JP5798802B2 - 入力判別装置 - Google Patents
入力判別装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5798802B2 JP5798802B2 JP2011123141A JP2011123141A JP5798802B2 JP 5798802 B2 JP5798802 B2 JP 5798802B2 JP 2011123141 A JP2011123141 A JP 2011123141A JP 2011123141 A JP2011123141 A JP 2011123141A JP 5798802 B2 JP5798802 B2 JP 5798802B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- input
- locking portion
- rigid body
- fixed
- fragile
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
2.支承装置の説明
3.入力判別機構の説明
4.第一係止部及び第二係止部の変形例
5.脆弱部材の変形例
6.入力判別機構を複数設けた例
7.入力判別機構の後付けの例
8.波状可撓性部材を用いた入力判別機構
9.ワイヤ状部材を用いた入力判別機構
10.ワイヤ状部材を用いた入力判別機構の変形例
11.上部構造物と下部構造物との間に架設された入力判別機構
12.上部構造物と下部構造物との間に架設された入力判別機構の変形例1
13.上部構造物と下部構造物との間に架設された入力判別機構の変形例2
14.上部構造物と下部構造物との間に架設された入力判別機構の変形例3
15.可動支承装置(鋼製支承)と組み合わせた入力判別機構
16.建物の上部構造物と下部構造物との間に架設された入力判別機構
17.その他の変形例
図1に示すように、橋梁1では、一方の橋脚や橋台といった下部構造物2に固定支承装置3aを設け、他方の下部構造物2に可動支承装置3bを設け、固定−可動支持構造を採用し、橋桁等の上部構造物4を支承することがある。固定支承装置3aは、一般に、上部構造4の回転変形に対応して鉛直荷重を支持しつつ、水平・鉛直方向の変位を拘束して制限し、可動支承装置3bは、一般に、上部構造4の回転変形と水平変位に対応する。固定支承装置3aは、固定型ゴム支承であっても良いし、ピン支承等の鋼製支承であっても良い。また、可動支承装置3bは、可動型ゴム支承であっても良いし、ローラー支承等の鋼製支承であっても良い。固定支承装置3aは、可動支承装置3bと比べて、第一剛性体としての上沓と第二剛性体としての下沓との水平方向の相対的変位量は大きくないが、固定支承装置3a、可動支承装置3bの何れの支承装置であっても、地震動等の入力の大小に関わらず、入力があれば、上沓と下沓とは相対的に変位し、設計強度を超える入力があれば、上沓と下沓との相対的な変位量が許容値を超え、上沓や下沓といった強度部材が損傷することになる。
本発明の支承装置10は、図3に示すように、橋脚や橋台といった下部構造物2と橋桁等の上部構造4との間に装着して水平荷重や鉛直荷重、回転荷重等の各種の荷重を支えると共に、地震や風、動的又は静的交通荷重等による揺動や振動、応力を吸収、分散しつつ、支承する橋梁用支承装置である。この支承装置10は、鉛直荷重支持性能や水平荷重支持性能や鉛直回転性能を調整することによって、固定支承装置3aや可動支承装置3bや水平力分散支承装置5や免震支承装置として用いることが出来る。この支承装置10は、第一剛性体としての上沓11と第二剛性体としての下沓12との間に支承体13が介在されている。
図5に示すように、以上のような支承装置10には、入力判別機構20が設けられている。この入力判別機構20は、上沓11と下沓12との間に架設され、上沓11の外周部に一体的に固設された第一係止部21と下沓12の外周部に固設された第二係止部22とに脆弱部材20aが取り付けられている。脆弱部材20aは、上沓11や下沓12に比べて脆弱なスタッドボルト23の両端にナット24,25を螺着して構成されている。スタッドボルト23は、例えば一方の端部に第一ネジ部23aが設けられ、他方の端部に第二ネジ部23bが設けられている。第一ネジ部23aには、抜け止め部となる第一ナット24が螺合され、第二ネジ部23bには、抜け止め部となる第二ナット25が螺合される。第一ナット24及び第二ナット25は、それぞれ、座面が略球面状の球面状座面24a,25aで構成されている。
上述の例(図5参照)では、第一ナット24と第二ナット25が球面状座面24a,25aを有し、第一係止部21及び第二係止部22が球面状凹部21b,22bを有する場合を説明したが、これらは、図10に示すように構成しても良い。図10(A)の例では、第一係止部21の上面と第二係止部22の下面を平坦な面で形成し、それぞれに、スタッドボルト23ががたつきを有するように、スタッドボルト23の直径より大きい直径の第一ボルト挿通孔21aと第二ボルト挿通孔22aとを中心軸線を一致させて形成している。一方、第一ナット24と第二ナット25も座面が平坦に形成されている。このような構成によっても、水平方向の変位を許容する程度は小さくなるが、スタッドボルト23や螺合している第一ナット24や第二ナット25の変形又は破損の程度を確認することで、入力の大きさを事後的に確認することが出来る。更に、図10(B)の例では、頭部26aを有するボルト26を用いるようにしている。この場合、上沓11の第一係止部21又は下沓12の第二係止部22の一方に、ボルト26のネジ部26bが螺合されるネジ穴26cを設けるようにする。更に、図10(C)に示すように、ボルト27の頭部27aの座面を、球面状座面27bにし、下沓12の第二係止部22のボルト挿通孔27cの周囲を球面状凹部27dとしても良い。勿論、これとは逆に、上沓11の第一係止部21のボルト挿通孔27cの周囲を球面状凹部27dとしても良い。また、ボルト27のネジ部27hは、ネジ穴に螺合されても良いが、ここでは、上沓11の第一係止部21において、ナット27eが締め付けられる。更に、図10(D)に示すように、ナット27eを球面状座面27fにし、ボルト挿通孔27cの周囲を球面状凹部27gとしても良い。
以上の例では、脆弱部材にボルトとナットを用いた例を説明したが、更に、脆弱部材は、次のように構成することも出来る。図11(A)は、脆弱部材にリベット28を用いている。第一係止部21の第一ボルト挿通孔21a又は第二係止部22の第二ボルト挿通孔22aの何れかよりリベット28を挿通し、挿通後、カシメることで、第一係止部21と第二係止部22との間に架設することが出来る。この場合、図10(A)に示すように、第一及び第二係止部21,22は、平坦な面で形成される。また、図11(B)に示すように、リベット28は、頭部の座面を球面状座面28aとしても良い。この場合、図10(D)に示すように、第一係止部21と第二係止部22の第一及び第二ボルト挿通孔27d,27cの周囲には、球面状凹部27b,27gが形成される。更に、リベット28の先端部は、第一係止部21又は第二係止部22に球面状凹部が形成されているとき、カシメられると、球面状凹部の形状に倣って、球面状座面28bを形成することも出来る。なお、図11(B)の例において、リベット28の頭部の座面又はリベット28の先端部のカシメ後の座面の何れかが平坦な面であっても良い。更に、図11(C)に示すように、脆弱部材を、第一係止部21と第二係止部22の長さの半分程度の結合部材29a,29bとし、一方を雄ネジ部29cとし、他方を雌ネジ部29dとしても良い。この場合、二つの結合部材29a,29bが、第一係止部21と第二係止部22との間で、締め付けられることになる。更に、図11(D)に示すように、二つの結合部材29e,29eは、共に、雄ネジ部29fとし、ナット部材29gで互いを結合するようにしても良い。
図12は、図6に示した支承装置10の斜視図であり、入力判別機構20が等間隔に六つ設けられている。図12では、六つの入力判別機構20に対して、「No.1」から「No.6」までの番号が付与されている。なお、ここで説明する入力判別機構20の構成は、図5に示した構成と同様である。
ここで、
「レベル「4」は、支承装置の交換は必要であるが、緊急を要しない。」
「レベル「5」は、支承装置の交換は必要であるが、レベル「4」よりは交換に緊急を要する。」
「レベル「6」は、直ちに支承装置を交換する必要がある。」
と定義づける。これにより、どの入力判別機構20が破損又は変形したかを確認することで、どの支承装置を優先的に交換する必要があるのかを容易に判断することができ、支承装置の交換作業を円滑に行うことが出来る。また、レベル「3」以下の入力を確認したときには、支承装置の交換は不要であると確認することが出来る。そして、レベル「3」までの入力判別機構が損傷しただけで支承装置10の交換不要の際は、脆弱部材が損傷するだけで強度部材となる上沓11や下沓12が損傷していないので、支承装置の強度部材に脆弱部材を設けた場合と異なり、上沓11や下沓12の性能に悪影響を与えることを防止することが出来る。
上述のように、ボルトやナット等で構成される脆弱部材20aは、所定値以上の入力があれば、破損又は変形する。上述のように、入力判別機構20を複数設け、入力レベルを判別出来るようにしたときには、例えば、支承装置10が交換が必要な程度まで破損していなくても、脆弱部材20aが破損又は変形することになる(図12及び図13のレベル「3」以下)。また、既設の支承装置10に対して、新たに、入力判別機構20を設ける場合もある。そこで、図14に示すように、入力判別機構30は、後付け出来るように構成することも出来る。
次に、入力判別機構の変形例として、脆弱部材として、波状可撓性部材41を用いた入力判別機構40を図15を参照して説明する。この入力判別機構40は、固定支承装置にも適用可能ではあるが、特に、上沓11と下沓12の相対的変位量が大きくなる場合を想定した可動支承装置や水平力分散支承装置に特に用いることが出来る。図15に示すように、この入力判別機構40は、脆弱部材として、波状可撓性部材41を用いている。この波状可撓性部材41は、波状の例えば薄い鋼板や樹脂板であって、可撓性を有している。この波状可撓性部材41は、一端部が、上沓11の外周面に、ボルト等の第一係止部材42によって固定され、他端部が、下沓12の外周面に、ボルト等の第二係止部材43によって固定される。上沓11及び下沓12の外周面には、それぞれネジ穴状の第一及び第二固定孔44,45が穿孔されている。波状可撓性部材41の各端部を挿通した第一及び第二係止部材42,43は、第一及び第二固定孔44,45が螺合され、これにより、波状可撓性部材41は、上沓11と下沓12の外周面に固定される。
図16に示す入力判別機構50は、脆弱部材に、ワイヤ状部材51を用いたものである。この入力判別機構50も、固定支承装置にも適用可能ではあるが、特に、上沓11と下沓12の相対的変位量が大きい場合も許容する可動支承装置や水平力分散支承装置に用いることが出来る。この入力判別機構50で用いるワイヤ状部材51は、繊維、鋼材、樹脂等の可撓性を有する線材で形成されており、上沓11や下沓12に対して脆弱となっている。このワイヤ状部材51は、1本でも良いが、ここでは、長さの異なる複数本が結束されている。具体的に、複数本のワイヤ状部材51は、一端部が第一係止部材52によって結束され、他端部が第二係止部材53によって結束されている。第一及び第二係止部材52,53は、ワイヤ状部材51の結束部52a,53aとは反対側に、環状の第一及び第二固定部52b,53bとが形成されている。ワイヤ状部材51の一端部を結束した第一係止部材52は、第一固定部52bに第一固定ボルト52cを挿通して、上沓11の外周面の第一ネジ穴52dに固定される。ワイヤ状部材51の他端部を結束した第二係止部材53は、第二固定部53bに第二固定ボルト53cを挿通して、下沓12の外周面の第二ネジ穴53dに固定される。
ワイヤ状部材51a・・・最も短い・・・入力レベル1
ワイヤ状部材51b・・・2番目に短い・・・入力レベル2
ワイヤ状部材51c・・・3番目に短い・・・入力レベル3
ワイヤ状部材51d・・・最も長い・・・入力レベル4
なお、入力レベルは、「4」が最も大きい。すなわち、ワイヤ状部材51は、長くなるほど、入力レベルが高くなり、上沓11と下沓12との相対的変位量が大きくなっても、切断しないようになっている。
図17に示す入力判別機構60は、脆弱部材に、ワイヤ状部材61を複数本、ここでは四本用いている。ワイヤ状部材61a,61b,61c,61d(以下、単に「61」とも言う。)は、繊維、鋼材、樹脂等の可撓性を有する線材で同じ長さに形成されているが、それぞれ伸び率が異なる。これらのワイヤ状部材61は、一端部が第一係止部材62に係止され、この第一係止部材62は、例えば上沓11の下面の第一ネジ穴62bに第一固定ボルト62aが螺合されることによって固定される。また、ワイヤ状部材61の他端部は、第二係止部材63に係止され、この第二係止部材63は、例えば下沓12の下面の第二ネジ穴63bに第二固定ボルト63aが螺合されることによって固定される。なお、第一及び第二係止部材62,63は、例えば上沓11や下沓12の外周面に固定するようにしても良い。また、ワイヤ状部材61の第一及び第二係止部材62,63への係止方法は、周知の方法で実現可能であり、例えばワイヤ状部材61の端部に抜け止めを設けて、第一及び第二係止部材62,63の挿通孔にワイヤ状部材61を係止するようにすれば良い。
ワイヤ状部材61a・・・伸び率101%・・・入力レベル1
ワイヤ状部材61b・・・伸び率105%・・・入力レベル2
ワイヤ状部材61c・・・伸び率110%・・・入力レベル3
ワイヤ状部材61d・・・伸び率115%・・・入力レベル4
なお、入力レベルは、「4」が最も大きい。すなわち、ワイヤ状部材61は、許容伸び率が高くなるほど、入力レベルが高くなり、上沓11と下沓12との相対的変位量が大きくなっても、切断しないようになっている。
次に、図14に示した入力判別機構30を、支承装置10に直接的に取り付けるのではなく、支承装置10の近傍に取り付ける場合を、図18を参照して説明する。この入力判別機構30は、支承装置10と隣接した位置に設けられるものであり、直接的には、上部構造物4と下部構造物2との相対的な変位量を判別し、間接的に、支承装置10の上沓11と下沓12との相対的な変位量を判別することが出来るようにしたものである。
