JP5794792B2 - 結び目構造およびその製造方法 - Google Patents
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Description
特許文献2、3では、合成繊維からなる合撚糸であり、該合成繊維の融点より少なくとも10℃以上低い融点を有する重合体を含む合撚糸が提案されている。この合撚糸では、低融点成分がバインダーとして機能するので、繊維間の解れや結び目の緩みを抑えることができる。しかし、合撚糸全体を熱処理しているため、本来の風合いが損なわれやすく、また熱処理後に結節させるため結び目の緩みにくさも不十分であった。
(1)繊維構造体にて結び目が形成されており、前記繊維構造体は内外二層構造を有し、内層は繊維表面の少なくとも一部が低融点重合体で形成された繊維を含み、外層は繊維表面の全てが高融点重合体で形成された繊維で構成されており、かつ、前記結び目は、結び目を形成した後の低融点重合体の溶融固化によって形態を保持しているとともに、前記結び目の表面は、繊維形態を保持していることを特徴とする結び目構造。
(2)内層を構成する繊維表面の少なくとも一部が低融点重合体で形成された繊維が、芯部に高融点重合体が配され、鞘部に低融点重合体が配された芯鞘複合繊維であることを特徴とする(1)記載の結び目構造。
(3)上記(1)または(2)記載の結び目構造を製造するための方法であって、繊維表面の少なくとも一部が低融点重合体で形成された繊維を含む内層と、繊維表面の全てが高融点重合体で形成された繊維で構成される外層とからなる、内外二層構造を有する繊維構造体に結び目を形成し、低融点重合体が溶融し、かつ高融点重合体が溶融しない温度で、結び目を熱処理することを特徴とする結び目構造の製造方法。
本発明において、繊維構造体は、高融点重合体と、高融点重合体の融点より低い融点を有する低融点重合体とを含む。
高融点重合体としては、特に限定されるものではなく、ポリエステル、ポリアミドをはじめ、繊維形成性の熱可塑性重合体として知られている各種の重合体を使用することができ、価格、強度面で、ポリエステルを使用することが好ましい。
なお、これらのポリエステルには、パラオキシ安息香酸、5−ソジウムスルホイソフタル酸、ポリアルキレングリコール、ペンタエリスリトール等が添加あるいは共重合されていてもよい。
さらには、ポリエステルは、生分解性を有するポリエステルでもよく、具体的には、ポリ−D−乳酸、ポリ−L−乳酸、ポリ−D/L−乳酸共重合体やポリ乳酸ステレオコンプレックス等のポリ乳酸系重合体、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレンサクシネート、ポリ(ε−カプロラクトン)や他の生分解性ポリエステル系重合体を共重合させたものであってもよい。
なお、繊維構造体を構成する高融点重合体として複数のものを併用してもよい。
繊維の断面形状としては、特に限定されるものではなく、最も一般的な丸形のほか、例えば十字形、−形、菱形、T字形、Y字形、三角形、四型形等いずれの形状であってもよい。
繊維には、必要に応じて各種の添加剤、例えば艶消し剤、顔料、光安定剤、熱安定剤、酸化防止剤等が本発明の効果を損なわない範囲内で含まれていてもよい。
上記低融点重合体を含む繊維としては、短繊維でも長繊維でもよく、これらを単独もしくは混合して用いることができるが、長繊維を用いることが好ましい。
本発明において、内層は繊維表面の少なくとも一部が低融点重合体により形成される繊維を含むことが必要であり、また外層を構成する繊維は、結び目の表面が繊維形態を保持できるのであれば、芯部に低融点重合体が配され、鞘部に高融点重合体が配された芯鞘複合繊維であってもよいが、外層は繊維表面の全てが高融点重合体で形成され、低融点重合体を含まない繊維で構成されることが好ましい。
繊維構造体の内層が、繊維表面の少なくとも一部に低融点重合体を有する繊維を含み、また結び目を形成した後の低融点重合体が溶融固化することにより、結び目は形態が保持され、緩みがたくなる。また繊維構造体の外層を、繊維表面の全てが高融点重合体で形成され、低融点重合体を含まない繊維で構成することにより、結び目の表面は、溶融固化することなく繊維形態が保持され、繊維本来の風合いが保たれる。
さらに内層に含まれる繊維表面の少なくとも一部に低融点重合体を有する繊維としては、強力に優れることから、芯部に高融点重合体が配され、鞘部に低融点重合体が配された芯鞘複合繊維を用いることが好ましい。
このような繊維構造体は、上記形態となるように繊維を、引き揃え、エアー交絡、合撚、製紐などの方法によって製造することができる。その際、用いる交絡付与装置や撚糸機、製紐機、カバリング撚糸機は特に限定されず、従来公知のものでよい。
結び目の低融点重合体を溶融する方法としては、特に限定されるものではなく、アイロン、熱風溶接機、熱風乾燥機、テンターマシンなど従来公知のものを用い、少なくとも繊維構造体の結び目部分を、低融点重合体が溶融し、かつ高融点重合体が溶融しない温度で熱処理する方法が挙げられる。具体的には、低融点重合体の融点以上の温度で熱処理するが、熱処理温度が低融点重合体の融点未満であると、低融点重合体が十分溶融せず、緩み難い結び目を得ることができないことがある。一方、熱処理温度として高融点重合体までも熱の影響を受ける温度に設定すると、本発明の効果を奏することができず、また結び目の強度が低下する傾向となる。熱処理時間は、繊維構造体の径や外層の厚み等に応じて適宜選択すればよいが、例えば熱風溶接機を用いる場合は、30秒〜10分程度である。熱処理により溶融した低融点重合体を固化する方法としては、特に限定されるものではなく、放冷、空冷、風冷、炉冷、水冷などを用いて冷却する方法が挙げられる。
(a)強伸度
JIS L−1013に準じ、試料長25cm、引張速度30cm/分で測定した。引張試験機としては、島津製作所製オートグラフAG−I 5kNを用いた。
(b)結び目の緩み難さ
繊維構造体に図1のように結び目を形成し、27.4Nで二つのループ部1を引っ張り締め付けた後、両端2を引っ張り、結び目が緩む時の初期ピーク強力を、引張試験機を用いて、引張速度10cm/分で測定した。引張試験機としては、島津製作所製オートグラフAG−I 5kNを用いた。
(c)熱処理後の結び目の緩み難さ
上記(b)と同様にして繊維構造体に結び目を形成し、27.4Nで二つのループ部1を引っ張り締め付けた状態で、結び目部分のみに対して熱風溶接機ライスターで180℃×2分間の熱処理を行った後、両端2を引っ張り、結び目が緩む時の初期ピーク強力を、引張試験機を用いて、引張速度10cm/分で測定した。引張試験機としては、島津製作所製オートグラフAG−I 5kNを用いた。
高融点重合体として、ポリエチレンテレフタレート(融点260℃)を用い、低融点重合体として、エチレンテレフタレートとブチレンテレフタレート(モル比1/1)のアルキレンテレフタレート単位全体とε−カプロラクトンの総モル数に対し、ε−カプロラクトンを12モル%共重合した共重合ポリエステル(融点161℃)を用いて、下記のように結び目が形成された繊維構造体を得た。
(マルチフィラメント糸ABの製造)
芯部に高融点重合体を配し、鞘部に低融点重合体を配し、芯部と鞘部の質量比を73/27として複合紡糸して、同芯型の芯鞘複合繊維からなる560dtex/48fのマルチフィラメント糸(強度4.0cN/dtex、以下マルチフィラメント糸AB)を得た。
(マルチフィラメント糸Aの製造)
高融点重合体を溶融紡糸して、ポリエステル繊維からなる560dtex/48fのマルチフィラメント糸(強度9.0cN/dtex、以下マルチフィラメント糸A)を得た。
(組紐の作製)
マルチフィラメント糸ABを角8本打ちとして組紐を作製し、これを芯材(内層)に用い、その外層にマルチフィラメント糸Aを角8本打ちとして組紐を作製し、内外二層構造の組紐からなる繊維構造体を得た。
(結び目形成)
得られた組紐に図1のように結び目を形成し、27.4Nで二つのループ部1を引っ張り締め付けた。
(熱処理)
ループ部1を引っ張り締め付けた状態で、結び目部分のみに対して熱風溶接機ライスターで180℃×2分間の熱処理を行なって、結び目の低融点重合体が溶融固化された繊維構造体を得た。
実施例1で製造したマルチフィラメント糸Aを角8本打ちとして組紐を作製し、これを芯材(内層)に用い、その外層に実施例1で製造したマルチフィラメント糸Aを角8本打ちとして組紐を作製し、内外二層構造の組紐からなる繊維構造体を得た。実施例1と同様にして、得られた組紐に結び目を形成し、熱処理した。
実施例1で製造したマルチフィラメント糸ABを角8本打ちとして組紐を作製し、これを芯材(内層)に用い、その外層に実施例1で製造したマルチフィラメント糸ABを角8本打ちとして組紐を作製し、内外二層構造の組紐からなる繊維構造体を得た。実施例1と同様にして、得られた組紐に結び目を形成し、熱処理した。
2 端部
Claims (3)
- 繊維構造体にて結び目が形成されており、前記繊維構造体は内外二層構造を有し、内層は繊維表面の少なくとも一部が低融点重合体で形成された繊維を含み、外層は繊維表面の全てが高融点重合体で形成された繊維で構成されており、かつ、前記結び目は、結び目を形成した後の低融点重合体の溶融固化によって形態を保持しているとともに、前記結び目の表面は、繊維形態を保持していることを特徴とする結び目構造。
- 内層を構成する繊維表面の少なくとも一部が低融点重合体で形成された繊維が、芯部に高融点重合体が配され、鞘部に低融点重合体が配された芯鞘複合繊維であることを特徴とする請求項1記載の結び目構造。
- 請求項1または2記載の結び目構造を製造するための方法であって、繊維表面の少なくとも一部が低融点重合体で形成された繊維を含む内層と、繊維表面の全てが高融点重合体で形成された繊維で構成される外層とからなる、内外二層構造を有する繊維構造体に結び目を形成し、低融点重合体が溶融し、かつ高融点重合体が溶融しない温度で、結び目を熱処理することを特徴とする結び目構造の製造方法。
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| JP2011043432A JP5794792B2 (ja) | 2011-03-01 | 2011-03-01 | 結び目構造およびその製造方法 |
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| JP2011043432A JP5794792B2 (ja) | 2011-03-01 | 2011-03-01 | 結び目構造およびその製造方法 |
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