JP5803210B2 - インクジェット描画装置 - Google Patents
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Description
特許文献1には、粘度調整されたインクをインクジェットヘッドの吐出口から吐出して被印刷物に塗着し、塗着されたインクの滲み開始前に当該インクの一部または全部を硬化する工程を有することで、小さい文字や記号をマーキング可能な電子部品の製造方法及び電子部品の製造装置が開示されている。
特許文献2には、印刷部の情報を取得するリニアエンコーダーと、リニアエンコーダーによって取得された印刷部の位置情報に基づいて、UV照射手段のUV照射範囲が印刷部からUVインクが吐出された範囲内となるようにUV照射手段からのUV照射を制御するUV照射範囲制御手段と、を備えることによって不要な部分にUV光を照射することを防止することができるインクジェットプリンタ及びその制御方法が開示されている。
硬化光照射手段は、吐出ヘッドから吐出されて被描画媒体上に着弾した液状体に硬化光を照射するために、硬化光を射出させられる。したがって、硬化光照射手段を射出状態にする必要が発生するのは、吐出ヘッドから被描画媒体に向けて液状体が吐出された場合である。吐出ヘッドからの液状体の吐出を制御するために発信される吐出制御信号に基づいて、硬化光照射手段を、射出状態、又は射出停止状態にすることで、必要な場合に合わせて、適切に、硬化光照射手段に硬化光を射出させることができる。また、硬化光を射出させることが不要な場合であるにもかかわらず、硬化光照射手段に硬化光を射出させることを抑制することができる。
一般的に、一滴の液滴が着弾して濡れ広がる面積にくらべて、硬化光照射手段が同時に硬化光を照射する面積は、非常に大きい。また、一滴の液滴が吐出されて着弾するまでの時間にくらべて、液状体を必要な程度に硬化させるために必要な硬化光の照射時間は長い。このため、複数の液滴が着弾した機能液に対して、同時に硬化光を照射して、液滴が着弾した機能液のそれぞれに、硬化のために必要な硬化光の照射時間の間、硬化光を照射することが、行われている。
吐出指令信号が発信された時点から所定の経過時間が経過するまでに、次の吐出指令信号が発信されなかった場合に、硬化光照射手段を射出停止状態にすることで、所定の経過時間より短い時間間隔で吐出が実施される場合には、硬化光照射手段を射出状態に維持して、硬化のために必要な硬化光の照射時間の間、硬化光を照射させることができる。
液滴は、それぞれ独立して吐出されるため、吐出指令信号は液滴一滴ごとに発信され、1個の吐出ノズルに対して送信される吐出指令信号は、連続して吐出する場合でも、所定の時間間隔で発信される。所定の経過時間は、吐出指令信号の発信間隔と略同じに設定することが好ましい。
一般的に、硬化光は、液状体が着弾してから、長い時間が経過することなく照射されることが好ましい。しかし、液滴が着弾する地点に、着弾と同時に硬化光を照射することができる位置に、吐出ヘッドと、硬化光照射手段とを、配置することは非常に困難である。また、液滴が着弾する地点に着弾と同時に硬化光を照射できたとすると、硬化光が吐出ノズルにも照射される可能性が高くなり、吐出ノズル内の吐出前の液状体に硬化光が照射されることによって、吐出ノズル内の液状体が硬化する可能性がある。したがって、硬化光は、液状体が着弾してから、適切な時間が経過した後に照射されることが好ましい。言い換えると、硬化光は、液状体が着弾してから、適切な時間が経過した後も照射され続けることが好ましい。吐出指令信号が発信された時点から経過時間を経過した時点から、さらに第二遅延時間を経過した時点に、硬化光照射手段が射出停止状態されることで、第二遅延時間を適切に定めることで、液状体が着弾してから、必要な時間だけ硬化光を照射させることができる。
硬化光照射手段は、吐出ヘッドから吐出されて被描画媒体上に着弾した液状体に硬化光を照射するために、硬化光を射出させられる。したがって、硬化光照射手段を射出状態にする必要が発生するのは、吐出ヘッドから被描画媒体に向けて液状体が吐出された場合である。吐出ヘッドからの液状体の吐出を制御するために発信される吐出制御信号に基づいて、硬化光照射手段を、射出状態、又は射出停止状態にすることで、必要な場合に合わせて、適切に、硬化光照射手段に硬化光を射出させることができる。また、硬化光を射出させることが不要な場合であるにもかかわらず、硬化光照射手段に硬化光を射出させることを抑制することができる。