次に、図15に示した入力判別機構40を、支承装置10に直接的に取り付けるのではなく、支承装置10の近傍の上部構造物4と下部構造物2との間に取り付ける例を、図19を参照して説明する。具体的に、図19に示すように、この入力判別機構40は、図15の場合と同様に、脆弱部材として、波状可撓性部材41を用いている。この波状可撓性部材41は、一端部が、上部構造物4に、ボルト等の第一係止部材42によって固定され、他端部が、下部構造物2に、ボルト等の第二係止部材43によって固定される。上部構造物4と下部構造物2の互いに相対する面には、それぞれネジ穴状の第一及び第二固定孔44,45が穿孔されている。波状可撓性部材41の各端部を挿通した第一及び第二係止部材42,43は、上部及び下部プレート16,17の第一及び第二貫通孔46,47を通って第一及び第二固定孔44,45に螺合され、これにより、波状可撓性部材41は、上部構造物4と下部構造物2の互いに相対する面に固定される。
次に、図16に示した入力判別機構50を、支承装置10に直接的に取り付けるのではなく、支承装置10の近傍の上部構造物4と下部構造物2との間に取り付ける例を、図20を参照して説明する。具体的に、図20に示すように、この入力判別機構50は、脆弱部材に、ワイヤ状部材51を用いている。このワイヤ状部材51は、1本でも良いが、ここでは、長さの異なる複数本が結束されている。具体的に、複数本のワイヤ状部材51は、一端部が第一係止部材52によって結束され、他端部が第二係止部材53によって結束されている。第一及び第二係止部材52,53は、ワイヤ状部材51の結束部52a,53aとは反対側に、環状の第一及び第二固定部52b,53bとが形成されている。第一及び第二係止部材52,53は、ここでは、例えば長さの異なる四本のワイヤ状部材51(51a,51b,51c,51d、以下、単に「51」ともいう。)を結束部52a,53aでカシメ等により結束しており、四本のワイヤ状部材51で四段階の入力レベルを判別することが出来る。
次に、図17に示した入力判別機構60を、支承装置10に直接的に取り付けるのではなく、支承装置10の近傍の上部構造物4と下部構造物2との間に取り付ける例を、図21を参照して説明する。具体的に、図21に示すように、この入力判別機構60は、脆弱部材に、伸び率が異なる同じ長さのワイヤ状部材61a,61b,61c,61d(以下、単に「61」とも言う。)が用いられている。これらのワイヤ状部材61は、一端部が第一係止部材62に係止され、この第一係止部材62は、例えば上部構造物4の下部構造物2と相対する面の第一ネジ穴62bに上部プレート16の第一貫通孔64を通って第一固定ボルト62aが螺合されることによって固定される。また、ワイヤ状部材61の他端部は、第二係止部材63に係止され、この第二係止部材63は、例えば下部構造物2の上部構造物4と相対する面の第二ネジ穴63bに下部プレート17の第二貫通孔65を通って第二固定ボルト63aが螺合されることによって固定される。
支承装置には、支承装置10のようなゴム支承の他に、鋼製支承がある。図22は、一般的な、固定支承装置として用いられるピン支承装置71である。このピン支承装置71は、上沓72と下沓73を円柱状のピン74で連結した構造で、ピン74を中心に回転可能となっている。以上説明したような入力判別機構20,30,40,50,60は、ピン支承装置71の近傍であって、上沓72が固定される上部構造物4と下沓73が固定される下部構造物2との間に配設される。例えば、ピン支承装置71は、一般に固定支承に分類されることから、図18に示した入力判別機構30等が近傍に設けられる。これにより、例えば、上部構造物4がどの程度回転変形したのかを事後的に確認することが出来る。
従来の上部構造物となるビル建物91は、建物基礎等の下部構造物92との間に、上述した支承装置10と略同様の免震装置93が配設される。以上説明したような入力判別機構20,30,40,50,60は、ビル建物91と下部構造物92との間の空間部の免震装置93の近傍に設けることが出来る。また、大変位量に対応する入力判別機構40,50,60は、ビル建物91の側壁と下部構造物92の表面との間に設けるようにしても良い。この場合、大変位量に対応する入力判別機構40,50,60は、地表に露出しているので、確認作業を容易に行うことが出来る。
以上の説明で用いた支承装置10は、上下反転し、下沓を上沓として、上沓を下沓として用いるようにしても良い。また、支承方向を水平方向としたり、鉛直方向からずれた方向に設定することも可能であり、本発明の入力判別機構の取付状態も、支承装置10の向きに応じて適宜変更される。更に、本発明の入力判別機構を設ける位置は、支承装置の近傍に限定されるものではなく、離れた位置であっても良い。例えば、本発明の入力判別機構は、図1の下部構造物2としての橋台と上部構造体2としての橋桁の端部に設けられる桁遊間2aや桁遊間2aに配設される間詰め材やダンパー2bの近傍に設けるようにしても良い。また、図18−図24を用いて説明した上部構造物4と下部構造物2との間に架設される20,30,40,50,60は、上部構造物4と下部構造物2に後付けされる場合だけでなく、上部構造物4に第一係止部材が一体的に固設されていても良く、下部構造物に第二係止部材が一体的に固設されていても良い。
Claims (25)
- 支承体を介して相対する第一剛性体と第二剛性体との間に架設され、該第一剛性体及び/又は該第二剛性体への入力を判別する入力判別機構を備え、
前記入力判別機構は、
前記第一剛性体に固設される第一係止部と、
前記第二剛性体に固設される第二係止部と、
一端側が前記第一係止部に係止され、他端側が前記第二係止部に係止され、外部からの入力に際して、これら第一係止部と第二係止部との間において、張力が掛かり得るように配設される脆弱部材とを有し、
前記脆弱部材は、視認可能な位置に配設され、所定値以上の入力によって該脆弱部材に所定値以上の張力が掛かったとき、破損又は変形することを特徴とする入力判別装置。 - 前記第一剛性体と前記第二剛性体との間には、複数の前記脆弱部材が、前記第一及び第二係止部に係止されて配設されていることを特徴とする請求項1記載の入力判別装置。
- 前記複数の脆弱部材は、強度及び/又は長さが異なり、入力レベルに応じて、前記複数の脆弱部材の中の特定の脆弱部材が破損又は変形することを特徴とする請求項2記載の入力判別装置。
- 前記脆弱部材は、スタッドボルトの各端部を前記第一係止部の挿通孔と前記第二係止部の挿通孔に挿通し、該スタッドボルトの両端部にナットを螺合してなる請求項1乃至3のうち何れか1項記載の入力判別装置。
- 前記脆弱部材は、頭部を有するボルトを前記第一係止部の挿通孔と前記第二係止部の挿通孔に挿通し、該ボルトの先端部にナットを螺合してなる請求項1乃至3のうち何れか1項記載の入力判別装置。
- 前記脆弱部材は、頭部を有するボルトを前記第一係止部、前記第二係止部の何れか一方の挿通孔に挿通し、前記第一係止部、前記第二係止部の何れか他方のネジ穴に該ボルトを螺合してなる請求項1乃至3のうち何れか1項記載の入力判別装置。
- 前記脆弱部材は、リベットであり、該リベットは、前記第一係止部、前記第二係止部の何れか一方の挿通孔より挿入され、他方において、カシメられることを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか1項記載の入力判別装置。
- 前記脆弱部材は、一端に頭部が設けられ他端に締結部を有する第一結合部材と、一端に締結部を有し他端に頭部が設けられる第二結合部材とを備え、
上記第一結合部材を前記第一係止部の第一挿通孔から挿入し、上記第二結合部材を前記第二係止部の第二挿通孔から挿入し、該第一結合部と該第二結合部とは前記第一係止部及び前記第二係止部の間において直接的又は間接的に結合されてなることを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか1項記載の入力判別装置。 - 前記ボルトの頭部、前記リベットの頭部、前記ナット及び/又は前記結合部材の頭部は、略球面状凸座面を有し、該略球面状座面に対応して、前記第一係止部及び/又は前記第二係止部は、略球面状凹部を有することを特徴とする請求項4乃至8のうち何れか1項記載の入力判別装置。
- 前記脆弱部材は、波状可撓性部材であり、一端部が前記第一係止部で前記第一剛性体に係止され、他端部が前記第二係止部で前記第二剛性体に係止されることを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか1項記載の入力判別装置。
- 前記脆弱部材は、ワイヤ状部材であり、一端部が前記第一係止部材に係止され、他端部が前記第二係止部材に係止されることを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか1項記載の入力判別装置。
- 前記第一係止部は、前記第一剛性体に一体に固設され、前記第二係止部は、前記第二剛性体に一体に固設されていることを特徴とする請求項1乃至11のうち何れか1項記載の入力判別装置。
- 前記第一係止部は、前記第一剛性体に対して後付けで固設され、前記第二係止部は、前記第二剛性体に後付けで固設されていることを特徴とする請求項1乃至11のうち何れか1項記載の入力判別装置。
- 当該入力判別装置は、固定型支承装置に設けられることを特徴とする請求項1乃至13のうち何れか1項記載の入力判別装置。
- 当該入力判別装置は、可動型支承装置に設けられることを特徴とする請求項1乃至13のうち何れか1項記載の入力判別装置。
- 当該入力判別装置は、水平力分散支承装置に設けられることを特徴とする請求項1乃至13のうち何れか1項記載の入力判別装置。
- 第一剛性体と該第一剛性体が固定される第一構造物との間又は第二剛性体と該第二剛性体が固定される第二構造部物との間には、摺滑部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至16のうち何れか1項記載の入力判別装置。
- 第一剛性体が上部構造物に固定される上沓であり、第二剛性体が下部構造物に固定される下沓であることを特徴とする請求項1乃至17のうち何れか1項記載の入力判別装置。
- 上部構造物が橋桁であり、下部構造物が橋脚あるいは橋台であることを特徴とする請求項18記載の入力判別装置。
- 第一構造物と第二構造物との間に架設され、該第一構造物及び/又は該第二構造物への入力を判別する入力判別機構を備え、
前記入力判別機構は、
前記第一構造物に固設される第一係止部と、
前記第二構造物に固設される第二係止部と、
一端側が前記第一係止部に係止され、他端側が前記第二係止部に係止され、外部からの入力に際して、これら第一係止部と第二係止部との間において、張力が掛かり得るように配設される脆弱部材とを有し、
前記脆弱部材は、視認可能な位置に配設され、所定値以上の入力によって該脆弱部材に所定値以上の張力が掛かったとき、破損又は変形することを特徴とする入力判別装置。 - 前記第一構造物と前記第二構造物との間には、複数の前記脆弱部材が、前記第一及び第二係止部に係止されて配設されていることを特徴とする請求項20記載の入力判別装置。
- 前記複数の脆弱部材は、強度及び/又は長さが異なり、入力レベルに応じて、前記複数の脆弱部材の中の特定の脆弱部材が破壊又は変形することを特徴とする請求項21記載の入力判別装置。
- 前記第一係止部は、前記第一構造物に対して後付けで固設され、前記第二係止部は、前記第二構造物に後付けで固設されていることを特徴とする請求項20乃至22のうち何れか1項記載の入力判別装置。
- 前記第一構造物が橋桁であり、前記第二構造物が橋脚若しくは橋台であることを特徴とする請求項20乃至23のうち何れか1項記載の入力判別装置。
- 当該入力判別装置は、前記第一構造物と前記第二構造物との間に配設される支承装置の近傍に設けられることを特徴とする請求項20乃至24のうち何れか1項記載の入力判別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011123141A JP5798802B2 (ja) | 2011-06-01 | 2011-06-01 | 入力判別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011123141A JP5798802B2 (ja) | 2011-06-01 | 2011-06-01 | 入力判別装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012251323A JP2012251323A (ja) | 2012-12-20 |
JP5798802B2 true JP5798802B2 (ja) | 2015-10-21 |
Family
ID=47524377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011123141A Active JP5798802B2 (ja) | 2011-06-01 | 2011-06-01 | 入力判別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5798802B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6884374B2 (ja) * | 2017-03-02 | 2021-06-09 | 森松工業株式会社 | タンク |
KR102218611B1 (ko) * | 2019-06-11 | 2021-02-22 | 부산대학교 산학협력단 | 면진장치의 변위 제한을 위한 정지장치, 이를 포함하는 면진장치 및 구조물 |
JP7128786B2 (ja) * | 2019-09-13 | 2022-08-31 | 高田機工株式会社 | ノックオフ型ボルトの取付構造 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000073314A (ja) * | 1998-08-31 | 2000-03-07 | Railway Technical Res Inst | ゴム支承装置 |
JP4861562B2 (ja) * | 2001-03-09 | 2012-01-25 | 株式会社ブリヂストン | 連結構造用変形量表示装置 |
JP2003105717A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-09 | Fde:Kk | 橋梁用支承装置の変位検知装置 |
JP2008303573A (ja) * | 2007-06-06 | 2008-12-18 | Shinko Wire Co Ltd | 耐震補強ケーブル |
JP4377429B2 (ja) * | 2007-06-15 | 2009-12-02 | 株式会社ビービーエム | 弾性支承体およびそれを使用した弾性支承装置 |
JP5192190B2 (ja) * | 2007-06-27 | 2013-05-08 | 株式会社ブリヂストン | 支承用損傷判定装置 |
-
2011
- 2011-06-01 JP JP2011123141A patent/JP5798802B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012251323A (ja) | 2012-12-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6914853B2 (ja) | 弾性滑り摩擦ジョイント | |
US6321492B1 (en) | Energy absorber | |
EP2537999A1 (en) | Fastening device | |
TWI531736B (zh) | 疊層橡膠體用接合構件及使用該接合構件之疊層橡膠體以及構造體 | |
JP4394661B2 (ja) | 構造物用固定支承装置 | |
JP5798802B2 (ja) | 入力判別装置 | |
CN104482093A (zh) | 自复位变摩擦阻尼器 | |
KR200473182Y1 (ko) | 구조물의 마찰 진자받침 | |
CA2923802A1 (en) | Bearing wall and wall surface member for bearing wall | |
JP2000230343A (ja) | 免震装置 | |
JP6646351B2 (ja) | 免震システム | |
US20150128506A1 (en) | Replaceable ductile fuse | |
JP7042722B2 (ja) | 耐風装置 | |
JP2002227898A (ja) | 免震ダンパー | |
Zhang et al. | A performance study of beam column connections of self-centering steel frame with U-shaped steel dampers | |
JP5973864B2 (ja) | 隙間管理具 | |
JP2018136000A (ja) | 免震装置 | |
EP3262245A1 (en) | A hinge cell for beam to column connection | |
JP5244220B2 (ja) | 支承装置 | |
US11421435B2 (en) | Kinematic seismic isolation device | |
EP3390747A1 (en) | Anti-seismic connection joint | |
CN113605559A (zh) | 装配式自复位钢筋混凝土剪力墙 | |
KR101840822B1 (ko) | 프리스트레스를 이용한 교량의 내진 보강장치 | |
KR102464451B1 (ko) | 데크 플레이트용 인서트볼트 구조 | |
JP4087389B2 (ja) | 支柱の接続構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140507 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150224 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150422 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150804 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150824 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5798802 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |