JP5646958B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機に係り、より詳細には運転時に快適性を維持しつつ消費電力量を削減する空調を行える空気調和機に関する。
一般家庭の全消費電力量に占める家庭用の空気調和機の消費電力量の割合は大きい。そのため、地球温暖化問題や資源の枯渇などに起因する省エネルギの議論において、家庭用の空気調和機の消費電力量の削減は重要となっている。
一方、空気調和機の進歩で建物内の快適性は向上している。
そこで、快適性を損なうことなく、消費電力量を削減する機能をもつ空気調和機が必要となっている。
従来の空気調和機に関する技術では、特許文献1に示すように、暖房運転時に室温が設定温度に近づいた場合に、下向きに吹き出していた風向を水平方向に切り替え、室温と設定温度が所定の温度差となった場合に風向を下向きに切り替えることで、天井付近に滞留した暖気を床付近へ降ろそうとするものがある。
また、特許文献2には、室内機内部の温度検出センサとユーザの居住域に設置される第1の温度センサと居住域以外に設置される第2の温度センサを設け、居住域のみを快適にすることで消費電力量の削減を図る運転と、居住域および居住域以外を快適にすることで広範囲を快適にすることを図る運転を行うことが記載されている。
さらに、特許文献3に示すように、居住域に置かれるメインリモコンと、居住域以外に設置されるサブリモコンとを持ち、居住域以外の領域のユーザの有無に従い何れか一方の領域のみを快適にし、消費電力量の削減を図るものがある。
特許文献4には、第1の温度センサと第2の温度センサを設け、何れか一方の温度センサが故障した場合に他方の温度センサを用いて快適な制御を継続することを図ることが記載されている。
特許第3182439号公報 特許第3378781号公報 特許第3423197号公報 特開平9−196447号公報
ところで、特許文献1に記載の運転状態の場合、天井付近に滞留した暖気を下方向へ吹き降ろすことを目的として、室温とユーザの設定温度が近い条件での圧縮機の回転数(回転速度)で、室内機から下方向へ吹き出すこととなる。そのため、初期時、熱交換器で暖かく熱交換されない空気を下方向へ吹き出すこととなり、ユーザに熱交換されない気流を直接当たることによる寒さを与える場合(危険性)がある。
さらに、このような運転状態の場合、圧縮機の回転数(回転速度)は従来と同じであるため、消費エネルギは同じで消費電力量の削減には寄与しない。
また、高気密・高断熱の住宅の場合、暖房によって室内へ供給した熱の屋外への漏出が少ないため、比較的短時間で天井付近の空気の温度は高くなる。この場合、高温を吹き出す暖房から天井付近に滞留した低温の暖気を吹き降ろす暖房へと切り替えると、上下方向の室温の分布の均一化に伴い、室内から屋外へ漏出する熱量は少量となる。しかしながら、ユーザの足元へ天井付近から熱交換されない気流を吹き付けることとなり、ユーザが、吹き付ける気流による寒さで不快を感じる場合(危険性)がある。
一方、気密性の低い居室で暖房により高温の暖気を供給する場合、居室外より居室内に侵入する分子密度の高い冷気はユーザの足元に滞留し、分子密度の低い暖気は吹き出された直後から速やかに浮上し天井付近に滞留する。
そのため、気密性の低い居室の場合、従来の技術では、ユーザが生活している領域である床付近に冷気が滞留していても、天井付近に滞留した暖気を温度センサが検知することで高温を吹き出す暖房から天井付近に滞留した暖気を吹き降ろす暖房へと切り替えることとなり、冷気の滞留した床付近に十分な熱をもたない気流を生じさせることとなり、ユーザに寒さによる不快感を与える場合(危険性)がある。
また、特許文献2、3のような運転状態の場合、サブリモコンで設定温度を変更することができず、サブリモコンの領域の暖房負荷が日射により低減されている場合でも設定温度を下げることができず、ユーザに暑さによる不快な環境を与える危険性がある。
さらに、サブリモコンはメインリモコンとは異なる領域に固定されており、サブリモコンの領域を変更する場合、壁に取り付けられているサブリモコンを取り外し、位置情報を設定し直し、さらに設定し直した領域に再度固定する手間が生じる。
一方、特許文献4のような運転状態の場合、一方の温度センサが故障した場合に他方の温度センサが有効となり運転の信頼性が向上するものの、ユーザの快適性の向上や消費電力量の削減には寄与する技術ではない。
本発明は上記実状に鑑み、運転時の快適性を向上するとともに運転時の消費電力量を削減する空気調和機の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、第1の本発明に関わる空気調和機は、室内の室温を測定する室温測定手段と、吹き出し空気の吹き出し方向を変更する吹き出し方向変更手段と、運転の設定が入力される設定入力手段とを備え、圧縮機が回転数N1での暖房運転時には、前記吹き出し空気を略下方向に吹き出す空気調和機であって、暖房運転時に、前記室温測定手段で測定された室温が前記設定入力手段に入力された設定温度より所定の値以上高くなり、その状態を、室内の空気の攪拌により室内から屋外への熱流出量を攪拌しないときより低減できる所定の時間維持した場合、前記圧縮機が前記N1より少ない回転数で運転され、前記吹き出し方向変更手段によって前記吹き出し空気を、水平方向から下方向に36.5°までの範囲内の方向に吹き出すように制御する制御部を設けている。
第2の本発明に関わる空気調和機は、室内の室温を測定する室温測定手段と、吹き出し空気の吹き出し方向を変更する吹き出し方向変更手段と、運転の設定が入力される設定入力手段と、空気を吹き出す貫流ファンとを備え、圧縮機が回転数N1での暖房運転時には貫流ファンが回転数n1で運転され、前記吹き出し方向変更手段によって前記吹き出し空気を略下方向に吹き出す空気調和機であって、暖房運転時に、前記室温測定手段で測定された室温前記設定入力手段に入力された設定温度より所定の値以上高くなり、その状態を、室内の空気の攪拌により室内から屋外への熱流出量を攪拌しないときより低減できる所定の時間維持した場合、前記圧縮機が前記N1より少ない回転数で運転されるとともに前記貫流ファンが前記n1より少ない回転数で運転され、前記吹き出し方向変更手段によって前記吹き出し空気を、水平方向から下方向に36.5°までの範囲内の方向に吹き出すように制御する制御部を設けている。
本発明によれば、運転時の快適性を向上するとともに運転時の消費電力量を削減する空気調和機を実現できる。
