<第1の実施の形態>
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の第1の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図である。
パチンコ機10は、図1に示すように、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機本体12とを有する。遊技機本体12は、内枠(図示略)と、その内枠の前方に配置される前扉枠14と、内枠の後方に配置される裏パックユニット(図示略)とを備えている。
遊技機本体12のうち内枠が、左右両側部のうち一方を支持側として外枠11に回動可能に支持されている。また、内枠には、前扉枠14が回動可能に支持されており、左右両側部のうち一方を支持側として前方へ回動可能とされている。また、内枠には、裏パックユニットが回動可能に支持されており、左右両側部のうち一方を支持側として後方へ回動可能とされている。
なお、遊技機本体12には、その回動先端部に施錠装置(図示略)が設けられており、遊技機本体12を外枠11に対して開放不能に施錠状態とする機能を有しているとともに、前扉枠14を内枠に対して開放不能に施錠状態とする機能を有している。これらの各施錠状態は、パチンコ機10前面にて露出させて設けられたシリンダ錠17に対して解錠キーを用いて解錠操作を行うことにより、それぞれ解除される。
内枠には遊技盤20が搭載されている。ここで、遊技盤20の構成を図2に基づいて説明する。図2は、遊技盤20の正面図である。
遊技盤20には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口21,可変入賞装置22,上作動口23,下作動口24,スルーゲート25、可変表示ユニット26、結果表示部33a、ラウンド表示部33b及び役物用表示部34等がそれぞれ設けられている。
一般入賞口21、可変入賞装置22、上作動口23及び下作動口24への入球が発生すると、それが遊技盤20の背面側に配設された検知センサ(図示略)により検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。この場合に、一般入賞口21への入球が発生した場合には10個の遊技球の払出が実行され、可変入賞装置22への入球が発生した場合には15個の遊技球の払出が実行され、上作動口23への入球が発生した場合には3個の遊技球の払出が実行され、下作動口24への入球が発生した場合には4個の遊技球の払出が実行される。
なお、遊技球の払出個数は上記のものに限定されることはない。但し、上作動口23に対する下作動口24の有利性を高める上では、上作動口23に係る払出個数よりも下作動口24に係る払出個数を多く設定することが好ましい。また、各作動口23,24に対する可変入賞装置22の有利性を高める上では、各作動口23,24に係る払出個数よりも可変入賞装置22に係る払出個数を多く設定することが好ましい。
その他に、遊技盤20の最下部にはアウト口27が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口27を通って遊技領域から排出される。また、遊技盤20には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘28が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
ここで、入球とは、所定の開口部を遊技球が通過することを意味し、開口部を通過した後に遊技領域から排出される態様だけでなく、開口部を通過した後に遊技領域から排出されない態様も含まれる。但し、以下の説明では、アウト口27への遊技球の入球と明確に区別するために、可変入賞装置22、上作動口23、下作動口24又はスルーゲート25への遊技球の入球を入賞とも表現する。
上作動口23及び下作動口24は、作動口装置としてユニット化されて遊技盤20に設置されている。上作動口23及び下作動口24は共に上向きに開放されている。また、上作動口23が上方となるようにして両作動口23,24は上下方向、より詳細には鉛直方向に並んでいる。下作動口24には、左右一対の可動片よりなるガイド片(サポート片)としての電動役物24aが設けられている。
可変入賞装置22は、遊技盤20の背面側へと通じる大入賞口22aを備えているとともに、当該大入賞口22aを開閉する開閉扉22bを備えている。開閉扉22bは、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉鎖状態になっており、内部抽選において開閉実行モード(開閉実行状態)への移行に当選した場合に遊技球が入賞しやすい所定の開放状態に切り換えられるようになっている。ここで、開閉実行モードとは、大当たり当選となった場合に移行することとなるモードである。当該開閉実行モードについては、後に詳細に説明する。可変入賞装置22の開放態様としては、所定時間(例えば30sec)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば16ラウンド)を上限として可変入賞装置22が繰り返し開放される態様がある。
結果表示部33a、ラウンド表示部33b及び役物用表示部34は、遊技領域の下部側の外縁に沿って配設された装飾部材29a,29bに設けられている。装飾部材29a,29bは、遊技領域の下部において右側の外縁に沿って設けられた右側装飾部材29aと、遊技領域の下部において左側の外縁に沿って設けられた左側装飾部材29bとを備えている。結果表示部33a及び役物用表示部34は右側装飾部材29aに設けられ、ラウンド表示部33bは左側装飾部材29bに設けられている。結果表示部33a及びラウンド表示部33bの表示内容については後述する。
装飾部材29a,29bは、遊技盤20の盤面からパチンコ機10前方に延出している。より具体的には、装飾部材29a,29bの前面は、遊技領域をパチンコ機10前方から視認可能とするために前扉枠14に設けられた窓パネル53と対向しており、さらに窓パネル53との間の距離は遊技球1個分よりも狭くなっている。これにより、装飾部材29a,29bの前面の前方を遊技球が落下していくのが防止されている。
装飾部材29a,29bの前面から露出するようにして結果表示部33a、ラウンド表示部33b及び役物用表示部34が設けられている。つまり、結果表示部33a、ラウンド表示部33b及び役物用表示部34は、前扉枠14の窓パネル53を通じてパチンコ機10前方から視認可能となっているとともに、これら両表示部33a,33b,34の前方を遊技球が落下していくのが防止されている。
結果表示部33aについて、図3を用いて詳細に説明する。図3(a)は結果表示部33a及びその前方側を含めた領域の縦断面図、図3(b)は結果表示部33aを構成するセグメント表示器101の正面図である。
図3(a)に示すように、結果表示部33aは、セグメント表示器101と、当該セグメント表示器101が搭載される表示器用基板102と、セグメント表示器101の前方に設けられたカバーパネル103と、を備えている。
セグメント表示器101は、図3(b)に示すように、その表示面において表示領域ASが設けられている。この表示領域ASには、9個の表示用セグメントA1〜A9が設けられている。各表示用セグメントA1〜A9は、LEDからなる個別の光源を有しており、それら個別の光源がオンオフ制御されることで、任意の1個の表示用セグメントのみを点灯させることができるとともに、任意の組み合わせの表示用セグメントを点灯させることができる。これにより、表示領域ASでは、個別に所定の記号(アルファベットや数字を含む)が表示されるようになっている。なお、上記個別の光源はいずれも同一色の光を照射するものであるため、各表示用セグメントA1〜A9においてはいずれも同一の色が表示されることとなる。
表示領域ASでは、所定の記号を表示することができるように各表示用セグメントA1〜A9が配置されている。具体的には、第1表示用セグメントA1〜第7表示用セグメントA7は、いずれも直線状の表示用セグメントであり、これら第1表示用セグメントA1〜第7表示用セグメントA7は、数字の「1」〜「9」及びアルファベットの「F」,「H」,「L」を少なくとも表示することができるように配置されている。また、第8表示用セグメントA8及び第9表示用セグメントA9は、円形状の表示用セグメントであり、第1表示用セグメントA1〜第7表示用セグメントA7が設けられた領域の右下部分の横方に配置されている。したがって、表示領域ASでは、「1」〜「9」及び「F」,「H」,「L」と、「1.」〜「9.」及び「F.」,「H.」,「L.」と、「1..」〜「9..」及び「F..」,「H..」,「L..」と、を少なくとも表示することができる。
なお、表示領域ASにおいて、複数パターンの記号をそれぞれ個別に表示することが可能であれば、各表示用セグメントA1〜A9の形状や配置態様は任意であり、さらには9個のセグメントではなく8個のセグメント、又は10個のセグメント等を用いる構成としてもよい。
また、各表示用セグメントA1〜A9において表示される色が同一であることは必須ではなく、表示用セグメントA1〜A9毎に異なる色が表示される構成としてもよく、任意又は全ての表示用セグメントA1〜A9において表示される色が適宜変更可能となる構成としてもよい。また、光源をオンオフ制御することで、各表示用セグメントA1〜A9の点灯又は消灯を制御する構成は必須のものではなく、各表示用セグメントA1〜A9において個別に表示制御が行えるのであれば、単一のバックライトと液晶ディスプレイとによりセグメント表示器を構成してもよい。
さらには、各表示領域に対してセグメント表示を適用するのではなく、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT、ドットマトリックス等その他のタイプの表示装置によって記号を表示する構成としてもよい。
結果表示部33a及びラウンド表示部33bは、それぞれ異なる情報を遊技者や遊技ホールの管理者に対して明示(又は教示)する機能を有している。
結果表示部33aは、上作動口23又は下作動口24への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果を報知するための表示領域である。この場合、結果表示部33aでは、上作動口23又は下作動口24への入賞をトリガとして第1表示用セグメントA1〜第9表示用セグメントA9における点灯及び消灯を順次行うことによる絵柄の変動表示(又は、可変表示若しくは切換表示)が行われ、その変動表示の停止結果として、上作動口23又は下作動口24への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。なお、変動表示の態様は任意である。上作動口23又は下作動口24への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、結果表示部33aにて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、開閉実行モードへ移行する。
ラウンド表示部33bは、図示による詳細な説明は省略するが、結果表示部33aと同様にセグメント表示器を有しており、当該セグメント表示器にはラウンド用結果表示部が設けられている。ラウンド用結果表示部は、大当たり当選となることで可変入賞装置22が開閉実行モードとなった場合(又は開閉実行モードとなる場合)において、その開閉実行モードにおける可変入賞装置22の大入賞口22aが開放される回数を表示するための表示領域であり、各表示用セグメントにおける点灯及び消灯を行うことにより大入賞口22aが開放される回数が表示によって明示される。なお、ラウンド表示部33bは、上記の構成に限定されることはなく、結果表示部33aにて例示した他の構成を適用してもよく、結果表示部33aとは異なる構成を適用してもよい。
セグメント表示器101の前面には、結果表示部33aの下方位置に上記上作動口23又は下作動口24への入賞に基づく抽選の結果の表示を行う場所であることを示唆するための記号として「1」の数字が付されている。また、ラウンド表示部33bの下方位置にはラウンド表示を行う場所であることを示唆するための記号として「R」が付されている。当該記号が付されていることで、結果表示部33a及びラウンド表示部33bの区別が可能となる。
ここで、いずれかの作動口23,24への入賞に基づいて、対応する結果表示部33aにおいて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示した状態で上記変動表示が停止されるまでを遊技回の1回として以下の説明を行う。
上記構成のセグメント表示器101は、表示面とは反対側から表示器用基板102上に搭載されている。表示器用基板102は後述する主制御装置と電気配線を通じて電気的に接続されており、主制御装置から表示器用基板102に駆動信号が出力されることで、各表示用セグメントA1〜A9が点灯される。
セグメント表示器101が搭載された表示器用基板102は、右側装飾部材29aに設けられた開口部30を通じてセグメント表示器101の表示領域ASの全体が当該右側装飾部材29aの前面において露出するように位置決めされて、右側装飾部材29aの裏側から固定されている。
右側装飾部材29aの開口部30は、セグメント表示器101よりもパチンコ機10前方においてカバーパネル103によって塞がれている。カバーパネル103は、セグメント表示器101における結果表示部33aの全体と対向しており、パチンコ機10前方から窓パネル53及びカバーパネル103を通じて上記結果表示部33aにおける表示が視認可能となるように半透明に形成されている。具体的には、カバーパネル103は、合成樹脂製であり、黒色半透明に形成されている。このようにカバーパネル103を半透明とすることで、結果表示部33aにおける表示を視認可能としながら、カバーパネル103を無色透明に形成する構成に比べ、結果表示部33aにおける表示が目立たなくなる。これにより、結果表示部33aにおける表示よりも後述する図柄表示装置31の表示などに遊技者の注意を引き付けることが可能となる。但し、これに限定されることはなく、カバーパネル103を無色透明に形成したり、当該カバーパネル103を不具備としてもよい。
役物用表示部34は、図示による詳細な説明は省略するが、結果表示部33aと同様にセグメント表示器を有しており、当該セグメント表示器には役物用結果表示部が設けられている。役物用結果表示部は、スルーゲート25への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果を表示するための表示部である。この場合、役物用結果表示部では、スルーゲート25への入賞をトリガとして、各表示用セグメントにおける点灯及び消灯を順次行うことによる絵柄の変動表示(又は、可変表示若しくは切換表示)が行われ、その変動表示の停止結果として、スルーゲート25への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。スルーゲート25への入賞に基づく内部抽選の結果が電役開放状態への移行に対応した当選結果であった場合には、役物用結果表示部にて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、電役開放状態へ移行する。電役開放状態では、下作動口24に設けられた電動役物24aが所定の態様で開放状態となる。なお、役物用表示部34は、上記の構成に限定されることはなく、結果表示部33aにて例示した他の構成を適用してもよく、結果表示部33aとは異なる構成を適用してもよい。
図2に示すように、可変表示ユニット26には、絵柄の一種である図柄を変動表示(又は、可変表示若しくは切換表示)する図柄表示装置31が設けられている。また、可変表示ユニット26には、図柄表示装置31を囲むようにしてセンターフレーム32が配設されている。このセンターフレーム32は、その上部がパチンコ機10前方に延出している。これにより、図柄表示装置31の表示画面の前方を遊技球が落下していくのが防止されており、遊技球の落下により表示画面の視認性が低下するといった不都合が生じない構成となっている。
図柄表示装置31は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。なお、図柄表示装置31は、液晶表示装置であることに限定されることはなく、プラズマディスプレイ装置、有機EL表示装置又はCRTといった他の表示装置であってもよい。
図柄表示装置31には、例えば上、中及び下に並べて図柄が表示され、これらの図柄が左右方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。この場合、図柄表示装置31における変動表示は、上作動口23又は下作動口24への入賞に基づいて開始される。すなわち、結果表示部33aにおいて変動表示が行われる場合には、それに合わせて図柄表示装置31において変動表示が行われる。そして、例えば、開閉実行モードとして可変入賞装置22の大入賞口22aの開放が16回行われることとなる16ラウンド対応の開閉実行モードに移行する遊技回には、図柄表示装置31では予め設定されている有効ライン上に所定の組み合わせの図柄が停止表示される。
ちなみに、いずれかの作動口23,24への入賞に基づいて、結果表示部33a及び図柄表示装置31にて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示し上記変動表示が停止されるまでが遊技回の1回に相当する。
センターフレーム32の前面側における左上部分には、結果表示部33a及び図柄表示装置31に対応した第1保留ランプ部35が設けられている。遊技球が上作動口23又は下作動口24に入賞した個数は最大4個まで保留され、第1保留ランプ部35の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。また、センターフレーム32の前面側における右上部分には、役物用表示部34に対応した第2保留ランプ部36が設けられている。遊技球がスルーゲート25を通過した回数は最大4回まで保留され、第2保留ランプ部36の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。上述したように、センターフレーム32の上部がパチンコ機10前方に延出していることにより、第1保留ランプ部35及び第2保留ランプ部36の視認性が遊技球の落下により阻害されない構成となっている。
遊技盤20には、内レール部41と外レール部42とが取り付けられており、これら内レール部41と外レール部42とにより誘導レールが構成され、内枠において遊技盤20の下方に搭載された遊技球発射機構(図示略)から発射された遊技球が遊技領域の上部に案内されるようになっている。遊技球発射機構は、前扉枠14に設けられた発射ハンドル51が操作されることにより遊技球の発射動作が行われる。
内枠の前面側全体を覆うようにして前扉枠14が設けられている。前扉枠14には、図1に示すように、遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部52が形成されている。窓部52は、略楕円形状をなし、上述した窓パネル53が嵌め込まれている。窓パネル53は、ガラスによって無色透明に形成されているが、これに限定されることはなく合成樹脂によって無色透明に形成してもよい。
窓部52の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。当該各種ランプ部の一部として表示ランプ部54が窓部52の上方に設けられている。また、表示ランプ部54の左右両側には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部55が設けられている。
前扉枠14における窓部52の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部56と下側膨出部57とが上下に並設されている。上側膨出部56内側には上方に開口した上皿56aが設けられており、下側膨出部57内側には同じく上方に開口した下皿57aが設けられている。上皿56aは、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射機構側へ導くための機能を有する。また、下皿57aは、上皿56a内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。上皿56a及び下皿57aには、裏パックユニットに搭載された払出装置から払い出された遊技球が排出される。
前扉枠14における窓部52の下方であって、発射ハンドル51と反対側の位置に入力表示ユニット120が設けられており、当該入力表示ユニット120は、パチンコ機10前面側にて露出させて設けられている。
入力表示ユニット120の構成を図4に基づいて説明する。図4(a)は入力表示ユニット120の正面図、図4(b)は入力表示ユニット120を構成するパターン表示部122の正面図である。
図4(a)に示すように、入力表示ユニット120は、複数の入力用ボタンからなるパターン入力部121と、当該入力部を介して遊技者が入力した内容をボタンが押されることを契機として主制御装置に記憶可能とする記憶ボタン123と、主制御装置に記憶させた入力内容を表示するパターン表示部122と、を備えている。
パターン入力部121は、その入力面において入力領域BSが設けられている。この入力領域BSには、7個の入力用ボタンB1〜B7が設けられている。当該入力用ボタンB1〜B7は、結果表示部33aにおける表示用セグメントA1〜A7と同一の形状及び配置となるように設けられている。各入力用ボタンB1〜B7への入力が主制御装置にて検知されることで、入力パターンを主制御装置に認識させることができる。
また、入力用ボタンB1〜B7は透明の合成樹脂で形成されており、当該入力用ボタンB1〜B7の背面から光を照射するLEDからなる個別の光源が設けられている。入力用ボタンB1〜B7からの入力を主制御装置にて検知した場合、主制御装置は入力用ボタンB1〜B7の入力状態をRAMの入力情報記憶エリアに記憶し、当該入力状態に対応させて光源のオンオフ制御を行う。主制御装置は、入力用ボタンB1〜B7が押されるごとに入力状態と非入力状態とを交互に切り替え、入力用ボタンB1〜B7のいずれかが入力状態に対応している場合には、対応するLEDを点灯状態とし、非入力状態に対応している場合には、対応するLEDを消灯状態とする。
入力用ボタンB1〜B7へ入力され、主制御装置のRAMにおける入力情報記憶エリアにて記憶された入力状態は、記憶ボタン123が押されることで、主制御装置のRAMにおけるパターン記憶エリアに記憶される。パターン記憶エリアには、1つの入力パターンについての情報を記憶可能な単位エリアを複数、具体的には20個備えており、20個の入力状態を記憶可能となっている。なお、パターン記憶エリアの単位エリア数は20個に限定されることなく、20個よりも少ない数や20個よりも多い数に設定してもよい。
入力情報記憶エリアに記憶された情報は記憶ボタン123が押されるごとに、パターン記憶エリアに記憶される。当該パターン記憶エリアに記憶された入力パターンの情報はパターン表示部122に送信され、その記憶内容がパターン表示部122に表示される。
パターン表示部122は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、主制御装置により表示内容が制御される。なお、パターン表示部122は、液晶表示装置であることに限定されることはなく、プラズマディスプレイ装置、有機EL表示装置又はCRTといった他の表示装置であってもよい。
パターン表示部122は、図4(b)に示すように、その表示面に20個のパターン情報PT1〜PT20を表示可能に設けられている。各パターン情報PT1〜PT20は、パターン記憶エリアの20個の記憶領域に記憶された各入力パターンの情報に対応させた表示内容となっている。パターン記憶エリアに記憶された入力パターンの情報は、当該入力パターンの情報に対応する結果表示部33aにおける表示態様でパターン表示部122にて表示される。
また、入力表示ユニット120が発射ハンドル51と横方向にて反対側の位置に設けられていることにより、遊技者はパターン入力部121への入力を発射ハンドル51の操作をしている手と反対側の手によって行うことができる。これにより、遊技球の発射操作を中断することなく、パターン入力部121への入力を行うことができる。
内枠の背面側には、主制御装置と、音声ランプ制御装置と、表示制御装置とが搭載されている。また、内枠の背面に対しては既に説明したとおり裏パックユニットが設けられており、当該裏パックユニットには、払出装置を含む払出機構部と、払出制御装置と、電源及び発射制御装置とが搭載されている。以下、パチンコ機10の電気的な構成について説明する。
<パチンコ機10の電気的構成>
次に、パチンコ機10の電気的構成について、図5のブロック図に基づいて説明する。
主制御装置60は、遊技の主たる制御を司る主制御基板61と、電源を監視する停電監視基板65と、を具備している。なお、主制御装置60において主制御基板61などを収容する基板ボックスに対して、その開放の痕跡を残すための痕跡手段を付与する又はその開放の痕跡を残すための痕跡構造を設けておくようにしてもよい。当該痕跡手段としては、基板ボックスを構成する複数のケース体を分離不能に結合するとともにその分離に際して所定部位の破壊を要する結合部(カシメ部)の構成や、引き剥がしに際して粘着層が接着対象に残ることで剥がされたことの痕跡を残す封印シールを複数のケース体間の境界を跨ぐようにして貼り付ける構成が考えられる。また、痕跡構造としては、基板ボックスを構成する複数のケース体間の境界に対して接着剤を塗布する構成が考えられる。
主制御基板61には、MPU62が搭載されている。MPU62には、当該MPU62により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM63と、そのROM63内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM64と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路、乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵された素子である。なお、MPU62が有する機能の一部、例えば、ROM63の機能やRAM64の機能などを別の素子として有する構成としてもよい。
MPU62には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU62の入力側には、主制御装置60に設けられた停電監視基板65、払出制御装置70及び各種検知センサ67a〜67e、入力表示ユニット120などが接続されている。この場合に、停電監視基板65には電源及び発射制御装置80が接続されており、MPU62には停電監視基板65を介して電力が供給される。また、各種検知センサ67a〜67eとして、一般入賞口21、可変入賞装置22、上作動口23、下作動口24及びスルーゲート25などといった入賞対応入球部(払出対応入球部)に設けられた複数の検知センサが接続されており、主制御装置60のMPU62において各入球部への入賞判定(入球判定)が行われる。ここで、各種検知センサ67a〜67eとして具体的には、一般入賞口21に対応させて一般入賞検知センサ67a、可変入賞装置22に対応させて可変入賞検知センサ67b、上作動口23に対応させて上作動入賞検知センサ67c、下作動口24に対応させて下作動入賞検知センサ67d及びスルーゲートに対応させてスルー入賞検知センサ67eが設けられている。また、MPU62では、上作動口23及び下作動口24への入賞に基づいて大当たり発生抽選を実行するとともに、スルーゲート25への入賞に基づいてサポート発生抽選を実行する。また、入力表示ユニット120には、パターン入力部121における入力領域BS及び記憶ボタン123が設けられており、遊技者の入力動作に応じた検知信号が主制御装置60のMPU62へ入力される。パターン入力部121からの検知信号に基づいた情報は入力情報記憶エリア64fに記憶され、記憶ボタン123が入力されたことを契機として当該入力情報記憶エリア64fに格納されている情報がパターン記憶エリア64gに記憶される。
MPU62の出力側には、停電監視基板65、払出制御装置70、音声ランプ制御装置90及び入力表示ユニット120が接続されている。払出制御装置70には、例えば、上記入賞対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。この場合、賞球コマンドの出力に際しては、ROM63のコマンド情報記憶エリア63eが参照される。そして、一般入賞口21への入賞を特定した場合には、10個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、可変入賞装置22への入賞を特定した場合には、15個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、上作動口23への入賞を特定した場合には、3個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、下作動口24への入賞を特定した場合には、4個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力される。
音声ランプ制御装置90には、変動開始コマンド、種別コマンド、変動終了コマンド、オープニングコマンド及びエンディングコマンドなどの各種コマンドが出力される。この場合、これら各種コマンドの出力に際しては、ROM63のコマンド情報記憶エリア63eが参照される。これら各種コマンドの詳細については、後に説明する。なお、上記各コマンドは、所定のバイト数の情報として構成されており、当該所定のバイト数の情報として各種情報が含まれている。
また、MPU62の出力側には、可変入賞装置22の開閉扉22bを開閉動作させる可変入賞駆動部22c、下作動口24の電動役物24aを開閉動作させる電動役物駆動部24b、結果表示部33a及びラウンド表示部33bが接続されている。主制御基板61には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU62は各種駆動部の駆動制御を実行する。
