JP2011123791A - 光学的情報読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】読取視野に対する照度の低下を抑制し得る光学的情報読取装置を提供する。
【解決手段】収容部55が、収容物であるマーカ光照射部29のレーザダイオードを受光センサ28の光軸Lに近接させるために各照明レンズ51a〜51fに近接して配置されている。そして、各照明レンズ51a〜51fのうち照明レンズ51c,51dは、照射側面52が、入射側面53から屈折して出射する照明光Lfを収容部55に対して回避する方向に屈折させるための屈折部54を有するように形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学的情報読取装置に関するものである。
従来、光学的情報読取装置として、下記特許文献1に示す光学的情報読取装置が知られている。この光学的情報読取装置は、照明光源からの入射光を集光及び/又は拡散し照明光として出射する照明用レンズを備えており、この照明用レンズは、複数の凹レンズ条と凸レンズ条とを読取幅方向に交互に連続して配列した多条レンズと、照明光を読取幅と直角な方向に集光する棒状レンズとを一体に有して構成されている。このため、多条レンズにより照明光源からの光が読取幅方向に均一に拡散させ、棒状レンズにより読取幅と直角な方向に拡散しない照明光が得られる。
特開2004−266621号公報
ところで、情報コード等を光学的に読み取るための受光センサやこの受光センサの読み取り視野を明確にするマーカ光照射手段等は、光学的条件や省スペース化等のために光源や照明レンズの近傍に配置する必要がある。この場合、照明レンズから出射される照明光の一部がマーカ光照射手段等を収容する収容構造物に遮断されてしまい、読取視野に対する照度が低下してしまうという問題があった。また、上記特許文献1の発明であっても、上述のような収容構造物が照明レンズの近傍にある場合には、読取視野に対する照度が低下してしまう。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、読取視野に対する照度の低下を抑制し得る光学的情報読取装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の光学的情報読取装置では、照明光を出射する光源と、前記光源からの照明光を読取対象に向けて照射する照明レンズと、前記光源に近接するように配置されて前記読取対象からの反射光を受光する受光手段と、収容物を前記受光手段の光軸に近接させるために前記照明レンズに近接して配置される収容構造物と、を備える光学的情報読取装置であって、前記照明レンズは、前記光源から離間する側の照射側面が、当該光源に近接する側の入射側面から屈折して出射する前記照明光を前記収容構造物に対して回避する方向に屈折させるための屈折部を有するように形成されることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の光学的情報読取装置において、前記屈折部は、前記照射側面の収容構造物側にのみ設けられることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の光学的情報読取装置において、前記屈折部は、当該照明レンズの光軸に対して所定の角度傾斜する平面部を有し、この平面部にて前記照明光を前記収容構造物に対して回避する方向に屈折させることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の光学的情報読取装置において、前記屈折部は、前記平面部とこの平面部に連結する連結部とにより断面山形状に形成されることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置において、前記屈折部は、前記照射側面に複数設けられることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置において、前記入射側面は、前記収容構造物に近接する部位の曲率半径が所定値以下に設定されることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載の光学的情報読取装置において、前記入射側面は、前記収容構造物に近接する部位の曲率半径が、前記光源からの前記照明光を全て前記照射側面に向けて屈折させるように設定されることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置において、前記照明レンズおよび前記収容構造物は、一体に成形されることを特徴とする。
請求項1の発明では、収容構造物が、マーカ光照射手段等の収容物を受光手段の光軸に近接させるために照明レンズに近接して配置されている。そして、照明レンズは、光源から離間する側の照射側面が、当該光源に近接する側の入射側面から屈折して出射する照明光を収容構造物に対して回避する方向に屈折させるための屈折部を有するように形成されている。
このように、照射側面に形成される屈折部により、入射側面から屈折して出射する照明光が収容構造物に対して回避する方向に屈折されるので、照明光が収容構造物によって遮断されることによる読取視野に対する照度の低下を抑制することができる。
請求項2では、屈折部は、照射側面の収容構造物側にのみ設けられている。照射側面から出射する照明光が全て収容構造物により遮断されることはないため、屈折部を照明光が遮断されやすい収容構造物側にのみに設けることで、照射側面の全面に設ける場合と比較して、当該屈折部を含めた照明レンズを容易に形成することができる。
請求項3では、屈折部は、当該照明レンズの光軸に対して所定の角度傾斜する平面部を有し、この平面部にて照明光を収容構造物に対して回避する方向に屈折させるように形成されている。これにより、収容構造物との位置関係に応じて平面部の傾斜角度を設定することで、照明光を収容構造物に対して確実かつ容易に回避させることができる。
請求項4では、屈折部は、平面部とこの平面部に連結する連結部とにより断面山形状に形成されているため、屈折部の構成が簡素になり当該屈折部を含めた照明レンズを容易に形成することができる。
請求項5では、屈折部は、照射側面に複数設けられるため、各屈折部による屈折方向をそれぞれ設定することで、読取視野における所望の位置の照度を高くすることができる。
請求項6では、入射側面は、収容構造物に近接する部位の曲率半径(以下、近接側曲率半径ともいう)が所定値、すなわち、光源の照射角度と光源および照明レンズ間の距離とに応じて定まる値であって、例えば、光源からの照明光が照明レンズに入射しやすいときの値以下に設定されている。
入射側面の近接側曲率半径が比較的大きく形成されていると、光源の照射角度が広い場合に、当該光源からの照明光における外側の一部が照明レンズに入射しないために読取視野に対する照度が低下することがある。そこで、入射側面の近接側曲率半径を上記所定値以下に設定することにより、光源からの照明光が照明レンズに入射しやすくなるので、読取視野に対する照度の低下を抑制することができる。
請求項7では、入射側面は、近接側曲率半径が、光源からの照明光を全て照射側面に向けて屈折させるように設定されるため、光源からの照明光が照明レンズに入射しない照射状態をなくすことができるので、読取視野に対する照度の低下を確実に抑制することができる。
請求項8では、照明レンズおよび収容構造物が一体に成形されるため、両部材がそれぞれ別部材で構成される場合と比較して、両部材の位置関係を高精度に保つことができる。
本実施形態に係る光学的情報読取装置の電気的構成を示すブロック図である。 インナーフレームに固定される光学系を示す斜視図である。 モジュールの詳細形状を説明するための図であり、図3(A)は正面図であり、図3(B)は側面図であり、図3(C)は下面図であり、図3(D)は背面図である。 各照明光源および各照明レンズの配置関係を示す断面図である。 図3の5−5断面を概略的に示す断面図である。 図6(A)は、屈折部を有する照明レンズによる照明光の屈折状態の説明するための説明図であり、図6(B)は、屈折部を有しない照明レンズによる照明光の屈折状態の説明するための説明図である。 モジュールから所定距離だけ離れた位置での水平方向における照度分布を説明するためのグラフであり、図7(A)は、屈折部を有する光学系による照度分布を示し、図7(B)は、屈折部を有しない従来技術に係る光学系による照度分布を示す。 モジュールから所定距離だけ離れた位置での垂直方向における照度分布を説明するためのグラフであり、図8(A)は、屈折部を有する光学系による照度分布を示し、図8(B)は、屈折部を有しない従来技術に係る光学系による照度分布を示す。
以下、本発明の光学的情報読取装置を具現化した一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、光学的情報読取装置10は、梱包箱等の読取対象に付されたバーコードや二次元コード等の情報コードを光学的に読み取る携帯型の読取装置として構成されている。この光学的情報読取装置10は、筐体(図示略)の内部に回路部20が収容されてなるものであり、回路部20は、主に、照明光源21、受光センサ28、結像レンズ27等の光学系と、メモリ35、制御回路40等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系と、から構成されている。
光学系は、投光光学系と、受光光学系とに分かれている。投光光学系は、例えば、赤色のLED等、照明光Lfを出射可能な光源として機能する6つの照明光源21(照明光源21a〜21fともいう)と、各照明光源21からの照明光Lfを読取対象Sに向けて照射する6つの照明レンズ51(照明レンズ51a〜51fともいう)とを備えている。なお、図1に示す光学系は、その原理を説明するために概念的な配置で図示されており、光学系を構成する各部材の詳細な機能および配置関係については、後に図2〜図5を用いて詳述する。また、照明光源21および照明レンズ51a〜51fは、特許請求の範囲に記載の「光源」および「照明レンズ」の一例に相当し得るものである。
受光光学系は、受光センサ28、結像レンズ27、反射鏡(図示略)などによって構成されている。受光センサ28は、CCDエリアセンサとして構成されるものであり、情報コードCまたは読取対象Sに照射されて反射した反射光Lrを結像レンズ27を介して受光可能に構成されている。なお、受光センサ28は、特許請求の範囲に記載の「受光手段」の一例に相当し得るものである。
結像レンズ27は、外部から読取口13を介して入射する入射光を集光して受光センサ28の受光面28aに像を結像可能な集光レンズとして機能するものである。本実施形態では、照明光源21から照射された照明光Lfが情報コードCにて反射した後、この反射光Lrを結像レンズ27で集光し、受光センサ28の受光面28aにコード像を結像させている。
また、本実施形態では、光学系の一部としてマーカ光照射部29が設けられている。このマーカ光照射部29は、マーカ光としてのレーザ光を出射するレーザダイオードと、レーザダイオードからのレーザ光を集光するレンズと、レーザダイオードを駆動する駆動回路と、を備えた構成をなしている。駆動回路は、制御回路40に接続されて当該制御回路40からの信号に応じてレーザダイオードを駆動する。なお、制御回路40からの指令を受けてレーザダイオードを駆動する駆動回路は公知のレーザダイオード駆動回路を用いることができる。レンズは、レーザダイオードから出射されたマーカ光(レーザ光)を集光し、読取対象Sの表面において読取位置の目印となるパターンを表示させるように機能する。なお、マーカ光照射部29は、特許請求の範囲に記載の「収容物」の一例に相当し得るものである。
次に、上述したマイコン系について説明すると、このマイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御回路40、発光部43、ブザー44、バイブレータ45、液晶表示器46、通信インタフェース48等から構成されている。
光学系の受光センサ28から出力される画像信号(アナログ信号)は、増幅回路31に入力されることで所定の増幅率で増幅された後、A/D変換回路33に入力されると、アナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データ(画像情報)は、生成されてメモリ35に入力されると、所定のコード画像情報格納領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、受光センサ28およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
メモリ35は、半導体メモリ装置で、例えばRAM(DRAM、SRAM等)やROM(EPROM、EEPROM等)がこれに相当する。このメモリ35のうちのRAMには、前述した画像データ蓄積領域のほかに、制御回路40が算術演算や論理演算等の各処理時に利用する作業領域や読取条件テーブルなども確保されるようになっている。またROMには、後述する読取処理等を実行可能な所定のプログラムや、照明光源21、受光センサ28等の各ハードウェアを制御可能なシステムプログラムなどが予め格納されている。
制御回路40は、光学的情報読取装置10全体を制御可能なマイコンで、CPU、システムバス、入出力インタフェース等からなるもので、メモリ35とともに情報処理装置を構成し得るもので情報処理機能を有する。この制御回路40は、内蔵された入出力インタフェースを介して種々の入出力装置と接続可能に構成されており、本実施形態の場合、発光部43、ブザー44、バイブレータ45、液晶表示器46、通信インタフェース48等が接続されている。
これにより、制御回路40は、例えば、情報コードCの読み取りに関する情報を通知するインジケータとして機能する発光部43の点灯・消灯、ビープ音やアラーム音を発生可能なブザー44の鳴動のオンオフ、当該光学的情報読取装置10の作業者に伝達し得る振動を発生可能なバイブレータ45の駆動制御、液晶表示器46の表示制御や外部装置とのシリアル通信を可能にする通信インタフェース48の通信制御等を可能にしている。なお、通信インタフェース48に接続される外部装置には、当該光学的情報読取装置10の上位システムに相当するホストコンピュータ等が含まれる。
次に、上述した光学系の構成について、図2〜図4を用いて詳細に説明する。
図2に示すように、光学系を構成する各構成部材は、筐体内に収容されるインナーフレーム11に対して直接的または間接的に固定されることで位置決めされている。このようにインナーフレーム11に固定される各構成部材は、光学的条件や省スペース化等のために、配置する場所が制限される。
インナーフレーム11に固定される各照明レンズ51a〜51fは、マーカ光照射部29のレーザダイオード等が収容される収容部55とともに、モジュール50として、ポリカーボネイト等の光透過性を有する樹脂材料により一体に成形されている。具体的には、図3に示すように、収容部55の一側(図3の左側)に配置される各照明レンズ51a〜51cと、収容部55の他側(図3の右側)に配置される各照明レンズ51d〜51fとが収容部55を介して一列に連結するように配列されている。このように配置される各照明レンズ51a〜51fの近傍には、図4に示すように、対応する照明光源21a〜21fがそれぞれ配置されている。なお、収容部55は、特許請求の範囲に記載の「収容構造物」の一例に相当し得るものである。
各照明レンズ51a〜51fのうち収容部55に近接する照明レンズ51c,51dは、本発明の特徴的部分であり、収容部55を介して対称形状であるため、照明レンズ51dを代表例として以下に説明する。
図5に示すように、照明レンズ51dには、照明光源21dから離間する側の面(図5の上側面:以下、照射側面52という)と当該照明光源21dに近接する側の面(図5の下側面:以下、入射側面53という)とのうち、照射側面52の収容部側には、照明光Lfを収容部55に対して回避する方向に屈折させるための屈折部54が設けられている。
屈折部54は、当該照明レンズ51dの光軸に対して所定の角度傾斜する3つの平面部54a〜54cとこれら各平面部54a〜54cに連結する連結部54d,54eとにより断面山形状が連続するように形成されている。各平面部54a〜54cの傾斜角度は、入射側面53からの照明光Lfを所望の方向に屈折して出射するように、それぞれ設定されている。具体的には、本実施形態では、各平面部54a〜54cの傾斜角度は、例えば、当該照明レンズ51dの光軸に対して45°傾斜するように設定されている。
また、入射側面53は、収容部55に近接する部位の曲率半径(以下、近接側曲率半径Rともいう)が、照明光源21dの照射角度と照明光源21dおよび照明レンズ51d間の距離とに応じて、照明光源21dからの照明光Lfを全て照射側面52に向けて屈折させるように、例えばR3に設定されている。
照明レンズ51cも、上述した照明レンズ51dと同様に形成されている。
また、図3に示すように、上述したモジュール50には、収容部55の近傍に円形の開口部56が設けられており、この開口部56は、その内方に配置される受光センサ28の光軸に対して同軸的に開口するように形成されている。より具体的には、収容部55および開口部56は、マーカ光照射部29の光軸Lと受光センサ28の光軸Lとが平行であって両光軸L,Lを含む平面が各照明レンズ51a〜51fの配列方向に直交するように配置されている。これにより、マーカ光照射部29および受光センサ28を互いに近接させつつ両光軸が平行になるように配置することができる。
次に、上述のように構成される光学系の作用効果について、照明レンズ51dから照射される照明光Lfを例に図6を用いて説明する。なお、図6(A)は、屈折部54を有する照明レンズ51dによる照明光Lfの屈折状態の説明するための説明図であり、図6(B)は、屈折部を有しない照明レンズ51gによる照明光Lfの屈折状態の説明するための説明図である。
図6(A)に示すように、照明光源21dから照明光Lfが出射されると、この照明光Lfは拡散して入射側面53から照明レンズ51dに入射する。拡散する照明光Lfのうち照明光源21dからみて最も収容部55から離れる照明光をLf、最も収容部55に近接する照明光をLfとすると、入射側面53の近接側曲率半径Rは上述のように設定されているため、照明光Lfが全て照射側面52に向けて屈折されることとなる。
特に、照明光Lfは、照射側面52では、屈折部54の平面部54aにてその傾斜角度に応じて屈折して出射するため、収容部55を回避するように出射することとなる。また、屈折部54の平面部54bにて屈折する照明光をLfとすると、この照明光Lfは、平面部54bにてその傾斜角度に応じて屈折して出射するため、当該傾斜角度を好適に設定することで所望の方向の照度を高くすることができる。
照明レンズ51cから出射される照明光Lfも、屈折部54により同様に屈折して、収容部55を回避するとともに所望の方向の照度を高くするように出射される。なお、他の照明レンズ51a,51b,51e,51fでは、収容部55を回避する必要がないため、照明光Lfは、従来技術と同様に屈折して照射されることとなる。
一方、図6(B)に示すように、屈折部を有しない照明レンズ51gでは、照明光源21dからの照明光Lfが入射側面53から照明レンズ51gに入射すると、照明光Lfに対応する照明光Lfは、当該照明光Lfと同様に屈折されるものの、照明光Lfに対応する照明光Lfは、収容部55に遮断されてしまう。また、収容部55に遮断されなくても照明光Lfのように、照射範囲が不必要に広がってしまうと、全体的に照度分布が低下してしまう。
したがって、図6(A)に示すように照射側面52の適所に屈折部54を設けることにより、照度分布の低下を抑制することができる。
ここで、照明レンズ51c,51dを含めた各照明レンズ51から照射される照明光Lfの照度分布を図7および図8を用いて説明する。図7および図8は、モジュール50から所定距離だけ離れた位置での水平方向および垂直方向における照度分布を説明するためのグラフであり、図7(A),図8(A)は、屈折部54を有する光学系による照度分布を示し、図7(B),図8(B)は、屈折部54を有しない従来技術に係る光学系による照度分布を示す。
図7(B)から判るように、水平方向において、屈折部54を有しない従来技術に係る光学系では、中央領域での照度が高く、この中央領域から100mm程度離れた周辺領域での照度が低くなり、周辺領域で照度が不足している。また、図8(B)から判るように、垂直方向において、屈折部54を有しない従来技術に係る光学系では、中央領域と周辺領域とで不均一さは小さいものの全体的に照度が不足している。
一方、図7(A)および図8(A)から判るように、屈折部54を有する本実施形態に係る光学系では、周辺領域での照度が向上しており、全体的な照度を高くすることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る光学的情報読取装置10では、収容部55が、収容物であるマーカ光照射部29のレーザダイオードを受光センサ28の光軸Lに近接させるために各照明レンズ51a〜51fに近接して配置されている。そして、各照明レンズ51a〜51fのうち照明レンズ51c,51dは、照射側面52が、入射側面53から屈折して出射する照明光Lfを収容部55に対して回避する方向に屈折させるための屈折部54を有するように形成されている。
このように、照射側面52に形成される屈折部54により、入射側面53から屈折して出射する照明光Lfが収容部55に対して回避する方向に屈折されるので、照明光Lfが収容部55によって遮断されることによる読取視野に対する照度の低下を抑制することができる。
また、本実施形態に係る光学的情報読取装置10では、屈折部54は、照射側面52の収容部側にのみ設けられている。照射側面52から出射する照明光Lfが全て収容部55により遮断されることはないため、屈折部54を照明光Lfが遮断されやすい収容部側にのみに設けることで、照射側面52の全面に設ける場合と比較して、当該屈折部54を含めた照明レンズ51c,51dを容易に形成することができる。
さらに、本実施形態に係る光学的情報読取装置10では、屈折部54は、当該照明レンズの光軸に対して所定の角度傾斜する平面部54a〜54cを有し、これら各平面部54a〜54cにて照明光Lfを収容部55に対して回避する方向に屈折させるように形成されている。これにより、収容部55との位置関係に応じて各平面部54a〜54cの傾斜角度を設定することで、照明光Lfを収容部55に対して確実かつ容易に回避させることができる。
さらにまた、本実施形態に係る光学的情報読取装置10では、屈折部54は、各平面部54a〜54cとこれら各平面部54a〜54cに連結する連結部54d,54eとにより断面山形状が連続するように形成されているため、屈折部54の構成が簡素になり当該屈折部54を含めた照明レンズ51c,51dを容易に形成することができる。
また、本実施形態に係る光学的情報読取装置10では、屈折部54を構成する平面部54a〜54cや連結部54d,54eは、照射側面52に複数設けられるため、各平面部54a〜54cによる屈折方向をそれぞれ設定することで、読取視野における所望の位置の照度を高くすることができる。
さらに、本実施形態に係る光学的情報読取装置10では、入射側面53は、近接側曲率半径Rが、照明光源21c,21dからの照明光Lfを全て照射側面52に向けて屈折させるように設定されるため、照明光源21c,21dからの照明光Lfが照明レンズ51c,51dに入射しない照射状態をなくすことができるので、読取視野に対する照度の低下を確実に抑制することができる。
さらにまた、本実施形態に係る光学的情報読取装置10では、各照明レンズ51a〜51fおよび収容部55はモジュール50として一体に成形されているため、両部材がそれぞれ別部材で構成される場合と比較して、両部材の位置関係を高精度に保つことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等の作用・効果が得られる。
(1)照明レンズ51dの近接側曲率半径Rは、照明光源21dの照射角度と照明光源21dおよび照明レンズ51d間の距離とに応じて定まる所定値、例えば、照明光源21dからの照明光Lfが照明レンズ51dに入射しやすいときの値以下に設定されてもよい。この場合でも、照明光源21dからの照明光Lfが照明レンズ51dに入射しやすくなるので、読取視野に対する照度の低下を抑制することができる。また、照明レンズ51cの近接側曲率半径Rを上述のように構成しても同様の効果を奏する。
(2)屈折部54は、照明レンズ51c,51dの照射側面52の収容部側にのみ形成されることに限らず、照射側面52の全面に設けられてもよい。また、照明光Lfを所望の方向に屈折して出射するために、他の照明レンズに屈折部54を設けてもよい。
(3)モジュール50を構成する照明レンズ51は6個であることに限らず、1〜5個でもよいし7個以上であってもよい。この場合、収容部55の近傍の照明レンズに屈折部54が設けられることとなる。
10…光学的情報読取装置
21,21a〜21f…照明光源(光源)
28…受光センサ(受光手段)
29…マーカ光照射部(収容物)
50…モジュール
51,51a〜51f…照明レンズ
52…照射側面
53…入射側面
54…屈折部
54a〜54c…平面部
54d,54e…連結部
55…収容部(収容構造物)
Lf,Lf〜Lf…照明光
R…近接側曲率半径

Claims (8)

  1. 照明光を出射する光源と、
    前記光源からの照明光を読取対象に向けて照射する照明レンズと、
    前記光源に近接するように配置されて前記読取対象からの反射光を受光する受光手段と、
    収容物を前記受光手段の光軸に近接させるために前記照明レンズに近接して配置される収容構造物と、
    を備える光学的情報読取装置であって、
    前記照明レンズは、前記光源から離間する側の照射側面が、当該光源に近接する側の入射側面から屈折して出射する前記照明光を前記収容構造物に対して回避する方向に屈折させるための屈折部を有するように形成されることを特徴とする光学的情報読取装置。
  2. 前記屈折部は、前記照射側面の収容構造物側にのみ設けられることを特徴とする請求項1に記載の光学的情報読取装置。
  3. 前記屈折部は、当該照明レンズの光軸に対して所定の角度傾斜する平面部を有し、この平面部にて前記照明光を前記収容構造物に対して回避する方向に屈折させることを特徴とする請求項1または2に記載の光学的情報読取装置。
  4. 前記屈折部は、前記平面部とこの平面部に連結する連結部とにより断面山形状に形成されることを特徴とする請求項3に記載の光学的情報読取装置。
  5. 前記屈折部は、前記照射側面に複数設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  6. 前記入射側面は、前記収容構造物に近接する部位の曲率半径が所定値以下に設定されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  7. 前記入射側面は、前記収容構造物に近接する部位の曲率半径が、前記光源からの前記照明光を全て前記照射側面に向けて屈折させるように設定されることを特徴とする請求項6に記載の光学的情報読取装置。
  8. 前記照明レンズおよび前記収容構造物は、一体に成形されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
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