JP2014221377A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技への注目度を良好に高めることが可能な遊技機を提供すること。
【解決手段】上作動口33及び下作動口34に遊技球が入賞すると、入賞した作動口に応じた保留情報が主制御装置に記憶される。そして、当該保留情報に基づいて、図柄表示装置41における図柄の変動表示が開始される。また、主制御装置では、変動表示を開始させる場合、及び各作動口33,34に遊技球が入賞した場合に当否判定が実行される。当否判定の結果に応じて開閉実行モードに移行する。また、予め定められた連続期間において開閉実行モードに移行した回数がカウントされる。その回数に応じた演出が開閉実行モードにおいて実行される。連続期間の長さが記憶されている保留情報の数に応じて設定される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、遊技機に関するものである。
例えばパチンコ遊技機等の遊技機においては、遊技領域に設けられた始動入球部に遊技球が入球したことを契機として、大当たり遊技状態等の所定遊技状態に移行させるか否かの抽選が行われる。また、例えば遊技領域に設けられた表示装置では、上記抽選が行われたことに基づいて絵柄の変動表示が開始され、当該変動表示の最終的な停止表示に際して上記抽選結果に応じた停止結果が表示されるという1遊技回分の表示演出が実行される。また、抽選結果がいわゆる大当たり遊技状態への移行当選である場合には、1遊技回分の表示演出が実行された後等において、例えば遊技領域に設けられた可変入球装置の開閉が実行され、可変入球装置への入球数に応じた遊技球の払出が実行される。
また、例えば、絵柄の変動表示が行われている最中に遊技球が始動入球部に入球した場合、当たり抽選に用いる情報が予め定められた所定数(例えば4個)を上限として保留記憶されるようになっているパチンコ遊技機がある。保留記憶された場合には、絵柄の変動表示が終了した後に、前記保留記憶された情報を用いて当たり抽選が行われ、次回の絵柄の変動表示が開始される(例えば特許文献1参照)。
特開2004−81853号公報
ここで、遊技機においては、遊技の多様化を図ることで、遊技への注目度を高める必要がある。かかる遊技の多様化を図る上では、上記のように遊技球を発射させるという遊技においては遊技領域における遊技球の流下態様を多様化させる方法が考えられ、上記のように1遊技回毎に抽選結果が当たりか否かを確認するという遊技においては1遊技回毎に行われる表示演出の表示パターンを多様化する方法が考えられる。
しかしながら、前者については遊技領域の広さは限られているため遊技の多様化を図ろうとしても限界があり、後者については1遊技回毎の表示パターンを多様化したとしても、遊技への注目度を高めるという点においてやはり限界がある。したがって、遊技への注目度を高める上で未だ改良の余地がある。
本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、遊技への注目度を良好に高めることが可能な遊技機を提供することを目的とするものである。
本発明は、
予め定められた取得条件が成立したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段と、
当該情報取得手段が取得した特別情報を、予め定められた規定数を上限として記憶する取得情報記憶手段と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に基づいて、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な第1特別遊技状態と、前記第1特別遊技状態に続いて発生可能であり、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利であり、前記第1特別遊技状態とは異なる有利状態である第2特別遊技状態とのいずれかに遊技状態を切換可能な切換手段と、
前記第1特別遊技状態であることを示す第1外部情報を、前記第1特別遊技状態中である第1期間において遊技機外部に出力する第1出力手段と、
前記第1特別遊技状態及び前記第2特別遊技状態が連続する第2期間において、第2外部情報を遊技機外部に出力する第2出力手段と、
前記第2期間が終了した場合に前記取得情報記憶手段に前記特別情報が記憶されていることに基づいて、所定の期間、前記通常遊技状態の場合に実行される演出とは異なる演出を実行可能な演出実行手段と、
前記第2期間が終了した場合に前記取得情報記憶手段に前記特別情報が記憶されていることに基づいて、前記第2期間から前記所定の期間を延長した長さとなる第3期間において、第3外部情報を遊技機外部に出力する第3出力手段と、
を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、遊技への注目度を良好に高めることができる。
第1の実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図。 遊技盤の構成を示す正面図。 (a)電動役物が閉鎖状態である場合を示す作動口装置の正面図、(b)電動役物が開放状態である場合を示す作動口装置の正面図。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図。 図柄表示装置の表示画面における表示内容を説明するための説明図。 当否抽選などに用いられる各種カウンタの内容を説明するための説明図。 (a)第1結果表示部用の振分テーブルを説明するための説明図、(b)第2結果表示部用の振分テーブルを説明するための説明図。 パチンコ機が多数設置された遊技ホールの電気的な構成の概要を説明するための概略図である。 (a)外部端子板及びその周辺を拡大して示すパチンコ機の背面図、(b)主制御装置のRAMに設けられた外部出力バッファを説明するための説明図である。 主制御装置のMPUにおけるタイマ割込み処理を示すフローチャート。 作動口用の入賞処理を示すフローチャート。 情報取得処理を示すフローチャート。 通常処理を示すフローチャート。 遊技回制御処理を示すフローチャート。 データ設定処理を示すフローチャート。 変動開始処理を示すフローチャート。 遊技状態移行処理を示すフローチャート。 開閉実行モード終了時の移行処理を示すフローチャート。 電役サポート用処理を示すフローチャート。 電役開閉処理を示すフローチャート。 連続回数カウンタ設定処理を示すフローチャート。 信号停止処理を示すフローチャート。 表示制御装置のMPUにおけるコマンド対応処理を示すフローチャート。 保留コマンド対応処理を示すフローチャート。 開閉実行表示処理を示すフローチャート。 連続期間時表示処理を示すフローチャート。 特別演出が実行される場合の様子を説明するためのタイミングチャート。 ホールコンピュータにより実行される管理処理を示すフローチャート。 第2の実施の形態における連続回数カウンタ設定処理を示すフローチャート。 (a)第3の実施の形態における第1結果表示部用の振分テーブルを説明するための説明図、(b)第3の実施の形態における第2結果表示部用の振分テーブルを説明するための説明図。 第3の実施の形態における開閉実行モード終了時の移行処理。 第2遊技状態移行処理を示すフローチャート。 第4の実施の形態における遊技盤の構成を示す正面図。 第4の実施の形態における第2遊技状態移行処理を示すフローチャート。
<第1の実施の形態>
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の第1の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図、図2及び図3はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
パチンコ機10は、図1に示すように、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機本体12とを有する。外枠11は木製の板材などを四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。パチンコ機10は、外枠11を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
遊技機本体12は、内枠13と、その内枠13の前方に配置される前扉枠14と、内枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。遊技機本体12のうち内枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として内枠13が前方へ回動可能とされている。
内枠13には、図2に示すように、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。また、内枠13には、図3に示すように、裏パックユニット15が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として後方へ回動可能とされている。
なお、遊技機本体12には、図3に示すように、その回動先端部に施錠装置16が設けられており、遊技機本体12を外枠11に対して開放不能に施錠状態とする機能を有しているとともに、前扉枠14を内枠13に対して開放不能に施錠状態とする機能を有している。これらの各施錠状態は、パチンコ機10前面にて露出させて設けられたシリンダ錠17に対して解錠キーを用いて解錠操作を行うことにより、それぞれ解除される。
次に、遊技機本体12の前面側の構成について説明する。
内枠13は、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース21を主体に構成されている。樹脂ベース21の中央部には略楕円形状の窓孔23が形成されている。樹脂ベース21には遊技盤24が着脱可能に取り付けられている。遊技盤24は合板よりなり、遊技盤24の前面に形成された遊技領域が樹脂ベース21の窓孔23を通じて内枠13の前面側に露出した状態となっている。
ここで、遊技盤24の構成を図4に基づいて説明する。遊技盤24には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口31,可変入賞装置32,上作動口(第1始動入球部又は非優先始動入球部)33,下作動口(第2始動入球部又は優先始動入球部)34,スルーゲート35、可変表示ユニット36、メイン表示部43及び役物用表示部44等がそれぞれ設けられている。
遊技盤24の背面側には、一般入賞口31、可変入賞装置32、上作動口33及び下作動口34のそれぞれに対応させて検知センサ(図示略)が設けられており、一般入賞口31、可変入賞装置32、上作動口33及び下作動口34への入球が発生すると、それが対応する検知センサにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。この場合に、一般入賞口31への入球が発生した場合には10個の遊技球の払出が実行され、可変入賞装置32への入球が発生した場合には15個の遊技球の払出が実行され、上作動口33への入球が発生した場合には3個の遊技球の払出が実行され、下作動口34への入球が発生した場合には4個の遊技球の払出が実行される。
なお、遊技球の払出個数は上記のものに限定されることはない。但し、上作動口33に対する下作動口34の有利性を高める上では、上作動口33に係る払出個数よりも下作動口34に係る払出個数を多く設定することが好ましい。また、各作動口33,34に対する可変入賞装置32の有利性を高める上では、各作動口33,34に係る払出個数よりも可変入賞装置32に係る払出個数を多く設定することが好ましい。
その他に、遊技盤24の最下部にはアウト口37が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口37を通って遊技領域から排出される。また、遊技盤24には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘38が植設されていると共に、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
ここで、入球とは、所定の開口部を遊技球が通過することを意味し、開口部を通過した後に遊技領域から排出される態様だけでなく、開口部を通過した後に遊技領域から排出されない態様も含まれる。但し、以下の説明では、アウト口37への遊技球の入球と明確に区別するために、可変入賞装置32、上作動口33、下作動口34又はスルーゲート35への遊技球の入球を、入賞とも表現する。
上作動口33及び下作動口34は、作動口装置としてユニット化されて遊技盤24に設置されている。上作動口33及び下作動口34は共に上向きに開放されている。また、上作動口33が上方となるようにして両作動口33,34は上下方向、より詳細には鉛直方向に並んでいる。下作動口34には、左右一対の可動片よりなるガイド片としての電動役物34aが設けられている。
電動役物34aの詳細について図5を用いて説明する。図5(a)は電動役物34aが閉鎖状態(非サポート状態又は非ガイド状態)である場合を示し、図5(b)は電動役物34aが開放状態(サポート状態又はガイド状態)である場合を示している。
上作動口33を構成する作動口ケース33aは、手前側に張り出すとともに正面から見て略台形状をなしており、上辺長<下辺長となっている。このとき、作動口ケース33aの上辺長(すなわち上作動口33の左右幅)は、遊技球の直径よりも僅かに大きい長さとされ、下辺長は、電動役物34aが閉鎖状態にある場合において左右の電動役物34a間の距離よりも大きい長さとされている。また、電動役物34aが閉鎖状態にある場合には作動口ケース33aと電動役物34aの上端部との間隔が遊技球の直径よりも僅かに短くなるよう両作動口33,34の設置間隔が調整されている。
上記構成によれば、電動役物34aの閉鎖状態では遊技球が下作動口34に入賞できず、電動役物34aが開放されることで下作動口34への入賞が可能となる。特にこのとき、電動役物34aが閉鎖状態から開放状態に移行する動作途中では、上記のとおり上作動口33の作動口ケース33aが略台形状をなしておりそれが障害となることから、電動役物34aが十分に開放されるまでは下作動口34への遊技球の入賞が不可能となり、電動役物34aのほぼ全開状態でのみ入賞が可能となっている。つまり、上方から落下してきた遊技球は作動口ケース33aの側面に当たって外側に弾かれ、下作動口34に直接入賞することはない。これにより、電動役物34aが極短時間で開放される場合には下作動口34への入賞が極めて困難となり、電動役物34aの開放状態が継続される場合にのみ下作動口34への入賞が容易となる。
さらにまた、上記のとおり上作動口33と下作動口34とが並設されている、より具体的には上下に並設されているため、電動役物34aが開放状態となった場合には、作動口装置の上方に向けて流下してきた遊技球は、上作動口33及び下作動口34のいずれにも入賞し得る。換言すれば、電動役物34aが開放状態である場合には、後述する発射ハンドル54の操作態様によって、上作動口33への入賞と下作動口34への入賞とを狙い分けることが難しい構成となっている。
なお、上作動口33の作動口ケース33aを上記の如く略台形状とする構成以外にも、上作動口33の作動口ケース33aを上部幅狭、下部幅広の2段構成としたり、上作動口33の左右両側に略ハ字状のガイド片を設けたり、作動口ケース33aの斜め下方に障害釘を植設したりしても良い。
可変入賞装置32は、遊技盤24の背面側へと通じる大入賞口32aを備えているとともに、当該大入賞口32aを開閉する開閉扉32bを備えている。開閉扉32bは、遊技盤24の背面側に設けられたソレノイドなどの駆動部と連結されており、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉鎖状態になっており、内部抽選において開閉実行モード(開閉実行状態)への移行に当選した場合に遊技球が入賞しやすい所定の開放状態に切り換えられるようになっている。
ここで、開閉実行モードとは、大当たり当選となった場合に移行することとなるモードである。当該開閉実行モードについては、後に詳細に説明する。可変入賞装置32の開放態様としては、所定時間(例えば30sec)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として可変入賞装置32が繰り返し開放される態様がある。
メイン表示部43及び役物用表示部44は、遊技領域の下部側の外縁に沿って配設された装飾部材39に設けられている。装飾部材39は、遊技盤24の盤面からパチンコ機10前方に延出している。より具体的には、装飾部材39の前面は、遊技領域をパチンコ機10前方から視認可能とするために前扉枠14に設けられた窓パネル62と対向しており、さらに窓パネル62との間の距離は遊技球1個分よりも狭くなっている。これにより、装飾部材39の前面の前方を遊技球が落下していくのが防止されている。
装飾部材39の前面から露出するようにしてメイン表示部43及び役物用表示部44が設けられている。つまり、メイン表示部43及び役物用表示部44は、前扉枠14の窓パネル62を通じてパチンコ機10前方から視認可能となっているとともに、これら両表示部43,44の前方を遊技球が落下していくのが防止されている。
メイン表示部43には、大当たり当選となることで可変入賞装置32が開閉実行モードとなった場合(又は開閉実行モードとなる場合)において、その開閉実行モードにおける可変入賞装置32の大入賞口32aが開放される回数を明示するためのラウンド表示部RSと、上作動口33への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果を明示するための第1結果表示部ASと、下作動口34への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果を明示するための第2結果表示部BSとが設定されている。
ラウンド表示部RSでは、開閉実行モードの開始に際して開放回数の表示が開始され、開閉実行モードの終了に際して当該表示が終了される。
第1結果表示部ASでは、上作動口33への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、上作動口33への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。上作動口33への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、第1結果表示部ASにて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、開閉実行モードへ移行する。
第2結果表示部BSでは、下作動口34への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、下作動口34への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。下作動口34への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、第2結果表示部BSにて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、開閉実行モードへ移行する。
ここで、いずれかの作動口33,34への入賞に基づいて、対応する結果表示部AS,BSにて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示し上記変動表示が停止されるまでが遊技回の1回に相当する。但し、遊技回の1回は、上記の内容に限定されることはなく、例えば、単一の結果表示部が設けられ、いずれの作動口33,34への入賞が発生したとしてもその単一の結果表示部にて変動表示が行われる構成においては、当該単一の結果表示部にて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示した状態で上記変動表示が停止されるまでを遊技回の1回とする。
役物用表示部44は、スルーゲート35への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果を明示するための表示部である。この場合、役物用表示部44では、スルーゲート35への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、スルーゲート35への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。スルーゲート35への入賞に基づく内部抽選の結果が電役開放状態への移行に対応した当選結果であった場合には、役物用表示部44にて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、電役開放状態へ移行する。電役開放状態では、下作動口34に設けられた電動役物34aが所定の態様で開放状態となる。
なお、メイン表示部43及び役物用表示部44は、複数のセグメントを有するセグメント表示装置により構成されているが、これに限定されることはなく、液晶表示装置など他の表示装置を用いてもよい。
可変表示ユニット36には、図柄を変動表示(又は、可変表示若しくは切換表示)する図柄表示装置41が設けられている。また、可変表示ユニット36には、図柄表示装置41を囲むようにしてセンターフレーム42が配設されている。このセンターフレーム42は、その上部がパチンコ機10前方に延出している。これにより、図柄表示装置41の表示画面の前方を遊技球が落下していくのが防止されており、遊技球の落下により表示画面の視認性が低下するといった不都合が生じない構成となっている。
図柄表示装置41は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。図柄表示装置41には、例えば上、中及び下に並べて図柄が表示され、これらの図柄が左右方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。この場合、図柄表示装置41における変動表示は、上作動口33又は下作動口34への入賞に基づいて開始される。すなわち、第1結果表示部ASにおいて変動表示が行われる場合には、それに合わせて図柄表示装置41において変動表示が行われるとともに、第2結果表示部BSにおいて変動表示が行われる場合には、それに合わせて図柄表示装置41において変動表示が行われる。そして、例えば、開閉実行モードとして可変入賞装置32の大入賞口32aの開放が15回行われることとなる15ラウンド対応の開閉実行モードに移行する遊技回には、図柄表示装置41では予め設定されている有効ライン上に所定の組み合わせの図柄が停止表示される。
センターフレーム42の前面側における左上部分には、第1結果表示部AS及び図柄表示装置41に対応した第1保留ランプ部45が設けられている。遊技球が上作動口33に入賞した個数は最大4個まで保留され、第1保留ランプ部45の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。また、センターフレーム42の前面側における右上部分には、第2結果表示部BS及び図柄表示装置41に対応した第2保留ランプ部46が設けられている。遊技球が下作動口34に入賞した個数は最大4個まで保留され、第2保留ランプ部46の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。上述したように、センターフレーム42の上部がパチンコ機10前方に延出していることにより、第1保留ランプ部45及び第2保留ランプ部46の視認性が遊技球の落下により阻害されない構成となっている。
センターフレーム42の下部には、役物用表示部44に対応した第3保留ランプ部47が設けられている。遊技球がスルーゲート35を通過した回数は最大4回まで保留され、第3保留ランプ部47の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。なお、各保留ランプ部45〜47が図柄表示装置41の一部で表示される構成等であってもよい。
遊技盤24には、内レール部51と外レール部52とが取り付けられており、これら内レール部51と外レール部52とにより誘導レールが構成され、遊技球発射機構53から発射された遊技球が遊技領域の上部に案内されるようになっている。遊技球発射機構53は、図2に示すように、樹脂ベース21における窓孔23の下方に取り付けられており、前扉枠14に設けられた発射ハンドル54が操作されることにより遊技球の発射動作が行われる。
内枠13の前面側全体を覆うようにして前扉枠14が設けられている。前扉枠14には、図1に示すように、遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部61が形成されている。窓部61は、略楕円形状をなし、上述した窓パネル62が嵌め込まれている。窓パネル62は、ガラスによって無色透明に形成されているが、これに限定されることはなく合成樹脂によって無色透明に形成してもよい。
窓部61の周囲には、各種ランプ部等の発光手段が設けられている。当該各種ランプ部の一部として表示ランプ部63が窓部61の上方に設けられている。また、表示ランプ部63の左右両側には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部64が設けられている。
前扉枠14における窓部61の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部65と下側膨出部66とが上下に並設されている。上側膨出部65内側には上方に開口した上皿71が設けられており、下側膨出部66内側には同じく上方に開口した下皿72が設けられている。上皿71は、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射機構53側へ導くための機能を有する。また、下皿72は、上皿71内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。上皿71及び下皿72には、裏パックユニット15の払出装置96から払い出された遊技球が前扉枠14の背面に設けられた通路形成ユニット73を通じて排出される。
次に、遊技機本体12の背面側の構成について説明する。
図3に示すように、内枠13(具体的には、遊技盤24)の背面には、主制御装置81及び音声ランプ制御装置82が搭載されている。
主制御装置81は、遊技の主たる制御を司る主制御基板と、電源を監視する停電監視基板とを具備しており、これら主制御基板及び停電監視基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス83に収容されて構成されている。基板ボックス83は、略直方体形状のボックスベース(表ケース体)とこのボックスベースの開口部を覆うボックスカバー(裏ケース体)とを備えている。これらボックスベースとボックスカバーとは分離阻止手段(又は、結合手段)としてのボックス結合部85によって分離不能に連結され、これにより基板ボックス83が封印されている。そして、これらボックス結合部85によって分離不能に連結されていることで、基板ボックス83の内部空間の開放に際しては当該基板ボックス83の破壊又は一部の切除を要する構成となっている。ボックス結合部85は、基板ボックス83の長辺部に複数設けられ、そのうち少なくとも一つが用いられて結合処理が行われる。
ボックス結合部85はボックスベースとボックスカバーとを開放不能に結合する構成であれば任意の構成が適用できるが、ボックス結合部85を構成する長孔に係止爪を挿入することでボックスベースとボックスカバーとが開放不能に結合されるようになっている。ボックス結合部85による結合処理は、その結合後の不正な開放を防止し、また万一不正開放が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦開放した後でも再度開放処理を行うこと自体は可能である。すなわち、複数のボックス結合部85のうち、少なくとも一つの長孔に係止爪を挿入することにより結合処理が行われる。そして、収容した主制御基板の不具合発生の際や主制御基板の検査の際など基板ボックス83を開放する場合には、係止爪が挿入されたボックス結合部85と他のボックス結合部85との連結部分やボックス本体との連結部分を切断する。これにより、基板ボックス83のボックスベースとボックスカバーとが分離され、内部の主制御基板を取り出すことができる。その後、再度結合処理する場合は他のボックス結合部85の長孔に係止爪を挿入する。基板ボックス83の開放を行った旨の履歴を当該基板ボックス83に残しておけば、基板ボックス83を見ることで不正な開放が行われた旨が容易に発見できる。
基板ボックス83の一方の短辺部には、その側方に突出するようにして複数の結合片86が設けられている。これら結合片86は、主制御装置81の取付台に形成された複数の被結合片87と1対1で対応しており、結合片86と被結合片87とにより基板ボックス83と取付台との間で結合処理が行われる。
なお、上記基板ボックス83の不正な開放を発見するための痕跡手段として、封印シールをボックスベースとボックスカバーとの境界を跨ぐようにして貼り付ける構成としてもよい。この場合、封印シールをその貼付箇所から剥がした場合には、当該封印シールの接着剤層が基板ボックス83側に残り、その痕跡が残ることとなる。さらには、当該封印シールに所定周波数の呼び出し波に対して識別情報を含む応答波を発信するICタグを設け、封印シールを剥がした場合には、当該ICタグのアンテナが切断されて、上記応答波の発信が不可となる構成としてもよい。
音声ランプ制御装置82は、主制御装置81からの指示に従い音声やランプ表示、及び図示しない表示制御装置の制御を司る音声ランプ制御基板を具備しており、音声ランプ制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス84に収容されて構成されている。
裏パックユニット15は、図3に示すように、裏パック91を備えており、当該裏パック91に対して、払出機構部92及び制御装置集合ユニット93が取り付けられている。なお、裏パック91は透明性を有する合成樹脂により形成されており、主制御装置81や音声ランプ制御装置82などを後方から覆うように、後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部94を有している。
払出機構部92は、保護カバー部94を迂回するようにして配設されており、遊技場の島設備から供給される遊技球が逐次補給されるタンク95と、当該タンク95に貯留された遊技球を払い出すための払出装置96と、を備えている。払出装置96より払い出された遊技球は、当該払出装置96の下流側に設けられた図示しない払出通路を通じて、上皿71又は下皿72に排出される。また、払出機構部92には、例えば交流24ボルトの主電源が供給されるとともに、電源のON操作及びOFF操作を行うための電源スイッチが設けられた裏パック基板が搭載されている。
また、裏パック91には、裏パックユニット15の回動軸側であって上縁側に外部端子板99が設けられている。外部端子板99は、パチンコ機10の状態を遊技ホールの管理コンピュータに認識させるために、所定の信号出力を行うための基板である。外部端子板99には、各種信号を遊技ホール側に出力するための外部出力端子が設けられている。
制御装置集合ユニット93は、払出制御装置97と電源及び発射制御装置98とを備えている。これら払出制御装置97と電源及び発射制御装置98とは、払出制御装置97がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。
払出制御装置97は、払出装置96を制御する払出制御基板が基板ボックス内に収容されて構成されている。この場合、当該払出制御装置97の基板ボックスに対して、主制御装置81の基板ボックス83と同様の不正抑制手段を適用してもよい。
電源及び発射制御装置98は、電源及び発射制御基板が基板ボックス内に収容されて構成されており、当該基板により、各種制御装置等で要する所定の電力が生成されて出力され、さらに遊技者による発射ハンドル54の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。また、本パチンコ機10は各種データの記憶保持機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。
<電気的構成>
次に、パチンコ機10の電気的構成について、図6のブロック図に基づいて説明する。
主制御装置81に設けられた主制御基板201には、MPU202が搭載されている。MPU202には、当該MPU202により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM203と、そのROM203内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM204と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路、乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵された素子である。なお、MPU202が有する機能の一部、例えば、ROM203の機能やRAM204の機能などを別の素子として有する構成としてもよい。
MPU202には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU202の入力側には、主制御装置81に設けられた停電監視基板205、払出制御装置97及び各種検知センサ211a〜211eなどが接続されている。この場合に、停電監視基板205には電源及び発射制御装置98が接続されており、MPU202には停電監視基板205を介して電力が供給される。また、各種検知センサ211a〜211eの一部として、一般入賞口31、可変入賞装置32、上作動口33、下作動口34及びスルーゲート35などといった入賞対応入球部(払出対応入球部)に設けられた複数の検知センサが接続されており、主制御装置81のMPU202において各入球部への入賞判定(入球判定)が行われる。また、MPU202では、上作動口33及び下作動口34への入賞に基づいて大当たり発生抽選を実行するとともに、スルーゲート35への入賞に基づいてサポート発生抽選を実行する。
MPU202の出力側には、停電監視基板205、払出制御装置97及び音声ランプ制御装置82が接続されている。払出制御装置97には、例えば、上記入賞対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。この場合、賞球コマンドの出力に際しては、ROM203のコマンド情報記憶エリア225が参照される。そして、一般入賞口31への入賞を特定した場合には、10個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、可変入賞装置32への入賞を特定した場合には、15個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、上作動口33への入賞を特定した場合には、3個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、下作動口34への入賞を特定した場合には、4個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力される。
