JP5791406B2 - 回転機械の翼体 - Google Patents

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Description

本発明は、回転機械を構成し高温の作動流体に曝される翼体に関するものである。
ガスタービンの静翼や動翼のような回転機械の翼体は、高温の作動流体に曝されるため、その素材として耐熱性に優れた金属材料が用いられるとともに、翼体を積極的に冷却するための冷却構造を備えている。この冷却構造で用いられる冷却方式は、いわゆる対流冷却方式とインピンジメント冷却方式に大別される(特許文献1を参照)。対流冷却方式とは、翼体の内部に形成した流路に冷却ガスを流通させ、その対流効果によって翼体を冷却する方式である。一方、インピンジメント冷却方式とは、翼形を形成する外郭部の内部にインサートと呼ばれる部材を挿入して翼体を構成し、インサートの内部に供給した冷却ガスをその表面に形成した複数の噴出孔から噴射させることにより、外郭部の内面を冷却する方式である。
特許第4087586号公報
しかし、インピンジメント冷却方式を採用する従来の翼体では、噴出孔から外郭部に対する冷却ガスの噴射が、これに交差して流れるクロスフローによって阻害されることにより、冷却効率が低下する問題がある。より詳細に説明すると、インサート部材の噴出孔から噴射する冷却ガスは、外郭部の内面に衝突した後、内面に沿った下方への流れすなわちクロスフローを形成する。そして、このクロスフローは、下流側すなわち翼高さ方向下側に行くに従って多くの冷却ガスが集まることにより、その流量が増大する。従って、外郭部とインサート部材との間の隙間幅が一定である場合、翼高さ方向下側に行くに従ってクロスフローの流速が増加する。そうすると、クロスフローの流速が速い翼高さ方向下側では、噴出孔から噴射する冷却ガスの流れがクロスフローによって大きく阻害されることにより、外郭部に対する熱伝達率が相対的に低くなる。その結果、外郭部にはその温度分布にムラが生じることに起因して熱応力が発生する。これにより、外郭部を所定の目標温度まで冷却する際に、必要な冷却ガスの量が増大することにより、または圧力損失が増大することにより、冷却効率が低下する。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、インピンジメント冷却方式を採用する翼体において、クロスフローの流速が下流側で増加することを抑制してその影響を低減することにより、冷却効率の向上を図る手段を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。すなわち、本発明に係る回転機械の翼体は、
翼形を形成する外郭部と、前記外郭部の内部に、前記外郭部の内面と隙間を有して配されるとともに、内部に供給された冷却用流体を前記外郭部の内面に向かって噴出させる噴出孔を有する供給部と、前記噴出孔と翼高さ方向に対応する位置で設けられて前記噴出孔から噴出した冷却用流体の全てを回収する回収口が形成され、前記回収口から回収された冷却用流体を翼高さ方向に案内して排出する排出部と、を備え、
前記供給部が、前記外郭部の内面であって翼形の背側を形成する部分に向かって冷却用流体を噴出させる背側噴出孔を有する背側供給部と、前記背側噴出孔から噴出した冷却用流体を回収し、前記外郭部の内面であって翼形の腹側を形成する部分に向かって冷却用流体を噴出させる腹側噴出孔を有する腹側供給部と、を備え、前記排出部が、前記腹側噴出孔から噴出した冷却用流体を前記回収口から回収することを特徴とする。
このような構成によれば、供給部の噴出孔から噴射した冷却用流体は、外郭部の内面に衝突した後、その内面に沿って回収口へ向かって流れることによりクロスフローを形成する。そして、このクロスフローの流量は下流側に行くほど増大する。しかし、回収口が噴出孔と翼高さ方向に対応する位置に設けられているため、クロスフローの流れ方向は翼高さ方向に略直交する方向である。従って、クロスフローの流れ方向が翼高さ方向である場合と比較すると、噴出孔から回収口までの距離が短いため、下流側でクロスフローの流量が増大しそれに伴って流速が増加することが抑制される。これにより、噴出孔から噴射する冷却用流体の流れがクロスフローによって大きく阻害されることがないため、冷却効率が低下することを未然に防止することができる。
また、このような構成によれば、外郭部の背側を冷却した冷却用流体を回収した後、この冷却用流体を外郭部の腹側の冷却にも利用するので、より少量の冷却用流体によって外郭部の背側と腹側の両側をインピンジメント冷却することができ、冷却効率の向上を図ることができる。
また、本発明に係る回転機械の翼体は、前記外郭部の内面と前記供給部との間の隙間は、前記回収口へ向けての冷却用流体の流れ方向の上流側から下流側に向かうに従って断面積が次第に大きくなるように形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、供給部の噴出孔から噴射した冷却用流体は、外郭部の内面に衝突した後、その内面に沿って回収口へ向かって流れることによりクロスフローを形成する。そして、このクロスフローの流量は、下流側すなわち回収口に近付くほど増大する。しかし、外郭部の内面と供給部との間の隙間は、その断面積が下流側に向かって次第に大きくなるように形成されている。従って、クロスフローの流量が増大する下流側においても、その流速の増加が抑制される。これにより、噴出孔から噴射する冷却用流体の流れがクロスフローによって大きく阻害されることがないため、冷却効率が低下することを未然に防止することができる。
また、本発明に係る回転機械の翼体は、前記外郭部の内面であって前記噴出孔の対向位置に、凸部が設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、外郭部の内面であって噴出孔の対向位置では、噴出孔から噴射する冷却用流体の流れが凸部によって阻害されることにより、外郭部に対する熱伝達率が相対的に低くなる。その結果、外郭部はその温度分布が均一化することに起因して熱応力が低減する。これにより、外郭部を所定の目標温度まで冷却する際に、必要な冷却用流体の量が減少することにより、または圧力損失が低減することにより、冷却効率が向上する。
また、本発明に係る回転機械の翼体は、前記外郭部の内面であって前記噴出孔の対向位置から離間した位置に、乱流促進リブが突出して設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、噴出孔の対向位置から離間した位置では、吹き付けられる冷却用流体の量が少ない領域が局所的に存在する。しかし、当該領域に突出して設けられた乱流促進リブによって冷却用流体に乱流の発生が促進されることにより、外郭部に対する熱伝達率が相対的に高くなる。その結果、外郭部はその温度分布が均一化することに起因して熱応力が低減する。これにより、外郭部を所定の目標温度まで冷却する際に、必要な冷却用流体の量が減少することにより、または圧力損失が低減することにより、冷却効率が向上する。
また、本発明に係る回転機械の翼体は、前記供給部が、前記外郭部とは別部材であることを特徴とする。
このような構成によれば、冷却用流体を流通させる流路を、外郭部と供給部との間の隙間として形成するので、鋳造等によっては形成が難しい小さな流路であっても、供給部の形状を適宜変化させることによって容易に形成することができる。
本発明に係る回転機械の翼体によれば、インピンジメント冷却方式を採用する翼体において、クロスフローの流速が下流側で増大することを抑制してその影響を低減することにより、冷却効率の向上を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係るタービン静翼を備えたガスタービンを示す全体構成図である。 第1実施形態に係るタービン静翼を一部破断した状態で示す概略斜視図である。 図2におけるA−A線断面を模式的に示した図である。 第2実施形態に係る挿入部材の1つを拡大した図である。 第3実施形態に係る挿入部材の1つを拡大した図である。 第4実施形態に係る挿入部材の1つを拡大した図である。 第5実施形態の外フレームの内面を示す概略断面図である。 第5実施形態の外フレームに対する熱伝達率の分布を示すグラフである。 凸部の変形例を示す概略斜視図である。 第6実施形態の外フレームの内面を示す概略断面図である。 第6実施形態の外フレームに対する熱伝達率の分布を示すグラフである。 乱流促進リブの変形例を示す図であって、(a)は概略平面図、(b)は概略斜視図である。 乱流促進リブの変形例を示す図であって、(a)は概略平面図、(b)は概略斜視図である。 乱流促進リブの変形例を示す図であって、(a)は概略平面図、(b)は概略斜視図である。 乱流促進リブの変形例を示す図であって、(a)は概略平面図、(b)は概略斜視図である。 乱流促進リブの変形例を示す図であって、(a)は概略平面図、(b)は概略斜視図である。 乱流促進リブの変形例を示す図であって、(a)は概略平面図、(b)は概略斜視図である。
[第1実施形態]
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明の第1実施形態に係る回転機械の翼体について説明する。本実施形態では、回転機械の翼体の一例として、ガスタービンのタービン静翼について説明する。
図1は、第1実施形態に係るタービン静翼を備えたガスタービンを示す全体構成図である。ガスタービン1は、流体の流通方向Fに沿って最も上流側の位置に設けられて圧縮空気を生成する圧縮機2と、その下流側に設けられて圧縮空気に燃料を噴射して燃焼させることで燃焼ガスを生成する燃焼器3と、更にその下流側に設けられて燃焼ガスにより回転駆動されるタービン4と、を備えるものである。
タービン4は、図1に示すように、ロータ5の外周に設けられて内部に燃焼ガス流路が形成されたタービンケーシング6と、ロータ5の外周面から突出して周方向に所定間隔で設けられた複数のタービン動翼7と、タービンケーシング6の内周面から突出して周方向に所定間隔で設けられた複数のタービン静翼10と、を有している。そして、複数段のタービン動翼7及びタービン静翼10が、ロータ5の軸線方向に沿って交互に設けられている。
タービン静翼10は、燃焼ガスを減速してその圧力を上昇させる役割を果たすものである。ここで図2は、タービン静翼10を一部破断した状態で示す概略斜視図である。タービン静翼10は、ロータ5の径方向に相当する翼高さ方向Hに延設される翼本体11と、この翼本体11の翼高さ方向一端部に設けられた外側シュラウド12と、翼本体11の翼高さ方向他端部に設けられた内側シュラウド13と、を具備している。
(外側シュラウド)
外側シュラウド12は、周方向に複数設けられたタービン静翼10をその先端部において互いに連結する役割を果たすものである。この外側シュラウド12は、図2に示すように、上面が開口された筐体である本体部14と、この本体部14の開口を封止する蓋体15と、本体部14の内部に設けられたインピンジメントプレート16と、蓋体15から上方へ突出した配管群17と、を有している。
本体部14は、図2に示すように、横断面で略矩形形状を有するとともに、その底面を貫通して複数の貫通穴141が形成されている。また、蓋体15は、平面視で本体部14の開口と同形状である略矩形に形成され、開口を覆うようにして本体部14に固定されている。これにより、本体部14及び蓋体15によって包囲される空間として、冷却室18が構成されている。そして、この冷却室18は、貫通穴141を介して翼本体11の内部に連通している。
インピンジメントプレート16は、本体部14をインピンジメント冷却する役割を果たすものである。このインピンジメントプレート16は、図2に示すように、平面視で冷却室18と略同じ断面形状を有し、複数の冷却孔161が形成されている。このように構成されるインピンジメントプレート16は、本体部14の内部に固定して配置されることにより、冷却室18を翼高さ方向Hに2つの区画すなわち上側の第一冷却室181と下側の第二冷却室182とに分割している。
配管群17は、タービン静翼10に冷却ガスRG(冷却用流体)を供給し、またはタービン静翼10から冷却ガスRGを排出する役割を果たすものである。この配管群17は、図2に示すように、蓋体15の中央部に突出して設けられてタービン静翼10から冷却ガスRGを排出する排出管171と、この排出管171を挟んだ両側の位置に突出して設けられてタービン静翼10に冷却ガスRGを供給する第一供給管172及び第二供給管173と、を有している。
排出管171は、図2に示すように断面略円形の配管であって、蓋体15及びインピンジメントプレート16を貫通してその一端が蓋体15の上方に開口するとともに、他端が翼本体11の内部空洞に接続されている(図2では不図示)。これにより、この排出管171を介して翼本体11の内部とタービン静翼10の外部とが連通した状態になっている。
第一供給管172は、図2に示すように断面略円形の配管であって、蓋体15を貫通してその一端が蓋体15の上方に開口するとともに、他端が第一冷却室181に開口している。これにより、この第一供給管172を介して第一冷却室181とタービン静翼10の外部とが連通した状態になっている。
第二供給管173は、図2に示すように断面略三角形の配管であって、蓋体15及びインピンジメントプレート16を貫通してその一端が蓋体15の表面に開口するとともに、他端が翼本体11の内部空洞に接続されている(図2に破線で示す)。これにより、この第二供給管173を介して翼本体11の内部とタービン静翼10の外部とが連通した状態になっている。
尚、配管群17を構成する配管の本数やその設置位置は本実施例に限定されず、翼本体11の内部の構成等に応じて適宜設計変更が可能である。
(内側シュラウド)
内側シュラウド13は、周方向に複数設けられたタービン静翼10をその基端部において互いに連結する役割を果たすものである。この内側シュラウド13は、図2に示すように、下面が開口された筐体である本体部14と、この本体部14の開口を封止する蓋体15と、本体部14の内部に設けられたインピンジメントプレート16と、を有している。ここで、本体部14、蓋体15、及びインピンジメントプレート16の各構成は外側シュラウド12と同じであるため、同じ符号を付し、その説明を省略する。そして、本体部14及び蓋体15によって冷却室19が構成され、この冷却室19がインピンジメントプレート16によって上側の第三冷却室191と下側の第四冷却室192とに分割されている。
(翼本体)
図3は、図2におけるA−A線断面を模式的に示した図である。翼本体11は、翼形の外形を成し内部が空洞の外フレーム20(外郭部)と、外フレーム20の内部を区画するように設けられた3つの区画フレーム21と、外フレーム20の内部に所定幅の隙間Cを介して挿入された4つの挿入部材22と、を備えるものである。
外フレーム20は、図3に示すように翼形を形成し、翼形の背側が凸状に形成されるとともに、翼形の腹側が凹状に形成されている。
区画フレーム21は、図3に示すように、外フレーム20における背側の所定位置とこれに対向する腹側の位置とを接続するようにして設けられている。そして、3つの区画フレームは、所定間隔で互いに略平行して延びるようにしてそれぞれ設けられている。これにより、翼本体11の内部には、外フレーム20と3つの区画フレーム21とによって、4つの挿入空間23A,23B,23C,23Dがそれぞれ形成されている。尚、区画フレーム21は、外フレーム20と一体的に構成してもよいし、或いは別部材として構成してもよい。
挿入部材22は、図3に示すように、挿入空間23B及び挿入空間23Cにそれぞれ挿入された供給側挿入部材22B及び供給側挿入部材22Cと、挿入空間23A及び挿入空間23Dにそれぞれ挿入された回収側挿入部材22A及び回収側挿入部材22Dと、を有している。
供給側挿入部材22Bは、タービン静翼10の外部から翼本体11の内部に供給した冷却ガスRGが流通する経路としての役割を果たすものである。この供給側挿入部材22Bは、図3に示すように、複数の背側噴出孔50(第一噴出孔)が形成された背側供給部51(第一供給部)と、複数の腹側噴出孔52(第二噴出孔)が形成された腹側供給部53(第二供給部)と、導入口54が形成された連通部55と、回収口56が形成された排出部57と、を有している。尚、供給側挿入部材22Cは、挿入空間23Cの形状に応じた外形を有する点だけが異なり、その構成は供給側挿入部材22Bと同じであるため、同じ符号を使用し、ここでは説明を省略する。
このように構成される供給側挿入部材22Bは、図3に示すように、外フレーム20との間に所定幅の隙間Cを開けるようにして、挿入空間23Bに対して挿入される。そして、供給側挿入部材22Bは、図3に示すように区画フレーム21に対して2箇所の溶接部58を介してそれぞれ固定される。これにより、外フレーム20と供給側挿入部材22Bとの間の隙間Cは、互いに隔絶された背側隙間C1と腹側隙間C2とに分割されている。尚、供給側挿入部材22Cも、これと同様にして挿入空間23Cに対して挿入される。
回収側挿入部材22Aは、翼本体11の内部からタービン静翼10の外部へ回収する冷却ガスRGが流通する経路としての役割を果たすものである。この回収側挿入部材22Aは、図3に示すように、複数の背側噴出孔60(第一噴出孔)が形成された背側供給部61(第一供給部)と、複数の腹側噴出孔62(第二噴出孔)が形成された腹側供給部63(第二供給部)と、導入口64が形成された連通部65と、回収口66が形成された排出部67と、を有している。尚、回収側挿入部材22Dは、挿入空間23Dの形状に応じた外形を有する点だけが異なり、その構成は供給側挿入部材22Aと同じであるため、同じ符号を使用し、ここでは説明を省略する。
このように構成される回収側挿入部材22Aも、図3に示すように、外フレーム20との間に所定幅の隙間Cを開けるようにして、挿入空間23Aに対して挿入される。そして、回収側挿入部材22Aは、図3に示すように区画フレーム21に対して2箇所の溶接部68を介してそれぞれ固定される。これにより、外フレーム20と回収側挿入部材22Aとの間の隙間Cは、互いに隔絶された背側隙間C3と腹側隙間C4とに分割されている。尚、回収側挿入部材22Dも、これと同様にして挿入空間23Dに対して挿入される。
尚、挿入部材22を鋳造等によって外フレーム20と一体的に形成することも可能である。しかし、本実施形態のように挿入部材22を外フレーム20とは別部材として構成すれば、冷却ガスRGの流路として機能する隙間Cを、鋳造等によっては形成が難しい小さな形状であっても、挿入部材22の形状を適宜変化させることで容易に形成することができるという利点がある。
次に、第1実施形態に係るガスタービン1のタービン静翼10の作用効果について説明する。図1に示すガスタービン1が稼動されると、タービン4を構成するタービン静翼10は、燃焼器3で生成された高温の燃焼ガスに曝された状態となる。そして、このように高温環境下に曝されるタービン静翼10を冷却すべく、圧縮機2で圧縮した圧縮空気をクーラで冷却することによって冷却ガスRGが生成され、この冷却ガスRGがタービン静翼10に供給される。
より詳細に説明すると、圧縮空気を冷却して生成した冷却ガスRGは、図2に示すように、タービン静翼10の外側シュラウド12に設けられた第一供給管172に供給される。この冷却ガスRGは、第一供給管172を通って本体部14の第一冷却室181に流入し、インピンジメントプレート16に形成された冷却孔161から第二冷却室182に向かって下向きに噴射することにより、外側シュラウド12の本体部14をインピンジメント冷却する。
そして冷却ガスRGは、本体部14の底面に形成された貫通穴141を通って第二冷却室182から翼本体11の内部に流入し、図3に示す供給側挿入部材22Bの背側供給部51に流入する。背側供給部51に流入した冷却ガスRGは、背側噴出孔50から噴射することにより、外フレーム20の背側をインピンジメント冷却する。このように、外フレーム20の冷却にインピンジメント冷却方式を用いることにより、対流冷却方式を用いる場合と比較してより効率的な冷却が可能となる。
そして、背側隙間C1に流入した冷却ガスRGは、外フレーム20の内面20aに沿って流れることにより、背側噴出孔50から噴射する流れに対して交差して流れるクロスフローCFを形成する。このクロスフローCFは、下流側すなわち導入口54に近付くほど多くの冷却ガスRGが合流することにより、その流量が次第に増大する。しかし、クロスフローCFの流れ方向は翼高さ方向Hに略直交する方向である。従って、クロスフローCFの流れ方向が翼高さ方向Hである場合と比較すると、クロスフローCFが外フレーム20の内面20aに沿って流れる距離が短いため、下流側に達するまでにクロスフローCFに合流する冷却ガスRGの量が少ない。そのため、下流側においてクロスフローCFの流量が増大する幅が小さく、下流側においてクロスフローCFの流速が増加する幅も小さくなる。これにより、背側噴出孔50から噴射する冷却ガスRGの流れが高速のクロスフローCFによって大きく阻害されることがないため、冷却効率が低下することを未然に防止することができる。
その後、この冷却ガスRGは、導入口54から供給側挿入部材22Bの内部に流入し、連通部55を通って腹側供給部53に達すると、腹側噴出孔52から噴射することにより、外フレーム20の腹側をインピンジメント冷却する。
そして、腹側隙間C2に流入した冷却ガスRGは、外フレーム20の内面20aに沿って流れることにより、腹側噴出孔52から噴射する流れに対して交差して流れるクロスフローCFを形成する。このクロスフローCFは、下流側すなわち回収口56に近付くほど多くの冷却ガスRGが合流することにより、その流量が次第に増加する。しかし、前述と同様の理由により、下流側でクロスフローCFの流速が増加することが抑制され、腹側噴出孔52から噴射する冷却ガスRGの流れがクロスフローCFによって大きく阻害されることがないため、冷却効率が低下することを未然に防止することができる。
そして、冷却ガスRGは、回収口56から排出部57に流入し、排出部57に沿って下方へ流通した後、外フレーム20の外部へ排出され、図2に示す内側シュラウド13の第四冷却室192に流入する。そして、この冷却ガスRGは、インピンジメントプレート16に形成された冷却孔161から第三冷却室191に向かって上向きに噴射することにより、内側シュラウド13の本体部14をインピンジメント冷却する。
そして冷却ガスRGは、内側シュラウド13の上面に形成された貫通穴(不図示)を通って第三冷却室191から翼本体11の内部に流入する。そしてこの冷却ガスRGは、図3に示す挿入空間23Aに挿入された回収側挿入部材22Aの内部に流入する。
その後、冷却ガスRGは、回収側挿入部材22Aの背側供給部61に沿って上方へ流通し、背側噴出孔60から噴射することにより、外フレーム20の背側をインピンジメント冷却する。そして、背側隙間C3に流入した冷却ガスRGは、外フレーム20の内面20aに沿って流れることによりクロスフローCFを形成する。そして、冷却ガスRGは、導入口64から連通部65を経て腹側供給部63に達すると、腹側噴出孔62から噴射することにより、外フレーム20の腹側をインピンジメント冷却する。
そして、腹側隙間C4に流入した冷却ガスRGは、外フレーム20の内面20aに沿って流れることによりクロスフローCFを形成し、回収口66から排出部67へ流入する。
そして、この冷却ガスRGは、排出部67に沿って上方へ流通した後、外側シュラウド12の排出管171を通って、タービン静翼10の外部へ回収される。このように回収した冷却ガスRGを、図1に示す燃焼器3において予混合燃焼を行うための燃焼用空気として再利用することにより、燃焼に伴う窒素酸化物の排出を低減することができる。尚、本実施形態では冷却ガスRGを回収して再利用する回収式空気冷却を採用したタービン静翼10について説明した。これに対して、開放式空気冷却を採用したタービン静翼も存在する。この開放式空気冷却とは、冷却ガスRGを回収することなく翼本体11の外部へそのまま放出し、翼本体11の表面に薄い空気のフィルム層を形成することにより、燃焼ガスに触れた翼本体11の温度が上昇することを抑制する方式である。
本実施形態の構成によれば、外フレーム20の背側を冷却した冷却ガスRGを回収した後、腹側の冷却にも利用するので、より少量の冷却ガスRGによって外フレーム20の背側と腹側の両側をインピンジメント冷却することができ、冷却効率の向上を図ることができる。
尚、本実施形態では供給側挿入部材22Bと回収側挿入部材22Aを例に説明したが、供給側挿入部材22C及び回収側挿入部材22Dについても同様の作用効果が奏される。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るタービン静翼10について説明する。第2実施形態に係るタービン静翼10は、第1実施形態に係るタービン静翼10と比較すると、翼本体11を構成する挿入部材70の構成だけが異なっている。それ以外の構成は第1実施形態と同じであるため、同じ符号を用い、ここでは説明を省略する。
図4は、挿入部材70の1つを拡大した図である。挿入部材70は、複数の背側噴出孔71が形成された背側供給部72と、複数の腹側噴出孔73が形成された腹側供給部74と、第一回収口75及び第二回収口76が形成された排出部77と、を有している。
そして、このように構成される挿入部材70は、外フレーム20との間に所定幅の隙間Cを開けるようにして、挿入空間23に対して挿入される。そして、挿入部材70は、区画フレーム21に対して2箇所の溶接部58を介してそれぞれ固定される。これにより、外フレーム20と挿入部材70との間の隙間Cは、互いに隔絶された背側隙間C5と腹側隙間C6とに分割されている。
このような構成によれば、背側供給部72及び腹側供給部74に供給された冷却ガスRGが、背側噴出孔71及び腹側噴出孔73からそれぞれ噴射することにより、外フレーム20の背側及び腹側をそれぞれインピンジメント冷却する。そして、背側隙間C5及び腹側隙間C6に流入した冷却ガスRGは、外フレーム20の内面20aに沿って流れることにより、クロスフローCFをそれぞれ形成する。そして、冷却ガスRGは、第一回収口75及び第二回収口76から排出部77へ流入する。
本実施形態の構成によれば、背側噴出孔71及び腹側噴出孔73の両方から噴射した冷却ガスRGを排出部77が回収するので、第1実施形態の効果に加えて、冷却ガスRGを案内するために複雑な流路を設ける必要がなく、簡略な流路構成によって外フレーム20の背側と腹側の両側をインピンジメント冷却することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係るタービン静翼10について説明する。第3実施形態に係るタービン静翼10も、第1実施形態に係るタービン静翼10と比較すると、翼本体11を構成する挿入部材80の構成だけが異なっている。それ以外の構成は第1実施形態と同じであるため、同じ符号を用い、ここでは説明を省略する。
図5は、挿入部材80の1つを拡大した図である。挿入部材80は、複数の背側噴出孔81が形成された背側供給部82と、複数の腹側噴出孔83が形成された腹側供給部84と、4つの回収口85A,85B,85C,85Dが形成された排出部86と、を有している。
そして、このように構成される挿入部材80は、外フレーム20との間に所定幅の隙間Cを開けるようにして、挿入空間23に対して挿入される。そして、挿入部材80は、区画フレーム21に対して2箇所の溶接部58を介してそれぞれ固定される。これにより、外フレーム20と挿入部材80との間の隙間Cは、互いに隔絶された背側隙間C7と腹側隙間C8とに分割されている。
このような構成によれば、背側供給部82及び腹側供給部84に供給された冷却ガスRGが、背側噴出孔81及び腹側噴出孔83からそれぞれ噴射することにより、外フレーム20の背側及び腹側をそれぞれインピンジメント冷却する。そして、背側隙間C7及び腹側隙間C8に流入した冷却ガスRGは、左右に分岐して外フレーム20の内面20aに沿って流れることにより、左右両方向へのクロスフローCFをそれぞれ形成する。そして、冷却ガスRGは、4つの回収口85A,85B,85C,85Dから排出部86へ流入する。
本実施形態の構成によれば、背側噴出孔81及び腹側噴出孔83の両方から噴射した冷却ガスRGを排出部86が回収するので、第1実施形態の効果に加えて、第2実施形態と同様の効果が奏される。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係るタービン静翼10について説明する。第4実施形態に係るタービン静翼10も、第1実施形態に係るタービン静翼10と比較すると、翼本体11を構成する挿入部材90の構成だけが異なっている。それ以外の構成は第1実施形態と同じであるため、同じ符号を用い、ここでは説明を省略する。
図6は、挿入部材90の1つを拡大した図である。挿入部材70は、第2実施形態の挿入部材70と同様に、複数の背側噴出孔91が形成された背側供給部92と、複数の腹側噴出孔93が形成された腹側供給部94と、第一回収口95及び第二回収口96が形成された排出部97と、を有している。そして挿入部材90は、区画フレーム21に対して2箇所の溶接部58を介してそれぞれ固定されることにより、隙間Cが、互いに隔絶された背側隙間C9と腹側隙間C10とに分割されている。
ここで、本実施形態の挿入部材90は、背側隙間C9及び腹側隙間C10が、クロスフローCFの流れ方向の上流側から下流側に向かってその断面積が次第に大きくなるようにそれぞれ形成されている。このような構成によれば、クロスフローCFの流量は下流側に行くほど増大するが、流量が増大する下流側においてその流速の増加が抑制される。これにより、背側噴出孔91及び腹側噴出孔93から噴射する冷却ガスRGの流れがクロスフローCFによって大きく阻害されることがないため、冷却効率が低下することを未然に防止することができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係るタービン静翼10について説明する。第5実施形態に係るタービン静翼10は、第1実施形態に係るタービン静翼10と比較すると、外フレーム30(外郭部)の構成だけが異なっている。それ以外の構成は第1実施形態と同じであるため、同じ符号を用い、ここでは説明を省略する。
図7は、第5実施形態の外フレーム30の内面30aを示す概略断面図である。本実施形態では、外フレーム30の内面30aに突出して複数の凸部31が設けられている。これら凸部31は、円錐形状を有し、挿入部材22に形成された背側噴出孔50に対向する位置Xにそれぞれ固定されている。
次に、第5実施形態に係るタービン静翼10の作用効果について説明する。図8は、第5実施形態の外フレーム30に対する熱伝達率の分布を示すグラフであって、横軸が背側噴出孔50の中心に対向する位置Xからの離間距離を、縦軸が外フレーム30に対する熱伝達率をそれぞれ示している。外フレーム30の内面30aに凸部31が設けられていない場合、図8に破線で示すように、冷却ガスRGが最も多く吹き付けられる位置、すなわち背側噴出孔50の中心に対向する位置Xにおいて、熱伝達率が最も高くなっている。そして、その位置から離間するに従って、熱伝達率は徐々に低くなる傾向を有している。
しかし、本実施形態では外フレーム30の内面30aに凸部31を設けたことにより、背側噴出孔50に対向する位置Xでは、背側噴出孔50から噴射する冷却ガスRGの流れが凸部31によって阻害されることにより、図8に実線で示すように、当該箇所では外フレーム30への熱伝達率が相対的に低くなる。その結果、外フレーム30は温度分布が均一化することに起因して熱応力が低減する。これにより、外フレーム30を所定の目標温度まで冷却する際に、必要な冷却ガスRGの量が減少することにより、または圧力損失が低減することにより、冷却効率が向上する。
尚、本実施形態では凸部31を外フレーム30とは別部材としたが、凸部31を外フレーム30と一体的に形成してもよい。また凸部31は、背側噴出孔50に対向して設けられていれば、その材質や形状等は特に限定されない。ここで、図9は、凸部31の変形例を示す概略斜視図である。図9(a)に示す本実施形態の円錐形状の凸部31に代えて、図9(b)に示す四角錐形状の凸部32や、図9(c)に示す台形柱形状の凸部33を採用することも可能である。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態に係るタービン静翼10について説明する。第6実施形態に係るタービン静翼10も、第1実施形態に係るタービン静翼10と比較すると、外フレーム40(外郭部)の構成だけが異なっている。それ以外の構成は第1実施形態と同じであるため、同じ符号を用い、ここでは説明を省略する。
図10は、第6実施形態の外フレーム40の内面40aを示す概略断面図である。本実施形態では、外フレーム40の内面40aに突出して複数の乱流促進リブ41が設けられている。これら乱流促進リブ41は、平面視で略円環形状を有し、挿入部材22に形成された背側噴出孔50に対向する位置Xから離間するようにして、すなわち隣接する背側噴出孔50の中間位置Yにそれぞれ固定されている。
次に、第6実施形態に係るタービン静翼10の作用効果について説明する。図11は、第6実施形態の外フレーム40に対する熱伝達率の分布を示すグラフであって、横軸が背側噴出孔50の中心に対向する位置Xからの離間距離を、縦軸が外フレーム40に対する熱伝達率をそれぞれ示している。外フレーム40の内面40aに乱流促進リブ41が設けられていない場合、第2実施形態の図8と同様に、図11に破線で示す熱伝達率は、背側噴出孔50の中心に対向する位置Xにおいて最も高くなっており、その位置から離間するに従って徐々に低くなる傾向を有している。そして熱伝達率は、冷却ガスRGが吹き付けられる量が最も少ない位置、すなわち隣接する背側噴出孔50の中間位置Yにおいて最も低くなっている。
しかし本実施形態では、隣接する背側噴出孔50の中間位置Yに設けた乱流促進リブ41によって冷却ガスRGについて乱流RFの発生が促進されることにより、図11に実線で示すように、中間位置Yにおける熱伝達率が相対的に高くなる。その結果、外フレーム40は温度分布が均一化することに起因して熱応力が低減する。これにより、外フレーム40を所定の目標温度まで冷却する際に、必要な冷却ガスRGの量が減少することにより、または圧力損失が低減することにより、冷却効率が向上する。
尚、本実施形態では乱流促進リブ41を外フレーム40とは別部材としたが、乱流促進リブ41を外フレーム40と一体的に形成してもよい。また乱流促進リブ41は、隣接する背側噴出孔50の中間位置Yに設けられていれば、その材質や形状等は特に限定されない。ここで、図12から図17は、乱流促進リブ41の変形例を示す図であって、(a)は概略平面図、(b)は概略斜視図である。乱流促進リブ41は、本実施形態のような平面視で略円環形状に限られず、平面視で略直線形状に形成することも可能である。
そして乱流促進リブ41の配置の仕方としては、図12(a)及び(b)に示すように、隣接する背側噴出孔50(図に破線で示す)の中間位置Yを通り、クロスフローCFの流れ(図に矢印で示す)に略直交する方向へ延びるように乱流促進リブ42を配置してもよい。また、図13(a)及び(b)に示すように、クロスフローCFの流れに略平行する方向へ延びるように乱流促進リブ43を配置してもよい。更に、図14(a)及び(b)に示すように、クロスフローCFの流れに略直交する方向と略平行する方向の両方へ延びるように乱流促進リブ44を格子状に配置してもよい。
また、図15(a)及び(b)に示すように、隣接する背側噴出孔50の中間位置Yを通り、クロスフローCFの流れに対して所定の角度をなして斜めに延びるように乱流促進リブ45を配置してもよい。更に、図16(a)及び(b)に示すように、隣接する背側噴出孔50の中間位置Yを2本の乱流促進リブ46が通り、クロスフローCFの流れに略直交する方向へそれぞれ延びるように(或いは平行する方向へ延びるように)乱流促進リブ46を配置してもよい。また、図17(a)及び(b)に示すように、隣接する背側噴出孔50の中間位置Yを2本の乱流促進リブ47が通り、クロスフローCFの流れに対して所定の角度をなしてそれぞれ斜めに延びるように乱流促進リブ47を配置してもよい。
また、第5実施形態の凸部31と第6実施形態の乱流促進リブ41〜47とを並存させることも可能である。すなわち、図に詳細は示さないが、背側噴出孔50それぞれに対向する位置Xに凸部31を設けるとともに、隣接する背側噴出孔50の中間位置Yに乱流促進リブ41〜47を設けてもよい。
また、以上説明した各実施形態では冷却ガスRGの排出方向を翼高さ方向Hとしたが、これに限られず冷却ガスRGの排出方向は翼本体11の内部における任意の方向とすることが可能である。
また、本発明に係る回転機械の翼体は、各実施形態で説明したガスタービン1のタービン静翼10に限られず、タービン動翼7や、高温の作動流体に曝されるその他の翼体として構成することも可能である。
尚、上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ、或いは動作手順等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
1 ガスタービン
2 圧縮機
3 燃焼器
4 タービン
5 ロータ
6 タービンケーシング
7 タービン動翼
10 タービン静翼
11 翼本体
12 外側シュラウド
13 内側シュラウド
14 本体部
15 蓋体
16 インピンジメントプレート
17 配管群
18 冷却室
19 冷却室
20 外フレーム(外郭部)
21 区画フレーム
22 挿入部材
23 挿入空間
30 外フレーム(外郭部)
31 凸部
32 凸部
33 凸部
40 外フレーム(外郭部)
41 乱流促進リブ
42 乱流促進リブ
43 乱流促進リブ
44 乱流促進リブ
45 乱流促進リブ
46 乱流促進リブ
47 乱流促進リブ
50 背側噴出孔
51 背側供給部
52 腹側噴出孔
53 腹側供給部
54 導入口
55 連通部
56 回収口
57 排出部
58 溶接部
60 背側噴出孔
61 背側供給部
62 腹側噴出孔
63 腹側供給部
64 導入口
65 連通部
66 回収口
67 排出部
68 溶接部
70 挿入部材
71 背側噴出孔
72 背側供給部
73 腹側噴出孔
74 腹側供給部
75 第一回収口
76 第二回収口
77 排出部
80 挿入部材
81 背側噴出孔
82 背側供給部
83 腹側噴出孔
84 腹側供給部
86 排出部
90 挿入部材
91 背側噴出孔
92 背側供給部
93 腹側噴出孔
94 腹側供給部
95 第一回収口
96 第二回収口
97 排出部
141 貫通穴
161 冷却孔
171 排出管
172 第一供給管
173 第二供給管
181 第一冷却室
182 第二冷却室
191 第三冷却室
192 第四冷却室
20a 内面(外フレーム)
22A 回収側挿入部材
22B 供給側挿入部材
22C 供給側挿入部材
22D 回収側挿入部材
23A 挿入空間
23B 挿入空間
23C 挿入空間
23D 挿入空間
30a 内面(外フレーム)
40a 内面(外フレーム)
85A 回収口
85B 回収口
85C 回収口
85D 回収口
C 隙間
C1 背側隙間
C10 腹側隙間
C2 腹側隙間
C3 背側隙間
C4 腹側隙間
C5 背側隙間
C6 腹側隙間
C7 背側隙間
C8 腹側隙間
C9 背側隙間
CF クロスフロー
F 流通方向
H 翼高さ方向
RF 乱流
RG 冷却ガス(冷却用流体)
X 位置
Y 中間位置

Claims (5)

  1. 翼形を形成する外郭部と、
    前記外郭部の内部に、前記外郭部の内面と隙間を有して配されるとともに、内部に供給された冷却用流体を前記外郭部の内面に向かって噴出させる噴出孔を有する供給部と、
    前記噴出孔と翼高さ方向に対応する位置で設けられて前記噴出孔から噴出した冷却用流体の全てを回収する回収口が形成され、前記回収口から回収された冷却用流体を翼高さ方向に案内して排出する排出部と、
    を備え、
    前記供給部が、前記外郭部の内面であって翼形の背側を形成する部分に向かって冷却用流体を噴出させる背側噴出孔を有する背側供給部と、前記背側噴出孔から噴出した冷却用流体を回収し、前記外郭部の内面であって翼形の腹側を形成する部分に向かって冷却用流体を噴出させる腹側噴出孔を有する腹側供給部と、を備え、
    前記排出部が、前記腹側噴出孔から噴出した冷却用流体を前記回収口から回収することを特徴とする回転機械の翼体。
  2. 前記外郭部の内面と前記供給部との間の隙間は、前記回収口へ向けての冷却用流体の流れ方向の上流側から下流側に向かうに従って断面積が次第に大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転機械の翼体。
  3. 前記外郭部の内面であって前記噴出孔の対向位置に、凸部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転機械の翼体。
  4. 前記外郭部の内面であって前記噴出孔の対向位置から離間した位置に、内面に沿って流れる前記冷却用流体に乱流を形成させる乱流促進リブが突出して設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の回転機械の翼体。
  5. 前記供給部が、前記外郭部とは別部材であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の回転機械の翼体。
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