実施形態の空気調和機の冷凍サイクルを示す図。 (a)は実施形態の室内でユーザが目視する室内機の正面図、(b)は(a)の室内機のA−A線断面図、(c)は室内機の運転を操作するためのリモコンの正面図。 (a)、(b)、(c)はそれぞれ比較例(従来)の大なる暖房能力で暖房運転をしているときの室内機のルーバの位置を示す図、(d)、(e)、(f)はそれぞれ実施形態の大なる暖房能力で暖房運転をしているときのルーバの位置を示す図。 (a)は暖房運転時に室内の空気を攪拌しない場合の図、(b)は室内の空気を攪拌する場合の図。 比較例(従来)の暖房運転時の制御フローを示す図。 (a)、(b)、(c)、(d)は、それぞれ比較例(従来)の暖房運転時の時間に対する室温の変化、貫流ファンの回転数、ルーバの向き、圧縮機の回転数を示す図。 実施形態の暖房運転時の制御フローを示す図。 (a)、(b)、(c)、(d)は、それぞれ実施形態の暖房運転時の時間に対する室温の変化、貫流ファンの回転数、ルーバの向き、圧縮機の回転数を示す図。 比較例(従来)の冷房運転時の制御フローを示す図。 (a)、(b)、(c)、(d)は、それぞれ比較例(従来)の暖房運転時の時間に対する室温の変化、貫流ファンの回転数、ルーバの向き、圧縮機の回転数を示す図。 実施形態の冷房運転時の制御フローを示す図。 (a)、(b)、(c)、(d)は、それぞれ実施形態の冷房運転時の時間に対する室温の変化、貫流ファンの回転数、ルーバの向き、圧縮機の回転数を示す図。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は実施形態の空気調和機Cの冷凍サイクルを示している。
実施形態の空気調和機Cは、冷凍サイクルの冷媒の熱交換により室内を冷房または暖房する室内機7と、室内機7と冷凍サイクルの冷媒配管4で接続され冷媒と外気とで熱交換を行う室外機9とを具備している。冷凍サイクルの冷媒は、冷媒配管4内を流れ、室内機7と室外機9とを循環する。
空気調和機Cの冷凍サイクルは、低温・低圧のガス冷媒を圧縮して高温・高圧のガス冷媒にする圧縮機2と、暖房時には高温・高圧のガス冷媒から熱を放出して常温・高圧の液状冷媒にする凝縮器となる室内熱交換器5と、常温・高圧の液状冷媒を低温・低圧の液状冷媒にして熱を放出する膨張弁8と、暖房時には低温・低圧の液状冷媒が熱を吸収して低温・低圧のガス冷媒にする蒸発器となる室外熱交換器10とにより構成されている。
なお、冷房時には、室内熱交換器5と室外熱交換器10とが、暖房時と反対の役割を担い、室内熱交換器5が室内の熱を吸収する。
室内に配置される室内機7は、室内熱交換器5と、室内熱交換器5で熱交換された空気流を室内に吹き出す貫流ファン6とを備える。
室外に配置される室外機9は、圧縮機2、冷媒配管4の流路を切り換える四方弁3、室外熱交換器10、室外熱交換器10を循環する冷媒と外気との熱交換を促進させるための空気流を発生させるファン1、膨張弁8などを備える。
図2(a)は、室内でユーザが目視する室内機7の正面図を示し、図2(b)は図2(a)の室内機7のA−A線断面図を示し、図2(c)は室内機7の運転を操作するためのリモコンrの正面図を示す。
室内機7の内部には、室温を検知して室内機7の環境情報(運転情報)を得る室温センサ11が設けられている。
図2(b)に示す室内機7の下部には、運転時に開放され、室内熱交換器5で冷媒と熱交換した空気流を室内に向けて吹き出す際に、風向を上下(鉛直)方向に変更するルーバ12、13が設けられている。
空気調和機Cは、図示しない制御部で制御される。制御部は、マイクロコンピュータ(microcomputer)、インターフェース回路、A/D・D/A変換器、室温センサ11の検知電流を増幅する増幅回路、圧縮機2などの駆動回路などで構成されている。なお、制御部は、所定の機能が果たせれば、実施態様はこの構成に限定されないのは勿論である。
ユーザは、図2(c)に示すリモコン(remote contoroller)rを室内機7に向けて操作して、無線で操作指令信号を室内機7の制御部に送り、制御部により所望の室内機7の運転が行われる。
次に、暖房時の比較例(従来)の室内機7のルーバ12、13の位置と実施形態の室内機7のルーバ12、13の位置を、図3を用いて説明する。
図3(a)〜(c)は、大なる暖房能力で暖房運転をしているときの比較例(従来)の室内機7のルーバ12、13の位置を示し、図3(d)〜(f)は、大なる暖房能力で暖房運転をしているときの実施形態のルーバ12、13の位置を示す。
なお、図3(a)〜(f)の白抜きの矢印は、比較例(従来)または実施形態の室内機7のルーバ12、13により吹き出される空気を示しており、その方向が吹き出し方向を表し、その大きさが風速の大きさを表している。
暖房の初期時、比較例の図3(a)、実施形態の(d)に示すように、室内の空気が室内熱交換器5を通過することで冷媒と熱交換された暖気を、ルーバ12、13で略下方向(例えば鉛直方向から±20°の範囲内の方向)に比較的早い風速で吹き降ろす。これにより、冷気が溜まり易いユーザ14の生活域の床付近に暖気を供給し、暖房を行っている。高温の暖気は気体分子の密度が低く、一方、冷気は気体分子の密度が高いため、暖房時に高温の暖気を床付近に供給するためには比較的早い風速で、暖気を略下方向に吹き出すことが必要である。
暖房の次の段階の比較例(従来)の図3(b)、実施形態の図3(e)は、ユーザが設定した設定室温よりも室温センサ11によって測定した実際の室温の方が所定の温度(例えば1℃)だけ高くなったと、制御部が判断した場合の比較例のルーバ12、13の位置(図3(b))と、実施形態のルーバ12、13の位置(図3(e))とを示している。
図3(b)(比較例)、図3(e)(実施形態)では、ユーザによる設定室温より実際の室温の方が高い温度(例えば1℃)であるため、高温の暖気を供給する必要がないと制御部が判断し、圧縮機2の回転(運転)を止めている。そのため、ルーバ12、13は略下方向を向いているが、室内機7内の貫流ファン6も停止または低い回転数での運転となり、熱交換されていない室内の空気をユーザ14の生活域の床付近へ吹き降ろさない制御となっている。
また、図3(b)(比較例)、図3(e)(実施形態)では、ルーバ12、13は略下方向へ向いているが、室内機7内の貫流ファン6が停止または低い回転数となっているため、ルーバ12、13が、略下方向より上方向(例えば、鉛直方向下向きより45°上方向)を向いていても、ユーザ14の生活域の床付近へ熱交換されていない空気を供給することはない。
図3(c)(比較例(従来))では、実際の室温がユーザによる設定室温より所定の値(例えば2℃)低くまたは高くなった場合のルーバ12、13の位置を示している。また、図3(f)(実施形態)では、ユーザによる設定室温より実際の室温が所定の値(例えば2℃)高くなり、その差が所定の値以上である状態が所定の時間(例えば5分間)続いた場合の室内機7のルーバ12、13の位置とそのときの風向と風速を示している。
図3(c)(比較例(従来))では、設定室温と実際の室温との差が所定値(例えば2℃)となった場合(例えば実際の室温が設定室温より2℃低いまたは高い場合)、室内機7のルーバ12、13は略下方向を向き、比較的強い風速となるよう比較的高い回転数で室内機7の貫流ファン6は回転している。設定室温と室温の差が小さい場合、室内には十分に暖気が供給され、天井付近には暖気が滞留していると考えられる。比較例のルーバ12、13の位置は、天井付近の暖気を比較的高い回転数で回転する貫流ファン6により略下方向に吹き出すことで、ユーザ14の生活域の床付近に暖気を供給することを図っている。最近の高気密・高断熱の住宅の場合、このような制御により室内から屋外へ流出(漏出)する熱量を少量とすることは可能である。
しかしながら、このような制御では、ユーザ14が室内機7の室内熱交換器5で熱交換されない暖かくない気流を直接受けることにより、寒さで不快を感じる場合(危険性)がある。
図3(e)(実施形態)の状態を経過した後の図3(f)(実施形態)の設定室温と実際の室温との差が所定値(例えば2℃)となった場合(例えば実際の室温が設定室温より2℃低いまたは高い場合)、ルーバ12、13は略下方向より上方向(例えば水平方向から上下方向に±10℃の範囲)を向き、比較的大きな風速となるよう比較的高い回転数で室内機7の貫流ファン6を回転させている。
設定室温より室温の方が温度が高く、また、室温と設定室温(設定温度)の差が大きく、その状態を所定の時間維持している場合、室内空気の攪拌により室内の上下方向の温度差を小さくするのに十分な量の暖気が天井付近に滞留していると考えられる。
そこで、図3(f)(実施形態)に示すように、室内機7からルーバ12、13で略下方向より上方向に吹き出し、天井付近の暖気を対流させるため、ユーザ14の生活域である床付近に熱交換されない気流を直接提供することがなく、ユーザ14に気流による寒さで不快感を生じさせることはない。
この場合、比較的高い回転数で貫流ファン6を回転させるため、室内機7からの吹き出し空気は、略下方向より上方向に吹き出されるので、吹き出された空気は、壁などにより方向を変え速度を下げながら天井付近に滞留する暖気をユーザ14の生活域の床付近へ供給する。ユーザ14の生活域の床付近に供給される暖気の風速は低いため、ユーザ14に気流による寒さを感じさせることなく、ユーザ14の生活域に暖気を供給することが可能となる。
すなわち、室内機7からルーバ12、13でユーザ14の生活域の床付近の略下方向に吹き出す(図3(c)参照)ことは、ユーザ14の生活域への暖気の供給に伴いユーザ14に気流による寒さで不快を感じさせてしまう危険性があるが、ルーバ12、13でユーザ14の生活域の略下方向より上方向に吹き出すことで、ユーザ14に気流による寒さを感じさせることなくユーザ14の生活域へ暖気を供給することが可能となる。
また、室温と設定室温の差が所定の値より大きい状態を所定の時間維持した後には、ユーザ14の生活域に供給するのに十分な量の暖気を天井付近に確実に滞留させることが可能となる。そこで、室温と設定室温の差が所定の値より大きい状態を所定の時間維持した後、ルーバ12、13で略下方向より上方向に吹き出すことで、天井付近とユーザ14の生活域との間で空気の対流を起こし、上下方向の温度差を小さくできる。
従って、ユーザ14に、気流による寒さで不快感を感じさせることなく、ユーザ14の生活域の床付近に暖気を供給することが可能となり、ユーザ14の快適感を向上させることが可能となる。
また、略下方向より上方向に吹き出しているときに圧縮機2の回転数を低下させるため、図3(c)の比較例(従来)の圧縮機2の高い回転数の運転に比べ、消費電力量を削減することが可能となる。さらに、上下方向の温度分布を均一化することにより、室内から屋外への熱の流出を低減することが可能となり(詳細は後記)、消費電力量を削減することが可能となる。
次に、暖房運転時の室内の空気を攪拌する場合と攪拌しない場合との室内から室外への熱漏洩量の比較について説明する。
図4に、暖房運転時に室内の空気を攪拌しない場合(図4(a))と、室内の空気を攪拌する場合(図4(b))との室内から屋外への熱漏洩量の違いを説明する図を示す。
図4(a)において、室温taは、暖房により天井付近に滞留している室内機7から吹き出された暖気の温度を示している。室内機7から吹き出された暖気は、その密度の低さから天井付近に滞留することとなる。
室温tbは、暖房により室内機7から暖気が吹き出された後に、床付近に滞留している空気の温度を示している。暖気以外の空気は、その密度の高さから重力により床付近に滞留することとなる。
図4(a)、(b)の地面温度tjは、一年を通して、気温と比較して変動の小さい地面の温度を示している。
気温tdは、室外の気温を示している。
図4(b)の室温teは、図4(a)の室温taの空気と室温tbの空気がそれぞれ容積aと容積bだけ室内に存在するときに、それらの空気を攪拌した場合の室温を示している。
図4(a)の容積aは、室温taの空気の容積を示しており、容積bは、室温tbの空気の容積を示している。
図4(b)の容積a+bは、図4(a)の室温taの空気と室温tbの空気を攪拌した場合の空気の容積を示している。
図4(a)、(b)の熱伝導率λは、天井面、壁面、床面の熱伝導率を示している。図4(a)、(b)では、各面の熱伝導率λは同一の値としている。
図4(a)の場合の室内と屋外の熱交換量をQ1とすると式(1)で表せ、図4(b)の場合の室内と屋外の熱交換量をQ2とすると式(2)で表せる。
Figure 0005646958
ここで、Mは、天井面、4つの壁面、床面の各面の面積を示している。なお、図4(a)、(b)では、各面の1面の面積は同一の値Mとしている。
図4(a)の場合(暖房運転時に室内の空気を攪拌しない場合)の式(1)の熱交換量Q1の1項目は、室温taの空気と触れている天井面および壁面の一部(a/a+b)から屋外(気温td)への熱の流出量を示しており、2項目は室温tbの空気と触れている壁面の一部(b/a+b)から屋外(気温td)への熱の流出量を示しており、3項目は室温tbの空気と触れている床面から地表面(地面温度tj)への熱の流出量を示している。
図4(b)の場合(暖房運転時に室内の空気を攪拌した場合)の式(2)の熱交換量Q2の1項目は、室温teの空気と触れている天井面および壁面から屋外(気温td)への熱の流出量を示しており、2項目は室温teの空気と触れている床面から地表面(地面温度tj)への熱の流出量を示している。
Figure 0005646958
式(3)は、室温taの空気と室温tbの空気がそれぞれ容積aと容積bだけ室内に存在するときに、それらの室内空気を攪拌した場合に室温teが得られる関係を示している。
室温taの空気と室温tbの空気がそれぞれ室内に容積aと容積bだけ存在する場合に対し、室内を攪拌し室温teの空気を得た方が室内から屋外への熱の流出量が少なくなる場合について、以下に示す。
Figure 0005646958
室内の空気を攪拌しない場合(図4(a))の熱流出量であるQ1が攪拌する場合(図4(b))の熱流出量であるQ2より大きくなる条件は、式(4)を解くと式(5)となる。すなわち、天井付近に滞留している室温taの暖気の容積aが、床付近に沈下(滞留)している室温tbの室内空気の容積bより大きい場合、攪拌により室内から屋外への熱の流出量を小さく(式(4)参照)することが可能となる。
図3(b)(比較例)、(e)(実施形態)に示すように、ルーバ12、13は略下方向を向いているが、室内機7の貫流ファン6は停止または低い回転数での運転であるため、室内の天井付近に滞留している暖気をユーザ14の生活域である床付近に提供することはできない。
一方、図3(c)(比較例)、(f)(実施形態)に示すように、ルーバ12、13の方向は異なるものの、室内機7において高い回転数で貫流ファン6を運転することで、天井付近に滞留している暖気を床付近に提供することが可能となる。
しかし、図3(c)(比較例)、(f)(実施形態)の場合、天井付近の暖気をユーザ14の生活域である床付近に提供するのであるから、天井付近に十分な量の暖気が滞留している必要がある。すなわち、図4の熱の流出量の検討結果から、運転直後のように天井付近の暖気が少量の場合(式(5)と異なり、a<bの場合)、式(4)、式(5)から、室内空気を攪拌することで攪拌しない場合と比較し、室内から屋外への熱の流出量が多くなる(式(4)と異なり、Q1<Q2)。
そのため、設定室温(設定温度)と室温の差のみにより天井付近に滞留している暖気をユーザ14の生活域である床付近に提供することは、このように、天井付近に十分な量の暖気が滞留するより前(図4(a)のa<bの場合)に室内空気を攪拌してしまう危険がある。この場合、室内から屋外への熱の流出(漏洩)量が多くなる。すなわち、式(4)と異なり、Q1<Q2となる。
一方、設定室温(設定温度)と室温の差だけでなく、室温と設定室温との差が所定の値以上となり、その状態を所定の時間維持したときに室内空気を攪拌する場合、図4(a)における式(5)のa>bに示すように、室温taの容積aが室温tbの容積bより大きくなってからの攪拌が可能となるため、室内から屋外への熱流出量を低減することが可能となる。
すなわち、設定室温(設定温度)と室温の差だけでなく、室温と設定室温との差が所定の値以上となり、その状態を所定の時間維持したときに、図4(a)の場合にa>bの関係になるため、室内空気を攪拌することにより、暖房負荷を低減することが可能となる。そのため、暖房時の消費電力量を低減することが可能となる。
<比較例(従来)の暖房運転時の制御>
次に、比較例(従来)の暖房運転時の制御を、図5および図6を用いて説明する。
図5は、比較例(従来)の暖房運転時の制御フローを示し、図6(a)、(b)、(c)、(d)は、それぞれ比較例の暖房運転時の(経過)時間に対する室温T1の変化、貫流ファン6の回転数、ルーバ12、13の向き、圧縮機2の回転数を示す。
まず、ユーザは、リモコンrにより、暖房運転を設定し、操作指令信号を室内機7へ送信する(S(ステップ)1)。また、リモコンrで設定室温T2、風速、風向を設定し、操作指令信号を室内機7へ送信する(S2)。
室内機7の制御部は、暖房運転の指令を受け、室内機7の圧縮機2が回転を開始し(図6(d)の時刻t0)、貫流ファン6も回転を開始(図6(b)の時刻t0)する。ルーバ12、13は、冷媒配管4の温度が所定の温度(暖房開始の冷媒配管温度Tr)以上に上昇する(S4)まで(図6(c)の時刻t1まで)、略水平方向(略水平向き)に位置し、暖気を略水平方向(略水平向き)に送る(S3)。
冷媒配管4の温度が所定の温度(暖房開始の冷媒配管温度Tr)以上に上昇し(S4)、室温T1が設定室温T2以下の温度の場合(S5でYes)、室内機7のルーバ12、13は略下方向(略下向き)を向き(図6(c)の時刻t1後)、圧縮機2は高い回転数N1で回転し、ユーザ14の生活域の足元付近に暖気が届くように空調が行われる(S6)。すなわち、図6(a)に示すように、室温T1が設定室温T2に高くなるように空調が行われる。
さらに、室温T1と設定室温T2との差が所定の値T01以上になった(図6(a)の時刻t3後)場合(S7でYes)、ルーバ12、13は略下方向(略下向き)に位置し(図6(c)参照)、圧縮機2の回転は停止または低回転となる(図6(d)の時刻t3後)(S8)。この状態は設定室温T2と室温T1の差が所定の値T0以上となるまで継続される(S9でNo)。
一方、S4で、冷媒配管4の温度が所定の温度Tr以上に上昇し、室温T1の方が設定室温T2より高い場合(S5でNo)、S7に移行する。
比較例(従来)の暖房運転時の制御を要約すると、図6(a)に示すように、室温T1が設定室温T2プラス所定の値T01(図6(a)の時刻t3)になるように、S6で、圧縮機2が高い回転数N1で運転され、貫流ファン6も高い回転数で運転される。
そして、室温T1が設定室温T2マイナスT0より小さく、室温T1が設定室温T2以下になると、S6で圧縮機2と貫流ファン6とが最大回転数で運転される(図6(a)の時刻t4からt5まで)。以後、図6(a)に示すように、室温T1が、設定室温T2プラス所定の値T01(時刻t5)と、設定室温T2マイナスT0との間で同様な運転が行われる。
<暖房運転時の制御>(第1の実施形態)
次に、実施形態の室内機7の暖房運転時の制御を、図7および図8を用いて説明する。
図7は、実施形態の暖房運転時の制御フローを示し、図8(a)、(b)、(c)、(d)は、それぞれ実施形態の暖房運転時の(経過)時間に対する室温T1の変化、貫流ファン6の回転数、ルーバ12、13の向き、圧縮機2の回転数を示す。
まず、ユーザは、リモコンrにより、暖房運転を設定し、操作指令信号を室内機7へ送信する(S(ステップ)110)。また、ユーザは、リモコンrで設定室温T2、風速、風向を設定(選択)し、操作指令信号を室内機7へ送信する(S111)。
室内機7の制御部は、リモコンrからの暖房運転の指令を受け、圧縮機2は回転を開始(図8(d)の時刻t0)し、室内機7の貫流ファン6も回転を開始(図8(b)の時刻t0)する。ルーバ12、13は、冷媒配管4の温度が所定の温度(暖房開始の冷媒配管温度Tr)以上に上昇する(S113)まで、略水平方向(略水平向き)に位置(図8(c)の時刻t1まで)し、暖気を略水平方向(略水平向き)に送る(S112)。
冷媒配管4の温度が所定の温度(暖房開始の冷媒配管温度Tr)以上に上昇し(図8(c)の時刻t1後)(S113)、室温T1が設定室温T2以下の温度の場合(図8の時刻t1〜t2)(S114でYes)、室内機7のルーバ12、13は略下方向を向き、吹き出し空気を略下方向に吹き出し、圧縮機2は高い回転数N1で回転し、ユーザ14の足元付近に暖気が届くように空調が行われる(S115)。
ここで、S115の暖房運転時に、室内機7のルーバ12、13が略下方向を向き、吹き出し空気を略下方向に吹き出す略下方向とは、次の角度を意味する。すなわち、暖房では暖気が浮力により上昇することを考慮し、風向を床に向けて吹き出すことが基本となる。そこで、暖房運転時の略下方向とは、鉛直方向から上向きに0〜25.5°の範囲の角度をいう。例えば、上の上下風向板のルーバ12が鉛直より25.5°上向き、下の上下風向板のルーバ13が鉛直より17.2°上向きとなる。
一方、S114で、冷媒配管4の温度が所定の温度以上に上昇し、室温T1が設定室温T2より高い場合(S114でNo)、S116に移行する。
そして、設定室温T2と室温T1の差が所定の値T3以上になり(図8(a)の時刻t3)(S116でYes)、その状態を所定の時間ts(たとえば5分間)(図8(a)の時刻t3〜t4)維持した場合(S117でYes)、室内機7のルーバ12、13は略下方向(略下向き)より上方向を向き(図8(c)の時刻t4後)、圧縮機2は停止または低回転となる(S118)。
そして、室温T1と設定室温T2との差が所定の値T01(図8(a)参照)以上の場合(S119でYes)には、S118に移行する。
一方、室温T1と設定室温T2との差が所定の値T01(図8(a)参照)より小さい場合には(S119でNo)、設定室温T2と室温T1との差が所定の値T0以上(図8(a)参照)か判定される(S120)。
設定室温T2と室温T1との差が所定の値T0以上の場合(S120でYes)、室温T1が設定室温T2より所定の値T0以上下がったのでS115に移行する。
一方、設定室温T2と室温T1との差が所定の値T0未満の場合(S120でNo)、S118に移行する。
以上が、図7に示す暖房運転時の制御フローである。なお、ユーザがリモコンrで運転
停止を操作するとその時点で図7の暖房運転の制御は停止される。
上述の暖房運転によれば、設定室温T2と室温T1との差が所定の値T3以上(S116でYes)となり、その状態を所定の時間tsだけ維持させる(S117でYes)ことで、天井付近に十分な量の暖気を確保することが可能となる。そのため、天井付近の暖気を、ルーバ12、13で略下方向(略下向き)より上方向に吹き出し、室内の空気を攪拌することで、ユーザ14の生活域である床付近に暖気を提供することが可能となる。
また、室温T1と設定室温T2との差が所定の値T3以上となり、その状態を所定の時間tsだけ維持させることで、天井付近に十分な量の暖気を確保することが可能となり(図4(a)でa>b)、室内の空気の攪拌により室内から屋外への熱流出量を低減することが可能となる(式(4)、式(5)参照)。このように、室内から屋外への熱の流出量が低減されることで、暖房負荷を低く維持することが可能となり、暖房による消費電力量を低減させることが可能となる。
さらに、天井付近に滞留した暖気を床付近に提供する際に、略下方向(略下向き)より上方向に吹き出すことで、ユーザ14の生活域の足元に直接空気を吹き出さず、ユーザ14に寒さによる不快感を生じさせることなく、暖気を供給することが可能となる。
また、図8(d)に示すように、暖房運転時に圧縮機2の回転数を低減することにより、消費電力量を削減することが可能となる。
なお、図7および図8では、T3が正の値をとるよう示しているが、T3は負でもゼロでもよい。以下、T3が正の値の場合、T3が負の値の場合、T3がゼロの値の場合を例示する。
T3が正の場合、S116で所定の値T3が+3℃に設定されていると、S(ステップ)114で室温T1=5℃、設定室温T2=22℃のとき、S115で室温T1が5℃から25℃まで暖房され、S116において、室温T1=25℃と設定室温T2=22℃との差の3℃が所定の値T3=3℃に等しくなり、S117に移行する。
T3がゼロの場合、S116で所定の値T3が0℃に設定されていると、S(ステップ)114で室温T1=5℃、設定室温T2=22℃のとき、S115で室温T1が5℃から22℃まで暖房され、S116において、室温T1=22℃と設定室温T2=22℃との差の0℃が所定の値T3=0℃に等しくなり、S117に移行する。
T3が負の場合、S116で所定の値T3が−2℃に設定されていると、S(ステップ)114で室温T1=5℃、設定室温T2=22℃のとき、S115で室温T1が5℃から20℃まで暖房され、S116において、室温T1=20℃と設定室温T2=22℃との差の−2℃が所定の値T3=−2℃に等しくなり、S117に移行する。
次に、図7のS118における室内機7のルーバ12、13が略下方向(略下向き)より上方向の角度の最適角度、許容角度について説明する。
S118におけるルーバ12、13の最適角度は、最大暖房可能広さである20畳の部屋の、最も奥の床であっても直接風を吹きかけることのない角度である水平方向を基準として下方向に12.5°である。
本最適角度は、床に直接風を吹きかけることのないため、20畳の部屋であっても直接足元を冷やされることが無く、熱交換されていない吹き出し空気で足元の寒さを感じることが無い。
S118におけるルーバ12、13の許容角度は、最少暖房可能広さである6畳の部屋の、最も奥の床に直接風を吹きかけることのない角度である水平方向を基準にして下方向に0〜36.5°の範囲内の角度である。
36.5°より大きい角度で吹き出すと、6畳の部屋では足元に風が吹きつけられることはないが、奥行きが2.7m以上ある部屋では、2.7mより遠い位置では足元に直接風が吹きつけられ、足元に寒さを感じる可能性がある。
一方、0°より小さい角度、すなわち上向きに吹き出す場合、天井付近に滞留した暖気をそのまま暖気の中に吹き出すことになり、暖気をユーザの生活域に送ることができない。
上述したように、空気調和機Cは、室内の室温を測定する室温測定手段(室温センサ11)と、吹き出し空気の吹き出し方向を変更するルーバ12、13と、運転の設定を入力する設定入力手段(リモコンr)とを備えてなり、圧縮機2が回転数N1(第1回転数)での暖房運転時には吹き出し空気を略下方向(略下向き)に吹き出す空気調和機であって、暖房運転時に、室温測定手段(室温センサ11)で測定した室温T1と設定入力手段(リモコンr)で設定した設定室温(設定温度)T2との差が所定の値T3以上となり、その状態を所定の時間ts維持した場合、N1(第1回転数)より少ない圧縮機2の回転数で、ルーバ12、13により略下方向(略下向き)より上方向に吹き出す制御部を設けている。
<暖房運転時の貫流ファン6の回転数の低減>(第2の実施形態)
図8(b)に示すように、空気調和機Cは、暖房運転時に、設定室温T2と室温T1との差が所定の値T3より大きくなり(時刻t3後)、その状態を所定の時間tsだけ維持した場合(時刻t3〜t4)に、圧縮機2の回転数を低減させる(図8(d)参照)とともに、貫流ファン6の回転数を低減させる。
圧縮機2の回転数に加えて貫流ファン6の回転数を、回転数n1から低減させることにより、圧縮機2の回転数のみを低減させる場合より大きく消費電力量を低減することが可能となる。
このように、空気調和機Cは、室内の室温を測定する室温測定手段(室温センサ11)と、吹き出し空気の吹き出し方向を変更するルーバ12、13と、運転の設定を入力する設定入力手段(リモコンr)と、空気を吹き出す貫流ファン6とを備えてなり、圧縮機2の回転数N1(第2回転数)での暖房運転時には貫流ファン6が回転数n1(第3回転数)で運転され吹き出し空気を略下方向(略下向き)に吹き出す空気調和機であって、暖房運転時に、室温測定手段(室温センサ11)で測定した室温T1と設定入力手段(リモコンr)で設定した設定室温(設定温度)T2との差が所定の値T3以上となり、その状態を所定の時間ts維持した場合、圧縮機2をN1(第2回転数)より少ない回転数で運転するとともに、貫流ファン6をn1(第3回転数)より少ない回転数で運転し、ルーバ12、13で略下方向(略下向き)より上方向に吹き出す制御部を設けたことを特徴としている。
<比較例(従来)の冷房運転時の制御>
次に、比較例(従来)の冷房運転時の制御を、図9および図10を用いて説明する。
図9は、比較例(従来)の冷房運転時の制御フローを示し、図10(a)、(b)、(c)、(d)は、それぞれ比較例(従来)の冷房運転時の(経過)時間に対する室温T1の変化、貫流ファン6の回転数、ルーバ12、13の向き、圧縮機2の回転数を示す。
まず、ユーザはリモコンrにより、冷房運転を設定し、操作指令信号を室内機7へ送信する(S(ステップ)21)。また、リモコンで設定室温T5、風速、風向を設定し、操作指令信号を室内機7へ送信する(S22)。
室内機7の制御部は、冷房運転の指令を受け、室内機7の圧縮機2は回転を開始し(図10(d)の時刻t0)、貫流ファン6も回転を開始(図10(b)の時刻t0)する。設定室温T5と室温T4の差が所定の値T02より小さい場合(図10の時刻t0〜t1)(S26でNo)、室内機7のルーバ12、13は略水平方向(略水平向き)を向き、圧縮機2は高い回転数N2で回転し、ユーザ14の足元付近に冷気が届くように空調が行われる(S23〜S25)。
一方、設定室温T5と室温T4の差が所定の値T02以上(図10(a)の時刻t1以後の場合(S26でYes)、ルーバ12、13は略水平向きに位置し、圧縮機2の回転は停止または低速(低回転)となる(S27)。この状態は設定室温T5と室温T4の差が所定の値T0未満の間、継続される(S27、S28)。そして、室温T4と設定室温T5との差が所定の値T0以上になる(図10(a)の時刻t2)と(S28でYes)、S24に移行し、S24〜S28が繰り返され、図10の時刻t2以後の制御が行われる。
<冷房運転時の制御>(第3の実施形態)
次に、実施形態の室内機7の冷房運転時の制御を、図11および図12を用いて説明する。
図11は、実施形態の冷房運転時の制御フローを示し、図12(a)、(b)、(c)、(d)は、それぞれ実施形態の冷房運転時の(経過)時間に対する室温T1の変化、貫流ファン6の回転数、ルーバ12、13の向き、圧縮機2の回転数を示す。
まず、ユーザは、リモコンrにより、冷房運転を設定し、操作指令信号を室内機7へ送信する(S(ステップ)201)。また、ユーザは、リモコンrで設定室温T5、風速、風向を設定し、操作指令信号を室内機7へ送信する(S202)。
室内機7の制御部は、リモコンrからの冷房運転の指令を受け、圧縮機2は回転を開始(図12(d)の時刻t0)し、室内機7の貫流ファン6も回転を開始(図12(b)の時刻t0)する。
設定室温T5と室温T4の差が所定の値T6より小さい場合(S206でNo)、室内機7のルーバ12、13は略水平方向(略水平向き)に位置し吹き出し空気を略水平方向に吹き出し、圧縮機2は高い回転数N2で回転する(S205)。この状態は、設定室温T5と室温T4の差が所定の差T6以上となるまで継続される(S203〜S205)。
なお、S205の冷房運転時に、室内機7のルーバ12、13は略水平方向(略水平向き)に位置し、吹き出し空気を略水平方向に吹き出す略水平方向とは、次の角度を意味する。すなわち、冷房は天井に沿って吹き出すことで遠方まで冷気を送ることができるため、水平方向への吹き出しが基本となる。そこで、冷房運転時の略水平方向とは、水平から下向きに0°〜22.8°の範囲の角度をいう。例えば、上の上下風向板のルーバ12が水平より0.45°下向き、下の上下風向板のルーバ13が水平より22.8°下向きである。
設定室温T5と室温T4の差が所定の値T6以上となり(図12(a)の時刻t1後)(S206でYes)、ルーバ12、13は略水平を向き、圧縮機2は高い回転数N2で回転し、その状態を所定の時間tc(例えば5分間)(図12(d)参照)維持した場合(図12の時刻t1〜t2)(S207でYes)、ルーバ12、13は略水平方向(略水平向き)より下方向を向き、圧縮機2は停止または低回転となる(S208)。
そして、設定室温T5と室温T4との差が所定の値T02(図12(a)参照)以上の場合(S209でYes)には、S208に移行する。
一方、設定室温T5と室温T4との差が所定の値T02(図12(a)参照)より小さい場合には(S209でNo)、室温T4と設定室温T5との差が所定の値T0以上(図12(a)参照)か判定される(S210)。
室温T4と設定室温T5との差が所定の値T0以上の場合(S210でYes)、S205に移行し、室内機7のルーバ12、13は略水平方向(略水平向き)に位置し、圧縮機2は高い回転数N2で回転する。
一方、室温T4と設定室温T5との差が所定の値T0未満の場合(S210でNo)、S208に移行し、ルーバ12、13は略水平方向(略水平向き)より下方向を向き、圧縮機2は停止または低回転とする。
以上が、図11に示す冷房運転時の制御フローである。なお、ユーザがリモコンrで運転停止を操作するとその時点で図11の冷房運転の制御は停止される。
上述の冷房運転によれば、設定室温T5と室温T4の差が所定の値T6以上となり(S206でYes)、その状態を所定の時間tcだけ維持させる(S207でYes)ことで、室内に十分な量の冷気を確保することが可能となり(図4(a)でa>b)、その冷気を、ルーバ12、13で略水平方向(略水平向き)より下方向に吹き出し室内の空気を攪拌することで、屋外から室内への熱の流入量を低減することが可能となる(式(4)、式(5)参照)。
このように、室内から屋外への熱の流入量が低減されることで、室内の温度を低く維持することが可能となり、冷房による消費電力量を低減させることが可能となる。
さらに、床付近に滞留した冷気をルーバ12、13で攪拌する際に、略水平方向(略水平向き)より下方向に吹き出すことで、ユーザ14の生活域の足元へ直接吹き出すこととなり、ユーザ14に気流による快適感の向上を提供することが可能となる。
ここで、図11のS208における室内機7のルーバ12、13が略水平方向(略水平向き)より下方向の角度の最適角度、許容角度について説明する。
S208におけるルーバ12、13の最適角度は、最小冷房可能広さである6畳の部屋の、最も奥の床であっても直接風を吹き付けることのできる角度である水平方向を基準にして下方向に36.5°である。
最適角度で直接床に吹き付けることで、室内の空気を撹拌するだけでなく、ユーザの足元に気流感による涼しさを感じさせることができる。
S208におけるルーバ12、13の許容角度は、最大冷房可能広さである30畳の部屋の、最も奥の床であっても、直接風を吹き付けることのできる角度である水平方向を基準にして下方向に8.4°〜90°の範囲内の角度である。
8.4°未満の角度で吹き出すと、奥行きが13.5m以下の部屋ではユーザの足元に吹き出すことができず、気流感による涼しさが低減する可能性がある。
一方、90.0°より大きい角度、すなわち垂直よりも据え付けられている壁に向けて吹き出す場合、8.4°より小さい角度で吹き出す場合と同様に、ユーザの気流感による涼しさが低減する可能性がある。
また、図12(d)に示すように、冷房運転時に圧縮機2の回転数を低減することにより、消費電力量を削減することが可能となる。
なお、図11および図12では、T6が正の値となるよう示しているが、T6は負またはゼロでもよい。
このように、空気調和機Cは、室内の室温を測定する室温測定手段(室温センサ11)と、吹き出し空気の吹き出し方向を変更するルーバ12、13と、運転の設定を入力する設定入力手段(リモコンr)とを備えてなり、圧縮機2の回転数N2(第4回転数)での冷房運転時には吹き出し空気を略水平方向(略水平向き)に吹き出す空気調和機であって、冷房運転時に、室温測定手段(室温センサ11)で測定した室温T4と設定入力手段(リモコンr)により設定された設定室温(設定温度) T5との差が所定の値T6以上となり、その状態を所定の時間tc(図12参照)維持した場合、N2(第4回転数)より少ない圧縮機2の回転数で略水平方向(略水平向き)より下方向に吹き出す制御部を設けている。
<冷房運転時の貫流ファン6の回転数の低減>(第4の実施形態)
図12(b)に示すように、空気調和機Cは、冷房運転時に、設定室温T5と室温T4の差が所定の値T6より大きくなり、その状態を所定の時間tcだけ維持した場合に、圧縮機2の回転数を回転数N2から低減させ、また貫流ファン6の回転数を回転数n2から低減させる。
圧縮機2の回転数に加えて貫流ファン6の回転数を回転数n2から低減させることにより、圧縮機2の回転数のみを回転数N2から低減させる場合より大きく消費電力量を低減することが可能となる。
上述したように、空気調和機Cは、室内の室温を測定する室温測定手段(室温センサ11)と、吹き出し空気の吹き出し方向を変更するルーバ12、13と、運転の設定を入力する設定入力手段(リモコンr)と、空気を吹き出す貫流ファン6とを備えてなり、圧縮機2の回転数N2(第5回転数)での冷房運転時には貫流ファン6が回転数n2(第6回転数)で吹き出し空気を略水平方向(略水平向き)に吹き出す空気調和機であって、冷房運転時に、室温測定手段(室温センサ11)で測定した室温T4と設定入力手段(リモコンr)により設定された設定室温(設定温度)T5との差が所定の値T6以上となり、その状態を所定の時間tc維持した場合(図12参照)、圧縮機2をN2(第5回転数)より少ない回転数で運転するとともに、貫流ファン6をn2(第6回転数)より少ない回転数で運転し(図12の時刻t2後)、ルーバ12、13で略水平方向(略水平向き)より下方向に吹き出す制御部を設けている。
以上、本実施形態をまとめと、
第1の実施形態にかかる空気調和機は、室内の室温を測定する室温測定手段と、吹き出し空気の吹き出し方向を変更する吹き出し方向変更手段と、運転の設定が入力される設定入力手段とを備え、圧縮機が回転数N1(第1回転数)での暖房運転時には、吹き出し空気を略下方向に吹き出す空気調和機であって、暖房運転時に、室温測定手段で測定された室温(T1)と設定入力手段に入力された設定温度(T2)との差が所定の値(T3)以上となり、その状態を所定の時間(ts)維持した場合、圧縮機が前記N1(第1回転数)より少ない回転数で運転され、吹き出し方向変更手段によって吹き出し空気を前記略下方向より上方向に吹き出すように制御する制御部を設けたことを特徴とする。
第1の実施形態によれば、暖房運転時に、圧縮機の回転数を低下させることにより、消費電力量を低減することが可能となる。
第2の実施形態の空気調和機は、室内の室温を測定する室温測定手段と、吹き出し空気の吹き出し方向を変更する吹き出し方向変更手段と、運転の設定が入力される設定入力手段と、空気を吹き出す貫流ファンとを備え、圧縮機が回転数N1(第2回転数)での暖房運転時には貫流ファンが回転数n1(第3回転数)で運転され、吹き出し方向変更手段によって吹き出し空気を略下方向に吹き出す空気調和機であって、暖房運転時に、室温測定手段で測定された室温(T1)と設定入力手段に入力された設定温度(T2)との差が所定の値(T3)以上となり、その状態を所定の時間(ts)維持した場合、圧縮機が前記N1(第2回転数)より少ない回転数で運転されるとともに貫流ファンが前記n1(第3回転数)より少ない回転数で運転され、吹き出し方向変更手段によって吹き出し空気を前記略下方向より上方向に吹き出すように制御する制御部を設けてもよい。
第2の実施形態によれば、暖房運転時に、圧縮機の回転数を低下させ、貫流ファンの回転数を低下させることで、消費電力量をさらに削減することが可能となる。
