JP5850409B2 - 光学的情報読取装置 - Google Patents

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本発明は、情報コードを光学的に読み取る光学的情報読取装置に関するものである。
従来、情報コードを光学的に読み取る光学的情報読取装置では、情報コードを安定した距離で読み取るために、受光センサとこの受光センサに情報コードからの反射光を結像させるための結像レンズとの相対位置を所定の焦点位置(ベストフォーカス)に維持する部材として、鏡筒が採用されていた。この鏡筒は、外周面にねじ部が形成されており、内部に結像レンズが組み付けられた状態で、ねじ部にて受光センサが組み付けられたホルダにねじ込まれる。そして、この鏡筒のねじ込み量が調整されることで、受光センサと結像レンズとの相対位置が調整されていた。
このような鏡筒を採用する光学的情報読取装置として、下記特許文献1の第2の実施例として開示される光学情報読取り装置が知られている。この光学情報読取り装置は、結像レンズとして2つのレンズが採用されており、両レンズが鏡筒を介して支持されることで両レンズの相対位置が規制されている。
特許第2871559号公報
ところで、上述のような鏡筒を採用する構成では、受光センサと結像レンズとの相対位置を調整するためのねじ部を鏡筒に設けるだけでなく、鏡筒を支持するホルダにもねじ部を設ける必要があり、製造コストの低減を図ることが困難になる。ねじ部を設けるためには、鏡筒やホルダを成形する金型等の成形型の構造が複雑になるか、成形後の追加工が必要になるからである。
一方、上記特許文献1の第1の実施例として開示される光学情報読取り装置のように、結像レンズが一体に接合された透明部材をシャーシ等に固定する構成では、シャーシ等とホルダとを位置調整する機構が別途必要であり、このようにしても、製造コストの低減を図ることが困難になる。また、低コスト化を図るために鏡筒を廃止して結像レンズを単にホルダに直接支持させる構成では、受光センサと結像レンズとの相対位置が調整できないだけでなく、支持構成によっては、受光センサと結像レンズとの相対位置を維持することさえ困難になるという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、簡素な構成にて相対位置を調整可能に結像レンズが支持されるホルダを有する光学的情報読取装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、情報コード(C)からの反射光(Lr)を結像レンズ(50,50a)を介して受光する受光センサ(28)を備え、前記受光センサから出力される信号に基づいて前記情報コードを光学的に読み取る光学的情報読取装置(10)であって、挿入孔(60c)が形成されて当該挿入孔に挿入される前記結像レンズを前記受光センサに対して当該結像レンズの光軸(L)に沿い相対移動可能に支持するホルダ(60)を備え、前記結像レンズは、外周面(55b)が前記光軸を中心に円筒面状に形成されるレンズ本体(51)と、前記光軸方向の厚み(t)が一定であって前記光軸に直交する面に対して所定の角度(α)で傾斜した状態で前記外周面に連結されるフランジ(52)とを備え、前記挿入孔の内周面には、前記フランジを光軸方向一側および光軸方向他側から挟持した状態で前記所定の角度に沿い案内するための一側案内部(61,63)および他側案内部(62,64)が形成されるとともに、前記レンズ本体の前記外周面に摺接することで前記結像レンズを前記光軸に沿い相対移動可能に支持する支持部(61a〜64a)が形成され、前記一側案内部および前記他側案内部は、前記光軸方向からみて互いに重ならないように配置されることを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、結像レンズは、外周面が光軸を中心に円筒面状に形成されるレンズ本体と、光軸方向の厚みが一定であって光軸に直交する面に対して所定の角度で傾斜した状態で外周面に連結されるフランジとを備えている。また、ホルダに形成される挿入孔の内周面には、フランジを光軸方向一側および光軸方向他側から挟持した状態で上記所定の角度に沿い案内するための一側案内部および他側案内部が形成されるとともに、レンズ本体の外周面に摺接することで結像レンズを光軸に沿い相対移動可能に支持する支持部が形成されている。そして、一側案内部および他側案内部は、光軸方向からみて互いに重ならないように配置されている。
これにより、ホルダの挿入孔に挿通された結像レンズのフランジを一側案内部および他側案内部の両案内部にて挟持した状態で光軸を中心に結像レンズを回転させると、フランジが両案内部に案内されるように結像レンズが光軸方向に相対移動する。このとき、光軸を中心に回転する結像レンズは、その外周面にて支持部により摺接するように支持されているため、上記回転(相対移動)時における結像レンズの光軸の振れを抑制することができる。これにより、フランジと両案内部のような簡素な構成で結像レンズとホルダとの相対位置を調整でき、その結果、結像レンズと受光センサとの相対位置を調整することができる。
特に、一側案内部および他側案内部は、光軸方向からみて互いに重ならないように配置されているため、中子等を採用することなく、挿入孔の一側から型抜きされる一方の型と他側から型抜きされる他方の型とを有する成形型を用いて両案内部を成形することができる。このように、結像レンズの支持構成が簡素化されるだけでなく両案内部を成形するための成形型も簡素化されるので、ホルダの製造コスト、すなわち、光学的情報読取装置の製造コストを低減することができる。
したがって、簡素な構成にて相対位置を調整可能に結像レンズが支持されるホルダを実現することができる。
請求項2の発明では、フランジは、連結される外周面の部位が光軸方向からみて360度未満となるように配置される。これにより、フランジは、ねじ山の1山分に満たないように外周面に連結されて形成されるため、結像レンズの外周面にホルダとの連結用のねじ山等を形成する場合と比較して、相対位置調整用の機構を簡素化することができる。さらに、フランジの形状修正は、ねじ山の形状修正と比較して容易なので、相対位置の精度を向上するための結像レンズの形状修正を容易に実施することができる。特に、結像レンズを光軸中心に1回転させることなく位置調整することが前提となるので、位置調整するための結像レンズの回転量が少なくなり、ねじ山等を利用して位置調整する場合と比較して、位置調整を迅速に実施することができる。また、光軸方向一側から型抜きされる一方の型と光軸方向他側から型抜きされる他方の型とを有する成形型を用いて上記フランジを有する結像レンズを成型することができるため、結像レンズを成形するための成形型も簡素化されるので、ホルダに加えて結像レンズの製造コストをも低減でき、その結果、光学的情報読取装置の製造コストをより低減することができる。
請求項3の発明では、一側案内部および他側案内部の少なくとも1つは、内面がレンズ本体の外周面に摺接して結像レンズを光軸に沿い相対移動可能に支持することで上記支持部として機能する。これにより、一側案内部および他側案内部の内面の形状修正は、ねじ山の形状修正と比較して容易なので、上記回転時における結像レンズの光軸の振れを抑制するためのホルダの形状修正を容易に実施することができる。また、支持部を別途設ける必要がなく、ホルダの成形型をより簡素化することができるので、ホルダの製造コストがより低減されて、光学的情報読取装置の製造コストを更に低減することができる。
請求項4の発明では、挿入孔の内周面には、一側案内部および他側案内部に加えて両案内部のいずれか一方の機能を有する案内部が1または複数形成されており、一側案内部および他側案内部を含めた各案内部は、光軸方向からみて互いに重なることなく配置されている。これにより、フランジを3つ以上の案内部を用いて案内することで、一側案内部および他側案内部の2つの案内部を用いて案内される場合と比較して、高い精度でフランジが案内されるので、光軸を中心とする回転に応じた結像レンズの光軸方向の相対移動量の精度を向上させることができる。
特に、各案内部は、光軸方向からみて互いに重ならないように配置されているため、中子等を採用することなく、挿入孔の一側から型抜きされる一方の型と他側から型抜きされる他方の型とを有する成形型を用いて各案内部を成形することができる。これにより、3つ以上の案内部でフランジを案内する構成であっても、ホルダの成形型が簡素化されて、ホルダの製造コスト、すなわち、光学的情報読取装置の製造コストを低減することができる。
請求項5の発明では、ホルダは、遮光性材料により成形され、レンズ本体の入射側には、入射する光を絞って不要な光を遮光する絞り部が配置される。
情報コードからの反射光と異なる光を受光センサに受光させないためには、当該反射光が入射する部分を除き受光センサや結像レンズの周りを遮光する必要がある。
そこで、ホルダを遮光性材料により成形するとともにレンズ本体の入射側に絞り部を配置することで、上記異なる光の受光センサへの受光を防止することができる。特に、絞り機能と遮光機能を兼ね備えた絞り部が入射側に配置されるので、光軸上に絞り機能を発揮するように配置される部材と、レンズ本体の入射側を遮光するように配置される部材とを別途設ける場合と比較して、部品点数を削減することができ、その結果、絞り機能および遮光機能を低コストで実現することができる。
請求項6の発明では、絞り部は、レンズ本体の入射側に遮光性材料が印刷されることで形成されるため、絞り部を低コストで形成でき、その結果、絞り機能および遮光機能をより低コストで実現することができる。
請求項7の発明では、フランジは、レンズ本体の外周面に対して、挿入側の縁からフランジまでの距離が反挿入側の縁からフランジまでの距離よりも小さくなるように配置されている。そして、挿入側の縁からフランジまでの外周面は、反挿入側の縁からフランジまでの外周面よりも成形時の抜け勾配が小さくなるように成形されている。
挿入側の縁からフランジまでの距離が反挿入側の縁からフランジまでの距離よりも小さいため、挿入側の縁からフランジまでの外周面の抜け勾配を、反挿入側の縁からフランジまでの外周面の抜け勾配よりも容易に小さくすることができる。このように挿入側の外周面の抜け勾配を比較的小さくできるので、挿入孔への挿入時に支持部と確実に面接触させることができ、上記回転(相対移動)時における結像レンズの光軸の振れを確実に抑制することができる。
第1実施形態に係る光学的情報読取装置の電気的構成を示すブロック図である。 結像レンズがホルダに組み付けた状態を示す説明図である。 図2に示す結像レンズの説明図である。 図3に示す4−4線相当の切断面による断面図である。 図2に示すホルダの説明図である。 図5(A)に示す6−6線相当の切断面による断面図である。 図5(A)に示す7−7線相当の切断面による断面図である。 図5(A)に示す8−8線相当の切断面による断面図である。 各案内面の位置関係を説明する説明図である。 各案内部によるフランジの案内状態を説明する説明図である。 各案内部によるフランジの案内状態を説明する説明図である。 第2実施形態における結像レンズを示す説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の光学的情報読取装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図1は、第1実施形態に係る光学的情報読取装置10の電気的構成を示すブロック図である。
図1に示す光学的情報読取装置10は、梱包箱等の読取対象に付されたバーコードや二次元コード等の情報コードを光学的に読み取る携帯型の読取装置として構成されている。この光学的情報読取装置10は、筐体(図示略)の内部に回路部20が収容されてなるものであり、回路部20は、主に、照明光源21、受光センサ28、結像レンズ50等の光学系と、メモリ35、制御回路40等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系と、から構成されている。
光学系は、投光光学系と、受光光学系とに分かれている。投光光学系を構成する照明光源21は、照明光Lfを発光可能な照明光源として機能するもので、例えば、赤色のLEDとこのLEDの出射側に設けられるレンズとから構成されている。なお、図1では、情報コードCが付された物品Rに向けて照明光Lfを照射する例を概念的に示している。
受光光学系は、受光センサ28、結像レンズ50、ホルダ60、反射鏡(図示略)などによって構成されている。受光センサ28は、例えば、C−MOSやCCD等の固体撮像素子である受光素子を一次元に配列したラインセンサまたは二次元に配列したエリアセンサとして構成されるものであり、情報コードCに照射されて反射した反射光Lrを受光可能に構成されている。この受光センサ28は、結像レンズ50を介して入射する入射光を受光可能にプリント配線板に実装されている。
結像レンズ50は、ホルダ60により支持されており、外部から読取口13を介して入射する入射光を集光して受光センサ28の受光面28aに像を結像するように機能するものである。結像レンズ50およびホルダ60の詳細形状やホルダ60による結像レンズ50の支持構成については後述する。本実施形態では、照明光源21から照射された照明光Lfが情報コードCにて反射した後、この反射光Lrを結像レンズ50で集光し、受光センサ28の受光面28aにコード像を結像させている。
マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御回路40、トリガースイッチ42、発光部43、ブザー44、バイブレータ45、液晶表示器46、操作部47、通信インタフェース48等から構成されている。
光学系の受光センサ28から出力される画像信号(アナログ信号)は、増幅回路31に入力されることで所定ゲインで増幅された後、A/D変換回路33に入力されると、アナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データ(画像情報)は、生成されてメモリ35に入力されると、所定のコード画像情報格納領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、受光センサ28およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
メモリ35は、半導体メモリ装置で、例えばRAM(DRAM、SRAM等)やROM(EPROM、EEPROM等)がこれに相当する。このメモリ35のうちのRAMには、上述したコード画像情報格納領域のほかに、制御回路40が算術演算や論理演算等の各処理時に利用する作業領域や読取条件テーブルも確保可能に構成されている。またROMには、後述する読取処理、解析処理等を実行可能な所定プログラムやその他、照明光源21、受光センサ28等の各ハードウェアを制御可能なシステムプログラム等が予め格納されている。
制御回路40は、光学的情報読取装置10全体を制御可能なマイコンによって構成されており、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有すると共に、情報処理機能を備えており、メモリ35とともに情報処理装置を構成している。本実施形態では、制御回路40に対し、トリガースイッチ42、発光部43、ブザー44、バイブレータ45、液晶表示器46、操作部47、通信インタフェース48等が接続されている。
これにより、制御回路40は、例えば、トリガースイッチ42の監視や管理、情報コードCの読み取りに関する情報を報知するインジケータとして機能する発光部43の点灯・消灯、ビープ音やアラーム音を発生可能なブザー44の鳴動のオンオフ、当該光学的情報読取装置10の読取作業者に伝達し得る振動を発生可能なバイブレータ45の駆動制御、液晶表示器46の表示制御、操作部47から入力される操作信号に応じた光学的情報読取装置10の動作の制御、外部装置とのシリアル通信を可能にする通信インタフェース48の通信制御等を可能にしている。
次に、本発明の特徴的部分であるホルダ60による結像レンズ50の支持構成について、図2〜図9を用いて詳細に説明する。図2は、結像レンズ50がホルダ60に組み付けた状態を示す説明図であり、図2(A)は、光軸方向から見た図であり、図2(B)は、図2(A)に示す2B−2B線相当の切断面による断面図である。図3は、図2に示す結像レンズ50の説明図であり、図3(A)は、光軸方向から見た図であり、図3(B)は、側面図である。図4は、図3に示す4−4線相当の切断面による断面図である。図5は、図2に示すホルダ60の説明図であり、図5(A)は、光軸方向から見た図であり、図5(B)は、図5(A)に示す5B−5B線相当の切断面による断面図である。図6は、図5(A)に示す6−6線相当の切断面による断面図である。図7は、図5(A)に示す7−7線相当の切断面による断面図である。図8は、図5(A)に示す8−8線相当の切断面による断面図である。図9は、各案内面61b〜64bの位置関係を説明する説明図である。なお、図3では、便宜上、絞り部58の図示を省略している。また、図9および後述する図11は、図5(A)の円Aを基準に平面展開して図示している。
結像レンズ50は、図2(A),(B)に示すようにホルダ60により支持されることで、読取口13を介して入射する情報コードCからの反射光Lrを集光して受光センサ28の受光面28aに像を結像するように機能する。ホルダ60は、結像レンズ50を、その光軸Lを中心とする相対回転に応じて光軸Lに沿う方向に相対移動させるように支持する部材である。
まず、結像レンズ50の詳細形状について、図3および図4を用いて説明する。
図3(A),(B)に示すように、結像レンズ50は、外周面55bが光軸Lを中心に円筒面状に形成されるレンズ本体51とフランジ52とを備えている。そして、図4に示すように、レンズ本体51は、情報コードC側(図3(B)および図4にて上側:以下、入射側という)に配置される第1レンズ53と、受光センサ28側(図3(B)および図4にて下側:以下、出射側という)に配置される第2レンズ54との2つの結像用のレンズから構成されている。
第1レンズ53は、情報コードCからの反射光Lrを集光して第2レンズ54に向けて出射するように機能するレンズであり、第2レンズ54は、第1レンズ53にて集光した光をさらに集光して受光センサ28に向けて出射するように機能するレンズである。第1レンズ53の出射側には、光軸Lを中心に円筒状に形成された円筒部55が一体に設けられており、この円筒部55の内周面55aにより第2レンズ54が外周側から環状に接触して支持されることで、第1レンズ53の光軸と第2レンズ54の光軸とが光軸Lとして一致するように組み付けられる。
また、第1レンズ53および第2レンズ54の双方には、円筒部55により第2レンズ54が支持される際に互いに面接触する接触面56,57が光軸Lを中心として当該光軸Lに直交するように円環状にそれぞれ形成されている。これにより、両レンズ53,54間の接触方向が、円筒部55による光軸Lに沿う方向と、両接触面56,57による光軸Lに直交する方向との2方向となるので、両レンズ53,54の組み付け時における位置ずれがより抑制されて、両レンズ53,54を高精度に位置決めすることができる。
また、第1レンズ53の入射側には、入射する光を絞って不要な光を遮光する絞り部58が配置されている。この絞り部58は、第1レンズ53の入射側に遮光性材料が印刷されることで形成されている。
フランジ52は、入射側の端面(以下、入射側端面52aという)と出射側の端面(以下、出射側端面52bという)とが平行、すなわち、光軸方向(図3(B)にて上下方向)の厚みtが一定であって、光軸Lに直交する面(図3(B)にて左右方向に沿う面)に対して所定の角度αで傾斜した状態で、円筒部55の外周面55bに連結されている。フランジ52は、図3(A)に示すように、連結される外周面55bの部位の光軸方向からみた角度θが例えば105度となるように配置されている。なお、上記所定の角度αは、結像レンズ50の回転量と光軸方向の移動量とに影響する値であり、所定の角度αが大きくなるほど回転量当たりの光軸方向の移動量が大きくなり、所定の角度αが小さくなるほど、回転量当たりの光軸方向の移動量が小さくなる。
次に、ホルダ60の詳細形状について、図5〜図9を用いて説明する。
図5〜図8に示すように、ホルダ60は、中空の第1筒部60aと第2筒部60bとが連結して構成されており、両筒部60a,60bが遮光性材料により成形されることで、第1筒部60aの開口部と第2筒部60bの開口部とを除き外部からの光が内方に入射しないように構成されている。第2筒部60bは、受光センサ28を覆うように配置されることで、第1筒部60aの開口部からの光を除き受光センサ28を遮光する部材として機能する。
第1筒部60aには、上記開口部を構成する円形の挿入孔60cが第2筒部60bの内部に連通するように形成されており、挿入孔60cの内周面には、結像レンズ50を案内するための4つの案内部が設けられている。これら4つの案内部は、第2筒部60bに近接する側(図5(B)にて下側:以下、光軸方向一側という)に配置される2つの一側案内部(以下、一側案内部61,63という)と、第2筒部60bから離間する側(図5(B)にて上側:以下、光軸方向他側という)に配置される2つの他側案内部(以下、他側案内部62,64という)とから構成される。
各案内部61〜64の内方に向かう面(以下、内面61a〜64aという)は、挿入孔60cの中心軸に光軸Lが一致するように挿入された結像レンズ50の外周面55bに摺接可能に形成されている。すなわち、光軸方向からみて、各内面61a〜64aを形成する円弧の曲率半径は、外周面55bを形成する円の半径に等しくなる。なお、内面61a〜64aは、特許請求の範囲に記載の「支持部」の一例に相当し得る。
一側案内部61および一側案内部63は、連結される挿入孔60cの内周面の光軸方向からみた角度θ1,θ3が例えばそれぞれ110度,90度であって、挿入孔60cの中心軸を介して略対向するように配置されている。また、他側案内部62および他側案内部64は、連結される挿入孔60cの内周面の光軸方向からみた角度θ2,θ4が例えばそれぞれ70度,90度であって、挿入孔60cの中心軸を介して略対向するように配置されている。
各案内部61〜64は、成形時の型抜きを簡素化するために、各角度θ1〜θ4の合計値が360度に設定されて、光軸方向からみて互いに重ならないように配置されている。各角度θ1〜θ4は、各案内部61〜64によりフランジ52が挟持される状態での結像レンズ50の光軸Lを中心とする回転可能範囲を大きくするように設定されており、角度θ1のみがフランジ52の角度θよりも大きくなるように設定されている。
一側案内部61および一側案内部63は、フランジ52の出射側端面52bに接触して案内するための案内面61b,63bが、挿入孔60cの中心軸に光軸Lが一致するように挿入された結像レンズ50の出射側端面52bに対して平行となるように形成されている。また、他側案内部62および他側案内部64は、フランジ52の入射側端面52aに接触して案内するための案内面62b,64bが、挿入孔60cの中心軸に光軸Lが一致するように挿入された結像レンズ50の入射側端面52aに対して平行となるように形成されている。
そして、図9に示すように、一側案内部61および他側案内部62は、案内面61bに沿う面(図9の符号S1参照)と案内面62bに沿う面(図9の符号S2参照)との光軸方向の距離x12がフランジ52の厚さtに等しくなるように配置されている。また、他側案内部62および一側案内部63は、案内面62bに沿う面S2と案内面63bに沿う面(図9の符号S3参照)との光軸方向の距離x23がフランジ52の厚さtに等しくなるように配置されている。すなわち、一側案内部61および一側案内部63は、案内面61bに沿う面S1と案内面63bに沿う面S3とが一致するように配置される。また、一側案内部63および他側案内部64は、案内面63bに沿う面S3と案内面64bに沿う面(図9の符号S4参照)との光軸方向の距離x34がフランジ52の厚さtに等しくなるように配置されている。すなわち、他側案内部62および他側案内部64は、案内面62bに沿う面S2と案内面64bに沿う面S4とが一致するように配置される。
次に、ホルダ60による結像レンズ50の支持位置の調整について、図10および図11を用いて説明する。図10および図11は、各案内部61〜64によるフランジ52の案内状態を説明する説明図であり、図10(A)および図11(A)は、フランジ52が案内部61のみにより支持される状態を示し、図10(B)および図11(B)は、フランジ52が案内部61,62により支持(挟持)される状態を示し、図10(C)および図11(C)は、フランジ52が案内部61〜63により支持(挟持)される状態を示し、図10(D)および図11(D)は、フランジ52が案内部62〜64により支持(挟持)される状態を示す。なお、図10では、説明の便宜上、他側案内部62および他側案内部64に支持されていないフランジ52の入射側端面52aを、ハッチングを付して示している。
まず、図10(A)および図11(A)に示すように、結像レンズ50を、フランジ52の出射側端面52bが一側案内部61の案内面61bのみに当接するように、出射側からホルダ60の挿入孔60cに挿入する。このとき、結像レンズ50は、外周面55bにて各案内部61〜64の内面61a〜64aに面接触する。このように結像レンズ50を挿入孔60cに挿入することで、フランジ52の出射側端面52bが一側案内部61の案内面61bのみに当接する。このとき、フランジ52の入射側端面52aは、いずれの案内面にも接触していない。
上述のようにフランジ52の出射側端面52bが案内面61bにのみ接触した状態で結像レンズ50を、図10(B)に示す状態まで光軸Lを中心に光軸方向他側からみて時計方向(以下、一側回転方向という)に回転させる。この回転時には、結像レンズ50は、外周面55bにて各内面61a〜64aに摺接するため、光軸Lが振れることもない。そして、フランジ52は、外周面55bに対して所定の角度αで傾斜しているので、結像レンズ50は、一側回転方向の回転に応じて光軸方向一側に移動する。
このとき、案内面61bに沿う面S1と案内面62bに沿う面S2との光軸方向の距離x12がフランジ52の厚さtに等しいので、フランジ52は、図11(B)に示すように、出射側端面52bの一部にて案内面61bに接触している状態で、入射側端面52aの一部にて他側案内部62の案内面62bに接触する。このため、上記回転状態では、フランジ52が一側案内部61と他側案内部62とにより光軸方向一側と光軸方向他側とから挟持された状態で、結像レンズ50がホルダ60により支持される状態となる。
そして、図10(C)に示す状態まで結像レンズ50を一側回転方向に回転させることで、当該結像レンズ50が光軸方向一側にさらに移動する。案内面62bに沿う面S2と案内面63bに沿う面S3との光軸方向の距離x23がフランジ52の厚さtに等しいので、フランジ52は、図11(C)に示すように、出射側端面52bの一部にて案内面61bに接触するとともに入射側端面52aの一部にて案内面62bに接触している状態で、出射側端面52bの他部にて一側案内部63の案内面63bに接触する。このため、上記回転状態では、フランジ52が一側案内部61,63と他側案内部62とにより光軸方向一側と光軸方向他側とから挟持された状態で、結像レンズ50がホルダ60により支持される状態となる。
そして、結像レンズ50を、さらに一側回転方向に回転させて光軸方向一側に移動させると、フランジ52が一側案内部63と他側案内部62とにより光軸方向一側と光軸方向他側とから挟持された状態で、結像レンズ50がホルダ60により支持される状態となる。
そして、図10(D)に示す状態まで結像レンズ50を一側回転方向に回転させることで、当該結像レンズ50が光軸方向一側にさらに移動する。案内面63bに沿う面S3と案内面64bに沿う面S4との光軸方向の距離x34がフランジ52の厚さtに等しいので、フランジ52は、図11(D)に示すように、入射側端面52aの一部にて案内面62bに接触するとともに出射側端面52bの一部にて案内面63bに接触している状態で、入射側端面52aの他部にて他側案内部64の案内面64bに接触する。このため、上記回転状態では、フランジ52が一側案内部63と他側案内部62,64とにより光軸方向一側と光軸方向他側とから挟持された状態で、結像レンズ50がホルダ60により支持される状態となる。
そして、結像レンズ50を、さらに一側回転方向に回転させて光軸方向一側に移動させると、フランジ52が一側案内部63と他側案内部64とにより光軸方向一側と光軸方向他側とから挟持された状態で、結像レンズ50がホルダ60により支持される状態となる。
上述したように、結像レンズ50は、光軸Lを中心に一側回転方向に回転させることで光軸方向一側に移動し、逆に一側回転方向と異なる方向に回転させることで光軸方向他側に移動する。これにより、第2筒部60bにより覆われるように配置される受光センサ28と結像レンズ50との相対距離を、結像レンズ50の回転量、すなわち、ホルダ60による結像レンズ50の光軸方向の支持位置に応じて調整することができる。そして、この回転時には、結像レンズ50は、フランジ52にて各案内部61〜64の少なくとも2つにより光軸方向一側と光軸方向他側とから挟持されるとともに、外周面55bにて各内面61a〜64aに摺接するため、光軸方向移動時の光軸Lの振れを抑制することができる。
また、結像レンズ50が挿入孔60cに挿入された状態では、遮光性の材料から成形されるホルダ60の第1筒部60aの開口部が第1レンズ53の入射側に配置される絞り部58と各案内部61〜64とにより遮光されるため、情報コードCからの反射光Lrと異なる光がホルダ60に覆われた受光センサ28に受光されることが防止される。
情報コードCの読取精度を向上させるためには、情報コードCからの反射光Lrと異なる光を受光センサ28に受光させないように構成する必要がある。この反射光Lrと異なる光としては、読取口13から筐体内に入射する他の光や、筐体内に配置される発光素子等の光がある。そうすると、情報コードCからの反射光Lrと異なる光を受光センサ28に受光させないためには、当該反射光Lrが入射する部分を除き受光センサ28や結像光学系の周りを遮光する必要がある。そこで、上述のように、結像レンズ50の絞り部58と遮光性の材料から成形されるホルダ60とにより情報コードCからの反射光Lrを除き受光センサ28を遮光することで、情報コードCの読取精度を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る光学的情報読取装置10では、結像レンズ50は、外周面55bが光軸Lを中心に円筒面状に形成されるレンズ本体51と、光軸方向の厚みが一定であって光軸Lに直交する面に対して所定の角度αで傾斜した状態で外周面55bに連結されるフランジ52とを備えている。また、ホルダ60に形成される挿入孔60cの内周面には、フランジ52を光軸方向一側および光軸方向他側から挟持した状態で上記所定の角度αに沿い案内するための一側案内部61,63および他側案内部62,64が形成されており、各案内部61〜64の内面61a〜64aにてレンズ本体51の外周面55bに摺接することで結像レンズ50を光軸Lに沿い相対移動可能に支持している。そして、一側案内部61,63および他側案内部62,64は、光軸方向からみて互いに重ならないように配置されている。
これにより、ホルダ60の挿入孔60cに挿通された結像レンズ50のフランジ52を一側案内部61,63および他側案内部62,64の少なくとも2つにて挟持した状態で光軸Lを中心に結像レンズ50を回転させると、フランジ52が各案内部61〜64に案内されるように結像レンズ50が光軸方向に相対移動する。このとき、光軸Lを中心に回転する結像レンズ50は、その外周面55bにて各内面61a〜64aにより摺接するように支持されているため、上記回転(相対移動)時における結像レンズ50の光軸Lの振れを抑制することができる。これにより、フランジ52と各案内部61〜64のような簡素な構成で結像レンズ50とホルダ60との相対位置を調整でき、その結果、結像レンズ50と受光センサ28との相対位置を調整することができる。
さらに、フランジ52を4つの案内部61〜64を用いて案内することで、例えば、1つの一側案内部と1つの他側案内部との計2つの案内部を用いて案内する場合と比較して、高い精度でフランジ52が案内されるので、光軸Lを中心とする回転に応じた結像レンズ50の光軸方向の相対移動量の精度を向上させることができる。
特に、一側案内部61,63および他側案内部62,64は、光軸方向からみて互いに重ならないように配置されているため、中子等を採用することなく、挿入孔60cの一側から型抜きされる一方の型と他側から型抜きされる他方の型とを有する成形型を用いて各案内部61〜64を成形することができる。このように、結像レンズ50の支持構成が簡素化されるだけでなく各案内部61〜64を成形するための成形型も簡素化されるので、ホルダ60の製造コスト、すなわち、光学的情報読取装置10の製造コストを低減することができる。
したがって、簡素な構成にて相対位置を調整可能に結像レンズ50が支持されるホルダ60を実現することができる。
また、フランジ52は、連結される外周面55bの部位が光軸方向からみて105度であり360度未満となるように配置される。これにより、フランジ52は、ねじ山の1山分に満たないように外周面55bに連結されて形成されるため、結像レンズ50の外周面55bにホルダ60との連結用のねじ山等を形成する場合と比較して、相対位置調整用の機構を簡素化することができる。さらに、フランジ52の形状修正は、ねじ山の形状修正と比較して容易なので、相対位置の精度を向上するための結像レンズ50の形状修正を容易に実施することができる。特に、結像レンズ50を光軸中心に1回転させることなく位置調整することが前提となるので、位置調整するための結像レンズ50の回転量が少なくなり、ねじ山等を利用して位置調整する場合と比較して、位置調整を迅速に実施することができる。また、光軸方向一側から型抜きされる一方の型と光軸方向他側から型抜きされる他方の型とを有する成形型を用いて上記フランジ52を有する結像レンズを成型することができるため、結像レンズ50を成形するための成形型も簡素化されるので、ホルダ60に加えて結像レンズ50の製造コストをも低減でき、その結果、光学的情報読取装置10の製造コストをより低減することができる。
さらに、一側案内部61,63および他側案内部62,64は、内面61a〜64aがレンズ本体51の外周面55bに摺接して結像レンズ50を光軸Lに沿い相対移動可能に支持することで支持部として機能する。これにより、一側案内部61,63および他側案内部62,64の内面61a〜64aの形状修正は、ねじ山の形状修正と比較して容易なので、上記回転時における結像レンズ50の光軸Lの振れを抑制するためのホルダ60の形状修正を容易に実施することができる。また、支持部として独立した部材を挿入孔60cの内周面に別途設ける必要がなく、ホルダ60の成形型をより簡素化することができるので、ホルダ60の製造コストがより低減されて、光学的情報読取装置10の製造コストを更に低減することができる。
なお、各内面61a〜64aのうち少なくとも2つが外周面55bに摺接することで支持部として機能してもよい。また、各内面61a〜64aが外周面55bに摺接することなく、挿入孔60cの内周面に設けられる2つ以上の他の部材がその内面にて外周面55bに摺接することで支持部として機能してもよい。
また、ホルダ60は、遮光性材料により成形され、レンズ本体51の入射側には、入射する光を絞って不要な光を遮光する絞り部58が配置される。これにより、情報コードCからの反射光Lrと異なる光の受光センサ28への受光を防止することができる。特に、絞り機能と遮光機能を兼ね備えた絞り部58が入射側に配置されるので、光軸上に絞り機能を発揮するように配置される部材と、レンズ本体の入射側を遮光するように配置される部材とを別途設ける場合と比較して、部品点数を削減することができ、その結果、絞り機能および遮光機能を低コストで実現することができる。
特に、絞り部58は、レンズ本体51の入射側に遮光性材料が印刷されることで形成されるため、絞り部58を低コストで形成でき、その結果、絞り機能および遮光機能をより低コストで実現することができる。
なお、絞り部58は、レンズ本体51の入射側に遮光性材料が印刷されることで形成されることに限らず、例えば、絞り用の穴が形成された遮光性の板部材をレンズ本体51の入射側に配置することで形成されてもよい。
[第2実施形態]
次に、本第2実施形態に係る光学的情報読取装置について、図12を参照して説明する。図12は、第2実施形態における結像レンズ50aを示す説明図である。
本第2実施形態では、結像レンズ50の光軸の振れを確実に抑制するため、結像レンズ50に代えて結像レンズ50aを採用する点が、上記第1実施形態に係る光学的情報読取装置と主に異なる。したがって、第1実施形態の光学的情報読取装置と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
図12に示すように、本実施形態にて採用される結像レンズ50aは、上述した結像レンズ50に対して、フランジ52は、レンズ本体51の外周面55bに対して、挿入側の縁59aからフランジ52までの距離が反挿入側の縁59bからフランジ52までの距離よりも小さくなるように配置されている。そして、挿入側の縁59aからフランジ52までの外周面55bは、反挿入側の縁59bからフランジ52までの外周面55bよりも成形時の抜け勾配が小さくなるように成形されている。
挿入側の縁59aからフランジ52までの距離が反挿入側の縁59bからフランジ52までの距離よりも小さいため、挿入側の縁59aからフランジ52までの外周面55bの抜け勾配を、反挿入側の縁59bからフランジ52までの外周面55bの抜け勾配よりも容易に小さくすることができる。このように挿入側の外周面55bの抜け勾配を比較的小さくできるので、挿入孔60cへの挿入時に各案内部61〜64の内面61a〜64aと確実に面接触させることができ、上記回転(相対移動)時における結像レンズ50aの光軸Lの振れを確実に抑制することができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)挿入孔60cの内周面には、2つの一側案内部61,63と2つの他側案内部62,63との4つの案内部が設けられることに限らず、1つの一側案内部と1つの他側案内部とが形成されてもよいし、一側案内部および他側案内部に加えて両案内部のいずれか一方の機能を有する案内部が1または複数形成されてもよい。このとき、各案内部は、光軸方向からみて互いに重なることなく配置される。このようにしても、簡素な構成にて相対位置を調整可能に結像レンズ50が支持されるホルダ60を実現することができる。
(2)各案内部61〜64は、連結される挿入孔60cの内周面の光軸方向からみた角度θ1〜θ4が、110度,70度,90度,90度に設定されることに限らず、他の角度に設定されてもよい。この場合、各角度θ1〜θ4の合計値が360度または360度未満に設定されるとともに、1つの一側案内部を除いた各案内部の上記角度がフランジ52の角度θよりも小さくなるように設定することができる。光軸方向他側からのフランジ52の挿入孔60cへの挿入を可能にするとともに、回転時のフランジ52を2つ以上の案内部を用いて挟持するためである。
10…光学的情報読取装置
28…受光センサ
50,50a…結像レンズ
51…レンズ本体
52…フランジ
52a…入射側端面
52b…出射側端面
60…ホルダ
60c…挿入孔
61,63…一側案内部
62,64…他側案内部
61a〜64a…内面(支持部)
61b〜64b…案内面
L…光軸
Lr…反射光

Claims (7)

  1. 情報コードからの反射光を結像レンズを介して受光する受光センサを備え、前記受光センサから出力される信号に基づいて前記情報コードを光学的に読み取る光学的情報読取装置であって、
    挿入孔が形成されて当該挿入孔に挿入される前記結像レンズを前記受光センサに対して当該結像レンズの光軸に沿い相対移動可能に支持するホルダを備え、
    前記結像レンズは、外周面が前記光軸を中心に円筒面状に形成されるレンズ本体と、前記光軸方向の厚みが一定であって前記光軸に直交する面に対して所定の角度で傾斜した状態で前記外周面に連結されるフランジとを備え、
    前記挿入孔の内周面には、前記フランジを光軸方向一側および光軸方向他側から挟持した状態で前記所定の角度に沿い案内するための一側案内部および他側案内部が形成されるとともに、前記レンズ本体の前記外周面に摺接することで前記結像レンズを前記光軸に沿い相対移動可能に支持する支持部が形成され、
    前記一側案内部および前記他側案内部は、前記光軸方向からみて互いに重ならないように配置されることを特徴とする光学的情報読取装置。
  2. 前記フランジは、連結される前記外周面の部位が前記光軸方向からみて360度未満となるように配置されることを特徴とする請求項1に記載の光学的情報読取装置。
  3. 前記一側案内部および前記他側案内部の少なくとも1つは、内面が前記レンズ本体の前記外周面に摺接して前記結像レンズを前記光軸に沿い相対移動可能に支持することで前記支持部として機能することを特徴とする請求項1または2に記載の光学的情報読取装置。
  4. 前記挿入孔の内周面には、前記一側案内部および前記他側案内部に加えて前記一側案内部および前記他側案内部のいずれか一方の機能を有する案内部が1または複数形成され、前記一側案内部および前記他側案内部を含めた各案内部は、前記光軸方向からみて互いに重なることなく配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  5. 前記ホルダは、遮光性材料により成形され、
    前記レンズ本体の入射側には、入射する光を絞って不要な光を遮光する絞り部が配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  6. 前記絞り部は、前記レンズ本体の入射側に遮光性材料が印刷されることで形成されることを特徴とする請求項5に記載の光学的情報読取装置。
  7. 前記フランジは、前記外周面のうち前記挿入孔への挿入側の縁から前記フランジまでの距離が前記挿入側に対して反挿入側の縁から前記フランジまでの距離よりも小さくなるように配置され、
    前記挿入側の縁から前記フランジまでの外周面は、前記反挿入側の縁から前記フランジまでの外周面よりも成形時の抜け勾配が小さくなるように成形されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
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