JP5791465B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関するものである。
従来、この種の空気入りタイヤとして、例えば下記特許文献1に示されるように、トレッド踏面部に、タイヤ周方向に沿って延びるとともにタイヤ幅方向に互いに間隔をあけて配置された複数の周溝(縦方向溝)、及び、これら周溝に交差するように延びるとともにタイヤ周方向に互いに間隔をあけて配置された複数のラグ溝(横方向溝)、を備えたものが知られている。この空気入りタイヤでは、タイヤ幅方向に隣り合う一対の周溝と、タイヤ周方向に隣り合う一対のラグ溝とにより区画された陸部(ブロック)が複数形成されていて、これら陸部の外周をなす側壁面(つまり溝の内壁面)が、タイヤ径方向の外側に向かうに従い漸次陸部の接地面中央に向かって傾斜している。
このように、陸部の側壁面が傾斜して形成されていることによって、該陸部周りの周溝及びラグ溝の容積が大きく確保されるとともに排水性が確保されつつ、陸部の剛性をも確保するようにしている。
特開2011−84173号公報
しかしながら、前述した従来の空気入りタイヤでは、排水性及び陸部の剛性を確保できる一方で、トレッド踏面部の接地面積を十分に確保することは難しく、グリップ性能ひいては操縦安定性を向上させることに、改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、トレッド踏面部における排水性を確保しつつ、陸部の剛性をも確保して、操縦安定性を向上できる空気入りタイヤを提供することを目的としている。
このような課題を解決して、前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
すなわち、本発明の空気入りタイヤは、トレッド踏面部に、タイヤ周方向に沿って延びる周溝、及び、前記周溝におけるタイヤ周方向の両端からタイヤ幅方向に離間するに従い漸次タイヤ周方向の一方側に向けてそれぞれ延びる一対のラグ溝、を備える区画溝が形成され、前記区画溝は、該区画溝に囲まれるように形成された陸部から離間するに従い漸次タイヤ径方向の内側に向けて傾斜する傾斜壁面と、前記傾斜壁面の前記陸部とは反対側に位置してタイヤ径方向の外側に向けて立ち上がる立ち上がり壁面と、を備えることを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤによれば、区画溝に流入した水は、該区画溝のラグ溝を通ってタイヤ幅方向の外部へ排出されるため、トレッド踏面部の排水性が確保される。また、区画溝は、該区画溝に囲まれるように形成された陸部から離間するに従い漸次溝深さが深くなるように形成されていることから、陸部の外周縁部における剛性が高められている。
すなわち、陸部の外周縁部は、区画溝の傾斜壁面に連なっているとともに、該陸部の中央からタイヤ周方向又はタイヤ幅方向に離間するに従い漸次タイヤ径方向の内側へ向かってその高さが低くなるように傾斜して形成されている。よって、例えば従来のように、陸部の外周縁部がタイヤ径方向に立ち上がる壁面に形成されている場合に比べて、本発明では陸部の剛性が十分に確保される。
また区画溝において、傾斜壁面の陸部とは反対側には、タイヤ径方向の外側に向けて立ち上がる立ち上がり壁面が形成されているので、トレッド踏面部における該区画溝のタイヤ周方向又はタイヤ幅方向の外側に位置する部位の路面への接地面積が確保される。
このように、トレッド踏面部における排水性が確保されているから、路面がウェットの場合であっても、該トレッド踏面部の路面に対するグリップ性能が確保される。また、トレッド踏面部の接地面積が確保されつつ、陸部の剛性も高められているから、該トレッド踏面部が路面を確実にグリップする。
従って、本発明によれば、路面状況(ドライ、ウェット)に係わらず、操縦安定性が向上する。
また、本発明の空気入りタイヤにおいて、前記区画溝は、タイヤ赤道部を挟むタイヤ幅方向の両側に形成されており、タイヤ赤道部を挟む前記区画溝同士は、タイヤ周方向の位置が互いにずらされて配置されることとしてもよい。
この場合、タイヤ赤道部を挟んでタイヤ幅方向の両側に位置する陸部同士が、タイヤ周方向の同一位置に配置されていないので、トレッド踏面部におけるタイヤ周方向に沿う剛性を均一にしやすくなり、操縦安定性がより向上する。また、走行時の周期的な騒音(ロードノイズ)が抑制される。
また、本発明の空気入りタイヤにおいて、前記区画溝は、タイヤ幅方向に沿うタイヤ赤道部の外側に形成され、前記一対のラグ溝は、前記周溝におけるタイヤ周方向の両端からタイヤ幅方向の外側に向かうに従い漸次タイヤ周方向の一方側に向けてそれぞれ延びており、この空気入りタイヤの装着された車両が前進する時のタイヤ回転方向を特定可能な明示部が形成され、前記タイヤ回転方向が、前記タイヤ周方向の他方側であることとしてもよい。
この場合、空気入りタイヤは、区画溝のラグ溝がタイヤ幅方向の外側に向かうに従い漸次タイヤ回転方向の後方側(タイヤ周方向の一方側)に向けて延びるように車両に装着されるので、排水性が確実に高められる。
また、本発明の空気入りタイヤにおいて、トレッド踏面部には、前記区画溝における前記一対のラグ溝のうち、タイヤ周方向の一方側に位置する第1ラグ溝に対して、タイヤ幅方向に沿う前記周溝とは反対側に位置するとともに、タイヤ幅方向に沿う前記周溝とは反対側に向かうに従い漸次タイヤ周方向の一方側に向けて延びる補助ラグ溝が形成され、前記補助ラグ溝は、前記第1ラグ溝側に位置してタイヤ径方向の外側に向けて立ち上がる補助立ち上がり壁面と、前記補助立ち上がり壁面の前記第1ラグ溝とは反対側に位置して、該第1ラグ溝から離間するに従い漸次タイヤ径方向の外側に向けて傾斜する補助傾斜壁面と、を備えることとしてもよい。
この場合、陸部の外周縁部のうち第1ラグ溝に連なる部位の剛性が高められる一方、前記第1ラグ溝に連なる部位に対してタイヤ幅方向に沿う周溝とは反対側に位置するとともに、補助ラグ溝に連なる部位の剛性が抑えられる。これにより、トレッド踏面部において陸部の剛性が他の部位に比べて高められ過ぎるようなことが抑制され、タイヤ幅方向の剛性を均一にしやすくなり、偏摩耗が抑制される。従って、トレッド踏面部のグリップ性能が安定して確保される。
本発明の空気入りタイヤによれば、トレッド踏面部における排水性を確保しつつ、陸部の剛性をも確保して、操縦安定性を向上できる。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド踏面部の一部を示す斜視図である。 図1のA−A断面を示す図である。 図1のC−C断面を示す図である。 図1のB−B断面を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ1について、図1〜図4を参照して説明する。
図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤ1は、トレッド踏面部2におけるタイヤ幅方向(図1における左右方向)の中央に、タイヤ周方向(図1における上下方向)に延びる主溝3が形成されている。主溝3は、トレッド踏面部2に1つ形成されているとともにタイヤ全周にわたって延びており、タイヤ赤道部上に配置されている。図2に示されるように、主溝3のタイヤ周方向に直交する断面は、タイヤ径方向の外側(図2における上側)に向かうに従い漸次その幅が大きくなる凹V字状をなしている。
尚、本実施形態の空気入りタイヤ1には、図示されない公知のビードコア、カーカスプライおよびスチールベルト等が埋設されている。また、空気入りタイヤ1の外表面には、該タイヤ1の装着された車両が前進するときのタイヤ回転方向が特定可能な例えば矢印等の図示されない明示部が形成されている。
さらにトレッド踏面部2とは、空気入りタイヤ1が生産若しくは使用される地域毎の産業規格(例えば、日本国の「JATMA Year Book」、アメリカ合衆国の「TRA Year Book」、欧州の「ETRTO Standard Manual」等)に規定されている規定内圧・規定荷重でのトレッド部の接地面をいう。
図1において、トレッド踏面部2には、タイヤ周方向に沿って延びる周溝4、及び、周溝4におけるタイヤ周方向の両端からタイヤ幅方向に離間するに従い漸次タイヤ周方向の一方側(図1における上側)に向けてそれぞれ延びる一対のラグ溝5、を備える区画溝6が形成されている。
周溝4は、主溝3に沿うように延びているとともに、タイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。図示の例では、周溝4は、主溝3に平行とされているが、これに限られるものではなく、例えば、タイヤ周方向に対して±10°の範囲で傾斜して延びていてもよい。
前記一対のラグ溝5のうち、タイヤ周方向の一方側に位置する第1ラグ溝5Aは、周溝4のタイヤ周方向の一方側の端部に、該周溝4との間に鈍角を形成するように連なっている。また、前記一対のラグ溝5のうち、タイヤ周方向の他方側(図1における下側)に位置する第2ラグ溝5Bは、周溝4のタイヤ周方向の他方側の端部に、該周溝4との間に鋭角を形成するように連なっている。本実施形態では、前記一対のラグ溝5同士が互いに平行に延びているが、これらラグ溝5同士は、互いに平行でなくても構わない。
このような周溝4及び一対のラグ溝5を備えた区画溝6は、トレッド踏面部2の平面視において略C字状、略U字状又は略コ字状をなしている。本実施形態では、区画溝6は、タイヤ幅方向の中央部に位置する主溝3からタイヤ幅方向の外側(図1における主溝3を中心とした左側又は右側)に離間して配置されている。すなわち、区画溝6は、タイヤ幅方向に沿うタイヤ赤道部の外側に形成されており、一対のラグ溝5は、周溝4におけるタイヤ周方向の両端からタイヤ幅方向の外側に向かうに従い漸次タイヤ周方向の一方側に向けてそれぞれ延びている。
また、この空気入りタイヤ1の装着された車両が前進する時のタイヤ回転方向Rは、タイヤ周方向の他方側となっている。
区画溝6は、タイヤ赤道部を挟むタイヤ幅方向の両側に形成されており、タイヤ赤道部を挟む区画溝6同士は、タイヤ周方向の位置が互いにずらされて配置されている。本実施形態では、タイヤ赤道部を挟んで向かい合う区画溝6同士のうち、タイヤ幅方向のいずれか一方に配置された区画溝6のタイヤ周方向位置が、タイヤ幅方向の他方においてタイヤ周方向に隣り合う区画溝6同士の中央部に対応する位置となっている。
そして、図2〜図4に示されるように、区画溝6は、該区画溝6に囲まれるように形成された陸部7から離間するに従い漸次タイヤ径方向の内側に向けて傾斜する傾斜壁面8と、傾斜壁面8の陸部7とは反対側に位置してタイヤ径方向の外側に向けて立ち上がる立ち上がり壁面9と、溝底において傾斜壁面8及び立ち上がり壁面9を繋ぐ底壁面10と、を備えている。
図2において、区画溝6の傾斜壁面8のうち、周溝4に形成された傾斜壁面8は、タイヤ幅方向の内側(タイヤ赤道部のある中央側、図2における左側)に向かうに従い漸次タイヤ径方向の内側に向かって傾斜している。
また、図3及び図4において、第1ラグ溝5Aに形成された傾斜壁面8は、タイヤ幅方向の内側(図3における左側)に向かうに従い漸次タイヤ径方向の内側(図3における下側)に向かって傾斜し、かつ、タイヤ周方向の一方側(図4における上側)に向かうに従い漸次タイヤ径方向の内側(図4における右側)に向かって傾斜している。
また、第2ラグ溝5Bに形成された傾斜壁面8は、タイヤ幅方向の内側に向かうに従い漸次タイヤ径方向の外側に向かって傾斜し、かつ、タイヤ周方向の他方側(図4における下側)に向かうに従い漸次タイヤ径方向の内側に向かって傾斜している。
立ち上がり壁面9は、タイヤ径方向に沿うように形成されており、そのタイヤ径方向の外側の端部が、トレッド踏面部2の接地面(具体的には、トレッド踏面部2の接地面のうち、陸部7を囲むように位置する部位)に直交するように連なっている。図1において、立ち上がり壁面9は、トレッド踏面部2のうち、陸部7を囲むようにタイヤ幅方向の内側(中央側)、タイヤ周方向の一方側及び他方側に位置する部位に連なっている。
底壁面10は、区画溝6の最深部に配置され、タイヤ径方向に垂直となるように、かつ、タイヤ周方向に沿うように形成されている。図2〜図4に示される各溝の断面において、底壁面10は、傾斜壁面8との間に鈍角を形成するように、また立ち上がり壁面9との間には垂直を形成するように、これら壁面8、9と交差している。
図1において、トレッド踏面部2には、第1ラグ溝5Aに対して、タイヤ幅方向に沿う周溝4とは反対側に位置するとともに、タイヤ幅方向に沿う周溝4とは反対側に向かうに従い漸次タイヤ周方向の一方側に向けて延びる補助ラグ溝11が形成されている。
図3において、補助ラグ溝11は、第1ラグ溝5A側に位置してタイヤ径方向の外側に向けて立ち上がる補助立ち上がり壁面12と、補助立ち上がり壁面12の第1ラグ溝5Aとは反対側に位置して、該第1ラグ溝5Aから離間するに従い漸次タイヤ径方向の外側に向けて傾斜する補助傾斜壁面13と、溝底において補助立ち上がり壁面12及び補助傾斜壁面13を繋ぐ補助底壁面14と、を備えている。
補助立ち上がり壁面12は、タイヤ径方向に沿うように形成されており、そのタイヤ径方向の外側の端部が、トレッド踏面部2の接地面(具体的には、トレッド踏面部2の接地面のうち、陸部7において周溝4とは反対側に位置する部位)に直交するように連なっている。図1において、補助立ち上がり壁面12は、陸部7における周溝4とは反対側に位置する部位のうち、第1ラグ溝5Aのタイヤ幅方向の外側に位置する部位に連なっている。
図3において、補助傾斜壁面13は、タイヤ幅方向の内側に向かうに従い漸次タイヤ径方向の内側に向かって傾斜している。また、補助傾斜壁面13は、タイヤ周方向の一方側に向かうに従い漸次タイヤ径方向の内側に向かって傾斜している。
補助底壁面14は、補助ラグ溝11の最深部に配置され、タイヤ径方向に垂直となるように、かつ、タイヤ周方向に沿うように形成されている。図3に示される溝断面において、補助底壁面14は、補助傾斜壁面13との間に鈍角を形成するように、また補助立ち上がり壁面12との間には垂直を形成するように、これら壁面13、12と交差している。
このように形成された補助ラグ溝11は、前述した第1ラグ溝5Aに類似した内壁面構成とされているとともに、図1において、第1ラグ溝5Aに平行となるように延びている。また、補助ラグ溝11におけるタイヤ幅方向の外側の端部は、トレッド踏面部2のタイヤ幅方向の端縁15よりタイヤ幅方向の外側に突出しており、これにより、補助ラグ溝11は、タイヤ幅方向を向くタイヤ側面に開口されている。
また、補助ラグ溝11におけるタイヤ幅方向の内側の端部には、タイヤ周方向の他方側に向けて延びる連結溝16が連なっており、該連結溝16のタイヤ周方向の他方側の端部が、第2ラグ溝5Bにおけるタイヤ幅方向の外側の端部に連なっている。すなわち、第2ラグ溝5Bと補助ラグ溝11とは、連結溝16を通して互いの内部同士が連通されている。
図2において、連結溝16は、タイヤ径方向の外側に向けて立ち上がる一対の連結立ち上がり壁面17と、溝底においてこれら連結立ち上がり壁面17同士を繋ぐ連結底壁面18と、を備えている。
連結溝16の溝深さ、主溝3の溝深さ及び区画溝6の溝深さは、互いに略同一となっている一方、連結溝16の溝幅は、主溝3の溝幅及び区画溝6の溝幅より小さくなっている。
図1において、タイヤ周方向に隣り合う補助ラグ溝11同士の間には、補助細溝19が形成されている。
補助細溝19は、補助ラグ溝11のタイヤ周方向の他方側に間隔をあけて配置された幅外側部分20と、第2ラグ溝5Bのタイヤ幅方向の外側に間隔をあけて配置された幅内側部分21と、幅外側部分20及び幅内側部分21を繋ぐ中間部分22と、を備えている。幅外側部分20と幅内側部分21とは、中間部分22を通して互いの内部同士が連通されている。
幅外側部分20は、タイヤ幅方向の外側に向かうに従い漸次タイヤ周方向の一方側に向かって延びており、図示の例では、補助ラグ溝11に平行となっている。幅外側部分20におけるタイヤ幅方向の外側部分は、トレッド踏面部2のタイヤ幅方向の端縁15から突出しているとともに、タイヤ側面に開口されている。
幅内側部分21は、タイヤ幅方向の外側に向かうに従い漸次タイヤ周方向の一方側に向かって延びており、図示の例では、第2ラグ溝5Bに平行となっている。幅内側部分21におけるタイヤ幅方向の内側の端部は、タイヤ周方向に隣り合う区画溝6同士のうち、タイヤ周方向の一方側に位置する区画溝6における第2ラグ溝5Bのタイヤ幅方向の外側の端部と、タイヤ周方向の他方側に位置する区画溝6における第1ラグ溝5Aのタイヤ幅方向の外側の端部との中間に位置している。
中間部分22は、タイヤ周方向に沿って延びており、図示の例では、連結溝16のタイヤ幅方向の外側に間隔をあけて配置されているとともに、該連結溝16に平行とされている。
特に図示しないが、補助細溝19は、タイヤ径方向の外側に向けて立ち上がる一対の側壁面と、溝底においてこれら側壁面同士を繋ぐ底壁面と、を備えている。
補助細溝19の溝深さは、連結溝16の溝深さと略同一となっている。また、補助細溝19の溝幅は、主溝3の溝幅及び区画溝6の溝幅より小さくなっている。
図1において、補助ラグ溝11、連結溝16及び補助細溝19は、タイヤ赤道部を挟むタイヤ幅方向の両側にそれぞれ形成されている。
タイヤ赤道部を挟む補助ラグ溝11同士、連結溝16同士、補助細溝19同士は、タイヤ周方向の位置が互いにずらされて配置されている。
以上説明した本実施形態の空気入りタイヤ1によれば、区画溝6に流入した水は、該区画溝6のラグ溝5を通ってタイヤ幅方向の外部へ排出されるため、トレッド踏面部2の排水性が確保される。また、区画溝6は、該区画溝6に囲まれるように形成された陸部7から離間するに従い漸次溝深さが深くなるように形成されていることから、陸部7の外周縁部における剛性が高められている。
すなわち、陸部7の外周縁部は、区画溝6の傾斜壁面8に連なっているとともに、該陸部7の中央からタイヤ周方向又はタイヤ幅方向に離間するに従い漸次タイヤ径方向の内側へ向かってその高さが低くなるように傾斜して形成されている。よって、例えば従来のように、陸部の外周縁部がタイヤ径方向に立ち上がる壁面に形成されている場合に比べて、本実施形態では陸部7の剛性が十分に確保される。
また区画溝6において、傾斜壁面8の陸部7とは反対側には、タイヤ径方向の外側に向けて立ち上がる立ち上がり壁面9が形成されているので、トレッド踏面部2における該区画溝6のタイヤ周方向又はタイヤ幅方向の外側に位置する部位の路面への接地面積が確保される。
このように、トレッド踏面部2における排水性が確保されているから、路面がウェットの場合であっても、該トレッド踏面部2の路面に対するグリップ性能が確保される。また、トレッド踏面部2の接地面積が確保されつつ、陸部7の剛性も高められているから、該トレッド踏面部2が路面を確実にグリップする。
従って、本実施形態の空気入りタイヤ1によれば、路面状況(ドライ、ウェット)に係わらず、操縦安定性が向上する。
また、区画溝6が、タイヤ赤道部を挟むタイヤ幅方向の両側に形成されており、これら区画溝6同士は、タイヤ周方向の位置が互いにずらされて配置されているので、下記の効果を奏する。
すなわち、タイヤ赤道部を挟んでタイヤ幅方向の両側に位置する陸部7同士が、タイヤ周方向の同一位置に配置されていないので、トレッド踏面部2におけるタイヤ周方向に沿う剛性を均一にしやすくなり、操縦安定性がより向上する。また、走行時の周期的な騒音(ロードノイズ)が抑制される。
また、本実施形態の空気入りタイヤ1では、区画溝6のラグ溝5がタイヤ幅方向の外側に向かうに従い漸次タイヤ回転方向の後方側(タイヤ周方向の一方側)に向けて延びるように車両に装着されるので、排水性が確実に高められることになる。
また、第1ラグ溝5Aのタイヤ幅方向の外側(周溝4とは反対側)に補助ラグ溝11が形成されており、該補助ラグ溝11において、第1ラグ溝5A側に補助立ち上がり壁面12が配置され、第1ラグ溝5Aとは反対側に補助傾斜壁面13が配置されているので、下記の効果を奏する。
すなわち、陸部7の外周縁部のうち第1ラグ溝5Aに連なる部位の剛性が高められる一方、第1ラグ溝5Aに連なる部位に対してタイヤ幅方向に沿う周溝4とは反対側に位置するとともに、補助ラグ溝11に連なる部位の剛性が抑えられる。これにより、トレッド踏面部2において陸部7の剛性が他の部位に比べて高められ過ぎるようなことが抑制され、タイヤ幅方向の剛性を均一にしやすくなり、偏摩耗が抑制される。従って、トレッド踏面部2のグリップ性能が安定して確保される。
また、補助ラグ溝11における補助立ち上がり壁面12が、タイヤ回転方向Rの前方側を向いて形成されているので、補助ラグ溝11内に流入した水が、トレッド踏面部2の接地面(具体的に、補助ラグ溝11のタイヤ回転方向Rの後方側に位置する部位)に乗り上げるように流出することが防止される。従って、ハイドロプレーニング現象が抑制されるとともに、グリップ性能が向上する。
尚、本実施形態のように、補助ラグ溝11がタイヤ幅方向の外側の端部(端縁15付近)に配置されている場合には、コーナリング性能を安定して高めることができるという効果も得られる。
尚、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前述の実施形態では、トレッド踏面部2のタイヤ幅方向の中央に主溝3が形成されているとしたが、主溝3は形成されていなくても構わない。また、区画溝6が、主溝3からタイヤ幅方向の外側に離間して配置されているとしたが、主溝3が形成されていない場合において、区画溝6はタイヤ赤道部上に配置されていてもよい。
ただし、本実施形態のように主溝3が形成されることにより、トレッド踏面部2において接地圧の高いタイヤ赤道部付近の排水性をより安定して確保できることから、好ましい。
また、区画溝6が、周溝4及び一対のラグ溝5を備えているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、区画溝6は、タイヤ幅方向に離間する一対の周溝4及び一対のラグ溝5を備えているとともに、トレッド踏面部2の平面視において略O字状又は略ロ字状をなしていることとしてもよい。
また、区画溝6は、溝底において傾斜壁面8及び立ち上がり壁面9を繋ぐ底壁面10を備えているとしたが、底壁面10を有していなくても構わない。この場合、傾斜壁面8と立ち上がり壁面9とは、溝底において鋭角をなすように直接交差して連なるとともに、区画溝6の断面は凹V字状に形成される。
また、補助ラグ溝11は、溝底において補助立ち上がり壁面12及び補助傾斜壁面13を繋ぐ補助底壁面14を備えているとしたが、補助底壁面14を有していなくても構わない。この場合、補助立ち上がり壁面12と補助傾斜壁面13とは、溝底において鋭角をなすように直接交差して連なるとともに、補助ラグ溝11の断面は凹V字状に形成される。
その他、本発明の前述の実施形態及び変形例で説明した構成要素を、適宜組み合わせても構わない。また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前述の構成要素を周知の構成要素に置き換えることも可能である。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド踏面部
4 周溝
5 ラグ溝
5A 第1ラグ溝
6 区画溝
7 陸部
8 傾斜壁面
9 立ち上がり壁面
11 補助ラグ溝
12 補助立ち上がり壁面
13 補助傾斜壁面
R タイヤ回転方向

Claims (4)

  1. トレッド踏面部に、タイヤ周方向に沿って延びる周溝、及び、前記周溝におけるタイヤ周方向の両端からタイヤ幅方向に離間するに従い漸次タイヤ周方向の一方側に向けてそれぞれ延びる一対のラグ溝、を備える区画溝が形成され、
    前記区画溝は、
    該区画溝に囲まれるように形成された陸部から離間するに従い漸次タイヤ径方向の内側に向けて傾斜する傾斜壁面と、
    前記傾斜壁面の前記陸部とは反対側に位置してタイヤ径方向の外側に向けて立ち上がる立ち上がり壁面と、を備えることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 請求項1に記載の空気入りタイヤであって、
    前記区画溝は、タイヤ赤道部を挟むタイヤ幅方向の両側に形成されており、
    タイヤ赤道部を挟む前記区画溝同士は、タイヤ周方向の位置が互いにずらされて配置されることを特徴とする空気入りタイヤ。
  3. 請求項1又は2に記載の空気入りタイヤであって、
    前記区画溝は、タイヤ幅方向に沿うタイヤ赤道部の外側に形成され、
    前記一対のラグ溝は、前記周溝におけるタイヤ周方向の両端からタイヤ幅方向の外側に向かうに従い漸次タイヤ周方向の一方側に向けてそれぞれ延びており、
    この空気入りタイヤの装着された車両が前進する時のタイヤ回転方向を特定可能な明示部が形成され、
    前記タイヤ回転方向が、前記タイヤ周方向の他方側であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気入りタイヤであって、
    トレッド踏面部には、前記区画溝における前記一対のラグ溝のうち、タイヤ周方向の一方側に位置する第1ラグ溝に対して、タイヤ幅方向に沿う前記周溝とは反対側に位置するとともに、タイヤ幅方向に沿う前記周溝とは反対側に向かうに従い漸次タイヤ周方向の一方側に向けて延びる補助ラグ溝が形成され、
    前記補助ラグ溝は、
    前記第1ラグ溝側に位置してタイヤ径方向の外側に向けて立ち上がる補助立ち上がり壁面と、
    前記補助立ち上がり壁面の前記第1ラグ溝とは反対側に位置して、該第1ラグ溝から離間するに従い漸次タイヤ径方向の外側に向けて傾斜する補助傾斜壁面と、を備えることを特徴とする空気入りタイヤ。
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