JP5796943B2 - アゾベンゼン架橋型ペプチド核酸を用いたインフルエンザウイルスを測定する方法 - Google Patents
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Description
一方、ウイルスの亜型、病原性、薬剤耐性に関する情報が得る手法としてはDNAチップ解析が挙げられる。例えばインフルエンザウイルスのような一本鎖RNAをゲノムに持つ病原体をDNAチップを用いて解析する場合、臨床検体からウイルスゲノムRNAを抽出・精製し、これを相補鎖DNA(cDNA)に逆転写する工程、引き続いてポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を用いてcDNAを増幅しながら蛍光標識する工程、さらにPCRによって増幅された二重鎖蛍光標識化DNAを、チップ上に固定化したDNA等に結合させる工程が必要となる。ここで、DNAとの結合においては、二重鎖蛍光標識化DNAを加熱融解して一本鎖DNAに解き、チップ上に固定化されたDNA等と効果的に結合するように、ゆっくりと温度を低下させる必要があり、全体として解析にかかる時間が長くなるという問題点が生じている。またこの方法では、RNAを対象に様々な処理を行うために熟練の技術が必要であり、さらにチップ上に固定化されたDNA等と結合する蛍光標識化DNAの検出に、蛍光解析用の冷却用CCDカメラのような高価な装置を完備する必要があるという問題点があった。
1.インフルエンザウイルスを含有する検体と溶解液を混合し、インフルエンザウイルスゲノムを抽出する工程1、
2.工程1にて得られる抽出液を、下記化学式(1)
Xは、酸素原子、硫黄原子、NH基、―S−CH 2 −CO基、又はCH2基を示し、
Aは、水素原子、アミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドを示し、
Yは、シングルボンド、アミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドを示し、
R1は、前記インフルエンザウイルスゲノム中の配列とフーグスティン結合を形成するペプチド核酸を示し、
該ペプチド核酸のアミノ末端は、隣接する上記Aがアミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドである場合、該ペプチドのカルボキシ末端のアミノ酸残基、又は前記アミノ酸とアミド結合しており、
該ペプチド核酸のカルボキシ末端は、隣接するNH基とアミド結合しており、
R2は、前記インフルエンザウイルスゲノム中の配列と相補的なワトソンクリック結合を形成するペプチド核酸を示し、
該ペプチド核酸のアミノ末端は、上記Xとアミド結合を介して結合しており、
該ペプチド核酸のカルボキシ末端は、上記Yがシングルボンドである場合、下記R3のアミノ末端とアミド結合を介して結合しており、上記Yがアミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドの場合、該ペプチドのアミノ末端のアミノ酸残基、又は前記アミノ酸とアミド結合しており、
R3はスペーサー化合物を示し、
該スペーサー化合物のアミノ末端は、上記Yがシングルボンドである場合、上記R2のカルボキシ末端とアミド結合を介して結合し、上記Yがアミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドの場合、該ペプチドのカルボキシ末端のアミノ酸残基、又は前記アミノ酸とアミド結合を介して結合しており、
該スペーサー化合物のカルボキシ末端は、上記Aがアミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドの場合、該ペプチドのアミノ末端のアミノ酸残基、又は前記アミノ酸とアミド結合を介して結合している。)
にて表されるアゾベンゼン化合物(1)と接触させ、前記インフルエンザウイルスゲノムと前記アゾベンゼン化合物(1)との複合体を形成させる工程2、
3.工程2によって形成された複合体に対して、該インフルエンザウイルスゲノムが有するヌクレオタンパクに対する抗体を作用させ、該抗体の結合量を基に、該インフルエンザウイルスゲノムを測定する工程3。
で示され、
前記インフルエンザウイルスゲノム中の配列の、5'末端側から順に存在する塩基とフーグスティン結合を形成する塩基をアミノ末端側から順に有するペプチド核酸であり、かつ、
R2が、下記化学式(2)
で示され、
前記インフルエンザウイルスゲノム中の配列のうち、5'末端側から順に存在する塩基と相補的なワトソンクリック結合を形成する塩基をカルボキシ末端側から順に有するペプチド核酸である上記項1に記載の方法。
で示されるスペーサー化合物である、上記項1又は2に記載の方法。
Xは、酸素原子、硫黄原子、NH基、―S−CH 2 −CO基、又はCH2基を示し、
Aは、水素原子、アミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドを示し、
Yは、シングルボンド、アミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドを示し、
R1は、前記インフルエンザウイルスゲノム中の配列とフーグスティン結合を形成するペプチド核酸を示し、
該ペプチド核酸のアミノ末端は、隣接する上記Aがアミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドである場合、該ペプチドのカルボキシ末端のアミノ酸残基、又は前記アミノ酸とアミド結合しており、
該ペプチド核酸のカルボキシ末端は、隣接するNH基とアミド結合しており、
R2は、前記インフルエンザウイルスゲノム中の配列と相補的なワトソンクリック結合を形成するペプチド核酸を示し、
該ペプチド核酸のアミノ末端は、上記Xとアミド結合を介して結合しており、
該ペプチド核酸のカルボキシ末端は、上記Yがシングルボンドである場合、下記R3のアミノ末端とアミド結合を介して結合しており、上記Yがアミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドの場合、該ペプチドのアミノ末端のアミノ酸残基、又は前記アミノ酸とアミド結合しており、
R3はスペーサー化合物を示し、
該スペーサー化合物のアミノ末端は、上記Yがシングルボンドである場合、上記R2のカルボキシ末端とアミド結合を介して結合し、上記Yがアミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドの場合、該ペプチドのカルボキシ末端のアミノ酸残基、又は前記アミノ酸とアミド結合を介して結合しており、
該スペーサー化合物のカルボキシ末端は、上記Aがアミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドの場合、該ペプチドのアミノ末端のアミノ酸残基、又は前記アミノ酸とアミド結合を介して結合している。)
にて表されるアゾベンゼン化合物(1)と接触させ、前記インフルエンザウイルスゲノムと前記アゾベンゼン化合物(1)との複合体を形成させる工程2、
3.工程2によって形成された複合体に対して、該インフルエンザウイルスゲノムが有するヌクレオタンパクに対する抗体を作用させ、該抗体の結合量を基に、該インフルエンザウイルスゲノムを測定する工程3。
で示され、
前記インフルエンザウイルスゲノム中の配列の、5'末端側から順に存在する塩基とフーグスティン結合を形成する塩基をアミノ末端側から順に有するペプチド核酸であり、かつ、
R2が、下記化学式(2)
で示され、
前記インフルエンザウイルスゲノム中の配列のうち、5'末端側から順に存在する塩基と相補的なワトソンクリック結合を形成する塩基をカルボキシ末端側から順に有するペプチド核酸である上記項6に記載のキット。
で示されるスペーサー化合物である、上記項6又は7に記載のキット。
本発明の検体中のインフルエンザウイルスを定性的又は定量的に測定する方法は、以下の3つの工程を含むものである。
1.インフルエンザウイルスを含有する検体と溶解液を混合し、インフルエンザウイルスゲノムを抽出する工程1、
2.工程1にて得られる抽出液を、下記化学式(1)
3.工程2によって形成された複合体に対して、該インフルエンザウイルスゲノムが有するヌクレオタンパクに対する抗体を作用させ、該抗体の結合量を基に、該インフルエンザウイルスゲノムを測定する工程3。
工程1では、インフルエンザウイルスを含有する検体に対して溶解液を加え、インフルエンザウイルスゲノムの抽出を行う。
工程2では、工程1にて得られる抽出液を、化学式(1)
nは3〜15の整数を表す。ワトソンクリック結合は、強固な結合であるために、5塩基対程度の結合があればよい。
上記化学式(1)において、R3はスペーサー化合物を示す。ここでスペーサー化合物としては、自由度の高い立体構造を有する化合物を挙げることができ、特に限定されるものではなく、エーテル、直鎖アルキル化合物等が挙げられる。また、これらの化合物を重合したもの(重合度は2〜3程度)の化合物であってもよい。
上述のスペーサー化合物のアミノ末端は、上記Yがシングルボンドの場合、上記R2のカルボキシ末端とアミド結合を介して結合し、上記Yがアミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドの場合、該ペプチドのカルボキシ末端のアミノ酸残基、又は前記アミノ酸とアミド結合を介して結合しており、該スペーサー化合物のカルボキシ末端は、上記Aがアミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドの場合、該ペプチドのアミノ末端のアミノ酸残基、又は前記アミノ酸とアミド結合を介して結合している。
例えばFmoc-固相合成法によって製造することができる。Fmoc-固相合成法で使用される、樹脂、カップリング試薬、脱保護試薬、洗浄操作、樹脂からの切り出し、HPLCによる精製等は公知の方法によって製造することができる。ほかにも、Boc(t-ブチルカルボニル)固相合成法によっても製造することができる。
工程3は、工程2によって形成された複合体に対して、該インフルエンザウイルスゲノムが有するヌクレオタンパクに対する抗体を作用させ、該抗体の結合量を基に、該インフルエンザウイルスゲノムを測定する工程である。
本発明のキットは、下記化学式(1)に示されるアゾベンゼン化合物(1)を含むものである。
実施例1 ペプチド核酸(PNA)とヌクレオプロテイン(NP)とインフルエンザウイルスゲノム(vRNA)を含む複合体(RNP Complex)との結合
グリセロールグラジエント法(Iris Kemler, et al ., Virology 202, 1028-1033 (1994))により精製したヒト感染性インフルエンザウイルス(Influenza A/Puerto Rico/8/34(H1N1))のリボヌクレオ蛋白溶液(蛋白量を基準にして4.0 mg/mL、表1におけるvRNA)を1μL使用し、これに下記に示す各種PNA、またはRNase Free H2Oを作用させ、25℃で30分インキュベートした(ここでウイルスゲノムとオリゴ核酸を会合させる)。上記の各反応液を下記表1に示す組成になるように調製した。これを8連PCR用チューブに加え、サーマルサイクラーにて、以下の条件でcDNAの合成を行った(30℃ 10 min, 42℃ 20 min, 99℃ 5 min)。
ssPNA、Bis-PNA、及びBis-PNA-AZOは、図2の(B)の模式図にて示されるような化合物である。なお、vRNAとは、Influenza A/Osaka/180/2009(H1N1)のNSゲノムに含まれるRNA配列を示す。ここで、Bis-PNA及びBis-PNA-Azoは、上記RNAを結合するPNAを2つ有するように設計されている。具体的には、図2(A)に示されるように下線部でRNAと結合するPNA(これは、ワトソンクリック結合である。)、及び二重下線部でRNAと結合するPNA(これは、フーグスティン結合である。)を有している。一方で、ssRNAは、上記RNAと下線部にて結合するPNA(これは、ワトソンクリック結合である。)1つのみ有している。
にて示されるペプチド核酸である。図中のLysは、アミノ酸の一種であるL-リジンを表し、(Lys)3とあるのは、3つのL-リジンがペプチド結合していること示す。図中Oのとは、2-aminoethyl-2-2ethoxy acetate(AEEA)であり、OOはAEEAが2量体を、OOOは3量体形成していることを表す。多量体の結合は全てアミド結合である。
実施例2 各種PNAとPNPの結合
上述した3種類のPNAとRNPとの結合を確認する実験を行った。ssPNA、Bis-PNA、及びBis-PNA-AZOのいずれも、Influenza A/Osaka/180/2009(H1N1pdm)のゲノムRNAと結合する領域を有しており、特にBis-PNA及びBis-PNA-AZOは、上記ゲノムRNAとワトソンクリック結合及びフーグスティン結合するPNAを有している。
cDNA合成用プライマーとして、5'-GCGGTCATGGAAAAGAACAT-3'(配列番号10)を使用した。
実施例3 Bis-PNA-AZOを用いたインフルエンザウイルスの検出
上述のBis-PNA-AZOを、New ELISA Plate(住友ベークライト社)を用いて固定化した。具体的には同キットに付属している固定化液にてBis-PNA-AZOの濃度が0.5μg/100μlになるように希釈し、続いて同キットに付属する96wellプレートの各wellに上記Bis-PNA-AZO希釈液を100μlずつ分注し、37℃で半日間インキュベートした。その後、固定化液をアスピレーターにて吸引し、300μLのPBS(和光純薬社製)で3回洗浄し、PBSを吸引後に冷蔵庫にて保存した。比較例として、上述のBis-PNA、及びss-PNAも同様にNew ELISA Plateを用いて固定化した。
Claims (10)
- 下記の工程1〜3を含む、検体中のインフルエンザウイルスを定性的又は定量的に測定する方法;
1.インフルエンザウイルスを含有する検体と溶解液を混合し、インフルエンザウイルスゲノムを抽出する工程1、
2.工程1にて得られる抽出液を、下記化学式(1)
(式中、
Xは、酸素原子、硫黄原子、NH基、―S−CH 2 −CO基、又はCH2基を示し、
Aは、水素原子、アミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドを示し、
Yは、シングルボンド、アミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドを示し、
R1は、前記インフルエンザウイルスゲノム中の配列とフーグスティン結合を形成するペプチド核酸を示し、
該ペプチド核酸のアミノ末端は、隣接する上記Aがアミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドである場合、該ペプチドのカルボキシ末端のアミノ酸残基、又は前記アミノ酸とアミド結合しており、
該ペプチド核酸のカルボキシ末端は、隣接するNH基とアミド結合しており、
R2は、前記インフルエンザウイルスゲノム中の配列と相補的なワトソンクリック結合を形成するペプチド核酸を示し、
該ペプチド核酸のアミノ末端は、上記Xとアミド結合を介して結合しており、
該ペプチド核酸のカルボキシ末端は、上記Yがシングルボンドである場合、下記R3のアミノ末端とアミド結合しており、上記Yがアミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドの場合、該ペプチドのアミノ末端のアミノ酸残基、又は前記アミノ酸とアミド結合を介して結合しており、
R3はスペーサー化合物を示し、
該スペーサー化合物のアミノ末端は、上記Yがシングルボンドである場合、上記R2のカルボキシ末端とアミド結合を介して結合し、上記Yがアミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドの場合、該ペプチドのカルボキシ末端のアミノ酸残基、又は前記アミノ酸とアミド結合を介して結合しており、
該スペーサー化合物のカルボキシ末端は、上記Aがアミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドの場合、該ペプチドのアミノ末端のアミノ酸残基、又は前記アミノ酸とアミド結合を介して結合している。)
にて表されるアゾベンゼン化合物(1)と接触させ、前記インフルエンザウイルスゲノムと前記アゾベンゼン化合物(1)との複合体を形成させる工程2、
3.工程2によって形成された複合体に対して、該インフルエンザウイルスゲノムが有するヌクレオタンパクに対する抗体を作用させ、該抗体の結合量を基に、該インフルエンザウイルスゲノムを測定する工程3。 - R1が、下記化学式(2)
(式中、Baseはアデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシル、及び2−アミノプリン、及び2−チオウラシルからなる群より選ばれる塩基を示し、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、nは3〜15の整数を表す。)
で示され、
前記インフルエンザウイルスゲノム中の配列の、5'末端側から順に存在する塩基とフーグスティン結合を形成する塩基をアミノ末端側から順に有するペプチド核酸であり、かつ、
R2が、下記化学式(2)
(式中、Baseはアデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシル、及び2−アミノプリン、及び2−チオウラシルからなる群より選ばれる塩基を示し、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、nは3〜15の整数を表す。)
で示され、
前記インフルエンザウイルスゲノム中の配列のうち、5'末端側から順に存在する塩基と相補的なワトソンクリック結合を形成する塩基をカルボキシ末端側から順に有するペプチド核酸である請求項1に記載の方法。 - 前記抗体が、配列番号3〜6の少なくとも1つに示されるアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体である請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
- 前記インフルエンザウイルスゲノム中の配列が、配列番号1又は2に示される塩基配列を含む請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- 下記化学式(1)
(式中、
Xは、酸素原子、硫黄原子、NH基、―S−CH 2 −CO基、又はCH2基を示し、
Aは、水素原子、アミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドを示し、
Yは、シングルボンド、アミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドを示し、
R1は、前記インフルエンザウイルスゲノム中の配列とフーグスティン結合を形成するペプチド核酸を示し、
該ペプチド核酸のアミノ末端は、隣接する上記Aがアミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドである場合、該ペプチドのカルボキシ末端のアミノ酸残基、又は前記アミノ酸とアミド結合しており、
該ペプチド核酸のカルボキシ末端は、隣接するNH基とアミド結合しており、
R2は、前記インフルエンザウイルスゲノム中の配列と相補的なワトソンクリック結合を形成するペプチド核酸を示し、
該ペプチド核酸のアミノ末端は、上記Xとアミド結合を介して結合しており、
該ペプチド核酸のカルボキシ末端は、上記Yがシングルボンドである場合、下記R3のアミノ末端とアミド結合を介して結合しており、上記Yがアミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドの場合、該ペプチドのアミノ末端のアミノ酸残基、又は前記アミノ酸とアミド結合しており、
R3はスペーサー化合物を示し、
該スペーサー化合物のアミノ末端は、上記Yがシングルボンドである場合、上記R2のカルボキシ末端とアミド結合を介して結合し、上記Yがアミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドの場合、該ペプチドのカルボキシ末端のアミノ酸残基、又は前記アミノ酸とアミド結合を介して結合しており、
該スペーサー化合物のカルボキシ末端は、上記Aがアミノ酸、又は2〜5アミノ酸残基を有するペプチドの場合、該ペプチドのアミノ末端のアミノ酸残基、又は前記アミノ酸とアミド結合を介して結合している。)
にて表されるアゾベンゼン化合物(1)を含む、インフルエンザウイルスの定性的又は定量的測定キット。 - R1が、下記化学式(2)
(式中、Baseはアデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシル、及び2−アミノプリン、及び2−チオウラシルからなる群より選ばれる塩基を示し、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、nは3〜15の整数を表す。)
で示され、
前記インフルエンザウイルスゲノム中の配列の、5'末端側から順に存在する塩基とフーグスティン結合を形成する塩基をアミノ末端側から順に有するペプチド核酸であり、かつ、
R2が、下記化学式(2)
(式中、Baseはアデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシル、及び2−アミノプリン、及び2−チオウラシルからなる群より選ばれる塩基を示し、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、nは3〜15の整数を表す。)
で示され、
前記インフルエンザウイルスゲノム中の配列のうち、5'末端側から順に存在する塩基と相補的なワトソンクリック結合を形成する塩基をカルボキシ末端側から順に有するペプチド核酸である請求項6に記載のキット。 - 更に配列番号3〜6の少なくとも1つに示されるアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体を含む請求項6〜8のいずれか1項に記載のキット。
- 前記インフルエンザウイルスゲノム中の配列が、配列番号1又は2に示される塩基配列を含む請求項6〜9のいずれかに記載のキット。
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