JP5799964B2 - 回転電機用コイル導線およびコイル体 - Google Patents

回転電機用コイル導線およびコイル体 Download PDF

Info

Publication number
JP5799964B2
JP5799964B2 JP2013002344A JP2013002344A JP5799964B2 JP 5799964 B2 JP5799964 B2 JP 5799964B2 JP 2013002344 A JP2013002344 A JP 2013002344A JP 2013002344 A JP2013002344 A JP 2013002344A JP 5799964 B2 JP5799964 B2 JP 5799964B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
rotating electrical
electrical machine
slot
conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013002344A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014135839A (ja
Inventor
絢子 長谷川
絢子 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2013002344A priority Critical patent/JP5799964B2/ja
Priority to CN201310741609.XA priority patent/CN103929001A/zh
Priority to US14/148,973 priority patent/US20140191610A1/en
Publication of JP2014135839A publication Critical patent/JP2014135839A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5799964B2 publication Critical patent/JP5799964B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/32Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation
    • H02K3/40Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation for high voltage, e.g. affording protection against corona discharges

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Description

本発明は、複数の素線を束ねて構成される素線集合体の周囲に被覆部材が被覆されている回転電機用コイル導線、およびこれを用いたコイル体に関する。
従来、例えば国際公開第2012/049775号(以下、特許文献1という)には、複数の導線を束ねてなる集合導線の外周面に帯状部材を螺旋状に巻き付けて構成されるモータ用導線が開示されている。このモータ用導線に用いられる帯状部材は金属製であって、その電気抵抗値は導線の電気抵抗値以上であると記載されている。これにより、このモータ用導線をコイルにするために曲げ加工する際の耐久性が高くなって複数の導線がばらけることなく結束した状態に維持できるとともに、コイルにおける渦電流の発生を低減できると述べられている。
国際公開第2012/049775号
特許文献1に記載されるモータ用導線のように、導電性の帯状部材が螺旋状に巻き付けられてなる被覆部材を有する導線をコイルとしてモータステータに巻装したとき、スロット内に位置する導線部分では被覆部材が分割されていることで渦電流や循環電流の発生を抑制して損失を低減できる利点がある。
しかし、スロット内に位置する導線部分を長手方向の全体にわたって1枚の帯状部材を螺旋状に巻くと帯状部材の全長が長くなり、その分、電流が流れる経路長が長くなることによる抵抗損失が大きくなって渦電流や循環電流による損失の低減分が相殺されてしまうことがある。
本発明の目的は、渦電流に起因する循環電流による損失を抑制しながら、スロット内部分の被覆部材における抵抗損失を低減できる回転電機用コイル導線およびコイル体を提供することである。
本発明に係る回転電機用コイル導線は、それぞれ絶縁被覆された複数の素線を束ねて構成される素線集合体の周囲に導電性の被覆部材が被覆される回転電機用コイル導線であって、前記コイル導線のうち回転電機のステータのスロット内に配置されるスロット内部分の被覆部材は、前記素線集合体の周囲にコイル導線の長手方向に対して斜めに巻き付けられ、且つ、それぞれ互いに電気絶縁状態にある複数の導電性帯状部材によって形成されており、前記各導電性帯状部材は前記スロット内部分の周方向の1周分に満たない長さで巻き付けられているものである。
本発明に係る回転電機用コイル導線において、前記各帯状部材は、互いの間に配置された絶縁部を介して平行に巻かれていてもよい。
また、本発明に係る回転電機用コイル導線において、前記絶縁部は、前記各帯状部材間に形成された隙間、または、前記隙間に設けられる絶縁材で構成されてもよい。
さらに、本発明に係る回転電機用コイル導線において、2本の脚部と各脚部の一方端部に連設される連設部とを有する略U字状の導体セグメントとして形成され、該導体セグメントの連設部と前記脚部の先端部分とが前記コイルエンド部分を構成し、前記脚部における前記先端部分を除く中間部分が前記スロット内部分を構成してもよい。
本発明の別の態様である回転電機用コイル体は、上記いずれかの構成の回転電機用コイル導線が回転電機のステータのティースに巻装されるようにコイル状に形成されているものである。
本発明に係る回転電機用コイル導線及びコイル体によれば、渦電流に起因する循環電流による損失を抑制しながら、スロット内部分の被覆部材における抵抗損失を低減できる。
本発明の一実施の形態であるコイル導線の斜視図を示す図である。 図1のコイル導線が略U字状の導体セグメントに形成されてステータに装着されるときの様子を示す図である。 コイル導線のスロット内部分の斜視図と、スロット内部分の被覆部材の展開図である。 導体セグメントの平面図である。 導体セグメント同士が溶接される様子を概略的に示す斜視図である。
以下に、本発明に係る実施の形態(以下、実施形態という)について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
また、以下においては回転電機用コイル導線(以下、適宜に「コイル導線」とだけいう。)として断面が四角形の角形導線を例に挙げて説明するが、これに限定されず、本発明は断面がその他の多角形の導線や断面が円形の導線などにも広く適用することができる。
図1は、本発明の一実施形態であるコイル導線1を示す斜視図である。図示するように、コイル導線1は、複数の素線10と被覆部材16とを備える。
素線10は、芯線12の外周面に絶縁皮膜14が設けられたものである。芯線12は、導電体であり、例えば、銅、アルミニウム、銀、金、あるいはこれらの合金などの導電性を有する金属により線状に形成されている。絶縁皮膜14は、例えば、エナメル樹脂または酸化金属などの絶縁物によって形成されている。
図1に示すように、コイル導線1は、複数の素線10を束ねて構成される素線集合体18の外周面を被覆部材16により被覆して形成されている。本実施形態のコイル導線1では、縦に2本、横に4本の計8本の素線10が配列されて素線集合体18が構成される例が示されているが、これに限定されるものではなく素線数は任意に変更されてもよい。また、本実施形態では、コイル導線1の断面が短辺20と長辺22とからなる矩形状または長方形状に形成されている。
被覆部材16は、複数枚の導電性の金属製帯状部材を素線集合体18の周囲に巻き付けて構成されている。具体的には、被覆部材16は、例えば、銅、アルミニウム、鉄またはこれらの合金などの金属製の帯状部材によって構成される。被覆部材16は、後述するように巻き付けられることによって、複数の素線10を結束してばらけないようにする機能を有する。
図2は、図1のコイル導線1が略U字状の導体セグメント2に形成されてモータステータ3に装着されるときの様子を示す図である。図2には、筒状をなすモータステータ3の一部分を内周側から見た様子を平面的に示してあり、矩形状の端面を有するティース4と、各ティース4間に形成されたスロット5とが示されている。
図2に示すように、本実施形態においてコイル導線1は、略U字状をなす導体セグメント2として形成されて、モータステータ3に装着される。導体セグメント2は、互いに平行に延びる2本の脚部24a,24bと、各脚部24a,24bの一方端部(図2中の下側端部)に連設される連設部26とを有する。導体セグメント2は、所定長さに切断されたコイル導線1を曲げ加工することによって形成することができる。
導体セグメント2の脚部24a,24bは、それぞれ、スロット内部分(中間部分)28と先端部分30とを含む。スロット内部分28は、モータステータ3のスロット5内に導体セグメント2の2本の脚部24a,24bを挿入配置したときに、スロット5内に配置される部分である。これに対し、先端部分30は、モータステータ3のスロット5内に導体セグメント2の2本の脚部24a,24bを挿入配置したときにモータステータ3のスロット5から軸方向(図2中の上下方向)外側へ突出し、コイルとして形成されたときのコイルエンド部を構成する部分である。導体セグメント2の連設部26もまた、コイルとして形成されたときに軸方向他方側においてモータステータ3のスロット5外に配置されてコイルエンド部を構成する部分となる。
導体セグメント2の一方の脚部24aの先端部分30は矢印A方向に曲げ加工され、他方の脚部24bは矢印B方向に曲げ加工される。すなわち、2本の脚部24a,24bの各先端部分30は、互いに近づく方向に曲げ加工される。そして、上記一方の脚部24aの先端部分30は、例えば、スロット5内に挿入されて径方向内側(図2の紙面垂直方向の手前側)に配列されている別の導体セグメント(図示せず)の曲げ加工された他方の脚部の先端部分に溶接等によって接続される。また、上記他方の脚部24bの先端部分30は、例えば、スロット5内に挿入されて径方向外側(図2の紙面垂直方向の奥側)に配列されている更に別の導体セグメント(図示せず)の曲げ加工された一方の脚部の先端部分に溶接等によって接続される。
このようにして複数の導体セグメント2が接続されることにより、スロット5を通してティース4の周囲にコイル(コイル体)が分布巻きで形成されることになる。この場合のコイルは、コイル導線1の短辺20側の両側面がコイル内周側および外周側の側面として巻回されるコイルとなり、エッジワイズコイルとも称される。
図3は、導体セグメント2のスロット内部分28を示す斜視図(左図)と、このスロット内部分28の被覆部材16の展開状態で示す平面図(右図)である。図3では、矩形断面を有するスロット内部分28の2つの短辺側面が符号20a,20bで示され、2つの長辺側面が符号22a,22bで示されている。
図3に示すように、導体セグメント2のスロット内部分28の周囲に設けられた被覆部材16は、素線集合体18の周囲に巻き付けられた複数枚の導電性の帯状部材から構成されている。具体的には、本実施形態では、例えば7枚の帯状部材32,34,36,38,40,42,44によって構成される例を示す。各帯状部材32−44には、例えば、銅、アルミニウム、鉄またはこれらの合金などの金属製の板材、箔材、またはテープ材を用いることができ、特に、電気抵抗が小さい銅製のものが好適である。また、本実施形態では、各帯状部材32−44は、平行四辺形の平面形状をなしている。
各帯状部材32−44は、コイル導線1の長手方向に対して斜めに巻き付けられている。図3に示す例では、コイル導線1の長手方向(紙面の上下方向)に対して約45度の角度をなしている。また、各帯状部材32−44は、それぞれの間に設けられる絶縁部33,35,37,39,41,43,45を介して平行に巻かれており、これによりスロット内部分28において各帯状部材32−44は、互いに電気的に絶縁されている。ここで、絶縁部33−45は、各帯状部材32−44間に形成される隙間によって形成されている。ただし、絶縁部33−45は、各帯状部材32−44間の隙間に設けられた例えば樹脂製の接続部材等の絶縁材によって構成されてもよい。
図3中の展開図を参照してより詳しく説明すると、7枚の帯状部材32−44のうち帯状部材32は、スロット内部分28の長辺側面22aの上部縁部を巻き始め位置とすると、そこから長辺側面22a、短辺側面20a、長辺側面22b、および短辺側面20bにわたって巻き付けられて、スロット内部分28の周方向の1周分に満たない長さで巻き付けられている。
7枚の帯状部材32−44のうち、上記帯状部材32に絶縁部33を介して隣接する帯状部材34は、スロット内部分28の長辺側面22aの上部中央位置を巻き始め位置として、そこから長辺側面22a、短辺側面20a、長辺側面22b、短辺側面20b、および長辺側面22aにわたって巻き付けられて、スロット内部分28の周方向の1周分に満たない長さで巻き付けられている。
他の帯状部材36−44についても同様にスロット内部分28の周方向の1周分に満たない長さで巻き付けられている。すなわち、帯状部材34に絶縁部35を介して隣接する帯状部材36は、短辺側面20aから、長辺側面22b、短辺側面20b、および長辺側面22aにかけて巻き付けられている。帯状部材36に絶縁部37を介して隣接する帯状部材38は、短辺側面20aから、長辺側面22b、短辺側面20b、長辺側面22a、および短辺側面20aにかけて巻き付けられている。帯状部材38に絶縁部39を介して隣接する帯状部材40は、長辺側面22bから、短辺側面20b、長辺側面22a、および、短辺側面20aにかけて巻き付けられている。帯状部材40に絶縁部41を介して隣接する帯状部材42は、長辺側面22bから、短辺側面20b、長辺側面22a、短辺側面20a、および長辺側面22bにかけて巻き付けられている。帯状部材42に絶縁部43を介して隣接する帯状部材44は、短辺側面20bから、長辺側面22a、短辺側面20a、および長辺側面22bにかけて巻き付けられている。
なお、上記においては、スロット内部分28の被覆部材16を構成する複数の帯状部材32−44がコイル導線1の周方向に関して1周未満であるものと説明したが、これに限定されるものではなく、1周以上周回するように巻き付けられてもよい。
図4は、導体セグメント2の平面図である。上記のようにして構成されるコイル導線1のスロット内部分28を2本準備し、これらのスロット内部分28の各一端部を溶接部46によって連設部26を連結するとともに、各スロット内部分28の他端部に脚部24a,24bの先端部分30を溶接部46によって連結する。これらの溶接部46では、コイル導線1に含まれる複数の素線10がスロット内部分28と連設部26および脚部24a,24bの先端部分30との間で互いに電気的に接続されるとともに、スロット内部分28の被覆部材16と連設部26および脚部24a,24bの先端部分30の各被覆部材16とが電気的に接続される。これにより、導体セグメント2が出来上がる。
ここで、導体セグメント2のうち連設部26および脚部24a,24bの先端部分30の被覆部材16は、例えば螺旋状の絶縁部が設けられていない1つの導電性部材として形成されてもよい。これは、コイルエンド部では漏れ磁束に起因する渦電流や循環電流による損失を考慮しなくてもよいためである。この場合、金属製の管材によって素線集合体18の周囲を覆う被覆部材を形成してもよく、円筒状の管材内に素線集合体18を挿通した状態でダイス孔を通過させることにより圧縮成形して、図1に示すような矩形断面形状のコイル導線としてもよい。このようにすれば、コイルエンド部を構成するコイル導線の剛性が高くなり、導体セグメント同士の溶接やコイルの位置決め等を安定して行える利点がある。ただし、連設部26および脚部先端部分30についても、1枚または複数枚の導電性の帯状部材を周囲に巻き付けて被覆部材を構成してもよいことは勿論である。
上述したように導体セグメント2がモータステータ3のスロット5内に挿入および配置され、曲げ加工等された後に、図5に示すように、導体セグメント2の脚部24a,24bの先端部分30同士が溶接部48によって連結される。これにより、複数の導体セグメント2が電気的に接続されて、モータステータ3に巻装されたコイルが形成される。上記溶接部48では、各導体セグメント2に含まれる複数の素線10が電気接続されるとともに、被覆部材16同士も電気接続される。
なお、曲げ加工されて略U字状の導体セグメント2にする前に、直線状に延伸するコイル導線1の外周面に例えばエナメル樹脂等によって絶縁皮膜が形成される。
上述した構成を有する本実施形態のコイル導線1により構成されたコイルが巻装されたモータステータ3を例えば三相同期型モータ(回転電機、図示せず)に組み込み、コイルに三相交流電圧を印加することによってモータステータ3の内周側に回転磁界が発生する。これにより、モータステータ3の内側に回転可能に設けられるロータ(図示せず)が上記回転磁界の作用によって回転駆動される。このとき、モータステータ3のティース4内を通って磁束が径方向に出入りするが、ティース4内で磁気飽和が生じると磁束がティース4からスロット5内へと周方向に漏れ出ることがある。このような磁束の漏出は、高出力モータにおいて特に発生しやすい。
スロット5内に漏れ出る磁束は、モータ出力により変動する。このように変動する磁束がスロット5内に配置されたコイル導線に鎖交すると、コイル導線の周囲を覆う導電性の被覆部材に渦電流が発生し、この渦電流がつながって循環電流となって流れることで損失が生じることになる。
これに対し、本実施形態のコイル導線1によれば、変動する漏出磁束がコイル導線1のスロット内部分28の被覆部材16に鎖交したとき、被覆部材16を構成する複数の帯状部材32−44がコイル導線1の長手方向に対して斜めに巻き付けられていることで、渦電流の流れ方向が短辺側面20aと短辺側面20bとで逆になって打ち消し合うことになり、その結果、各帯状部材32−44における渦電流の発生を抑制し、渦電流に起因する循環電流による損失を低減することができる。
また、本実施形態のコイル導線1によれば、スロット内部分28を構成する複数の金属製帯状部材32−44がコイル導線の長手方向に対して斜めに巻き付けられて構成され、かつ、各帯状部材32−44が絶縁部33−45を介して互いに絶縁された状態にある。したがって、このように被覆部材16が分割されることによって、渦電流や循環電流の発生およびこれによる損失を低減することができる。
さらに、本実施形態のコイル導線1によれば、スロット内部分28を構成する複数の金属製帯状部材32−44が互いに絶縁された状態でコイル導線の長手方向に対して斜めに巻き付けられて構成されていることで、1本の金属製の帯状板材をコイル導線の周囲に螺旋状に巻き付けて被覆部材を構成する場合に比べて、電流経路長が短くなる分だけ電気抵抗を小さくすることができ、その結果、抵抗損失を抑制することができる。
さらにまた、コイル導線1は、複数の素線10を束ねて構成される素線集合体18の外周面に複数枚の金属製の帯状部材を巻き付けてなる被覆部材16が密着状態で被覆されているため、断面積に占める導体部分の割合を大きくすることができる。これにより、このコイル導線1がコイルに形成されてモータステータのスロット内に配置されたときの占積率が向上し、モータ効率を高くすることができる利点がある。
なお、本発明に係る回転電機用コイル導線は、上述した実施形態や変形例のものに限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲内において種々の変更や改良が可能である。
例えば、上記においては、コイル導線1を略U字状の導体セグメントとして形成し、この導体セグメントを溶接等によって複数接続してコイルが構成されるとして説明したが、これに限定されるものではなく、所定の間隔でスロット内部分が形成されているコイル導線が連続的につながった状態でティースまたはボビンにコイル状に巻回することによってコイルが形成されてもよい。
1 回転電機用コイル導線、2 導体セグメント、3 モータステータ、4 ティース、5 スロット、10 素線、12 芯線、14 絶縁皮膜、16 被覆部材、18 素線集合体、20 短辺、20a,20b 短辺側面、22 長辺、22a,22b 長辺側面、24a,24b 脚部、26 連設部、28 スロット内部分、30 先端部分、32,34,36,38,40,42,44 帯状部材、33,35,37,39,41,43,45 絶縁部、46,48 溶接部。

Claims (5)

  1. それぞれ絶縁被覆された複数の素線を束ねて構成される素線集合体の周囲に導電性の被覆部材が被覆される回転電機用コイル導線であって、
    前記コイル導線のうち回転電機のステータのスロット内に配置されるスロット内部分の被覆部材は、前記素線集合体の周囲にコイル導線の長手方向に対して斜めに巻き付けられ、且つ、それぞれ互いに電気絶縁状態にある複数の導電性帯状部材によって形成されており、前記各導電性帯状部材は前記スロット内部分の周方向の1周分に満たない長さで巻き付けられている、回転電機用コイル導線。
  2. 請求項1に記載の回転電機用コイル導線において、
    前記各帯状部材は、互いの間に配置された絶縁部を介して平行に巻かれていることを特徴とする、回転電機用コイル導線。
  3. 請求項2に記載の回転電機用コイル導線において、
    前記絶縁部は、前記各帯状部材間に形成された隙間、または、前記隙間に設けられる絶縁材で構成されることを特徴とする、回転電機用コイル導線。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転電機用コイル導線において、
    2本の脚部と各脚部の一方端部に連設される連設部とを有する略U字状の導体セグメントとして形成され、該導体セグメントの連設部と前記脚部の先端部分とが前記コイルエンド部分を構成し、前記脚部における前記先端部分を除く中間部分が前記スロット内部分を構成することを特徴とする、回転電機用コイル導線。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転電機用コイル導線が回転電機のステータのティースに巻装されるようにコイル状に形成されている、回転電機用コイル体。
JP2013002344A 2013-01-10 2013-01-10 回転電機用コイル導線およびコイル体 Active JP5799964B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013002344A JP5799964B2 (ja) 2013-01-10 2013-01-10 回転電機用コイル導線およびコイル体
CN201310741609.XA CN103929001A (zh) 2013-01-10 2013-12-27 用于旋转电机的线圈导线和线圈本体
US14/148,973 US20140191610A1 (en) 2013-01-10 2014-01-07 Coil wire for rotating electric machine and coil body

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013002344A JP5799964B2 (ja) 2013-01-10 2013-01-10 回転電機用コイル導線およびコイル体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014135839A JP2014135839A (ja) 2014-07-24
JP5799964B2 true JP5799964B2 (ja) 2015-10-28

Family

ID=51060458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013002344A Active JP5799964B2 (ja) 2013-01-10 2013-01-10 回転電機用コイル導線およびコイル体

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20140191610A1 (ja)
JP (1) JP5799964B2 (ja)
CN (1) CN103929001A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10790716B2 (en) 2016-11-11 2020-09-29 Hamilton Sundstrand Corporation Layered conductors for reduced eddy loss
US11095197B2 (en) * 2018-10-31 2021-08-17 GM Global Technology Operations LLC Modular stator
CN114830496A (zh) 2019-12-31 2022-07-29 马威动力控制技术股份公司 用于电机绕组的导电体制造方法、采用该方法制造的导电体、具有采用该导电体制造的绕组的电机

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3662199A (en) * 1971-03-01 1972-05-09 Portec Inc High voltage insulated coil and machine utilizing the same
US4602180A (en) * 1985-01-07 1986-07-22 General Electric Company Insulated armature coil for dynamoelectric machine
JP3855453B2 (ja) * 1997-05-26 2006-12-13 株式会社デンソー 車両用交流発電機
JP2002078313A (ja) * 2000-08-25 2002-03-15 Nikon Corp 積層シートコイル、電機子、リニアモータ、これを用いたステージ装置、露光装置、及びデバイスの製造方法
US6420812B1 (en) * 2000-09-07 2002-07-16 Siemens Westinghouse Power Corporation High voltage generator stator coils and methods of forming same
JP2002289047A (ja) * 2001-03-23 2002-10-04 Sumitomo Electric Ind Ltd 平行2心シールド電線とその製造方法
JP4623129B2 (ja) * 2008-04-21 2011-02-02 株式会社デンソー 回転電機の固定子及び回転電機
KR101332129B1 (ko) * 2010-10-15 2013-11-21 도요타지도샤가부시키가이샤 모터용 도선 및 모터용 코일
JP5778498B2 (ja) * 2011-06-21 2015-09-16 アスモ株式会社 ステータ及びモータ

Also Published As

Publication number Publication date
US20140191610A1 (en) 2014-07-10
CN103929001A (zh) 2014-07-16
JP2014135839A (ja) 2014-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5692247B2 (ja) モータ巻線用集合導線
KR101528994B1 (ko) 회전전기용 스테이터
KR101605642B1 (ko) 도체선 및 회전전기
US10476337B2 (en) Stator
JP5229381B2 (ja) モータ用導線およびモータ用コイル
JP6279802B1 (ja) セグメントコイル用分割導体及びその製造方法
JP2015149863A (ja) 回転電機のステータ
JP5799964B2 (ja) 回転電機用コイル導線およびコイル体
JP5652461B2 (ja) 回転電機用コイル導線およびコイル体
JP6093266B2 (ja) セグメントコイル及びステータ
US20150372551A1 (en) Structure of stator
JP5974752B2 (ja) 回転電機用コイル導線およびコイル体
JP5837763B2 (ja) 電線
JP2019140796A (ja) セグメントコイル用分割導体
JP2013183567A (ja) 導体セグメント及び導体セグメントを用いた回転電機固定子
JP2020150678A (ja) 回転電機ステータ
CN113812067A (zh) 定子线圈、具备该定子线圈的定子以及旋转电机、定子线圈的制造方法
JP2019140795A (ja) セグメントコイル用分割導体
JP2015091173A (ja) 回転電機ステータ
JP5958216B2 (ja) 回転電機の固定子
JP2012110114A (ja) コイル
JP2015233050A (ja) リアクトル
JP2021197756A (ja) 電機子の製造方法及び電機子
JP2019016703A (ja) サージ電圧低減部材
JP2013222536A (ja) 集合導線、集合導線を用いたコイル及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150728

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150810

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5799964

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151