JP5797146B2 - 空気調和システム - Google Patents

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Description

本発明は、1台以上の室外ユニットと複数台の室内ユニットとの組み合せで構成され、室内ユニットが冷房運転及び暖房運転をそれぞれ独立して実施可能な空気調和システムに関するものである。
従来の空気調和機において、同一の空調対象空間に複数台の室内ユニットの組合せが配置されている場合、天井と床面との距離が大きいと、天井面付近の温度が平均室温より高く、床面付近の温度が平均室温より低くなり、これを解消するためには、吹き出した冷風又は温風の到達距離の長い特別仕様の室内ユニット、又は、空調対象空間の空気を循環させるサーキュレーターが必要であった。この場合、コストが増大するばかりか、場所によって風速又は騒音が大きくなり、快適な空調は実施できないといった問題点があった。
上記の問題点に対し、例えば、同一の空調対象空間に天井面付近に吹出口をもつ室内ユニットと床面付近に吹出口をもつ室内ユニットとを少なくとも一対を設置し、冷房運転の立ち上がりでは、足元が設定温度付近に達すると、床面の室内ユニットからの冷風の吹き出しを停止させ、冷え過ぎを防ぎながら、天井面の室内ユニットからの冷風によって室温を設定温度にさせるものがある。そして、暖房運転の立ち上がりでは、天井面及び床面の両方の室内ユニットから温風を吹き出させ、急速に室温を上げたあと、天井面付近が設定温度に達すると、天井面の室内ユニットからの温風の吹き出しを停止させて、天井面付近の熱のこもりを防ぎながら、床面の室内ユニットからの温風によって室温を設定温度にさせることができ、サーキュレーター等の機器を使用することなく、快適かつ効率のよい空調を実施するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−215436号公報(第3−4頁、図1)
しかし、特許文献1で示される空気調和機においては、床面の室内ユニットは、床埋込形にしても床置形にしても、部屋の隅に設置されることが多いため、空調対象空間の天井から床面温度を見た場合、床面温度の分布にばらつきが生じる傾向にある。この場合、室内ユニットの設置場所付近は設定温度に近くなっているが、室内ユニットの設置付近以外の床面では、設定温度と実温度との差分が生じやすいといった問題点があった。
本発明の目的は、上記のような課題を解決するためになされたもので、風量の特別仕様の室内ユニット、又は、サーキュレーター等の機器を設けることなく、かつ、床面温度の分布のばらつきを解消し、快適性に優れた空気調和システムを得ることである。
本発明に係る空気調和システムは、冷媒を圧縮して高温高圧冷媒を吐出する圧縮機、外気と冷媒との熱交換を実施する室外熱交換器、及び、前記圧縮機が吐出した冷媒の流路を切り替える四方弁を備えた室外ユニットと、空調対象空間の空気と冷媒との熱交換を実施する室内熱交換器を備えた複数の室内ユニットと、前記室外ユニットと複数の前記室内ユニットとの間にあって、冷房運転を実施する前記室内ユニットには低温冷媒を分配し、暖房運転を実施する前記室内ユニットには高温冷媒を分配する中継ユニットと、を冷媒配管によって接続して冷媒回路を構成した冷暖房混在運転が可能な空気調和システムであって、前記室外ユニット及び前記各室内ユニットと通信可能であり、該室外ユニット及び該各室内ユニットの動作を制御する制御装置と、前記空調対象空間における床面温度を検出する床面温度検出手段と、前記空調対象空間を温度検出領域として上下方向に三分割したうちの、上側の前記温度検出領域である空調対象空間上方部の温度である上方部温度を検出する上方部温度検出手段と、前記空調対象空間を三分割したうちの、中間部の前記温度検出領域である空調対象空間中間部の温度である中間部温度を検出する中間部温度検出手段と、を備え、複数の前記室内ユニットは、少なくとも1対以上の、前記空調対象空間の上方側に設置された上方側室内ユニットと、該上方側室内ユニットに対応し、前記空調対象空間の下方側に設置された下方側室内ユニットとの組み合わせによって構成され、前記制御装置は、前記空調対象空間の設定温度を設定し、前記床面温度検出手段によって検出された前記床面温度の分布にばらつきがあり、かつ、該床面温度が前記設定温度よりも高い場合、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットに冷房運転を実施させ、前記床面温度検出手段によって検出された前記床面温度の分布にばらつきがあり、かつ、該床面温度が前記設定温度よりも低い場合、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットに暖房運転を実施させ、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットが冷房運転を実施している場合、前記中間部温度検出手段によって検出された前記中間部温度が、前記設定温度と略同一でない場合、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットに冷房運転を継続させ、前記中間部温度検出手段によって検出された前記中間部温度が、前記設定温度と略同一である場合、前記下方側室内ユニットをサーモオフさせ、前記上方部温度検出手段によって検出された前記上方部温度が、前記設定温度になるまで、前記上方側室内ユニットのみに冷房運転を実施させ、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットが暖房運転を実施している場合、前記中間部温度検出手段によって検出された前記中間部温度が、前記設定温度と略同一でない場合、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットに暖房運転を継続させ、前記中間部温度検出手段によって検出された前記中間部温度が、前記設定温度と略同一である場合、前記上方側室内ユニットをサーモオフさせ、前記上方部温度検出手段によって検出された前記上方部温度が、前記設定温度になるまで、前記下方側室内ユニットのみに暖房運転を実施させるものである。
本発明によれば、温度を感知しやすい人体の足元の床面温度の空調制御(床面温度のばらつき、及び、設定温度との差の解消)を優先して実施することによって、快適性を向上させることができ、また、風量の特別仕様の室内ユニット、又は、サーキュレーター等の機器を設ける必要がなくなる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和システム101の全体構成の例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和システム101における上方側室内ユニット2の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和システム101における上方側室内ユニット2の底面図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和システム101における下方側室内ユニット4の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和システム101の各温度センサーが検出する空調対象空間71における温度検出領域を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和システム101の冷房運転動作のフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る空気調和システム101の暖房運転動作のフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る空気調和システムの冷暖房混在運転動作のフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る空気調和システム101aの全体構成の例を示す図である。
実施の形態1.
[空気調和システム101の全体構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和システム101の全体構成の例を示す図である。
図1で示されるように、空気調和システム101は、室外ユニット1、上方側室内ユニット2a、2b、下方側室内ユニット4a、4b、リモートコントローラー16、及び、中継ユニット21を備えている。すなわち、1台の室外ユニットに対して、同一の空調対象空間71に設置された4台の室内ユニットの組み合わせで構成されている。ここで、上記の機器が冷媒配管によって接続された冷媒回路の構成について説明する。まず、室外ユニット1と中継ユニット21とは、冷媒配管である主管22によって接続されている。また、中継ユニット21と、上方側室内ユニット2a、2bとは、それぞれ冷媒配管である上方側室内ユニット用配管23a、23bによって接続されている。そして、中継ユニット21と、下方側室内ユニット4a、4bとは、それぞれ冷媒配管である下方側室内ユニット用配管24a、24bによって接続されている。図1で示されるように、中継ユニット21と各機器を接続する冷媒配管は、便宜上、1本の線によって示されているが、実際は、室外ユニット1、上方側室内ユニット2a、2b、及び、下方側室内ユニット4a、4bのそれぞれにおいて、冷媒が流入する冷媒配管及び流出する冷媒配管の2本の冷媒配管が接続されている。このように構成された冷媒回路を有する空気調和システム101は、各室内ユニットにおいて冷暖房混在運転を可能としており、例えば、既知の技術である特開2009−198099号公報(図1等)に記載されている空気調和装置のような構造を有していれば実現が可能である。
室外ユニット1は、空調対象空間71外に設置されており、圧縮機、室外熱交換器、四方弁及びアキュームレーター等(それぞれ図1において図示せず)を備えており、冷媒回路が構成されている。
上方側室内ユニット2aは、空調対象空間71の天井面72に設置された天井埋込型の室内ユニットであり、熱交換器45及びファン44等(それぞれ図2において後述)を備えており、天井面72付近に吹出口47(図2において後述)を備えたものである。また、上方側室内ユニット2aは、その吸込グリル42(図2において後述)付近に、天井面72付近の吸い込み空気の温度を検出する吸込空気温度センサー10aを備え、化粧パネル41(図2において後述)には、空調対象空間71の床面73の温度を検出する床面温度センサー14aを備えている。ここで、床面温度センサー14aが床面73の温度検出を可能とするエリアを床面温度検出エリア81とする。そして、上方側室内ユニット2aは、その動作全体を制御する制御部6aを備えている。この制御部6aは、吸込空気温度センサー10a及び床面温度センサー14aから温度情報を受信して、後述する通信線を介して、リモートコントローラー16に送信し、そして、リモートコントローラー16からの指令情報を、同通信線を介して受信し、その指令情報に基づいて、上方側室内ユニット2aの動作を決定する。
また、上方側室内ユニット2bは、吸込空気温度センサー10b、床面温度センサー14b及び制御部6bを備えており、これらの構成及び動作は、上方側室内ユニット2aと同様である。
なお、上方側室内ユニット2a、2b、制御部6a、6b、吸込空気温度センサー10a、10b、及び、床面温度センサー14a、14bについて、それぞれ区別なく示す場合、又は、総称する場合には、それぞれ単に「上方側室内ユニット2」、「制御部6」、「吸込空気温度センサー10」及び「床面温度センサー14」というものとし、この上方側室内ユニット2の構造の詳細については、図2及び図3において詳述する。
また、上方側室内ユニット2は、天井埋込型の室内ユニットとしているが、これに限定されるものではなく、例えば、天井吊り下げ型の室内ユニット、又は、天井面72付近の空調対象空間71における側壁面に取り付けられた室内ユニットでもよい。
なお、吸込空気温度センサー10、10a、10b、及び、床面温度センサー14、14a、14bは、それぞれ本発明の「上方部温度検出手段」及び「床面温度検出手段」に相当する。
下方側室内ユニット4aは、空調対象空間71の床面73に設置された床置型の室内ユニットであり、熱交換器54及びファン53等(それぞれ図4において後述)を備えており、吹出口56(図4において後述)を備えたものである。また、下方側室内ユニット4aは、その吸込口51(図4において後述)付近に、吸い込み空気の温度を検出する吸込空気温度センサー12aを備えている。そして、下方側室内ユニット4aは、その動作全体を制御する制御部8aを備えている。この制御部8aは、吸込空気温度センサー12aから温度情報を受信して、後述する通信線を介して、リモートコントローラー16に送信し、そして、リモートコントローラー16からの指令情報を、同通信線を介して受信し、その指令情報に基づいて、下方側室内ユニット4aの動作を決定する。
また、下方側室内ユニット4bは、吸込空気温度センサー12b及び制御部8bを備えており、これらの構成及び動作は、下方側室内ユニット4aと同様である。
なお、下方側室内ユニット4a、4b、制御部8a、8b、及び、吸込空気温度センサー12a、12bについて、それぞれ区別なく示す場合、又は、総称する場合には、それぞれ単に「下方側室内ユニット4」、「制御部8」及び「吸込空気温度センサー12」というものとし、この下方側室内ユニット4の構造の詳細については、図4において後述する。
また、下方側室内ユニット4は、床置型の室内ユニットとしているが、これに限定されるものではなく、例えば、床埋込型の室内ユニット、又は、床面73付近の空調対象空間71における側壁面に取り付けられた室内ユニットでもよい。
なお、吸込空気温度センサー12、12a、12bは、本発明の「中間部温度検出手段」に相当する。
中継ユニット21は、室外ユニット1から送られてくる冷媒を、各室内ユニットに分配する動作を実施するものであり、冷房運転を実施する室内ユニットに対しては低温冷媒を分配し、暖房運転を実施する室内ユニットに対しては高温冷媒を分配する。この中継ユニット21の動作は、前述の特開2009−198099号公報に記載の「中継機300」と同様の動作を実施することによって実現できる。
リモートコントローラー16は、空気調和システム101全体の動作を制御するものであり、例えば、室外ユニット1における圧縮機の回転数、四方弁の流路切替動作を制御し、空調対象空間71の設定温度Trを設定し、かつ、上方側室内ユニット2及び下方側室内ユニット4について冷房運転を実施させるか暖房運転を実施させるかを決定するものである。このように、室外ユニット1、上方側室内ユニット2及び下方側室内ユニット4がリモートコントローラー16によって制御されるために、各機器は通信線によって接続されている。具体的には、室外ユニット1内の制御部(図示せず)と、下方側室内ユニット4aの制御部8aとは通信線31によって接続されている。また、下方側室内ユニット4aの制御部8aと、上方側室内ユニット2aの制御部6aとは通信線32によって接続され、この制御部6aと、上方側室内ユニット2bの制御部6bとは通信線33によって接続されている。そして、上方側室内ユニット2bの制御部6bと、下方側室内ユニット4bの制御部8bとは通信線34によって接続され、下方側室内ユニット4aの制御部8aと、リモートコントローラー16とは通信線35によって接続されている。このような通信線の接続によって、リモートコントローラー16と、室外ユニット1、上方側室内ユニット2及び下方側室内ユニット4との双方向通信が可能となる。
なお、図1で示されるように、同一の空調対象空間71に2対の室内ユニット(上方側室内ユニット2a及び下方側室内ユニット4a、上方側室内ユニット2bと下方側室内ユニット4b)が設置された例を示したが、これに限定されるものではなく、空調対象空間71の容積によって、1対又は3対以上の室内ユニットが設置されるものとしてもよい。
また、図1で示されるように、床面温度センサー14は、上方側室内ユニット2に備えられているものとしているが、これに限定されるものではなく、下方側室内ユニット4に備えられるものとしてもよく、あるいは、双方に備えられるものとしてもよい。
また、リモートコントローラー16と、室外ユニット1、上方側室内ユニット2及び下方側室内ユニット4の各制御部とが通信をするために、図1で示されるように、通信線31〜35のような接続形態を採用したが、これは例示であってこれに限定するものではない。すなわち、リモートコントローラー16と、各ユニットとが通信できる形態であれば、どのような通信線の接続形態でもよい。
また、図1で便宜上、通信線31〜35を示しているが、リモートコントローラー16と、各ユニットとの通信は、有線でも無線でもいずれでもよい。
なお、リモートコントローラー16は、本発明の「制御装置」に相当する。
[上方側室内ユニット2の構成及び動作]
図2は、本発明の実施の形態1に係る空気調和システム101における上方側室内ユニット2の断面図であり、図3は、同上方側室内ユニット2の底面図である。
前述したように、上方側室内ユニット2は、天井面72に埋設される天井埋込型の室内ユニットであり、その本体の外郭底面は、天井面72と平行に設置される化粧パネル41によって形成されている。また、図3で示されるように、この化粧パネル41の中央には、上方側室内ユニット2の本体内に空調対象空間71の天井面72付近の空気を吸い込むための吸込グリル42が形成されており、この吸込グリル42の周囲を囲うように、本体内から外部に空調空気を吹き出すための吹出口47が形成されている。また、図3で示されるように、化粧パネル41の端部には、床面温度センサー14が設置されている。
また、図2で示されるように、上方側室内ユニット2の本体内の中央部には、吸込グリル42から空気を吸い込むためのファン44、及び、そのファン44を回転駆動させるファンモーター43が設置されている。また、上方側室内ユニット2の本体内には、ファン44を囲うように熱交換器45が配設されており、この熱交換器45の下部には、熱交換器45に発生したドレン水を受けるドレンパン46が設置されている。そして、上方側室内ユニット2の本体内には、上方側室内ユニット2の動作全体を制御する制御部6、及び、吸込グリル42付近に設置され、吸い込み空気の温度を検出する吸込空気温度センサー10が備えられている。
なお、熱交換器45は、本発明の「室内熱交換器」に相当する。
次に、上方側室内ユニット2の動作の概要を説明する。
ファンモーター43の回転に伴い回転駆動するファン44によって、空調対象空間71の天井面72付近の空気が、吸込グリル42から上方側室内ユニット2の本体内部に吸い込まれる。この際、この吸い込み空気の温度が、吸込空気温度センサー10によって検出され、その温度情報は制御部6に送信される。また、吸い込み空気は、熱交換器45によって熱交換が実施され、調和空気となって、吹出口47から空調対象空間71の天井面72付近に吹き出される。なお、上方側室内ユニット2が冷房運転を実施している場合、熱交換器45は、蒸発器として機能し、吸い込み空気から吸熱して、調和空気として冷気を生成する。一方、上方側室内ユニット2が暖房運転を実施している場合、熱交換器45は、放熱器として機能し、吸い込み空気に放熱して、調和空気として暖気を生成する。図2で示される矢印が、空気の流れを示している。
[下方側室内ユニット4の構成及び動作]
図4は、本発明の実施の形態1に係る空気調和システム101における下方側室内ユニット4の断面図である。
前述したように、下方側室内ユニット4は、床面73に設置された床置型の室内ユニットである。図4で示されるように、下方側室内ユニット4の本体の下部側面には、その本体内に空調対象空間71の空気を吸い込むための吸込口51が形成されている。また、下方側室内ユニット4の本体の上部側面には、その本体内から外部に空調空気を吹き出すための吹出口56が形成されている。
また、図4で示されるように、下方側室内ユニット4の本体内の下部には、吸込口51から空気を吸い込むためのファン53、及び、そのファン53を回転駆動させるファンモーター52が設置されている。また、下方側室内ユニット4の本体内の上部には、吸込口51から吸い込まれた空気が通風するように熱交換器54が設置されており、この熱交換器54の下部には、熱交換器54に発生したドレン水を受けるドレンパン55が設置されている。そして、下方側室内ユニット4の本体内には、下方側室内ユニット4の動作全体を制御する制御部8、及び、吸込口51付近に設置され、吸い込み空気の温度を検出する吸込空気温度センサー12が備えられている。
なお、熱交換器54は、本発明の「室内熱交換器」に相当する。
次に、下方側室内ユニット4の動作の概要を説明する。
ファンモーター52の回転に伴い回転駆動するファン53によって、空調対象空間71の床面73付近の空気が、吸込口51から下方側室内ユニット4の本体内部に吸い込まれる。この際、この吸い込み空気の温度が、吸込空気温度センサー12によって検出され、その温度情報は制御部8に送信される。また、吸い込み空気は、熱交換器54によって熱交換が実施され、調和空気となって、吹出口56から空調対象空間71に吹き出される。なお、下方側室内ユニット4が冷房運転を実施している場合、熱交換器54は、蒸発器として機能し、吸い込み空気から吸熱して、調和空気として冷気を生成する。一方、下方側室内ユニット4が暖房運転を実施している場合、熱交換器54は、放熱器として機能し、吸い込み空気に放熱して、調和空気として暖気を生成する。図4で示される矢印が、空気の流れを示している。
[空気調和システム101の空調動作]
次に、本実施の形態に係る空気調和システム101の空調動作について説明する。
(空調対象空間71の温度検出について)
図5は、本発明の実施の形態1に係る空気調和システム101の各温度センサーが検出する空調対象空間71における温度検出領域を説明する図である。
図5で示されるように、本実施の形態においては、空気調和システム101の各温度センサーが検出する空調対象空間71における温度検出領域として上下方向に三分割する。その三分割された空調対象空間71における温度検出領域を、上から、空調対象空間上方部71a、空調対象空間中間部71b、そして、空調対象空間下方部71cとする。まず、天井面72付近に吸込グリル42を有する上方側室内ユニット2に備えられた吸込空気温度センサー10によって、空調対象空間上方部71aの温度T1が検出されるものとする。次に、空調対象空間71の上下方向における中間部付近に吸込口51を有する下方側室内ユニット4に備えられた吸込空気温度センサー12によって、空調対象空間中間部71bの温度T2が検出されるものとする。そして、上方側室内ユニット2の化粧パネル41に備えられた床面温度センサー14によって、空調対象空間下方部71cの温度T3(床面温度検出エリア81の温度)が検出されるものとする。
このように、空調対象空間71内の各エリアの温度を、吸込空気温度センサー10a、10b、吸込空気温度センサー12a、12b、及び、床面温度センサー14a、14bによってそれぞれ検出することによって、空調対象空間71内の温度分布のばらつきを抑制し、より精度の高い空調制御が可能となる。