つまり、開閉実行モードにおいては大入賞口22aが開閉されるように、MPU62において可変入賞駆動部22cの駆動制御が実行される。また、電動役物24aの開放状態当選となった場合には、電動役物24aが開閉されるように、MPU62において電動役物駆動部24bの駆動制御が実行される。また、各遊技回に際しては、MPU62において結果表示部33aの表示領域ASの表示制御が実行されるとともに、可変入賞装置22の開閉実行モードに際してはラウンド表示部33bの表示領域RSの表示制御が実行される。
停電監視基板65は、主制御基板61と電源及び発射制御装置80とを中継し、また電源及び発射制御装置80から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する。払出制御装置70は、主制御装置60から入力した賞球コマンドに基づいて、払出装置71により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。
電源及び発射制御装置80は、例えば、遊技場等における商用電源(外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板61や払出制御装置70等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を所定の電力経路を通じて供給する。また、電源及び発射制御装置80は、遊技球発射機構81の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構81は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。
入力表示ユニット120には、パターン表示部122が設けられており、当該パターン表示部122に主制御装置60のMPU62におけるパターン記憶エリア64gに記憶された20個の入力状態についての情報が送信される。パターン表示部122では、受信した20個の入力状態についての情報に基づいて各パターン情報PT1〜PT20の表示を実行する。
音声ランプ制御装置90は、主制御装置60から入力した各種コマンドに基づいて、可変表示ユニット26に設けられた各保留ランプ部35,36及び前扉枠14に設けられた表示ランプ部54やスピーカ部55を駆動制御するとともに、表示制御装置100を制御するものである。
表示制御装置100では、音声ランプ制御装置90から入力したコマンドに基づいて、図柄表示装置31の表示制御を実行する。この場合に、音声ランプ制御装置90では、主制御装置60から入力した各種コマンドに基づいて、図柄表示装置31における図柄の変動表示時間及び最終的に停止表示させる図柄の組み合わせの種類を決定するとともに、リーチ発生の有無及びリーチ演出の内容を決定する。
ここで、図柄表示装置31の表示内容について図6に基づいて説明する。図6は図柄表示装置31の表示画面Gを示す図である。
図6(a)に示すように、図柄表示装置31の表示画面Gには、複数の変動表示領域として、上段・中段・下段の3つの図柄列Z1,Z2,Z3が設定されている。各図柄列Z1〜Z3は、主図柄と副図柄が所定の順序で配列されて構成されている。詳細には、上図柄列Z1には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の降順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。下図柄列Z3には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の昇順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、上図柄列Z1と下図柄列Z3は18個の図柄により構成されている。これに対し、中図柄列Z2には、数字の昇順に「1」〜「9」の9種類の主図柄が配列された上で「9」の主図柄と「1」の主図柄との間に「4」の主図柄が付加的に配列され、これら各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、中図柄列Z2に限っては、10個の主図柄が配されて20個の図柄により構成されている。そして、表示画面Gでは、これら各図柄列Z1〜Z3の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように変動表示される。また、図6(b)に示すように、表示画面Gは、図柄列毎に3個の図柄が停止表示されるようになっており、結果として3×3の計9個の図柄が停止表示されるようになっている。
また、表示画面Gには、5つの有効ライン、すなわち左ラインL1、中ラインL2、右ラインL3、右下がりラインL4、右上がりラインL5が設定されている。そして、上図柄列Z1→下図柄列Z3→中図柄列Z2の順に変動表示が停止し、いずれかの有効ラインに同一の数字が付された図柄の組み合わせが形成された状態で全図柄列Z1〜Z3の変動表示が終了すれば、後述する通常大当たり結果又は明示確変大当たり結果の発生として大当たり動画が表示されるようになっている。
本パチンコ機10では、奇数番号(1,3,5,7,9)が付された主図柄は「特定図柄」に相当し、明示確変大当たり結果が発生する場合には、同一の特定図柄の組み合わせが停止表示される。また、偶数番号(2,4,6,8)が付された主図柄は「非特定図柄」に相当し、通常大当たり結果又は後述する非明示確変大当たり結果が発生する場合には、同一の非特定図柄の組み合わせが停止表示される。
また、後述する非明示2R確変大当たり結果となる場合には、同一の図柄の組み合わせとは異なる所定の図柄の組み合わせ、具体的にはリーチ外れとなる図柄の組み合わせが形成された状態で全図柄列Z1〜Z3の変動表示が終了し、その後に、所定の動画が表示されるようになっている。
なお、図柄表示装置31における図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、図柄列の数、図柄列における図柄の変動表示の方向、各図柄列の図柄数などは適宜変更可能である。また、図柄表示装置31にて変動表示される絵柄は上記のような図柄に限定されることはなく、例えば絵柄として数字のみが変動表示される構成としてもよい。
<MPU62にて各種抽選を行うための電気的構成>
次に、MPU62にて各種抽選を行うための電気的な構成について、図7を用いて説明する。
主側MPU92は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり発生抽選、結果表示部33a及びラウンド表示部33bの表示の設定、図柄表示装置31の図柄表示の設定、役物用表示部34の表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図7に示すように、大当たり発生の抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、大当たり種別を判定する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、図柄表示装置31が外れ変動する際のリーチ発生抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、結果表示部33a及び図柄表示装置31における表示継続時間を決定する変動種別カウンタCSと、を用いることとしている。さらに、下作動口24の電動役物24aを電役開放状態とするか否かの抽選に使用する電動役物開放カウンタC4を用いることとしている。なお、上記各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、RAM64の抽選用カウンタエリア64aに設けられている。
各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新される。大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3に対応した情報は、上作動口23又は下作動口24への入賞が発生した場合に、取得情報記憶手段としての保留格納エリア64bに格納される。
保留格納エリア64bは、保留用エリアREと、実行エリアAEとを備えている。保留用エリアREは、第1保留エリアRE1、第2保留エリアRE2、第3保留エリアRE3及び第4保留エリアRE4を備えており、上作動口23又は下作動口24への入賞履歴に合わせて、抽選用カウンタエリア64aに格納されている大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報が保留情報として、いずれかの保留エリアRE1〜RE4に格納される。
この場合、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4には、上作動口23又は下作動口24への入賞が複数回連続して発生した場合に、第1保留エリアRE1→第2保留エリアRE2→第3保留エリアRE3→第4保留エリアRE4の順に各数値情報が時系列的に格納されていく。このように4つの保留エリアRE1〜RE4が設けられていることにより、上作動口23又は下作動口24への遊技球の入賞履歴が最大4個まで保留記憶されるようになっている。また、保留格納エリア64bは、保留数記憶エリアNAを備えており、当該保留数記憶エリアNAには上作動口23又は下作動口24への入賞履歴を保留記憶している数を特定するための情報が格納される。
なお、保留記憶可能な数は、4個に限定されることはなく任意であり、2個、3個又は5個以上といったように他の複数であってもよく、単数であってもよい。
実行エリアAEは、結果表示部33aの変動表示を開始する際に、保留用エリアREの第1保留エリアRE1に格納された各値を移動させるためのエリアであり、1遊技回の開始に際しては実行エリアAEに記憶されている各種数値情報に基づいて、当否判定などが行われる。
上記各カウンタについて詳細に説明する。
大当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜599の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、大当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0〜599)。大当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が上作動口23又は下作動口24に入賞したタイミングで保留格納エリア64bに格納される。
大当たり当選となる乱数の値は、主側ROM93における当否情報群記憶手段としての当否テーブル記憶エリア63aに当否テーブルとして記憶されている。ここで、当否テーブルの内容について図8を用いて説明する。図8に示すように、当否テーブルとしては、図8(a)の低確率モード用の当否テーブルと、図8(b)の高確率モード用の当否テーブルとが設定されている。つまり、本パチンコ機10は、当否抽選手段における抽選モードとして、低確率モードと高確率モードとが設定されている。
上記抽選に際して低確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、図8(a)に示すように、大当たり当選となる乱数の数は2個である。一方、上記抽選に際して高確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、図8(b)に示すように、大当たり当選となる乱数の数は4個である。なお、低確率モードよりも高確率モードの方の当選確率が高くなるのであれば、上記当選となる乱数の数は任意である。
また、各抽選モードにおいて、大当たり当選となる乱数の値以外は、抽選結果が外れ結果となるが、本パチンコ機10においては、外れ結果として、特別外れ結果と通常外れ結果との2種類が設定されている。これらの違いについては後に説明する。
大当たり種別カウンタC2は、0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が上作動口23又は下作動口24に入賞したタイミングで保留格納エリア64bに格納される。
本パチンコ機10では、複数の大当たり結果が設定されている。これら複数の大当たり結果は、(1)開閉実行モードにおける可変入賞装置22の開閉制御の態様、(2)開閉実行モード終了後の当否抽選手段における抽選モード、(3)開閉実行モード終了後の下作動口24の電動役物24aにおけるサポートモード、という3つの条件に差異を設けることにより、複数の大当たり結果が設定されている。
ここで、開閉実行モードにおける可変入賞装置22の開閉制御の態様としては、開閉実行モードが開始されてから終了するまでの間における可変入賞装置22への入賞の発生頻度が相対的に高低となるように高頻度入賞モードと低頻度入賞モードとが設定されている。具体的には、高頻度入賞モードでは、開閉実行モードの開始から終了までに、大入賞口22aの開閉が8回又は16回行われるとともに、1回の開放は30secが経過するまで又は大入賞口22aへの入賞個数が10個となるまで継続される。一方、低頻度入賞モードでは、開閉実行モードの開始から終了までに、大入賞口22aの開閉が2回行われるとともに、1回の開放は0.2secが経過するまで又は大入賞口22aへの入賞個数が6個となるまで継続される。
この場合に、本パチンコ機10では、発射ハンドル51が遊技者により操作されている状況では、0.6secに1個の遊技球が遊技領域に向けて発射されるように遊技球発射機構81が駆動制御される。これに対して、低頻度入賞モードでは、上記のとおり1回の大入賞口22aの開放時間は0.2secとなっている。つまり、低頻度入賞モードでは、遊技球の発射周期よりも1回の大入賞口22aの開放時間が短くなっている。したがって、低頻度入賞モードにかかる開閉実行モードでは実質的に遊技球の入賞が発生しない。
なお、高頻度入賞モード及び低頻度入賞モードにおける大入賞口22aの開閉回数、1回の開放に対する開放制限時間及び1回の開放に対する開放制限個数は、高頻度入賞モードの方が低頻度入賞モードよりも、開閉実行モードが開始されてから終了するまでの間における可変入賞装置22への入賞の発生頻度が高くなるのであれば、上記の値に限定されることはなく任意である。具体的には、高頻度入賞モードの方が低頻度入賞モードよりも、開閉回数が多い、1回の開放に対する開放制限時間が長い又は1回の開放に対する開放制限個数が多く設定されていればよい。
但し、高頻度入賞モードと低頻度入賞モードとの間での特典の差異を明確にする上では、低頻度入賞モードにかかる開閉実行モードでは、実質的に可変入賞装置22への入賞が発生しない構成とするとよい。例えば、高頻度入賞モードでは、1回の開放について、遊技球の発射周期と開放制限個数との積を、開放制限時間よりも短く設定する一方、低頻度入賞モードでは、1回の開放について、遊技球の発射周期と開放制限個数との積を、開放制限時間よりも長く設定する構成としてもよい。また、遊技球の発射間隔及び1回の大入賞口22aの開放時間が上記のものでなかったとしても、低頻度入賞モードでは、前者よりも後者の方が短くなるように設定することで、実質的に可変入賞装置22への入賞が発生しない構成を容易に実現することができる。
下作動口24の電動役物24aにおけるサポートモードとしては、遊技領域に対して同様の態様で遊技球の発射が継続されている状況で比較した場合に、下作動口24の電動役物24aが単位時間当たりに開放状態となる頻度が相対的に高低となるように、低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとが設定されている。
具体的には、低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとでは、電動役物開放カウンタC4を用いた電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率は同一(例えば、共に1/2)となっているが、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、電役開放状態当選となった際に電動役物24aが開放状態となる回数が多く設定されており、さらに1回の開放時間が長く設定されている。この場合、高頻度サポートモードにおいて電役開放状態当選となり電動役物24aの開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間は、1回の開放時間よりも短く設定されている。さらにまた、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で最低限確保される確保時間が短く設定されている。
上記のように高頻度サポートモードでは、低頻度サポートモードよりも下作動口24への入賞が発生する確率が高くなる。換言すれば、低頻度サポートモードでは、下作動口24よりも上作動口23への入賞が発生する確率が高くなるが、高頻度サポートモードでは、上作動口23よりも下作動口24への入賞が発生する確率が高くなる。そして、下作動口24への入賞が発生した場合には、所定個数の遊技球の払出が実行されるため、高頻度サポートモードでは、遊技者は持ち球をあまり減らさないようにしながら遊技を行うことができる。
なお、高頻度サポートモードを低頻度サポートモードよりも単位時間当たりに電役開放状態となる頻度を高くする上での構成は、上記のものに限定されることはなく、例えば電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率を高くする構成としてもよい。さらには、回数、開放時間及び当選確率のうち、いずれか1条件又は任意の組み合わせの条件を相違させることで、高頻度サポートモードと低頻度サポートモードとの設定を行う構成としてもよい。
大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が上作動口23又は下作動口24に入賞したタイミングでRAM64の保留格納エリア64bに格納される。
大当たり種別カウンタC2に対する遊技結果の振分先(すなわち、当否抽選及び振分抽選による抽選結果)は、ROM63における振分情報群記憶手段としての振分テーブル記憶エリア63bに振分テーブルとして記憶されている。ここで、振分テーブルの内容について図9を用いて説明する。
振分テーブルでは、図9に示すように、遊技結果の振分先として、通常大当たり結果、非明示2R確変大当たり結果、明示確変大当たり結果、非明示確変大当たり結果が設定されている。
通常大当たり結果は、開閉実行モードが高頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが低確率モードとなるとともに、サポートモードが低頻度サポートモードとなる大当たり結果である。換言すれば、通常大当たり結果は、通常大当たり状態へ遊技状態を移行させる大当たり結果である。
非明示2R確変大当たり結果は、開閉実行モードが低頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるが、サポートモードの変更は発生しない大当たり結果である。換言すれば、非明示2R確変大当たり結果は、非明示2R確変大当たり状態へ遊技状態を移行させる大当たり結果である。
明示確変大当たり結果は、開閉実行モードが高頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。当該高頻度サポートモードは、当否抽選における抽選結果が大当たり状態当選となり、それによる大当たり状態に移行するまで継続する。換言すれば、明示確変大当たり結果は、明示確変大当たり状態へ遊技状態を移行させる大当たり結果である。
非明示確変大当たり結果は、開閉実行モードが高頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるが、サポートモードの変更は発生しない大当たり結果である。換言すれば、非明示2R確変大当たり結果は、非明示確変大当たり状態へ遊技状態を移行させる大当たり結果である。
なお、上記各遊技状態との関係で通常遊技状態とは、当否抽選モードが低確率モードであり、サポートモードが低頻度サポートモードである状態をいう。
振分テーブルでは、「0〜238」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜46」が通常大当たり結果に対応しており、「47〜142」が非明示2R確変大当たり結果に対応しており、「143〜166」が明示確変大当たり結果に対応しており、「167〜238」が非明示確変大当たり結果に対応している。
上記のように、確変大当たり結果として、明示確変大当たり結果、非明示2R確変大当たり結果及び非明示確変大当たり結果が設定されていることにより、確変大当たり結果の態様が多様化する。すなわち、3種類の確変大当たり結果を比較した場合、遊技者にとっての有利度合いは、開閉実行モードにおいて高頻度入賞モードとなり且つサポートモードでは高頻度サポートモードとなる明示確変大当たり結果が最も高くサポートモードの変更は発生しないものの、開閉実行モードにおいて高頻度入賞モードとなる非明示確変大当たり結果が次に高く、サポートモードの変更が発生せず、開閉実行モードにおいて低頻度入賞モードとなる非明示2R確変大当たり結果が最も低くなる。これにより、遊技の単調化が抑えられ、遊技への注目度を高めることが可能となる。
特に、非明示2R確変大当たり結果又は非明示確変大当たり結果では、開閉実行モードの終了後において、当否抽選モードが高確率モードに移行するものの、サポートモードが維持される。そうすると、開閉実行モードへ移行前の遊技状態が通常遊技状態であった場合、電動役物24aのサポートモードが低頻度サポートモードで共通しているにも関わらず、当否抽選モードが高確率モードとなる遊技状態を作り出すことができ、遊技者に対して当否抽選モードが高確率モード又は低確率モードのいずれであるか予測させることが可能となり、遊技への注目度を高めることが可能となる。
また、本パチンコ機10では、当否抽選において外れ結果となった場合に、通常外れ結果又は特別外れ結果となる。この場合、外れ結果となった場合に比較的高確率で発生する通常外れ結果では、開閉実行モードに移行することはなく、さらに当否抽選モード及びサポートモードの変更は発生しない。
一方、外れ結果となった場合に比較的低確率で発生する特別外れ結果では、特別外れ状態となる。特別外れ状態では、当否抽選において外れ結果となった状況において開閉実行モードに移行することとなる。但し、移行先の開閉実行モードは、低頻度入賞モードである。したがって、特別外れ結果となったとしても、大入賞口22aへの遊技球の入賞は期待できない。
なお、開閉実行モードの終了後には、当否抽選モード及びサポートモードの移行は発生しない。
上記のように特別外れ結果、非明示2R確変大当たり結果及び非明示確変大当たり結果を設定することで、可変入賞装置22の大入賞口22aの開放を演出として用いることができる。ここで、開閉実行モードではなく、さらに当否抽選モードが低確率モードであってサポートモードが低頻度サポートモードである通常遊技状態下で、特別外れ結果となった場合、低頻度入賞モードとして開閉実行モードに移行するのみであり、その後には上記通常遊技状態に復帰する。これに対して、上記非明示2R確変大当たり結果が発生した場合には、低頻度入賞モードである開閉実行モードに移行し、その後にはサポートモードが低頻度サポートモードであるものの当否抽選モードが高確率モードとなる。そうすると、通常遊技状態下での特別外れ結果の発生及び非明示2R確変大当たり結果の発生は、同一の低頻度入賞モードとして開閉実行モードに移行すること及びその後にサポートモードが低頻度サポートとなることで共通し、両者の差異は前者においては当否抽選モードが低確率モードとなるのに対して後者においては高確率モードとなることで相違する。
また、通常大当たり結果となった場合、高頻度入賞モードとして開閉実行モードに移行し、その後には、さらに当否抽選モードが低確率モードであってサポートモードが低頻度サポートモードである通常遊技状態に復帰する。これに対し上記通常遊技状態下で、非明示確変大当たり結果となった場合には、高頻度入賞モードとして開閉実行モードに移行し、その後にはサポートモードが低頻度サポートモードであるものの当否抽選モードが高確率モードとなる。そうすると、通常大当たり結果の発生及び通常遊技状態下での非明示確変大当たり結果の発生は、同一の高頻度入賞モードとして開閉実行モードに移行すること及びその後にサポートモードが低頻度サポートとなることで共通し、両者の差異は前者においては当否抽選モードが低確率モードとなるのに対して後者においては高確率モードとなることで相違する。
つまり、通常遊技状態下において、特別外れ結果の発生及び非明示2R確変大当たり結果の発生並びに通常大当たり結果の発生及び非明示確変大当たり結果の発生は、可変入賞装置22の挙動及び下作動口24の電動役物24aの挙動といった各可動物の挙動が共通し、内部的な抽選状態のみが相違することとなる。これにより、通常遊技状態下において開閉実行モードが発生した場合には、その後に当否抽選モードが高確率モードに移行しているか否かを想像させることが可能となり、遊技への注目度を高めることが可能となる。
リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり238)に達した後0に戻る構成となっている。リーチ乱数カウンタC3は定期的に更新され、遊技球が上作動口23又は下作動口24に入賞したタイミングでRAM64の保留格納エリア64bに格納される。そして、ROM63のリーチ用テーブル記憶エリアに記憶されたリーチ用テーブルに基づいてリーチを発生させるか否かを決定することとしている。但し、開閉実行モードに移行する遊技回においては、MPU62では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なくリーチ発生の決定を行う。なお、リーチ表示の発生に対応したリーチ乱数カウンタC3の数は、各遊技状態において同一となっているが、遊技状態に応じて各々個別に設定されるものであってもよい。例えば、サポートモードが高頻度サポートモードである場合の方が、低頻度サポートモードよりも、リーチ表示の発生に対応したリーチ乱数カウンタC3の数が多く設定された構成としてもよい。
ここで、リーチ表示(リーチ状態)とは、図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)を行うことが可能な図柄表示装置31を備え、可変入賞装置22の開閉実行モードが高頻度入賞モードとなる遊技回では変動表示後の停止表示結果が特別表示結果となる遊技機において、図柄表示装置31における図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)が開始されてから停止表示結果が導出表示される前段階で、前記特別表示結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。
換言すれば、図柄表示装置31の表示画面に表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、高頻度入賞モードの発生に対応した大当たり図柄の組み合わせが成立する可能性があるリーチ図柄の組み合わせを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態のことである。
より具体的には、図柄の変動表示を終了させる前段階として、図柄表示装置31の表示画面内の予め設定された有効ライン上に、高頻度入賞モードの発生に対応した大当たり図柄の組み合わせが成立する可能性のあるリーチ図柄の組み合わせを停止表示させることによりリーチラインを形成させ、当該リーチラインが形成されている状況下において最終停止図柄列により図柄の変動表示を行うことである。
図6の表示内容について具体的に説明すると、最初に上段の図柄列Z1において図柄の変動表示が終了され、さらに下段の図柄列Z3において図柄の変動表示が終了された状態において、いずれかの有効ラインL1〜L5に同一の数字が付された主図柄が停止表示されることでリーチラインが形成され、当該リーチラインが形成されている状況化において中段の図柄列Z2において図柄の変動表示が行われることでリーチ表示となる。そして、高頻度入賞モードが発生する場合には、リーチラインを形成している主図柄と同一の数字が付された主図柄がリーチライン上に停止表示されるようにして中段の図柄列Z2における図柄の変動表示が終了される。
また、リーチ表示には、上記のようにリーチ図柄の組み合わせを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画面において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組み合わせを縮小表示させる又は非表示とした上で、表示画面の略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。また、リーチ表示が行われている場合又はリーチ表示の前に所定のキャラクタといった所定画像を用いた予告表示を行うか否かの決定を、リーチ乱数カウンタC3やその他のカウンタを用いて行うようにしてもよい。
変動種別カウンタCSは、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり198)に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、結果表示部33aにおける変動表示時間と、図柄表示装置31における図柄の変動表示時間とをMPU62において決定する上で用いられる。変動種別カウンタCSは、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、結果表示部33aにおける変動表示の開始時及び図柄表示装置31による図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCSの値が取得される。
電動役物開放カウンタC4は、例えば、0〜250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり250)に達した後0に戻る構成となっている。電動役物開放カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート25に遊技球が入賞したタイミングでRAM64の電役保留エリア64cに格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された電動役物開放カウンタC4の値によって電動役物24aを開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。例えば、C4=0〜190であれば、電動役物24aを開放状態に制御し、C4=191〜250であれば、電動役物24aを開放状態に制御しない。
既に説明したように、MPU62では、少なくとも変動種別カウンタCSの値を用いて、結果表示部33aにおける変動表示時間が決定されるが、その決定に際してはROM63の変動表示時間テーブル記憶エリア63cが用いられる。また、MPU62では、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値及び大当たり種別カウンタC2の値を用いて、結果表示部33aにおける停止結果が決定されるが、その決定に際してはROM63の第1態様結果テーブル記憶エリア63dが用いられる。
<主制御装置60にて実行される各種処理について>
次に、主制御装置60内のMPU62にて各遊技回での遊技を進行させる上で実行されるタイマ割込み処理及び通常処理を説明する。なお、MPU62では、上記タイマ割込み処理及び通常処理の他に、電源投入に伴い起動されるメイン処理及びNMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理が実行されるが、これらの処理については説明を省略する。
<タイマ割込み処理>
先ず、タイマ割込み処理について、図10のフローチャートを参照しながら説明する。本処理はMPU62により定期的に(例えば4msec周期で)起動される。
ステップS101では、各種検知センサの読み込み処理を実行する。すなわち、主制御装置60に接続されている各種検知センサの状態を読み込むと共に、当該各種検知センサの状態を判定して検出情報(入賞検知情報)を保存する。
その後、ステップS102では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM64の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS103では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4をそれぞれ1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値に達した際それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1〜C4の更新値を、RAM64の該当するバッファ領域に格納する。
その後、ステップS104にて、スルーゲート25への入賞に伴うスルー用の入賞処理を実行する。スルー用の入賞処理では、電役保留エリアに記憶されている役物保留記憶数が4未満であることを条件として、前記ステップS103にて更新した電動役物開放カウンタC4の値を電役保留エリアに格納する。また、音声ランプ制御装置90に対して、保留記憶数と対応する可変表示ユニット26の第2保留ランプ部36を点灯させるための処理を実行する。
その後、ステップS105にて、作動口23,24への入賞に伴う作動口用の入賞処理を実行する。作動口用の入賞処理では、作動口23,24への入賞が発生していた場合には、保留格納エリア64bに記憶されている保留記憶数が上限数(例えば、「4」)未満であることを条件として、前記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報を保留格納エリア64bの保留用エリアREに格納する。この場合、保留用エリアREの空き保留エリアRE1〜RE4のうち最初の保留エリアに格納する。
続くステップS106にて、入力表示ユニット120において遊技者がパターン入力部121に入力した情報をパターン記憶エリア64gに記憶する処理及び当該パターン記憶エリア64gに記憶された情報をパターン表示部122に表示する処理を実行するパターン入力処理を実行した後に、本タイマ割込み処理を終了する。
<通常処理>
次に、通常処理の流れを図11のフローチャートを参照しながら説明する。通常処理は電源投入に伴い起動されるメイン処理が実行された後に開始される処理であり、通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS201〜S208の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS209,S210のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
通常処理において、ステップS201では、タイマ割込み処理又は前回の通常処理で設定したコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する。具体的には、賞球コマンドの有無を判定し、賞球コマンドが設定されていればそれを払出制御装置70に対して送信する。また、変動開始コマンド、種別コマンド、変動終了コマンド等の演出用コマンドが設定されている場合にはそれを音声ランプ制御装置90に対して送信する。
次に、ステップS202では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1加算すると共に、カウンタ値が最大値に達した際にはカウンタ値を0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM64の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS203では、払出制御装置70より受信した賞球計数信号や払出異常信号を読み込む。その後、ステップS204では、各遊技回における遊技を制御するための遊技回制御処理を実行する。この遊技回制御処理では、大当たり判定、図柄表示装置31による図柄の変動表示の設定、変動表示を行う側の結果表示部33aの表示制御などを行う。遊技回制御処理の詳細は後述する。
その後、ステップS205では、遊技状態を移行させるための遊技状態移行処理を実行する。詳細は後述するが、この遊技状態移行処理により、遊技状態が開閉実行モード、高確率モード、高頻度サポートモードなどに移行する。
ステップS206では、下作動口24に設けられた電動役物24aを駆動制御するための電役サポート用処理を実行する。この電役サポート用処理では、電動役物24aを開放状態とするか否かの判定、役物用表示部34の表示制御などを行う。
続くステップS207では、遊技回及び開閉実行モードの両方が実行されていない状況において図柄表示装置31の表示内容を待機表示用のものとするためのデモ表示用処理を実行する。デモ表示用処理の詳細は後述する。
続くステップS208では、次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、すなわち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施形態では4msec)が経過したか否かを判定する。そして、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI及び変動種別カウンタCSの更新を繰り返し実行する(ステップS209,S210)。つまり、ステップS209では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1加算するとともに、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM64の該当するバッファ領域に格納する。また、ステップS210では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1加算するとともに、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM64の該当するバッファ領域に格納する。
ここで、ステップS201〜S207の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、かかる残余時間を使用して乱数初期値カウンタCINIの更新を繰り返し実行することにより、乱数初期値カウンタCINI(すなわち、大当たり乱数カウンタC1の初期値)をランダムに更新することができ、同様に変動種別カウンタCSについてもランダムに更新することができる。
<遊技回制御処理>
次に、ステップS204の遊技回制御処理を図12のフローチャートを参照して説明する。
図12に示す遊技回制御処理では、先ずステップS301にて、開閉実行モード中か否かを判定する。具体的には、RAM64の各種フラグ格納エリア64eにおける開閉実行モードフラグ格納エリアに開閉実行モードフラグが格納されているか否かを判定する。当該開閉実行モードフラグは、後述する遊技状態移行処理にて遊技状態を開閉実行モードに移行させる場合に格納され、同じく遊技状態移行処理にて開閉実行モードを終了させる場合に消去される。
開閉実行モード中である場合には、ステップS302以降の処理、すなわちステップS303〜ステップS306の遊技回開始用処理及びステップS307〜ステップS316の遊技回進行用処理のいずれも実行することなく、本遊技回制御処理を終了する。つまり、開閉実行モード中である場合には、作動口23,24への入賞が発生しているか否かに関係なく、遊技回が開始されることはない。
開閉実行モード中でない場合には、ステップS302にて、結果表示部33aが変動表示中であるか否かを判定する。なお、この判定は、RAM64の各種フラグ格納エリア64eにおける変動表示中フラグ格納エリアに変動表示中フラグが格納されているか否かを判定することにより行う。変動表示中フラグは、結果表示部33aについて変動表示を開始させる場合に格納され、その変動表示が終了する場合に消去される。
結果表示部33aが変動表示中でない場合には、ステップS303〜ステップS306の遊技回開始用処理に進む。遊技回開始用処理では、先ずステップS303にて、保留記憶数が「0」か否かを判定する。保留記憶数が「0」である場合には、そのまま遊技回制御処理を終了する。保留記憶数が「0」でない場合には、ステップS304にて保留用エリアREに記憶されているデータを実行エリアAEに設定し、保留用エリアREに記憶された残りのデータを下位エリアにシフトさせ、保留記憶数を1減算するデータ設定処理を実行し、さらにステップS305にて結果表示部33aにおける変動表示及び図柄表示装置31における変動表示を開始させるための変動開始処理を実行した後に、ステップS306にてRAM64のフラグ格納エリア64eに設けられた検索許可フラグをクリアした後、本遊技回制御処理を終了する。
検索許可フラグは、パターン記憶エリア64gに既に記憶されている入力パターンの検索を許可するためのフラグであり、結果表示部33aにおける変動表示及び図柄表示装置31における変動表示が終了した場合にクリアされる。入力パターンの検索については、後述する。
次に、変動開始処理について、図13のフローチャートを参照して説明する。
変動開始処理では、先ずステップS401にて、当否抽選モードが高確率モードであるか否かを判定する。具体的には、RAM64の各種フラグ格納エリア64eに設けられた高確率モードフラグ格納エリアに高確率モードフラグが格納されているか否かを判定する。高確率モードフラグは、確変大当たり結果の発生に係る開閉実行モードの終了に際して格納され、その後に通常大当たり結果が発生した場合に消去されるフラグである。
高確率モードでない場合には、ステップS402にて低確率モード用の当否テーブルを参照して当否判定を行う。具体的には、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値が、図8(a)に示すように低確率モード用の当否テーブルにおいて大当たり当選として設定されている値と一致しているか否かを判定する。一方、高確率モードである場合には、ステップS403にて高確率モード用の当否テーブルを参照して当否判定を行う。具体的には、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値が、図8(b)に示すように高確率モード用の当否テーブルにおいて大当たり当選として設定されている値と一致しているか否かを判定する。
ステップS402又はステップS403の処理の後は、ステップS404〜ステップS410にて、今回の遊技回の遊技結果を設定するための処理を実行するとともに、今回の遊技回において結果表示部33aで実行される変動表示を終了させる場合の停止結果を設定するための処理などを実行する。この場合に、停止結果を設定する場合には、ROM63における停止結果情報群記憶手段としての第1態様結果テーブル記憶エリア63dに記憶されている各種第1態様結果テーブルが参照される。
ここで、当該第1態様結果テーブルについて、図14及び図15を用いて説明する。図14は、大当たり用の第1態様結果テーブルであり、図14(a)は通常大当たり用の第1態様結果テーブルであり、図14(b)は非明示2R確変用の第1態様結果テーブルであり、図14(c)は明示確変用の第1態様結果テーブルであり、図14(d)は非明示確変用の第1態様結果テーブルである。また、図15は外れ用の第1態様結果テーブルであって、図15(a)は特別外れ用の第1態様結果テーブルであり、図15(b)は通常外れ用の第1態様結果テーブルである。
既に述べたように、結果表示部33aにおける停止結果の情報は、第1表示用セグメントA1〜第9表示用セグメントA9の表示態様の情報からなり、第1表示用セグメントA1〜第7表示用セグメントA7の表示態様の情報を第1態様の情報、第8表示用セグメントA8及び第9表示用セグメントA9の表示態様の情報を第2態様の情報とする。ここで、第1態様の情報については、ROM63において第1態様結果データとして予め記憶されている。
大当たり用の第1態様結果データとしては、図14に示すように、データ1〜データ111の複数のデータが記憶されている。そして、これらデータ1〜データ111のうち、データ1〜データ47が通常大当たり用の第1態様結果データであり、データ48〜データ67が非明示2R確変用の第1態様結果データであり、データ68〜データ91が明示確変用の第1態様結果データであり、データ92〜データ111が非明示確変用の第1態様結果データである。つまり、各遊技結果に応じてそれぞれ複数の第1態様結果データが設定されている。
通常大当たり用の第1態様結果テーブル、非明示2R確変用の第1態様結果テーブル、明示確変用の第1態様結果テーブル及び非明示確変用の第1態様結果テーブルのそれぞれには、大当たり種別カウンタC2の値と第1態様結果データとの対応関係が記憶されている。具体的には、大当たり種別カウンタC2の値に対して第1態様結果データのアドレスが対応付けて記憶されている。
各第1態様結果テーブルについて詳細には、通常大当たり用の第1態様結果テーブルには、図14(a)に示すように、通常大当たり結果に対応した大当たり種別カウンタC2の値として設定されている「0〜46」のうち、「0」がデータ1の第1態様結果データに、「1」がデータ2の第1態様結果データに、・・・、「45」がデータ46の第1態様結果データに、「46」がデータ47の第1態様結果データに対応している。
非明示2R確変用の第1態様結果テーブルには、図14(b)に示すように、非明示2R確変大当たり結果に対応した大当たり種別カウンタC2の値として設定されている「47〜142」のうち、「47」がデータ48の第1態様結果データに、「48」がデータ49の停止結果データに、・・・、「65」がデータ66の第1態様結果データに、「66」がデータ67の第1態様結果データに対応している。「67」からはデータ48に戻り、順番に20の値ごとにデータ48〜データ67の第1態様結果データに対応している。
明示確変用の第1態様結果テーブルには、図14(c)に示すように、明示確変大当たり結果に対応した大当たり種別カウンタC2の値として設定されている「143〜166」のうち、「143」がデータ68の第1態様結果データに、「144」がデータ69の第1態様結果データに、・・・、「165」がデータ90の第1態様結果データに、「166」がデータ91の第1態様結果データに対応している。
非明示確変用の第1態様結果テーブルには、図14(d)に示すように、非明示確変大当たり結果に対応した大当たり種別カウンタC2の値として設定されている「167〜226」のうち、「167」がデータ92の第1態様結果データに、「168」がデータ93の停止結果データに、・・・、「185」がデータ110の第1態様結果データに、「186」がデータ111の第1態様結果データに対応している。「187」からはデータ92に戻り、順番に20の値ごとにデータ92〜データ111の第1態様結果データに対応している。
ここで、データ48〜データ67とデータ92〜データ111は同一の第1態様結果データを含むように設定されている。具体的には、データ48とデータ92、データ49とデータ93、・・・、データ66とデータ110、データ67とデータ111が同一の第1態様結果データとなっている。これにより、非明示2R確変大当たり結果と非明示確変大当たり結果とで第1表示用セグメントA1〜第7表示用セグメントA7における停止結果が共通になっている。
また、各第1態様結果データは、結果表示部33aにて2〜4個のセグメントを発光させた態様に対応したデータとなっている。7個のセグメントを全て発光させた態様に対応したデータが第1態様結果データとして設定されていない理由は、遊技者にとって結果表示部33aの表示態様を認識してからパターン入力部121に入力する作業が煩雑となることを防止するためである。
しかし、2〜4個のセグメントのみで結果表示部33aにおける表示態様を多様化すると抽選結果の各種類に対応する表示態様の種類が少なくなってしまい、遊技者はパターン入力部121に結果表示部33aの表示態様の情報を入力しておかなくても記憶することが容易となる。この場合、遊技者は入力表示ユニット120を使った遊技をしなくなってしまう。
そこで、非明示2R確変大当たり結果と非明示確変大当たり結果とで第1表示用セグメントA1〜第7表示用セグメントA7における停止結果が共通化することにより、抽選結果の各種類に対応する表示態様の種類が少なくなることを防止可能としつつ、遊技者のパターン入力部121への入力作業が煩雑となることを防止可能となる。
上記のように同一の第1態様結果データを有する非明示2R確変大当たり結果と非明示確変大当たり結果が設定されている場合であっても、第2態様の情報を確認することで結果表示部33aにおける停止結果がどちらの抽選結果を示しているかを判別することができる。
具体的には、第9表示用セグメントA9を発光させた態様にて停止結果が表示されている場合には、当該停止結果は大当たり結果に対応したものであることを示しており、第9表示用セグメントA9を発光させない態様にて停止結果が表示されている場合には、当該停止結果は外れ結果に対応したものであることを示している。よって、非明示2R確変大当たり結果又は非明示確変大当たり結果に対応した停止結果が結果表示部33aに表示されている場合には、停止結果は第9表示用セグメントA9を発光させた態様となっている。また、第9表示用セグメントA9を発光させた態様であり且つ第8表示用セグメントA8を発光させた態様にて停止結果が表示されている場合には、当該停止結果は通常大当たり、明示確変大当たり又は非明示確変大当たりに対応したものであることを示しており、第9表示用セグメントA9を発光させた態様であるが第8表示用セグメントA8を発光させない態様にて停止結果が表示されている場合には、当該停止結果は非明示2R確変大当たりに対応したものであることを示している。
つまり、データ48〜データ67及びデータ92〜データ111のうちいずれか所定のデータを含む停止結果が結果表示部33aにて表示された場合に、当該停止結果は第8表示用セグメントA8及び第9表示用セグメントA9を発光させた態様ならば非明示大当たり結果に対応した停止結果であり、第8表示用セグメントA8を発光させず第9表示用セグメントA9のみを発光させた態様ならば非明示2R確変大当たりに対応した停止結果である。よって遊技者又はホール管理者は、結果表示部33aに表示された停止結果を確認することで抽選結果の内容を判別することが可能となる。
特別外れ用の第1態様結果テーブルには、図15(a)に示すように、大当たり種別カウンタC2の値として設定されている「0〜238」のうち、既に説明した大当たり用の第1態様結果テーブルと同様に「0〜46」が通常大当たり用の第1態様結果テーブルを参照した第1態様結果データに対応しており、「47〜142」が非明示2R確変用の第1態様結果テーブルを参照した第1態様結果データに対応しており、「143〜166」が明示確変用の第1態様結果テーブルを参照した第1態様結果データに対応しており、「167〜238」が非明示確変用の第1態様結果テーブルを参照した第1態様結果データに対応している。
特別外れ用の第1態様結果テーブルを参照して第1態様結果を決定する場合、大当たり種別カウンタC2の値に対応するテーブル参照用データの値を新たな大当たり種別カウンタC2の値として各大当たり用の第1態様結果テーブルを参照する。テーブル参照用データはROM63に設けられ、大当たり種別カウンタC2と同様、0〜238の数値範囲となっている。
通常大当たり用の第1態様結果テーブルを参照する場合のテーブル参照用データの値について説明する。通常大当たり確変用の第1態様結果テーブルには大当たり種別カウンタC2の値に対応させて47個の第1態様結果が設けられている。テーブル参照用データの値は当該47個の第1態様結果のうち所定の23個の第1態様結果に対応させて設けられている。その他の24個の第1態様結果については、特別外れ用の第1態様結果テーブルを参照する場合には対応付けられていない。
テーブル参照用データの値は、大当たり種別カウンタC2の値が「0〜46」に対応している場合には、「0〜22」の範囲で値が対応付けられている。具体的には、大当たり種別カウンタC2の値として設定されている「0〜46」のうち、「0」がテーブル参照用データの「0」に、「1」がテーブル参照用データの「1」に、・・・、「21」がテーブル参照用データの「21」に、「22」がテーブル参照用データの「22」に対応している。「23」からはテーブル参照用データの値が「0」に戻り、「23」がテーブル参照用データの「0」に、「24」がテーブル参照用データの「1」に、・・・、「44」がテーブル参照用データの「21」に、「45」がテーブル参照用データの「22」に対応している。「46」はテーブル参照用データの「0」に対応している。
次に非明示2R確変用の第1態様結果テーブルを参照する場合のテーブル参照用データの値について説明する。非明示2R確変用の第1態様結果テーブルには大当たり種別カウンタC2の値に対応させて20個の第1態様結果が設けられている。テーブル参照用データの値は当該20個の第1態様結果のうち所定の10個の第1態様結果に対応させて設けられている。その他の10個の第1態様結果については、特別外れ用の第1態様結果テーブルを参照する場合には対応付けられていない。
具体的には、大当たり種別カウンタC2の値として設定されている「47〜142」のうち、「47」がテーブル参照用データの「47」に、「48」がテーブル参照用データの「48」に、・・・、「55」がテーブル参照用データの「55」に、「56」がテーブル参照用データの「56」に対応している。「57」からはテーブル参照用データの値が「47」に戻り、「57」がテーブル参照用データの「47」に、「58」がテーブル参照用データの「48」に、・・・、「65」がテーブル参照用データの「55」に、「66」がテーブル参照用データの「56」に対応している。以下同様に、「67〜86」がテーブル参照用データの「67〜76」に、「87〜106」がテーブル参照用データの「87〜96」に、「107〜126」がテーブル参照用データの「107〜116」に、「127〜142」がテーブル参照用データの「127〜136」に対応している。
次に明示確変用の第1態様結果テーブルを参照する場合のテーブル参照用データの値について説明する。明示確変用の第1態様結果テーブルには大当たり種別カウンタC2の値に対応させて24個の第1態様結果が設けられている。テーブル参照用データの値は当該24個の第1態様結果のうち所定の12個の第1態様結果に対応させて設けられている。その他の12個の第1態様結果については、特別外れ用の第1態様結果テーブルを参照する場合には対応付けられていない。
テーブル参照用データの値は、大当たり種別カウンタC2の値が「143〜166」に対応している場合には、「143〜154」の範囲で値が対応付けられている。具体的には、大当たり種別カウンタC2の値として設定されている「143〜166」のうち、「143」がテーブル参照用データの「143」に、「144」がテーブル参照用データの「144」に、・・・、「153」がテーブル参照用データの「153」に、「154」がテーブル参照用データの「154」に対応している。「155」からはテーブル参照用データの値が「143」に戻り、「155」がテーブル参照用データの「143」に、「156」がテーブル参照用データの「144」に、・・・、「165」がテーブル参照用データの「153」に、「166」がテーブル参照用データの「154」に対応している。
次に非明示確変用の第1態様結果テーブルを参照する場合のテーブル参照用データの値について説明する。非明示確変用の第1態様結果テーブルには大当たり種別カウンタC2の値に対応させて20個の第1態様結果が設けられている。テーブル参照用データの値は当該20個の第1態様結果のうち所定の10個の第1態様結果に対応させて設けられている。なお、非明示確変用の第1態様結果テーブルにて参照される第1態様結果と非明示2R確変用の第1態様結果テーブルにて参照される第1態様結果とは同一の10個となっている。その他の10個の第1態様結果については、特別外れ用の第1態様結果テーブルを参照する場合には対応付けられていない。
具体的には、大当たり種別カウンタC2の値として設定されている「167〜238」のうち、「167」がテーブル参照用データの「167」に、「168」がテーブル参照用データの「168」に、・・・、「175」がテーブル参照用データの「175」に、「176」がテーブル参照用データの「176」に対応している。「177」からはテーブル参照用データの値が「167」に戻り、「177」がテーブル参照用データの「167」に、「178」がテーブル参照用データの「168」に、・・・、「185」がテーブル参照用データの「175」に、「186」がテーブル参照用データの「176」に対応している。以下同様に、「187〜206」がテーブル参照用データの「187〜196」に、「207〜226」がテーブル参照用データの「207〜216」に、「227〜238」がテーブル参照用データの「227〜236」に対応している。
図15(b)に示す通常外れ用の第1態様結果テーブルには、特別外れ用の停止結果テーブルと同様に、大当たり種別カウンタC2の値と通常大当たり用の第1態様結果テーブルを参照した第1態様結果データ、非明示2R確変用の第1態様結果テーブルを参照した第1態様結果データ、明示確変用の第1態様結果テーブルを参照した第1態様結果データ及び非明示確変用の第1態様結果テーブルを参照した第1態様結果データが対応付けられている。特別外れ用の第1態様結果テーブルと同様、通常外れ用の第1態様結果テーブルを参照して第1態様結果を決定する場合にも、大当たり種別カウンタC2の値に対応するテーブル参照用データの値を新たな大当たり種別カウンタC2の値として各大当たり用の第1態様結果テーブルを参照する。
通常大当たり用の第1態様結果テーブルを参照する場合のテーブル参照用データの値について説明する。テーブル参照用データの値は、大当たり種別カウンタC2に対応させて設けられている47個の第1態様結果のうち、特別外れ用の第1態様結果テーブルにて通常大当たり用の第1結果テーブルを参照する場合に対応付けられていない所定の24個の第1態様結果に対応させて設けられている。
テーブル参照用データの値は、大当たり種別カウンタC2の値が「0〜46」に対応している場合には、「23〜46」の範囲で値が対応付けられている。具体的には、大当たり種別カウンタC2の値として設定されている「0〜46」のうち、「0」がテーブル参照用データの「23」に、「1」がテーブル参照用データの「24」に、・・・、「21」がテーブル参照用データの「44」に、「22」がテーブル参照用データの「45」に対応している。「23」からはテーブル参照用データの値が「23」に戻り、「23」がテーブル参照用データの「23」に、「24」がテーブル参照用データの「24」に、・・・、「44」がテーブル参照用データの「44」に、「45」がテーブル参照用データの「45」に対応している。「46」はテーブル参照用データの「46」に対応している。
次に非明示2R確変用の第1態様結果テーブルを参照する場合のテーブル参照用データの値について説明する。非明示2R確変用の第1態様結果テーブルには大当たり種別カウンタC2の値に対応させて20個の第1態様結果が設けられている。テーブル参照用データの値は当該20個の第1態様結果のうち、特別外れ用の第1態様結果テーブルにて非明示2R確変用の第1結果テーブルを参照する場合に対応付けられていない10個の第1態様結果に対応させて設けられている。具体的には、大当たり種別カウンタC2の値として設定されている「47〜142」のうち、「47」がテーブル参照用データの「57」に、「48」がテーブル参照用データの「58」に、・・・、「55」がテーブル参照用データの「65」に、「56」がテーブル参照用データの「66」に対応している。「57」からはテーブル参照用データの値が「57」に戻り、「57」がテーブル参照用データの「57」に、「58」がテーブル参照用データの「58」に、・・・、「65」がテーブル参照用データの「65」に、「66」がテーブル参照用データの「66」に対応している。以下同様に、「67〜86」がテーブル参照用データの「77〜86」に、「87〜106」がテーブル参照用データの「97〜106」に、「107〜136」がテーブル参照用データの「117〜126」に、「137〜142」がテーブル参照用データの「137〜142」に対応している。
次に明示確変用の第1態様結果テーブルを参照する場合のテーブル参照用データの値について説明する。テーブル参照用データの値は、大当たり種別カウンタC2に対応させて設けられている24個の第1態様結果のうち、特別外れ用の第1態様結果テーブルにて明示確変用の第1結果テーブルを参照する場合に対応付けられていない所定の12個の第1態様結果に対応させて設けられている。
テーブル参照用データの値は、大当たり種別カウンタC2の値が「143〜166」に対応している場合には、「155〜166」の範囲で値が対応付けられている。具体的には、大当たり種別カウンタC2の値として設定されている「143〜166」のうち、「143」がテーブル参照用データの「155」に、「144」がテーブル参照用データの「156」に、・・・、「165」がテーブル参照用データの「165」に、「154」がテーブル参照用データの「166」に対応している。「155」からはテーブル参照用データの値が「155」に戻り、「155」がテーブル参照用データの「155」に、「156」がテーブル参照用データの「156」に、・・・、「165」がテーブル参照用データの「165」に、「166」がテーブル参照用データの「166」に対応している。
次に非明示確変用の第1態様結果テーブルを参照する場合のテーブル参照用データの値について説明する。テーブル参照用データの値は、大当たり種別カウンタC2に対応させて設けられている20個の第1態様結果のうち、特別外れ用の第1態様結果テーブルにて非明示確変用の第1結果テーブルを参照する場合に対応付けられていない所定の10個の第1態様結果に対応させて設けられている。なお、非明示確変用の第1態様結果テーブルにて参照される第1態様結果と非明示2R確変用の第1態様結果テーブルにて参照される第1態様結果とは同一の10個となっている。
具体的には、大当たり種別カウンタC2の値として設定されている「167〜238」のうち、「167」がテーブル参照用データの「177」に、「168」がテーブル参照用データの「178」に、・・・、「175」がテーブル参照用データの「185」に、「176」がテーブル参照用データの「186」に対応している。「177」からはテーブル参照用データの値が「177」に戻り、「177」がテーブル参照用データの「177」に、「178」がテーブル参照用データの「178」に、・・・、「185」がテーブル参照用データの「185」に、「186」がテーブル参照用データの「186」に対応している。以下同様に、「187〜206」がテーブル参照用データの「197〜206」に、「207〜236」がテーブル参照用データの「217〜226」に、「237〜238」がテーブル参照用データの「237〜238」に対応している。
上記のように設定された特別外れ用の第1態様結果データと通常外れ用の第1態様結果データは、それぞれ異なる第1態様結果データの内容となっているが、大当たり用の第1態様結果データと同一の第1態様結果データを含む内容となっている。この場合、既に説明したように第9表示用セグメントA9の表示態様を確認することで抽選結果が大当たり結果に対応したものか外れ結果に対応したものかを判別することが可能となる。
以上のとおり、停止結果の内容は、第1態様結果について同一のものが設定されている場合にも、第2停止結果を異ならせることによって、全ての遊技結果毎に異なる表示内容が設定されている。これにより、遊技ホールの管理者は、遊技回が終了する場合に、結果表示部33aを見ることにより、その遊技回の遊技結果が何であるかを監視することができる。また、結果表示部33aは、主制御装置60に直接表示制御される表示部であるため、表示制御装置100が表示制御に際して介在することとなる表示部に比べ、表示の信頼性が高いものである。
変動開始処理(図13)の説明に戻り、ステップS402又はステップS403の処理の後は、ステップS404にて、ステップS402又はステップS403における抽選の結果が大当たり当選であるか否かを判定する。大当たり当選である場合には、ステップS405〜ステップS409において、大当たり当選である場合における遊技結果を設定するための処理及び停止結果を設定するための処理などを実行する。
ステップS405では、振分テーブル(図9参照)を参照して振分判定を行う。具体的には、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値が、通常大当たり結果の数値範囲、非明示2R確変大当たり結果の数値範囲、明示確変大当たり結果の数値範囲、非明示確変大当たり結果の数値範囲のいずれに含まれているかを判定する。
ステップS405の処理の後は、ステップS406にて、ステップS405において振り分けた遊技結果が確変大当たり結果であるか否かを判定する。確変大当たり結果である場合には、ステップS407にて、確変大当たり結果が発生することとなる今回の遊技回において結果表示部33aにいずれの停止結果を表示した状態で変動表示を終了させるかを設定するための確変大当たり用の停止結果設定処理を実行する。
確変大当たり用の停止結果設定処理について、図16のフローチャートを参照しながら説明する。
先ずステップS501にて、ステップS405において振り分けた遊技結果が明示確変大当たり結果であるか否かを判定する。
ステップS501にて、肯定判定をした場合には、ステップS502にて、既に説明した明示確変用の第1態様結果テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値に対応した第1態様結果データのアドレス情報を取得し、ステップS503にて、そのアドレス情報をRAM64の第1態様結果アドレス記憶エリアに格納する。その後、ステップS504にて、RAM64の各種フラグ格納エリア64eにおける明示確変フラグ格納エリアに明示確変フラグを格納した後に、本停止結果設定処理を終了する。
ステップS501にて、否定判定をした場合には、ステップS505にて、上記振り分けた遊技結果が非明示2R確変大当たり結果であるか否かを判定する。非明示2R確変大当たり結果である場合には、ステップS506にて、既に説明した非明示2R確変用の第1態様結果テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値に対応した第1態様結果データのアドレス情報を取得し、ステップS507にて、そのアドレス情報をRAM64の第1態様結果アドレス記憶エリアに格納する。その後、ステップS508にて、RAM64の各フラグ格納エリア64eにおける非明示2R確変フラグ格納エリアに非明示2R確変フラグを格納した後に、本停止結果設定処理を終了する。
ステップS505にて否定判定をした場合には、ステップS509にて、既に説明した非明示確変用の第1態様結果テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値に対応した第1態様結果データのアドレス情報を取得し、ステップS510にて、そのアドレス情報をRAM64の第1態様結果アドレス記憶エリアに格納する。その後、ステップS511にて、RAM64の各フラグ格納エリア64eにおける非明示確変フラグ格納エリアに非明示確変フラグを格納した後に、本停止結果設定処理を終了する。
変動開始処理(図13)の説明に戻り、ステップS407の処理を実行した後は、ステップS411に進む。一方、ステップS405において振り分けた遊技結果が確変大当たり結果でない場合には、ステップS406にて否定判定をし、ステップS408に進む。ステップS408では、既に説明した通常大当たり用の第1態様結果テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値に対応した第1態様結果データのアドレス情報を取得し、そのアドレス情報をRAM64の第1態様結果アドレス記憶エリアに格納する。その後、ステップS409にて、RAM64の各フラグ格納エリア64eにおける通常大当たりフラグ格納エリアに通常大当たりフラグを格納した後に、本停止結果設定処理を終了する。その後、ステップS411に進む。
また、ステップS402又はステップS403における抽選の結果が大当たり当選でない場合には、ステップS404にて否定判定をし、ステップS410に進む。ステップS410では、外れ結果となる今回の遊技回において結果表示部33aにいずれの第1態様結果を表示した状態で変動表示を終了させるかを設定するための外れ時用の停止結果設定処理を実行する。
外れ時用の停止結果設定処理について、図17のフローチャートを参照しながら説明する。
先ずステップS601にて、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値を確認し、確認した結果をRAM64に記憶する。
続くステップS602にて今回の抽選の結果が特別外れ結果であるか否かを判定する。具体的には実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値を確認し、特別外れ結果に対応した値である場合には、ステップS603〜ステップS605において、特別外れ結果である場合における遊技結果を設定するための処理及び停止結果を設定するための処理などを実行する。
ステップS603では、既に説明した特別外れ用の第1態様結果テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値に対応した停止結果データのアドレス情報を取得し、ステップS604にて、そのアドレス情報をRAM64の第1態様結果アドレス記憶エリアに格納する。その後、ステップS605にて、RAM64の各フラグ格納エリア64eにおける特別外れフラグ格納エリアに特別外れフラグを格納した後に、本停止結果設定処理を終了する。
ステップS602にて否定判定をした場合には、ステップS606にて、既に説明した通常外れ用の第1態様結果テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値に対応した第1態様結果データのアドレス情報を取得し、ステップS607にて、そのアドレス情報をRAM64の第1態様結果アドレス記憶エリアに格納する。その後、本停止結果設定処理を終了する。
変動開始処理(図13)の説明に戻り、ステップS407、ステップS409及びステップS410の処理を実行した後はステップS411に進む。ステップS411では、結果表示部33aにおける今回の遊技回の変動表示時間を設定するための変動表示時間の設定処理を実行する。
変動表示時間の設定処理について、図18のフローチャートを参照しながら説明する。
先ずステップS701にて、変動種別カウンタCSの値を取得し、MPU62のレジスタに記憶させる。続くステップS702では、今回の遊技回において図柄表示装置31にてリーチ表示が発生するか否かを判定する。具体的には、RAM64に、非明示確変フラグ、非明示確変フラグ、明示確変フラグ、通常大当たりフラグ、特別外れフラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。いずれかのフラグが格納されている場合には、リーチ表示の発生として、ステップS702にて肯定判定をする。また、上記各フラグのいずれもが格納されていない場合であっても、実行エリアAEに格納されているリーチ乱数カウンタC3の値がリーチ発生に対応した値である場合には、リーチ表示の発生として、ステップS702にて肯定判定をする。
ステップS702にて肯定判定をした場合には、ステップS703に進む。ステップS703では、今回の遊技回の遊技結果が非明示2R確変大当たり結果又は特別外れ結果のいずれかとなるかを判定する。非明示2R確変大当たり結果又は特別外れ結果のいずれかとなる場合には、ステップS704にてROM63の変動表示時間テーブル記憶エリア63cに記憶されている第1変動表示時間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの値に対応した変動表示時間情報を取得する。
ここで、既に説明したように、通常遊技状態下で特別外れ結果となる場合及び非明示2R確変大当たり結果となる場合は、可変入賞装置22の挙動及び下作動口24の電動役物24aの挙動といった各可動物の挙動が共通し、内部的な抽選状態のみが相違することとなる。この場合に、特別外れ結果となる場合及び非明示2R確変大当たり結果となる場合はいずれも、図柄表示装置31における図柄の変動表示においてリーチ表示が発生することとなり、さらには、その遊技回の変動表示時間の決定に際して共通変動表示時間テーブルを参照することで、結果表示部及び図柄表示装置31における絵柄の変動表示時間が共通のものとなる。
一方、今回の遊技回の遊技結果が非明示2R確変大当たり結果又は特別外れ結果のいずれでもない場合には、ステップS703にて否定判定をし、ステップS705に進む。ステップS705では、今回の遊技回の遊技結果が通常大当たり結果又は非明示確変大当たり結果のいずれかとなるかを判定する。通常大当たり結果又は非明示確変大当たり結果のいずれかとなる場合には、ステップS706にてROM63の変動表示時間テーブル記憶エリア63cに記憶されている第2変動表示時間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの値に対応した変動表示時間情報を取得する。
ここで、既に説明したように、通常大当たり結果となる場合及び通常遊技状態下で非明示確変大当たり結果となる場合は、可変入賞装置22の挙動及び下作動口24の電動役物24aの挙動といった各可動物の挙動が共通し、内部的な抽選状態のみが相違することとなる。この場合に、通常大当たり結果となる及び非明示確変大当たり結果となる場合はいずれも、図柄表示装置31における図柄の変動表示においてリーチ表示が発生することとなり、さらには、その遊技回の変動表示時間の決定に際して共通変動表示時間テーブルを参照することで、結果表示部及び図柄表示装置31における絵柄の変動表示時間が共通のものとなる。
一方、今回の遊技回の遊技結果が通常大当たり結果及び非明示確変大当たり結果のいずれでもない場合には、ステップS707にてROM63の変動表示時間テーブル記憶エリア63cに記憶されているその他の変動表示時間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの値に対応した変動表示時間情報を取得する。
ステップS702にて否定判定をした場合には、ステップS708に進む。ステップS708では、保留記憶数を把握する。続くステップS709では、高頻度サポートモードか否かを判定する。具体的には、RAM64の各フラグ格納エリア64eにおける高頻度サポートフラグ格納エリアに高頻度サポートフラグが格納されているか否かを判定する。当該高頻度サポートフラグは、後述する遊技状態移行処理にて開閉実行モードを終了させる場合に格納又は消去される。
高頻度サポートフラグが格納されていない場合には、ステップS710にて、ROM63の変動表示時間テーブル記憶エリア63cに記憶されている低頻度サポート時用の変動表示時間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの値及び保留記憶数の数に対応した変動表示時間情報を取得する。なお、保留記憶数の数が多いほど、変動表示時間が短くなるように設定されている。
一方、高頻度サポートフラグが格納されている場合には、ステップS711にて、ROM63の変動表示時間テーブル記憶エリア63cに記憶されている高頻度サポート時用の変動表示時間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの値及び保留記憶数の数に対応した変動表示時間情報を取得する。なお、保留記憶数の数が多いほど、変動表示時間が短くなるように設定されている。
上記のように、リーチ表示が発生しない場合には、高頻度サポートモードであるか否かにより、参照する変動表示時間テーブルを変更することで、通常遊技状態下で、特別外れ結果となった場合及び非明示2R確変大当たり結果となった場合で、その後の遊技回における結果表示部33a及び図柄表示装置31における絵柄の変動表示時間が共通のものとなる。
また、第1変動表示時間テーブル、第2変動表示時間テーブル、その他の変動表示時間テーブル、低頻度サポート時用の変動表示時間テーブル及び高頻度サポート時用の変動表示時間テーブルには、変動種別カウンタCSの値に対応させて変動表示時間及び高速変動時間が設定されている。図柄表示装置31では、全図柄列Z1〜Z3は図柄の変動表示が開始されると高速変動表示、低速変動表示と所定の時間で表示が切り替わる。ここで、高速変動表示から低速変動表示に切り替わる時間は図柄列によって異なっており、上図柄列Z1、下図柄列Z3、中図柄列Z2の順に低速変動表示に切り替わる。全図柄列Z1〜Z3において低速変動表示が終了すると最終停止結果が表示される。各変動表示時間テーブルでは高速変動時間として、図柄表示装置31における中図柄列Z2の高速変動表示が開始されてから低速変動表示に切り替わるまでの時間が格納されている。
ステップS704、ステップS706、ステップS707、ステップS710及びステップS711の実行後は、ステップS712にて、いずれかの変動表示時間テーブルを参照して得られた情報である変動表示時間情報及び高速変動時間情報をRAM64の変動表示時間カウンタエリアにセットする。その後、本設定処理を終了する。
変動開始処理(図13)の説明に戻り、ステップS411の後は、ステップS412にて、変動開始コマンドを設定する。変動開始コマンドには、リーチ発生の有無の情報及び変動表示時間の情報が含まれる。
続くステップS413では、今回の抽選結果に対応した種別コマンドを設定するための種別コマンド設定処理を実行する。種別コマンドには、遊技結果の情報が含まれる。つまり、種別コマンドには、遊技結果の情報として、明示確変大当たり結果の情報、通常大当たり結果の情報、非明示確変大当たり結果の情報、非明示2R確変大当たり結果の情報、特別外れ結果の情報などが含まれる。
種別コマンド設定処理について、図19のフローチャートを参照しながら説明する。
先ずステップS801にて、今回の抽選結果が通常外れ又は特別外れに対応したものであるか否かを判定する。
ステップS801にて肯定判定をした場合には、ステップS802にて大当たり種別カウンタC2の値が「47〜142,167〜238」に対応したものであるか否かを判定する。
ステップS802にて肯定判定をした場合には、ステップS803にてキャラ報知に対応した種別コマンドを設定する。キャラ報知は、図柄表示装置31にて実行される報知であり、第1表示用セグメントA1〜第7表示用セグメントA7の表示が非明示2R確変大当たり結果及び非明示確変大当たり結果に対応したものと同一の内容である旨を報知するものである。具体的には、図柄表示装置31にてキャラクタ画像が表示され、当該キャラクタ画像によるメッセージが図柄表示装置31に表示される。例えば、「潜伏確変図柄と同じ図柄が7セグに表示されます。左下にある入力用のボタンを使って図柄の情報を記憶して下さい。」というメッセージが文字として表示される。これにより、遊技者は結果表示部33aにて表示される図柄が非明示2R確変大当たり結果又は非明示確変大当たり結果に対応した表示態様の情報であることを認識可能となるとともに、パターン入力部121への入力した入力パターンの情報を記憶可能なタイミングであることを認識可能となる。また、キャラ報知に対応した種別コマンドは、今回の遊技回が通常外れ及び特別外れのいずれに対応したものであるかの情報を含んでいる。
続くステップS804にて、RAM64の各種フラグ格納エリア64eに設けられたキャラ報知フラグをセットする。キャラ報知フラグは、今回の抽選結果に対応した遊技回用の演出がキャラ報知に対応したものであることを示すフラグであり、変動表示時間が経過した場合にクリアされる。
ステップS802にて否定判定した場合には、ステップS805にてキャラ報知に対応しない種別コマンドを設定する。また、キャラ報知に対応しない種別コマンドは、キャラ報知に対応した種別コマンドと同様、今回の遊技回が通常外れ及び特別外れのいずれに対応したものであるかの情報を含んでいる。
ステップS801にて否定判定をした場合には、ステップS806にて大当たりの種別に対応した種別コマンドを設定する。また、大当たりの種別に対応した種別コマンドは、今回の遊技回が通常大当たり、明示確変大当たり、2R非明示確変大当たり及び非明示確変大当たりのいずれに対応したものであるかの情報を含んでいる。
ステップS804、ステップS805又はステップS806の実行後は、本種別コマンド設定処理を終了する。
ステップS412又はステップS413にて設定された変動開始コマンド及び種別コマンドは、通常処理(図11)におけるステップS201にて、音声ランプ制御装置90に送信される。音声ランプ制御装置90では、受信した変動開始コマンド及び種別コマンドに基づいて、その遊技回における演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。この演出の内容としては、図柄表示装置31での図柄の変動表示態様が含まれており、この決定された図柄の変動表示態様は音声ランプ制御装置90から表示制御装置100に表示内容コマンドとして出力される。表示制御装置100では、音声ランプ制御装置90から受信した表示内容コマンドに基づいて、各遊技回に対応した図柄の変動表示が行われるように図柄表示装置31を表示制御する。
図柄表示装置31において実行される演出の内容は、種別コマンドの内容によって異なっており、明示確変大当たり結果と非明示確変大当たり結果に対応した演出は明確に異なる演出が設定されているが、非明示確変大当たり結果と通常大当たり結果に対応した演出は略同一の演出が設定されている。また、非明示2R確変大当たり結果と特別外れ結果に対応した演出も略同一の演出が設定されている。
また、結果表示部33aでは、新たな変動が開始されるまで前回の抽選結果が表示され続け、大当たり中も当該大当たりの当選結果が表示され続ける。
変動開始処理(図13)の説明に戻り、ステップS413の後は、ステップS414にて、結果表示部33aにおいて図柄の変動表示を開始させる。その後、本変動開始処理を終了する。
遊技回制御処理(図12)の説明に戻り、結果表示部33aが変動表示中である場合には、ステップS307〜ステップS310の遊技回進行用処理を実行する。遊技回進行用処理では、先ずステップS307にて、今回の遊技回の変動表示時間が経過したか否かを判定する。具体的には、RAM64の変動表示時間カウンタエリアに格納されている変動表示時間情報の値が「0」となったか否かを判定する。当該変動表示時間情報の値は、上述したように、変動表示時間の設定処理(図18)においてセットされる。また、このセットされた変動表示時間情報の値は、タイマ割込み処理(図10)が起動される度に、1ディクリメントされる。
変動表示時間が経過していない場合には、ステップS308にて変動表示用処理を実行する。変動表示用処理では、今回の遊技回に係る結果表示部において各表示用セグメントが所定の順番で点灯及び消灯されていくように当該結果表示部を表示制御(各表示用セグメントの発光制御)する。結果表示部33aについて、例示すると、第1表示用セグメントA1→第2表示用セグメントA2→・・・→第8表示用セグメントA8→第9表示用セグメントA9→第1表示用セグメントA1→・・・の順番で、各表示用セグメントA1〜A9が点滅することとなる。その後、本遊技回制御処理を終了する。
続くステップS309では、高速変動時間が経過したか否かを判定する。高速変動時間とは、図柄表示装置31にて実行される遊技回用の演出において、全図柄Z1〜Z3の変動表示が開始され、上図柄列Z1、中図柄列Z2及び下図柄列Z3が低速変動表示となるまでの時間である。
ステップS309にて肯定判定をした場合には、ステップS310にてパターン入力許可フラグをクリアする。ステップS309にて否定判定をした場合又はステップS310の実行後は、本遊技回制御処理を終了する。
ステップS307にて、変動表示時間が経過している場合には、ステップS311にて変動終了処理を実行する。ここで、変動終了処理について、図20のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、ステップS901では、RAM64の第1態様結果アドレス記憶エリアに格納されているアドレス情報を確認する。
続くステップS902では、停止結果データにおける結果表示の内容に記憶されている表示用セグメントA1〜A7における点灯対象の表示用セグメントの情報を確認する。また、当該確認した表示用セグメントA1〜A7の情報をRAM64に一時的に記憶させる。
続くステップS903にて、今回の抽選結果が大当たりに対応したものか否かを判定する。具体的には通常大当たりフラグ、明示確変フラグ、非明示2R確変フラグ又は非明示確変フラグがセットされているか否かを確認する。ステップS903にて肯定判定をした場合には、ステップS904にて当該抽選結果が非明示2R確変大当たり結果に対応したものか否かを判定する。具体的には非明示2R確変フラグがセットされているか否かを判定する。
ステップS904にて否定判定をした場合には、ステップS905にて、ステップS902で確認した表示用セグメントA1〜A7の表示態様の情報を第1態様の情報、第8表示用セグメントA8及び第9表示用セグメントA9を点灯させた態様の情報を第2態様の情報として結果表示部33aに停止結果を表示させる。
ステップS904にて肯定判定をした場合には、ステップS906にて、ステップS902で確認した表示用セグメントA1〜A7の表示態様の情報を第1態様の情報、第9表示用セグメントA9を点灯させ第8表示用セグメントA8を点灯させない態様の情報を第2態様の情報として結果表示部33aにて停止結果を表示させる。
既に述べたように第1表示用セグメントA1〜第7表示用セグメントA7である第1態様結果は、非明示2R確変大当たりと非明示確変大当たりとで同一の結果となっている。非明示2R確変大当たりの場合に第8表示用セグメントA8を発光させ、非明示2R確変大当たりの場合に第8表示用セグメントA8を発光させない停止結果とすることで、結果表示部33aにおいて抽選結果を判別可能となっている。
ステップS903にて否定判定した場合には、ステップS907にて、ステップS902で確認した表示用セグメントA1〜A7の表示態様の情報を第1態様の情報、第8表示用セグメントA8及び第9表示用セグメントA9を点灯させない態様の情報を第2態様の情報として結果表示部33aにて停止結果を表示させる。
また、抽選結果が大当たりの場合と外れの場合とで第1態様結果について共通の態様のものを有しているが、第2停止結果である第8表示用セグメントA8及び第9表示用セグメントA9について、大当たり時は少なくとも第9表示用セグメントA9は発光させ、外れ時は両セグメントとも発光させない態様とすることで、結果表示部33aにおいて抽選結果を判別可能となっている。
ステップS905、ステップS906及びステップS907の実行後は、本変動終了処理を終了する。
遊技回制御処理(図12)では、変動終了処理を実行した後に、ステップS312にて変動終了コマンドを設定する。ステップS312にて設定された変動終了コマンドは、通常処理(図11)におけるステップS201にて、音声ランプ制御装置90に送信される。音声ランプ制御装置90では、受信した変動終了コマンドに基づいて、その遊技回における演出を終了させる。また、当該変動終了コマンドは、音声ランプ制御装置90から表示制御装置100に送信され、表示制御装置100では当該変動終了コマンドを受信することにより、その遊技回における最終停止図柄の組み合わせを確定表示(最終停止表示)させる。
続くステップS313にて、キャラ報知フラグがセットされているか否かを判定する。ステップS313にて肯定判定をした場合には、ステップS314にてRAM64の各種フラグ格納エリア64eに設けられたパターン入力許可フラグをセットする。パターン入力許可フラグは、パターン入力部121への入力を受け付けるか否かを示すフラグであり、次回の遊技回における図柄の高速変動表示後にクリアされる。
続くステップS315にて、キャラ報知フラグをクリアする。
ステップS313にて否定判定をした場合又はステップS315の終了後は、ステップS316にて検索許可フラグをセットするとともに本遊技回制御処理を終了する。
<遊技状態移行処理>
次に、ステップS205の遊技状態移行処理を図21のフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップS1001では、開閉実行モード中か否かを判定する。開閉実行モード中でない場合にはステップS1002に進み、1の遊技回の結果表示部33aにおける絵柄の変動表示が終了したタイミングか否かを判定する。変動表示が終了したタイミングでない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
変動表示が終了したタイミングである場合には、ステップS1003にて、今回の遊技回の遊技結果が開閉実行モードへの移行に対応したものであるか否かを判定する。具体的には、RAM64に、非明示2R確変フラグ、非明示確変フラグ、明示確変フラグ、通常大当たりフラグ又は特別外れフラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。上記各フラグのいずれもが格納されていない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
上記各フラグのいずれかが格納されている場合には、ステップS1004にて開閉実行モードの開始処理を実行する。当該開始処理では、開閉実行モードのオープニング用に可変入賞装置22の大入賞口22aの開放を開始することなく待機するためのオープニング用待機時間(開始用待機期間)を設定する。具体的には、RAM64の各種カウンタエリア64dに設けられた待機時間用カウンタエリアに、ROM63に予め記憶されているオープニング用の待機時間情報をセットする。この場合に、開閉実行モードが高頻度入賞モードであるか否かによりセットされる待機時間情報が異なっており、当該待機時間情報は低頻度入賞モードの方が高頻度入賞モードよりも待機時間が短くなるように設定されている。例えば、高頻度入賞モードでは、待機時間が1secとなるように待機時間情報のカウント値が設定されており、低頻度入賞モードでは、待機時間が0.2secとなるように待機時間情報のカウント値が設定されている。ここでセットされた待機時間情報の値は、タイマ割込み処理(図10)が実行される度に1ディクリメントされる。
