JP5795392B2 - 芳香消臭剤 - Google Patents
芳香消臭剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5795392B2 JP5795392B2 JP2014034453A JP2014034453A JP5795392B2 JP 5795392 B2 JP5795392 B2 JP 5795392B2 JP 2014034453 A JP2014034453 A JP 2014034453A JP 2014034453 A JP2014034453 A JP 2014034453A JP 5795392 B2 JP5795392 B2 JP 5795392B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- layer
- gelatin
- absorbing polymer
- cross
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Catching Or Destruction (AREA)
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
Description
<1> 吸水性高分子層と架橋ゼラチン層との2層以上の多層構造を有する芳香消臭剤であって、吸水性高分子層が、吸水性高分子と機能性物質とを含有する粒状体からなる吸水性高分子層であり、架橋ゼラチン層が、架橋ゼラチンと機能性物質とを含有するゲル状体からなる架橋ゼラチン層であり、1層あるいは複数層の前記架橋ゼラチン層の上に、1層あるいは複数層の前記吸水性高分子層が積層された多層構造を有する芳香消臭剤。
<2> 前記機能性物質が、香料、消臭剤、防虫剤および抗菌剤から選択される少なくとも1以上の物質である前記<1>記載の芳香消臭剤。
<3> 前記架橋ゼラチンが、ゼラチンと架橋剤とを架橋せしめることで得られてなる架橋ゼラチンである前記<1>または<2>記載の芳香消臭剤。
<4> 容器内に、機能性物質とゼラチンと架橋剤との含有液を充填する充填工程と、前記充填工程後、ゼラチンと架橋剤とを架橋させることでゲル状化させた架橋ゼラチン層を成形させる架橋工程と、前記架橋工程により成型された架橋ゼラチンの上部に吸水性高分子と機能性物質とを含有する粒状体からなる吸水性高分子層を設ける積層工程とを有する多層構造を有する芳香消臭剤の製造方法。
本発明には、ゼラチンを架橋した架橋ゼラチンを用いる。一般的に、ゼラチンは、いわゆる動物性タンパク質であるコラーゲンを熱、酸、アルカリ、酵素等により変性した水溶性の蛋白であるが、本発明においては、このような一般的なゼラチンはもちろん、本発明の架橋剤によって架橋することでゲル化し、架橋ゼラチン層に使用できるコラーゲンも、ゼラチンとして使用することができる。本発明に用いることができるゼラチンの平均分子量を例示すると、低分子量である3,000以上10,000未満程度のものや、中分子量である10,000以上100,000未満のもの、高分子量である100,000以上500,000未満程度のものの、いずれも使用することができる。なお、ゼラチンの平均分子量はパギイ法第9版(2002)により得られる分子量分布から求めることができる。
本発明の架橋ゼラチンゲルは、架橋剤として、エチレン性不飽和化合物−無水マレイン酸共重合体を用いて架橋してなることを特徴とする。ここで、エチレン性不飽和化合物―無水マレイン酸共重合体には、その開環重合体またはその塩も含む。エチレン性不飽和化合物としては、エチレン、プロピレン、ブテン−1、ブテン−2、イソブチレン等のオレフィン類、その他のエチレン性不飽和基を有する化合物が挙げられる。その開環重合体とは、エチレン性不飽和化合物−無水マレイン酸共重合体に加水して開環した重合体、その塩とは開環重合体のアンモニウム塩、ナトリウム塩等の塩である。塩は上記酸共重合体または開環重合体と水酸化アンモニウム、または水酸化ナトリウム塩等を反応させて形成することができる。また、エチレン性不飽和化合物−無水マレイン酸共重合体の構造の一部を極性の高い基に置換したり、さらに他のモノマー単位を加えたりすることで得られる共重合体を用いることもできる。このような、エチレン性不飽和化合物―無水マレイン鎖共重合体を一部変性させたものとして、例えば、無水マレイン酸基を一部アンモニア変性させ、開環させたマレイミド単位とした構造を有する、共重合体等があげられる。
工程(a).吸水性高分子層用の粒状体の作製
水97.6gと、ベルガモットの香料0.4gと、ノニオン系界面活性剤2.0gを混合し、ベルガモット香料液を作製した。次に、粒径約1.5mmの吸水性高分子“Water bead / Super absobert polymer/ Crystal soil”(Shenzhen Greenbar Sci-Tech Co.Ltd社製)2.5gの入った容器に前述のベルガモット香料液100gを投入し、8時間香料液を浸漬担持させた。その後、香料液を浸漬担持し膨張した粒径約8mmの吸水性高分子の粒状体を取り出した。
水にニッピ社製ゼラチン“AP50”を溶解させた後、オレンジの香料2.0gと、ノニオン系界面活性剤5.0gを溶解させ、ゼラチン2重量%溶液を調整した。一方、水に架橋剤(エチレン性不飽和化合物―無水マレイン酸共重合体である、クラレ社製“イソバン−110”(アンモニア変性イソブチレン―無水マレイン酸共重合体))を溶解させ、架橋剤4重量%溶液を調整した。次に、前記ゼラチン2重量%溶液50.0gと前記架橋剤4重量%溶液50.0gとを混合し、芳香消臭剤を作成する容器内に充填し、室温下にて24時間静置することでさらに架橋反応を進行させ、容器内に架橋ゼラチンゲル層を得た。
前述の工程(b)により得られた架橋ゼラチンゲル層の上に、前述の工程(a)により得られた粒状体を流し込み、架橋ゼラチンゲル層の上部に吸水性高分子層を設けた。その後、この容器に開口部を有する蓋をした。これにより、ベルガモット香料を含む吸水性高分子層と、その層の下部にオレンジ香料を含む架橋ゼラチン層との多層構造を有する芳香剤を得た。この芳香剤を、実施例1の芳香剤と呼ぶ。
前述の工程(a)により得られた吸水性高分子の粒状体のみを、容器に移し、ベルガモット香料を含有する粒状体による吸水性高分子層のみを有する芳香剤を作成した。この芳香剤は、使用期間中、ベルガモットの香りのみがし、また、経時変化に伴い液体が漏出し、容器の下部に溜り美感が劣化した。また、これを傾けると、液が漏れる危険があるものだった。
Claims (4)
- 吸水性高分子層と架橋ゼラチン層との2層以上の多層構造を有する芳香消臭剤であって、
吸水性高分子層が、吸水性高分子と機能性物質とを含有する粒状体からなる吸水性高分子層であり、
架橋ゼラチン層が、架橋ゼラチンと機能性物質とを含有するゲル状体からなる架橋ゼラチン層であり、
1層あるいは複数層の前記架橋ゼラチン層の上に、1層あるいは複数層の前記吸水性高分子層が積層された多層構造を有することを特徴とする芳香消臭剤。 - 前記機能性物質が、香料、消臭剤、防虫剤および抗菌剤から選択される少なくとも1以上の物質である請求項1記載の芳香消臭剤。
- 前記架橋ゼラチンが、ゼラチンと架橋剤とを架橋せしめることで得られてなる架橋ゼラチンである請求項1または2記載の芳香消臭剤。
- 容器内に、機能性物質とゼラチンと架橋剤との含有液を充填する充填工程と、
前記充填工程後、ゼラチンと架橋剤とを架橋させることでゲル状化させた架橋ゼラチン層を成形させる架橋工程と、
前記架橋工程により成型された架橋ゼラチンの上部に吸水性高分子と機能性物質とを含有する粒状体からなる吸水性高分子層を設ける積層工程とを有することを特徴とする
多層構造を有する芳香消臭剤の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014034453A JP5795392B2 (ja) | 2014-02-25 | 2014-02-25 | 芳香消臭剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014034453A JP5795392B2 (ja) | 2014-02-25 | 2014-02-25 | 芳香消臭剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015157038A JP2015157038A (ja) | 2015-09-03 |
JP5795392B2 true JP5795392B2 (ja) | 2015-10-14 |
Family
ID=54181570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014034453A Active JP5795392B2 (ja) | 2014-02-25 | 2014-02-25 | 芳香消臭剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5795392B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102246131B1 (ko) * | 2018-05-28 | 2021-04-28 | 김주용 | 고흡수성 폴리머를 포함하는 탈취제 |
-
2014
- 2014-02-25 JP JP2014034453A patent/JP5795392B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015157038A (ja) | 2015-09-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4587129A (en) | Hydrophilic gels containing high amounts of fragrance | |
US20100136128A1 (en) | Odor control fragrance additive | |
CN101039970A (zh) | 包含功能化剂的超吸收聚合物颗粒及其制备方法 | |
MX2008012804A (es) | Articulos absorbentes que incluyen un sistema para el control del olor. | |
JP2003526476A (ja) | 芳香性ハイドロゲル空気清浄剤キット | |
JP2009501803A (ja) | 吸水性樹脂組成物 | |
CN1281284C (zh) | 吸收液体的热塑性材料及其在吸收制品中的应用 | |
JP5795392B2 (ja) | 芳香消臭剤 | |
EP0380103B1 (en) | Solid gel dispensers for achieving controlled release of volatile liquid materials and method for preparing same | |
EP0003003B1 (en) | System and method for dispensing volatile airtreating agents | |
Pulat et al. | Fluconazole release through semi‐interpenetrating polymer network hydrogels based on chitosan, acrylic acid, and citraconic acid | |
JP2010264098A (ja) | 芳香剤の製造方法 | |
US7138367B2 (en) | Gel compositions for diffusion devices | |
US9352060B2 (en) | Carrageenan gel air freshener | |
US5951970A (en) | Drying composition comprising an odoriferous substance | |
KR102246131B1 (ko) | 고흡수성 폴리머를 포함하는 탈취제 | |
JP2000192011A (ja) | 水性液用ゲル化剤およびその物品 | |
JP7291686B2 (ja) | 吸水性樹脂粒子及びその製造方法 | |
JPS6173664A (ja) | 芳香性材料 | |
JP2003073662A (ja) | 加熱剤組成物及び該組成物を含有してなる加熱装置 | |
JPH03109071A (ja) | 持続性賦香・消臭剤 | |
JPS63192446A (ja) | 吸水・芳香性材料 | |
JP2005198861A (ja) | 揮発性物質の徐放性ゲル状組成物 | |
JPS6374440A (ja) | 加熱蒸散用吸液芯 | |
JPS59189169A (ja) | ゲル形成用樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150626 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150721 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150812 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5795392 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |