JP5787863B2 - 運動機 - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、旋回可能な回転プレートの外周側に、腹部側に向かって突出した突起部を備え、マッサージ突起が腹壁深くに入り込んでマッサージすることにより、腹部に対して効果的なマッサージを行うことができる腹部マッサージ装置が開示されている。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、痒みや痛みなどの不快な感覚を伴うことなく施療対象部に確実に刺激を加えて、施療対象部に対する効果的な運動を付与できる運動機を提供することを目的とする。
すなわち、本発明に係る運動機は、施療対象部に施療部材を押し付けて運動を行わせる運動機において、前記施療部材の施療対象部を向く面には、前記施療部材の動く方向に沿って回転自在とされた回転施療子が配備されていて、前記回転施療子を施療対象部に押し当てることにより、前記施療対象部に対して運動を行わせることを特徴とする。
とにより、前記施療対象部に対して運動を行わせるとよい。
なお、好ましくは、前記施療部材が対面するように一対に設けられ、前記一対の施療部材を揺動駆動する駆動機構を有し、前記ローラ部材は、軸心が施療部材の揺動方向と交差する方向を向くように前記施療部材の先端部に設けられていて、ローラ部材は前記軸心回りに回動自在となっているとよい。
なお、好ましくは、前記駆動機構は、駆動モータと、駆動モータにより回転する回転軸と、回転軸が伝達する回転駆動力を施療部材の揺動へと変換する変換部とを備え、前記変換部は、回転軸の軸方向中途部に固定され且つ回転軸に対して傾斜した無端状のカム面が周縁に形成された回転ボス部と、前記施療部材の基端側に形成されて回転ボス部の周縁に摺動自在に嵌り込む環状嵌合部と、前記回転ボス部に対して環状嵌合部が供回りすることを規制する規制部と、を有しているとよい。
なお、好ましくは、前記第1自在継ぎ手及び第2自在継ぎ手はボールジョイントで構成されているとよい。
なお、本発明にかかる運動機の最も好ましい形態は、施療対象部に施療部材を押し付けて運動を行わせる運動機において、前記施療部材の施療対象部を向く面には、前記施療部材の動く方向に沿って回転自在とされた回転施療子が配備されていて、前記回転施療子を施療対象部に押し当てることにより、前記施療対象部に対して運動を行わせるものであって、前記施療部材の施療対象部を向く面には、回転施療子として筒状に形成されたローラ部材が配備されていて、前記ローラ部材を施療対象部に押し当てることにより、前記施療対象部に対して運動を行わせることとされ、前記施療部材が対面するように一対に設けられ、前記一対の施療部材を左右方向に揺動駆動する駆動機構を有し、前記ローラ部材は、軸心が上下方向を向くように前記施療部材の先端部に設けられていて、ローラ部材は前記軸心回りに回動自在となっていることを特徴とする。
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
本発明の運動機1は、首部、肩部、腰部、下肢部といった身体の各部(すなわち施療対象部S)に対して施療部材2の先端側を押し付けて運動を付与するものであり、特に腹部のように柔らかな施療対象部Sへ運動を付与しようとする場合に好適に用いられるものである。
図1及び図2に示す如く、第1実施形態の運動機1は、ベルト3などを用いて使用者の腹部に押し当てられることにより、腹部の施療対象部Sを刺激できるようになっている。
側に面する表面(後面または背面)には、使用者の腹部(施療対象部S)に後述する施療部材2が直接接触することを防止するカバー部材5が設けられている。
また、図3に示すように、本体部4の内側には、施療対象部Sの左側半分に刺激を与える左施療ユニット6と、腹部の右側半分に刺激を与える右施療ユニット7とが左右に並んで配備されている。これら左右の施療ユニット6、7は、施療対象部Sに対して刺激を与えて施療対象部Sへのシェイプアップ運動を可能とするものである。
なお、以降の説明では、図4に示した方向に基づき説明を進める。この方向によれば、図4の左右方向が運動機1の左右方向(幅方向)であり、図4の上下方向が運動機1の上下方向である。図4の紙面貫通方向が運動機1の後前方向である。
図3及び図4に示すように運動機1の本体部4は、平面視で左右方向に長い矩形状とされたケーシング9を有している。このケーシング9は、後方(使用者側)に向かって開放状に形成された椀状の前側ケーシング10と、この前側ケーシング10の後方開口に嵌り合う蓋部材11とを有している。この蓋部材11は湾曲した曲面形状を呈し、その中央には左右に並んで2箇所の矩形状の開口12が形成されており、左右それぞれの開口12から左右の施療部材2(詳細は後述)が後方に向かって突出するように設けられている。この蓋部材11は、ポリプロピレンやシリコンゴムなどのような可撓性に富んだ材料から板状に形成されている。蓋部材11の後面(使用者側)には布などで構成されたカバー部材5(保護緩衝カバー体)が設けられていて、施療部材2と施療対象部Sとがカバー部材5を介して間接的に接触し合うようになっている。すなわち、本体部4では、前側ケーシング10に蓋部材11が嵌り合うことで、前側ケーシング10の内部に後述する駆動機構8などを収容可能な収容空間が形成されている。
左施療ユニット6及び右施療ユニット7は、いずれも、本体部4の内部から後方(施療対象部S側)に向かって開口を介して後方に突出する施療部材2を有している。この施療部材2の突端には、円筒状に形成されたローラ部材13(回転施療子)が備えられおり、このローラ部材13を施療対象部Sに押し当てることにより、施療対象部Sへの刺激が可能となっている。
これら左右の施療ユニット6、7は、左右に対称であることを除けば互いに同じ構造や配置を有している。それ故、以降の説明では、右施療ユニット7を例に挙げて、施療ユニットの構成をより詳しく説明し、左施療ユニット6については説明を省略する。
アーム部材14の分岐した先端のうち、右側に分岐した先端には第1のローラ部材16が、また左側に分岐した先端には、第1のローラ部材16よりも幅が小さな第2のローラ部材17が設けられている。これらのローラ部材16、17の配置は、左施療ユニット6と右施療ユニット7とでは左右対称になる。つまり、右施療ユニット7とは左右対称な配置となる左施療ユニット6では、左側に分岐したアーム部材14の先端に第1のローラ部材16、右側に分岐したアーム部材14の先端に第2のローラ部材17が設けられている。このように第1のローラ部材16及び第2のローラ部材17を配置すれば、4つのローラ部材13の配置が中央を挟んで対称となり、湾曲した曲面を有する腹部に対してもそれぞれのローラ部材13を湾曲面に沿って確実に接触させることが可能となり、より効果的に施療部材2で腹部を刺激することが可能となる。
図5〜図7に示すように、駆動機構8は、駆動部18の電動モータで発生した回転駆動力を変換部19で変換して回転軸15に伝え、さらに回転軸15を回転させることでアーム部材14を揺動させる構成とされていて、駆動部18、変換部19および規制部20を備えている。
変換部19は、左右方向を向いて配備された回転軸15の回転運動を、アーム部材14を左右方向に沿って揺動させる揺動運動へ変換するものである。変換部19は、アーム部材14の基端部に一体的に形成された環状嵌合部24と、回転軸15に固着されて回転運動する回転ボス部25とで構成される。環状嵌合部24は、回転ボス部25の外周(周縁)に相対回転自在に嵌り込むように取り付けられている。さらに、変換部19には、回転ボス部25に対して環状嵌合部24が供回りすることを規制する規制部20が備えられている。
心を有する略円形であって無端状の軌道(カム面)が形成されている。この軌道に沿って環状嵌合部24は回転ボス部25に対して相対回転自在となっている。なお、左施療ユニット6のアーム部材14の回転ボス部25に形成される軌道の傾斜方向は、右施療ユニット7のアーム部材14の回転ボス部25に形成される軌道の傾斜方向と逆向きになっていて、左施療ユニット6のアーム部材14の揺動方向と右施療ユニット7のアーム部材14の揺動方向とは互いに逆になるように設定されている。
また、アーム部材14を拘束することで第2カップリング部材33に回転を停め、半回転クラッチ31を動作させることで、図6(b)に示すように左側のアーム部材14の揺動方向と右側のアーム部材14の揺動方向とを互いに左右で同じ方向にすることもできる。この場合、左側のアーム部材14と右側のアーム部材14とは、連動するように左右に揺動運動を行う。
また、上述した運動機1では、ローラ部材13(回転施療子)から施療対象部Sに強い力が作用しそうになると、ローラ部材13が転動して力を逃がすため、硬質な突起などで押圧する場合に比べて、施療対象部Sに痒みや痛みなどの不快な感覚を及ぼすことがない。また、ローラ部材13が転動して力を逃がす故、カバー部材5の破損を防止することも可能となる。
[第2実施形態]
ところで、上述した運動機1の構成は、マッサージ機の構成としても採用することができる。例えば、首や腰などの「こり」が発生している部分(疲労が蓄積している部分)にあてがい、対応する部位を重点的にマッサージして血行を改善することができる。
すなわち、施療対象部Sに施療部材2を押し付けてマッサージを施すマッサージ機において、前記施療部材2の施療対象部Sを向く面には、前記施療部材2の動く方向に沿って回転自在とされた回転施療子が配備されていて、前記回転施療子を施療対象部Sに押し当てることにより、前記施療対象部Sに対してマッサージを施す構成とするとよい。
上述したマッサージ機においては、前記施療部材2が対面するように一対に設けられ、前記一対の施療部材2を揺動駆動する駆動機構8を有し、前記ローラ部材13は、軸心が施療部材2の揺動方向と交差する方向を向くように前記施療部材2の先端部に設けられていて、ローラ部材13は前記軸心回りに回動自在となっているとよい。
上述したマッサージ機においては、前記駆動機構8は、駆動モータ22と、駆動モータ22により回転する回転軸15と、回転軸15が伝達する回転駆動力を施療部材2の揺動へと変換する変換部19とを備え、前記変換部19は、回転軸15の軸方向中途部に固定され且つ回転軸15に対して傾斜した無端状のカム面が周縁に形成された回転ボス部25と、前記施療部材2の基端側に形成されて回転ボス部25の周縁に摺動自在に嵌り込む環状嵌合部24と、前記回転ボス部25に対して環状嵌合部24が供回りすることを規制する規制部20と、を有しているとよい。
上述したマッサージ機においては、前記第1自在継ぎ手29及び第2自在継ぎ手30はボールジョイントで構成されているとよい。
図9には、第1実施形態で説明した運動機1の技術をマッサージ機の用途に転用したものが示されている。
つまり、第2実施形態のマッサージ機100では、アーム部材14は中途部からY字形状に分かれている(環状嵌合部24から下方に長く延びる第1アーム部材と、環状嵌合部24に上方突設状に設けられた第2アーム部材)。アーム部材14の分岐した先端側に、第1実施形態と同様に第1のロール部材16と第2のロール部材17とで構成されたロール部材13が設けられている。これらの第1のロール部材16及び第2のロール部材17
は、第1実施形態とは異なり、アーム部材14の揺動方向と直交する方向(前後方向)に沿って並んで設けられている。このように複数のロール部材13を配置すれば、アーム部材14が揺動することで一度に広い範囲を施療できるようになる。
ところで、今回開示された実施形態において、明示されていない事項、例えば、作動条件や操作条件、構成物の寸法、重量などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
2 施療部材
3 ベルト
4 本体部
5 カバー部材
6 左施療ユニット
7 右施療ユニット
8 駆動機構
9 ケーシング
10 前側ケーシング
11 蓋部材
12 開口
13 ローラ部材
14 アーム部材
15 回転軸
16 第1のローラ部材
17 第2のローラ部材
18 駆動部
19 変換部
20 規制部
21 駆動軸
22 電動モータ
23 動力伝達部
24 環状嵌合部
25 回転ボス部
26 連結ロッド
27 第1軸承部
28 第2軸承部
29 第1自在継ぎ手
30 第2自在継ぎ手
31 半回転クラッチ
32 第1カップリング部材
33 第2カップリング部材
34 連結凹部
35 連結突起
37 規制突起
38 規制溝部
S 施療対象部
Claims (6)
- 施療対象部に施療部材を押し付けて運動を行わせる運動機において、
前記施療部材の施療対象部を向く面には、前記施療部材の動く方向に沿って回転自在とされた回転施療子が配備されていて、前記回転施療子を施療対象部に押し当てることにより、前記施療対象部に対して運動を行わせるものであって、
前記施療部材の施療対象部を向く面には、回転施療子として筒状に形成されたローラ部材が配備されていて、前記ローラ部材を施療対象部に押し当てることにより、前記施療対象部に対して運動を行わせることとされ、
前記施療部材が対面するように一対に設けられ、前記一対の施療部材を左右方向に揺動駆動する駆動機構を有し、前記ローラ部材は、軸心が上下方向を向くように前記施療部材の先端部に設けられていて、ローラ部材は前記軸心回りに回動自在となっている
ことを特徴とする運動機。 - 前記ローラ部材は、施療部材に複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の運動機。
- 前記駆動機構は、駆動モータと、駆動モータにより回転する回転軸と、回転軸が伝達する回転駆動力を施療部材の揺動へと変換する変換部とを備え、
前記変換部は、回転軸の軸方向中途部に固定され且つ回転軸に対して傾斜した無端状のカム面が周縁に形成された回転ボス部と、前記施療部材の基端側に形成されて回転ボス部の周縁に摺動自在に嵌り込む環状嵌合部と、前記回転ボス部に対して環状嵌合部が供回りすることを規制する規制部と、
を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の運動機。 - 前記規制部は、施療部材の基端側と、設置固定側とを連結する連結ロッドを有し、
前記連結ロッドの一端部は、第1自在継ぎ手を介して設置固定側に連結され、連結ロッドの他端部は、施療部材の基端に第2自在継ぎ手を介して連結されていることを特徴とする請求項3に記載の運動機。 - 前記第1自在継ぎ手及び第2自在継ぎ手はボールジョイントで構成されていることを特
徴とする請求項4に記載の運動機。 - 前記回転軸には、半回転クラッチが設けられており、この半回転クラッチにより、前記施療部材の近接離反揺動運動と、施療部材の並走揺動運動とを切り替え可能とされていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の運動機。
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