JP6392518B2 - 袋型オブラート用包装箱 - Google Patents

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Description

本発明は、薬の飲用補助に使用される袋型オブラートを収納し、かつ袋型オブラートを支持する機能を持った袋型オブラート用包装箱に関する。
オブラートは糊状のでんぷん質を急速乾燥させた植物性の可食フィルムであり、これに薬を包むことにより薬の味や異物感をマスキングすることができるため、薬の嚥下を助ける嚥下補助剤として広く用いられている。オブラートを飲み込む際には、表面を水に濡らせば、濡れた部分が溶けてでん粉質が糊状に戻るため、ツルツルとした食感となりスムーズな嚥下が可能となる。しかも、でんぷん質をアルファ化しているので消化吸収に優れている。
オブラートは円形のものが一般的であったが、円形のタイプは薬を包むためにオブラートを折り畳む作業が必要であり、折り畳んでも隙間から薬がこぼれてしまうこともあった。そこで、予め袋状に成型されたオブラートが用いられるようになった。図11に、袋型オブラートの一例を示している。袋型オブラート100は、逆円錐形状であり、上部がじょうご状の開口部になっている。この開口部から薬を入れ、開口部をつまんでねじり、袋を閉じることで、薬をこぼさずに容易にオブラートで包むことができる。なお、袋型オブラートは、図11に示した形状に限られず、例えば図12に示すような、カップ状に成型されたオブラート200もある。これも、袋型オブラートと同様の用途で使用可能である。本明細書では、カップ型オブラート200も、特に明記しない限りは、まとめて袋型オブラートとして取り扱う。
袋型オブラートは折り畳む作業を省略することができるが、袋型オブラートに薬を入れる際には、片手でオブラートを手に持ってもう一方の手で薬を入れる必要がある。オブラートを手に持ったままだと、小袋に包まれた粉薬などを開ける際に、片手がふさがっているので不便である。また、オブラートをテーブルなどに置いて作業する場合、テーブルが濡れているとオブラートが溶け出してしまうおそれがある。さらに、オブラート自体が非常に軽いので、例えば使用者が動いてわずかでも風が吹けば飛んでしまうおそれがある。
特許第4473615号公報
そこで、オブラートを収納する包装箱に、袋型オブラートを支持して立たせるスタンド機能を持たせる工夫がなされてきた(例えば、特許文献1参照)。袋型オブラートの包装箱は、いわゆるマッチ箱のような形状になっている。すなわち、内部に袋型オブラートを収納する上面開口型のケース部と、ケース部を覆う筒状の蓋部とからなる。ケース部には、上縁から開口した上面に張り出すようにスタンド部が設けられており、スタンド部の表面には孔部が設けられている。袋型オブラートの円錐形状の先端をこの孔部に挿入することで、立たせた状態とすることができる。
しかしながら、袋型オブラートを挿入できる大きさの孔部を設けるためには、スタンド部を大きく取らなくてはならない。スタンド部の分だけ、ケース部の作成に必要な紙等の材料の面積を大きくしなければならず、組立も複雑化する。また、薬を服用するときには、少なくともスタンド部の部分を外部に露出させておかなくてはならない。
ここで、孔部を蓋部の上面に設けた場合には、スタンド部を別途設ける必要はなくなる。しかしながらこの場合は、蓋部がケース部を覆っていても、孔部とケース部内部が連通してしまう為、孔部を介して塵埃がケース部に進入し、オブラートが汚れてしまう可能性もある。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、使い勝手が良く、衛生的であり、且つ経済性に優れた袋型オブラート用包装箱を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明の袋型オブラート用包装箱は、内部に袋型オブラートを収納する上面開口型のケース部と、前記ケース部の少なくとも上面を覆う蓋部と、前記蓋部の上面に設けられ、前記袋型オブラートが挿入され、開口縁において前記袋型オブラートを支持する孔部と、前記ケース部又は前記蓋部に設けられ、前記孔部を介した前記ケース部内部への塵埃の進入を防止する塵埃進入防止部と、を有し、前記袋型オブラートは、先細の下部が前記孔部側に位置するように前記ケース部に収納され、前記孔部は、前記蓋部が前記ケース部の開口の少なくとも一部を覆う状態において、前記袋型オブラートが挿入可能な位置に配置されるとともに、前記袋型オブラートが挿入された際に、挿入された前記袋型オブラートが、前記ケース部に収納される前記袋型オブラートに接触しない位置に配置される。
本発明の一態様として、前記塵埃進入防止部は、前記孔部を塞いで前記ケース部内部への塵埃の進入を防止し、前記袋型オブラートが前記孔部に挿入される際には前記孔部を開放するようにすると良い。
本発明の一態様として、前記塵埃進入防止部は、前記蓋部に設けられ、前記孔部の開口縁に接続する底辺と前記孔部の中心に位置する頂点を有する略二等辺三角形の舌部であり、前記舌部は、前記孔部の開口縁に沿って前記孔部を塞ぐように放射状に複数配列され、前記舌部を、前記底辺を起点として上又は下方向に折り曲げることで、前記孔部が開放されるようにすると良い。
本発明の一態様として、前記塵埃進入防止部は、前記蓋部に設けられ、前記孔部と同一形状であり、周縁が前記孔部の開口縁に接続して前記孔部を塞ぐ板状部材であり、 前記孔部の開口縁と前記板状部材とはミシン目によって断続的に接続され、前記ミシン目を用いて前記板状部材を除去することにより、前記孔部が開放されるようにすると良い。
本発明の一態様として、前記塵埃進入防止部は、前記ケース部に設けられ、前記ケース部の開口縁から前記ケース上面に沿って突出し、前記ケース部が前記蓋部に覆われた際に、前記蓋部に設けられた前記孔部を塞ぐ位置まで延びる張り出し部とすると良い。
本発明の一態様として、前記塵埃進入防止部は、前記蓋部に設けられ、前記孔部の開口縁からケース部内部に向かって突出する椀状部材とすると良い。
本発明の一態様として、前記椀状部材は、前記袋型オブラートが前記孔部に挿入された際に、前記袋型オブラートを支持すると良い。
本発明によれば、袋型オブラートの包装箱に袋型オブラートを支持する機能を持たせたことで、袋型オブラートを手に持って薬を入れる必要が無く、使い勝手が良い。また、オブラートのスタンド部としての孔部を蓋部側に設けたことにより、ケース部の引き出しを大きく取る必要がなく、経済性に優れ、また組立も容易となる。また、塵埃進入防止部を設けたことにより、蓋部に孔部を設けたとしても、ケース部に塵埃が進入せず、衛生的である。
本発明の第1の実施形態に係る袋型オブラート用包装箱の斜視図である。 (a)は本発明の第1の実施形態に係る袋型オブラート用包装箱の使用状態を示す斜視図であり、(b)はその長手方向断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る袋型オブラート用包装箱の斜視図である。 (a)は本発明の第2の実施形態に係る袋型オブラート用包装箱の使用状態を示す斜視図であり、(b)はその長手方向断面図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係る袋型オブラート用包装箱の斜視図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係る袋型オブラート用包装箱の長手方向断面図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係る袋型オブラート用包装箱の使用状態を示す斜視図であり、(a)は薬服用時の使用状態を示し、(b)は保管時の使用状態を示す。 本発明の第3の実施形態の変形例に係る袋型オブラート用包装箱の斜視図である。 (a)は本発明の第3の実施形態に係る袋型オブラート用包装箱の使用状態を示す斜視図であり、(b)はその長手方向断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る袋型オブラート用包装箱の使用状態を示す長手方向断面図である。 袋型オブラートの斜視図である。 カップ型オブラートの斜視図である。
本発明の実施の形態(以下、実施形態と呼ぶ)に係る袋型オブラート用包装箱について、図面を参照して具体的に説明する。包装箱に収容されるオブラートとしては、図11に示した袋型オブラート100を例に取って説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態に係る袋型オブラート用包装箱を、図1及び図2を参照して説明する。
(構成)
