JP5785939B2 - オキサゾリジノン含有二量体化合物、組成物、ならびに作製および使用方法 - Google Patents

オキサゾリジノン含有二量体化合物、組成物、ならびに作製および使用方法 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、参照により本明細書に組み込まれている米国仮出願第61/181,955号の優先権を主張するものである。
本開示は、薬学的に有用なオキサゾリジノン含有二量体化合物、組成物、ならびに哺乳動物における疾患の治療および予防のためにそれらを作製および使用する方法に関する。
抗生物質として使用するための様々なオキサゾリジノン含有化合物が開示されてきた。例えば、オキサゾリジノン含有化合物は、参照により本明細書に組み込まれている米国特許出願第10/596,412号(2004年12月17日出願)、ならびにWO04/048350、WO03/022824およびWO01/94342に記載されている。
本出願と同じ譲受人に譲渡された米国特許出願第12/577,089号(2009年10月9日出願)および米国特許出願第12/699,864号(2010年2月3日出願)は、そこで開示されている化合物の作製プロセスの間に作製されたリン酸二量体不純物を開示している。驚くべきことに、オキサゾリジノン含有化合物の二量体などの、2つのオキサゾリジノン含有部分を結合している少なくとも2つのリン酸エステルを含有する化合物は、以下でより詳細に論じているように、それらの一リン酸二水素類似体と同様の抗菌活性を有するが、有利なことに異なる放出プロフィールを有することが見出された。
抗菌薬はそれらが使用される細菌において最終的に耐性を生じるため、依然として、細菌感染症により医学的問題が引き起こされている。したがって、細菌感染症の治療および予防において使用するための、病原菌に対する有効性を有する新しい薬物が必要とされている。
特に、医師が様々な臨床状況の治療および予防レジメンにおいて様々な投与スケジュールを用いることを可能にするための遅延放出プロフィールを有する薬物などの、様々な薬物動態特性を有し、さらには同様の作用機序を有する様々な処方の薬物の調製を容易にするための様々な物理化学的特性を有する抗菌薬が必要とされている。
本明細書の剤形および組成物はこれらの必要性を満たしている。
一部の態様において、剤形または医薬組成物は、式IVの構造:
Figure 0005785939
を有する化合物の治療有効量を含み、
式中、nは、非負の整数であり、
各Zは、切断時にin vivoで抗生物質活性を有するオキサゾリジノン含有部分であり、
Mは、独立して、ORまたはNR
(式中、RおよびRは、独立して、H、1個もしくは複数のヘテロ原子を含有し得る場合により置換されたヒドロカルビル残基または薬学的に許容されるカチオンからなる群から選択される)
である。
一部の実施形態において、本明細書に記載の剤形または医薬組成物の各Zは
Figure 0005785939
であり、
式中、は、ZのPへの結合点であり、
aおよびRbは、独立してHおよびFから選択されるが、ただし、RaおよびRbの少なくとも一方はFであり、
Hetは、少なくとも1個のN、O、またはS原子を含む場合により置換された五または六員複素環である。
一部の実施形態において、本明細書に記載の剤形または組成物中の化合物は、構造
Figure 0005785939
を有し、
式中、MはORであり、Rは窒素含有カチオン、例えば、イミダゾリウムカチオンなどの薬学的に許容されるカチオンである。これらの実施形態の一部の態様において、各Zは
Figure 0005785939
である。
該剤形または医薬組成物は、薬学的に許容される担体、希釈剤または医薬品添加物もさらに含み得る。
一部の実施形態において、該剤形または医薬組成物中の化合物における各Zは、各Zが
Figure 0005785939
であるものなどのR立体化学を有する。
一部の実施形態において、該剤形または医薬組成物中の化合物は
Figure 0005785939
である。
一部の態様において、Hetは、テトラゾリルである。
一部の実施形態は、式Z−Hの化合物をPOClなどのリン酸化で処理するステップを含む、本明細書に記載の剤形または医薬組成物中の化合物を調製する方法も含む。
一部の実施形態は、化合物Z−P’(式中、P’はリン酸水素またはリン酸二水素基である)の脱水剤で処理するステップを含む、剤形または医薬組成物中の本明細書に記載の化合物を調製する方法を含む。
各実施形態は、治療を必要としている対象に本明細書に記載の剤形または医薬組成物を投与するステップを含む、細菌感染症を治療する方法およびそのための使用も含む。
これらの実施形態および他の実施形態は、以下でより詳細に説明している。
プロドラッグ式IVまたは式Iaの活性抗菌剤の両方の濃度を示している、経口または静脈内投与した場合の(実施例2に例示の)式IV化合物の薬物動態のプロットを示す図である。 プロドラッグ式IIIおよび活性抗菌剤式Iaの両方の濃度を示している、静脈内投与した場合の(実施例1に例示の)式III化合物の薬物動態のプロットを示す図である。 実施例5に従った様々な投与量レベルでの24および48時間間隔でのTR−701および二量体式IVのin vivo有効性を示すチャートである。 実施例5に従った24および48時間間隔でのTR−701および二量体式IVの黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)のin vivo有効性を示す図である。
一部の実施形態において、本開示は、抗生物質活性を有する新しいプロドラッグ化合物および該化合物を含有する医薬組成物ならびにそれらを作製および使用する方法について記載している。一部の実施形態において、該化合物は、投与後にin vivoで切断されて活性オキサゾリジノン含有代謝物を放出するプロドラッグである。一部の実施形態において、該化合物は、式IVの構造:
Figure 0005785939
を有し、
式中、nは、非負の整数であり、
Zは、切断時にin vivoで抗生物質活性を有するオキサゾリジノン含有部分であり、
Mは、独立して、ORまたはNR
(式中、RおよびRは、独立して、H、場合により置換されたヒドロカルビル残基または薬学的に許容されるカチオンからなる群から選択される)
である。
一部の実施形態において、該化合物は医薬組成物または剤形中にあり、該医薬組成物または剤形は、該化合物の抗生物質治療有効量または予防有効量をもたらす。
一部の実施形態において、オキサゾリジノン含有部分、Zは、構造
Figure 0005785939
を有し、
式中、は、ZのPへの結合点であり、
aおよびRbは、独立してHおよびFから選択されるが、ただし、RaおよびRbの少なくとも一方はFであり、
Hetは、テトラゾリルまたはオキサジアゾリルなどの、少なくとも1個のN、O、またはS原子を含む場合により置換された五または六員複素環である。
