JP5798479B2 - 芳香容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体内に貯蔵した芳香剤を、開放した容器口から直接又は揮散材等を介して揮散させる芳香容器に関する。
容器本体内の芳香液を、吸液芯の毛細管現象を利用して吸い上げ、揮散させることにより芳香効果を得る芳香具が知られている。
このようなタイプの芳香具では、一般に、容器口から吸液芯が突出しており、この吸液芯の突出した部分に接するように配置された揮散材に芳香液を移し、揮散材から芳香成分を揮散させる構成となっている。したがって、使用前の状態においては、芳香液の液こぼれ及び不要な揮散を防ぐため、突出した吸液芯を覆うように、容器口が中蓋で閉じられている。そして、使用者が使用する際にこの中蓋が外され、芳香液が揮散可能な状態になる。しかし、このままでは、吸液芯の先端の芳香液が誤って手や体などに付着することがあるため、殆どの場合、この容器口を保護するために、キャップが設けられている。
図9は、このような構成の従来の芳香具101を示している。図9に示すように、容器口106を保護しているキャップ112は、芳香液の揮散の妨げとならないように、容器口106から一定の距離を保つように囲うと共に、芳香成分が外部へ拡散し易いように通気孔112aが形成されている。これにより、通常は、芳香液が直接人体等に触れることはない。
また、図9に示したような芳香液を揮散させる芳香容器以外に、ビーズ状やゲル状の芳香剤を用いている芳香容器も知られている。この場合、液体芳香剤とは異なり、フェルトや含浸素材からなる揮散材は用いられないが、容器口を開放して芳香成分を揮散させる点においては同様である。このため、容器口を保護するために、上記図9の例と同様に、キャップが用いられる。
特開2001−261080公報
しかしながら、芳香剤には、フルーツ系の香りなど、食品の香りを発するものも多く用いられ、幼児や識別力の低下した状態にある老人などの場合、この食品の香りを発する芳香剤を飲料や食品と誤認識してしまう可能性が高い。
一方、上述のような従来の芳香具101では、単に、吸液芯107の露出した容器口106が、衣服等に付着しないように一定の間隔を保つことを主目的として設計されているものが多く、キャップ112は容器本体104から比較的容易に取り外すことができる。
また、容器本体104とキャップ112とは異なる材質から形成されていることが多く、使用済みの芳香具101を分別廃棄する際、キャップ112を容器本体104から取り外さなければならない場合がある。この意味からも、容器本体104とキャップ112とは強固に固定されず、容易に取り外しが可能な構成が多く用いられている。
したがって、芳香剤を飲料や食品と間違えた幼児や老人が、誤ってキャップ112を外そうとした場合、簡単に取り外すことが可能であり、その芳香剤を誤飲又は誤食してしまう虞がある。
そこで、本発明では上記課題を解決するために、使用状態にある容器口保護用のキャップを、簡易な構成により容易に容器本体に対してロックすることが可能な芳香容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の芳香容器は、容器本体内の容器口を所定の間隔をあけて囲うキャップを有した芳香容器であって、基端がキャップの天井部の内側に固定され、容器口の近傍に延びる先端側には、容器口側へ向けて係合爪が突出形成されると共に、所定の位置に被連結部を有した係合アームと、係合爪が係合可能となるように容器口に設けられた被係合部と、キャップの側壁にヒンジ部を介して連設され、係合爪が被係合部に係合した状態で被連結部へ連結され、係合アームを固定できる連結部を有した折込片とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の芳香容器は、上記構成に加えて、キャップは、係合アームが弾性変形可能な樹脂材で形成され、ヒンジ部は、薄肉成形された樹脂ヒンジであり、被連結部は、折込片からの押圧により係合アームの弾性変形を伴った状態で連結部に連結されることを特徴とする。
また、本発明の芳香容器は、上記構成に加えて、被係合部は、容器口の側周に形成されたフランジであることを特徴とする。
さらに、本発明の芳香容器は、上記構成に加えて、被連結部が設けられる所定の位置は、少なくとも、係合アームのうち、被係合部と当接する点よりも先端側であることを特徴とする。