なお、以下の説明において参照する図面では、図示の便宜上、部材又は部分の縦横の縮尺を実際のものとは異なるように表す場合がある。
液滴吐出装置が、インクジェット描画装置に相当する。機能液が、液状体に相当する。
最初に、液状体を液滴として吐出する液滴吐出法について説明する。液滴吐出法の吐出技術としては、帯電制御方式、加圧振動方式、電気機械変換方式、電気熱変換方式、静電吸引方式等が挙げられる。
帯電制御方式は、液状体に帯電電極で電荷を付与し、偏向電極で液状体の飛翔方向を制御して吐出ノズルから吐出させるものである。また、加圧振動方式は、液状体に30kg/cm2程度の超高圧を印加して吐出ノズル先端側に液状体を吐出させるものであり、制御電圧をかけない場合には液状体が直進して吐出ノズルから吐出され、制御電圧をかけると液状体間に静電的な反発が起こり、液状体が飛散して吐出ノズルから吐出されない。また、電気機械変換方式は、ピエゾ素子(圧電素子)がパルス的な電気信号を受けて変形する性質を利用したもので、ピエゾ素子が変形することによって液状体を貯留した空間に可撓物質を介して圧力を与え、この空間から液状体を押し出して吐出ノズルから吐出させるものである。
次に、液滴吐出装置1の全体構成について、図1を参照して説明する。図1は、液滴吐出装置の全体構成の概略を示す説明図である。図1(a)は、液滴吐出装置の全体構成の概略を示す斜視図であり、図1(b)は、液滴吐出装置の全体構成の概略を示す平面図である。
支持梁64は、2つの支持柱63に掛け渡されるように設けられ、Y軸方向に延在している。ガイド部66は、支持梁64に固定されており、Y軸方向に延在している。駆動モーター67は、支持梁64のY軸方向における一方の端近くで、支持梁64に固定されている。駆動モーター67の出力軸には、駆動プーリー67aが固定されており、駆動プーリー67aが、駆動モーター67によって回動駆動される。従動プーリー67bは、支持梁64のY軸方向における、駆動モーター67が固定された端と反対側の端近くで、支持梁64に、回動可能に固定されている。従動プーリー67bの回動軸の軸方向は、駆動プーリー67aの回動軸(駆動モーター67の出力軸)の軸方向と、略平行である。ベルト62aは、駆動プーリー67aと従動プーリー67bとの間に掛け渡されており、駆動プーリー67aが回動することによって、駆動される。ベルト62aは、ガイド部66と並行してY軸方向に延在している。エンコーダー68は、いわゆるリニアエンコーダーである。エンコーダー68は、支持梁64に固定されており、ガイド部66と略平行にY軸方向に延在している。
キャリッジ枠65を、キャリッジ走査機構62によってY軸方向に移動させることで、キャリッジ枠65に吊設されたヘッドユニット21が有する液滴吐出ヘッド20を、Y軸方向に自在に移動させることができる。また、移動した任意の位置に保持することができる。
キャリッジ走査機構62が、相対走査手段に相当する。キャリッジ枠65が、ヘッド保持手段に相当する。
媒体移動機構33は、X軸ガイド35とX軸リニアモーター(図示省略)と、を備えている。X軸ガイド35は、2つの支持柱63の間で、支持梁64の下方に配設されており、Y軸方向と直交するX軸方向に略平行に延在している。
スライド台31aは、X軸方向に摺動自在に、X軸ガイド35に支持されている。X軸リニアモーターは、X軸ガイド35と略平行に配設されており、スライド台31aは、X軸リニアモーターによって、X軸方向に移動させられる。また、移動した任意の位置に保持させられる。媒体載置台31は、図示省略した媒体回動機構によって、X軸方向及びY軸方向と直交するZ軸方向に平行な軸まわりの方向に回動可能に、スライド台31aの上に固定されて、支持されている。
媒体載置台31が、媒体保持手段に相当する。
キャリッジユニット22において、ヘッドユニット21のY軸方向の両側には、紫外線硬化型機能液を硬化させるための紫外線照射部95が、1つずつ配設されている。紫外線硬化型の機能液を用いて描画した画像を、紫外線照射部95を用いて硬化させることができる。
