JP5796768B2 - シート処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート束に対して所定の処理を施すシート処理装置及びそのシート処理装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置として、画像形成部で画像が形成されたシートに対して綴じ処理等を行うシート処理装置を備えたものが知られている。このシート処理装置には、ステイプルトレイの積載面上でシートを複数枚積載してシート束とし、このシート束のシート搬送方向後端(以下「シート後端」という。)を整合部材である後端基準フェンスに突き当ててシート束の整合を行い、整合されたシート束の後端基準フェンス近傍の所定位置に綴じ処理手段であるステイプラが針を打ち込むことで綴じ処理を行うものがある。
このような綴じ処理が行われるシート束の各シートのシート後端にカールが生じているとカールによるシートの膨らみよって、ステイプラでシート束を綴じた際に各シートの針が打ち込まれた綴じ位置にばらつきが生じ、綴じられたシート束のシート後端が揃わず見栄えが悪くなってしまう。カールの種類としては、カールの曲率中心軸がシート搬送方向に平行な幅方向カールと、カールの曲率中心軸がシート搬送方向に対して直交している搬送方向カールと、これらが複合的に生じているカールとがある。いずれのカールも、ステイプラでシート束を綴じた際に各シートの針が打ち込まれた綴じ位置にばらつきを生じさせるものである。
特許文献1に記載のシート処理装置においては、ステイプルトレイの積載面上に積載されたシート束の厚み方向に移動可能であり、シート束の後端基準フェンス近傍のシート上面を押圧する押圧部材がステイプルトレイに対向配置されている。そして、ステイプルトレイ上に積載されたシート束の後端基準フェンス近傍のシート上面を押圧部材で押さえてシート後端のカールを低減させてから、シート束の後端基準フェンス近傍の所定位置にステイプラで針を打ち込んでシート束を綴じている。これにより、シート後端のカールを低減させずにシート束を綴じた場合よりも、押圧部材でシート後端のカールを低減させた分、各シートの綴じ位置のばらつきが小さくなり、綴じられたシート束のシート後端の揃え精度を向上させることができるとされている。
上記特許文献1に記載の押圧部材は、シート束の上面に接触する押圧面がステイプルトレイの積載面に対して平行な平面で、かつ、ステイプルトレイの積載面に対してその押圧面が平行な状態を維持しながらシート束の厚み方向に移動する。このような押圧部材によってシート後端に搬送方向カールが生じているシート束を押圧すると、その押圧前におけるシート束の厚さ(シート積載枚数)、カールの量、シート種などの違いによって、シート後端を後端基準フェンスによって整合できない場合がある。その結果、シート後端が整合されていない状態でステイプラによりシート束が綴じられる場合があり、綴じ位置が狙いの位置から外れ、綴じられたシート束のシート後端の良好な揃え精度が得られないといった問題が生じる。
このように押圧部材で押圧することでシート後端の不整合が生じてしまう理由は、次のとおりである。
上記のような押圧部材の押圧によってシート後端のカール部分(搬送方向カールが生じている部分)が伸ばされるとき、その押圧前におけるシート束の厚さ、カールの量、シート種などの違いによって、そのカール部分がシート先端側へ変位するように伸びてしまう場合がある。シート後端に生じている搬送方向カール部分がシート先端側へ変位するように伸びてしまうと、そのシート後端が後端基準フェンスから離れた状態で押圧部材によって押さえられてしまう。その結果、シート束のうち、このように後端基準フェンスから離れた状態で押さえられたシートと、後端基準フェンスによってシート後端が整合されているシートとの間で、シート後端位置にばらつきが生じる。また、後端基準フェンスから離れたシートが後端基準フェンスからからどの程度離れるかはシートごとにばらつきがあるので、後端基準フェンスから離れたシート間においてもシート後端位置にばらつく。
上述した問題は、シート束に対してステイプラにより綴じ処理を行う場合に限らず、シート束を押圧部材で押さえることでそのシート端部に生じているカールを低減し、かつ、そのシート端部を整合させることが望ましいシート処理(例えば、シート束に貫通孔を形成する処理など)を行うものであれば、同様に生じ得る問題である。
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、シート端部に生じているカールを低減し、かつ、そのシート端部を精度良く整合させた状態で、そのシート束に対して所定のシート束処理を実行できるシート処理装置及びそのシート処理装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、シート搬送手段によって搬送されたシートを積載面上に複数枚重ねてシート束として積載する積載トレイと、上記積載トレイに積載されたシートの一端部を突き当ててシート端部の整合を行う整合部材と、上記積載面に対向させて設けられ、上記シート束の厚み方向に移動可能であり、該シート束の上記一端部近傍のシート上面部分を該積載面側へ押圧する押圧部材と、上記押圧部材によって押圧された状態のシート束に対して所定の処理を行う処理手段とを備えたシート処理装置において、上記押圧部材は、シート束に対する押圧開始時に上記一端部から所定距離離れた押圧開始箇所を押圧する第1押圧部と、該第1押圧部に遅れて該押圧開始箇所よりも該一端部に近い側のシート上面を押圧する第2押圧部とを含み、上記第1押圧部は、上記押圧部材の押圧部材本体に対してシート束の厚み方向へ移動自在に支持されており、上記押圧部材は、上記第1押圧部を上記押圧部材本体から積載面側へ付勢する付勢手段を備えており、上記押圧部材は、上記第1押圧部がシート束を押圧することで上記付勢手段による付勢力に抗して積載面とは反対側に該第1押圧部が押圧部材本体に対して相対移動した後に、上記第2押圧部によるシート束の押圧が開始するように構成されていることを特徴とするものである。
本発明においては、押圧部材によりシート束の押圧を開始する際、第2押圧部よりも先に、第1押圧部がシート束に押圧することになる。この第1押圧部が押圧する箇所(押圧開始箇所)は、整合部材に突き当てられて整合されるシート端部(上記一端部)に対し、第2押圧部の押圧箇所よりも離れた箇所である。よって、第2押圧部によりシート束を押圧する前に、第2押圧部の押圧箇所よりも当該シート端部から離れた箇所のシート部分の移動を第1押圧部の押圧によって規制することができる。そして、その後に第1押圧部による押圧箇所よりも当該シート端部側を第2押圧部が押圧することで、第1押圧部による押圧箇所を基点にして、当該シート端部に生じているカールを当該シート端部に向けて伸ばすことができる。このような構成により、シート束の厚さ、カールの量、シート種などが違っていても、安定してカールを当該シート端部側に向けて伸ばすことができる。その結果、シート束の厚さ、カールの量、シート種などが違っても、押圧部材により押圧した際に当該シート端部が整合部材に突き当たり、シート束の当該シート端部を精度よく整合させることができる。
以上より、本発明によれば、シート端部に生じているカールを低減し、かつ、そのシート端部を精度良く整合させた状態で、そのシート束に対して所定のシート束処理を実行できるという優れた効果が得られる。
本実施形態における後端押さえレバーの構成を示す説明図である。 本実施形態に係る後処理装置の全体構成図である。 積載面側から見た綴じ処理トレイ部の概略構成図である。 綴じ処理トレイ部とその付属機構の斜視説明図である。 放出ベルトによる紙束の排出動作を説明する斜視説明図である。 ステイプラの移動機構の斜視説明図である。 綴じ処理トレイ部にスタックされたシートに端面綴じステイプラで綴じ処理を行う状態を示した図である。 綴じ処理トレイ部の拡大構成図である。 積載面側から見た綴じ処理トレイ部の概略構成図である。 上方から見た綴じ処理トレイ部の概略構成図である。 上方から見た綴じ処理トレイ部の概略構成図である。 積載面側から見た綴じ処理トレイ部の概略構成図である。 本実施形態における綴じ処理動作の制御フロー図である。 変形例の後端押さえレバー210の概略構成を示す説明図である。
以下、本発明を適用したシート処理装置の一実施形態について説明する。

図2は、本実施形態に係るシート処理装置である後処理装置200と、この後処理装置200に画像形成後のシート材であるシートPを供給する複写機またはプリンタ等の画像形成部300とからなる画像形成装置600の概略構成図である。なお、画像形成部300と後処理装置200とからなる画像形成装置600に限らず、シートに画像を形成する画像形成手段と、上記シートに対して折り処理を行うシート処理手段とを備えた画像形成システムのシート処理手段に対して本発明を適用することができる。
本実施形態の画像形成部300は、特に図示しないが、画像処理回路、感光体、光書き込み装置、現像装置、転写装置及び定着装置を備える電子写真方式の画像形成装置である。画像処理回路は、画像形成部300が複写機である場合のスキャナ部で読み取った画像データやパーソナルコンピュータ等の外部装置から入力される画像データを印字可能な画像データに変換し、変換した画像データを光書き込み装置に出力する。光書き込み装置は、画像処理回路から出力される画像信号に基づいて感光体に光書き込みを行い感光体の表面に静電潜像を形成する。現像装置は、光書き込みにより感光体の表面に形成された静電潜像をトナー現像する。転写装置は、現像装置によって顕像化された感光体の表面上のトナー像をシートPに転写する。定着装置は、シートP上に転写されたトナー像をシートPに定着する。
画像形成部300でトナー像が定着されたシートPは、後処理装置200に送り出され、後処理装置200によって所望の後処理が行われる。本実施形態の画像形成部300は前述のように電子写真方式のものであるが、インクジェット方式や熱転写方式など、公知の画像形成装置の全てについて画像形成部300として後処理装置200と組み合わせることができる。
図2に示すように、後処理装置200は、画像形成部300の側部に取り付けられており、画像形成部300から排出されたシートPは後処理装置200に導かれる。
本実施形態の後処理装置200では、シートPに対して、孔あけ処理(パンチユニット100)、シート揃え+端部綴じ処理(ジョガーフェンス53及び端部綴じステイプラS1)、シート揃え+中綴じ処理(中綴じ部上方ジョガーフェンス250a、中綴じ部下方ジョガーフェンス250b及び中綴じステイプラS2)、シートPの仕分け(シフトトレイ202)及び中折り処理(折りプレート74及び折りローラ対81)などの各処理を行うことができる。
後処理装置200の入口部Aは、画像形成部300から排出されたシートPが最初に搬入されてくる部分であって、通過するシートPの一枚毎に後処理を施す単枚後処理手段(本実施形態では穿孔手段としてのパンチユニット100)を有する。入口部Aの上方にはシートPを上トレイ201へ導く第一排出搬送路Bが形成されており、入口部Aの側方(図2中の左側)には、シートPをシフトトレイ202へ導く第二排出搬送路Cが形成されている。また、後処理装置200の入口部Aの下方には、整合及びステイプル綴じ等を行う綴じ処理トレイ部FへシートPを導く綴じ処理搬送路Dが形成されている。
入口部Aは、第一排出搬送路B、第二排出搬送路C及び綴じ処理搬送路Dに対して搬送方向上流側の搬送路であって、画像形成部300から後処理装置200に受け渡された全てのシートPの共通の搬送路を構成する。入口部Aには、画像形成部300から受け入れたシートPの通過を検出する入口センサ301が配置されており、その下流側に入口ローラ対1、パンチユニット100、パンチかすホッパ101及び分岐前搬送ローラ対2が順次配置されている。また、入口部Aの分岐前搬送ローラ対2の下流側には、第一分岐爪15と第二分岐爪16との二つの分岐爪が配置されている。
第一分岐爪15及び第二分岐爪16は、バネ等の不図示の付勢部材によってそれぞれ図2の状態に保持されている。すなわち、第一分岐爪15はその先端が下向きとなるように付勢され、第二分岐爪16はその先端が上向きとなるように付勢されている。第一分岐爪15及び第二分岐爪16はそれぞれ不図示のソレノイドが接続されており、各ソレノイドをONにすることによって、第一分岐爪15及び第二分岐爪16の先端が図2の状態から変位し、各分岐爪が配置された位置を通過するシートPの搬送経路を切り替えることができる。
後処理装置200では、第一分岐爪15及び第二分岐爪16の各ソレノイドのON/OFFの組み合せを変えることによって、入口部Aを通過したシートPの搬送経路を、第一排出搬送路B、第二排出搬送路Cまたは綴じ処理搬送路Dへと振り分ける。
入口部Aを通過したシートPを第一排出搬送路Bに導く場合は、第一分岐爪15及び第二分岐爪16の各ソレノイドをともにOFFとして、図2の状態に示す状態とする。第一分岐爪15に接続された不図示のソレノイドをOFFとすることで、第一分岐爪15の先端が下向きとなり、分岐前搬送ローラ対2を通過したシートPを第一排出搬送路Bに導くことができる。第一排出搬送路Bに導かれたシートPは、第一排出搬送路内搬送ローラ対3及び第一排紙ローラ対4を経て上トレイ201に排出される。図2に示すように、第一排出搬送路B内の第一排紙ローラ対4の上流側近傍には第一排出シート検知センサ302が配置されており、配置された位置におけるシートPの通過の有無を検知する。
入口部Aを通過したシートPを綴じ処理搬送路Dに導く場合は、第一分岐爪15のソレノイドをONとし、第二分岐爪16のソレノイドをOFFとする。これにより、第一分岐爪15はその先端が図2に示す下向きの状態から上向きの状態となり、第二分岐爪16はその先端が図2で示す上向きの状態のままとなり、分岐前搬送ローラ対2を通過したシートPを綴じ処理搬送路Dに導くことができる。綴じ処理搬送路Dに導かれたシートPは、綴じ処理トレイ部Fへと搬送される。
入口部Aを通過したシートPを第二排出搬送路Cに導く場合は、第一分岐爪15及び第二分岐爪16の各ソレノイドをともにONとする。これにより、図2に示す初期状態では下向きの第一分岐爪15の先端が上向きとなり、初期状態では上向きの第二分岐爪16の先端が下向きとなって、分岐前搬送ローラ対2を通過したシートPを第二排出搬送路Cに導くことができる。第二排出搬送路Cに導かれたシートPは、第二排出搬送路内搬送ローラ対5及び第二排紙ローラ対6を経てシフトトレイ202に搬送される。
図2に示すように、第二排出搬送路C内の第二排紙ローラ対6の上流側近傍には第二排出シート検知センサ303が配置されており、配置された位置におけるシートPの通過の有無を検知する。
後処理装置200における入口部A及び第二排出搬送路Cを通過するシートPの搬送経路の最下流部には、シフトトレイ202等によって構成されるシフトトレイ排紙部がある。シフトトレイ排紙部は、シフトトレイ202の他に、第二排紙ローラ対6、戻しコロ13及びシフトトレイ紙面検知センサ330を備える。さらに、シフトトレイ排紙部は、シートPの搬送方向に対して直交する方向(シート幅方向)にシフトトレイ202を往復移動させる不図示のシフト機構と、シフトトレイ202を上下方向に昇降させる不図示のシフトトレイ昇降機構とを備える。
綴じ処理搬送路Dには、搬送方向上流側から、綴じ処理搬送路第一ローラ対7、シートガイド爪17、プレスタックセンサ304、綴じ処理搬送路第二ローラ対9及び綴じ処理搬送路第三ローラ対10等が配置されている。また、図2に示すように、綴じ処理搬送路第三ローラ対10よりも下流側の綴じ処理搬送路Dはカーブとなっており、このカーブの入口にカーブ入口シート検知センサ305が配置されており、配置された位置におけるシートPの通過の有無を検知する。さらに、このカーブの出口には、綴じ処理搬送路Dを通過したシートPを綴じ処理トレイ部Fへと受け渡す、綴じ処理受け渡しローラ対11が配置されている。
綴じ処理搬送路D内のシートガイド爪17は、不図示の低荷重バネによって図2の状態となるように付勢されている。図2に示す状態では、綴じ処理搬送路Dにおける綴じ処理搬送路第一ローラ対7が配置された領域と綴じ処理搬送路第二ローラ対9や綴じ処理搬送路第三ローラ対10が配置された領域との間をシートガイド爪17が塞いだ状態となる。綴じ処理搬送路第一ローラ対7等によって搬送されてきたシートPが接触することで、シートガイド爪17は低荷重バネの付勢力に抗して図2中の反時計回り方向に回転する。これにより、綴じ処理搬送路D内の綴じ処理搬送路第二ローラ対9や綴じ処理搬送路第三ローラ対10が配置された領域に、シートPが案内される。シートPの後端がシートガイド爪17の配置された位置を通過すると、シートガイド爪17は低荷重バネの付勢力によって図2に示す状態に戻る。
後処理装置200では、綴じ処理トレイ部Fで綴じ処理が行われている間は、次のシートPを綴じ処理トレイ部Fに受け入れることは出来ない。ここで、綴じ処理トレイ部Fでの綴じ処理が行われている間に新たなシートPを綴じ処理トレイ部Fに供給しないように、画像形成部300から後処理装置200へのシートPの受け渡しを停止すると、画像形成装置600全体の生産性が低下する。後処理装置200では、画像形成装置600全体の生産性を維持しつつ、綴じ処理にかかる時間を稼ぐために、シートPを一時的に滞留させ、その後に複数枚のシートPを同時に綴じ処理トレイ部Fへ搬送させて実質的な時間を稼ぐ、いわゆるプレスタック処理を行う。
後処理装置200は、プレスタック処理を行う場合に綴じ処理搬送路D内のシートガイド爪17よりも搬送方向下流側に配置された、綴じ処理搬送路第二ローラ対9と綴じ処理搬送路第三ローラ対10と綴じ処理受け渡しローラ対11とのうち、少なくとも綴じ処理搬送路第二ローラ対9の回転方向を逆転させることができる構成となっている。そして、シートPを綴じ処理トレイ部Fに搬送する前に一時滞留させるプレスタック処理を行う場合は、シートPの後端がシートガイド爪17の配置された位置を通過した後に、少なくとも綴じ処理搬送路第二ローラ対9を逆転させる。このとき、綴じ処理搬送路第一ローラ対7が配置された領域に向かう搬送路は、シートガイド爪17によって塞がれているため、搬送ローラ対の逆転によって搬送されるシートPをプレスタック部Eに案内することができる。このため、シートPの後端がシートガイド爪17の配置された位置を通過した後に搬送ローラ対を逆転させることで、シートPをターンガイド8に沿って搬送させることができる。このような構成により、シートPを搬送方向後端側からプレスタック部Eに導いて滞留(プレスタック)させ、次に搬送されてくるシートPと重ね合せて綴じ処理トレイ部Fに向けて搬送することが可能となる。
このように、シートPの後端がシートガイド爪17の配置された位置を通過した後に搬送ローラ対を逆転させる動作を繰り返すことによって、二枚以上のシートPを重ねて綴じ処理トレイ部Fに搬送することも可能である。搬送ローラ対を逆転させるタイミングは、シートガイド爪17の配置された位置を通過したシートPの後端をプレスタックセンサ304が検知したタイミング以降に設定する。
入口部A及び綴じ処理搬送路Dを経て綴じ処理トレイ部Fへ導かれ、綴じ処理トレイ部Fで整合及びステイプル等の後処理が施されたシートPは、シート束分岐ガイド部材44によって、シフトトレイ202へ向かう搬送路または下トレイ203に向かう搬送路へと振り分けられる。
シフトトレイ202に向かう搬送路に振り分けられると、第二排出搬送路C内における第二排出シート検知センサ303の上流側近傍に案内され、第二排出搬送路Cを通過するシートPと同様に第二排紙ローラ対6によってシフトトレイ202に排出される。
一方、下トレイ203に向かう搬送路に振り分けられると、シートPに対して中折り処理等を施す中綴じ・中折り処理部Gに受け渡され、中綴じ・中折り処理部Gで折りプレート74等による中折り処理等の後処理が施される。中折り処理等の後処理が施されたシートPは、中折り後搬送路Hを通過し、下排紙ローラ対83によって下トレイ203に搬送される。図2に示すように、中折り後搬送路H内の下排紙ローラ対83の上流側近傍には下排紙シート検知センサ323が配置されており、配置された位置におけるシートPの通過の有無を検知する。
次に、綴じ処理トレイ部Fについて説明する。
図3は、綴じ処理トレイ部Fをステイプルトレイ50の積載面側(図2中の矢印J方向)から見た概略構成図である。図4は、綴じ処理トレイ部Fを構成する各部材とその付属機構の概略構成を示す斜視図である。また、図4中のαは、叩きコロ12近傍の拡大側面図である。図3に示すように、綴じ処理トレイ部Fのシート幅方向の両端には、前側板64a及び後側板64bが配置されている。
綴じ処理受け渡しローラ対11によって綴じ処理トレイ部Fへ導かれたシートPは、図4に示すように綴じ処理トレイ部F上に順次積載される。このとき、シートPが綴じ処理トレイ部Fに到達する毎に叩きコロ12で縦方向(搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス53(手前側ジョガーフェンス53a、奥側ジョガーフェンス53b)によって横方向(搬送方向と直交する方向であるシート幅方向)の整合が行われる。
また、図2、図3、図4に示すように、綴じ処理トレイ部Fには、トレイ部シート検知センサ310が配置されており、配置された位置におけるシートPの積載の有無を検知する。
叩きコロ12は、叩きソレノイド170によって図4中の矢印m1及び矢印m2で示すように叩き支点12aを中心とした振り子運動が与えられる。また、叩きコロ12自身は図4中の矢印nで示すように反時計回り方向に回転する。これにより、叩きコロ12が回転することによる搬送力が、綴じ処理トレイ部Fへ送り込まれたシートPに対して間欠的に作用し、シートPを後端基準フェンス51に突き当てる。
ジョガーフェンス53は、図3及び図4に示すようにシート幅方向に一対(53a,53b)に設けられ、正逆転可能なジョガーモータ158によりタイミングベルト160を介して駆動され、シート幅方向に往復移動する。
また、後処理装置200は、手前側ジョガーフェンス53aと奥側ジョガーフェンス53bとのそれぞれに対して駆動を伝達する手前側ジョガーモータ158a及び手前側タイミングベルト160aと、奥側ジョガーモータ158b及び奥側タイミングベルト160bとを有する。このように、それぞれのジョガーフェンス53(53a,53b)は独立した駆動源(158a,158b)を持ち、それぞれ独立して動作することができる。
ここで、ジョガーフェンス53のシート幅方向の往復移動について説明する。
整合する対象のシートPのシート幅方向の長さをシート幅Wとしたとき、シートPが搬送されてくるまでの待機状態では、手前側ジョガーフェンス53aと奥側ジョガーフェンス53bとのシート幅方向の距離は、シート幅Wよりも少し広い幅となっている。そして、シートPが綴じ処理トレイ部Fへ送り込まれて二つのジョガーフェンス53の間に到達すると、手前側ジョガーフェンス53aは図4中のk1方向に、奥側ジョガーフェンス53bは図4中のl1方向に移動する。二つのジョガーフェンス53のシート幅方向の距離がシート幅Wとなると、ジョガーモータ158(手前側ジョガーモータ158a、奥側ジョガーモータ158b)を逆転し、二つのジョガーフェンス53のシート幅方向の距離が待機状態のときの距離となるまで、手前側ジョガーフェンス53aは図4中のk2方向に、奥側ジョガーフェンス53bは図4中のl2方向に移動させる。このような制御により、二つのジョガーフェンス53が同時に内側に移動した後、同時に外側に移動するジョガーフェンス53の往復移動が成される。シートPが綴じ処理トレイ部Fへ送り込まれる毎に、上述した往復移動を一回または複数回行うことで綴じ処理トレイ部Fに積載されたシートPの束(以下、シート束P1とも呼ぶ)のシート幅方向の整合を行う。
本実施形態では、二つのジョガーフェンス53が、往復移動することでシート束P1のシート幅方向の整合を行っているが、シート束P1のシート幅方向の整合を行うときのジョガーフェンス53の動作としては、これに限るものではない。二つのうちの一方のジョガーフェンス53は停止させた状態で、他方のジョガーフェンス53のみをシート幅方向に往復移動させてもよい。
後処理装置200は、綴じ処理トレイ部Fに積載されたシート束P1の後端部に綴じ処理を行う綴じ手段としての端面綴じステイプラS1を備える。端面綴じステイプラS1は、整合済みのシート束P1のシート幅方向に移動可能な構成である。後処理装置200では、ジョブの切れ目に不図示の制御装置からのステイプル信号に基づいて綴じ手段である端面綴じステイプラS1が駆動され、整合動作が完了したシート束P1に対する綴じ処理が行われる。ここで、ジョブの切れ目とは、綴じ処理トレイ部Fに積載中のシート束P1の最終紙となるシートPが到達してから次のシート束P1の先頭紙となるシートPが到達するまでの間である。
図6は、端面綴じステイプラS1の移動機構を示す斜視説明図である。
端面綴じステイプラS1は、図6に示すように、正逆転可能なステイプラ移動モータ159によりステイプラタイミングベルトを介して駆動され、シート束P1の搬送方向後端側の端部の所定位置を綴じるためにシート幅方向に移動する。その移動範囲の一側端には、端面綴じステイプラS1のホームポジションを検出するステイプラ移動HPセンサ312が設けられており、シート幅方向の綴じ位置は、ホームポジションからの端面綴じステイプラS1の移動量により制御される。
図2中の端面綴じステイプラS1の右上方には、後端押さえレバー110が配置されている。後端押さえレバー110は、後端基準フェンス51に収容されたシート束P1の後端を押さえることができるように後端基準フェンス51の下端部に対向する位置に配置されており、図2中の矢印Qで示すように綴じ処理トレイ部Fの載置面に対してほぼ垂直な方向に往復移動することができる構成である。
綴じ処理トレイ部Fでは、シートPが到達する毎に叩きコロ12で縦方向(シート搬送方向)の整合が行われるが、綴じ処理トレイ部Fに積載されたシートPの後端がカールしていたり、腰が弱かったりするとシートPの自重によって後端が座屈し膨らむ傾向にある。さらに、その積載枚数が増えることによって、後端基準フェンス51内の次のシートPが入る隙間が小さくなり、縦方向の揃えが悪くなる傾向にある。そこで、綴じ処理トレイ部Fに収容されるシートPの後端の膨らみを少なくし、且つ、新たに綴じ処理トレイ部Fに到達したシートPが後端基準フェンス51に入りやすくするようにしたのが、後端押さえ機構であり、シートPを直接押さえるのが後端押さえレバー110である。
綴じ処理が行われたシート束P1は、放出ベルト52によってシフトトレイ202に排出される。ここで、放出ベルト52によるシート束P1の排出動作について説明する。
図5は、放出ベルト52の排出動作を説明する斜視説明図である。また、図5中のβは、放出ベルトHPセンサ311近傍の拡大斜視図である。
図3に示すように放出ベルト52はシート幅方向の整合中心に位置し、図2に示すように、放出ベルト52は3つのプーリ62間に張架されている。放出モータ157を駆動することで放出ベルト52の上端を支持するプーリ62が回転駆動し、放出ベルト52に駆動が伝達され、放出ベルト52が無端移動する。
放出ベルト52には、その外周上に突出した放出爪52aが設けられており、放出モータ157が駆動し、放出ベルト52が図2中の反時計回り方向に回転することによって、綴じ処理が行われたシート束P1の後端(下端)に放出爪52aが突き当たる。その後、放出ベルト52がさらに無端移動することでシート束P1が放出爪52aによって持ち上げられ、綴じ処理トレイ部Fから放出される。
また、図2及び図3に示すように、複数の放出ローラ56が、放出ベルト52に駆動を伝達するプーリ62と同軸上に放出ベルト52を挟んでシート幅方向に対称に配置されている。この複数の放出ローラ56は、放出モータ157からプーリ62に駆動を伝達する駆動軸に対して回動自在に設けられ、シート束P1を放出するときの従動コロとして機能している。
なお、上述した放出ベルト52による綴じ処理トレイ部Fからのシート束P1の放出動作は、整合処理後に綴じ処理を実施しない未綴じの紙束に対しても同様の動作が可能である。また、綴じ処理トレイ部Fから放出したシート束P1の搬送先としては、シフトトレイ202に限るものではなく、後述するように、下トレイ203を搬送先として設定することができる。
図5中のβの拡大図に示すように、放出爪52aは、放出ベルトHPセンサ311によりホームポジションが検知されるようになっており、この放出ベルトHPセンサ311は放出ベルト52に設けられた放出爪52aによりオン・オフする。放出ベルト52の外周上にはその周長を等分する位置に二つの放出爪52aが配置され、綴じ処理トレイ部Fに収容されたシート束P1を二つの放出爪52aで交互に移動搬送する。
また必要に応じて放出ベルト52を逆回転させ、これからシート束P1を移動するように待機している放出爪52aとは反対側の放出爪52aの背面で綴じ処理トレイ部Fに収容されたシート束P1の搬送方向先端を揃えるようにすることもできる。
綴じ処理トレイ部Fのシート搬送方向下流側には、シート束搬送路切り替え部Iが設けられている。シート束搬送路切り替え部Iは、綴じ処理トレイ部Fから放出されるシート束P1の搬送路を、中綴じ・中折り処理部Gへ搬送する搬送路、または、シフトトレイ202へ搬送する搬送路へと振り分ける構成である。シート束搬送路切り替え部Iは、放出爪52aによって持ち上げられたシート束P1に搬送力を付与するシート束搬送機構35、シート束P1をターンさせる放出ローラ56、及び、シート束P1をターンさせるためのガイドを行うシート束分岐ガイド部材44等から構成されている。
ここで、シート束搬送路切り替え部Iの各部材の構成を説明する。シート束搬送機構35のシート束搬送ローラ36にはシート束搬送駆動軸37の駆動力がシート束搬送タイミングベルトによって伝達される構成となっている。そして、シート束搬送ローラ36とシート束搬送駆動軸37とはアームによって連結支持され、シート束搬送駆動軸37を回動支点として回動可能となっている。シート束搬送機構35のシート束搬送ローラ36の揺動駆動はシート束搬送部材揺動カム40によって行われ、シート束搬送部材揺動カム40は不図示のモータを駆動することで揺動軸を中心に揺動する。
シート束搬送機構35では、シート束搬送ローラ36の対向する位置にはシート束搬送従動ローラ42が配置されている。シート束搬送従動ローラ42は弾性部材によってシート束搬送ローラ36に対して加圧されており、シート束搬送従動ローラ42とシート束搬送ローラ36とによってシート束P1を挟み、シート束搬送ローラ36を図2中の時計回り方向に回転駆動することでシート束P1に搬送力を与えている。
シート束分岐ガイド部材44は、分岐ガイド軸44aを中心に回動可能に支持されており、図3に示すシート束分岐ガイド駆動モータ161から駆動が伝達されることで、分岐ガイド軸44aを中心に回動する。シート束分岐ガイド部材44の表面のうち、上側の表面は上部ガイド面44bであり、放出ローラ56に対向する下側の表面は下部ガイド面44cである。
綴じ処理トレイ部Fから中綴じ・中折り処理部Gへシート束P1を搬送する場合には、放出爪52aによって持ち上げられたシート束P1を放出ベルト52の上端部でターンさせ、下方に向けて搬送する。このようにシート束P1を下方に向けてターンさせる搬送路は、放出ローラ56の上側の表面とシート束分岐ガイド部材44の下部ガイド面44cとの間に形成される。
綴じ処理トレイ部Fからシフトトレイ202へシート束P1を搬送する場合には、シート束分岐ガイド部材44が分岐ガイド軸44aを中心に図2中の時計回り方向に回動し、シート束分岐ガイド部材44の上部ガイド面44bと、上部ガイド面44b面と対向するガイド板との間の空間が搬送路として機能する。
綴じ処理トレイ部Fから中綴じ・中折り処理部Gへシート束P1を送る場合、綴じ処理トレイ部Fで整合されたシート束P1の後端を放出爪52aで押し上げ、シート束搬送機構35のシート束搬送ローラ36とシート束搬送従動ローラ42との間でシート束P1を挟み、搬送力を与える。このとき、放出爪52aに押し上げられたシート束P1の先端がシート束搬送ローラ36とシート束搬送従動ローラ42とがシート束P1を挟む位置を通過するタイミングでは、シート束搬送ローラ36はシート束P1の先端にぶつからないような位置で待機している。
シート束搬送ローラ36とシート束搬送従動ローラ42とがシート束P1を挟む位置をシート束P1の先端が通過すると、シート束搬送ローラ36をシート束P1の表面に接触させ、シート束搬送ローラ36の回転による搬送力をシート束P1に付与する。シート束搬送ローラ36によって搬送力が付与されたシート束P1は、放出ローラ56の上側の表面とシート束分岐ガイド部材44の下部ガイド面44cとの間に形成されるターン搬送路を通過し、中綴じ・中折り処理部Gへと搬送される。
中綴じ・中折り処理部Gは、図2に示すように、シート束搬送路切り替え部Iのシート搬送方向下流側に設けられている。中綴じ・中折り処理部Gは、シート束搬送路切り替え部Iから搬送されてきたシート束P1の搬送路がほぼ鉛直になるように形成されており、その鉛直方向の搬送路の中央部に折りプレート74等からなる中折り機構が配置されている。また、中折り機構の上方には中綴じ部上方紙束搬送ガイド板92が配置されており、中折り機構の下方には中綴じ部下方紙束搬送ガイド板91が配置されている。
中綴じ部上方紙束搬送ガイド板92の上部には中綴じ部上方紙束搬送ローラ対71が配置されており、中綴じ部上方紙束搬送ガイド板92の下部には中綴じ部下方紙束搬送ローラ対72が配置されている。また、中綴じ部上方紙束搬送ローラ対71と中綴じ部下方紙束搬送ローラ対72との間を跨ぐように中綴じ部上方紙束搬送ガイド板92のシート幅方向の両側面に沿って中綴じ部上方ジョガーフェンス250aが配置されている。同様に、中綴じ部下方紙束搬送ガイド板91のシート幅方向の両側面に沿って中綴じ部下方ジョガーフェンス250bが配置されている。
そして、この中綴じ部下方ジョガーフェンス250bが設置されている箇所に中綴じステイプラS2が配置されている。
中綴じ部上方ジョガーフェンス250a及び中綴じ部下方ジョガーフェンス250bは、不図示の駆動機構によって駆動され、中綴じ・中折り処理部G内のシート束P1に対するシート幅方向の整合動作を行う。中綴じステイプラS2は、中綴じ部下方紙束搬送ガイド板91によって形成される搬送路を挟んでクリンチャ部とドライバ部とが対になるように配置されており、クリンチャ部とドライバ部との対がシート幅方向に所定の間隔をおいて二対設けられている。
また、中綴じ部下方紙束搬送ガイド板91を横切るように中綴じ部可動前端フェンス73が配置されている。中綴じ部可動前端フェンス73は、不図示の駆動源によって駆動する前端フェンスタイミングベルト73aを備えた駆動機構によってシート搬送方向(図2中の上下方向)に移動可能となっている。
中綴じ部可動前端フェンス73の駆動機構は図2に示すように前端フェンスタイミングベルト73aが掛け渡された駆動プーリ及び従動プーリと、駆動プーリを駆動する不図示の駆動源であるステッピングモータとにより構成されている。また、前端フェンスタイミングベルト73aの下端部には、中綴じ部可動前端フェンス73のホームポジションを検出する前端フェンスHPセンサ322が配置されている。
中綴じ部上方紙束搬送ガイド板92の上端側には、後端叩き爪251と、その駆動機構が設けられている。後端叩き爪251は、不図示の駆動源によって駆動する後端叩き爪タイミングベルト252を備えた駆動機構によって、中綴じ・中折り処理部Gにスタックされたシート束P1の後端に突き当たる方向と、このシート束P1の後端から離れる方向とに往復移動可能となっている。
図2では、後端叩き爪タイミングベルト252の上端側の一部のみを示しているが、後端叩き爪タイミングベルト252は他のタイミングベルトと同様にループ状の無端ベルトである。また、図2に示すように、後端叩き爪タイミングベルト252の上端部の内側には後端叩き爪HPセンサ326が配置されており、後端叩き爪251のホームポジションを検出する。後端叩き爪251は図2中の二点鎖線で示す位置がホームポジションであり、シート束P1が、綴じ処理トレイ部Fから中綴じ・中折り処理部Gへと搬送されるタイミングでは、後端叩き爪251の位置はホームポジションとなる。その後、中綴じ・中折り処理部G内に搬送されたシート束P1の前端が、中綴じ部可動前端フェンス73に突き当たった後に、後端叩き爪タイミングベルト252を駆動し、後端叩き爪251をシート束P1の後端に突き当て、シート束P1のシート搬送方向の整合を行う。
中折り機構は、中綴じ・中折り処理部Gのほぼ中央部に設けられ、折りプレート74及び折りローラ対81と、中折りされたシート束P1を搬送する中折り後搬送路Hとからなっている。中折り後搬送路Hには、中折りされたシート束P1の通過を検出するための下排紙シート検知センサ323が配置されており、折りプレート74の上方には、シート束P1が中折り位置に到達したことを検知する折り部到達センサ321が配置されている。
後処理装置200は、中折り後搬送路Hを通過して下トレイ203に排出されたシート束P1の積層高さを検出するための高さ検出レバー501を備えている。高さ検出レバー501はレバー支点501aを揺動中心として揺動自在に配置されており、高さ検出レバー501の角度の変化を下トレイ紙面センサ505によって検出し、この検出結果に基づいて下トレイ203の昇降動作の制御、及びオーバーフローの検出を行っている。
図7は綴じ処理トレイ部Fにスタックされたシートに端面綴じステイプラS1で綴じ処理を行う状態を示したものである。
図7(a)に示すように、後端基準フェンス51aのスタック面Aとスタック面B、及び、後端基準フェンス51bのスタック面Cのうち少なくとも2箇所のスタック面にシート後端を接触させて綴じ処理トレイ部Fにシート束P1がスタックされる。そして、このように綴じ処理トレイ部Fにスタックされたシート束P1は、図7(b)に示すように、シート端部の所定の綴じ位置であるシート束P1の後端右側の角部分に移動させた端面綴じステイプラS1によって、シート束P1の後端右側の角部分にステイプル針20が打ち込まれ綴じられる。
図8に示すように、後端押さえレバー110は、後端基準フェンス51に収容されたシート束P1の後端を押さえることができるように後端基準フェンス51の下端部に対向する位置に配置されており、図8中の矢印Qで示すように綴じ処理トレイ部Fの載置面に対してほぼ垂直な方向に往復移動することができる。
また、図9に示すように、シート幅方向に3つの後端押さえレバー110a,110b,110cが設けられており、これら後端押さえレバー110a,110b,110cは、図10に示すようにモータ120からベルト121等を介して伝達された駆動力によってシート後端を押圧する動作を行う。なお、シート後端を押圧する動作を行わせる際に後端押されレバー110を駆動させる駆動手段としては、本実施形態のようなモータ120やベルト121を用いた構成以外でもよい。
シート後端に幅方向カールが生じているような場合には、図8に示すようにシートが積載される。このとき、シート後端のカール部分と後端押さえレバー110によるシート後端の押圧位置とが一致していれば、カールが矯正された状態で端面綴じステイプラS1によりシート束P1のシート後端を綴じることができる。ところが、シートのサイズによってはシート後端のカール部と後端押さえレバー110によるシートの押圧位置とが異なってしまい、後端押さえレバー110でシート後端を押さえつけても幅方向カールが充分に矯正されず、端面綴じステイプラS1によって綴じ処理が行われたシートの綴じ位置にばらつきが発生してしまう。特に、後端押さえレバー110によってカールを瞬時に押しつぶして端面綴じステイプラS1によりシート後端をステイプルすると、綴じ処理が行われたシートの綴じ位置のばらつきが発生し易くなる。
そこで、本実施形態においては、図9や図10に示すように、後端押さえレバー110b,110cをシート幅方向(主走査方向)へ移動可能に構成している。
図11に示すように、後端押さえレバー110bが設けられた駆動ブラケットBk1のラックR1と、後端押さえレバー110cが設けられた駆動ブラケットBk2のラックR2とが、駆動源であるモータM1の軸に取り付けられたギヤP1と噛み合っており、モータM1によりギヤP1を回転させることでラックR1とラックR2とにより駆動ブラケットBk1と駆動ブラケットBk2とを水平方向へ移動させる。
後端押さえレバー110bと後端押さえレバー110cとは、後端押さえレバー110aと共にシート後端部を押圧後、シート後端部を押圧した状態のまま、モータM1によりギヤP1を回転させてラックR1やラックR2を介して図12に示すようにシート幅方向中央部側から端部側に互いに離間する方向へ移動させる。また、後端押さえレバー110aは、後端押さえレバー110bや後端押さえレバー110cとは異なり、シート幅方向に移動させない。
シート束P1の後端基準フェンス近傍でシート幅方向中央部のシート上面を後端押さえレバー110a,110b,110cによって押圧し、シート束P1を押圧しながらシート幅方向で中央部側から一端側と他端側それぞれに後端押さえレバー110b,110cが移動することで、シート束P1の後端基準フェンス近傍に生じたシート後端の幅方向カールがシート幅方向にわたって押し広げられシートを伸ばすことができる。これにより、シート束P1の後端基準フェンス近傍のシート後端の幅方向カールがシート幅方向にわたって低減されるので、端面綴じステイプラS1によりシート束P1の後端基準フェンス近傍を綴じた際に、綴じ処理が行われたシート束P1の各シートの綴じ位置のばらつきを小さくすることができる。よって、綴じられたシート束P1のシート後端の良好な揃え精度を得ることができる。
図13は本実施形態における綴じ処理動作の制御フロー図である。
綴じ処理受け渡しローラ対11によって綴じ処理トレイ部FにシートPが搬送されると(S1)、そのシートに対してジョガーフェンス53による整合処理を行う(S2)。綴じ処理トレイ部Fに所定枚数のシートPの排出が完了したら(S3のYes)、そのシート束を後端押さえレバー110a,110b,110cによって押圧する(S4)、その後、端面綴じステイプラS1によりステイプル処理を行う(S5)。ステイプル処理を行った後、後端押さえレバー110a,110b,110cをシート束P1から離間させて退避させ(S6)、放出ベルト52により綴じ処理トレイ部Fからシート束P1をシフトトレイ202に排出して(S7)、一連の制御を終了する。
以下、本発明の特徴部分である、後端押さえレバー110a,110b,110cの構成について説明する。
本実施形態においては、シート束のシート後端に搬送方向カールが生じていても、後端押さえレバー110a,110b,110cで押圧した際にシート後端の不整合が生じることがないように、次のような構成を採用している。
図1に示すように、後端押さえレバー110a,110b,110cのシート側端部である押圧端部(図1中左側の端部)には、一体押圧部としての先端部材112が設けられている。この先端部材112は、シート後端側に位置する端部(図1中下側の端部)が支持部113によって回動自在に支持されている。先端部材112の自由端部(図1中上側の端部)は、付勢手段であるバネ111によってシートに近づく方向へ付勢されている。先端部材112は、第1押圧部と第2押圧部とからなり、シート束P1と対向する対向面が、第1押圧部の押圧面である頂面112aと第2押圧部の押圧面である傾斜面112bとで構成されている。頂面112aは、先端部材112がシート束P1に接触していない状態において、シート束P1に最も近い面であり、かつ、ステイプルトレイの積載面に対して略平行な平面である。傾斜面112bは、頂面112aからシート後端側に連続した面であって、先端部材112がシート束P1に接触していない状態でステイプルトレイの積載面に対して傾斜した面である。この傾斜面112bは、先端部材112がシート束P1に接触していない状態において、シート先端側からシート後端側に向けてシート束P1との距離が広がるように傾斜している。
本実施形態において、後端押さえレバー110a,110b,110cのシート束P1に対する押圧を開始する際、先端部材112の頂面112aが最初にシート束P1に接触することになる。そして、本実施形態では、先端部材112の頂面112aが最初に接触するシート上の箇所(押圧開始箇所)が、当該シート後端に生じている搬送方向カールの根本付近になるように設定されている。すなわち、シート束P1の厚さ(シート積載枚数)、カールの量、シート種などが違っていても、常に、シート後端に生じている搬送方向カールの根本付近に先端部材112の頂面112aが最初に接触するように設定されている。
これにより、後端押さえレバー110a,110b,110cのシート束P1に対する押圧を開始した押圧開始時点において、まずは頂面112aによって押圧されているカールの根本付近の箇所について、シート搬送方向への変位が規制される。その後、後端押さえレバー110a,110b,110cがシート束P1に近づくにつれて、シート束P1から受ける抗力によりバネ111が圧縮され、これにより先端部材112が支持部113を中心に回動する。これにより、シート後端のカール部分に対し、先端部材112の傾斜面112bが頂面112a側から順に押圧するようになる。その結果、シート束P1の厚さ(シート積載枚数)、カールの量、シート種などが違っていても、シート後端の搬送方向カールは、安定して、そのカールの根本付近からシート後端側へ伸ばされていき、シート先端側へ伸ばされるような事態が発生しにくくなる。
このようにして、頂面112aによって押圧されているカールの根本付近を基点にしてシート後端側へ伸ばされていったカール部分は、後端基準フェンス51に突き当たることで、そのシート後端側への変位が規制される。これにより、そのカール部分は、シート束P1の最上位シートと後端押さえレバー110a,110b,110cとの間及び各シート間を摺動させながら、今度は、後端基準フェンス51を基点にしてシート先端側に向けて伸ばされていく。その結果、後端押さえレバー110a,110b,110cの押圧によってシート後端の搬送方向カールを減少させても、シート束P1のシート後端は後端基準フェンス51に沿って整合された状態になる。
本実施形態によれば、シート束P1の厚さ(シート積載枚数)、カールの量、シート種などが違っても、シート後端に搬送方向カールが生じているシート束P1のシート後端を後端基準フェンス51に沿って整合させた状態で、後端押さえレバー110a,110b,110cにより押さえることができる。その結果、シート束P1の厚さ、カールの量、シート種などが違っても、シート後端が整合された状態でステイプラによりシート束P1を綴じることができ、綴じ位置が狙いの位置から外れたり、綴じられたシート束のシート後端の良好な揃え精度が得られないなどの問題が解消される。
なお、本実施形態において、後端押さえレバー110a,110b,110cによるシート束P1のカール部分の押し込み量は、バネ111やバネ115によって調整される構成となっているが、これに限られない。例えば、後端押さえレバー110a,110b,110cを駆動機構によって押し込むように構成とし、シート束P1の厚みやカール量をシート後端部近傍に設けたセンサSe1,Se2等によって検知し、その検知結果に応じて駆動機構の動作を制御することにより、カール部分の押し込み量を調整してもよい。
また、本実施形態においては、シート束P1に対する押圧開始時に押圧開始箇所を押圧する頂面112aを形成する第1押圧部と、頂面112aに遅れて当該押圧開始箇所よりもシート後端に近い側のシート上面を押圧する傾斜面112bを形成する第2押圧部とが、後端押さえレバー110a,110b,110cの先端部に設けられている。これにより、後端押さえレバー110a,110b,110cの全体を動かすなどして、同様の効果を得る場合よりも、省スペース化を実現できる。
また、本実施形態においては、シート束P1のカール根本付近を押さえた後に、そのカールをシート後端側へ伸ばしていくという動作を、先端部材112の構成とバネ111の付勢力とによって実現している。同様の動作は、駆動源からの駆動力によって駆動する駆動機構を利用することでも実現できるが、本実施形態によれば、駆動機構を利用する場合よりも低コスト化を実現でき、安価である。
また、本実施形態においては、後端押さえレバー110a,110b,110cをシート束P1側へ移動させるという一動作だけで、シート束P1のカール根本付近の押さえ付ける動作とカールをシート後端側へ伸ばしていく動作を実現している。これにより、例えば、押圧部材をシート束P1側へ移動させてカール根本付近の押さえ付ける動作を行った後に、その押圧部材をシート後端側へ移動させてカールをシート後端側へ伸ばしていく動作を行うという構成と比較して、動作時間を短縮できる。その結果、綴じ処理に要する時間が短縮化され、生産性が向上する。
なお、本実施形態においては、後端押さえレバー110をシート幅方向に3つ設けているが、後端押さえレバー110の数はこれに限るものではなく、少なくとも2つ以上あれば良い。また、後端押さえレバー110の形状も本実施形態のものに限定されるものではない。
〔変形例〕
次に、上記実施形態における後端押さえレバー110の一変形例について説明する。
図14は、本変形例の後端押さえレバー210の概略構成を示す説明図である。
本変形例の後端押さえレバー210は、先端部材212が板バネで構成されている。この先端部材212は、シート後端側の端部が後端押さえレバー本体に対して支持部213で固定支持されている。先端部材212のシート先端側端部は、自由端部となっており、後端押さえレバー本体の先端面よりもシート束P1に飛び出すように位置している。また、先端部材212は、シート後端側の固定端部からシート先端側の自由端部に向けて、反りの外側がシート束に対向するように反っている。
本変形例においては、後端押さえレバー210のシート束P1に対する押圧を開始した押圧開始時点において、まずは先端部材212の自由端部212aによってカールの根本付近が押圧される。その後、後端押さえレバー210がシート束P1に近づくにつれて、シート束P1から受ける抗力により先端部材212が撓む。これにより、シート後端のカール部分に対し、先端部材212のシート搬送方向中腹部分212bが自由端部212a側から順に押圧するようになる。その結果、上記実施形態の場合と同様に、シート束P1の厚さ(シート積載枚数)、カールの量、シート種などが違っていても、シート後端の搬送方向カールは、安定して、そのカールの根本付近からシート後端側へ伸ばされていき、シート先端側へ伸ばされるような事態が発生しにくくなる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
綴じ処理受け渡しローラ対11等のシート搬送手段によって搬送されたシートPを積載面上に複数枚重ねてシート束P1として積載するステイプルトレイ50等の積載トレイと、上記積載トレイに積載されたシートの一端部であるシート後端を突き当ててシート端部の整合を行う後端基準フェンス51等の整合部材と、上記積載面に対向させて設けられ、上記シート束P1の厚み方向に移動可能であり、該シート束P1のシート後端近傍のシート上面部分を積載面側へ押圧する後端押さえレバー110等の押圧部材と、上記押圧部材によって押圧された状態のシート束に対して綴じ処理等の所定の処理を行う端面綴じステイプラS1等の処理手段とを備えた後処理装置200等のシート処理装置において、上記押圧部材は、シート束P1に対する押圧開始時にシート後端から所定距離離れた押圧開始箇所を頂面112aで押圧する第1押圧部と、第1押圧部に遅れて当該押圧開始箇所よりもシート後端に近い側のシート上面を傾斜面112bで押圧する第2押圧部とを含む。
この態様Aによれば、上述したように、シート束P1の厚さ(シート積載枚数)、カールの量、シート種などが違っても、シート後端に搬送方向カールが生じているシート束P1のシート後端を整合部材に沿って整合させた状態で、押圧部材により押さえることができる。その結果、シート束P1の厚さ、カールの量、シート種などが違っても、シート後端が整合された状態でステイプラによりシート束P1を綴じる等の所定の処理を実行することができ、綴じ位置が狙いの位置から外れたり、綴じられたシート束のシート後端の良好な揃え精度が得られないなどの問題が解消される。
(態様B)
上記態様Aにおいて、上記第1押圧部は、上記押圧部材の押圧部材本体に対してシート束P1の厚み方向へ移動自在に支持されており、上記押圧部材は、上記第1押圧部を上記押圧部材本体から積載面側へ付勢するバネ111等の付勢手段を備えており、上記押圧部材は、上記第1押圧部がシート束P1を押圧することで上記付勢手段による付勢力に抗して積載面とは反対側に該第1押圧部が押圧部材本体に対して相対移動した後に、上記第2押圧部によるシート束P1の押圧が開始するように構成されている。
この態様Bによれば、上述したように、駆動装置を利用しないで、シート後端に搬送方向カールが生じているシート束P1のシート後端を整合部材に沿って整合させた状態で押圧部材により押さえるという作用効果を安定して得ることができ、低コスト化に有利である。
(態様C)
上記態様Bにおいて、上記押圧部材は、上記第1押圧部と上記第2押圧部とが一体となった先端部材112等の一体押圧部を備えており、上記一体押圧部におけるシート後端側の端部が上記押圧部材本体に対して支持部113で回動自在に支持されていて、該一体押圧部におけるシート後端とは反対側の端部(シート先端側の端部)が上記付勢手段により積載面側へ付勢された構成となっており、上記第2押圧部の押圧面(傾斜面112b)は、上記第1押圧部の押圧面(頂面112a)がシート束P1に接触した時点における該シート束との離間距離が上記シート後端側に向けて広くなるように形成されている。
この態様Cによれば、駆動装置を利用しない上記作用効果を安定して得る構成を低コストで実現できる。
(態様D)
上記態様Aにおいて、上記第1押圧部は、上記押圧部材の押圧部材本体に一端が取り付けられ、他端が上記押圧開始箇所を押圧するように配置された板バネ等からなる先端部材212等の弾性部材で構成されており、上記押圧部材は、上記第1押圧部がシート束を押圧することで該第1押圧部の弾性復元力に抗して積載面とは反対側に該第1押圧部が押圧部材本体に対して相対移動した後に、上記第2押圧部によるシート束の押圧が開始するように構成されている。
この態様Dによれば、上記変形例で説明したように、より安価な構成で、シート後端に搬送方向カールが生じているシート束P1のシート後端を整合部材に沿って整合させた状態で押圧部材により押さえるという作用効果を得ることが可能となる。
(態様E)
上記態様A〜Dのいずれか1つの態様において、上記シート束P1の厚さ又はシート後端に生じているカールの量に応じて、シート束に向かって移動する上記押圧部材の移動量を調整するバネ111及びバネ115等の調整手段を有する。
この態様Eによれば、シート束P1の厚さ又はシート後端に生じているカールの量が違っても、そのカールが十分に伸びるまで適切に押圧部材で押圧することができる。
11 綴じ処理受け渡しローラ対
50 ステイプルトレイ
51 後端基準フェンス
53 ジョガーフェンス
110 後端押さえレバー
111 バネ
112 先端部材
112a 頂面
112b 傾斜面
113 支持部
115 バネ
200 後処理装置
210 後端押さえレバー
212 先端部材
213 支持部
特開平11−130338号公報

Claims (5)

  1. シート搬送手段によって搬送されたシートを積載面上に複数枚重ねてシート束として積載する積載トレイと、
    上記積載トレイに積載されたシートの一端部を突き当ててシート端部の整合を行う整合部材と、
    上記積載面に対向させて設けられ、上記シート束の厚み方向に移動可能であり、該シート束の上記一端部近傍のシート上面部分を該積載面側へ押圧する押圧部材と、
    上記押圧部材によって押圧された状態のシート束に対して所定の処理を行う処理手段とを備えたシート処理装置において、
    上記押圧部材は、シート束に対する押圧開始時に上記一端部から所定距離離れた押圧開始箇所を押圧する第1押圧部と、該第1押圧部に遅れて該押圧開始箇所よりも該一端部に近い側のシート上面を押圧する第2押圧部とを含み、
    上記第1押圧部は、上記押圧部材の押圧部材本体に対してシート束の厚み方向へ移動自在に支持されており、
    上記押圧部材は、上記第1押圧部を上記押圧部材本体から積載面側へ付勢する付勢手段を備えており、
    上記押圧部材は、上記第1押圧部がシート束を押圧することで上記付勢手段による付勢力に抗して積載面とは反対側に該第1押圧部が押圧部材本体に対して相対移動した後に、上記第2押圧部によるシート束の押圧が開始するように構成されていることを特徴とするシート処理装置。
  2. 請求項1のシート処理装置において、
    上記押圧部材は、上記第1押圧部と上記第2押圧部とが一体となった一体押圧部を備えており、
    上記一体押圧部における上記一端部側の端部が上記押圧部材本体に対して回動自在に支持されていて、該一体押圧部における該一端部とは反対側の端部が上記付勢手段により積載面側へ付勢された構成となっており、
    上記第2押圧部の押圧面は、上記第1押圧部の押圧面がシート束に接触した時点における該シート束との離間距離が上記一端部側に向けて広くなるように形成されていることを特徴とするシート処理装置。
  3. シート搬送手段によって搬送されたシートを積載面上に複数枚重ねてシート束として積載する積載トレイと、
    上記積載トレイに積載されたシートの一端部を突き当ててシート端部の整合を行う整合部材と、
    上記積載面に対向させて設けられ、上記シート束の厚み方向に移動可能であり、該シート束の上記一端部近傍のシート上面部分を該積載面側へ押圧する押圧部材と、
    上記押圧部材によって押圧された状態のシート束に対して所定の処理を行う処理手段とを備えたシート処理装置において、
    上記押圧部材は、シート束に対する押圧開始時に上記一端部から所定距離離れた押圧開始箇所を押圧する第1押圧部と、該第1押圧部に遅れて該押圧開始箇所よりも該一端部に近い側のシート上面を押圧する第2押圧部とを含み、
    上記第1押圧部は、上記押圧部材の押圧部材本体に一端が取り付けられ、他端が上記押圧開始箇所を押圧するように配置された弾性部材で構成されており、
    上記押圧部材は、上記第1押圧部がシート束を押圧することで該第1押圧部の弾性復元力に抗して積載面とは反対側に該第1押圧部が押圧部材本体に対して相対移動した後に、上記第2押圧部によるシート束の押圧が開始するように構成されていることを特徴とするシート処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート処理装置において、
    上記シート束の厚さ又は上記一端部に生じているカールの量に応じて、該シート束に向かって移動する上記押圧部材の移動量を調整する調整手段を有することを特徴とするシート処理装置。
  5. シート上に画像を形成する画像形成手段と、該シートに対して所定の処理を施すシート処理手段とを備えた画像形成装置において、
    上記シート処理手段として、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート処理装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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