また、本発明の芳香容器は、上記構成に加えて、天井部には、係合アームの基端が固定されている位置を含む領域に天井溝が、周縁のうち互いに反体側の端縁同士を繋ぐように形成され、キャップの側壁部には、端縁のそれぞれを延長するように側壁溝が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の芳香容器は、上記構成に加えて、容器本体には、キャップの開口側の内周壁と摺接するガイド面が、係合爪と被係合部とが係合状態で重なる方向に対して略平行に所定の幅だけ延びていることを特徴とする。
また、本発明の芳香容器は、係合爪の被係合部への係合を阻止する遮蔽部を有し、容器口を覆う中蓋を備えたことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、折込片の連結部が被連結部に対して連結状態にない場合、係合爪は容器の近傍に位置し、被係合部とは係合状態にない。一方、折込片が回動してキャップ内側へ折り込まれ、連結部が被連結部に連結されると、係合爪が被係合部に係合状態となる。これにより、折込片が係合アーム側へ回動していない状態では、キャップは容器本体から離脱可能であるが、折込片が係合アーム側へ回動し、被連結部に連結部が連結されると、係合爪が被係合部へ係合されるので、キャップが係合アームを介して容器口にロックされ、キャップの離脱が不可能な状態となる。したがって、キャップを容易に取り外すことはできなくなり、誤飲又は誤食を防止することが可能となる。
また、本発明によれば、弾性変形を伴わなければ係合部は被係合部に係合状態とはならないので、不用意にロック状態が形成されてしまうことを防止できる。また、弾性変形の反発力により係合アームが折込片に押圧状態となり、ロック状態が安定する。
また、本発明によれば、容器口の全周に亘って係合爪がフランジに係合可能となる。これにより、キャップが容器本体に対して回転しても、良好にキャップのロック状態を保持することが可能となる。
さらに、本発明によれば、折込片の連結部が、係合アームの被係合部への当接位置よりも先端側に設けられているので、係合アームを、被係合部よりも基端側の中間位置で押圧すると、当接位置を中心として、連結部と連結される先端側が反り返る。これにより、係合アームの先端側から折込片に対して、元の位置に戻る向きの力が働き、ロック解除を容易にすることが可能となる。
また、本発明によれば、天井部から側壁部にかけて繋がる稜線が形成される。これにより、キャップ全体の剛性が向上する。
また、本発明によれば、閉じられたキャップを取り外す際、所定の幅でキャップと容器本体とが摺接し、キャップは摺接方向に対して一定の姿勢が保たれる。そして、この摺接方向は、係合爪と被係合部との重なる方向と略平行となるように構成されている。これにより、ロック状態においてキャップを取り外そうとしても、係合爪と被係合部とが重なる方向への圧力が増大するのみで、捩じれ方向の力は生じないので、係合状態を良好に保持することが可能となる。
また、本発明によれば、遮蔽部を有した中蓋により、使用前における係合爪と被係合部との係合を阻止することができるので、使用前に誤って折込片が折り込まれた場合であっても、容器口が中蓋によって閉じられたままでキャップがロック状態となることを防止することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る芳香容器の全体を示した斜視図である。 図1の芳香容器の分解図である。 図1の芳香容器のA−A線断面図である。 図1の芳香容器の折込片周辺を示し、(a)は折込片をキャップの内側へ押し込んだときの状態を、また、(b)は係合アームの中間位置をキャップの内側へ押し込んだときの状態を示した図である。 図4(a)の折込片の凸部周辺を拡大した図である。 本発明の第2の実施の形態に係る芳香容器のキャップを示した斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る芳香容器の係合アームと折込片との連結状態を示した図である。 本発明の第4の実施の形態に係る芳香容器の中蓋の周辺を示した拡大断面図である。 従来の芳香容器の全体を示した図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態に係る芳香容器について説明する。図1は、本発明の
芳香容器1の使用状態における全体の様子を示している。ここでは、説明の便宜のため、内部の構成がわかるように正面側を部分的に切欠いて表している。また、図2は、この芳香容器1の各部分を分解した状態を示しており、同様に、キャップ12については正面側半分を切断して表している。更に、図3は、図1のA−A線で切断した断面図を示している。最初にこれら図1から図3を用いて、各構成の概略について説明する。
図1からわかるように、本発明の芳香容器1は、芳香液2を吸い上げて揮散板8から芳香成分を揮散させるよう構成されている。