紫外線照射部95が、硬化光照射手段に相当する。液滴吐出ヘッド20(ヘッドユニット21)のY軸方向の移動に同調して、機能液を液滴として吐出する工程が、吐出走査に相当する。Y軸方向が、吐出走査方向に相当する。
次に、液滴吐出ヘッド20について、図2を参照して説明する。図2は、液滴吐出ヘッドの概略構成を示す図である。図2(a)は、液滴吐出ヘッドの概略構成を示す外観斜視図であり、図2(b)は、液滴吐出ヘッドの構造を示す斜視断面図であり、図2(c)は、液滴吐出ヘッドの吐出ノズルの部分の構造を示す断面図である。図2に示したX軸、及びZ軸は、液滴吐出ヘッド20が液滴吐出装置1に装着された状態において、図1に示したX軸、又はZ軸と一致している。
圧力室プレート51には、液滴吐出ヘッド20に供給される機能液が常に充填される液たまり55が形成されている。液たまり55は、振動板52と、ノズル基板25と、圧力室プレート51の壁とに囲まれた空間である。機能液は、機能液供給部から液滴吐出ヘッド20に供給され、振動板52の液供給孔53を経由して液たまり55に供給される。また、圧力室プレート51には、複数のヘッド隔壁57によって区切られた圧力室58が形成されている。振動板52と、ノズル基板25と、2個のヘッド隔壁57とによって囲まれた空間が圧力室58である。
圧電素子59は、電極層と圧電材料とを積層した活性部を有している。圧電素子59は、電極層に駆動電圧を印加することで、活性部が長手方向(図2(b)又は(c)における振動板52の厚さ方向)に縮む。電極層に印加されていた駆動電圧が解除されることで、活性部が元の長さに戻る。
次に、ヘッド機構部2が備えるキャリッジユニット22の概略構成について、図3を参照して説明する。図3は、キャリッジユニットの概略構成を示す平面図である。図3に示したX軸方向及びY軸方向は、キャリッジユニット22が液滴吐出装置1に取り付けられた状態において、図1に示したX軸方向又はY軸方向と一致している。
ヘッドユニット21は、ユニットプレート23と、ユニットプレート23に搭載された9個の液滴吐出ヘッド20と、を有している。
液滴吐出ヘッド20は、図示省略したヘッド保持部材を介してユニットプレート23に固定されている。固定された液滴吐出ヘッド20は、ヘッド本体がユニットプレート23に形成された孔(図示省略)に遊嵌して、ノズル基板25が、ユニットプレート23の面より突出した位置に位置している。図3は、ノズル基板25の側から見た図である。9個の液滴吐出ヘッド20は、X軸方向に分かれて、それぞれ3個ずつの液滴吐出ヘッド20を有するヘッド組20Aを3群、形成している。それぞれの液滴吐出ヘッド20のノズル列24Aは、ヘッドユニット21が液滴吐出装置1に取り付けられた状態において、X軸方向に延在している。
LED筐体97は、ユニットプレート23のY軸方向の側面に支持枠を介して固定されている。LED筐体97は、略直方体形状の外形を有し、内部に略直方体形状で一面が開口した筐体室が形成されている。筐体室は、媒体載置台31に臨む側が開口している。筐体室には、UVLED96が、開口側に紫外線を射出する状態で固定されている。複数のUVLED96が、X軸方向に並んで配設されている。複数のUVLED96は、X軸方向において、ヘッドユニット21の液滴吐出ヘッド20が機能液を配置可能な幅を包含する範囲に、紫外線を照射することができる。
液滴吐出ヘッド20が、吐出ヘッドに相当する。紫外線照射部95、又はUVLED96が、硬化光射出手段に相当する。
ヘッドユニット21がY軸方向に走査されて機能液を吐出する際には、液滴吐出ヘッド20に並んで配設されたUVLED96から、略並行して、紫外線を照射させる。
走査方向において、ヘッドユニット21の後側に位置するUVLED96から紫外線を射出することで、吐出されて着弾させられた機能液に、着弾した直後に紫外線を照射することができる。機能液に紫外線を照射することで、機能液を硬化させることができる。機能液の硬化率に影響を及ぼす要因は、走査速度、UVLED96の照射領域のY軸方向における幅、UVLED96の射出強度、などである。これらの要因について、適切な値に設定することで、着弾させられた機能液を適切な硬化率に硬化させることができる。
次に、液滴吐出装置1における紫外線照射の制御に関わる構成について、図4を参照して説明する。図4は、液滴吐出装置における紫外線照射の制御に関わる電気的構成と信号の流れを示す機能構成ブロック図である。
吐出制御部72は、ヘッドユニット21の液滴吐出ヘッド20と、電気的に接続されており、液滴吐出ヘッド20を制御して機能液を吐出させる。キャリッジ走査制御部73は、キャリッジ走査機構62の駆動モーター67と、電気的に接続されており、駆動モーター67を制御してキャリッジユニット22を移動させる。紫外線照射制御部74は、紫外線照射部95のUVLED96と、電気的に接続されており、UVLED96を制御して紫外線を射出させる。
エンコーダー68は、吐出制御部72及びキャリッジ走査制御部73に、電気的に接続されており、キャリッジユニット22の位置情報を送信する。
キャリッジ走査制御部73は、データ処理部71から、画像データをキャリッジユニット22の位置に展開したキャリッジ走査データを取得する。キャリッジ走査制御部73は、また、エンコーダー68からキャリッジユニット22の位置情報を取得する。キャリッジ走査制御部73は、キャリッジ走査データ及びキャリッジユニット22の位置情報に基づいて、駆動モーター67を制御してキャリッジユニット22を走査させる。すなわち、液滴吐出ヘッド20及びUVLED96を吐出走査方向であるY軸方向に走査させる。エンコーダー68は、走査させられたキャリッジユニット22の位置情報を、キャリッジ走査制御部73にフィードバックする。
吐出制御部72が、吐出制御手段に相当する。紫外線照射制御部74が、硬化光照射制御手段に相当する。
次に、液滴吐出装置1における液滴吐出ヘッド20からの吐出制御方法について、図5を参照して説明する。図5は、液滴吐出ヘッドの電気的構成と信号の流れを示す説明図である。
図5に示すように、ヘッドドライバー20dは、FFCケーブルを介して各液滴吐出ヘッド20と電気的に接続されている。また、液滴吐出ヘッド20は、吐出ノズル24(図2参照)ごとに設けられた圧電素子59に対応して、シフトレジスター(SL)85と、ラッチ回路(LAT)86と、レベルシフター(LS)87と、スイッチ(SW)88とを備えている。
ノズルデータが、吐出制御信号に相当する。「ON」のノズルデータが、吐出指令信号に相当する。
次に、液滴吐出ヘッド20の吐出ノズル24の配列と、それぞれの吐出ノズル24から吐出された液滴の着弾位置と、の関係について、図6を参照して説明する。図6は、吐出ノズルと、それぞれの吐出ノズルから吐出された液滴の着弾位置と、の関係を示す説明図である。図6(a)は、吐出ノズルの配置位置を示す説明図であり、図6(b)は、液滴をノズル列の延在方向に直線状に着弾させた状態を示す説明図であり、図6(c)は、液滴を吐出走査方向に直線状に着弾させた状態を示す説明図であり、図6(d)は、液滴を面状に着弾させた状態を示す説明図である。図6に示したX軸方向及びY軸方向は、ヘッドユニット21が液滴吐出装置1に取り付けられた状態において、図1に示したX軸方向又はY軸方向と一致している。Y軸方向が吐出走査方向であって、図6に示した矢印aの方向に吐出ノズル24(液滴吐出ヘッド20)を相対移動させながら、任意の位置において機能液の液滴を吐出することによって、Y軸方向の任意の位置に液滴を着弾させることができる。
次に、吐出制御信号(吐出指令信号)に基づいて、UVLED96を制御して紫外線を射出させる射出時間について、図7を参照して説明する。図7は、吐出制御信号(吐出指令信号)の発信タイミングと、紫外線を射出させる射出時間とを示すタイミング図である。図7(a)は、ヘッドユニットが備える液滴吐出ヘッドが有する吐出ノズルごとの吐出制御信号(吐出指令信号)の発信タイミングを示すタイミング図であり、図7(b)は、UVLEDを紫外線射出状態にさせる点灯時点、及び紫外線射出停止状態にさせる消灯時点を示すタイミング図である。
紫外線照射制御部74は、ヘッドユニット21が有する3240個の吐出ノズル24に対する吐出制御信号によって、UVLED96を制御する。しかし、図7に示した例では、説明を簡単にするために、吐出ノズル24n及び吐出ノズル24mの吐出制御信号で代表させて説明する。
時点T11から時点T21の間、時点T31から時点T41の間、及び時点T51から時点T61の間が、UVLED96に紫外線を射出させる射出時間である。
次に、ヘッド対向領域及び照射部対向領域について、図8を参照して説明する。図8は、ヘッド対向領域(着弾対象領域)と、照射部対向領域(UV光照射領域)との位置関係を、キャリッジユニットと対比して示す説明図である。図8(a)は、キャリッジユニットをX軸方向に平行な方向から見た側面形状、及びキャリッジユニットと被描画媒体との位置関係を示す説明図であり、図8(b)は、被描画媒体上のヘッド対向領域と、照射部対向領域との位置関係を示す説明図であり、図8(c)は、1回の吐出走査における着弾対象領域の始端及び終端と、UV光照射領域の始端及び終端との位置関係を示す説明図である。図8に示したX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向は、キャリッジユニット22が液滴吐出装置1に取り付けられた状態において、図1に示したX軸方向、Y軸方向、又はZ軸方向と一致している。
図8(b)に示すように、被描画媒体100におけるヘッドユニット21が対向する領域をヘッド対向領域120と表記し、紫外線照射部95が対向する領域を、照射部対向領域190と表記する。
ヘッド対向領域120は、媒体載置台31に支持された被描画媒体100における、ヘッドユニット21が備える9個の液滴吐出ヘッド20が対向する範囲を、長方形で表した領域である。ユニットノズル列240Aから吐出されて着弾した機能液は、X軸方向において、ヘッド対向領域120の幅の範囲に位置している。照射部対向領域190は、媒体載置台31に支持された被描画媒体100における、紫外線照射部95によって同時に紫外線を照射可能な領域である。
さらに、ヘッドユニット21の液滴吐出ヘッド20は、時点T3から時点T4の間、及び時点T5から時点T6の間に吐出を実施して、着弾領域始端223から着弾領域終端224の間の着弾対象領域220b、及び着弾領域始端225から着弾領域終端226の間の着弾対象領域220cに機能液の液滴を着弾させる。着弾させた機能液によって、着弾対象領域220b内に、画像40を構成する画像体40bを形成し、着弾対象領域220c内に、画像40を構成する画像体40cを形成する。時点T1、時点T2、時点T3、時点T4、時点T5、及び時点T6は、図7を参照して説明した時点T1、時点T2、時点T3、時点T4、時点T5、又は時点T6である。
さらに、矢印c1の後側の紫外線照射部95は、時点T31から時点T41の間に紫外線を射出して、照射領域始端293から照射領域終端294の間のUV光照射領域290bに、紫外線を照射し、時点T51から時点T61の間に紫外線を射出して、照射領域始端295から照射領域終端296の間のUV光照射領域290cに、紫外線を照射する。時点T11、時点T21、時点T31、時点T41、時点T51、及び時点T61は、図7を参照して説明した時点T11、時点T21、時点T31、時点T41、時点T51、又は時点T61である。
UV光照射領域290a、UV光照射領域290b、及びUV光照射領域290cには、上記した時点においてUVLED96を点灯及び消灯させることで、着弾させられた機能液を適切な硬化率に硬化させることができる光量の紫外線が照射される。UV光照射領域290a、UV光照射領域290b、及びUV光照射領域290cのY軸方向(吐出走査方向)の前後には、着弾させられた機能液を適切な硬化率に硬化させることができる光量には満たない光量の紫外線が照射される領域が存在する。
これにより、UV光照射領域290a、UV光照射領域290b、及びUV光照射領域290cは、着弾対象領域220a、着弾対象領域220b、又は着弾対象領域220cを含む範囲になっている。
次に、紫外線を照射する領域が、上述したUV光照射領域290とは異なるUV光照射領域390となる、紫外線射出時間の例について、図9を参照して説明する。図9は、吐出指令信号の発信タイミングと、紫外線を射出させる射出時間とを示すタイミング図、及びヘッド対向領域(着弾対象領域)と、照射部対向領域(UV光照射領域)との位置関係を示す説明図である。図9(a)は、ヘッドユニットが備える液滴吐出ヘッドが有する吐出ノズルごとの吐出指令信号の発信タイミングを示すタイミング図であり、図9(b)は、UVLEDを紫外線射出状態にさせる点灯時点、及び紫外線射出停止状態にさせる消灯時点を示すタイミング図であり、図9(c)は、ヘッド対向領域(着弾対象領域)と、照射部対向領域(UV光照射領域)との位置関係を示す説明図である。図9(c)に示したX軸方向、及びY軸方向は、キャリッジユニット22が液滴吐出装置1に取り付けられた状態において、図1に示したX軸方向、又はY軸方向と一致している。
時点T62におけるUVLED96の消灯は、実行される。
時点T62は、時点T6から切替遅延時間t1より長い消灯遅延時間t2後の時点であるため、照射領域終端392を確実に、着弾領域終端226より、吐出走査方向の進行方向側に位置させることができる。消灯遅延時間t2が、第二遅延時間に相当する。切替遅延時間t1が、第一遅延時間に相当する。
次に、紫外線を照射する領域が、上述したUV光照射領域290及びUV光照射領域390とは異なるUV光照射領域490となる、紫外線射出時間の例について、図10を参照して説明する。図10は、吐出指令信号の発信タイミングと、紫外線を射出させる射出時間とを示すタイミング図、及びヘッド対向領域(着弾対象領域)と、照射部対向領域(UV光照射領域)との位置関係を示す説明図である。図10(a)は、ヘッドユニットが備える液滴吐出ヘッドが有する吐出ノズルごとの吐出指令信号の発信タイミングを示すタイミング図であり、図10(b)は、UVLEDを紫外線射出状態にさせる点灯時点、及び紫外線射出停止状態にさせる消灯時点を示すタイミング図であり、図10(c)は、ヘッド対向領域(着弾対象領域)と、照射部対向領域(UV光照射領域)との位置関係を示す説明図である。図10(c)に示したX軸方向、及びY軸方向は、キャリッジユニット22が液滴吐出装置1に取り付けられた状態において、図1に示したX軸方向、又はY軸方向と一致している。
図10(c)に示したように、紫外線照射制御部74は、時点T1から時点T63の間に、UVLED96に紫外線を射出させて、照射領域始端491から照射領域終端492の間のUV光照射領域490に、紫外線を照射させる。時点T1から、設定射出時間t3の間、UVLED96は紫外線射出状態であるため、UV光照射領域490は、連続した領域である。
時点T63は、照射部対向領域190の走査方向における後端が、着弾領域終端226より、吐出走査方向の進行方向側に位置した時点である。これにより、UV光照射領域490は、着弾対象領域220a、着弾対象領域220b、及び着弾対象領域220cを含む範囲になっている。
(1)紫外線照射制御部74は、吐出制御部72が吐出ノズル24からの機能液の吐出を制御するために液滴吐出ヘッド20に送信する吐出制御信号と同じ吐出制御信号に従って、UVLED96を制御して紫外線を射出させる。
UVLED96は、液滴吐出ヘッド20から吐出されて被描画媒体上に着弾した機能液に紫外線を照射するために、紫外線を射出させられる。したがって、UVLED96を射出状態にする必要が発生するのは、液滴吐出ヘッド20の吐出ノズル24から被描画媒体に向けて機能液が吐出された場合である。
吐出ノズル24からの機能液の吐出を制御するために発信される吐出制御信号に基づいて、UVLED96を制御して紫外線を射出させることで、必要な場合に合わせて、適切に、UVLED96に紫外線を射出させることができる。また、紫外線を射出させることが不要な場合であるにもかかわらず、UVLED96に紫外線を射出させることを抑制することができる。
時点T11を、時点T1から切替遅延時間t1だけ遅らせることで、ヘッド対向領域120の先端と、照射部対向領域190の先端との距離にくらべて、照射領域始端291又は照射領域始端391と、着弾領域始端221との距離を小さくすることができる。すなわち、着弾対象領域220に含まれない領域に紫外線を照射することを抑制することができる。
しかし、消灯遅延時間t2の間に、時点T3又は時点T5において、吐出指令信号が送信されるため、時点T3より遅い時点T22、及び時点T5より遅い時点T42におけるUVLED96の消灯は実行されない。こすなわち、UVLED96を、時点T21又は時点T41で消灯させ、時点T3又は時点T5で点灯させる操作が省略されている。これにより、短い時間の間にUVLED96を消灯させたり点灯させたりすることを抑制することができる。
時点T1において、UVLED96を点灯させることで、照射領域始端491と、着弾領域始端221との距離を、ヘッド対向領域120の先端と、照射部対向領域190の先端との距離と略同じにすることができる。これにより、着弾対象領域220aの着弾領域始端221側の端に、充分な紫外線が照射されない領域が発生することを抑制することができる。
設定射出時間t3を適切な長さに設定することで、照射領域終端492の位置を、確実に着弾領域終端226より吐出走査方向の進行側にすることができる。すなわち、着弾対象領域220の着弾領域終端226側に紫外線が照射されない部分が生ずることを抑制することができる。また、照射領域終端492の位置を、着弾領域終端226の位置に近づけることができる。すなわち、着弾対象領域220に含まれない領域に紫外線を照射することを抑制することができる。
Claims (5)
- 光硬化型の液状体を配置して描画する対象物である被描画媒体を保持する媒体保持手段と、
前記液状体の液滴を吐出する複数の吐出ノズルを備え、前記複数の吐出ノズルのそれぞれの吐出ノズルから、前記媒体保持手段に保持された前記被描画媒体に向けて、前記液状体の前記液滴を吐出する吐出ヘッドと、
前記液状体の硬化を促進する硬化光を、前記媒体保持手段に保持された前記被描画媒体に向けて射出して、前記被描画媒体に前記硬化光を照射する硬化光照射手段と、
前記吐出ヘッドと、前記硬化光照射手段と、を保持するヘッド保持手段と、
前記被描画媒体と前記吐出ヘッドとを相対移動させるとともに、前記吐出ヘッドから前記液状体を吐出して前記被描画媒体に着弾させる吐出走査における、前記吐出ヘッドと前記被描画媒体との相対移動方向である吐出走査方向に、前記ヘッド保持手段と前記媒体保持手段とを相対移動させる相対走査手段と、
前記吐出ヘッドを制御して前記液状体を吐出させる吐出制御手段と、
前記硬化光照射手段を制御して前記硬化光を照射させる硬化光照射制御手段と、を備え、
前記硬化光照射制御手段は、前記吐出制御手段が前記吐出ヘッドからの前記液状体の吐出を制御するために発信する吐出制御信号に基づいて、前記硬化光照射手段を制御して、前記硬化光照射手段を、前記硬化光を射出する射出状態、又は前記硬化光を射出しない射出停止状態にし、
前記硬化光照射制御手段は、前記液状体の吐出を指令する吐出指令信号が発信された時点から所定の経過時間が経過するまでに、前記吐出指令信号が発信されなかった場合に、前記硬化光照射手段を前記射出停止状態にし、
前記硬化光照射制御手段は、前記吐出指令信号が発信された時点から前記経過時間が経過した時点であっても、前記吐出指令信号が発信されていた場合に、前記硬化光照射手段を前記射出停止状態にすることなく、さらに所定の第二遅延時間が経過した時点に、前記硬化光照射手段を前記射出停止状態にすることを特徴とするインクジェット描画装置。 - 前記吐出制御手段が、前記吐出ヘッドが備える前記複数の吐出ノズルにおけるいずれかの前記吐出ノズルからの前記液状体の吐出を指令する吐出指令信号を発信した場合に、前記硬化光照射制御手段は、前記硬化光照射手段を、前記射出状態にすることを特徴とする、請求項1に記載のインクジェット描画装置。
- 前記硬化光照射制御手段は、前記液状体の吐出を指令する吐出指令信号に応じて、当該吐出指令信号が発信された時点から所定の第一遅延時間が経過した時点に、前記硬化光照射手段を前記射出状態にすることを特徴とする、請求項1又は2に記載のインクジェット描画装置。
- 前記硬化光照射制御手段は、前記吐出走査において、前記硬化光照射手段を前記射出状態にさせるとともに、当該吐出走査において、前記射出状態を維持させることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインクジェット描画装置。
- 前記硬化光照射制御手段は、前記液状体の吐出を指令する吐出指令信号に応じて、前記硬化光照射手段を前記射出状態にし、当該吐出指令信号が発信された時点から所定の設定射出時間が経過した時点において、前記硬化光照射手段を前記射出停止状態にすることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインクジェット描画装置。
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