JP5797864B1 - 皮下注射用剤 - Google Patents
皮下注射用剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5797864B1 JP5797864B1 JP2015129289A JP2015129289A JP5797864B1 JP 5797864 B1 JP5797864 B1 JP 5797864B1 JP 2015129289 A JP2015129289 A JP 2015129289A JP 2015129289 A JP2015129289 A JP 2015129289A JP 5797864 B1 JP5797864 B1 JP 5797864B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- agent
- hydroxyapatite particles
- subcutaneous injection
- less
- particles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Medicinal Preparation (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
Description
焼成ハイドロキシアパタイト粒子を含有するハイドロゲルを有し、
前記焼成ハイドロキシアパタイト粒子の含有率が、前記剤の全質量を基準として、1〜60質量%であり、
前記焼成ハイドロキシアパタイト粒子の平均粒径が15μm以下であり、前記焼成ハイドロキシアパタイト粒子の4%以上が5μm以上30μm以下の粒径である
剤である。
本発明(2)は、前記焼成ハイドロキシアパタイト粒子が、コラーゲン産生増進用であることを特徴とする、前記発明(1)の剤である。
本発明(3)は、前記ハイドロゲルが、カルボキシメチルセルロースゲルである、前記発明(1)又は(2)の剤である。
本発明(4)は、前記ハイドロゲルの粘度が、50〜15000mPa・sである、前記発明(1)〜(3)のいずれかの剤である。
本発明(5)は、前記剤が、0.20mm以下の内径を有する中空針を通過する、前記発明(1)〜(4)のいずれかの剤である。
本発明(6)は、皮下注射用剤の製造方法において、
焼成ハイドロキシアパタイト粒子とハイドロゲルとを混合する工程を有し、
前記焼成ハイドロキシアパタイト粒子の含有率が、前記剤の全質量を基準として、1〜60質量%であり、
前記剤中の焼成ハイドロキシアパタイト粒子の平均粒径が15μm以下であり、前記焼成ハイドロキシアパタイト粒子の4%以上が5μm以上30μm以下の粒径である
製造方法である。
本発明(7)は、前記焼成ハイドロキシアパタイト粒子が、コラーゲン産生増進用であることを特徴とする、前記発明(6)の製造方法である。
本発明(8)は、前記ハイドロゲルが、カルボキシメチルセルロースゲルである、前記発明(6)又は(7)の製造方法である。
本発明(9)は、前記ハイドロゲルの粘度が、50〜15000mPa・sである、前記発明(6)〜(8)のいずれかの製造方法である。
本発明(10)は、前記剤が、0.20mm以下の内径を有する中空針を通過する、前記発明(6)〜(9)のいずれかの製造方法である。
(1)皮下注射用剤の組成
(2)皮下注射用剤の製造方法
(3)皮下注射用剤の作用
(4)皮下注射用剤の使用方法
(5)皮下注射用剤の物性
以下、本実施形態に係る皮下注射用剤の成分及びその配合量に関して詳述する。
本実施形態に係る皮下注射用剤は、ハイドロキシアパタイト粒子とハイドロゲルとを含み、更にその他の成分を含んでいてもよい。尚、ハイドロキシアパタイト粒子凝集体は、ハイドロキシアパタイト粒子の凝集体である。
先ず、本実施形態に係るハイドロキシアパタイト(水酸化燐灰石)粒子に関し、組成、機能及び特性、入手方法、焼成、粒径に関して説明する。尚、ここで示すハイドロキシアパタイト粒子の物性(特に粒径)は、皮下注射用剤中に含まれるハイドロキシアパタイト粒子の物性を示すものである(皮下注射用剤中に含まれるハイドロキシアパタイト粒子の物性と、皮下注射用剤の構成原料であるハイドロキシアパタイト粒子の物性とは、製造段階による形態変化等が生じる場合もあるため、必ずしも同一とは限らない)。
ハイドロキシアパタイト(HAp:Hydroxyapatite)は、化学式Ca10(PO4)6(OH)2で示される塩基性リン酸カルシウムで、天然には歯や骨の主成分として、また鉱石として存在する。
ハイドロキシアパタイト粒子は、高い生体親和性を示す。特に皮下注射用剤として使用した場合には、ナノ粒子としてフィラー中に存在するハイドロキシアパタイト粒子が、繊維芽細胞を刺激することでコラーゲン産生を増進する。また、マイクロ粒子としてフィラー中に存在するハイドロキシアパタイト粒子は、スペーサーとして物理的に機能する。
本実施形態に係るハイドロキシアパタイト粒子としては、焼成ハイドロキシアパタイト粒子(以下、特に断らない限り、「ハイドロキシアパタイト粒子」とある場合には、「焼成ハイドロキシアパタイト粒子」を意味する。)を用いる。ハイドロキシアパタイト粒子を焼成(例えば、800℃で1時間)することにより、粒子の結晶性が高くなり、且つ複数の一次粒子の凝集体が熱により融着して、より強固で安定な粒子となる。特に、分散焼成法により焼成することが好適であり、融着防止剤を用いて焼成することにより凝集しにくくかつ結晶性の高いアパタイトナノ粒子を得ることができる。このように、本発明でいう「ハイドロキシアパタイト粒子」とは、特に断らない限り、一次粒子サイズの焼成ハイドロキシアパタイト粒子のみならず、複数の一次粒子が融着した凝集体も含む概念である。
一般的なハイドロキシアパタイト粒子の製造方法としては、例えば溶液法(湿式法)が挙げられる。これは、中性若しくはアルカリ性の水溶液中でカルシウムイオンとリン酸イオンとを反応させることにより合成する方法であり、中和反応によるものや、カルシウム塩とリン酸塩を反応させるものがある。前述のように、融着防止剤共存下で焼成することにより凝集の少ない結晶性のアパタイト粒子を得る。
本実施形態に係るハイドロキシアパタイト粒子の粒径(平均粒径)は、15μm以下であり、好適には10μm以下であり、より好適には5μm以下であり、よりいっそう好適には3μm以下であり、更に好適には1μm以下である。ハイドロキシアパタイト粒子の粒径をこのような範囲とすることで、繊維芽細胞を刺激してのコラーゲン産生増進作用を示す。また、このような範囲とすることで、生体内で異物として認識され難いサイズであることから、マクロファージの誘因が起き難いという作用を示す。ハイドロキシアパタイト粒子の粒径(平均粒径)の下限値は特に限定されないが、例えば10nm以上である。
ハイドロゲルは、剤に用いることができるものであれば、特に限定されないが、例えば、カルボキシメチルセルロースゲル(CMC)、ポリビニルアルコールゲル、ポリアクリル酸ソーダゲル{例えば、Carbopol(登録商標)等}が挙げられる。原料となるセルロースの安全性、安価であることなどから、カルボキシメチルセルロースゲルが好ましい。
カルボキシメチルセルロース(CMC)は、セルロースの水酸基にカルボキシメチル基が導入されたセルロースエーテルである。本形態において、CMCであれば特に限定されないが、CMCのナトリウム塩であるナトリウムカルボキシメチルセルロース(Na−CMC)が好ましい。
その他の成分としては、本形態の効果を阻害しない範囲内で、粘度調整剤(例えば、グリセリン等)や、分散剤(例えば、ポリアクリル酸等)等の公知の添加剤を適宜含んでいてもよい。
本実施形態に係る皮下注射用剤において、ハイドロキシアパタイト粒子の含有率は、皮下注射用剤の全質量を基準として、1質量%以上であり、好適には15質量%以上であり、より好適には20質量%以上であり、更に好適には30質量%以上である。ハイドロキシアパタイト粒子の含有率をこのような範囲とすることにより、高い弾力を示すとともに、フィラーに配合されたアパタイト粒子の沈降による分離を防止できる。また、ハイドロキシアパタイト粒子の含有率が1質量%未満(特には、15質量%未満)であると、長期保管によるアパタイト粒子とゲルの分離が顕著となり得る。
次に、本実施形態に係る皮下注射用剤の製造方法を説明する。
本実施形態に係る皮下注射用剤を皮下注入後、まず、ハイドロゲルが吸収分解される。本形態に係る焼成ハイドロキシアパタイト粒子は粒径が小さいために、焼成ハイドロキシアパタイト粒子が放出される。そして、焼成ハイドロキシアパタイト粒子による繊維芽細胞刺激によってコラーゲン産生が増進される。前述のように、生体内にて異物として認識され難いサイズであることから、マクロファージの誘因が起き難いという作用を示し、結晶性が高いことから、生体内で長期間生体活性を維持することができる。その結果、コラーゲンリッチ組織が皮下に残存する。
本実施形態に係る皮下注射用剤の使用方法は、何ら限定されるものではないが、一般的な注射器のシリンジに充填した後、皮下用の注射において使用することができる。特に、0.20mm以下の内径を有する中空針を有する注射器用の注射用剤とすることができる。ここで、本実施形態に係る皮下注射用剤の具体的な使用方法として、本実施形態に係る皮下注射用剤を含有する注射器の好適な製造方法及び本実施形態に係る皮下注射用剤の適用方法に関して説明する。尚、これらはあくまで一例であり、本実施形態に係る皮下注射用剤の使用方法はこれらには何ら限定されない。
本実施形態に係る皮下注射用剤を含有する注射器の製造方法は、脱泡工程を含むことを特徴とする方法である。以下各々の工程に関して説明する。
まず、本実施形態に係る皮下注射用剤は、脱泡工程によって、皮下注射用剤に含まれるエアが除去される。本形態に係る皮下注射用剤の特性から、遠心分離機にかける方法が皮下注射用剤の脱泡工程として好適であり、減圧下で遠心分離機にかける方法が最も好適である。より具体的には、カルボキシメチルセルロース(CMC)ゲルを主成分とする等、チクソトロピー性を有するフィラーを用いる場合、遠心分離によってフィラーにせん断力が加えられることで、フィラーを低粘度化させ、脱泡効率を上昇させることが可能となる。更に減圧下で遠心分離を行うことにより、当該脱泡原理と合わせ、脱泡効率を更に上昇させることが可能となる。
・レシピ01 高粘度標準脱泡
1.3KPa 9/3 90sec (圧力 公転/自転比 時間)
・レシピ02 金属系フィラー脱泡
1.3KPa 3/9 120sec
1.3KPa 7/5 90sec
1.3KPa 9/2 60sec
・レシピ03 セラミック系フィラー脱泡
1.3KPa 2/5 60sec
1.3KPa 5/5 60sec
次に、脱泡工程後の皮下注射用剤をシリンジに充填し、本実施形態に係る注射器とする。
更に、本実施形態に係る皮下注射用剤は、必要に応じて、殺菌・滅菌を行ってもよい。殺菌・滅菌方法としては、例えば、高圧蒸気滅菌が挙げられる。
本実施形態に係る皮下注射用剤及び皮下注射用剤を含有する注射器の適用方法としては、従来の皮下注射用剤及び皮下注射用剤を含有する注射器等と同様であり、特に限定されない。
本実施形態に係る皮下注射用剤によれば、カルボキシメチルセルロースゲルを主成分として、平均粒径が15μm以下の焼成ハイドロキシアパタイト粒子を用いることで、前記剤の全質量を基準として、1〜60質量%以上の焼成ハイドロキシアパタイト粒子を配合しても、内径0.20mm以下であるような細い注射針においても使用可能となる。内径0.20mmとは、内径が大きい注射針30Gに相当する。本実施形態に係る皮下注射用剤は、内径が大きい注射針32G(内径0.18mm)以下の細い注射針や、通常の注射針30G(内径0.14mm)以下の細い注射針においても使用可能であり、通常の注射針32G(内径0.12mm)以下の細い注射針においても使用可能である。
本実施形態に係る皮下注射用剤は、発明の効果をより高めるために、36−37℃(体温)におけるチクソトロピー指数が、0.1〜0.5であることが好適であり、0.1〜0.3であることがより好適である。チクソトロピー指数は、下記射出特性によって測定された数値である。
シリンジに充填したフィラーの針からの射出特性を評価する方法を述べる。射出特性の評価方法には、本形態に係る流動性定量評価装置を用いる。この流動性定量評価装置によって、簡易に射出特性を評価することができる。
本形態(A)は、皮下注射用剤の製造方法において、
前記剤が、
焼成ハイドロキシアパタイト粒子を含有するハイドロゲルを有する
剤であって、
前記製造方法が、
前記剤に含まれるエアを除去する脱泡工程
を有する製造方法である。
本形態(B)は、
皮下注射用剤を含有する注射器の製造方法において、
前記剤が、
焼成ハイドロキシアパタイト粒子を含有するハイドロゲルを有する
剤であって、
前記製造方法が、
前記剤に含まれるエアを除去する脱泡工程と、
前記脱泡工程後の前記剤をシリンジに充填する工程と
を有する製造方法である。
本形態(C)は、
前記脱泡工程が、減圧下で、前記剤を遠心分離機にかけることによって脱泡を行う工程である、前記形態(A)又は(B)の製造方法である。
本形態(D)は、
前記ハイドロゲルが、カルボキシメチルセルロースゲルである、前記形態(A)〜(C)のいずれかの製造方法である。
本形態(E)は、
前記剤の粘度が、50〜15000mPa・sである、前記形態(A)〜(D)のいずれかの製造方法である。
本形態(F)は、
前記焼成ハイドロキシアパタイト粒子の平均粒径が15μm以下である、前記形態(A)〜(E)のいずれかの製造方法である。
本形態(G)は、
前記焼成ハイドロキシアパタイト粒子の90%以上が、15μm以下の粒径である、前記形態(A)〜(H)の製造方法である。
本形態(H)は、
前記焼成ハイドロキシアパタイト粒子の含有率が、前記剤の全質量を基準として、1〜60質量%である、前記形態(A)〜(G)のいずれかの製造方法である。
本形態(I)は、
前記剤が、0.20mm以下の内径を有する中空針を通過する、前記形態(A)〜(H)のいずれかの製造方法である。
<原料>
・CMC−Na
・グリセリン
・焼成ハイドロキシアパタイト凝集体
・滅菌水
使用する器具の滅菌を行った。
次に、グリセリン50gをプロペラシャフト付モーターにて300rpmで撹拌した。2分超撹拌しながら、グリセリン中にCMC−Na5gを配合し、15分撹拌し溶液を得た。
得られた溶液を10分超撹拌し、得られたCMC−Naペーストを、1.5cm角にカットし204mlの滅菌水中に配合した。この滅菌水を120分撹拌し、CMC−Naハイドロゲル(粘度208mPa・s)を得た。
得られたCMC−Naハイドロゲル28.0gに、焼成ハイドロキシアパタイト凝集体12.0gを3回に別けて配合し、10分撹拌し、原料フィラーを得た。
得られた原料フィラー30.0gをプロペラ撹拌し、皮下注射用剤(HAp配合率30質量%)を得た。
ここで、使用する焼成ハイドロキシアパタイト凝集体については、粒径が40nm、200nm、3μm、7μm、25μmのものを解砕・混合し、実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2の各々に係る皮下注射用剤における焼成ハイドロキシアパタイト凝集体を用意した。
<粒度分布>
前記工程により調整した皮下注射用剤を、ナノ粒子径分布測定装置SALD‐7500nano(島津製作所)を用いて、皮下注射用剤におけるアパタイト粒子の粒度分布を測定した。スライドガラスの間に可能な限り延伸して皮下注射用剤を挟み込み、屈折率を1.65として測定した。結果を図1に示す。
次に、皮下注射用剤を120℃で熱滅菌し、再凝集性を観察した。再凝集が観察される場合を△、再凝集が観察されない場合を○とした。結果を表1に示す。
さらに、再凝集の生じなかった上記皮下注射用剤(即ち、熱滅菌時再凝集性にて評価が○である皮下注射用剤)に関して、30Gの針を通過可能かの評価を行った。具体的には、皮下注射用剤を脱泡した後、注射器に充填した。次に、得られた注射器の押し出しを行い、注射器中の皮下注射用剤が30G針通過性を確認した。スムーズに通過する場合を◎、押し出しに少し抵抗がある場合を○、押し出しに強い力が必要な場合を△、押し出しが出来ない場合を×とした。結果を表1に示す。
≪皮下注射用剤の製造≫
<原料>
・CMC−Na
・グリセリン
・焼成ハイドロキシアパタイト凝集体
・滅菌水
使用する器具の滅菌を行った。
次に、グリセリン50gをプロペラシャフト付モーターにて300rpmで撹拌した。2分超撹拌しながら、グリセリン中にCMC−Na5gを配合し、15分撹拌し溶液を得た。
得られた溶液を10分超撹拌し、得られたCMC−Naペーストを、1.5cm角にカットし204mlの滅菌水中に配合した。この滅菌水を120分撹拌し、CMC−Naハイドロゲル(粘度208mPa・s)を得た。
得られたCMC−Naハイドロゲル28.0gに、焼成ハイドロキシアパタイト凝集体12.0gを3回に別けて配合し、10分撹拌し、原料フィラーを得た。
得られた原料フィラー30.0gをプロペラ撹拌し、皮下注射用剤(HAp配合率30質量%)を得た。
次に、上記皮下注射用剤に関して、30Gの針を通過可能かの評価を行った。具体的には、皮下注射用剤を脱泡した後、注射器に充填した。次に、得られた注射器の押し出しを行い、注射器中の皮下注射用剤が30G針通過性を確認した。スムーズに通過する場合を◎、押し出しに少し抵抗がある場合を○、押し出しに強い力が必要な場合を△、押し出しが出来ない場合、又はフィラー自体を作成できない場合を×とした。結果を表2に示す。
Claims (10)
- 皮下注射用剤において、
焼成ハイドロキシアパタイト粒子を含有するハイドロゲルを有し、
前記焼成ハイドロキシアパタイト粒子の含有率が、前記剤の全質量を基準として、1〜60質量%であり、
前記焼成ハイドロキシアパタイト粒子の平均粒径が15μm以下であり、前記焼成ハイドロキシアパタイト粒子の4%以上が5μm以上30μm以下の粒径である
ことを特徴とする剤。 - 前記焼成ハイドロキシアパタイト粒子が、コラーゲン産生増進用であることを特徴とする、請求項1に記載の剤。
- 前記ハイドロゲルが、カルボキシメチルセルロースゲルであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の剤。
- 前記ハイドロゲルの粘度が、50〜15000mPa・sであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の剤。
- 前記剤が、0.20mm以下の内径を有する中空針を通過することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の剤。
- 皮下注射用剤の製造方法において、
焼成ハイドロキシアパタイト粒子とハイドロゲルとを混合する工程を有し、
前記焼成ハイドロキシアパタイト粒子の含有率が、前記剤の全質量を基準として、1〜60質量%であり、
前記剤中の焼成ハイドロキシアパタイト粒子の平均粒径が15μm以下であり、前記焼成ハイドロキシアパタイト粒子の4%以上が5μm以上30μm以下の粒径である
ことを特徴とする製造方法。 - 前記焼成ハイドロキシアパタイト粒子が、コラーゲン産生増進用であることを特徴とする、請求項6に記載の製造方法。
- 前記ハイドロゲルが、カルボキシメチルセルロースゲルであることを特徴とする、請求項6又は7に記載の製造方法。
- 前記ハイドロゲルの粘度が、50〜15000mPa・sであることを特徴とする、請求項6〜8のいずれかに記載の製造方法。
- 前記剤が、0.20mm以下の内径を有する中空針を通過することを特徴とする、請求項6〜9のいずれかに記載の製造方法。
Priority Applications (11)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015129289A JP5797864B1 (ja) | 2015-06-26 | 2015-06-26 | 皮下注射用剤 |
AU2015361574A AU2015361574B2 (en) | 2014-12-12 | 2015-09-14 | Agent for hypodermic injection |
CN201580067195.4A CN107743396B (zh) | 2014-12-12 | 2015-09-14 | 皮下注射用剂 |
PCT/JP2015/076068 WO2016092928A1 (ja) | 2014-12-12 | 2015-09-14 | 皮下注射用剤 |
KR1020177015425A KR102496871B1 (ko) | 2014-12-12 | 2015-09-14 | 피하 주사용제 |
US15/535,358 US10918766B2 (en) | 2014-12-12 | 2015-09-14 | Agent for hypodermic injection |
CA2970592A CA2970592C (en) | 2014-12-12 | 2015-09-14 | Agent for hypodermic injection |
BR112017012289-8A BR112017012289B1 (pt) | 2014-12-12 | 2015-09-14 | Agente para injeção hipodérmica |
EP15867438.2A EP3231433B1 (en) | 2014-12-12 | 2015-09-14 | Agent for hypodermic injection |
TW105119917A TWI617310B (zh) | 2015-06-26 | 2016-06-24 | 皮下注射用劑 |
HK18104485.4A HK1245091A1 (zh) | 2014-12-12 | 2018-04-04 | 皮下注射用劑 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015129289A JP5797864B1 (ja) | 2015-06-26 | 2015-06-26 | 皮下注射用剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP5797864B1 true JP5797864B1 (ja) | 2015-10-21 |
JP2017014118A JP2017014118A (ja) | 2017-01-19 |
Family
ID=54348622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015129289A Active JP5797864B1 (ja) | 2014-12-12 | 2015-06-26 | 皮下注射用剤 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5797864B1 (ja) |
TW (1) | TWI617310B (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016092928A1 (ja) * | 2014-12-12 | 2016-06-16 | ジーンメディカル株式会社 | 皮下注射用剤 |
CN115382011A (zh) * | 2021-07-01 | 2022-11-25 | 意瑞生物科技(苏州)有限公司 | 一种皮肤注射填充剂凝胶及其制备工艺 |
CN117357691A (zh) * | 2023-11-27 | 2024-01-09 | 国科大杭州高等研究院 | 羟基磷灰石超长纳米线生物医用纸基水凝胶伤口敷料及其制备方法与应用 |
CN117398518A (zh) * | 2023-12-15 | 2024-01-16 | 湘潭格莱威医疗科技有限公司 | 一种琼脂糖水凝胶材料及其用途 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7294370B2 (ja) * | 2021-06-24 | 2023-06-20 | 日東紡績株式会社 | ハイドロキシアパタイト粒子分散液、その製造方法及びハイドロキシアパタイト付着基材の製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003507351A (ja) * | 1999-08-13 | 2003-02-25 | バイオフォーム・インコーポレイテッド | 組織増強物質および方法 |
WO2010137122A1 (ja) * | 2009-05-26 | 2010-12-02 | 株式会社ソフセラ | コラーゲン産生促進剤 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1595534A1 (en) * | 2004-05-13 | 2005-11-16 | Universiteit Utrecht Holding B.V. | Gel composition comprising charged polymers |
-
2015
- 2015-06-26 JP JP2015129289A patent/JP5797864B1/ja active Active
-
2016
- 2016-06-24 TW TW105119917A patent/TWI617310B/zh active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003507351A (ja) * | 1999-08-13 | 2003-02-25 | バイオフォーム・インコーポレイテッド | 組織増強物質および方法 |
WO2010137122A1 (ja) * | 2009-05-26 | 2010-12-02 | 株式会社ソフセラ | コラーゲン産生促進剤 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
JPN6015033065; Carbohydrate Polymers Vol.89, 2012, p.1123-1130 * |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016092928A1 (ja) * | 2014-12-12 | 2016-06-16 | ジーンメディカル株式会社 | 皮下注射用剤 |
US10918766B2 (en) | 2014-12-12 | 2021-02-16 | Motejo Ltd. | Agent for hypodermic injection |
CN115382011A (zh) * | 2021-07-01 | 2022-11-25 | 意瑞生物科技(苏州)有限公司 | 一种皮肤注射填充剂凝胶及其制备工艺 |
CN117357691A (zh) * | 2023-11-27 | 2024-01-09 | 国科大杭州高等研究院 | 羟基磷灰石超长纳米线生物医用纸基水凝胶伤口敷料及其制备方法与应用 |
CN117398518A (zh) * | 2023-12-15 | 2024-01-16 | 湘潭格莱威医疗科技有限公司 | 一种琼脂糖水凝胶材料及其用途 |
CN117398518B (zh) * | 2023-12-15 | 2024-05-03 | 湘潭格莱威医疗科技有限公司 | 一种琼脂糖水凝胶材料及其用途 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017014118A (ja) | 2017-01-19 |
TWI617310B (zh) | 2018-03-11 |
TW201703776A (zh) | 2017-02-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5797864B1 (ja) | 皮下注射用剤 | |
JP5774190B1 (ja) | 皮下注射用剤及び皮下注射用剤を含有する注射器の製造方法 | |
WO2016092928A1 (ja) | 皮下注射用剤 | |
JP2007197329A (ja) | リン酸カルシウム組成物及びその製造方法 | |
JP5774189B1 (ja) | 皮下注射用剤 | |
JP5781681B1 (ja) | 焼成ハイドロキシアパタイト粒子組成物の製造方法 | |
JP2004244291A (ja) | リン酸水素カルシウム粉体、リン酸カルシウム系ペースト用粉体、リン酸カルシウム系ペースト混練器ユニット及びリン酸水素カルシウム粉体の製造方法 | |
WO2019127612A1 (zh) | 悬浮稳定的预混合磷酸镁基牙科充填材料及其制备方法和应用 | |
JP2007191318A (ja) | リン酸カルシウム粉体及びその用途 | |
JPWO2015133149A1 (ja) | 二相性自発硬化型リン酸カルシウムの形状を賦形するための作業時間の制御方法 | |
JP2742814B2 (ja) | 根管充填材 | |
JP2754245B2 (ja) | 根管充填材 | |
JP4319280B2 (ja) | リン酸カルシウムセメント粉体及びリン酸カルシウムセメント組成物 | |
WO1990008530A1 (en) | Root canal filling material comprising hardenable paste | |
JP5463392B2 (ja) | リン酸カルシウム組成物の製造方法 | |
JP2008136603A (ja) | リン酸カルシウム組成物及びその用途 | |
JP2003165764A (ja) | 水和硬化型リン酸カルシウムペースト | |
JP2003171218A (ja) | 水和硬化型リン酸カルシウムペースト |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150630 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20150630 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20150722 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150818 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150819 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5797864 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |