JP4473615B2 - 袋型オブラート用包装箱 - Google Patents
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Description
、特に、袋型オブラートを自立させる機能を持たせた袋型オブラート用包装箱に
関するものである。
、これに薬を包むことにより薬の味や異物感をマスキングすることができる。ま
た、表面を水に濡らせば、濡れた部分が溶けてでん粉質が糊状に戻るため、ツル
ツルとした食感となりスムーズに飲み込むことができる。しかも、でんぷん質を
アルファ化しているので消化吸収に優れている。このような利点を有するオブラ
ートは、薬の嚥下を助ける嚥下補助剤として広く用いられており、丸型や袋型の
ものが知られている。図10に示す袋型オブラート1は上部をじょうご状に開口
部とした逆円錐形状をしている。このようなオブラート1は薬をこぼさずに入れ
易く、高い需要を得ている。
袋型オブラート1は通常、包装箱に収納されているが、使用時に1つずつ包装箱
から取り出してから薬を用意しなければならない。この時、袋型オブラート1は
手で持ったままか、あるいはテーブルなどに置いている。しかし、オブラート1
を手に持ったままだと、小袋に包まれた粉薬などを開ける際に、片手がふさがっ
ているので不便である。また、オブラート1をテーブルなどに置くと、そこが濡
れていればオブラート1が溶け出すおそれがある。さらに、オブラート1自体が
非常に軽いので、例えば使用者が動いてわずかでも風が吹けば飛んでしまう。
ための専用スタンド12が提案されている。この専用スタンド12は組立式であ
り、不使用時はシート状となって包装箱に収納可能である。
、専用スタンド12を設けた分だけコストの増大を招くことになる。また、オブ
ラート1を使うたびに専用スタンド12を組み立てるのは面倒であり、使い勝手
が低かった。しかも、専用スタンド12を組み立てたままだとスペースをとるの
で邪魔になる。また、専用スタンド12を出し放しにしておけば、汚れが付き易
くなり、衛生的にも問題となっていた。さらには、専用スタンド12は組立式な
ので強度的に弱い。このため、立たせたオブラート1が不安定な状態になり易く
、かえって薬が入れ難くなるといった不具合が生じた。
あり、その目的は、使い勝手が良く、衛生的であり、且つ経済性に優れた袋型オ
ブラート用包装箱を提供することにある。
けたので、専用スタンドを組み立てる手間がかからない。また、スタンド部は包
装箱に一体的なので、包装箱と共に片付けることができ、スペース性が良く、且
つ衛生的である。さらに、専用スタンドを製造しない分、コスト的にも有利であ
る。その上、包装箱の一部をスタンド部としているため、包装箱自体の強度を高
めることでスタンド部の強度を確保することができ、袋型オブラートを安定して
立たせることが可能となる。
に袋型オブラートを立たせるスタンド部を設けるといった極めて簡単な構成によ
り、使い勝手が良くなり、且つ衛生的であり、しかもオブラートの破損事故を防
ぐことが可能であり、経済性・信頼性の向上を図ることができる。
て、図面を参照して具体的に説明する。
〔1−1.構成〕
請求項1及び2記載の発明に対応する第1の実施形態について、図1を参照し
て説明する。図1は本実施形態を表す斜視図である。
らなる。ケース部3は複数の袋型オブラート1を重ね合わせた状態にして2列収
納するようになっている。より詳しくは、袋型オブラート1の列は細長い円錐形
状となっており、先端部分をつき合わせて列同士の近接する側縁部がケース部3
の対角線上に位置している。また、ケース部3の角部にケース部3上縁部と水平
な面を有するスタンド部5を備えている。スタンド部5は袋型オブラート1の途
中部分と同径なスタンド用孔6を形成しており、ここに袋型オブラート1を差し
込んで立たせるようになっている。
以上の構成を有する第1の実施形態の作用効果は次の通りである。すなわち、
包装箱2のケース部3にスタンド部5を設けたので、ケース部3から取り出した
袋型オブラート1をスタンド用孔6に差し込んでここに立たせることができる。
したがって、専用スタンド12を準備する必要がない。これにより、オブラート
1を迅速に使用することができ、使い勝手を高めることができる。また、スタン
ド用孔6は包装箱2のケース部3に一体的なので、蓋部4を閉じてしまえば、露
出することがない。そして、包装箱2と共に片づけることができる。このため、
スタンド部5が出し放しにならずに汚れが付き難くなり、衛生的である。
、経済的に有利である。なお、組立式専用スタンド12の強度を高くすることは
難しかったが、包装箱2の一部をスタンド部5としている本実施形態では、ケー
ス部3自体の強度を高めることによりスタンド部5の強度を確保可能である。そ
の結果、袋型オブラート1を安定して立たせることができ、薬などを確実に入れ
ることができる。
〔2−1.構成〕
次に請求項4及び5記載の発明に対応する第2の実施形態について、図2〜図
5を用いて説明する。図2は本実施形態を表す斜視図、図3は本実施形態の要部
斜視図、図4は同じく平面図、図5は同じく展開図である。
ース部8とからなる。より詳しくは、包装箱7内にケース部8を収納し、これを
水平方向に引き出して開けるキャラメル箱タイプの形状を有している。ケース部
8に収納される袋型オブラート1は、前述した図1のようにオブラート1の先端
部分をつき合わせるのではなく、2列の中心線が平行になるように配置されてい
る。オブラート1は開口部側の方が径が大きいため、先端部同士は離れて配置さ
れることになる。つまり、ケース部8端部の中央にはオブラート1を立てるのに
十分な大きさのスペースを取ることができる。そこでケース部8端部の中央部分
にスタンド部5のスタンド用孔6が配置されるようになっている。
側面から押える仕切り部13が設けられている。この仕切り部13はケース部8
の向い合う側面部から延ばしたベロ部13aをオブラート1の側面形状に合わせ
て斜めに折り曲げ、ベロ部13aの先端部同士を接触させることにより山形に構
成されている。また、仕切り部13は、その上縁部がスタンド用孔6の弦となる
ような位置にあり、スタンド部5を下方から支持するようになっている。なお、
図5の展開図から明らかなように、スタンド部5、仕切り部13はいずれもケー
ス部8と一体的に形成されている。
包装箱7にオブラート1が詰められて小売店やユーザーに届くまでの間、輸送
や途中の積みおろしによって包装箱7は振動を受けることがある。特に、ケース
部8内部に余裕を持ってオブラート1を詰めた場合、ケース部8の中でオブラー
ト1が大きく揺れ動くことになり、重ねられたオブラート1の底部が破損すると
いった事故が起き易かった。そこで、第2の実施形態では、仕切り部13により
ケース部8内のオブラート1を側面から押え、包装箱7に振動が加わってもオブ
ラート1がケース部8内で動くことを防止している。これにより、衝撃にデリケ
ートなオブラート1の破損を回避することが可能となり、包装箱7としての信頼
性を高めることができる。
用孔6に立たせた際にオブラート1がぐらつくことがない。したがって、オブラ
ート1を安定して立たせることができ、使用感が向上する。さらに、仕切り部1
3の上縁部がスタンド用孔6の弦となるような位置にあるため、ケース部8に収
納された状態にあるオブラート1がスタンド用孔6の下側に入り込まない。この
ため、オブラート1をスタンド用孔6に差し込むこと時に、その先端が他のオブ
ラート1にぶつかることなく、スムーズに立たせることができる。
成するベロ部13aまでもケース部8と一体的に形成しているので、これらを独
立して作った場合に比べて製造コストの削減に寄与することができる。さらに、
ケース部8側面部から延ばしたベロ部13aの先端部同士を接触させているので
仕切り部13はオブラート1の側面に対してある程度のクッション性を持つこと
ができる。すなわち、仕切り部13がケース部8に加わる衝撃を吸収でき、包装
箱7に振動が加わったとしてもオブラート1を破損させる心配がない。
本発明は、上記のような実施形態に限定されるものではなく、袋型オブラート
やスタンド部、スタンド用孔の形状や材質、配置数などは適宜選択可能である。
また、包装箱の形状や材質等も適宜変更可能である。具体的には、図6に示すよ
うに横長の包装箱2としても良い。さらに横長の包装箱2において各列の袋型オ
ブラート1の開口部と先端部とが向かい合うように並べて配置し、包装箱2の手
前側縁部に3つのスタンド部5を設けた実施形態(図7参照)も包含する。
2,7,9…包装箱
3,8,10…ケース部
4,11…蓋部
5…スタンド部
6…スタンド用孔
12…専用スタンド
13…仕切り部
13a…ベロ部
Claims (3)
- オブラートを収納する上面開口型のケース部と、このケース部を覆う蓋部とを有し、前記ケース部内に袋型オブラートを収納する袋型オブラート用包装箱において、
前記ケース部の上縁部には、ケース部の底面と平行に伸びる一枚の板状の部材でかつ蓋部を閉じた状態において前記蓋部によって覆われるスタンド部を設け、
このスタンド部には、袋型オブラートを挿入するスタンド用孔を開口し、このスタンド用孔の内周縁において孔内に挿入した袋型オブラートの側面を支持して、オブラートを立たせることを特徴とする袋型オブラート用包装箱。 - 前記包装箱内には包装箱内のオブラートを側面から押える仕切り部が設けられ、
前記仕切り部は前記スタンド部を下方から支持するように配置されたことを特徴とする請求項1に記載の袋型オブラート用包装箱。 - 前記仕切り部は、前記包装箱の向い合う側面部から延ばしたベロ部を前記袋型オブラートの側面形状に合致するように折り曲げ、前記ベロ部の先端同士を接触させることにより構成されたことを特徴とする請求項2に記載の袋型オブラート用包装箱。
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- 2004-03-25 JP JP2004090695A patent/JP4473615B2/ja not_active Expired - Lifetime
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