袋型オブラート用包装箱1は、図1に示すように、ケース部2と蓋部3を備えている。ケース部2は中空の直方体で、上面が開口している。袋型オブラート100は、ケース部2の内部に重ね合わせた状態で収容される。蓋部3は中空の直方体で、対向する一対の側面が開口しており、ケース部2よりも若干大きい。ケース部2を蓋部3の開口側面から内部へ挿入することで、ケース部2の上面開口を覆って蓋をすることができる。また、蓋部3をスライドしてケース部2を内部から取り外すことで、ケース部2の上面開口を開放することができる。
蓋部3の上面には、蓋部3の上面を貫通する円形の孔部4が設けられている。孔部4は、袋型オブラート100の長手方向の中央付近の部分と同径である。図1に示す状態では、孔部4は塵埃進入防止部によって塞がれている。
塵埃進入防止部は、本実施形態では、複数の舌部51によって構成されている。舌部51は略二等辺三角形状であり、底辺は孔部4の開口縁に接続するように形成され、頂点は孔部4の円中心に位置する。舌部51は孔部4の円周方向に隙間なく配列されている。すなわち、各舌部51は隣り合う舌部51と斜辺同士が接触し、頂点において全ての舌部51の頂点と点接触するようになっている。
舌部51の底辺と開口縁の境目には折り目6が付けられており、舌部51を上方又は下方へ容易に折り曲げることができるようになっている。舌部51を、例えば全て下方へ折り曲げると、図2に示すように孔部4が開放される。下方へ折り曲げられた舌部51はケース部2の内部に突出する。なお、図2(a)は簡略化のため、ケース部2の図示を省略している。
舌部51は蓋部3と同一の素材で、蓋部3と一体的に形成しても良い。例えば、厚紙で蓋部3を作成し、上面の孔部4が形成される位置に円形の折り目6をパンチ等で付けてから、円形を等分するように切れ目を入れることで、舌部51を形成することができる。もちろん、舌部51は蓋部3とは別の素材で別体として形成し、孔部4の開口縁に取り付けるようにしても良い。
(作用)
次に、第1の実施形態に係る袋型オブラート用包装箱1の作用を説明する。まず、袋型オブラート100を使用しない保管時、図1に示すように袋型オブラート用包装箱1の孔部4は複数の舌部51によって塞がれている。複数の舌部51は、塵埃進入防止部として作用する。すなわち、塵埃のケース部2の内部への進入が防止され、結果として袋型オブラート100が汚れることが防止される。
次に、袋型オブラート100を使用する薬の服用時の作用を説明する。使用者は、蓋部3をスライドさせてケース部2の内部を一部露出させ、収容されている袋型オブラート100を取り出す。袋型オブラート100を取り出した後、蓋部3を逆方向にスライドして、再びケース部2を覆うようにする。
次に、使用者は舌部51を折り目6に沿って指で下方に押し込み、孔部4を開放させる。開放された孔部4に、袋型オブラート100を下部から差し込む。上述したように、孔部4の開口縁は袋型オブラート100の長手方向の中央付近の部分と同径である。そのため、図2(a)に示すように、袋型オブラート100は長手方向の中央付近で孔部4の開口縁に引っ掛かり、開口縁に支持される。これによって、使用者が袋型オブラート100から手を離しても、袋型オブラート100は立った状態を維持する。すなわち、孔部4は袋型オブラート100のスタンドとして機能する。
なお、図2(a)では、舌部51を下方に押し込む例を図示しているが、舌部51を上方に押し上げるようにしても良い。
また、ケース部2の内部に収容されている袋型オブラート100は、孔部4から差し込まれた袋型オブラート100に接触しないように、図2(b)に示すように先細の下部を孔部4側に位置するように収容される。
使用者は、袋型オブラート100の開口部から薬を入れ、開口部をつまんでねじって袋を閉じる。袋型オブラート100は孔部4の開口縁に支持されているため、この作業は片手で行うことも可能である。最後に、使用者はつまんだ部分を保持したまま持ち上げて孔部4から外し、下部を別途用意した水に袋型オブラート100を付けてから飲み込む。
薬の服用後、使用者は再び蓋部3をスライドさせてケース部2から取り外す。そして、蓋部3の内側に指を差し込み、折り曲げられた舌部51を上方に押し返して、元の蓋部3の表面と水平となる位置まで戻す。これによって、孔部4は再び舌部51で塞がれる。そのまま再び蓋部3の内部へケース部2を挿入して保管する。これによって、ケース部2の内部への塵埃の進入が防止される。なお、蓋部3はケース部2から完全に取り外す必要はない。少なくとも孔部4だけがケース部2の上方から外れるまでスライドさせれば良い。
(効果)
(1)本実施形態の袋型オブラート用包装箱1は、内部に袋型オブラート100を収納する上面開口型のケース部2と、ケース部2の少なくとも上面を覆う蓋部3と、蓋部3の上面に設けられ、袋型オブラート100が挿入され、開口縁において袋型オブラート100を支持する孔部4と、蓋部3に設けられ、孔部4を介したケース部2の内部への塵埃の進入を防止する塵埃進入防止部と、を有する。塵埃進入防止部は、孔部4を塞いでケース部2内部への塵埃の進入を防止し、袋型オブラート100が孔部4に挿入される際には孔部4を開放する。
袋型オブラート100の包装箱に袋型オブラート100を支持する機能を持たせたことで、オブラートを手に持って薬を入れる必要が無く、使い勝手が良い。また、袋型オブラート100を支持する孔部4を蓋部3側に設けたことにより、ケース部2の引き出しを大きく取る必要がなく、経済性に優れ、また組立ても容易となる。また、塵埃進入防止部を設けたことにより、蓋部3側に孔部4を設けたとしても、ケース部2に塵埃が進入せず、衛生的である。
(2)本実施形態において、塵埃進入防止部は、蓋部3に設けられ、孔部4の開口縁に接続する底辺と孔部4の中心まで延設する頂点を有する略二等辺三角形の舌部51であり、舌部51は、孔部4の開口縁に沿って孔部4を覆うように放射状に複数配列され、舌部51を、底辺を起点として上又は下方向に折り曲げることで、孔部4が開放される。
塵埃進入防止部を舌部51とすることで、薬の服用時には指で舌部51を上または下方向に押し込むだけで孔部4を容易に開放することができる。また、服用後には舌部51を元の位置に押し戻すことで、容易に孔部4を塞いで、塵埃の進入を防止することができる。
[第2の実施形態]
次に第2の実施形態について、図3及び図4を用いて説明する。なお、以降の実施形態では、第1の実施形態の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付与し詳細な説明を省略する。
図3に示すように、第2の実施形態においても、袋型オブラート用包装箱1はケース部2と蓋部3を備えている。なお、ケース部2の内部に収容されている袋型オブラート100の図示は省略している。
第2の実施形態では、塵埃進入防止部が、円形の板状部材52で構成されている。板状部材52は、円形の孔部4と同一形状で、蓋部3と同一の厚さを有している。板状部材52は孔部4に嵌め込まれ、その周縁を孔部4の開口縁に取り付けられることで、孔部4を塞いでいる。孔部4を塞いでいる状態では、板状部材52は蓋部3の表面と一体になっている。
板状部材52の周縁は、全周に渡って孔部4の開口縁に接続しているのではなく、等間隔で、接続している部分と非接続の部分が交互に設けられ、断続的に接続された状態となっている。言い換えれば、蓋部3の表面に円形のミシン目7が設けられた状態となっている。板状部材52は、ミシン目7に沿って指で周縁付近を押し込むことで、図4(a)に示すように、蓋部3から切り離し可能となっている。
すなわち、板状部材52が孔部4を塞いでいる状態においては、塵埃がケース部2の内部へ進入することが防止され、袋型オブラート100が汚れることが防止される。そして、薬の服用時には、板状部材52をミシン目7を用いて蓋部3から切り離して除去することで、孔部4を開放することができる。そして第1の実施形態と同様に、開放された孔部4に袋型オブラート100を挿入することで、袋型オブラート100を立たせる補助具とすることができる。
板状部材52は蓋部3と同一の素材で、蓋部3と一体的に形成しても良い。例えば、厚紙で蓋部3を作成し、その上面にミシン目7を円形に入れることで、板状部材52を形成しても良い。もちろん、蓋部3とは別の素材で形成しても良い。
[第2の実施形態の変形例]
図5〜図7に、第2の実施形態の例を示している。上述したように、板状部材52は塵埃進入防止部として機能するが、上述したように、ミシン目7を用いて蓋部3から切り離すことができる。切り離した後も、板状部材52をもう一度孔部4に嵌め込むこともできるが、嵌め直す煩わしさがあったり、嵌め直すうちに板状部材52自体が摩耗する可能性もある。
そこで、第2の実施形態の変形例においては、板状部材52が切り離された後も、ケース部2の内部への塵埃の進入を防止するために、別の塵埃進入防止部を設けている。図5に示すように、別の塵埃進入防止部として、ケース部2に張り出し部21を設けている。
張り出し部21は、ケース部2の開口縁側部からのケースの上面に沿って張り出し、上面開口の一部を塞ぐ庇状の部材である。張り出し部21は、ケース部2が蓋部3に覆われた際に、図6に示すように庇状の部分が直上に位置する孔部4全体を下から塞ぐようにその長さが決定される。
薬の服用時、使用者は蓋部3をスライドさせ、図7(a)に示すように、張り出し部21を蓋部3から引き出し、孔部4が開放させる。開放された孔部4に、袋型オブラート100を差し込んで立たせる。
一方、薬の服用後、使用者は蓋部3を逆方向にスライドさせて、ケース部2を覆う位置まで戻す。図7(b)に示すように、張り出し部21によって孔部4は塞がる。このように、板状部材52が蓋部3から切り離された後も、張り出し部21によってケース部2内部への塵埃の進入を防止することができ、衛生面及び利便性に優れる。
張り出し部21はケース部2と同一の素材で、ケース部2と一体的に形成しても良い。例えば、厚紙でケース部2を作成する際に、ケース部2の一つの側面の高さを他の側面よりも長くし、ケース部2の上面の高さで上面に沿うように折り曲げることで、張り出し部21を形成することができる。もちろん、ケース部2とは別の素材で形成しても良い。
[第3の実施形態]
次に第3の実施形態について、図8〜図10を用いて説明する。
(構成)
第3の実施形態では、図8に示すように、蓋部3は下面が開放した中空の直方体となっており、蓋部3の開放された下面をケース部2に上面に被せることでケース部2の上面が蓋部3によって蓋をされる。蓋部3を取り外すことでケース部2の上面が開放され、内部に収容された袋型オブラート100を取り出すことができる。孔部4は蓋部3の上面中央部に設けられている。
第3の実施形態では、また、塵埃進入防止部が、孔部4の下方に取り付けられた椀状部材53によって構成されている。椀状部材53の上部開口縁は、孔部4の開口縁と同径であり、孔部4の開口縁に取り付けられている。椀状部材53の側面は、孔部4の開口縁から下方に突出し、底部に向かうに従って先細りになっている。言い換えると、椀状部材53によって孔部4の下側に孔部4と連通する所定体積の空間が確保され、かつ孔部4とケース部2の内部との連通は遮断されている。
椀状部材53は、その全長がケース部2の底面付近に至るように設定されている。これによって、図9(b)に示すように、ケース部2の内部は椀状部材53によって二つの空間に区分けされる形になっている。そしてそれぞれの空間に袋型オブラート100がそれぞれ収容されている。
椀状部材53は蓋部3と同一の素材で、蓋部3と一体的に形成しても良い。例えば、プラスチック等を用いて、金型による射出成形で椀状部材53と蓋部3とを一体的に形成することができる。
(作用)
袋型オブラート100の保管時は、ケース部2は蓋部3によって蓋をされている。蓋部3には孔部4が設けられているが、椀状部材53によって孔部4とケース部2の内部との連通が遮断されているため、塵埃のケース部2の内部への進入が防止される。
薬の服用時には、蓋部3を取り外してケース部2内部から袋型オブラート100を取り出す。取り出した後は、蓋部3で再びケース部2の蓋をし、図9(a)に示すように、袋型オブラート100を蓋部3の上面に設けられた孔部4に挿入すると、その先端が椀状部材53の底部に接触して止まる。そして、本実施形態では、袋型オブラート100は孔部4だけではなく椀状部材53の底部によっても支持され、立った状態を維持することができる。
第1及び第2の実施形態では、孔部4の径を袋型オブラート100の長手方向中央付近の部分と同径とすることで、袋型オブラート100が孔部4に引っ掛かるようにしていた。一方、本実施形態では、袋型オブラート100は椀状部材53の底部によっても支持されるので、孔部4の径は限定されず、例えば袋型オブラート100の最大径より大きくすることも可能である。また、孔部4の径が同じ寸法であっても、様々な形状や大きさのオブラートに対応することができる。例えば、図10に示すように、袋型オブラート100とは形状の異なるカップ型オブラート200のスタンドとしても使用することができる。
[その他の実施形態]
本発明は、上記のような実施形態に限定されるものではなく、袋型オブラート100やカップ型オブラート200の大きさや形状、材質は適宜選択可能である。包装箱の材質も、紙、プラスチック、金属、木材等、適宜変更可能であり、その形状も上述したものに限られない。
上述の実施形態では、引き出しタイプと蓋が完全に分離するタイプとを説明したが、それらに限られず、例えば蝶番等でケース部2と蓋部3が開閉可能に接続されているものを用いることができる。また、収容するものは袋型オブラートだけに限られない。例えば、ケース部2の内部に仕切りを設けて薬の収納部分を追加しても良い。
孔部4や塵埃進入防止部の形状や材質、配置数なども必要に応じて適宜選択可能である。例えば、飲む薬の量が多い人のために、蓋部3に複数の孔部4を設けても良い。複数の孔部4にそれぞれ挿入した袋型オブラート100に薬を分けて入れておくことで、まとめて薬を飲むことができ、使い勝手が良い。また、例えば、塵埃進入防止部として、孔部4を塞ぐように薄紙を貼り付け、薬服用時には薄紙を指で押して破ることで、孔部4を開放するようにしても良い。
1 袋型オブラート用包装箱
2 ケース部
3 蓋部
4 孔部
6 折り目
7 ミシン目
21 張り出し部(塵埃進入防止部)
51 舌部(塵埃進入防止部)
52 板状部材(塵埃進入防止部)
53 椀状部材(塵埃進入防止部)
100 袋型オブラート
200 カップ型オブラート

Claims (7)

  1. 内部に袋型オブラートを収納する上面開口型のケース部と、
    前記ケース部の少なくとも上面を覆う蓋部と、
    前記蓋部の上面に設けられ、前記袋型オブラートが挿入され、開口縁において前記袋型オブラートを支持する孔部と、
    前記ケース部又は前記蓋部に設けられ、前記孔部を介した前記ケース部内部への塵埃の進入を防止する塵埃進入防止部と、を有し、
    前記袋型オブラートは、先細の下部が前記孔部側に位置するように前記ケース部に収納され、
    前記孔部は、前記蓋部が前記ケース部の開口の少なくとも一部を覆う状態において、前記袋型オブラートが挿入可能な位置に配置されるとともに、前記袋型オブラートが挿入された際に、挿入された前記袋型オブラートが、前記ケース部に収納される前記袋型オブラートに接触しない位置に配置されることを特徴とする袋型オブラート用包装箱。
  2. 前記塵埃進入防止部は、前記孔部を塞いで前記ケース部内部への塵埃の進入を防止し、前記袋型オブラートが前記孔部に挿入される際には前記孔部を開放することを特徴とする請求項1記載の袋型オブラート用包装箱。
  3. 前記塵埃進入防止部は、前記蓋部に設けられ、前記孔部の開口縁に接続する底辺と前記孔部の中心に位置する頂点を有する略二等辺三角形の舌部であり、
    前記舌部は、前記孔部の開口縁に沿って前記孔部を塞ぐように放射状に複数配列され、前記舌部を、前記底辺を起点として上又は下方向に折り曲げることで、前記孔部が開放されることを特徴とする請求項1又は2記載の袋型オブラート用包装箱。
  4. 前記塵埃進入防止部は、前記蓋部に設けられ、前記孔部と同一形状であり、周縁が前記孔部の開口縁に接続して前記孔部を塞ぐ板状部材であり、
    前記孔部の開口縁と前記板状部材とはミシン目によって断続的に接続され、前記ミシン目を用いて前記板状部材を除去することにより、前記孔部が開放されることを特徴とする請求項1又は2記載の袋型オブラート用包装箱。
  5. 前記塵埃進入防止部は、前記ケース部に設けられ、前記ケース部の開口縁から前記ケース上面に沿って突出し、前記ケース部が前記蓋部に覆われた際に、前記蓋部に設けられた前記孔部を塞ぐ位置まで延びる張り出し部であることを特徴とする請求項1又は2記載の袋型オブラート用包装箱。
  6. 前記塵埃進入防止部は、前記蓋部に設けられ、前記孔部の開口縁からケース部内部に向かって突出する椀状部材であることを特徴とする請求項1又は2記載の袋型オブラート用包装箱。
  7. 前記椀状部材は、前記袋型オブラートが前記孔部に挿入された際に、前記袋型オブラートを支持することを特徴とする請求項6記載の袋型オブラート用包装箱。
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