JP5803749B2 - 面状発光体及び照明装置 - Google Patents

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本発明は、面状発光体及び照明装置に関する。
近年、平面状の光源体として、有機ELパネルを用いた大型照明装置の開発が進められている。有機ELパネルは、発光面側に配置される透明電極と、当該透明電極に対向して配置される対向電極との間に、発光層を含む各種有機機能層が介在されて構成される。しかしながら、有機ELパネルの透明電極はシート抵抗値が高いため、有機ELパネルのサイズを大きくすると電極に印加される電圧が低下して発光ムラが発生してしまう。このため、1枚の有機ELパネルのサイズを大きくすることで大型の照明装置を製造することは極めて困難である。
そこで、複数の有機ELパネルを1枚の固定用基板上にタイリングすることにより、大面積化した照明装置を製造する技術が提供されている。例えば、有機ELパネルのガラス基板上に設けられた端子コネクターにより、複数の有機ELパネルを1枚の固定用基板上に固定してタイリングし、大面積化した照明装置を得る技術が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−69774号公報
ここで、通常、有機ELパネルはガラス製であるのに対し、固定用基板は配線機能を有するプリント基板であって低コストなガラスエポキシ樹脂製のものが多用される。有機ELパネルのガラス製の透明基板は線膨張係数が小さく、ガラスエポキシ樹脂製の固定用基板は線膨張係数が大きいため、両者の間には線膨張係数に差が生じる。
このため、上記従来の技術における照明装置が屋外環境等で使用され大きな温度変化に晒されると、有機ELパネル及び固定用基板の温度変化による面方向の収縮差から、照明装置に応力が生じて反りが発生する場合がある。照明装置に反りが発生すると、発光面が湾曲することによる発光品質の低下、ハウジング等の他の部材との干渉、電極接続部の剥がれ(脱落)等の発光不良が発生する。
そこで、本発明の目的は、温度変化による各部材間の面方向の収縮差を抑え、発光不良を生じさせない面状発光体及び照明装置を提供することである。
本発明の上記目的を達成するため、本発明の一態様によれば、
基板を有する有機ELパネルと、
前記有機ELパネルを一方の面に固定して保持し、前記有機ELパネルの前記基板と異なる線膨張係数を有する固定用基板と、
前記固定用基板の他方の面に固定される反り防止部材と、を備え、
前記有機ELパネルの前記基板の線膨張係数が前記固定用基板の線膨張係数よりも小さい場合には、前記反り防止部材の線膨張係数は前記固定用基板の線膨張係数よりも小さく、
前記有機ELパネルの前記基板の線膨張係数が前記固定用基板の線膨張係数よりも大きい場合には、前記反り防止部材の線膨張係数は前記固定用基板の線膨張係数よりも大きく、
前記有機ELパネルは前記固定用基板上に複数固定されていることを特徴とする面状発光体が提供される。
また、本発明の他の態様によれば、
基板を有する有機ELパネルと、
前記有機ELパネルを一方の面に固定して保持し、前記有機ELパネルの前記基板と異なる線膨張係数を有する固定用基板と、
前記固定用基板の他方の面に固定される反り防止部材と、を備え、
前記有機ELパネルの前記基板の線膨張係数が前記固定用基板の線膨張係数よりも小さい場合には、前記反り防止部材の線膨張係数は前記固定用基板の線膨張係数よりも小さく、
前記有機ELパネルの前記基板の線膨張係数が前記固定用基板の線膨張係数よりも大きい場合には、前記反り防止部材の線膨張係数は前記固定用基板の線膨張係数よりも大きく、
前記固定用基板は電気配線機能を有し、前記有機ELパネルと電気的に接続されていることを特徴とする面状発光体が提供される
また、本発明の他の態様によれば、
基板を有する有機ELパネルと、
前記有機ELパネルを一方の面に固定して保持し、前記有機ELパネルの前記基板と異なる線膨張係数を有する固定用基板と、
前記固定用基板の他方の面に固定される反り防止部材と、を備え、
前記有機ELパネルの前記基板の線膨張係数が前記固定用基板の線膨張係数よりも小さい場合には、前記反り防止部材の線膨張係数は前記固定用基板の線膨張係数よりも小さく、
前記有機ELパネルの前記基板の線膨張係数が前記固定用基板の線膨張係数よりも大きい場合には、前記反り防止部材の線膨張係数は前記固定用基板の線膨張係数よりも大きく、
前記反り防止部材と前記固定用基板との間に空間部を有し、前記空間部に、前記固定用基板の前記他方の面に電子部品が実装されることを特徴とする面状発光体が提供される
また、本発明の他の態様によれば、
基板を有する有機ELパネルと、
前記有機ELパネルを一方の面に固定して保持し、前記有機ELパネルの前記基板と異なる線膨張係数を有する固定用基板と、
前記固定用基板の他方の面に固定される反り防止部材と、を備え、
前記有機ELパネルの前記基板の線膨張係数が前記固定用基板の線膨張係数よりも小さい場合には、前記反り防止部材の線膨張係数は前記固定用基板の線膨張係数よりも小さく、
前記有機ELパネルの前記基板の線膨張係数が前記固定用基板の線膨張係数よりも大きい場合には、前記反り防止部材の線膨張係数は前記固定用基板の線膨張係数よりも大きく、
前記反り防止部材は切欠部を有し、前記切欠部に対向する前記固定用基板の前記他方の面に電子部品が実装されることを特徴とする面状発光体が提供される
また、本発明の他の態様によれば、
基板を有する有機ELパネルと、
前記有機ELパネルを一方の面に固定して保持し、前記有機ELパネルの前記基板と異なる線膨張係数を有する固定用基板と、
前記固定用基板の他方の面に固定される反り防止部材と、を備え、
前記有機ELパネルの前記基板の線膨張係数が前記固定用基板の線膨張係数よりも小さい場合には、前記反り防止部材の線膨張係数は前記固定用基板の線膨張係数よりも小さく、
前記有機ELパネルの前記基板の線膨張係数が前記固定用基板の線膨張係数よりも大きい場合には、前記反り防止部材の線膨張係数は前記固定用基板の線膨張係数よりも大きく、
前記反り防止部材は取付部を有し、当該取付部により所定の部材に対して着脱固定可能であることを特徴とする面状発光体が提供される
上記面状発光体において、好ましくは、
屋外環境で使用される表示装置に配設される。
また、本発明の他の態様によれば、
上記面状発光体を備えたことを特徴とする照明装置が提供される。
本発明によれば、温度変化による各部材間の面方向の収縮差を抑え、発光不良を生じさせない面状発光体及び照明装置を提供することができる。
本発明に係る面状発光体の全体構成を概略的に示した分解斜視図である。 本発明に係る面状発光体を示す(a)正面図、(b)側面図、及び(c)背面図である。 図1のIII-III線における概略断面図である。 照明装置を構成するフレーム及び面状発光体を示す概略斜視図である。 本発明に係る照明装置を示す(a)正面図、(b)側面図、及び(c)背面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1〜3を参照して、本発明に係る面状発光体100について説明する。なお、図3においては、面状発光体100とともに、後述する面状発光体100を固定するフレーム50の一部を併せて示している。
図1〜3に示すように、本発明に係る面状発光体100は、複数の有機ELパネル10と、正面(一方の面)21に有機ELパネル10を固定配置して発光駆動させる固定用基板20と、有機ELパネル10と固定用基板20を電気的に接続する端子部材30と、固定用基板20の背面(他方の面)22に固定配置される反り防止部材40と、を備えている。
有機ELパネル10は、光透過性を有する透明基板(基板)1と、一対の電極2,2間に介装された有機EL発光層3と、一対の電極2,2及び有機EL発光層3を透明基板1との間に封止する封止材4と、を備えている。
一対の電極2,2間に介装された有機EL発光層3は、発光光を放出可能に透明基板1上に設けられており、一対の電極2,2にはそれぞれ、封止材4の外側に引き出された電極取出部分が形成されている。
透明基板1は、例えば、ガラスや石英、樹脂材料等の透明な材料で形成された平板状の部材である。
透明基板1に用いることができる樹脂材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステルや、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、アクリル、セロファン等を挙げることができる。