また、上方側室内ユニット2及び下方側室内ユニット4にそれぞれ設置された吸込空気温度センサー10及び吸込空気温度センサー12は、上方側室内ユニット2及び下方側室内ユニット4から離れた場所の温度を検出するのが難しい。さらに、下方側室内ユニット4は、空調対象空間71の床面73の中央に設けられることはごく稀であり、そして、温度を感知しやすい人体の足元の温度T3は、床面73の場所によって温度差(ばらつき)が生じやすい。以上のことから、このような温度のばらつきの生じやすい温度T3を検出する温度センサーとして、上方側室内ユニット2の床面温度センサー14を用いている。この床面温度センサー14は、天井面72から見た場合の床面73の床面温度検出エリア81全体の温度を検出可能であるため、床面温度検出エリア81内の温度差(ばらつき)を検知することが可能である。したがって、本実施の形態に係る空気調和システム101は、この床面温度センサー14からの温度情報に基づいて、床面73の温度差が生じている箇所を集中して空調制御することが可能であり、温度T3のばらつきを解消することができる。つまり、空気調和システム101は、温度を感知しやすい人体の足元の温度T3の空調制御を優先することによって、体感的に素早く無駄のない空調制御を実施することを特徴とする。
(空気調和システム101の冷房運転)
図6は、本発明の実施の形態1に係る空気調和システム101の冷房運転動作のフローチャートである。
本実施の形態に係る空気調和システム101は、冷房運転において、その開始時に、上方側室内ユニット2及び下方側室内ユニット4に冷房運転を実施させ、空調対象空間71が冷えてきた時点で、下方側室内ユニット4の冷房運転をサーモオフさせ、その後、上方側室内ユニット2の冷房運転を中心に継続する。これは、冷気は上方から下方に移動するという空気(流体)の性質を生かし、冷気は下方まで届きやすく、空調対象空間71全体を冷やすことが可能となるからである。これによって、下方側室内ユニット4からの冷気が直接人体に当たることを回避し、不快なドラフト感を与えないことが可能となる。
以下、図6を参照しながら、空気調和システム101の冷房運転の詳細を説明する。この冷房運転の開始時において、空調対象空間71において、温度T1(空調対象空間上方部71aの温度)、温度T2(空調対象空間中間部71bの温度)、及び、温度T3(空調対象空間下方部71cの温度)が、設定温度Trよりも高い値となっているものとする。この設定温度Trは、リモートコントローラー16において設定されているものであり、例えば、リモートコントローラー16と通信が可能なリモコン等によりユーザーによって設定されるものとすればよい。
(S1)
まず、リモートコントローラー16は、温度T3のばらつき、及び、温度T3と設定温度Trとの差を解消するために、上方側室内ユニット2の制御部6、及び、下方側室内ユニット4の制御部8に対して、冷房運転を実施するための指令情報を送信し、上方側室内ユニット2及び下方側室内ユニット4に冷房運転を実施させる。そして、ステップS2へ進む。
(S2)
上方側室内ユニット2の制御部6は、床面温度センサー14によって検出された温度T3の検出情報をリモートコントローラー16に送信する。そして、リモートコントローラー16は、受信した検出情報から、温度T3のばらつきが解消し、かつ、温度T3と設定温度Trとが略同一となっているかを判定する。その判定の結果、温度T3のばらつきが解消し、かつ、温度T3と設定温度Trとが略同一となっている場合、ステップS4へ進み、そうでない場合はステップS3へ進む。ここで、リモートコントローラー16による温度T3のばらつきが解消されたか否かを判定する方法としては、例えば、床面温度センサー14によって、温度T3の検出エリアである床面温度検出エリア81における均等に散在する地点の温度をそれぞれ検出し、リモートコントローラー16が、検出された各温度の分散を算出し、得られた分散の値が所定の閾値以下であれば、温度T3のばらつきが解消されたと判定するものとすればよい。又は、床面温度センサー14によって、温度T3の検出エリアである床面温度検出エリア81における均等に散在する地点の温度をそれぞれ検出し、リモートコントローラー16が、検出された各温度の最大値及び最小値を導出し、その差が所定の閾値以下であれば、温度T3のばらつきが解消されたと判定するものとしてもよい。後述する暖房運転においての温度T3のばらつきが解消されたか否かを判定する場合も同様である。
なお、床面温度センサー14によって検出された温度T3の検出情報から、リモートコントローラー16が温度T3についての判定処理を実施するものとしているが、これに限定されるものではなく、上方側室内ユニット2の制御部6が、当該検出情報から判定処理実施し、その判定情報のみをリモートコントローラー16に送信するという動作でもよい。これは、後述する吸込空気温度センサー10によって検出される温度T1の検出情報、及び、吸込空気温度センサー12によって検出される温度T2の検出情報についても同様とするが、以降の説明においては、各温度の検出情報に基づく判定処理はリモートコントローラー16が実施するものとして説明する。
(S3)
リモートコントローラー16は、上方側室内ユニット2及び下方側室内ユニット4の冷房運転を継続させる。また、下方側室内ユニット4のサーモオフしている場合、リモートコントローラー16は、下方側室内ユニット4の冷房運転を再開させる。そして、ステップS2へ戻る。
(S4)
下方側室内ユニット4の制御部8は、吸込空気温度センサー12によって検出された温度T2の検出情報をリモートコントローラー16に送信する。そして、リモートコントローラー16は、受信した検出情報から、温度T2と設定温度Trとが略同一となっているかを判定する。その判定の結果、温度T2と設定温度Trとが略同一となっている場合、ステップS6へ進み、そうでない場合はステップS5へ進む。
(S5)
リモートコントローラー16は、上方側室内ユニット2及び下方側室内ユニット4の冷房運転を継続させる。また、下方側室内ユニット4のサーモオフしている場合、リモートコントローラー16は、下方側室内ユニット4の冷房運転を再開させる。そして、ステップS4へ戻る。
(S6)
リモートコントローラー16は、下方側室内ユニット4の制御部8に対して、冷房運転をサーモオフさせるための指令情報を送信し、下方側室内ユニット4の冷房運転をサーモオフさせる。そして、ステップS7へ進む。
(S7)
上方側室内ユニット2の制御部6は、吸込空気温度センサー10によって検出された温度T1の検出情報をリモートコントローラー16に送信する。そして、リモートコントローラー16は、受信した検出情報から、温度T1と設定温度Trとが略同一となっているかを判定する。その判定の結果、温度T1と設定温度Trとが略同一となっている場合、ステップS9へ進み、そうでない場合はステップS8へ進む。
(S8)
リモートコントローラー16は、上方側室内ユニット2の冷房運転を継続させる。そして、ステップS7へ戻る。
(S9)
リモートコントローラー16は、ユーザーによってリモコン等から停止指令情報を受信しているか否かを判定する。その判定の結果、停止指令情報を受信している場合、ステップS10へ進み、そうでない場合、ステップS2へ戻る。以上の動作のように、温度T3のばらつきが解消され、かつ、温度T1〜T3と設定温度Trとが略同一である限り、上方側室内ユニット2の冷房運転のみが継続される。
(S10)
リモートコントローラー16は、上方側室内ユニット2の制御部6、及び、下方側室内ユニット4の制御部8に対して、冷房運転を停止するための停止指令情報を送信し、上方側室内ユニット2及び下方側室内ユニット4に冷房運転を停止させる。
(空気調和システム101の暖房運転)
図7は、本発明の実施の形態1に係る空気調和システム101の暖房運転動作のフローチャートである。
本実施の形態に係る空気調和システム101は、暖房運転において、その開始時に、上方側室内ユニット2及び下方側室内ユニット4に暖房運転を実施させ、空調対象空間71が暖まってきた時点で、上方側室内ユニット2の暖房運転をサーモオフさせ、その後、下方側室内ユニット4の暖房運転を中心に継続する。これは、暖気は下方から上方に移動するという空気(流体)の性質を生かし、暖気は上方まで届きやすく、空調対象空間71全体を暖めることが可能となるからである。これによって、下方側室内ユニット4からの暖気によって素早く床面を暖めることができ、寒さは人体の中でも足で感じやすいことからも、体感的な暖まりにくさを解消することができる。
以下、図7を参照しながら、空気調和システム101の暖房運転の詳細を説明する。この暖房運転の開始時において、空調対象空間71において、温度T1(空調対象空間上方部71aの温度)、温度T2(空調対象空間中間部71bの温度)、及び、温度T3(空調対象空間下方部71cの温度)が、設定温度Trよりも低い値となっているものとする。
(S21)
まず、リモートコントローラー16は、温度T3のばらつき、及び、温度T3と設定温度Trとの差を解消するために、上方側室内ユニット2の制御部6、及び、下方側室内ユニット4の制御部8に対して、暖房運転を実施するための指令情報を送信し、上方側室内ユニット2及び下方側室内ユニット4に暖房運転を実施させる。そして、ステップS22へ進む。
(S22)
上方側室内ユニット2の制御部6は、床面温度センサー14によって検出された温度T3の検出情報をリモートコントローラー16に送信する。そして、リモートコントローラー16は、受信した検出情報から、温度T3のばらつきが解消し、かつ、温度T3と設定温度Trとが略同一となっているかを判定する。その判定の結果、温度T3のばらつきが解消し、かつ、温度T3と設定温度Trとが略同一となっている場合、ステップS24へ進み、そうでない場合はステップS23へ進む。
なお、床面温度センサー14によって検出された温度T3の検出情報から、リモートコントローラー16が温度T3についての判定処理を実施するものとしているが、これに限定されるものではなく、上方側室内ユニット2の制御部6が、当該検出情報から判定処理実施し、その判定情報のみをリモートコントローラー16に送信するという動作でもよい。これは、後述する吸込空気温度センサー10によって検出される温度T1の検出情報、及び、吸込空気温度センサー12によって検出される温度T2の検出情報についても同様とするが、以降の説明においては、各温度の検出情報に基づく判定処理はリモートコントローラー16が実施するものとして説明する。
(S23)
リモートコントローラー16は、上方側室内ユニット2及び下方側室内ユニット4の暖房運転を継続させる。また、上方側室内ユニット2のサーモオフしている場合、リモートコントローラー16は、上方側室内ユニット2の暖房運転を再開させる。そして、ステップS22へ戻る。
(S24)
下方側室内ユニット4の制御部8は、吸込空気温度センサー12によって検出された温度T2の検出情報をリモートコントローラー16に送信する。そして、リモートコントローラー16は、受信した検出情報から、温度T2と設定温度Trとが略同一となっているかを判定する。その判定の結果、温度T2と設定温度Trとが略同一となっている場合、ステップS26へ進み、そうでない場合はステップS25へ進む。
(S25)
リモートコントローラー16は、上方側室内ユニット2及び下方側室内ユニット4の暖房運転を継続させる。また、上方側室内ユニット2のサーモオフしている場合、リモートコントローラー16は、上方側室内ユニット2の暖房運転を再開させる。そして、ステップS24へ戻る。
(S26)
リモートコントローラー16は、上方側室内ユニット2の制御部6に対して、暖房運転をサーモオフさせるための指令情報を送信し、上方側室内ユニット2の暖房運転をサーモオフさせる。そして、ステップS27へ進む。
(S27)
上方側室内ユニット2の制御部6は、吸込空気温度センサー10によって検出された温度T1の検出情報をリモートコントローラー16に送信する。そして、リモートコントローラー16は、受信した検出情報から、温度T1と設定温度Trとが略同一となっているかを判定する。その判定の結果、温度T1と設定温度Trとが略同一となっている場合、ステップS29へ進み、そうでない場合はステップS28へ進む。
(S28)
リモートコントローラー16は、下方側室内ユニット4の暖房運転を継続させる。そして、ステップS27へ戻る。
(S29)
リモートコントローラー16は、ユーザーによってリモコン等から停止指令情報を受信しているか否かを判定する。その判定の結果、停止指令情報を受信している場合、ステップS30へ進み、そうでない場合、ステップS22へ戻る。以上の動作のように、温度T3のばらつきが解消され、かつ、温度T1〜T3と設定温度Trとが略同一である限り、下方側室内ユニット4の暖房運転のみが継続される。
(S30)
リモートコントローラー16は、上方側室内ユニット2の制御部6、及び、下方側室内ユニット4の制御部8に対して、暖房運転を停止するための停止指令情報を送信し、上方側室内ユニット2及び下方側室内ユニット4に暖房運転を停止させる。
[実施の形態1の効果]
以上の構成及び動作のように、温度を感知しやすい人体の足元の温度T3の空調制御(温度のばらつき、及び、設定温度との差の解消)を優先して実施することによって、快適性を向上させることができ、また、風量の特別仕様の室内ユニット、又は、サーキュレーター等の機器を設ける必要がなくなる。
また、冷房運転及び暖房運転共に、空調対象空間71を三分割したそれぞれの温度検出領域が設定温度に略同一の状態に達した後は、設定温度と略同一の状態である限り、上方側室内ユニット2又は下方側室内ユニット4のみで運転が実施されるので、省エネ性を向上させることができる。
なお、図1で示されるように、リモートコントローラー16が空気調和システム101の全体動作を制御(前述した空調対象空間71の設定温度Trの設定、及び、上方側室内ユニット2及び下方側室内ユニット4について冷房運転を実施させるか暖房運転を実施させるかの決定等)を実施しているものとしているが、これに限定されるものではない。すなわち、上方側室内ユニット2a、2bの制御部6a、6b、又は、下方側室内ユニット4a、4bの制御部8a、8bが、リモートコントローラー16の代わりに、上記のような空気調和システム101の全体動作の制御を実施してもよい。この場合、リモートコントローラー16を特に設ける必要はない。
また、吸込空気温度センサー10は、上方側室内ユニット2の内部に備えられ、空調対象空間上方部71aの温度T1を検出するものとしているが、これに限定されるものではなく、上方側室内ユニット2の外部に備えられるものであっても、温度T1が検出できる場所であればいずれの場所に設置されるものとしてもよい。同様に、吸込空気温度センサー12は、下方側室内ユニット4の内部に備えられ、空調対象空間中間部71bの温度T2を検出するものとしているが、これに限定されるものではなく、下方側室内ユニット4の外部に備えられるものであっても、温度T2が検出できる場所であればいずれの場所に設置されるものとしてもよい。
実施の形態2.
本実施の形態に係る空気調和システムについて、実施の形態1に係る空気調和システム101の動作と相違する点を中心に説明する。なお、本実施の形態に係る空調システムの構成は、実施の形態1に係る空気調和システムと同様である。
[空気調和システムの空調動作]
図8は、本発明の実施の形態2に係る空気調和システムの冷暖房混在運転動作のフローチャートである。前述のように、実施の形態1に係る空気調和システム101における各室内ユニットは冷暖房混在運転が可能であり、本実施の形態に係る空気調和システムも同様である。また、本実施の形態に係る空気調和システムは、実施の形態1に係る空気調和システム101と同様に、温度を感知しやすい人体の足元の温度T3の空調制御を優先することによって、体感的に素早く無駄のない空調制御を実施することを特徴とするものであり、これを冷暖房混在運転によって実現する。以下、図8を参照しながら、次に、本実施の形態に係る空気調和システムの冷暖房混在運転について説明する。
予め、リモートコントローラー16と通信が可能なリモコン等によりユーザーによって空調対象空間71の設定温度Trが設定されているものとする。
(S41)
まず、上方側室内ユニット2の制御部6は、床面温度センサー14によって検出された温度T3の検出情報をリモートコントローラー16に送信する。そして、リモートコントローラー16は、受信した検出情報から、温度T3のばらつきが解消し、かつ、温度T3と設定温度Trとが略同一となっているかを判定する。その判定の結果、設定温度Trが温度T3より低い場合、ステップS42へ進み、設定温度Trが温度T3より高い場合、ステップS43へ進み、そして、温度T3のばらつきが解消し、かつ、温度T3と設定温度Trとが略同一となっている場合、ステップS44へ進む。ここで、リモートコントローラー16による温度T3のばらつきが解消されたか否かを判定する方法としては、例えば、床面温度センサー14によって、温度T3の検出エリアである床面温度検出エリア81における均等に散在する地点の温度をそれぞれ検出し、リモートコントローラー16が、検出された各温度の分散を算出し、得られた分散の値が所定の閾値以下であれば、温度T3のばらつきが解消されたと判定するものとすればよい。又は、床面温度センサー14によって、温度T3の検出エリアである床面温度検出エリア81における均等に散在する地点の温度をそれぞれ検出し、リモートコントローラー16が、検出された各温度の最大値及び最小値を導出し、その差が所定の閾値以下であれば、温度T3のばらつきが解消されたと判定するものとしてもよい。
なお、床面温度センサー14によって検出された温度T3の検出情報から、リモートコントローラー16が温度T3についての判定処理を実施するものとしているが、これに限定されるものではなく、上方側室内ユニット2の制御部6が、当該検出情報から判定処理実施し、その判定情報のみをリモートコントローラー16に送信するという動作でもよい。これは、後述する吸込空気温度センサー10によって検出される温度T1の検出情報、及び、吸込空気温度センサー12によって検出される温度T2の検出情報についても同様とするが、以降の説明においては、各温度の検出情報に基づく判定処理はリモートコントローラー16が実施するものとして説明する。
(S42)
リモートコントローラー16は、温度T3のばらつき、及び、温度T3と設定温度Trとの差を解消するために、上方側室内ユニット2の制御部6、及び、下方側室内ユニット4の制御部8に対して、冷房運転を実施するための指令情報を送信し、上方側室内ユニット2及び下方側室内ユニット4に冷房運転を実施させる。そして、ステップS41へ戻る。
(S43)
リモートコントローラー16は、温度T3のばらつき、及び、温度T3と設定温度Trとの差を解消するために、上方側室内ユニット2の制御部6、及び、下方側室内ユニット4の制御部8に対して、暖房運転を実施するための指令情報を送信し、上方側室内ユニット2及び下方側室内ユニット4に暖房運転を実施させる。そして、ステップS41へ戻る。
(S44)
下方側室内ユニット4の制御部8は、吸込空気温度センサー12によって検出された温度T2の検出情報をリモートコントローラー16に送信する。また、上方側室内ユニット2の制御部6は、吸込空気温度センサー10によって検出された温度T1の検出情報をリモートコントローラー16に送信する。そして、リモートコントローラー16は、受信した検出情報から、温度T2及び温度T1と、設定温度Trとが略同一となっているかを判定する。その判定の結果、温度T2及び温度T1と、設定温度Trとが略同一となっている場合、ステップS54へ進み、そうでない場合はステップS45へ進む。
(S45)
リモートコントローラー16は、温度T1と温度T2との高低関係を判定する。その判定の結果、温度T1が温度T2より高い場合、ステップS46へ進み、温度T1が温度T2以下である場合、ステップS50へ進む。
(S46)
リモートコントローラー16は、温度T2及び温度T1と、設定温度Trとの高低関係を判定する。その判定の結果、温度T2が設定温度Trより高い場合、ステップS47へ進み、設定温度Trが温度T2以上、かつ、温度T1より低い場合、ステップS48へ進み、そして、温度T1が設定温度Tr以下である場合、ステップS49へ進む。
(S47)
リモートコントローラー16は、温度T1−設定温度Trに基づいて、上方側室内ユニット2に冷房運転を実施させ、かつ、温度T2−設定温度Trに基づいて、下方側室内ユニット4に冷房運転を実施させる。そして、ステップS41へ戻る。
(S48)
リモートコントローラー16は、温度T1−設定温度Trに基づいて、上方側室内ユニット2に冷房運転を実施させ、かつ、設定温度Tr−温度T2に基づいて、下方側室内ユニット4に暖房運転を実施させる。そして、ステップS41へ戻る。
(S49)
リモートコントローラー16は、設定温度Tr−温度T1に基づいて、上方側室内ユニット2に暖房運転を実施させ、かつ、設定温度Tr−温度T2に基づいて、下方側室内ユニット4に暖房運転を実施させる。そして、ステップS41へ戻る。
(S50)
リモートコントローラー16は、温度T2及び温度T1と、設定温度Trとの高低関係を判定する。その判定の結果、温度T1が設定温度Trより高い場合、ステップS51へ進み、設定温度Trが温度T1以上、かつ、温度T2より低い場合、ステップS52へ進み、そして、温度T2が設定温度Tr以下である場合、ステップS53へ進む。
(S51)
リモートコントローラー16は、温度T1−設定温度Trに基づいて、上方側室内ユニット2に冷房運転を実施させ、かつ、温度T2−設定温度Trに基づいて、下方側室内ユニット4に冷房運転を実施させる。そして、ステップS41へ戻る。
(S52)
リモートコントローラー16は、設定温度Tr−温度T1に基づいて、上方側室内ユニット2に暖房運転を実施させ、かつ、温度T2−設定温度Trに基づいて、下方側室内ユニット4に冷房運転を実施させる。そして、ステップS41へ戻る。
(S53)
リモートコントローラー16は、設定温度Tr−温度T1に基づいて、上方側室内ユニット2に暖房運転を実施させ、かつ、設定温度Tr−温度T2に基づいて、下方側室内ユニット4に暖房運転を実施させる。そして、ステップS41へ戻る。
(S54)
リモートコントローラー16は、ユーザーによってリモコン等から停止指令情報を受信しているか否かを判定する。その判定の結果、停止指令情報を受信している場合、ステップS55へ進み、そうでない場合、ステップS41へ戻る。
(S55)
リモートコントローラー16は、上方側室内ユニット2の制御部6、及び、下方側室内ユニット4の制御部8に対して、運転を停止するための停止指令情報を送信し、上方側室内ユニット2及び下方側室内ユニット4に運転を停止させる。
[実施の形態2の効果]
以上の動作のように、実施の形態1と同様に、温度を感知しやすい人体の足元の温度T3の空調制御(温度のばらつき、及び、設定温度との差の解消)を優先して実施することによって、快適性を向上させることができ、また、風量の特別仕様の室内ユニット、又は、サーキュレーター等の機器を設ける必要がなくなる。
また、空調対象空間上方部71aの温度T1、及び、空調対象空間中間部71bの温度T2に関して冷暖房混在運転を実施することによって、空調対象空間71全体の温度を均一に、かつ、早急に設定温度Trにすることが可能となり、快適性が向上する。
実施の形態3.
本実施の形態に係る空気調和システムについて、実施の形態1に係る空気調和システム101と相違する点を中心に説明する。
[空気調和システム101aの全体構成]
図9は、本発明の実施の形態3に係る空気調和システム101aの全体構成の例を示す図である。
図9で示されるように、本実施の形態に係る空気調和システム101aは、各室内ユニットに対して、それぞれ室外ユニットが1:1で接続されて構成されたものである。具体的には、室外ユニット1aと上方側室内ユニット2aとが、上方側室内ユニット用配管23aによって接続され、室外ユニット1bと上方側室内ユニット2bとが、上方側室内ユニット用配管23bによって接続されている。また、室外ユニット1cと下方側室内ユニット4aとが、下方側室内ユニット用配管24aによって接続され、室外ユニット1dと下方側室内ユニット4bとが、下方側室内ユニット用配管24bによって接続されている。その他の構成は、実施の形態1に係る空気調和システム101と同様である。
[実施の形態3の効果]
以上のような構成によれば、実施の形態1及び実施の形態2における効果を有し、かつ、前述の特開2009−198099号公報(図1等)に記載されている空気調和装置のような1つの室外機及び中継ユニットによる複雑な冷媒回路を構成しなくても、1:1で接続された室外ユニット及び室内ユニットによる簡易な冷媒回路を構成することができる。また、この簡易な構成によって、実施の形態1における空気調和システム101の動作、及び、実施の形態2における空気調和システムの冷暖房混在運転が可能となる。
1、1a〜1d 室外ユニット、2、2a、2b 上方側室内ユニット、4、4a、4b 下方側室内ユニット、6、6a、6b、8、8a、8b 制御部、10、10a、10b、12、12a、12b 吸込空気温度センサー、14、14a、14b 床面温度センサー、16 リモートコントローラー、21 中継ユニット、22 主管、23a、23b 上方側室内ユニット用配管、24a、24b 下方側室内ユニット用配管、31〜35 通信線、41 化粧パネル、42 吸込グリル、43 ファンモーター、44 ファン、45 熱交換器、46 ドレンパン、47、吹出口、51 吸込口、52 ファンモーター、53 ファン、54 熱交換器、55 ドレンパン、56 吹出口、71 空調対象空間、71a 空調対象空間上方部、71b 空調対象空間中間部、71c 空調対象空間下方部、72 天井面、73 床面、81 床面温度検出エリア、101、101a 空気調和システム。

Claims (6)

  1. 冷媒を圧縮して高温高圧冷媒を吐出する圧縮機、外気と冷媒との熱交換を実施する室外熱交換器、及び、前記圧縮機が吐出した冷媒の流路を切り替える四方弁を備えた室外ユニットと、
    空調対象空間の空気と冷媒との熱交換を実施する室内熱交換器を備えた複数の室内ユニットと、
    前記室外ユニットと複数の前記室内ユニットとの間にあって、冷房運転を実施する前記室内ユニットには低温冷媒を分配し、暖房運転を実施する前記室内ユニットには高温冷媒を分配する中継ユニットと、
    を冷媒配管によって接続して冷媒回路を構成した冷暖房混在運転が可能な空気調和システムであって、
    前記室外ユニット及び前記各室内ユニットと通信可能であり、該室外ユニット及び該各室内ユニットの動作を制御する制御装置と、
    前記空調対象空間における床面温度を検出する床面温度検出手段と、
    前記空調対象空間を温度検出領域として上下方向に三分割したうちの、上側の前記温度検出領域である空調対象空間上方部の温度である上方部温度を検出する上方部温度検出手段と、
    前記空調対象空間を三分割したうちの、中間部の前記温度検出領域である空調対象空間中間部の温度である中間部温度を検出する中間部温度検出手段と、
    を備え、
    複数の前記室内ユニットは、少なくとも1対以上の、前記空調対象空間の上方側に設置された上方側室内ユニットと、該上方側室内ユニットに対応し、前記空調対象空間の下方側に設置された下方側室内ユニットとの組み合わせによって構成され、
    前記制御装置は、
    前記空調対象空間の設定温度を設定し、
    前記床面温度検出手段によって検出された前記床面温度の分布にばらつきがあり、かつ、該床面温度が前記設定温度よりも高い場合、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットに冷房運転を実施させ、
    前記床面温度検出手段によって検出された前記床面温度の分布にばらつきがあり、かつ、該床面温度が前記設定温度よりも低い場合、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットに暖房運転を実施させ
    前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットが冷房運転を実施している場合、前記中間部温度検出手段によって検出された前記中間部温度が、前記設定温度と略同一でない場合、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットに冷房運転を継続させ、前記中間部温度検出手段によって検出された前記中間部温度が、前記設定温度と略同一である場合、前記下方側室内ユニットをサーモオフさせ、前記上方部温度検出手段によって検出された前記上方部温度が、前記設定温度になるまで、前記上方側室内ユニットのみに冷房運転を実施させ、
    前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットが暖房運転を実施している場合、前記中間部温度検出手段によって検出された前記中間部温度が、前記設定温度と略同一でない場合、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットに暖房運転を継続させ、前記中間部温度検出手段によって検出された前記中間部温度が、前記設定温度と略同一である場合、前記上方側室内ユニットをサーモオフさせ、前記上方部温度検出手段によって検出された前記上方部温度が、前記設定温度になるまで、前記下方側室内ユニットのみに暖房運転を実施させる
    ことを特徴とする空気調和システム。
  2. 冷媒を圧縮して高温高圧冷媒を吐出する圧縮機、外気と冷媒との熱交換を実施する室外熱交換器、及び、前記圧縮機が吐出した冷媒の流路を切り替える四方弁を備えた複数の室外ユニットと、
    空調対象空間の空気と冷媒との熱交換を実施する室内熱交換器を備えた複数の室内ユニットと、
    を冷媒配管によって、複数の前記室外ユニットと複数の前記室内ユニットが1対1の関係となるように接続して冷媒回路を構成した冷暖房混在運転が可能な空気調和システムであって、
    前記室外ユニット及び前記各室内ユニットと通信可能であり、該室外ユニット及び該各室内ユニットの動作を制御する制御装置と、
    前記空調対象空間における床面温度を検出する床面温度検出手段と、
    前記空調対象空間を温度検出領域として上下方向に三分割したうちの、上側の前記温度検出領域である空調対象空間上方部の温度である上方部温度を検出する上方部温度検出手段と、
    前記空調対象空間を三分割したうちの、中間部の前記温度検出領域である空調対象空間中間部の温度である中間部温度を検出する中間部温度検出手段と、
    を備え、
    複数の前記室内ユニットは、少なくとも1対以上の、前記空調対象空間の上方側に設置された上方側室内ユニットと、該上方側室内ユニットに対応し、前記空調対象空間の下方側に設置された下方側室内ユニットとの組み合わせによって構成され、
    前記制御装置は、
    前記空調対象空間の設定温度を設定し、
    前記床面温度検出手段によって検出された前記床面温度の分布にばらつきがあり、かつ、該床面温度が前記設定温度よりも高い場合、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットに冷房運転を実施させ、
    前記床面温度検出手段によって検出された前記床面温度の分布にばらつきがあり、かつ、該床面温度が前記設定温度よりも低い場合、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットに暖房運転を実施させ
    前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットが冷房運転を実施している場合、前記中間部温度検出手段によって検出された前記中間部温度が、前記設定温度と略同一でない場合、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットに冷房運転を継続させ、前記中間部温度検出手段によって検出された前記中間部温度が、前記設定温度と略同一である場合、前記下方側室内ユニットをサーモオフさせ、前記上方部温度検出手段によって検出された前記上方部温度が、前記設定温度になるまで、前記上方側室内ユニットのみに冷房運転を実施させ、
    前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットが暖房運転を実施している場合、前記中間部温度検出手段によって検出された前記中間部温度が、前記設定温度と略同一でない場合、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットに暖房運転を継続させ、前記中間部温度検出手段によって検出された前記中間部温度が、前記設定温度と略同一である場合、前記上方側室内ユニットをサーモオフさせ、前記上方部温度検出手段によって検出された前記上方部温度が、前記設定温度になるまで、前記下方側室内ユニットのみに暖房運転を実施させる
    ことを特徴とする空気調和システム。
  3. 冷媒を圧縮して高温高圧冷媒を吐出する圧縮機、外気と冷媒との熱交換を実施する室外熱交換器、及び、前記圧縮機が吐出した冷媒の流路を切り替える四方弁を備えた室外ユニットと、
    空調対象空間の空気と冷媒との熱交換を実施する室内熱交換器を備えた複数の室内ユニットと、
    前記室外ユニットと複数の前記室内ユニットとの間にあって、冷房運転を実施する前記室内ユニットには低温冷媒を分配し、暖房運転を実施する前記室内ユニットには高温冷媒を分配する中継ユニットと、
    を冷媒配管によって接続して冷媒回路を構成した冷暖房混在運転が可能な空気調和システムであって、
    前記室外ユニット及び前記各室内ユニットと通信可能であり、該室外ユニット及び該各室内ユニットの動作を制御する制御装置と、
    前記空調対象空間における床面温度を検出する床面温度検出手段と、
    前記空調対象空間を温度検出領域として上下方向に三分割したうちの、上側の前記温度検出領域である空調対象空間上方部の温度である上方部温度を検出する上方部温度検出手段と、
    前記空調対象空間を三分割したうちの、中間部の前記温度検出領域である空調対象空間中間部の温度である中間部温度を検出する中間部温度検出手段と、
    を備え、
    複数の前記室内ユニットは、少なくとも1対以上の、前記空調対象空間の上方側に設置された上方側室内ユニットと、該上方側室内ユニットに対応し、前記空調対象空間の下方側に設置された下方側室内ユニットとの組み合わせによって構成され、
    前記制御装置は、
    前記空調対象空間の設定温度を設定し、
    前記床面温度検出手段によって検出された前記床面温度の分布にばらつきがあり、かつ、該床面温度が前記設定温度よりも高い場合、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットに冷房運転を実施させ、
    前記床面温度検出手段によって検出された前記床面温度の分布にばらつきがあり、かつ、該床面温度が前記設定温度よりも低い場合、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットに暖房運転を実施させ
    前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットによる冷房運転又は暖房運転によって、前記床面温度検出手段によって検出された前記床面温度の分布のばらつきが解消され、かつ、該床面温度が前記設定温度と略同一である場合において、
    前記設定温度が、前記上方部温度検出手段によって検出された前記上方部温度、及び、前記中間部温度検出手段によって検出された前記中間部温度よりも低い場合、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットに冷房運転を実施させ、
    前記設定温度が、前記上方部温度検出手段によって検出された前記上方部温度、及び、前記中間部温度検出手段によって検出された前記中間部温度よりも高い場合、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットに暖房運転を実施させ、
    前記上方部温度検出手段によって検出された前記上方部温度が、前記中間部温度検出手段によって検出された前記中間部温度よりも高く、前記設定温度が、該中間部温度と該上方部温度との間にある場合、前記上方側室内ユニットに冷房運転を実施させ、前記下方側室内ユニットに暖房運転を実施させ、
    前記上方部温度検出手段によって検出された前記上方部温度が、前記中間部温度検出手段によって検出された前記中間部温度よりも低く、前記設定温度が、該上方部温度と該中間部温度との間にある場合、前記上方側室内ユニットに暖房運転を実施させ、前記下方側室内ユニットに冷房運転を実施させる
    ことを特徴とする空気調和システム。
  4. 冷媒を圧縮して高温高圧冷媒を吐出する圧縮機、外気と冷媒との熱交換を実施する室外熱交換器、及び、前記圧縮機が吐出した冷媒の流路を切り替える四方弁を備えた複数の室外ユニットと、
    空調対象空間の空気と冷媒との熱交換を実施する室内熱交換器を備えた複数の室内ユニットと、
    を冷媒配管によって、複数の前記室外ユニットと複数の前記室内ユニットが1対1の関係となるように接続して冷媒回路を構成した冷暖房混在運転が可能な空気調和システムであって、
    前記室外ユニット及び前記各室内ユニットと通信可能であり、該室外ユニット及び該各室内ユニットの動作を制御する制御装置と、
    前記空調対象空間における床面温度を検出する床面温度検出手段と、
    前記空調対象空間を温度検出領域として上下方向に三分割したうちの、上側の前記温度検出領域である空調対象空間上方部の温度である上方部温度を検出する上方部温度検出手段と、
    前記空調対象空間を三分割したうちの、中間部の前記温度検出領域である空調対象空間中間部の温度である中間部温度を検出する中間部温度検出手段と、
    を備え、
    複数の前記室内ユニットは、少なくとも1対以上の、前記空調対象空間の上方側に設置された上方側室内ユニットと、該上方側室内ユニットに対応し、前記空調対象空間の下方側に設置された下方側室内ユニットとの組み合わせによって構成され、
    前記制御装置は、
    前記空調対象空間の設定温度を設定し、
    前記床面温度検出手段によって検出された前記床面温度の分布にばらつきがあり、かつ、該床面温度が前記設定温度よりも高い場合、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットに冷房運転を実施させ、
    前記床面温度検出手段によって検出された前記床面温度の分布にばらつきがあり、かつ、該床面温度が前記設定温度よりも低い場合、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットに暖房運転を実施させ
    前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットによる冷房運転又は暖房運転によって、前記床面温度検出手段によって検出された前記床面温度の分布のばらつきが解消され、かつ、該床面温度が前記設定温度と略同一である場合において、
    前記設定温度が、前記上方部温度検出手段によって検出された前記上方部温度、及び、前記中間部温度検出手段によって検出された前記中間部温度よりも低い場合、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットに冷房運転を実施させ、
    前記設定温度が、前記上方部温度検出手段によって検出された前記上方部温度、及び、前記中間部温度検出手段によって検出された前記中間部温度よりも高い場合、前記上方側室内ユニット及び前記下方側室内ユニットに暖房運転を実施させ、
    前記上方部温度検出手段によって検出された前記上方部温度が、前記中間部温度検出手段によって検出された前記中間部温度よりも高く、前記設定温度が、該中間部温度と該上方部温度との間にある場合、前記上方側室内ユニットに冷房運転を実施させ、前記下方側室内ユニットに暖房運転を実施させ、
    前記上方部温度検出手段によって検出された前記上方部温度が、前記中間部温度検出手段によって検出された前記中間部温度よりも低く、前記設定温度が、該上方部温度と該中間部温度との間にある場合、前記上方側室内ユニットに暖房運転を実施させ、前記下方側室内ユニットに冷房運転を実施させる
    ことを特徴とする空気調和システム。
  5. 前記床面温度検出手段は、前記上方側室内ユニットの外郭表面に備えられ、
    前記中間部温度検出手段は、前記下方側室内ユニットの吸込口近傍に備えられ、
    前記上方部温度検出手段は、前記上方側室内ユニットの吸込口近傍に備えられた
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  6. 前記上方側室内ユニットの制御部、又は、前記下方側室内ユニットの制御部が、前記制御装置として機能する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の空気調和システム。
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