的に生じづらくする構成としてもよい。
手段52.前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能な始動入球部(上作動口33、下作動口34)を備え、
前記抽選手段は、前記始動入球部への遊技球の入球が発生したことに基づいて、前記特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を行い、
さらに、前記始動入球部を、遊技球が入球しにくい又は入球が不可である非受入状態と、遊技球が入球し易い受入状態とに切り換え可能な受入制御手段(主制御装置81のMPU202における電役サポート用処理を実行する機能)を備え、
当該受入制御手段は、前記始動入球部を前記非受入状態と前記受入状態とで切り換える切換モードとして、前記受入状態とならない又は単位時間当たりでの前記受入状態となる機会が相対的に低い低頻度切換モードと、単位時間当たりでの前記受入状態となる機会が相対的に高い高頻度切換モードとを有しており、
前記受入制御手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果となったことに基づいて、前記切換モードを前記低頻度切換モードに設定するとともに、前記特別条件が成立したとしてもそれまでの切換モードを維持させるものであることを特徴とする手段1乃至51のいずれか1に記載の遊技機。
手段52によれば、切換モードが低頻度切換モードである状況において特別条件が成立した場合には、第1特別遊技状態に移行する場合と同様に、その後の切換モードは低頻度切換モードである。よって、可変入球手段の開閉が第1回数行われた場合に、遊技者が始動入球部の状態を確認したとしても、それが第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
手段53.前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能な始動入球部(上作動口33、下作動口34)を備え、
前記抽選手段は、前記始動入球部への遊技球の入球が発生したことに基づいて、前記特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を行い、
さらに、前記始動入球部を、遊技球が入球しにくい又は入球が不可である非受入状態と、遊技球が入球し易い受入状態とに切り換え可能な受入制御手段(主制御装置81のMPU202における電役サポート用処理を実行する機能)を備え、
当該受入制御手段は、前記始動入球部を前記非受入状態と前記受入状態とで切り換える切換モードとして、前記受入状態とならない又は単位時間当たりでの前記受入状態となる機会が相対的に低い低頻度切換モードと、単位時間当たりでの前記受入状態となる機会が相対的に高い高頻度切換モードとを有しており、さらに、少なくとも前記低頻度切換モードにおいては、前記抽選手段による抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果となったとしてもそれまでの切換モードを維持させるとともに、前記特別条件が成立したとしてもそれまでの切換モードを維持させるものであることを特徴とする手段1乃至51のいずれか1に記載の遊技機。
手段53によれば、切換モードが少なくとも低頻度切換モードである状況では、特別条件が成立した場合であっても、第1特別遊技状態に移行する場合であっても、当該低頻度切換モードが維持される。よって、少なくとも低頻度切換モードである状況で可変入球手段の開閉が第1回数行われた場合、遊技者が始動入球部の状態を確認したとしても、それが第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
手段54.遊技機前方から視認可能な位置に設けられた遊技回動作装置(図柄表示装置41)と、
前記抽選手段による抽選が行われたことに基づいて遊技回用動作が開始され、前記抽選手段の抽選結果に対応した停止結果となった状態で前記遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記抽選手段による抽選が行われたことに応じて各遊技回の前記遊技回用動作が行われるように前記遊技回動作装置を制御する遊技回動作制御手段(音声ランプ制御装置82、表示制御装置212)と、
を備え、
前記第1移行手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記特別遊技状態当選であることに対応した遊技回が終了した場合に、前記第1開閉実行状態を開始させるとともに、
前記特別開閉制御手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記特別遊技状態当選とならなかった場合であって予め定められた特別条件が成立したことに対応した遊技回が終了した場合に、前記可変入球手段の開閉制御を開始させるものであり、
前記遊技装置制御手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した遊技回における前記遊技回動作装置の前記遊技回用動作と、前記抽選手段による抽選結果が前記特別遊技状態当選とならなかった場合であって予め定められた特別条件が成立したことに対応した遊技回における前記遊技回動作装置の前記遊技回用動作とを共通のものとする共通制御手段(音声ランプ制御装置82におけるステップS1903及びステップS1904の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする手段1乃至53のいずれか1に記載の遊技機。
手段54によれば、抽選手段による抽選結果が第1特別遊技状態への移行に対応した遊技回における遊技装置の遊技回用動作と、特別条件が成立したことに対応した遊技回における遊技装置の遊技回用動作とが共通なものとなることがある。これにより、可変入球手段の開閉が第1回数行われる場合に、遊技者が遊技装置の遊技回用動作を確認したとしても、それが第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
手段55.特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を行うとともに、抽選モードとして、前記特別遊技状態の発生に対応した当選結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを有する抽選手段(主制御装置81のMPU202における情報取得処理を実行する機能、主制御装置81のMPU202における変動開始処理を実行する機能)と、
遊技球が流下する遊技領域に設けられ、当該流下する遊技球が入球し易い開放状態と入球し難い閉鎖状態とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置32)と、
当該可変入球手段を開放状態とした後に閉鎖状態に切り換える開閉制御を実行する開閉制御手段(主制御装置81のMPU202における大入賞口開閉処理を実行する機能)と、
前記抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選となったことに基づいて、前記可変入球手段が前記開放状態となった後に前記閉鎖状態となる切り換えの回数が予め定められた第1回数となるまで前記開閉制御手段による前記開閉制御が実行される第1開閉実行状態となり、さらに前記抽選手段における抽選モードが前記高確率モードとなる第1特別遊技状態に遊技状態を移行させる第1移行手段(主制御装置81のMPU202において非明示2R確変フラグがRAM204に格納されている状況で遊技状態移行処理を実行する機能)と、
遊技機前方から視認可能な位置において前記抽選手段の抽選結果の情報を表示する結果表示部(第1結果表示部AS)と、
遊技機前方から視認可能な位置において前記切り換えの回数の情報を表示する切換回数表示部(ラウンド表示部RS)と、
前記抽選手段の抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果であることに基づいて、第1特別対応情報が表示されるように前記結果表示部を表示制御するとともに、第1回数用情報が表示されるように前記切換回数表示部を表示制御する情報表示制御手段(主制御装置81のMPU202における各種停止結果設定処理、変動表示時間の設定処理、変動終了処理及びラウンド表示の開始処理を実行する機能)と、
を備え、
前記開閉制御手段は、前記抽選手段による抽選結果が前記特別遊技状態当選とならなかった場合であって予め定められた特別条件が成立したことに基づいて、前記切り換え回数が前記第1回数となるまで前記可変入球手段を開閉制御する特別開閉制御手段(主制御装置81のMPU202において特別外れフラグがRAM204に格納されている状況で大入賞口開閉処理を実行する機能)を備え、
前記情報表示制御手段は、前記特別開閉制御手段により前記可変入球手段が開閉制御される場合において、前記第1回数用情報若しくは当該第1回数用情報に含まれる表示内容の少なくとも一部を含む情報が、前記結果表示部又は前記切換回数表示部の少なくとも一方において表示されるようにするとともに、その情報の表示を行う上での前記結果表示部及び前記切換回数表示部における表示の態様が、前記抽選手段による抽選結果が前記第1特別遊技状態への移行に対応した結果となった場合の前記結果表示部及び前記切換回数表示部における表示の態様とは異なるようにする特別表示制御手段(主制御装置81のMPU202において特別外れフラグがRAM204に格納されている状況で各種停止結果設定処理、変動表示時間の設定処理、変動終了処理及びラウンド表示の開始処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
手段55の遊技機では、遊技状態が第1特別遊技状態に移行する場合には、結果表示用状況において結果表示部に第1特別対応情報が表示されることで、それを見た遊技ホールの管理者は第1特別遊技状態に移行することを把握することができ、さらに回数表示用状況において切換回数表示部に第1回数用情報が表示されることで、それを見た遊技ホールの管理者は可変入球手段の開閉回数を把握することができる。
この場合に、抽選手段による抽選結果が特別遊技状態当選とならなかった場合であっても予め定められた特別条件が成立した場合には、可変入球手段が第1特別遊技状態の場合と同様に切り換え回数が第1回数となるまで開閉制御される。これにより、可変入球手段における開閉が第1回数行われた場合には、それが第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件が成立したことによるものかを遊技者に予測させることが可能となり、遊技の単調化が抑えられる。
但し、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合に、結果表示部及び切換回数表示部の両方において、第1特別遊技状態に移行する場合とは明らかに異なる表示がなされるとすると、遊技者は結果表示部及び切換回数表示部を見ることで、可変入球手段の開閉が第1特別遊技状態への移行に対応したものではなく、特別条件の成立に対応したものであると容易に判断できてしまう。そうすると、上記遊技の単調化を抑える効果が消失又は低減されてしまう。
これに対して、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合には、第1回数用情報若しくは第1回数用情報に含まれる表示内容の少なくとも一部を含む情報が、結果表示部又は切換回数表示部の少なくとも一方において表示されることがある。これにより、遊技者が結果表示部及び切換回数表示部を見たとしても、可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
その一方、特別条件の成立に基づく可変入球手段の開閉が行われる場合には、上記情報の表示を行う上での結果表示部及び切換回数表示部における表示の態様が、抽選手段による抽選結果が第1特別遊技状態への移行に対応した結果となった場合における結果表示部及び切換回数表示部における表示の態様とは異なっている。したがって、上記のように可変入球手段の開閉が、第1特別遊技状態への移行に対応したものか、又は特別条件の成立に対応したものかを遊技者に判断しづらくさせつつ、遊技ホールの管理者にとっては判断可能なものとすることが可能となる。
なお、「予め定められた特別条件が成立したこと」としては、前記抽選手段において又はそれとは異なる抽選手段において特別対応抽選結果となることが含まれる。
上記各手段によれば以下の課題を解決することが可能である。
例えばパチンコ遊技機等の遊技機においては、表示画面に複数の絵柄を変動表示する絵柄表示装置を備えたものが知られている。かかる遊技機では、例えば遊技領域に設けられた作動口を遊技球が通過したことを契機として、大当たり状態に移行させるか否かの当たり抽選が行われると共に絵柄の変動表示が開始される。そして当たり抽選に当選した場合には、表示画面に特別絵柄の組み合わせ等が最終停止表示されると共に、遊技状態が大当たり状態に移行する。そして、大当たり状態への移行に伴い、例えば遊技領域に設けられた可変入球装置の開閉が開始され、多量の遊技球が払い出されるようになっている。
絵柄の変動表示について3つの絵柄列がスクロールするようにして変動表示される代表的なものを例に説明すると、先ず各絵柄列の変動表示が開始され、2つの絵柄列が停止表示された時点で特別絵柄の組み合わせとなり得る組み合わせが有効ライン上に停止表示されるとリーチとなり、残る絵柄列の変動表示が停止されて特別絵柄の組み合わせが最終停止表示されると大当たり状態に移行するという流れが一般的である。
また、例えば特定当たりと非特定当たりの抽選を行い、特定当たりの場合には特定絵柄の組み合わせを最終停止表示させ、非特定当たりの場合には非特定絵柄の組み合わせを最終停止表示させる遊技機がある。かかる遊技機では、特定当たりに当選すると大当たり状態の終了後に上記当たり抽選の当選確率が相対的に高くなる遊技状態に移行し、非特定当たりに当選すると大当たり状態の終了後に上記当選確率が相対的に高くなる遊技状態へは移行しない。
しかしながら、上記のように当たり種別と最終停止表示される絵柄の組み合わせとが一義的に対応付けられた構成の場合、遊技者にとっては最終停止表示された絵柄を視認することで、遊技状態が大当たり状態に移行するか否かなどを明確に認識することができる。そうすると、遊技内容が一義的で変化に乏しく、遊技者の遊技意欲の減退を招いてしまうことが懸念される。
その一方、遊技機においては、大当たり状態が発生していないにも関わらず、可変入球装置に不正を施して不正に多量の遊技球の払出を受けようとする行為が想定される。当該事情において、大当たり状態に移行する場合などにその旨が遊技機にて何ら示されないとすると、遊技ホールの管理者等にとっては、遊技機を見たとしても、可変入球装置などにおける大当たり状態に対応した動作が正規のものか不正によるものかの判断をすることができなくなってしまう。
なお、上記問題は、パチンコ遊技機に限定されたものではなく、遊技状態として大当たり状態などが設定された他の遊技機においても同様に発生する問題である。
以下に、以上の各手段を適用し得る各種遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図、図2及び図3はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
パチンコ機10は、図1に示すように、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機本体12とを有する。外枠11は木製の板材などを四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。パチンコ機10は、外枠11を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
遊技機本体12は、内枠13と、その内枠13の前方に配置される前扉枠14と、内枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。遊技機本体12のうち内枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として内枠13が前方へ回動可能とされている。
内枠13には、図2に示すように、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。また、内枠13には、図3に示すように、裏パックユニット15が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として後方へ回動可能とされている。
なお、遊技機本体12には、図3に示すように、その回動先端部に施錠装置16が設けられており、遊技機本体12を外枠11に対して開放不能に施錠状態とする機能を有しているとともに、前扉枠14を内枠13に対して開放不能に施錠状態とする機能を有している。これらの各施錠状態は、パチンコ機10前面にて露出させて設けられたシリンダ錠17に対して解錠キーを用いて解錠操作を行うことにより、それぞれ解除される。
次に、遊技機本体12の前面側の構成について説明する。
内枠13は、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース21を主体に構成されている。樹脂ベース21の中央部には略楕円形状の窓孔23が形成されている。樹脂ベース21には遊技盤24が着脱可能に取り付けられている。遊技盤24は合板よりなり、遊技盤24の前面に形成された遊技領域が樹脂ベース21の窓孔23を通じて内枠13の前面側に露出した状態となっている。
ここで、遊技盤24の構成を図4に基づいて説明する。遊技盤24には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口31,可変入賞装置32,上作動口(第1始動入球部又は非優先始動入球部)33,下作動口(第2始動入球部又は優先始動入球部)34,スルーゲート35、可変表示ユニット36、メイン表示部43及び役物用表示部44等がそれぞれ設けられている。
一般入賞口31、可変入賞装置32、上作動口33及び下作動口34への入球が発生すると、それが遊技盤24の背面側に配設された検知センサ(図示略)により検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。この場合に、一般入賞口31への入球が発生した場合には10個の遊技球の払出が実行され、可変入賞装置32への入球が発生した場合には15個の遊技球の払出が実行され、上作動口33への入球が発生した場合には3個の遊技球の払出が実行され、下作動口34への入球が発生した場合には4個の遊技球の払出が実行される。
なお、遊技球の払出個数は上記のものに限定されることはない。但し、上作動口33に対する下作動口34の有利性を高める上では、上作動口33に係る払出個数よりも下作動口34に係る払出個数を多く設定することが好ましい。また、各作動口33,34に対する可変入賞装置32の有利性を高める上では、各作動口33,34に係る払出個数よりも可変入賞装置32に係る払出個数を多く設定することが好ましい。
その他に、遊技盤24の最下部にはアウト口37が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口37を通って遊技領域から排出される。また、遊技盤24には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘38が植設されていると共に、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
ここで、入球とは、所定の開口部を遊技球が通過することを意味し、開口部を通過した後に遊技領域から排出される態様だけでなく、開口部を通過した後に遊技領域から排出されない態様も含まれる。但し、以下の説明では、アウト口37への遊技球の入球と明確に区別するために、可変入賞装置32、上作動口33、下作動口34又はスルーゲート35への遊技球の入球を、入賞とも表現する。
上作動口33及び下作動口34は、作動口装置としてユニット化されて遊技盤24に設置されている。上作動口33及び下作動口34は共に上向きに開放されている。また、上作動口33が上方となるようにして両作動口33,34は鉛直方向に並んでいる。下作動口34には、左右一対の可動片よりなるガイド片(サポート片)としての電動役物34aが設けられている。
電動役物34aの詳細について図5を用いて説明する。図5(a)は電動役物34aが閉鎖状態(非サポート状態又は非ガイド状態)である場合を示し、図5(b)は電動役物34aが開放状態(サポート状態又はガイド状態)である場合を示している。
上作動口33を構成する作動口ケース33aは、手前側に張り出すとともに正面から見て略台形状をなしており、上辺長<下辺長となっている。このとき、作動口ケース33aの上辺長(すなわち上作動口33の左右幅)は、遊技球の直径よりも僅かに大きい長さとされ、下辺長は、電動役物34aが閉鎖状態にある場合において左右の電動役物34a間の距離よりも大きい長さとされている。また、電動役物34aが閉鎖状態にある場合には作動口ケース33aと電動役物34aの上端部との間隔が遊技球の直径よりも僅かに短くなるよう両作動口33,34の設置間隔が調整されている。
上記構成によれば、電動役物34aの閉鎖状態では遊技球が下作動口34に入賞できず、電動役物34aが開放されることで下作動口34への入賞が可能となる。特にこのとき、電動役物34aが閉鎖状態から開放状態に移行する動作途中では、上記のとおり上作動口33の作動口ケース33aが略台形状をなしておりそれが障害となることから、電動役物34aが十分に開放されるまでは下作動口34への遊技球の入賞が不可能となり、電動役物34aのほぼ全開状態でのみ入賞が可能となっている。つまり、上方から落下してきた遊技球は作動口ケース33aの側面に当たって外側に弾かれ、下作動口34に直接入賞することはない。これにより、電動役物34aが極短時間で開放される場合には下作動口34への入賞が極めて困難となり、電動役物34aの開放状態が継続される場合にのみ下作動口34への入賞が容易となる。
なお、上作動口33の作動口ケース33aを上記の如く略台形状とする構成以外にも、上作動口33の作動口ケース33aを上部幅狭、下部幅広の2段構成としたり、上作動口33の左右両側に略ハ字状のガイド片を設けたり、作動口ケース33aの斜め下方に障害釘を植設したりしても良い。
可変入賞装置32は、遊技盤24の背面側へと通じる大入賞口32aを備えているとともに、当該大入賞口32aを開閉する開閉扉32bを備えている。開閉扉32bは、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉鎖状態になっており、内部抽選において開閉実行モード(開閉実行状態)への移行に当選した場合に遊技球が入賞しやすい所定の開放状態に切り換えられるようになっている。ここで、開閉実行モードとは、大当たり当選又は特別外れ当選となった場合に移行することとなるモードである。当該開閉実行モードについては、後に詳細に説明する。可変入賞装置32の開放態様としては、所定時間(例えば30sec)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として可変入賞装置32が繰り返し開放される態様がある。
メイン表示部43及び役物用表示部44は、遊技領域の下部側の外縁に沿って配設された装飾部材39に設けられている。装飾部材39は、遊技盤24の盤面からパチンコ機10前方に延出している。より具体的には、装飾部材39の前面は、遊技領域をパチンコ機10前方から視認可能とするために前扉枠14に設けられた窓パネル62と対向しており、さらに窓パネル62との間の距離は遊技球1個分よりも狭くなっている。これにより、装飾部材39の前面の前方を遊技球が落下していくのが防止されている。
装飾部材39の前面から露出するようにしてメイン表示部43及び役物用表示部44が設けられている。つまり、メイン表示部43及び役物用表示部44は、前扉枠14の窓パネル62を通じてパチンコ機10前方から視認可能となっているとともに、これら両表示部43,44の前方を遊技球が落下していくのが防止されている。なお、装飾部材39の上面には、上述した複数の一般入賞口31の一部が上方に開放された状態で設置されている。
メイン表示部43について、図6を用いて詳細に説明する。図6(a)はメイン表示部43及びその前方側を含めた領域の縦断面図、図6(b)はメイン表示部43を構成するセグメント表示器101の正面図である。
図6(a)に示すように、メイン表示部43は、セグメント表示器101と、当該セグメント表示器101が搭載される表示器用基板102と、セグメント表示器101の前方に設けられたカバーパネル103と、を備えている。
セグメント表示器101は、図6(b)に示すように、その表示面において横並びに3つの表示領域RS,AS,BSが設けられている。これら3つの表示領域RS〜BSには、それぞれ8個の表示用セグメントR1〜R8,A1〜A8,B1〜B8が設けられている。各表示用セグメントR1〜R8,A1〜A8,B1〜B8は、LEDからなる個別の光源を有しており、それら個別の光源がオンオフ制御されることで、任意の1個の表示用セグメントのみを点灯させることができるとともに、任意の組み合わせの表示用セグメントを点灯させることができる。これにより、各表示領域RS〜BSでは、それぞれ個別に所定の記号(アルファベットや数字を含む)が表示されるようになっている。なお、上記個別の光源はいずれも同一色の光を照射するものであるため、各表示用セグメントR1〜R8,A1〜A8,B1〜B8においてはいずれも同一の色が表示されることとなる。
3つの表示領域RS〜BSでは、同一の大きさ及び同一の形で所定の記号を表示することができるように各表示用セグメントR1〜R8,A1〜A8,B1〜B8が配置されている。一の表示領域RSについて具体的には、第1〜第7表示用セグメントR1〜R7は、いずれも直線状の表示用セグメントであり、これら第1〜第7表示用セグメントR1〜R7は、数字の「1」〜「9」及びアルファベットの「F」,「H」,「L」を少なくとも表示することができるように配置されている。また、第8表示用セグメントR8は、円形状の表示用セグメントであり、第1〜第7表示用セグメントR1〜R7が設けられた領域の右下部分の横方に配置されている。したがって、表示領域RSでは、「1」〜「9」及び「F」,「H」,「L」と、「1.」〜「9.」及び「F.」,「H.」,「L.」と、を少なくとも表示することができる。
なお、3つの表示領域RS〜BSにおいて、複数パターンの記号をそれぞれ個別に表示することが可能であれば、各表示用セグメントR1〜R8,A1〜A8,B1〜B8の形状や配置態様は任意であり、さらには8個のセグメントではなく7個のセグメント、又は9個のセグメント等を用いる構成としてもよい。また、同一の大きさ及び同一の形で所定の記号が表示されない構成としてもよい。但し、同一の大きさ及び同一の形で所定の記号を表示することが可能であれば、遊技者にとって、各表示領域RS〜BSにおける表示を区別しづらいものとなる。
また、各表示用セグメントR1〜R8,A1〜A8,B1〜B8において表示される色が同一であることは必須ではなく、表示領域RS〜BS毎に異なる色が表示される構成としてもよく、任意又は全ての表示領域RS〜BSでは各表示用セグメントR1〜R8,A1〜A8,B1〜B8において表示される色が適宜変更可能となる構成としてもよい。また、光源をオンオフ制御することで、各表示用セグメントR1〜R8,A1〜A8,B1〜B8の点灯又は消灯を制御する構成は必須のものではなく、各表示用セグメントR1〜R8,A1〜A8,B1〜B8において個別に表示制御が行えるのであれば、単一のバックライトと液晶ディスプレイとによりセグメント表示器を構成してもよい。
さらには、各表示領域に対してセグメント表示を適用するのではなく、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT、ドットマトリックス等その他のタイプの表示装置によって記号を表示する構成としてもよい。
3つの表示領域RS,AS,BSは、それぞれ異なる情報を遊技者や遊技ホールの管理者に対して明示(又は教示)する機能を有している。具体的には、左の表示領域RSは、大当たり当選となることで可変入賞装置32が開閉実行モードとなった場合(又は開閉実行モードとなる場合)において、その開閉実行モードにおける可変入賞装置32の大入賞口32aが開放される回数を表示するためのラウンド表示部RSである。
中間の表示領域ASは、上作動口33への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果を報知するための第1結果表示部ASである。この場合、第1結果表示部ASでは、上作動口33への入賞をトリガとして第1表示用セグメントA1〜第8表示用セグメントA8における点灯及び消灯を順次行うことによる絵柄の変動表示(又は、可変表示若しくは切換表示)が行われ、その変動表示の停止結果として、上作動口33への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。なお、変動表示の態様は任意である。上作動口33への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、第1結果表示部ASにて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、開閉実行モードへ移行する。また、ラウンド表示部RSとの関係において、第1結果表示部ASは当該ラウンド表示部RSに隣接させて設けられていると言える。換言すれば、ラウンド表示部RSとの関係において、第1結果表示部ASは当該ラウンド表示部RSに並設されていると言える。
右側の表示領域BSは、下作動口34への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果を表示するための第2結果表示部BSである。この場合、第2結果表示部BSでは、下作動口34への入賞をトリガとして第1表示用セグメントB1〜第8表示用セグメントB8における点灯及び消灯を順次行うことによる絵柄の変動表示(又は、可変表示若しくは切換表示)が行われ、その変動表示の停止結果として、下作動口34への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。なお、変動表示の態様は任意である。下作動口34への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、第2結果表示部BSにて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、開閉実行モードへ移行する。
セグメント表示器101の前面には、ラウンド表示部RSの下方位置にラウンド表示を行う場所であることを示唆するための記号として「R」が付されており、第1結果表示部ASの下方位置に上記上作動口33への入賞に基づく抽選の結果の表示を行う場所であることを示唆するための記号として「1」の数字が付されており、第2結果表示部BSの下方位置に上記下作動口34への入賞に基づく抽選の結果の表示を行う場所であることを示唆するための記号として「2」の数字が付されている。
ここで、いずれかの作動口33,34への入賞に基づいて、対応する結果表示部AS,BSにおいて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示した状態で上記変動表示が停止されるまでを遊技回の1回として以下の説明を行う。但し、遊技回の1回は、上記の内容に限定されることはなく、例えば、単一の結果表示部が設けられ、いずれの作動口33,34への入賞が発生したとしてもその単一の結果表示部において変動表示が行われる構成においては、当該単一の結果表示部にて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示した状態で上記変動表示が停止されるまでを遊技回の1回とする。
上記構成のセグメント表示器101は、表示面とは反対側から表示器用基板102上に搭載されている。表示器用基板102は後述する主制御装置と電気配線を通じて電気的に接続されており、主制御装置から表示器用基板102に駆動信号が出力されることで、各表示用セグメントR1〜R8,A1〜A8,B1〜B8が点灯される。
セグメント表示器101が搭載された表示器用基板102は、装飾部材39に設けられた開口部39aを通じてセグメント表示器101の各表示部RS〜BSの全体が当該装飾部材39の前面において露出するように位置決めされて、装飾部材39の裏側から固定されている。
装飾部材39の開口部39aは、セグメント表示器101よりもパチンコ機10前方においてカバーパネル103によって塞がれている。カバーパネル103は、セグメント表示器101における各表示部RS〜BSの全体と対向しており、パチンコ機10前方から窓パネル62及びカバーパネル103を通じて上記各表示部RS〜BSにおける表示が視認可能となるように半透明に形成されている。具体的には、カバーパネル103は、合成樹脂製であり、黒色半透明に形成されている。このようにカバーパネル103を半透明とすることで、各表示部RS〜BSにおける表示を視認可能としながら、カバーパネル103を無色透明に形成する構成に比べ、各表示部RS〜BSにおける表示が目立たなくなる。これにより、各表示部RS〜BSにおける表示よりも後述する図柄表示装置41の表示などに遊技者の注意を引き付けることが可能となる。但し、これに限定されることはなく、カバーパネル103を無色透明に形成したり、当該カバーパネル103を不具備としてもよい。
役物用表示部44は、図示による詳細な説明は省略するが、メイン表示部43と同様にセグメント表示器を有しており、当該セグメント表示器には役物用結果表示部が設けられている。役物用結果表示部は、スルーゲート35への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果を表示するための表示部である。この場合、役物用結果表示部では、スルーゲート35への入賞をトリガとして、各表示用セグメントにおける点灯及び消灯を順次行うことによる絵柄の変動表示(又は、可変表示若しくは切換表示)が行われ、その変動表示の停止結果として、スルーゲート35への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。スルーゲート35への入賞に基づく内部抽選の結果が電役開放状態への移行に対応した当選結果であった場合には、役物用結果表示部にて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、電役開放状態へ移行する。電役開放状態では、下作動口34に設けられた電動役物34aが所定の態様で開放状態となる。なお、役物用表示部44は、上記の構成に限定されることはなく、メイン表示部43にて例示した他の構成を適用してもよく、メイン表示部43とは異なる構成を適用してもよい。
可変表示ユニット36には、図柄を変動表示(又は、可変表示若しくは切換表示)する図柄表示装置41が設けられている。また、可変表示ユニット36には、図柄表示装置41を囲むようにしてセンターフレーム42が配設されている。このセンターフレーム42は、その上部がパチンコ機10前方に延出している。これにより、図柄表示装置41の表示画面の前方を遊技球が落下していくのが防止されており、遊技球の落下により表示画面の視認性が低下するといった不都合が生じない構成となっている。
図柄表示装置41は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。図柄表示装置41には、例えば上、中及び下に並べて図柄が表示され、これらの図柄が左右方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。この場合、図柄表示装置41における変動表示は、上作動口33又は下作動口34への入賞に基づいて開始される。すなわち、第1結果表示部ASにおいて変動表示が行われる場合には、それに合わせて図柄表示装置41において変動表示が行われるとともに、第2結果表示部BSにおいて変動表示が行われる場合には、それに合わせて図柄表示装置41において変動表示が行われる。そして、例えば、開閉実行モードとして可変入賞装置32の大入賞口32aの開放が15回行われることとなる15ラウンド対応の開閉実行モードに移行する遊技回には、図柄表示装置41では予め設定されている有効ライン上に所定の組み合わせの図柄が停止表示される。
センターフレーム42の前面側における左上部分には、第1結果表示部AS及び図柄表示装置41に対応した第1保留ランプ部(第1保留表示部)45が設けられている。遊技球が上作動口33に入賞した個数は最大4個まで保留され、第1保留ランプ部45の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。また、センターフレーム42の前面側における右上部分には、第2結果表示部BS及び図柄表示装置41に対応した第2保留ランプ部(第2保留表示部)46が設けられている。遊技球が下作動口34に入賞した個数は最大4個まで保留され、第2保留ランプ部46の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。上述したように、センターフレーム42の上部がパチンコ機10前方に延出していることにより、第1保留ランプ部45及び第2保留ランプ部46の視認性が遊技球の落下により阻害されない構成となっている。
センターフレーム42の下部には、役物用表示部44の役物用結果表示部に対応した第3保留ランプ部47が設けられている。遊技球がスルーゲート35を通過した回数は最大4回まで保留され、第3保留ランプ部47の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。なお、各保留ランプ部45〜47が図柄表示装置41の一部で表示される構成等であってもよい。
遊技盤24には、内レール部51と外レール部52とが取り付けられており、これら内レール部51と外レール部52とにより誘導レールが構成され、遊技球発射機構53から発射された遊技球が遊技領域の上部に案内されるようになっている。遊技球発射機構53は、図2に示すように、樹脂ベース21における窓孔23の下方に取り付けられており、前扉枠14に設けられた発射ハンドル54が操作されることにより遊技球の発射動作が行われる。
内枠13の前面側全体を覆うようにして前扉枠14が設けられている。前扉枠14には、図1に示すように、遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部61が形成されている。窓部61は、略楕円形状をなし、上述した窓パネル62が嵌め込まれている。窓パネル62は、ガラスによって無色透明に形成されているが、これに限定されることはなく合成樹脂によって無色透明に形成してもよい。
窓部61の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。当該各種ランプ部の一部として表示ランプ部63が窓部61の上方に設けられている。また、表示ランプ部63の左右両側には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部64が設けられている。
前扉枠14における窓部61の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部65と下側膨出部66とが上下に並設されている。上側膨出部65内側には上方に開口した上皿71が設けられており、下側膨出部66内側には同じく上方に開口した下皿72が設けられている。上皿71は、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射機構53側へ導くための機能を有する。また、下皿72は、上皿71内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。上皿71及び下皿72には、裏パックユニット15の払出装置96から払い出された遊技球が前扉枠14の背面に設けられた通路形成ユニット73を通じて排出される。
次に、遊技機本体12の背面側の構成について説明する。
図3に示すように、内枠13(具体的には、遊技盤24)の背面には、主制御装置81及び音声ランプ制御装置82が搭載されている。
主制御装置81は、遊技の主たる制御を司る機能(主制御回路)と、電源を監視する機能(停電監視回路)とを有する主制御基板を具備しており、当該主制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス83に収容されて構成されている。基板ボックス83は、略直方体形状のボックスベース(表ケース体)とこのボックスベースの開口部を覆うボックスカバー(裏ケース体)とを備えている。これらボックスベースとボックスカバーとは分離阻止手段(又は、結合手段)としてのボックス結合部85によって分離不能に連結され、これにより基板ボックス83が封印されている。そして、これらボックス結合部85によって分離不能に連結されていることで、基板ボックス83の内部空間の開放に際しては当該基板ボックス83の破壊又は一部の切除を要する構成となっている。ボックス結合部85は、基板ボックス83の長辺部に複数設けられ、そのうち少なくとも一つが用いられて結合処理が行われる。
ボックス結合部85はボックスベースとボックスカバーとを開放不能に結合する構成であれば任意の構成が適用できるが、ボックス結合部85を構成する長孔に係止爪を挿入することでボックスベースとボックスカバーとが開放不能に結合されるようになっている。ボックス結合部85による結合処理は、その結合後の不正な開放を防止し、また万一不正開放が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦開放した後でも再度開放処理を行うこと自体は可能である。すなわち、複数のボックス結合部85のうち、少なくとも一つの長孔に係止爪を挿入することにより結合処理が行われる。そして、収容した主制御基板の不具合発生の際や主制御基板の検査の際など基板ボックス83を開放する場合には、係止爪が挿入されたボックス結合部85と他のボックス結合部85との連結部分やボックス本体との連結部分を切断する。これにより、基板ボックス83のボックスベースとボックスカバーとが分離され、内部の主制御基板を取り出すことができる。その後、再度結合処理する場合は他のボックス結合部85の長孔に係止爪を挿入する。基板ボックス83の開放を行った旨の履歴を当該基板ボックス83に残しておけば、基板ボックス83を見ることで不正な開放が行われた旨が容易に発見できる。
基板ボックス83一方の短辺部には、その側方に突出するようにして複数の結合片86が設けられている。これら結合片86は、主制御装置81の取付台に形成された複数の被結合片87と1対1で対応しており、結合片86と被結合片87とにより基板ボックス83と取付台との間で結合処理が行われる。
なお、上記基板ボックス83の不正な開放を発見するための痕跡手段として、封印シールをボックスベースとボックスカバーとの境界を跨ぐようにして貼り付ける構成としてもよい。この場合、封印シールをその貼付箇所から剥がした場合には、当該封印シールの接着剤層が基板ボックス83側に残り、その痕跡が残ることとなる。さらには、当該封印シールに所定周波数の呼び出し波に対して識別情報を含む応答波を発信するICタグを設け、封印シールを剥がした場合には、当該ICタグのアンテナが切断されて、上記応答波の発信が不可となる構成としてもよい。
音声ランプ制御装置82は、主制御装置81からの指示に従い音声やランプ表示、及び図示しない表示制御装置の制御を司る音声ランプ制御基板を具備しており、音声ランプ制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス84に収容されて構成されている。
裏パックユニット15は、図3に示すように、裏パック91を備えており、当該裏パック91に対して、払出機構部92及び制御装置集合ユニット93が取り付けられている。なお、裏パック91は透明性を有する合成樹脂により形成されており、主制御装置81や音声ランプ制御装置82などを後方から覆うように、後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部94を有している。
払出機構部92は、保護カバー部94を迂回するようにして配設されており、遊技場の島設備から供給される遊技球が逐次補給されるタンク95と、当該タンク95に貯留された遊技球を払い出すための払出装置96と、を備えている。払出装置96より払い出された遊技球は、当該払出装置96の下流側に設けられた図示しない払出通路を通じて、上皿71又は下皿72に排出される。また、払出機構部92には、例えば交流24ボルトの主電源が供給されるとともに、電源のON操作及びOFF操作を行うための電源スイッチが設けられた裏パック基板が搭載されている。
また、裏パック91には、裏パックユニット15の回動軸側であって上縁側に外部出力端子板99が設けられている。外部出力端子板99には、タンク95などで遊技球が不足した場合に信号出力するための出力端子、所定個数の賞球を払い出す毎に信号出力するための出力端子、所定個数の遊技球を貸し出す毎に信号出力するための出力端子、遊技機本体12の開放時に信号出力するための出力端子、前扉枠14の開放時に信号出力するための出力端子、及び開閉実行モードなどの状態移行に際して(又は、状態に移行している間)信号出力するための出力端子が設けられている。そして、これらの出力端子を通じて、遊技ホール側の管理制御装置に対して枠側の状態に関する信号が出力される。なお、所定個数の遊技球を貸し出す毎に信号出力するための出力端子はいわゆる現金機においては不要である。
制御装置集合ユニット93は、払出制御装置97と電源及び発射制御装置98とを備えている。これら払出制御装置97と電源及び発射制御装置98とは、払出制御装置97がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。
払出制御装置97は、払出装置96を制御する払出制御基板が基板ボックス内に収容されて構成されている。この場合、当該払出制御装置97の基板ボックスに対して、主制御装置81の基板ボックス83と同様の不正抑制手段を適用してもよい。
電源及び発射制御装置98は、電源及び発射制御基板が基板ボックス内に収容されて構成されており、当該基板により、各種制御装置等で要する所定の電力が生成されて出力され、さらに遊技者による発射ハンドル54の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。また、本パチンコ機10は各種データの記憶保持機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。
<電気的構成>
次に、パチンコ機10の電気的構成について、図7のブロック図に基づいて説明する。
主制御装置81に設けられた主制御基板201には、MPU202が搭載されている。MPU202には、当該MPU202により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM203と、そのROM203内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM204と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路、乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵されている。
MPU202には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU202の入力側には、主制御装置81に設けられた停電監視基板205、払出制御装置97及び各種検知センサ211a〜211eなどが接続されている。この場合に、停電監視基板205には電源及び発射制御装置98が接続されており、MPU202には停電監視基板205を介して電力が供給される。また、各種検知センサ211a〜211eの一部として、一般入賞口31、可変入賞装置32、上作動口33、下作動口34及びスルーゲート35などといった入賞対応入球部(払出対応入球部)に設けられた複数の検知センサが接続されており、主制御装置81のMPU202において各入球部への入賞判定(入球判定)が行われる。また、MPU202では、上作動口33及び下作動口34への入賞に基づいて大当たり発生抽選を実行するとともに、スルーゲート35への入賞に基づいてサポート発生抽選を実行する。
MPU202の出力側には、停電監視基板205、払出制御装置97及び音声ランプ制御装置82が接続されている。払出制御装置97には、例えば、上記入賞対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。この場合、賞球コマンドの出力に際しては、ROM203のコマンド情報記憶エリア225が参照される。そして、一般入賞口31への入賞を特定した場合には、10個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、可変入賞装置32への入賞を特定した場合には、15個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、上作動口33への入賞を特定した場合には、3個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、下作動口34への入賞を特定した場合には、4個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力される。
音声ランプ制御装置82には、変動開始コマンド、種別コマンド、変動終了コマンド、オープニングコマンド及びエンディングコマンドなどの各種コマンドが出力される。この場合、これら各種コマンドの出力に際しては、ROM203のコマンド情報記憶エリア225が参照される。これら各種コマンドの詳細については、後に説明する。
また、MPU202の出力側には、可変入賞装置32の開閉扉32bを開閉動作させる可変入賞駆動部32c、下作動口34の電動役物34aを開閉動作させる電動役物駆動部34b、及びメイン表示部43を構成するセグメント表示器101が接続されている。主制御基板201には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU202は各種駆動部の駆動制御を実行する。
つまり、開閉実行モードにおいては大入賞口32aが開閉されるように、MPU202において可変入賞駆動部32cの駆動制御が実行される。また、電動役物34aの開放状態当選となった場合には、電動役物34aが開閉されるように、MPU202において電動役物駆動部34bの駆動制御が実行される。また、各遊技回に際しては、MPU202においてセグメント表示器101における第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSの表示制御が実行されるとともに、可変入賞装置32の開閉実行モードに際してはセグメント表示器101におけるラウンド表示部RSの表示制御が実行される。
さらには、MPU202の出力側には、外部出力端子板99が接続されている。この場合、外部出力端子板99には、状態移行に際して信号出力するための出力端子として、大当たり信号出力端子(第1状態信号出力端子)99aと、大当たり及び特別外れ信号出力端子(第2状態信号出力端子)99bとが設けられている。
MPU202は、遊技結果が大当たり結果となった場合には、遊技ホール側の管理制御装置に対して、大当たり信号出力端子99aを通じて大当たり信号を出力することができる。具体的には、通常時では、大当たり信号出力端子99aからLOWレベル信号が出力されており、大当たり結果となった場合にはHIレベル信号が出力される。なお、この信号の出力態様は逆でもよい。
また、本パチンコ機10では、後述するように上作動口33又は下作動口34への入賞に基づく当否抽選の結果が大当たり当選でなかったとしても、可変入賞装置32が開閉実行モードに移行することとなる特別外れ結果(すなわち、小当たり)を遊技結果の1種として備えている。この場合に、MPU202は、遊技結果が大当たり結果となった場合又は遊技結果が特別外れ結果となった場合には、遊技ホール側の管理制御装置に対して、大当たり及び特別外れ信号出力端子99bを通じて大当たり及び特別外れ信号を出力することができる。具体的には、通常時では、大当たり及び特別外れ信号出力端子99bからLOWレベル信号が出力されており、大当たり結果又は特別外れ結果となった場合にはHIレベル信号が出力される。なお、この信号の出力態様は逆でもよい。
停電監視基板205は、主制御基板201と電源及び発射制御装置98とを中継し、また電源及び発射制御装置98から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する。払出制御装置97は、主制御装置81から入力した賞球コマンドに基づいて、払出装置96により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。
電源及び発射制御装置98は、例えば、遊技場等における商用電源(外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板201や払出制御装置97等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を二重線矢印で示す経路を通じて供給する。また、電源及び発射制御装置98は、遊技球発射機構53の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構53は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。
音声ランプ制御装置82は、主制御装置81から入力した各種コマンドに基づいて前扉枠14に設けられた表示ランプ部63やスピーカ部64を駆動制御するとともに、表示制御装置212を制御するものである。
表示制御装置212では、音声ランプ制御装置82から入力したコマンドに基づいて、図柄表示装置41の表示制御を実行する。この場合に、音声ランプ制御装置82では、主制御装置81から入力した各種コマンドに基づいて、図柄表示装置41における図柄の変動表示時間及び最終的に停止表示させる図柄の組み合わせの種類を決定するとともに、リーチ発生の有無及びリーチ演出の内容の抽選を実行する。
ここで、図柄表示装置41の表示内容について図8に基づいて説明する。図8は図柄表示装置41の表示画面Gを示す図である。
図8(a)に示すように、図柄表示装置41の表示画面Gには、上段・中段・下段の3つの図柄列Z1,Z2,Z3が設定されている。各図柄列Z1〜Z3は、主図柄と副図柄が所定の順序で配列されて構成されている。詳細には、上図柄列Z1には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の降順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。下図柄列Z3には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の昇順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、上図柄列Z1と下図柄列Z3は18個の図柄により構成されている。これに対し、中図柄列Z2には、数字の昇順に「1」〜「9」の9種類の主図柄が配列された上で「9」の主図柄と「1」の主図柄との間に「4」の主図柄が付加的に配列され、これら各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、中図柄列Z2に限っては、10個の主図柄が配されて20個の図柄により構成されている。そして、表示画面Gでは、これら各図柄列Z1〜Z3の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように変動表示される。また、図8(b)に示すように、表示画面Gは、図柄列毎に3個の図柄が停止表示されるようになっており、結果として3×3の計9個の図柄が停止表示されるようになっている。
また、表示画面Gには、5つの有効ライン、すなわち左ラインL1、中ラインL2、右ラインL3、右下がりラインL4、右上がりラインL5が設定されている。そして、上図柄列Z1→下図柄列Z3→中図柄列Z2の順に変動表示が停止し、いずれかの有効ラインに同一の数字が付された図柄の組み合わせが形成された状態で全図柄列Z1〜Z3の変動表示が終了すれば、後述する通常大当たり結果又は15R確変大当たり結果の発生として大当たり動画が表示されるようになっている。
本パチンコ機10では、奇数番号(1,3,5,7,9)が付された主図柄は「特定図柄」に相当し、15R確変大当たり結果が発生する場合には、同一の特定図柄の組み合わせが停止表示される。また、偶数番号(2,4,6,8)が付された主図柄は「非特定図柄」に相当し、通常大当たり結果が発生する場合には、同一の非特定図柄の組み合わせが停止表示される。
また、後述する明示2R確変大当たり結果となる場合には、異なる数字が付された図柄の組み合わせが形成された状態で全図柄列Z1〜Z3の変動表示が終了し、その後に、明示用動画が表示されるようになっている。また、後述する非明示2R確変大当たり結果又は特別外れ結果となる場合には、異なる数字が付された図柄の組み合わせが形成された状態で全図柄列Z1〜Z3の変動表示が終了し、その後に、共通用動画が表示されるようになっている。
なお、図柄表示装置41における図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、図柄列の数、図柄列における図柄の変動表示の方向、各図柄列の図柄数などは適宜変更可能である。
<各種カウンタについて>
次に、上記の如く構成されたパチンコ機10の動作について説明する。
MPU202は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり発生抽選、メイン表示部43の表示の設定、図柄表示装置41の図柄表示の設定、役物表示部44の表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図9に示すように、大当たり発生の抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、確変大当たり結果や通常大当たり結果等の大当たり種別を判定する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、図柄表示装置41が外れ変動する際のリーチ抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、メイン表示部43の第1結果表示部AS及び第2結果表示部BS並びに図柄表示装置41における変動表示時間を決定する変動種別カウンタCSとを用いることとしている。さらに、下作動口34の電動役物34aを電役開放状態とするか否かの抽選に使用する電動役物開放カウンタC4を用いることとしている。
各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新され、その更新値がRAM204の所定領域に設定された抽選カウンタ用バッファ231に適宜格納される。RAM204には、第1結果表示部用保留エリアRaと、第2結果表示部用保留エリアRbと、実行エリアAEと、総保留数記憶領域とよりなる保留球格納エリア232が設けられている。そして、この保留球格納エリア232に、上作動口33又は下作動口34への遊技球の入賞履歴に合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値が時系列的に格納されるようになっている。
各カウンタについて詳しくは、大当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜599の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり599)に達した後0に戻る構成となっている。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、大当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0〜599)。大当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が上作動口33又は下作動口34に入賞したタイミングでRAM204の保留球格納エリア232に格納される。より詳しくは、上作動口33に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、下作動口34に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。
大当たり当選となる乱数の値は、ROM203における当否情報群記憶手段としての当否テーブル記憶エリア221に当否テーブル(当否情報群)として記憶されている。ここで、当否テーブルの内容について図10を用いて説明する。図10に示すように、当否テーブルとしては、図10(a)の低確率モード用の当否テーブル(低確率用当否情報群)と、図10(b)の高確率モード用の当否テーブル(高確率用当否情報群)とが設定されている。つまり、本パチンコ機10は、当否抽選手段における抽選モードとして、低確率モード(低確率状態)と高確率モード(高確率状態)とが設定されている。
上記抽選に際して低確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、図10(a)に示すように、大当たり当選となる乱数の値は2個である。一方、上記抽選に際して高確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、図10(b)に示すように、大当たり当選となる乱数の値は20個である。なお、低確率モードよりも高確率モードの方の当選確率が高くなるのであれば、上記当選となる乱数の数及び値は任意である。
また、各抽選モードにおいて、大当たり当選となる乱数の値以外は、抽選結果が外れ結果となるが、本パチンコ機10においては、外れ結果として、特別外れ結果と通常外れ結果との2種類が設定されている。これらの違いについては後に説明する。
大当たり種別カウンタC2は、0〜29の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり29)に達した後0に戻る構成となっている。ここで、本実施の形態では、複数の大当たり結果が設定されている。これら複数の大当たり結果は、(1)開閉実行モードにおける可変入賞装置32の開閉制御の態様、(2)開閉実行モード終了後の当否抽選手段における抽選モード、(3)開閉実行モード終了後の下作動口34の電動役物34aにおけるサポートモード、という3つの条件に差異を設けることにより、複数の大当たり結果が設定されている。
ここで、開閉実行モードにおける可変入賞装置32の開閉制御の態様としては、開閉実行モードが開始されてから終了するまでの間における可変入賞装置32への入賞の発生頻度が相対的に高低となるように高頻度入賞モードと低頻度入賞モードとが設定されている。具体的には、高頻度入賞モードでは、開閉実行モードの開始から終了までに、大入賞口32aの開閉が15回(高頻度用回数)行われるとともに、1回の開放は30sec(高頻度時間)が経過するまで又は大入賞口32aへの入賞個数が10個(高頻度個数)となるまで継続される。一方、低頻度入賞モードでは、開閉実行モードの開始から終了までに、大入賞口32aの開閉が2回(低頻度用回数)行われるとともに、1回の開放は0.2sec(低頻度時間)が経過するまで又は大入賞口32aへの入賞個数が6個(低頻度個数)となるまで継続される。
この場合に、本パチンコ機10では、発射ハンドル54が遊技者により操作されている状況では、0.6secに1個の遊技球が遊技領域に向けて発射されるように遊技球発射機構53が駆動制御される。これに対して、低頻度入賞モードでは、上記のとおり1回の大入賞口32aの開放時間は0.2secとなっている。つまり、低頻度入賞モードでは、遊技球の発射周期よりも1回の大入賞口32aの開放時間が短くなっている。したがって、低頻度入賞モードにかかる開閉実行モードでは実質的に遊技球の入賞が発生しない。
なお、高頻度入賞モード及び低頻度入賞モードにおける大入賞口32aの開閉回数、1回の開放に対する開放制限時間(又は開放制限期間)及び1回の開放に対する開放制限個数は、高頻度入賞モードの方が低頻度入賞モードよりも、開閉実行モードが開始されてから終了するまでの間における可変入賞装置32への入賞の発生頻度が高くなるのであれば、上記の値に限定されることはなく任意である。具体的には、高頻度入賞モードの方が低頻度入賞モードよりも、開閉回数が多い、1回の開放に対する開放制限時間が長い又は1回の開放に対する開放制限個数が多く設定されていればよい。
但し、高頻度入賞モードと低頻度入賞モードとの間での特典の差異を明確にする上では、低頻度入賞モードにかかる開閉実行モードでは、実質的に可変入賞装置32への入賞が発生しない構成とするとよい。例えば、高頻度入賞モードでは、1回の開放について、遊技球の発射周期と開放制限個数との積を、開放制限時間よりも短く設定する一方、低頻度入賞モードでは、1回の開放について、遊技球の発射周期と開放制限個数との積を、開放制限時間よりも長く設定する構成としてもよい。また、遊技球の発射間隔及び1回の大入賞口32aの開放時間が上記のものでなかったとしても、低頻度入賞モードでは、前者よりも後者の方が短くなるように設定することで、実質的に可変入賞装置32への入賞が発生しない構成を容易に実現することができる。
下作動口34の電動役物34aにおけるサポートモードとしては、遊技領域に対して同様の態様で遊技球の発射が継続されている状況で比較した場合に、下作動口34の電動役物34aが単位時間当たりに開放状態となる頻度が相対的に高低となるように、低頻度サポートモード(低頻度サポート状態又は低頻度ガイド状態)と高頻度サポートモード(高頻度サポート状態又は高頻度ガイド状態)とが設定されている。
具体的には、低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとでは、電動役物開放カウンタC4を用いた電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率は同一(例えば、共に1/2)となっているが、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、電役開放状態当選となった際に電動役物34aが開放状態となる回数が多く設定されており、さらに1回の開放時間が長く設定されている。この場合、高頻度サポートモードにおいて電役開放状態当選となり電動役物34aの開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間は、1回の開放時間よりも短く設定されている。さらにまた、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で最低限確保される確保時間が短く設定されている。
上記のように高頻度サポートモードでは、低頻度サポートモードよりも下作動口34への入賞が発生する確率が高くなる。換言すれば、低頻度サポートモードでは、下作動口34よりも上作動口33への入賞が発生する確率が高くなるが、高頻度サポートモードでは、上作動口33よりも下作動口34への入賞が発生する確率が高くなる。そして、下作動口34への入賞が発生した場合には、所定個数の遊技球の払出が実行されるため、高頻度サポートモードでは、遊技者は持ち球をあまり減らさないようにしながら遊技を行うことができる。
なお、高頻度サポートモードを低頻度サポートモードよりも単位時間当たりに電役開放状態となる頻度を高くする上での構成は、上記のものに限定されることはなく、例えば電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率を高くする構成としてもよい。さらには、回数、開放時間及び当選確率のうち、いずれか1条件又は任意の組み合わせの条件を相違させることで、高頻度サポートモードと低頻度サポートモードとの設定を行う構成としてもよい。
大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が上作動口33又は下作動口34に入賞したタイミングでRAM204の保留球格納エリア232に格納される。より詳しくは、上作動口33に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、下作動口34に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。
大当たり種別カウンタC2に対する遊技結果の振分先(すなわち、当否抽選及び振分抽選による抽選結果)は、ROM203における振分情報群記憶手段としての振分テーブル記憶エリア222に振分テーブル(振分情報群)として記憶されている。ここで、振分テーブルの内容について図11を用いて説明する。図11に示すように、振分テーブルとしては、図11(a)の第1結果表示部用の振分テーブル(第1振分情報群)と、図11(b)の第2結果表示部用の振分テーブル(第2振分情報群)とが設定されている。
第1結果表示部用の振分テーブルでは、図11(a)に示すように、遊技結果の振分先として、通常大当たり結果(低確率対応特別遊技結果)、非明示2R確変大当たり結果(非明示高確率対応遊技結果又は潜伏確変状態となる結果)、明示2R確変大当たり結果(明示高確率対応遊技結果又は突然確変状態となる結果)、15R確変大当たり結果(高確率対応特別遊技結果)が設定されている。
通常大当たり結果は、開閉実行モードが高頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが低確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。但し、この高頻度サポートモードは、移行後において遊技回数が終了基準回数(具体的には、100回)に達した場合に低頻度サポートモードに移行する。換言すれば、通常大当たり結果は、通常大当たり状態(低確率対応特別遊技状態)へ遊技状態を移行させる大当たり結果である。
非明示2R確変大当たり結果は、開閉実行モードが低頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードが低頻度サポートモードとなる大当たり結果である。換言すれば、非明示2R確変大当たり結果は、非明示2R確変大当たり状態(非明示高確率対応遊技状態)へ遊技状態を移行させる大当たり結果である。
明示2R確変大当たり結果は、開閉実行モードが低頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。当該高頻度サポートモードは、当否抽選における抽選結果が大当たり状態当選となり、それによる大当たり状態に移行するまで継続する。換言すれば、明示2R確変大当たり結果は、明示2R確変大当たり状態(明示高確率対応遊技状態)へ遊技状態を移行させる大当たり結果である。
15R確変大当たり結果は、開閉実行モードが高頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。当該高頻度サポートモードは、当否抽選における抽選結果が大当たり状態当選となり、それによる大当たり状態に移行するまで継続する。換言すれば、15R確変大当たり結果は、15R確変大当たり状態(高確率対応特別遊技状態)へ遊技状態を移行させる大当たり結果である。
なお、上記各遊技状態との関係で通常遊技状態とは、当否抽選モードが低確率モードであり、サポートモードが低頻度サポートモードである状態をいう。
第1結果表示部用の振分テーブルでは、「0〜29」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜9」が通常大当たり結果に対応しており、「10〜14」が非明示2R確変大当たり結果に対応しており、「15〜19」が明示2R確変大当たり結果に対応しており、「20〜29」が15R確変大当たり結果に対応している。
上記のように、確変大当たり結果として、非明示2R確変大当たり結果及び明示2R確変大当たり結果が設定されていることにより、確変大当たり結果の態様が多様化する。すなわち、3種類の確変大当たり結果を比較した場合、遊技者にとっての有利度合いは、開閉実行モードにおいて高頻度入賞モードとなり且つサポートモードでは高頻度サポートモードとなる15R確変大当たり結果が最も高く、開閉実行モードにおいて低頻度入賞モードとなるもののサポートモードでは高頻度サポートモードとなる明示2R確変大当たり結果が次に高く、開閉実行モードにおいて低頻度入賞モードとなるとともにサポートモードでは低頻度サポートモードとなる非明示2R確変大当たり結果が最も低くなる。これにより、遊技の単調化が抑えられ、遊技への注目度を高めることが可能となる。
特に、非明示2R確変大当たり結果では、開閉実行モードの終了後において、当否抽選モードが高確率モードに移行するものの、サポートモードが通常遊技状態と同様に低頻度サポートモードとなる。そうすると、遊技状態として、電動役物34aのサポートモードが低頻度サポートモードで共通しているにも関わらず、当否抽選モードが高確率モードとなる遊技状態を作り出すことができ、遊技者に対して当否抽選モードが高確率モード又は低確率モードのいずれであるか予測させることが可能となり、遊技への注目度を高めることが可能となる。
一方、第2結果表示部用の振分テーブルでは、図11(b)に示すように、遊技結果の振分先として、通常大当たり結果及び15R確変大当たり結果のみが設定されている。そして、「0〜29」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜9」が通常大当たり結果に対応しており、「10〜29」が15R確変大当たり結果に対応している。
上記のように本パチンコ機10では、大当たり当選となった場合の遊技結果の振分態様は、上作動口33への入賞に基づいて大当たり当選となった場合と、下作動口34への入賞に基づいて大当たり当選となった場合とで異なっている。
ここで、第1結果表示部用の振分テーブル及び第2結果表示部用の振分テーブルのいずれであっても、大当たり当選となった場合に確変大当たり結果となる確率は、同一となっている。つまり、第1結果表示部用の振分テーブルでは、非明示2R確変大当たり結果、明示2R確変大当たり結果及び15R確変大当たり結果に割り当てられている大当たり種別カウンタC2の値の数は、20個となっている。また、第2結果表示部用の振分テーブルでは、15R確変大当たり結果に割り当てられている大当たり種別カウンタC2の値の数は、20個となっている。したがって、開閉実行モードの終了後に当否抽選モードが高確率モードとなる確率は、上作動口33への入賞に基づいて大当たり当選となった場合と、下作動口34への入賞に基づいて大当たり当選となった場合とで同一となっている(具体的には、2/3)。
但し、下作動口34への入賞に基づいて大当たり当選となり且つ確変大当たり結果が発生する場合、必ず15R確変大当たり結果となるのに対して、上作動口33への入賞に基づいて大当たり当選となり且つ確変大当たり結果となる場合、1/4の確率で非明示2R確変大当たり結果又は明示2R確変大当たり結果となり、1/2の確率で15R確変大当たり結果となる。つまり、確変大当たり結果のうち遊技者にとって最も有利度合いが高い15R確変大当たり結果の発生確率は、下作動口34への入賞に基づいて大当たり当選となった場合の方が、上作動口33への入賞に基づいて大当たり当選となった場合よりも高くなる。
また、非明示2R確変大当たり結果では、上記のとおり開閉実行モードの終了後に当否抽選モードは高確率モードに移行するものの、サポートモードは低頻度サポートモードへ移行することとなるため、15R確変大当たり結果及び明示2R確変大当たり結果と比較した場合に、電動役物34aが開放状態となりにくいことによりそれだけ遊技球の払出を受ける機会が減り、さらには第2結果表示部用の振分テーブルに基づいて振分抽選が行われる可能性が低くなる。
以上のとおり、上作動口33と下作動口34とにおいて、遊技者にとっての有利性に明確な差異が設けられている。したがって、遊技者は上作動口33及び下作動口34のうち、下作動口34への入賞が発生することを期待しながら遊技を行うこととなり、それに伴って、下作動口34への入賞頻度が高くなる高頻度サポートモードへの遊技者の注目度が高くなる。
また、本パチンコ機10では、上記のとおり、当否抽選において外れ結果となった場合に、通常外れ結果又は特別外れ結果となる。この場合、外れ結果となった場合に比較的高確率で発生する通常外れ結果では、開閉実行モードに移行することはなく、さらに当否抽選モード及びサポートモードの変更は発生しない。
一方、外れ結果となった場合に比較的低確率で発生する特別外れ結果では、特別外れ状態となる。特別外れ状態では、当否抽選において外れ結果となった状況において開閉実行モードに移行することとなる。但し、移行先の開閉実行モードは、低頻度入賞モードである。したがって、特別外れ結果となったとしても、大入賞口32aへの遊技球の入賞は期待できない。また、開閉実行モードの終了後には、当否抽選モード及びサポートモードの移行は発生しない。
上記のように特別外れ結果を設定することで、可変入賞装置32の大入賞口32aの開放を演出として用いることができる。ここで、開閉実行モードではなく、さらに当否抽選モードが低確率モードであってサポートモードが低頻度サポートモードである通常遊技状態下で、特別外れ結果となった場合、低頻度入賞モードとして開閉実行モードに移行するのみであり、その後には上記通常遊技状態に復帰する。これに対して、上記非明示2R確変大当たり結果が発生した場合には、低頻度入賞モードである開閉実行モードに移行し、その後にはサポートモードが低頻度サポートモードであるものの当否抽選モードが高確率モードとなる。そうすると、通常遊技状態下での特別外れ結果の発生及び非明示2R確変大当たり結果の発生は、同一の低頻度入賞モードとして開閉実行モードに移行すること及びその後にサポートモードが低頻度サポートとなることで共通し、両者の差異は前者においては当否抽選モードが低確率モードとなるのに対して後者においては高確率モードとなることで相違する。つまり、通常遊技状態下での特別外れ結果の発生及び非明示2R確変大当たり結果の発生は、可変入賞装置32の挙動及び下作動口34の電動役物34aの挙動といった各可動物の挙動が共通し、内部的な抽選状態のみが相違することとなる。これにより、通常遊技状態下において低頻度入賞モードである開閉実行モードが発生した場合には、その後に当否抽選モードが高確率モードに移行しているか否かを想像させることが可能となり、遊技への注目度を高めることが可能となる。
なお、当否抽選モードが低確率モードである場合には、図10(a)に示すように、特別外れ結果となる乱数の値は大当たり当選となる乱数の値と同様に2個である。一方、当否抽選モードが高確率モードである場合には、図10(b)に示すように、特別外れ結果となる乱数の値は、大当たり当選となる乱数の値の数及び低確率モードで特別外れ結果となる乱数の値の数よりも少ない1個である。このように特別外れ結果となる乱数の値の数を、高確率モード下における大当たり当選となる乱数の値の数よりも少なくすることで、高確率モード下では特別外れ結果となる確率よりも大当たり当選となる確率を高くすることができる。また、特別外れ結果となる乱数の値の数を、低確率モード下よりも高確率モード下の方を少なく設定することで、高確率モード下では特別外れ結果となる確率を低確率モード下よりも低くすることができる。
リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり238)に達した後0に戻る構成となっている。リーチ乱数カウンタC3は定期的に更新され、遊技球が上作動口33又は下作動口34に入賞したタイミングでRAM204の保留球格納エリア232に格納される。より詳しくは、上作動口33に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、下作動口34に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。そして、ROM203のリーチ用テーブル記憶エリアに記憶されたリーチ用テーブルに基づいてリーチを発生させるか否かを決定することとしている。但し、開閉実行モードに移行する遊技回においては、MPU202では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なくリーチ発生の決定を行う。なお、リーチ表示の発生に対応したリーチ乱数カウンタC3の数は、各遊技状態において同一となっているが、遊技状態に応じて各々個別に設定されるものであってもよい。例えば、サポートモードが高頻度サポートモードである場合の方が、低頻度サポートモードよりも、リーチ表示の発生に対応したリーチ乱数カウンタC3の数が多く設定された構成としてもよい。
ここで、リーチ表示(リーチ状態)とは、図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)を行うことが可能な図柄表示装置41を備え、可変入賞装置32の開閉実行モードが高頻度入賞モードとなる遊技回では変動表示後の停止表示結果が特別表示結果となる遊技機において、図柄表示装置41における図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)が開始されてから停止表示結果が導出表示される前段階で、前記特別表示結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。
換言すれば、図柄表示装置41の表示画面に表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、高頻度入賞モードの発生に対応した大当たり図柄の組み合わせが成立する可能性があるリーチ図柄の組み合わせを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態のことである。
より具体的には、図柄の変動表示を終了させる前段階として、図柄表示装置41の表示画面内の予め設定された有効ライン上に、高頻度入賞モードの発生に対応した大当たり図柄の組み合わせが成立する可能性のあるリーチ図柄の組み合わせを停止表示させることによりリーチラインを形成させ、当該リーチラインが形成されている状況下において最終停止図柄列により図柄の変動表示を行うことである。
図8の表示内容について具体的に説明すると、最初に上段の図柄列Z1において図柄の変動表示が終了され、さらに下段の図柄列Z3において図柄の変動表示が終了された状態において、いずれかの有効ラインL1〜L5に同一の数字が付された主図柄が停止表示されることでリーチラインが形成され、当該リーチラインが形成されている状況化において中段の図柄列Z2において図柄の変動表示が行われることでリーチ表示となる。そして、高頻度入賞モードが発生する場合には、リーチラインを形成している主図柄と同一の数字が付された主図柄がリーチライン上に停止表示されるようにして中段の図柄列Z2における図柄の変動表示が終了される。
また、リーチ表示には、上記のようにリーチ図柄の組み合わせを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画面において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組み合わせを縮小表示させる又は非表示とした上で、表示画面の略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。また、リーチ表示が行われている場合又はリーチ表示の前に所定のキャラクタといった所定画像を用いた予告表示を行うか否かの決定を、リーチ乱数カウンタC3やその他のカウンタを用いて行うようにしてもよい。
変動種別カウンタCSは、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり198)に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、メイン表示部43の第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSにおける変動表示時間と、図柄表示装置41における図柄の変動表示時間とをMPU202において決定する上で用いられる。変動種別カウンタCSは、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにおける変動表示の開始時及び図柄表示装置41による図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCSのバッファ値が取得される。
電動役物開放カウンタC4は、例えば、0〜250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり250)に達した後0に戻る構成となっている。電動役物開放カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート35に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の電役保留エリア233に格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された電動役物開放カウンタC4の値によって電動役物34aを開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。例えば、C4=0〜190であれば、電動役物34aを開放状態に制御し、C4=191〜250であれば、電動役物34aを開放状態に制御しない。
既に説明したように、MPU202では、少なくとも変動種別カウンタCSのバッファ値を用いて、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSにおける変動表示時間が決定されるが、その決定に際してはROM203の変動表示時間テーブル記憶エリア223が用いられる。また、MPU202では、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値及び大当たり種別カウンタC2の値を用いて、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSにおける停止結果が決定されるが、その決定に際してはROM203の停止結果テーブル記憶エリア224が用いられる。
<保留球格納エリア232の構成>
次に、保留球格納エリア232の構成を、図12を用いてより詳細に説明する。
第1結果表示部用保留エリアRaは、上作動口33への遊技球の入賞履歴に合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を時系列的に格納するための保留エリアである。また、第2結果表示部用保留エリアRbは、下作動口34への遊技球の入賞履歴に合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を時系列的に格納するための保留エリアである。ここで、第1結果表示部用保留エリアRa及び第2結果表示部用保留エリアRbは、同一の構成となっているため、以下には、両保留エリアRa,Rbのうち第1結果表示部用保留エリアRaの構成について説明する。
第1結果表示部用保留エリアRaは、第1エリア〜第4エリアの4つの記憶エリアと、保留数記憶領域とより構成されている。各記憶エリアは、大当たり乱数カウンタC1の値を格納するためのC1記憶領域と、大当たり種別カウンタC2の値を格納するためのC2記憶領域と、リーチ乱数カウンタC3の値を格納するためのC3記憶領域とより構成されている。この第1エリア〜第4エリアの4つの記憶エリアにより、上作動口33への遊技球の入賞履歴が最大4個まで保留記憶されるようになっている。
C1記憶領域は2バイトで構成されており、0〜599のいずれかの大当たりカウンタC1値が0〜9の下位10ビットを用いて格納されるようになっている。C1記憶領域のうち10〜15の上位6ビットは未使用領域となっている。
C2記憶領域は1バイトで構成されており、0〜29のいずれかの大当たり種別カウンタC2値が0〜4の下位5ビットを用いて格納されるようになっている。C2記憶領域のうち5〜7の上位2ビットは未使用領域となっている。
C3記憶領域は1バイトで構成されており、0〜238のいずれかのリーチ乱数カウンタC3値が0〜7の全8ビットを用いて格納されるようになっている。
保留数記憶領域は、記憶エリアの使用数、すなわち上作動口33に遊技球が入賞して保留された個数を記憶するための記憶領域である。保留数記憶領域は1バイトで構成されており、0〜4のいずれかの値が0〜2の下位3ビットを用いて格納されるようになっている。保留数記憶領域のうち3〜7の上位5ビットは未使用領域となっている。
また、保留球格納エリア232には、第1結果表示部用保留エリアRaにおける保留数と第2結果表示部用保留エリアRbにおける保留数との和の数の情報を記憶するための総保留数記憶領域が設けられている。総保留数記憶領域は1バイトで構成されており、0〜8のいずれかの値が0〜3の下位4ビットを用いて格納されるようになっている。総保留数記憶領域のうち4〜7の上位4ビットは未使用領域となっている。
図9に示す実行エリアAEは、各結果表示部AS,BSの変動表示を開始する際に、第1結果表示部用保留エリアRa又は第2結果表示部用保留エリアRbの記憶エリアに格納された各値を移動させるためのエリアである。実行エリアAEは、各結果表示部用保留エリアRa,Rbの1つ分の記憶エリアと同一構成、すなわち、2バイト構成のC1記憶領域と、1バイト構成のC2記憶領域と、1バイト構成のC3記憶領域とにより構成されている。
<主制御装置81にて実行される各種処理について>
次に、主制御装置81内のMPU202にて各遊技回での遊技を進行させる上で実行されるタイマ割込み処理及び通常処理を説明する。なお、MPU202では、上記タイマ割込み処理及び通常処理の他に、電源投入に伴い起動されるメイン処理及びNMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理とが実行されるが、これらの処理については説明を省略する。
<タイマ割込み処理>
先ず、タイマ割込み処理について、図13のフローチャートを参照しながら説明する。本処理はMPU202により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。
ステップS101では、各種入賞スイッチの読み込み処理を実行する。すなわち、主制御装置81に接続されている各種スイッチの状態を読み込むと共に、当該スイッチの状態を判定して検出情報(入賞検知情報)を保存する。
その後、ステップS102では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントすると共に、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。続くステップS103では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4をそれぞれ1インクリメントすると共に、それらのカウンタ値が最大値に達した際それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1〜C4の更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。その後、ステップS104にて、作動口33,34への入賞に伴う作動口用の入賞処理を実行し、さらにステップS105にて、スルーゲート35への入賞に伴うスルー用の入賞処理を実行した後に、本タイマ割込み処理を終了する。
ステップS104における作動口用の入賞処理及びステップS105におけるスルー用の入賞処理について以下に説明する。
<作動口用の入賞処理>
先ず、作動口用の入賞処理について図14のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS201では、遊技球が上作動口33に入賞(始動入賞)したか否かを上作動口33に対応した検知センサの検知状態により判定する。遊技球が上作動口33に入賞したと判定すると、ステップS202では、払出制御装置97に遊技球を3個払い出させるための賞球コマンドをセットする。続くステップS203では、上作動口33に遊技球が入賞したことを遊技ホール側の管理制御装置に対して信号出力すべく、外部信号設定処理を行う。ステップS204では、第1結果表示部用保留エリアRaの保留数記憶領域に格納された値を読み出し、当該第1結果表示部用保留エリアRaに保留記憶されている始動保留記憶数RaNをセットする(以下、第1始動保留記憶数RaNともいう)。その後、ステップS205では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を格納する情報取得処理を行い、本入賞処理を終了する。
ステップS201にて遊技球が上作動口33に入賞していないと判定した場合、ステップS206では、遊技球が下作動口34に入賞(始動入賞)したか否かを下作動口34に対応した検知センサの検知状態により判定する。遊技球が下作動口34に入賞したと判定すると、ステップS207にて払出制御装置97に遊技球を4個払い出させるための賞球コマンドをセットする。続くステップS208では、下作動口34に遊技球が入賞したことを遊技ホール側の管理制御装置に対して信号出力すべく、外部信号設定処理を行う。ステップS209では、第2結果表示部用保留エリアRbの保留数記憶領域に格納された値を読み出し、当該第2結果表示部用保留エリアRbに保留記憶されている始動保留記憶数RbNをセットする(以下、第2始動保留記憶数RbNともいう)。その後、ステップS205にて情報取得処理を行い、本入賞処理を終了する。
一方、ステップS201,ステップS206が共にNOの場合、すなわち上作動口33,下作動口34のいずれにも遊技球が入賞しなかった場合には、そのまま本入賞処理を終了する。
なお、上記ステップS202,S207にてセットした賞球コマンドは、後述する通常処理の外部出力処理S501にて払出制御装置97に対して送信される。
ここで、ステップS205の情報取得処理を図15のフローチャートにより詳細に説明する。
先ずステップS301では、上述したステップS204又はステップS209にてセットした始動保留記憶数N(RaN又はRbN)が上限値(本実施の形態では4)未満であるか否かを判定する。始動保留記憶数Nが上限値である場合にはそのまま本情報取得処理を終了し上限値未満である場合には、ステップS302にて対応する結果表示部用保留エリアの始動保留記憶数Nを1インクリメントするとともに、ステップS303にて総保留数記憶領域に格納された値(以下、共通保留数CRNと言う)を1インクリメントする。
続くステップS304では、前記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、対応する結果表示部用保留エリアの空き記憶領域エリアのうち最初の記憶エリア、すなわち上記ステップS302にて1インクリメントした保留記憶数と対応する記憶エリアに格納する。そして、保留記憶数と対応する可変表示ユニット36の保留ランプ部を点灯させた後、本情報取得処理を終了する。
つまり、RaNがセットされている場合には、前記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、第1結果表示部用保留エリアRaの空き記憶エリアのうち最初の記憶エリア、すなわち上記ステップS302にて1インクリメントした始動保留記憶数RaNと対応する記憶エリアに格納する。そして、始動保留記憶数RaNと対応する可変表示ユニット36の第1保留ランプ部45を点灯させた後、本情報取得処理を終了する。第1保留ランプ部45は左側から順次点灯されるようになっており、例えば始動保留記憶数RaNが1であれば左端の第1保留ランプ部45が点灯され、始動保留記憶数RaNが4であれば右端までの第1保留ランプ部45が点灯されるようになっている。
また、RbNがセットされている場合には、前記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、第2結果表示部用保留エリアRbの空き記憶エリアのうち最初の記憶エリア、すなわち上記ステップS302にて1インクリメントした始動保留記憶数RbNと対応する記憶エリアに格納する。そして、始動保留記憶数RbNと対応する可変表示ユニット36の第2保留ランプ部46を点灯させた後、本情報取得処理を終了する。第2保留ランプ部46は左側から順次点灯されるようになっており、例えば始動保留記憶数RbNが1であれば左端の第2保留ランプ部46が点灯され、始動保留記憶数RbNが4であれば右端までの第2保留ランプ部46が点灯されるようになっている。
<スルー用の入賞処理>
次に、スルー用の入賞処理について図16のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS401では、遊技球がスルーゲート35に入賞したか否かを判定する。遊技球がスルーゲート35に入賞したと判定した場合には、ステップS402に進み、役物保留記憶数SNが上限値(本実施の形態では4)未満であるか否かを判定する。
遊技球がスルーゲート35に入賞し、且つ、役物保留記憶数SN<4であることを条件にステップS403に進み、役物保留記憶数SNを1インクリメントする。続く、ステップS404では、前記ステップS103にて更新した電動役物開放カウンタC4の値をRAM204の電役保留エリア233の空き記憶エリアのうち最初のエリアに格納する。そして、保留記憶数と対応する可変表示ユニット36の第3保留ランプ部47を点灯させた後、本入賞処理を終了する。第3保留ランプ部47は左側から順次点灯されるようになっており、例えば役物保留記憶数SNが1であれば左端の第3保留ランプ部47が点灯され、役物保留記憶数SNが4であれば右端の第3保留ランプ部47が点灯されるようになっている。
一方、ステップS401でスルーゲート35に遊技球が入賞したと判定されなかった場合又はステップS402にて役物保留記憶数SNの値が上限値以上と判定された場合には電動役物開放カウンタC4の値を格納することなく、本入賞処理を終了する。
<通常処理>
次に、通常処理の流れを図17のフローチャートを参照しながら説明する。通常処理は電源投入に伴い起動されるメイン処理が実行された後に開始される処理であり、通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS501〜S507の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS508,S509のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
通常処理において、ステップS501では、タイマ割込み処理又は前回の通常処理で設定したコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する。具体的には、賞球コマンドの有無を判定し、賞球コマンドが設定されていればそれを払出制御装置97に対して送信する。また、変動開始コマンド、種別コマンド、変動終了コマンド等の演出用コマンドが設定されている場合にはそれを音声ランプ制御装置82に対して送信する。
次に、ステップS502では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1インクリメントすると共に、カウンタ値が最大値に達した際にはカウンタ値を0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS503では、払出制御装置97より受信した賞球計数信号や払出異常信号を読み込む。その後、ステップS504では、各遊技回における遊技を制御するための遊技回制御処理を実行する。この遊技回制御処理では、大当たり判定、図柄表示装置41による図柄の変動表示の設定、変動表示を行う側の結果表示部AS,BSの表示制御などを行う。遊技回制御処理の詳細は後述する。
その後、ステップS504では、遊技状態を移行させるための遊技状態移行処理を実行する。詳細は後述するが、この遊技状態移行処理により、遊技状態が開閉実行モード、高確率モード、高頻度サポートモードなどに移行する。
ステップS506では、下作動口34に設けられた電動役物34aを駆動制御するための電役サポート用処理を実行する。この電役サポート用処理では、電動役物34aを開放状態とするか否かの判定、役物用表示部44の表示制御などを行う。電役サポート用処理の詳細は後述する。
続くステップS507では、次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、すなわち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施の形態では4msec)が経過したか否かを判定する。そして、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI及び変動種別カウンタCSの更新を繰り返し実行する(ステップS508,S509)。つまり、ステップS508では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントするとともに、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。また、ステップS509では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1インクリメントするとともに、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。
ここで、ステップS501〜S506の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、かかる残余時間を使用して乱数初期値カウンタCINIの更新を繰り返し実行することにより、乱数初期値カウンタCINI(すなわち、大当たり乱数カウンタC1の初期値)をランダムに更新することができ、同様に変動種別カウンタCSについてもランダムに更新することができる。
<遊技回制御処理>
次に、ステップS504の遊技回制御処理を図18〜図25のフローチャート等を参照して説明する。
遊技回制御処理では、先ずステップS601にて、開閉実行モード中か否かを判定する。具体的には、RAM204のその他フラグ格納エリア235における開閉実行モードフラグ格納エリア(開閉実行状態情報記憶手段)に開閉実行モードフラグ(開閉実行状態情報情報)が格納(記憶)されているか否かを判定する。当該開閉実行モードフラグは、後述する遊技状態移行処理にて遊技状態を開閉実行モードに移行させる場合に格納され、同じく遊技状態移行処理にて開閉実行モードを終了させる場合に消去される。
開閉実行モード中である場合には、ステップS602以降の処理、すなわちステップS603〜ステップS605の遊技回開始用処理及びステップS606〜ステップS609の遊技回進行用処理のいずれも実行することなく、本遊技回制御処理を終了する。つまり、開閉実行モード中である場合には、作動口33,34への入賞が発生しているか否かに関係なく、遊技回が開始されることはない。
開閉実行モード中でない場合には、ステップS602にて、メイン表示部43が変動表示中であるか否かを判定する。具体的には、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSのいずれか一方が変動表示中であるか否かを判定する。なお、この判定は、RAM204のその他フラグ格納エリア235における変動表示中フラグ格納エリア(変動表示中情報記憶手段)に変動表示中フラグ(変動表示中情報)が格納(記憶)されているか否かを判定することにより行う。変動表示中フラグは、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSのいずれか一方について変動表示を開始させる場合に格納され、その変動表示が終了する場合に消去される。
メイン表示部43が変動表示中でない場合には、ステップS603〜ステップS605の遊技回開始用処理に進む。遊技回開始用処理では、先ずステップS603にて、共通保留数CRNが「0」か否かを判定する。共通保留数CRNが「0」である場合とは、上作動口33及び下作動口34のいずれについても始動保留記憶数が「0」であることを意味する。したがって、そのまま遊技回制御処理を終了する。共通保留数CRNが「0」でない場合には、ステップS604にて第1結果表示部用保留エリアRa又は第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されているデータを変動表示用に設定するためのデータ設定処理を実行し、さらにステップS605にてメイン表示部43における変動表示及び図柄表示装置41における変動表示を開始させるための変動開始処理を実行した後に、本遊技回制御処理を終了する。
ここで、ステップS604のデータ設定処理及びステップS605の変動開始処理について、以下に詳細に説明する。
先ず、データ設定処理について、図19のフローチャートを参照して説明する。
データ設定処理では、先ずステップS701にて、第2結果表示部用保留エリアRbに保留記憶されている第2始動保留記憶数RbNが「0」か否かを判定する。第2始動保留記憶数RbNが「0」である場合にはステップS702〜ステップS706の第1結果表示部用のデータ設定処理を実行し、第2始動保留記憶数RbNが「0」でない場合にはステップS707〜ステップS711の第2結果表示部用のデータ設定処理を実行する。
ここで、データ設定処理が実行される場合とは、既に説明したように、共通保留数CRNが1以上である場合である。この場合に、データ設定処理では、第2始動保留記憶数RbNが「0」であるか否かを判定し、「0」でない場合、すなわち第2結果表示部BSについて変動表示用の保留情報が記憶されている場合には、第1始動保留記憶数RaNが1以上であるか否かに関係なく、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されているデータを変動表示用として設定するようにした。これにより、第1結果表示用保留エリアRa及び第2結果表示部用保留エリアRbの両方に保留情報が記憶されている場合には、下作動口34に対応した第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報が優先されることとなる。
第1結果表示部用のデータ設定処理では、先ずステップS702にて、第1結果表示部用保留エリアRaの第1保留記憶数RaNを1ディクリメントする。続くステップS703では共通保留数CRNを1ディクリメントする。その後、ステップS704では、第1結果表示部用保留エリアRaの第1エリアに格納されたデータを実行エリアAEに移動する。
その後、ステップS705にて第1結果表示部用保留エリアRaの記憶エリアに格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、第1〜第4エリアに格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1エリアのデータをクリアすると共に、第2エリア→第1エリア、第3エリア→第2エリア、第4エリア→第3エリアといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。そして、点灯中の第1保留ランプ部45を1つ消灯させる。この消灯処理では、上記点灯処理とは逆に、第1保留ランプ部45が右側から順に消灯されるようになっている。
続くステップS706では、RAM204のその他フラグ格納エリア235に設けられた第2結果表示部フラグ格納エリア(第2結果表示部情報記憶手段)に第2結果表示部フラグ(第2結果表示部情報)が記憶されている場合には、それを消去し、記憶されていない場合にはその状態を維持する。第2結果表示部フラグは、今回の変動表示の開始が第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSのいずれであるかを特定するための情報である。その後、本データ設定処理を終了する。
第2結果表示部用のデータ設定処理では、先ずステップS707にて、第2結果表示部用保留エリアRbの第2保留記憶数RbNを1ディクリメントする。続くステップS708では共通保留数CRNを1ディクリメントする。その後、ステップS709では、第2結果表示部用保留エリアRbの第1エリアに格納されたデータを実行エリアAEに移動する。
その後、ステップS710にて第2結果表示部用保留エリアRbの記憶エリアに格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、第1〜第4エリアに格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1エリアのデータをクリアすると共に、第2エリア→第1エリア、第3エリア→第2エリア、第4エリア→第3エリアといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。そして、点灯中の第2保留ランプ部46を1つ消灯させる。この消灯処理では、上記点灯処理とは逆に、第2保留ランプ部46が右側から順に消灯されるようになっている。
続くステップS711では、RAM204のその他フラグ格納エリア235に設けられた第2結果表示部フラグ格納エリア(第2結果表示部情報記憶手段)に第2結果表示部フラグ(第2結果表示部情報)が記憶されていない場合には第2結果表示部フラグを格納し、記憶されている場合にはその状態を維持する。その後、本データ設定処理を終了する。
次に、変動開始処理について、図20のフローチャートを参照して説明する。
変動開始処理では、先ずステップS801にて、当否抽選モードが高確率モードであるか否かを判定する。具体的には、RAM204のその他フラグ格納エリア235に設けられた高確率モードフラグ格納エリア(高確率状態情報記憶手段)に高確率モードフラグ(高確率状態情報)が格納(記憶)されているか否かを判定する。高確率モードフラグは、確変大当たり結果の発生に係る開閉実行モードの終了に際して格納され、その後に通常大当たり結果が発生した場合に消去されるフラグである。
高確率モードでない場合には、ステップS802にて低確率モード用の当否テーブルを参照して当否判定を行う。具体的には、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値が、図10(a)に示すように低確率モード用の当否テーブルにおいて大当たり当選として設定されている値と一致しているか否かを判定する。一方、高確率モードである場合には、ステップS803にて高確率モード用の当否テーブルを参照して当否判定を行う。具体的には、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値が、図10(b)に示すように高確率モード用の当否テーブルにおいて大当たり当選として設定されている値と一致しているか否かを判定する。
ステップS802又はステップS803の処理の後は、ステップS804〜ステップS812にて、今回の遊技回の遊技結果を設定するための処理を実行するとともに、今回の遊技回において第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSのいずれかで実行される変動表示を終了させる場合の停止結果を設定するための処理などを実行する。この場合に、停止結果を設定する場合には、ROM203における停止結果情報群記憶手段としての停止結果テーブル記憶エリア224に記憶されている各種停止結果テーブル(停止結果情報群)が参照される。
ここで、当該停止結果テーブルについて、図21を用いて説明する。図21(a)は明示2R確変用の停止結果テーブルであり、図21(b)は非明示2R確変用の停止結果テーブルであり、図21(c)は15R確変用の停止結果テーブルであり、図21(d)は通常大当たり用の停止結果テーブルであり、図21(e)は特別外れ用の停止結果テーブルであり、図21(f)は通常外れ用の停止結果テーブルである。
停止結果の情報は、ROM203において停止結果データとして予め記憶されている。各停止結果データは、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにおける変動表示が終了する場合に表示させる停止結果の内容(すなわち、抽選結果の情報)だけが設定されているのではなく、開閉実行モードに移行する場合にラウンド表示部RSに表示させるためのラウンド回数(すなわち、大入賞口32aの開放回数又は可変入賞装置32の開閉の切換回数)の内容(すなわち、切り換えの回数の情報)も合わせて設定されている。つまり、各停止結果データには、結果表示部における停止結果の内容と、ラウンド表示部RSにおけるラウンド回数の内容とが一対となって設定されている。
停止結果データとしては、データ1〜データ12の複数のデータが記憶されている。そして、これらデータ1〜データ12のうち、データ1及びデータ2が明示2R確変用の停止結果データであり、データ3及びデータ4が非明示2R確変用の停止結果データであり、データ5及びデータ6が15R確変用の停止結果データであり、データ7及びデータ8が通常大当たり用の停止結果データであり、データ9及びデータ10が特別外れ用の停止結果データであり、データ11及びデータ12が通常外れ用の停止結果データである。つまり、各遊技結果に応じてそれぞれ複数の停止結果データが設定されている。
なお、1の遊技結果に対して2個の停止結果データが設定されていることは必須ではなく、遊技結果に対して設定されている停止結果データの数が各遊技結果毎に異なっていてもよく、所定の組み合わせで異なっていてもよい。
明示2R確変用の停止結果テーブル、非明示2R確変用の停止結果テーブル、15R確変用の停止結果テーブル及び通常大当たり用の停止結果テーブルのそれぞれには、大当たり種別カウンタC2の値と停止結果データとの対応関係が記憶されている。具体的には、大当たり種別カウンタC2の値に対して停止結果データのアドレスが対応付けて記憶されている。一方、特別外れ用の停止結果テーブル及び通常外れ用の停止結果テーブルのそれぞれには、大当たり乱数カウンタC1の値と停止結果データとの対応関係が記憶されている。具体的には、大当たり乱数カウンタC1の値に対して停止結果データのアドレスが対応付けて記憶されている。
各停止結果テーブルについて詳細には、明示2R確変用の停止結果テーブルには、図21(a)に示すように、明示2R確変大当たり結果に対応した大当たり種別カウンタC2の値として設定されている「15〜19」のうち、「15〜17」がデータ1の停止結果データに対応しており、「18〜19」がデータ2の停止結果データに対応している。この場合、データ1の停止結果データでは、ラウンド回数の内容が「2」となっており、結果表示の内容が「5」となっている。また、データ2の停止結果データでは、ラウンド回数の内容が「2」となっており、結果表示の内容が「7」となっている。つまり、非明示2R確変用の停止結果テーブルでは、結果表示の内容に数字が含まれているとともに、ラウンド回数の内容にも数字が含まれている。
非明示2R確変用の停止結果テーブルには、図21(b)に示すように、非明示2R確変大当たり結果に対応した大当たり種別カウンタC2の値として設定されている「10〜14」のうち、「10〜12」がデータ3の停止結果データに対応しており、「13〜14」がデータ4の停止結果データに対応している。この場合、データ3の停止結果データでは、ラウンド回数の内容が「2」となっており、結果表示の内容が「5.」となっている。また、データ4の停止結果データでは、ラウンド回数の内容が「2」となっており、結果表示の内容が「7.」となっている。つまり、非明示2R確変用の停止結果テーブルでは、結果表示の内容に数字が含まれているとともに、ラウンド回数の内容にも数字が含まれている。
ここで、既に説明したとおり、明示2R確変大当たり結果又は非明示2R確変大当たり結果が発生する場合とは、上作動口33に遊技球が入賞し、当否抽選において大当たり当選となった場合である。したがって、上記データ1〜データ4に対応した結果表示の内容は、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSのうち第1結果表示部ASのみに設定される。
15R確変用の停止結果テーブルには、図21(c)に示すように、15R確変大当たり結果に対応した大当たり種別カウンタC2の値として設定されている「10〜29」のうち、「10〜19」がデータ5の停止結果データに対応しており、「20〜29」がデータ6の停止結果データに対応している。この場合、データ5の停止結果データでは、ラウンド回数の内容が「F」となっており、結果表示の内容が「L」となっている。また、データ6の停止結果データでは、ラウンド回数の内容が「F」となっており、結果表示の内容が「H」となっている。
ここで、既に説明したとおり、15R確変大当たり結果が発生する場合とは、上作動口33に遊技球が入賞し、当否抽選において大当たり当選となった場合と、下作動口34に遊技球が入賞し、当否抽選において大当たり当選となった場合とのいずれかである。このうち、後者においては、15R確変大当たり結果に振り分けられることとなる大当たり種別カウンタC2の値として「10〜29」が設定されているため、データ5の停止結果データ又はデータ6の停止結果データのいずれかが選択される。一方、前者においては、15R確変大当たり結果に振り分けられることとなる大当たり種別カウンタC2の値として「20〜29」が設定されているため、データ6の停止結果データのみが選択される。したがって、データ6に対応した結果表示の内容は、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSのうちいずれにも設定され得るのに対して、データ5に対応した結果表示の内容は、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSのうち第2結果表示部BSのみに設定される。
通常大当たり用の停止結果テーブルには、図21(d)に示すように、通常大当たり結果に対応した大当たり種別カウンタC2の値として設定されている「0〜9」のうち、「0〜4」がデータ7の停止結果データに対応しており、「5〜9」がデータ8の停止結果データに対応している。この場合、データ7の停止結果データでは、ラウンド回数の内容が「F」となっており、結果表示の内容が「L.」となっている。また、データ8の停止結果データでは、ラウンド回数の内容が「F」となっており、結果表示の内容が「H.」となっている。
ここで、既に説明したとおり、通常大当たり結果が発生する場合は、上作動口33に遊技球が入賞し、当否抽選において大当たり当選となった場合と、下作動口34に遊技球が入賞し、当否抽選において大当たり当選となった場合とのいずれかである。したがって、上記データ7及び上記データ8に対応した結果表示の内容は、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSのいずれにも設定され得る。
特別外れ用の停止結果テーブルには、図21(e)に示すように、特別外れ結果に対応した大当たり乱数カウンタC1の値として設定されている「157,457」のうち、「157」がデータ9の停止結果データに対応しており、「457」がデータ10の停止結果データに対応している。この場合、データ9の停止結果データでは、ラウンド回数の内容が設定されておらず(すなわち、消灯)、結果表示の内容が「2」となっている。また、データ10の停止結果データでは、ラウンド回数の内容が「.」となっており、結果表示の内容が「2.」となっている。
ここで、図10(a)及び図10(b)に示すように、特別外れ結果は、当否抽選モードが低確率モード及び高確率モードのいずれにおいても発生し得るように設定されている。このうち、前者においては、特別外れ結果となる大当たり乱数カウンタC1の値として「157,457」が設定されているため、データ9の停止結果データ又はデータ10の停止結果データのいずれかが選択される。一方、後者においては、特別外れ結果となる大当たり乱数カウンタC1の値として「157」が設定されているため、データ9の停止結果データのみが選択される。
また、特別外れ結果は、上作動口33への遊技球の入賞に基づく遊技回及び下作動口34への遊技球の入賞に基づく遊技回のいずれにおいても発生し得る。したがって、上記データ9及び上記データ10に対応した結果表示の内容は、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSのいずれにも設定され得る。
通常外れ用の停止結果テーブルには、図21(f)に示すように、通常外れ結果に対応した大当たり乱数カウンタC1の値として設定されている値のうち、299以下の該当値がデータ11の停止結果データに対応しており、300以上の該当値がデータ12の停止結果データに対応している。この場合、データ11の停止結果データでは、ラウンド回数の内容が設定されておらず(すなわち、消灯)、結果表示の内容が「−」となっている。また、データ12の停止結果データでは、ラウンド回数の内容が設定されておらず(すなわち、消灯)、結果表示の内容が「−.」となっている。
ここで、図10(a)及び図10(b)に示すように通常外れ結果は、当否抽選モードが低確率モード及び高確率モードのいずれにおいても発生し得るように設定されており、両モードにおいて、データ11の停止結果データ又はデータ12の停止結果データのいずれかが選択される。また、通常外れ結果は、上作動口33への遊技球の入賞に基づく遊技回及び下作動口34への遊技球の入賞に基づく遊技回のいずれにおいても発生し得る。したがって、上記データ11及び上記データ12に対応した結果表示の内容は、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSのいずれにも設定され得る。
以上のとおり、結果表示の内容は、大当たりが発生するか否かに関係なく、全ての遊技結果毎に異なる表示内容が設定されている。これにより、遊技ホールの管理者は、遊技回が終了する場合に、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSのうち、当該遊技回に係る変動表示が行われている結果表示部を見ることにより、その遊技回の遊技結果が何であるかを監視することができる。特に、メイン表示部43に設けられた第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSは、主制御装置81に直接表示制御される表示部であるため、サブの表示制御装置212が表示制御に際して介在することとなる表示部に比べ、表示の信頼性が高いものである。
一方、ラウンド回数の内容は、明示2R確変大当たり結果及び非明示2R確変大当たり結果では、可変入賞装置32の大入賞口32aが開放される回数の数である「2」で共通しており、15R確変大当たり結果及び通常大当たり結果では、「F」で共通している。これにより、遊技ホールの管理者は、遊技回が終了する場合に第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSに表示される停止結果の内容が大当たり結果に基づくものである場合には、ラウンド表示部RSの表示内容を見ることで、その後の可変入賞装置32の大入賞口32aの開放回数を監視することができる。特に、メイン表示部43に設けられたラウンド表示部RSは、主制御装置81に直接表示制御される表示部であるため、サブの表示制御装置212が表示制御に際して介在することとなる表示部に比べ、表示の信頼性が高いものである。
変動開始処理(図20)の説明に戻り、ステップS802又はステップS803の処理の後は、ステップS804にて、ステップS802又はステップS803における抽選の結果が大当たり当選であるか否かを判定する。大当たり当選である場合には、ステップS805〜ステップS811において、大当たり当選である場合における遊技結果を設定するための処理及び停止結果を設定するための処理などを実行する。
ステップS805では、RAM204に第2結果表示部フラグが格納されているか否かを判定する。第2結果表示部フラグが格納されていない場合には、ステップS806にて第1結果表示部用の振分テーブル(図11(a)参照)を参照して振分判定を行う。具体的には、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値が、通常大当たり結果の数値範囲、非明示2R確変大当たり結果の数値範囲、明示2R確変大当たり結果の数値範囲、15R確変大当たり結果の数値範囲のいずれに含まれているかを判定する。
一方、第2結果表示部フラグが格納されている場合には、ステップS807にて第2結果表示部用の振分テーブル(図11(b)参照)を参照して振分判定を行う。具体的には、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値が、通常大当たり結果の数値範囲、15R確変大当たり結果の数値範囲のいずれに含まれているかを判定する。
ステップS806又はステップS807の処理の後は、ステップS808にて、ステップS806又はステップS807において振り分けた遊技結果が確変大当たり結果であるか否かを判定する。確変大当たり結果である場合には、ステップS809にて、確変大当たり結果が発生することとなる今回の遊技回において第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにいずれの停止結果を表示した状態で変動表示を終了させるかを設定するための確変大当たり用の停止結果設定処理を実行する。
確変大当たり用の停止結果設定処理について、図22のフローチャートを参照しながら説明する。
先ずステップS901にて、ステップS806又はステップS807において振り分けた遊技結果が15R確変大当たり結果であるか否かを判定する。ここで、既に説明したように、第1結果表示部用の振分テーブルには、確変大当たり結果として、非明示2R確変大当たり結果、明示2R確変大当たり結果及び15R確変大当たり結果の複数種類の遊技結果が設定されているが、第2結果表示部用の振分テーブルには、確変大当たり結果として、15R確変大当たり結果の1種類のみが設定されている。したがって、今回の遊技回が上作動口33への遊技球の入賞に基づくものであり、第1結果表示部用の振分テーブルにおいて遊技結果の振分が行われた遊技回である場合には、ステップS901にて否定判定をする場合もあれば、肯定判定をする場合もある。一方、今回の遊技回が下作動口34への遊技球の入賞に基づくものであり、第2結果表示部用の振分テーブルにおいて遊技結果の振分が行われた遊技回である場合には、ステップS901にて必ず肯定判定をする。
ステップS901にて、否定判定をした場合には、ステップS902にて、上記振り分けた遊技結果が明示2R確変大当たり結果であるか否かを判定する。明示2R確変大当たり結果である場合には、ステップS903にて、既に説明した明示2R確変用の停止結果テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値に対応した停止結果データのアドレス情報を取得し、ステップS904にて、そのアドレス情報をRAM204の停止結果アドレス記憶エリアに格納する。その後、ステップS905にて、RAM204のその他フラグ格納エリア235における明示2R確変フラグ格納エリア(明示高確率対応情報記憶手段)に明示2R確変フラグ(明示高確率対応情報)を格納(記憶)した後に、本停止結果設定処理を終了する。
ステップS902にて否定判定をした場合には、ステップS906にて、既に説明した非明示2R確変用の停止結果テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値に対応した停止結果データのアドレス情報を取得し、ステップS907にて、そのアドレス情報をRAM204の停止結果アドレス記憶エリアに格納する。その後、ステップS908にて、RAM204のその他フラグ格納エリア235における非明示2R確変フラグ格納エリア(非明示高確率対応情報記憶手段)に非明示2R確変フラグ(非明示高確率対応情報)を格納(記憶)した後に、本停止結果設定処理を終了する。
ステップS901にて肯定判定をした場合には、ステップS909にて、既に説明した15R確変用の停止結果テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値に対応した停止結果データのアドレス情報を取得し、ステップS910にて、そのアドレス情報をRAM204の停止結果アドレス記憶エリアに格納する。その後、ステップS911にて、RAM204のその他フラグ格納エリア235における15R確変フラグ格納エリア(高確率対応特別情報記憶手段)に15R確変フラグ(高確率対応特別情報)を格納(記憶)した後に、本停止結果設定処理を終了する。
変動開始処理(図20)の説明に戻り、ステップS809の処理を実行した後は、ステップS813に進む。一方、ステップS806又はステップS807において振り分けた遊技結果が確変大当たり結果でない場合には、ステップS808にて否定判定をし、ステップS810に進む。ステップS810では、既に説明した通常大当たり用の停止結果テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値に対応した停止結果データのアドレス情報を取得し、そのアドレス情報をRAM204の停止結果アドレス記憶エリアに格納する。その後、ステップS811にて、RAM204のその他フラグ格納エリア235における通常大当たりフラグ格納エリア(低確率対応特別情報記憶手段)に通常大当たりフラグ(低確率対応特別情報)を格納(記憶)した後に、本停止結果設定処理を終了する。その後、ステップS813に進む。
また、ステップS802又はステップS803における抽選の結果が大当たり当選でない場合には、ステップS804にて否定判定をし、ステップS812に進む。ステップS812では、外れ結果となる今回の遊技回において第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにいずれの停止結果を表示した状態で変動表示を終了させるかを設定するための外れ時用の停止結果設定処理を実行する。
外れ時用の停止結果設定処理について、図23のフローチャートを参照しながら説明する。
先ずステップS1001にて、当否抽選モードが高確率モードであるか否かを判定する。具体的には、RAM204のその他フラグ格納エリア235に設けられた高確率モードフラグ格納エリアに高確率モードフラグが格納されているか否かを判定する。高確率モードでない場合には、ステップS1002にて低確率モード用の当否テーブルを参照して、今回の遊技結果が特別外れ結果であるか否かの特別外れ判定を行う。具体的には、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値が、図10(a)に示す低確率モード用の当否テーブルにおいて特別外れ結果として設定されている値と一致しているか否かを判定する。一方、高確率モードである場合には、ステップS1003にて高確率モード用の当否テーブルを参照して当否判定を行う。具体的には、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値が、図10(b)に示す高確率モード用の当否テーブルにおいて特別外れ結果として設定されている値と一致しているか否かを判定する。
その後、ステップS1004にて、ステップS1002又はステップS1003における抽選の結果が特別外れ結果であるか否かを判定する。特別外れ結果である場合には、ステップS1005〜ステップS1007において、特別外れ結果である場合における遊技結果を設定するための処理及び停止結果を設定するための処理などを実行する。
ステップS1005では、既に説明した特別外れ用の停止結果テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値に対応した停止結果データのアドレス情報を取得し、ステップS1006にて、そのアドレス情報をRAM204の停止結果アドレス記憶エリアに格納する。その後、ステップS1007にて、RAM204のその他フラグ格納エリア235における特別外れフラグ格納エリア(特別外れ対応情報記憶手段)に特別外れフラグ(特別外れ対応情報)を格納(記憶)した後に、本停止結果設定処理を終了する。
ステップS1004にて否定判定をした場合には、ステップS1008にて、既に説明した通常外れ用の停止結果テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値に対応した停止結果データのアドレス情報を取得し、ステップS1009にて、そのアドレス情報をRAM204の停止結果アドレス記憶エリアに格納する。その後、本停止結果設定処理を終了する。
変動開始処理(図20)の説明に戻り、ステップS812の処理を実行した後はステップS813に進む。ステップS813では、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにおける今回の遊技回の変動表示時間を設定するための変動表示時間の設定処理を実行する。
変動表示時間の設定処理について、図24のフローチャートを参照しながら説明する。
先ずステップS1101にて、RAM204の変動種別カウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCSの値を取得し、MPU202のレジスタに記憶させる。続くステップS1102では、今回の遊技回において図柄表示装置41にてリーチ表示が発生するか否かを判定する。具体的には、RAM204に、明示2R確変フラグ、非明示2R確変フラグ、15R確変フラグ、通常大当たりフラグ、特別外れフラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。いずれかのフラグが格納されている場合には、リーチ表示の発生として、ステップS1102にて肯定判定をする。また、上記各フラグのいずれもが格納されていない場合であっても、実行エリアAEに格納されているリーチ乱数カウンタC3の値がリーチ発生に対応した値である場合には、リーチ表示の発生として、ステップS1102にて肯定判定をする。
ステップS1102にて肯定判定をした場合には、ステップS1103に進む。ステップS1103では、今回の遊技回の遊技結果が非明示2R確変大当たり結果又は特別外れ結果のいずれかとなるかを判定する。非明示2R確変大当たり結果又は特別外れ結果のいずれかとなる場合には、ステップS1104にてROM203の変動表示時間テーブル記憶エリア223に記憶されている共通変動表示時間テーブル(共通変動表示時間情報群)を参照して、今回の変動種別カウンタCSの値に対応した変動表示時間情報を取得し、ステップS1105にて、その変動表示時間情報をRAM204の各種カウンタエリア234に設けられた変動表示時間カウンタエリア(変動表示時間計測手段)にセットする。その後、本設定処理を終了する。
ここで、既に説明したように、通常遊技状態下で特別外れ結果となる場合及び非明示2R確変大当たり結果となる場合は、可変入賞装置32の挙動及び下作動口34の電動役物34aの挙動といった各可動物の挙動が共通し、内部的な抽選状態のみが相違することとなる。この場合に、特別外れ結果となる場合及び非明示2R確変大当たり結果となる場合はいずれも、図柄表示装置41における図柄の変動表示においてリーチ表示が発生することとなり、さらには、その遊技回の変動表示時間の決定に際して共通変動表示時間テーブルを参照することで、結果表示部及び図柄表示装置41における絵柄の変動表示時間が共通のものとなる。
一方、今回の遊技回の遊技結果が非明示2R確変大当たり結果又は特別外れ結果のいずれでもない場合には、ステップS1103にて否定判定をし、ステップS1106に進む。ステップS1106では、ROM203の変動表示時間テーブル記憶エリア223に記憶されているその他の変動表示時間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの値に対応した変動表示時間情報を取得し、ステップS1107にて、その変動表示時間情報をRAM204の変動表示時間カウンタエリアにセットする。その後、本設定処理を終了する。
ステップS1102にて否定判定をした場合には、ステップS1108に進む。ステップS1108では、共通保留数CRNを把握する。続くステップS1109では、高頻度サポートモードか否かを判定する。具体的には、RAM204のその他フラグ格納エリア235における高頻度サポートフラグ格納エリア(高頻度サポート情報記憶手段)に高頻度サポートフラグ(高頻度サポート情報)が格納(記憶)されているか否かを判定する。当該高頻度サポートフラグは、後述する遊技状態移行処理にて開閉実行モードを終了させる場合に格納又は消去される。
高頻度サポートフラグが格納されていない場合には、ステップS1110にて、ROM203の変動表示時間テーブル記憶エリア223に記憶されている低頻度サポート時用の変動表示時間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの値及び共通保留数CRNの数に対応した変動表示時間情報を取得し、ステップS1111にて、その変動表示時間情報をRAM204の変動表示時間カウンタエリアにセットする。その後、本設定処理を終了する。なお、共通保留数CRNの数が多いほど、変動表示時間が短くなるように設定されている。
一方、高頻度サポートフラグが格納されている場合には、ステップS1112にて、ROM203の変動表示時間テーブル記憶エリア223に記憶されている高頻度サポート時用の変動表示時間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの値及び共通保留数CRNの数に対応した変動表示時間情報を取得し、ステップS1113にて、その変動表示時間情報をRAM204の変動表示時間カウンタエリアにセットする。その後、本設定処理を終了する。なお、共通保留数CRNの数が多いほど、変動表示時間が短くなるように設定されている。
上記のように、リーチ表示が発生しない場合には、高頻度サポートモードであるか否かにより、参照する変動表示時間テーブルを変更することで、通常遊技状態下で、特別外れ結果となった場合及び非明示2R確変大当たり結果となった場合で、その後の遊技回における結果表示部及び図柄表示装置41における絵柄の変動表示時間が共通のものとなる。
変動開始処理(図20)の説明に戻り、ステップS813の後は、ステップS814にて、変動開始コマンド及び種別コマンドを設定する。変動開始コマンドには、リーチ発生の有無の情報及び変動表示時間の情報が含まれる。また、種別コマンドには、遊技結果の情報が含まれる。つまり、種別コマンドには、遊技結果の情報として、15R確変大当たり結果の情報、通常大当たり結果の情報、明示2R確変大当たり結果の情報、非明示2R確変大当たり結果の情報、特別外れ結果の情報などが含まれる。
ステップS814にて設定された変動開始コマンド及び種別コマンドは、通常処理(図17)におけるステップS501にて、音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82では、受信した変動開始コマンド及び種別コマンドに基づいて、その遊技回における演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。この演出の内容としては、図柄表示装置41での図柄の変動表示態様が含まれており、この決定された図柄の変動表示態様は音声ランプ制御装置82から表示制御装置212に表示内容コマンドとして出力される。表示制御装置212では、音声ランプ制御装置82から受信した表示内容コマンドに基づいて、各遊技回に対応した図柄の変動表示が行われるように図柄表示装置41を表示制御する。
その後、ステップS815にて、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSのうち、今回の遊技回に対応した結果表示部において絵柄の変動表示を開始させる。この場合、RAM204に第2結果表示部フラグが格納されていない場合には、今回の遊技回に対応した結果表示部が第1結果表示部ASであると特定し、第2結果表示部フラグが格納されている場合には、今回の遊技回に対応した結果表示部が第2結果表示部BSであると特定する。その後、本変動開始処理を終了する。
遊技回制御処理(図18)の説明に戻り、メイン表示部43が変動表示中である場合には、ステップS606〜ステップS609の遊技回進行用処理を実行する。遊技回進行用処理では、先ずステップS606にて、今回の遊技回の変動表示時間が経過したか否かを判定する。具体的には、RAM204の変動表示時間カウンタエリアに格納されている変動表示時間情報の値が「0」となったか否かを判定する。当該変動表示時間情報の値は、上述したように、変動表示時間の設定処理(図24)においてセットされる。また、このセットされた変動表示時間情報の値は、タイマ割込み処理(図13)が起動される度に、1ディクリメントされる。
変動表示時間が経過していない場合には、ステップS607にて変動表示用処理を実行する。変動表示用処理では、今回の遊技回に係る結果表示部において各表示用セグメントが所定の順番で点灯及び消灯されていくように当該結果表示部を表示制御(各表示用セグメントの発光制御)する。第1結果表示部ASについて、例示すると、第1表示用セグメントA1→第2表示用セグメントA2→・・・→第7表示用セグメントA7→第8表示用セグメントA8→第1表示用セグメントA1→・・・の順番で、各表示用セグメントA1〜A8が点滅することとなる。その後、本遊技回制御処理を終了する。
変動表示時間が経過している場合には、ステップS608にて変動終了処理を実行する。ここで、変動終了処理について、図25のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、ステップS1201では、RAM204の停止結果アドレス記憶エリアに格納されているアドレス情報を確認する。続くステップS1202では、ROM203に記憶されている停止結果データ群の中から、ステップS1201にて確認したアドレス情報に対応した停止結果データを特定するとともに、その特定した停止結果データから結果表示の内容を確認する。
続くステップS1203では、RAM204に第2結果表示部フラグが格納されているか否かを判定する。第2結果表示部フラグが格納されていない場合には、ステップS1204にて、ステップS1202において確認した結果表示の内容を、第1結果表示部ASに出力した後に、本変動終了処理を終了する。これにより、第1結果表示部ASでは上記出力に係る結果表示が停止表示された状態で絵柄の変動表示が終了される。
一方、第2結果表示部フラグが格納されている場合には、ステップS1205にて、ステップS1202において確認した結果表示の内容を、第2結果表示部BSに出力した後に、本変動終了処理を終了する。これにより、第2結果表示部BSでは上記出力に係る結果表示が停止表示された状態で絵柄の変動表示が終了される。
ここで、上記ステップS1204にて第1結果表示部ASに停止表示された結果表示及び上記ステップS1205にて第2結果表示部BSに停止表示された結果表示は、次回の遊技回における遊技回制御処理にてステップS605の変動開始処理が実行されるまで維持される。つまり、MPU202は、1の遊技回が終了する場合に第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSに停止表示させた結果表示の内容が、次回の遊技回が開始されるまで維持されるように、各結果表示部AS,BSを表示制御する機能を有している。
なお、停止結果データにおける結果表示の内容には、8個設けられた表示用セグメントA1〜A8,B1〜B8において、点灯対象の表示用セグメントの情報が記憶されている。この場合に、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSが共に、8個の表示用セグメントA1〜A8,B1〜B8を用いて構成されていることにより、上記停止結果データを第1結果表示部ASと第2結果表示部BSとで個別に設定する必要はなく、共通なものとして設定することができる。
遊技回制御処理(図18)では、変動終了処理を実行した後に、ステップS609にて変動終了コマンドを設定する。その後、本遊技回制御処理を終了する。ステップS609にて設定された変動終了コマンドは、通常処理(図17)におけるステップS501にて、音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82では、受信した変動終了コマンドに基づいて、その遊技回における演出を終了させる。また、当該変動終了コマンドは、音声ランプ制御装置82から表示制御装置212に送信され、表示制御装置212では当該変動終了コマンドを受信することにより、その遊技回における最終停止図柄の組み合わせを確定表示(最終停止表示)させる。
<遊技状態移行処理>
次に、ステップS505の遊技状態移行処理を図26〜図29のフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップS1301では、開閉実行モード中か否かを判定する。開閉実行モード中でない場合にはステップS1302に進み、1の遊技回の第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにおける絵柄の変動表示が終了したタイミングか否かを判定する。変動表示が終了したタイミングでない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
変動表示が終了したタイミングである場合には、ステップS1303にて、今回の遊技回の遊技結果が開閉実行モードへの移行に対応したものであるか否かを判定する。具体的には、RAM204に、明示2R確変フラグ、非明示2R確変フラグ、15R確変フラグ、通常大当たりフラグ又は特別外れフラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。上記各フラグのいずれもが格納されていない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
上記各フラグのいずれかが格納されている場合には、ステップS1304にて開閉実行モードの開始処理を実行する。当該開始処理では、開閉実行モードのオープニング用に可変入賞装置32の大入賞口32aの開放を開始することなく待機するためのオープニング用待機時間(開始用待機期間)を設定する。具体的には、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた待機時間用カウンタエリアに、ROM203に予め記憶されているオープニング用の待機時間情報をセットする。この場合に、開閉実行モードが高頻度入賞モードであるか否かによりセットされる待機時間情報が異なっており、当該待機時間情報は低頻度入賞モードの方が高頻度入賞モードよりも待機時間が短くなるように設定されている。例えば、高頻度入賞モードでは、待機時間が1secとなるように待機時間情報のカウント値が設定されており、低頻度入賞モードでは、待機時間が0.2secとなるように待機時間情報のカウント値が設定されている。ここでセットされた待機時間情報の値は、タイマ割込み処理(図13)が実行される度に1ディクリメントされる。
続くステップS1305では、今回の開閉実行モードの種別を報知するためのラウンド表示の開始処理を実行する。当該ラウンド表示の開始処理では、先ず、RAM204の停止結果アドレス記憶エリアに格納されているアドレス情報を確認する。そして、ROM203に記憶されている停止結果データ群の中から、上記アドレス情報に対応した停止結果データを特定するとともに、その特定した停止結果データからラウンド回数の内容を確認する。その後、その確認したラウンド回数の内容を、メイン表示部43におけるラウンド表示部RSに出力する。これにより、ラウンド表示部RSでは上記出力に係るラウンドの情報が表示される。なお、停止結果データにおけるラウンド回数の内容には、8個設けられた表示用セグメントR1〜R8において、点灯対象の表示用セグメントの情報が記憶されている。
続くステップS1306では、今回の開閉実行モードが高頻度入賞モードであるか否かを判定する。具体的には、RAM204に、15R確変フラグ又は通常大当たりフラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。高頻度入賞モードでない場合、すなわち低頻度入賞モードである場合には、ステップS1307にて、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた第1ラウンドカウンタエリアRC1に、「2」をセットする。第1ラウンドカウンタエリアRC1は、大入賞口32aが開放された回数をカウントするためのカウンタエリアである。一方、高頻度入賞モードである場合には、ステップS1308にて、第1ラウンドカウンタエリアRC1に、「15」をセットする。
ステップS1307又はステップS1308の処理を実行した後は、ステップS1309にてオープニングコマンドを設定する。この設定されたオープニングコマンドは、通常処理(図17)におけるステップS501にて、音声ランプ制御装置82に送信される。このオープニングコマンドには、高頻度入賞モード又は低頻度入賞モードのいずれであるかの情報が含まれる。音声ランプ制御装置82では、受信したオープニングコマンドに基づいて、開閉実行モードに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。この演出の内容としては、図柄表示装置41における表示態様が含まれており、この決定された表示態様は音声ランプ制御装置82から表示制御装置212に表示内容コマンドとして出力される。表示制御装置212では、音声ランプ制御装置82から受信した表示内容コマンドに基づいて、今回の開閉実行モードに対応した表示(例えば、動画表示)が行われるように図柄表示装置41を表示制御する。
続くステップS1310では、外部信号設定処理を実行した後に、本遊技状態移行処理を終了する。外部信号設定処理では、RAM204に、明示2R確変フラグ、非明示2R確変フラグ、15R確変フラグ又は通常大当たりフラグのいずれかが格納されているか否かを判定し、いずれかのフラグが格納されている場合には、大当たり信号出力端子99aの信号出力状態を大当たり信号出力状態とする。これにより、大当たり信号出力端子99aが遊技ホール側の管理制御装置に接続されている場合には、当該管理制御装置に大当たり信号が出力され、当該管理制御装置においてパチンコ機10にて大当たりが発生したことを把握することができる。
また、外部信号設定処理では、RAM204に、明示2R確変フラグ、非明示2R確変フラグ、15R確変フラグ、通常大当たりフラグ又は特別外れフラグのいずれかが格納されているか否かを判定し、いずれかのフラグが格納されている場合には、大当たり及び特別外れ信号出力端子99bの信号出力状態を大当たり及び特別外れ信号出力状態とする。これにより、大当たり及び特別外れ信号出力端子99bが遊技ホール側の管理制御装置に接続されている場合には、当該管理制御装置に大当たり及び特別外れ信号が出力され、当該管理制御装置においてパチンコ機10にて開閉実行モードが発生したことを把握することができる。
一方、開閉実行モード中でない場合には、ステップS1301にて肯定判定をし、ステップS1311に進む。ステップS1311では、オープニング用の待機時間が経過したか否かを判定する。オープニング用の待機時間が経過していない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。オープニング用の待機時間が経過している場合には、ステップS1312にて大入賞口開閉処理を実行する。ここで、大入賞口開閉処理について、図27のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、ステップS1401にて大入賞口32aを開放中であるか否かを判定する。具体的には、可変入賞駆動部32cの駆動状態に基づいてかかる判定を行う。大入賞口32aを開放中でない場合には、ステップS1402にて第1ラウンドカウンタエリアRC1の値が「0」か否かを判定すると共に、ステップS1403にて第1タイマエリアT1の値が「0」か否かを判定する。
第1ラウンドカウンタエリアRC1の値が「0」である場合又は第1タイマエリアT1の値が「0」でない場合には、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。一方、第1ラウンドカウンタエリアRC1の値が「0」でなく且つ第1タイマエリアT1の値が「0」である場合には、ステップS1404に進み、大入賞口32aを開放すべく可変入賞駆動部32cを駆動状態とする。
続くステップS1405では、各ラウンド用の設定処理を実行する。各ラウンド用の設定処理について、図27のフローチャートを参照しながら説明する。
先ずステップS1501では、高頻度入賞モードであるか否かを判定する。高頻度入賞モードである場合には、ステップS1502にて、大入賞口32aを開閉させる開閉タイミングを計るために、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた第1タイマエリアT1に、「15000」(すなわち30sec)をセットする。ここでセットされたカウント値は、タイマ割込み処理(図13)が起動される都度、すなわち2msec周期で1ディクリメントされる。続くステップS1503では、大入賞口32aへの遊技球の入賞数をカウントするために、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた入賞カウンタエリアPCに、「10」をセットする。その後、本設定処理を終了する。
高頻度入賞モードでない場合、すなわち低頻度入賞モードである場合には、ステップS1504にて第1タイマエリアT1に、「100」(すなわち0.2sec)をセットし、続くステップS1505にて入賞カウンタエリアPCに、「6」をセットする。その後、本設定処理を終了する。
大入賞口開閉処理(図27)において各ラウンド用の設定処理を実行した後は、ステップS1406にて開放コマンドを設定し、本大入賞口開閉処理を終了する。この設定された開放コマンドは、通常処理(図17)におけるステップS501にて、音声ランプ制御装置82に送信される。この開放コマンドには、高頻度入賞モード又は低頻度入賞モードのいずれであるかの情報が含まれる。音声ランプ制御装置82では、受信した開放コマンドに基づいて、高頻度入賞モードにおいてはそれに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。
また、ステップS1401にて大入賞口が開放中である場合にはステップS1407に進み、第1タイマエリアT1の値が「0」か否かを判定する。第1タイマエリアT1の値が「0」でない場合、ステップS1408にて大入賞口32aに遊技球が入賞したか否かを、可変入賞装置32に対応した検知センサの検知状態により判定する。入賞が発生していない場合には、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。一方、入賞が発生している場合には、ステップS1409にて入賞カウンタエリアPCの値を1ディクリメントした後にステップS1410にて入賞カウンタエリアPCの値が「0」か否かを判定し、「0」でない場合にはそのまま本大入賞口開閉処理を終了する。
ステップS1407にて第1タイマエリアT1の値が「0」の場合、又はステップS1410にて入賞カウンタエリアPCの値が「0」の場合には、大入賞口閉鎖条件が成立したことを意味する。かかる場合にはステップS1411にて大入賞口32aを閉鎖すべく可変入賞駆動部32cを非駆動状態とする。
続くステップS1412では第1ラウンドカウンタエリアRC1の値を1ディクリメントし、ステップS1413にて第1ラウンドカウンタエリアRC1の値が「0」か否かを判定する。第1ラウンドカウンタエリアRC1の値が「0」でない場合にはステップS1414にて高頻度入賞モードであるか否かを判定する。
高頻度入賞モードである場合には、第1タイマエリアT1に「1000」(すなわち2sec)をセットし、低頻度入賞モードである場合には、第1タイマエリアT1に「100」(すなわち0.2sec)をセットする。つまり、低頻度入賞モードでは、ラウンド間において大入賞口32aが閉鎖されている時間が高頻度入賞モードよりも短く設定されている。その後、ステップS1417にて閉鎖コマンドを設定し、本大入賞口開閉処理を終了する。この設定された閉鎖コマンドは、通常処理(図17)におけるステップS501にて、音声ランプ制御装置82に送信される。この閉鎖コマンドには、高頻度入賞モード又は低頻度入賞モードのいずれであるかの情報が含まれる。音声ランプ制御装置82では、受信した閉鎖コマンドに基づいて、高頻度入賞モードにおいてはそれに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。
ステップS1413にて、第1ラウンドカウンタエリアRC1の値が「0」であると判定した場合には、ステップS1418にて、エンディングの開始処理を実行する。当該開始処理では、開閉実行モードのエンディング用に次の遊技回を開始することなく待機するためのエンディング用待機時間を設定する。具体的には、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた待機時間用カウンタエリアに、ROM203に予め記憶されているエンディング用の待機時間情報をセットする。この場合に、開閉実行モードが高頻度入賞モードであるか否かによりセットされる待機時間情報が異なっており、当該待機時間情報は低頻度入賞モードの方が高頻度入賞モードよりも待機時間が短くなるように設定されている。例えば、高頻度入賞モードでは、待機時間が1secとなるように待機時間情報のカウント値が設定されており、低頻度入賞モードでは、待機時間が0.2secとなるように待機時間情報のカウント値が設定されている。ここでセットされた待機時間情報の値は、タイマ割込み処理(図13)が実行される度に1ディクリメントされる。
その後、ステップS1419にて、エンディングコマンドを設定した後に、本大入賞口開閉処理を終了する。この設定されたエンディングコマンドは、通常処理(図17)におけるステップS501にて、音声ランプ制御装置82に送信される。このエンディングコマンドには、高頻度入賞モード又は低頻度入賞モードのいずれであるかの情報が含まれる。音声ランプ制御装置82では、受信したエンディングコマンドに基づいて、開閉実行モードに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。この演出の内容としては、図柄表示装置41における表示態様が含まれており、この決定された表示態様は音声ランプ制御装置82から表示制御装置212に表示内容コマンドとして出力される。表示制御装置212では、音声ランプ制御装置82から受信した表示内容コマンドに基づいて、今回の開閉実行モードに対応した表示(例えば、動画表示)が行われるように図柄表示装置41を表示制御する。
遊技状態移行処理(図26)の説明に戻り、ステップS1312にて大入賞口開閉処理を実行した後に、ステップS1313にて第1ラウンドカウンタエリアRC1の値が「0」か否かを判定するとともに、ステップS1314にてエンディング用の待機時間が経過したか否かを判定する。第1ラウンドカウンタエリアRC1の値が「0」でない場合又はエンディング用の待機時間が経過していない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
一方、第1ラウンドカウンタエリアRC1の値が「0」であり、且つエンディング用の待機時間が経過している場合には、ステップS1315にて、開閉実行モード終了時の移行処理を実行する。ここで、開閉実行モード終了時の移行処理について、図29のフローチャートを参照して説明する。
先ずステップS1601にて、RAM204に、15R確変フラグ又は明示2R確変フラグが格納されているか否かを判定する。いずれかのフラグが格納されている場合には、ステップS1602にて遊技状態を特定するための情報を消去するためのフラグ消去処理を実行する。具体的には、開閉実行モードフラグ、高確率モードフラグ、高頻度サポートフラグが格納されている場合には、それらを消去するとともに、既に格納されていない場合にはその状態を維持する。続くステップS1603にて、高確率モードフラグを格納するとともに、ステップS1604にて高頻度サポートフラグを格納した後に、本移行処理を終了する。これにより、遊技状態が、当否抽選モードが高確率モードであり且つサポートモードが高頻度サポートモードである遊技状態に移行する。
ステップS1601にて、15R確変フラグ及び明示2R確変フラグの両方が格納されていないと判定した場合には、ステップS1605にて非明示2R確変フラグが格納されているか否かを判定する。非明示2R確変フラグが格納されている場合には、ステップS1606にて、上記フラグ消去処理を実行する。その後、ステップS1607にて、高確率モードフラグを格納した後に、本移行処理を終了する。これにより、遊技状態が、当否抽選モードが高確率モードであり且つサポートモードが低頻度サポートモードである遊技状態に移行する。
ステップS1605にて非明示2R確変フラグが格納されていないと判定した場合には、ステップS1608にて通常大当たりフラグが格納されているか否かを判定する。通常大当たりフラグが格納されている場合には、ステップS1609にて、上記フラグ消去処理を実行する。その後、ステップS1610にて、高頻度サポートフラグを格納するとともに、ステップS1611にて、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた遊技回数カウンタエリアに「100」をセットした後に、本移行処理を終了する。これにより、遊技状態が、当否抽選モードが低確率モードであり且つサポートモードが高頻度サポートモードである遊技状態に移行する。但し、高頻度サポートモードは遊技回が100回継続した場合に終了し、その後、当否抽選モードが低確率モードであり且つサポートモードが低頻度サポートモードである通常遊技状態に移行する。なお、高頻度サポート継続回数(制限遊技回数)は、100回に限定されることはなく、10回、20回、30回といった1回以上100回未満であってもよく、101回以上であってもよい。
ステップS1608にて通常大当たりフラグが格納されていないと判定した場合には、そのまま本移行処理を終了する。つまり、特別外れ結果となり、開閉実行モードに移行した場合には、その特別外れ結果となった遊技回の遊技状態が開閉実行モードの終了後において維持される。
遊技状態移行処理(図26)の説明に戻り、ステップS1315の開閉実行モード終了時の移行処理が終了した後は、ステップS1316にて、ラウンド表示の終了処理を実行する。当該処理では、メイン表示部43におけるラウンド表示部RSが消灯されるように当該ラウンド表示部RSの表示制御を終了する。つまり、ラウンド表示部RSにおけるラウンド表示は、開閉実行モードが開始される場合に開始され、開閉実行モードが終了される場合に終了される。この場合に、開閉実行モードが低頻度入賞モードである場合には高頻度入賞モードに比べ、大入賞口32aの開閉回数が少なく且つ大入賞口32aの開放時間及び閉鎖時間が短く設定されている。したがって、ラウンド表示部RSにラウンド回数の内容が表示されている期間は、高頻度入賞モードよりも短い。さらに言うと、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSに停止表示される結果表示は、遊技回が終了する場合に開始され、次の遊技回が開始されるまで継続される。したがって、開閉実行モードに移行する場合には、上記結果表示は、ラウンド表示部RSにラウンド回数の内容が表示される前から表示が開始され、当該ラウンド回数の内容の表示が終了された後まで継続される。つまり、結果表示は、ラウンド回数の内容の表示よりも長期間に亘って維持される。
その後、ステップS1317にて、開閉実行モードの終了処理を実行した後に、本遊技状態移行処理を終了する。開閉実行モードの終了処理では、明示2R確変フラグ、非明示2R確変フラグ、15R確変フラグ、通常大当たりフラグ、特別外れフラグが格納されている場合には、それらを消去するとともに、既に格納されていない場合にはその状態を維持する。
<電役サポート用処理>
次に、ステップS506の電役サポート用処理を図30及び図31のフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップS1701にて、サポート中であるか否かを判定する。具体的には、RAM204のその他フラグ格納エリア235に設けられたサポート中フラグ格納エリアにサポート中フラグが格納されているか否かを判定する。サポート中フラグは、下作動口34の電動役物34aを開放状態とする場合に格納され、閉鎖状態に復帰される場合に消去されるフラグである。
サポート中フラグが格納されていない場合にはステップS1702に進み、RAM204のその他フラグ格納エリア235に設けられたサポート当選フラグ格納エリアにサポート当選フラグが格納されているか否かを判定する。サポート当選フラグは、電動役物34aを開放状態とするか否かの抽選において開放状態当選となった場合に格納され、サポート中フラグが格納される場合に消去されるフラグである。
サポート当選フラグが格納されていない場合にはステップS1703に進み、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた第2タイマエリアT2の値が「0」か否かを判定する。第2タイマエリアT2の値が「0」でない場合には、そのまま本電役サポート用処理を終了する。
第2タイマエリアT2の値が「0」である場合には、ステップS1704にて、役物用表示部44における絵柄の変動表示の終了タイミングであるか否かを判定する。変動表示の終了タイミングである場合には、ステップS1705にて、外れ表示を設定した後に、本電役サポート用処理を終了する。外れ表示が設定されることにより、外れ表示を停止表示した状態で役物用表示部44における絵柄の変動表示が終了される。
第2タイマエリアT2の値が「0」であって変動表示の終了タイミングでない場合には、ステップS1706にて、役物保留記憶数SNの値が「0」より大きいか否かを判定する。役物保留記憶数SNの値が「0」である場合には、そのまま本電役サポート用処理を終了する。役物保留記憶数SNの値が「0」より大きい場合には、ステップS1707にて開閉実行モード中か否かを判定するとともに、ステップS1708にて高頻度サポートモードであるか否かを判定する。
開閉実行モードではなく且つ高頻度サポートモードである場合には、ステップS1709にて開放抽選を行う。具体的には、役物保留球格納エリアに記憶されている値をシフトし、実行エリアにシフトされた電動役物開放カウンタC4の値が0〜190であった場合に、開放抽選に当選となる。また、開放抽選と同時に第2タイマエリアT2に「750」(すなわち1.5sec)をセットする。なお、第2役物タイマエリアT2はタイマ割込み処理が起動される度に1ディクリメントされる。
続くステップS1710では、ステップS1709の開放抽選の結果がサポート当選であるか否かを判定する。サポート当選でない場合には、ステップS1711の処理を実行することなくステップS1712に進み、サポート当選である場合には、ステップS1711にてサポート当選フラグを格納するとともに、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた第2ラウンドカウンタエリアRC2に「3」をセットした後に、ステップS1712に進む。
ステップS1712では、当否抽選モードが低確率モードであってサポートモードが高頻度サポートモードであるか否かを判定する。ステップS1712にて否定判定をした場合には、そのまま本電役サポート用処理を終了する。ステップS1712にて肯定判定をした場合には、ステップS1713にて遊技回数カウンタエリアが「0」となっているか否かを判定する。遊技回数カウンタは、低確率モードであって高頻度サポートモードである場合に1の遊技回が終了する度に1ディクリメントされる。遊技回数カウンタエリアが「0」でない場合には、そのまま本電役サポート用処理を終了する。遊技回数カウンタエリアが「0」である場合には、ステップS1714にて高頻度サポートフラグを消去した後に、本電役サポート用処理を終了する。
開閉実行モードである場合又は高頻度サポートモードでない場合には、ステップS1715にて開放抽選を行う。具体的には、役物保留球格納エリアに記憶されている値をシフトし、実行エリアにシフトされた電動役物開放カウンタC4の値が0〜190であった場合に、開放抽選に当選となる。また、開放抽選と同時に第2タイマエリアT2に「14750」(すなわち29.5sec)をセットする。
続くステップS1716では、ステップS1715の開放抽選の結果がサポート当選であるか否かを判定する。サポート当選でない場合には、そのまま本電役サポート用処理を終了する。サポート当選である場合には、ステップS1717にてサポート当選フラグを格納するとともに、第2ラウンドカウンタエリアRC2に「1」をセットした後に、本電役サポート用処理を終了する。
サポート当選フラグが格納されている場合には、ステップS1702にて肯定判定をし、ステップS1718に進み、第2タイマエリアT2の値が「0」であるか否かを判定する。第2タイマエリアT2の値が「0」でない場合には、役物用表示部44における絵柄の変動表示中であるため、そのまま本電役サポート用処理を終了する。第2タイマエリアT2の値が「0」である場合には、ステップS1719にて、当たり表示を設定する。これにより、当たり表示を停止表示した状態で役物用表示部44における絵柄の変動表示が終了される。続くステップS1720では、サポート中フラグを格納するとともに、サポート当選フラグを消去した後に、本電役サポート用処理を終了する。
サポート中フラグが格納されている場合には、ステップS1721に進み、電動役物34aを開閉制御するための電役開閉処理を実行した後に、本電役サポート用処理を終了する。電役開閉制御処理について、図31のフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップS1801にて電動役物34aが開放中であるか否かを判定する。電動役物34aが開放中であるか否かは、電動役物駆動部34bが駆動状態であるか否かで判定する。電動役物34aが開放されている場合にはステップS1802に進み、第2タイマエリアT2の値が「0」か否かを判定する。
第2タイマエリアT2の値が「0」でない場合には、そのまま本電役開閉処理を終了する。第2タイマエリアT2の値が「0」である場合にはステップS1803に進み、電動役物34aを閉鎖状態に制御する閉鎖処理を行い、第2タイマエリアT2に「250」(すなわち0.5sec)をセットする。
その後、ステップS1804では、第2ラウンドカウンタエリアRC2の値を1ディクリメントした後に、ステップS1805にて第2ラウンドカウンタエリアRC2の値が「0」か否かを判定する。第2ラウンドカウンタエリアRC2の値が「0」でない場合には、そのまま本電役開閉処理を終了し、第2ラウンドカウンタエリアRC2の値が「0」である場合には、サポート中フラグを消去した後に、本電役開閉処理を終了する。
一方、電動役物34aが開放中である場合にはステップS1801にて肯定判定をし、ステップS1807に進む。ステップS1807では、第2タイマエリアT2が「0」であるか否かを判定する。第2タイマエリアT2が「0」でない場合には、そのまま本電役開閉処理を終了する。第2タイマエリアT2が「0」である場合には、ステップS1808にて、電動役物34aを開放状態に制御する開放処理を実行する。
その後、ステップS1809にて開閉実行モード中か否かを判定するとともに、ステップS1810にて高頻度サポートモードであるか否かを判定する。開閉実行モードではなく且つ高頻度サポートモードである場合には、ステップS1811にて第2タイマエリアT2に「800」(すなわち1.6sec)をセットした後に、本電役開閉処理を終了する。一方、開閉実行モードである場合又は高頻度サポートモードでない場合には、ステップS1812にて第2タイマエリアT2に「100」(すなわち0.2sec)をセットした後に、本電役開閉処理を終了する。
<音声ランプ制御装置82にて実行されるコマンド対応処理について>
次に、音声ランプ制御装置82にて実行されるコマンド対応処理について、図32のフローチャートを参照しながら説明する。なお、コマンド対応処理は、音声ランプ制御装置82にて定期的(例えば2msec)に実行される。
先ず、ステップS1901では、変動開始コマンド及び種別コマンドを主制御装置81から受信したか否かを判定する。変動開始コマンド及び種別コマンドを受信している場合には、ステップS1902にて、受信した種別コマンドに非明示2R確変大当たり結果又は特別外れ結果のいずれかが発生する旨の情報が含まれているか否かを判定する。非明示2R確変大当たり結果又は特別外れ結果のいずれかが発生する場合には、ステップS1903にて共通演出内容テーブルを参照して、変動開始コマンドに含まれている変動表示時間の情報などに対応した演出内容を決定し、ステップS1904にてその演出内容を設定する。その後、本コマンド対応処理を終了する。
この場合に、演出内容には、表示ランプ部63の発光態様及びスピーカ部64の出力態様が含まれるとともに、図柄表示装置41での図柄の変動態様が含まれている。図柄の変動態様としては、図柄の変動表示時間、リーチ表示の発生の有無、リーチ表示の開始タイミング、リーチ演出の種類、最終停止図柄の組み合わせの情報などが含まれる。ステップS1904にて設定された演出内容に応じて各遊技回の演出が実行される。このうち、図柄表示装置41での図柄の変動態様は、表示内容コマンドとして表示制御装置212に送信される。表示制御装置212では、音声ランプ制御装置82から受信した表示内容コマンドに基づいて、各遊技回に対応した図柄の変動表示が行われるように図柄表示装置41を表示制御する。
ここで、上記のとおり特別外れ結果となる場合及び非明示2R確変大当たり結果となる場合で、共通演出内容テーブルを参照することで、両遊技結果となる場合における図柄表示装置41での図柄の変動表示態様を共通化させることが可能となる。具体的には、図柄表示装置41における図柄の変動表示時間、リーチ演出の態様、最終的に停止表示される図柄の組み合わせ等を共通化させることが可能となる。ちなみに、本パチンコ機10では、特別外れ結果となる場合及び非明示2R確変大当たり結果となる場合には、同一の番号が付された図柄の組み合わせが停止表示されるのではなく、異なる番号が付された図柄の組み合わせが停止表示される。この場合に、その図柄の組み合わせは、通常外れ結果となる場合においても停止表示され得る図柄の組み合わせとなっている。但し、これに限定されることはなく、通常外れ結果となる場合においては停止表示されない、共通表示用の図柄の組み合わせとしてもよい。
上記のように図柄の変動表示態様を共通化させることで、通常遊技状態下で非明示2R確変大当たり結果となる場合及び特別外れ結果となる場合は、可変入賞装置32の挙動及び下作動口34の電動役物34aの挙動といった各可動物の挙動が共通化するだけでなく、演出用の表示における挙動も共通化することとなる。これにより、通常遊技状態下において低頻度入賞モードである開閉実行モードが発生した場合には、その後に当否抽選モードが高確率モードに移行しているか否かを遊技者に想像させることが可能となる。
なお、既に説明したとおり、15R確変大当たり結果となる場合には、同一の奇数の番号が付された図柄の組み合わせが停止表示され、通常大当たり結果となる場合には、同一の偶数の番号が付された図柄の組み合わせが停止表示される。但し、前者において、一旦、同一の偶数の番号が付された図柄の組み合わせを停止表示した後に、その遊技回において又はその後の開閉実行モード中において同一の奇数の番号が付された図柄の組み合わせに停止表示の内容を切り換える演出が発生し得る構成としてもよい。さらにまた、明示2R確変大当たり結果となる場合には、特別外れ結果となる場合及び非明示2R確変大当たり結果となる場合とは異なる態様で、異なる番号が付された図柄の組み合わせが停止表示される。
一方、今回の遊技回の遊技結果が非明示2R確変大当たり結果又は特別外れ結果のいずれでもない場合には、ステップS1902にて否定判定をし、ステップS1905に進む。ステップS1905では、その他の演出内容テーブルを参照して、変動開始コマンドに含まれている変動表示時間の情報などに対応した演出内容を決定し、ステップS1906にてその演出内容を設定する。その後、本コマンド対応処理を終了する。
なお、上記その他の演出内容テーブルは、各遊技結果毎に異なるものとしてもよく、一部又は全部が共通しているものとしてもよい。また、下作動口34に設けられた電動役物34aのサポートモードが高頻度サポートモードであるか否かにより、参照する演出内容テーブルを変更してもよい。この場合、通常遊技状態下で、非明示2R確変大当たり結果となった場合及び特別外れ結果となった場合で、その後の遊技回における図柄表示装置41での図柄の変動表示態様を共通化させることが可能となる。また、当否抽選モードが高確率モードであるか否かにより、参照する演出内容テーブルを変更してもよい。この場合、例えば、低確率モードと高確率モードとで、選択され易いリーチ表示の内容を異ならせることで、通常遊技状態下で、非明示2R確変大当たり結果となった場合及び特別外れ結果となった場合で、その後の遊技回における図柄表示装置41での図柄の変動表示態様を若干異ならせることが可能となり、図柄表示装置41にて発生するリーチ表示の内容から高確率モードであるか否かを遊技者に予測させることが可能となる。但し、この場合であっても、非明示2R確変大当たり結果となった場合及び特別外れ結果となった場合で変動表示時間を同一としてもよい。
変動開始コマンド及び種別コマンドを受信していない場合には、ステップS1907にてオープニングコマンドを受信しているか否かを判定する。オープニングコマンドを受信している場合には、ステップS1908にてオープニング演出を設定した後に、本コマンド対応処理を終了する。当該オープニング演出の設定に際しては、高頻度入賞モードである場合と低頻度入賞モードである場合とで設定される演出内容が異なっている。
具体的には、高頻度入賞モードである場合には、開閉実行モードのオープニング用の演出内容を設定する。この場合、図柄表示装置41の表示内容としてはオープニング動画の設定が行われる。また、低頻度入賞モードである場合には、低頻度入賞モードにおける開閉実行モード用の演出内容を設定する。この場合、図柄表示装置41の表示内容としては、開閉実行モードの開始から終了に至るまでの一連の動画の設定が行われる。なお、当該動画の設定は、少なくとも非明示2R確変大当たり結果の場合と特別外れ結果の場合とで共通していればよく、明示2R確変大当たり結果の場合には、異なる動画の設定が行われてもよい。
オープニングコマンドを受信していない場合には、ステップS1909にてエンディングコマンドを受信しているか否かを判定する。エンディングコマンドを受信している場合には、ステップS1910にてエンディング演出を設定した後に、本コマンド対応処理を終了する。当該エンディング演出の設定は、高頻度入賞モードである場合のみ行われる。この場合、図柄表示装置41の表示内容としてはエンディング動画の設定が行われる。
エンディングコマンドを受信していない場合には、ステップS1911にてその他の設定処理を実行した後に本コマンド対応処理を終了する。その他の設定処理では、例えば、開放コマンド又は閉鎖コマンドを受信している場合には、高頻度入賞モードであることを条件として、開放コマンドに対応した演出内容の設定及び閉鎖コマンドに対応した演出内容の設定を行う。また、変動終了コマンドを受信している場合には、図柄表示装置41において既に停止表示されている停止結果が確定表示されるように、表示制御装置212に対してコマンドを送信する。
<メイン表示部43における表示の様子について>
次に、特別外れ結果となる場合の様子及び非明示2R確変大当たり結果となる場合の様子について、図33のタイムチャートを参照しながら説明する。なお、特別外れ結果となる場合と非明示2R確変大当たり結果となる場合とにおけるメイン表示部43の表示内容を比較して説明するために、以下の説明では、メイン表示部43の第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSのうち、第1結果表示部ASにおける絵柄の変動表示の様子を説明する。
先ず、特別外れ結果となる場合の様子について説明する。
t1のタイミングで、上作動口33への遊技球の入賞に基づく変動開始処理が実行されることにより、図柄表示装置41にて図柄の変動表示が開始されるとともに、メイン表示部43の第1結果表示部ASにて絵柄の変動表示が開始される。その後、今回の遊技回の変動表示時間が経過する前のタイミングであるt2のタイミングで、図柄表示装置41における図柄の変動表示が停止表示される。
その後、t3のタイミングで、今回の遊技回の変動表示時間が経過することで、特別外れ結果に対応した結果表示が表示された状態で第1結果表示部ASにおける変動表示が停止されるとともに、図柄表示装置41においては既に停止表示されている図柄の組み合わせが確定表示される。また、t3のタイミングでは、図柄表示装置41において開閉実行モード用の表示として、特別外れ結果と非明示2R確変大当たり結果とで共通して設定されている共通表示が開始されるとともに、メイン表示部43のラウンド表示部RSにおいてラウンド表示が開始される。但し、今回の特別外れ結果では、ラウンド表示の内容が非表示となっているため、ラウンド表示部RSは消灯された状態となっている。これにより、t3のタイミングでは、図33(a)に示すように、メイン表示部43における表示内容が、ラウンド表示部RSは消灯された状態であり、第1結果表示部ASは「2」が表示された状態となる。特別外れ結果となった後の開閉実行モードは可変入賞装置32の大入賞口32aが2回開放される低頻度入賞モードであり、ラウンド表示部RSにおいては大入賞口32aの開放回数は表示されないが、第1結果表示部ASにおいて特別外れ結果に対応した記号であって大入賞口32aの開放回数に対応した記号の表示がなされる。
なお、実際には、第1結果表示部ASにおける結果表示の表示開始タイミングは、ラウンド表示部RSにおけるラウンド表示の表示開始タイミングよりも早いタイミングであるが、遊技者がメイン表示部43を視認した場合の認識においては両者の表示開始タイミングはほぼ同一であると認識される。
その後、t4のタイミング及びt5のタイミングで、可変入賞装置32の大入賞口32aの開閉が行われる。そして、t6のタイミングで、今回の開閉実行モードが終了することにより、図柄表示装置41にてそれまで表示されていた開閉実行モード用の共通表示が終了されるとともに、ラウンド表示部RSにおけるラウンド表示が終了される。なお、今回はラウンド表示部RSが消灯されているため、その状態が維持される。但し、第1結果表示部ASにおける結果表示はそのまま継続される。
また、今回の開閉実行モードは、特別外れ結果となったことに基づく開閉実行モードであるため、開閉実行モードの終了に際して、当否抽選モード及びサポートモードは特別外れ結果となった遊技回の状態が維持される。今回の特別外れ結果となった遊技回は、当否抽選モードが低確率モードであり且つサポートモードが低頻度サポートモードである通常遊技状態であるため、その状態が維持される。
その後、t7のタイミングで、次回の遊技回が開始されることにより、図柄表示装置41における図柄の変動表示が開始されるとともに、第1結果表示部ASにおける絵柄の変動表示が開始される。
次に、非明示2R確変大当たり結果となる場合の様子について説明する。
t8のタイミングで、上作動口33への遊技球の入賞に基づく変動開始処理が実行されることにより、図柄表示装置41にて図柄の変動表示が開始されるとともに、メイン表示部43の第1結果表示部ASにて絵柄の変動表示が開始される。その後、今回の遊技回の変動表示時間が経過する前のタイミングであるt9のタイミングで、図柄表示装置41における図柄の変動表示が停止表示される。
その後、t10のタイミングで、今回の遊技回の変動表示時間が経過することで、非明示2R確変大当たり結果に対応した結果表示が表示された状態で第1結果表示部ASにおける変動表示が停止されるとともに、図柄表示装置41においては既に停止表示されている図柄の組み合わせが確定表示される。また、t10のタイミングでは、図柄表示装置41において開閉実行モード用の表示として、上記共通表示が開始されるとともに、メイン表示部43のラウンド表示部RSにおいてラウンド表示が開始される。これにより、t10のタイミングでは、図33(b)に示すように、メイン表示部43における表示内容が、ラウンド表示部RSは「2」が表示された状態となり、第1結果表示部ASは「5.」が表示された状態となる。非明示2R確変大当たり結果となった後の開閉実行モードは可変入賞装置32の大入賞口32aが2回開放される低頻度入賞モードであり、ラウンド表示部RSにおいて大入賞口32aの開放回数に対応した記号の表示がなされ、第1結果表示部ASにおいて非明示2R確変大当たり結果に対応した記号の表示がなされる。
なお、実際には、第1結果表示部ASにおける結果表示の表示開始タイミングは、ラウンド表示部RSにおけるラウンド表示の表示開始タイミングよりも早いタイミングであるが、遊技者がメイン表示部43を視認した場合の認識においては両者の表示開始タイミングはほぼ同一であると認識される。
その後、t11のタイミング及びt12のタイミングで、可変入賞装置32の大入賞口32aの開閉が行われる。そして、t13のタイミングで、今回の開閉実行モードが終了することにより、図柄表示装置41にてそれまで表示されていた開閉実行モード用の共通表示が終了されるとともに、ラウンド表示部RSにおけるラウンド表示が終了される。但し、第1結果表示部ASにおける結果表示はそのまま継続される。
また、今回の開閉実行モードは、非明示2R確変大当たり結果となったことに基づく開閉実行モードであるため、開閉実行モードの終了に際して、当否抽選モードが高確率モードに移行する。但し、サポートモードは低頻度サポートモードに移行する。
その後、t14のタイミングで、次回の遊技回が開始されることにより、図柄表示装置41における図柄の変動表示が開始されるとともに、第1結果表示部ASにおける絵柄の変動表示が開始される。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
主制御装置81における当否抽選の抽選結果が大当たり当選となった場合に振り分けられる大当たり結果の一種として非明示2R確変大当たり結果が設定されており、当該非明示2R確変大当たり結果となった場合には、可変入賞装置32において低頻度入賞モードの開閉実行モードが実行された後に、当否抽選モードが高確率モードである遊技状態に移行する。そして、当該非明示2R確変大当たり結果となった場合には、遊技領域に設けられたメイン表示部43の結果表示部(具体的には、第1結果表示部AS)にて非明示2R確変大当たり結果に対応した非明示2R確変情報が表示されることで、それを見た遊技ホールの管理者は上記遊技状態に移行することを把握することができ、さらにメイン表示部43のラウンド表示部RSに可変入賞装置32の開閉回数の情報として2R情報が表示されることで、それを見た遊技ホールの管理者は可変入賞装置32の開閉回数を把握することができる。
また、パチンコ機10においては、大当たり結果となっていないにも関わらず、可変入賞装置32に不正を施して不正に多量の遊技球の払出を受けようとする行為が想定される。当該不正行為として具体的には、表示制御装置212に対して不正を施して図柄表示装置41における表示内容を高頻度入賞モードに係る開閉実行モードに対応したものとした上で、遊技領域内に挿入した不正用治具により可変入賞装置32の大入賞口32aを開放状態とすることで、多量の遊技球の払出を不正に受けようとする行為が想定される。また、特別外れ結果や非明示2R確変大当たり結果となったことに基づく低頻度入賞モードに係る開閉実行モードの実行に際して、遊技領域内に挿入した不正用治具により大入賞口32aの開放状態を維持させることで、多量の遊技球の払出を不正に受けようとする行為が想定される。これに対して、主制御装置81により直接的に表示制御される結果表示部及びラウンド表示部RSにおいて抽選結果の情報及び可変入賞装置32の開閉回数の情報が表示されることで、遊技ホールの管理者にとってはパチンコ機10に対して不正行為が行われているか否かの監視を良好に行うことが可能となる。
この場合に、上記当否抽選の抽選結果が大当たり当選とならなかった場合であっても特別外れ結果となった場合には、可変入賞装置32が非明示2R確変大当たり結果となった場合と同様に低頻度入賞モードの開閉実行モードが実行される。これにより、可変入賞装置32において低頻度入賞モードの開閉実行モードが実行された場合には、それが非明示2R確変大当たり結果となったことに基づくものか、又は特別外れ結果となったことに基づくものかを遊技者に予測させることが可能となり、遊技の単調化が抑えられる。
また、特別外れ結果となった場合には、当否抽選モードはそれまでの抽選モードが維持されるため、非明示2R確変大当たり結果となることの遊技者にとっての有利性は担保されるとともに、特別外れ結果となったことにより当否抽選モードが高確率モードから低確率モードに移行してしまうこともないため、上記のように遊技の単調化を抑えた構成において特別外れ結果となることによって遊技者が不利益を受けることもない。
但し、特別外れ結果となったことに基づく可変入賞装置32の開閉が行われる場合に、メイン表示部43において非明示2R確変大当たり結果となった場合とは明らかに異なる表示がなされるとすると、遊技者はメイン表示部43を見ることで、可変入賞装置32の開閉が非明示2R確変大当たり結果となったことに対応したものではなく、特別外れ結果となったことに対応したものであると容易に判断できてしまう。そうすると、上記遊技の単調化を抑える効果が消失又は低減されてしまう。
これに対して、特別外れ結果となったことに基づいて開閉実行モードが実行される場合には、メイン表示部43の結果表示部にて上記2R情報と同一の記号である数字の「2」を含む情報が表示される。これにより、遊技者がメイン表示部43を見たとしても、可変入賞装置32の開閉が、非明示2R確変大当たり結果となったことに対応したものか、又は特別外れ結果となったことに対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
その一方、特別外れ結果となったことに基づいて開閉実行モードが実行される場合には、結果表示部にて上記非明示2R確変情報が表示され且つラウンド表示部RSにて2R情報が表示される表示状態は発生しない。したがって、上記のように可変入賞装置32の開閉が、非明示2R確変大当たり結果となったことに対応したものか、又は特別外れ結果となったことに対応したものかを遊技者に判断しづらくさせつつ、遊技ホールの管理者にとっては判断可能なものとすることが可能となる。
特別外れ結果となったことに基づいて開閉実行モードが実行される場合には、上記2R情報と同一の記号である数字の「2」を含む情報が、ラウンド表示部RSではなく結果表示部にて表示されるため、遊技ホールの管理者にとっては、可変入賞装置32の開閉が、非明示2R確変大当たり結果となったことに対応したものか、又は特別外れ結果となったことに対応したものかを把握する上では、ラウンド表示部RSを確認すればよく、当該確認を良好に行うことができる。
非明示2R確変大当たり結果となった場合には上記2R情報として「2」の数字が表示されるとともに、特別外れ結果となった場合にも「2」の数字が表示されるため、非明示2R確変大当たり結果となった場合には「2」の数字が表示されると認識している遊技者にとっては、特別外れ結果となったことに基づいて開閉実行モードが実行される場合にラウンド表示部RSでは結果表示部に「2」の数字が表示されたとしても、それが非明示2R確変大当たり結果に対応したものであると判断し易くなる。
結果表示部において結果情報が表示される結果表示用期間は、ラウンド表示部RSにおいて切り換え回数の情報が表示される回数表示用期間の全てを含んでいる。これにより、非明示2R確変大当たり結果となった場合には、遊技者は結果表示部における上記非明示2R確変情報の表示とラウンド表示部RSにおける2R情報の表示とが同時になされていることを確認する機会がある。そして、当該表示の状態を確認した遊技者は、結果表示部とラウンド表示部RSとのいずれが可変入賞装置32の切り換えの回数を示しているか判断しづらくなる。そうすると、遊技者は、特別外れ結果となったことに基づく開閉実行モードが実行される場合に結果表示部に表示された「2」の数字が、非明示2R確変大当たり結果となった場合と同様であると判断し易くなると考えられる。
第1結果表示部ASとラウンド表示部RSとが並設されていることにより、遊技者にとっては両者の区別をつけづらくなる。その一方、第2結果表示部BSに対応した下作動口34への遊技球の入賞が発生したとしても非明示2R確変大当たり結果は発生しない。つまり、非明示2R確変大当たり結果となる場合には、第2結果表示部BSにおいて上記非明示2R確変情報は表示されず、第1結果表示部ASにおいて上記非明示2R確変情報が表示される。したがって、可変入賞装置32の開閉が、非明示2R確変大当たり結果となったことに対応したものか、又は特別外れ結果となったことに対応したものかを遊技者が予測する上では、第2結果表示部BSは注目されないものと考えられる。よって、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSのうち、第1結果表示部ASをラウンド表示部RSと並設させることが好ましい。なお、第1結果表示部ASと第2結果表示部BSとの間にラウンド表示部RSを配置する構成も考えられるが、遊技結果の情報を表示する領域を集約させるという点においては第1結果表示部ASと第2結果表示部BSとを並設させることが好ましい。
また、第1結果表示部ASとラウンド表示部RSとは互いに共通の構成を有する表示器からなるため、この点からも遊技者にとっては両者の区別をつけづらくなる。
<第2の実施の形態>
本実施の形態では、非明示2R確変大当たり結果となる場合のメイン表示部43における表示内容及び特別外れ結果となる場合のメイン表示部43における表示内容が上記第1の実施の形態と異なっている。そこで、以下に、この相違する構成について説明する。図34(a)は非明示2R確変用の停止結果テーブルを示し、図34(b)は特別外れ用の停止結果テーブルを示し、図34(c)は非明示2R確変大当たり結果及び特別外れ結果におけるメイン表示部43における表示内容を説明するための説明図である。
メイン表示部43におけるラウンド表示部RS、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSの各表示用セグメントR1〜R8,A1〜A8,B1〜B8は、上記第1の実施の形態と同様に、LEDからなる個別の光源を有している。但し、本実施の形態では、上記個別の光源は、多色発光タイプのLEDが用いられており、複数種類の色の光を照射することができるように構成されている。具体的には、第1表示色としての赤色、第2表示色としてのピンク色、第3表示色としての白色が少なくとも設定されている。なお、表示色は3種類に限定されることはなく、2種類以上であればよく、2種類、4種類、5種類のいずれであってもよい。また、第1表示色は「赤色」に限定されることはなく任意であり、第2表示色は「ピンク色」に限定されることはなく任意であり、第3表示色は「白色」に限定されることはなく任意である。さらには、光源は、複数種類の色の光を照射することができるのであれば、LEDに限定されることなく任意である。
主制御装置81のROM203に記憶されている停止結果データの内容が上記第1の実施の形態と異なっている。当該停止結果データの内容について、非明示2R確変大当たり結果の場合と、特別外れ結果の場合とについて以下に説明する。
図34(a)に示すように、非明示2R確変大当たり結果となる場合における停止結果データとしては、データA、データB、データCの3種類が設定されている。これらデータA、データB、データCには、ラウンド表示部RSにおけるラウンド回数の内容と、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにおける停止結果の内容とが一対となって設定されている。
非明示2R確変用の停止結果テーブルには、非明示2R確変大当たり結果に対応した大当たり種別カウンタC2の値として設定されている「10〜14」のうち、「10〜11」がデータAの停止結果データに対応しており、「12」がデータBの停止結果データに対応しており、「13〜14」がデータCの停止結果データに対応している。この場合、データAの停止結果データでは、ラウンド回数の内容が第1表示色の「2」となっており、結果表示の内容が第2表示色の「2」となっている。また、データBの停止結果データでは、ラウンド回数の内容が第1表示色の「2」となっており、結果表示の内容が第1表示色の「.」となっている。また、データCの停止結果データでは、ラウンド回数の内容が第1表示色の「2」となっており、結果表示の内容が第3表示色の「2」となっている。
一方、図34(b)に示すように、特別外れ結果となる場合における停止結果データとしては、データD、データE、データFの3種類が設定されている。これらデータD、データE、データFには、ラウンド表示部RSにおけるラウンド回数の内容と、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにおける停止結果の内容とが一対となって設定されている。
特別外れ用の停止結果テーブルには、特別外れ結果に対応した大当たり乱数カウンタC1の値として設定されている「57,257,557」のうち、「57」がデータDの停止結果データに対応しており、「257」がデータEの停止結果データに対応しており、「557」がデータFの停止結果データに対応している。この場合、データDの停止結果データでは、ラウンド回数の内容が第2表示色の「2」となっており、結果表示の内容が第1表示色の「2」となっている。また、データEの停止結果データでは、ラウンド回数の内容が第3表示色の「2」となっており、結果表示の内容が第1表示色の「2.」となっている。また、データFの停止結果データでは、ラウンド回数の内容が第3表示色の「2」となっており、結果表示の内容が第3表示色の「2.」となっている。
つまり、大当たり当選となることに基づいて低頻度入賞モードの開閉実行モードに移行する場合、メイン表示部43のラウンド表示部RSには、当該低頻度入賞モードにおいて大入賞口32aが開放される回数の値に対応した記号である「2」の数字が第1表示色で表示される。これに対して、特別外れ結果となることに基づいて低頻度入賞モードの開閉実行モードに移行する場合、メイン表示部43のラウンド表示部RSには、低頻度入賞モードにおいて大入賞口32aが開放される回数の値に対応した記号である「2」の数字が第1表示色とは異なる表示色で表示される。これにより、図32(c)に示すように、非明示2R確変大当たり結果と特別外れ結果とでラウンド表示部RSには、低頻度入賞モードにおいて大入賞口32aが開放される回数の値に対応した記号を含みながら、その表示色が異なるものとなるため、非明示2R確変大当たり結果が発生したのか特別外れ結果が発生したのかの区別を遊技者にとって行いづらくさせながら、遊技ホールの管理者等にとっては区別可能なものとすることが可能となる。
また、非明示2R確変大当たり結果におけるデータCの結果表示では、ラウンド表示部RSに第1表示色の「2」の数字が表示されるとともに、第1結果表示部ASに第3表示色の「2」の数字が表示される。そうすると、メイン表示部43における当該表示を見た遊技者は、ラウンド表示部RSと第1結果表示部ASとのいずれが大入賞口32aの開放される回数を示しているか区別しづらくなる。そして、特別外れ結果におけるデータE又はデータFの結果表示では、ラウンド表示部RSに第3表示色の「2」の数字が表示される。そうすると、低頻度入賞モードの開閉実行モードが実行された場合に、それが非明示2R確変大当たり結果となったことに対応しているのか特別外れ結果となったことに対応しているのかの区別を遊技者にとって行いづらくさせることが可能となる。
また、特別外れ結果となる場合におけるメイン表示部43の第1結果表示部AS(又は第2結果表示部BS)には、低頻度入賞モードにおいて大入賞口32aが開放される回数の値に対応した記号である「2」の数字が含まれる。これにより、図32(c)に示すように、少なくとも特別外れ結果となる場合には、ラウンド表示部RS及び第1結果表示部AS(又は第2結果表示部BS)の両方において、上記大入賞口32aが開放される回数の値に対応した記号である「2」の数字が含まれるため、当該開放される回数の値が強調されることとなる。そうすると、遊技者等にとっては、ラウンド表示部RS及び第1結果表示部AS(又は第2結果表示部BS)のいずれが上記大入賞口32aが開放される回数の値を表示しているのか区別しづらくなる。ラウンド表示部RS及び第1結果表示部ASのいずれが上記開放される回数の値を表示しているのか区別できるとすると、遊技者にとっては非明示2R確変大当たり結果が発生したのか特別外れ結果が発生したのかの区別を行い易くなるが、本構成によれば、当該区別を行いづらくさせることが可能となる。
特に、非明示2R確変大当たり結果におけるデータCの結果表示では、ラウンド表示部RSに第1表示色の「2」の数字が表示されるとともに、第1結果表示部ASに第3表示色の「2」の数字が表示される。そうすると、メイン表示部43における当該表示を見た遊技者は、ラウンド表示部RSと第1結果表示部ASとのいずれが大入賞口32aの開放される回数を示しているか区別しづらくなる。そして、特別外れ結果におけるデータEの結果表示では、ラウンド表示部RSに第3表示色の「2」の数字が表示されるとともに、第1結果表示部ASに第1表示色の「2」の数字が表示される。つまり、第1表示色の「2」の数字が表示されるという点で、非明示2R確変大当たり結果となる場合におけるラウンド表示部RSと特別外れ結果となる場合における第1結果表示部ASとで共通するとともに、第3表示色の「2」の数字が表示されるという点で、非明示2R確変大当たり結果となる場合における第1結果表示部ASと特別外れ結果となる場合におけるラウンド表示部RSとで共通する。これにより、低頻度入賞モードの開閉実行モードが実行された場合に、それが非明示2R確変大当たり結果となったことに対応しているのか特別外れ結果となったことに対応しているのかの区別を遊技者にとって行いづらくさせることが可能となる。
その一方、上記のとおりラウンド表示部RSに表示される結果表示の表示色は、非明示2R確変大当たり結果と特別外れ結果とで異なっているとともに、第1結果表示部AS(又は第2結果表示部BS)に表示される結果表示の表示色は、非明示2R確変大当たり結果と特別外れ結果とで異なっている。したがって、遊技ホールの管理者等にとっては、非明示2R確変大当たり結果が発生した場合と特別外れ結果が発生した場合との区別が可能なものとなる。
特に、非明示2R確変大当たり結果となる場合におけるラウンド表示部RSでは、低頻度入賞モードにおいて大入賞口32aが開放される回数の値に対応した記号である「2」の数字が常に第1表示色で表示される。したがって、遊技ホールの管理者は、低頻度入賞モードに係る開閉実行モードが実行された場合には、ラウンド表示部RSにおいて上記「2」の数字が第1表示色で表示されるか否かを確認すればよく、非明示2R確変大当たり結果が発生した場合と特別外れ結果が発生した場合との区別を良好に行うことが可能となる。
<第3の実施の形態>
本実施の形態では、特別外れ結果となる場合のメイン表示部43における表示内容が上記第1の実施の形態と異なっている。そこで、以下にこの相違する構成について説明する。
上記第1の実施の形態では、メイン表示部43のラウンド表示部RSにおける表示として、特別外れ結果用の表示内容が設定されていたが、本実施の形態では、特別外れ結果用の表示内容は設定されていない。つまり、特別外れ結果となり開閉実行モードに移行する場合には、ラウンド表示部RSにおける表示内容の設定は積極的に行われないようになっている。但し、特別外れ結果となる開閉実行モード中においては、大当たり当選に基づいて移行した前回の開閉実行モードにて設定された表示内容がラウンド表示部RSにて維持される。かかる状況は、遊技状態移行処理の処理構成が上記第1の実施の形態と異なっていることにより生じる。そこで、以下に本実施の形態における遊技状態移行処理(上記第1の実施の形態では、図26)を、図35のフローチャートを参照しながら説明する。
先ずステップS2001では、開閉実行モード中か否かを判定する。開閉実行モード中でない場合にはステップS2002に進み、1の遊技回の第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにおける絵柄の変動表示が終了したタイミングか否かを判定する。変動表示が終了したタイミングでない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
変動表示が終了したタイミングである場合には、ステップS2003にて、今回の遊技回の遊技結果が開閉実行モードへの移行に対応したものであるか否かを判定する。開閉実行モードへの移行に対応したものでない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
開閉実行モードへの移行に対応したものである場合には、ステップS2004にて、ラウンド表示の消灯用処理を実行する。ここで、ラウンド表示の消灯用処理について図36のフローチャートを参照しながら説明する。
ラウンド表示の消灯用処理では、先ずステップS2101にて、RAM204に特別外れフラグが格納されているか否かを判定する。特別外れフラグが格納されていない場合には、ステップS2102にて、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた消灯待機期間計測手段としての第3タイマエリアT3に消灯待機時間情報としての「100」(すなわち0.2sec)をセットする。ここでセットされた消灯待機時間情報の値は、タイマ割込み処理(図13)が実行される度に1ディクリメントされる。続くステップS2103では、ラウンド表示部RSの消灯処理を実行した後に、本消灯用処理を終了する。一方、特別外れフラグが格納されている場合には、ステップS2102及びステップS2103の処理を実行することなく、そのまま本消灯用処理を終了する。
つまり、非明示2R確変大当たり結果を含めた大当たり結果となって開閉実行モードに移行する場合には、ラウンド表示部RSに表示されている内容が一旦消去されるのに対して、特別外れ結果となって開閉実行モードに移行する場合には、ラウンド表示部RSに表示されている内容は消去されない。なお、消灯待機時間の具体的な時間は任意であり、ラウンド表示部RSが消灯していることを遊技ホールの管理者が認識できるのであれば、上記の時間よりも短く又は長く設定されていてもよい。
遊技状態移行処理(図35)の説明に戻り、ステップS2004にて、ラウンド表示の消灯用処理を実行した後は、ステップS2005にて開閉実行モードの開始処理を実行する。当該開始処理では、上記第1の実施の形態と同様に、開閉実行モードのオープニング用に可変入賞装置32の大入賞口32aの開放を開始することなく待機するためのオープニング用待機時間を設定する。但し、ここで設定されるオープニング用待機時間(開始用待機期間)は、高頻度入賞モード及び低頻度入賞モードのいずれであっても、上記消灯待機時間(消灯待機期間)よりも長く設定されている。
続くステップS2006では、今回の開閉実行モードが高頻度入賞モードであるか否かを判定する。高頻度入賞モードでない場合、すなわち低頻度入賞モードである場合には、ステップS2007にて、RAM204の第1ラウンドカウンタエリアRC1に、「2」をセットする。一方、高頻度入賞モードである場合には、ステップS2008にて、第1ラウンドカウンタエリアRC1に、「15」をセットする。
ステップS2007又はステップS2008の処理を実行した後は、ステップS2009にてオープニングコマンドを設定するとともに、ステップS2010にて外部信号設定処理を実行した後に、本遊技状態移行処理を終了する。
一方、開閉実行モード中でない場合には、ステップS2001にて肯定判定をし、ステップS2011に進む。ステップS2011では、RAM204に特別外れフラグが格納されているか否かを判定する。特別外れフラグが格納されていない場合には、ステップS2012にて第3タイマエリアT3が「0」となっているか否かを判定し、「0」となっていない場合には、消灯待機時間が経過していないことを意味するため、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。第3タイマエリアT3が「0」となっている場合には、ステップS2013にて、ラウンド表示の設定処理を実行する。
当該ラウンド表示の設定処理では、大当たり当選となったことに基づく開閉実行モードの種別を報知するための処理を実行する。具体的には、先ず、RAM204の停止結果アドレス記憶エリアに格納されているアドレス情報を確認する。なお、当該アドレス情報は、明示2R確変大当たり結果、非明示2R確変大当たり結果、15R確変大当たり結果又は通常大当たり結果のいずれかの停止結果データに対応している。そして、ROM203に記憶されている停止結果データ群の中から、上記アドレス情報に対応した停止結果データを特定するとともに、その特定した停止結果データからラウンド回数の内容を確認する。その後、その確認したラウンド回数の内容を、メイン表示部43におけるラウンド表示部RSに出力する。これにより、ラウンド表示部RSでは上記出力に係るラウンドの情報が表示される。なお、停止結果データにおけるラウンド回数の内容には、8個設けられた表示用セグメントR1〜R8において、点灯対象の表示用セグメントの情報が記憶されている。その後、ステップS2014に進む。
ステップS2011にて、特別外れフラグが格納されていないと判定された場合には、ステップS2012及びステップS2013の処理を実行することなく、ステップS2014に進む。つまり、非明示2R確変大当たり結果を含めた大当たり結果となって開閉実行モードに移行する場合には、ラウンド表示部RSの表示を消去した状態で消灯待機時間が経過した後に、当該ラウンド表示部RSにおいて、今回の開閉実行モードに対応したラウンド回数の内容の表示が開始されるのに対して、特別外れ結果となって開閉実行モードに移行する場合には、ラウンド表示部RSにおいてラウンド回数の内容の表示の設定は行われない。
ステップS2014では、オープニング用の待機時間が経過したか否かを判定する。オープニング用の待機時間が経過していない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。オープニング用の待機時間が経過している場合には、ステップS2015にて大入賞口開閉処理を実行する。大入賞口開閉処理の処理構成は、上記第1の実施の形態と同様である。
続くステップS2016では、第1ラウンドカウンタエリアRC1の値が「0」か否かを判定するとともに、ステップS2017にてエンディング用の待機時間が経過したか否かを判定する。第1ラウンドカウンタエリアRC1の値が「0」でない場合又はエンディング用の待機時間が経過していない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
一方、第1ラウンドカウンタエリアRC1の値が「0」であり、且つエンディング用の待機時間が経過している場合には、ステップS2018にて、開閉実行モード終了時の移行処理を実行するとともに、ステップS2019にて、開閉実行モードの終了処理を実行した後に、本遊技状態移行処理を終了する。これらステップS2018の処理及びステップS2019の処理は、上記第1の実施の形態におけるステップS1315の処理及びステップS1317の処理と同様である。
ここで、上記第1の実施の形態における遊技状態移行処理(図26)では、開閉実行モードの終了に際してラウンド表示の終了処理を実行し、ラウンド表示部RSに表示されている内容を消去するようにしたが、本実施の形態では、かかる処理が実行されない。したがって、開閉実行モードが開始する場合にラウンド表示部RSに設定された表示内容は、当該開閉実行モードが終了したとしても維持される。そして、この状態は、大当たり当選に基づく開閉実行モードへの移行が発生する場合であって、ステップS2004のラウンド表示の消灯用処理が実行されるまで維持される。
次に、特別外れ結果となる場合の様子及び大当たり結果となる場合の様子について、図37のタイムチャートを参照しながら説明する。なお、説明の便宜上、以下の説明では、15R確変大当たり結果及び通常大当たり結果を、15R表示となる大当たり結果と記載し、明示2R確変大当たり結果及び非明示2R確変大当たり結果を、2R表示となる大当たり結果と記載する。
15R表示となる大当たり結果となったことに基づく開閉実行モードが終了した後のタイミングであるt1のタイミングにおいて、特別外れ結果に基づく開閉実行モードが開始される。この場合、上記のとおり、15R表示となる大当たり結果となったことに基づく開閉実行モードが終了した後のタイミングであるため、図37(a)に示すように、メイン表示部43のラウンド表示部RSでは既に15R表示となる大当たり結果に対応した表示である「F」が表示されており、特別外れ結果に基づく開閉実行モードが開始される場合であっても当該表示が継続される。
その後、t2のタイミングで、オープニング用の待機時間が経過するとともに、t3のタイミングで、今回の開閉実行モードが終了する。この場合であっても、ラウンド表示部RSにおける上記15R表示となる大当たり結果に対応した表示は継続されている。
その後、t4のタイミングで、2R表示となる大当たり結果に基づく開閉実行モードが開始される。この場合、オープニング用の待機時間が計測されている状況において、図37(b)に示すように、ラウンド表示部RSにおける表示が一旦消去され、その消去された状況がt5のタイミングまで継続する。その後、当該t5のタイミングで、ラウンド表示部RSでは、図37(c)に示すように、2R表示となる大当たり結果に対応した表示である「2」の表示が開始される。
その後、t6のタイミングで、オープニング用の待機時間が経過するとともに、t7のタイミングで、今回の開閉実行モードが終了する。この場合であっても、ラウンド表示部RSにおける上記2R表示となる大当たり結果に対応した表示は継続されている。
その後、t8のタイミングで、特別外れ結果に基づく開閉実行モードが開始される。この場合、上記のとおり、2R表示となる大当たり結果となったことに基づく開閉実行モードが終了した後のタイミングであるため、メイン表示部43のラウンド表示部RSでは既に2R表示となる大当たり結果に対応した表示である「2」が表示されており、特別外れ結果に基づく開閉実行モードが開始される場合であっても当該表示が継続される。
その後、t9のタイミングで、オープニング用の待機時間が経過するとともに、t10のタイミングで、今回の開閉実行モードが終了する。この場合であっても、ラウンド表示部RSにおける上記2R表示となる大当たり結果に対応した表示は継続されている。
その後、t11のタイミングで、2R表示となる大当たり結果に基づく開閉実行モードが開始される。この場合、オープニング用の待機時間が計測されている状況において、図37(d)に示すように、ラウンド表示部RSにおける表示が一旦消去され、その消去された状況がt12のタイミングまで継続する。その後、当該t12のタイミングで、ラウンド表示部RSでは、図37(e)に示すように、2R表示となる大当たり結果に対応した表示である「2」の表示が開始される。
その後、t13のタイミングで、オープニング用の待機時間が経過するとともに、t14のタイミングで、今回の開閉実行モードが終了する。この場合であっても、ラウンド表示部RSにおける上記2R表示となる大当たり結果に対応した表示は継続されている。
以上詳述した本実施の形態によれば、非明示2R確変大当たり結果となった場合に、大入賞口32aが開放される回数である「2」の数字を含んだ記号がラウンド表示部RSに表示された状態は、開閉実行モードが終了した後であっても維持されるとともに、その後の特別外れ結果となったことに基づいて実行される開閉実行モードにおいても維持される。これにより、遊技者がラウンド表示部RSを見たとしても、低頻度入賞モードに係る開閉実行モードの実行が、非明示2R確変大当たり結果となったことに対応したものか、又は特別外れ結果となったことに対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
その一方、非明示2R確変大当たり結果となった場合には、ラウンド表示部RSが一旦消灯された後に、上記「2」の数字を含んだ記号が表示された状態となる。したがって、上記のように低頻度入賞モードに係る開閉実行モードの実行が、非明示2R確変大当たり結果となったことに対応したものか、又は特別外れ結果となったことに対応したものかを遊技者に判断しづらくさせつつ、遊技ホールの管理者にとっては判断可能なものとすることが可能となる。
また、本構成によれば、上記第2の実施の形態と異なり、特別外れ結果となった場合におけるラウンド表示部RSに表示される記号の情報を主制御装置81のROM203に予め記憶しておく必要はなく、ROM203の記憶容量の削減を図りつつ、上記効果を奏することができる。
なお、本実施の形態において、非明示2R確変大当たり結果となる遊技回又は特別外れ結果となる遊技回では、結果表示部に、その後に大入賞口32aが開放される回数である「2」の数字を含んだ記号が表示される構成としてもよい。
<第4の実施の形態>
本実施の形態では、特別外れ結果となる場合のメイン表示部43における表示内容が上記第1の実施の形態と異なっている。そこで、以下にこの相違する構成について説明する。
上記第1の実施の形態では、メイン表示部43のラウンド表示部RSにおける表示として、特別外れ結果用の表示内容が設定されていたが、本実施の形態では、特別外れ結果用の表示内容は設定されていない。つまり、特別外れ結果となり開閉実行モードに移行する場合には、ラウンド表示部RSにおける表示内容の設定は積極的に行われないようになっている。但し、特別外れ結果となる開閉実行モード中においては、低頻度入賞モードにおける大入賞口32aの開放回数に対応した数がラウンド表示部RSに表示されるようになっている。
具体的には、本実施の形態では、パチンコ機10において動作電力の供給が開始され、主制御装置81のMPU202にて電力供給開始に伴う処理が実行された場合に、ラウンド表示部RSでは、低頻度入賞モードにおける大入賞口32aの開放回数に対応した数の記号である「2」の表示が開始される。つまり、本実施の形態では、低頻度入賞モードにおける大入賞口32aの開放回数に対応した数の表示が、ラウンド表示部RSにおける初期設定の表示内容となっている。
また、本実施の形態における遊技状態移行処理は、図38のフローチャートに示す処理構成となっている。
つまり、遊技状態移行処理では、先ずステップS2201にて、開閉実行モード中か否かを判定する。開閉実行モード中でない場合にはステップS2202に進み、1の遊技回の第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにおける絵柄の変動表示が終了したタイミングか否かを判定する。変動表示が終了したタイミングでない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
変動表示が終了したタイミングである場合には、ステップS2203にて、今回の遊技回の遊技結果が開閉実行モードへの移行に対応したものであるか否かを判定する。開閉実行モードへの移行に対応したものでない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
開閉実行モードへの移行に対応したものである場合には、ステップS2204にて、ラウンド表示の変更用処理を実行する。ここで、ラウンド表示の変更用処理について図39のフローチャートを参照しながら説明する。
ラウンド表示の変更用処理では、先ずステップS2301にて、RAM204に、非明示2R確変フラグ又は明示2R確変フラグが格納されているか否かを判定する。いずれかの2R確変フラグが格納されている場合には、ステップS2302にて、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた消灯待機期間計測手段としての第3タイマエリアT3に消灯待機時間情報としての「100」(すなわち0.2sec)をセットする。ここでセットされた消灯待機時間情報の値は、タイマ割込み処理(図13)が実行される度に1ディクリメントされる。続くステップS2303では、ラウンド表示部RSの消灯処理を実行した後に、本変更用処理を終了する。
一方、いずれの2R確変フラグも格納されていない場合には、ステップS2304にて、RAM204に、特別外れフラグが格納されているか否かを判定する。特別外れフラグが格納されている場合には、そのまま本変更用処理を終了する。
特別外れフラグが格納されていない場合、すなわち、15R確変大当たりフラグ又は通常大当たりフラグのいずれかが格納されている場合には、ステップS2305にて、ラウンド表示部RSの表示を切り換えるための切換処理を実行する。具体的には、先ず、RAM204の停止結果アドレス記憶エリアに格納されているアドレス情報を確認する。なお、当該アドレス情報は、15R確変大当たり結果又は通常大当たり結果のいずれかの停止結果データに対応している。そして、ROM203に記憶されている停止結果データ群の中から、上記アドレス情報に対応した停止結果データを特定するとともに、その特定した停止結果データからラウンド回数の内容を確認する。その後、その確認したラウンド回数の内容を、メイン表示部43におけるラウンド表示部RSに出力する。これにより、ラウンド表示部RSでは上記出力に係るラウンドの情報が表示される。その後に、本変更用処理を終了する。
つまり、非明示2R確変大当たり結果を含めた低頻度入賞モードに対応した大当たり結果となって開閉実行モードに移行する場合には、ラウンド表示部RSに表示されている内容が一旦消去されるのに対して、特別外れ結果となって開閉実行モードに移行する場合には、ラウンド表示部RSに表示されている内容は変更されず、さらに高頻度入賞モードに対応した大当たり結果となって開閉実行モードに移行する場合には、それに対応した表示にラウンド表示部RSにおける表示が切り換えられる。なお、消灯待機時間の具体的な時間は任意であり、ラウンド表示部RSが消灯していることを遊技ホールの管理者が認識できるのであれば、上記の時間よりも短く又は長く設定されていてもよい。
遊技状態移行処理(図38)の説明に戻り、ステップS2204にて、ラウンド表示の変更用処理を実行した後は、ステップS2205にて開閉実行モードの開始処理を実行する。当該開始処理では、上記第1の実施の形態と同様に、開閉実行モードのオープニング用に可変入賞装置32の大入賞口32aの開放を開始することなく待機するためのオープニング用待機時間を設定する。但し、ここで設定されるオープニング用待機時間(開始用待機期間)は、高頻度入賞モード及び低頻度入賞モードのいずれであっても、上記消灯待機時間(消灯待機期間)よりも長く設定されている。
続くステップS2206では、今回の開閉実行モードが高頻度入賞モードであるか否かを判定する。高頻度入賞モードでない場合、すなわち低頻度入賞モードである場合には、ステップS2207にて、RAM204の第1ラウンドカウンタエリアRC1に、「2」をセットする。一方、高頻度入賞モードである場合には、ステップS2208にて、第1ラウンドカウンタエリアRC1に、「15」をセットする。
ステップS2207又はステップS2208の処理を実行した後は、ステップS2209にてオープニングコマンドを設定するとともに、ステップS2210にて外部信号設定処理を実行した後に、本遊技状態移行処理を終了する。
一方、開閉実行モード中でない場合には、ステップS2201にて肯定判定をし、ステップS2211に進む。ステップS2211では、RAM204に非明示2R確変フラグ又は明示2R確変フラグが格納されているか否かを判定する。いずれかの2R確変フラグが格納されている場合には、ステップS2212にて第3タイマエリアT3が「0」となっているか否かを判定し、「0」となっていない場合には、消灯待機時間が経過していないことを意味するため、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。第3タイマエリアT3が「0」となっている場合には、ステップS2213にて、ラウンド表示の設定処理を実行する。
当該ラウンド表示の設定処理では、低頻度入賞モードにおける大入賞口32aの開放回数に対応した数をラウンド表示部RSにおいて表示するための処理を実行する。具体的には、先ず、RAM204の停止結果アドレス記憶エリアに格納されているアドレス情報を確認する。なお、当該アドレス情報は、非明示2R確変大当たり結果又は明示2R確変大当たり結果のいずれかの停止結果データに対応している。そして、ROM203に記憶されている停止結果データ群の中から、上記アドレス情報に対応した停止結果データを特定するとともに、その特定した停止結果データからラウンド回数の内容を確認する。その後、その確認したラウンド回数の内容を、メイン表示部43におけるラウンド表示部RSに出力する。その後、ステップS2214に進む。
ステップS2211にて、いずれの2R確変フラグも格納されていないと判定した場合には、ステップS2212及びステップS2213の処理を実行することなく、ステップS2214に進む。つまり、非明示2R確変大当たり結果を含めた2R確変大当たり結果となって開閉実行モードに移行する場合には、ラウンド表示部RSの表示を消去した状態で消灯待機時間が経過した後に、当該ラウンド表示部RSにおいて、低頻度入賞モードにおける大入賞口32aの開放回数に対応した数の表示が開始されるのに対して、特別外れ結果となって開閉実行モードに移行する場合には、初期設定の表示内容が維持される。また、高頻度入賞モードの開閉実行モードに移行する場合には、その開始に際して、高頻度入賞モードにおける大入賞口32aの開放回数に対応した記号の表示に切り換えられる。
ステップS2214では、オープニング用の待機時間が経過したか否かを判定する。オープニング用の待機時間が経過していない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。オープニング用の待機時間が経過している場合には、ステップS2215にて大入賞口開閉処理を実行する。大入賞口開閉処理の処理構成は、上記第1の実施の形態と同様である。
続くステップS2216では、第1ラウンドカウンタエリアRC1の値が「0」か否かを判定するとともに、ステップS2217にてエンディング用の待機時間が経過したか否かを判定する。第1ラウンドカウンタエリアRC1の値が「0」でない場合又はエンディング用の待機時間が経過していない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
一方、第1ラウンドカウンタエリアRC1の値が「0」であり、且つエンディング用の待機時間が経過している場合には、ステップS2218にて、開閉実行モード終了時の移行処理を実行する。当該ステップS2218の処理は、上記第1の実施の形態におけるステップS1315の処理と同様である。
続くステップS2219では、ラウンド表示部RSの表示を初期設定の表示内容に復帰させるための初期表示切換処理を実行する。具体的には、低頻度入賞モードにおける大入賞口32aの開放回数に対応した数である「2」の表示が既に行われている場合には、その表示を維持する。一方、当該表示が行われていない場合には、当該表示に切り換える。
続くステップS2220では、開閉実行モードの終了処理を実行する。当該ステップS2220の処理は、上記第1の実施の形態におけるステップS1317の処理と同様である。
ここで、上記第1の実施の形態における遊技状態移行処理(図26)では、開閉実行モードの終了に際してラウンド表示の終了処理を実行し、ラウンド表示部RSに表示されている内容を消去するようにしたが、本実施の形態では、かかる処理が実行されない。したがって、開閉実行モードが開始する場合にラウンド表示部RSに設定された表示内容は、当該開閉実行モードが終了したとしても維持される。そして、この状態は、大当たり当選に基づく開閉実行モードへの移行が発生する場合であって、ステップS2204のラウンド表示の変更用処理が実行されるまで維持される。
次に、特別外れ結果となる場合の様子及び大当たり結果となる場合の様子について、図40のタイムチャートを参照しながら説明する。なお、説明の便宜上、以下の説明では、15R確変大当たり結果及び通常大当たり結果を、15R表示となる大当たり結果と記載し、明示2R確変大当たり結果及び非明示2R確変大当たり結果を、2R表示となる大当たり結果と記載する。
図40(a)に示すように、ラウンド表示部RSにて、初期設定の表示内容として、低頻度入賞モードにおける大入賞口32aの開放回数に対応した数である「2」の表示が既に行われている状況において、t1のタイミングで、15R表示となる大当たり結果に基づく開閉実行モードが開始されることで、図40(b)に示すように、ラウンド表示部RSにおける表示は、15R表示となる大当たり結果に対応した表示である「F」に切り換えられる。
その後、t2のタイミングで、オープニング用の待機時間が経過するとともに、t3のタイミングで、今回の開閉実行モードが終了する。この場合、当該t3のタイミングで、ラウンド表示部RSにおける表示は、初期設定の表示内容である「2」に復帰される。
その後、t4のタイミングで、特別外れ結果に基づく開閉実行モードが開始される。この場合、ラウンド表示部RSでは既に初期設定の表示内容である「2」が表示されており、特別外れ結果に基づく開閉実行モードが開始される場合であっても当該表示が継続される。
その後、t5のタイミングで、オープニング用の待機時間が経過するとともに、t6のタイミングで、今回の開閉実行モードが終了する。この場合であっても、ラウンド表示部RSにおける初期設定の表示内容である「2」の表示は継続されている。
その後、t7のタイミングで、2R表示となる大当たり結果に基づく開閉実行モードが開始される。この場合、オープニング用の待機時間が計測されている状況において、図40(d)に示すように、ラウンド表示部RSにおける表示が一旦消去され、その消去された状況がt8のタイミングまで継続する。その後、当該t8のタイミングで、ラウンド表示部RSでは、図40(e)に示すように、2R表示となる大当たり結果に対応した表示(初期設定の表示内容と同一)である「2」の表示が開始される。
その後、t9のタイミングで、オープニング用の待機時間が経過するとともに、t10のタイミングで、今回の開閉実行モードが終了する。この場合であっても、ラウンド表示部RSにおける上記2R表示となる大当たり結果に対応した表示は継続されている。
以上詳述した本実施の形態によれば、ラウンド表示部RSにおける初期設定の表示内容が、非明示2R確変大当たり結果である場合及び特別外れ結果である場合において大入賞口32aが開放される回数である「2」の数字となっている。つまり、当否抽選の抽選結果が大当たり当選となったことに基づく可変入賞装置32の開閉が行われていない状況におけるラウンド表示部RSの表示状態が「2」の数字が表示された状態に維持される。したがって、特別外れ結果となったことに基づいて開閉実行モードが実行される場合には、ラウンド表示部RSにて「2」の数字が表示されることとなる。これにより、遊技者がラウンド表示部RSを見たとしても、低頻度入賞モードに係る開閉実行モードの実行が、非明示2R確変大当たり結果となったことに対応したものか、又は特別外れ結果となったことに対応したものかを判断しづらくさせることが可能となる。
特に、特別外れ結果となったことに基づいて開閉実行モードが実行される場合には、そのタイミングがいずれのタイミングであっても、ラウンド表示部RSにおいて、非明示2R確変大当たり結果である場合及び特別外れ結果である場合において大入賞口32aが開放される回数である「2」の数字が表示されることとなる。
その一方、非明示2R確変大当たり結果となった場合には、ラウンド表示部RSが一旦消灯された後に、上記「2」の数字を含んだ結果表示が表示された状態となる。したがって、上記のように低頻度入賞モードに係る開閉実行モードの実行が、非明示2R確変大当たり結果となったことに対応したものか、又は特別外れ結果となったことに対応したものかを遊技者に判断しづらくさせつつ、遊技ホールの管理者にとっては判断可能なものとすることが可能となる。
また、本構成によれば、上記第2の実施の形態と異なり、特別外れ結果となった場合におけるラウンド表示部RSの結果表示の情報を主制御装置81のROM203に予め記憶しておく必要はなく、ROM203の記憶容量の削減を図りつつ、上記効果を奏することができる。
また、パチンコ機10への電力供給が開始され、主制御装置81のMPU202においてラウンド表示部RSに対する表示制御が可能となった場合に、ラウンド表示部RSでは非明示2R確変大当たり結果である場合及び特別外れ結果である場合において大入賞口32aが開放される回数である「2」の数字の表示が開始されることとなる。これにより、特別外れ結果となったことに基づいて開閉実行モードが実行される場合には、そのタイミングがいずれのタイミングであっても、ラウンド表示部RSにおいて、非明示2R確変大当たり結果である場合及び特別外れ結果である場合において大入賞口32aが開放される回数である「2」の数字が表示されることとなる。
なお、本実施の形態において、初期設定の表示内容は「2」に限定されることはなく、「2.」などといったように、少なくとも低頻度入賞モードにおける大入賞口32aの開放回数に対応した数の情報を識別可能な状態で含む記号であればよい。
また、本実施の形態において、非明示2R確変大当たり結果となる遊技回又は特別外れ結果となる遊技回では、結果表示部に、その後に大入賞口32aが開放される回数である「2」の数字を含んだ記号が表示される構成としてもよい。
<第5の実施の形態>
本実施の形態では、メイン表示部241の構成が上記第1の実施の形態と異なっており、図41(a)に示すように、ラウンド表示部242と、結果表示部243と、を備えている。これらラウンド表示部242と結果表示部243とは所定間隔だけ離間された状態で設けられている。このうち、結果表示部243には、第1結果表示部244及び第2結果表示部245が設けられており、これら第1結果表示部244及び第2結果表示部245は、上記第1の実施の形態における第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSと同様に、所定の記号を表示可能なように、複数(具体的には8個)の表示用セグメントが並設されてなる。
一方、ラウンド表示部242は、上記第1の実施の形態におけるラウンド表示部RSや、上記第1結果表示部244及び第2結果表示部245と異なり、4個の同一形状(又は略同一形状)及び同一の大きさ(又は略同一の大きさ)の発光部246〜249が、等間隔で並設されている。なお、各発光部246〜249は円形状となるように形成されているが、これに限定されることはない。
4個の発光部246〜249は、ラウンド表示部242の外縁を規定する囲み部250の範囲内において斜めに並設されている。具体的には、多開閉用発光部246が相対的に右上となり、少開閉用発光部249が相対的に左下となり、第1ダミー発光部247及び第2ダミー発光部248がそれらの間において全体として右上がりの傾斜となるように各発光部246〜249が並設されている。換言すれば、斜め方向において、第1ダミー発光部247及び第2ダミー発光部248を間に挟むようにして、多開閉用発光部246と少開閉用発光部249とが配置されている。
各発光部246〜249のうち、最も上部に配置されている多開閉用発光部246は、大当たり結果となったことに基づいて高頻度入賞モードの開閉実行モードに移行する場合及び移行している場合にその旨を報知する上で点灯される。つまり、大当たり結果となったことに基づいて高頻度入賞モードの開閉実行モードに移行すること及び移行していることを報知する機能を有している。
また、最も下部に配置されている少開閉用発光部249は、非明示2R確変大当たり結果といった大当たり結果となったことに基づいて低頻度入賞モードの開閉実行モードに移行する場合及び移行している場合にその旨を報知する上で点灯される。つまり、大当たり結果となったことに基づいて低頻度入賞モードの開閉実行モードに移行すること及び移行していることを報知する機能を有している。
一方、多開閉用発光部246及び少開閉用発光部249の間に配置されている第1ダミー発光部247及び第2ダミー発光部248は、遊技状態を報知する機能を有しておらず、ラウンド表示の内容を遊技者にとって明確には認識しづらくするための機能を有している。つまり、第1ダミー発光部247及び第2ダミー発光部248は、ダミー表示部としての機能を有している。
ラウンド表示部242においては、多開閉用発光部246が大当たり結果となったことに基づく高頻度入賞モードであることを報知する多開閉用表示部であることを示唆するための多開閉用示唆部(具体的には「15R」)が設けられている。多開閉用示唆部は印刷によりラウンド表示部242に付されている。多開閉用示唆部は、上記囲み部250の範囲内において多開閉用発光部246の下方であって、第1ダミー発光部247の横方に配置されている。
また、ラウンド表示部242においては、少開閉用発光部249が大当たり結果となったことに基づく低頻度入賞モードであることを報知する少開閉用表示部であることを示唆するための少開閉用示唆部(具体的には「2R」)が設けられている。少開閉用示唆部は印刷によりラウンド表示部242に付されている。少開閉用示唆部は、上記囲み部250の範囲内において第2ダミー発光部248の下方であって、少開閉用発光部249の横方に配置されている。
上記のように多開閉用示唆部が多開閉用表示部である多開閉用発光部246の下方であってダミー表示部である第1ダミー発光部247の横方に配置されているのに対して、少開閉用示唆部がダミー表示部である第2ダミー発光部248の下方であって少開閉用表示部である少開閉用発光部249の横方に配置されていることにより、遊技ホールの管理者等にとっては多開閉用表示部及び少開閉用表示部が複数の発光部246〜249のいずれであるかを把握可能としながら、遊技者に対しては、多開閉用表示部がダミー表示部としての第1ダミー発光部247であると誤認させたり、少開閉用表示部がダミー表示部としての第2ダミー発光部248であると誤認させたりすることが可能となる。
上記ラウンド表示部242の各発光部246〜249は、第1結果表示部244及び第2結果表示部245と同様に、主制御装置81により直接発光制御される。この場合に、当該発光制御の内容は、主制御装置81のROM203に停止結果データとして記憶されており、これら停止結果データは停止結果テーブルとして大当たり種別カウンタC2の値や大当たり乱数カウンタC1の値と対応付けられている。
以下に、上記停止結果データについて図41(b)〜(d)を参照して説明する。図41(b)は通常大当たり用の停止結果テーブルを説明するための説明図、図41(c)は非明示2R確変用の停止結果テーブルを説明するための説明図、図41(d)は特別外れ用の停止結果テーブルを説明するための説明図である。
なお、15R確変大当たり用の停止結果データにおいては、特有の結果表示の内容が設定されているものの、ラウンド表示の内容は通常大当たり用の停止結果データのものと共通している。また、明示2R確変用の停止結果データにおいては、特有の結果表示の内容が設定されているものの、ラウンド表示の内容は非明示2R確変用の停止結果データのものと共通している。また、図41(b)〜(d)の各停止結果テーブルにおけるラウンド表示の欄の「1」は上から1番目の発光部である多開閉用発光部246を示し、ラウンド表示の欄の「2」は上から2番目の発光部である第1ダミー発光部247を示し、ラウンド表示の欄の「3」は上から3番目の発光部である第2ダミー発光部248を示し、ラウンド表示の欄の「4」は上から4番目の発光部である少開閉用発光部249を示す。
図41(b)に示すように、通常大当たり結果となる場合における停止結果データとしては、データA、データB、データC、データDの4種類が設定されている。これらデータA、データB、データC、データDには、ラウンド表示部242における発光対象の発光部246〜249の種類と、第1結果表示部244又は第2結果表示部245における停止結果の内容とが一対となって設定されている。
通常大当たり用の停止結果テーブルには、通常大当たり結果に対応した大当たり種別カウンタC2の値として設定されている「0〜9」のうち、それぞれ異なる数値範囲に対してそれぞれデータA〜データDの停止結果データが設定されている。この場合に、データA〜データDのいずれにおいても、ラウンド表示部242における発光対象の発光部246〜249には、多開閉用発光部246が含まれている。これにより、遊技ホールの管理者は、当該多開閉用発光部246に注目することで高頻度入賞モードに係る開閉実行モードの実行が、通常大当たり結果(又は15R確変大当たり結果)となったことに対応したものであると確認することができる。但し、データB〜データDにおいては、ダミー表示部としての第1ダミー発光部247や第2ダミー発光部248が発光対象として含まれている。
図41(c)に示すように、非明示2R確変大当たり結果となる場合における停止結果データとしては、データE、データF、データG、データHの4種類が設定されている。これらデータE、データF、データG、データHには、ラウンド表示部242における発光対象の発光部246〜249の種類と、第1結果表示部244又は第2結果表示部245における停止結果の内容とが一対となって設定されている。
非明示2R確変用の停止結果テーブルには、非明示2R確変大当たり結果に対応した大当たり種別カウンタC2の値として設定されている「10〜14」のうち、それぞれ異なる数値範囲に対してそれぞれデータE〜データHの停止結果データが設定されている。この場合に、データE〜データHのいずれにおいても、ラウンド表示部242における発光対象の発光部246〜249には、少開閉用発光部249が含まれている。これにより、遊技ホールの管理者は、当該少開閉用発光部249に注目することで低頻度入賞モードに係る開閉実行モードの実行が、非明示2R確変大当たり結果(又は明示2R確変大当たり結果)となったことに対応したものであると確認することができる。但し、データE〜データGにおいては、ダミー表示部としての第1ダミー発光部247や第2ダミー発光部248が発光対象として含まれている。
図41(d)に示すように、特別外れ結果となる場合における停止結果データとしては、データI、データJ、データKの3種類が設定されている。これらデータI、データJ、データKには、ラウンド表示部242における発光対象の発光部246〜249の種類と、第1結果表示部244又は第2結果表示部245における停止結果の内容とが一対となって設定されている。
特別外れ用の停止結果テーブルには、特別外れ結果に対応した大当たり乱数カウンタC1の値として設定されている「57,257,557」のうち、それぞれ異なる数値に対してそれぞれデータI〜データKの停止結果データが設定されている。この場合に、データI〜データKのいずれにおいても、ラウンド表示部242における発光対象の発光部246〜249には、多開閉用発光部246及び少開閉用発光部249が含まれておらず、含まれているのはダミー表示部としての第1ダミー発光部247又は第2ダミー発光部248のみとなっている。なお、特別外れ用の停止結果テーブルにおいては、結果表示の内容が、低頻度入賞モードにおける大入賞口32aの開放回数に対応した数の記号である「2」となっている。
上記のように設定されているラウンド表示の内容は、上記第1の実施の形態と同様に、開閉実行モードが開始される場合に、ラウンド表示部242の各発光部246〜249に対して設定される。この場合に、ラウンド表示部242にダミー表示部が設けられていることにより、特別外れ結果となったことに基づく開閉実行モードにおいてもラウンド表示部242にて所定の表示が行われ、遊技者にとって特別外れ結果が発生したことと非明示2R確変大当たり結果が発生したこととを区別しづらくすることが可能となる。
特に、上記のとおり、ラウンド表示部242における多開閉用示唆部及び少開閉用示唆部の配置位置が、多開閉用表示部がダミー表示部としての第1ダミー発光部247であると誤認させたり、少開閉用表示部がダミー表示部としての第2ダミー発光部248であると誤認させたりすることが可能となるように設定されていることにより、この点からも、遊技者にとって特別外れ結果が発生したことと非明示2R確変大当たり結果が発生したこととを区別しづらくすることが可能となる。
また、非明示2R確変大当たり結果となったことに基づく開閉実行モードにおいてもダミー表示部としての第1ダミー発光部247や第2ダミー発光部248が発光されるように制御されるため、特別外れ結果となったことに基づく開閉実行モードにおけるラウンド表示部242の表示内容と、非明示2R確変大当たり結果となったことに基づく開閉実行モードにおけるラウンド表示部242の表示内容とを一部共通させることができる。この点からも、遊技者にとって特別外れ結果が発生したことと非明示2R確変大当たり結果が発生したこととを区別しづらくすることが可能となる。
<他の実施の形態>
なお、上述した各実施の形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施してもよい。
(1)上記第1の実施の形態では、特別外れ結果となったことに基づいて開閉実行モードが実行される場合には、ラウンド表示部RSではなく、結果表示部(第1結果表示部AS又は第2結果表示部BS)にて、低頻度入賞モードに係る開閉実行モードで大入賞口32aが開放される回数に対応した記号を含む情報(具体的には、「2」の数字を含む情報)を表示する構成としたが、これを変更してもよい。例えば、メイン表示部43における表示状態が、結果表示部に表示される情報が非明示2R確変大当たり結果の場合と同一となり且つラウンド表示部RSに表示される情報が非明示2確変大当たり結果の場合と同一となる表示状態にならないことを条件として、低頻度入賞モードに係る開閉実行モードで大入賞口32aが開放される回数に対応した記号を含む情報がラウンド表示部RSにおいて表示される構成としてもよい。但し、遊技ホールの管理者が、低頻度入賞モードに係る開閉実行モードが非明示2R確変大当たり結果となったことに基づくものか否かを良好に判断できるようにするという観点からは、上記第1の実施の形態などのように、ラウンド表示部RSにおける表示の態様を特別外れ結果の場合と非明示2R確変大当たり結果の場合とで異ならせることが好ましい。
(2)上記第1の実施の形態では、特別外れ結果となった場合であってもラウンド表示部RSにおいて何らかの情報が表示され得る構成としたが、これに代えて、特別外れ結果となった場合を含めて当否抽選の抽選結果が外れ結果であった場合には、ラウンド表示部RSの表示状態が外れ用表示状態に維持される構成としてもよい。当該外れ用表示状態について具体的には、ラウンド表示部RSが消灯された状態に維持される構成としてもよい。これにより、遊技ホールの管理者にとっては、低頻度入賞モードに係る開閉実行モードが実行された場合に、それが非明示2R確変大当たり結果に対応したものか否かの判断を良好に行うことが可能となる。
(3)上記第1の実施の形態では、低頻度入賞モードに係る開閉実行モードで大入賞口32aが開放される回数に対応した記号を含む情報として「2」の数字を含む情報が表示される構成としたが、これを変更してもよい。例えば、低頻度入賞モードに係る開閉実行モードで大入賞口32aが開放される回数に対応した記号が「L」などの所定の文字を含む情報として設定された構成としてもよい。また、低頻度入賞モードに係る開閉実行モードで大入賞口32aが開放される回数に対応した記号が「−」などのようにアルファベットや数字とは異なる記号を含む情報として設定された構成としてもよい。但し、低頻度入賞モードに係る開閉実行モードの実行が、非明示2R確変大当たり結果に対応したものか又は特別外れ結果に対応したものかを遊技者が判断しづらいようにするという点では、大入賞口32aが開放される回数(すなわち、可変入賞装置32の開閉回数)を直接的に示す数字を含む情報として設定されていることが好ましい。なお、本構成は、上記第1の実施の形態だけでなく、上記第2の実施の形態といった他の実施の形態に対して適用してもよい。
(4)上記第1の実施の形態では、低頻度入賞モードに係る開閉実行モードでは、可変入賞装置32への遊技球の入賞が実質的に発生しない構成としたが、これに代えて、可変入賞装置32への遊技球の入賞が実質的に発生し得る構成としてもよい。但し、遊技球の出球率に対する影響を抑えつつ、特別外れ結果となったことに基づく可変入賞装置32の開閉が実行されるようにするという点においては、上記第1の実施の形態のように、低頻度入賞モードでは、可変入賞装置32への遊技球の入賞が実質的に発生しない構成とすることが好ましい。なお、本構成を、上記第1の実施の形態だけでなく、上記第2の実施の形態といった他の実施の形態に対して適用してもよい。
(5)上記第1の実施の形態では、非明示2R確変大当たり結果となったことに対応した開閉実行モードと、特別外れ結果となったことに対応した開閉実行モードとで、同一の態様である低頻度入賞モードに係る開閉実行モードが実行される構成としたが、これに限定されず、略同一(又は同様)の態様で開閉実行モードが発生する構成としてもよい。
例えば、両者の開閉実行モードで、1回の大入賞口32aの開放制限期間が異なる構成としてもよい。具体的には、前者の開閉実行モードにおける開放制限期間を0.20secとするとともに、後者の開閉実行モードにおける開放制限期間を0.19secとする構成としてもよい。また、例えば、両者の開閉実行モードで、1回の大入賞口32aの開放制限個数が異なる構成としてもよい。具体的には、前者の開閉実行モードにおける開放制限個数を10個とするとともに、後者の開閉実行モードにおける開放制限個数を6個とする構成としてもよい。なお、本構成を、上記第1の実施の形態だけでなく、上記第2の実施の形態といった他の実施の形態に対して適用してもよい。
(6)上記第1の実施の形態では、メイン表示部43の結果表示部(第1結果表示部AS又は第2結果表示部BS)において各遊技回の結果の情報が表示される期間である結果表示用期間は、メイン表示部43のラウンド表示部RSにおいて開閉実行モードの実行に際して可変入賞装置32が開閉される回数の情報が表示される期間である回数表示用期間の全体を含む構成としたが、これに限定されない。例えば、結果表示部における各遊技回の結果の情報が次の遊技回の開始まで継続されないようにする、又はラウンド表示部RSにおける回数の情報が表示される期間を次回の開閉実行モードが開始されるまで継続するようにすることで、結果表示用期間と回数表示用期間とが相互に一部のみ重複する構成としてもよい。また、結果表示用期間及び回数表示用期間の計測の開始タイミングや終了タイミングを上記第1の実施の形態とは異なるものとすることで、結果表示用期間と回数表示用期間とが重複していない構成としてもよい。
但し、結果表示部における表示とラウンド表示部RSにおける表示とを遊技者に同時に視認させるという点においては、両期間の少なくとも一部を重複させることが好ましい。また、大当たり結果となったことに基づく開閉実行モードでの可変入賞装置32が開閉される回数を遊技ホールの管理者に対して良好に報知するという点においては、結果表示部における絵柄の変動表示の終了以降(図柄表示装置41における図柄の変動表示の最終停止表示以降)であって、最初に大入賞口32aが開放状態となるよりも前に、ラウンド表示部RSにおける表示が開始されることが好ましい。
なお、本構成を、上記第1の実施の形態だけでなく、上記第2の実施の形態といった他の実施の形態に対して適用してもよい。
(7)メイン表示部43において、ラウンド表示部RS、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSがこの順序で横方向に並設されている構成に限定されることはなく、ラウンド表示部RS、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSがこの順序で縦方向に並設されている構成としてもよく、ラウンド表示部RS、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSがこの順序で斜め方向に並設されている構成としてもよい。つまり、ラウンド表示部RS、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSの視認を遊技ホールの管理者に良好に行わせつつ、可変入賞装置32の開閉が、非明示2R確変大当たり結果となったことに対応したものか、又は特別外れ結果となったことに対応したものかを遊技者にとって判断しづらくさせる上で、ラウンド表示部RS、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSをこの順序で所定方向に並設するとともに、ラウンド表示部RSに対する位置を第1結果表示部ASの方が第2結果表示部BSよりも近い位置となるようにする構成においては、各表示部RS,AS,BSの並設方向は任意である。
なお、本構成を、上記第1の実施の形態だけでなく、上記第2の実施の形態といった他の実施の形態に対して適用してもよい。
(8)メイン表示部43において、第1結果表示部ASとラウンド表示部RSとを横方向に並設するとともに、第1結果表示部ASと第2結果表示部BSとを縦方向に並設してもよく、第1結果表示部ASとラウンド表示部RSとを縦方向に並設するとともに、第1結果表示部ASと第2結果表示部BSとを横方向に並設してもよい。
また、第1結果表示部ASとラウンド表示部RSとが並設されているとともに、第2結果表示部BSとラウンド表示部RSとが並設されている構成としてもよい。但し、可変入賞装置32の開閉が、非明示2R確変大当たり結果となったことに対応したものか、又は特別外れ結果となったことに対応したものかの判断を遊技者がする上で、第2結果表示部BSよりも第1結果表示部ASが注目される構成においては、ラウンド表示部RSに対する位置が第1結果表示部ASの方が第2結果表示部BSよりも近い位置となるように各表示部RS,AS,BSを配置する構成とすることが好ましい。
なお、上記各構成を、上記第1の実施の形態だけでなく、上記第2の実施の形態といった他の実施の形態に対して適用してもよい。
(9)メイン表示部43において、ラウンド表示部RSと第1結果表示部ASとが並設されている構成に限定されることはなく、ラウンド表示部RSと第1結果表示部ASとが所定の距離だけ離れた位置に配置されている構成としてもよい。但し、可変入賞装置32の開閉が、非明示2R確変大当たり結果となったことに対応したものか、又は特別外れ結果となったことに対応したものかの判断を遊技者がする上で、第2結果表示部BSよりも第1結果表示部ASが注目される構成においては、ラウンド表示部RSに対する位置が第1結果表示部ASの方が第2結果表示部BSよりも近い位置となるように各表示部RS,AS,BSを配置する構成とすることが好ましい。
なお、本構成を、上記第1の実施の形態だけでなく、上記第2の実施の形態といった他の実施の形態に対して適用してもよい。
(10)メイン表示部43において、非明示2R確変大当たり結果である場合の結果表示及び特別外れ結果である場合の結果表示の両方が表示され得る第1結果表示部ASが、ラウンド表示部RSと並設されている構成に限定されることはなく、これら第1結果表示部ASとラウンド表示部RSとの間に第2結果結果表示部BSが配置されていることで、第1結果表示部ASとラウンド表示部RSとが並設されていない構成としてもよい。また、例えば、ラウンド表示部RSを遊技領域の上部に配置し、第1結果表示部ASを遊技領域の下部に配置する構成としてもよい。但し、可変入賞装置32の開閉が、非明示2R確変大当たり結果となったことに対応したものか、又は特別外れ結果となったことに対応したものかを遊技者に判断しづらくさせる上では、第1結果表示部ASとラウンド表示部RSとを並設することが好ましい。
また、第1結果表示部ASとラウンド表示部RSとが互いに共通の構成を有する表示部からなる構成に代えて、第1結果表示部ASとラウンド表示部RSとで異なる構成を有する表示部を用いてもよい。例えば、第1結果表示部ASとしてセグメント表示部を用い、ラウンド表示部RSとして液晶表示部を用いるようにしてもよい。但し、可変入賞装置32の開閉が、非明示2R確変大当たり結果となったことに対応したものか、又は特別外れ結果となったことに対応したものかを遊技者に判断しづらくさせる上では、第1結果表示部ASとラウンド表示部RSとが互いに共通の構成を有する表示部からなる構成とすることが好ましい。
なお、上記各構成を、上記第1の実施の形態だけでなく、上記第2の実施の形態といった他の実施の形態に対して適用してもよい。
(11)上記第1の実施の形態において、非明示2R確変大当たり結果である場合に結果表示部にて表示される結果表示を、当該非明示2R確変大当たり結果となったことに基づく開閉実行モードにおいて大入賞口32aが開放される回数の値に対応した記号である「2」の数字が表示されうる構成としてもよい。但し、非明示2R確変大当たり結果である場合の結果表示と特別外れ結果である場合の結果表示とを異ならせるために、非明示2R確変大当たり結果である場合の結果表示の態様を、特別外れ結果である場合の結果表示に対して、色を相違させたり、その他の記号を付加したりすることにより、特別外れ結果である場合の結果表示とは異ならせる必要がある。本構成によれば、低頻度入賞モードに係る開閉実行モードが実行された場合に、それが非明示2R確変大当たり結果に対応したものか又は特別外れ結果に対応したものか遊技者にとって判断しづらくすることが可能となる。
(12)上記第1の実施の形態において、ラウンド表示部RSがラウンド表示を行う場所であることを示唆するための記号、第1結果表示部ASが上作動口33への入賞に基づく抽選の結果の表示を行う場所であることを示唆するための記号、第2結果表示部BSが下作動口34への入賞に基づく抽選の結果の表示を行う場所であることを示唆するための記号が、メイン表示部43に表示されていることは必須ではなく、これら示唆するための記号が不具備であってもよい。なお、本構成を、上記第1の実施の形態だけでなく、上記第2の実施の形態といった他の実施の形態に対して適用してもよい。
(13)上記第2の実施の形態において特別外れ結果となる場合の結果表示では、大入賞口32aが開放される回数の値に対応した記号である「2」の数字が表示される構成としたが、「−」といった他の記号が表示される構成としてもよい。この場合であっても、特別外れ結果となる場合の結果表示では、ラウンド表示部RSにおいて、特別外れ結果となったことに基づき大入賞口32aが開放される回数の値に対応した記号である「2」の数字が表示されるため、当該ラウンド表示部RSを見た遊技者は、大入賞口32aの開閉が2回発生した場合に、それが非明示2R確変大当たり結果に対応したものか又は特別外れ結果に対応したものか判断しづらくなる。
(14)上記第2の実施の形態において、ラウンド表示部RSと結果表示部とのそれぞれを、複数色の光を照射可能な単一の発光部(例えば、LED)により構成し、非明示2R確変大当たり結果に対応したラウンド表示部RS及び結果表示部(例えば、第1結果表示部AS)における表示色の態様と、特別外れ結果に対応したラウンド表示部RS及び結果表示部(例えば、第1結果表示部AS)における表示色の態様とを逆に設定してもよい。また、当該構成に代えて、特別外れ結果におけるラウンド表示部RSでは、非明示2R確変大当たり結果における結果表示部と略同一の表示色を設定し、特別外れ結果における結果表示部では、非明示2R確変大当たり結果におけるラウンド表示部RSと略同一の表示色を設定する構成としてもよい。これらの場合であっても、大入賞口32aの開閉が2回発生した場合に、それが非明示2R確変大当たり結果に対応したものか又は特別外れ結果に対応したものか遊技者にとって判断しづらくさせつつ、遊技ホールの管理者にとって判断可能なものとすることができる。
(15)上記第3の実施の形態において、非明示2R確変大当たり結果となる場合及び特別外れ結果となる場合に、可変入賞装置32の開閉が実行されない構成としてもよい。但し、非明示2R確変大当たり結果になる場合及び特別外れ結果になる場合のいずれにおいても図柄表示装置41にて共通の変動表示態様で図柄の変動表示が行われる構成とする。これにより、図柄表示装置41にて上記共通の変動表示態様で図柄の変動表示が行われた場合には、それが非明示2R確変大当たり結果となることに基づくものか、又は特別外れ結果となることに基づくものか、遊技者にとって判断しづらくすることが可能となる。本構成において、特別表示部を設け、非明示2R確変大当たり結果となる場合には当該特別表示部にて非明示2R情報が表示されるようにするとともに、特別外れ結果となる場合を含めて当該非明示2R確変大当たり結果に対応した遊技回が終了した後であっても非明示2R情報の表示が継続されるようにし、さらには非明示2R確変大当たり結果となる場合には切換時状態として特別表示部を一旦非表示の状態などとする構成としてもよい。この場合、図柄表示装置41にて上記共通の変動表示態様で図柄の変動表示が行われた場合には、それが非明示2R確変大当たり結果に係るものか又は特別外れ結果に係るものかを遊技者に判断しづらくさせることが可能であるとともに、遊技ホールの管理者にとって判断可能なものとすることが可能となる。
なお、本構成において、特別表示部はラウンド表示部RSであってもよく、他の表示部であってもよい。また、図柄表示装置41に代えて、遊技球の入球に関与しない可動部材において上記共通の変動表示態様に代えて、共通の所定動作が実行される構成としてもよい。
(16)上記第4の実施の形態において、非明示2R確変大当たり結果となる場合及び特別外れ結果となる場合に、可変入賞装置32の開閉が実行されない構成としてもよい。但し、非明示2R確変大当たり結果になる場合及び特別外れ結果になる場合のいずれにおいても図柄表示装置41にて共通の変動表示態様で図柄の変動表示が行われる構成とする。これにより、図柄表示装置41にて上記共通の変動表示態様で図柄の変動表示が行われた場合には、それが非明示2R確変大当たり結果となることに基づくものか、又は特別外れ結果となることに基づくものか、遊技者にとって判断しづらくすることが可能となる。本構成において、特別表示部を設け、当該特別表示部の初期設定の表示として非明示2R情報を設定することで、特別外れ結果となる場合を含めて、大当たり結果となる遊技回以外においては上記非明示2R情報が表示された状態が維持されるようにする。さらには非明示2R確変大当たり結果となる場合には切換時状態として特別表示部を一旦非表示の状態などとする構成としてもよい。この場合、図柄表示装置41にて上記共通の変動表示態様で図柄の変動表示が行われた場合には、それが非明示2R確変大当たり結果に係るものか又は特別外れ結果に係るものかを遊技者に判断しづらくさせることが可能であるとともに、遊技ホールの管理者にとって判断可能なものとすることが可能となる。
なお、本構成において、特別表示部はラウンド表示部RSであってもよく、他の表示部であってもよい。また、図柄表示装置41に代えて、遊技球の入球に関与しない可動部材において上記共通の変動表示態様に代えて、共通の所定動作が実行される構成としてもよい。
(17)上記第3の実施の形態又は上記第4の実施の形態では、切換時状態として、ラウンド表示部RSを一旦消灯させる構成としたが、これに代えて、ラウンド表示部RSには、それまで表示されていた記号とは異なる記号を表示した後に、大入賞口32aが開放される回数である「2」の数字を含んだ記号が表示される構成としてもよい。
(18)上記第3の実施の形態においてラウンド表示部RSを複数のセグメントから構成するのではなく、記号の表示は不可であるが、複数の色を表示可能な発光部(例えば、LED)により構成してもよい。この場合、発光部を複数の色を表示可能な構成とし、大当たり結果に基づく開閉実行モードにおける大入賞口32aの開放回数に応じて表示色を設定する。本構成であっても、大当たり結果に基づく開閉実行モードの終了後においてもその開閉実行モードに際して設定された表示色が維持される構成とするとともに、大当たり結果に基づく開閉実行モードが開始される場合には、発光部を消灯させるなどするとよい。これにより、低頻度入賞モードに係る開閉実行モードの実行が、非明示2R確変大当たり結果となったことに対応したものか、又は特別外れ結果となったことに対応したものかを遊技者にとって判断しづらくさせつつ、遊技ホールの管理者にとって判断可能なものとすることができる。
また、上記第4の実施の形態においてラウンド表示部RSを複数のセグメントから構成するのではなく、記号の表示は不可であるが、複数の色を表示可能な発光部(例えば、LED)により構成してもよい。この場合、発光部を複数の色を表示可能な構成とし、大当たり結果に基づく開閉実行モードにおける大入賞口32aの開放回数に応じて表示色を設定する。本構成であっても、非明示2R確変大当たり結果に基づく開閉実行モードにおける表示色を初期設定の表示色として設定するとともに、非明示2R確変大当たり結果に基づく開閉実行モードが開始される場合には、発光部を消灯させるなどするとよい。これにより、低頻度入賞モードに係る開閉実行モードの実行が、非明示2R確変大当たり結果となったことに対応したものか、又は特別外れ結果となったことに対応したものかを遊技者にとって判断しづらくさせつつ、遊技ホールの管理者にとって判断可能なものとすることができる。
(19)上記第4の実施の形態において、ラウンド表示部RSにおける初期設定の表示内容は、非明示2R確変大当たり結果となった場合及び特別外れ結果となった場合に大入賞口32aが開放される回数である「2」の数字を含んだ記号であればよく、それが非明示2R確変大当たり結果となった場合にラウンド表示部RSに表示される記号と同一である必要はない。
(20)上記第4の実施の形態において、ラウンド表示部RSにおける初期設定の表示内容は、パチンコ機10への電力供給が開始された場合に設定される必要はなく、その後に非明示2R確変大当たり結果となったことに基づく開閉実行モードが実行されることで、初期設定の表示内容として設定され、大当たり結果となったことに基づく開閉実行モードが実行されていない状況においては当該初期設定の表示内容がラウンド表示部RSにて表示される構成としてもよい。
(21)上記第5の実施の形態では、ラウンド表示部242には、ダミー表示部として第1ダミー発光部247及び第2ダミー発光部248の2個が設けられていたが、これに限定されることはなく、ダミー表示部が1個のみ設けられた構成としてもよい。この場合、多開閉用発光部246及び少開閉用発光部249が1個のダミー表示部を挟むようにしてそれらを斜め方向に並べて配置した構成においては、1個のダミー表示部の上方又は下方の一方に多開閉用示唆部を設けるとともに、他方に少開閉用示唆部を設けるとよい。
(22)上記第5の実施の形態では、多開閉用示唆部を多開閉用発光部246の下方であって第1ダミー発光部247の横方に配置するとともに、少開閉用示唆部を第2ダミー発光部248の下方であって少開閉用発光部249の横方に配置したが、これに代えて、多開閉用示唆部を多開閉用発光部246の横方であって第1ダミー発光部247の上方に配置するとともに、少開閉用示唆部を第2ダミー発光部248の横方であって少開閉用発光部249の上方に配置してもよい。この場合であっても、上記第5の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(23)上記第5の実施の形態において、多開閉用示唆部を多開閉用発光部246及び第1ダミー発光部247の両方に対して等距離の位置に配置するとともに、少開閉用示唆部を第2ダミー発光部248及び少開閉用発光部249の両方に対して等距離の位置に配置してもよい。
(24)上記各実施の形態において、作動口が1種類のみ設けられた構成としてもよい。また、上作動口33及び下作動口34の両方が設けられた構成において、いずれの作動口33,34に遊技球が入賞したとしても、同一の保留エリアに保留情報が格納され、先に格納された保留情報に対して順次当否抽選が行われる構成としてもよい。本構成においては、メイン表示部43には、1種類の結果表示部のみを設ける構成とする。当該構成であっても、当該1種類の結果表示部をラウンド表示部RSと並設することが好ましく、さらには当該1種類の結果表示部及びラウンド表示部RSとして同一の表示部を用いることが好ましい。
(25)メイン表示部43,241及び役物用表示部44を設ける位置は上記各実施の形態における位置に限定されることはなく任意であり、例えば、センターフレーム42に配置してもよい。また、上記各実施の形態においてメイン表示部43,241に表示されていた情報や役物用表示部44に表示されていた情報を、図柄表示装置41にて表示する構成としてもよい。
(26)上記各実施の形態において、非明示2R確変大当たり結果となったことに基づいて大入賞口32aが開放される回数は2回に限定されることはなく、特別外れ結果となったことに基づいて大入賞口32aが開放される回数と同一であれば任意である。また、その他、明示2R確変大当たり結果となったことに基づいて大入賞口32aが開放される回数や、15R特別大当たり結果及び通常大当たり結果となったことに基づいて大入賞口32aが開放される回数も任意である。
また、特別外れ結果に対応した遊技回や非明示2R確変大当たり結果に対応した遊技回において、リーチ表示が発生することは必須の構成ではなく、リーチ表示が発生しない構成としてもよい。
また、特別外れ結果に対応した開閉実行モード及び非明示2R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードにおいて開閉される可変入賞装置と、15R確変大当たり結果に対応した開閉実行モード及び通常大当たり結果に対応した開閉実行モードにおいて開閉される可変入賞装置とを個別に設ける構成としてもよい。
また、上作動口33への遊技球の入賞に係る当否抽選において特別外れ結果となる確率と、下作動口34への遊技球の入賞に係る当否抽選において特別外れ結果となる確率とを異ならせてもよい。
また、当否抽選モードが高確率モードである場合と低確率モードである場合とで、当否抽選で大当たり当選となった場合に振り分けられる大当たり結果の種別を異ならせてもよい。
(27)上記各実施の形態において、外部出力端子板99には、大当たり信号出力端子99aと、大当たり及び特別外れ信号出力端子99bとのうち、いずれか一方のみ設けられた構成としてもよい。また、上記出力端子99a,99bに代えて又は加えて、特別外れ結果となる場合に特別外れ信号を出力するための特別外れ信号出力端子が設けられた構成としてもよい。また、このように特別外れ信号出力端子が設けられた構成においては、非明示2R確変大当たり結果となる場合に非明示2R確変大当たり信号を出力するための出力端子を設けてもよい。この場合、遊技ホールにおいてパチンコ機10に並設された表示装置にて、特別外れ結果や非明示2R確変大当たり結果に対応した表示演出を行う構成としてもよい。
(28)上記各実施の形態では、主制御装置81における大当たり乱数カウンタC1を用いた当否抽選において、抽選用に取得された大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選とならない値のうちの所定値となった場合に特別外れ結果となる構成としたが、これに限定されることはない。例えば、特別外れ結果とするか否かの抽選を行うための特別外れ発生抽選手段として、特別外れ抽選用カウンタと特別外れ抽選用テーブルとを設け、当否抽選用に所得された大当たり乱数カウンタC1の値が大当たり当選とならない値であると判定された場合に取得された特別外れ抽選用カウンタの値が特別外れ抽選用テーブルにおいて特別外れ当選となる値として設定されている値の場合に、特別外れ結果となる構成としてもよい。
(29)保留個数は、第1結果表示部用保留エリアRaが4個であり、第2結果表示部用保留エリアRbが4個である構成に限定されることはなく、各3個又は各5個以上であってもよく、両保留個数が異なる構成としてもよい。
(30)上記実施の形態における各時間の計測の方法は任意であり、またカウンタエリアを用いた所定の値のカウントの仕方は加算式であっても減算式であってもよい。また、主制御装置81などにおける停電の監視の仕方も任意である。また、各開閉実行モードにおけるラウンド数も任意である。
また、可変入賞装置32などへの遊技球の入賞に対する遊技球の付与の構成は、遊技球を直接払い出す構成に限定されることはなく、仮想遊技媒体を記憶する機能を有する構成においては、当該仮想遊技媒体を付与する構成としてもよい。
また、図柄表示装置41が不具備であり、当否抽選などの抽選結果が可動式の装飾部材により教示される構成としてもよい。
また、下作動口34に設けられた電動役物34aのサポートモードとして、低頻度サポートモードの代わりに、電動役物34aが開放状態とならないサポート不可モードを設定してもよい。また、電動役物34aが閉鎖状態である状況であっても下作動口34への遊技球の入賞が発生し得る構成としてもよい。
また、メイン表示部43の結果表示部ASにおける結果表示の内容を、所定の大当たり結果や特別外れ結果について、大当たり乱数カウンタC1の値や大当たり種別カウンタC2の値と1対1で対応させて設定してもよい。
(31)上記実施の形態では、主制御装置81のRAM204に設けられた保留球格納エリア232には、上作動口33用の保留エリアとして第1結果表示部用保留エリアRaと、下作動口34用の保留エリアとして第2結果表示部用保留エリアRbとが設けられていたが、これに代えて、保留情報を格納可能なエリアを上作動口33と下作動口34との総保留個数分備えるとともに、各エリアには、上作動口33及び下作動口34のいずれに対応しているかの情報を格納可能な部分エリアが設定された共通保留エリアを備える構成としてもよい。当該共通保留エリアの各エリアとしては、例えば、各エリアを1バイトなどの記憶領域として構成し、当該記憶領域の所定のビット部分を上作動口33及び下作動口34のいずれに対応しているかの情報を格納可能な部分エリアとして設定する構成が考えられる。この場合であっても、本パチンコ機10は、第1取得情報記憶手段と第2取得情報記憶手段を備えた構成となる。
(32)上記実施の形態では、上作動口33への遊技球の入賞に係る保留情報と下作動口34への遊技球の入賞に係る保留情報とで、大当たり乱数カウンタや大当たり種別カウンタについてそれぞれ異なるカウンタを用いる構成としてもよい。
(33)上記実施の形態では、下作動口34には電動役物34aが設けられており、当該電動役物34aの状態に応じて、上作動口33と下作動口34とで遊技球の入賞のし易さに差異が生じる構成としたが、これを変更してもよい。例えば、下作動口34の電動役物34aを不具備として、上作動口33と下作動口34とで遊技球の入賞のし易さに差異が生じない構成としてもよい。但し、下作動口34への遊技球の入賞が発生し易い状態を積極的に設ける上では、下作動口34に電動役物34aなどを設けることが好ましい。
また、下作動口34を開放状態と閉鎖状態とで切り換える構成としては、電動役物34aによるものに限定されることはなく、下作動口34を遊技盤24から遊技領域に対して出没可能に設け、遊技領域に突出した状態では下作動口34に遊技球が入賞可能となり、遊技領域から没した状態では下作動口34への遊技球の入賞が困難となる構成としてもよい。
(34)上記各実施の形態では、電動役物34aのサポートモードが高頻度サポートモードである状況において、主制御装置81における当否抽選及び振分抽選の結果が、非明示2R確変大当たり結果である場合には、当否抽選モードが高確率モードとなるものの、電動役物34aのサポートモードが高頻度サポートモードとなる構成としたが、これを変更してもよい。例えば、高頻度サポートモードである状況において非明示2R確変大当たり結果となった場合には、サポートモードを少なくとも大当たり当選が次回発生するまで高頻度サポートモードを維持させる構成としてもよい。
本構成を実現するための、主制御装置81のMPU202における開閉実行モード終了時の移行処理について、図42のフローチャートを参照しながら説明する。当該移行処理では、先ずステップS2401にて、15R確変フラグ又は明示2R確変フラグが格納されているか否かを判定し、いずれかのフラグが格納されている場合には、ステップS2402〜ステップS2404の各処理を実行した後に、本移行処理を終了する。ステップS2402〜ステップS2404の各処理は、上記各実施の形態におけるステップS1602〜ステップS1604の各処理と同様である。この場合、サポートモードが高頻度サポートモードとなるとともに、当該高頻度サポートモードは少なくとも大当たり当選が次回発生するまで維持される。
ステップS2401にて、15R確変フラグ及び明示2R確変フラグの両方が格納されていないと判定した場合には、ステップS2405にて非明示2R確変フラグが格納されているか否かを判定する。非明示2R確変フラグが格納されている場合には、ステップS2406にて、高頻度サポートフラグが格納されているか否かを判定し、高頻度サポートフラグが格納されていない場合には、ステップS2407及びステップS2408の各処理を実行した後に、本移行処理を終了する。ステップS2407及びステップS2408の各処理は、上記各実施の形態におけるステップS1606及びステップS1607の各処理と同様である。この場合、サポートモードは低頻度サポートモードに維持される。
一方、高頻度サポートフラグが格納されている場合には、ステップS2406にて、肯定判定をし、ステップS2402〜ステップS2404の各処理を実行した後に、本移行処理を終了する。この場合、サポートモードが高頻度サポートモードとなるとともに、当該高頻度サポートモードは少なくとも大当たり当選が次回発生するまで維持される。
ステップS2409〜ステップS2412の各処理は、上記各実施の形態におけるステップS1608〜ステップS1611の各処理と同様である。
上記構成では、サポートモードが高頻度サポートモードである状況では、特別外れ結果となった場合であっても、高頻度サポートモードが維持されるため、特別外れ結果の発生によって遊技者が不利益を受けることはなく、さらに非明示2R確変大当たり結果となる場合には、高頻度サポートモードが少なくとも次回の大当たり当選が発生するまで維持されるため、非明示2R確変大当たり結果となることの有利性が高められる。
上記構成において、下作動口34への遊技球の入賞に基づいて大当たり当選となった場合における大当たり結果の種別として非明示2R確変大当たり結果を設定してもよい。但し、本構成であっても、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSのうち、第1結果表示部ASをラウンド表示部RSと並設させることが好ましい。
すなわち、当否抽選モードが高確率モードである状況での高頻度サポートモードでは、当初から高確率モードであるため、可変入賞装置32の開閉が、非明示2R確変大当たり結果となったことに対応したものか、又は特別外れ結果となったことに対応したものかを遊技者に予測させるという状況が発生しない。また、通常大当たり結果となった後の高頻度サポートモードでは、特別外れ結果となった場合であっても、非明示2R確変大当たり結果となった場合であっても、当該高頻度サポートモードが維持されるものの、前者では単純にそれまでのサポートモードが維持されるだけであるのに対して、後者は少なくとも次回の大当たり当選が発生するまで維持される。そうすると、その後に高頻度サポートモードが終了するか否かを遊技者が確認すると、可変入賞装置32の開閉が、非明示2R確変大当たり結果となったことに対応したものか、又は特別外れ結果となったことに対応したものかの判断を明確に行えることとなってしまう。したがって、高頻度サポートモードでは、可変入賞装置32の開閉が、非明示2R確変大当たり結果となったことに対応したものか、又は特別外れ結果となったことに対応したものかを遊技者に予測させるという状況が発生しない。
一方、低頻度サポートモードでは、特別外れ結果となった場合であっても、非明示2R確変大当たり結果となった場合であっても、当該低頻度サポートモードが維持される。そして、低頻度サポートモードである状況では、上作動口33への遊技球の入賞は高頻度サポートモードである状況と同様に発生するが、下作動口34への遊技球の入賞は発生しづらい。したがって、低頻度サポートモードである状況では、可変入賞装置32の開閉が、非明示2R確変大当たり結果となったことに対応したものか、又は特別外れ結果となったことに対応したものかを遊技者が予測する上では、第2結果表示部BSは注目されず、第1結果表示部AS及びラウンド表示部RSが注目されるものと考えられる。
以上の事情により、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSのうち、第1結果表示部ASをラウンド表示部RSと並設させることが好ましい。
(35)上記各実施の形態では、非明示2R確変大当たり結果となった場合における開閉実行モード及び特別外れ結果となった場合における開閉実行モードにおいて、図柄表示装置41では共通表示がなされる構成としたが、共通表示と認識されるような表示がなされればよい。例えば、図柄表示装置41において同一の演出用画像を表示しながら、表示画面の一部にて点滅表示などを行うための領域を設定し、当該点滅表示における表示色を非明示2R確変大当たり結果の場合と特別外れ結果の場合とで異ならせてもよい。
(36)上記実施の形態では、主制御装置81から出力されるコマンドに基づいて、音声ランプ制御装置82により表示制御装置212が制御される構成としたが、これに代えて、主制御装置81から出力されるコマンドに基づいて、表示制御装置212が音声ランプ制御装置82を制御する構成としてもよい。また、音声ランプ制御装置82と表示制御装置212とが別々に設けられた構成に代えて、両制御装置82,212が一の制御装置として設けられた構成としてもよい。また、主制御装置81から音声ランプ制御装置82に出力されるコマンドの構成も任意である。
(37)上記各実施の形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも本発明を適用できる。
(38)上記第1〜第5の実施の形態の特徴的な構成や、上記他の実施の形態の構成を、遊技意欲の減退を良好に抑制するという効果が生じるのであれば、任意の組み合わせで相互に組み合わせてもよい。