一部の態様において、R1aはFであり、R1bはHであり、Hetは2−メチル−テトラゾール−5−イルである。例えば、一部の実施形態において、Zは
Figure 0005785939
である。
一部の態様において、活性代謝物は、本明細書に記載の化合物からのZ部分のin vivo切断後に生じる。例えば、活性代謝物は、以下の式:
Figure 0005785939
を有し得る。
一部の実施形態において、式Iの活性薬物は(5R)−3−[3−フルオロ−4−[6−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)−3−ピリジニル]フェニル]−5−(ヒドロキシメチル)−2−オキサゾリジノン、すなわち、
Figure 0005785939
である。
これらの活性化合物はWO05/058886および米国特許出願公開第20070155798号に開示されており、一方、これらの化合物および関連する化合物を作製するプロセスは、米国特許出願第12/577,089号(2009年10月9日出願)に開示されており、上記化合物のリン酸エステルおよび関連する塩の結晶形は、米国特許出願第12/699,864号(2010年2月3日出願)に開示されている。後者の2つの出願は本出願と同じ譲受人に譲渡されている。本明細書において引用している各参考文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。
式IVの化合物は、オキサゾリジノン含有抗生物質の活性代謝物(例えば、式I)のリン酸化の間に、他の不純物と共に不純物として発生し得る。したがって、これらの「不純物」は、医薬品としての使用を意図したものではない。例示として、式Iのリン酸化により、
式II
Figure 0005785939
(式中、Mは本明細書に記載している)
のリン酸二水素モノエステルプロドラッグ、例えば、以下の式
Figure 0005785939
を有する化合物などが形成する。
同様に、同様の例示において、式Iaの化合物(TR−700)のリン酸化により、式IIaのリン酸二水素モノエステル、[(5R)−3−{3−フルオロ−4−[6−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−3−イル]フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニル]メチル]ホスフェート、
Figure 0005785939
が形成する。
さらに、以下の式IIb:
Figure 0005785939
などの式IIaの二ナトリウム塩などの式IIの塩も形成し得る。
そのようなオキサゾリジノン含有抗生物質の活性代謝物のリン酸化の間に生じ得る不純物の例としては、リン酸一水素ジエステル(M=OHの場合)などの式III
Figure 0005785939
の化合物(「ビス」化合物)が挙げられ、
式中、Zは
Figure 0005785939
であり、式中、は、ZのPへの結合点である。
副生物としては、式IV
Figure 0005785939
も挙げることができ、
式中、nは0、1、または2などの非負の整数である。一部の実施形態において、nは0であり、以下の式:
Figure 0005785939
を有し、
式中、Zは上で定義した通りであり、式Iの二リン酸二水素ジエステル(M=OHの場合)などである。
一部の実施形態において、式IVは酸または塩、エステル、もしくはアミドなどの酸誘導体である。一部の実施形態において、Mは、独立して、ORまたはNRであり、式中、RおよびRは、独立して、H、1個または複数のヘテロ原子を含有し得る場合により置換されたヒドロカルビル残基、薬学的に許容されるカチオン、および正電荷の窒素含有イオンからなる群から選択される。一部の実施形態において、Mの存在により、式IVの化合物の活性代謝物の抗生物質活性が実質的に破壊されることはない。しかし、一部の実施形態において、Mの存在により抗生物質活性の程度が変わる可能性がある。
一部の実施形態において、上述のヒドロカルビル残基上の任意選択の置換基は、同様に式IVの化合物の活性代謝物の抗生物質活性を実質的に破壊することはない。しかし、一部の実施形態において、該置換基により抗生物質活性の程度が変わる可能性がある。抗生物質活性は、実施例5に記載のマウス敗血症モデルなどの当技術分野において知られている様々な方法により測定することができる。
本明細書において使用する場合、「ヒドロカルビル残基」は、炭素および水素のみを含有する残基を指す。該残基は、脂肪族または芳香族、直鎖状、環式、分岐状、飽和または不飽和でもよい。ヒドロカルビル残基は、示している場合、置換基残基の炭素および水素員に加えてヘテロ原子を含有し得る。したがって、そのようなヘテロ原子を含有すると具体的に述べている場合、ヒドロカルビル残基は、カルボニル基、アミノ基、ヒドロキシル基等も含有することができ、またはヒドロカルビル残基の「主鎖」内にヘテロ原子を含有する。一部の実施形態において、ヒドロカルビル残基は、1〜20個のCを有し、O、SおよびNから選択される0〜5個のヘテロ原子を含有する。
本明細書において使用する場合、「アルキル」、「アルケニル」および「アルキニル」という用語は、直鎖および分岐鎖および環式の一価置換基を包含する。その例としては、メチル、エチル、イソブチル、シクロヘキシル、シクロペンチルエチル、2−プロペニル、3−ブチニル等が挙げられる。一般に、アルキル、アルケニルおよびアルキニル置換基は、1〜6個のC(アルキル)、2〜6個のC(アルケニルまたはアルキニル)または3〜6個のCシクロアルキルなどの1〜10個のC(アルキル)または2〜10個のC(アルケニルまたはアルキニル)を含有する。ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルおよびヘテロアルキニルは、同様に定義されるが、主鎖残基内に1〜2個のO、SもしくはNヘテロ原子またはそれらの組合せを含有し得る。
本明細書において使用する場合、「アシル」は、カルボニル基を介してさらなる残基に結合するアルキル、アルケニル、アルキニルおよび関連するヘテロ型の定義を包含する。
「芳香族」部分は、フェニルまたはナフチルなどの単環式または縮合二環式部分を指し、「ヘテロ芳香族」も、O、SおよびNから選択される1個または複数のヘテロ原子を含有する単環式または縮合二環式環系を指す。ヘテロ原子の包含により、5員環ならびに6員環の包含が可能となる。したがって、一般的な芳香族系としては、ピリジル、ピリミジル、インドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、イソキノリル、キノリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾフラニル、チエニル、フリル、ピロリル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル等が挙げられる。その環系全体の電子分布の点から芳香族性の特徴を有する任意の単環式または縮合環二環式系がこの定義に包含される。一般に、該環系は、5〜12個の環員原子を含有する。
同様に、「アリールアルキル」および「ヘテロアリールアルキル」は、置換または非置換、飽和または不飽和の炭素鎖を含めた一般に1〜6Cの炭素鎖を介して別の残基に結合している芳香族およびヘテロ芳香族系を指す。これらの炭素鎖はカルボニル基も含むことができ、それにより、それらがアシル部分として置換基を提供することができるようになる。
任意選択の置換基は、場合により置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、N−アリール、NH−アロイル、ハロ、OR、NR、SR、−OOCR、−NROCR、RCO、−COOR、−CONR、SONR、CN、CF、およびNOからなる群から選択することができ、式中、各Rは、独立してHまたはアルキル(1〜4C)である。
M=ORである一部の実施形態において、Rは、Hまたはアルカリ金属カチオンもしくはアルカリ土類金属カチオンなどの金属カチオンとすることができる。一部の実施形態において、該金属カチオンはナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛、またはリチウムカチオンである。
M=ORである一部の実施形態において、Rは、アンモニウムなどの式IVの負電荷の酸素と塩を形成する正電荷の窒素含有基、およびイミダゾール、N−メチルグルカミン、コリン、ピペラジン、トロメタミン、ジエチルアミン、4−フェニルシクロヘキシルアミン、またはベンザチンの四級化または正電荷の塩とすることができる。この文脈において、「四級化」は、二重結合を有するものなど、4つペンダント基または結合を有する窒素などの、4つの結合を有し、したがって正味の正電荷を有する窒素原子を指す。一部の実施形態において、ペンダント基は、1個または複数の水素を含み得る。一部の実施形態において、MはO−イミダゾリウム塩、すなわち、−O−
Figure 0005785939
である。
そのアイデンティティー(identity)が当技術分野においてよく知られている薬学的に許容されるカチオンが、P.Heinrich StahlおよびCamille G.Wermuth、Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties、Selection and Use、国際純正応用化学連合(International Union of Pure and Applied Chemistry)、Wiley−VCH 2002、ならびに、「Encyclopedia of Pharmaceutical Technology」のL.D.Bighley、S.M.Berge、D.C.Monkhouse、J.SwarbrickおよびJ.C.Boylan編、13巻、Marcel Dekker、Inc.,New York、Basel、Hong Kong 1995年、453〜499頁に列挙されている。
一部の態様において、該化合物は、米国特許出願第12/577,089号(2009年10月9日出願)に開示されている、以下の構造
Figure 0005785939
(式中、RaおよびRbは、独立してHおよびFから選択されるが、ただし、RaおよびRbの少なくとも一方はFである)
を有する二量体または該二量体の薬学的に許容される塩ではない、
Hetは、テトラゾリルまたはオキサジアゾリルなどの、少なくとも1個のN、O、またはS原子を含む場合により置換された五または六員複素環である。
一部の態様において、該化合物は、米国特許出願第12/699,864号(2010年2月3日出願)に開示されている二量体、すなわち、
Figure 0005785939
ではない。
式IVの化合物は、式Iの化合物などのオキサゾリジノン含有抗生物質の活性代謝物のリン酸化を含めた様々な方法により調製することができる。式I化合物などの活性代謝物の2当量以上を用いてリン酸化反応を実施する場合、式IIIなどのビスエステルの形成が好ましい。しかし、一部の実施形態において、該ビスエステルは無効な抗生剤であり、したがって、全てのリン酸エステル含有化合物が有効とは限らないことを示している。したがって、一部の実施形態において、2当量未満の式I化合物などの活性代謝物を使用する。リン酸化法は、一般に、オキシ塩化リン、POClなどの求電子的リン(V)化合物、またはカルボジイミドなどの脱水剤の存在下でのリン酸エステルの使用を伴うが、他の方法を使用することができる。例えば、式IVの化合物は、二リン酸エステルなどのリン酸含有エステルと式Iの化合物などの活性代謝物とのエステル交換反応により調製することができる。そのようなエステル交換反応はよく知られている。同様に、式IVの化合物は、カルボニルジイミダゾール(CDI)などの脱水剤を用いた処理により、式IIの一リン酸エステルなどのオキサゾリジノン含有リン酸エステルから高収率で調製することができる。
一部の実施形態において、式IVの化合物は、式Iなどのオキサゾリジノン含有抗生物質の抗菌剤の水溶性プロドラッグとしての有用性を有する。一部の実施形態において、式IVリン酸二量体は、式IIの一リン酸エステルなどのオキサゾリジノン含有リン酸エステルより長いin vivoでの半減期を有する。したがって、一部の実施形態において、式IVの化合物は、活性代謝物(例えば、式I)をより長期間にわたって放出し、それにより該抗菌剤のin vivo半減期が延長される。より長い生物学的半減期により、活性化合物が最小阻止濃度(MIC)を越えたままである時間が増大し、それにより、より低い薬物用量で有効性が促進される。より長い半減期により、抗菌薬物の一部の実施形態の最大濃度、Cmaxも低減し、それにより、Cmaxが薬力学的要因となる副作用が低減する。
当業者には、本明細書に開示の化合物から様々なプロドラッグ、塩、水和物、溶媒和物、および多形体を生成することができ、様々な同位体で置換された変異体(例えば、水素の重水素、炭素の13C、窒素の15N、またはリンの32Pでの置換を介して)も容易に生成することができることが理解されよう。全てのそのような誘導体は本開示の範囲内に含まれるものである。
別の態様において、本開示は、1種または複数の生理学的に許容される界面活性剤、追加の担体、希釈剤、医薬品添加物、平滑剤、沈殿防止剤、皮膜形成物質、およびコーティング助剤、またはそれらの組合せ、ならびに本明細書に開示の組成物を含む医薬組成物に関する。治療用途に許容される追加の担体または希釈剤は医薬分野でよく知られおり、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第18版、Mack Publishing Co.、Easton、PA(1990年)に記載されている。保存剤、安定剤、染料、甘味料、芳香剤、風味剤等を該医薬組成物中に提供することができる。例えば、安息香酸ナトリウム、アスコルビン酸およびp−ヒドロキシ安息香酸のエステルを保存剤として添加し得る。さらに、抗酸化剤および懸濁剤を使用することができる。様々な実施形態において、アルコール、エステル、硫酸化脂肪族アルコール等を界面活性剤として使用することができ、スクロース、グルコース、ラクトース、デンプン、微結晶性セルロース、結晶セルロース、マンニトール、軽質無水ケイ酸塩、アルミン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、炭酸カルシウム、重炭酸ナトリウム、リン酸水素カルシウム、カルシウムカルボキシメチルセルロース等を医薬品添加物として使用することができ、ステアリン酸マグネシウム、タルク、硬化油等を平滑剤として使用することができ、ヤシ油、オリーブ油、ゴマ油、落花生油、ダイズを沈殿防止剤もしくは潤滑剤として使用することができ、セルロースもしくは糖などの炭水化物の誘導体としての酢酸フタル酸セルロース、またはポリビニルの誘導体としてのメチルアセテート−メタクリレートコポリマーを沈殿防止剤として使用することができ、フタル酸エステルなどの可塑剤を沈殿防止剤として使用することができる。
「医薬組成物」という用語は、本明細書に開示の化合物と希釈剤または追加の担体などの他の化学成分との混合物を指す。該医薬組成物により、該化合物の生体への投与が容易になる。医薬組成物を投与する多数の技術が当技術分野に存在し、経口、注射、エアロゾル、非経口、および局所投与が挙げられるが、これらに限定されない。医薬組成物は、遊離酸二水素リン酸を水酸化ナトリウムまたは水酸化マグネシウムなどの無機または有機塩基と反応させることにより得ることもできる。一部の実施形態において、本明細書に開示の化合物の薬学的に許容される塩(例えば、静脈内製剤の製造の間にin situで作製する)を提供する。
「担体」という用語は、化合物の細胞または組織への組込みを容易にする化学的化合物を指す。
「希釈剤」という用語は、対象の組成物を溶解し、化合物の生物活性形態を安定化する、水に希釈された化学的化合物を指す。当技術分野において、緩衝液に溶解した塩が希釈剤として利用される。1種の一般に使用される緩衝液は、ヒト血液の塩条件を模倣しているため、リン酸緩衝食塩水である。緩衝塩は低濃度で溶液のpHを調節することができるため、緩衝希釈剤により化合物の生物活性が変わることは稀である。本明細書において使用する場合、「医薬品添加物」は、非限定的な例として嵩、稠度、安定性、結合能、潤滑性、崩壊能等を組成物にもたらすために該組成物に添加する不活性物質を指す。「希釈剤」は医薬品添加物の一種である。
「生理学的に許容される」という用語は、該化合物の生物活性および特性を阻害しない担体または希釈剤を指す。
本明細書に記載の医薬化合物は、それら自体を、あるいはそれらが併用療法のように他の活性成分と、または好適な担体もしくは医薬品添加物(複数可)と混合される医薬組成物中でヒト患者に投与することができる。一部の実施形態において、剤形は、該化合物それ自体が投与される形態を包含する。さらに、剤形は、医薬組成物を包含し得る。当業者には理解されるであろうが、いずれの場合も、該剤形は、特定の投与プロトコルの一部として、細菌感染症を治療するのに十分な量の二量体化合物を含み得る。本出願の化合物の製剤化および投与のための技術は、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」、Mack Publishing Co.、Easton、PA、第18版、1990年に見出すことができる。
投与の好適な経路としては、例えば、経口、直腸、経粘膜、局所、または腸投与、筋肉内、皮下、静脈内、髄内注射、ならびに髄腔内、直接脳室内、腹腔内、鼻腔内、または眼内注射を含めた非経口送達を挙げ得る。該化合物は、デポー注射、浸透圧ポンプ、丸剤、(エレクトロトランスポートを含めた)経皮パッチ等を含めた持続または制御放出剤形で、所定の速度で、長期および/または時限パルス投与のために投与することもできる。
本発明の医薬組成物は、それ自体が知られている方式、例えば、従来の混合、溶解、顆粒化、糖衣錠作製、湿式粉砕、乳化、カプセル化、封入または錠剤化プロセスにより製造することができる。
医薬組成物は、活性化合物を処理して薬学的に使用できる製剤にすることを容易にする医薬品添加物および助剤を含む1種または複数の生理学的に許容される担体を使用して、任意の従来の方式で製剤化することができる。適切な製剤化は、選択される投与の経路に依存する。当技術分野、例えば、上記のRemington’s Pharmaceutical Sciencesにおいて好適であり理解されているように、よく知られている技術、希釈剤、担体、および医薬品添加物のいずれかを使用することができる。
注射剤は、溶液もしくは懸濁液、注射の前に液体に溶解もしくは懸濁するのに適した固体形態、またはエマルジョンとして、従来の形態で調製することができる。好適な医薬品添加物は、例えば、水、食塩水、デキストロース、マンニトール、ラクトース、レシチン、アルブミン、グルタミン酸ナトリウム、塩酸システイン等である。さらに、所望であれば、注射可能な医薬組成物は、湿潤剤、pH緩衝剤などの微量の非毒性の補助物質を含有し得る。生理学的に適合性の緩衝液としては、ハンクス液、リンゲル液、または生理食塩緩衝液が挙げられるが、これらに限定されない。所望であれば、吸収増強製剤を利用し得る。
経粘膜投与については、透過すべき障壁に適した浸透剤を製剤において使用することができる。
例えば、ボーラス注射または持続注入による非経口投与用の医薬製剤としては、水溶性形態の活性化合物の水溶液が挙げられる。さらに、活性化合物の懸濁液を、適切な油性の注射懸濁液として調製することができる。水性の注射懸濁液は、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ソルビトール、またはデキストランなどの、該懸濁液の粘度を増大させる物質を含有し得る。場合により、該懸濁液は、高度に濃縮された溶液の調製を可能にするために、好適な安定剤または該化合物の溶解度を増大させる作用剤も含有し得る。注射用の製剤は、保存剤を添加した単位剤形で、例えば、アンプルまたは多回用量容器で提供することができる。該組成物は、油性または水性ビヒクル中の懸濁液、溶液またはエマルジョンなどの形態をとることができ、懸濁、安定化および/または分散剤などの製剤化剤を含有し得る。あるいは、活性成分は、使用の前に、好適なビヒクル、例えば、発熱物質を含まない滅菌水で構成するための粉末形態でもよい。
経口投与については、該組成物は、対象の組成物を当技術分野においてよく知られている薬学的に許容される担体と組み合わせることにより容易に製剤化することができる。カチオンポリマー担体に加えて使用し得るそのような担体により、本発明の組成物は、治療される患者による経口摂取用の錠剤、丸剤、糖衣錠、カプセル、液体、ゲル、シロップ、スラリー、懸濁液等として製剤化することができる。経口用途のための医薬製剤は、活性化合物を固体の医薬品添加物と組み合わせること、場合により生じた混合物を粉砕すること、および所望であれば好適な助剤を添加した後に、顆粒の混合物を処理して錠剤または糖衣錠コアを得ることにより得ることができる。好適な医薬品添加物は、特に、ラクトース、スクロース、マンニトール、またはソルビトールを含めた糖;例えば、トウモロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチン、ガムトラガカント、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、および/またはポリビニルピロリドン(PVP)、例えば、ポビドンなどのセルロース製剤などの賦形剤である。所望であれば、架橋ポリビニルピロリドン(例えばクロスポビドン)、寒天、またはアルギン酸もしくはアルギン酸ナトリウムなどのその塩などの崩壊剤を添加し得る。好適なコーティングを有する糖衣錠コアを提供する。この目的のために、場合によりアラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、カーボポールゲル、ポリエチレングリコール、および/または二酸化チタンを含有し得る濃縮糖溶液、ラッカー溶液、ならびに好適な有機溶媒または溶媒混合物を使用することができる。識別のためまたは活性化合物用量の異なる組合せを特徴付けるために錠剤または糖衣錠コーティングに染料または顔料を添加し得る。
経口で使用することができる医薬製剤としては、ゼラチンできたプッシュフィットカプセル、ならびにゼラチンおよびグリセロールまたはソルビトールなどの可塑剤できた軟密封カプセルが挙げられる。プッシュフィットカプセルは、ラクトースなどの賦形剤、デンプンなどの結合剤、および/またはタルクもしくはステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤、ならびに場合により安定剤と混合した活性成分を含有することができる。軟カプセル中で、活性化合物は、脂肪油、液体パラフィン、または液体ポリエチレングリコールなどの好適な液体に溶解または懸濁し得る。さらに、安定剤を添加し得る。全ての経口投与用の製剤は、そのような投与に適した投与量とすべきである。
頬側投与については、該組成物は、従来の方式で製剤化された錠剤またはロゼンジの形態をとることができる。
吸入による投与については、該組成物は、好適な噴霧剤、例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素または他の好適なガスを使用して、加圧パックまたはネブライザーからエアロゾル噴霧剤の形態で都合良く送達することができる。加圧エアロゾルの場合、投与量単位は、定量を送達するためのバルブを設けることにより決定することができる。該化合物の粉末ミックスおよびラクトースまたはデンプンなどの好適な粉末基剤を含有する、吸入器または通気器において使用するための、例えば、ゼラチンのカプセルおよび薬包を製剤化することができる。
本明細書において、眼内、鼻腔内、および耳介内送達を包含する用途のための、医薬分野においてよく知られている様々な医薬組成物をさらに開示している。これらの用途のための好適な浸透剤は、一般に当技術分野において知られている。そのような好適な医薬製剤は、滅菌等張性であるように製剤化され、安定性および快適性のために緩衝化される場合が最も多く、かつ好ましい。鼻腔内送達用の医薬組成物としては、正常な線毛作用を確実に維持するための鼻腔分泌物を多くの点で模倣するように調製される場合が多い滴剤および噴霧剤も挙げ得る。参照によりその全体が本明細書に組み込まれておりRemington’s Pharmaceutical Sciences、第18版、Mack Publishing Co.、Easton、PA(1990年)に開示されており、当業者によく知られているように、好適な製剤は、等張性であり、5.5〜6.5のpHを維持するためにわずかに緩衝化されている場合が最も多く、かつ好ましく、抗菌保存剤および適切な薬物安定剤を含む場合が最も多く、かつ好ましい。耳介内送達用の医薬製剤としては、耳における局所適用のための懸濁液および軟膏が挙げられる。そのような耳用製剤用の一般的な溶媒としては、グリセリンおよび水が挙げられる。
該組成物は、例えば、カカオバターまたは他のグリセリドなどの従来の坐剤基剤を含有する坐剤または保持浣腸剤などの直腸組成物中に製剤化することもできる。
前述の製剤に加えて、該組成物は、デポー製剤として製剤化することもできる。そのような長時間作用する製剤は、移植(例えば、皮下または筋肉内)により、または筋肉内注射により投与することができる。したがって、例えば、該化合物は、好適なポリマーまたは疎水性物質(例えば、許容される油中のエマルジョンとして)またはイオン交換樹脂と共に、またはやや溶けにくい誘導体として、例えば、やや溶けにくい塩として製剤化することができる。
疎水性化合物については、好適な医薬担体は、ベンジルアルコール、非極性界面活性剤、水混和性有機ポリマー、および水性相を含む共溶媒系とすることができる。使用する一般的な共溶媒系は、無水エタノール中で体積を調整した、3%w/vベンジルアルコール、8%w/vの該非極性界面活性剤POLYSORBATE80(商標)、および65%w/vポリエチレングリコール300の溶液であるVPD共溶媒系である。当然のことながら、共溶媒系の比率は、その溶解度および毒性の特徴を損なうことなく相当に変えることができる。さらに、共溶媒成分のアイデンティティーを変えることができ、例えば、POLYSORBATE80(商標)の代わりに他の低毒性非極性界面活性剤を使用することができ、ポリエチレングリコールのフラクションサイズを変えることができ、他の生体適合性のポリマー、例えば、ポリビニルピロリドンがポリエチレングリコールを代替することができ、他の糖または多糖がデキストロースを代替することができる。
細菌感染症を治療する方法は、本明細書に記載の治療化合物の治療有効量を投与するステップを含み得る。細菌感染症を治療するステップは、手術を受けているまたは受けようとしている対象、免疫無防備状態の対象、または該化合物が投与されなかった場合に感染する危険性がある対象などの感染症の危険性が切迫した対象において、感染または感染の拡大を予防するために治療化合物を予防的に投与するサブステップも含み得る。該化合物は、広範囲の細菌に対して、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)(MRSA)およびバンコマイシン耐性腸球菌(Enterococcus)(VRE)に対して抑制活性を示し、その比較的低濃度またはin vivoで優れた相対抗生物質活性を有する。さらに、本発明の化合物は、ブドウ球菌(Staphylococcus)、腸球菌(Enterococcus)および連鎖球菌(Streptococcus)などのグラム陽性細菌、バクテロイデス属(Bacteroides)およびクロストリジウム属(Clostridia)などの嫌気性微生物、ならびに結核菌(Mycobacterium tuberculosis)およびマイコバクテリウム・アビウム(Mycobacterium avium)などの耐酸性微生物を含めた様々なヒトおよび動物病原体に対して強力な抗菌活性を発揮し得る。一実施形態において、治療または寛解することができる細菌感染症はMRSAである。
本明細書に記載の組成物または医薬組成物は、任意の好適な手段により対象に投与することができる。投与の方法の非限定的な例としては、とりわけ、当業者により活性化合物を生きている組織と接触させるのに適切と見なされる、(a)経口経路を介した投与(カプセル、錠剤、顆粒、噴霧剤、シロップ、または他のそのような形態中での投与を包含する)、(b)直腸、経膣、尿道内、眼内、鼻腔内、または耳介内などの非経口経路を介した投与(水性懸濁液、油性の製剤等としてまたは点滴、噴霧剤、坐剤、膏薬、軟膏等としての投与を包含する)、(c)輸液ポンプ送達を含めた皮下、腹腔内、静脈内、筋肉内、皮内、眼窩内、関節内、脊髄内、胸骨内等の注射を介した投与、ならびに(d)局所投与が挙げられる。
投与に適した医薬組成物は、その意図した目的を達成するのに有効な量で活性成分を含有する組成物を包含する。一部の実施形態において、化合物の治療有効量は、例えば、哺乳動物の対象(例えば、ヒト)において細菌感染症を治療するのに有効な量である。用量として必要な本明細書に開示の化合物の治療有効量は、投与の経路、ヒトを含めた処置される動物の種類、および対象としている特定の動物の身体的特徴に依存する。該用量は、所望の効果を達成するように調整することができるが、体重、食事、併用薬剤などの因子および医学分野の当業者が認識する他の因子に依存する。より具体的には、治療有効量は、疾患の症状の予防、緩和もしくは寛解、または処置される対象の生存期間の延長に有効な化合物の量を意味する。治療有効量の決定は、特に本明細書において提供する詳細な開示に照らせば、十分に当業者の能力の範囲内である。
投与される有用なin vivo投与量および特定の投与の様式が、年齢、体重および処置される哺乳動物種、利用される特定の化合物、およびこれらの化合物が利用される特定の用途に応じて変化し得ることは、当業者には容易に明らかとなろう。有効な投与量レベル、すなわち所望の結果を達成するのに必要な投与量レベルの決定は、当業者が通常の薬理学的方法を使用して実現することができる。一般に、製品のヒト臨床適用は低い投与量レベルで開始し、所望の効果が達成されるまで投与量レベルを増大する。あるいは、許容されるin vitro試験を使用して、確立された薬理学的方法を使用して本方法により同定された組成物の有用な用量および投与の経路を確定することができる。
ヒト以外の動物試験において、有望な製品の適用はより高い投与量レベルで開始し、所望の効果がもはや達成されなくなり、有害な副作用が消失するまで投与量を減少させる。該投与量は、所望の効果および治療の効能に応じて広範囲に及び得る。一般に、投与量は、約10マイクログラム/kg〜約100mg/kg体重、好ましくは約100マイクログラム/kg〜約10mg/kg体重とすることができる。あるいは、投与量は、当業者により理解されるように、患者の表面積に基づいて算出することができる。
本発明の医薬組成物の正確な処方、投与の経路および投与量は、患者の状態を考慮して個々の医師が選択することができる。(例えば、特に第1章、1頁を参照しながら参照によりその全体が本明細書に組み込まれている「The Pharmacological Basis of Therapeutics」のFinglら1975年を参照せよ)。一部の実施形態において、患者に投与される組成物の用量範囲は、患者の体重の約0.5〜約1000mg/kgとすることができる。投与量は、患者の必要性に応じて、単回投与量または1日もしくは複数日の間に投与される2回以上の一連の投与量とすることができる。少なくとも一部の状態について化合物のヒト投与量が確立されている場合、本発明は、それらの同じ投与量、または確立されたヒト投与量の約0.1%〜約500%、より好ましくは約25%〜約250%である投与量を使用する。新たに発見された医薬組成物の場合のようにヒト投与量が確立されていない場合、好適なヒト投与量は、動物における毒性試験および有効性試験により認定されたin vitroもしくはin vivo試験に由来するED50もしくはID50値、または他の適切な値から推測することができる。
主治医が、毒性または臓器不全が原因で投与を終了、中断、または調整する方法および時期を知っているであろうことに留意されたい。逆に、主治医は、臨床応答が(毒性を除いて)十分ではない場合に治療をより高いレベルに調整することも知っているであろう。対象となる障害の管理において投与される用量の大きさは、治療される状態の重症度および投与の経路により変動する。状態の重症度は、例えば、ある程度は、標準的な予後評価方法により評価し得る。さらに、用量およびおそらく用量頻度は、また、個々の患者の年齢、体重、および応答に応じて変動する。上で論じたものに匹敵するプログラムを獣医学において使用することができる。
正確な投与量は、薬物毎に決定されるが、ほとんどの場合、投与量はある程度一般化することができる。成人のヒト患者の1日の投与量レジメンは、例えば、活性成分約0.1mg〜2000mg、好ましくは約1mg〜約500mg、例えば5〜200mgの経口用量とすることができる。他の実施形態において、活性成分約0.01mg〜約100mg、好ましくは約0.1mg〜約60mg、例えば約1〜約40mgの静脈内、皮下、または筋肉内用量を使用する。薬学的に許容される塩の投与の場合、投与量は遊離酸として算出し得る。一部の実施形態において、該組成物を1日あたり1〜4回投与する。あるいは、本発明の組成物は、静脈内持続点滴により、好ましくは最大で1日あたり約1000mgの用量で投与することができる。当業者には理解されようが、特定の状況において、特に侵襲性の疾患または感染症を有効および積極的に治療するために、本明細書に開示の化合物を、上述の好ましい投与量範囲を上回る、またははるかに上回る量で投与することが必要となり得る。一部の実施形態において、継続的な治療の期間、例えば1週間以上、または数カ月もしくは数年、該化合物を投与する。
投与の量および間隔は、抗生物質効果、または最小有効濃度(MEC)を維持するのに十分な活性部分の血漿レベルをもたらすために個別に調整することができる。MECは化合物毎に変動するが、in vitroデータから推定することができる。MECを達成するのに必要な投与量は、固体の特徴および投与の経路に依存する。しかし、HPLCアッセイまたはバイオアッセイを使用して血漿濃度を求めることができる。
MEC値を使用して投与の間隔も決定することができる。組成物は、時間の10〜90%、好ましくは30と90%の間、最も好ましくは50と90%の間、MECを越える血漿レベル維持するレジメンを使用して投与すべきである。
局所投与または選択的取込みの場合、薬物の有効な局所濃度は血漿濃度と関係していない可能性がある。
投与される組成物の量は、治療される対象、対象の体重、感染症の重症度、投与の方式および処方する医師の判断に依存し得る。
本明細書に開示の組成物は、知られている方法を使用して有効性および毒性について評価することができる。例えば、該化合物の毒性は、哺乳動物などの細胞系、好ましくはヒトの細胞系に対するin vitro毒性を求めることにより確立することができる。そのような試験の結果は、哺乳動物などの動物、またはより具体的にはヒトにおける毒性を予測するものである場合が多い。あるいは、マウス、ラット、ウサギ、またはサルなどの動物モデルにおける特定の化合物の毒性は、知られている方法を使用して求めることができる。特定の化合物の有効性は、in vitro方法、動物モデル、またはヒト臨床試験などの複数の認められている方法を使用して確立することができる。認められているin vitroモデルは、ほぼ全てのクラスの状態について存在している。同様に、許容される動物モデルを使用して、そのような状態を治療するための化学物質の有効性を確定ことができる。有効性を求めるためのモデルを選択する場合、当業者は、最先端技術により、適切なモデル、用量、および投与の経路、およびレジメンを選択するように導かれ得る。当然のことながら、ヒトにおける化合物の有効性を求めるためにヒトの臨床試験も使用することができる。
該組成物は、所望であれば、活性成分を含有する1種または複数の単位剤形を含有し得るパックまたはディスペンサー装置中に提供することができる。該パックは、例えば、ブリスターパックなどの金属またはプラスチック箔を含み得る。該パックまたはディスペンサー装置には投与の説明書を添付することができる。該パックまたはディスペンサーには、医薬品の製造、使用、または販売を規制している行政機関が定めた形態の容器に付随する注意書きも添付することができ、その注意書きは、該機関によるヒトまたは動物への投与のための薬物の形態の承認を反映している。そのような注意書きは、例えば、米国食品医薬品局(Food and Drug Administration)により処方薬について承認されたラベリング、または承認された製品挿入物とすることができる。適合性の医薬担体中に製剤化した本発明の化合物を含む組成物も調製し、適切な容器に入れ、適応症の治療のためにラベリングすることができる。
医薬品産業における一部の実施形態において、医薬組成物を製剤化する場合に実質的に純粋な物質を提供することが標準的な慣習となっている。したがって、一部の実施形態において、「実質的に純粋な」は、例えば、少量の非晶物質または他の物質を含み得る医薬品を製剤化するために必要な純度の程度を指し、該物質は、依然として、医薬用途に適した十分な注入性、吸湿性の欠如、および純度を達成する。一部の実施形態において、実質的に純粋な化合物は、重量基準で少なくとも約96%の該化合物(少なくとも約96.1%、96.2%、96.3%、96.4%、96.5%、96.6%、96.7%、96.8%、96.9%、97%、97.1%、97.2%、97.3%、97.4%、97.5%、97.6%、97.7%、97.8%、97.9%、98%、98.1%、98.2%、98.3%、98.4%、98.5%、98.6%、98.7%、98.8%、98.9%、99%、99.1%、99.2%、99.3%、99.4%、99.5%、99.6%、99.7%、99.8%、99.9%、または100%などの該化合物)を含有する。
「およそ」、「約」、および「実質的に」という用語は、本明細書において使用する場合、依然として所望の機能を果たすまたは所望の結果を達成する、述べた量に近い量を表す。例えば、「およそ」、「約」および「実質的に」という用語は、述べた量からの誤差が10%未満、5%未満、1%未満、0.1%未満、および0.01%未満内の量を指すことができる。
(実施例)
リン酸一水素ジエステル、式IIIの調製
この実施例および以下の実施例において、「式III」は、式中、Zが
Figure 0005785939
であり、M=OHである化合物を指す。
マグネチックスターラー、窒素入口/出口および熱電対を備えた1Lの3つ口丸底フラスコに以下の式Iaの化合物(16.0g、0.0499mol)、THF(320mL、20容量)およびEtN(21.9g、0.216mol、5.0当量)を充填した。
Figure 0005785939
シリンジを介してPOCl(3.31g、0.0216mol、0.5当量)を5分にわたって滴下した。反応温度を25℃未満に維持した。バッチを室温で16時間熟成し、その時点で反応が完了したことがHPLC分析(XBridge、C18)により示された。次いで、反応器を氷水浴に浸漬し、320mLのHOを充填した500mLの添加漏斗を反応器に取り付けた。反応の温度が2.7℃に達すると、HOを30分にわたって滴下した。反応の温度を10℃未満に維持した。HOの添加が完了すると、氷水浴を除去し、バッチを3時間熟成した。溶液を2Lの丸底フラスコに移し、減圧下で回転蒸発器で濃縮した。溶液からの大部分のTHFの除去後、水性混合物を1L分のCHCl:MeOH(9:1)で5回抽出した。CHCl層を併せ、濃縮して暗色油とした。この粗製物質を、10%MeOH/CHClからMeOH/CHCl中の20%2N NHで溶離して、200gのシリカゲルで精製した。(MeOH/CHCl中の20%2N NHで溶離するTLC Rf=0.3により判断したところ)主にビスエステルを含有する画分を併せ、減圧下で回転蒸発器で濃縮し、その間に白色の沈殿物が観察された。スラリーを含有するフラスコを回転蒸発器から取り外し、磁気撹拌子を取り付け、室温まで冷却させながら3時間にわたって撹拌させ、その間にスラリーが増粘した。固形物を濾過し、真空オーブン中で45℃で16時間乾燥して、オフホワイトの固形物として3.55gのビスエステルを得た(収率20%)。HPLC分析(方法A):99.0%(AUC)、tR=16.3min。この反応を繰り返し、式IIIの化合物の併せたロット(6.7g)を100mLのMeOH(15容量)中でスラリー化した。該スラリーを40℃まで30分加熱し、次いで、1時間にわたって室温まで冷却させた。オフホワイトの固形物を濾過し、真空オーブン中で40℃で16時間乾燥して、6.15gの式IIIの化合物を得た(収率92%)。該生成物のHnmR分析は割り当てた構造と一致していた。HPLC分析(方法A):99.0%(AUC)、tR=16.3min。
二リン酸二水素ジエステル、式IVの調製
実施例2〜5において、「式IV」は、式中、Zが
Figure 0005785939
であり、n=0およびM=O−イミダゾリウム塩である化合物を指す。
マグネチックスターラー、窒素入口/出口および熱電対を備えた250mLの3口丸底フラスコに以下の式IIaの化合物(5.0g、11.1mmol)、カルボニルジイミダゾール(890mg、5.55mmol、0.5当量)およびDMF(100mL、20容量)を充填した。
Figure 0005785939
懸濁液を50℃まで加熱し、その温度で4時間保持し、その時点で反応が完了したことがHPLC分析(XBridge、C18)により示された。反応物を50℃で濾過し、真空オーブン中で50℃で24時間乾燥して、オフホワイトの固形物として5.15gのイミダゾリウム塩(すなわち、式IVの化合物)を得た(収率98%)。該生成物のHnmR分析は、割り当てた構造と一致していた。HPLC分析(方法A):94.5%(AUC)、tR=14.6min。
Figure 0005785939
薬物動態測定
Balb/c雌マウス、6〜7週齢(約20g)を3匹の動物の処置群に無作為化した。試験化合物のそれぞれの薬物動態を評価した。尾静脈を介してまたは経口で試験化合物(10mg/kg)を試験マウスに投与した。5(静脈内投与した化合物のみ)、15、30分および1、4、6、8、12および24時間(各時点でn=3)の時点で、心臓穿刺により血液を採取した。有効なHPLC/UV法の使用を介して、式Ia、(実施例1に定義の)III、および(実施例2に定義の)IVの化合物のそれぞれの血漿濃度を分析した。データを図1および図2にプロットしている。
Figure 0005785939
Figure 0005785939
Figure 0005785939
最小阻止濃度測定
臨床検査標準協会(Clinical and Laboratory Standards Institute)(CLSI)が承認した方法(M7−A7)に従ってブロス微量希釈により最小阻止濃度を測定し、Alamar Blueを使用して可視化して細胞生存度を判断した。該化合物のそれぞれの希釈度を黄色ブドウ球菌(S. aureus)Smith株または黄色ブドウ球菌(S. aureus)+20%マウス血清に対して試験した。
Figure 0005785939
有効性試験:マウス敗血症モデル
Balb/c雌マウス、6〜7週齢(約20g)を10匹の動物の処置群に無作為化した。黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)Smith株ATCC#13709を、BHI培地において37℃で終夜培養した。細胞を1:10逆希釈し、5時間増殖させた。マウスを感染させるのに使用した菌種は、5%ブタ胃ムチン/PBS中の培養物を1×10cfu/mlの濃度まで希釈することにより用意した。段階希釈および培養物のプレーティングにより開始cfu/mlを求めるために100μlの培養物/ムチンを取っておいた。投薬の直前にマウスに500μlの菌種を感染させた。感染の15分以内に薬物を投与した。
算出した全てのマウスの平均体重の(約20g)に基づいて、表6および7に記載の濃度で試験化合物のそれぞれの静脈内用量をマウスに投与した。感染の48時間後、生存しているマウスの数を求めた。
Figure 0005785939
表6のデータは、生存率が感染対照と同様であるため、式IIIが抗生物質として無効であることを示しており、したがって、全てのリン酸エステル含有化合物が有効とは限らないことを示している。
Figure 0005785939
表7のデータは、10および5mg/kgの投与量で24および48時間後の100%(すなわち、10/10)の生存率を示している。理論に縛られるものではないが、式IVにおける追加のリン酸エステルの存在により、式IIIと比較してZ部分の間の空間が増大し、それによりホスファターゼがより容易にリン酸エステルを切断すると考えられる。したがって、Z部分の間の追加のリン酸エステル基の存在が二リン酸エステルと同様に作用することが期待される。
Figure 0005785939
実施例5の有効性試験の記述と同じ手順を使用した。表8のデータは、表8に示しているように、5および2.5mg/kgの投与量で、TR−701(式Iaのリン酸二ナトリウム塩)と比較して、(実施例2に定義の)式IVの静脈内投与により生存率が驚くほど増大したことを示している。

Claims (14)

  1. 以下の構造:
    Figure 0005785939
    [式中、各Zは、
    Figure 0005785939
    であり、
    式中、は、ZのPへの結合点であり、
    aおよびRbは、独立してHおよびFから選択されるが、ただし、RaおよびRbの少なくとも一方はFであり、
    Mは、OR
    (式中、Rは、Hまたは薬学的に許容されるカチオンである)
    である]
    を有する化合物の
    治療有効量を含む製剤または医薬組成物。
  2. は薬学的に許容されるカチオンである、
    請求項1に記載の製剤または医薬組成物。
  3. がナトリウムカチオンである、請求項2に記載の製剤または医薬組成物。
  4. 各Zが、
    Figure 0005785939
    である、請求項1に記載の製剤または医薬組成物。
  5. 各Zが、
    Figure 0005785939
    である、請求項1に記載の製剤または医薬組成物。
  6. 薬学的に許容される担体、希釈剤または医薬品添加物をさらに含む、請求項1に記載の製剤または医薬組成物。
  7. がナトリウムカチオンである、請求項5に記載の製剤または医薬組成物。
  8. がHである、請求項5に記載の製剤または医薬組成物。
  9. 前記化合物が、
    Figure 0005785939
    またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の製剤または医薬組成物。
  10. 前記化合物が、
    Figure 0005785939
    またはその薬学的に許容される塩である、請求項9に記載の製剤または医薬組成物。
  11. 細菌感染症を治療するための請求項1から10のいずれかに記載の製剤または医薬組成物。
  12. 以下の構造:
    Figure 0005785939
    [式中、各Zは、
    Figure 0005785939
    であり、
    式中、 は、ZのPへの結合点であり、
    aおよびR bは、独立してHおよびFから選択されるが、ただし、R aおよびR bの少なくとも一方はFであり、
    Mは、OR
    (式中、R は、Hまたは薬学的に許容されるカチオンである)
    である]
    を有する化合物を調製する方法であって、
    式Z−Hの化合物をリン酸化剤で処理するステップを含む、前記調製方法。
  13. 以下の構造:
    Figure 0005785939
    [式中、各Zは、
    Figure 0005785939
    であり、
    式中、 は、ZのPへの結合点であり、
    aおよびR bは、独立してHおよびFから選択されるが、ただし、R aおよびR bの少なくとも一方はFであり、
    Mは、OR
    (式中、R は、Hまたは薬学的に許容されるカチオンである)
    である]
    を有する化合物を調製する方法であって、
    式Z−P’(式中、P’はリン酸水素またはリン酸二水素基である)の化合物を脱水剤で処理するステップを含む、前記調製方法。
  14. リン酸化剤がPOClである、請求項12に記載の方法。
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