一対の電極2,2のうち一方の電極は、有機EL発光層3に正孔を供給(注入)する陽極となる電極膜であり、仕事関数の大きい(例えば4eV以上)材料、例えば、金属、合金、電気伝導性化合物、及びこれらの混合物等の電極材料で形成される。具体的に、有機ELパネル10の透明基板1側から発光光を放出する場合、透明基板1側に配されて陽極となる電極2を、例えば、Au等の金属や、CuI、ITO(Indium Tin Oxide)、SnO、ZnO等の金属化合物などの光透過性を有する電極材料で形成する。
一対の電極2,2のうち他方の電極は、有機EL発光層3に電子を供給(注入)する陰極となる電極膜であり、仕事関数の小さい(例えば4eV以下)材料、例えば、金属、合金、電気伝導性化合物、及びこれらの混合物等の電極材料で形成される。
有機EL発光層3は、例えば、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層等、各種有機層を備えている。発光層は、ホスト化合物(発光ホスト)と発光材料(発光ドーパント)を含む有機発光材料で形成されている。
なお、電極2(陽極、陰極)を通じ、正孔輸送層、電子輸送層から注入されてくる正孔と電子が再結合して発光する発光層を備えている有機EL発光層3の各層の構成や機能は従来公知のものと同様であるので、ここでは詳述しない。
また、有機EL発光層3を構成する各層は、蒸着法により形成されたものであっても良いし、塗布法により形成されたものであっても良い。
封止材4は、その内部に一対の電極2,2間に介装された有機EL発光層3を収容しうる空間を有する断面視コ字形状を呈する部材であり、ガラスや石英、金属、樹脂等の材料、又はそれらの複合部材で形成されている。この封止材4は、例えば、UV硬化接着剤、熱硬化接着剤等によって、透明基板1に接着されて固定されている。
なお、図示例では、中空構造の缶封止により一対の電極2,2及び有機EL発光層3を封止し、封止材4と一対の電極2,2及び有機EL発光層3との間には間隙(図示略)が設けられているものとしたが、これに限られるものではなく、例えば、固体封止により一対の電極2,2及び有機EL発光層3を封止するものとしても良い。この場合には、封止材4は、上記封止材4と同様の材料で構成され、当該封止材4と一対の電極2,2及び有機EL発光層3との間にはUV硬化接着剤又は熱硬化接着剤等が充填されていても良い。缶封止の間隙には、吸湿性化合物を含む乾燥剤を配置してもよい。
固定用基板20は、例えば、鉄、ステンレス、アルミニウム、銅等の金属材料、又はガラス含有エポキシ樹脂、ABS樹脂、PE等の樹脂材料等からなるプリント基板であり、有機ELパネル10を発光駆動させるための駆動回路23や他部材と接続させるためのコネクター24等の電子部品を備えている。固定用基板20は何れの材料で構成されていても良いが、有機ELパネル10の透明基板1の線膨張係数とは異なる線膨張係数を有しているものである。
なお、固定用基板20は、駆動回路23やコネクター24等の電子部品を備えていない単なる固定用の基板であっても良い。
上記した有機ELパネル10は、固定用基板20の正面21にタイリングされ、接着剤等により固定されている。図示例では、面状発光体100は、9枚の有機ELパネル10が固定用基板20の正面21上に3×3でタイリングされて固定されている。ここで用いられる接着剤としては、例えば、熱可塑性樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン樹脂等の熱硬化型接着性樹脂等が挙げられる。
端子部材30は、リン青銅、銅、アルミニウム等の金属材料からなる、断面略コ字状の折り曲げ形状を呈する部材であり、有機ELパネル10の電極2,2と固定用基板20とを電気的に接続している。端子部材30の端部は、例えば、半田付け、導電ペースト、導電インキ、ACF(異方性導電フィルム)、ACP(異方性導電ペースト)等により、有機ELパネル10の電極2,2及び固定用基板20の配線端子にそれぞれ接合されている。
反り防止部材40は、例えば、鉄、ステンレス、アルミニウム、銅等の金属材料、又はガラス含有エポキシ樹脂、ABS樹脂、PE等の樹脂材料からなる板状部材である。
反り防止部材40は、固定用基板20と同程度の大きさに形成されて、固定用基板20の背面22を覆うように配置されている。反り防止部材40は、固定用基板20に対して平行な固定部41を備えており、この固定部41は反り防止部材40の周縁部の一部が折り曲げられて形成されている。このように折り曲げて形成することにより部材の強度が上がるため好ましいが、固定部41は別の部材で構成したものを反り防止部材40に取り付けても良い。この固定部41と固定用基板20の背面22の周縁部とが、両面テープ45によって貼着されることによって、反り防止部材40が固定用基板20の背面22に固定されている。
また、反り防止部材40の一部が折り曲げられていることで、反り防止部材40と固定用基板20との間に空間部42が設けられているとともに、反り防止部材40の一部が切り欠かれて切欠部43が設けられている。固定用基板20の背面22に設けられている駆動回路23及びコネクター24等の電子部品は、反り防止部材40の空間部42内又は切欠部43内に配置され、反り防止部材40には当接していない。反り防止部材40がこのように構成されていることにより、固定用基板20に設けられた各種電子部品を保護することができるとともに、面状発光体100の厚みを抑えることができる。
また、反り防止部材40には取付部44が設けられている。取付部44により面状発光体100が所定の部材に対して着脱自在に固定される。図示例では、取付部44はネジ穴であり、ボルト緊結による固定が可能となっている。なお、取付部44は、ネジ穴に限られるものではなく、面状発光体100の取付方式に従って適宜変更可能である。そのような取付方式としては、例えば、マグネット固定、嵌合固定、係止固定等が挙げられる。
反り防止部材40は上記した通り何れの材料で構成されていても良いが、有機ELパネル10の透明基板1の線膨張係数の0.1〜10倍程度の範囲内に収まる線膨張係数を有する材料が好ましいが、厳密にこの数値範囲に限られるものではなく、結果として反りが防止できるものであれば良い。
また、反り防止部材40には、有機ELパネル10の透明基板1の線膨張係数が固定用基板20の線膨張係数よりも大きい場合には、固定用基板20の線膨張係数よりも大きい線膨張係数を有する材料が用いられ、有機ELパネル10の透明基板1の線膨張係数が固定用基板20の線膨張係数よりも小さい場合には、固定用基板20の線膨張係数よりも小さい線膨張係数を有する材料が用いられる。
反り防止部材40がこのような材料で構成されていることにより、有機ELパネル10の透明基板1と固定用基板20との間に線膨張係数に差がある場合であっても、面状発光体100に発生する応力を緩和することができる。
具体的には、有機ELパネル10の透明基板1の線膨張係数が固定用基板20の線膨張係数よりも小さい場合には、面状発光体100が加熱されると、固定用基板20が有機ELパネル10よりも熱膨張し、面状発光体100の有機ELパネル10が設けられている側の面が凹となるように湾曲する応力が生じる。これに対し、面状発光体100が冷却されると、固定用基板20が有機ELパネル10よりも熱収縮し、面状発光体100の固定用基板20の背面22側が凹となるように湾曲する応力が生じる。
このような場合、上記したように、反り防止部材40の線膨張係数は、有機ELパネル10の透明基板1の線膨張係数と同程度であって、且つ固定用基板20の線膨張係数よりも小さいので、面状発光体100が加熱又は冷却されると、反り防止部材40が有機ELパネル10と同程度熱膨張又は熱収縮する。そうすると、固定用基板20の正面21の面方向と背面22の面方向に同程度の応力が発生するため、固定用基板20の正面21及び背面22において面方向の応力に釣り合いが取れた状態となり、面状発光体100に発生する湾曲を抑制することができる。
一方、有機ELパネル10の透明基板1の線膨張係数が固定用基板20の線膨張係数よりも大きい場合には、面状発光体100の湾曲方向が上記した場合と逆になるが、この場合であっても反り防止部材40により上記した内容と同様の趣旨で面状発光体100に発生する湾曲を抑制することができる。
ここで、有機ELパネル10の透明基板1、固定用基板20及び反り防止部材40のそれぞれについて、採用され得る各材料及びその線膨張係数の組み合わせの具体例を表1及び表2に示す。表1は、有機ELパネル10の透明基板1の線膨張係数が固定用基板20の線膨張係数よりも小さい場合、表2は、有機ELパネル10の透明基板1の線膨張係数が固定用基板20の線膨張係数よりも大きい場合、のそれぞれについて示している。下記表1及び表2に示す各部材の材料の組み合わせの具体例は一例であって、これらに限られるものではない。
Figure 0005803749
表1に示す各具体例のうち、組み合わせ1−2が好ましく、組み合わせ1−3がより好ましい。
組み合わせ1−2においては、有機ELパネル10の透明基板1の線膨張係数と反り防止部材40の線膨張係数とが等しいため、有機ELパネル10の透明基板1と固定用基板20との線膨張係数の差により面状発光体100に発生する応力を確実に緩和することができる。
組み合わせ1−3においては、有機ELパネル10の透明基板1の線膨張係数と反り防止部材40の線膨張係数とが等しく、しかも有機ELパネル10の透明基板1と固定用基板20との線膨張係数の差が小さい。このため、有機ELパネル10の透明基板1と固定用基板20との線膨張係数の差により発生する応力自体を小さくすることができ、発生した応力を確実に緩和することができる。
Figure 0005803749
表2に示す各具体例のうち、組み合わせ2−2が好ましく、組み合わせ2−3がより好ましい。
組み合わせ2−2においては、有機ELパネル10の透明基板1の線膨張係数と反り防止部材40の線膨張係数とが等しいため、有機ELパネル10の透明基板1と固定用基板20との線膨張係数の差により面状発光体100に発生する応力を確実に緩和することができる。
組み合わせ2−3においては、有機ELパネル10の透明基板1の線膨張係数と反り防止部材40の線膨張係数とが等しく、しかも有機ELパネル10の透明基板1と固定用基板20との線膨張係数の差が小さい。このため、有機ELパネル10の透明基板1と固定用基板20との線膨張係数の差により発生する応力自体を小さくすることができ、発生した応力を確実に緩和することができる。
面状発光体100のサイズの一例を説明する。
有機ELパネル10は一辺が99mmの正方形状に形成され、その周縁から4.5mmの幅が非発光領域である。この有機ELパネル10を固定用基板20上に1mm幅間隔で3×3でタイリングすると、面状発光体100は一辺が299mmの正方形状となる。有機ELパネル10及び固定用基板20の厚みは合わせて1.8mm、反り防止部材40の厚みは5mmである。
照明装置200は、上記した面状発光体100がフレーム50上にタイリングされて構成されている。照明装置200について、図4及び図5を参照して以下説明する。なお、図4は、フレーム50上に面状発光体100が1枚だけ固定された状態を示す斜視図であり、この図に示されるようにしてその他の面状発光体100がタイリングされて、照明装置200が構成される。
照明装置200は、図4及び図5に示されるように、面状発光体100と、複数の面状発光体100を固定して保持するフレーム50とを備えている。図示例では、照明装置200は、フレーム50上に25枚の面状発光体100が5×5でタイリングされてなる。これらの面状発光体100はフレーム50上で互いに接続されており、データケーブル51及び電源ケーブル52を介して照明装置200に各種制御信号及び電力が供給される。
フレーム50は、複数の面状発光体100を固定保持することができれば良く、例えば図4に示すように、格子状に構成されている。フレーム50の材料としては、例えばアルミニウム等の金属材料が挙げられるが、複数の面状発光体100を固定保持できる程度の耐久性を備え、且つ、屋外環境等において継続使用可能な程度の耐熱性を備えていれば何れの材料で構成されていても良い。
また、図3に示すように、面状発光体100はボルト緊結によりフレーム50上に固定配置されている。具体的には、フレーム50にはその厚さ方向に貫通する雌ネジ部53が形成され、当該雌ネジ部53と面状発光体100の取付部44とを挿通してボルト54が設けられ、これにより、面状発光体100がフレーム50上に固定されている。
なお、上記したように、反り防止部材40の取付部44は、例えば、マグネット固定、嵌合固定、係止固定等の取付方式に対応して形成されていても良く、その場合には、フレーム50も雌ネジ部53の代わりにそれらの取付方式に対応した取付部が形成されているものである。
以上、本実施形態によれば、面状発光体100の固定用基板20の背面22側には、反り防止部材40が固定されており、有機ELパネル10の透明基板1の線膨張係数が固定用基板20の線膨張係数よりも小さい場合には、反り防止部材40の線膨張係数は固定用基板20の線膨張係数よりも小さく、有機ELパネル10の透明基板1の線膨張係数が固定用基板20の線膨張係数よりも大きい場合には、反り防止部材40の線膨張係数は固定用基板20の線膨張係数よりも大きいので、有機ELパネル10の透明基板1と固定用基板20との線膨張係数の差により面状発光体100に発生する応力を緩和することができる。これにより、温度変化の著しい環境下で使用されても反りが発生しにくい面状発光体100及びそれを用いた照明装置200を提供することができる。これにより、面状発光体100及び照明装置200において、発光面が湾曲することによる発光品質の低下、ハウジング等の他の部材との干渉、電極接続部の剥がれ等による発光不良の発生を抑制することができる。
また、反り防止部材40と固定用基板20との間に空間部42が設けられているので、固定用基板20の背面に露出する電子部品を当該空間部42に収容して当該電子部品を保護することができる。
また、反り防止部材40には切欠部43が設けられ、固定用基板20の背面22において切欠部43に対向する位置に電子部品が実装されているので、電子部品が面状発光体100の厚さ方向に大きい場合に、面状発光体100の厚みが増大することを抑制できる。また、反り防止部材40に切欠部43が設けられていることで、面状発光体100及び照明装置200を軽量化することができる。
なお、上記した実施形態では、9枚の有機ELパネルをタイリングして1枚の面状発光体を構成し、25枚の面状発光体をタイリングして1枚の照明装置を構成するものとしたが、面状発光体を構成する有機ELパネルの枚数、及び照明装置を構成する面状発光体の枚数はこれらに限られるものではなく、何れの枚数であっても良い。例えば、1枚の固定用基板に対し1枚の有機ELパネルが固定されて面状発光体を構成していても良い。
また、上記した実施形態では、反り防止部材が固定用基板の背面に両面テープで固定されているものとしたが、反り防止部材の固定方法は両面テープによるものでなくとも良く、接着剤やボルト、マグネット等により固定されていても良いし、嵌合又は係止等の方法で固定されていても良い。
また、上記した実施形態では、反り防止部材の一部が折り曲げられて固定部が設けられ、反り防止部材と固定用基板との間に空間部が設けられるものとしたが、当該固定部及び空間部は形成されていなくても良く、反り防止部材全体が平板状に形成されていても良い。この場合には、反り防止部材の全面が固定用基板に固定されていても良い。
また、上記した実施形態では、反り防止部材の一部が切り欠かれて切欠部が形成されているものとしたが、当該切欠部は形成されていなくても良く、反り防止部材が固定用基板の背面全体を覆うように構成されていても良い。
また、上記した実施形態の面状発光体や照明装置は、屋外環境で使用されるサイネージ等の表示装置の光源として配設されて使用される。
また、上記した実施形態では、有機ELパネルに用いられる基板を光を透過する透明基板としたが、これに限らず不透明な基板(例えば、金属箔等)としても良い。この場合には、固定用基板側から発光光を放出できるように固定用基板を透明にすることが好ましい。
また、上記した実施形態では、固定用基板に電子部品として駆動回路及びコネクターが設けられているものとしたが、これらに限られるものではなく、例えば、抵抗、コイル、トランジスター、コンデンサー、スイッチ、ダイオード等が設けられていても良い。
1 透明基板(基板)
2 電極
3 有機EL発光層
4 封止材
10 有機ELパネル
20 固定用基板
21 正面(一方の面)
22 背面(他方の面)
23 駆動回路(電子部品)
24 コネクター(電子部品)
30 端子部材
40 反り防止部材
41 固定部
42 空間部
43 切欠部
44 取付部
45 両面テープ
50 フレーム
51 データケーブル
52 電源ケーブル
53 雌ネジ部
54 ボルト
100 面状発光体
200 照明装置

Claims (7)

  1. 基板を有する有機ELパネルと、
    前記有機ELパネルを一方の面に固定して保持し、前記有機ELパネルの前記基板と異なる線膨張係数を有する固定用基板と、
    前記固定用基板の他方の面に固定される反り防止部材と、を備え、
    前記有機ELパネルの前記基板の線膨張係数が前記固定用基板の線膨張係数よりも小さい場合には、前記反り防止部材の線膨張係数は前記固定用基板の線膨張係数よりも小さく、
    前記有機ELパネルの前記基板の線膨張係数が前記固定用基板の線膨張係数よりも大きい場合には、前記反り防止部材の線膨張係数は前記固定用基板の線膨張係数よりも大きく、
    前記有機ELパネルは前記固定用基板上に複数固定されていることを特徴とする面状発光体。
  2. 基板を有する有機ELパネルと、
    前記有機ELパネルを一方の面に固定して保持し、前記有機ELパネルの前記基板と異なる線膨張係数を有する固定用基板と、
    前記固定用基板の他方の面に固定される反り防止部材と、を備え、
    前記有機ELパネルの前記基板の線膨張係数が前記固定用基板の線膨張係数よりも小さい場合には、前記反り防止部材の線膨張係数は前記固定用基板の線膨張係数よりも小さく、
    前記有機ELパネルの前記基板の線膨張係数が前記固定用基板の線膨張係数よりも大きい場合には、前記反り防止部材の線膨張係数は前記固定用基板の線膨張係数よりも大きく、
    前記固定用基板は電気配線機能を有し、前記有機ELパネルと電気的に接続されていることを特徴とする面状発光体。
  3. 基板を有する有機ELパネルと、
    前記有機ELパネルを一方の面に固定して保持し、前記有機ELパネルの前記基板と異なる線膨張係数を有する固定用基板と、
    前記固定用基板の他方の面に固定される反り防止部材と、を備え、
    前記有機ELパネルの前記基板の線膨張係数が前記固定用基板の線膨張係数よりも小さい場合には、前記反り防止部材の線膨張係数は前記固定用基板の線膨張係数よりも小さく、
    前記有機ELパネルの前記基板の線膨張係数が前記固定用基板の線膨張係数よりも大きい場合には、前記反り防止部材の線膨張係数は前記固定用基板の線膨張係数よりも大きく、
    前記反り防止部材と前記固定用基板との間に空間部を有し、前記空間部に、前記固定用基板の前記他方の面に電子部品が実装されることを特徴とする面状発光体。
  4. 基板を有する有機ELパネルと、
    前記有機ELパネルを一方の面に固定して保持し、前記有機ELパネルの前記基板と異なる線膨張係数を有する固定用基板と、
    前記固定用基板の他方の面に固定される反り防止部材と、を備え、
    前記有機ELパネルの前記基板の線膨張係数が前記固定用基板の線膨張係数よりも小さい場合には、前記反り防止部材の線膨張係数は前記固定用基板の線膨張係数よりも小さく、
    前記有機ELパネルの前記基板の線膨張係数が前記固定用基板の線膨張係数よりも大きい場合には、前記反り防止部材の線膨張係数は前記固定用基板の線膨張係数よりも大きく、
    前記反り防止部材は切欠部を有し、前記切欠部に対向する前記固定用基板の前記他方の面に電子部品が実装されることを特徴とする面状発光体。
  5. 基板を有する有機ELパネルと、
    前記有機ELパネルを一方の面に固定して保持し、前記有機ELパネルの前記基板と異なる線膨張係数を有する固定用基板と、
    前記固定用基板の他方の面に固定される反り防止部材と、を備え、
    前記有機ELパネルの前記基板の線膨張係数が前記固定用基板の線膨張係数よりも小さい場合には、前記反り防止部材の線膨張係数は前記固定用基板の線膨張係数よりも小さく、
    前記有機ELパネルの前記基板の線膨張係数が前記固定用基板の線膨張係数よりも大きい場合には、前記反り防止部材の線膨張係数は前記固定用基板の線膨張係数よりも大きく、
    前記反り防止部材は取付部を有し、当該取付部により所定の部材に対して着脱固定可能であることを特徴とする面状発光体。
  6. 屋外環境で使用される表示装置に配設されることを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の面状発光体。
  7. 請求項1からの何れか1項に記載の面状発光体を備えたことを特徴とする照明装置。
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