JP5797092B2 - エンジンの燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、気筒内に燃料を1燃焼サイクルで複数回噴射するエンジンの燃料噴射制御装置に関する。
一般に、気筒内に燃料を直接噴射する筒内噴射型エンジンでは、燃料タンク内の燃料を低圧燃料ポンプを介して高圧燃料ポンプに送り、高圧燃料ポンプで所定の高圧の燃料圧力に昇圧した後、インジェクタから気筒内に高圧燃料を噴射するようしているが、インジェクタからの燃料噴射に際しての制約が多く、良好な始動性や燃焼に最適な噴射を得ることは容易でない。
このため、特許文献1には、エンジンの始動時に低圧燃料ポンプからインジェクタに低圧燃料の供給を行うとともに、この始動時において、一時的に高圧燃料を供給可能とすることで、ホットリスタート時などにおける燃料内の気泡の発生を抑制し、エンジンの始動性を改善することのできる技術が開示されている。
特開平9−177630号公報
ところで、上記特許文献1に開示の筒内噴射型エンジンにおいては、近年の排気ガス及び燃費規制等に対応すべく、1サイクル中に複数回の燃料噴射を実施することが主流となっている。1サイクル中に複数回の燃料噴射を実施する場合、必要とされる燃料噴射の噴射時間が短くなるため、インジェクタの追従性や応答特性の関係上から必要量を噴射できない虞がある。また、吸気/圧縮行程での噴射においては、筒内圧が変化するため、燃料差圧の変化によって噴霧特性の悪化を招く虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、インジェクタの追従応答性や燃料圧力と筒内圧との差圧の変動による噴霧特性への悪影響を低減して、燃料の微粒化特性、混合特性、着火特性を最適化し、燃費向上及び排気エミッションの改善を図ることのできるエンジンの燃料噴射制御装置を提供することを目的としている。
本発明によるエンジンの燃料噴射制御装置は、高圧燃料レールに介装したインジェクタから気筒内に燃料を1燃焼サイクルで複数回噴射するエンジンの燃料噴射制御装置であって、高圧燃料ポンプの吐出側に設けられて前記高圧燃料レールに供給する燃料の圧力を調整する圧力調整バルブと、前記圧力調整バルブの下流側で前記インジェクタ毎に前記高圧燃料レールに介装されサージタンクと、前記複数回の燃料噴射における各段階の燃料噴射に対応する噴射圧力目標値を、エンジン回転数と負荷とに基づいて設定する噴射圧力設定部と、前記圧力調整バルブを制御して前記高圧燃料レールに供給する燃料の圧力を、前記噴射圧力目標値に制御する燃料供給圧力制御部と、を備え、前記サージタンクのタンク容積を、前記インジェクタからの燃料噴射による前記高圧燃料レール内の圧力降下が前記複数回の燃料噴射で前記高圧燃料レール内の圧力が最も低圧となる燃料噴射で設定量以下となるように設定する。
本発明によれば、インジェクタの追従応答性や燃料圧力と筒内圧との差圧の変動による噴霧特性への悪影響を低減して、燃料の微粒化特性、混合特性、着火特性を最適化し、燃費向上及び排気エミッションの改善を図ることができる。
本発明の実施の第1形態に係り、燃料噴射系の概略構成図 同上、低圧から高圧への2段噴射における圧力変化を示すタイムテーブル 同上、高圧から低圧への2段噴射における圧力変化を示すタイムテーブル 本発明の実施の第2形態に係り、燃料噴射系の概略構成図 同上、低圧から高圧への2段噴射における圧力変化を示すタイムテーブル 同上、高圧から低圧への2段噴射における圧力変化を示すタイムテーブル
先ず、図1〜図3を参照して本発明の実施の第1形態について説明する。図1において、符号1はエンジンであり、本実施の形態においては、筒内に燃料を直接噴射して火花放電により着火・燃焼させる筒内直噴エンジンである。エンジン1のピストン2の上部には燃焼室3が形成され、この燃焼室3に、吸気ポートを開閉する吸気バルブ4と排気ポートを開閉する排気バルブ5とが介装されている。
また、各気筒の燃焼室3内には、吸気バルブ4と排気バルブ5との間の燃焼室3頂部に配設された点火プラグ6先端の放電電極が臨まされると共に、吸気バルブ4近傍に配設されたインジェクタ7の先端の噴射ノズルが臨まされている。インジェクタ7は、高圧燃料を貯留する高圧燃料レール8に接続され、マイクロコンピュータを中心として構成される電子制御装置(ECU)50により駆動・制御されて燃焼室3内に燃料を噴射する。
すなわち、インジェクタ7の電磁コイル7aがECU50により所定の周波数・パルス幅で駆動されてプランジャを一体的に備えたニードル7bが進退駆動され、このニードル7bの進退動作により先端の噴射ノズルが開閉されて高圧燃料レール8内の燃料が燃焼室3内に噴射される。尚、点火プラグには、図示しない点火コイルが接続されており、この点火コイルの通電を断続するイグナイタの作動がECU50によって制御され、最適な点火タイミングに制御される。
高圧燃料レール8には、燃料噴射による高圧燃料レール8内の圧力降下を補償するサージタンク10が気筒毎のインジェクタ7に対応して介装されている。サージタンク10はタンク容積(サージボリューム)を可変するアクチュエータ10aを備えており、このアクチュエータ10aがECU50によって駆動・制御されることでサージボリュームが可変制御される。
また、高圧燃料レール8の上流側は、圧力調整バルブ11を介して高圧燃料ポンプ12の吐出側に連通されている。高圧燃料ポンプ12は、例えばエンジン駆動式のポンプであり、ポンプ吸入側に低圧燃料ライン13を介して図示しない低圧燃料ポンプが接続されている。そして、図示しない燃料タンクから低圧燃料ポンプを介して低圧燃料ライン13に燃料が供給され、低圧燃料ライン13の燃料が更に高圧燃料ポンプ12で昇圧されて圧力調整バルブ11で調圧された後、高圧燃料レール8に供給される。
圧力調整バルブ11は、例えば高圧燃料ポンプ12と一体的に形成され、圧力調整値を電子的に制御可能な燃料圧力レギュレータとして構成されている。この圧力調整バルブ11の圧力調整値がECU50により可変制御され、高圧燃料レール8内の圧力が目標圧力に制御される。
次に、ECU50の制御下で実行されるインジェクタ7の燃焼室3内への燃料噴射について説明する。
燃焼室3内への燃料の直接噴射に際しては、燃料の微粒化特性、混合特性、着火特性を最適化して燃費向上及び排気エミッションの改善を図るようにしている。このため、燃焼室3内への燃料噴射は、1燃焼サイクルにおいて複数回(多段)の燃料噴射を実施する。本実施の形態においては2段階の燃料噴射を実施するエンジンを示すが、3段階又はそれ以上の燃料噴射を実施するエンジンに適用してもよい。
この1サイクル(1燃焼サイクル)内の2段噴射は、1段目の噴射と2段目の噴射とで燃料圧力が異なる圧力となるように制御される。これにより、噴射期間が短くなることによるインジェクタ7の追従応答性、高圧燃料レール8内の圧力と筒内圧との差圧の変動による噴霧特性への悪影響を解消することができる。
尚、以下では、2段噴射を、高圧噴射と低圧噴射とに分けて説明するが、ここでの高圧,低圧は、筒内噴射に適合した燃料圧力での2段噴射において、相対的な圧力を表すものとする。
具体的には、2段階の燃料噴射として、1段目低圧噴射→2段目高圧噴射のパターンと、1段目高圧噴射→2段目低圧噴射のパターンとがあり、これらの2つのパターンの中から、何れかをエンジン形式等に応じて適宜選択する。また、2段噴射の対象とする運転領域は、2段噴射による燃焼の改善効果が見込まれる部分負荷から全開の所定回転数以下(例えば、3000rpm以下)の領域として、吸気バルブ4が開のタイミングで1段目の噴射を行う。
このため、ECU50は、2段階の燃料噴射に係る制御機能として、噴射圧力設定部51と燃料供給圧力制御部52と降圧特性制御部53とを備えている。各部の機能は、以下の通りである。
噴射圧力設定部51は、2段噴射における各段階の燃料噴射に対応する噴射圧力目標値を、エンジン回転数と負荷とに基づいて設定する。具体的には、負荷としてエンジンの吸入空気量を用い、エンジン回転数と吸入空気量とのマップを参照して2段噴射の噴射パターンに応じて噴射圧力目標値を設定する。例えば、1段目低圧噴射→2段目高圧噴射のパターンでは、1段目と2段目の双方の噴射圧力目標値を設定し、1段目高圧噴射→2段目低圧噴射のパターンでは、1段目の高圧噴射の噴射圧力目標値のみを設定して、2段目の低圧噴射は、サージタンク10の降圧特性による噴射圧力とする。
燃料供給圧力制御部52は、高圧燃料ポンプ12の吐出側に介装される圧力調整バルブ11を制御して高圧燃料レール8内の燃料圧力を2段噴射に適した目標圧力に制御する。この目標圧力への制御は、噴射圧力設定部51からの噴射圧力目標値に従って、1段目低圧噴射→2段目高圧噴射のパターンでは、1段目と2段目の双方で目標圧力への制御を行い、1段目高圧噴射→2段目低圧噴射のパターンでは、1段目のみを対象として目標圧力への制御を行う。
また、降圧特性制御部53は、サージタンク10のアクチュエータ10aを制御し、サージボリュームを調整・設定する。このサージボリュームの設定は、燃料噴射時の高圧燃料レール8内の降圧特性が最も低圧となる燃料噴射に対応して、その噴射特性に適合可能なように設定する。
尚、本実施の形態においては、サージタンク10のアクチュエータ10aをECU50で制御することにより、サージボリュームを調整するようにしているが、ECU50に降圧特性制御部53を備えることなく、サージタンク10を、所望の降圧特性を得ることのできるサージボリュームに予め固定したサージタンクとしても良い。
以下、ECU50の制御下における燃焼室3内への2段噴射について、(A)1段目低圧噴射→2段目高圧噴射、(B)1段目高圧噴射→2段目低圧噴射の2つのパターンについて図2,図3を参照して説明する。尚、図2,図3において、破線は圧力調整バルブ11の目標圧力、太線はサージタンク10の圧力を示している。
(A)1段目低圧噴射→2段目高圧噴射
図2に示すように、噴射開始前に、高圧燃料ポンプ12からの燃料圧力を圧力調整バルブ11により低下させ、高圧燃料レール8内の燃料圧力を、1段目の低圧噴射の目標圧力に調整する。また、サージタンク10のサージボリュームを、1段目の噴射による高圧燃料レール8内の圧力降下が設定量以下となる容積に調整しておく。このサージボリュームの調整は、燃料の噴霧特性に影響を与えないような圧力降下量とするための調整であり、エンジン回転数や燃料噴射量等を考慮して決定される。
その後、クランク角が上死点(360°CA)に達する前の所定タイミングで吸気バルブ4が開き始めて、吸気行程中にエンジン回転数と負荷とから決定される燃料噴射時期になると、インジェクタ7を駆動して1段目の低圧の燃料噴射を実行する。この1段目の低圧噴射では、燃料圧力の降下量がサージタンク10のサージボリュームによって設定量以下に抑制され、また、燃料噴射後は、圧力調整バルブ11の目標圧力が2段目の高圧噴射に対応する圧力となるよう直ちに変更される。
この圧力調整バルブ11の目標圧力変更に伴い、1段目の噴射によって低下した高圧燃料レール8内の圧力が高圧燃料ポンプ12によって昇圧される。この燃料圧力の昇圧は、次に説明する(B)の噴射パターンに比較して短時間で昇圧させる必要があるが、前述したように、2段噴射の実施領域は、部分負荷から全開の所定回転数以下(例えば、3000rpm以下)の領域であり、これらの領域においては、各噴射の間隔は、少なくとも40〜60°CA程度の間隔が空いている。
高圧燃料ポンプ12は、例えば、エンジンのカムシャフトに設けられた3葉又は4葉のカムで駆動されるポンプであり、このようなカム駆動式ポンプの場合、実際に燃料を昇圧しているのはカムの一山の後半(すなわち一山のおよそ1/4の期間)である。従って、高圧燃料ポンプ12の昇圧期間は、3葉のカム駆動の場合、720°CA/3葉/4=60°CA、4葉のカム駆動の場合には、720°CA/4葉/4=45°CAとなる。
この高圧燃料ポンプ12の昇圧期間は、負荷やエンジン回転数が変わっても同じであり、2段噴射の実施領域における消費燃料を考慮しても、1段目の低圧噴射から2段目の高圧噴射の間隔40〜60°CAにおいて、1段目の噴射後に2段目の噴射に適合する高圧の燃料圧力に十分に昇圧可能となる。そして、高圧燃料レール8及びサージタンク10内の圧力が目標圧力に達すると、下死点(540°CA)を若干過ぎた圧縮行程初期のタイミングで次のサイクルの噴射に備えて圧力調整バルブ11の目標圧力が1段目の圧力に再設定され、続けて、サージタンク10で保持される高圧の燃料圧力下で2段目の高圧の燃料噴射が実行される。
(B)1段目高圧噴射→2段目低圧噴射
図3に示すように、燃料噴射に先立ち、圧力調整バルブ11の圧力調整値を1段目の高圧噴射の目標圧力に設定しておき、高圧燃料レール8及びサージタンク10内の燃料圧力を高圧燃料ポンプ12によって高圧噴射の目標圧力まで昇圧する。そして、吸気バルブ4の開期間において、燃料噴射時期に達する前に圧力調整バルブ11の目標圧力を2段目の低圧噴射に対応する圧力に変更し、燃料噴射時期に達したとき、サージタンク10で保持される高圧の燃料圧力下でインジェクタ7を駆動することで1段目の高圧の燃料噴射を実行する。
1段目の噴射が終了すると、この1段目の噴射で燃料圧力が低下した状態で下死点を過ぎた所定のタイミングに達したとき、2段目の低圧の燃料噴射が実行される。この2段目の低圧噴射においても、燃料圧力の降下量がサージタンク10のサージボリュームによって設定量以下に抑制される。そして、次のサイクルの噴射に備えて、圧力調整バルブ11の目標圧力が1段目の圧力(高圧)に再設定される。この場合には、(A)の1段目低圧噴射→2段目高圧噴射の場合に比較して高圧燃料ポンプ12による燃料圧力の昇圧期間が十分にあり、確実に次のサイクルの1段目の高圧噴射に備えることができる。
このように本実施の形態においては、目標とする噴射圧力に対してサージボリュームを最適化し、圧力調整バルブ11の調整値を制御することで、1段目と2段目の噴射圧力を最適にすることができ、燃料の微粒化特性、混合特性、着火特性を最適化して燃費向上及び排気エミッションの改善を図ることができる。
次に、本発明の実施の第2形態について、図4〜図6を参照して説明する。
第2形態は、図4に示すように、第1形態におけるサージタンク10を第1のサージタンクとして、この第1のサージタンク(サージタンク10)の上流側に、第2のサージタンクとしてのサージタンク20を追加するものである。
詳細には、高圧燃料レール8には、インジェクタ7の直上流側に配置されるサージタンク10と、このサージタンク10の上流側に配置されるサージタンク20とが介装されており、これらのサージタンク10,20の間に、制御バルブ21が介装されている。サージタンク20の上流側は、第1形態と同様、圧力調整バルブ11を介して高圧燃料ポンプ12の吐出側に連通されている。
サージタンク20は、サージタンク10と同様であり、サージボリュームを可変するアクチュエータ20aを備え、このアクチュエータ20aがECU50によって駆動・制御されることでサージボリュームが可変制御される。また、制御バルブ21は、本実施の形態においては、高圧燃料レール8のサージタンク10,20の間の通路を開閉する開閉弁であり、ECU50によって開閉制御される。
第2形態においては、サージタンク20及び制御バルブ21の追加により、ECU50の噴射圧力設定部51及び燃料供給圧力制御部52の機能を若干変更している。噴射圧力設定部51は、噴射圧力目標値を高圧噴射に対応する一定値に設定する。燃料供給圧力制御部52は、1段目低圧噴射→2段目高圧噴射の場合、制御バルブ21を閉じた状態での1段目の低圧噴射の終了後に、制御バルブ21を開いて高圧燃料レール8の圧力を噴射圧力目標値に昇圧させ、その後、制御バルブ21を閉じて2段目の高圧噴射を実行させる。一方、1段目高圧噴射→2段目低圧噴射の場合には、制御バルブ21を開いて高圧燃料レール8の圧力を噴射圧力目標値に向けて制御し、設定圧力に達したとき、制御バルブ21を閉じて1段目の噴射と2段目の噴射を実行させる。
以下、2段噴射の各パターンについて、(C)1段目低圧噴射→2段目高圧噴射、(D)1段目高圧噴射→2段目低圧噴射の順で、図5,図6を参照して説明する。尚、図5,図6においては、破線は圧力調整バルブ11の目標圧力、細線はサージタンク20の圧力、太線はサージタンク10の圧力を示している。
(C)1段目低圧噴射→2段目高圧噴射
図5に示すように、1段目の低圧噴射は、制御バルブ21を閉じてサージタンク10及びインジェクタ7をサージタンク20及び高圧燃料ポンプ12から切り離した状態で、吸気バルブ4が開の期間の所定のタイミングになったときに実行する。このとき、サージタンク10側の圧力は、前のサイクルの2段目の高圧噴射によって低下した圧力に維持されており、この低圧の圧力で次のサイクルの1段目の低圧噴射が行われる。
この1段目の低圧噴射では、燃料圧力の降下量がサージタンク10のサージボリュームによって設定量以下に抑制される。そして、1段目の低圧噴射が終了すると、制御バルブ21を開いて、サージタンク10及びインジェクタ7側とサージタンク20及び高圧燃料ポンプ12側とを連通する。その結果、サージタンク10の圧力が上昇し、一方、サージタンク20の圧力は若干低下するが、この圧力低下分は高圧燃料ポンプ12で迅速に昇圧され、サージタンク10,20の圧力が圧力調整バルブ11による一定の目標圧力となる。
高圧燃料レール8、サージタンク10、及びサージタンク20内の圧力が目標圧力に達した後は、下死点を若干過ぎたタイミングで制御バルブ21が閉じられ、サージタンク10及びインジェクタ7がサージタンク20及び高圧燃料ポンプ12から切り離される。そして、サージタンク10によって保持される高圧の燃料圧力下で2段目の高圧の燃料噴射が実行され、サージタンク10側の圧力が低下する。この2段目の高圧噴射で低下した圧力がサージタンク10によって保持され、次のサイクルの1段目の低圧噴射が実行されることになる。
(D)1段目高圧噴射→2段目低圧噴射
図6に示すように、1段目の高圧噴射及び2段目の低圧噴射は、制御バルブ21を閉じてサージタンク10及びインジェクタ7をサージタンク20及び高圧燃料ポンプ12から切り離した状態で実行される。すなわち、圧力調整バルブ11による高圧燃料ポンプ12下流側の目標圧力を一定に設定しておき、1段目の高圧噴射に先立って、制御バルブ21を開けて高圧燃料ポンプ12の下流側圧力が目標圧力より若干低い状態となったとき、制御バルブ21を閉じて高圧燃料レール8のサージタンク10側をその圧力で保持する。
そして、吸気バルブ4が開の期間においてエンジン回転数と負荷とから決定される燃料噴射タイミングになったとき、サージタンク10で保持される高圧の燃料圧力下で1段目の高圧噴射を実行する。この1段目の高圧噴射により、サージタンク10側の圧力がサージタンク10のボリュームに応じた圧力(2段目の低圧噴射に対応した圧力)まで降圧するが、そのまま、下死点を過ぎた所定のタイミングで2段目の低圧噴射を実行する。
2段目の低圧噴射を実行した後は、制御バルブ21を開けて、高圧燃料レール8内の圧力を回復させる。このとき、高圧燃料レール8内の圧力は、高圧燃料ポンプ12側のサージタンク20のサージボリュームにより、即座に昇圧される。そして、次のサイクルで制御バルブ21を閉じ、以上のプロセスを繰り返す。
第2形態では、第1形態と同様、1段目と2段目の噴射圧力を最適化して、燃料の微粒化特性、混合特性、着火特性を最適化して燃費向上及び排気エミッションの改善を図ることができるばかりでなく、高圧燃料ポンプによる昇圧タイミングと燃料噴射タイミングとのずれに起因する圧力の増減を緩和し、制御性をより向上させることができる。
1 エンジン
7 インジェクタ
8 高圧燃料レール
10,20 サージタンク
11 圧力調整バルブ
12 高圧燃料ポンプ
21 制御バルブ
50 電子制御装置
