JP5786779B2 - 光学的情報読取装置 - Google Patents

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本発明は、バーコード等の一次元コードを光学的に読み取る光学的情報読取装置に関するものである。
従来、バーコード等の一次元コードを光学的に読み取る光学的情報読取装置として、下記特許文献1に示す光学的情報読取装置が知られている。この光学的情報読取装置は、装置ケース内に、照明光源と、照明光源からの光を集光・拡散する照射する照明用レンズと、読取対象からの反射光を結像するための結像レンズと、この結像レンズによる像を取り込む一次元撮像素子とを有し、照明光源は、その光軸が、結像レンズの光軸及び一次元撮像素子を含む光学的平面上に位置するように配置されている。そして、結像レンズの視野を遮らない位置には、照明用レンズから射出する光の一部を集光・拡散して射出する副照明用レンズが設けられている。この副照明用レンズにより、結像レンズの視野を妨げることなく、照明用レンズから射出された光の大部分を集光・拡散することで照明光源からの光が有効に利用でき、明確な光強度の照明光を所望の範囲に形成することができる。
特開2004−145542号公報
図14は、従来技術における照明レンズから出射する照明光の照度分布を示す説明図である。
ところで、光学的情報読取装置としては、近辺に位置する一次元コードに向けて帯状の照明光を照明レンズを介して照射しこの一次元コードからの反射光を受光することで、近辺の一次元コードを読み取るだけでなく、遠方に位置する一次元コードに向けて帯状の照明光を照射しこの一次元コードからの反射光を受光することで、遠方の一次元コードを読み取ることが求められる。このため、遠方まで帯状の照明光を効率よく照射するためには、照明レンズを介して照射される帯状の照明光による帯状照射領域の照射中央部の照度を高める必要がある。
しかしながら、所定の光源に対して、帯状照射領域の照射中央部の照度を高めるように照明レンズを形成すると、相対的に帯状照射領域の両照射端部の照度が低くなる。このため、図14に例示するような照射状態で、両照射端部の照度が低い帯状の照明光が近辺に位置する一次元コードに向けて照射されると、当該一次元コードからの帯状の反射光による帯状照射領域は、両照射端部の照度が照射中央部の照度に対して低くなる。そうすると、一次元コードの両端部を構成する明色パターンからの反射光と暗色パターンからの反射光とを区別しにくくなるため、読取性能が低下するという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、遠方または近辺に位置する一次元コードに対して照射光を好適に照射することで読取性能の低下を抑制し得る光学的情報読取装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、照明光を出射する光源(22a,22b)と、前記光源から入射する照明光を一次元コードに向けて帯状に出射する照明レンズ(50)と、前記一次元コードからの反射光を受光する受光素子が前記帯状の照明光の長手方向に沿うように複数配列されて構成される一次元センサ(28)と、を備える光学的情報読取装置(10)であって、前記照明レンズは、前記照明光が入射する入射面(52)のうち前記長手方向に直交する方向にて一端側の入射面と他端側の入射面との間に位置する中央入射面が前記一端側の入射面および前記他端側の入射面を除いて出射側に凹むように凹曲面状に形成されており前記照明レンズは、前記中央入射面に入射して出射する照明光と、前記一端側の入射面および前記他端側の入射面に入射して出射する照明光とを、当該照明レンズの近辺にてぼけることなく区分するように、当該照明レンズの焦点距離(X1)が前記光源までの距離(X2)よりも短くなるように配置されることを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、照明レンズは、光源からの照明光が入射する入射面のうち上記長手方向(一次元センサを構成する受光素子の配列方向)に直交する方向にて一端側の入射面と他端側の入射面との間に位置する中央入射面が、一端側の入射面および他端側の入射面を除いて出射側に凹むように凹曲面状に形成される。そして、照明レンズは、中央入射面に入射して出射する照明光と、一端側の入射面および他端側の入射面に入射して出射する照明光とを、当該照明レンズの近辺にてぼけることなく区分するように、その焦点距離が光源までの距離よりも短くなるように配置される。
このため、上記中央入射面に入射する照明光は、その凹曲面状により当該凹曲面状が形成されない場合よりも、帯状の照射光による帯状照射領域のうち照射端部側に向けて屈曲するように出射される。また、照明レンズの焦点距離が光源までの距離よりも短くなるように配置されることから、上記中央入射面に入射して出射する照明光と当該中央入射面と異なる面に入射して出射する照明光とが、照明レンズの近辺ではぼけることなく明確に区分される。これにより、近辺に位置する一次元コードに対して帯状の照射光を照射する場合には、入射面のうち中央入射面と異なる面に入射する照明光の出射状態にかかわらず、帯状照射領域の両照射端部の照度を照射中央部に対して高めるように照射することができる。
また、遠方に位置する一次元コードに対して帯状の照射光を照射する場合には、上記中央入射面に入射して出射する照明光とこの中央入射面と異なる面に入射して出射する照明光とがそれぞれぼけた状態で照射されるので、帯状照射領域の照射中央部の照度を高めることができる。
したがって、遠方または近辺に位置する一次元コードに対して照射光を好適に照射することができ、読取性能の低下を抑制することができる。
請求項2の発明では、照明レンズは、中央入射面のうち上記長手方向に沿う方向の両端部が入射側に凸となるように凸曲面状に形成される。このため、凸曲面状に形成された端部に入射する照明光は、その凸曲面状により、帯状照射領域の照射中央側に向けて屈曲するように出射される。すなわち、凹曲面状により照射端部側に向けて屈曲される光と凸曲面状により照射中央側に向けて屈曲される光とが帯状照射領域の照射端部に照射されることで、当該照射端部における照度をより高めることができる。
請求項3の発明では、照明レンズが一対設けられており、照明レンズは、上記両端部のうち他方の照明レンズに近い方の端部(以下、一側端部という)が当該他方の照明レンズに近づく縁側ほど入射方向の厚さが厚くなるように形成される。このため、一側端部に入射する照明光は、縁側ほど厚みの厚い部分を透過することで帯状照射領域の照射中央部側に向けてより屈曲するように出射されるので、上記照射端部における照度をより高めることができる。
本実施形態に係る光学的情報読取装置の電気的構成を示すブロック図である。 照明レンズの詳細形状を示す斜視図である。 図3(A)は、図2に示す3A−3A線相当の切断面による第1レンズの断面図であり、図3(B)は、図2に示す3B−3B線相当の切断面による第1レンズの断面図である。 第1レンズとLEDとの位置関係を説明する説明図である。 図3(A)の中央入射面に入射した照明光の出射状態を説明する説明図である。 図4の位置A−Aでの照射光の照度分布を概略的に説明する説明図であり、図6(A)は、第1照明光および第2照明光の照度分布を個別に示し、図6(B)は、照明光Lfの照度分布を示す。 照明レンズから出射する照明光の照度分布を示す説明図であり、図7(A)は、図4の位置A−Aでの照度分布を示し、図7(B)は、図4の位置B−Bでの照度分布を示す。 本実施形態の第1変形例の第1レンズを示す断面図である。 図8の中央入射面に入射した照明光の出射状態を説明する説明図である。 第1変形例における近辺での照射光の照度分布を概略的に説明する説明図であり、図10(A)は、第1照明光および第2照明光の照度分布を個別に示し、図10(B)は、照明光Lfの照度分布を示す。 本実施形態の第2変形例の第1レンズを示す断面図である。 図11の中央入射面に入射した照明光の出射状態を説明する説明図である。 第2変形例における近辺での照射光の照度分布を概略的に説明する説明図であり、図13(A)は、第1照明光および第2照明光の照度分布を個別に示し、図13(B)は、照明光Lfの照度分布を示す。 従来技術における照明レンズから出射する照明光の照度分布を示す説明図である。
以下、本発明の光学的情報読取装置を具現化した一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図1は、本実施形態に係る光学的情報読取装置10の電気的構成を示すブロック図である。
図1に示す光学的情報読取装置10は、梱包箱等の読取対象に付されたバーコードや二次元コード等の情報コードを光学的に読み取る携帯型の読取装置として構成されている。この光学的情報読取装置10は、筐体(図示略)の内部に回路部20が収容されてなるものであり、回路部20は、主に、照明光源21、受光センサ28、結像レンズ27等の光学系と、メモリ35、制御回路40等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系と、から構成されている。
光学系は、投光光学系と、受光光学系とに分かれている。投光光学系を構成する照明光源21は、例えば赤色などの照明光を発光可能な2つのLED22a,22bと、両LED22a,22bの出射側に設けられる照明レンズ50とから構成されている。照明レンズ50は、LED22a,22bから入射する照明光を読取口13を介し一次元コードに向けて帯状の照明光Lfとして出射するためのレンズである。この照明光源の詳細構成については後述する。なお、図1では、一次元コードCが付された物品Rに向けて照明レンズ50を介して照明光Lfを照射する例を概念的に示している。また、LED22a,22bは、特許請求の範囲に記載の「光源」の一例に相当し、照明レンズ50は、特許請求の範囲に記載の「照明レンズ」の一例に相当し得る。
受光光学系は、受光センサ28、結像レンズ27、反射鏡(図示略)などによって構成されている。受光センサ28は、例えば、C−MOSやCCD等の固体撮像素子である受光素子を一次元に配列したラインセンサとして構成されるものであり、一次元コードに照射されて反射した反射光Lrを受光可能に構成されている。この受光センサ28は、各受光素子の配列方向が帯状の照明光Lfの長手方向に沿い、結像レンズ27を介して入射する入射光を受光可能にプリント配線板(図示略)に実装されている。なお、受光センサ28は、特許請求の範囲に記載の「一次元センサ」の一例に相当し得るものである。
結像レンズ27は、外部から読取口13を介して入射する入射光を集光して受光センサ28の受光面28aに像を結像可能な結像光学系として機能するものである。本実施形態では、照明レンズ50を介してLED22a,22bから照射された照明光Lfが一次元コードCにて反射した後、この反射光Lrを結像レンズ27で集光し、受光センサ28の受光面28aにコード像を結像させている。
マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御回路40、トリガースイッチ42、発光部43、ブザー44、バイブレータ45、液晶表示器46、通信インタフェース48等から構成されている。
光学系の受光センサ28から出力される画像信号(アナログ信号)は、増幅回路31に入力されることで所定ゲインで増幅された後、A/D変換回路33に入力されると、アナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データ(画像情報)は、生成されてメモリ35に入力されると、所定のコード画像情報格納領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、受光センサ28およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
メモリ35は、半導体メモリ装置で、例えばRAM(DRAM、SRAM等)やROM(EPROM、EEPROM等)がこれに相当する。このメモリ35のうちのRAMには、上述したコード画像情報格納領域のほかに、制御回路40が算術演算や論理演算等の各処理時に利用する作業領域や読取条件テーブルも確保可能に構成されている。またROMには、後述する読取処理、解析処理等を実行可能な所定プログラムやその他、照明光源21、受光センサ23等の各ハードウェアを制御可能なシステムプログラム等が予め格納されている。
制御回路40は、光学的情報読取装置10全体を制御可能なマイコンによって構成されており、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有すると共に、情報処理機能を備えており、メモリ35とともに情報処理装置を構成している。本実施形態では、制御回路40に対し、トリガースイッチ42、発光部43、ブザー44、バイブレータ45、液晶表示器46、通信インタフェース48等が接続されている。
これにより、制御回路40は、例えば、トリガースイッチ42の監視や管理、一次元コードCの読み取りに関する情報を報知するインジケータとして機能する発光部43の点灯・消灯、ビープ音やアラーム音を発生可能なブザー44の鳴動のオンオフ、当該光学的情報読取装置10の読取作業者に伝達し得る振動を発生可能なバイブレータ45の駆動制御、液晶表示器46の表示制御や外部装置とのシリアル通信を可能にする通信インタフェース48の通信制御等を可能にしている。
次に、上述した照明光源21の詳細構成について、図2〜図4を用いて詳細に説明する。図2は、照明レンズ50の詳細形状を示す斜視図である。図3(A)は、図2に示す3A−3A線相当の切断面による第1レンズ51aの断面図であり、図3(B)は、図2に示す3B−3B線相当の切断面による第1レンズ51aの断面図である。図4は、第1レンズ51aとLED22aとの位置関係を説明する説明図である。
まず、図2を用いて、照明レンズ50の詳細形状について説明する。
図2に示すように、照明レンズ50は、LED22aから入射する照明光を読取口13に向けて帯状の第1照明光Lf1として出射する第1レンズ51aと、LED22bから入射する照明光を読取口13に向けて帯状の第2照明光Lf2として出射する第2レンズ51bとを一対備えている。これら第1レンズ51aおよび第2レンズ51bは、第1照明光Lf1と第2照明光Lf2との一部が重なるように当該照明光Lf1,Lf2の長手方向(以下、単に、長手方向という)に並んで配置されて、略U字状の連結部51c,51dにより連結されている。
第1レンズ51aおよび第2レンズ51bは、互いに対称となるように形成されているため、第1レンズ51aを例にその詳細形状を説明する。
第1レンズ51aは、LED22aからの照明光が入射する入射面52が、上記長手方向に直交する方向にて中央に位置する中央入射面53と、連結部51c側の上側入射面54と、連結部51d側の下側入射面55と、から構成されている。
中央入射面53は、図3(A)に示すように、上記長手方向の中央部53aが出射側に凹むように凹曲面状に形成されている。また、中央入射面53のうち中央部53aよりも他方のレンズ側の端部(以下、一側端部53bという)は、他方のレンズ側ほど入射方向(図3の上下方向)の厚さが厚くなるように形成されている。また、中央入射面53のうち中央部53aに対して一側端部53bと逆側の端部(以下、他側端部53cという)が入射側に凸となるように凸曲面状に形成されている。
上側入射面54は、図3(B)に示すように、長手方向の中央部54aが両端部54b,54cよりも入射方向の厚さが厚くなるように形成されている。また、下側入射面55も、上側入射面54と同様に、長手方向の中央部が両端部よりも入射方向の厚さが厚くなるように形成されている。
このように構成される第1レンズ51aは、図4に示すように、その焦点距離X1がLED22aまでの距離X2よりも短くなるように、配置されている。これは、中央入射面53に入射して出射する帯状の照明光Lf1aと、上側入射面54および下側入射面55に入射して出射する帯状の照明光Lf1b,Lf1cとを、照明レンズ50の近辺(例えば、図4の位置A−A)ではぼけることなく明確に区分するためである。なお、照明光Lf1aと照明光Lf1b,Lf1cとは、近辺では区分けされても、所定距離(図4の距離X3参照)を越えるような遠方では、それぞれぼけて交わり合った照射状態となる。
第2レンズ51bも、上記第1レンズ51aと同様に、その入射面52が上述した中央入射面53と上側入射面54と下側入射面55とから構成されており、その焦点距離がLED22bまでの距離よりも短くなるように配置されている。
次に、上述のように構成される第1レンズ51aおよび第2レンズ51bから出射する第1照明光Lf1および第2照明光Lf2の照射状態について、図5〜図7を用いて説明する。図5は、図3(A)の中央入射面53に入射した照明光の出射状態を説明する説明図である。図6は、図4の位置A−Aでの照射光Lfの照度分布を概略的に説明する説明図であり、図6(A)は、第1照明光Lf1および第2照明光Lf2の照度分布を個別に示し、図6(B)は、照明光Lfの照度分布を示す。図7は、照明レンズ50から出射する照明光Lfの照度分布を示す説明図であり、図7(A)は、図4の位置A−Aでの照度分布を示し、図7(B)は、図4の位置B−Bでの照度分布を示す。
中央入射面53に入射して出射する照明光Lf1aの図4の位置A−A、すなわち、当該照明光Lf1aと照射光Lf1b,Lf1cとが区分けされる近辺での照射領域は、帯状の照射領域(以下、中央側帯状照射領域Saという:図5参照)となる。また、図4の位置A−Aにおける照射光Lf1bの帯状の照射領域(以下、上側帯状照射領域Sbという:図5参照)と、照射光Lf1cの帯状の照射領域(以下、下側帯状照射領域Scという:図5参照)とは、上下から中央側帯状照射領域Saを挟みつつ、その領域間の境界で光がぼけないような照射状態となる。
そして、図5に示すように、中央入射面53に入射する照明光のうち、中央部53aに入射する光は、中央側帯状照射領域Saの照射端部Sa2,Sa3側に向けて屈曲するように出射される。また、一側端部53bに入射する光および他側端部53cに入射する光は、中央側帯状照射領域Saの照射中央部Sa1側に向けて屈曲するように出射される。特に、一側端部53bに入射する照明光は、その縁部56側ほど厚みの厚い部分を透過し縁部56にて屈曲されることで中央側帯状照射領域Saの照射中央部Sa1側に向けてより屈曲するように出射される。また、他側端部53cに入射する照明光は、他側端部53cの凸曲面によりその縁部57側ほど照射中央部Sa1側に向けてより屈曲するように出射される。
これにより、中央側帯状照射領域Saは、上側帯状照射領域Sbおよび下側帯状照射領域Scと比較して、照射中央部Sa1の照度が比較的低く、照射端部Sa2,Sa3の照度が比較的高い照射状態となる。
このように、図4の位置A−Aにおける中央側帯状照射領域Saにおける照射端部Sa2,Sa3の照度が高められた第1照射光Lf1および第2照射光Lf2は、その照度分布が図6(A)に例示するような照射状態となる。このため、照明レンズ50の近辺では、これら両照射光Lf1,Lf2の一部が重なって構成される帯状の照射光Lfは、図6(B)および図7(A)に例示するように、帯状照射領域の両照射端部S2,S3の照度が照射中央部S1に対して高められた照射状態となる。
一方、上記所定距離X3を超えるような遠方(例えば、図4の位置B−B)では、中央入射面53にて屈曲させて出射する照明光Lf1aが、上側入射面54から出射する照明光Lf1bや下側入射面55から出射する照明光Lf1bとそれぞれぼけて交わり合うこととなる。このため、照明レンズ50の遠方では、帯状の照射光Lfは、図7(B)に例示するように、帯状照射領域の照射中央部S1の照度が高められた照射状態となる。
以上説明したように、本実施形態に係る光学的情報読取装置10では、照明レンズ50の第1レンズ51aおよび第2レンズ51bは、LED22a,22bからの照明光が入射する入射面52のうち中央入射面53の中央部53aが、出射側に凹むように凹曲面状に形成される。そして、第1レンズ51aおよび第2レンズ51bは、その焦点距離X1がLED22a,22bまでの距離X2よりも短くなるように配置される。
このため、中央入射面53に入射する照明光は、中央部53aの凹曲面状により当該凹曲面状が形成されない場合よりも、中央側帯状照射領域Saのうち照射端部Sa2,Sa3側に向けて屈曲するように出射される。また、第1レンズ51aおよび第2レンズ51bの焦点距離X1がLED22a,22bまでの距離よりも短くなるように配置されることから、中央入射面53に入射して出射する照明光Lf1aと上側入射面54および下側入射面55に入射して出射する照明光Lf1b,Lf1cとが、照明レンズ50の近辺ではぼけることなく明確に区分される。これにより、近辺に位置する一次元コードに対して帯状の照射光Lfを照射する場合には、上側入射面54および下側入射面55に入射する照明光の出射状態にかかわらず、照射光Lfの帯状照射領域の両照射端部の照度を照射中央部に対して高めるように照射することができる。
また、遠方に位置する一次元コードに対して帯状の照射光Lfを照射する場合には、中央入射面53に入射して出射する照明光Lf1aと上側入射面54および下側入射面55に入射して出射する照明光Lf1b,Lf1cとがそれぞれぼけた状態で照射されるので、照明光Lfの帯状照射領域の照射中央部の照度を高めることができる。
したがって、遠方または近辺に位置する一次元コードに対して照射光Lfを好適に照射することができ、読取性能の低下を抑制することができる。
また、第1レンズ51aおよび第2レンズ51bは、中央入射面53のうち他側端部53cが入射側に凸となるように凸曲面状に形成される。このため、凸曲面状に形成された他側端部53cに入射する照明光は、その凸曲面状により、中央側帯状照射領域Saの照射中央部Sa1側に向けて屈曲するように出射される。すなわち、中央部53aにより照射端部Sa3側に向けて屈曲される光と、他側端部53cにより縁部57側ほど照射中央部Sa1側に向けて屈曲される光とが、中央側帯状照射領域Saの照射端部Sa3に照射されることで、当該照射端部Sa3における照度をより高めることができる。
さらに、一対の第1レンズ51aおよび第2レンズ51bは、一側端部53bが当該他方の照明レンズに近づく縁部56側ほど入射方向の厚さが厚くなるように形成される。このため、一側端部53bに入射する照明光は、縁部56側ほど厚みの厚い部分を透過することで中央側帯状照射領域Saの照射中央部Sa1側に向けてより屈曲するように出射されるので、照射端部Sa2における照度をより高めることができる。
図8は、本実施形態の第1変形例の第1レンズ61aを示す断面図である。図9は、図8の中央入射面63に入射した照明光の出射状態を説明する説明図である。図10は、第1変形例における近辺での照射光の照度分布を概略的に説明する説明図であり、図10(A)は、第1照明光Lf1および第2照明光Lf2の照度分布を個別に示し、図10(B)は、照明光Lfの照度分布を示す。
本実施形態の第1変形例として、照明レンズ50では、第1レンズ51aおよび第2レンズ51bに代えて、図8および図9に示す第1レンズ61aおよび第2レンズ61bを採用してもよい。第1レンズ61aは、その入射面62の中央入射面63の形状が、第1レンズ51aの入射面52の中央入射面53の形状と異なる。具体的には、中央入射面63は、図8に示すように、その中央部63aにて出射側に凹むように凹曲面状に形成されており、一側端部63bおよび他側端部63cは、入射方向の厚みが変化しないかその厚みの変化量が小さく形成されている。また、第2レンズ61bも上記第1レンズ61aと対称形状となるように形成されている。
このようにしても、図9に示すように、第1レンズ61aの中央入射面63に入射する照明光は、中央部63aの凹曲面状により、当該凹曲面状が形成されない場合よりも、帯状の照射光Lf1による帯状照射領域Saのうち照射端部Sa2,Sa3側に向けて屈曲するように出射される。
このような照射状態では、第1照明光Lf1による中央側帯状照射領域Saは、照射中央部Sa1の照度が比較的低く、照射端部Sa2,Sa3の照度が比較的高い照射状態となる。また、第2照明光Lf2による中央側帯状照射領域も同様に、照射中央部の照度が比較的低く、照射端部の照度が比較的高い照射状態となる。このため、照明レンズ50の近辺での第1照明光Lf1および第2照明光Lf2の照度分布は、図10(A)に示す照射状態となる。
これにより、近辺に位置する一次元コードに対して帯状の照射光Lfを照射する場合には、入射面62のうち中央入射面63と異なる面に入射する照明光の出射状態にかかわらず、図10(B)に例示するように、上記第1実施形態よりも効果は低いものの、照射光Lfの帯状照射領域Sの両照射端部S2,S3の照度を高めるように照射することができる。
図11は、本実施形態の第2変形例の第1レンズ71aを示す断面図である。図12は、図11の中央入射面73に入射した照明光の出射状態を説明する説明図である。図13は、第2変形例における近辺での照射光の照度分布を概略的に説明する説明図であり、図13(A)は、第1照明光Lf1および第2照明光Lf2の照度分布を個別に示し、図13(B)は、照明光Lfの照度分布を示す。
本実施形態の第2変形例として、照明レンズ50では、第1レンズ51aおよび第2レンズ51bに代えて、図11および図12に示す第1レンズ71aおよび第2レンズ71bを採用してもよい。第1レンズ71aは、その入射面72の中央入射面73の形状が、第1レンズ51aの入射面52の中央入射面53の形状と異なる。具体的には、中央入射面73は、図11に示すように、その中央部73aにて出射側に凹むように凹曲面状に形成されており、一側端部73bおよび他側端部73cが入射側に凸となるように凸曲面状に形成されている。また、第2レンズ71bも上記第1レンズ71aと対称形状となるように形成されている。
このため、図12に示すように、一側端部73bおよび他側端部73cに入射する照明光は、その凸曲面状により、上記他側端部53cと同様に、その縁部ほど帯状照射領域Saの照射中央部Sa1側に向けて屈曲するように出射される。すなわち、中央部73aにより照射端部Sa2,Sa3側に向けて屈曲される光と一側端部73bおよび他側端部73cにより照射中央部Sa1側に向けて屈曲される光とが、帯状照射領域Saの照射端部Sa2,Sa3に照射されることとなる。
このような照射状態では、上記第1変形例よりも、第1照明光Lf1による中央側帯状照射領域Saの上記長手方向の長さが短くなり、その分だけ照射端部Sa2,Sa3の照度が比較的高い照射状態となる。また、第2照明光Lf2による中央側帯状照射領域も同様に、照射端部の照度が比較的高い照射状態となる。このため、照明レンズ50の近辺での第1照明光Lf1および第2照明光Lf2の照度分布は、図13(A)に示す照射状態となる。
これにより、近辺に位置する一次元コードに対して帯状の照射光Lfを照射する場合には、図13(B)に例示するように、上記第1変形例よりも、照射光Lfの帯状照射領域Sの両照射端部S2,S3の照度を高めるように照射することができる。
10…光学的情報読取装置
21…照明光源
22a,22b…LED(光源)
28…受光センサ(一次元センサ)
50…照明レンズ
51a…第1レンズ 51b…第2レンズ
52…入射面
53…中央入射面 53a…中央部 53b…一側端部 53c…他側端部
54…上側入射面 55…下側入射面
Lr…照明光
Sa…中央側帯状照射領域 Sb…上側帯状照射領域 Sc…下側帯状照射領域

Claims (3)

  1. 照明光を出射する光源と、
    前記光源から入射する照明光を一次元コードに向けて帯状に出射する照明レンズと、
    前記一次元コードからの反射光を受光する受光素子が前記帯状の照明光の長手方向に沿うように複数配列されて構成される一次元センサと、
    を備える光学的情報読取装置であって、
    前記照明レンズは、前記照明光が入射する入射面のうち前記長手方向に直交する方向にて一端側の入射面と他端側の入射面との間に位置する中央入射面が前記一端側の入射面および前記他端側の入射面を除いて出射側に凹むように凹曲面状に形成されており
    前記照明レンズは、前記中央入射面に入射して出射する照明光と、前記一端側の入射面および前記他端側の入射面に入射して出射する照明光とを、当該照明レンズの近辺にてぼけることなく区分するように、当該照明レンズの焦点距離が前記光源までの距離よりも短くなるように配置されることを特徴とする光学的情報読取装置。
  2. 前記照明レンズは、前記中央入射面のうち前記長手方向に沿う方向の両端部が入射側に凸となるように凸曲面状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の光学的情報読取装置。
  3. 前記照明レンズを一対備え、
    前記照明レンズは、前記両端部のうち他方の照明レンズに近い方の端部が当該他方の照明レンズに近づくほど入射方向の厚さが厚くなるように形成されることを特徴とする請求項2に記載の光学的情報読取装置。
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