続くステップS1005では、今回の開閉実行モードが高頻度入賞モードであるか否かを判定する。具体的には、RAM64に、明示確変フラグ、通常大当たりフラグ又は非明示確変フラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。高頻度入賞モードでない場合、すなわち低頻度入賞モードである場合には、ステップS1006にて、RAM64の各種カウンタエリア64dに設けられたラウンドカウンタエリアRCに、「2」をセットする。ラウンドカウンタエリアRCは、大入賞口22aが開放された回数をカウントするためのカウンタエリアである。
一方、高頻度入賞モードである場合には、ステップS1007にて、現状の当否抽選モードが高確率モードであるか否かを判定する。具体的にはRAM64に高確率モードフラグが格納されているか否かを判定する。ステップS1007にて否定判定をした場合には、ステップS1008にてラウンドカウンタエリアRCに、「8」をセットする。ステップS1007にて肯定判定をした場合には、ステップS1009にてラウンドカウンタエリアRCに「16」をセットする。
ステップS1006、ステップS1008又はステップS1009の処理を実行した後は、ステップS1010では、今回の開閉実行モードの種別を報知するためのラウンド表示の開始処理を実行する。当該ラウンド表示の開始処理では、ステップS1006、ステップS1008又はステップS1009にてラウンドカウンタエリアRCにセットした値に対応したラウンド回数の内容を確認する。その後、その確認したラウンド回数の内容を、ラウンド表示部33bに出力する。これにより、ラウンド表示部33bでは上記出力に係るラウンドの情報が表示される。
続くステップS1011にてオープニングコマンドを設定する。この設定されたオープニングコマンドは、通常処理(図11)におけるステップS201にて、音声ランプ制御装置90に送信される。このオープニングコマンドには、高頻度入賞モード又は低頻度入賞モードのいずれであるかの情報が含まれる。音声ランプ制御装置90では、受信したオープニングコマンドに基づいて、開閉実行モードに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。この演出の内容としては、図柄表示装置31における表示態様が含まれており、この決定された表示態様は音声ランプ制御装置90から表示制御装置100に表示内容コマンドとして出力される。表示制御装置100では、音声ランプ制御装置90から受信した表示内容コマンドに基づいて、今回の開閉実行モードに対応した表示(例えば、動画表示)が行われるように図柄表示装置31を表示制御する。
続くステップS1012では、外部信号設定処理を実行した後に、本遊技状態移行処理を終了する。外部信号設定処理では、RAM64に、非明示2R確変フラグ、非明示確変フラグ、明示確変フラグ又は通常大当たりフラグのいずれかが格納されているか否かを判定し、いずれかのフラグが格納されている場合には、大当たりに対応した信号が遊技ホール側の管理制御装置に送信されることで、当該管理制御装置においてパチンコ機10にて大当たりが発生したことを把握することができる。
また、外部信号設定処理では、RAM64に、非明示2R確変フラグ、非明示確変フラグ、明示確変フラグ、通常大当たりフラグ又は特別外れフラグのいずれかが格納されているか否かを判定し、いずれかのフラグが格納されている場合には、大当たり及び特別外れに対応した信号が遊技ホール側の管理制御装置に送信されることで、当該管理制御装置においてパチンコ機10にて開閉実行モードが発生したことを把握することができる。
一方、開閉実行モード中でない場合には、ステップS1001にて肯定判定をし、ステップS1013に進む。ステップS1013では、オープニング用の待機時間が経過したか否かを判定する。オープニング用の待機時間が経過していない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。オープニング用の待機時間が経過している場合には、ステップS1014にて大入賞口開閉処理を実行する。ここで、大入賞口開閉処理について、図22のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、ステップS1101にて大入賞口22aを開放中であるか否かを判定する。具体的には、可変入賞駆動部22cの駆動状態に基づいてかかる判定を行う。大入賞口22aを開放中でない場合には、ステップS1102にてラウンドカウンタエリアRCの値が「0」か否かを判定すると共に、ステップS1103にてタイマエリアTの値が「0」か否かを判定する。
ラウンドカウンタエリアRCの値が「0」である場合又はタイマエリアTの値が「0」でない場合には、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。一方、ラウンドカウンタエリアRCの値が「0」でなく且つタイマエリアTの値が「0」である場合には、ステップS1104に進み、大入賞口22aを開放すべく可変入賞駆動部22cを駆動状態とする。
続くステップS1105では、各ラウンド用の設定処理を実行する。各ラウンド用の設定処理について、図23のフローチャートを参照しながら説明する。
先ずステップS1201では、高頻度入賞モードであるか否かを判定する。高頻度入賞モードである場合には、ステップS1202にて、大入賞口22aを開閉させる開閉タイミングを計るために、RAM64の各種カウンタエリア64dに設けられたタイマエリアTに、「7500」(すなわち30sec)をセットする。ここでセットされたカウント値は、タイマ割込み処理(図13)が起動される都度、すなわち4msec周期で1ディクリメントされる。続くステップS1203では、大入賞口22aへの遊技球の入賞数をカウントするために、RAM64の各種カウンタエリア64dに設けられた入賞カウンタエリアPCに、「10」をセットする。その後、本設定処理を終了する。
高頻度入賞モードでない場合、すなわち低頻度入賞モードである場合には、ステップS1204にてタイマエリアTに、「50」(すなわち0.2sec)をセットする。
続くステップS1205にて特別外れフラグがセットされ且つラウンドカウンタエリアRCの値が「1」であるか否かを判定する。ステップS1205にて否定判定をした場合、ステップS1206にて入賞カウンタエリアPCに、「6」をセットする。ステップS1206の実行後又はステップS1205にて肯定判定した場合には、本設定処理を終了する。
大入賞口開閉処理(図22)において各ラウンド用の設定処理を実行した後は、ステップS1106にて開放コマンドを設定し、本大入賞口開閉処理を終了する。この設定された開放コマンドは、通常処理(図11)におけるステップS201にて、音声ランプ制御装置90に送信される。この開放コマンドには、高頻度入賞モード又は低頻度入賞モードのいずれであるかの情報が含まれる。音声ランプ制御装置90では、受信した開放コマンドに基づいて、高頻度入賞モードにおいてはそれに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。
また、ステップS1101にて大入賞口が開放中である場合にはステップS1107に進み、タイマエリアTの値が「0」か否かを判定する。タイマエリアTの値が「0」でない場合、ステップS1108にて大入賞口22aに遊技球が入賞したか否かを、可変入賞装置22に対応した検知センサの検知状態により判定する。入賞が発生していない場合には、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。一方、入賞が発生している場合には、ステップS1109にて入賞カウンタエリアPCの値を1ディクリメントした後にステップS1110にて入賞カウンタエリアPCの値が「0」か否かを判定し、「0」でない場合にはそのまま本大入賞口開閉処理を終了する。
ステップS1110にて入賞カウンタエリアPCの値が「0」の場合には、大入賞口閉鎖条件が成立したことを意味する。かかる場合にはステップS1111にて、特別外れフラグがRAM64に格納されているか否かを判定する。ステップS1111にて肯定判定をした場合には、ステップS1112にてラウンドカウンタエリアRCに「1」を格納する。
ステップS1107にてタイマエリアTの値が「0」の場合、ステップS1111にて否定判定をした場合又はステップS1112の実行後は、ステップS1113にて大入賞口22aを閉鎖すべく可変入賞駆動部22cを非駆動状態とする。
続くステップS1114にて、ラウンドカウンタエリアRCの値を1ディクリメントする。
続くステップS1115にてラウンドカウンタエリアRCの値が「0」か否かを判定する。ラウンドカウンタエリアRCの値が「0」でない場合にはステップS1116にて高頻度入賞モードであるか否かを判定する。
高頻度入賞モードである場合には、ステップS1117にてタイマエリアTに「500」(すなわち2sec)をセットし、低頻度入賞モードである場合には、ステップS1118にてタイマエリアTに「50」(すなわち0.2sec)をセットする。つまり、低頻度入賞モードでは、ラウンド間において大入賞口22aが閉鎖されている時間が高頻度入賞モードよりも短く設定されている。その後、ステップS1119にて閉鎖コマンドを設定し、本大入賞口開閉処理を終了する。この設定された閉鎖コマンドは、通常処理(図11)におけるステップS201にて、音声ランプ制御装置90に送信される。この閉鎖コマンドには、高頻度入賞モード又は低頻度入賞モードのいずれであるかの情報が含まれる。音声ランプ制御装置90では、受信した閉鎖コマンドに基づいて、高頻度入賞モードにおいてはそれに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。
ステップS1115にて、ラウンドカウンタエリアRCの値が「0」であると判定した場合には、ステップS1120にて、エンディングの開始処理を実行する。当該開始処理では、開閉実行モードのエンディング用に次の遊技回を開始することなく待機するためのエンディング用待機時間を設定する。具体的には、RAM64の各種カウンタエリア64dに設けられた待機時間用カウンタエリアに、ROM63に予め記憶されているエンディング用の待機時間情報をセットする。この場合に、開閉実行モードが高頻度入賞モードであるか否かによりセットされる待機時間情報が異なっており、当該待機時間情報は低頻度入賞モードの方が高頻度入賞モードよりも待機時間が短くなるように設定されている。例えば、高頻度入賞モードでは、待機時間が1secとなるように待機時間情報のカウント値が設定されており、低頻度入賞モードでは、待機時間が0.2secとなるように待機時間情報のカウント値が設定されている。ここでセットされた待機時間情報の値は、タイマ割込み処理(図10)が実行される度に1ディクリメントされる。
その後、ステップS1121にて、エンディングコマンドを設定した後に、本大入賞口開閉処理を終了する。この設定されたエンディングコマンドは、通常処理(図11)におけるステップS201にて、音声ランプ制御装置90に送信される。このエンディングコマンドには、高頻度入賞モード又は低頻度入賞モードのいずれであるかの情報が含まれる。音声ランプ制御装置90では、受信したエンディングコマンドに基づいて、開閉実行モードに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。この演出の内容としては、図柄表示装置31における表示態様が含まれており、この決定された表示態様は音声ランプ制御装置90から表示制御装置100に表示内容コマンドとして出力される。表示制御装置100では、音声ランプ制御装置90から受信した表示内容コマンドに基づいて、今回の開閉実行モードに対応した表示(例えば、動画表示)が行われるように図柄表示装置31を表示制御する。
遊技状態移行処理(図21)の説明に戻り、ステップS1014にて大入賞口開閉処理を実行した後に、ステップS1015にてラウンドカウンタエリアRCの値が「0」か否かを判定するとともに、ステップS1016にてエンディング用の待機時間が経過したか否かを判定する。ラウンドカウンタエリアRCの値が「0」でない場合又はエンディング用の待機時間が経過していない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
一方、ラウンドカウンタエリアRCの値が「0」であり、且つエンディング用の待機時間が経過している場合には、ステップS1017にて、開閉実行モード終了時の移行処理を実行する。ここで、開閉実行モード終了時の移行処理について、図24のフローチャートを参照して説明する。
先ずステップS1301にて、RAM64に、非明示確変フラグ又は非明示2R確変フラグが格納されているか否かを判定する。いずれかのフラグが格納されている場合には、ステップS1302にて、高確率モードフラグを格納した後に、本移行処理を終了する。これにより、遊技状態が、当否抽選モードが高確率モードである遊技状態に移行する。サポートモードについては変更せず、開閉実行モードに移行した場合に、非明示確変大当たり結果又は非明示2R確変大当たり結果となった遊技回のサポートモードが開閉実行モードの終了後において維持される。
ステップS1301にて、非明示確変フラグ及び非明示2R確変フラグのどちらも格納されていないと判定した場合には、ステップS1303にて明示確変フラグが格納されているか否かを判定する。明示確変フラグが格納されている場合には、ステップS1304にて、高確率モードフラグを格納するとともに、ステップS1305にて、高頻度サポートフラグを格納した後に、本移行処理を終了する。これにより、遊技状態が、当否抽選モードが高確率モードであり且つサポートモードが高頻度サポートモードである遊技状態に移行する。
ステップS1303にて明示確変フラグが格納されていないと判定した場合には、ステップS1306にて通常大当たりフラグが格納されているか否かを判定する。通常大当たりフラグが格納されている場合には、ステップS1307にて、高頻度サポートモードフラグを格納するとともに、ステップS1308にて、高頻度サポートフラグを消去した後に、本移行処理を終了する。これにより、遊技状態が、当否抽選モードが低確率モードであり且つサポートモードが高頻度サポートモードである遊技状態に移行する。
ステップS1306にて通常大当たりフラグが格納されていないと判定した場合には、そのまま本移行処理を終了する。つまり、特別外れ結果となり、開閉実行モードに移行した場合には、その特別外れ結果となった遊技回の遊技状態が開閉実行モードの終了後において維持される。
遊技状態移行処理(図21)の説明に戻り、ステップS1017の開閉実行モード終了時の移行処理が終了した後は、ステップS1018にて、ラウンド表示の終了処理を実行する。当該処理では、ラウンド表示部33bが消灯されるように当該ラウンド表示部33bの表示制御を終了する。つまり、ラウンド表示部33bにおけるラウンド表示は、開閉実行モードが開始される場合に開始され、開閉実行モードが終了される場合に終了される。この場合に、開閉実行モードが低頻度入賞モードである場合には高頻度入賞モードに比べ、大入賞口22aの開閉回数が少なく且つ大入賞口22aの開放時間及び閉鎖時間が短く設定されている。したがって、ラウンド表示部33bにラウンド回数の内容が表示されている期間は、高頻度入賞モードよりも短い。さらに言うと、結果表示部33aに停止表示される結果表示は、遊技回が終了する場合に開始され、次の遊技回が開始されるまで継続される。したがって、開閉実行モードに移行する場合には、上記結果表示は、ラウンド表示部33bにラウンド回数の内容が表示される前から表示が開始され、当該ラウンド回数の内容の表示が終了された後まで継続される。つまり、結果表示は、ラウンド回数の内容の表示よりも長期間に亘って維持される。
その後、ステップS1019にて、開閉実行モードの終了処理を実行した後に、本遊技状態移行処理を終了する。開閉実行モードの終了処理では、開閉実行モードフラグ、非明示2R確変フラグ、非明示確変フラグ、明示確変フラグ、通常大当たりフラグ、特別外れフラグが格納されている場合には、それらを消去するとともに、既に格納されていない場合にはその状態を維持する。
<パターン入力処理>
次に、ステップS106のパターン入力処理を図25のフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップS1401にて、各入力用ボタンB1〜B7の入力を検知しているか否かを判定する。具体的には、MPU62の入力ポートに各入力用ボタンB1〜B7のいずれかを押した状態に対応する信号が入力されているか否かを判定する。
ステップS1401にて肯定判定をした場合には、ステップS1402にてRAM64に設けられた入力カウンタを1加算する。
続くステップS1403では、入力カウンタの値が250か否かを判定する。つまり、各入力用ボタンB1〜B7のいずれかが1秒間連続で入力されているか否かを判定する。
ステップS1403にて肯定判定をした場合、ステップS1404にて入力されたボタンに対応する入力情報記憶エリア64fの情報を反転させる。
入力情報記憶エリア64fは、既に説明したように、各入力用ボタンB1〜B7の入力状態を記憶するための記憶エリアである。入力情報記憶エリア64fは、各入力用ボタンB1〜B7に対応させて複数の単位エリア(以下、入力状態用の単位エリアともいう)が設けられており、当該単位エリアは1ビットの記憶容量を備えている。
入力状態用の単位エリアに格納されている値が「0」である場合には、当該単位エリアに対応する入力用ボタンの入力状態が非入力状態であることを示し、入力状態用の単位エリアに格納されている値が「1」である場合には、当該単位エリアに対応する入力用ボタンの入力状態が入力状態であることを示す。
ステップS1404では、入力されたボタンに対応する入力情報記憶エリア64fの情報が入力状態であれば、非入力状態に対応した情報に更新し、非入力状態であれば、入力状態に対応した情報に更新する。具体的には、論理反転回路によって入力情報記憶エリア64fの各単位エリアに格納された値を反転させる。
続くステップS1405では、入力情報記憶エリア64fの内容に対応した発光処理を実行し、入力状態に対応した入力用ボタンB1〜B7のLEDを点灯状態とし、非入力状態に対応した入力用ボタンB1〜B7のLEDを消灯状態とする。
ステップS1401にて否定判定をした場合又はステップS1405の実行後は、ステップS1406にて入力カウンタを「0」クリアする。
ステップS1403にて否定判定をした場合又はステップS1406の実行後は、ステップS1407にてパターン入力許可フラグが格納されているか否かを判定する。ステップS1407にて肯定判定した場合には、ステップS1408にて記憶ボタン123の入力を検知しているか否かを判定する。具体的にはMPU62の入力ポートに記憶ボタン123を押した状態に対応する信号が入力されているか否かを判定する。
ステップS1408にて肯定判定をした場合には、ステップS1409にて入力情報記憶エリア64fに記憶された情報と同一の情報がパターン記憶エリア64gに記憶されているか否かを判定する。
パターン記憶エリア64gには、既に説明したように、入力パターンを記憶するための単位エリア(以下、入力パターン用の単位エリアともいう)が20個設けられている。入力パターン用の単位エリアは、入力用ボタンB1〜B7の各入力状態を記憶可能となっており、各入力用ボタンB1〜B7に対応させて7ビットの記憶容量を備えている。入力パターン用の単位エリアにおいて、各入力用ボタンB1〜B7に対応したビットの値は入力状態用の単位エリアにおけるビットの値と同じ入力状態を示しており、「0」が非入力状態に、「1」が入力状態に対応している。
入力パターン用の単位エリアは、それぞれ第1単位エリア〜第20単位エリアが設けられており、第1単位エリアから順番に入力パターンが入力される。第20単位エリアまで入力パターンが入力された場合には新たな入力パターンが追加できないように設けられている。
ステップS1409では、入力情報記憶エリア64fの全ての単位エリアに記憶されている情報とパターン記憶エリア64gの各単位エリアに記憶されている情報とを比較することで、両情報が同一であるか否かの判定を行う。具体的には、入力用ボタンB1〜B7にそれぞれ対応させて入力状態用の単位エリアに格納されている7ビットの情報と入力パターン用の単位エリアごとに格納されている7ビットの情報とを比較する。これら両情報のうち同一の入力用ボタンB1〜B7に対応したビット同士を排他的論理和回路により演算する。そして全7ビットについての演算結果が全て「0」であるか否かを判定する。演算結果が全て「0」であれば、入力情報記憶エリア64fに記憶された情報と同一の情報がパターン記憶エリア64gに記憶されていると判定する。
ステップS1409にて否定判定をした場合には、ステップS1410にて記憶パターン追加処理を実行し、入力情報記憶エリア64fに記憶されている情報をパターン記憶エリア64gの空き領域に追加する。入力情報記憶エリア64fの各単位エリアが全て非入力状態に対応している場合には、入力情報記憶エリア64fの内容は記憶されない。
ステップS1409にて肯定判定をした場合又はステップS1410の実行後には、ステップS1411にて入力情報記憶エリア64fの記憶内容をクリアすることで、各入力用ボタンB1〜B7に対応した入力状態を全て非入力状態にし、遊技者からの新たな入力を待つ状態となる。
ステップS1407にて否定判定をした場合、ステップS1408にて否定判定をした場合又はステップS1411の実行後は、ステップS1412にて、RAM64に検索許可フラグが格納されているか否かを判定する。
ステップS1412にて肯定判定をした場合には、ステップS1413にて、検索用初期化処理を実行する。検索用初期化処理は、検索情報の設定処理及び比較対象情報の設定処理からなる。
検索対象情報の設定処理では、入力情報記憶エリア64fに記憶された入力情報を検索対象情報としてRAM64に記憶する。具体的には、7つの入力状態用の単位エリアに格納されている情報をまとめた7ビットの情報を検索対象情報として設定する。
比較対象情報の設定処理では、入力パターンがパターン記憶エリア64gに記憶されている情報を比較対象情報として設定する。具体的には、入力パターン用の単位エリアごとに格納されている7ビットの情報を比較対象情報として設定する。
続くステップS1414では、検索許可フラグが格納されたタイミングにおける検索対象情報と比較対象情報のうち同一の入力用ボタンB1〜B7に対応したビット同士を論理積回路により演算する。
続くステップS1415では、ステップS1414における演算結果が検索対象情報と一致するか否かを判定する。ステップS1415にて肯定判定を行った場合には、今回の比較対象情報は検索対象情報を含む情報であると判断し、ステップS1416に進む。
ステップS1416では、今回の比較対象情報が20個の入力パターン用の単位エリアのうちどの情報が検索対象情報を含む情報であるかをRAM64に記憶する。
ステップS1415にて否定判定をした場合又はステップS1416の実行後は、ステップS1417にて、他に比較対象情報となる情報がパターン記憶エリア64gに記憶されているか否かを判定する。ステップS1417にて肯定判定をした場合には、ステップS1414〜ステップS1417の処理を繰り返し実行する。
ステップS1412にて否定判定をした場合には、ステップS1419にて、20個全ての入力パターン用の単位エリアに記憶された情報が検索対象情報を含む情報であるとして、その結果をRAM64に記憶する。
ステップS1417にて否定判定をした場合又はステップS1419の実行後は、ステップS1418にて検索結果の表示用処理を実行する。当該検索結果の表示用処理では、ステップS1416及びステップS1419にてRAM64に記憶された情報に基づいて入力パターン用の単位エリアに記憶されている情報のうち検索対象情報を含む情報をパターン表示部122に表示させる処理を実行する。ステップS1418の実行後は、本パターン入力処理を終了する。
入力情報記憶エリア64fの入力パターンの内容をパターン記憶エリア64gに記憶させ、記憶した内容をパターン表示部122に表示させることで、遊技者は結果表示部33aの所定の停止結果を覚えておかなくてもよくなる。これにより、例えば結果表示部33aにおける大当たりに対応した停止結果のうちで遊技者の知るものがあれば、パターン入力部121へ入力し、入力情報記憶エリア64fに記憶させておくことで、パターン表示部122に表示された内容と、結果表示部33aにおける抽選処理ごとの停止結果とを比較することが可能となる。
また、検索許可フラグが格納されている場合に、パターン入力部121へパターンを入力することで、当該入力されたパターンを一部に含む情報がパターン記憶エリア64gに記憶されていれば、その入力パターンに対応する情報のみを表示することとした。これにより、複数の入力パターンに対応した情報がパターン表示部122にて表示されていた場合に、遊技者はこれら複数の情報のうち所定の入力パターンを含む入力パターン情報が記憶されているか否かを検索することが可能となる。これにより、複数の入力パターンの中から所定の入力パターンを含むものを探す場合に時間を短縮することが可能となる。
<デモ表示用処理>
以下に、図26のフローチャートを参照しながら、デモ表示用処理について説明する。
先ずステップS1501では、検索許可フラグが格納され、開閉実行モードフラグが格納されていない状態であるか否かを判定する。上記状態である場合とは、遊技回用の演出が実行されておらず、さらに開閉実行モードでもない状況であることを意味する。
ステップS1501にて肯定判定した場合には、ステップS1502にてデモ表示状態であるか否かを判定する。具体的には、RAM64にてデモ表示フラグがセットされているか否かを判定する。
デモ表示状態とは、図柄表示装置31にてデモ表示(すなわち待機中表示)を既に行っている状態であることをいい、MPU62のデモ表示フラグが格納されている状態である。また、デモ表示とは、前回の遊技回の停止結果を表示して確定時間が経過してから、又は前回の開閉実行モードのエンディングが終了してから、予め定められたデモ待ち時間(例えば、0.1sec)が経過している場合に、図柄表示装置31の表示画面に開始待ち演出の画像を表示させるとともに、表示ランプ部54やスピーカ部55にてそれに即した演出を行うことをいう。
ちなみに、図柄表示装置31におけるデモ表示では、有効ライン上に表示されている図柄が所定の動作を行っている画像が表示されるが、これに限定されることはなく、例えば、図柄が所定の動作を行っている画像の表示の後に又はそれに代えてメーカ名、機種名若しくは所定のキャラクタによる動画が表示される構成としてもよい。
ステップS1502にてデモ表示状態でないと判定をした場合には、ステップS1503にてデモ表示開始カウンタを1加算する。デモ表示開始カウンタとは、遊技回用の演出が実行されておらず、さらに開閉実行モードでもない状況が発生してからの期間を計測するカウンタである。
ステップS1504では、デモ表示開始カウンタが「25」であるか否かを判定する。ステップS1504にて肯定判定をする場合には、ステップS1505にてデモ表示開始コマンドを出力対象に設定した後、ステップS1506にてデモ表示フラグを格納する。
デモ開始コマンドは、音声ランプ制御装置90対してデモ表示を開始させるタイミングであることを認識させるためのコマンドである。音声ランプ制御装置90では、デモ開始コマンドを受信している場合には、当該デモ開始コマンドに対応した演出系の音声発光パターンを設定するための処理を実行する。具体的には、デモ表示に対応した演出が表示ランプ部54及びスピーカ部55を通じて行われるようにするためのデータテーブルを音声ランプ制御装置90のROMから読み出し、その読み出したデータテーブルに従ってデモ表示用の演出を表示ランプ部54及びスピーカ部55にて行わせる。また、音声ランプ制御装置90は、デモ開始コマンドに対応した演出系のコマンドを表示制御装置100に送信する。表示制御装置100では、そのコマンドからデモ表示用の演出が図柄表示装置31を通じて行われるようにするためのデータテーブルを表示制御装置100のROMから読み出し、その読み出したデータテーブルに従ってデモ表示用の演出を図柄表示装置31にて実行させる。
ステップS1504にて否定判定した場合又はステップS1506の実行後は、本デモ表示用処理を終了する。
ステップS1502にてデモ表示状態であると判定した場合には、ステップS1507にてRAM64に設けられたリセットカウンタを1加算する。リセットカウンタはデモ表示状態が開始してからの期間を計測するカウンタである。
続くステップS1508にてリセットカウンタが「7500」であるか否かを判定する。つまり、デモ表示状態が開始されてから30秒が経過したか否かを判定する。ステップS1508にて否定判定をした場合には、そのままデモ表示用処理を終了する。
ステップS1508にて肯定判定をした場合には、ステップS1509にてパターン記憶エリア64gの全ての単位エリアに記憶された記憶内容をクリアするとともに、ステップS1510にてリセットカウンタを「0」クリアする。リセットカウンタが設けられていることで、遊技者が遊技を止めてデモ表示状態に移行してから所定の期間(ここでは30秒)が経過するとパターン記憶エリア64gの内容がクリアされる。
ステップS1501にて否定判定をした場合には、ステップS1511にてデモ表示開始カウンタ及びリセットカウンタを「0」クリアし、続くステップS1512にてデモ表示フラグを消去した後、本デモ表示用処理を終了する。
<変動表示制御処理>
次に、表示制御装置100にて実行される変動表示制御処理について、図27のフローチャートを参照して説明する。
変動表示制御処理では、主制御装置60から送信された変動開始コマンドを受信している場合に、図柄表示装置31において1遊技回分の図柄の変動表示を開始させるとともに、主制御装置60から送信された変動終了コマンドを受信している場合に、図柄の変動表示を最終停止表示させる処理を実行する。また、変動表示制御処理では、保留予告を行うための設定が行われたことに伴って、変動表示パターンを適宜修正する処理を実行する。
図27のフローチャートに示すように、ステップS1601にて、図柄表示装置31において1遊技回分の図柄の変動表示が実行されているか否かを判定する。1遊技回分の図柄の変動表示が行われていない場合にはステップS1602にて、主制御装置60から送信された変動開始コマンドを受信しているか否かを判定する。変動開始コマンドを受信していない場合には、そのまま本変動表示制御処理を終了する。変動開始コマンドを受信している場合には、ステップS1603にて変動開始用処理を実行した後に、本変動表示制御処理を終了する。変動開始処理では、受信した変動開始コマンド及び種別コマンドに基づいて抽選結果を判定し、図柄表示装置31における停止結果及び変動表示パターンを設定する。また、受信したコマンドがキャラ報知に対応したものであれば、キャラ報知に対応したコマンドであることを示す入力報知フラグをセットする。入力報知フラグは表示制御装置100のRAMに設けられている。
一方、1遊技回分の図柄の変動表示が行われている場合には、ステップS1604にて、主制御装置60から送信された変動終了コマンドを受信しているか否かを判定する。変動終了コマンドを受信していない場合にはステップS1605にて入力報知フラグが格納されている場合に所定の報知を実行するための変動中用処理を実行した後に、本変動表示制御処理を終了する。変動終了コマンドを受信している場合には、ステップS1606にて最終停止表示コマンドを出力することで図柄表示装置31に最終停止表示を実行させる変動終了用処理を実行した後に、本変動表示制御処理を終了する。
以下、ステップS1603の変動開始用処理、ステップS1605の変動中用処理について、詳細に説明する。
<変動開始用処理>
先ずステップS1603の変動開始用処理について説明する。変動開始用処理は、主制御装置60から送信された変動開始コマンドを受信したことに基づき、図柄表示装置31における図柄の変動表示を開始させるための処理である。
図28のフローチャートに示すように、ステップS1701にて、今回受信した変動開始コマンドを読み出し、当該コマンドからリーチ発生の有無の情報及び変動表示時間の情報を特定する。また、既に説明したように主制御装置60は変動開始コマンドを送信する場合には種別コマンドも送信する。したがって、ステップS1701では、今回受信した変動開始コマンドとともに受信している種別コマンドを読み出し、当該コマンドから、確変大当たり結果の情報、非明示2R確変大当たり結果の情報、非明示確変大当たり結果の情報、通常大当たり結果の情報、通常外れ結果の情報又は特別外れ結果の情報といった遊技結果の情報を特定する。そして、ステップS1701では、上記特定した情報から、大当たり当選の有無の情報、大当たり当選である場合には大当たり種別の情報、大当たり非当選である場合にはリーチ発生の有無の情報、変動表示時間の情報及びキャラ報知の有無を把握し、その把握した情報をMPU62のレジスタに記憶する。
続くステップS1702では、ステップS1701にて判定したコマンドがキャラ報知に対応したものであるか否かを判定する。キャラ報知に対応したものである場合、ステップS1703にて表示制御装置100のRAMに設けられた入力報知フラグをセットする。
ステップS1702にて否定判定をした場合又はステップS1703の実行後は、ステップS1704にて停止結果設定処理を実行する。
停止結果設定処理では、停止ラインの決定処理、図柄の組み合わせの決定処理及び停止情報のアドレス情報の記憶処理を実行する。ここで、本パチンコ機10では既に説明したように、図柄表示装置31の表示画面Gに5つの有効ラインL1〜L5が設定されており、明示確変大当たり結果又は通常大当たり結果となる場合には、いずれかの有効ライン上に大当たり図柄の組み合わせが停止表示される。また、明示確変大当たり結果及び通常大当たり結果のいずれにもならない場合であってもリーチ表示となる場合には、いずれかの有効ライン上にリーチ図柄の組み合わせが停止表示される。この場合に、停止ラインの決定処理では、上記各種図柄の組み合わせを停止表示させるための有効ラインを決定するための処理を実行する。図柄の組み合わせの決定処理では、表示制御装置100のROMに設けられた組み合わせ情報テーブルを参照し、ステップS1701にて把握した情報に対応した図柄の組み合わせの情報を特定する。また、表示制御装置100のROMには停止情報テーブルが設けられている。当該停止情報テーブルには、各有効ラインの情報に対する各停止図柄の組み合わせの情報がアドレス情報と1対1で対応させて設定されている。停止情報のアドレスの記憶処理では、特定した停止ラインの情報及び図柄の組み合わせの情報に対応したアドレス情報を停止情報テーブルから読み出し、その読み出した停止情報のアドレス情報を、表示制御装置100のRAMに格納する。
ステップS1704の処理を実行した後は、ステップS1705にて変動表示パターンの設定処理を実行する。変動表示パターンの設定処理では、表示制御装置100に設けられたROMに設けられた変動表示パターンテーブルを参照して、ステップS1701にて表示制御装置100のMPUのレジスタに記憶した変動表示時間の情報と、ステップS1704にて停止情報アドレスの記憶エリアに格納した情報との両方に対応した変動表示パターンの情報を特定する。特定された変動表示パターンの情報に基づいて図柄表示装置31にて当該変動パターンに対応した図柄の変動表示が行われるように、図柄表示装置31を駆動する。ステップS1705にて変動表示パターンの設定処理を実行した後は、本変動開始用処理を終了する。
<変動中用処理>
次に、変動表示制御処理(図27)におけるステップS1605の変動中用処理について図29及び図30を参照しながら説明する。変動中用処理は、入力報知フラグが格納されている場合に、図柄表示装置31にて図柄の変動表示中における高速変動終了後に、キャラ報知を実行するための処理である。
図29は、変動表示制御処理を示すフローチャート、図30は、図柄表示装置31における変動表示中に発生する入力報知の報知タイミング及び入力表示ユニット120への入力タイミングを説明するためのタイミングチャートである。
変動中用処理では、図29に示すように、先ずステップS1801にて、全図柄列Z1〜Z3が高速変動終了したか否かを判定する。
ここで、本パチンコ機10では、図柄表示装置31において図柄の変動表示が行われる場合、図30の(a)〜(c)に示すように、最初に上図柄列Z1、中図柄列Z2及び下図柄列Z3の全ての図柄列において表示画面内に表示されている各図柄の識別が外観上、不能又は難しくなるように高速変動表示(又は第1速度表示)が行われる。その後、変動開始からT1の期間が経過することで、先ず上図柄列Z1について、当該上図柄列Z1における表示画面内に表示されている各図柄の識別が外観上容易なものとなるように高速変動表示から低速変動表示(又は第1速度表示よりも遅い第2速度表示)に切り換えられ、変動開始からT2の期間が経過した場合に上図柄列Z1における変動表示が停止される。また、このように変動開始からT2の期間が経過した場合には、下図柄列Z3について、当該下図柄列Z3における表示画面内に表示されている各図柄の識別が外観上容易なものとなるように高速変動表示から低速変動表示に切り換えられ、変動開始からT3の期間が経過した場合に下図柄列Z3における変動表示が停止される。また、このように変動開始からT3の期間が経過した場合には、中図柄列Z2において、当該中図柄列Z2における表示画面G内に表示されている各図柄の識別が外観上容易なものとなるように高速変動表示から低速変動表示に切り換えられる。そして、変動開始からT4の期間が経過した場合に、中図柄列Z2における変動表示が停止される。
上記構成において、所定のリーチ表示が行われる場合を除いて、上記T1,T2,T3,T4の期間は変動表示パターンテーブルに記憶されている各変動表示パターンに応じて、より詳細には各変動表示パターンと1対1で対応させて定められている。そして、リーチ演出などは、上記T3の期間の経過後であって、上記T4の期間が経過するまで行われる。
表示制御装置100のMPUでは、RAMに設けられた経過時間計測手段としての経過時間カウンタエリアを用いて図柄表示装置31における図柄の変動表示の開始からの時間を計測している。詳細には、変動表示が開始された場合には、所定の周期(例えば、4msec)で経過時間カウンタエリアの加算処理が実行される。また、表示制御装置100のROM63に設けられた経過時間テーブル記憶エリアの経過時間テーブルには、上記T1,T2,T3に対応した各カウンタ値の情報が、遊技回の開始に際して設定され得る変動表示パターンの情報と1対1で対応付けられた状態で記憶されている。
変動中用処理(図29)の説明に戻り、ステップS1801では、現状の経過時間カウンタエリアに記憶されている値が、経過時間テーブル記憶エリアにおける上記T3に対応したカウンタ値以上となっているか否かを判定することで、全図柄列Z1〜Z3が高速変動終了したか否かを判定する。
ステップS1801にて肯定判定をした場合、ステップS1802にて入力報知フラグが格納されているか否かを判定する。ステップS1802にて肯定判定をした場合には、ステップS1803にて入力報知実行処理を実行するとともに、続くステップS1804では、入力報知フラグをクリアする。
入力報知演出は、遊技者に対して今回の遊技回において結果表示部33aに表示されている表示結果の内容を入力表示ユニット120に入力して記憶することを促す態様で図柄表示装置31にて実行される。ここで、高速変動終了後に入力報知演出実行処理を行う構成としたのは、図柄の変動開始直後に今回の遊技回が入力報知演出を実行するか否かを判別不可とすることで遊技者の図柄表示装置31にて実行される演出への注目度が低くならないようにするためである。
ステップS1802を否定判定した場合又はステップS1804の実行後は、本変動中用処理を終了する。
次に図30を参照しながら、図柄表示装置31における変動表示中に発生する入力報知の報知タイミング及び入力表示ユニット120への入力タイミングを説明する。
先ず、t1のタイミングにて、図柄表示装置31では主制御装置60から送信された変動開始コマンド及び種別コマンドに基づいて全図柄列Z1〜Z3の変動表示が開始される。
その後、t2〜t4のタイミングにて、T1の時間が経過したことにより上図柄列Z1における高速変動表示が終了し、T2の時間が経過したことにより下図柄列Z3における高速変動表示が終了し、T3の時間が経過したことにより中図柄列Z2における高速変動表示が終了する。各図柄列は高速変動表示が終了した後、低速変動表示に切り替わる。
また、t3〜t5のタイミングにて、上図柄列Z1における低速変動表示、下図柄列Z3では低速変動表示が順次終了する。各図柄列は低速変動表示が終了することで図柄の変動表示が停止される。最後にT4の時間が経過したことにより中図柄列Z2における低速変動表示が終了し、今回の遊技回における停止結果の図柄が最終停止表示され、同時に結果表示部33aに最終停止結果が表示される。
また、t4のタイミングでは、表示制御装置100がキャラ報知に対応した種別コマンドを主制御装置60から受信したことに基づいて図柄表示装置31にて入力報知が実行される。t5のタイミングでは、入力報知についての演出が終了するとともにパターン入力許可フラグがセットされ、パターン入力部121への入力が許可される。
また、検索許可フラグがセットされることで、遊技者は結果表示部33aにて表示された停止結果の内容をパターン入力部121に入力することが可能となり、入力した内容が既にパターン記憶エリア64gに記憶されているか否かを判定することが可能となる。
その後、t6のタイミングにて、次の遊技回が開始することにより、検索許可フラグが消去され、図柄表示装置31では全図柄列Z1〜Z3の変動表示が開始される。
その後、t7のタイミングにて、上図柄列Z1における高速変動表示が終了し、低速変動表示に切り替わる。
その後、t8のタイミングにて、下図柄列Z3における高速変動表示が終了し、低速変動表示に切り替わる。また、上図柄列Z1における低速変動表示が終了し、上図柄列Z1の図柄の変動表示が停止される。
その後、t9のタイミングにて、中図柄列Z2における高速変動表示が終了し、低速変動表示に切り替わる。下図柄列Z3では低速変動表示が終了し、下図柄列Z3の図柄の変動表示が停止される。また、全図柄Z1〜Z3における高速変動表示が終了したことに基づきパターン入力許可フラグがクリアされることで、パターン入力部121への入力後に記憶ボタン123を押したとしてもその入力は無効となる。パターン入力許可フラグは、セットされた遊技回が終了してから次の遊技回が開始されない場合には、セットされ続ける構成となっている。
その後、t10のタイミングにて、中図柄列Z2の図柄の変動表示が停止され、今回の遊技回における停止結果の図柄が最終停止表示され、同時に結果表示部33aに最終停止結果が表示される。
入力報知が実行される遊技回において、パターン入力許可フラグがセットされることで、入力報知が実行されない遊技回においては、入力パターンの情報をパターン記憶エリア64gに記憶不可となっている。また、パターン入力許可フラグは抽選結果が大当たり結果に対応したものである場合にはセットされない。これにより、入力パターンの情報をパターン記憶エリア64gに記憶することを抽選結果が外れ結果である場合の特有の特典とすることが可能となり、抽選結果が外れ結果である場合にも遊技者の遊技への注目度を維持することができる。
次に、図31を参照しながら入力表示ユニット120おける入力パターンの検索について説明する。図31(a)〜図31(e)は入力表示ユニット120における入力パターンの検索の様子を説明するための説明図である。
先ず、図31(a)では、20個のパターン情報PT1〜PT20のうち、パターン情報PT1〜PT4の4個の情報が表示されている。入力領域BSにおける各入力用ボタンB1〜B7は全て非入力状態となっている。
次に、図31(b)では、図31(a)の状態から遊技者の入力により入力用ボタンB6が入力状態となっている。この場合、パターン表示部122に表示された入力パターン情報のうち、入力用ボタンB6が入力状態に対応する入力パターンの情報のみ表示状態が継続され、入力用ボタンB6が非入力状態に対応する入力パターンの情報は非表示状態となる。具体的には、パターン情報PT3及びPT4は入力用ボタンB6に対応する情報を有さないため、検索結果から除外される。
次に、図31(c)では、図31(b)の状態からさらに、遊技者の入力により入力用ボタンB7が入力状態となっている。この場合、図31(b)の場合と同様に、表示状態が継続されている入力パターンの情報のうち、入力用ボタンB6及びB7が入力状態に対応する入力パターンの情報のみ表示状態が継続され、入力用ボタンB6及びB7が非入力状態に対応する入力パターンの情報は非表示状態となる。具体的には、パターン情報PT2は入力用ボタンB6に対応する情報を有さないため、検索結果から除外される。
次に、図31(d)では、図31(c)の状態からさらに、遊技者の入力により入力用ボタンB4が入力状態となっている。この場合、図31(b)及び図31(c)の場合と同様に、表示状態が継続されている入力パターンの情報のうち、入力用ボタンB4、B6及びB7が入力状態に対応する入力パターンの情報のみ表示状態が継続され、当該入力パターンの情報を有さない入力パターンの情報は非表示状態となる。具体的には、パターン情報PT1は入力用ボタンB4、B6及びB7が入力状態に対応する情報を有さないため、検索結果から除外される。その結果、検索対象と比較可能なパターン情報は無くなる。
次に、図31(e)では、図31(d)の状態から遊技者の入力により入力用ボタンB7が非入力状態となっている。この場合、検索対象は入力用ボタンB4及びB6が入力状態に対応する入力パターンの情報となるため、パターン情報PT1〜PT4のうち、該当する入力パターンの情報が表示状態となる。具体的には、パターン情報PT2の情報が表示状態となる。
検索許可フラグが格納されている場合に、入力用ボタンB1〜B7の入力状態に対応した入力パターンの情報がパターン記憶エリア64gに記憶されているか否かを検索することが可能となる。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
実行エリアAEに格納された保留情報に基づく抽選結果が外れ結果に対応している場合、結果表示部33aにて大当たり結果用の第1態様結果と同一の第1態様を含む停止結果を表示し、大当たり結果用の第1態様結果が表示されていることを遊技者に認識可能とする構成とした。これにより、結果表示部33aを利用することで大当たりに対応した停止結果の情報を提供することが可能となる。遊技者は提供された情報によって結果表示部33aにて表示された結果が大当たりに対応したものであるか否かを判別することが可能となり、遊技者の遊技への注目度を高めることが可能となる。
また、抽選結果が外れ結果に対応している場合にのみ結果表示部33aにおける情報の提供が行われる構成としたことで、遊技者は抽選結果が外れ結果であったとしても特典を得ることが可能となり、遊技者の遊技への注目度を維持することが可能となる。
また、非明示2R確変大当たり結果又は非明示確変大当たり結果に対応した停止結果の情報を提供する場合には入力報知処理を実行し、結果表示部33aにて非明示2R確変大当たり結果又は非明示確変大当たり結果に対応した停止結果の情報が提供されるタイミングを報知する構成とした。これにより、遊技者は大当たり結果に対応した停止結果の情報が提供されるタイミングであることを認識することが可能となる。
また、非明示2R確変大当たり結果の遊技内容と特別外れ結果の遊技内容は遊技者が視認できる範囲では同一の内容となっており、具体的には、図柄表示装置31における遊技回用の演出内容及び開閉実行モードの態様が同一であるが、非明示2R確変大当たり結果であれば高確率モードへ移行し、特別外れ結果であれば抽選モードが変化しない点で異なっている。非明示確変大当たり結果の遊技内容と通常大当たり結果の遊技内容も同様に、遊技回用の演出及び開閉実行モードの態様が同一であるが、非明示確変大当たり結果であれば高確率モードへ移行し、通常大当たり結果であれば低確率モードへ移行する点で異なった遊技内容となっている。これにより、結果表示部33aにて提供された非明示2R確変大当たり結果又は非明示確変大当たり結果に対応した情報を利用することで、結果表示部33aの停止結果が非明示2R確変大当たり結果又は非明示確変大当たり結果に対応したものであるかを判別することができる。
また、非明示2R確変大当たり又は非明示確変大当たりに対応した停止結果の情報を結果表示部33aにて提供する構成としたことで、抽選結果が表示される場所と同一の場所にて非明示2R確変大当たり又は非明示確変大当たりに対応した停止結果の情報を得ることが可能となり、抽選結果が非明示2R確変大当たり又は非明示確変大当たりに対応したものであるかを判別するための構成を簡素化することができる。
入力表示ユニット120が設けられていることで、遊技者はパターン入力部121に入力した入力パターンの情報をパターン記憶エリア64gに複数記憶させることができ、その記憶内容をパターン表示部122にて確認することが可能となる。これにより、結果表示部33aにおける所定の表示態様の情報を入力して遊技機に記憶させ、記憶させた情報を確認することができる。その結果、遊技者は当該記憶された内容を参考にして結果表示部33aにて表示される停止結果の態様から抽選結果を判別することが可能となる。
パターン入力許可フラグは、図柄表示装置31にて全図柄列Z1〜Z3の停止表示が行われたタイミングでセットされるため、遊技者が図柄表示装置31にて図柄の組み合わせが確定するまでに実行される演出を無視して入力パターンの情報をパターン記憶エリア64gに記憶することを防止することができる。
また、パターン入力許可フラグは、次回の遊技回において全図柄列Z1〜Z3の高速変動が終了したタイミングでクリアされるため、遊技者は次回の遊技回が始まっても入力パターンの情報をパターン入力部121に入力することができ、入力作業に要する期間を長くすることができる。さらに、リーチ演出とは重ならないようにパターン入力許可フラグがセットされた期間を設けることで、入力作業に要する期間を長くすることによって図柄表示装置31にて実行される演出への注目度を低下させないようにすることが可能となる。
また、パターン入力許可フラグは、抽選結果が大当たり結果に対応した場合にはセットされない。これにより、入力パターンの情報を記憶させるということを外れ時の特有の特典とすることができ、当該特典の注目度を高めることができる。さらに、大当たりの発生時に入力パターンの情報が入力されることを阻止することができ、外れ時に提供される情報の重要性を高めることが可能となる。例えば、非明示2R確変大当たりに対応した停止結果は、第8表示用セグメントA8及び第9表示用セグメントA9の表示態様を確認することで判別可能となっている。この場合に、非明示2R確変大当たりの発生時に遊技者が入力パターンの情報を記憶させることができると、非明示2R確変大当たり結果及び非明示確変大当たり結果に対応した停止結果の情報を得ることができてしまい、外れ時に提供される情報の重要性が低下してしまう。
また、非明示2R確変大当たり又は非明示確変大当たりに対応した停止結果の情報を提供する場合には入力報知を実行し、図柄表示装置31にてパターン入力部121への入力を促す旨を報知する構成とした。これにより、遊技者は入力パターンの情報をパターン入力部121へ入力することが可能なタイミングであることを認識することが可能となる。
パターン入力部121は、結果表示部33aに設けられた表示用セグメントA1〜A7と同一の形状及び配置にて入力表示ユニット120に設けられている。これにより、遊技者は入力パターンの情報を入力する場合に、結果表示部33aにて提供された停止結果の情報を見たままの形で入力することが可能となり、入力作業を容易に行うことが可能となる。
また、第1態様結果は、結果表示部33aの表示用セグメントA1〜A7にて2〜4個のセグメントを発光させた態様に対応した結果となっている。7個のセグメントを全て発光させた態様に対応した結果を第1態様結果として設定しないことで、遊技者が結果表示部33aの表示態様を認識してパターン入力部121に入力する作業が煩雑となることを防止可能となる。
非明示2R確変大当たり結果と非明示確変大当たり結果とで同一の第1態様結果を含む停止結果が設定されている。これらの停止結果については第2態様の情報を確認することで、結果表示部33aにおける停止結果がどちらの抽選結果を示しているかを判別することができる。このように、第1態様結果が2〜4個のセグメントの発光態様の組み合わせに限られた構成において、複数の抽選結果で第1態様結果を共通化して第2態様結果にて停止結果としての差異を設けることで、入力作業が煩雑になることを防止しつつ停止結果のパターンを多く設定することが可能となる。
また、検索許可フラグがセットされた場合に、パターン入力処理が実行されることで、入力情報記憶エリア64fの内容と同一の入力パターンの情報がパターン記憶エリア64gに記憶されているか否かを確認することが可能となる。これにより、入力情報記憶エリア64fに複数の入力パターンの情報が記憶されている場合であっても、遊技者は今回の抽選結果が既に記憶させた停止結果の情報と同じものであるか否かを容易に判別することが可能となる。
検索許可フラグがセットされる期間とパターン入力許可フラグがセットされる期間とが重なる期間が存在するように設けられていることで、検索対象とした入力情報記憶エリア64fの内容がパターン記憶エリア64gに記憶されていなかった場合、そのまま記憶ボタン123を押すことで入力情報記憶エリア64fの内容をパターン記憶エリア64gに記憶することが可能となる。これにより、入力パターンの情報の検索から記憶までを無駄なく行うことができる。
また、入力情報記憶エリア64fに記憶されている内容がパターン記憶エリア64gに既に記憶されている内容と同一である場合、記憶ボタン123を押しても入力情報記憶エリア64fの内容はパターン記憶エリア64gに記憶されない構成とした。これにより、同じ情報がパターン記憶エリア64gに記憶されて無意味な情報量が増大してしまうことを防止可能となる。
外れ時の第1態様結果が複数設定された構成において、外れ時の第1態様結果を大当たり種別カウンタC2に基づいて決定することで、遊技回ごとに取得された情報のうち外れ時に使用されない情報を有効利用して外れ結果に対応した停止結果の態様を決定することができる。これにより、外れ時の停止結果の多様化に伴う情報量の増大を防止することができる。
結果表示部33aにおいて、大当たり結果に対応した停止結果の態様では第9表示用セグメントA9を発光させ、外れ結果に対応した停止結果の態様では第9表示用セグメントA9を発光させない構成とした。遊技ホールの管理者は常に第9表示用セグメントA9を確認すれば当否結果を容易に把握することが可能となり、遊技者が不正に賞球を得ていないかの確認が容易となる。また、遊技者にとっては、第9表示用セグメントA9の表示態様は、表示用セグメントA1〜A9の表示態様の一部であり、当否結果を表示していることは分かりづらくなっている。
大当たり当選時の遊技状態が高確率モードである場合には当該当選した大当たり中のラウンド数が16ラウンドとなり、低確率モードである場合には8ラウンドとなる構成としたことで、大当たり当選時の遊技状態によって大当たり中の入賞期待個数を異ならせることが可能となる。これにより、遊技者は抽選前の遊技状態にも注目しつつ遊技を行うこととなり、遊技への注目度を高めることが可能となる。また、1の抽選結果に対応した大当たりの内容を多様化させることができ、遊技者は16ラウンドとなることを期待して遊技を行うため、この点においても遊技への注目度を高めることが可能となる。
<第2の実施の形態>
本実施の形態では、外れ時において非明示2R確変用又は非明示確変用の停止結果の情報は図柄表示装置31にて提供されるため、結果表示部33aにて上記情報が提供される第1の実施の形態とは異なっている。当該相違する構成について以下に説明する。なお、以下の説明では、上記第1の実施の形態と同様の構成については基本的にその説明を省略する。
外れ時用の停止結果設定処理について、図32のフローチャートを参照しながら説明する。
外れ時用の停止結果設定処理では、先ずステップS1901にて第1の実施の形態におけるステップS601と同様、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値を確認し、その結果をRAM64に記憶する。
続くステップS1902にて、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値を確認し、特別外れ結果に対応した値であるか否かを判定する。
ステップS1902にて肯定判定をした場合には、ステップS1903にて特別外れの停止結果データのアドレス情報を取得し、取得したアドレス情報をRAM64の停止結果アドレス記憶エリアに格納する。
続く、ステップS1904にて、RAM64の各フラグ格納エリア64eにおける特別外れフラグ格納エリアに特別外れフラグを格納した後に、本停止結果設定処理を終了する。
ステップS1902にて否定判定をした場合には、ステップS1905にて通常外れ用の停止結果データのアドレス情報を取得し、取得したアドレス情報をRAM64の停止結果アドレス記憶エリアに格納し、本外れ時用の停止結果設定処理を終了する。
特別外れ用の停止結果データと通常外れ用の停止結果データは、第1の実施の形態と同様、それぞれ異なる停止結果データの内容となっている。また、本実施の形態では、特別外れ用の停止結果データ及び通常外れ用の停止結果データの内容は、大当たり用の停止結果データとも異なる内容となっている。
当該外れ時用の停止結果設定処理を実行することで、実行エリアAEに格納されている保留情報についての抽選結果が外れ結果、つまり特別外れ結果又は通常外れ結果である場合に、大当たり結果用のテーブルを参照することなく各結果にのみ対応した停止結果が結果表示部33aにて表示されることとなる。
次に、実行エリアAEに格納された保留情報の内容に応じた種別コマンドを決定する種別コマンド設定処理について図33及び図34を参照しながら説明する。図33(a)は種別コマンド設定処理を説明する示すフローチャート、図33(b)は当選図柄報知の態様を説明するための説明図、図34は本実施の形態とは異なる当選図柄報知の態様を説明するための説明図である。
図33(a)に示すように、種別コマンド設定処理では、先ずステップS2001にて今回の抽選結果が通常外れ又は特別外れに対応したものであるか否かを判定する。
ステップS2001にて肯定判定をした場合には、ステップS2002にて実行エリアAEに格納された大当たり種別カウンタC2の値を確認し、大当たり種別カウンタC2の値が非明示2R確変大当たり又は非明示確変大当たりに対応した値であるか否かを判定する。
ステップS2002にて肯定判定をした場合には、ステップS2003にて当選図柄報知用の種別コマンド決定処理を実行する。当選図柄報知用の種別コマンドには、通常の種別コマンドと同様、遊技結果の情報に加え、大当たり種別カウンタC2の値に対応した停止結果の情報も含まれる。当選図柄報知用の種別コマンド決定処理では、コマンド情報記憶エリア63eに設けられた当選図柄報知用のテーブルを参照し、ステップS2001にて確認した大当たり種別カウンタC2の値に1対1で対応した当選図柄報知用の種別コマンドを決定する。
続くステップS2004では、ステップS2003にて決定した当選図柄報知用の種別コマンドを設定する。設定された種別コマンドは通常処理(図11)におけるステップS201にて、音声ランプ制御装置90に送信される。音声ランプ制御装置90では、当選図柄報知用の種別コマンドに基づいて表示内容コマンドを表示制御装置100に送信する。表示制御装置100は、音声ランプ制御装置90から受信した表示内容コマンドに基づいて、各遊技回に対応した図柄の変動表示が行われるように図柄表示装置31を表示制御する。図柄表示装置31では、今回の遊技回用の演出において、非明示2R確変用の第1態様結果テーブル及び非明示確変用の第1態様結果テーブルを参照した場合に、受信した当選図柄報知用の種別コマンドを決定する契機となった大当たり種別カウンタC2に対応する結果表示の態様を明示する報知が実行される。
具体的には、図33(b)に示すように、n遊技回目の抽選結果が外れ結果に対応したものであって、C2の値が「47〜142、167〜238」である場合に、当選図柄報知用の種別コマンドが主制御装置60から音声ランプ制御装置90を介して表示制御装置100に送信されたことに基づいて、図柄表示装置31の表示画面Gにてキャラクタ画像による当選図柄の報知が実行される。
表示画面Gには、当選図柄報知を実行するための領域として報知領域GPが設けられている。報知領域GPは、非明示2R確変大当たり結果又は非明示確変大当たり結果に対応した第1態様を表示する態様提供部GPaと、態様提供部GPaにて表示されている情報が確変大当たりに対応していることを遊技者に認識可能とする報知部GPbと、を備えている。報知領域GPは、表示画面Gにおいて全図柄Z1〜Z3の図柄の変動にて使用する領域と重ならない範囲に表示されている。また、表示画面Gに保留球用の演出領域を設けて保留数や保留情報の内容に応じた演出を行う場合、当該演出領域とも重ならない範囲に報知領域GPを設けることが好ましい。
その後、n+m遊技回目の抽選結果に対応させて結果表示部33aにて表示された第1態様がn遊技回目に態様提供部GPaにて提供された情報と同じ態様である場合には、遊技者は今回の抽選結果が非明示2R確変大当たり結果又は非明示確変大当たり結果に対応したものであることを認識することが可能となる。
また、非明示2R確変用の停止結果又は非明示確変用の停止結果と同じ図柄のパターンを図柄表示装置31にて表示する場合、1のパターンの全体が一度に表示される構成とせず、当該1のパターンを部分ごとに複数回に分けて表示する構成としてもよい。
具体的には、図34に示すように、報知領域GPに1のパターンについての情報が遊技者に提供された状況を示す提供状況表示部GPcが設けられている。n遊技回目の抽選結果が外れ結果に対応したものであって、C2の値が「47〜142、167〜238」である場合に、当選図柄の報知が報知部GPbにて実行され、態様提供部GPaにて非明示2R確変大当たり結果又は非明示確変大当たり結果に対応した第1態様の一部が情報として遊技者に提供される。提供状況表示部GPcには「1/2」の表示がなされ、上記提供された情報が非明示2R確変大当たり結果又は非明示確変大当たり結果に対応した第1態様を2つの部分に分けたうちの1つであることを遊技者に認識可能となっている。
その後、n+1遊技回目にて当選図柄の報知が報知部GPbにて実行されるとともに、態様提供部GPaにて非明示2R確変大当たり結果又は非明示確変大当たり結果に対応した第1態様の一部が表示される。提供状況表示部GPcには「2/2」の表示がなされ、今回の遊技回にて提供された情報がn遊技回目に提供された情報とあわせて1つの第1態様を形成することを遊技者に認識可能となっている。
その後、n+1+m遊技回目の抽選結果に対応させて結果表示部33aにて表示された第1態様が上記2つの情報をあわせて形成された情報と同じ態様である場合には、遊技者は今回の抽選結果が非明示2R確変大当たり結果又は非明示確変大当たり結果に対応したものであることを認識することが可能となる。
続くステップS2005では、キャラ報知フラグをセットするとともに、本種別コマンド設定処理を実行する。
ステップS2002にて否定判定をした場合には、当選図柄報知に対応しない外れ時の種別コマンドを設定する。
ステップS2001にて否定判定した場合には、ステップS2007にて大当たりの種別に対応した種別コマンドを設定する。
ステップS2005、ステップS2006又はステップS2007の実行後は、本種別コマンド設定処理を終了する。
本実施の形態では、第1の実施の形態と異なり結果表示部33aとは異なる図柄表示装置31にて大当たり結果に対応した停止結果の情報を提供することが可能となる。したがって、外れ時の停止結果に大当たり結果に対応した停止結果の情報を含ませる必要がなく、外れ時の停止結果の態様を設定する際の自由度を高めることができる。
<第3の実施の形態>
本実施の形態では、結果表示部33aにおける大当たり当選時及び外れ時の停止結果の態様が上記第1の実施の形態と異なっている。当該相違する構成について以下に説明する。なお、以下の説明では、上記第1の実施の形態と同様の構成については基本的にその説明を省略する。
本実施の形態における振分テーブルの内容について図35を用いて説明する。
振分テーブルでは、図35に示すように、「0〜59」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜11」が通常大当たり結果に対応しており、「12〜35」が非明示2R確変大当たり結果に対応しており、「36〜41」が明示確変大当たり結果に対応しており、「42〜59」が非明示確変大当たり結果に対応している。
次に、上記各大当たりに当選した場合に、結果表示部33aにて表示される停止結果について説明する。
結果表示部33aにおける第1表示用セグメントA1〜第7表示用セグメントA7の結果表示の態様を決定するために参照される大当たり用の第1態様結果テーブルについて図35を参照しながら説明する。図36(a)は通常大当たり用の第1態様結果テーブルであり、図36(b)は非明示2R確変用の第1態様結果テーブルであり、図36(c)は明示確変用の第1態様結果テーブルであり、図36(d)は非明示確変用の第1態様結果テーブルである。
第1態様結果の情報は、第1の実施の形態と同様、ROM63において第1態様結果データとして予め記憶されている。
図36に示すように、各第1態様結果テーブルのそれぞれには、大当たり種別カウンタC2の値と第1態様結果データとの対応関係が記憶されている。停止結果データの内容については、非明示2R確変用の第1態様結果テーブルにおけるデータ12〜データ29とデータ36〜データ53は同一の第1態様結果データを含むように設定されている。具体的には、データ12とデータ36、データ13とデータ37、・・・、データ28とデータ52、データ29とデータ53が同一の第1態様結果データとなっている。また、通常大当たり用の第1態様結果テーブルにおけるデータ1〜データ11及び明示確変用の第1態様結果テーブルにおけるデータ30〜データ35はそれぞれ固有の内容となっており、データ1〜データ53の中に設定されていない。また、データ1〜データ53は全てに共通して第3表示用セグメントA3を発光させた態様が設定されている。
ここで、本実施の形態では、第1の実施の形態と異なり、第9表示用セグメントA9を使用しない構成となっている。当否の判別は、第3表示用セグメントA3の発光態様によって行うことができる。具体的には、結果表示部33aの表示結果が第3表示用セグメントA3を発光させた態様である場合には大当たり結果に対応しており、第3表示用セグメントA3を発光させない態様である場合には外れ結果に対応している。
上記各第1態様結果テーブルを参照して決定した第1態様結果データのアドレス情報を取得し、当該取得したアドレス情報をRAM64の停止結果アドレス記憶エリアに格納する。
実行エリアAEに格納された保留情報が外れに対応している場合にも、上記の処理を実行し、各第1態様結果テーブルを参照して決定した第1態様結果データのアドレス情報を第1態様結果アドレス記憶エリアに格納する。
上記第1態様結果アドレス記憶エリアに記憶されたアドレス情報に基づいて、変動終了処理にて結果表示部33aの結果表示の態様が決定される。変動終了処理について図37のフローチャートを参照しながら説明する。
本実施の形態における変動終了処理のステップS2101〜ステップS2104の処理は、第1の実施の形態における変動終了処理のステップS901〜ステップS904の処理と同じ処理であるため、説明を省略する。
ステップS2104にて実行エリアAEの保留情報が非明示2R確変大当たりでない他の大当たりに対応していると判定した場合には、ステップS2105に進み、ステップS2102で確認した表示用セグメントA1〜A7の表示態様の情報を第1態様の情報、第8表示用セグメントA8を点灯させた態様の情報を第2態様の情報として結果表示部33aにて停止結果を表示させる。
ステップS2104にて実行エリアAEの保留情報が非明示2R確変大当たりに対応していると判定した場合には、ステップS2106に進み、ステップS2102で確認した表示用セグメントA1〜A7の表示態様の情報を第1態様の情報、第8表示用セグメントA8を点灯させない態様の情報を第2態様の情報として結果表示部33aにて停止結果を表示させる。
ステップS2104にて実行エリアAEの保留情報が外れに対応していると判定した場合には、ステップS2107に進み、ステップS2102で確認した表示用セグメントA1〜A7の表示態様の情報において第3表示用セグメントA3を点灯させない態様の情報を第1態様の情報、第8表示用セグメントA8を点灯させない態様の情報を第2態様の情報として結果表示部33aにて停止結果を表示させる。
ステップS2105、ステップS2106及びステップS2107の実行後は、本変動終了処理を終了する。
本実施の形態では、第1の実施の形態と異なり、結果表示部33aにおいて抽選の当否結果を示すセグメントが第9表示用セグメントA9ではなく、第3表示用セグメントA3となっている。
ここで、表示用セグメントA1〜A7は第1態様を示すセグメント群として7つのセグメントの表示態様が一体的に変化している。第3表示用セグメントA3を当否結果の表示用セグメントとして使用したとしても、その他6つのセグメントの表示態様が不規則に変動するため、遊技者は第3表示用セグメントA3が当否結果を示していることを認識しづらくなる。第1の実施の形態では、当否結果の表示用セグメントは第2態様を示すセグメント群として設けられた2つのセグメントのうちの一つであった。したがって本実施の形態のほうが当否結果の表示用セグメントと一体的に変化するセグメントの数が多くなっているため、遊技者は当否結果の表示用セグメントをより認識しづらくなっている。
これに対して、遊技ホールの管理者にとっては、第9表示用セグメントA9と第3表示用セグメントA3のいずれが当否結果の表示用セグメントとして使用されたとしても結果表示部33aに設けられた1つのセグメントを確認するという作業は同じであるため、当否結果の判別がしづらくなることはない。
<他の実施の形態>
なお、上述した各実施の形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の各構成を単独で上記各実施の形態の構成に適用してもよく、所定の組み合わせで上記各実施の形態の構成に適用してもよい。
(1)上記各実施の形態において、非明示2R確変用の停止結果又は非明示確変用の停止結果に対応した第1表示用セグメントA1〜第7表示用セグメントA7の表示態様の情報を提供するタイミングを結果表示部33aにおける外れ時の結果表示がされたタイミングとしたが、結果表示部33aにおける変動表示中に上記情報を提供してもよい。
具体的には、結果表示部33aにおける変動表示パターンを表示する途中にて非明示2R確変用の停止結果又は非明示確変用の停止結果の情報を表示する構成が考えられる。この場合、非明示2R確変用の停止結果又は非明示確変用の停止結果の情報が表示されたことを遊技者が認識し易いように結果表示部33aにおける変動表示パターンと上記停止結果の情報とを傾向の異なる表示態様とするとよい。例えば、結果表示部33aにおける変動表示パターン中は1つのセグメントしか点灯させない態様が設定され、非明示2R確変用の停止結果又は非明示確変用の停止結果に対応した情報の提供中は2〜4つのセグメントが点灯する態様が設定されている構成である。また、変動表示パターンを表示する途中にて非明示2R確変用の停止結果又は非明示確変用の停止結果の情報を表示するタイミングを遊技者に報知する構成とすることで、遊技者は当該停止結果の情報が提供されるタイミングを認識することが可能となり、提供された停止結果の情報を利用して抽選結果の判別をすることが可能となる。
(2)上記各実施の形態において、外れ時に提供する結果表示部33aにおける大当たり結果に対応した抽選結果の表示態様の情報は、非明示2R確変大当たり又は非明示確変大当たりに対応した表示態様の情報に限られず、他の抽選結果に対応した表示態様の情報を提供する構成としてもよい。
例えば、8ラウンドの大当たり及び16ラウンドの大当たりのそれぞれについて異なる表示態様を設定した場合に、16ラウンドの大当たりに対応した表示態様の情報を外れ時に提供する構成としてもよい。この場合、大当たり結果用の第1態様結果テーブルを参照する場合に必要な情報として、大当たり種別カウンタC2の値と高確率モードフラグがセットされているか否かの情報を設定し、高確率モードフラグがセットされている場合とセットされていない場合とで異なる停止結果データを設定する構成が考えられる。
また、例えば、通常大当たりに対応した表示態様の情報を外れ時に提供する構成としてもよい。この場合、通常大当たりに対応した表示態様の情報がパターン表示部122にて表示される。通常大当たり結果と非明示確変大当たり結果とでは同じ遊技内容となっており、入力表示ユニット120に入力した情報と結果表示部33aの表示態様とを比較することで抽選結果が通常大当たり結果であるか否かを判別することが可能となる。抽選結果が通常大当たり結果でなければ、非明示確変大当たり結果であると特定することが可能となる。
(3)上記各実施の形態において、高確率モード時に通常大当たり、明示確変大当たり又は非明示確変大当たりに当選した場合、16ラウンドの開閉実行モードが実行され、低確率モード時の場合、8ラウンドの開閉実行モードが実行される構成としたが、高確率モード時には、16ラウンドの開閉実行モードに当選し易く、低確率モード時には、16ラウンドの開閉実行モードに当選しにくい構成としてもよい。
具体的には、振分テーブルとして高確率モード用のテーブルと低確率モード用のテーブルを設け、高確率モード用のテーブルにおいて16ラウンドの大当たりに対応する値の数を低確率モード用のテーブルよりも多くする構成が考えられる。
(4)上記各実施の形態において、抽選結果が外れであって、大当たり種別カウンタC2が非明示2R確変大当たり結果又は非明示確変大当たり結果に対応したものである場合に、大当たり種別カウンタC2に対応した大当たり結果用の第1態様結果テーブルの停止結果データに対応した表示に基づいて結果表示部33aにおける表示態様を決定する構成としたが、大当り結果用の第1態様結果テーブルを参照しない構成としてもよい。
具体的には、外れ結果用の第1態様結果テーブルを参照することで大当たり種別カウンタC2に対応する停止結果データであって大当り結果用の停止結果とは別の停止結果のアドレス情報を取得可能となるように外れ時用の第1態様結果テーブルが設けられていてもよい。
(5)上記各実施の形態において、外れ結果用の停止結果を決定する場合に大当たり種別カウンタC2の値を使用する構成としたが、大当たり乱数カウンタC1の値を使用することにより決定する構成としてもよい。この場合、大当たり乱数カウンタC1において特別外れ結果に割り振られている値よりも通常外れに割り振られている値の方が多いため、通常外れに割り振られる値を主に利用して非明示2R確変大当たり又は非明示確変大当たりに対応した表示態様の情報を提供する必要がある。または、特別外れの当選確率を高めることで、非明示2R確変大当たり又は非明示確変大当たりに対応した表示態様の情報を含む表示態様の数を増やすことが可能となる。
(6)上記各実施の形態において、入力表示ユニット120のパターン入力許可や検索許可についての制御を主制御装置60にて実行する構成とせず、音声ランプ制御装置90又は表示制御装置100にて実行する構成としてもよい。
音声ランプ制御装置90又は表示制御装置100にて入力表示ユニット120の制御を実行する構成では、主制御装置60から受信した変動開始コマンド及び種別コマンドに基づいて遊技回用の演出を決定し、当該決定した遊技回用の演出に対応させてパターン入力許可フラグ又は検索許可フラグのセット及びクリアを実行する。具体的には、音声ランプ制御装置90には音声ランプ用ROMが設けられ、表示制御装置100には表示用ROMが設けられている。両ROMには遊技回用の演出に利用する経過時間の情報が記憶されており、変動開始から高速変動終了までの時間や変動開始から図柄確定までの時間などの情報が記憶されている。
音声ランプ制御装置90又は表示制御装置100が入力表示ユニット120の制御を実行することで、主制御装置60にて図柄表示装置31における変動開始から高速変動終了までの時間などを把握する必要がなく、ROM63の記憶容量の増大を防止可能となる。
(7)上記各実施の形態において、入力報知の実行タイミングをリーチの発生しない遊技回にて実行する構成としてもよい。具体的には、キャラ報知に対応した種別コマンドを設定するか否かをリーチ乱数カウンタC3の値に基づいて決定する構成とすればよい。
また、特定のリーチが外れた場合にのみ入力報知が実行される構成としてもよい。この場合には、リーチ乱数カウンタC3だけでなく変動種別カウンタCSの値に基づいてキャラ報知に対応した種別コマンドを設定するか否かを決定する必要がある。
これらの報知は、リーチが発生しないことが確定したタイミング又はリーチが外れたタイミングよりも後のタイミングにて実行される構成とすることが望ましい。これにより、リーチが外れるまでは遊技者は大当たりを期待しつつ遊技を行うことができる。
(8)上記各実施の形態において、上作動口23と下作動口24とで異なる結果表示部を有する構成にて本発明を適用してもよい。例えば上作動口23に対応させて第1結果表示部、下作動口24に対応させて第2結果表示部が設けられている構成で、同一の抽選結果に対して異なる停止結果の態様が設定されている構成が考えられる。この場合、入力表示ユニット120にて表示されている停止結果の態様が第1結果表示部の停止結果に対応したものか第2結果表示部の停止結果に対応したものかを遊技者が認識可能となっている必要がある。
例えば、入力表示ユニット120の表示領域にて上下に異なる2つの表示領域が設けられている構成で、上側の表示領域が第1結果表示部の停止結果を表示し、下側の表示領域が第2結果表示部の停止結果を表示する構成が考えられる。具体的には記憶ボタン123として、第1結果表示部における停止結果の情報として入力パターンを記憶する第1記憶ボタンと、第2結果表示部における停止結果の情報として入力パターンを記憶する第2記憶ボタンと、を設ける。パターン記憶エリア64gに設けられた単位エリアも10個ごとに第1結果表示部における停止結果の情報を記憶する第1単位エリア群と、第2結果表示部における停止結果の情報を記憶する第2単位エリア群と、に分けられている。第1記憶ボタンを押すと入力情報記憶エリア64fに記憶された情報が第1単位エリア群に設けられた単位エリアに記憶され、第2記憶ボタンを押すと入力情報記憶エリア64fに記憶された情報が第2単位エリア群に設けられた単位エリアに記憶される。そして、第1単位エリア群に記憶された入力パターンの情報が上側の表示領域に表示され、第2単位エリア群に記憶された入力パターンの情報が下側の表示領域に表示される。
また、例えば第1結果表示部及び第2結果表示部とで同一の抽選結果に対して同一の停止結果の態様が設定されている構成が考えられる。この場合には、入力表示ユニット120における表示領域を分ける必要はなく、一つの表示領域にて第1結果表示部の停止結果と第2表示部の停止結果を区別せずに表示してもよい。
(9)上記各実施の形態において、非明示2R確変大当たり結果を設けない構成としてもよい。この場合、結果表示部33aにおいて非明示2R確変大当たり結果と特別外れとを判別する必要がなくなり、外れ時に提供される停止結果の情報は抽選結果が通常大当たり結果か非明示確変大当たり結果かを判別するために利用する。
(10)上記各実施の形態において、結果表示部33aにて大当たり結果に対応する表示態様の情報の提供が特別外れの場合には実行されない構成としてもよい。また、抽選結果が特別外れの場合にのみ大当たり結果に対応する表示態様の情報が提供される構成としてもよい。具体的には、種別コマンド設定処理にてキャラ報知に対応した種別コマンドの設定を特別外れの場合に実行しない又は特別外れの場合にのみ実行する構成とすればよい。
(11)上記各実施の形態において、検索許可フラグがセットされる期間を入力許可フラグがセットされる期間と同じ期間とする構成としてもよい。具体的には、遊技回における図柄の変動終了から次回の遊技回における図柄の高速変動終了までの期間に亘って検索許可フラグがセットされる構成である。上記構成とすることで、次回の遊技回が開始されたとしても停止結果の情報を検索することができるため、次回の遊技回のリーチ演出と重ならないように検索期間を延ばすことが可能となる。また、検索許可フラグの変化が入力許可フラグと同じものとなるため、入力許可フラグと検索許可フラグとをまとめて一つのフラグとすることも可能となる。
(12)上記各実施の形態において、入力許可フラグがセットされる期間を図柄表示装置31における図柄の変動終了後から次の図柄の変動開始までの期間とせず、図柄の変動終了後から所定時間が経過するまでの期間としてもよい。所定時間は、1つの入力パターンの情報を入力するために必要な時間が確保されていればよく、複数の入力パターンの情報を入力できる必要はない。
(13)上記各実施の形態において、入力許可フラグがセットされている場合にパターン記憶エリア64gに記憶させることが可能な入力パターンの情報の内容を制限する構成としてもよい。例えば、結果表示部33aにて外れ結果に対応した停止結果が表示され、当該停止結果が非明示2R確変大当たり又は非明示確変大当たりに対応する停止結果の情報を含む所定の停止結果である旨の報知が実行された場合、次に遊技回用の演出における高速変動終了までの間にパターン入力部121に入力可能な入力パターンが今回表示された停止結果の情報に制限される構成が考えられる。
具体的には、入力用ボタンB1〜B7にそれぞれ主制御装置60へ接続されており、主制御装置60では所定の入力用ボタンのみから入力信号を受け付ける構成が考えられる。この場合、入力信号を受け付けない入力用ボタンに対応した入力情報記憶エリア64fに格納される情報は、非入力状態に対応したものとなる。
(14)上記各実施の形態において、パターン入力許可フラグがクリアされるタイミングを図柄表示装置31にて高速変動が終了したタイミングとせず、他のタイミングにてクリアされる構成としてもよい。例えば、全図柄列Z1〜Z3のいずれかの図柄列が停止表示されるタイミングであってもよく、全図柄列Z1〜Z3のいずれかの図柄列が高速変動表示から低速変動表示に切り替わるタイミングであってもよい。また、入力報知が実行された遊技回の次の遊技回が開始されるタイミングであってもよい。
(15)上記各実施の形態において、パターン入力許可フラグは、セットされた遊技回が終了してから次の遊技回が開始されない場合には、格納され続ける構成となっているが、次の遊技回が開始されなくても所定の条件が成立した場合にはクリアされる構成としてもよい。例えば、遊技機がデモ表示状態へ移行した場合、所定期間に亘って発射ハンドル51の操作が無い場合などの条件が成立した場合にクリアされる構成が考えられる。
(16)上記各実施の形態において、入力報知が実行されるタイミングを図柄表示装置31にて高速変動が終了したタイミングとせず、他のタイミングにて実行される構成としてもよい。例えば、図柄表示装置31にてリーチ外れを遊技者が認識可能となるタイミングが考えられる。具体的には、変動開始コマンドに含まれているリーチ発生の有無の情報及び変動表示時間の情報と、種別コマンドに含まれているキャラ報知に対応した種別コマンドであるか否かの情報とを確認し、リーチ発生の無い遊技回であってキャラ報知に対応した種別コマンドが表示制御装置100にて受信されている場合には、確認した変動表示時間の情報に基づいて上図柄列Z1及び下図柄列Z3が停止したタイミングにて入力報知を実行する構成が考えられる。
(17)上記各実施の形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも、本発明を適用できる。
また、弾球式でない遊技機、例えば、複数種の図柄が周方向に付された複数のリールを備え、メダルの投入及びスタートレバーの操作によりリールの回転を開始し、ストップスイッチが操作されるか所定時間が経過することでリールが停止した後に、表示窓から視認できる有効ライン上に特定図柄又は特定図柄の組み合わせが成立していた場合にはメダルの払い出し等といった特典を遊技者に付与するスロットマシンにも本発明を適用できる。
また、外枠に開閉可能に支持された遊技機本体に貯留部及び取込装置を備え、貯留部に貯留されている所定数の遊技球が取込装置により取り込まれた後にスタートレバーが操作されることによりリールの回転を開始する、パチンコ機とスロットマシンとが融合された遊技機にも、本発明を適用できる。
<上記実施の形態から抽出される発明群について>
以下、上述した実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。下記特徴A群は、「パチンコ機等の遊技機として、遊技領域に設けられた作動口を遊技球が通過することを契機として保留情報が取得され、当該保留情報に基づいて複数の特典のうちいずれかを付与するか否かの抽選を実行するものが知られている。当該遊技機には上記抽選の結果に対応した表示を実行するものとして図柄表示装置及び結果表示装置が遊技機正面から視認可能に設けられている。結果表示装置は、遊技の進行を制御する主制御装置によって表示内容が制御されている。また、図柄表示装置は、遊技中の表示演出を制御する表示制御装置によって表示内容が制御されている。当該表示制御装置は主制御装置からの指示に基づいて図柄表示装置の表示内容を決定する(例えば特許文献1参照)。かかる遊技機では、主制御装置よりも不正が容易である表示制御装置を不正に操作して図柄表示装置に特典の付与が発生している旨を行わせた上で、遊技球の通過を検出するセンサなどに不正を施し、特典の付与が発生していないにも関わらず大量の遊技球の払い出しを行わせるといった不正行為が想定される。この場合、図柄表示装置における表示内容及び結果表示装置における表示内容を比較することによって、遊技ホールの従業員などが上記不正行為を容易に発見することが可能となっている。」という背景技術、及び「ここで、上記遊技機において図柄表示装置は遊技者の遊技への注目度を高めるために設けられているが、当該図柄表示装置で実行できる演出には限界がある。これに対して結果表示装置は遊技中の演出に利用されておらず、この点において改良の余地がある。本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、結果表示部を利用することで遊技者の遊技への注目度を好適に高めることが可能な遊技機を提供することを目的とするものである。」という発明が解決しようとする課題に基づきなされたものである。
<特徴A群>
特徴A1.抽選処理を実行する抽選手段(主制御装置60において遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記抽選処理の抽選結果に応じて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置60において遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記抽選処理が実行されたことを少なくとも一の条件として絵柄の変動表示が行われる演出表示部(表示画面G)を有する演出表示手段(図柄表示装置31)と、
前記抽選処理が実行されて前記演出表示部にて絵柄の変動表示が開始された後の特定期間(結果表示部33a又は図柄表示装置31にて、非明示2R確変大当たり結果又は非明示確変大当たり結果に対応した停止結果が表示される期間)にて当該抽選結果に対応した表示を行うことが可能であって前記演出表示部よりも小さく形成された結果表示部(表示領域AS)を有する結果表示手段(結果表示部33a)と、
を備え、
前記抽選結果には、前記特典の付与に対応した抽選結果として複数種類の付与対応結果(通常大当たり結果、明示確変大当たり結果、非明示2R確変大当たり結果、非明示確変大当たり結果)が含まれており、
前記結果表示手段は、前記複数種類の付与対応結果に応じた表示が前記結果表示部にてなされるように表示制御されるものであり、
前記演出表示手段は、前記抽選結果に応じた絵柄の変動表示が前記演出表示部にてなされるように表示制御されるものであり、
当該遊技機は、特定の前記付与対応結果となった場合の前記結果表示部における抽選結果の表示態様を遊技者に認識可能とさせる特定情報(非明示2R確変大当たり結果又は非明示確変大当たり結果に対応する第1態様結果)を、前記特定の付与対応結果となったことを示す前記特定期間中の前記結果表示部における表示とは異なる表示にて、遊技者に提供されるようにする情報提供手段(外れ時用の停止結果設定処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴A1によれば、情報提供手段によって提供される情報は、特定の付与対応結果となったことを示す特定期間中の結果表示部における表示とは異なる表示にて、遊技者に提供される。遊技者は情報提供手段から提供された情報を利用して、結果表示部にて表示された抽選結果が付与対応結果に対応したものであるか否かの判別を行うことが可能となり、遊技者は結果表示部の表示に注目することとなる。したがって、結果表示部を遊技に利用することで遊技者の遊技への注目度を高めることが可能となる。
特徴A2.前記抽選結果が前記特定の付与対応結果となった場合に前記結果表示部にて前記特定期間中に表示される態様は、特定表示態様として複数種類(非明示2R確変大当たり又は非明示確変大当たりに対応した20種類の第1態様結果)設定されており、
前記情報提供手段は、前記特定情報として1種類の前記特定表示態様を遊技者に認識可能とさせる情報を提供するものであることを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
特徴A2によれば、特定表示態様として複数種類の情報が設けられており、そのうち1種類の特定表示態様が特定情報として遊技者に提供する構成としたことで、情報提供手段にて提供される特定情報の内容を異ならせることが可能となり、遊技者の特定情報の提供への注目度を高めることが可能となる。
特徴A3.前記抽選結果が前記特定の付与対応結果となった場合に前記結果表示部にて前記特定期間中に表示される態様は、特定表示態様として複数種類(非明示2R確変大当たり又は非明示確変大当たりに対応した20種類の第1態様結果)設定されており、
前記情報提供手段は、前記抽選結果が第1結果(特別外れ結果又は通常外れ結果)である場合に前記複数種類の特定表示態様のうち一部の種類の表示態様についての前記特定情報の提供を可能とし、前記抽選結果が第2結果(特別外れ結果又は通常外れ結果)である場合に前記複数種類の特定表示態様のうち一部の種類の表示態様であって前記第1結果の場合とは異なる表示態様についての前記特定情報の提供を可能とするものであることを特徴とする特徴A1又はA2に記載の遊技機。
特徴A3によれば、複数種類の特定表示態様についての特定情報をすべて得るためには、抽選結果が第1結果である場合及び第2結果である場合の両方の場合において情報提供手段にて特定情報が提供される必要がある。これにより、特定情報を提供する方法が単調化することを防止でき、特定情報を提供することへの遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴A4.前記情報提供手段は、前記抽選結果が、前記特典が付与されない結果(通常外れ結果)及び前記複数種類の付与対応結果よりも有利度が低い特典が付与される結果(特別外れ結果)の少なくとも一方である所定結果である場合に、前記特定情報を提供するものであることを特徴とする特徴A1乃至A3のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A4によれば、抽選結果が、特典が付与されない結果又は複数種類の付与対応結果よりも有利度が低い特典が付与される結果となった場合であっても、遊技者は特定情報が提供されるという特典を得ることができるため、遊技者の遊技への注目度を高めることが可能となる。
特徴A5.前記情報提供手段は、前記結果表示部の表示態様を利用して、前記特定情報を提供するものであることを特徴とする特徴A1乃至A4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A5によれば、特定情報の提供を結果表示部の表示態様を利用して行うことで、新たに構成を追加することなく特定情報の提供を行うことが可能となる。
特徴A6.前記抽選結果が前記特定の付与対応結果とは異なる所定結果となった場合に前記結果表示部にて前記特定期間中に表示される態様として、前記特定の付与対応結果となった場合に前記結果表示部にて前記特定期間中に表示される一表示態様とは異なるものの当該一表示態様の一部である特定表示態様(通常外れ結果又は特別外れ結果に対応する第1態様)を含む所定表示態様(通常外れ結果又は特別外れ結果に対応する停止結果の態様)が含まれており、
前記情報提供手段は、前記抽選結果が前記所定結果となった場合に前記結果表示部にて前記特定期間中に前記所定表示態様が表示されるようにすることにより、前記特定情報の提供を行うものであることを特徴A5に記載の遊技機。
特徴A6によれば、特定情報を抽選結果に対応した表示態様の一部として遊技者に提供することで、特定情報を結果表示部における最終停止結果として提供することが可能となる。遊技者は抽選結果に注目しつつ遊技を行っているため、遊技者が特定情報を認識しやすくなる。
特徴A7.前記結果表示部は、複数の表示領域(第1表示用セグメントA1〜第9表示用セグメントA9)を有しており、
前記特定表示態様は、前記複数の表示領域のうち一部である特定表示領域(第1表示用セグメントA1〜第7表示用セグメントA7)において表示される態様であり、
前記複数の表示領域のうち前記特定表示領域とは異なる表示領域(第8表示用セグメントA8及び第9表示用セグメントA9)において、前記抽選結果が前記特定の付与対応結果及び前記所定結果のいずれであるかを識別可能とする表示がなされることを特徴とする特徴A6に記載の遊技機。
特徴A7によれば、結果表示部における表示領域のうち特定表示領域とは異なる表示領域を確認することで、抽選結果が特定の付与対応結果に対応したものか否かを容易に判別することが可能となる。よって、遊技ホールの管理者は容易に抽選結果の種類を判別することが可能となる。
特徴A8.前記特定の付与対応結果となった場合に、前記特定表示領域にて前記特定期間中に表示させる態様を決定する場合に参照される第1参照情報(非明示2R確変用の第1態様結果テーブル、非明示確変用の第1態様結果テーブル)と、前記複数の表示領域のうち前記特定表示領域とは異なる表示領域にて前記特定期間中に表示させる態様を決定する場合に参照される第2参照情報(通常大当たりフラグ、明示確変フラグ、非明示2R確変フラグ、非明示確変フラグ)とを記憶する手段(第1態様結果テーブル記憶エリア63d及び各種フラグ格納エリア64e)を有し、
前記情報提供手段は、前記抽選結果が前記所定結果となった場合、前記特定表示領域にて前記特定期間中に表示させる態様の決定に際して、前記第1参照情報を利用するものであることを特徴とする特徴A7に記載の遊技機。
特徴A8によれば、抽選結果が所定結果となった場合と特定の付与対応結果となった場合のどちらにおいても特定表示領域にて表示させる態様を決定するために第1参照情報を参照することとなる。これにより、抽選結果が特定の付与対応結果となった場合及び所定結果となった場合において、第1参照情報を兼用することが可能となるため、特定表示領域における表示態様の決定に必要な情報量の増大を防止可能となる。
特徴A9.前記特定表示領域は、複数の表示領域(第1表示用セグメントA1〜第7表示用セグメントA7)を有しており、
前記特定表示態様は、前記特定表示領域における複数の表示領域のうち一部の表示領域(第1表示用セグメントA1〜第7表示用セグメントA7のうち2〜4個の表示用セグメント)にて表示される態様であることを特徴とする特徴A7又はA8に記載の遊技機。
特徴A9によれば、特定表示態様が複数の表示領域のうち一部の表示領域にて表示される態様であるため、遊技者は特定表示態様を遊技者自身又はその他の記憶媒体に記憶しておくことが容易となり、結果表示部にて表示された態様が特定表示態様か否かを容易に判別することが可能となる。
特徴A10.前記複数種類の付与対応結果のうち所定の付与対応結果(非明示2R確変大当たり結果及び非明示確変大当たり結果)は、前記特定表示領域にて前記特定期間中に表示される態様が前記特定の付与対応結果の場合と共通していることを特徴とする特徴A9に記載の遊技機。
特徴A10によれば、所定の付与対応結果と特定の付与対応結果とで特定表示領域にて特定期間にて表示される態様を共通させることで、限られた数の表示態様の中でより多くの結果表示部における表示態様のパターンを設定することが可能となる。
特徴A11.前記抽選手段は、予め定められた取得条件が成立したことに基づいて特別情報(保留情報)を取得する情報取得手段(主制御装置60における作動口用の入賞処理を実行する機能)を有し、当該情報取得手段により取得された特別情報を利用して前記抽選処理を実行するものであり、
前記所定結果は、前記特典が付与されない結果(通常外れ結果又は特別外れ結果)であり、
前記抽選結果が前記所定結果となった場合における前記結果表示部の表示態様は複数種類設定されており、
前記抽選結果が前記所定結果である場合に、前記特別情報に含まれる所定情報(大当たり種別カウンタC2)を利用して、複数種類設定されている表示態様のうちいずれを前記特定期間において前記結果表示部に表示させるかを決定する構成であり、
前記所定情報は、前記表示態様を決定する場合以外の抽選において利用される情報であることを特徴とする特徴A6乃至A10のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A11によれば、特典が付与されない結果の表示態様を複数持たせることにより、結果表示部にて表示された抽選結果が付与対応結果でないことを容易に特定しづらくさせることが可能となる。これにより、遊技者の抽選結果への注目度の低下を防止することが可能となる。また、所定情報は特別情報に含まれる情報であって表示態様を決定する場合以外の抽選において利用される情報であるため、異なる抽選に利用される情報と兼用することが可能となり、特典が付与されない結果の表示態様を複数持たせることによる情報量の増大を防止可能となる。
特徴A12.前記表示態様を決定する場合以外の抽選は、前記抽選結果が前記付与対応結果となった場合に実行されることを特徴とする特徴A11に記載の遊技機。
特徴A12によれば、表示態様を決定する場合以外の抽選が付与対応結果となった場合に実行されるため、抽選結果が特典の付与に対応した結果である場合と特典が付与されない結果である場合とで、所定情報を兼用することが可能となる。これにより、特典が付与されない結果の表示態様を複数持たせることによる情報量の増大を防止可能となる。
特徴A13.前記抽選手段は、
前記特別情報に含まれる当選判定用情報(大当たり乱数カウンタC1)を利用して前記特典を付与するか否かの抽選を実行する第1抽選手段(ステップS402、ステップS403)と、
当該第1抽選手段の抽選結果が前記特典を付与することに対応した抽選結果となった場合に、前記所定情報を利用して前記複数種類の付与対応結果のうちいずれの抽選結果とするかを決定する第2抽選手段(ステップS405)と、
を備えていることを特徴とする特徴A12に記載の遊技機。
特徴A13によれば、所定情報は第2抽選手段における抽選に利用される情報であるため、特典が付与されない結果に対応する表示態様の種類を複数の付与対応結果と同数設けることが可能となり、兼用した情報を使って複数の表示態様を設けることが可能となる。
特徴A14.前記情報提供手段による前記特定情報の提供が行われることを報知する報知手段(入力報知を実行する機能)を備え、
当該報知手段は、前記演出表示部において最終停止絵柄列以外の絵柄列における絵柄の変動表示がリーチ表示非発生の状態で終了した後に前記報知を行うものであることを特徴とする特徴A1乃至A13のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A14によれば、遊技者が絵柄の変動表示がリーチ表示非発生の状態であることを認識した場合に、報知手段にて特定情報の提供が行われることが報知される。つまり演出表示部にて、特典が付与されない結果を示唆する表示がなされるまでは特定情報の提供が実行されない。よって、演出表示部にて実行されるリーチ演出などの演出への遊技者の注目度を低下させることなく、特定情報の提供を行うことが可能となる。
特徴A15.前記結果表示部に表示された表示態様を遊技者が入力可能な入力手段(パターン入力部121、記憶ボタン123)と、
当該入力手段により入力された表示態様の情報を記憶可能な記憶手段(パターン記憶エリア64g)と、
当該記憶手段に記憶されている前記表示態様の情報が表示される態様表示部を有する態様表示手段(パターン表示部122)と、
を備えることを特徴とする特徴A1乃至A14のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A15によれば、結果表示部における所定の表示態様の情報を入力して遊技機に記憶させ、記憶された情報を確認することが可能となり、遊技者は当該記憶された情報を参考にして結果表示部にて表示される抽選結果を判別することが可能となる。
特徴A16.前記記憶手段は、所定の期間にて前記入力手段から入力した情報を記憶することを特徴とする特徴A15に記載の遊技機。
特徴A16によれば、入力手段から入力した情報を記憶可能な期間を制限することで、遊技者は所定の期間かどうかに注目することとなり、結果表示部に表示された表示態様を遊技機に記憶させることへの注目度が高まる。
特徴A17.前記所定の期間は、前記演出表示部における抽選結果に対応した表示をした後に発生することを特徴とする特徴A16に記載の遊技機。
特徴A17によれば、演出表示部において抽選結果に対応した表示がされるまでは所定の期間が発生しない。したがって遊技者が結果表示部に表示された表示態様を遊技機に記憶させることへ注目した結果、演出表示部への注目度が低下してしまうことを防止可能となる。
特徴A18.前記所定の期間は、前記情報提供手段による前記特定情報の提供が行われる場合に設定されることを特徴とする特徴A16又はA17に記載の遊技機。
特徴A18によれば、特定情報と同じ情報が所定の期間とは異なる期間にて提供された場合であっても、記憶手段に記憶させることが不可となっているため、情報提供手段によって特定情報を提供することの重要性を高めることが可能となる。
特徴A19.前記情報提供手段による前記特定情報の提供が実行される旨を報知する報知手段(入力報知を実行する機能)を備え、
前記所定の期間は、前記報知手段にて前記報知が実行される場合に設定されることを特徴とする特徴A16乃至A18のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A19によれば、報知手段による報知が実行されることで、遊技者は所定の期間であることを認識することが可能となり、所定の表示態様を記憶手段に記憶させることが可能となる。
特徴A20.前記所定の期間は、当該所定の期間が開始された遊技回の次の遊技回に亘って実行され得ることを特徴とする特徴A16乃至A19のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A20によれば、所定の期間が開始された遊技回だけでなく次の遊技回も所定の期間に含むことが可能となり、入力手段への入力期間をより長く確保することが可能となる。
特徴A21.前記所定の期間は、前記次の遊技回において前記演出表示部にて最終停止絵柄列以外の絵柄列における絵柄の変動表示が終了する前に終了することを特徴とする特徴A20に記載の遊技機。
特徴A21によれば、最終停止絵柄列以外の絵柄列における絵柄の変動表示が終了してから実行される演出への遊技者の注目度が低下することを防止可能となる。
特徴A22.前記結果表示部は、複数の表示領域(第1表示用セグメントA1〜第9表示用セグメントA9)を有し、
前記入力手段は、前記複数の表示領域と同一の形状と配置にて設けられていることを特徴とする特徴A15乃至A21のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A22によれば、遊技者は結果表示部に表示された表示態様の情報を入力手段へ入力する場合に、結果表示部を見たままの形で入力することが可能となり、入力作業を容易に行うことが可能となる。
特徴A23.前記結果表示部における表示態様として、前記複数の表示領域のうちすべての表示領域を発光させる表示態様は設けられていないことを特徴とする特徴A22に記載の遊技機。
特徴A23によれば、結果表示部において全ての表示領域を発光させる態様がないため、遊技者は結果表示部に表示された態様を入力手段へ入力する場合、全ての表示領域に対応した入力作業を行う必要がなくなるため、遊技者の入力作業の煩雑化を防止可能となる。
特徴A24.前記入力手段から入力された情報を含む情報が前記記憶手段に記憶されているか否かを確認する検索処理を実行し、当該検索処理の結果を前記表示手段に表示する表示処理を実行する検索手段(ステップS1412〜ステップS1415を実行する機能)を備えることを特徴とする特徴A15乃至A23のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A24によれば、結果表示部の表示態様の情報と記憶手段に記憶されている情報を比較する場合に、遊技者の目で確認する必要がなくデータとして検索可能となるため、短時間で確実に比較することが可能となる。
特徴A25.前記検索手段は、前記入力手段から入力された情報が変化するごとに検索処理を実行することを特徴とする特徴A24に記載の遊技機。
特徴A25によれば、入力手段へ入力する情報を変化させることが当該入力した情報についての検索をする契機となるため、遊技者は容易な操作によって入力した情報についての検索を行うことができる。
<特徴B群>
特徴B1.予め定められた取得条件が成立したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段(主制御装置60における作動口用の入賞処理を実行する機能)と、
当該情報取得手段により取得された特別情報を利用して、遊技を行う上で必要な遊技価値の付与及び消化の少なくとも一方について遊技者にとって有利となる特典を付与するか否かの付与判定を実行する付与判定手段(主制御装置60において遊技状態移行処理にて大当たりの処理を実行する機能)と、
前記付与判定に対応した表示を行うことが可能な結果表示部を有する結果表示手段(結果表示部33a)と、
当該結果表示手段を表示制御する結果表示制御手段(主制御装置60)と、
を備え、
前記付与判定の結果が前記特典の付与が行われない外れ結果である場合において前記結果表示部に表示され得る表示態様は、複数種類設定されており、
前記結果表示制御手段は、前記付与判定の結果が前記外れ結果である場合に、前記特別情報に含まれる所定情報を利用して、複数種類設定されている表示態様のうちいずれを前記結果表示部に表示させるかを決定する態様決定手段(ステップS404〜ステップS410)を備え、
前記所定情報は、前記表示態様を決定する場合以外の抽選において利用される情報であることを特徴とする遊技機。
特徴B1によれば、外れ結果の表示態様を複数持たせることにより、結果表示部にて表示された抽選結果が外れであることを容易に特定しづらくさせることが可能となる。これにより、遊技者の抽選結果への注目度の低下を防止することが可能となる。また、所定情報は特別情報に含まれる情報であって表示態様を決定する場合以外の抽選において利用される情報であるため、異なる抽選に利用される情報と兼用することが可能となり、特典が付与されない結果の表示態様を複数持たせることによる情報量の増大を防止可能となる。
特徴B2.前記表示態様を決定する場合以外の抽選は、前記付与判定の結果が特典の付与に対応した付与対応結果(大当たり当選となった抽選結果)となった場合に実行されることを特徴とする特徴B1に記載の遊技機。
特徴B2によれば、表示態様を決定する場合以外の抽選が付与対応結果となった場合に実行されるため、抽選結果が特典の付与に対応した結果である場合と特典が付与されない結果である場合とで、所定情報を兼用することが可能となる。これにより、特典が付与されない結果の表示態様を複数持たせることによる情報量の増大を防止可能となる。
特徴B3.前記付与判定の結果には、前記特典の付与に対応した判定結果として複数種類の付与対応結果(通常大当たり結果、明示確変大当たり結果、非明示2R確変大当たり結果、非明示確変大当たり結果)が含まれており、
前記付与判定手段は、
前記特別情報に含まれる当選判定用情報(大当たり乱数カウンタC1)を利用して前記特典を付与するか否かの判定を実行する第1抽選手段(ステップS402、ステップS403)と、
当該第1抽選手段の付与判定の結果が前記特典を付与することに対応した抽選結果となった場合に、前記所定情報を利用して前記複数種類の付与対応結果のうちいずれの抽選結果とするかを決定する第2抽選手段(ステップS405)と、
を備えていることを特徴とする特徴B2に記載の遊技機。
特徴B3によれば、所定情報は第2抽選手段における判定に利用される情報であるため、特典が付与されない結果に対応する表示態様の種類を複数の付与対応結果と同数設けることが可能となり、兼用した情報を使って複数の表示態様を設けることが可能となる。
特徴B4.前記結果表示部は、複数の表示領域(第1表示用セグメントA1〜第9表示用セグメントA9)を有しており、
前記所定情報にて決定される表示態様は、前記複数の表示領域のうち一部である特定表示領域(第1表示用セグメントA1〜第7表示用セグメントA7)において表示される態様であり、
前記複数の表示領域のうち前記特定表示領域とは異なる表示領域(第8表示用セグメントA8及び第9表示用セグメントA9)において、前記付与判定の結果が前記特典の付与が行われる結果及び前記外れ結果のいずれであるかを識別可能とする表示がなされることを特徴とする特徴B1乃至B3のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B4によれば、結果表示部における表示領域のうち、所定情報にて表示態様が決定される特定表示領域とは異なる表示領域を確認することで、付与判定の結果が特典の付与が行われる結果であるか否かを容易に判別することが可能となる。これにより、遊技ホールの管理者は遊技者が不正に賞球を得ているか否かの判断を、結果表示部における表示領域の全体を確認する必要はなく容易に行うことができる。
特徴B5.前記特典の付与が実行される結果となった場合に、前記特定表示領域にて表示させる態様を決定する場合に参照される第1参照情報(通常大当たり用の第1態様結果テーブル、明示確変用の大当たり結果テーブル、非明示2R確変用の第1態様結果テーブル、非明示確変用の第1態様結果テーブル)と、前記複数の表示領域のうち前記特定表示領域とは異なる表示領域にて表示させる態様を決定する場合に参照される第2参照情報(通常大当たりフラグ、明示確変フラグ、非明示2R確変フラグ、非明示確変フラグ)とを記憶する手段(第1態様結果テーブル記憶エリア63d及び各種フラグ格納エリア64e)を有し、
前記態様決定手段は、前記付与判定の結果が前記外れ結果となった場合、前記特定表示領域にて表示させる態様の決定に際して、前記第1参照情報を利用するものであることを特徴とする特徴B4に記載の遊技機。
特徴B5によれば、付与判定の結果が外れ結果となった場合と特典の付与が実行される結果となった場合のどちらにおいても特定表示領域にて表示させる態様を決定するために第1参照情報を参照することとなる。これにより、特典の付与が実行される結果及び外れ結果の両方の付与判定の結果において特定表示領域の表示態様を決定するための情報を兼用することが可能となるため、情報量の増大を防止可能となる。
<特徴C群>
特徴C1.抽選処理を実行する抽選手段(主制御装置60において遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記抽選処理の抽選結果に応じて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置60において遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記抽選結果に対応した表示が行われる結果表示部を有する結果表示手段(結果表示部33a)と、
前記結果表示部に表示された表示態様を遊技者が入力可能な入力手段(パターン入力部121、記憶ボタン123)と、
当該入力手段により入力された表示態様の情報を記憶可能な記憶手段(パターン記憶エリア64g)と、
当該記憶手段に記憶されている前記表示態様の情報が表示される態様表示部を有する態様表示手段(パターン表示部122)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴C1によれば、結果表示部における表示態様のうち、遊技者が知っているものがあれば、入力手段に入力することで、その内容を態様表示部にて表示させることが可能となる。これにより、結果表示部にて表示される抽選結果と当該態様表示部の表示内容を比較することが可能となり、結果表示部にて表示された抽選結果の判別を容易に行うことが可能となる。結果表示部にて表示された抽選結果の判別を容易に行うことができることで、結果表示部を利用して遊技者の遊技への注目度を高めることが可能となる。
特徴C2.前記記憶手段は、所定の期間にて前記入力手段から入力した情報を記憶することを特徴とする特徴C1に記載の遊技機。
特徴C2によれば、入力手段から入力した情報を記憶可能な期間を制限することで、遊技者は所定の期間かどうかに注目することとなり、結果表示部に表示された表示態様を遊技機に記憶させることへの注目度が高まる。
特徴C3.前記抽選処理が実行されたことを少なくとも一の条件として絵柄の変動表示が行われる演出表示部(表示画面G)を有する演出表示手段(図柄表示装置31)を備え、
前記演出表示手段は、前記抽選結果に応じた絵柄の変動表示が前記演出表示部にてなされるように表示制御されるものであり、
前記所定の期間は、前記演出表示部における抽選結果に対応した表示をした後に発生することを特徴とする特徴C2に記載の遊技機。
特徴C3によれば、演出表示部において抽選結果に対応した表示がされるまでは所定の期間が発生しない。したがって遊技者が結果表示部に表示された表示態様を遊技機に記憶させることへ注目した結果、演出表示部への注目度が低下してしまうことを防止可能となる。
特徴C4.前記抽選結果には、前記特典の付与に対応した抽選結果として複数種類の付与対応結果(通常大当たり結果、明示確変大当たり結果、非明示2R確変大当たり結果、非明示確変大当たり結果)が含まれており、
前記結果表示手段は、前記複数種類の付与対応結果に応じた表示が前記結果表示部にてなされるように表示制御されるものであり、
当該遊技機は、前記付与対応結果となった場合の前記結果表示部における抽選結果の表示態様を遊技者に認識可能とさせる特定情報(非明示2R確変大当たり結果又は非明示確変大当たり結果に対応する第1態様結果)を、遊技者に提供されるようにする情報提供手段(外れ時用の停止結果設定処理を実行する機能)を備え、
前記所定の期間は、前記情報提供手段による前記特定情報の提供が行われる場合に設定されることを特徴とする特徴C2又はC3に記載の遊技機。
特徴C4によれば、遊技者は情報提供手段から特別情報を得ることで付与対応結果となった場合の結果表示部における抽選結果の表示態様の情報を入力手段へ入力し、記憶手段に記憶しておくことが可能となる。遊技者は情報提供手段から提供される情報を収集することで、抽選結果が付与対応結果に対応したものか否かを容易に判別することが可能となる。また、特定情報と同じ情報が所定の期間とは異なる期間にて提供された場合であっても、記憶手段に記憶させることが不可となっているため、情報提供手段によって特定情報を提供することの重要性を高めることが可能となる。
特徴C5.前記情報提供手段による前記特定情報の提供が実行される旨を報知する報知手段(入力報知を実行する機能)を備え、
前記所定の期間は、前記報知手段にて前記報知が実行される場合に設定されることを特徴とする特徴C4に記載の遊技機。
特徴C5によれば、報知手段による報知が実行されることで、遊技者は所定の期間であることを認識することが可能となり、所定の表示態様を記憶手段に記憶させることが可能となる。
特徴C6.前記所定の期間は、当該所定の期間が開始された遊技回の次の遊技回に亘って実行され得ることを特徴とする特徴C2乃至C5のいずれか1に記載の遊技機。
特徴C6によれば、所定の期間が開始された遊技回だけでなく次の遊技回も所定の期間に含むことが可能となり、入力手段への入力期間をより長く確保することが可能となる。
特徴C7.前記抽選処理が実行されたことを少なくとも一の条件として絵柄の変動表示が行われる演出表示部(表示画面G)を有する演出表示手段(図柄表示装置31)を備え、
前記演出表示手段は、前記抽選結果に応じた絵柄の変動表示が前記演出表示部にてなされるように表示制御されるものであり、
前記所定の期間は、前記次の遊技回において前記演出表示部にて最終停止絵柄列以外の絵柄列における絵柄の変動表示が終了する前に終了することを特徴とする特徴C6に記載の遊技機。
特徴C7によれば、最終停止絵柄列以外の絵柄列における絵柄の変動表示が終了してから実行される演出への遊技者の注目度が低下することを防止可能となる。
特徴C8.前記結果表示部は、複数の表示領域(第1表示用セグメントA1〜第9表示用セグメントA9)を有し、
前記入力手段は、前記複数の表示領域と同一の形状と配置にて設けられていることを特徴とする特徴C1乃至C7のいずれか1に記載の遊技機。
特徴C8によれば、遊技者は結果表示部に表示された表示態様の情報を入力手段へ入力する場合に、結果表示部を見たままの形で入力することが可能となり、入力作業を容易に行うことが可能となる。
特徴C9.前記結果表示部における表示態様として、前記複数の表示領域のうちすべての表示領域を発光させる表示態様は設けられていないことを特徴とする特徴C8に記載の遊技機。
特徴C9によれば、結果表示部において全ての表示領域を発光させる態様がないため、遊技者は結果表示部に表示された態様を入力手段へ入力する場合、全ての表示領域に対応した入力作業を行う必要がなくなるため、遊技者の入力作業の煩雑化を防止可能となる。
特徴C10.前記入力手段から入力された情報を含む情報が前記記憶手段に記憶されているか否かを確認する検索処理を実行し、当該検索処理の結果を前記表示手段に表示する表示処理を実行する検索手段(ステップS1412〜ステップS1415を実行する機能)を備えることを特徴とする特徴C1乃至C9のいずれか1に記載の遊技機。
特徴C10によれば、結果表示部の表示態様の情報と記憶手段に記憶されている情報を比較する場合に、遊技者の目で確認する必要がなくデータとして検索可能となるため、短時間で確実に比較することが可能となる。
特徴C11.前記検索手段は、前記入力手段から入力された情報が変化するごとに検索処理を実行することを特徴とする特徴C10に記載の遊技機。
特徴C11によれば、入力手段へ入力する情報を変化させることが当該入力した情報についての検索をする契機となるため、遊技者は容易な操作によって入力した情報についての検索を行うことができる。
<特徴D群>
特徴D1.抽選処理を実行する抽選手段(主制御装置60において遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記抽選処理の抽選結果に応じて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置60において遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記抽選結果に対応した表示が行われる結果表示部を有する結果表示手段(結果表示部33a)と、
を備え、
前記結果表示部は、複数の発光部(表示領域ASにおける各表示用セグメント)を備えており、当該複数の発光部の発光態様の組み合わせによって前記抽選手段による抽選結果の内容を表示し、
前記複数の発光部のうち、所定の発光部は当選結果に対応した表示を実行する場合には発光態様となり、外れ結果に対応した表示をする場合には非発光態様となることを特徴とする遊技機。
特徴D1によれば、結果表示部における所定の発光部に着目することで、表示内容が当選結果であるか外れ結果であるかを認識することが可能となり、遊技ホールの管理者は容易に遊技者が不正行為により大当たりを発生させて賞球を得ていないかの確認が容易となる。また、遊技者にとっては所定の発光部の表示態様は、結果表示部の一部であり、当否結果を表示していることは分かりづらくなっている。
特徴D2.前記複数の発光部は、第1形状を有する第1発光部群(第1表示用セグメントA1〜第7表示用セグメントA7、第8表示用セグメントA8及び第9表示用セグメントA9)と第1形状とは異なる第2形状を有する第2発光部群(第1表示用セグメントA1〜第7表示用セグメントA7、第8表示用セグメントA8及び第9表示用セグメントA9)とを備え、
前記所定の発光部は、前記第1発光部群の発光部であることを特徴とする特徴D1に記載の遊技機。
特徴D2によれば、所定の発光部を第2発光部群とは形状の異なる第1発光部群に設けることで、所定の発光部が結果表示部の表示領域のどの位置にあるかを絞り易くなり、遊技ホールの管理者にとって所定の発光部の発光態様を確認することが容易となる。