JP5796429B2 - ズームレンズおよび情報装置 - Google Patents

ズームレンズおよび情報装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5796429B2
JP5796429B2 JP2011201188A JP2011201188A JP5796429B2 JP 5796429 B2 JP5796429 B2 JP 5796429B2 JP 2011201188 A JP2011201188 A JP 2011201188A JP 2011201188 A JP2011201188 A JP 2011201188A JP 5796429 B2 JP5796429 B2 JP 5796429B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
zoom
zoom lens
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011201188A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013061573A (ja
Inventor
芳文 須藤
芳文 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2011201188A priority Critical patent/JP5796429B2/ja
Publication of JP2013061573A publication Critical patent/JP2013061573A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5796429B2 publication Critical patent/JP5796429B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lenses (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

この発明は、ズームレンズおよび情報装置に関する。
この発明のズームレンズは、銀塩写真カメラやデジタルカメラ、ビデオカメラ等の撮影レンズとして実施できる。また、情報装置は各種カメラや、撮像素子により画像を撮像するカメラ機能を有する各種の情報装置、例えば携帯情報端末装置として実施できる。
デジタルカメラが広く普及し、デジタルカメラに対するユーザの要望も多岐にわたるが、高画質化と小型化はユーザの常に欲するところであり、撮影レンズとして用いられるズームレンズにも高性能化と小型化の両立が求められる。
ズームレンズの小型化という面では、まず「使用時のレンズ全長(最も物体側のレンズ面から像面までの距離)」の短縮が必要であり、また、各レンズ群の厚みを小さくして収納時の全長を抑えることも重要である。
高性能化という面では、少なくとも1000万〜2000万画素の撮像素子に対応した解像力を全ズーム域にわたって有することが必要である。
撮影レンズの広画角化も望まれるところであり、ズームレンズの短焦点端の半画角は42度以上であることが望ましい。
さらに、大口径化に対する要望も強く、短焦点端のFナンバが2.4以下であることが好ましい。
変倍比については、35mm銀塩カメラ換算の焦点距離で24〜100mm相当程度のズームレンズであれば、一般的な撮影を十分にこなすことが可能であると考えられ、4倍強の変倍比があれば良いと考えられる。
デジタルカメラ用のズームレンズで、4倍程度の変倍比を確保しつつ、大口径化に適するタイプとして、物体側から像側へ向かって順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群を配し、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、第1・第2レンズ群の間隔が増大し、第2・第3レンズ群の間隔が減少し、第3・第4レンズ群の間隔が増大もしくは減少するものがある。
このような正・負・正・正の4レンズ群構成で、第3レンズ群を、物体側から像側へ向かって順に、正レンズ、「正レンズと負レンズの接合レンズ」、「正レンズと負レンズの接合レンズ」により構成したズームレンズが知られている(特許文献1、2)。
これら特許文献1、2に記載されたズームレンズは、短焦点端における半画角が37度程度であり、昨今のユーザの要請(42度)を実現できない。また、Fナンバも短焦点端で3を超えており、十分に大口径であるとは言えない。
この発明は、上記の如き事情に鑑みてなされたものであって、従来にない広角・大口径で小型かつ高性能のズームレンズを実現可能とすることを課題とする。
また、この発明は、このようなズームレンズの実現を課題とする。さらに、このようなズームレンズを有する情報装置の実現を課題とする。
この発明のズームレンズは、物体側から像側へ向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群を配し、第2レンズ群と第3レンズ群の間に絞りを配してなり、短焦点端から長焦点端への変倍に際し、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増大し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が減少し、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が増大するように、第1ないし第4レンズ群が全て移動するズームレンズである。
第3レンズ群が、物体側から像側へ向かって順に、正レンズと、物体側面が凸面である正レンズと像側面が凹面である負レンズを接合してなる第1接合レンズと、像側面が凸面である正レンズと像側面が凸面である負レンズを接合してなる第2接合レンズで構成される。
第3レンズ群の焦点距離:f3、長焦点端における全系の焦点距離:ftが、条件:
(1) 0.4 < f3/ft < 0.9
を満足する。
この発明によれば、広角・大口径で小型かつ高性能であり、変倍領域に亘って明るいズームレンズおよびこれを搭載した情報装置を実現できる。
ズームレンズの実施例1を示す光学配置図である。 ズームレンズの実施例2を示す光学配置図である。 ズームレンズの実施例3を示す光学配置図である。 ズームレンズの実施例4を示す光学配置図である。 実施例1のズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。 実施例1のズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。 実施例1のズームレンズの長焦点端における収差曲線図である。 実施例2のズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。 実施例2のズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。 実施例2のズームレンズの長焦点端における収差曲線図である。 実施例3のズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。 実施例3のズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。 実施例3のズームレンズの長焦点端における収差曲線図である。 実施例4のズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。 実施例4のズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。 実施例4のズームレンズの長焦点端における収差曲線図である。 情報装置である携帯情報端末装置の実施の1形態を示す図であって、(A)は正面側の斜視図、(B)は裏面側の斜視図である。 形態情報端末装置のシステム構成を示すブロック図である。 歪曲収差の電子的な補正を説明するための図である。
以下、実施の形態を説明する。
図1〜図4に、この発明のズームレンズの実施の形態を4例示す。
これらのズームレンズは、図1〜図4の順に、後述の実施例1〜4に対応する。
繁雑を避けるため、これら図1〜図4において符号を共通化する。
これらの図において、図の左方が物体側で、右方が像側である。
ズームレンズは、物体側から像側へ向かって、正の屈折力を有する第1レンズ群I、負の屈折力を有する第2レンズ群II、正の屈折力を有する第3レンズ群III、正の屈折力を有する第4レンズ群IVを配し、第2レンズ群IIと第3レンズ群IIIの間に絞りSを配してなる。
図1〜図4に示す実施の形態において、ズームレンズは「CCDやCMOS等の固体撮像素子」に対して用いられることを想定しており、第4レンズ群IVの像側に符号Fで示すのは、固体撮像素子のカバーガラスや各種フィルタを、これらと「光学的に等価」な透明平行平板として表したものである。
また、符号ISは像面であり、これらの実施の形態では固体撮像素子の受光面に相当する。これらズームレンズを銀塩写真カメラ用に用いる場合は、像面ISはフィルム面に合致し、その場合には透明平行平板Fは用いられない。
図1〜図4において、図の最上段の図は「短焦点端におけるレンズ群配置」を示し、中段の図は「中間焦点距離におけるレンズ群配置」を、また、最下段の図は「長焦点端におけるレンズ群配置」を示している。
また、「矢印」は、短焦点端から長焦点端への変倍に際しての、各レンズ群の変位状態を示す。
図1〜図4に示すように、これら実施の形態のズームレンズでは、短焦点端から長焦点端への変倍に際し、第1レンズ群Iと第2レンズ群IIとの間隔が増大し、第2レンズ群IIと第3レンズ群IIIとの間隔が減少し、第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVとの間隔が増大するように、第1ないし第4レンズ群I〜IVが全て移動する。
そして、第3レンズ群IIIは、物体側から像側へ向かって順に、正レンズと、「物体側面が凸面である正レンズと、像側面が凹面である負レンズを接合してなる第1接合レンズ」と、「像側面が凸面である正レンズと、像側面が凸面である負レンズを接合してなる第2接合レンズ」で構成される。
第3レンズ群の焦点距離:f3、長焦点端における全系の焦点距離:ftは、後述する各実施例のように、条件:
(1) 0.4 < f3/ft < 0.9
を満足する。
実施例のズームレンズは何れも、フォーカシングを、第4レンズ群IVの光軸上の移動により行なう。実施例のズームレンズでは何れも、第4レンズ群を「1枚のレンズ」で構成しており、第4レンズ群でフォーカシングを行なうようにすれば、機構も簡単であるし、フォーカシングに必要な機械的エネルギも小さくてすむ。
この発明のズームレンズのような、正・負・正・正の屈折力配分を持った4レンズ群構成のズームレンズでは、一般に、第3レンズ群が、主要な変倍作用を負担する所謂バリエータとして構成されるが、この発明のズームレンズでは、第3レンズ群の他に、第2レンズ群にも変倍機能を負担させている。
即ち、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が大きくなり、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔は小さくなって、第2レンズ群・第3レンズ群の倍率(絶対値)はどちらも増加し、互いに変倍作用を分担する。
また、第3レンズ群を、物体側から順に正レンズ、「物体側面が凸面である正レンズと、像側面が凹面である負レンズを接合した第1接合レンズ」、「像側面が凸面である正レンズと、像側面が凸面である負レンズを接合した第2接合レンズ」により構成にした。
第3レンズ群における第1接合レンズは、第2接合レンズよりも、絞りに近いため、軸上マージナル光線が高いレンズ位置に入射する。第1接合レンズの上記構成により、正レンズの物体側面と負レンズの像側面との間で、球面収差やコマ収差等が大きくやり取りされる。
また、接合レンズであるため「組み付け・加工」が容易で、生産性確保が可能である。
第3レンズ群は、最も物体側の正レンズと、第1接合レンズの正レンズとにより、収差補正を分担することにより、球面収差やコマ収差の十分な補正が可能である。
第2接合レンズは、第1接合レンズよりも「絞りから離れて」おり、軸外光線と軸上光線がわかれて入射する。第2接合レンズを「像側面が凸面である正レンズと、像側面が凸面である負レンズ」により構成することにより、像側面が凸面である正レンズの「物体側のレンズ面の曲率」を弱め、物体側のレンズ面に対する軸外光線の入射角が大きくなりすぎないようにして各種収差を十分に補正できるようにした。
ズームレンズは、上記条件(1)とともに、以下の条件(2)〜(6)の1以上を満足するのが良い。
(2) 0.1< f3/f4 < 0.7
(3) 0.3 < D3/ft < 0.8
(4) 0.0<(r21-r32)/(r21+r32)<0.4
(5) 0.3 < Da/D3 < 0.7
(6) 0.02<D34w/f4<0.15 。
条件(2)において、f3は「第3レンズ群の焦点距離」、f4は「第4レンズ群の焦点距離」である。
条件(3)において、D3は「第3レンズ群の光軸上の厚さ」、ftは「長焦点端の焦点距離」である。
条件(4)において、r21は「第3レンズ群の第1接合レンズの、物体側面の曲率半径」であり、r32は「第3レンズ群の第1接合レンズの、像側面の曲率半径」である。
条件(5)において、Daは「第3レンズ群の、最も物体側に配される正レンズの、物体側面から第1接合レンズの像側面までの光軸上の距離」であり、D3は「第3レンズ群の光軸上の厚さ」である。
条件(6)の、D34wは「短焦点端で、物体距離が無限遠における第3レンズ群と第4レンズ群の光軸上の間隔」であり、f4は「第4レンズ群の焦点距離」である。
これら条件の技術的意義を以下に説明する。
条件(1)は、ズームレンズ全系のパワーに対して、第3レンズ群のパワーをバランスさせ、第3レンズ群のパワーを適切な範囲にする条件である。
条件(1)の上限を超えると、第3レンズ群のパワーが過小となり、第3レンズ群の保持すべき「主たる変倍機能」を確保することが困難となり、「全変倍域で収差の補正を行なう」のが困難となり、ズームレンズの小型化も困難になる。
条件(1)の下限を超えると、第3レンズ群の焦点距離が短くなりすぎ、上述した球面収差やコマ収差の「第3レンズ群内での収差補正」が困難になる。
条件(1)のパラメータ:f3/ftは、より好ましくは、条件(1)よりも若干狭い以下の条件:
(1A) 0.5< f3/ft <0.8
を満足するのが良い。
条件(2)は、第3・第4レンズ群のパワーを「適正な範囲でバランス」させる条件である。
条件(2)の上限を超えると、第3レンズ群のパワーが、第4レンズ群のパワーに比して相対的に過小となり、第4レンズ群で補正すべき収差が大きくなり、全変倍域において収差を補正することが困難になり、また、第3・第4レンズ群の偏心感度が大きくなる。
条件(2)の下限を超えると、第3レンズ群の焦点距離が短くなりすぎ、第3レンズ群内での収差補正が困難になる。
条件(3)は、第3レンズ群の「ズームレンズの性能確保」に果たす役割と、ズームレンズの小型化に有効な条件である。
条件(3)の上限を超えると、第3レンズ群が「厚く」なり、変倍に必要な空気間隔が小さくなり、これを補償するために、各レンズ群の焦点距離を短くする必要が生じ、各レンズ群内での収差補正が困難になる。
条件(3)の下限を超えると、第3レンズ群の厚みが過小となり、第3レンズ群内での収差補正が困難になる。
条件(4)は、第3レンズ群における「第1接合レンズ」の機能を有効にするための条件である。パラメータ:(r21-r32)/(r21+r32)における分子:(r21-r32)は、第1接合レンズの物体側面と像側面の「曲率半径差」であり、これが「正」であるから、第1接合レンズの負レンズの像側の凹面は、物体側の正レンズの物体側レンズ面の曲率よりも強い。
条件(4)は、第3レンズ群の「第1接合レンズ」の正レンズの材質の屈折率:npが、
(a) 1.80 > np > 1.55
の範囲にあり、第3レンズ群の第1接合レンズの負レンズの材質の屈折率:nnと屈折率:npの差:nn−npが、
(b) -0.2 < nn-np < 0.4
の範囲にあることを前提とする。
条件(4)の上限を超えると、上記(a)、(b)の範囲外の材質では、第1接合レンズの像側レンズ面の曲率半径が過小になり、球面収差・コマ収差が「補正過剰」になる。
条件(4)の下限を超えると、上記(a)、(b)の範囲外の材質では、第1接合レンズの物体側面の曲率半径が過小になり、球面収差・コマ収差が補正不足になる。
条件(5)は、第3レンズ群の収差補正を有効に行なわせるための条件である。
条件(5)の上限を超えると、第3レンズ群において、第1接合レンズの像側に配される第2接合レンズの厚さを十分に確保することが困難となり、特に軸外収差の十分な補正が困難になる。
条件(5)の下限を超えると、第3レンズの最も物体側の正レンズの厚さや、第1接合レンズの厚さが過小になり、球面収差やコマ収差の十分な補正が困難になる。
条件(6)は、ズームレンズの性能を高性能に維持しつつ、近距離までのフォーカシングを可能とするのに有効な条件である。
条件(6)の上限を超えると、第4レンズ群の焦点距離が短くなって、第4レンズ群の構成を簡素化しつつ「第4レンズ群による良好な収差補正」を行なうことが困難になる。
あるいは、第3レンズ群と第4レンズ群の間隔が大きくなるが、第3レンズ群と第4レンズ群とは、短焦点端から長焦点端への変倍に際しては、間隔が広がるのであるから、短焦点端における、第3・第4レンズ群の間隔:D34wが大きくなれば、変倍に必要な空気感激が小さくなり、全変倍域で収差を良好に補正することが困難になる。
条件(6)の下限を超えると、近距離までのフォーカシングを「第4レンズ群のみ」で行なうのが困難となる。
なお、第4レンズ群の焦点距離:f4と、長焦点端での全系の焦点距離:ftとは、条件:
(7) 1.0<f4/ft<4.0
を満足するのが良い。
条件(7)の範囲内では、第4レンズ群と全系のパワーが良好にバランスし、第4レンズ群の簡素な構成と、近距離までのフォーカシング、ズームレンズの高性能が有効に実現される。
さらに、ズームレンズを小型とし、球面収差をより良好に低減するためには、第3レンズ群の「最も物体側の正レンズ」を非球面レンズとするのが好ましい。また、球面収差補正のための非球面は、絞りに近い箇所に用いるのが良い。
像面に到達する光量を減少させる必要があるときには、絞りを小径化しても良いが、絞り径を大きく変えることなく、NDフィルタ等の挿入により光量を減少させた方が、回折現象による解像力の低下を防止できて好ましい。
図17、図18を参照して、携帯情報端末装置の実施の形態を説明する。
図17に示す「携帯情報端末装置のシステム構成」は、図18に示すように、「ズームレンズ」である撮影レンズ1と「撮像素子」である受光素子13を有し、撮影レンズ1によって形成される撮影対象物の像を受光素子13によって読取るように構成され、受光素子13からの出力を、中央演算装置11の制御を受ける信号処理装置14によって処理してデジタル情報に変換する。
デジタル情報に変換された画像は、液晶モニタ7に表示され、半導体メモリ15に記憶され、あるいは通信カード16により外部への通信に供される。この通信機能を除いた部分は「カメラ」を構成する。
撮影レンズ1としては、請求項1〜の任意の1に記載のズームレンズ、具体的には後述する実施例1〜4のズームレンズを用いる。
液晶モニタ7には「撮影中の画像」を表示することもできるし、半導体メモリ15に記録されている画像を表示することもできる。
撮影レンズ1はカメラの携帯時には、図17(A)に示すように「沈胴状態」にあり、電源スイッチ6の操作により電源が入ると筐体5から鏡胴が繰り出される。鏡胴が繰り出された状態において、鏡胴内部でズームレンズの各群は「例えば広角端の配置」となっており、図示されないズームレバーを操作することで各群の配置が変化し、望遠端への変倍を行うことができる。
このとき、ファインダ2も撮影レンズ1の画角の変化に連動して変倍する。
シャッタボタン4の「半押し」によりフォーカシングがなされる。
フォーカシングは第4レンズ群の移動により行なわれるが、「受光素子の移動」によって行うこともできる。シャッタボタン4をさらに押し込むと撮影がなされ、その後は上記の処理がなされる。
半導体メモリ15に記録した画像を液晶モニタ7に表示したり、通信カード16等を使用して外部へ送信したりする際は、操作ボタン8を操作して行う。半導体メモリ15および通信カード16等は、それぞれ専用または汎用のスロット9に挿入して使用される。
撮影レンズが「沈胴状態」にあるとき、ズームレンズの各レンズ群は、必ずしも光軸上に並んでいなくても良い。例えば、第3レンズ群および/または第4レンズ群が、光軸上から退避して「他のレンズ群と並列に収納される」如き機構とすれば、携帯情報端末装置のさらなる薄型化を実現できる。
この場合、第3レンズ群の方が、第4レンズ群よりも光軸方向の大きさが大きいので、第3レンズ群を光軸から退避させるほうが、沈胴状態の薄型化により大きく資することができる。
実施例1〜4に示すズームレンズを用い、1000万〜2000万画素クラスの受光素子を使用した高画質で小型のカメラ機能を持つ携帯情報端末装置を実現できる。
以下、ズームレンズの具体的な数値実施例を4例挙げる。
これら実施例1ないし実施例4は正・負・正・正のパワー配分の4レンズ群構成であり、図1〜図4に示したものである。
全実施例において、レンズの材質は全て光学ガラスとなっている。第4レンズ群のレンズは面精度による画質への影響が大きくないため、光学ガラスレンズに換えて、樹脂レンズとしてもよい。
実施例における記号の意味は以下の通りである.
f:全系の焦点距離
F:Fナンバ
ω:半画角
R :曲率半径
D:面間隔
:屈折率
ν:アッベ数
K:非球面の円錐定数
H:各レンズ面の半径
φ:各レンズ面の有効径
:4次の非球面係数
:6次の非球面係数
:8次の非球面係数
10:10次の非球面係数
「非球面」は、近軸曲率半径の逆数(近軸曲率):C、光軸からの高さ:H、上記円錐定数:K、非球面係数:A〜A10により、周知の次式で表される。
X=CH/{1+√(1−(1+K)C)}+A・H+A・H
+A・H+A10・H10
「実施例1」
実施例1のズームレンズは、図1に示したものである。
実施例1のズームレンズのデータを表1に示す。
Figure 0005796429
「可変量」
可変量のデータを表2に示す。
Figure 0005796429
「非球面データ」
非球面のデータを表3に示す。
Figure 0005796429
「条件式のパラメータの値」
条件式の各パラメータの値を表4に示す。
Figure 0005796429
「実施例2」
実施例2のズームレンズは、図2に示したものである。
実施例2のズームレンズのデータを表5に示す。
Figure 0005796429
「可変量」
可変量のデータを表6に示す。
Figure 0005796429
「非球面データ」
非球面のデータを表7に示す。
Figure 0005796429
「条件式のパラメータの値」
条件式の各パラメータの値を表8に示す。
Figure 0005796429
「実施例3」
実施例3のズームレンズは、図3に示したものである。
実施例3のズームレンズのデータを表9に示す。
Figure 0005796429
「可変量」
可変量のデータを表10に示す。
Figure 0005796429
「非球面データ」
非球面のデータを表11に示す。
Figure 0005796429
「条件式のパラメータの値」
条件式の各パラメータの値を表12に示す。
Figure 0005796429
「実施例4」
実施例4のズームレンズは、図4に示したものである。
実施例4のズームレンズのデータを表13に示す。
Figure 0005796429
「可変量」
可変量のデータを表14に示す。
Figure 0005796429
「非球面データ」
非球面のデータを表15に示す。
Figure 0005796429
「条件式のパラメータの値」
条件式の各パラメータの値を表16に示す。
Figure 0005796429
図5〜図7に順次、実施例1のズームレンズの短焦点端、中間焦点距離、長焦点端における収差曲線図を示す。
図8〜図10に順次、実施例2のズームレンズの短焦点端、中間焦点距離、長焦点端における収差曲線図を示す。
図11〜図13に順次、実施例3のズームレンズの短焦点端、中間焦点距離、長焦点端における収差曲線図を示す。
図14〜図16に順次、実施例4のズームレンズの短焦点端、中間焦点距離、長焦点端における収差曲線図を示す。
これら収差曲線図において、「球面収差」の図における破線は正弦条件を示し、非点収差の図中の実線はサジタル、破線はメリディオナルを表す。「d」はd線、「g」はg線に対する収差曲線図であることを示す。以下の実施例の収差図においても同様である。
また、「Y’」は最大像高である。
各実施例とも、球面収差における横軸の両端の値は「±0.1」、非点収差における横軸の両端に値は「±0.1」、歪曲収差における横軸の両端の値は「±10%」、コマ収差の図における縦軸の両端の値は「±0.01」である。
これらの収差曲線図から明らかなように、各実施例のズームレンズとも、収差は十分に補正されており、1000万〜2000万画素の撮像素子に十分に対応できる。この実施例から明らかなように、この発明のズームレンズは、十分な小型化を達成しながら非常に良好な像性能を確保できている。なお、実施例1〜4とも「短焦点端におけるバックフォーカス」は、1.0mmである。
実施例1〜4のズームレンズでは、撮像素子の矩形の受光面上に「短焦点端では樽型の歪曲収差」が発生する。中間焦点距離状態付近や長焦点端では、歪曲収差の発生が抑えられている。
撮像素子により情報化されたデータに対して電子的な処理を行って、結像された画像における歪曲収差を補正するため、有効撮像範囲は短焦点端では樽型形状とし、中間焦点距離や長焦点端では「ほぼ矩形の形状」となるようにしている。そして、短焦点端における有効撮像範囲を画像処理により電子的に画像変換し、歪みを低減させた矩形の画像情報に変換する。
このため、実施例1〜4の短焦点端での像高は4.35mmとし、中間焦点距離での像高や長焦点端での像高を4.9mmとしている。
図19において、符号Im1で示すのは「撮像素子の受光面形状」であり、矩形形状をなしている。この受光面形状Im1に外接する円IC1は、受光面形状Im1をカバーするイメージサークルであり、長焦点端・中間焦点距離における「結像範囲」である。
図19において、符号1m2で示すのは「短焦点端における像面形状」を説明図的に示している。短焦点端の近傍では「意図的に負の歪曲収差」を許容しているので、像面形状Im2は「樽型形状」となっている。なお、図19の負の歪曲収差は「やや誇張」して描かれている。
このような「樽型の像面形状」を電子的に補正して、受光面形状Im1に合致する形状にするのである。
歪曲収差は上記の如く電子的な補正が可能であるので、電子的な補正が可能な範囲で、歪曲収差の発生を許容すれば、また、他の収差の補正の自由度や変倍比に対する条件が緩和され、大きい変倍比の実現が可能になる。また、上記のように、中間焦点距離・広角端におけるイメージサークルを小さくできるため、広角化に大きな効果がある。
なお、実施例1〜4では変倍比は「4倍強」であるが、電子的な変倍と組み合わせることにより、十分に高い変倍比を実現できる。
I 第1レンズ群
II 第2レンズ群
III 第3レンズ群
IV 第4レンズ群
S 開口絞り
特開平 8−179212号公報 特開2003−202499号公報

Claims (10)

  1. 物体側から像側へ向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群を配し、第2レンズ群と第3レンズ群の間に絞りを配してなり、短焦点端から長焦点端への変倍に際し、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増大し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が減少し、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が増大するように、第1ないし第4レンズ群が全て移動するズームレンズにおいて、
    第3レンズ群が、物体側から像側へ向かって順に、正レンズと、物体側面が凸面である正レンズと像側面が凹面である負レンズを接合してなる第1接合レンズと、像側面が凸面である正レンズと像側面が凸面である負レンズを接合してなる第2接合レンズで構成され、
    第3レンズ群の焦点距離:f3、長焦点端における全系の焦点距離:ftが、条件:
    (1) 0.4 < f3/ft < 0.9
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 請求項1記載のズームレンズにおいて、
    第3レンズ群の焦点距離:f3、第4レンズ群の焦点距離:f4が、条件:
    (2) 0.1< f3/f4 < 0.7
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  3. 請求項1または2記載のズームレンズにおいて、
    第3レンズ群の光軸上の厚さ:D3、長焦点端の焦点距離:ftが、条件:
    (3) 0.3 < D3/ft < 0.8
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  4. 請求項1〜3の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    第3レンズ群の第1接合レンズの正レンズの材質の屈折率:npが、
    (a) 1.80 > np > 1.55
    の範囲にあり、第3レンズ群の第1接合レンズの負レンズの材質の屈折率:nnと上記屈折率:npの差:nn−npが、
    (b) -0.2< nn-np <0.4
    の範囲にあり、
    第3レンズ群の第1接合レンズの、物体側面の曲率半径:r21、像側面の曲率半径:r32が、条件:
    (4) 0.0<(r21-r32)/(r21+r32)<0.4
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  5. 請求項1〜4の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    第3レンズ群の、最も物体側に配される正レンズの物体側面から第1接合レンズの像側面までの光軸上の距離:Da、第3レンズ群の光軸上の厚さ:D3が、条件:
    (5) 0.3 < Da/D3 < 0.7
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  6. 請求項1〜5の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    フォーカシングを、第4レンズ群の光軸上の移動により行なうことを特徴とするズームレンズ。
  7. 請求項6記載のズームレンズにおいて、
    短焦点端で物体距離が無限遠における第3レンズ群と第4レンズ群の光軸上の間隔:D34w、第4レンズ群の焦点距離:f4が、条件:
    (6) 0.02<D34w/f4<0.15
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  8. 請求項1〜7の任意の1に記載のズームレンズを、撮影用光学系として有することを特徴とするカメラ。
  9. 請求項1〜7の任意の1に記載のズームレンズを、カメラ機能部の撮影用光学系として有し、携帯情報端末装置として構成されたことを特徴とする情報装置。
  10. 請求項9記載の情報装置において、
    ズームレンズによる像を読み取る撮像素子を有し、
    上記撮像素子により情報化されたデータの電子的な処理により、上記ズームレンズの歪曲収差を補正することを特徴とする情報装置。
JP2011201188A 2011-09-14 2011-09-14 ズームレンズおよび情報装置 Expired - Fee Related JP5796429B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011201188A JP5796429B2 (ja) 2011-09-14 2011-09-14 ズームレンズおよび情報装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011201188A JP5796429B2 (ja) 2011-09-14 2011-09-14 ズームレンズおよび情報装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013061573A JP2013061573A (ja) 2013-04-04
JP5796429B2 true JP5796429B2 (ja) 2015-10-21

Family

ID=48186272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011201188A Expired - Fee Related JP5796429B2 (ja) 2011-09-14 2011-09-14 ズームレンズおよび情報装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5796429B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5954625B2 (ja) * 2012-06-15 2016-07-20 株式会社リコー ズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4770007B2 (ja) * 2000-08-25 2011-09-07 株式会社ニコン ズームレンズ
JP2002196241A (ja) * 2000-12-27 2002-07-12 Asahi Optical Co Ltd ズームレンズ系
JP2003066334A (ja) * 2001-08-29 2003-03-05 Pentax Corp 高変倍ズームレンズ系
JP2003202499A (ja) * 2002-01-04 2003-07-18 Canon Inc 防振機能を有した撮影レンズ
JP5242192B2 (ja) * 2008-02-20 2013-07-24 オリンパスイメージング株式会社 ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置
JP2010217478A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Olympus Imaging Corp ズームレンズ及びそれを備える撮像装置
JP5678424B2 (ja) * 2009-11-26 2015-03-04 株式会社ニコン 変倍光学系、この変倍光学系を備える光学機器、及び、変倍光学系の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013061573A (ja) 2013-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5622099B2 (ja) 結像レンズ、撮像装置および情報装置
JP5630235B2 (ja) ズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置
JP2014059466A (ja) 結像レンズ、撮像装置および情報装置
JP5994561B2 (ja) 撮影レンズ、撮影レンズユニット及び撮像装置及び携帯情報端末装置
JP6245507B2 (ja) ズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置
JP6256792B2 (ja) ズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置
JP2008064777A (ja) ズームレンズ、カメラ装置および携帯情報端末装置
KR20150006936A (ko) 줌 렌즈 및 이를 포함한 촬영 장치
US9329367B2 (en) Zoom lens, camera, and portable information terminal device
JP2013024936A (ja) ズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置
JP6108215B2 (ja) ズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置
JP2016218486A (ja) 結像レンズ、撮像装置および情報装置
JP2015152900A (ja) ズームレンズおよびこのズームレンズを用いた撮像装置
JP5659762B2 (ja) ズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置
JP6369738B2 (ja) ズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置
JP5678771B2 (ja) ズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置
JP2015043111A (ja) 結像レンズおよびカメラおよび携帯情報端末装置
JP5796429B2 (ja) ズームレンズおよび情報装置
JP5708040B2 (ja) ズームレンズおよびカメラおよび情報装置
JP2008040159A (ja) ズームレンズ・撮像レンズユニットおよび撮像装置
JP5987651B2 (ja) ズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置
JP2012123124A (ja) ズームレンズおよび撮像装置
JP2012163914A (ja) ズームレンズおよびカメラおよび情報装置
JP5983220B2 (ja) ズームレンズ及びカメラ及び携帯情報端末装置
JP5799695B2 (ja) ズームレンズおよびカメラおよび情報装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140812

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150721

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150803

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5796429

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees