JP5793926B2 - 浄水器用カートリッジ、浄水器および浄水器用カートリッジの製造方法 - Google Patents
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Description
L×H>13.5
目開きの最大長さ:L(mm)
ろ材より鉛直方向上部のケーシング側面のフィルタ下端から上端までの鉛直方向長さ(高さ):H(mm)
また、ケーシングと前記ケーシングの内部に水をろ過するためのろ材を収容した、水の自重でろ過を行う浄水器用カートリッジであって、少なくとも前記ろ材より鉛直方向上部の前記ケーシングの側面にフィルタを備え、前記ケーシングの底部にフィルタを備え、かつ以下の関係を有することを特徴とする。
S>600
H>35
ろ材より鉛直方向上部のケーシング側面のフィルタの上端からの面積:S(mm2)
ろ材より鉛直方向上部のケーシング側面のフィルタの下端から上端までの鉛直方向長さ(高さ):H(mm)
また、カートリッジの前記ケーシングの側面のフィルタの備えられている部分が筒状であると好ましい。
L×H>13.5
目開きの最大長さ:L(mm)
ろ材より鉛直方向上部のケーシング側面のフィルタの下端から上端までの鉛直方向長さ(高さ):H(mm)
また、前記金型による押し当ての弱い部分に対応する一対の金型の隙間の設定を、前記一対の金型の少なくとも一方の該当部分の金型面を削って凹形状とすることにより行う前記浄水器用カートリッジの製造方法も好ましい。
L× H >13.5
となるようにすると、カートリッジ1の内部の空気が外部に排出されやすく、またカートリッジ1の鉛直方向の長さが長すぎることやフィルタ7の目開きの最大長さが長すぎるといったことによる不具合が生じなくなり好ましい。前記L×Hの値が「>15」であると流量のばらつきが小さくなり、より好ましい。ここでフィルタ7の下端から上端までの鉛直方向の長さHとは、フィルタ7が複数あるばあい、鉛直方向にもっとも低いものの下端から最も高いものの上端までの鉛直方向の長さ(高さ)をいう。また、L(フィルタ7の目開きの最大長さ)は、ろ材が輸送中および使用中にフィルタから漏出しないように、ろ材の90重量%の粒度範囲の最低値よりも小さいことが好ましく、さらに好ましくはろ材の90重量%の粒度範囲の最低値の0.9倍であることが好ましい。粒度範囲の最低値の0.9倍にすることで、カートリッジを横に倒すことがあっても、ろ材の流出は目視でほぼ確認できず、実用上問題はなくなる。
S>600 かつ
H>35
となるようにすると、カートリッジ内部の空気が水頭差によってフィルタの目開きに張っている水の膜を打ち破り外部に排出する力を加えることができ、カートリッジ内部の空気をスムーズに排出することができる。さらに好ましくは、H>40であると、高流量で水を注いでも、フィルタの上端まで水面が上昇しがたいため、カートリッジ内部の空気を排出しやすく、さらに一定の流量を得ることが出来る。
<実施例1>
図1に示すカートリッジに0.30〜1.0mmの粒径の活性炭を35g充填して用いた。水道水を通水して、ケーシング上部2のフィルタ7からのエア抜け性を評価し、ろ過流量を測定した。使用したカートリッジのフィルタ7の下端から上端までの鉛直方向長さH(mm)、目開きの最大長さL(mm)、フィルタ7の上端からの面積S(mm2)、およびろ過エア抜け性およびろ過流量の評価結果を表1に示す。
<実施例2〜4>
図3に示すカートリッジを使用した以外は実施例1と同様にして評価した。使用したカートリッジのH、L、Sおよび結果を表1に示す。
<実施例5>
図3に示すカートリッジに0.40〜1.2mmの粒径の活性炭を35g充填して用いた以外は実施例1と同様にして評価した。使用したカートリッジのH、L、Sおよび結果を表1に示す。
<実施例6>
図5に示すカートリッジのフィルタ7Bを一部ふさぎ、フィルタ7Aの合計面積が600mm2、フィルタ7Bの合計面積が50mm2として使用した以外は実施例1と同様にして評価した。使用したカートリッジのH、L、Sおよび結果を表1に示す。
<比較例1>
図3に示すカートリッジを使用した以外は実施例1と同様にして評価した。使用したカートリッジのH、L、Sおよび結果を表1に示す。
<比較例2>
図3に示すカートリッジに0.40〜1.2mmの粒径の活性炭を35g充填して用いた以外は実施例1と同様にして評価した。使用したカートリッジのH、L、Sおよび結果を表1に示す。
<実施例8>
ケーシングの側面のフィルタを、フィルタ材をインサート成形することにより形成し、フィルタ部分のフィルタ材において、インサート成形のためにフィルタ材の表裏両面に設けられる一対の金型により押し当てられたフィルタ材部分の厚さを、インサート成形前のフィルタ材の厚さの70%とした以外は実施例1と同様にして評価した。使用したカートリッジのH、L、Sおよび結果を表2に示す。
<実施例9>
ケーシングの側面のフィルタを、フィルタ材をインサート成形することにより形成し、フィルタ部分のフィルタ材において、インサート成形のためにフィルタ材の表裏両面に設けられる一対の金型により押し当てられたフィルタ材部分の厚さ(金型の押し当ての弱い部分の厚さ)を、インサート成形前のフィルタ材の厚さの80%としたとした以外は実施例1と同様にして評価した。使用したカートリッジのH、L、Sおよび結果を表2に示す。
2 ケーシング上部
3 ケーシング下部
4 ろ材
5 弾性部材
6 筒状部
7 フィルタ
7A ケーシング側面のフィルタ
7B ケーシング側面のフィルタ
7C ケーシング側面のフィルタ
8 フィルタ
9 リブ
10 張り出し
101 貯水部
102 外ケース
103 内ケース
104 フタ
105 注ぎ口
106 取っ手
11 金型の押し当ての弱い部分
12 外周部分
Claims (11)
- ケーシングと前記ケーシングの内部に水をろ過するためのろ材を収容した、水の自重でろ過を行う浄水器用カートリッジであって、少なくとも前記ろ材より鉛直方向上部の前記ケーシングの側面と、前記ケーシングの底部に、前記ろ材の90重量%以上のろ材の粒径範囲の最小値よりもより小さい最大長さの目開きを有するフィルタを備え、かつ以下の関係を有することを特徴とする浄水器用カートリッジ。
L×H>13.5
目開きの最大長さ:L(mm)
ろ材より鉛直方向上部のケーシング側面のフィルタの下端から上端までの鉛直方向長さ(高さ):H(mm) - 前記ケーシングの側面のフィルタの備えられている部分が筒状であることを特徴とする請求項1に記載の浄水器用カートリッジ。
- 前記ケーシングが樹脂成形品であり、前記ケーシングの側面のフィルタおよび底部のフィルタのいずれか一方あるは両方が、フィルタ材をインサート成形することにより形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の浄水器用カートリッジ。
- 前記ケーシングの側面のフィルタが、フィルタ材をインサート成形することにより形成されており、前記フィルタ部分のフィルタ材には、前記インサート成形のために前記フィルタ材の表裏両面に設けられる一対の金型による押し当ての弱い部分が設けられ、前記金型による押し当ての弱い部分のフィルタ材の厚さは、インサート成形前の前記フィルタ材の厚さの80%〜100%であることを特徴とする請求項3に記載の浄水器用カートリッジ。
- 前記ケーシングの側面のフィルタが、フィルタ材をインサート成形することにより形成されており、前記フィルタ材は織物であり、前記フィルタ部分のフィルタ材には、前記インサート成形のために前記フィルタ材の表裏両面に設けられる一対の金型による押し当ての弱い部分が設けられ、前記金型による押し当ての弱い部分のフィルタ材を構成する繊維の交点における繊維断面の、最小外径の最大外径に対する比率が70%〜100%に保たれていることを特徴とする請求項3または4に記載の浄水器用カートリッジ。
- 前記ケーシングの側面のフィルタが、フィルタ材をインサート成形することにより形成されており、前記フィルタの外周部分の内側範囲となるフィルタ内側部分は、前記インサート成形のために前記フィルタ材の表裏両面に設けられる一対の金型による押し当ての弱い部分をなしており、前記内側部分のフィルタ材の厚さは、前記外周部分の厚さより10%以上厚い状態に保たれていることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の浄水器用カートリッジ。
- ケーシングと前記ケーシングの内部に水をろ過するためのろ材を収容した、水の自重でろ過を行う浄水器用カートリッジの製造方法であって、少なくとも前記ろ材より鉛直方向上部の前記ケーシングの側面と、前記ケーシングの底部に、前記ろ材の90重量%以上のろ材の粒径範囲の最小値よりもより小さい最大長さの目開きを有するフィルタを備え、かつ以下の関係を有し、前記ケーシングが樹脂成形品であり、前記ケーシングの側面のフィルタが、フィルタ材をインサート成形することにより形成されており、前記フィルタ部分のフィルタ材には、前記インサート成形のために前記フィルタ材の表裏両面に設けられる一対の金型による押し当ての弱い部分が設けられ、前記金型による押し当ての弱い部分に対応する一対の金型の隙間を、インサート成形前のフィルタ材の厚さの80%〜200%以下とすることを特徴とする浄水器用カートリッジの製造方法。
L×H>13.5
目開きの最大長さ:L(mm)
ろ材より鉛直方向上部のケーシング側面のフィルタの下端から上端までの鉛直方向長さ(高さ):H(mm) - 前記金型による押し当ての弱い部分に対応する一対の金型の隙間の設定を、前記一対の金型の少なくとも一方の該当部分の金型面を削って凹形状とすることにより行うことを特徴とする請求項7に記載の浄水器用カートリッジの製造方法。
- 前記ケーシングが樹脂成形品であり、前記ケーシングの側面のフィルタおよび底部のフィルタのいずれか一方あるは両方が、ケーシングに直接形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の浄水器用カートリッジ。
- 前記ケーシングの側面のフィルタの上方に水平方向の張り出しがあることを特徴とする請求項1〜6、および請求項9のいずれかに記載の浄水器用カートリッジ。
- 水の自重でろ過を行う浄水器であって、請求項1〜6、請求項9、および請求項10のいずれかに記載の浄水器用カートリッジを搭載したことを特徴とする浄水器。
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