また、MPU202の出力側には、外部端子板99が接続されている。MPU202は、遊技の進行に応じて各種信号を出力するよう信号出力用の設定を外部端子板99に対して行い、パチンコ機10の状態を遊技ホールのホールコンピュータHCに認識させる。
音声ランプ制御装置82には、変動用コマンド、種別コマンド、変動終了コマンド、オープニングコマンド及びエンディングコマンドなどの各種コマンドが出力される。この場合、これら各種コマンドの出力に際しては、ROM203のコマンド情報記憶エリア225が参照される。これら各種コマンドの詳細については、後に説明する。なお、上記各コマンドは、所定のバイト数の情報として構成されており、当該所定のバイト数の情報として各種情報が含まれている。
また、MPU202の出力側には、可変入賞装置32の開閉扉32bを開閉動作させる可変入賞駆動部32c、下作動口34の電動役物34aを開閉動作させる電動役物駆動部34b、及びメイン表示部43が接続されている。主制御基板201には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU202は各種駆動部の駆動制御を実行する。
つまり、開閉実行モードにおいては大入賞口32aが開閉されるように、MPU202において可変入賞駆動部32cの駆動制御が実行される。また、電動役物34aの開放状態当選となった場合には、電動役物34aが開閉されるように、MPU202において電動役物駆動部34bの駆動制御が実行される。また、各遊技回に際しては、MPU202においてメイン表示部43における第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSの表示制御が実行されるとともに、可変入賞装置32の開閉実行モードに際してはメイン表示部43におけるラウンド表示部RSの表示制御が実行される。
停電監視基板205は、主制御基板201と電源及び発射制御装置98とを中継し、また電源及び発射制御装置98から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する。払出制御装置97は、主制御装置81から入力した賞球コマンドに基づいて、払出装置96により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。
電源及び発射制御装置98は、例えば、遊技場等における商用電源(外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板201や払出制御装置97等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を所定の電力経路を通じて供給する。また、電源及び発射制御装置98は、遊技球発射機構53の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構53は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。
音声ランプ制御装置82は、主制御装置81から入力した各種コマンドに基づいて、可変表示ユニット36に設けられた各保留ランプ部45〜47及び前扉枠14に設けられた表示ランプ部63やスピーカ部64を駆動制御するとともに、表示制御装置212を制御するものである。
表示制御装置212では、音声ランプ制御装置82から入力したコマンドに基づいて、図柄表示装置41の表示制御を実行する。この場合に、音声ランプ制御装置82では、主制御装置81から入力した各種コマンドに基づいて、図柄表示装置41における図柄の変動表示時間及び最終的に停止表示させる図柄の組み合わせの種類を決定するとともに、リーチ発生の有無及びリーチ演出の内容を決定する。
ここで、図柄表示装置41の表示内容について図7に基づいて説明する。図7は図柄表示装置41の表示画面Gを示す図である。
図7(a)に示すように、図柄表示装置41の表示画面Gには、上段・中段・下段の3つの図柄列Z1,Z2,Z3が設定されている。各図柄列Z1〜Z3は、主図柄と副図柄が所定の順序で配列されて構成されている。詳細には、上図柄列Z1には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の降順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。下図柄列Z3には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の昇順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、上図柄列Z1と下図柄列Z3は18個の図柄により構成されている。これに対し、中図柄列Z2には、数字の昇順に「1」〜「9」の9種類の主図柄が配列された上で「9」の主図柄と「1」の主図柄との間に「4」の主図柄が付加的に配列され、これら各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、中図柄列Z2に限っては、10個の主図柄が配されて20個の図柄により構成されている。そして、表示画面Gでは、これら各図柄列Z1〜Z3の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように変動表示される。また、図7(b)に示すように、表示画面Gは、図柄列毎に3個の図柄が停止表示されるようになっており、結果として3×3の計9個の図柄が停止表示されるようになっている。
また、表示画面Gには、5つの有効ライン、すなわち左ラインL1、中ラインL2、右ラインL3、右下がりラインL4、右上がりラインL5が設定されている。そして、上図柄列Z1→下図柄列Z3→中図柄列Z2の順に変動表示が停止し、いずれかの有効ラインに同一の数字が付された図柄の組み合わせが形成された状態で全図柄列Z1〜Z3の変動表示が終了すれば、後述する通常大当たり結果又は15R確変大当たり結果の発生として大当たり動画が表示されるようになっている。
本パチンコ機10では、奇数番号(1,3,5,7,9)が付された主図柄は「特定図柄」に相当し、15R確変大当たり結果が発生する場合には、同一の特定図柄の組み合わせが停止表示される。また、偶数番号(2,4,6,8)が付された主図柄は「非特定図柄」に相当し、通常大当たり結果が発生する場合には、同一の非特定図柄の組み合わせが停止表示される。
また、後述する明示2R確変大当たり結果となる場合には、異なる数字が付された図柄の組み合わせが形成された状態で全図柄列Z1〜Z3の変動表示が終了し、その後に、明示用動画が表示されるようになっている。また、後述する非明示2R確変大当たり結果となる場合には、異なる数字が付された図柄の組み合わせが形成された状態で全図柄列Z1〜Z3の変動表示が終了し、その後に、共通用動画が表示されるようになっている。
なお、図柄表示装置41における図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、図柄列の数、図柄列における図柄の変動表示の方向、各図柄列の図柄数などは適宜変更可能である。
<各種カウンタについて>
次に、上記の如く構成されたパチンコ機10の動作について説明する。
MPU202は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり発生抽選、メイン表示部43の表示の設定、図柄表示装置41の図柄表示の設定、役物用表示部44の表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図8に示すように、大当たり発生の抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、確変大当たり結果や通常大当たり結果等の大当たり種別を判定する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、図柄表示装置41が外れ変動する際のリーチ抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、メイン表示部43の第1結果表示部AS及び第2結果表示部BS並びに図柄表示装置41における変動表示時間を決定する変動種別カウンタCSとを用いることとしている。さらに、下作動口34の電動役物34aを電役開放状態とするか否かの抽選に使用する電動役物開放カウンタC4を用いることとしている。なお、上記各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、RAM204の抽選用カウンタエリア231に設けられている。
各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新され、その更新値が、技球が各作動口33,34に入賞したこと基づいてRAM204に適宜記憶される。
RAM204には、第1結果表示部用保留エリアRaと、第2結果表示部用保留エリアRbと、実行エリアAEと、総保留数記憶領域CRとよりなる保留球格納エリア232が設けられている。そして、この保留球格納エリア232に、上作動口33又は下作動口34への遊技球の入賞履歴に合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値が時系列的に格納されるようになっている。
各カウンタについて詳しくは、大当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜599の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、大当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0〜599)。大当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が上作動口33又は下作動口34に入賞したタイミングでRAM204の保留球格納エリア232に格納される。より詳しくは、上作動口33に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、下作動口34に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。
大当たり当選となる乱数の値は、ROM203における当否情報群記憶手段としての当否テーブル記憶エリア221に当否テーブル(当否情報群)として記憶されている。ここで、当否テーブルの内容について説明する。当否テーブルとしては、低確率モード用の当否テーブル(低確率用当否情報群)と、高確率モード用の当否テーブル(高確率用当否情報群)とが設定されている。つまり、本パチンコ機10は、当否抽選手段における抽選モードとして、低確率モード(低確率対応状態)と高確率モード(高確率対応状態)とが設定されている。
上記抽選に際して低確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、大当たり当選となる乱数の値(すなわち、当選情報)は2個である。一方、上記抽選に際して高確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、大当たり当選となる乱数の値(すなわち、当選情報)は21個である。この場合、低確率モードである状況において大当たり当選となる大当たり乱数カウンタC1の値群は、高確率モードである状況において大当たり当選となる大当たり乱数カウンタC1の値群に含まれている。なお、低確率モードよりも高確率モードの方の当選確率が高くなるのであれば、上記当選となる乱数の数及び値は任意である。
大当たり種別カウンタC2は、0〜29の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が上作動口33又は下作動口34に入賞したタイミングでRAM204の保留球格納エリア232に格納される。より詳しくは、上作動口33に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、下作動口34に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。
ここで、本実施の形態では、複数の大当たり結果が設定されている。これら複数の大当たり結果は、(1)開閉実行モードにおける可変入賞装置32の開閉制御の態様、(2)開閉実行モード終了後の当否抽選手段における抽選モード、(3)開閉実行モード終了後の下作動口34の電動役物34aにおけるサポートモード、という3つの条件に差異を設けることにより、複数の大当たり結果が設定されている。
開閉実行モードにおける可変入賞装置32の開閉制御の態様としては、開閉実行モードが開始されてから終了するまでの間における可変入賞装置32への入賞の発生頻度が相対的に高低となるように高頻度入賞モードと低頻度入賞モードとが設定されている。具体的には、高頻度入賞モードでは、開閉実行モードの開始から終了までに、大入賞口32aの開閉が15回(高頻度用回数)行われるとともに、1回の開放は30sec(高頻度時間)が経過するまで又は大入賞口32aへの入賞個数が10個(高頻度個数)となるまで継続される。一方、低頻度入賞モードでは、開閉実行モードの開始から終了までに、大入賞口32aの開閉が2回(低頻度用回数)行われるとともに、1回の開放は0.2sec(低頻度時間)が経過するまで又は大入賞口32aへの入賞個数が6個(低頻度個数)となるまで継続される。
この場合に、本パチンコ機10では、発射ハンドル54が遊技者により操作されている状況では、0.6secに1個の遊技球が遊技領域に向けて発射されるように遊技球発射機構53が駆動制御される。これに対して、低頻度入賞モードでは、上記のとおり1回の大入賞口32aの開放時間は0.2secとなっている。つまり、低頻度入賞モードでは、遊技球の発射周期よりも1回の大入賞口32aの開放時間が短くなっている。したがって、低頻度入賞モードにかかる開閉実行モードでは実質的に遊技球の入賞が発生しない。
なお、高頻度入賞モード及び低頻度入賞モードにおける大入賞口32aの開閉回数、1回の開放に対する開放限度時間及び1回の開放に対する開放限度個数は、高頻度入賞モードの方が低頻度入賞モードよりも、開閉実行モードが開始されてから終了するまでの間における可変入賞装置32への入賞の発生頻度が高くなるのであれば、上記の値に限定されることはなく任意である。具体的には、高頻度入賞モードの方が低頻度入賞モードよりも、開閉回数が多い、1回の開放に対する開放限度時間が長い又は1回の開放に対する開放限度個数が多く設定されていればよい。
但し、高頻度入賞モードと低頻度入賞モードとの間での特典の差異を明確にする上では、低頻度入賞モードにかかる開閉実行モードでは、実質的に可変入賞装置32への入賞が発生しない構成とするとよい。例えば、高頻度入賞モードでは、1回の開放について、遊技球の発射周期と開放限度個数との積を、開放限度時間よりも短く設定する一方、低頻度入賞モードでは、1回の開放について、遊技球の発射周期と開放限度個数との積を、開放限度時間よりも長く設定する構成としてもよい。また、遊技球の発射間隔及び1回の大入賞口32aの開放時間が上記のものでなかったとしても、低頻度入賞モードでは、前者よりも後者の方が短くなるように設定することで、実質的に可変入賞装置32への入賞が発生しない構成を容易に実現することができる。
下作動口34の電動役物34aにおけるサポートモードとしては、遊技領域に対して同様の態様で遊技球の発射が継続されている状況で比較した場合に、下作動口34の電動役物34aが単位時間当たりに開放状態となる頻度が相対的に高低となるように、低頻度サポートモード(低頻度サポート状態又は低頻度ガイド状態)と高頻度サポートモード(高頻度サポート状態又は高頻度ガイド状態)とが設定されている。
具体的には、低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとでは、電動役物開放カウンタC4を用いた電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率は同一(例えば、共に4/5)となっているが、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、電役開放状態当選となった際に電動役物34aが開放状態となる回数が多く設定されており、さらに1回の開放時間が長く設定されている。この場合、高頻度サポートモードにおいて電役開放状態当選となり電動役物34aの開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間は、1回の開放時間よりも短く設定されている。さらにまた、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で最低限確保される確保時間が短く設定されている。
上記のように高頻度サポートモードでは、低頻度サポートモードよりも下作動口34への入賞が発生する確率が高くなる。換言すれば、低頻度サポートモードでは、下作動口34よりも上作動口33への入賞が発生する確率が高くなるが、高頻度サポートモードでは、上作動口33よりも下作動口34への入賞が発生する確率が高くなる。そして、下作動口34への入賞が発生した場合には、所定個数の遊技球の払出が実行されるため、高頻度サポートモードでは、遊技者は持ち球をあまり減らさないようにしながら遊技を行うことができる。
なお、高頻度サポートモードを低頻度サポートモードよりも単位時間当たりに電役開放状態となる頻度を高くする上での構成は、上記のものに限定されることはなく、例えば電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率を高くする構成としてもよい。さらには、開放回数を多くする、開放時間を長くする、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で最低限確保される確保時間を短くする(すなわち、役物用表示部44における1回の変動表示時間を短くする)及び当選確率を高くするのうち、いずれか1条件又は任意の組み合わせの条件を適用することで、低頻度サポートモードに対する高頻度サポートモードの有利性を高めてもよい。
大当たり種別カウンタC2に対する遊技結果の振分先は、ROM203における振分情報群記憶手段としての振分テーブル記憶エリア222に振分テーブル(振分情報群)として記憶されている。振分テーブルの内容について図9を用いて説明する。図9に示すように、振分テーブルとしては、図9(a)の第1結果表示部用の振分テーブル(第1振分情報群)と、図9(b)の第2結果表示部用の振分テーブル(第2振分情報群)とが設定されている。
第1結果表示部用の振分テーブルでは、図9(a)に示すように、遊技結果の振分先として、通常大当たり結果(低確率対応特別遊技結果)、非明示2R確変大当たり結果(非明示高確率対応遊技結果又は潜伏確変状態となる結果)、明示2R確変大当たり結果(明示高確率対応遊技結果又は突然確変状態となる結果)、15R確変大当たり結果(高確率対応特別遊技結果)が設定されている。
通常大当たり結果は、開閉実行モードが高頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが低確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。但し、この高頻度サポートモードは、移行後において遊技回数が終了基準回数(具体的には、100回)に達した場合に低頻度サポートモードに移行する。換言すれば、通常大当たり結果は、通常大当たり状態(低確率対応特別遊技状態)へ遊技状態を移行させる大当たり結果である。
非明示2R確変大当たり結果は、開閉実行モードが低頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードがそれまでのモードに維持される大当たり結果である。換言すれば、非明示2R確変大当たり結果は、非明示2R確変大当たり状態(非明示高確率対応遊技状態)へ遊技状態を移行させる大当たり結果である。
明示2R確変大当たり結果は、開閉実行モードが低頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。当該高頻度サポートモードは、当否抽選における抽選結果が大当たり状態当選となり、それによる大当たり状態に移行するまで継続する。換言すれば、明示2R確変大当たり結果は、明示2R確変大当たり状態(明示高確率対応遊技状態)へ遊技状態を移行させる大当たり結果である。
15R確変大当たり結果は、開閉実行モードが高頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。当該高頻度サポートモードは、当否抽選における抽選結果が大当たり状態当選となり、それによる大当たり状態に移行するまで継続する。換言すれば、15R確変大当たり結果は、15R確変大当たり状態(高確率対応特別遊技状態)へ遊技状態を移行させる大当たり結果である。
なお、上記各遊技状態との関係で通常遊技状態とは、当否抽選モードが低確率モードであり、サポートモードが低頻度サポートモードである状態をいう。
第1結果表示部用の振分テーブルでは、「0〜29」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜9」が通常大当たり結果に対応しており、「10〜14」が非明示2R確変大当たり結果に対応しており、「15〜19」が明示2R確変大当たり結果に対応しており、「20〜29」が15R確変大当たり結果に対応している。
上記のように、確変大当たり結果として、非明示2R確変大当たり結果及び明示2R確変大当たり結果が設定されていることにより、確変大当たり結果の態様が多様化する。すなわち、3種類の確変大当たり結果を比較した場合、遊技者にとっての有利度合いは、開閉実行モードにおいて高頻度入賞モードとなり且つサポートモードでは高頻度サポートモードとなる15R確変大当たり結果が最も高く、開閉実行モードにおいて低頻度入賞モードとなるもののサポートモードでは高頻度サポートモードとなる明示2R確変大当たり結果が次に高く、開閉実行モードにおいて低頻度入賞モードとなるとともにサポートモードではそれまでのモードが維持される非明示2R確変大当たり結果が最も低くなる。これにより、遊技の単調化が抑えられ、遊技への注目度を高めることが可能となる。
特に、非明示2R確変大当たり結果では、開閉実行モードの終了後において、当否抽選モードが高確率モードに移行するものの、サポートモードがそれまでのモードに維持される。つまり、通常遊技状態において非明示2R確変大当たり結果となった場合には、当否抽選モードが高確率モードに移行するものの、サポートモードが低頻度サポートモードに維持される。そうすると、遊技状態として、電動役物34aのサポートモードが低頻度サポートモードで共通しているにも関わらず、当否抽選モードが高確率モードとなる遊技状態を作り出すことができ、遊技者に対して当否抽選モードが高確率モード又は低確率モードのいずれであるか予測させることが可能となり、遊技への注目度を高めることが可能となる。
一方、第2結果表示部用の振分テーブルでは、図9(b)に示すように、遊技結果の振分先として、通常大当たり結果及び15R確変大当たり結果のみが設定されている。そして、「0〜29」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜9」が通常大当たり結果に対応しており、「10〜29」が15R確変大当たり結果に対応している。
上記のように本パチンコ機10では、大当たり当選となった場合の遊技結果の振分態様は、上作動口33への入賞に基づいて大当たり当選となった場合と、下作動口34への入賞に基づいて大当たり当選となった場合とで異なっている。
ここで、第1結果表示部用の振分テーブル及び第2結果表示部用の振分テーブルのいずれであっても、大当たり当選となった場合に確変大当たり結果となる確率は、同一となっている。つまり、第1結果表示部用の振分テーブルでは、非明示2R確変大当たり結果、明示2R確変大当たり結果及び15R確変大当たり結果に割り当てられている大当たり種別カウンタC2の値の数は、20個となっている。また、第2結果表示部用の振分テーブルでは、15R確変大当たり結果に割り当てられている大当たり種別カウンタC2の値の数は、20個となっている。したがって、開閉実行モードの終了後に当否抽選モードが高確率モードとなる確率は、上作動口33への入賞に基づいて大当たり当選となった場合と、下作動口34への入賞に基づいて大当たり当選となった場合とで同一となっている(具体的には、2/3)。
但し、下作動口34への入賞に基づいて大当たり当選となり且つ確変大当たり結果が発生する場合、必ず15R確変大当たり結果となるのに対して、上作動口33への入賞に基づいて大当たり当選となり且つ確変大当たり結果となる場合、1/4の確率で非明示2R確変大当たり結果又は明示2R確変大当たり結果となり、1/2の確率で15R確変大当たり結果となる。つまり、確変大当たり結果のうち遊技者にとって最も有利度合いが高い15R確変大当たり結果の発生確率は、下作動口34への入賞に基づいて大当たり当選となった場合の方が、上作動口33への入賞に基づいて大当たり当選となった場合よりも高くなる。
また、非明示2R確変大当たり結果では、上記のとおり開閉実行モードの終了後に当否抽選モードは高確率モードに移行するものの、サポートモードはそれまでのモードが維持されるため、15R確変大当たり結果及び明示2R確変大当たり結果と比較した場合に、電動役物34aが開放状態となりにくいことによりそれだけ遊技球の払出を受ける機会が減り、さらには第2結果表示部用の振分テーブルに基づいて振分抽選が行われる可能性が低くなる。
以上のとおり、上作動口33と下作動口34とにおいて、遊技者にとっての有利性に明確な差異が設けられている。したがって、遊技者は上作動口33及び下作動口34のうち、下作動口34への入賞が発生することを期待しながら遊技を行うこととなり、それに伴って、下作動口34への入賞頻度が高くなる高頻度サポートモードへの遊技者の注目度が高くなる。
なお、当否抽選において外れ結果となった場合、開閉実行モードに移行することはなく、さらに当否抽選モード及びサポートモードの変更は発生しない。
リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。リーチ乱数カウンタC3は定期的に更新され、遊技球が上作動口33又は下作動口34に入賞したタイミングでRAM204の保留球格納エリア232に格納される。より詳しくは、上作動口33に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、下作動口34に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。そして、ROM203のリーチ用テーブル記憶エリアに記憶されたリーチ用テーブルに基づいてリーチを発生させるか否かを決定することとしている。但し、開閉実行モードに移行する遊技回においては、MPU202では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なくリーチ発生の決定を行う。なお、リーチ表示の発生に対応したリーチ乱数カウンタC3の数は、各遊技状態において同一となっているが、遊技状態に応じて各々個別に設定されるものであってもよい。例えば、サポートモードが高頻度サポートモードである場合の方が、低頻度サポートモードよりも、リーチ表示の発生に対応したリーチ乱数カウンタC3の数が多く設定された構成としてもよい。
ここで、リーチ表示(リーチ状態)とは、図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)を行うことが可能な図柄表示装置41を備え、可変入賞装置32の開閉実行モードが高頻度入賞モードとなる遊技回では変動表示後の停止表示結果が特別表示結果となる遊技機において、図柄表示装置41における図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)が開始されてから停止表示結果が導出表示される前段階で、前記特別表示結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。
換言すれば、図柄表示装置41の表示画面に表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、高頻度入賞モードの発生に対応した大当たり図柄の組み合わせが成立する可能性があるリーチ図柄の組み合わせを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態のことである。
より具体的には、図柄の変動表示を終了させる前段階として、図柄表示装置41の表示画面内の予め設定された有効ライン上に、高頻度入賞モードの発生に対応した大当たり図柄の組み合わせが成立する可能性のあるリーチ図柄の組み合わせを停止表示させることによりリーチラインを形成させ、当該リーチラインが形成されている状況下において最終停止図柄列により図柄の変動表示を行うことである。
図7の表示内容について具体的に説明すると、最初に上段の図柄列Z1において図柄の変動表示が終了され、さらに下段の図柄列Z3において図柄の変動表示が終了された状態において、いずれかの有効ラインL1〜L5に同一の数字が付された主図柄が停止表示されることでリーチラインが形成され、当該リーチラインが形成されている状況化において中段の図柄列Z2において図柄の変動表示が行われることでリーチ表示となる。そして、高頻度入賞モードが発生する場合には、リーチラインを形成している主図柄と同一の数字が付された主図柄がリーチライン上に停止表示されるようにして中段の図柄列Z2における図柄の変動表示が終了される。
また、リーチ表示には、上記のようにリーチ図柄の組み合わせを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画面において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組み合わせを縮小表示させる又は非表示とした上で、表示画面の略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。また、リーチ表示が行われている場合又はリーチ表示の前に所定のキャラクタといった所定画像を用いた予告表示を行うか否かの決定を、リーチ乱数カウンタC3やその他のカウンタを用いて行うようにしてもよい。
変動種別カウンタCSは、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、メイン表示部43の第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSにおける変動表示時間と、図柄表示装置41における図柄の変動表示時間とをMPU202において決定する上で用いられる。変動種別カウンタCSは、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにおける変動表示の開始時及び図柄表示装置41による図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCSのバッファ値が取得される。
電動役物開放カウンタC4は、例えば、0〜249の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。電動役物開放カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート35に遊技球が入賞したタイミングでRAM204の電役保留エリア233に格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された電動役物開放カウンタC4の値によって電動役物34aを開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。例えば、C4=0〜199であれば、電動役物34aを開放状態に制御し、C4=200〜249であれば、電動役物34aを開放状態に制御しない。
既に説明したように、MPU202では、少なくとも変動種別カウンタCSのバッファ値を用いて、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSにおける変動表示時間が決定されるが、その決定に際してはROM203の変動表示時間テーブル記憶エリア223が用いられる。また、MPU202では、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値及び大当たり種別カウンタC2の値を用いて、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSにおける停止結果が決定されるが、その決定に際してはROM203の停止結果テーブル記憶エリア224が用いられる。
ここで、保留球格納エリア232の構成について説明する。
第1結果表示部用保留エリアRaは、上作動口33への遊技球の入賞履歴に合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を時系列的に格納するための保留エリアである。また、第2結果表示部用保留エリアRbは、下作動口34への遊技球の入賞履歴に合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を時系列的に格納するための保留エリアである。ここで、第1結果表示部用保留エリアRa及び第2結果表示部用保留エリアRbは、同一の構成となっているため、以下には、両保留エリアRa,Rbのうち第1結果表示部用保留エリアRaの構成について説明する。
第1結果表示部用保留エリアRaは、第1エリア〜第4エリアの4つの記憶エリアと、保留数記憶領域とより構成されている。各記憶エリアは、大当たり乱数カウンタC1の値を格納するための記憶領域と、大当たり種別カウンタC2の値を格納するための記憶領域と、リーチ乱数カウンタC3の値を格納するための記憶領域とより構成されている。この第1エリア〜第4エリアの4つの記憶エリアにより、上作動口33への遊技球の入賞履歴が最大4個まで保留記憶されるようになっている。
また、保留球格納エリア232には、第1結果表示部用保留エリアRaにおける保留数と第2結果表示部用保留エリアRbにおける保留数との和の数の情報を記憶するための保留数記憶エリアCRが設けられている。
図8に示す実行エリアAEは、各結果表示部AS,BSの変動表示を開始する際に、第1結果表示部用保留エリアRa又は第2結果表示部用保留エリアRbの記憶エリアに格納された各値を移動させるためのエリアである。実行エリアAEは、各結果表示部用保留エリアRa,Rbの1つ分の記憶エリアと同一構成となっている。
<パチンコ機10からホールコンピュータHCへの外部出力について>
次に、パチンコ機10からホールコンピュータHCへの外部出力についての構成を説明する。図10はパチンコ機10が多数設置された遊技ホールの電気的な構成の概要を説明するための概略図である。
図10に示すように、遊技ホールには島設備Sが設けられており、当該島設備Sに対して多数のパチンコ機10が設置されている。また、島設備Sには、各パチンコ機10に1対1で対応させてデータカウンタDCが設置されている。各データカウンタDCは、対応するパチンコ機10の上方に搭載されており、遊技回の実行回数を表示するための第1表示部DC1と、所定の開閉実行モードの実行回数を表示するための第2表示部DC2とが設けられている。
各パチンコ機10及び各データカウンタDCを管理する管理制御手段として、遊技ホールにはホールコンピュータHCが設けられている。ホールコンピュータHCは、管理プログラムを有する電子演算装置であり、その内部にMPU301が搭載されている。MPU301には、当該MPU301により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM302と、そのROM302内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータやパチンコ機10から入力した情報等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM303と、を備えている。
ホールコンピュータHCは、各パチンコ機10と電気配線群EL1を通じて電気的に接続されているとともに、各データカウンタDCと電気配線群EL2を通じて電気的に接続されている。そして、各パチンコ機10から受信した情報に基づく管理処理を実行するとともに、その管理処理の結果に応じた信号を各データカウンタDCに送信する。
ここで、パチンコ機10においてホールコンピュータHCに情報を送信するための構成について、図11を参照しながら詳細に説明する。図11(a)は外部端子板99及びその周辺を拡大して示すパチンコ機10の背面図であり、図11(b)は主制御装置81のRAM204に設けられた外部出力バッファ310を説明するための説明図である。
図11(a)に示すように、外部端子板99には、複数の外部端子(出力端子)99a〜99hが設けられている。詳細には、第1外部端子99a〜第8外部端子99hの合計8個の外部端子が設けられており、ホールコンピュータHCに向けて外部出力する情報の種類が相違している。
大当たり用の第1外部端子99aは、主制御装置81の当否抽選において大当たり当選となったことに基づく開閉実行モード中であることを示す大当たり情報(当選情報又は当選信号)を出力するために用いられる。開閉実行モード用の第2外部端子99bは、通常大当たり結果又は15R確変大当たり結果となったことに基づく開閉実行モード中であることを示す大当たり情報(開閉実行情報又は開閉実行信号)を出力するために用いられる。
これら大当たり用の第1外部端子99a及び開閉実行モード用の第2外部端子99bは、いずれも開閉実行モード中であることを示す情報を出力するために用いられるが、それぞれ情報が出力されるための条件が異なっている。特に、第2外部端子99bは、実質的に遊技者への出球が生じる開閉実行モードであることが、上記条件として設定されている。したがって、非明示確変大当たり結果又は明示2R確変大当たり結果に基づく開閉実行モード中には、第2外部端子99bからの大当たり情報の出力は行われない。
各外部端子99a〜99hには、上記各外部端子99a,99b以外にも、サポートモードが高頻度サポートモード中であることを示す高頻度情報を出力するために用いられるサポートモード用の第3外部端子99cと、連続期間であることを示す連続期間情報を出力するために用いられる連続情報用の第4外部端子99dと、が設けられている。高頻度情報及び連続期間情報については後述する。
さらに、各外部端子99a〜99hには、上記外部端子99a〜99d以外にも、一の遊技回が終了したことを示す終了情報を出力するために用いられる遊技回数用の第5外部端子99eと、作動口33への入賞が発生したことを示す情報を出力するために用いられる第6外部端子99fと、作動口34への入賞が発生したことを示す情報を出力するために用いられる第7外部端子99gと、所定個数の遊技球の払出が行われたことを示す情報を出力するために用いられる第8外部端子99hと、が含まれている。なお、各外部端子99a〜99hの種類は上記のものに限定されることはなく、例えば遊技機本体12が開放中であることを示す情報を出力するために用いられる外部端子や、前扉枠14が開放中であることを示す情報を出力するために用いられる外部端子が設けられていてもよい。
上記各外部端子99a〜99hに1対1で対応させて、主制御装置81のRAM204の外部出力バッファ310には、複数の出力設定用の単位エリア311〜318が設けられている。各出力設定用の単位エリア311〜318は、所定ビット、具体的には1ビットの情報量を有しており、各単位エリア311〜318には、出力無し情報である「0」及び出力有り情報である「1」のいずれかの情報が設定される。なお、各単位エリア311〜318の情報量は1ビットに限定されることはなく任意であり、さらに出力無し情報及び出力有り情報のデータ構成も任意である。
主制御装置81は図11(a)に示す電気配線群EL3を通じて外部端子板99の各外部端子99a〜99hと1対1で対応させて電気的に接続されており、外部出力バッファ310において「1」がセットされている単位エリア311〜318に対応した外部端子99a〜99hに所定電圧の信号を出力する。
なお、ホールコンピュータHCへ出力される電気信号の態様は任意であり、主制御装置81から外部出力がなされていない状況では0Vの信号が出力され、外部出力がなされることで0Vよりも大きい所定の電圧の信号が出力される態様としてもよく、信号の出力パターンがこれと逆の関係となっている態様としてもよい。また、主制御装置81から外部出力がなされていない状況では0Vよりも大きい基準電圧の信号が出力され、外部出力がなされることで上記基準電圧よりも大きい又は小さい電圧の信号が出力される態様としてもよい。
<主制御装置81にて実行される各種処理について>
次に、主制御装置81内のMPU202にて各遊技回での遊技を進行させる上で実行されるタイマ割込み処理及び通常処理を説明する。なお、MPU202では、上記タイマ割込み処理及び通常処理の他に、電源投入に伴い起動されるメイン処理及びNMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理とが実行されるが、これらの処理については説明を省略する。
<タイマ割込み処理>
先ず、タイマ割込み処理について、図12のフローチャートを参照しながら説明する。本処理はMPU202により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。
ステップS101では、各種入賞スイッチの読み込み処理を実行する。すなわち、主制御装置81に接続されている各種スイッチの状態を読み込むと共に、当該スイッチの状態を判定して検出情報(入賞検知情報)を保存する。
その後、ステップS102では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントすると共に、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS103では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4をそれぞれ1インクリメントすると共に、それらのカウンタ値が最大値に達した際それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1〜C4の更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。
その後、ステップS104にて、作動口33,34への入賞に伴う作動口用の入賞処理を実行し、さらにステップS105にて、スルーゲート35への入賞に伴うスルー用の入賞処理を実行した後に、本タイマ割込み処理を終了する。
スルー用の入賞処理では、遊技球がスルーゲート35に入賞したか否かを判定する。そして、役物保留記憶数SNが上限値(本実施の形態では4)未満である場合、役物保留記憶数SNの値を1インクリメントするとともに、前記ステップS103にて更新した電動役物開放カウンタC4の値をRAM204の電役保留エリア233の空き記憶エリアのうち最初のエリアに格納する。スルー用の入賞処理を実行したら、本タイマ割込み処理を終了する。
なお、スルー用の入賞処理では、第3保留ランプ部47を点灯させるための処理を実行する。第3保留ランプ部47は左側から順次点灯されるようになっており、例えば役物保留記憶数SNが1であれば左端の第3保留ランプ部47が点灯され、役物保留記憶数SNが4であれば全ての第3保留ランプ部47が点灯されるようになっている。
ステップS104における作動口用の入賞処理について以下に説明する。
<作動口用の入賞処理>
先ず、作動口用の入賞処理について図13のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS201では、遊技球が上作動口33に入賞(始動入賞)したか否かを上作動口33に対応した検知センサの検知状態により判定する。遊技球が上作動口33に入賞したと判定すると、ステップS202では、払出制御装置97に遊技球を3個払い出させるための賞球コマンドをセットする。
続くステップS203では、上作動口33に遊技球が入賞したことを遊技ホール側のホールコンピュータHCに対して信号出力すべく、外部信号設定処理を行う。具体的には、作動口33への入賞が発生したことを示す情報を出力するよう第6外部端子99fに対応付けられた外部出力バッファ310の単位エリア316に出力有り情報を設定する。これにより、第6外部端子99fから情報が出力され、作動口33への入賞が発生したことをホールコンピュータHCにて把握できる。なお、外部出力バッファ310の単位エリア316に設定された出力有り情報は、次のタイマ割込み処理が立ち上げられたタイミングで出力無し情報に変更される。これにより、第6外部端子99fから情報が出力され続けることを防止できる。
ステップS204では、第1結果表示部用保留エリアRaの保留数記憶領域に格納された値を読み出し、当該第1結果表示部用保留エリアRaに保留記憶されている始動保留記憶数RaNをセットする(以下、第1始動保留記憶数RaNともいう)。その後、ステップS205では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を格納する情報取得処理を行い、本入賞処理を終了する。
ステップS201にて遊技球が上作動口33に入賞していないと判定した場合、ステップS206では、遊技球が下作動口34に入賞(始動入賞)したか否かを下作動口34に対応した検知センサの検知状態により判定する。遊技球が下作動口34に入賞したと判定すると、ステップS207にて払出制御装置97に遊技球を4個払い出させるための賞球コマンドをセットする。
続くステップS208では、下作動口34に遊技球が入賞したことを遊技ホール側のホールコンピュータHCに対して信号出力すべく、外部信号設定処理を行う。具体的には、作動口34への入賞が発生したことを示す情報を出力するよう第7外部端子99gに対応付けられた外部出力バッファ310の単位エリア317に出力有り情報を設定する。これにより、第7外部端子99gから情報が出力され、作動口34への入賞が発生したことをホールコンピュータHCにて把握できる。なお、外部出力バッファ310の単位エリア317に設定された出力有り情報は、次のタイマ割込み処理が立ち上げられたタイミングで出力無し情報に変更される。これにより、第7外部端子99gから情報が出力され続けることを防止できる。
ステップS209では、第2結果表示部用保留エリアRbの保留数記憶領域に格納された値を読み出し、当該第2結果表示部用保留エリアRbに保留記憶されている始動保留記憶数RbNをセットする(以下、第2始動保留記憶数RbNともいう)。その後、ステップS205にて情報取得処理を行い、本入賞処理を終了する。
一方、ステップS201,ステップS206が共にNOの場合、すなわち上作動口33,下作動口34のいずれにも遊技球が入賞しなかった場合には、そのまま本入賞処理を終了する。
なお、上記ステップS202,S207にてセットした賞球コマンドは、後述する通常処理の外部出力処理S401にて払出制御装置97に対して送信される。また、主制御装置81は、払出制御装置97にて払出が行われているか否かを把握できるようになっている。具体的には、後述するステップS403にて読み込んだ賞球計数信号から把握する。そして、遊技球の払出が行われている状況にて所定個数の遊技球が払い出されるたびに、所定個数の遊技球の払出が行われたことを示す情報が第8外部端子99hから出力されるように、第8外部端子99hに対応付けられた外部出力バッファ310の単位エリア318に出力有りの情報が設定される。これにより、ホールコンピュータHCにて遊技球の払出が実行されていることを把握できる。
ここで、ステップS205の情報取得処理を図14のフローチャートにより詳細に説明する。
先ずステップS301では、上述したステップS204又はステップS209にてセットした始動保留記憶数N(RaN又はRbN)が上限値(本実施の形態では4)未満であるか否かを判定する。始動保留記憶数Nが上限値である場合にはそのまま本情報取得処理を終了し上限値未満である場合には、ステップS302にて対応する結果表示部用保留エリアの始動保留記憶数Nを1インクリメントするとともに、ステップS303にて総保留数記憶領域CRに格納された値(以下、共通保留数CRNと言う)を1インクリメントする。
続くステップS304では、前記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、対応する結果表示部用保留エリアの空き記憶領域エリアのうち最初の記憶エリア、すなわち上記ステップS302にて1インクリメントした保留記憶数と対応する記憶エリアに格納する。
つまり、第1始動保留記憶数RaNがセットされている場合には、前記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、第1結果表示部用保留エリアRaの空き記憶エリアのうち最初の記憶エリア、すなわち上記ステップS302にて1インクリメントした第1始動保留記憶数RaNと対応する記憶エリアに格納する。
また、第2始動保留記憶数RbNがセットされている場合には、前記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、第2結果表示部用保留エリアRbの空き記憶エリアのうち最初の記憶エリア、すなわち上記ステップS302にて1インクリメントした第2始動保留記憶数RbNと対応する記憶エリアに格納する。
続くステップS305では、上作動口33又は下作動口34への入賞が発生したことをサブ側の制御装置である音声ランプ制御装置82及び表示制御装置212に認識させるための保留コマンドを設定する。保留コマンドには、上作動口33及び下作動口34への入賞のうち、いずれの作動口への入賞に基づくものであるかの情報が含まれる。その後、本情報取得処理を終了する。
なお、設定された保留コマンドは、後述する通常処理の外部出力処理(ステップS401)にて音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82では、上作動口33への入賞に基づき送信された保留コマンドを受信した場合には、第1保留ランプ部45を点灯させるための処理を実行する。第1保留ランプ部45は左側から順次点灯されるようになっており、例えば第1始動保留記憶数RaNが1であれば左端の第1保留ランプ部45が点灯され、第1始動保留記憶数RaNが4であれば全ての第1保留ランプ部45が点灯されるようになっている。また、下作動口34への入賞に基づき送信された保留コマンドを受信した場合には、第2保留ランプ部46を点灯させるための処理を実行する。第2保留ランプ部46は左側から順次点灯されるようになっており、例えば第2始動保留記憶数RbNが1であれば左端の第2保留ランプ部46が点灯され、第2始動保留記憶数RbNが4であれば全ての第2保留ランプ部46が点灯されるようになっている。
<通常処理>
次に、通常処理の流れを図15のフローチャートを参照しながら説明する。通常処理は電源投入に伴い起動されるメイン処理が実行された後に開始される処理であり、通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS401〜S408の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS410,S411のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
通常処理において、ステップS401では、タイマ割込み処理又は前回の通常処理で設定したコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する。具体的には、賞球コマンドの有無を判定し、賞球コマンドが設定されていればそれを払出制御装置97に対して送信する。また、変動用コマンド、種別コマンド、変動終了コマンド等の演出用コマンドが設定されている場合にはそれを音声ランプ制御装置82に対して送信する。
次に、ステップS402では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1インクリメントすると共に、カウンタ値が最大値に達した際にはカウンタ値を0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS403では、払出制御装置97より受信した賞球計数信号や払出異常信号を読み込む。その後、ステップS404では、各遊技回における遊技を制御するための遊技回制御処理を実行する。この遊技回制御処理では、大当たり判定、図柄表示装置41による図柄の変動表示の設定、変動表示を行う側の結果表示部AS,BSの表示制御などを行う。遊技回制御処理の詳細は後述する。
その後、ステップS405では、遊技状態を移行させるための遊技状態移行処理を実行する。詳細は後述するが、この遊技状態移行処理により、遊技状態が開閉実行モード、高確率モード、高頻度サポートモードなどに移行する。
ステップS406では、下作動口34に設けられた電動役物34aを駆動制御するための電役サポート用処理を実行する。この電役サポート用処理では、電動役物34aを開放状態とするか否かの判定、役物用表示部44の表示制御などを行う。電役サポート用処理の詳細は後述する。
ステップS407では、連続回数カウンタ設定処理を実行する。本パチンコ機10では、開閉実行モードが終了し、所定期間が経過することなく再び開閉実行モードとなった場合、開閉実行モードとなった回数を把握するようになっている。連続回数カウンタ設定処理では、高頻度サポートモードが終了するタイミングであるか否かを判定し、高頻度サポートモードが終了するタイミングである場合には、上記所定期間をいつまでとするかを決定する処理を実行する。続くステップS408では、信号停止処理を実行する。信号停止処理では、開閉実行モードが終了した後に所定期間が経過したかの判定等を実行する。
その後、ステップS409では、次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、すなわち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施の形態では4msec)が経過したか否かを判定する。そして、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI及び変動種別カウンタCSの更新を繰り返し実行する(ステップS410,S411)。つまり、ステップS410では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントするとともに、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。また、ステップS411では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1インクリメントするとともに、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM204の該当するバッファ領域に格納する。
ここで、ステップS401〜S408の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、かかる残余時間を使用して乱数初期値カウンタCINIの更新を繰り返し実行することにより、乱数初期値カウンタCINI(すなわち、大当たり乱数カウンタC1の初期値)をランダムに更新することができ、同様に変動種別カウンタCSについてもランダムに更新することができる。
<遊技回制御処理>
次に、ステップS404の遊技回制御処理を図16〜図18のフローチャートを参照して説明する。
図16に示す遊技回制御処理では、先ずステップS501にて、開閉実行モード中か否かを判定する。具体的には、RAM204の各種フラグ格納エリア235における開閉実行モードフラグ格納エリア(開閉実行状態情報記憶手段)に開閉実行モードフラグ(開閉実行状態情報)が格納されているか否かを判定する。当該開閉実行モードフラグは、後述する遊技状態移行処理にて遊技状態を開閉実行モードに移行させる場合に格納され、同じく遊技状態移行処理にて開閉実行モードを終了させる場合に消去される。
開閉実行モード中である場合には、ステップS502以降の処理、すなわちステップS503〜ステップS505の遊技回開始用処理及びステップS506〜ステップS511の遊技回進行用処理のいずれも実行することなく、本遊技回制御処理を終了する。つまり、開閉実行モード中である場合には、作動口33,34への入賞が発生しているか否かに関係なく、遊技回が開始されることはない。
開閉実行モード中でない場合には、ステップS502にて、メイン表示部43が変動表示中であるか否かを判定する。具体的には、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSのいずれか一方が変動表示中であるか否かを判定する。なお、この判定は、RAM204の各種フラグ格納エリア235における変動表示中フラグ格納エリア(変動表示中情報記憶手段)に変動表示中フラグ(変動表示中情報)が格納されているか否かを判定することにより行う。変動表示中フラグは、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSのいずれか一方について変動表示を開始させる場合に格納され、その変動表示が終了する場合に消去される。
メイン表示部43が変動表示中でない場合には、ステップS503〜ステップS505の遊技回開始用処理に進む。遊技回開始用処理では、先ずステップS503にて、共通保留数CRNが「0」か否かを判定する。共通保留数CRNが「0」である場合とは、上作動口33及び下作動口34のいずれについても始動保留記憶数が「0」であることを意味する。したがって、そのまま遊技回制御処理を終了する。共通保留数CRNが「0」でない場合には、ステップS504にて第1結果表示部用保留エリアRa又は第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されているデータを変動表示用に設定するためのデータ設定処理を実行し、さらにステップS505にてメイン表示部43における変動表示及び図柄表示装置41における変動表示を開始させるための変動開始処理を実行した後に、本遊技回制御処理を終了する。
ここで、ステップS504のデータ設定処理及びステップS505の変動開始処理について、以下に詳細に説明する。
先ず、データ設定処理について、図17のフローチャートを参照して説明する。
データ設定処理では、先ずステップS601にて、第2結果表示部用保留エリアRbに保留記憶されている第2始動保留記憶数RbNが「0」か否かを判定する。第2始動保留記憶数RbNが「0」である場合にはステップS602〜ステップS607の第1結果表示部用のデータ設定処理を実行し、第2始動保留記憶数RbNが「0」でない場合にはステップS608〜ステップS613の第2結果表示部用のデータ設定処理を実行する。
ここで、データ設定処理が実行される場合とは、既に説明したように、共通保留数CRNが1以上である場合である。この場合に、データ設定処理では、第2始動保留記憶数RbNが「0」であるか否かを判定し、「0」でない場合、すなわち第2結果表示部BSについて変動表示用の保留情報が記憶されている場合には、第1始動保留記憶数RaNが1以上であるか否かに関係なく、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されているデータを変動表示用として設定するようにした。これにより、第1結果表示部用保留エリアRa及び第2結果表示部用保留エリアRbの両方に保留情報が記憶されている場合には、下作動口34に対応した第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報が優先されることとなる。
第1結果表示部用のデータ設定処理では、先ずステップS602にて、第1結果表示部用保留エリアRaの第1保留記憶数RaNを1ディクリメントする。続くステップS603では共通保留数CRNを1ディクリメントする。その後、ステップS604では、第1結果表示部用保留エリアRaの第1エリアに格納されたデータを実行エリアAEに移動する。
その後、ステップS605にて第1結果表示部用保留エリアRaの記憶エリアに格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、第1〜第4エリアに格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1エリアのデータをクリアすると共に、第2エリア→第1エリア、第3エリア→第2エリア、第4エリア→第3エリアといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。
続くステップS606では、RAM204の各種フラグ格納エリア235に設けられた第2結果表示部フラグ格納エリア(第2結果表示部情報記憶手段)に第2結果表示部フラグ(第2結果表示部情報)が記憶されている場合には、それを消去し、記憶されていない場合にはその状態を維持する。第2結果表示部フラグは、今回の変動表示の開始が第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSのいずれであるかを特定するための情報である。
続くステップS607では、保留エリアのデータのシフトが行われたことをサブ側の制御装置である音声ランプ制御装置82に認識させるための情報である上側シフト時コマンド(シフト発生情報)を設定する。この場合、ROM203のコマンド情報記憶エリア225から、今回のデータのシフトの対象となった保留エリアが、第1結果表示部用保留エリアRaに対応していることの情報、すなわち上作動口33に対応していることの情報を含むシフト時コマンドを選定し、その選定したシフト時コマンドを音声ランプ制御装置82への送信対象のコマンドとして設定する。その後、本データ設定処理を終了する。
ステップS607にて設定されたシフト時コマンドは、通常処理(図15)におけるステップS401にて、音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82では、受信したシフト時コマンドに基づいて、可変表示ユニット36の第1保留ランプ部45における表示を保留個数の減少に対応させて変更するための処理を実行する。
第2結果表示部用のデータ設定処理では、先ずステップS608にて、第2結果表示部用保留エリアRbの第2保留記憶数RbNを1ディクリメントする。続くステップS609では共通保留数CRNを1ディクリメントする。その後、ステップS610では、第2結果表示部用保留エリアRbの第1エリアに格納されたデータを実行エリアAEに移動する。
その後、ステップS611にて第2結果表示部用保留エリアRbの記憶エリアに格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、第1〜第4エリアに格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1エリアのデータをクリアすると共に、第2エリア→第1エリア、第3エリア→第2エリア、第4エリア→第3エリアといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。
続くステップS612では、RAM204の各種フラグ格納エリア235に設けられた第2結果表示部フラグ格納エリア(第2結果表示部情報記憶手段)に第2結果表示部フラグ(第2結果表示部情報)が記憶されていない場合には第2結果表示部フラグを格納し、記憶されている場合にはその状態を維持する。
続くステップS613では、保留エリアのデータのシフトが行われたことをサブ側の制御装置である音声ランプ制御装置82に認識させるための情報である下側シフト時コマンド(シフト発生情報)を設定する。この場合、ROM203のコマンド情報記憶エリア225から、今回のデータのシフトの対象となった保留エリアが第2結果表示部用保留エリアRbに対応していることの情報、すなわち下作動口34に対応していることの情報を含むシフト時コマンドを選定し、その選定したシフト時コマンドを音声ランプ制御装置82への送信対象のコマンドとして設定する。その後、本データ設定処理を終了する。
ステップS613にて設定されたシフト時コマンドは、通常処理(図15)におけるステップS401にて、音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82では、受信したシフト時コマンドに基づいて、可変表示ユニット36の第2保留ランプ部46における表示を、保留個数の減少に対応させて変更するための処理を実行する。
次に、変動開始処理について、図18のフローチャートを参照して説明する。
変動開始処理では、先ずステップS701にて、当否抽選モードが高確率モードであるか否かを判定する。具体的には、RAM204の各種フラグ格納エリア235に設けられた高確率モードフラグ格納エリア(高確率状態情報記憶手段)に高確率モードフラグ(高確率状態情報)が格納されているか否かを判定する。高確率モードフラグは、確変大当たり結果の発生に係る開閉実行モードの終了に際して格納され、その後に通常大当たり結果が発生した場合に消去されるフラグである。
高確率モードでない場合には、ステップS702にて低確率モード用の当否テーブルを参照して当否判定を行う。具体的には、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値が、低確率モード用の当否テーブルにおいて大当たり当選として設定されている値と一致しているか否かを判定する。一方、高確率モードである場合には、ステップS703にて高確率モード用の当否テーブルを参照して当否判定を行う。具体的には、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値が、高確率モード用の当否テーブルにおいて大当たり当選として設定されている値と一致しているか否かを判定する。
ステップS702又はステップS703の処理の後は、ステップS704にて、ステップS702又はステップS703における抽選の結果が大当たり当選であるか否かを判定する。大当たり当選である場合には、ステップS705〜ステップS712において、大当たり当選である場合における遊技結果を設定するための処理及び停止結果を設定するための処理などを実行する。
ステップS705では、RAM204に第2結果表示部フラグが格納されているか否かを判定する。第2結果表示部フラグが格納されていない場合には、ステップS706にて第1結果表示部用の振分テーブル(図9(a)参照)を参照して振分判定を行う。具体的には、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値が、通常大当たり結果の数値範囲、非明示2R確変大当たり結果の数値範囲、明示2R確変大当たり結果の数値範囲、15R確変大当たり結果の数値範囲のいずれに含まれているかを判定する。
一方、第2結果表示部フラグが格納されている場合には、ステップS707にて第2結果表示部用の振分テーブル(図9(b)参照)を参照して振分判定を行う。具体的には、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値が、通常大当たり結果の数値範囲、15R確変大当たり結果の数値範囲のいずれに含まれているかを判定する。
ステップS706又はステップS707の処理の後は、ステップS708にて、ステップS706又はステップS707において振り分けた遊技結果が確変大当たり結果であるか否かを判定する。
確変大当たり結果である場合には、ステップS709にて、ステップS706又はステップS707の振分判定の結果に対応した確変大当たり用の停止結果設定処理を実行する。本停止結果設定処理では、確変大当たり結果が発生することとなる今回の遊技回において第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにいずれの停止結果を表示した状態で変動表示を終了させるかを設定する。具体的には、非明示2R確変大当たり結果、明示2R確変大当たり結果、15R確変大当たり結果に対応付けられた停止結果が、各大当たり結果のそれぞれに設定されている。詳細には、停止結果テーブル記憶エリア224に各大当たり結果に対応した停止結果テーブルがそれぞれ記憶されている。そして、その停止結果テーブルから大当たり種別カウンタC2の値に対応した停止結果データのアドレス情報を取得し、そのアドレス情報をRAM204の停止結果アドレス記憶エリアに格納する。
続くステップS710では、対応した確変フラグを各種フラグ格納エリア235に設けられたエリアに格納する。具体的には、振分結果が、非明示2R確変大当たり結果であった場合、非明示2R確変フラグ格納エリア(非明示高確率対応情報記憶手段)に非明示2R確変フラグ(非明示高確率対応情報)を格納する。振分結果が、明示2R確変大当たり結果である場合、明示2R確変フラグ格納エリア(明示高確率対応情報記憶手段)に明示2R確変フラグ(明示高確率対応情報)を格納する。振分結果が、15R確変大当たり結果である場合、15R確変フラグ格納エリア(高確率対応特別情報記憶手段)に15R確変フラグ(高確率対応特別情報)を格納する。
ステップS710の処理を実行した後は、ステップS714に進む。一方、ステップS706又はステップS707において振り分けた遊技結果が確変大当たり結果でない場合には、ステップS708にて否定判定をし、ステップS711に進む。ステップS712では、停止結果テーブル記憶エリア224における通常大当たり用の停止結果テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値に対応した停止結果データのアドレス情報を取得し、そのアドレス情報をRAM204の停止結果アドレス記憶エリアに格納する。その後、ステップS712にて、RAM204の各種フラグ格納エリア235における通常大当たりフラグ格納エリア(低確率対応特別情報記憶手段)に通常大当たりフラグ(低確率対応特別情報)を格納した後に、本停止結果設定処理を終了する。その後、ステップS714に進む。
また、ステップS702又はステップS703における抽選の結果が大当たり当選でない場合には、ステップS704にて否定判定をし、ステップS713に進む。ステップS713では、外れ結果となる今回の遊技回において第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにいずれの停止結果を表示した状態で変動表示を終了させるかを設定するための外れ時用の停止結果設定処理を実行する。当該外れ時用の停止結果設定処理では、停止結果テーブル記憶エリア224における外れ時用の停止結果テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値に対応した停止結果データのアドレス情報を取得し、そのアドレス情報をRAM204の停止結果アドレス記憶エリアに格納する。その後、ステップS714に進む。
ステップS714では、第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにおける今回の遊技回の変動表示時間を設定するための変動表示時間の設定処理を実行する。
変動表示時間の設定処理では、RAM204の抽選用カウンタエリア231における変動種別カウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCSの値を取得する。また、今回の遊技回において図柄表示装置41にてリーチ表示が発生するか否かを判定する。具体的には、RAM204に確変大当たりフラグ又は通常大当たりフラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。いずれかのフラグが格納されている場合には、リーチ表示が発生すると判定する。また、上記各フラグのいずれもが格納されていない場合であっても、実行エリアAEに格納されているリーチ乱数カウンタC3に係る数値情報がリーチ発生に対応した数値情報である場合には、リーチ表示が発生すると判定する。
リーチ表示が発生すると判定した場合には、ROM203の変動表示時間テーブル記憶エリア223に記憶されているリーチ発生用表示継続期間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの値に対応した表示継続期間情報を取得し、その表示継続期間情報をRAM204の各種カウンタエリア234に設けられた表示継続期間カウンタエリアにセットする。一方、リーチ表示が発生しないと判定した場合には、変動表示時間テーブル記憶エリア223に記憶されているリーチ非発生用表示継続期間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの値に対応した表示継続期間を取得し、その表示継続期間情報を上記表示継続期間カウンタエリアにセットする。ちなみに、リーチ非発生用変動表示テーブルを参照して取得され得る表示継続期間は、リーチ発生用表示継続期間テーブルを参照して取得され得る表示継続期間と異なっている。
続くステップS715では、RAM204に第2結果表示部フラグが格納されているか否かを判定する。第2結果表示部フラグが格納されていない場合には、ステップS716にて、第1変動用コマンドを設定する。第1変動用コマンドには、今回の遊技回が上作動口33への入賞に基づき取得された保留情報に係るものであることを示す情報が含まれているとともに、リーチ発生の有無の情報及び変動表示時間の情報が含まれている。一方、第2結果表示部フラグが格納されている場合には、ステップS717にて、第2変動用コマンドを設定する。第2変動用コマンドには、今回の遊技回が下作動口34への入賞に基づき取得された保留情報に係るものであることを示す情報が含まれているとともに、リーチ発生の有無の情報及び変動表示時間の情報が含まれている。
ステップS716又はステップS717の処理を実行した後は、ステップS718にて種別コマンドを設定する。種別コマンドには、遊技結果の情報が含まれる。つまり、種別コマンドには、遊技結果の情報として、15R確変大当たり結果の情報、通常大当たり結果の情報、明示2R確変大当たり結果の情報、非明示2R確変大当たり結果の情報などが含まれる。
ステップS716〜ステップS718にて設定された変動用コマンド及び種別コマンドは、通常処理(図15)におけるステップS401にて、音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82では、受信した変動用コマンド及び種別コマンドに基づいて、その遊技回における演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。また、音声ランプ制御装置82では、その受信した変動用コマンド及び種別コマンドをそのまま表示制御装置212に送信する。表示制御装置212では、変動用コマンド及び種別コマンドに基づいて、各遊技回に対応した図柄の変動表示が行われるように図柄表示装置41を表示制御する。
その後、ステップS719にて、第1結果表示部AS及び第2結果表示部BSのうち、今回の遊技回に対応した結果表示部において絵柄の変動表示を開始させる。この場合、RAM204に第2結果表示部フラグが格納されていない場合には、今回の遊技回に対応した結果表示部が第1結果表示部ASであると特定し、第2結果表示部フラグが格納されている場合には、今回の遊技回に対応した結果表示部が第2結果表示部BSであると特定する。その後、本変動開始処理を終了する。
遊技回制御処理(図16)の説明に戻り、メイン表示部43が変動表示中である場合には、ステップS506〜ステップS511の遊技回進行用処理を実行する。遊技回進行用処理では、先ずステップS506にて、今回の遊技回の変動表示時間が経過したか否かを判定する。具体的には、RAM204の変動表示時間カウンタエリアに格納されている変動表示時間情報の値が「0」となったか否かを判定する。当該変動表示時間情報の値は、上述したように、変動表示時間の設定処理においてセットされる。また、このセットされた変動表示時間情報の値は、タイマ割込み処理(図12)が起動される度に、1ディクリメントされる。
変動表示時間が経過していない場合には、ステップS507にて変動表示用処理を実行する。変動表示用処理では、今回の遊技回に係る結果表示部における表示態様を変更する。その後、本遊技回制御処理を終了する。
変動表示時間が経過している場合には、ステップS508にて変動終了処理を実行する。変動終了処理では、上記ステップS709,ステップS711又はステップS713のいずれかの処理にてRAM204に記憶したアドレス情報を特定し、そのアドレス情報に対応した絵柄の態様が今回の遊技回に係る結果表示部にて表示されるように当該結果表示部を表示制御する。
続くステップS509では、変動終了コマンドを設定する。ステップS509にて設定された変動終了コマンドは、通常処理(図15)におけるステップS401にて、音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82では、受信した変動終了コマンドに基づいて、その遊技回における演出を終了させる。また、当該変動終了コマンドは、音声ランプ制御装置82から表示制御装置212に送信され、表示制御装置212では当該変動終了コマンドを受信することにより、その遊技回における最終停止図柄の組み合わせを確定表示(最終停止表示)させる。
その後、ステップS510では、回数カウンタ減算処理を実行する。回数カウンタ減算処理では、各種カウンタエリア234に設けられた遊技回数カウンタエリアと、連続回数カウンタエリアとの値をそれぞれ1ディクリメントする。遊技回数カウンタエリアは、高頻度サポートモードが終了するタイミングであるか否かを判定するためのものである。また、連続回数カウンタエリアは、開閉実行モードが終了し予め定められた所定期間(以下、この期間を連続期間ともいう)が経過することなく再び開閉実行モードとなった場合の開閉実行モードとなった回数を把握する場合に、連続期間が経過しているか否かを判定するためのものである。
続くステップS511では、終了情報出力処理を実行する。具体的には、一遊技回が終了したことを示す終了情報を出力するよう第5外部端子99eに対応付けられた外部出力バッファ310の単位エリア315に出力有り情報を設定する。これにより、第5外部端子99eから情報が出力され、一遊技回が終了したことをホールコンピュータHCにて把握できる。なお、外部出力バッファ310の単位エリア315に設定された出力有り情報は、次の遊技回が開始される前のタイミングで出力無し情報に変更される。終了情報出力処理を実行したら本遊技回制御処理を終了する。
<遊技状態移行処理>
次に、ステップS405の遊技状態移行処理を図19及び図20のフローチャートを参照して説明する。
図19に示す遊技状態移行処理では、先ずステップS801にて、開閉実行モード中か否かを判定する。開閉実行モード中でない場合にはステップS802に進み、1の遊技回の第1結果表示部AS又は第2結果表示部BSにおける絵柄の変動表示が終了したタイミングか否かを判定する。変動表示が終了したタイミングでない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
変動表示が終了したタイミングである場合には、ステップS803にて、今回の遊技回の遊技結果が開閉実行モードへの移行に対応したものであるか否かを判定する。具体的には、RAM204に、明示2R確変フラグ、非明示2R確変フラグ、15R確変フラグ又は通常大当たりフラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。上記各フラグのいずれもが格納されていない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
上記各フラグのいずれかが格納されている場合には、ステップS804にて、今回の開閉実行モードの種別を報知するためのラウンド表示の開始処理を実行する。当該ラウンド表示の開始処理では、先ず、RAM204の停止結果アドレス記憶エリアに格納されているアドレス情報を確認する。そして、ROM203に記憶されている停止結果データ群の中から、上記アドレス情報に対応した停止結果データを特定するとともに、その特定した停止結果データからラウンド回数の内容を確認する。その後、その確認したラウンド回数の内容を、メイン表示部43におけるラウンド表示部RSに出力する。これにより、ラウンド表示部RSでは上記出力に係るラウンドの情報が表示される。
続くステップS805では、今回の開閉実行モードが高頻度入賞モードであるか否かを判定する。具体的には、RAM204に、15R確変フラグ又は通常大当たりフラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。高頻度入賞モードでない場合、すなわち低頻度入賞モードである場合には、ステップS806にて、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた第1ラウンドカウンタエリアRC1に、「2」をセットする。第1ラウンドカウンタエリアRC1は、大入賞口32aが開放された回数をカウントするためのカウンタエリアである。一方、高頻度入賞モードである場合には、ステップS807にて、第1ラウンドカウンタエリアRC1に、「15」をセットする。
ステップS806又はステップS807の処理を実行した後は、ステップS808にて今回の大当たり結果に対応したオープニングコマンドを設定する。この設定されたオープニングコマンドは、通常処理(図15)におけるステップS401にて、音声ランプ制御装置82に送信される。このオープニングコマンドには、高頻度入賞モード又は低頻度入賞モードのいずれであるかの情報や、今回の大当たり結果に対応した情報(つまり、開閉実行モードの種別を特定するための情報)が含まれる。音声ランプ制御装置82では、受信したオープニングコマンドに基づいて、開閉実行モードに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。また、当該オープニングコマンドは、音声ランプ制御装置82から表示制御装置212に送信され、表示制御装置212では当該オープニングコマンドを受信することにより、今回の開閉実行モードに対応した表示(例えば、動画表示)が行われるように図柄表示装置41を表示制御する。
続くステップS809では、今回の大当たり結果に対応した大当たり情報の出力を開始する。具体的には、開閉実行モード中であることを示す大当たり情報を出力するよう第1外部端子99aに対応付けられた外部出力バッファ310の単位エリア311に出力有り情報を設定する。これにより、第1外部端子99aから情報が出力され、開閉実行モード中であることをホールコンピュータHCにて把握できる。また、本大当たり情報出力開始処理では、今回の大当たり結果が通常大当たり結果又は15R確変大当たり結果である場合には、通常大当たり結果又は15R確変大当たり結果に基づく開閉実行モード中であることを示す大当たり情報を出力するよう第2外部端子99bに対応付けられた外部出力バッファ310の単位エリア312に出力有り情報を設定する。これにより、第2外部端子99bから情報が出力され、通常結果又は15R確変大当たり結果に基づく開閉実行モード中であることをホールコンピュータHCにて把握できる。
ステップS809の処理を実行した後に、本遊技状態移行処理を終了する。なお、ステップS809にて大当たり情報の出力が開始された場合、後述するステップS812の処理が実行されるまで大当たり情報に対応した信号がホールコンピュータHCに対して出力され続ける。
一方、開閉実行モード中でない場合には、ステップS801にて肯定判定をし、ステップS810にて大入賞口開閉処理を実行する。大入賞口開閉処理では、大入賞口32aが閉鎖中である場合には、第1ラウンドカウンタエリアRC1が「1」以上であることを条件として、可変入賞駆動部32cを駆動状態とすることで大入賞口32aを開放させる。また、大入賞口32aが開放中である場合には、当該大入賞口32aの開放から開放限度時間が経過していること又は開放限度個数が入賞していることを条件として、可変入賞駆動部32cの駆動状態を停止し、大入賞口32aを閉鎖させる。なお、開放限度時間及び開放限度個数は、既に説明したように、高頻度入賞モードと低頻度入賞モードとで異なっている。
続くステップS811では、第1ラウンドカウンタエリアRC1の値が「0」か否かを判定する。第1ラウンドカウンタエリアRC1の値が「0」でない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。一方、第1ラウンドカウンタエリアRC1の値が「0」である場合には、ステップS812に進む。ステップS812では、今回の大当たり結果に対応した大当たり情報の出力を停止する。具体的には、ステップS809にて出力した大当たり情報の出力を停止するように、外部出力バッファ310の単位エリア311,312の情報を出力無し情報に変更する。これにより、第1外部端子99a、第2外部端子99bからの情報の出力が停止され、開閉実行モード中でないことを(開閉実行モードが終了したことを)ホールコンピュータHCにて把握できる。
ステップS812の処理を実行したらステップS813に進む。ステップS813では、エンディングコマンドを設定する。この設定されたエンディングコマンドは、通常処理(図15)におけるステップS401にて、音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82では、エンディングコマンドを受信することに基づいて、開閉実行モードに対応した演出を終了させる。また、当該エンディングコマンドは、音声ランプ制御装置82から表示制御装置212に送信され、表示制御装置212では当該エンディングコマンドを受信することにより、今回の開閉実行モードに対応した表示を終了させる。
その後、ステップS814では、開閉実行モード終了時の移行処理を実行する。ここで、開閉実行モード終了時の移行処理について、図20のフローチャートを参照して説明する。
先ずステップS901にて、RAM204に、15R確変フラグ又は明示2R確変フラグが格納されているか否かを判定する。いずれかのフラグが格納されている場合には、ステップS902にて遊技状態を特定するための情報を消去するためのフラグ消去処理を実行する。具体的には、開閉実行モードフラグ、高確率モードフラグ、高頻度サポートフラグが格納されている場合には、それらを消去するとともに、既に格納されていない場合にはその状態を維持する。続くステップS903にて、高確率モードフラグを格納するとともに、ステップS904にて高頻度サポートフラグを格納する。これにより、遊技状態が、当否抽選モードが高確率モードであり且つサポートモードが高頻度サポートモードである遊技状態に移行する。なお、これら高確率モード及び高頻度サポートモードは少なくとも大当たり当選が次回発生するまで維持される。
続くステップS905では、サポートモードが高頻度サポートモードであることをサブ側の制御装置に認識させるための情報である高頻度サポートコマンド(高頻度サポート設定情報)を、音声ランプ制御装置82への送信対象のコマンドとして設定する。
その後、ステップS906では、高頻度情報出力処理及び連続情報出力処理を実行する。高頻度情報出力処理では、高頻度サポートモードであることを示す情報に対応した信号を遊技ホール側のホールコンピュータHCに対して出力する。具体的には、高頻度情報出力処理では、高頻度サポートモードであることを示す高頻度情報を出力するよう第3外部端子99cに対応付けられた外部出力バッファ310の単位エリア313に出力有り情報を設定する。また、連続情報出力処理では、連続期間であることを示す連続期間情報を出力するよう第4外部端子99dに対応付けられた外部出力バッファ310の単位エリア314に出力有り情報を設定する。これらにより、高頻度サポートモードが設定されていることや、連続期間であることをホールコンピュータHCにて把握できる。ステップS906の処理を実行したら本開閉実行モード終了時の移行処理を終了する。
ステップS901にて、15R確変フラグ及び明示2R確変フラグの両方が格納されていないと判定した場合には、ステップS907にて非明示2R確変フラグが格納されているか否かを判定する。非明示2R確変フラグが格納されている場合には、ステップS908にて、高頻度サポートフラグが格納されているか否かを判定し、高頻度サポートフラグが格納されていない場合には、ステップS909〜ステップS911の各処理を実行した後に、本移行処理を終了する。この場合、ステップS909では、上記フラグ消去処理を実行する。また、ステップS910では、高確率モードフラグを格納する。これにより、遊技状態が、当否抽選モードが高確率モードであり且つサポートモードが低頻度サポートモードである遊技状態に移行する。なお、高確率モードは少なくとも大当たり当選が次回発生するまで維持される。
また、ステップS911では、サポートモードが低頻度サポートモードであることをサブ側の制御装置に認識させるための情報である低頻度サポートコマンド(低頻度サポート設定情報)を、音声ランプ制御装置82への送信対象のコマンドとして設定する。その後、本移行処理を終了する。
一方、高頻度サポートフラグが格納されている場合には、ステップS908にて肯定判定をし、ステップS902〜ステップS906の各処理を実行した後に、本移行処理を終了する。この場合、サポートモードが高頻度サポートモードとなるとともに、当該高頻度サポートモードは少なくとも大当たり当選が次回発生するまで維持される。
ステップS907にて非明示2R確変フラグが格納されていないと判定した場合には、通常大当たりフラグが格納されていることに基づいて今回の開閉実行モードが行われたことを意味する。この場合、ステップS912〜ステップS916の処理を実行する。つまり、ステップS912にて、上記フラグ消去処理を実行する。その後、ステップS913にて、高頻度サポートフラグを格納するとともに、ステップS914にて、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた遊技回数カウンタエリアに「100」をセットする。これにより、遊技状態が、当否抽選モードが低確率モードであり且つサポートモードが高頻度サポートモードである遊技状態に移行する。但し、高頻度サポートモードは遊技回が100回継続した場合に終了し、その後、当否抽選モードが低確率モードであり且つサポートモードが低頻度サポートモードである通常遊技状態に移行する。
続くステップS915では、サポートモードが高頻度サポートモードであることをサブ側の制御装置に認識させるための情報である高頻度サポートコマンド(高頻度サポート設定情報)を、音声ランプ制御装置82への送信対象のコマンドとして設定する。その後、ステップS916では、ステップS906と同様に高頻度情報出力処理及び連続情報出力処理をそれぞれ実行する。ステップS916の処理を実行したら本開閉実行モード終了時の移行処理を終了する。
ちなみに、ステップS905又はステップS915にて設定された高頻度サポートコマンド及びステップS911にて設定された低頻度サポートコマンドは、通常処理(図15)におけるステップS401にて、音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82は高頻度サポートコマンド及び低頻度サポートコマンドをそのまま表示制御装置212に送信する。表示制御装置212では、高頻度サポートコマンドを受信することに基づいて、サポートモードが高頻度サポートモードであることを特定し、それに対応した処理を実行する。また、表示制御装置212では、低頻度サポートコマンドを受信することに基づいて、サポートモードが低頻度サポートモードであることを特定し、それに対応した処理を実行する。これらについては、後に詳細に説明する。
また、低頻度サポートコマンド及び高頻度サポートコマンドには、現在の抽選モードが高確率モードであるか又は低確率モードであるかの情報が含まれる。これにより、表示制御装置212は、各サポートコマンドを受信した場合に、現在の抽選モードを把握できる。
遊技状態移行処理(図19)の説明に戻り、ステップS814の開閉実行モード終了時の移行処理が終了した後は、ステップS815にて、ラウンド表示の終了処理を実行する。当該処理では、メイン表示部43におけるラウンド表示部RSが消灯されるように当該ラウンド表示部RSの表示制御を終了する。
その後、ステップS816にて、開閉実行モードの終了処理を実行した後に、本遊技状態移行処理を終了する。開閉実行モードの終了処理では、明示2R確変フラグ、非明示2R確変フラグ、15R確変フラグ、通常大当たりフラグが格納されている場合には、それらを消去するとともに、既に格納されていない場合にはその状態を維持する。
<電役サポート用処理>
次に、ステップS406の電役サポート用処理を図21及び図22のフローチャートを参照して説明する。
図21に示すように、電役サポート用処理では先ずステップS1001にて、サポート中であるか否かを判定する。具体的には、RAM204の各種フラグ格納エリア235に設けられたサポート中フラグ格納エリアにサポート中フラグが格納されているか否かを判定する。サポート中フラグは、下作動口34の電動役物34aを開放状態とする場合に格納され、閉鎖状態に復帰される場合に消去されるフラグである。
サポート中フラグが格納されていない場合にはステップS1002に進み、RAM204の各種フラグ格納エリア235に設けられたサポート当選フラグ格納エリアにサポート当選フラグが格納されているか否かを判定する。サポート当選フラグは、電動役物34aを開放状態とするか否かの抽選において開放状態当選となった場合に格納され、サポート中フラグが格納される場合に消去されるフラグである。
サポート当選フラグが格納されていない場合にはステップS1003に進み、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた第2タイマエリアT2の値が「0」か否かを判定する。第2タイマエリアT2の値が「0」でない場合には、そのまま本電役サポート用処理を終了する。
第2タイマエリアT2の値が「0」である場合には、ステップS1004にて、役物用表示部44における絵柄の変動表示の終了タイミングであるか否かを判定する。変動表示の終了タイミングである場合には、ステップS1005にて、外れ表示を設定した後に、本電役サポート用処理を終了する。外れ表示が設定されることにより、外れ表示を停止表示した状態で役物用表示部44における絵柄の変動表示が終了される。
第2タイマエリアT2の値が「0」であって変動表示の終了タイミングでない場合には、ステップS1006にて、役物保留記憶数SNの値が「0」より大きいか否かを判定する。役物保留記憶数SNの値が「0」である場合には、そのまま本電役サポート用処理を終了する。役物保留記憶数SNの値が「0」より大きい場合には、ステップS1007にて開閉実行モード中か否かを判定するとともに、ステップS1008にて高頻度サポートモードであるか否かを判定する。
開閉実行モードではなく且つ高頻度サポートモードである場合には、ステップS1009にて開放抽選を行う。具体的には、役物保留球格納エリアに記憶されている値をシフトし、実行エリアにシフトされた電動役物開放カウンタC4の値が0〜190であった場合に、開放抽選に当選となる。また、開放抽選と同時に第2タイマエリアT2に「750」(すなわち1.5sec)をセットする。なお、第2タイマエリアT2はタイマ割込み処理が起動される度に1ディクリメントされる。
続くステップS1010では、ステップS1009の開放抽選の結果がサポート当選であるか否かを判定する。サポート当選である場合には、ステップS1011にてサポート当選フラグを格納するとともに、RAM204の各種カウンタエリア234に設けられた第2ラウンドカウンタエリアRC2に「3」をセットする。ステップS1010にて開放抽選に結果がサポート当選と判定しなかった場合、又はステップS1011の処理を実行した場合、本電役サポート用処理を終了する。
一方、ステップS1007にて開閉実行モードである場合又はステップS1008にて高頻度サポートモードでない場合には、ステップS1012にて開放抽選を行う。具体的には、役物保留球格納エリアに記憶されている値をシフトし、実行エリアにシフトされた電動役物開放カウンタC4の値が0〜190であった場合に、開放抽選に当選となる。また、開放抽選と同時に第2タイマエリアT2に「14750」(すなわち29.5sec)をセットする。
続くステップS1013では、ステップS1012の開放抽選の結果がサポート当選であるか否かを判定する。サポート当選でない場合には、そのまま本電役サポート用処理を終了する。サポート当選である場合には、ステップS1014にてサポート当選フラグを格納するとともに、第2ラウンドカウンタエリアRC2に「1」をセットした後に、本電役サポート用処理を終了する。
サポート当選フラグが格納されている場合には、ステップS1002にて肯定判定をし、ステップS1015に進み、第2タイマエリアT2の値が「0」であるか否かを判定する。第2タイマエリアT2の値が「0」でない場合には、役物用表示部44における絵柄の変動表示中であるため、そのまま本電役サポート用処理を終了する。第2タイマエリアT2の値が「0」である場合には、ステップS1016にて、当たり表示を設定する。これにより、当たり表示を停止表示した状態で役物用表示部44における絵柄の変動表示が終了される。続くステップS1017では、サポート中フラグを格納するとともに、サポート当選フラグを消去した後に、本電役サポート用処理を終了する。
ステップS1001サポート中フラグが格納されていると判定した場合には、ステップS1018に進み、電動役物34aを開閉制御するための電役開閉処理を実行した後に、本電役サポート用処理を終了する。電役開閉処理について、図22のフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップS1101にて電動役物34aが開放中であるか否かを判定する。電動役物34aが開放中であるか否かは、電動役物駆動部34bが駆動状態であるか否かで判定する。電動役物34aが開放されている場合にはステップS1102に進み、第2タイマエリアT2の値が「0」か否かを判定する。
第2タイマエリアT2の値が「0」でない場合には、そのまま本電役開閉処理を終了する。第2タイマエリアT2の値が「0」である場合にはステップS1103に進み、電動役物34aを閉鎖状態に制御する閉鎖処理を行い、第2タイマエリアT2に「250」(すなわち0.5sec)をセットする。
その後、ステップS1104では、第2ラウンドカウンタエリアRC2の値を1ディクリメントした後に、ステップS1105にて第2ラウンドカウンタエリアRC2の値が「0」か否かを判定する。第2ラウンドカウンタエリアRC2の値が「0」でない場合には、そのまま本電役開閉処理を終了し、第2ラウンドカウンタエリアRC2の値が「0」である場合には、サポート中フラグを消去した後に、本電役開閉処理を終了する。
一方、電動役物34aが開放中でない場合にはステップS1101にて否定判定をし、ステップS1107に進む。ステップS1107では、第2タイマエリアT2が「0」であるか否かを判定する。第2タイマエリアT2が「0」でない場合には、そのまま本電役開閉処理を終了する。第2タイマエリアT2が「0」である場合には、ステップS1108にて、電動役物34aを開放状態に制御する開放処理を実行する。
その後、ステップS1109にて開閉実行モード中か否かを判定するとともに、ステップS1110にて高頻度サポートモードであるか否かを判定する。開閉実行モードではなく且つ高頻度サポートモードである場合には、ステップS1111にて第2タイマエリアT2に「800」(すなわち1.6sec)をセットした後に、本電役開閉処理を終了する。一方、開閉実行モードである場合又は高頻度サポートモードでない場合には、ステップS1112にて第2タイマエリアT2に「100」(すなわち0.2sec)をセットした後に、本電役開閉処理を終了する。
<連続回数カウンタ設定処理>
通常処理(図15)におけるステップS407の連続回数カウンタ設定処理について図23のフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップS1201では、当否抽選モードが低確率モードであってサポートモードが高頻度サポートモードであるか否かを判定する。ステップS1201にて否定判定をした場合には、そのまま本連続回数カウンタ設定処理を終了する。ステップS1201にて肯定判定をした場合には、ステップS1202にて遊技回数カウンタエリアが「0」となっているか否かを判定する。遊技回数カウンタは、低確率モードであって高頻度サポートモードである場合に、1の遊技回が終了する度に1ディクリメントされる。遊技回数カウンタエリアが「0」でない場合には、そのまま連続回数カウンタ設定処理を終了する。遊技回数カウンタエリアが「0」である場合には、ステップS1203にて高頻度サポートフラグを消去する。続くステップS1204では、サポートモードが低頻度サポートモードであることをサブ側の制御装置に認識させるための情報である低頻度サポートコマンド(低頻度サポート設定情報)を、音声ランプ制御装置82への送信対象のコマンドとして設定する。
ステップS1204にて設定された低頻度サポートコマンドは、通常処理(図15)におけるステップS401にて、音声ランプ制御装置82に送信される。音声ランプ制御装置82は低頻度サポートコマンドをそのまま表示制御装置212に送信する。表示制御装置212では、低頻度サポートコマンドを受信することに基づいて、サポートモードが低頻度サポートモードであることを特定し、それに対応した処理を実行する。
続くステップS1205では、高頻度情報出力停止処理を実行する。高頻度情報出力停止処理では、開閉実行モード終了時の移行処理にて出力を開始した(ステップS906又はステップS916にて出力を開始した)高頻度情報の出力を停止する。具体的には、外部出力バッファ310の単位エリア313に出力無し情報を設定する。これにより、第3外部端子99cからの高頻度情報の出力が停止される。この結果、ホールコンピュータHCにて高頻度サポートモードが終了したことを把握できる。つまり、遊技ホール側では、高頻度情報が出力されている期間に亘って、高頻度サポートモードが設定されているものと把握する。そして、高頻度情報が出力されていない場合には低頻度サポートモードが設定されているものと把握する。
続くステップS1206では、保留記憶数把握処理を実行する。保留記憶数把握処理では、記憶されている保留情報の数を把握する。具体的には、保留記憶数把握処理では、共通保留数CRNの値を把握する。その後、ステップS1207にて、把握した値を各種カウンタエリア234に設けられた連続回数カウンタエリアにセットする。ステップS1207の処理を実行したら本連続回数カウンタ設定処理を終了する。
上述したように連続回数カウンタエリアの値は、1遊技回が終了するたびに1ディクリメントされる。本パチンコ機10では、高頻度サポートモードが終了し、連続回数カウンタエリアの値が設定され、その値が「0」となった場合に連続期間が終了したと判定する。つまり、連続期間は、高頻度サポートモードが終了してから連続回数カウンタエリアに設定された値の遊技回数が経過した場合に終了する。このため、連続期間が終了するタイミングは、高頻度サポートモードが終了した場合の共通保留数CRNの値によって決定されることとなる。
<信号停止処理>
次に、通常処理におけるステップS408の信号停止処理について図24のフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップS1301にて連続情報に対応した信号の出力中であるか否かを判定する。連続情報に対応した信号が出力されていない場合、本信号停止処理を終了する。ステップS1301にて連続情報に対応した信号が出力されている場合、ステップS1302に進む。
ステップS1302では、連続回数カウンタエリアの値が「0」であるか否を判定する。連続回数カウンタエリアの値が「0」でない場合、ステップS1303〜ステップS1311の保留情報の特定処理を実行する。保留情報の特定処理では、記憶されている保留情報に大当たり結果に対応したものが含まれているか否かを特定する。
ステップS1303では、未特定の保留情報の確認処理を実行する。具体的には、第1,第2結果表示部用保留エリアRa,Rbにおける第1〜第4エリアのそれぞれのうち、保留情報が記憶されているエリアを把握する。そして、各種フラグ格納エリア235に設けられた判定済みフラグ格納エリアを参照して、保留情報の特定処理の対象となっていない保留情報が記憶されているか否かを把握する。
判定済みフラグ格納エリアについて説明を補足する。判定済みフラグ格納エリアは、第1,第2結果表示部用保留エリアRa,Rbにおける第1〜第4エリアに対応して各種フラグ格納エリア235にそれぞれ設けられている。つまり、判定済みフラグ格納エリアは、第1,第2結果表示部用保留エリアRa,Rbの各エリアに対応付けられて8種の領域が含まれるように設定されている。
判定済みフラグは、記憶されている保留情報が、保留情報の特定処理の対象となった場合に格納される。例えば、第2結果表示部用保留エリアRbにおける第1エリアに記憶されている保留情報が、保留情報の特定処理の対象となった場合、第2結果表示部用保留エリアRb第1エリアに対応した判定済みフラグ格納エリアに判定済みフラグが格納される。ステップS1303では、保留情報の記憶の有無と、判定済みフラグの有無とをそれぞれ確認することにより、保留情報の特定処理の対象となっていない保留情報が記憶されているか否かを確認している。
続くステップS1304では、ステップS1303の確認処理の結果、保留情報の特定処理の対象となっていない保留情報が記憶されているか否かを判定する。保留情報の特定処理の対象となっていない保留情報が記憶されていない場合、本信号停止処理を終了する。
一方、保留情報の特定処理の対象となっていない保留情報が記憶されている場合、ステップS1305に進む。ステップS1305では、保留情報の特定処理の対象となる保留情報に対応したエリアに判定済みフラグを格納する。例えば、今回の対象となる保留情報が第2結果表示部用保留エリアRbの第2エリアに記憶されているものである場合、第2結果表示部用保留エリアRbの第2エリアに対応した判定済みフラグ格納エリアに判定済みフラグが格納される。
続くステップS1306では、今回の信号停止処理にて保留情報の特定処理の対象となる保留情報のうち大当たり判定用の情報、すなわち大当たり乱数カウンタC1によって更新された情報から取得した情報を把握する。保留情報の特定処理の対象となる保留情報は、ステップS1303にて確認した保留情報の特定処理の対象となっていない保留情報のうち、第1結果表示部用保留エリアRaよりも第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されているものが優先されるように、さらに、今回対象となる結果表示部用保留エリアに記憶されている保留情報のうち、先に記憶されていたものが優先されるように決定される。つまり、第1結果表示部用保留エリアRaに保留情報が記憶されたタイミングよりも、第2結果表示部用保留エリアRbに保留情報が記憶されたタイミングの方が後であったとしても、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報が、先に保留情報の特定処理の対象となる。また、一の結果表示部用保留エリアが選択された場合、その結果表示部用保留エリアにおける第1〜第4エリアにおいて、保留情報の特定処理の対象となっておらず保留情報が記憶されているもののうち、一番数字の小さいエリアに記憶されているものが保留情報の特定処理の対象となる。
続くステップS1307では、現在の遊技状態が低確率モード及び高確率モードのうちいずれのモードであるかを判定する。低確率モードである場合、ステップS1308に進み、低確率モード用の当否テーブルを参照してステップS1306にて把握した値が大当たり当選として設定されている値と一致しているか否かを判定する。高確率モードである場合、ステップS1309に進み、高確率モード用の当否テーブルを参照してステップS1306にて把握した値が大当たり当選として設定されている値と一致しているか否かを判定する。
ステップS1308又はステップS1309の処理を実行したらステップS1310に進む。ステップS1310では、ステップS1308又はステップS1309の処理の結果が大当たり当選として設定されている値と一致しているか否かを判定する。大当たり当選と一致している場合、ステップS1311に進む。ステップS1311では、記憶されている保留情報が大当たり当選に対応していることを示す情報が含まれた当選情報コマンドを設定する。当選情報コマンドは、外部出力処理(ステップS401)にて音声ランプ制御装置82に対して出力される。音声ランプ制御装置82は、受信した当選情報コマンドをそのまま表示制御装置212に対して出力する。表示制御装置212は、当選情報コマンドを受信することにより、既に記憶されている保留情報に大当たり当選に対応しているものが含まれていることを把握できる。これにより、表示制御装置212にて、大当たり当選に対応した保留情報が記憶されていることを、変動開始処理にてその保留情報が当否判定の対象となる前のタイミングにて把握することができる。
ステップS1310にて大当たり当選と一致していない場合、又はステップS1311の処理を実行した場合、本信号停止処理を終了する。
本パチンコ機10では、信号停止処理が1回実行された場合、保留情報の特定処理の対象となっていない保留情報が複数記憶されているとしても、一の保留情報をその特定処理の対象とする構成とした。これは、複数の保留情報をその特定処理の対象とする場合、1回の信号停止処理にかかる時間が長くなり、1回の通常処理の処理回が所定周期にて実行できなくなることを防止するための工夫である。なお、保留情報の特定処理の対象となる保留情報の優先順位は任意に変更できる。例えば、第1結果表示部用保留エリアRaに記憶されている保留情報が、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報よりも、優先して保留情報の特定処理の対象となるようにしてもよい。また、例えば、各結果表示部用保留エリアRa,Rbを区分けすることなく、先に記憶されている保留情報が優先して保留情報の特定処理の対象となるようにしてもよい。
一方、ステップS1302にて連続回数カウンタエリアの値が「0」である場合、ステップS1312に進む。ステップS1312では、判定済みフラグを消去する。具体的には、判定済みフラグ格納エリアをそれぞれクリアする。なお、判定済みフラグが格納されていない場合、その状態が維持される。
続くステップS1313では、連続情報出力停止処理を実行する。連続情報出力停止処理では、上述した開閉実行モード終了時の移行処理におけるステップS1206又はステップS1216にて出力を開始した連続情報の出力を停止する。具体的には、連続情報の出力を停止するように、第4外部端子99dに対応付けられた外部出力バッファ310の単位エリア314に出力無し情報を設定する。これにより、第4外部端子99dからの連続情報の出力が停止される。この結果、ホールコンピュータHCにて連続期間が終了したことを把握できる。
その後、ステップS1314では、連続情報停止コマンドを設定する。連続情報停止コマンドは、外部出力処理(ステップS401)にて音声ランプ制御装置82に出力される。音声ランプ制御装置は、連続情報停止コマンドをそのまま表示制御装置212に出力する。表示制御装置212は、連続情報停止コマンドを受信することにより、連続期間が終了したことを把握できる。ステップS1314の処理を実行したら本信号停止処理を終了する。
本信号停止処理が実行されることにより、高頻度サポートモードが終了した後に、大当たり当選となることなく所定遊技回数が経過した場合に連続期間が終了することとなる。つまり、連続期間は、大当たり当選となり高頻度サポートモードが設定されてから、大当たり当選となることなく低頻度サポートモードが設定され所定遊技回数が経過するまでの期間として設定されている。
また、本パチンコ機10では、遊技ホール側のホールコンピュータHCに対して、高頻度サポートモードであることに対応した情報(高頻度情報)と、連続期間であることに対応した情報(連続情報)と、のそれぞれが出力される。また、各情報の出力が停止されるタイミングは異なっており、ホールコンピュータHCでは、高頻度サポートモードが終了したことや、連続期間が終了したことを把握できる。また、ホールコンピュータHCでは、高頻度情報及び連続情報のうちいずれの情報を入力するかを、接続する外部端子によって選択できるようになっている。具体的には、高頻度情報の入力する場合には第3外部端子99cに、連続情報を入力する場合には第4外部端子99dにホールコンピュータHCを接続することにより、高頻度情報及び連続情報のうちいずれの情報を入力するかを遊技ホール側にて選択できる。
<特別演出について>
ここで、本パチンコ機10では、連続期間が終了することなく、大当たり当選となった回数が予め定められた回数となっている場合、開閉実行モードにおいて特別演出を実行する。具体的には、連続期間が終了することなく5回以上大当たり当選となっている場合、開閉実行モードにおいて連続大当たり結果に対応した画像表示が特別演出として図柄表示装置41にて実行される。また、5回以上大当たり当選となっていない場合、開閉実行モードにおいて通常の大当たり結果に対応した画像表示が図柄表示装置41にて実行される。
連続大当たりに対応した画像表示が実行されることにより、連続期間が終了することなく5回以上大当たり当選となっていることを遊技者に教示できる。連続大当たり結果に対応した画像表示が実行されることにより、優越感を遊技者に抱かせることができる。つまり、連続期間が終了することなく5回以上大当たり当選となることによって、通常の開閉実行モードにおいては表示されない画像表示が実行されるという特典を遊技者に付与できる。この結果、連続大当たり結果に対応した画像表示が実行されるよう大当たり当選となっている回数に遊技者に注目させる効果も期待できる。
また、上述したように、連続期間は、高頻度サポートモードが終了する場合に記憶されている保留情報の数(共通保留数CRNの値)によって決定される。このため、本パチンコ機10では、高頻度サポートモードが終了する場合に、新たな保留情報を記憶可能である状態において、保留情報を記憶可能であることを示す特別報知が実行される。具体的には、遊技を促す画像が特別演出として図柄表示装置41にて表示される。これにより、連続期間が長くなるように遊技を行うよう遊技者に促すことができる。
<表示制御装置212における電気的構成>
図6に示すように、表示制御装置212は、プログラムROM253及びワークRAM254が複合的にチップ化された素子であるMPU252が搭載された表示制御基板251を備えている。なお、MPU252に対してプログラムROM253及びワークRAM254が1チップ化されていることは必須の構成ではなく、それぞれが個別にチップ化された構成としてもよい。
MPU252は、音声ランプ制御装置82を経由して主制御装置81から受信した各種コマンドを解析し又は受信した各種コマンドに基づき所定の演算処理を行ってVDPの制御(具体的にはVDPに対する内部コマンドの生成)を実施する。
プログラムROM253は、MPU252により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、背景画像用のJPEG形式画像データも併せて記憶保持されている。ワークRAM254は、MPU252による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグ等を一時的に記憶するためのメモリである。
VDPは、図柄表示装置41に組み込まれた液晶表示部ドライバとしての画像処理デバイスを直接操作する一種の描画回路である。VDPはICチップ化されているため「描画チップ」とも呼ばれ、その実体は、描画処理専用のファームウェアを内蔵したマイコンチップとでも言うべきものである。VDPは、MPU252から受信した内部コマンドに基づいてデータの読み書きに介在するとともに、ビデオRAMに記憶させる画像データを、キャラクタROMから所定のタイミングで読み出して図柄表示装置41に表示させる。
キャラクタROMは、図柄表示装置41に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するための画像データライブラリとしての役割を担うものである。このキャラクタROMには、各種の表示図柄のビットマップ形式画像データ、ビットマップ画像の各ドットでの表現色を決定する際に参照する色パレットテーブル等が保持されている。なお、キャラクタROMを複数設け、各キャラクタROMに分担して画像データ等を記憶させておくことも可能である。また、前記プログラムROM253に記憶した背景画像用のJPEG形式画像データをキャラクタROMに記憶する構成とすることも可能である。ビデオRAMは、図柄表示装置41に表示させる表示データを記憶するためのメモリであり、ビデオRAMの内容を書き替えることにより図柄表示装置41の表示内容が変更される。
<表示制御装置212にて実行されるコマンド対応処理>
表示制御装置212のMPU252にて実行されるコマンド対応処理を、図25のフローチャートを参照しながら説明する。ここで、音声ランプ制御装置82を経由して主制御装置81から受信したコマンドは、コマンドを受信した際に起動されるコマンド格納処理により表示制御装置212の表示制御基板に設けられたワークRAM254のコマンド格納エリア321に格納される。コマンド対応処理は、定期的に(例えば、2msec周期)起動され、コマンド格納エリアに格納されているコマンドに対応した各種制御を実行するための処理である。なお、コマンド格納エリア321は、複数のコマンドを個別に記憶可能であって先に記憶したコマンドから読み出し可能なリングバッファとして構成されており、複数のコマンドを同時期に受信した場合であってもそれら各コマンドに対応した処理を良好に実行できるようになっている。
先ず、ステップS1401では、高頻度サポートコマンドを受信しているか否かを判定する。具体的には、コマンド格納エリア321に格納されているコマンドであって今回の読み出し対象のコマンドが高頻度サポートコマンドであるか否かを判定する。高頻度サポートコマンドを受信している場合、ステップS1402に進む。ステップS1402では、ワークRAM254の各種フラグ格納エリア322に設けられたサポートフラグ格納エリアにサポートフラグを格納する。サポートフラグは、高頻度サポートモードであることを把握するためのものである。
続くステップS1403では、ワークRAM254の各種フラグ格納エリア322に設けられた回数把握フラグ格納エリアに回数把握フラグを格納する。回数把握フラグは、連続期間であることを把握するためのものである。表示制御装置212では、回数把握フラグが格納されてからその回数把握フラグが消去されるまでに大当たり当選となった回数をカウントする。なお、既に回数把握フラグが格納されている場合、その状態が維持される。
その後、ステップS1404にて、設定されている抽選モードが低確率モードであるか否かを判定する。具体的には、高頻度サポートコマンドにはいずれの抽選モードであるかを示す情報が含まれており、受信している高頻度サポートコマンドから設定されている抽選モードを把握する。ステップS1404にて抽選モードが低確率モードである場合、ステップS1405に進む。ステップS1405では、ワークRAM254の各種カウンタエリア323に設けられた表示側遊技回数カウンタに「100」をセットする。表示制御装置212のMPU252は、表示側遊技回数カウンタの値によって高頻度サポートモードが継続する残り遊技回数を把握する。ステップS1404にて低確率モードでない場合、又はステップS1405の処理を実行した場合、本コマンド対応処理を終了する。
ステップS1401にて高頻度サポートコマンドを受信していない場合、ステップS1406に進む。ステップS1406では、低頻度サポートコマンドを受信しているか否かを判定する。具体的には、コマンド格納エリア321に格納されているコマンドであって今回の読み出し対象のコマンドが低頻度サポートコマンドであるか否かを判定する。低頻度サポートコマンドを受信している場合、ステップS1407に進む。ステップS1407では、ステップS1402にて格納したサポートフラグを消去する。サポートフラグを消去したら本コマンド対応処理を終了する。
ステップS1406にて低頻度サポートコマンドを受信していない場合、ステップS1408に進む。ステップS1408では、連続情報停止コマンドを受信しているか否かを判定する。具体的には、コマンド格納エリア321に格納されているコマンドであって今回の読み出し対象のコマンドが連続情報停止コマンドであるか否かを判定する。連続情報停止コマンドを受信していない場合、本コマンド対応処理を終了する。
ステップS1408にて連続情報停止コマンドを受信している場合、連続期間が終了していることを示している。この場合、ステップS1409に進み、ワークRAM254の各種フラグ格納エリア322の特別報知フラグ格納エリアに特別報知フラグが格納されているか否かを判定する。特別報知フラグは、特別報知が実行されている場合に格納されるものである。MPU252は、特別報知フラグが格納されていることにより特別報知の実行中であると判定できる。
ステップS1409にて特別報知フラグが格納されている場合、ステップS1410に進む。ステップS1410では、特別報知終了処理を実行する。特別報知終了処理では、図柄表示装置41に表示されている特別報知に対応した画像表示を終了するようVDPに内部コマンドを出力する。これにより、特別報知の実行が終了される。続くステップS1411では、特別報知フラグを消去する。
ステップS1409にて特別報知フラグが格納されていない場合、又はステップS1411にて特別報知フラグを消去した場合、ステップS1412に進む。ステップS1412では、回数把握フラグを消去するとともに、ワークRAM254の各種カウンタエリア323に設けられた表示側回数カウンタエリアの値をクリアする。表示側連続回数カウンタエリアは、連続期間において大当たり当選となった回数を把握するためのものである。
<保留コマンド対応処理>
次に、表示制御装置212のMPU252により実行される保留コマンド対応処理について図26のフローチャートを参照して説明する。保留コマンド対応処理は、上述したコマンド対応処理が終了した場合に起動されるものであり、2msec周期にて起動される。
先ず、ステップS1501では、上作動口に対応した保留コマンドを受信しているか否かを判定する。具体的には、コマンド格納エリア321に格納されているコマンドであって今回の読み出し対象のコマンドが上作動口に対応した保留コマンドであるか否かを判定する。上作動口に対応した保留コマンドを受信している場合、ステップS1502に進む。ステップS1502では、ワークRAM254の各種カウンタエリア323に記憶されている第1表示側保留記憶数SaNを1加算する。表示制御装置212のMPU252は、第1表示側保留記憶数SaNの値によって、第1結果表示部用保留エリアRaに記憶されている保留情報の数を把握できる。ステップS1502の処理を実行した場合、本保留コマンド対応処理を終了する。
ステップS1501にて上作動口に対応した保留コマンドを受信していない場合、ステップS1503に進む。ステップS1503では、上側シフト時コマンドを受信しているか否かを判定する。具体的には、コマンド格納エリア321に格納されているコマンドであって今回の読み出し対象のコマンドが上側シフト時コマンドに対応しているか否かを判定する。上側シフト時コマンドを受信している場合、ステップS1504に進む。ステップS1504では、第1表示側保留記憶数SaNの値を1ディクリメントする。ステップS1504の処理を実行したら本保留コマンド対応処理を終了する。
ステップS1503にて上側シフト時コマンドを受信していない場合、ステップS1505に進む。ステップS1505では、下作動口に対応した保留コマンドを受信しているか否かを判定する。具体的には、コマンド格納エリア321に格納されているコマンドであって今回の読み出し対象のコマンドが下作動口に対応した保留コマンドであるか否かを判定する。下作動口に対応した保留コマンドを受信している場合、ステップS1506に進む。ステップS1506では、ワークRAM254の各種カウンタエリア323に記憶されている第2表示側保留記憶数SbNを1加算する。表示制御装置212のMPU252は、第2表示側保留記憶数SbNの値によって、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報の数を把握できる。ステップS1506の処理を実行した場合、本保留コマンド対応処理を終了する。
ステップS1505にて下作動口に対応した保留コマンドを受信していない場合、ステップS1507に進む。ステップS1507では、下側シフト時コマンドを受信しているか否かを判定する。具体的には、コマンド格納エリア321に格納されているコマンドであって今回の読み出し対象のコマンドが上側シフト時コマンドに対応しているか否かを判定する。上側シフト時コマンドを受信している場合、ステップS1508に進む。ステップS1508では、第2表示側保留記憶数SbNの値を1ディクリメントする。ステップS1507にて下側シフト時コマンドを受信していない場合、又はステップS1508の処理を実行したら本保留コマンド対応処理を終了する。
以上のように本保留コマンド対応処理が実行されることにより、記憶されている保留情報の数を表示制御装置212のMPU252にて把握することが可能となる。
<開閉実行表示処理>
表示制御装置212のMPU252により実行される開閉実行表示処理について図27のフローチャートを用いて説明する。開閉実行表示処理は、上述した保留コマンド対応処理が終了した場合に起動されるものであり、2msec周期にて起動される。
先ず、ステップS1601では、オープニングコマンドを受信しているか否かを判定する。具体的には、コマンド格納エリア321に格納されているコマンドであって今回の読み出し対象のコマンドがオープニングコマンドであるか否かを判定する。ステップS1601にてオープニングコマンドを受信している場合、ステップS1602に進む。ステップS1602では、今回受信したオープニングコマンドが通常大当たり結果又は15R確変大当たり結果に対応しているか否かを判定する。
ステップS1602にて通常大当たり結果又は15R確変大当たり結果に対応している場合、ステップS1603に進む。ステップS1603では、連続回数カウンタ加算処理を実行する。具体的には、表示側連続回数カウンタエリアの値を1インクリメントする。続くステップS1604では表示側連続回数カウンタエリアの値が「5」以上であるか否かを判定する。
ステップS1604にて表示側連続回数カウンタエリアの値が「5」以上である場合、ステップS1605に進む。ステップS1605では、連続大当たり結果に対応した表示処理を実行する。具体的には、表示側連続回数カウンタエリアの値が「5」以上である場合に対応した画像表示を実行するようVDPに内部コマンドを出力する。これにより、図柄表示装置41にて連続期間において5回以上大当たり当選となっている場合に対応した開閉実行モードの表示が開始される。具体的には、図柄表示装置41にて開閉実行モードに対応した表示として、女の子を模した第1キャラクタが表示されるのに加え、木の妖精を模した第2キャラクタが表示される(図30(b)参照)。
一方、ステップS1604にて、表示側連続回数カウンタエリアの値が「5」以上でない場合、ステップS1606に進む。ステップS1606では、15R大当たり結果に対応した表示処理を実行する。具体的には、表示側連続回数カウンタエリアの値が「5」以上でない場合に対応した画像表示を実行するようVDPに内部コマンドを出力する。これにより、図柄表示装置41にて連続期間において5回以上大当たり当選となっていない場合に対応した開閉実行モードの表示が開始される。具体的には、図柄表示装置41にて開閉実行モードに対応した表示として、女の子を模した第1キャラクタは表示されるが、連続大当たり結果に対応した表示処理が実行された場合とは異なり、木の妖精を模した第2キャラクタが表示されない(図30(c)参照)。第2キャラクタの表示の有無によって、5回以上大当たり当選となっていることに対応した表示であるか否かを遊技者が把握できる。
ステップS1602にて、今回受信したオープニングコマンドが通常大当たり結果又は15R大当たり結果に対応していない場合、つまり、各2R確変大当たり結果のいずれかに対応している場合、ステップS1607に進む。ステップS1607では、2R大当たり結果に対応した表示処理を実行する。具体的には、2R確変大当たり結果に対応した画像表示を実行するようVDPに内部コマンドを出力する。これにより、図柄表示装置41にて2R確変大当たり結果に対応した表示が開始される。なお、本パチンコ機10では、非明示2R確変大当たり結果と、明示確変大当たり結果とが区別できるように図柄表示装置41の表示が異なるようになっている。
ステップS1605、ステップS1606、又はステップS1607のいずれかにて表示処理を実行したら本開閉実行表示処理を終了する。本パチンコ機10では、各2R確変大当たり結果になったとしても、表示側連続回数カウンタエリアの値を加算しない構成とした。上述したように2R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードでは、大入賞口32aに遊技球がほとんど入賞しないため、遊技者に遊技球が払い出されない。本パチンコ機10では、通常大当たり結果又は15R確変大当たり結果となった場合に表示側連続回数カウンタエリアの値を加算することにより、遊技者にさほど遊技球が付与されていない状態にて、連続期間において5回以上大当たり当選となっていることに対応した表示が実行されることを防止している。
ステップS1601にてオープニングコマンドを受信していない場合、ステップS1608に進む。ステップS1608では、エンディングコマンドを受信しているか否かを判定する。具体的には、コマンド格納エリア321に格納されているコマンドであって今回の読み出し対象のコマンドがエンディングコマンドであるか否かを判定する。エンディングコマンドを受信している場合、ステップS1609に進む。ステップS1609では、大当たり結果に対応した表示終了処理を実行する。具体的には、開閉実行モードにおける表示を終了するようVDPに内部コマンドを出力する。これにより、開閉実行モードにおける表示が終了される。ステップS1608にてエンディングコマンドを受信していない場合、ステップS1609にて表示終了処理を実行した場合、本開閉実行表示処理を終了する。
<連続期間時表示処理>
表示制御装置212のMPU252により実行される連続期間時表示処理について図28のフローチャートを参照して説明する。連続期間時表示処理は、開閉実行表示処理が終了した後に起動されるものであり、2msec周期にて起動される。本連続期間時表示処理では、特別報知を実行するタイミングであるか否かを判定する。
ステップS1701では、ワークRAM254の各種フラグ格納エリア322の当選情報フラグ格納エリアに当選情報フラグが格納されているか否かを判定する。当選情報フラグは、当選情報コマンドを受信した場合に格納されるものであり、大当たり当選に対応した保留情報が既に記憶されていることを把握するためのものである。当選情報フラグが格納されている場合、本連続期間時表示処理を終了する。
続くステップS1702では、回数把握フラグが回数把握フラグに格納されているか否かを判定する。回数把握フラグは、高頻度サポートコマンドを受信された後、連続期間が終了するまで格納されている。つまり、ステップS1702では、連続期間であるか否かを判定している。回数把握フラグが格納されていない場合、本連続期間時表示処理を終了する。
ステップS1702にて回数把握フラグが格納されている場合、ステップS1703に進む。ステップS1703では、低確率モードであるか否かを判定する。低確率モードである場合、すなわち、高確率モードである場合、ステップS1704〜ステップS1718の処理を実行することなく、本連続期間時表示処理を終了する。ステップS1704〜ステップS1718の処理は、高頻度サポートモードが終了するタイミングの所定期間前において特別報知を実行するか否かの判定を行うためのものである。回数把握フラグが設定されており高確率モードである場合、高頻度サポートモード且つ高確率モードであることを示している。高頻度サポートモード且つ高確率モードである場合、大当たり当選となることなく高頻度サポートモードが終了することがなく、連続期間が終了することがない。このため、特別報知を実行することがなく、ステップS1704〜ステップS1718の処理を実行する必要がない。
ステップS1703にて低確率モードである場合、ステップS1704に進む。ステップS1704では、変動終了コマンドを受信しているか否かを判定する。具体的には、コマンド格納エリア321に格納されているコマンドであって今回の読み出し対象のコマンドが変動終了コマンドであるか否かを判定する。変動終了コマンドを受信している場合、ステップS1705に進む。ステップS1705では、表示側遊技回数カウンタ減算処理を実行する。表示側遊技回数カウンタ減算処理では、表示側遊技回数カウンタエリアの値を1減算する。表示側遊技回数カウンタ減算処理を実行したら本連続期間時表示処理を終了する。
ステップS1704にて変動終了コマンドを受信していない場合、ステップS1706に進む。ステップS1706では、特別報知フラグが特別報知フラグ格納エリアに格納されているか否かを判定する。特別報知フラグが格納されていない場合、ステップS1707〜ステップS1712の特別報知を開始するタイミングであるか否かの判定を行う。
ステップS1707では、高頻度サポートモードの残り遊技回数を把握する。具体的には、表示側遊技回数カウンタエリアの値を把握する。ここで、表示側遊技回数カウンタエリアの値は、変動終了コマンドを受信した場合に減算される。このため、既に図柄表示装置41にて図柄の変動表示が行われている場合、表示側遊技回数カウンタの値は今回の遊技回を含めた残り遊技回数となる。ステップS1707では、既に変動表示が行われている場合に、今回の変動表示が行われている遊技回を除いた高頻度サポートモードの残り遊技回数を把握するように、表示側遊技回数カウンタエリアの値から1ディクリメントした値を高頻度サポートモードの残り遊技回数として把握する。この把握した値はMPU252のレジスタに記憶される。
続くステップS1708では、保留情報数を把握する。具体的には、第1表示側保留記憶数SaN及び第2表示側保留記憶数SbNの値のそれぞれを把握する。そして、第1表示側保留記憶数SaNの値と、第2表示側保留記憶数SbNの値と、の合計を保留情報数として把握する。この把握した保留情報数はMPU252のレジスタに記憶される。
その後、ステップS1709では、ステップS1707にて把握した残り遊技回数と、ステップS1708にて把握した保留情報数と、を比較する。具体的には、ステップS1707にてレジスタに記憶した値と、ステップS1708にてレジスタに記憶した値と、を比較する。
ステップS1709にて把握した値を比較したらステップS1710に進む。ステップS1710では、ステップS1709の比較結果が、保留情報数≧残り遊技回数となっているか否かを判定する。保留情報数≧残り遊技回数となっていない場合、本連続期間時表示処理を終了する。
ステップS1710にて、保留情報数≧残り遊技回数となっていると判定した場合、ステップS1711に進む。ステップS1711では、特別報知開始処理を実行する。特別報知開始処理では、特別報知に対応した画像表示を行うよう内部コマンドをVDPに出力する。これにより、図柄表示装置41にて特別報知に対応した画像が表示される。具体的には、特別報知として、遊技者に遊技を促すメッセージ(本パチンコ機10では、「遊技球を入賞させろ!!」、図29(a)参照)が図柄表示装置41に表示される。続くステップS1712では、特別報知フラグを特別報知フラグ格納エリアに格納する。ステップS1712の処理を実行したら本連続期間時表示処理を終了する。
上述したように、連続期間が終了するタイミングは、高頻度サポートモードが終了した場合の保留情報が記憶されている数によって決定されている。開閉実行モードにて連続大当たりに対応した画像表示が行われる上では、連続期間が長く設定された方が有利となる。ここで、高頻度サポートモードの残り遊技回数よりも記憶されている保留情報の数の方が多い場合、この状態から各作動口33,34に遊技球が入賞されなくとも、既に記憶されている保留情報に基づく遊技回が進行することにより、高頻度サポートモードが終了することとなる。この場合、新たな保留情報が記憶されることなく高頻度サポートモードが終了すると、設定される連続期間が短くなることが考えられる。
詳細に説明すると、第1結果表示部用保留エリアRa又は第2結果表示部用保留エリアRbのいずれかに保留情報を記憶できる状態(つまり、第1始動保留記憶数RaN<4又は第2始動保留記憶数RbN<4)にて高頻度サポートモードが終了した場合、各結果表示部用保留エリアRa,Rbのいずれにも保留情報を記憶できない状態(つまり、第1始動保留記憶数RaN=第2始動保留記憶数RbN=4)にて高頻度サポートモードが終了した場合よりも設定される連続期間が短くなる。本パチンコ機10では、保留情報が新たに取得されなくとも高頻度サポートモードが終了する場合に特別報知を行うことにより、第1結果表示部用保留エリアRa又は第2結果表示部用保留エリアRbのいずれかに保留情報を記憶できる状態で高頻度サポートモードが終了し、設定される連続期間が短くなることを防止している。
また、ステップS1710の比較結果が、保留情報数≧残り遊技回数でない場合、記憶されている保留情報に基づく遊技回が全て消化されたとしても、高頻度サポートモードが終了することはない。このため、特別報知を行わなくとも、設定される連続期間が短くなる不具合が生じない。
一方、ステップS1706にて特別報知フラグが格納されている場合、既に特別報知が実行されていることを示している。この場合、ステップS1713〜ステップS1718にて特別報知を終了するタイミングであるか否かを判定する。
ステップS1713では、ステップS1708と同様に保留情報数を把握する。続くステップS1714では、記憶されている保留情報数は最大数であるか否かを判定する。具体的には、第1表示側保留記憶数SaNの値と、第2表示側保留記憶数SbNの値と、の合計が「8」であるか否かを判定する。
ステップS1714にて、記憶されている保留情報数が最大数ではない場合、ステップS1715に進む。ステップS1715では、当選情報コマンドを受信しているか否かを判定する。具体的には、コマンド格納エリア321に格納されているコマンドであって今回の読み出し対象のコマンドが当選情報コマンドであるか否かを判定する。当選情報コマンドを受信していない場合、本連続期間時表示処理を終了する。
ステップS1715にて当選情報コマンドを受信している場合、ステップS1716に進む。ステップS1716では、当選情報フラグを当選情報フラグ格納エリアに格納する。これにより、ステップS1701にて当選情報フラグが格納されていると判定され、ステップS1702〜ステップS1718の処理の実行が制限される。
ステップS1714にて記憶されている保留情報数が最大数である場合、又はステップS1716にて当選情報フラグを格納した場合、ステップS1717に進む。ステップS1717では、特別報知終了処理を実行する。特別報知終了処理では、特別報知に対応した表示を終了するようVDPに内部コマンドを出力する。これにより、図柄表示装置41にて特別報知に対応した画像の表示が終了される。具体的には、特別報知に対応したメッセージの表示が終了する。続くステップS1718にて特別報知フラグを消去する。特別報知フラグを消去したら本連続期間時表示処理を終了する。
ステップS1714にて記憶されている保留情報数が最大数である場合、遊技球を各作動口33,34に入賞させたとしても保留情報が取得されない。このため、保留情報数が最大数である場合、特別報知を実行する必要がない。また、当選情報コマンドを受信している場合、記憶されている保留情報に大当たり当選に対応したものが含まれている。この場合、新たに保留情報を取得させなくとも、大当たり当選となり開閉実行モードが設定される。このため、新たに保留情報を取得させなくとも連続期間が継続することとなる。これにより、当選情報コマンドを受信している場合、特別報知を実行する必要がない。なお、当選情報フラグは、開閉実行モードが設定された場合に消去される。具体的には、オープニングコマンドを受信した場合、当選情報格納エリアをクリアする。
<特別演出が実行される場合の様子>
特別演出が実行される場合の様子について図29のタイミングチャートを参照して説明する。
t1のタイミングでは、開閉実行モードが終了し、大当たり情報の出力が停止される(ステップS812)。また、t1のタイミングでは、高頻度情報及び連続情報に対応した信号がそれぞれ出力される(ステップS906又はステップS916)とともに、高頻度サポートモードが設定される。
その後、t2のタイミングにて、高頻度サポートモードの残り遊技回数の値が、記憶されている保留情報数の値と同数となった場合(ステップS1710にて肯定判定した場合)、特別報知が実行される(ステップS1711)。特別報知が実行された場合、図29(a)に示すように、遊技球を各作動口33,34へ入賞させるよう促すメッセージが表示される。
続くt3のタイミングにて、主制御装置81から表示制御装置212に対して当選情報コマンドが出力された場合、特別報知が終了する(ステップS1715〜ステップS1718)。
t4のタイミングにて、通常大当たり結果又は15R確変大当たり結果となり、開閉実行モードが設定された場合、表示側連続回数カウンタエリアの値が「5」以上である場合には、連続大当たり結果に対応した表示処理が実行され(ステップS1605)、図29(b)に示すように、第1キャラクタ及び第2キャラクタのそれぞれが図柄表示装置41に表示される。また、表示側連続回数カウンタエリアの値が「5」未満である場合、15R大当たり結果に対応した表示処理が実行され(ステップS1606)、図29(c)に示すように、図柄表示装置41に第2キャラクタが表示されない。また、t4のタイミングでは、大当たり情報に対応した信号の出力が開始されるとともに、高頻度サポートモードが終了される。ここで、高頻度情報及び連続情報に対応した信号は出力され続けている。これにより、遊技ホール側にて、高頻度情報に対応した信号から高頻度サポートモードから低頻度サポートモードに変更されることなく、連続情報に対応した信号から連続期間内において、大当たり当選となっていることを把握できる。
t5のタイミングにて開閉実行モードが終了した場合、大当たり情報に対応した信号の出力が終了するとともに、高頻度サポートモードが設定される。その後、t6のタイミングにて、高頻度サポートモードの残り遊技回数の値よりも、記憶されている保留情報の値の方が大きくなった場合、特別報知が実行される。t7のタイミングにて高頻度サポートモードが終了した場合、高頻度情報に対応した信号の出力が停止される(ステップS1205)とともに、特別報知が終了する。このタイミングでは、連続期間は継続しており、連続情報に対応した信号は出力され続けることとなる。その後、t8のタイミングにて、連続期間が終了した場合(ステップS1302にて肯定判定した場合)、連続情報に対応した信号の出力が停止される。
<管理処理>
ここで、ホールコンピュータHCにて実行される管理処理について図30のフローチャートを参照して説明する。
先ずステップS1801では、ホールコンピュータHCのRAM303に設けられた管理対象カウンタを更新する。これにより、今回の管理対象のパチンコ機10が前回から変更される。
続くステップS1802では、今回の管理対象のパチンコ機10から開閉実行モード系信号の入力を開始したタイミングであるか否かを判定する。この場合、ホールコンピュータHCの電気配線群EL1のうち、大当たり用の第1外部端子99a及び開閉実行モード用の第2外部端子99bのいずれかに接続される電気配線は予め定められており、ステップS1802では当該電気配線を通じて情報の入力が開始されたか否かを判定する。
なお、当該「情報の入力」が常時LOWからHIに立ち上がることである場合には、このLOWからHIへの立ち上がりが発生したか否かを判定すればよく、当該「情報の入力」が常時HIからLOWに立ち下がることである場合には、このHIからLOWへの立ち下がりが発生したか否かを判定すればよい。つまり、情報の入力を開始したタイミングや情報の入力を終了したタイミングであるからは、LOWからHIへの立ち上がりやHIからLOWへの立ち下がりの発生にて判定している。
ステップS1802にて肯定判定をした場合には、ステップS1803に進む。ステップS1803では、大当たり当選回数カウンタ加算処理を実行する。大当たり当選回数加算処理では、RAM303に設けられた大当たり当選回数カウンタエリアの値を1インクリメントする。大当たり当選回数カウンタエリアの値は、そのパチンコ機10にて大当たり当選となった累計回数を把握するためのものである。なお、大当たり当選回数カウンタエリアの値は、所定のタイミング(例えば、所定の時刻)となった場合に初期化されるようになっている。
続くステップS1804では、連続当選回数カウンタ加算処理を実行する。連続当選回数加算処理では、RAM303に設けられた連続当選カウンタエリアの値を1インクリメントする。連続当選カウンタエリアの値は、連続期間が終了することなく、又は連続回数カウンタ設定処理(図23)にて低頻度サポートモードが設定されることなく大当たり当選となった回数を把握するためのものである。
その後、ステップS1805では、開閉実行モードに対応した表示開始処理を実行する。この表示開始処理では、開閉実行モードに対応した表示が第2表示部DC2にて実行されるように当該第2表示部DC2を制御する。
ステップS1806では、大当たり当選回数に対応した表示更新処理を実行する。第2表示部DC2には、大当たり当選となった累計回数が表示されている。具体的には、大当たり当選回数カウンタエリアの値に対応した値が表示されている。大当たり当選回数に対応した表示更新処理では、ステップS1803にて加算した値に対応するよう第2表示部DC2の表示内容を更新する。
ステップS1807では、連続当選回数に対応した表示開始処理を実行する。連続当選回数に対応した表示開始処理では、連続当選回数カウンタエリアの値に対応した値を表示するよう第2表示部DC2を制御する。ステップS1807の処理を実行したら本管理処理を終了する。
ステップS1802にて、開閉実行モード系の情報の入力の開始タイミングでない場合、ステップS1808に進む。ステップS1808では、開閉実行モード系の情報の入力の終了タイミングであるか否かを判定する。開閉実行モード系の情報の入力の終了タイミングである場合、ステップS1809に進む。ステップS1809では、開閉実行モードに対応した表示終了処理を実行する。この表示終了処理では、ステップS1805にて開始した開閉実行モードに対応した表示を終了するよう第2表示部DC2を制御する。ステップS1809の処理を実行したら本管理処理を終了する。
ステップS1808にて開閉実行モード系の情報の入力の終了タイミングでない場合、ステップS1810に進む。ステップS1810では、高頻度情報又は連続情報の入力の開始タイミングであるか否かを判定する。この場合、ホールコンピュータHCの電気配線群EL1のうち、高頻度情報用の第3外部端子99c及び連続情報用の第4外部端子99dのいずれかに接続される電気配線は予め定められており、ステップS1810では当該電気配線を通じて情報の入力が開始されたか否かを判定する。
ステップS1810にて高頻度情報又は連続情報の入力の開始タイミングである場合、ステップS1811に進む。ステップS1811では、連続期間又は高頻度サポートに対応した表示開始処理を実行する。この表示開始処理では、連続期間又は高頻度サポートモードである場合に対応した表示を開始するよう第2表示部DC2を制御する。ステップS1811の処理を実行したら本管理処理を終了する。
ステップS1810にて高頻度情報又は連続情報の入力の開始タイミングでない場合、ステップS1812に進む。ステップS1812では、高頻度情報又は連続情報の入力の終了タイミングであるか否かを判定する。高頻度情報又は連続情報の入力の終了タイミングである場合、ステップS1813に進む。ステップS1813では、連続当選回数カウンタ初期化処理を実行する。具体的には、RAM303の連続当選回数カウンタエリアの値をクリアする。続くステップS1814では連続当選回数に対応した表示終了処理を実行する。具体的には、連続当選回数カウンタエリアの値に対応した表示を終了するよう第2表示部DC2を制御する。その後ステップS1815では、連続期間又は高頻度サポートに対応した表示終了処理を実行する。具体的には、ステップS1811にて開始した表示を終了するよう第2表示部DC2を制御する。ステップS1815の処理を実行したら本管理処理を終了する。
ステップS1810〜ステップS1815の処理が実行されることにより、連続期間が終了することなく、又は連続回数カウンタ設定処理にて低頻度サポートモードが設定されることなく、大当たり当選となった回数が第2表示部DC2にて表示される。上述したようにホールコンピュータHCでは、高頻度情報又は連続情報のいずれの情報を入力するかを接続する外部端子によって選択できる。これにより、連続期間が終了することなく大当たり当選となった回数、及び連続回数カウンタ設定処理にて低頻度サポートモードが設定されることなく大当たり当選となった回数のうち、いずれの回数を第2表示部DC2にて表示するかを選択できるようになっている。
また、第1外部端子99a及び第2外部端子99bのいずれに接続するかによって、大当たり結果の種別に関わらず、大当たり当選となった回数をカウントするか、通常大当たり結果又は15R確変大当たり結果となった回数をカウントするかを選択できる。
ステップS1812にて高頻度情報又は連続情報の入力の終了タイミングでない場合、ステップS1816に進む。ステップS1816ではその他情報対応処理を実行する。具体的には、作動口33,34への入賞が発生した場合の情報や、遊技球の払出が行われていることを示す情報を入力した場合には、それらに対応した情報をRAM303に記憶する。
また、ステップS1816では、遊技回が終了したことを示す終了情報を入力した場合、第1表示部DC1に表示されている情報を更新するよう当該第1表示部DC1を制御する。具体的には、RAM303には経過遊技回数カウンタエリアが設けられており、終了情報を入力した場合、経過遊技回数カウンタエリアの値を1インクリメントする。そして、第1表示部DC1には、経過遊技回数カウンタエリアの値が表示される。また、経過遊技回数カウンタエリアの値は、ステップS1803〜ステップS1807の処理が実行された場合にクリアされる。これにより、第1表示部DC1には、大当たり当選回数カウンタエリアにてカウントしている大当たり結果となることなく、経過した遊技回数が表示されることとなる。ステップS1816の処理を実行したら本管理処理を終了する。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
連続期間において大当たり結果となった回数が所定回数以上(5回以上)となった場合に、そのことに対応した表示が開閉実行モードにて特別演出として実行される。遊技者は、特別演出が実行されることを期待して遊技を行い連続期間において大当たり結果となった回数に注目して遊技を行うものと考えられる。この結果、遊技者の遊技への注目度を高めることが可能となる。
高頻度サポートモードが終了した場合において記憶されている保留情報の数に応じて連続期間の長さを設定する構成とした。これにより、高頻度サポートモードが終了する場合において記憶されている保留情報の数によって、連続期間を延長することができる。この結果、高頻度サポートモードが終了するタイミングにおける保留情報の数に遊技者が注目するものと考えられる。また、高頻度サポートモードが終了するタイミングにて記憶されている保留情報の数が多くなるよう遊技者に遊技を行わせることも可能となる。つまり、遊技への積極的参加を遊技者に促す効果を得ることができる。
また、記憶されている保留情報に応じて連続期間が設定されている期間を異ならせることができる。これにより、連続期間が設定される期間の長さに不規則性を持たせつつ、連続期間が設定される期間を決定するために別途抽選等を行う必要がなくなる。
記憶されている保留情報の数は、その保留情報が大当たり結果に対応しているか否かの抽選の対象となった場合に減少する。これにより、高頻度サポートモードにおいて記憶されている保留情報の数の増減が発生する。この結果、遊技者は連続期間が長くなるように、記憶されている保留情報の数に注目するとともに、保留情報が記憶された状態が維持されているか否かに注目して遊技者は遊技を行う。したがって、遊技者の遊技への注目度を一層高めることができる。
記憶されている保留情報に応じた遊技回数が経過した場合に連続期間が終了する構成とした。例えば、連続期間を時間にて設定した場合、その時間にて作動口33,34に遊技球がさほど入賞しなかったり、その時間内にてリーチ表示が行われる等1回の遊技回の時間が長くなり、連続期間においてさほど遊技回数が消化されなかったりすることがある。この場合、大当たり結果であるか否かの当否判定がさほど実行されないこととなり、上記連続大当たり結果に対応した表示処理を実行させる上で遊技者に不利益が発生している。この点、本実施の形態では、連続期間を遊技回数として設定したことにより、リーチ表示が実行されるか否かの表示態様等によって、連続期間において当否判定が実行される回数が変化しない。この結果、上記不利益が発生することを防止できる。
連続情報に対応した信号をホールコンピュータHCに出力する構成とした。連続期間は高頻度サポートモードが終了した場合に記憶されている保留情報の数に応じて決定される。このため、連続期間が設定されている期間は不規則なものとなる。この点、連続情報に対応した信号をホールコンピュータHCに出力することにより、連続期間が設定されている期間が不規則であったとしても、当該連続期間が設定されている期間をホールコンピュータHCにて把握することができる。この結果、連続期間にて大当たり結果となった回数と、第2表示部DC2における表示内容とが相違することを防止できる。
また、高頻度情報に対応した信号と連続情報に対応した信号とを個別に出力する構成とした。これにより、遊技ホール側にて高頻度サポートが終了することなく大当たり結果となった回数と、連続期間が終了することなく大当たり結果となった回数とを個別に把握することが可能となる。遊技ホールによっては、高頻度サポートモードが終了することなく大当たり結果となった回数をパチンコ機10とは異なる表示装置にて遊技者に報知することがある。本パチンコ機10では、その表示装置にて高頻度サポートモードが設定されている期間及び連続期間のうち、いずれの期間における大当たり結果となった回数を報知するかを遊技ホール側にて選択できる。
記憶されている保留情報が記憶可能な最大数となっておらず、その保留情報に基づく遊技回が消化された場合に高頻度サポートモードが終了する場合、特別報知として、遊技者に遊技を促すメッセージを表示する構成とした。これにより、高頻度サポートモードが終了するタイミングで記憶されている保留情報が記憶可能な最大数となっていないことを防止できる。この結果、設定される連続期間が短くなることを防止できる。
また、既に記憶されている保留情報に基づく遊技回が経過したとしても、高頻度サポートモードが終了しない場合、上記メッセージが表示されない。すなわち、保留情報が新たに取得されなくとも、高頻度サポートモードにおいて100遊技回が経過しない場合、既に記憶されている保留情報に基づく遊技回が経過したとしても、高頻度サポートモードが終了しない。これにより、保留情報が記憶されなくとも高頻度サポートモードが終了しない場合に遊技者に遊技を行うよう過度に促されることを防止できる。
記憶されている保留情報に大当たり結果に対応したものが含まれている場合、特別報知を実行しない構成とした。また、特別報知が実行されている状況にて大当たり結果に対応した保留情報が記憶された場合、特別報知を終了する構成とした。高頻度サポートモードにおいて記憶された保留情報が大当たり結果に対応している場合、連続期間が終了する前に大当たり当選となる。このため、特別報知を実行しなくとも設定される連続期間が短くなる不具合が生じない。また、特別報知が実行されないことにより、大当たり結果に対応した保留情報が記憶されていることを遊技者に報知する効果を得ることもできる。
外部端子から情報を出力する場合、連続期間であることに対応した情報と、高頻度サポートモードであることに対応した情報とをそれぞれ出力する構成とした。また、開閉実行モード中であることの情報と、通常大当たり結果又は15R確変大当たり結果に対応した開閉実行モード中であることの情報とをそれぞれ出力する構成とした。これにより、遊技ホール側にて、いずれの状態にていずれの大当たり結果となったかの回数を、第2表示部DC2にて表示するかを決定することが可能となる。また、この場合、いずれの外部端子から情報を入力するかを遊技ホール側にて選択するだけでよく、いずれの状態にていずれの大当たり結果となったかの回数をカウントするための設定を変更する場合にホールコンピュータHCのプログラムを変更する必要がなくなる。
<第2の実施の形態>
本実施の形態では、上記第1の実施の形態と、連続回数カウンタエリアに保留記憶数をセットするタイミングが異なっている。
本実施の形態における連続回数カウンタ設定処理について図31のフローチャートを参照して説明する。
先ずステップS1901では、サポート中フラグが格納されているか否かを判定する。サポート中フラグが格納されている場合、本連続回数カウンタ設定処理を終了する。一方、ステップS1901にてサポート中フラグが格納されていないと判定した場合、ステップS1902〜ステップS1908の処理を実行する。ステップS1902〜ステップS1908の処理は、上記第1の実施の形態における連続回数カウンタ設定処理におけるステップS1201〜ステップS1207と同様であるため説明を省略する。
以上のように、本実施の形態では、遊技回数カウンタの値が0か否かに関わらず、サポート中フラグが設定されている場合、すなわち、電動役物34aが開放されている又は開放される場合には、連続回数カウンタエリアに値がセットされない。これにより、遊技回数カウンタエリアの値が「0」となり、かつ、高頻度サポートモードに対応した電動役物34aの開放状態が終了した場合に、連続期間が終了するタイミングが決定される。
一方、上記第1の実施の形態では遊技回数カウンタエリアの値が「0」である場合に、サポートフラグが格納されているか否かに関わらず、連続回数カウンタエリアに値がセットされる。ここで、遊技者によっては、電動役物34aが開放されている場合、高頻度サポートモードが継続していると考えることがある。このため、電動役物34aが開放されている場合に連続期間が終了するタイミングが設定された場合、連続期間が終了するタイミングが早くなり、不利益が生じたと考えるおそれがある。この場合、不利益が生じたと遊技者が考え、遊技を続行する意欲が低下する不具合が発生し得る。
この点、本実施の形態では、遊技回数カウンタエリアの値が「0」となり、かつ、高頻度サポートモードに対応した電動役物34aの開放状態が終了した場合に、連続期間が終了するタイミングを決定している。これにより、高頻度サポートモードに対応した電動役物34aの開放状態にて、連続期間が終了するタイミングが決定されることを防止できる。この結果、上記不具合が発生することを防止できる。
以上のように、本実施の形態では、電動役物34aの状態(開放状態又は閉鎖状態)と、連続期間の終了タイミングを決定するタイミングと、を同期させることが可能となる。
なお、ステップS1902〜ステップS1908の処理を実行するタイミングを変更してもよい。例えば、電動役物34aの閉鎖処理が実行されてからサポート中フラグが消去されるまでの間においても、ステップS1902〜ステップS1908の処理が実行されてもよい。高頻度サポートモードにて開放抽選に当選し、第2ラウンドカウンタエリアRC2に「3」がセットされたとしても、電役開閉処理における開放処理が実行されるタイミングにて低頻度サポートモードである場合には、第2タイマエリアT2にセットされる値は低頻度サポートモードに対応したものが設定される。このため、高頻度サポートモードにおいて開放抽選に当選したとしても、低頻度サポートモードに対応した電動役物34aの開放状態である場合には、下作動口34に遊技球が入賞しにくい。本構成においては、電動役物34aが開放される期間として、高頻度サポートモードに対応したものが設定されることがなくなった場合に連続期間の終了タイミングを決定することができる。
<第3の実施の形態>
本実施の形態では、上記各実施の形態とは、設定されている大当たり結果の振分が異なっている。以下、係る構成について説明する。
図32は、本実施の形態における振分テーブルを示す説明図である。振分テーブルに示すように、遊技結果の振分先として、2R確変大当たり結果、4R確変大当たり結果、15R確変大当たり結果が設定されている。
各確変大当たり結果のそれぞれは、開閉実行モードが高頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。2R確変大当たり結果となった場合、遊技状態移行処理にて第1ラウンドカウンタエリアRC1に「2」がセットされる。4R確変大当たり結果となった場合、遊技状態移行処理にて第1ラウンドカウンタエリアRC1に「4」がセットされる。15R確変大当たり結果となった場合、遊技状態移行処理にて第1ラウンドカウンタエリアRC1に「15」がセットされる。設定されるラウンド数が異なることにより、各大当たり結果となった場合に遊技者に払い出される遊技球数の期待度が異なることとなる。詳細には、15R確変大当たり結果となった場合が遊技者に最も有利であり、2R確変大当たり結果となった場合が遊技者に最も不利である。
本実施の形態における第1結果表示部用の振分テーブルでは、図32(a)に示すように、「0〜29」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜9」が2R確変大当たり結果に対応しており、「10〜29」が4R確変大当たり結果に対応している。
一方、第2結果表示部用の振分テーブルでは、図32(b)に示すように、遊技結果の振分先として、「0〜29」の大当たり種別カウンタC2の値の全てが15R確変大当たり結果に対応している。
以上のとおり、上作動口33への入賞に基づいて振り分られる大当たり結果としては、2R及び4R確変大当たり結果が設定されている。また、下作動口34への入賞に基づいて振り分けられる大当たり結果は15R大当たり結果が設定されている。このため、上作動口33に入賞して大当たり結果となった場合よりも、下作動口34に入賞して大当たり結果となった場合の方が遊技者に有利となっている。
<開閉実行モード終了時の移行処理>
本実施の形態における開閉実行モード終了時の移行処理について図33のフローチャートを参照して説明する。上述したように、本実施の形態では、開閉実行モードが終了した場合、いずれの大当たり結果であったとしても、高頻度サポートモード及び高確率モードが設定される。また、本実施の形態では、開閉実行モードが終了する場合の共通保留数CRNの値に応じて、高頻度サポートモード及び高確率モードが継続する遊技回数が決定される。
ステップS2001では、第1の実施の形態と同様に(ステップS902と同様に)フラグ消去処理を実行する。その後、ステップS2002にて高確率モードフラグを格納するとともに、ステップS2003にて高頻度サポートフラグを格納する。続くステップS2004にて高頻度サポートコマンドを設定する。
その後、ステップS2005にて、第1の実施の形態と同様に(ステップS1206と同様に)保留記憶数把握処理を実行する。続くステップS2006にて、ステップS2005にて把握した値を遊技回数カウンタエリアにセットする。ステップS2006の処理を実行したら本開閉実行モード終了時の移行処理を終了する。
なお、本実施の形態では、上記第1の実施の形態と異なり、高頻度情報出力処理及び連続情報出力処理のそれぞれが実行されない。つまり、高頻度情報に対応した信号及び連続情報に対応した信号のそれぞれが出力されない。
<第2遊技状態移行処理>
本実施の形態では、上記第1の実施の形態における信号停止処理に代えて、第2遊技状態移行処理が実行される。つまり、本実施の形態では、信号停止処理が実行されず、主制御装置81の通常処理にて第2遊技状態移行処理が実行される。以下、第2遊技状態移行処理について図34のフローチャートを参照して説明する。
ステップS2101では、高確率モードフラグが高確率モードフラグ格納エリアに格納されているか否かを判定する。高確率モードフラグが格納されていない場合、本第2遊技状態移行処理を終了する。
ステップS2101にて高確率モードフラグが格納されている場合、ステップS2102に進む。ステップS2102では、遊技回数カウンタエリアの値が「0」であるか否かを判定する。遊技回数カウンタエリアの値が「0」でない場合、高確率モードが継続して設定されることを示しており、そのまま本第2遊技状態移行処理を終了する。
ステップS2102にて遊技回数カウンタエリアの値が「0」である場合、ステップS2103に進む。ステップS2103では、高確率モードフラグを消去する。ステップS2103の処理を実行したら本第2遊技状態移行処理を終了する。
以上のように、第2遊技状態移行処理では、遊技回数カウンタの値が「0」となった場合に、抽選モードを低確率モードに変更する。
開閉実行モード終了時の移行処理及び第2遊技状態移行処理が実行されることにより、開閉実行モードが終了する場合の共通保留数CRNの値に応じて高確率モードが継続する遊技回数が決定される。高確率モードが継続する遊技回数が多い方が遊技者に有利であり、開閉実行モードが終了する場合の共通保留数CRNの値によって遊技者に付与される特典の大きさが設定されているということができる。
なお、本実施の形態では、連続期間が設けられていない。このため、本実施の形態における連続回数カウンタ設定処理では、ステップS1201〜ステップS1204の処理、すなわち、遊技回数カウンタエリアの値が「0」となった場合に低頻度サポートモードを設定する処理のみを実行する。
本実施の形態では、開閉実行モードが終了する場合に記憶されている保留情報の数(共通保留数CRNの値)に応じて高確率モードが設定される。このため、開閉実行モードにおいて、各作動口33,34に遊技球を入賞させることが可能な期間が長い方が、開閉実行モードが終了する場合に記憶されている保留情報の数が多くなり易い。このため、15R確変大当たり結果となった場合の方が、2R確変大当たり結果となった場合よりも遊技者に有利となる。このため、上作動口33への入賞に基づく大当たり結果よりも下作動口34への入賞に基づく大当たり結果の方が、遊技者に一層有利となる。
ここで、各作動口33,34へ遊技球が入賞する頻度及び大入賞口32aに遊技球が入賞する頻度について詳細に説明する。
各大当たり結果に対応した開閉実行モードが設定され、遊技者が遊技球を発射し続けた場合の開閉実行モードが開始されてから終了するまでの期間は、2R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードはおよそ30secとなっており、4R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードはおよそ60secとなっており、15R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードはおよそ225secとなっている。
ここで、本実施の形態では、各作動口33,34への入賞頻度は、上作動口33には15球の遊技球が発射された場合に1球入賞する期待度となっており、低頻度サポートモードにおいて下作動口34には30球の遊技球が発射された場合に1球入賞する期待度となっている。また、上述したとおり、遊技球は0.6sec周期にて発射される。これらのため、2R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードでは合計約5個の遊技球が入賞するように設定されており、4R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードでは合計約10個の遊技球が入賞するように設定されており、15R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードでは合計約37個の遊技球が入賞するように設定されている。
以上のように設定されていることにより、保留情報が記憶されていない状態にて大当たり結果となった場合に、2R確変大当たり結果に基づく開閉実行モードでは、4R確変大当たり結果に基づく開閉実行モードよりも、その2R確変大当たり結果に基づく開閉実行モードが終了するまでに記憶されている保留情報の数が最大数となる期待度が低い。一方、15R確変大当たり結果に基づく開閉実行モードでは、4R確変大当たり結果に基づく開閉実行モードよりも、その15R確変大当たり結果に基づく開閉実行モードが終了するまでに記憶されている保留情報の数が最大数となる期待度が高くなっている。開閉実行モードの長さが異なる大当たり結果を複数設定したことにより、大当たり結果の種別に遊技者が注目し、遊技者の注目度を高めることができる。
本実施の形態では、開閉実行モードが終了する場合の保留情報の数にて高確率モードが継続する遊技回数を決定する構成とした。これにより、開閉実行モードにおいて記憶されている保留情報の数に遊技者が注目する。この結果、遊技者の遊技への注目度を高めることが可能となる。
また、開閉実行モードが開始されてから終了されるまでを高確率モードの期間を決定するための期間として設定している。つまり、大当たり結果に対応しているか否かの当否抽選が行われない期間が終了した場合における保留情報の数に基づいて高確率モードの期間を設定する場合における上記期間として開閉実行モードを用いている。開閉実行モードは、ラウンド数を設定することで、その開閉実行モードが開始されてから終了するまでの時間を変化させ易い。これにより、各作動口33,34に遊技球が入賞可能な期間を確保しつつ、高頻度サポートモードが設定される長さを変化させ易く、大当たり結果に応じた高確率モードが設定される長さを変化させ易い。
<第4の実施の形態>
本実施の形態では、上記第1の実施の形態と下作動口34の位置が異なっている。具体的には図35に示すように、可変表示ユニット36を正面にみて、下作動口34が可変表示ユニット36の側方(具体的には右側)に位置している。これにより、可変表示ユニット36の上側を通過した遊技球が下作動口34に入賞し得る。
また、本実施の形態におけるスルーゲート35は、可変表示ユニット36を挟むようにして左右にそれぞれ設けられている。また、可変表示ユニット36を正面にみて右側のスルーゲート35は、下作動口34と上下に並ぶように、下作動口34の上方に位置している。ここで、スルーゲート35には遊技球が入賞したとしても、その遊技球が遊技領域から排出されない。具体的には、スルーゲート35に入賞した遊技球はそのままスルーゲート35の下方に向けて遊技領域を流下する。
本構成であることにより、スルーゲート35に入賞した遊技球は、下作動口34に向けて流下していく。このため、本実施の形態では、下作動口34の電動役物34aの開放状態だけでなく、電動役物34aが閉鎖状態である場合にも下作動口34に遊技球が入賞し得る。また、上作動口33に遊技球が入賞する頻度と、低頻度サポートモードにおける下作動口34に遊技球が入賞する頻度と、を比較した場合、下作動口34に遊技球が入賞する頻度の方が低くなっている。具体的には、上作動口33には15球の遊技球が発射された場合に1球入賞する期待度となっており、下作動口34には30球の遊技球が発射された場合に1球入賞する期待度となっている。
また、本実施の形態では、上記第3の実施の形態と第2遊技状態移行処理が異なっている。本実施の形態における第2遊技状態移行処理について図36のフローチャートを参照して説明する。なお、本実施の形態における第2遊技状態移行処理のステップS2201、ステップS2202及びステップS2204のそれぞれは、上記第3の実施の形態におけるステップS2101〜ステップS2103とそれぞれ同様のため、説明を省略する。
ステップS2202にて遊技回数カウンタエリアの値が「0」である場合、ステップS2203に進む。ステップS2203では、第2結果表示部用保留エリアRbの第2始動保留記憶数RbNの値が「0」であるか否かを判定する。第2始動保留記憶数RbNの値が「0」でない場合、本第2遊技状態移行処理を終了する。
第2始動保留記憶数RbNの値が「0」である場合、ステップS2204にて高確率モードフラグを消去する。ステップS2204の処理を実行したら本第2遊技状態移行処理を終了する。
本実施の形態では、上記第3の実施の形態と異なり、遊技回数カウンタエリアの値が「0」となったとしても第2結果表示部用保留エリアRbに保留情報が記憶されている場合、高確率モードが継続する。つまり、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報によって遊技者に有利な期間が異なるようになっている。上記のとおり、記憶されている保留情報の数は、保留情報が大当たり結果に対応しているか否かの抽選の対象となることにより減少する。これにより、本実施の形態では、高確率モードにおいて増減が発生する保留情報の数に応じて、当該高確率モードが設定されている期間を異ならせることが可能となる。この結果、開閉実行モードが終了した場合に、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報の数の動向に遊技者は注目して遊技を行う。したがって、遊技者の遊技への注目度を高めることが可能となる。
ここで、本実施の形態において、1遊技回の変動表示時間が設定される場合について説明する。本実施の形態では、設定される1遊技回の変動表示時間の平均値が約10秒となっている。また、上述したように、下作動口34には、低頻度サポートモードにおいて18秒に1個の割合で入賞するように設定されている。つまり、1遊技回の平均時間が、下作動口34に遊技球が入賞するまでの平均時間よりも短くなるように設定されている。これは、遊技回数カウンタエリアの値が「0」となった後に、第2結果表示部用保留エリアRbに常に保留情報が記憶されており、高確率モードから低確率モードに設定されることがなくなることを防止するための工夫である。
第2結果表示部用保留エリアRbに保留情報が記憶されていない状態となったことに基づいて高確率モードが終了する構成とした。また、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報は、第1結果表示部用保留エリアRaに記憶されている保留情報よりも優先して大当たり結果に対応しているか否かの当否判定の対象となる。これにより、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報が当否判定の対象となるタイミングが極端に遅くなることを防止できる。この結果、高確率モードが設定されている期間が極端に長くなることを防止できる。
また、高頻度サポートモードが終了した場合、遊技者は第2結果表示部用保留エリアRbに保留情報が記憶されていない状態となることを避けるために、下作動口34に遊技球が入賞するように遊技を続行する。この結果、遊技者の遊技を続行する意欲を高めることが可能となる。
<他の実施の形態>
なお、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能である。例えば以下のように変更してもよい。ちなみに、以下の別形態の構成を、上記実施の形態の構成に対して、個別に適用してもよく、組み合わせて適用してもよい。
(1)上記第1及び第2の実施の形態において、大当たり結果となっている回数に応じた演出の内容は任意に変更してもよい。例えば、表示ランプ部63やスピーカ部64を用いて上記演出を実行することも可能である。また、その他の表示装置(可動役物等)を用いて演出を実行することも可能である。つまり、図柄表示装置41とは異なる装置にて特別演出が実行されるようにしてもよい。
連続期間(高頻度サポートモード)において大当たり結果となっている回数に応じた演出が実行されるようにしてもよい。つまり、大当たり結果となった回数に応じて実行される特別演出が複数種類設定されていてもよい。例えば、連続期間において大当たり結果となっている回数に応じた画像表示が実行されるようにしてもよい。具体的には、大当たり結果となった回数が図柄表示装置41にて表示されるようにしてもよい。本構成においては、開閉実行モードでない場合においても、大当たり結果となった回数を遊技者が把握できる。
また、例えば特別演出として、二次元コード化したQRコード(登録商標)が表示されるようにしてもよい。本構成においてはその2次元化したコードを読み取り、その読み取り結果を把握することによって特別演出の内容を遊技者が把握できる。
(2)上記第1及び第2の実施の形態において、当選情報コマンドを受信した場合、特別報知を終了するか否かを抽選にて決定するようにしてもよい。
また、当選情報コマンドを受信した場合、そのコマンドを受信したことに基づいて演出が実行されるようにしてもよい。本構成においては、大当たり結果に対応した保留情報が記憶されていることを遊技者が把握し易い。
また、記憶されている保留情報が大当たり結果に対応しているか否かの判定を行う場合、各結果表示部用保留エリアRa,Rbのうち、一方に対して上記判定を行うようにしてもよい。
(3)各作動口33,34及び大入賞口32aに遊技球が入賞する頻度を任意に変更してもよい。例えば、低頻度サポートモードにおいて、上作動口33よりも下作動口34に遊技球が入賞する頻度が高くなるようにしてもよい。各作動口33,34及び大入賞口32aに遊技球が入賞する頻度を変更することにより、第3及び第4の実施の形態において高確率モードが設定される期間の長さの期待度を変更できる。
(4)上記各実施の形態では、連続期間(第1及び第2の実施の形態)や高確率モードが設定されている期間(第3及び第4の実施の形態)を決定する場合、第1結果表示部用保留エリアRa及び第2結果表示部用保留エリアRbのそれぞれに記憶されている保留情報の数を参照するものとしたが、各結果表示部用保留エリアRa,Rbのうち一方の結果表示部用保留エリアに記憶されている保留情報の数を参照して上記各期間の長さを設定するようにしてもよい。
例えば、第1結果表示部用保留エリアRaに記憶されている保留情報の数に応じて各期間の長さを設定するようにしてもよい。この場合、図柄の変動表示が実行される上では、非優先となる上作動口33へ遊技球が入賞したことに基づいて各期間の長さが設定されることとなる。
また、いずれの結果表示部用保留エリアに記憶されている保留情報の数を参照するかを、その都度の状態に応じて変更してもよい。例えば、第3及び第4の実施の形態において、低頻度サポートモードにおいて大当たり結果となった場合、第1結果表示部用保留エリアRaに記憶されている保留情報の数を参照し、高頻度サポートモードにおいて大当たり結果となった場合、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報の数を参照するようにしてもよい。ここで、低頻度サポートモードでは下作動口34に遊技球が入賞しにくく、低頻度サポートモードにて大当たり結果となった場合、第2結果表示部用保留エリアRbに保留情報が記憶されていないことが考えられる。この点、本構成のように、低頻度サポートモードにて大当たり結果となった場合に、第1結果表示部用保留エリアRaに記憶されている保留情報の数を参照することで、低頻度サポートモードにて大当たり結果となった場合に高確率モードが設定されている期間が極端に短くなることを防止できる。また、大当たり結果となった場合、サポートモードに応じて参照する結果表示部用保留エリアが異なることにより、大当たり結果となる場合のサポートモードに遊技者が注目するとともに、遊技者が注目する作動口を変化させることができる。
(5)連続期間(第1及び第2の実施の形態)や高確率モードが設定されている期間(第3及び第4の実施の形態)を決定する場合、記憶されている保留情報の数を参照するものとしたが、各期間を決定する態様は任意に変更してもよい。例えば、遊技者が操作可能な操作スイッチ(操作手段)が設けられており、その操作スイッチの操作態様(操作された回数、1回の操作スイッチを操作する期間等)に基づいて各期間の長さが決定されるようにしてもよい。この場合、操作スイッチの操作態様に応じて、第1及び第2の実施の形態において高頻度サポートモードが終了した後、大当たり結果となるまで連続期間が継続するようにしてもよい。
(6)上記大当たり結果とは異なる遊技結果が設定されていてもよい。例えば、開閉実行モードには移行するが、開閉実行モードへの移行前の抽選モード及びサポートモードの状態が、その開閉実行モードへの移行後(終了後)に維持される特別外れ結果が設定されていてもよい。この特別外れ結果に基づく開閉実行モードの態様として、大入賞口32aが所定回数開放される、又は大入賞口32aに所定個数の遊技球が入賞した場合に開閉実行モードが終了するものが考えられる。この場合に、大入賞口32aが開放される回数及び開放期間を、非明示2R確変大当たり結果となったことに基づく開閉実行モードと同様にしておくとよい。これにより、開閉実行モードに移行した場合に、その開閉実行モードが、特別外れ結果に基づくものか、又は非明示2R確変大当たり結果に基づくものなのかを遊技者に推測させる遊技を追加できる。
特別外れ結果となったとしても、明示2R確変大当たり結果及び非明示2R確変大当たり結果となった場合と同様に大入賞口32aに遊技球が入賞しにくく、遊技者に遊技球がさほど付与されないことが考えられる。このため、本構成を第1及び第2の実施の形態に適用する場合、特別外れ結果を大当たり結果となった回数としてカウントしないようにするとよい。また、遊技ホール側に信号を出力する場合、大当たり結果と特別外れ結果とを区別できるように出力する信号を異ならせるとよい。
また、上記第3及び第4の実施の形態では、特別外れ結果となり、特別外れ結果に基づく開閉実行モードが終了した場合に高確率モードが設定されるようにしてもよい。この場合、特別外れ結果に基づく開閉実行モードが終了した場合において記憶されている保留情報の数を参照するようにすればよい。
(7)記憶されている保留情報の数に応じて設定する期間を変更してもよく、例えば、高頻度サポートモードが設定されている期間や、開閉実行モードにおけるラウンド数が記憶されている保留情報の数に応じて設定されていてもよい。例えば、開閉実行モードにおけるラウンド数を設定する場合、大当たり結果となる遊技回が終了した場合に記憶されている保留情報の数が、大当たり結果に対応したラウンド数に加算されるようにすればよい。
(8)記憶されている保留情報と同数の遊技回分、連続期間や高確率モードが設定されている期間が設定されるものとしたが、かかる構成に限定されない。記憶されている保留情報の数に応じて設定される期間の長さが決定されればよく、例えば、記憶されている保留情報の数×2の数と同数の遊技回数が経過するまで上記期間が設定されるようにしてもよい。
(9)第1及び第2の実施の形態における連続期間、第3及び第4の実施の形態における高確率モードは、予め定められた遊技回数が経過した場合に終了するものとしたが、かかる構成に限定されない。例えば、記憶されている保留情報の数に応じた連続期間及び高確率モードが設定されている期間として、記憶されている保留情報の数に応じた時間が設定されるようにしてもよい。
(10)上記第1及び第2の実施の形態において、連続期間において大当たり結果となった回数をカウントする大当たり結果の種別を任意に変更してもよい。例えば、明示2R確変大当たり結果及び非明示2R確変大当たり結果となった回数もカウントするようにしてもよい。この場合、連続期間において大当たり結果となった回数をカウントする大当たり結果となった場合に、ホールコンピュータHCに対して情報を出力するとよい。
また、大当たり結果とは異なる遊技結果となった回数をカウントするようにしてもよい。例えば、予め定められた演出(例えば、リーチ演出)が所定回数実行された後、予め定められた条件(大当たり当選)が成立した場合に特別演出が実行されるようにしてもよい。
(11)上記第1及び第2の実施の形態において、連続情報に対応した信号及び高頻度情報に対応した信号の一方又は両方が出力されないようにしてもよい。
(12)上記第3及び第4の実施の形態において、高確率モードが設定される最低遊技回数が設けられていてもよい。この場合、記憶されている保留情報の数が最低遊技回数に加算されるようにすればよい。
(13)上記第3及び第4の実施の形態において、高確率モードが設定されるタイミングを開閉実行モードの終了タイミングとする必要はない。例えば、予め定められた演出が実行される場合に保留情報の数を参照して高確率モードを設定する期間を決定するようにしてもよい。具体的には、所定のリーチ演出が実行される遊技回が終了したタイミングにおいて記憶されている保留情報の数を参照し、その数に応じて高確率モードを設定するようにしてもよい。
(14)上記第1の実施の形態では、高頻度サポートモードが終了した場合に記憶されている保留情報の数に応じて連続期間が設定されている期間を延長する構成としたが、かかる構成に限定されない。保留情報の数に応じて連続期間が設定されている期間を延長するタイミングを変更してもよく、高頻度サポートモードにおける予め定められたタイミングで上記延長する期間を決定すればよい。例えば、高頻度サポートモードにおける最後の遊技回が開始された場合に上記延長する期間を決定してもよい。
また、第3の実施の形態では、開閉実行モードが終了した場合に記憶されている保留情報の数に応じて高確率モードが設定されている期間を決定する構成としたが、開閉実行モードにおける予め定められたタイミングで当該期間を決定すればよい。例えば、開閉実行モードにおいて大入賞口32aの最後の開放が行われている場合や、開閉実行モードが終了することを遊技者に報知するエンディング表示が行われている場合に、高確率モードが設定されている期間を決定するようにしてもよい。
(15)上記第4の実施の形態では、第2結果表示部用保留エリアRbに保留情報が記憶されていない状態となった場合に高確率モードが終了する構成としたが、かかる構成に限定されない。
例えば、第1結果表示部用保留エリアRaに保留情報が記憶されていない状態となった場合に高確率モードが終了する構成としてもよい。
また、例えば、高頻度サポートモードが終了した場合に記憶されていた保留情報の全てが、大当たり結果に対応しているか否かの当否判定の対象となった場合に高確率モードが終了するようにしてもよい。上述したように、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報は、第1結果表示部用保留エリアRaに記憶されている保留情報よりも優先して当否判定の対象となる。このため、本構成においては、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報が、第1結果表示部用保留エリアRaに記憶されている保留情報が当否判定の対象となるタイミングを遅らせるためのものとして機能することとなる。本構成によれば、第1結果表示部用保留エリアRaに記憶されている保留情報が当否判定の対象となることがないように、第2結果表示部用保留エリアRbに保留情報が記憶されているか否かに注目して遊技者は遊技を行う。この結果、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。また、本構成によれば、第2結果表示部用保留エリアRbに保留情報が記憶されるように遊技者に遊技を促す効果も期待される。なお、本構成においては、高頻度サポートモードが終了した場合に記憶されている保留情報の履歴を記憶しておき、当否判定が行われる場合に履歴を更新していくことで、高頻度サポートモードが終了した場合に記憶されていた保留情報であるか否かを判定するようにすればよい。
(16)上記第1の実施の形態における連続期間時表示処理のステップS1710では、保留情報数≧残り遊技回数となっているか否かを判定するものとしたが、これに加え、記憶されている保留情報の数が最大数か否かを判定するようにしてもよい。そして、記憶されている保留情報の数が最大数である場合、ステップS1711及びステップS1712の処理を実行することなく連続期間時表示処理を終了するようにし、記憶されている保留情報の数が最大数でない場合に、ステップS1711及びステップS1712の処理を実行するようにしてもよい。本構成においては、保留情報数≧残り遊技回数であり、且つ、記憶されている保留情報の数が最大数でない場合に特別報知開始処理が実行される。
(17)上記各実施の形態において、第1始動入球部としての上作動口33と、第2始動入球部としての下作動口34とが上下に並設された構成としたが、これに限定されることはなく、両者の位置関係が逆であってもよく、両者が左右に離間されていてもよい。
また、上記第1〜第3の実施の形態では、第1始動入球部と第2始動入球部とを同一態様(同一の回動量)で発射ハンドル54を操作した場合に、第1始動入球部及び第2始動入球部のそれぞれに遊技球が入賞し得るようにこれら第1始動入球部及び第2始動入球部を並設したが、これに限定されることはなく、同一態様で発射ハンドル54を操作したとしても、第1始動入球部及び第2始動入球部のそれぞれに遊技球が入賞しづらいように、第1始動入球部と第2始動入球部との位置関係を設定してもよい。この場合、第1始動入球部への遊技球の入賞を狙った第1発射操作と、第2始動入球部への遊技球の入賞を狙った第2発射操作とが個別に設定され、遊技者にとっては第1始動入球部への遊技球の入賞を狙って発射ハンドル54を操作することができるとともに、第2始動入球部への遊技球の入賞を狙って発射ハンドル54を操作することができる。
また、始動入球部の数は2個に限定されることはなく、例えば3個以上であってもよい。さらには、始動入球部が1個のみ設けられている構成としてもよい。
(18)下作動口34を開放状態と閉鎖状態とで切り換える構成としては、電動役物34aによるものに限定されることはなく、下作動口34を遊技盤24から遊技領域に対して出没可能に設け、遊技領域に突出した状態では下作動口34に遊技球が入賞可能となり、遊技領域から没した状態では下作動口34への遊技球の入賞が困難となる構成としてもよい。
(19)上記各実施の形態において、保留個数は、第1結果表示部用保留エリアRaが4個であり、第2結果表示部用保留エリアRbが4個である構成に限定されることはなく、各3個又は各5個以上であってもよく、両保留個数が異なる構成としてもよい。
また、いずれの作動口33,34に遊技球が入賞した場合でも、各作動口33,34に共通した結果表示部用保留エリアに保留情報が記憶されてもよい。本構成においては、いずれの作動口に遊技球が入賞したかが区別されることなく特別情報が記憶される。
(20)上記各実施の形態において、可変入賞装置32などへの遊技球の入賞に対する遊技球の付与の構成は遊技球を直接払い出す構成に限定されることはなく、仮想遊技媒体を記憶する機能を有する構成においては、当該仮想遊技媒体を付与する構成としてもよい。
また、上記各実施の形態において、図柄表示装置41が不具備であり、当否抽選などの抽選結果が可動式の装飾部材により教示される構成としてもよい。
また、上記各実施の形態において、下作動口34に設けられた電動役物34aのサポートモードとして、低頻度サポートモードの代わりに、電動役物34aが開放状態とならないサポート不可モードを設定してもよい。
(21)上記各実施の形態では、主制御装置81において当否判定が行われたことに基づいてメイン表示部43における一の遊技回が開始される構成としたが、これに限定されることはなく、主制御装置81において当否判定が行われる条件が成立した場合に実際に当否判定が行われるタイミングよりも前のタイミングで上記遊技回が開始され、その後に当否判定が行われたことに基づいてその遊技回におけるその後の変動表示パターン、変動表示時間及び停止結果が決定される構成としてもよい。この場合、主制御装置81では遊技回の開始タイミングとなった場合に、先ず変動用コマンドを送信し、その後に当否判定、変動表示時間の決定及び種別判定を行った場合に、変動時間コマンド及び種別コマンドを送信する構成としてもよく、これら変動時間コマンド及び種別コマンドの送信タイミングもずれている構成としてもよい。但し、変動時間コマンドや種別コマンドが送信されるタイミングは、図柄表示装置41において図柄の変動表示が高速変動から低速変動に切り換えられるまでのタイミングとする必要がある。
(22)保留情報が大当たり結果に対応しているか否かの判定の対象となった場合、その保留情報はクリアされることになく無効化されるようにしてもよい。この場合、記憶されている保留情報が既に判定の対象となっているか否かを区別するための情報を記憶しておけばよい。そして、新たな保留情報が取得された場合、既に判定の対象となっている保留情報が上書きされるようにすればよい。
(23)下作動口34の電動役物34aを不具備として、下作動口34への遊技球の入賞のし易さが、遊技状態に応じて変動しない構成としてもよい。
(24)各作動口33,34に遊技球が入賞したことに基づいて保留情報が記憶されるものとしたが、かかる構成に限定されない。所定領域を遊技球が通過したことに基づいて保留情報が記憶されるようにしてもよいし、所定箇所に遊技球が接触したことに基づいて保留情報が記憶されるようにしてもよい。
(25)高確率モードが所定期間に亘って設定される構成において、記憶されている保留情報の数に応じて演出の内容が切り換えられるようにしてもよい。以下、かかる構成について説明する。
本構成においては、開閉実行モードが終了した後、第1基準回数である75遊技回に亘って高確率モードが設定される。また、開閉実行モードが終了した後、第1基準回数よりも少ない第2基準回数である70遊技回に亘って高頻度サポートモードが設定される。すなわち、開閉実行モードが終了した後、70遊技回が経過するまでは高確率モード且つ高頻度サポートモードが設定され、71〜75遊技回においては高確率モード且つ低頻度サポートモードが設定される。
70遊技回が経過するまでは、高確率モード且つ高頻度サポートモードである期間に対応した高頻度対応演出が実行される。また、71〜75遊技回の期間においては、高確率モード且つ低頻度サポートモードに対応した低頻度対応演出が実行される。
低頻度対応演出として、第1特別演出と第2特別演出とが設定されている。71〜75遊技回の期間のうち、所定の遊技回数が経過するまで第1特別演出が実行され、所定の遊技回数が経過した後に第2特別演出が実行される。すなわち、第1特別演出が終了した後に第2特別演出が実行される。
第1特別演出が実行される期間は、70遊技回が経過する又は経過した場合に第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報の数に応じて決定される。具体的には、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報の数と同数の遊技回が終了するまで第1特別演出が実行される。例えば、70遊技回が経過した場合に第2結果表示部用保留エリアRbに保留情報が4個記憶されている場合、71〜74遊技回の期間において第1特別演出が実行される。そして、75遊技回目に第2特別演出が実行される。
以上のように、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報の数に応じて第1特別演出が実行される期間を変動させる構成とした。また、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報の数に応じて第1特別演出が実行されているともいうことができる。以上の構成であることにより、第2特別演出が実行される期間に遊技者は注目し、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報の数に注目して遊技を行う。この結果、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。
また、上記第1の実施の形態のように、第1結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報よりも、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報の方が、大当たり結果となった場合の遊技者の有利度が高い構成が考えられる。本構成においては、第2特別演出が実行されている場合よりも第1特別演出が実行されている方が遊技者に有利となる。これにより、第1特別演出が実行されている期間に対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
なお、高確率モード且つ、低頻度サポートモードが設定される期間を5遊技回(71〜75遊技回)としたが、当該期間を変更してもよく、例えば、高確率モード且つ、低頻度サポートモードが設定される期間を4遊技回以下としてもよいし、6遊技回以上としてもよい。高確率モード且つ、低頻度サポートモードが設定される期間が4遊技回以下である場合、低頻度対応演出が実行される期間が4遊技回以下となる。本構成においては、70遊技回が経過した状況において、第2結果表示部用保留エリアRbに低頻度対応演出が実行される遊技回数に対応したものよりも多く保留情報が記憶されている場合、第2特別演出が実行されることなく、低頻度対応演出が終了することとなる。
(26)上記各実施の形態では、主制御装置81から出力されるコマンドに基づいて、音声ランプ制御装置82により表示制御装置212が制御される構成としたが、これに代えて、主制御装置81から出力されるコマンドに基づいて、表示制御装置212が音声ランプ制御装置82を制御する構成としてもよい。また、音声ランプ制御装置82と表示制御装置212とが別々に設けられた構成に代えて、両制御装置82,212が一のサブ側の制御装置として設けられた構成としてもよい。また、音声ランプ制御装置82又は表示制御装置212の機能が主制御装置81に集約された構成としてもよく、音声ランプ制御装置82及び表示制御装置212の両方の機能が主制御装置81に集約された構成としてもよい。
(27)上記各実施の形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも本発明を適用できる。
(28)弾球式でない遊技機、例えば、複数種の図柄が周方向に付された複数のリールを備え、メダルの投入及びスタートレバーの操作により、所定の役に当選しているか否かの抽選を行うとともにリールの回転を開始し、ストップスイッチが操作されるか所定時間が経過することでリールが停止した後に、表示窓から視認できる有効ライン上に所定役当選に対応した特定図柄又は特定図柄の組み合わせが成立していた場合にはメダルの払い出し等といった特典を遊技者に付与するスロットマシンにも本発明を適用できる。
また、外枠に開閉可能に支持された遊技機本体に貯留部及び取込装置を備え、貯留部に貯留されている所定数の遊技球が取込装置により取り込まれた後にスタートレバーが操作されることによりリールの回転を開始する、パチンコ機とスロットマシンとが融合された遊技機にも本発明を適用できる。
上記第1及び第2の実施の形態に対して、本構成を適用する場合、所定の遊技状態(第期間)において所定役当選となった回数をカウントし、その回数に応じた演出を実行するようにすればよい。
また上記第3及び第4の実施の形態に対して本構成をする場合、所定の第1遊技状態(第1期間)において予め定められた条件(所定役当選、予め定められた操作の実行、予め定められた演出の実行等)が成立した回数に基づいて第2遊技状態(第2期間)に移行している長さを決定するようにしてもよい。
上記所定の遊技状態、第1遊技状態及び第2遊技状態として、予め定められた役に当選する確率が通常状態よりも高い遊技状態(例えば、所謂リプレイタイム)や、成立している役又は入賞を成立させるためのストップスイッチの操作順序を教示する遊技状態(所謂アシストタイム)等が考えられる。
(29)上記第1〜第4の実施の形態の特徴的な構成や、上記他の実施の形態の構成を、遊技への注目度を良好に高めることができるという効果が生じるのであれば、任意の組み合わせで相互に適用してもよい。
<上記実施の形態から抽出される発明群について>
以下、上述した各実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記各実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
特徴A1.遊技状態として、所定状態と、当該所定状態とは遊技者の有利度合いが異なる又は当該所定状態とは異なる特典が遊技者に付与され得る特定状態(第1,第2の実施の形態における連続情報が出力されている状態、第3,第4の実施の形態における高確率モードが設定されている状態)と、が設定されており、
遊技状態を前記特定状態に設定する設定手段(主制御装置81のMPU202における開閉実行モード終了時の移行処理を実行する機能)と、
前記特定状態において遊技者による遊技操作に基づき予め定められた条件(第1,第2の実施の形態における高頻度サポートモードが終了する場合に保留情報が記憶されていること、第3の実施の形態における開閉実行モードが終了する場合に保留情報が記憶されていること、第4の実施の形態における高確率モードにて保留情報が記憶されていること)が成立した場合に、前記特定状態が設定されている期間を延長する延長手段(主制御装置81のMPU202による第1,第2の実施の形態における連続回数カウンタ設定処理、第3,第4の実施の形態における開閉実行モード終了時の移行処理、第2遊技状態移行処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴A1によれば、特定状態が設定されている期間が遊技者による遊技操作に基づいて延長される。これにより、特定状態が設定されている期間や、特定状態が設定されている期間が延長されているか否かに遊技者が注目するとともに、遊技の過程に注目して遊技を行うことが考えられる。この結果、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。
特徴A2.遊技状態として、所定状態と、当該所定状態とは遊技者の有利度合いが異なる又は当該所定状態とは異なる特典が遊技者に付与される得る特定状態(第1,第2の実施の形態における連続情報が出力されている状態、第3,第4の実施の形態における高確率モードが設定されている状態)と、が設定されており、
遊技状態を前記特定状態に設定する設定手段(主制御装置81のMPU202における開閉実行モード終了時の移行処理を実行する機能)と、
前記特定状態における特定タイミング(第1,第2の実施の形態において高頻度サポートモードが終了する場合、第3,第4の実施の形態において開閉実行モードが終了する場合)にて、遊技者による遊技操作に基づき成立し得る特定条件(保留情報が記憶されていること)が成立していないことに基づいて、当該特定タイミングよりも前に前記特定条件が成立していたとしても、前記特定状態を終了させて前記所定状態に移行させる終了手段(第1,第2の実施の形態における主制御装置81のMPU202における信号停止処理、連続回数カウンタ設定処理を実行する機能、第3,第4の実施の形態における主制御装置81のMPU202における開閉実行モード終了時の移行処理、第2遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記特定タイミングにて前記特定条件が成立していることに基づいて、前記特定状態が設定されている期間を延長する延長手段(第1,第2の実施の形態における主制御装置81のMPU202による連続回数カウンタ設定処理、信号停止処理のステップS1302を実行する機能、第3,第4の実施の形態における主制御装置81のMPU202による開閉実行モード終了時の移行処理、第2遊技状態移行処理のステップS2102、ステップS2202の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴A2によれば、特定タイミングにおいて特定条件が成立している場合に特定状態が設定されている期間が延長される。これにより、特定状態が設定されている期間や、特定状態が設定されている期間が延長されるか否かに注目する。この結果、特定タイミングにおいて特定条件が成立しているか否かに注目して遊技者は遊技を行うことが考えられる。したがって、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。
また、特定タイミングよりも前に特定条件が成立していたとしても、特定タイミングにおいて特定条件が成立していない場合、特定状態が終了する。これにより、特定タイミングにおいて特定条件が成立しているか否かに注目して遊技を行う。この結果、特定タイミングにおける遊技者の注目度を一層高めることができる。さらに、特定タイミングよりも前に特定条件が成立した場合には、特定条件が成立した状態が特定タイミングまで継続しているか否かに遊技者は注目する。この結果、特定タイミングとなるまでに特定条件が成立した場合における遊技者の遊技への注目度を高めることができる。したがって、遊技者の遊技への注目度を高める効果を顕著なものとできる。
特徴A3.予め定められた特定状態(第1,第2の実施の形態における連続情報が出力されている状態)において、予め定められた付与条件(通常大当たり結果又は15R確変大当たり結果に対応した遊技回の実行)が成立した回数に応じて特典を付与する特典付与手段(表示制御装置212のMPU252による連続大当たり結果に対応した表示処理を実行する機能)と、
前記特定状態において予め定められた特定条件(第1,第2の実施の形態における高頻度サポートモードが終了する場合に保留情報が記憶されていること)が成立した場合に、前記特定状態が設定されている期間を延長する延長手段(主制御装置81のMPU202による第1の実施の形態における連続回数カウンタ設定処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴A3によれば、特定状態において付与条件が成立した回数に応じて特典が付与される。これにより、遊技者は特典が付与されることを期待して遊技を行い、特定状態において付与条件が成立した回数に注目して遊技を行うものと考えられる。この結果、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。
また、特定状態において特定条件が成立した場合に、当該特定状態が設定されている期間が延長される。これにより、特典が付与されるために特定状態が設定される期間が延長されるように特定条件が成立しているか否かに注目して遊技者は遊技を行う。この結果、遊技者の遊技への注目度を高める効果を顕著なものとできる。
以上のように、特定状態が延長されるための特定条件が成立するか否かと、特定状態において付与条件が成立した回数と、に遊技者は注目する。この結果、特定状態における遊技者の注目度を相乗的に高めることができる。
特徴A4.前記特定条件の成立は、予め定められた特別情報が取得されていることであり、
前記特別情報は、少なくとも前記特定状態において成立し得る消去条件(主制御装置81のMPU202によるデータ設定処理が実行されること)又は無効化条件が成立した場合に消去又は無効化させるものであり、
前記特定状態における特定タイミング(第1,第2の実施の形態において高頻度サポートモードが終了する場合、第3,第4の実施の形態において開閉実行モードが終了する場合)にて、前記特別情報が取得されていないことに基づいて、当該特定タイミングよりも前に前記特別情報が取得されていたとしても、前記特定状態を終了させる終了手段(第1,第2の実施の形態における主制御装置81のMPU202における信号停止処理、連続回数カウンタ設定処理を実行する機能、第3,第4の実施の形態における主制御装置81のMPU202における開閉実行モード終了時の移行処理、第2遊技状態移行処理を実行する機能)を備え、
前記延長手段は、前記特定タイミングにて前記特別情報が取得されていることに基づいて、前記特定状態が設定されている期間を延長するものであることを特徴とする特徴A2又はA3に記載の遊技機。
特徴A4によれば、特定条件が成立した場合に特別情報が取得される。また、特別情報は、取得された後に消去又は無効化されることがある。つまり、特別情報が取得されている数は、特定状態において増減が発生する。これにより、特別情報が取得された後には、その特別情報が消去又は無効化されていないかに遊技者は注目する。この結果、遊技者の注目度を高める効果を顕著なものとできる。
特徴A5.予め定められた取得条件(各作動口33,34への入球)が成立したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段(主制御装置81のMPU202における情報取得処理を実行する機能)と、
当該情報取得手段が取得した特別情報を、予め定められた規定数を上限として記憶する取得情報記憶手段(保留球格納エリア232)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が、予め設定されている特別結果に対応しているか否かの特別判定を行う特別判定手段(主制御装置81のMPU202における変動開始処理にて当否判定処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特定条件の成立は、前記取得情報記憶手段に前記特別情報が記憶されていることであり、
前記特定状態における特定タイミング(第1,第2の実施の形態において高頻度サポートモードが終了する場合、第3,第4の実施の形態において開閉実行モードが終了する場合)にて、前記取得情報記憶手段に前記特別情報が記憶されていないことに基づいて、当該特定タイミングよりも前に前記特別情報が取得されていたとしても、前記特定状態を終了させる終了手段(第1,第2の実施の形態における主制御装置81のMPU202における信号停止処理、連続回数カウンタ設定処理を実行する機能、第3,第4の実施の形態における主制御装置81のMPU202における開閉実行モード終了時の移行処理、第2遊技状態移行処理を実行する機能)を備え、
前記延長手段は、前記特定タイミングにて前記取得情報記憶手段に前記特別情報が記憶されていることに基づいて、前記特定状態が設定されている期間を延長するものであることを特徴とする特徴A1乃至A4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A5によれば、特別情報が記憶されていることに基づいて特定状態が設定されている期間が延長される。これにより、特別情報が記憶されているか否かに遊技者が注目する。この結果、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。
また、特定状態において特別判定手段による特別判定が実行されることにより、記憶さている特別情報の数は特別状態において減少し得る。これにより、特定状態において特別情報が取得された場合、その特別情報が取得された状態が維持されているか否かに注目して遊技者は遊技を行う。この結果、遊技者の遊技への注目度を高める効果を顕著なものとできる。
特徴A6.前記延長手段は、前記特定タイミングにて前記取得情報記憶手段に記憶されている前記特別情報の数に応じた期間に亘り、前記特定状態が設定されている期間を延長することを特徴とする特徴A5に記載の遊技機。
特徴A6によれば、記憶されている特別情報の数に応じて、特定状態が延長されている期間が異なる。これにより、特別情報が記憶されている数に遊技者が注目する。この結果、遊技者の遊技への注目度を一層高めることができる。
また、本特徴によれば、複数記憶される特別情報の数に応じて特定状態が延長される期間を決定できる。この結果、特定状態が延長される期間の長さに不規則性を持たせつつ、特定状態が延長される期間を決定する上で別途抽選等を行う必要がなくなる。
特徴A7.前記特別判定手段により前記特別判定が実行される又は実行されたことに基づいて演出実行手段(図柄表示装置41)にて演出が開始され、当該演出が終了されることを1回の遊技回として遊技が進行するものであり、
前記特定タイミングは、前記特定状態が設定されてから予め定められた遊技回数(100遊技回)が経過したタイミング又は予め定められた遊技回数が経過するとともにその経過後において所定条件(第4の実施の形態における高確率モードにおいて遊技回数カウンタの値が0となること)が成立したタイミングであり、
前記延長手段は、前記特定タイミングにて前記取得情報記憶手段に記憶されている前記特別情報の数に応じた遊技回数分、前記特定状態を延長することを特徴とする特徴A5又はA6に記載の遊技機。
特徴A7によれば、記憶されている特別情報の数に応じた遊技回数分、特定状態が設定されている期間が延長される。これにより、記憶されている特別情報の数を把握すれば、特別状態が延長される期間を遊技者が把握できる。本特徴によれば、特定状態が延長される期間を遊技者が把握し易くなる効果が期待される。
なお、特徴A5〜A7について、遊技球を発射する発射手段を備え、遊技球が流下する遊技領域に設けられた入球部に遊技球が入球したことに基づいて特別情報が取得される構成においては、遊技球を発射したとしても、入球部に遊技球が入球しなければ特別情報が取得されない。この結果、特定タイミングにおいて特別情報が取得されているように、遊技者に遊技球を発射させることを促すことができる。この結果、遊技者の遊技意欲を高める効果が期待される。
特徴A8.前記特別判定手段により前記特別判定が実行される又は実行されたことに基づいて演出実行手段(図柄表示装置41)にて演出が開始され、当該演出が終了されることを1回の遊技回として遊技が進行するものであり、
前記特定タイミングは、前記特定状態が設定されてから予め定められた遊技回数(100遊技回)が経過したタイミング又は予め定められた遊技回数が経過するとともにその経過後において所定条件(第4の実施の形態における高確率モードにおいて遊技回数カウンタの値が0となること)が成立したタイミングであり、
前記延長手段は、前記特定タイミングにて前記取得情報記憶手段に記憶されている前記特別情報の数に応じた期間に亘り、前記特定状態が設定されている期間を延長するものであり、
前記予め定められた遊技回数が経過するまでの残り遊技回数が、前記取得情報記憶手段に記憶されている前記特別情報の数よりも少なくなった場合、又は前記取得情報記憶手段に記憶されている前記特別情報の数と同数となった場合に特別報知を実行するように、前記演出実行手段又は前記演出実行手段とは異なる報知手段を報知制御する報知制御手段(表示制御装置212のMPU252による連続期間時表示処理のステップS1706〜ステップS1718の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A5乃至A7のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A8によれば、特別報知が実行されることにより、特定状態を延長する期間を設定するタイミングとなる又はタイミングが近いことを遊技者が把握することが可能となる。このため、特別報知が実行された場合、特別情報が取得されるように遊技者は遊技を行うものと考えられる。これにより、特定状態を延長する場合に特別情報が記憶されておらず、特定状態を延長する期間が短くなることを抑制できる。したがって、特定状態を延長する期間が短くなることに起因した遊技者への不利益の発生を抑制できる。
また、特別報知は、新たに特別情報が記憶されることなく遊技回が進行した場合に、予め定められた遊技回数が経過する場合に実行される。これにより、新たな特別情報が取得されなくとも予め定められた遊技回数が経過してしまう場合に、特別情報が取得されるように遊技を行うよう遊技者に促すことが可能となる。この結果、特定状態を延長する場合に記憶されている特別情報の数が少なくなることを抑制できる。したがって、上記不利益の発生を抑制する効果を高めることが可能となる。
また、特別情報が新たに取得されなくとも、予め定められた遊技回数が経過しない場合、既に記憶されている特別情報に基づく遊技回が経過したとしても、特定状態が終了しない。本特徴によれば、特定状態が終了することがない状態において特別報知が実行されないことにより、遊技者に過度な報知が実行されることを抑制できる。
特徴A9.前記特定状態は、予め定められた特定タイミングにて前記特定条件が成立していないことに基づいて終了する状態であり、
前記延長手段は、前記予め定められた特定タイミングにて前記特定条件が成立していることに基づいて、前記特定状態が設定されている期間を延長させるものであり、
さらに、前記特定タイミングにて遊技者の有利度合いがそれまでの滞在状態から変更される構成であるとともに、
前記滞在状態であることを示す外部情報を遊技機外部に出力する出力手段(主制御装置81のMPU202による開閉実行モード終了時の移行処理におけるステップS1906、ステップS1916の処理を実行する機能)を備え、
前記出力手段は、前記延長手段により前記特定状態が設定されている期間が延長された場合、それに応じて前記外部情報を出力する期間も延長するものであることを特徴とする特徴A1乃至A8のいずれか1に記載の遊技機。
外部情報が遊技機から出力されることに基づき滞在状態中であることを遊技者に報知する遊技ホールを想定した場合、滞在状態中であれば特定状態であると認識している遊技者は、遊技機においては実際には特定状態が延長しているにも関わらず、遊技ホールにおける上記報知が終了した際に特定状態が終了してしまったと誤解してしまうことが懸念される。この場合、特定状態が延長し得ることを通じて遊技への注目度を向上しようとした効果を十分に発揮させることができないことが懸念される。これに対して、本特徴では、特定状態が延長されている期間に応じて外部情報が出力される期間も延長される。これにより、遊技ホールにおいて特定状態であることを遊技者に報知できる。この結果、特定状態が延長されている状態において特定状態が終了していると遊技者が誤解することを抑制できる。
特徴A10.前記特定状態は、予め定められた特定タイミングにて前記特定条件が成立していないことに基づいて終了する状態であり、
前記延長手段は、前記特定タイミングにて前記特定条件が成立していることに基づいて、前記特定状態が設定されている期間を延長させるものであり、
さらに、前記特定タイミングにて遊技者の有利度合いがそれまでの状態から変更される構成であることを特徴とする特徴A1乃至A9のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A10によれば、特定状態における特定タイミングにて遊技者の有利度合いが変更される。また、特定タイミングにて特定条件が成立している場合、特定状態が延長される。これにより、特定タイミングにて特定条件が成立しているか否かに遊技者が注目する。この結果、遊技者の遊技への注目度を高めることが可能となる。
なお、例えば、「遊技球が入球した場合に特典が付与される第1始動入球部と第2始動入球部を備え、前記第2始動入球部を、前記第1始動入球部よりも遊技球が入球しにくい非受入状態と、前記第1始動入球部よりも遊技球が入球し易い受入状態とに切り換え可能な受入制御手段(主制御装置81のMPU202における電役サポート用処理を実行する機能)を備え、当該受入制御手段は、前記第2始動入球部を前記非受入状態と前記受入状態とで切り換える切換モードとして、第1切換モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切換モードよりも前記受入状態になり易い第2切換モード(高頻度サポートモード)と、を有した」構成においては、第1特定状態を第2切換モードとし、第2特定状態を第1切換モードとしてもよい。
特徴A11.予め定められた取得条件(各作動口33,34への入球)が成立したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段(主制御装置81のMPU202における情報取得処理を実行する機能)と、
当該情報取得手段が取得した特別情報を、予め定められた規定数を上限として記憶する取得情報記憶手段(保留球格納エリア232)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が、予め設定されている特別結果に対応しているか否かの特別判定を行う特別判定手段(主制御装置81のMPU202における変動開始処理にて当否判定処理を実行する機能)と、
前記特別判定手段による特別判定の結果が前記特別結果に対応している場合に、遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別移行手段(主制御装置81のMPU202における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記特定状態(第1,第2の実施の形態における連続情報が出力されている状態)において、前記特別移行手段により前記特別遊技状態に移行された回数に応じて演出を実行するよう演出実行手段(図柄表示装置41)を制御する演出制御手段(表示制御装置212のMPU252による連続大当たり結果に対応した表示処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴A1乃至A10のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A11によれば、特定状態において特別遊技状態に移行した回数に応じて演出が実行される。これにより、その演出が実行されることを期待して遊技者は遊技を行い、特定状態が長く設定されていることを期待して遊技者は遊技を行うものと考えられる。この結果、特定状態が延長される期間に注目して遊技者は遊技を行う。したがって、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。
A12.予め定められた特定状態(第1,第2の実施の形態における連続情報が出力されている状態)において、予め定められた付与条件(通常大当たり結果又は15R確変大当たり結果に対応した遊技回の実行)が成立した回数に応じて特典を付与する特典付与手段(表示制御装置212のMPU252による連続大当たり結果に対応した表示処理を実行する機能)を備え、
前記特定状態は、予め定められた特定タイミング(第1,第2の実施の形態において高頻度サポートモードが終了する場合)にて遊技者の有利度合いがそれまでの状態から変更される構成であり、
前記特定タイミング以降も前記特定状態を継続させる手段(主制御装置81のMPU202による第1,第2の実施の形態における連続回数カウンタ設定処理)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴A12によれば、特定状態において付与条件が成立した回数に応じて特典が付与される。これにより、遊技者は特典が付与されることを期待して遊技を行い、特定状態において付与条件が成立した回数に注目して遊技を行うものと考えられる。この結果、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。
また、特定タイミング以降も特定状態が継続される。これにより、特定状態が継続する期間に遊技者は注目する。この結果、遊技者の遊技への注目度を高める効果を顕著なものとできる。
特徴B1.遊技状態として、所定状態と、当該所定状態とは遊技者の有利度合いが異なる又は当該所定状態とは異なる特典が遊技者に付与され得る特定状態(第1,第2の実施の形態における連続情報が出力されている状態、第3,第4の実施の形態における高確率モードが設定されている状態)と、が設定されており、
予め定められた特定タイミング(第1,第2の実施の形態において高頻度サポートモードが終了する場合、第3,第4の実施の形態において開閉実行モードが終了する場合)において特定条件(第1,第2の実施の形態における高頻度サポートモードが終了する場合に保留情報が記憶されていること、第3の実施の形態における開閉実行モードが終了する場合に保留情報が記憶されていること、第4の実施の形態における高確率モードにて保留情報が記憶されていること)が成立している回数に基づいて、前記特定状態が設定されている期間を変更させる変動手段(第1,第2の実施の形態における連続回数カウンタ設定処理、第3,第4の実施の形態における開閉実行モード終了時の移行処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴B1によれば、特定状態が設定されている期間が、特定条件が成立している回数に基づいて変動する。これにより、特定状態が設定されている期間に遊技者が注目し、特定条件が成立したか否か、及び特定条件が成立している回数に注目して遊技を行うことが考えられる。この結果、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。
特徴B2.遊技状態として、所定状態と、当該所定状態とは遊技者の有利度合いが異なる又は当該所定状態とは異なる特典が遊技者に付与される得る特定状態(第1,第2の実施の形態における連続情報が出力されている状態、第3,第4の実施の形態における高確率モードが設定されている状態)と、が設定されており、
予め定められた取得条件が成立したことに基づいて記憶手段(第1,第2結果表示部用保留エリアRa,Rb)に所定の情報(保留情報)を記憶させるとともに、予め定められた消去条件が成立したことに基づいて前記所定の情報を消去させる又は無効化させる記憶実行手段(主制御装置81のMPU202による情報取得処理、データ設定処理を実行する機能)と、
予め定められた特定タイミング(第1,第2の実施の形態において高頻度サポートモードが終了する場合、第3,第4の実施の形態において開閉実行モードが終了する場合)となった場合に、前記記憶手段における前記所定の情報の記憶状況に基づいて前記特定状態が設定されている期間を変動させる変動手段(第1,第2の実施の形態における連続回数カウンタ設定処理、第3,第4の実施の形態における開閉実行モード終了時の移行処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴B2によれば、特定状態が設定されている期間が、所定の情報の記憶状況に基づいて変動する。これにより、特定状態が設定されている期間に遊技者が注目する。この結果、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。
また、特定タイミングよりも前に所定の情報が記憶されたとしても、特定タイミングとなるまでに記憶されている所定情報の数が減少する。これにより、特定タイミングよりも前に所定の情報が記憶された場合には、所定の情報が記憶された状態が特定タイミングまで継続しているか否かに遊技者は注目する。この結果、特定タイミングとなるまでに記憶された所定の情報への遊技者の注目度を高めることができる。したがって、遊技者の遊技への注目度を高める効果を顕著なものとできる。
特徴B3.予め定められた取得条件(各作動口33,34への入球)が成立したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段(主制御装置81のMPU202における情報取得処理を実行する機能)と、
当該情報取得手段が取得した特別情報を、複数の数として予め定められた規定数を上限として記憶する取得情報記憶手段(保留球格納エリア232)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が、予め設定されている特別結果に対応しているか否かの特別判定を行うとともに、前記取得情報記憶手段に複数の特別情報が記憶されている場合にはそれら複数の特別情報に対して前記特別判定を順次行う特別判定手段(主制御装置81のMPU202における変動開始処理におけるステップS701〜ステップS703の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特定状態における特定タイミング(第1,第2の実施の形態において高頻度サポートモードが終了する場合、第3,第4の実施の形態において開閉実行モードが終了する場合)にて、前記取得情報記憶手段に前記特別情報が記憶されていないことに基づいて、当該特定タイミングよりも前に前記特別情報が取得されていたとしても、前記特定状態を終了させる終了手段(第1,第2の実施の形態における主制御装置81のMPU202における信号停止処理、連続回数カウンタ設定処理を実行する機能、第3,第4の実施の形態における主制御装置81のMPU202における開閉実行モード終了時の移行処理、第2遊技状態移行処理を実行する機能)を備え、
前記変動手段は、前記特定タイミングにて前記取得情報記憶手段に前記特別情報が記憶されていることに基づいて、前記特定状態が設定されている期間を変動させることを特徴とする特徴B2に記載の遊技機。
特徴B3によれば、特別情報が記憶されていることに基づいて特定状態が設定されている期間が変動される。これにより、特別情報が記憶されているか否かに遊技者が注目する。この結果、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。
また、特定状態において特別判定手段による特別判定が実行されることにより、記憶さている特別情報の数は特別状態において減少し得る。これにより、特定状態において特別情報が取得された場合、その特別情報が取得された状態が維持されているか否かに注目して遊技者は遊技を行う。この結果、遊技者の遊技への注目度を高める効果を顕著なものとできる。
特徴B4.前記変動手段は、前記特定タイミングにて前記取得情報記憶手段に記憶されている前記特別情報の数に応じた期間に亘り、前記特定状態が設定されている期間を変動させることを特徴とする特徴B3に記載の遊技機。
特徴B4によれば、特定タイミングにて記憶されている特別情報の数に応じて、特定状態が設定されている期間が変動される。これにより、特別情報が記憶されている数に遊技者が注目する。この結果、遊技者の遊技への注目度を一層高めることができる。
また、本特徴によれば、複数記憶される特別情報の数に応じて特定状態が設定される期間を決定できる。この結果、特定状態が設定される期間の長さに不規則性を持たせつつ、特定状態が設定される期間を決定する上で別途抽選等を行う必要がなくなる。
特徴B5.前記特別判定手段により前記特別判定が実行される又は実行されたことに基づいて演出実行手段(図柄表示装置41)にて演出が開始され、当該演出が終了されることを1回の遊技回として遊技が進行するものであり、
前記特定タイミングは、前記特定状態が設定されてから予め定められた遊技回数(100遊技回)が経過したタイミング又は予め定められた遊技回数が経過するとともにその経過後において所定条件(第4の実施の形態における高確率モードにおいて遊技回数カウンタの値が0となること)が成立したタイミングであり、
前記変動手段は、前記特定タイミングにて前記取得情報記憶手段に記憶されている前記特別情報の数に応じた遊技回数分、前記特定状態を延長することを特徴とする特徴B3又はB4に記載の遊技機。
特徴B5によれば、記憶されている特別情報の数に応じた遊技回数分、特定状態が設定されている期間が変動される。これにより、記憶されている特別情報の数を把握すれば、特定状態が設定される期間を遊技者が把握できる。本特徴によれば、特定状態が設定される期間を遊技者が把握し易くなる効果が期待される。
特徴B6.前記特別判定手段による前記特別判定が実行されない特別遊技状態(開閉実行モード)が設定されており、
前記変動手段は、前記特別遊技状態が終了する場合又は終了した場合における前記取得情報記憶手段に記憶されている前記特別情報の数に応じて前記特定状態が設定されている期間を変動させることを特徴とする特徴B3乃至B5のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B6によれば、特別遊技状態においては特別判定手段による特別判定が実行されないため、特別遊技状態が終了する場合又は終了した場合に特別情報が記憶されている状態となり易い。つまり、特別遊技状態が終了する又は終了した場合において記憶されている特別情報の数に応じて特定状態が設定されている期間を変動することで、特定状態が設定されている期間を変動させる場合に特別情報が記憶されていないことを抑制できる。
特徴B7.前記特定状態において前記取得情報記憶手段に前記特別情報が記憶されていることに基づいて、前記特定状態を継続させる継続手段(主制御装置81のMPU202による第2遊技状態移行処理におけるステップS2203の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴B3乃至B6のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B7によれば、特別情報が記憶されていることに基づいて特定状態が継続する。このため、特定状態においては取得情報記憶手段に特別情報が記憶されるよう遊技者は遊技を行うものと考えられる。これにより、特別情報の取得条件が成立するか否かに遊技者が注目する。この結果、遊技者の遊技への注目度を一層高くすることができる。
特徴B8.遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構53)を備え、
前記遊技領域には、遊技球が入球可能な第1始動入球部(上作動口33)と第2始動入球部(下作動口34)とが少なくとも設けられており、前記情報取得手段は、各始動入球部に遊技球が入球した場合、それぞれ前記特別情報を取得するものであり、
前記取得情報記憶手段は、前記第1始動入球部に遊技球が入球した場合に前記情報取得手段が取得した第1特別情報を、第1規定数を上限として記憶するとともに、前記第2始動入球部に遊技球が入球した場合に前記情報取得手段が取得した第2特別情報を、第2規定数を上限として記憶するものであり、
前記特別判定手段は、前記取得情報記憶手段に記憶されている前記第1特別情報及び前記第2特別情報のそれぞれに対して前記特別判定を行うものであり、
前記取得情報記憶手段に前記第2特別情報が記憶されている場合には、その記憶されている前記第2特別情報よりも早いタイミングで取得された前記第1特別情報が前記取得情報記憶手段に記憶されていたとしても、前記第2特別情報に対して前記特別判定が行われるようにする優先手段(主制御装置81のMPU202におけるデータ設定処理を実行する機能)を備え、
前記継続手段は、前記特別判定手段による前記特別判定の対象となっていない前記第2特別情報が前記取得情報記憶手段に記憶されていない状態となるまで前記特定状態を継続させることを特徴とする特徴B7に記載の遊技機。
特徴B8によれば、第2特別情報は第1特別情報よりも優先して特別判定の対象となる。第2特別情報を優先して特別判定の対象とすることにより、特定状態に移行している期間が極端に長くなることを抑制できる。つまり、第1特別情報に対する特別判定が実行される期間だけ第2特別情報に対する特別判定が行われるタイミングが遅くなることを抑制できる。この結果、特定状態が設定されている期間が極端に長くなり、遊技者に過度な利益が付与されることを抑制できる。したがって、遊技機を設置する遊技ホール等において過度な不利益が生じることを抑制できる。
特徴B9.遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構53)を備え、
前記遊技領域には、遊技球が入球可能な第1始動入球部(上作動口33)と第2始動入球部(下作動口34)とが少なくとも設けられており、前記情報取得手段は、各始動入球部に遊技球が入球した場合、それぞれ前記特別情報を取得するものであり、
前記取得情報記憶手段は、前記第1始動入球部に遊技球が入球した場合に前記情報取得手段が取得した第1特別情報を、第1規定数を上限として記憶するとともに、前記第2始動入球部に遊技球が入球した場合に前記情報取得手段が取得した第2特別情報を、第2規定数を上限として記憶するものであり、
前記特別判定手段は、前記取得情報記憶手段に記憶されている前記第1特別情報及び前記第2特別情報のそれぞれに対して前記特別判定を行うものであり、
前記取得情報記憶手段に前記第2特別情報が記憶されている場合には、その記憶されている前記第2特別情報よりも早いタイミングで取得された前記第1特別情報が前記取得情報記憶手段に記憶されていたとしても、前記第2特別情報に対して前記特別判定が行われるようにする優先手段(主制御装置81のMPU202におけるデータ設定処理を実行する機能)を備え、
前記継続手段は、前記特定状態が設定された場合に記憶されていた前記特別情報が記憶されていない状態となるまで当該特定状態を継続させることを特徴とする特徴B7に記載の遊技機。
特徴B9によれば、特定状態が設定された場合に記憶されていた特別情報が記憶されていない状態となった場合に、当該特定状態が終了される。また、第1特別情報よりも第2特別情報が優先して特別判定の対象となる。このため、第2特別情報が記憶されている場合には、第1特別情報が特別判定の対象となることがなく、特定状態が設定された場合に記憶されていた第1特別情報が特別判定の対象となることがなくなる。これにより、特定状態が終了することがないように、第1特別情報が特別判定の対象となることがないように、第2特別情報が取得されるように遊技者は遊技を行う。この結果、第2特別情報が取得されるか否かに遊技者が注目する。したがって、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。
また、本特徴によれば、第2特別情報が取得されるように遊技者に遊技を促す効果が期待される。この結果、遊技者の遊技意欲を高める効果も期待される。
特徴B10.前記特別判定手段は、前記特別結果となる確率が相対的に高低となった高確率モードと低確率モードとを有しており、
前記特定状態は、前記高確率モードが設定されている期間であることを特徴とする特徴B3乃至B9のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B10によれば、特定状態は、特別結果となる確率が高い高確率モードである。これにより、特定状態が設定されている場合、特定状態が設定されていない場合よりも遊技者に有利となる。この結果、高確率モードが設定されている期間が長くなることを期待して遊技者は遊技を行い、特定状態が設定されているか否か及び特定状態が設定されている期間に注目して遊技者は遊技を行う。上記特徴B1〜B9に本特徴B10を適用することにより、特定状態が設定されている期間や、記憶されている特別情報への注目度を相乗的に高めることが可能となる。
特徴C1.遊技状態として、所定状態と、当該所定状態とは遊技者の有利度合いが異なる又は当該所定状態とは異なる特典が遊技者に付与され得る特定状態(第1,第2の実施の形態における連続情報が出力されている状態)と、が設定されており、
予め定められた特定タイミング(第1,第2の実施の形態において高頻度サポートモードが終了する場合)において特定条件(第1,第2の実施の形態における高頻度サポートモードが終了する場合に保留情報が記憶されていること)が成立している回数に基づいて、前記特定状態における特別期間(第1,第2の実施の形態における高頻度サポートモードが終了した後に連続情報が出力されている状態)の長さを変更させる変動手段(第1,第2の実施の形態における連続回数カウンタ設定処理)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴C1によれば、特定状態における特別期間の長さが、特定条件が成立している回数に基づいて変動する。これにより、特別期間の長さに遊技者が注目し、特定条件が成立したか否か、及び特定条件が成立している回数に注目して遊技を行うことが考えられる。この結果、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。
特徴C2.予め定められた取得条件(各作動口33,34への入球)が成立したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段(主制御装置81のMPU202における情報取得処理を実行する機能)と、
当該情報取得手段が取得した特別情報を、複数の数として予め定められた規定数を上限として記憶する取得情報記憶手段(保留球格納エリア232)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が、予め設定されている特別結果に対応しているか否かの特別判定を行うとともに、前記取得情報記憶手段に複数の特別情報が記憶されている場合にはそれら複数の特別情報に対して前記特別判定を順次行う特別判定手段(主制御装置81のMPU202における変動開始処理におけるステップS701〜ステップS703の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記取得情報記憶手段は、予め定められた消去条件が成立したことに基づいて前記特別情報を消去させる又は無効化させるものであり、
前記特別判定手段により前記特別判定が実行される又は実行されたことに基づいて演出実行手段(図柄表示装置41)にて演出が開始され、当該演出が終了されることを1回の遊技回として遊技が進行するものであり、
予め定められた特定タイミング(第1,第2の実施の形態において高頻度サポートモードが終了する場合)となった場合に、前記取得情報記憶手段における前記特別情報の記憶状況に基づいて、特別期間(第1,第2の実施の形態における連続情報が出力されている状態)が継続する遊技回数を変動させる変動手段(第1,第2の実施の形態における連続回数カウンタ設定処理)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴C2によれば、特別期間が継続する遊技回数が、特別情報の記憶状況に基づいて変動する。これにより、特別期間が継続する遊技回数に遊技者が注目する。この結果、遊技者の遊技への注目度を高めることができる。
また、特定タイミングよりも前に特別情報が記憶されたとしても、特定タイミングとなるまでに記憶されている特別情報の数が減少する。これにより、特定タイミングよりも前に特別情報が記憶された場合には、特別情報が記憶された状態が特定タイミングまで継続しているか否かに遊技者は注目する。この結果、特定タイミングとなるまでに記憶された特別情報への遊技者の注目度を高めることができる。したがって、遊技者の遊技への注目度を高める効果を顕著なものとできる。
なお、上記特徴A1乃至A12のいずれか1に対して、上記特徴B1乃至B10、特徴C1又はC2のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。上記特徴B1乃至B10のいずれか1に対して特徴A1乃至A12、特徴C1又はC2のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。さらに、上記特徴C1又はC2に対して、上記特徴A1乃至A12、上記特徴B1乃至B10のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。これら場合、各構成を適用したことによるさらなる効果を奏することができる。
以下に、以上の各特徴を適用し得る各種遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
スロットマシン等の回胴式遊技機:複数の絵柄を可変表示させる絵柄表示装置を備え、始動操作手段の操作に起因して前記複数の絵柄の可変表示が開始され、停止操作手段の操作に起因して又は所定時間経過することにより前記複数の絵柄の可変表示が停止され、その停止後の絵柄に応じて遊技者に特典を付与する遊技機。
球使用ベルト式遊技機:複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄列を最終停止表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段の操作に起因して又は所定時間経過することにより図柄の変動が停止され、その停止時の最終停止図柄が特定図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態(ボーナスゲーム等)を発生させるようにし、さらに、球受皿を設けてその球受皿から遊技球を取り込む投入処理を行う投入装置と、前記球受皿に遊技球の払出を行う払出装置とを備え、投入装置により遊技球が投入されることにより前記始動用操作手段の操作が有効となるように構成した遊技機。
10…パチンコ機、33…第1始動入球部としての上作動口、34…第2始動入球部としての下作動口、41…演出実行手段としての図柄表示装置、53…発射手段としての遊技球発射機構、81…主制御装置、99…外部出力端子、99a〜99h…第1外部端子〜第8外部端子、202…特別判定手段等の機能を有するMPU、203…ROM、204…RAM、212…表示制御装置、232…取得情報記憶手段としての保留球可能エリア、252…演出制御手段、回数把握手段及び初期化手段等の機能を有するMPU、253…プログラムROM、254…ワークRAM、Ra…第1取得情報記憶手段としての第1結果表示部用保留エリア、Rb…第2取得情報記憶手段としての第2結果表示部用保留エリア、HC…ホールコンピュータ。

Claims (1)

  1. 予め定められた取得条件が成立したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段と、
    当該情報取得手段が取得した特別情報を、予め定められた規定数を上限として記憶する取得情報記憶手段と、
    前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に基づいて、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な第1特別遊技状態と、前記第1特別遊技状態に続いて発生可能であり、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利であり、前記第1特別遊技状態とは異なる有利状態である第2特別遊技状態とのいずれかに遊技状態を切換可能な切換手段と、
    前記第1特別遊技状態であることを示す第1外部情報を、前記第1特別遊技状態中である第1期間において遊技機外部に出力する第1出力手段と、
    前記第1特別遊技状態及び前記第2特別遊技状態が連続する第2期間において、第2外部情報を遊技機外部に出力する第2出力手段と、
    前記第2期間が終了した場合に前記取得情報記憶手段に前記特別情報が記憶されていることに基づいて、所定の期間、前記通常遊技状態の場合に実行される演出とは異なる演出を実行可能な演出実行手段と、
    前記第2期間が終了した場合に前記取得情報記憶手段に前記特別情報が記憶されていることに基づいて、前記第2期間から前記所定の期間を延長した長さとなる第3期間において、第3外部情報を遊技機外部に出力する第3出力手段と、
    を備えていることを特徴とする遊技機。
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