51 噴射圧力設定部
52 燃料供給圧力制御部部
53 降圧特性制御部

Claims (6)

  1. 高圧燃料レールに介装したインジェクタから気筒内に燃料を1燃焼サイクルで複数回噴射するエンジンの燃料噴射制御装置であって、
    高圧燃料ポンプの吐出側に設けられて前記高圧燃料レールに供給する燃料の圧力を調整する圧力調整バルブと、
    前記圧力調整バルブの下流側で前記インジェクタ毎に前記高圧燃料レールに介装されサージタンクと、
    前記複数回の燃料噴射における各段階の燃料噴射に対応する噴射圧力目標値を、エンジン回転数と負荷とに基づいて設定する噴射圧力設定部と、
    前記圧力調整バルブを制御して前記高圧燃料レールに供給する燃料の圧力を、前記噴射圧力目標値に制御する燃料供給圧力制御部と、
    を備え、
    前記サージタンクのタンク容積を、前記インジェクタからの燃料噴射による前記高圧燃料レール内の圧力降下が前記複数回の燃料噴射で前記高圧燃料レール内の圧力が最も低圧となる燃料噴射で設定量以下となるように設定する
    ことを特徴とするエンジンの燃料噴射制御装置。
  2. 前記サージタンクを、前記インジェクタの直上流に配置される第1のサージタンクと、この第1のサージタンクの上流側且つ前記圧力調整バルブの下流側に配置される第2のサージタンクとの2つのサージタンクにより構成し、
    前記第1のサージタンクと前記第2のサージタンクとの間に、前記複数回の燃料噴射の各段の噴射圧力に応じて開閉される制御バルブを介装した
    ことを特徴とする請求項1記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  3. 前記複数回の燃料噴射を、相対的に低圧の1段目の噴射と相対的に高圧の2段目の噴射との2段噴射として、
    前記噴射圧力設定部は、前記1段目の噴射に対応する前記噴射圧力目標値と、前記2段目の噴射に対応する前記噴射圧力目標値とを設定することを特徴とする請求項1記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  4. 前記複数回の燃料噴射を、相対的に高圧の1段目の噴射と相対的に低圧の2段目の噴射との2段噴射として、
    前記噴射圧力設定部は、前記1段目の噴射に対応する前記噴射圧力目標値のみを設定し、前記2段目の噴射は、前記サージタンクによる降圧特性に基づく噴射圧力とすることを特徴とする請求項1記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  5. 前記複数回の燃料噴射を、相対的に低圧の1段目の噴射と相対的に高圧の2段目の噴射との2段噴射として、
    前記噴射圧力設定部は、前記2段目の噴射に対応する前記噴射圧力目標値を一定値として設定し、
    前記燃料供給圧力制御部は、前記制御バルブを閉じた状態で前記1段目の噴射が実行された後、前記制御バルブを開いて前記高圧燃料レールの圧力を前記噴射圧力目標値に昇圧させ、その後、前記制御バルブを閉じて前記2段目の噴射を実行させることを特徴とする請求項2記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  6. 前記複数回の燃料噴射を、相対的に高圧の1段目の噴射と相対的に低圧の2段目の噴射との2段噴射として、
    前記噴射圧力設定部は、前記1段目の噴射に対応する前記噴射圧力目標値を一定値として設定し、
    前記燃料供給圧力制御部は、前記制御バルブを閉じた状態で前記1段目の噴射と前記2段目の噴射とが実行された後、前記制御バルブを開いて前記高圧燃料レールの圧力を前記噴射圧力目標値に向けて制御することを特徴とする請求項2記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
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