JP5803637B2 - 炉のウォータートラフ用スケール排出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウォーキングビーム式の加熱炉や熱処理炉等の炉のウォータートラフ内に溜まったスケールをウォータートラフ外に排出するウォータートラフ用スケール排出装置に関するものである。
ウォーキングビーム式の加熱炉や熱処理炉等の炉ではウォーキングビーム装置が、被加熱材料を、炉床に固定ビームポストを介して固定した固定ビームと、炉床の下方に配置した移動フレームに移動ビームポストを介して固定した移動ビームとで交互に支持して、移動フレーム駆動機構で駆動する移動フレームひいては移動ビームの、昇降および前後移動からなるボックスモーションまたはオーバルモーションにより炉内で歩進移動させる。このため、炉床に、移動ビームを移動フレームに固定する移動ビームポストを上下および水平移動可能に遊貫させる開口部を設けるので、その炉床開口部を通って炉内から漏れ出た雰囲気ガスを炉外から仕切るために、ウォーターシールを用いることが多い(特許文献1参照)。
ウォーターシールとは、被加熱材料の搬送経路に沿って炉床の下方に配置した樋状のウォータートラフ内に炉床開口部周辺から下ろしたシールプレートをウォータートラフ内の水に浸漬させるとともに、炉床開口部およびその下方のウォータートラフ開口部に遊貫させた移動ビームポストの、炉床開口部とウォータートラフ開口部との間の位置からウォータートラフ内に下ろしたシールプレートをウォータートラフ内の水に浸漬させ(ウォータートラフ固定型)、あるいは炉床開口部に遊貫させた移動ビームポストをウォータートラフに密貫させてその移動ビームポストとウォータートラフとを移動フレームで一緒に移動させる(ウォータートラフ移動型)ことで、炉床開口部を通って炉内から漏れ出た雰囲気ガスをシールプレートで包囲してウォータートラフ内の水でシールするものである。
ところで、炉内での加熱中に被加熱材料からはスケールが剥落し、そのスケールは炉床開口部およびその下方のウォータートラフ開口部を通って落下してウォータートラフ内に溜まる。
このスケールをウォータートラフ外に排出するウォータートラフ用スケール排出装置として従来は、例えばウォータートラフ移動型の場合、炉床に対して固定した多数の掻き板をウォータートラフ開口部からウォータートラフ内に垂下し、移動フレームの移動に伴うウォータートラフのボックスモーションまたはオーバルモーションによる、ウォータートラフに対する掻き板の相対移動によって、スケールをウォータートラフ内で被加熱材料装入側端部まで移動させるものが知られている(特許文献2参照)。
この装置では、ウォータートラフ内で被加熱材料装入側端部まで移動させたスケールをさらに、ウォータートラフに対する掻き板の上記相対移動によって、ウォータートラフの被加熱材料装入側端部に設けた傾斜路に沿って掻き出しているが、ウォータートラフの被加熱材料装入側端部まで移動させたスケールは、何らかの方法でウォータートラフの側方に排出する必要がある。
この側方排出を行う従来のウォータートラフ用スケール排出装置としては例えば、移動フレーム上で、ウォータートラフの被加熱材料装入側端部に、ウォータートラフの延在方向と直交する方向へ延在させるとともにその一端部に傾斜路を設けた樋状の連通ボックスを接続し、ウォータートラフ内からその連通ボックス内に移動したスケールを、その連通ボックス内に設けた掻き板付きチェーンコンベヤで連通ボックスの端部まで移動させるとともに傾斜路に沿って掻き出して、ウォータートラフの側方に配置したスケール枡内に排出するものが知られている。
特開昭59−162218号公報 特公平06−019103号公報
しかしながら、上記のように連通ボックス内に設けた掻き板付きチェーンコンベヤでスケールを連通ボックスの端部まで移動させるとともに傾斜路に沿って掻き出してウォータートラフの側方のスケール枡内に排出する従来のウォータートラフ用スケール排出装置は、ウォーキングビーム装置の、ボックスモーションまたはオーバルモーションで移動する移動フレーム上に設けられているため、ウォーキングビーム装置の稼動中は点検ができず、また設置スペースが狭いため、補修や保守点検や故障時の処置が困難であり、しかも連通ボックス内を掻き板付きチェーンコンベヤが占めているため、チェーンコンベヤの故障等で連通ボックス内にスケールが溜まった場合にそのスケールを清掃するのが困難であるといった問題があり、これらが原因でウォータートラフ用スケール排出装置の維持管理が困難になるという問題があった。
本発明は、前記課題を解決するため、ウォーキングビーム装置の稼動中でも点検でき、しかも補修や保守点検やコンベヤ等の故障時の処置が容易であるウォータートラフ用スケール排出装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成する本発明の炉のウォータートラフ用スケール排出装置は、
炉床の下方に位置して移動フレーム駆動機構で駆動される移動フレームの動きに伴い移動ビームにより被加熱材料を炉内で歩進移動させるウォーキングビーム式の炉の、前記炉床の下方に前記移動フレームに沿って設けられたウォータートラフ内に溜まったスケールをそのウォータートラフ外に排出する装置において、
前記ウォータートラフの被加熱材料装入側端部に設けられた傾斜路と、
前記ウォータートラフ内にそのウォータートラフの延在方向に沿って複数配置され、前記移動フレームの動きにより前記ウォータートラフに対し相対移動して、そのウォータートラフ内のスケールを前記被加熱材料装入側端部に移動させるとともに前記傾斜路に沿ってそのウォータートラフ内から掻き出す掻き板と、
前記傾斜路の先端部に接続されてその先端部から下方へ延在するスケール排出路と、
前記ウォータートラフの延在方向に対し交差する方向へ延在して、前記スケール排出路から排出されるスケールを前記ウォータートラフの側方へ搬出する、前記炉床に対して固設されたスケール搬出コンベヤと、
を具えることを特徴とするものである。
かかる本発明の炉のウォータートラフ用スケール排出装置にあっては、ウォーキングビーム式の炉の炉床の下方に移動フレームに沿って設けられたウォータートラフ内に、そのウォータートラフの延在方向に沿って複数配置された掻き板が、ウォーキングビーム装置の稼動の際に移動フレーム駆動機構で駆動される移動フレームの動きによりウォータートラフに対し相対移動して、そのウォータートラフ内のスケールを被加熱材料装入側端部に移動させるとともに、そのウォータートラフの被加熱材料装入側端部に設けられた傾斜路に沿ってそのウォータートラフ内から掻き出す。そして掻き出されたスケールは、ウォータートラフの傾斜路の先端部に接続されてその先端部から下方へ延在するスケール排出路を通ってスケール搬出コンベヤに排出され、そのスケール搬出コンベヤが、炉床に対して固設されてウォータートラフの延在方向に対し交差する方向へ延在していて、スケール排出路から排出されるスケールをウォータートラフの側方へ搬出する。
従って本発明の炉のウォータートラフ用スケール排出装置によれば、スケール排出路から排出されるスケールをウォータートラフの側方へ搬出するスケール搬出コンベヤが炉床に対して固設されているので、ウォーキングビーム装置の稼動中でもスケール搬出コンベヤの点検や故障時の処置が容易にでき、しかもスケール搬出コンベヤが移動フレーム上にないため、ウォータートラフの傾斜路やその内側の掻き板や、その傾斜路の先端部に接続されたスケール排出路等の周囲に空間的余裕ができるので、それら傾斜路やその内側の掻き板やスケール排出路等の補修や保守点検も容易に行うことができ、ひいてはウォータートラフ用スケール排出装置の維持管理を容易に行うことができる。
なお、本発明の炉のウォータートラフ用スケール排出装置においては、
前記ウォータートラフは、前記移動フレームに固設されており、
前記掻き板は、前記炉床に対して固設されており、
前記スケール排出路は、前記移動フレームに固設されるとともに前記傾斜路の先端部に接続されており、
前記スケール排出装置はさらに、前記移動フレームの動きによる前記スケール排出路の水平移動範囲に対応した上向き開口部と、前記スケール搬出コンベヤ上に位置する排出口とを持ち、前記炉床に対して固設された固定ホッパーを具えていると好ましい。
このようにすれば、ウォータートラフと、そのウォータートラフの端部の傾斜路の先端部に接続されたスケール排出路とが移動フレームに固設されていて、ウォーキングビーム装置の稼動の際の移動フレームの移動でウォータートラフ内のスケールが、炉床に対して固設された掻き板によりスケール排出路に排出される場合でも、炉床に対して固設された固定ホッパーが、移動フレームの動きによるスケール排出路の水平移動範囲に対応した上向き開口部でスケール排出路からスケールを受け取ってそのスケールを排出口からスケール搬出コンベヤに排出するので、本発明のスケール排出装置を、移動ビームポストとウォータートラフとを移動フレームで一緒に移動させるウォータートラフ移動型ウォーキングビーム式の炉に容易に適用することができる。
また、本発明の炉のウォータートラフ用スケール排出装置においては、前記スケール搬出コンベヤは、ベルトコンベヤを有するものであると好ましい。
このようにすれば、スケールをウォータートラフの側方へ搬出するコンベヤを安価に構成することができる。
本発明の炉のウォータートラフ用スケール排出装置の一実施例を適用したウォーキングビーム式の熱処理炉の前半部を示す、図4と同様の位置での断面図である。 上記ウォーキングビーム式の熱処理炉の前端部を示す正面図である。 上記ウォーキングビーム式の熱処理炉の前端部を示す、図2のA−A線に沿う平面図である。 上記ウォーキングビーム式の熱処理炉の前端部を示す、図2のB−B線に沿う断面図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づく実施例によって詳細に説明する。ここに、図1は、本発明の炉のウォータートラフ用スケール排出装置の一実施例を適用したウォーキングビーム式の熱処理炉の前半部を示す断面図であり、図1中、符号1はウォーキングビーム式の熱処理炉の炉床、符号2はその炉内で図1では下降位置かつ前後方向の中間位置に位置している移動ビームをそれぞれ示す。
このウォーキングビーム式の加熱炉では、ウォーキングビーム装置が、炉床1に立設した図示しない固定ビームポストを介して炉床1に水平に固定した図示しない5本の固定ビームと、炉床1の下方に水平に配置した移動フレーム3と、その移動フレーム3に立設した多数の移動ビームポスト4を介して各々移動フレーム3に水平に固定して5本の固定ビームと交互に並置した4本の上記移動ビーム2とを具え、移動フレーム駆動機構5で駆動する移動フレーム3ひいては4本の移動ビーム2の一体的な昇降および前後移動からなるボックスモーションにより、図示しない被加熱材料をそれら固定ビームと移動ビーム2とで交互に支持して、炉内で図1では左方から右方へ歩進移動させる。
なお、図1は熱処理炉の前半部(被加熱材料装入側)のみを示しているが後半部(被加熱材料搬出側)も同様の構成を具えており、前半部の移動フレーム駆動機構5は、後半部の移動フレーム駆動機構から独立して移動フレーム3ひいては移動ビーム2をボックスモーションさせることで、前半部にある被加熱材料を後半部に向けて送って、後半部にある被加熱材料との間隔を詰めることができる。
図2は、上記ウォーキングビーム式の熱処理炉の前端部(被加熱材料装入側端部)を示す正面図、図3は、そのウォーキングビーム式の熱処理炉の前端部を示す、図2のA−A線に沿う平面図、そして図4は、そのウォーキングビーム式の熱処理炉の前端部を示す、図2のB−B線に沿う断面図であり、これらの図に示すように、ここにおける移動フレーム駆動機構5は、移動フレーム3に沿って延在する複数本の連結軸5aにより互いに連結されるとともにそれらの連結軸5aの1本に図示しないモータから与えられた動力をその連結軸5aと直角な2方向へ延在する駆動軸5bから出力する複数台(図では4台)の動力分配機構5cを有している。
移動フレーム駆動機構5はまた、それらの動力分配機構5cの駆動軸5bで回転駆動される小歯車と噛合する大歯車により偏心輪5dを回転させて、その偏心輪5dと回転自在に嵌まり合う図示しない外輪により移動フレーム3全体を昇降移動させる複数対(図では4対)の昇降駆動機構5eと、その昇降駆動機構5eによる昇降移動と独立に移動フレーム3全体をその延在方向へ一体的に前後移動させる、例えば複数本の油圧シリンダからなる図示しない前後駆動機構と、を有している。
この移動フレーム駆動機構5による移動フレーム3の昇降移動および前後移動を可能にするため、炉床1には、移動ビーム3を移動フレーム3に固定する多数の移動ビームポスト4をそれぞれ上下および水平移動可能に遊貫させる開口部1aを設けるとともに、その炉床開口部1aを通って炉内から漏れ出た雰囲気ガスを炉外から仕切るために、ウォーターシール6を設けている。
ここにおけるウォーターシール6はウォータートラフ移動型のもので、4本の移動ビーム3にそれぞれ沿って炉床1の下方に配置して移動フレーム3に固設した、両端分が閉じた樋状の4本のウォータートラフ6a内に炉床開口部1a周辺から下ろしたシールプレート6bを、ウォータートラフ6aの上向きの開口部からそのウォータートラフ6a内の水に浸漬させるとともに、炉床開口部1aに遊貫させた移動ビームポスト4をウォータートラフ6aに水密に貫通させて、それら移動ビームポスト4とウォータートラフ6aとを移動フレーム3で一緒に移動させることで、炉床開口部1aを通って炉内から漏れ出た雰囲気ガスをシールプレート6bで包囲してウォータートラフ6a内の水でシールするものである。
ところで、炉内での加熱中に被加熱材料からはスケールが剥落し、そのスケールは炉床開口部1aおよびその下方のウォータートラフ6aの上向き開口部を通って落下してウォータートラフ6a内に溜まる。このスケールをウォータートラフ6a外に排出するため、この実施例のウォータートラフ用スケール排出装置は、各ウォータートラフ6aに沿って延在するように炉床1に対し支持フレーム7を固定して、それらの支持フレーム7で支持した多数の掻き板8を、ウォータートラフ6aの上向き開口部からウォータートラフ6a内に垂下し、移動フレーム3の移動に伴うウォータートラフ6aのボックスモーションによる、ウォータートラフ6aに対する掻き板8の相対移動によって、スケールをウォータートラフ6a内で被加熱材料装入側端部(図1では左端部)まで移動させる。
この実施例のウォータートラフ用スケール排出装置ではさらに、4本のウォータートラフ6a内でそれぞれ被加熱材料装入側端部まで移動させたスケールを掻き出す一方で、ウォータートラフ6a内の水がその被加熱材料装入側端部から流出しないようにするために、移動ビームポスト4との干渉を避けてそれらのウォータートラフ6aの被加熱材料装入側端部の側面にそれぞれ連結した4本の傾斜路6cを移動フレーム3に固設するとともに、それらの傾斜路6cに沿って延在するように炉床1に対し支持フレーム9を固定して、それらの支持フレーム7で支持した多数の掻き板10を、傾斜路6cの上向き開口部から傾斜路6c内に垂下する。
これらの傾斜路6c内の掻き板10は、図4中4本の矢印BMで示す移動フレーム3の矩形のボックスモーションに伴う、図4中4本の矢印IMで示す傾斜路6cの矩形のボックスモーションによる、それらの傾斜路6cに対する掻き板10の相対移動によって、4本のウォータートラフ6aの被加熱材料装入側端部まで移動させたスケールを4本の傾斜路6cに沿って掻き出し、それらの傾斜路6cの先端部にそれぞれ接続してこれも移動フレーム3に固設した、4本の傾斜路6cの先端部からそれぞれ下方へ延在する角筒状の4本のスケール排出路6dから、そのスケールを下方へ排出する。
これら4本のスケール排出路6dの下方には、上部のベルトを断面弧状に撓ませるベルトコンベヤ11aと、その上部のベルトの両側でV字状に傾斜してスケールを上部のベルト上に集める2枚の寄せ板11bとを有するスケール搬出コンベヤ11が配置されており、このスケール搬出コンベヤ11は、炉床1に対して固設されて、ウォータートラフ6aの延在方向に対し直角な水平方向へ延在し、スケール排出路6dから排出されるスケールをウォータートラフ6aの側方へ搬出する。
そして、このスケール搬出コンベヤ11と4本のスケール排出路6dとの間には、移動フレーム3の前後移動によるスケール排出路6dの水平移動範囲に対応した上向きの開口部12aと、スケール搬出コンベヤ11の上部のベルト上に位置する下向きの排出口12bとを持つ固定ホッパー12を、炉床1に対して固設している。
このウォーキングビーム式の熱処理炉にあっては、上述したように、移動フレーム駆動機構5による移動ビーム2の昇降および前後移動からなるボックスモーションにより、移動ビーム2と固定ビームとが図示しない被加熱材料を交互に支持して、その被加熱材料を炉内で図1では左方から右方へ所定距離ずつ歩進移動させ、その歩進移動の間に被加熱材料は、炉内に供給された雰囲気ガス中で周囲から図示しない加熱装置により加熱されて、所定の熱処理を施される。
そしてこの熱処理炉が具えるこの実施例のウォータートラフ用スケール排出装置にあっては、炉床1の下方に移動フレーム3に沿って設けられたウォータートラフ6a内に、そのウォータートラフ6aの延在方向に沿って複数配置された掻き板8が、ウォーキングビーム装置の稼動の際に移動フレーム駆動機構5で駆動される移動フレーム3の動きによりウォータートラフ6aに対し相対移動して、そのウォータートラフ6a内のスケールを被加熱材料装入側端部(図1では左端部)に移動させ、さらに、そのウォータートラフ6aの被加熱材料装入側端部に接続された傾斜路6c内にその傾斜路6cの延在方向に沿って複数配置された掻き板10が、これもウォーキングビーム装置の稼動の際に移動フレーム駆動機構5で駆動される移動フレーム3の動きにより傾斜路6cに対し相対移動して、ウォータートラフ6aの被加熱材料装入側端部内のスケールをその傾斜路6cに沿って掻き出す。
そして掻き出されたスケールは、傾斜路6cの先端部に接続されてその先端部から下方へ延在するスケール排出路6dを通ってスケール搬出コンベヤ11に排出され、そのスケール搬出コンベヤ11は、炉床1に対して固設されてウォータートラフ6aの延在方向に対し交差する方向へ延在し、スケール排出路6dから排出されるスケールをウォータートラフ6aの側方へ搬出する。
従ってこの実施例のウォータートラフ用スケール排出装置によれば、スケール排出路6dから排出されるスケールをウォータートラフ6aの側方へ搬出するスケール搬出コンベヤ11が炉床1に対して固設されているので、ウォーキングビーム装置の稼動中でもスケール搬出コンベヤ11の点検や故障時の処置が容易にでき、しかもスケール搬出コンベヤ11が移動フレーム3上にないため、ウォータートラフ6aの傾斜路6cやその内側の掻き板10や、その傾斜路6cの先端部に接続されたスケール排出路6d等の周囲に空間的余裕ができるので、それら傾斜路6cやその内側の掻き板10やスケール排出路6d等の補修や保守点検も容易に行うことができ、ひいてはウォータートラフ用スケール排出装置の維持管理を容易に行うことができる。また上記の空間的余裕により、移動フレーム3の前端部の上方に、傾斜路6c等の保守点検用の通路を設置することもできる。
また、本実施例の炉のウォータートラフ用スケール排出装置によれば、ウォータートラフ6aが移動フレーム3に固設される一方、掻き板8,10が炉床1に対して固設されているウォータートラフ移動型のウォーターシール6に当該スケール排出装置が設けられる場合に、当該スケール排出装置のスケール排出路6dが、移動フレーム3に固設されるとともに傾斜路6cの先端部に接続され、当該スケール排出装置がさらに、移動フレーム3の動きによるスケール排出路6dの水平移動範囲に対応した上向き開口部12aと、スケール搬出コンベヤ11上に位置する排出口12bとを持ち、炉床1に対して固設された固定ホッパー12を具えていることから、炉床1に対して固設された固定ホッパーが、移動フレーム3の動きによるスケール排出路6dの水平移動範囲に対応した上向き開口部12aでスケール排出路6dからスケールを受け取ってそのスケールを排出口12bからスケール搬出コンベヤ11に排出するので、本発明のスケール排出装置を、移動ビームポスト4とウォータートラフ6aとを移動フレーム3で一緒に移動させるウォータートラフ移動型ウォーキングビーム式の炉に容易に適用することができる。
さらに、本実施例の炉のウォータートラフ用スケール排出装置によれば、スケール搬出コンベヤ11はベルトコンベヤ11aを有するものであるので、スケールをウォータートラフ6aの側方へ搬出するコンベヤ11を安価に構成することができる。
以上、実施例に基づき説明したが、本発明は上述の例に限定されるものでなく、例えば本発明のスケール排出装置を適用し得るウォーキングビーム式の炉は、熱処理炉に限られず、被加熱材料の加熱や均熱に供する他の種類の炉であってもよい。
また本発明のスケール排出装置を適用し得るウォーターシールは、炉床の下方に配置して炉床に固定した樋状のシールトラフ内に炉床開口部周辺から下ろしたシールプレートをウォータートラフ内の水に浸漬させるとともに、炉床開口部およびその下方のウォータートラフ開口部に遊貫させた移動ビームポストの、炉床開口部とウォータートラフ開口部との間の位置からウォータートラフ内に下ろしたシールプレートをウォータートラフ内の水に浸漬させることで、炉床開口部を通って炉内から漏れ出た雰囲気ガスを二重のシールプレートで包囲してシールトラフ内の水でシールするウォータートラフ固定型のものでもよく、その場合には、スケール排出路をスケール搬出コンベヤの上方に配置して炉床に対し固定する一方、シールトラフおよび傾斜路内にそれぞれ垂下する掻き板を移動フレームで一緒に移動させるようにすればよい。
さらに本発明のスケール排出装置においては、移動フレーム駆動機構による移動ビームの昇降および前後移動を、後退移動の後部分と上昇移動とが同時に行われる倒立台形のボックスモーションとしても良く、その場合には掻き板を傾斜路に沿って斜め上に移動させることができる。また、移動フレーム駆動機構による移動ビームの昇降および前後移動を、ボックスモーションに代えてオーバルモーションとしても、上記の倒立台形のボックスモーションに近い効果を得ることができる。
さらに本発明のスケール排出装置においては、スケール搬出コンベヤが有するベルトコンベヤと寄せ板とを、例えばウォータートラフの延在方向と直交する方向へ延在するとともにその一端部に傾斜路を持つがウォータートラフからは分離した樋状の連通ボックスと、その連通ボックス内に設けた掻き板付きチェーンコンベヤとに代えてもよい。
かくして本発明の炉のウォータートラフ用スケール排出装置によれば、スケール排出路から排出されるスケールをウォータートラフの側方へ搬出するスケール搬出コンベヤが炉床に対して固設されているので、ウォーキングビーム装置の稼動中でもスケール搬出コンベヤの点検や故障時の処置が容易にでき、しかもスケール搬出コンベヤが移動フレーム上にないため、ウォータートラフの傾斜路やその内側の掻き板や、その傾斜路の先端部に接続されたスケール排出路等の周囲に空間的余裕ができるので、それら傾斜路やその内側の掻き板やスケール排出路等の補修や保守点検も容易に行うことができ、ひいてはウォータートラフ用スケール排出装置の維持管理を容易に行うことができる。
1 炉床
1a 開口部
2 移動ビーム
3 移動フレーム
4 移動ビームポスト
5 移動フレーム駆動機構
5a 連結軸
5b 駆動軸
5c 動力分配機構
5d 偏心輪
5e 昇降駆動機構
6 ウォーターシール
6a ウォータートラフ
6b シールプレート
6c 傾斜路
6d スケール排出路
7,9 支持フレーム
8,10 掻き板
11 スケール搬出コンベヤ
11a ベルトコンベヤ
11b 寄せ板
12 固定ホッパー
12a 開口部
12b 排出口
BM,IM ボックスモーション

Claims (3)

  1. 炉床の下方に位置して移動フレーム駆動機構で駆動される移動フレームの動きに伴い移動ビームにより被加熱材料を炉内で歩進移動させるウォーキングビーム式の炉の、前記炉床の下方に前記移動フレームに沿って設けられたウォータートラフ内に溜まったスケールをそのウォータートラフ外に排出する装置において、
    前記ウォータートラフの被加熱材料装入側端部に設けられた傾斜路と、
    前記ウォータートラフ内にそのウォータートラフの延在方向に沿って複数配置され、前記移動フレームの動きにより前記ウォータートラフに対し相対移動して、そのウォータートラフ内のスケールを前記被加熱材料装入側端部に移動させるとともに前記傾斜路に沿ってそのウォータートラフ内から掻き出す掻き板と、
    前記傾斜路の先端部に接続されてその先端部から下方へ延在するスケール排出路と、
    前記ウォータートラフの延在方向に対し交差する方向へ延在して、前記スケール排出路から排出されるスケールを前記ウォータートラフの側方へ搬出する、前記炉床に対して固設されたスケール搬出コンベヤと、
    を具えることを特徴とする炉のウォータートラフ用スケール排出装置。
  2. 前記ウォータートラフは、前記移動フレームに固設されており、
    前記掻き板は、前記炉床に対して固設されており、
    前記スケール排出路は、前記移動フレームに固設されるとともに前記傾斜路の先端部に接続されており、
    前記スケール排出装置はさらに、前記移動フレームの動きによる前記スケール排出路の水平移動範囲に対応した上向き開口部と、前記スケール搬出コンベヤ上に位置する排出口とを持ち、前記炉床に対して固設された固定ホッパーを具えていることを特徴とする、請求項1記載の炉のウォータートラフ用スケール排出装置。
  3. 前記スケール搬出コンベヤは、ベルトコンベヤを有するものであることを特徴とする、請求項1または2記載の炉のウォータートラフ用スケール排出装置。
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