このようなタイプの芳香容器1は、図2の分解図からわかるように、流通時などの未使用時には液漏れを防止するために、容器口6に中蓋10が取り付けられている。そして、使用時に、キャップ12を一旦外してから中蓋10を除去し、キャップ12を元に戻して使用可能となる。
吸液芯7は毛細管現象を生じやすい材質で形成されており、図2、3にて明らかなように、上端を突出させるようにして容器口6に取り付けられている。そして、この容器口6の外側周には、全周に亘ってフランジ6aが形成されている。
容器口6を囲うキャップ12には、天井部14の下面の四隅から4本の支持アーム18が垂設されており、芳香液2を揮散する揮散板8は、これら支持アーム18により、略水平を保つようにして支持されている。この揮散板8は、容器口6から上方に突出した吸液芯7の上端に当接し、載置される形で保持されており、吸液芯7により吸い上げられた芳香液2が揮散板8内へ拡散できるように構成されている。そして、この揮散板8から揮散した芳香成分は、空中へ拡散し易いように天井部14に形成された通気孔14aや、側壁部22に形成された側壁孔22dを通して外部へ放散される。
次に図3を参照して、キャップ12の側壁部22には、正面視で左右両側に、薄肉成型された樹脂ヒンジ(ヒンジ部)22bを介して折込片22aが連設されている。この折込片22aの使用前の状態は、図1の左側の二点鎖線で表した部分に示されているように、側壁部22と面を揃えるようにして一体的に形成されている。この樹脂ヒンジ22bは、側壁部22の外側が薄肉状態に成型されており、キャップ12の内側へ折り込み易い形状になっている。
折込片22aの先端には、図1からわかるように、後述する係合アーム16と連結可能な連結爪(連結部)22cが凸状に形成されている。
天井部14からは、支持アーム18とは別に、正面視で左右一対の係合アーム16が下方に向かって延びるようにキャップ12と一体的に形成されている。この係合アーム16は、図3の断面図右側に示したように、外力が加わっていない状態では、容器口6側へやや傾斜し、略直線状に形成されている。そして、係合アーム16の下端側は、容器口6の近傍まで達しており、その容器口6に面する側からは、容器口6側へ向かって係合爪16aが突出形成されているが、外力が加わっていない状態では、この係合爪16aは容器口6と離間している。
一方、図3の左半分には、使用状態における折込片22a及び係合アーム16が示されている。この図3からわかるように、左側の係合アーム16は内側に回動した折込片22aの先端側に押圧されて容器口6側へ湾曲し、下端側から突出した係合爪16aが容器口6のフランジ6aに係合されたロック状態となっている。そして、係合アーム16は、このロック状態においてフランジ6aと当接する位置よりも更に下方に延設されている。このように、図3の左半分に示したロック状態の回動位置よりも更に容器本体4側へ回
動した折込片22aに対しても摺接可能となるよう摺接部16cが形成されている。
この摺接部16cは、容器口6の肩の部分にまで達しているので、折込片22aが回動域の何れの位置にあっても、係合アーム16との連結が外れることなく、ロック状態は良好に保持される。このような摺接部16cは、図1及び図2に良く表れているように、係合アーム16の下端中央に切欠き16bが形成されることにより、前後方向にそれぞれ1本ずつ形成されている。以降、これら、切欠き16bと2本の摺接部16cとから構成され、折込片22aの連結爪22cが連結される部分を被連結部16dと呼ぶ。
続いて、折込片22aの回動に伴う作用について図4を用いて説明する。図4は、折込片22aが折り込み状態にあるときの係合アーム16との位置関係を示している。このうち(a)は、折込片22aが内側へ向かって回動したときの様子を示し、(b)は、係合アーム16の中間位置がキャップ12の内側へ湾曲したときの折込片22aの様子を示している。
図4(a)には、係合アーム16と連結し、安定状態にある回動位置の折込片22aを実線で表し、その前後の回動位置にある折込片22aを仮想線で表している。図4(a)からわかるように、キャップ12の内側(矢印30の方向)へ向かって回動した折込片22aは、先ず、係合アーム16の係合爪16aよりも上側の中間位置に当接する。このとき、係合アーム16は弾性部材により形成されているので、弾性変形を伴って容器口6側へ湾曲する。そして、さらに折込片22aの回動が進むと、折込片22aの先端の連結爪22cが係合アーム16の係合爪16aの下方に形成された切欠き16b及び摺接部16cからなる被連結部16dに連結される。この連結と同時に、係合爪16aがフランジ6aの下端側に差し込まれ、キャップ12を上方へ引き抜くことができないように、重なるようにして係合され、ロック状態が形成される。
このように、キャップ12がロックされると、幼児や、識別力の低下した状態にある老人などが誤って芳香液2を飲もうとしても、キャップ12は容器本体4から容易には外れないので、誤飲を防止することが可能となる。
ここで、ロック後、安定状態にある折込片22aと係合アーム16とのなす角に着目すると、図4(a)に実線で示したロック状態では、折込片22aは、係合アーム16と略直交するように連結されている。このため、係合アーム16が解除方向へ戻る力の殆どが、その法線方向である折込片22aの延びる方向に沿って働く。したがって、折込片22aを何れかの回動方向へ回動させる周方向の力は殆ど生じないので、安定してロック状態を保持することが可能となる。
次に、実線で示された安定状態から更に容器側へ折込片22aが押し込まれた場合について考える。
上述したように、係合アーム16の被連結部16dでは、係合爪16aよりも下方側へ摺接部16cが延設され、その先端は容器本体4の肩部上面にまで達している。
したがって、幼児などがキャップ12を抉じ開けようとする際、指が折込片22aに当たり、更に押し込まれたとしても、折込片22aの連結爪22cが係合アーム16の摺接部16c上を摺動するだけであり、係合アーム16との連結が解除されることはなく、誤飲防止をより確実なものとすることができる。
次に、図4(a)とは逆方向へ折込片22aが回動するときの様子について、図4(b)を用いて説明する。
図4(b)には、(a)の実線で示した状態から、係合アーム16の係合爪16aよりも上側の中間位置を内側に向けて指などで直接押圧したときの状態が示されている。
この図からわかるように、折込片22aが内側に回動することにより開口した側壁孔22dから指などを差し込み、係合アーム16の中間位置を押圧すると、弾性部材で形成された係合アーム16は、やや湾曲しながら、係合爪16aがフランジ6aの下端側に更に押し込まれる。このようにさらに押し込みができるように設けられた空間は、折込片22aの連結爪22cが被連結部16dに連結され、図4(a)のロック状態を形成する際に、係合アーム16が容器口6側に退避可能となるように設けられている遊び分の空間である。
したがって、この遊び分の空間を利用して、係合アーム16の中間位置を矢印32の方向に押圧し、折込片22a側から容器口6側へ退避させると、係合アーム16から折込片22aの先端を外すことが可能な状態となる。
これに加えて、係合アーム16の中間位置が内側に押圧され、上述のように湾曲すると、フランジ6aとの当接点Pを中心として、係合爪16aを含む下端側の摺接部16cが外側(矢印36の向き)に反り返る。このため、樹脂材の経時変化等により、たとえ樹脂ヒンジ22bが復元力を無くした場合であっても、摺接部16cの反り返り作用により折込片22aの先端が(矢印34の向きに)持ち上げられ、連結が解除され易くなる。このため、キャップ12を容器本体4から外したい場合は、係合アーム16を押圧し、中間部分を湾曲させるだけで容易且つ確実にロック状態を解除することが可能である。
以上、図4を用いて示したように、幼児や老人が誤って芳香液2を飲用してしまわないように、安定してロック状態を保持することができる一方で、使用済み容器をキャップ12と容器本体4とに分別回収する際には、係合アーム16を内側に押し込むことにより容易に分離することも可能となる。
なお、本実施の形態における芳香容器1では、上述のロック作用をより安定して機能させるための構造が容器本体4に設けられている。この構造は図2に良く表れている。図2からわかるように、容器本体4には、キャップ12が嵌合状態となったときに重なるガイド面27が形成されている。このガイド面27と摺接するキャップ12の内周壁のうち開口側の帯状領域26は、図中斜線を施して表されている。
これにより、本実施の形態に係る芳香容器1のキャップ12は、開閉時に容器本体4に対してガイド面27の高さ分(所定の幅)だけ摺接する。すなわち、帯状領域26と(天井部14に対して略垂直な)ガイド面27とは略筒状の広い範囲で摺接するので、キャップ12の天井部14は開閉時に略水平を保持することができる。逆に言えば、天井部14を略水平に保持した状態でなければ、キャップ12を取り外すことはできない。
したがって、上述のように、係合爪16aがフランジ6aに係合状態となった際、キャップ12を容器本体4から取り外そうとすると、天井部14を水平に保った状態で取り外さなければならないが、係合アーム16は天井部14から垂下するように設けられているので、フランジ6aに下方から係合爪16aが押し付けられるように力が働いてロック状態が安定している。このため、係合爪16aを破断させる程度の力を加えなければ、キャップ12を取り外すことはできない。
ここで、係合アーム16は、揮散板8を貫通して配置されるため、その揮散板8に形成される貫通孔を最小にして揮散効率の低下を最小限に抑えなければならない。このため、
係合アーム16は細長く形成する必要がある。
しかし、上述のように、変形し易い部材を選択する必要があり、しかも天井部14から容器口6の近傍へ長く延ばして変形し易い形状に形成しなければならない係合アーム16であっても、ロック時には十分な強度を引き出して有効に機能させることができるように構成されており、幼児や老人を対象としたロック機構としては十分な強度と効果を得ることが可能となる。
加えて、使用前に中蓋10を取り外し、再びキャップ12を容器本体4にセットする際、キャップ12の内側には2本の係合アーム16が下方に延びているので、容器口6と干渉する虞がある。しかし、この場合においても、上述のように、容器本体4のガイド面27と、キャップ12の帯状領域26とが摺接することにより、係合アーム16の位置決めが強制的に行われ、容器口6との干渉が回避される。すなわち、2本の係合アーム16は、容器口6の近傍に達する前にそれぞれの間に容器口6が配置されるように位置決めされ、その後、天井部14の水平を保った状態でキャップ12が閉じられるので、内側の状態を特に意識する必要はなく、キャップ12をスムーズにセットすることが可能となる。
さらに、本実施の形態における芳香容器1には、ロック状態を安定させるために、折込片22aの連結爪22cの近傍に突起が形成されている。これについては、図5を用いて説明する。
図5は、図4(a)の折込片22aの連結爪22cの周辺について更に拡大して示している。この図5からわかるように、実線で示したロック状態では、上述したように、折込片22aの中心線C1と係合アーム16の連結域の中心線C2とが略直行するように配置されている。そして、図5の状態における折込片22aの上面側には、側面視で略三角形状の凸部22eが形成されている。これにより、係合アーム16と折込片22aとは、凸部22eの分だけ接触面積が増大し、ロック状態を安定させることができる。
また、上述のように、係合アーム16と折込片22aとが略直交配置されているので、折込片22aの中心線C1に垂直な方向の厚さである幅Wが大きくなるほど凸部22eの頂点の回動半径は大きくなる。このため、ロック状態から折込片22aが下方へ回動する際に凸部22eが係合アーム16の外面に引っ掛かって抵抗となるので、このような理由からも凸部22eは、ロック状態を安定させる作用に貢献する。ここで、このような引っ掛かりの作用を生じさせるには、凸部22eの係合アーム16に当接する面と中心線C1との間の角度が、折込片22aの先端側から見て90度よりも小さく形成されるのが望ましい。
さらにまた、図5中の二点鎖線で示したような、折込片22aが容器本体4に当接する位置まで回動した場合であっても、摺接部16cの先端が凸部22eを乗り越えない限り、折込片22aと係合アーム16との連結状態は良好に保持される。このため、折込片22aが不用意に押し込まれた場合であっても、容器本体4に対するキャップのロック状態は安定している。
尚、本実施の形態では、容器本体4が平面視で略楕円形状に形成されている構成を例として示したので、上記ガイド面27も、全周に亘って設けられているが、これ以外の形状の容器本体に対しても、キャップの傾きを防止できる程度に十分な高さ及び面積を有するガイド面を設けておけば、同様の効果を得ることは可能である。例えば、平面視で四隅の部分が切り欠かれたような形状であり、十字方向にキャップ12の帯状領域26の一部と摺接するような構成であっても構わない。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る芳香容器について、図6を用いて説明する。
図6は、本実施の形態の芳香容器のキャップ62の斜視図を示している。容器本体については、第1の実施の形態と同じであるので、ここでは、キャップ62についてのみ説明する。
図6からわかるように、天井部64と側壁部72とに溝が形成されている。天井部64側の天井溝64aは、係合アーム66の基端側が接続されている領域を含んでいる。また、天井溝64aは、天井部64の周縁のうち互いに反対側の端縁同士を繋ぐように帯状に広がる領域に形成されている。
一方、側壁部72の側壁溝72aは、上記天井溝64aのそれぞれの端縁に繋がるように下方に広がり、且つ、折込片72bが設けられている領域を含んで形成されている。
このように構成されているので、天井溝64a及び側壁溝72aと他の面との境界に形成された段差により、キャップ62の強度が向上する。したがって、キャップ62に対して捩じるように力が加わった場合においても、形状を保持することができ、安定してロック状態を維持することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の芳香容器の第3の実施の形態について、図7を用いて説明する。図7は、係合アーム46と折込片22aとの関係を示したものであり、(a)は係合状態を示し、(b)は係合が外れた状態を示している。ここで、折込片22aについては、上記第1の実施の形態と同じであるので、同一の符号を付して説明を行う。
図7(a)に示されているように、本実施の形態における係合アーム46の被連結部を形成する摺接部46cには、この摺接部46cとともに被連結部を形成する切欠き46b側であって、且つ折込片22a側にアール加工部46dが形成されている。
このように、アール加工部46dが形成されていることにより、上記第1の実施の形態において図4を用いて説明したように、係合アーム16の中間部分を押圧することにより折込片22a(図4)との係合を解除する方法とは別に、図7(b)の矢印52の方向へ力を加えても、折込片22aの連結部22cがアール加工部46d上を滑り、係合アーム46が矢印54側へ退避するので、係合状態を容易に解除することが可能となる。
また、本実施の形態に示した構成においても、上記各実施の形態の構成と同様に、使用時においては、折込片22aの折り込みにより形成されたキャップのロック状態は良好に保持され、しかも、分別回収時には、容易にキャップを容器本体から離脱させることが可能である。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の芳香容器の第4の実施の形態について、図8を用いて説明する。図8は、容器口6の周辺について吸液芯7を縦断する位置で切断した断面図を示している。
この図8に示した容器口6には中蓋11が被せられている。ここでは、この中蓋11以外の部材で、第1の実施の形態において図1を用いて説明したものと同一の部材については、同一符号を付して説明を行う。
本実施の形態における中蓋11には、図2に示した中蓋10とは異なり、フランジ6a
部分を覆う遮蔽部11aが形成されている。この遮蔽部11aは、フランジ6aの下方側へ向かって延び、係合爪16aの突出している高さよりも低い位置にまで広がっている。
これにより、仮に、中蓋11を取り外す前の未使用状態において、折込片22aがキャップ12の内側へ折り込まれ、係合アーム16と連結させようとしても、係合爪16aの先端が遮蔽部11aの側面に突き当たる。このように、誤って折込片22aが折り込まれた場合であっても、中蓋11が取り除かれずにロックが掛かり、使用不能となってしまうということを防止することができる。
尚、以上述べてきたように、各実施の形態では、係合アーム16、46、66は天井部14、64から垂下させた構成を例として示したが、これに限らず、例えば、側壁部22、72から容器口6の近傍へ向かって延びる構成であっても構わない。
また、ヒンジ部として樹脂ヒンジ22bが用いられている例を示したが、これに限らず、ヒンジ機構を有する別部材により構成されていても良い。
また、樹脂ヒンジ22bは、折込片22aの下方に形成されている構成を例として示したが、これに限らず、折込片に対して上方や側方にヒンジ部が形成されていても良い。
また、フランジ6aは、容器口6の全周に亘って形成されている例を示したが、少なくとも、係合アーム16の係合爪16aと係合可能な位置に形成されていれば良い。ただし、容器本体4が円筒状に形成されている場合は、キャップ12が何れの位置に回転した場合であっても係合状態が保たれるように、全周にフランジ6aが形成されているのが望ましい。
また、容器本体4は、平面視で略楕円状に形成されている構成を例として示したが、これ以外の形状で、例えば円筒状や多角形状であっても構わない。
また、折込片22aは、略矩形の板状に形成されている構成を例として示したが、これ以外の多角形状等であっても構わないが、内側に押し込み易い形状であるのが望ましい。
また、第1の実施の形態において、折込片22aの連結爪22cと連結される被連結部(切欠き及び摺接部)が、容器本体4の肩の部分に達する位置まで延びている構成を例として示したが、少なくとも、係合アームがフランジ(被係合部)に当接する位置よりも先端側に延びていれば、容器本体4の肩に達していなくても構わない。
また、係合アームの被連結部は、切欠きと2本の摺接部で構成されている例を第1の実施の形態で示したが、切欠きの代わりに長穴を採用しても構わない。このように構成すると、第1の実施の形態に示したように、被連結部16dが容器本体4の肩の部分に達していなくても、長穴の終端位置(下端位置)で連結爪22cが引っ掛かり、それ以上容器本体4側へ回動するのを規制することができ、連結爪22cと被連結部16dとの連結状態が良好に維持できる。
また、上記第4の実施の形態では、中蓋11の遮蔽部11aを断面図で示した。この遮蔽部11aは、少なくとも、係合爪16aが対向する位置に設けられていればよいが、フランジ6aの周方向全域に対して設けられていても構わない。周方向全域に設けられると、中蓋11が容器口6に対して回転した場合や、容器本体4に対してキャップ12が回転した場合にも確実にロックの防止をすることが可能である。
また、上記各実施の形態では、芳香剤が液体の場合を例として示したが、これに限らず
、ビーズタイプやゲルタイプなどの芳香剤を用い、フェルトなどの含浸素材を必要としない芳香容器であっても、同様の効果を得ることは可能である。
また、上記各実施の形態では、容器本体よりも上にキャップが設けられた構成を例として示したが、これに限らず、例えば、キャップを容器本体の下方に設ける構成であっても構わず、さらに、容器本体に対してキャップが傾斜配置された構成であっても同様の効果を得ることが可能である。
本発明は、開放させておく必要があるが、直接人体に触れさせることが好ましくない容器口を、通気可能な状態で所定の間隔を空けて保護することができるので、芳香容器以外に、防虫成分を揮散させる防虫容器などにも有用である。
1 芳香容器
2 芳香液
4 容器本体
6 容器口
6a フランジ(被係合部)
12、62 キャップ
14、64 天井部
16、46、66 係合アーム
16a、46a 係合爪
16b、46b 切欠き(被連結部)
16c、46c 摺接部(被連結部)
22、72 側壁部
22a、72b 折込片
22b 樹脂ヒンジ(ヒンジ部)
22c 連結爪(連結部)
26 帯状領域(開口側の内周壁)
27 ガイド面
64a 天井溝
72a 側壁溝

Claims (7)

  1. 容器本体の容器口を所定の間隔をあけて囲うキャップを有した芳香容器であって、
    基端が前記キャップの天井部の内側に固定され、前記容器口の近傍に延びる先端側には、前記容器口側へ向けて係合爪が突出形成されると共に、所定の位置に被連結部を有した係合アームと、
    前記係合爪が係合可能となるように前記容器口に設けられた被係合部と、
    前記キャップの側壁にヒンジ部を介して連設され、前記係合爪が前記被係合部に係合した状態で前記被連結部へ連結され、前記係合アームを固定できる連結部を有した折込片とを備えたことを特徴とする芳香容器。
  2. 前記キャップは、前記係合アームが弾性変形可能な樹脂材で形成され、
    前記ヒンジ部は、薄肉成形された樹脂ヒンジであり、
    前記被連結部は、前記折込片からの押圧により前記係合アームの弾性変形を伴った状態で前記連結部に連結されることを特徴とする請求項1に記載の芳香容器。
  3. 前記被係合部は、前記容器口の側周に形成されたフランジであることを特徴とする請求項1又は2に記載の芳香容器。
  4. 前記被連結部が設けられる前記所定の位置は、少なくとも、前記係合アームのうち、前記被係合部と当接する点よりも先端側であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の芳香容器。
  5. 記天井部には、前記係合アームの前記基端が固定されている位置を含む領域に天井溝が、周縁のうち互いに反体側の端縁同士を繋ぐように形成され、
    前記キャップの側壁部には、前記端縁のそれぞれを延長するように側壁溝が形成されていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の芳香容器。
  6. 前記容器本体には、前記キャップの開口側の内周壁と摺接するガイド面が、前記係合爪と前記被係合部とが係合状態で重なる方向に対して略平行に所定の幅だけ延びていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の芳香容器。
  7. 前記係合爪の前記被係合部への係合を阻止する遮蔽部を有し、前記容器口を覆う中蓋を備えたことを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の芳香容器。
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