JP5790574B2 - 樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

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本発明は、インサート部材の一部がモールド樹脂によって被覆されて成る樹脂成形品の製造方法に関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、上側金型と下側金型とを有する金型内に基体を固定して基体の被射出部に射出材料を射出するインサート射出成形方法が提案されている。このインサート射出成形方法は、基体の被射出部周辺に処理剤を塗布する工程と、基体を金型内に装着する工程と、金型内に射出材料を射出する工程と、を具備する。
インサート品の表面に処理剤を塗布すると、その表面に処理剤層が形成される。この処理剤層の上表面は、表面張力の作用によって均一性の高い略平面となっている。この処理剤層の形成されたインサート品が金型内に装着されると、処理剤層を介して、インサート品の上表面と上側金型の下表面とが連結される。そして、処理剤層が変形することによりインサート品の上表面と上側金型の下表面との間の隙間が完全に埋められる。これにより、金型内に射出材料を射出しても、インサート品の上表面と上側金型の下表面との間の隙間への射出材料の流れ込みが防止され、バリの形成が防止される。
特開2001−30284号公報
ところで、上記したように、特許文献1に示されるインサート射出成形方法では、インサート品の上表面と上側金型の下表面との間の隙間を埋めて、バリの形状を防止するために、インサート品に液状の処理剤層を形成している。そして、インサート品と金型との間の隙間を埋めるために、処理剤層に圧力を印加して変形させている。これによれば、液状の処理剤を塗布して、処理剤層を安定的に形成するために、インサート品の形状が規定される、という問題が生じる。また、特許文献1に記載の発明では、加圧により処理剤層を変形させることとなるが、このときに、金型とインサート品とが接触して、インサート品に圧力が印加されると、インサート品が損傷する虞がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、バリの発生が抑制されつつ、インサート品の形状が規定されること、及び、インサート品に損傷が生じることが抑制された樹脂成形品の製造方法を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、インサート部材(20)の一部がモールド樹脂(30)によって被覆されて成る樹脂成形品(10)の製造方法であって、インサート部材の一部とモールド樹脂とが配置されるキャビティ(43)と、該キャビティと外部とを連通する連通孔(44)と、キャビティに溶融したモールド樹脂を注入するための注入孔(45)と、を有する金型(40)を準備する準備工程と、該準備工程後、連通孔にインサート部材を配置することで、インサート部材の一部をキャビティに配置する配置工程と、該配置工程後、注入孔からキャビティに溶融したモールド樹脂を注入する注入工程と、を有し、配置工程において、連通孔を構成する金型の壁面とインサート部材との間に、キャビティと外部とを連通する隙間を構成し、注入工程において、キャビティが溶融したモールド樹脂によって満たされるまで、注入工程時の金型よりも温度が低く、且つ、大気圧よりも圧力が高い制御媒体(CM)を、隙間を介してキャビティに注入することを特徴とする。
このように本発明によれば、注入工程において、金型(40)とインサート部材(20)との間に形成された隙間を介して、キャビティ(43)に制御媒体(CM)を注入する。これによれば、溶融したモールド樹脂(30)の流動方向に対して逆向きの圧力がモールド樹脂(30)に印加され、モールド樹脂(30)と金型(40)とが冷却されるので、隙間へのモールド樹脂(30)の侵入が抑制される。この結果、バリの発生が抑制される。また、液状の処理剤層を上記した隙間に配置し、処理剤層を変形させて隙間を完全に埋める構成とは異なり、処理剤層を安定的に形成するために、インサート部材(20)の形状が規定されることが抑制される。更に言えば、上記比較例の場合、加圧により処理剤層を変形させることとなるが、このときに、金型(40)とインサート部材(20)とが接触して、インサート部材(20)に圧力が印加されると、インサート部材(20)が損傷する虞がある。これに対して、本発明では、処理剤層を変形させるための圧力を印加しなくともよいので、インサート部材(20)に圧力が印加されることが抑制される。これにより、インサート部材(20)の損傷が抑制される。
また、本発明は、モールド樹脂は熱硬化性樹脂であり、注入工程後、制御媒体の温度を上げる加温工程を有する構成が好適である。上記したように、注入工程において、キャビティ(43)に溶融したモールド樹脂(30)が充填されるまで、金型(40)よりも温度の低い制御媒体(CM)がキャビティ(43)に注入される。そのため、注入工程時では、キャビティ(43)を流動するモールド樹脂(30)が十分に熱せられず、熱硬化反応が遅れる虞がある。そこで、上記のように、注入工程後に制御媒体(CM)の温度を上げる。これにより、制御媒体(CM)の熱がモールド樹脂(30)に伝達され、モールド樹脂(30)の熱硬化反応が促進される。
樹脂成形品の概略構成を示す断面図である。 金型の概略構成を示す断面図である。 配置工程を示す断面図である。 注入孔からキャビティに溶融したモールド樹脂が注入される直前の状態を示す断面図である。 注入工程を示す断面図である。 加温工程を示す断面図である。 インサート品の配置を示す断面図である。 金型の変形例を示す断面図である。 金型の変形例を示す断面図である。 金型の変形例を示す断面図である。 金型の変形例を示す断面図である。 金型の変形例と注入工程を示す断面図である。 金型の変形例と注入工程を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図7に基づいて、本実施形態に係る樹脂成形品の製造方法を説明する。各図面では、後述する制御媒体CMの流れ方向を矢印で示す。
図1に示すように、樹脂成形品10は、要部として、インサート部材20と、モールド樹脂30と、を有する。本実施形態に係るインサート部材20は、先端にセンシング部が形成されたセンサチップであり、モールド樹脂30は、熱硬化性樹脂である。インサート部材20の一部が、モールド樹脂30によって被覆保護され、センシング部の形成された先端が、モールド樹脂30から露出されている。
図2に示すように、金型40は、上型41と、下型42と、を有する。上型41と下型42とが互いに勘合することで、インサート部材20の一部とモールド樹脂30とを配置するキャビティ43と、キャビティ43と外部とを連通する連通孔44と、キャビティ43に溶融したモールド樹脂30を注入するための注入孔45と、が構成されている。
本実施形態に係るキャビティ43の断面の外形輪郭線は矩形をなし、その一面に連通孔44が開口され、その対向面に注入孔45が開口されている。
連通孔44は、一端がキャビティ43側に開口する第1連通孔46と、一端が第1連通孔46の他端と連結され、他端が外部に開口する第2連通孔47と、を有する。第1連通孔46に、インサート部材20の一部が配置され、第2連通孔47に、後述する制御媒体CMをキャビティ43に流通させるためのホース90の先端に取り付けられた継ぎ手91が配置される。
図2に示すように、第1連通孔46の他端の開口面積は、第2連通孔47の一端の開口面積よりも狭く、第1連通孔46の他端と第2連通孔47の一端とが、連結面48を介して連結されている。本実施形態では、連結面48が上型41によって構成されており、連結面48を有する部位(図2において破線で囲まれた部位であり、以下、上壁部49と示す)は、上型41における主としてキャビティ43を構成する上本体部50に連結されている。
次に、本実施形態に係る樹脂成形品10の製造方法を説明する。先ず、金型40を準備する。以上が準備工程である。
該準備工程後、図3に示すように、第1連通孔46にインサート部材20を配置することで、インサート部材20の一部をキャビティ43に配置する。また、継ぎ手91を第2連通孔47に配置することで、ホース90と第1連結孔46とを連通する。この際、連通孔44を構成する金型40の壁面とインサート部材20との間に、キャビティ43と外部とを連通する隙間を構成する。以上が配置工程である。
該配置工程後、図4及び図5に示すように、注入孔45からキャビティ43に溶融したモールド樹脂30を注入する。この際、注入孔45からキャビティ43に溶融したモールド樹脂30が注入され始め、キャビティ43が溶融したモールド樹脂30によって満たされるまで、上記した隙間を介してキャビティ43に制御媒体CMを注入する。この制御媒体CMは、注入工程時の金型40よりも温度が低く、且つ、大気圧よりも圧力が高く設定されている。具体的に言えば、制御媒体CMは、金型40よりも30℃以上冷たく、0.2MPa以上の圧力を有する。この制御媒体CMによって、モールド樹脂30が直接冷却され、その粘性と流動とが制御される。なお、この工程において、金型40を熱しておき、連結面48にも制御媒体CMを吹き付ける。以上が注入工程である。
該注入工程後、図6に示すように、制御媒体CMの圧力を維持しつつ、制御媒体CMの温度を上げる。こうすることで、モールド樹脂30の隙間への流動を抑えつつ、熱硬化性樹脂であるモールド樹脂30の硬化を促す。具体的には、制御媒体CMの温度を、注入工程時の金型40と同一の温度に上げる。なお、この工程において、連結面48にも制御媒体CMを吹き付ける。以上が加温工程である。
該加温工程後、上型41と下型42との勘合を解いて、キャビティ43からモールド樹脂30によって一部が被覆されたインサート部材20を取り出す。以上が取り出し工程である。これらの工程を経ることで、図1に示す樹脂成形品10が製造される。
次に、本実施形態に係る樹脂成形品10の製造方法の作用効果を説明する。上記したように、注入工程において、金型40とインサート部材20との間に形成された隙間を介して、キャビティ43に制御媒体CMを注入する。これによれば、溶融したモールド樹脂30の流動方向に対して逆向きの圧力がモールド樹脂30に印加され、モールド樹脂30と金型40とが冷却されるので、隙間へのモールド樹脂30の侵入が抑制される。この結果、バリの発生が抑制される。また、液状の処理剤層を上記した隙間に配置し、処理剤層を変形させて隙間を完全に埋める構成とは異なり、処理剤層を安定的に形成するために、インサート部材20の形状が規定されることが抑制される。更に言えば、上記比較例の場合、加圧により処理剤層を変形させることとなるが、このときに、金型40とインサート部材20とが接触して、インサート部材20に圧力が印加されると、インサート部材20が損傷する虞がある。これに対して、本構成であれば、処理剤層を変形させるための圧力を印加しなくともよいので、インサート部材20に圧力が印加されることが抑制される。これにより、インサート部材20の損傷が抑制される。
また、図7に示すように、第1連通孔46の中心と、インサート部材20の中心とが一致しない場合、第1連通孔46を構成する壁面とインサート部材20との間の隙間の面積にばらつきが生じる。この場合、面積の広い隙間にモールド樹脂30が流動し易くなる。しかしながら、上記したように、注入工程において、隙間に制御媒体CMを注入すると、その制御媒体CMは、隙間の面積の大きい領域に、より多く流入する。このように、隙間の面積と制御媒体CMの流入量とは比例の関係にあるので、隙間の面積にばらつきが生じたとしても、隙間へのモールド樹脂30の流動が抑制される。
上記したように、注入工程において、キャビティ43に溶融したモールド樹脂30が充填されるまで、金型40よりも温度の低い制御媒体CMがキャビティ43に注入される。そのため、注入工程時では、キャビティ43を流動するモールド樹脂30が十分に熱せられず、熱硬化反応が遅れる虞がある。そこで、上記したように、注入工程後、制御媒体CMの温度を上げる加温工程を行う。これにより、制御媒体CMの熱がモールド樹脂30に伝達され、モールド樹脂30の熱硬化反応が促進される。
注入工程において、連結面48に、制御媒体CMを吹き付ける。これによれば、連結面48が冷却されるととともに、第1連結孔46を構成する部位(上壁部49)も冷却される。上壁部49はキャビティ43の一部も構成するので、上壁部49に接触したモールド樹脂30の流動が遅くなり、隙間へのモールド樹脂30の侵入が効果的に抑制される。
加温工程において、連結面48に、制御媒体CMを吹き付ける。これによれば、連結面48が熱せられるととともに、上壁部49も熱せられる。これにより、上壁部49に接触しているモールド樹脂30の熱硬化反応が効果的に促進される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
本実施形態では、図2に示すように、上壁部49の一面の全てが上本体部50に連結された例を示した。しかしながら、図8に示すように、上壁部49と上本体部50との間に溝51が形成され、上壁部49の一面の一部が上本体部50に連結された構成を採用することもできる。
これによれば、金型40に溝51が形成されていない構成と比べて、上本体部50と上壁部49との熱伝導が低下する。これにより、本実施形態と比べて、上壁部49の温度を、上本体部50の温度に依らずに制御することができる。
本実施形態では、連結面48が上型41によって構成された例を示した。しかしながら、図9に示すように、連結面48が下型42によって構成されてもよい。この構成では、連結面48を有する部位(図9において、破線で囲まれた部位であり、以下、下壁部52と示す)は、下型42における主としてキャビティ43を構成する下本体部53に連結されている。そして、下壁部52と下本体部53との間に溝51が形成され、下壁部52の一面の一部が下本体部53に連結されている。これによれば、下壁部52の温度を、下本体部53の温度に依らずに制御することができる。
なお、もちろんではあるが、図10に示すように、連結面48が、上型41と下型42とによって形成された構成を採用することもできる。
図7に示すように、本実施形態では、上壁部49におけるインサート部材20との対向面が平らである例を示した。しかしながら、図11に示すように、上壁部49におけるインサート部材20との対向面に、凹凸54が形成された構成を採用することもできる。
これによれば、対向面における制御媒体CMとの接触面積が大きくなり、対向面にて乱流が発生する。そのため、第1連結孔46を構成する部位(上壁部49)を効果的に冷却することができる。したがって、上壁部49に接触したモールド樹脂30の流動が遅くなり、隙間へのモールド樹脂30の侵入が効果的に抑制される。
本実施形態では、金型40が上型41と下型42とを有し、上型41と下型42とが互いに勘合することで、キャビティ43と、連通孔44と、注入孔45と、が構成された例を示した。しかしながら、図12に示すように、金型40が、上記要素41〜45の他に、キャビティ43と外部とを連通する連通路55と、該連通路55を開閉するピン56と、を有する構成を採用することもできる。この場合、注入工程において、注入孔45に溶融したモールド樹脂30が注入され、そのモールド樹脂30が連通路55におけるキャビティ43側の開口端に達するまで、ピン56によって連通路55を開状態とする。そして、開口端に達する直前に、ピン56によって連通路55を閉状態とするとともに、開口端をピンによって埋める。この変形例の場合、キャビティ43内に圧力センサや温度センサをセットしておき、これらの出力信号に基づいて、ピン55を駆動させる。
これによれば、制御媒体CMがキャビティ43で流動し易くなるので、制御媒体CMがキャビティ43で流動し難い構成と比べて、溶融したモールド樹脂30を効果的に冷却し、モールド樹脂30の流動を効果的に制御することができる。
また、図12に示す変形例において、図13に示すように、壁部49,52それぞれに、連通路55と連通された補助路57を形成してもよい。これによれば、壁部49,52が効果的に冷却されるので、壁部49,52に接触したモールド樹脂30の流動が遅くなり、隙間へのモールド樹脂30の侵入が効果的に抑制される。
本実施形態では、連通孔44を構成する金型40の壁面とインサート部材20との間に構成される隙間の寸法を特に言及しなかった。しかしながら、この隙間の寸法としては、0〜500μmを採用することができる。なお、隙間の寸法が0とは、インサート部材20と金型40との一部が接触していることを示しており、その間には、インサート部材20や金型40の表面粗さに起因する隙間が存在する。隙間の寸法が0の時においては、この表面粗さに起因する隙間を介して、制御媒体CMがキャビティ43内に流入する。
本実施形態では、注入工程において、制御媒体CMは、金型40よりも30℃以上冷たく、0.2MPa以上の圧力を有する例を示した。しかしながら、制御媒体CMの温度と圧力としては上記例に限定されず、注入工程時の金型40よりも温度が低く、大気圧よりも圧力が高ければよい。
加温工程では、制御媒体CMの温度を、注入工程時の金型40と同一の温度に上げる例を示した。しかしながら、制御媒体CMの温度としては上記例に限定されず、注入工程時よりも温度が高ければよい。
本実施形態では、インサート部材20は、センサチップである例を示した。しかしながら、インサート部材20としては上記例に限定されず、例えば、金属材料から成るリードを採用することもできる。
本実施形態では、モールド樹脂30は、熱硬化性樹脂である例を示した。しかしながら、モールド樹脂30としては上記例に限定されず、例えば、熱可塑性樹脂を採用することもできる。この場合、加温工程は行われない。
本実施形態では、制御媒体CMの材料に対して特に言及しなかった。しかしながら、制御媒体CMとしては、気体や液体を採用することができる。気体としては、空気、不活性ガス(窒素や希ガス)、二酸化炭素などを採用することができ、液体としては、揮発性の高いアルコール類やケトン類、水などを採用することができる。制御媒体CMとして、空気、不活性ガスを採用した場合、安定して高圧で使用可能であり、二酸化炭素を採用した場合、その昇華、潜熱により、効果的に冷却効果を得ることができる(注入工程において断熱膨張し、ドライアイスに変化する)。また、制御媒体CMとして、揮発性の高いアルコール類やケトン類を採用した場合、潜熱により、効果的に冷却することができ、水を採用した場合、ガスよりも比熱が高いので、効果的に冷却効果を得ることができる。なお、アルコール類やケトン類を使用する場合、噴霧化して、空気や不活性ガスに混入させて使用する。
10・・・樹脂成形品
20・・・インサート部材
30・・・モールド樹脂
40・・・金型
43・・・キャビティ
44・・・連通孔
45・・・注入孔
CM・・・制御媒体
100・・・金型

Claims (6)

  1. インサート部材(20)の一部がモールド樹脂(30)によって被覆されて成る樹脂成形品(10)の製造方法であって、
    前記インサート部材の一部と前記モールド樹脂とが配置されるキャビティ(43)と、該キャビティと外部とを連通する連通孔(44)と、前記キャビティに溶融した前記モールド樹脂を注入するための注入孔(45)と、を有する金型(40)を準備する準備工程と、
    該準備工程後、前記連通孔に前記インサート部材を配置することで、前記インサート部材の一部を前記キャビティに配置する配置工程と、
    該配置工程後、前記注入孔から前記キャビティに溶融した前記モールド樹脂を注入する注入工程と、を有し、
    前記配置工程において、前記連通孔を構成する前記金型の壁面と前記インサート部材との間に、前記キャビティと外部とを連通する隙間を構成し、
    前記注入工程において、前記キャビティが溶融したモールド樹脂によって満たされるまで、前記注入工程時の金型よりも温度が低く、且つ、大気圧よりも圧力が高い制御媒体(CM)を、前記隙間を介して前記キャビティに注入することを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
  2. 前記モールド樹脂は熱硬化性樹脂であり、
    前記注入工程後、前記制御媒体の温度を上げる加温工程を有することを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形品の製造方法。
  3. 前記連通孔は、一端が前記キャビティ側に開口する第1連通孔(46)と、一端が前記第1連通孔の他端と連結され、他端が外部に開口する第2連通孔(47)と、を有し、
    前記第1連通孔の他端の開口面積が、前記第2連通孔の一端の開口面積よりも狭く、前記第1連通孔の他端と前記第2連通孔の一端とが、連結面(48)を介して連結されており、
    前記注入工程において、前記連結面に、前記制御媒体を吹き付けることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の樹脂成形品の製造方法。
  4. 前記金型における、主として前記キャビティを構成する本体部(50,53)と前記第1連通孔を構成する壁部(49,52)との間に、溝(51)が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の樹脂成形品の製造方法。
  5. 前記第1連通孔を構成する壁部における前記インサート部材との対向面に、凹凸(54)が形成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の樹脂成形品の製造方法。
  6. 前記金型は、前記キャビティと外部とを連通する連通路(55)と、該連通路を開閉するピン(56)と、を有し、
    前記注入工程において、前記注入孔に溶融した前記モールド樹脂が注入され、そのモールド樹脂が前記連通路における前記キャビティ側の開口端に達するまで、前記ピンによって前記連通路を開状態とし、前記開口端に達する直前に、前記ピンによって前記連通路を閉状態とするとともに、前記開口端を前記ピンによって埋めることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の樹脂成形品の製造方法。
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