第1・第2の実施形態によれば、暖房運転時に、設定温度と室温との差だけでなく、設定室温と室温の差が所定の範囲内を維持した時間を加味することで、上下方向の温度分布を小さくするのに十分な量の暖気を天井付近に確保することが可能となる。
また、第1・第2の実施形態によれば、暖房運転時に、室内の上下方向の温度分布を小さくすることで、室内から屋外への漏洩熱量を低減することが可能となり、消費電力量を低減することが可能となる。
また、第1・第2の実施形態によれば、暖房運転時に、吹き出し空気を略下方向(略下向き)より上方向に位置させ室内空気を攪拌することで、ユーザの足元に吹き出すことによる寒さをユーザに感じさせること無く、天井付近に滞留した暖気を床付近で生活するユーザに供給することが可能となり、ユーザの快適感を向上させることが可能となる。
第3の実施形態の空気調和機は、室内の室温を測定する室温測定手段と、吹き出し空気の吹き出し方向を変更する吹き出し方向変更手段と、運転の設定が入力される設定入力手段とを備え、圧縮機が回転数N2(第4回転数)での冷房運転時には、吹き出し空気を略水平方向に吹き出す空気調和機であって、冷房運転時に、設定入力手段に入力された設定温度(T5)と室温測定手段で測定された室温(T4)との差が所定の値(T6)以上となり、その状態を所定の時間(tc)維持した場合、圧縮機が前記N2(第4回転数)より少ない回転数で運転され、吹き出し方向変更手段によって吹き出し空気を前記略水平方向より下方向に吹き出すように制御する制御部を設けてもよい。
第3の実施形態によれば、冷房運転時に、圧縮機の回転数を低下させることにより、消費電力量を提言することが可能となる。
第4の実施形態の空気調和機は、室内の室温を測定する室温測定手段と、吹き出し空気の吹き出し方向を変更する吹き出し方向変更手段と、運転の設定が入力される設定入力手段と、空気を吹き出す貫流ファンとを備え、圧縮機が回転数N2(第5回転数)での冷房運転時には貫流ファンが回転数n2(第6回転数)で運転され、吹き出し方向変更手段によって吹き出し空気を略水平方向に吹き出す空気調和機であって、冷房運転時に、設定入力手段に入力された設定温度(T5)と室温測定手段で測定された室温(T4)との差が所定の値(T6)以上となり、その状態を所定の時間(tc)維持した場合、圧縮機が前記N2(第5回転数)より少ない回転数で運転されるとともに貫流ファンが前記n2(第6回転数)より少ない回転数で運転され、吹き出し方向変更手段によって吹き出し空気を前記略水平方向より下方向に吹き出すように制御する制御部を設けてもよい。
第4の実施形態によれば、冷房運転時に、圧縮機の回転数を低下させ、貫流ファンの回転数を低下させることで、消費電力量をさらに削減することが可能となる。
第3・第4の実施形態によれば、冷房運転時に、吹き出し空気を略水平方向(略水平向き)より下方向に位置させユーザに気流を供給することで、気流により人体からの放熱が促進され、ユーザの快適感を向上させることが可能となる。
また、第3・第4の実施形態によれば、冷房運転時に、設定温度と室温の差だけでなく、設定室温と室温の差が所定の範囲内を維持した時間を加味することで、略水平方向(略水平向き)より下方向に吹き出す際に、ユーザの快適感を向上させるのに十分な量の冷気を室内に供給することが可能となる。
また、第3・第4の実施形態によれば、冷房運転時に、室内の上下方向の温度分布を小さくすることで、室内から屋外への漏洩熱量を低減することが可能となり、消費電力量を低減することが可能となる。
なお、特許請求の範囲の「冷房運転時には、吹き出し空気を略水平方向に吹き出す」という記載の略水平方向とは、次の角度を意味する。すなわち、冷房は天井に沿って吹き出すことで遠方まで冷気を送ることができるため、水平方向への吹き出しが基本となる。そこで、冷房運転時の略水平方向とは、水平から下向きに0°〜22.8°の範囲の角度をいう。
また、特許請求の範囲の「暖房運転時には、吹き出し空気を略下方向に吹き出す」という記載の略下方向とは、次の角度を意味する。すなわち、暖房では暖気が浮力により上昇することを考慮し、風向を床に向けて吹き出すことが基本となる。そこで、暖房運転時の略下方向とは、鉛直方向から上向きに0〜25.5°の範囲の角度をいう。
2 圧縮機
6 貫流ファン
7 室内機(空気調和機)
11 室温センサ(室温測定手段)
12、13 ルーバ(吹き出し方向変更手段)
C 空気調和機
N1 回転数
N2 回転数
n1 回転数
n2 回転数
r リモコン(設定入力手段)
T1 室温
T2 設定室温(設定温度)
T3 所定の値
T4 室温
T5 設定室温(設定温度)
T6 所定の値
tc 所定の時間
ts 所定の時間

Claims (2)

  1. 室内の室温を測定する室温測定手段と、
    吹き出し空気の吹き出し方向を変更する吹き出し方向変更手段と、
    運転の設定が入力される設定入力手段とを備え、
    圧縮機が回転数N1での暖房運転時には、前記吹き出し空気を略下方向に吹き出す空気調和機であって、
    暖房運転時に、前記室温測定手段で測定された室温が前記設定入力手段に入力された設定温度より所定の値以上高くなり、その状態を、室内の空気の攪拌により室内から屋外への熱流出量を攪拌しないときより低減できる所定の時間維持した場合、
    前記圧縮機が前記N1より少ない回転数で運転され、前記吹き出し方向変更手段によって前記吹き出し空気を、水平方向から下方向に36.5°までの範囲内の方向に吹き出すように制御する制御部を設けた
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 室内の室温を測定する室温測定手段と、
    吹き出し空気の吹き出し方向を変更する吹き出し方向変更手段と、
    運転の設定が入力される設定入力手段と、
    空気を吹き出す貫流ファンとを備え、
    圧縮機が回転数N1での暖房運転時には前記貫流ファンが回転数n1で運転され、前記吹き出し方向変更手段によって前記吹き出し空気を略下方向に吹き出す空気調和機であって、
    暖房運転時に、前記室温測定手段で測定された室温が前記設定入力手段に入力された設定温度より所定の値以上高くなり、その状態を、室内の空気の攪拌により室内から屋外への熱流出量を攪拌しないときより低減できる所定の時間維持した場合、
    前記圧縮機が前記N1より少ない回転数で運転されるとともに前記貫流ファンが前記n1より少ない回転数で運転され、前記吹き出し方向変更手段によって前記吹き出し空気を、水平方向から下方向に36.5°までの範囲内の方向に吹き出すように制御する制御部を設けた
    ことを特徴とする空気調和機。
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