JP5785613B2 - 収集および／または配達旅程の最適化のためのシステム - Google Patents

Description

本発明は、収集および／または配達旅程の最適化のためのシステム、および該システムの適用のための方法に関する。

物品を配達または収集する宅配サービスでは、収集または配達アドレスを用いて、可能な限り最良に、つまり可能な限り時間または資材の消費を少なくして複数の目的地を含む宅配旅程を計画する。特許文献１において、郵便物の配達のためのシステムが開示され、該システムにおいては、アドレスおよび他の受取人への輸送の停止シーケンスは切り替え可能であるとともに、これらのアドレスは輸送の間に柔軟に変更可能である。配達旅程はなされた変更に適合される。これらのシステムはすべて、不完全、不精確または不正確でありうるアドレスデータ記録によってある程度は悩まされる。例えば、アドレスに割り付けられる地理座標に基づくナビゲーションシステムのためのアドレス（番地）の位置は、いくつかの場合に１００メートル以内で該アドレスの実際の位置に反する。別の場合において、１つの街路の複数の番地が共通の所在地（共通の地理座標）として表示され、これによって該番地の実際の位置を見つけるのがより難しくなる。いくつかの場合において、ナビゲーションシステムのための１つの街路の個別の番地の地理座標は全く利用可能ではない。代わりに、対応する街路アドレスは該街路の中間点に表示され、それはいくつかの場合においては実際の目的地アドレスから１００メートル以上離れている。不完全、不精確または不正確なデータに起因する、ナビゲーションシステムによる郵便物の配達および／または収集の間の案内失敗は、顧客アドレスへの収集および／または配達の間、特に多数の目的地を含む宅配旅程の間の時間の有意な損失に帰結する。

米国特許第７６４７２３１号明細書

よって、本発明の目的は、収集および／または配達旅程の最適化を可能とするシステムの提供である。本発明のもう１つの目的は、その形式のシステムの操作方法の提供である。

その目的は、宅配サービスの収集旅程および／または配達旅程の最適化のためのシステムによって満たされる。該システムは、アドレスデータ記録の保存およびナビゲーションシステムへの該アドレスデータ記録の提供のためのデータベースを有するコンピューターシステムからなり、該ナビゲーションシステムは宅配サービスの輸送車両の少なくとも１つにおいて少なくとも読み取ることができる。該ナビゲーションシステムは、ナビゲーション情報のためのディスプレイスクリーン、およびコンピューターシステムに接続され少なくとも１つの追加情報を少なくとも１つのアドレスデータ記録に入力する入力システムを有する。これによって、該コンピューターシステムは追加情報を保存されたアドレスデータ記録に挿入するのに適する。

収集および／または配達旅程には、貨物を受取人に配達するかあるいは貨物を送達人から収集する全ての形式の旅程が含まれる。この文脈における受取人および送達人は、最終的な受取人および／または送達人か、あるいは貨物の配達の連鎖に沿った中間ステーションにおける貨物の受取人および／または送達人でありうる。例えば貨物の収集のためのロジスティックセンターは、本発明の範囲における受取人であるとともに送達人でもある。本発明の範囲においては、“最適化”という語は、他の既存のシステムに比しての向上、つまりより迅速、単純または効果的な貨物の収集／配達を可能とするシステムを意味すると理解されるべきである。本発明のシステムは入力が可能であるので学習システムである。この文脈における宅配サービスは任意の種類の宅配サービスでありえ、例えばＤＨＬまたは他の宅配サービスである。宅配車両は任意の種類の車両でありえ、例えばバンまたはトラックである。別の実施形態においては、宅配車両はむしろ自転車でありうる。収集および／または配達旅程によって輸送される貨物は任意の種類の物、例えば小包、手紙、コンテナまたはその他の物でありうる。

前記アドレスデータ記録は、個人／会社の名前、街路名、番地、郵便番号および／または都市および地理座標等の、定義された位置に属する特定のアドレスの少なくとも１つのアドレスデータからなり、これに基づいてナビゲーションシステムは宅配車両の運転手を目的地アドレスに誘導する。宅配車両において読み取り可能なナビゲーションシステムは、ナビゲーションシステムが宅配車両内の適当なディスプレイスクリーン上で運転手に提供するナビゲーション情報の読み取りを可能とすることの必要性が特徴づけられる。この文脈におけるナビゲーション情報は、好ましくは運転情報（例えば案内矢印の上乗せとしての）を有する目的地アドレスの周囲の街路地図、衛星写真または鳥瞰写真からなりうる。地図または航空写真はコンパスによって回転可能で、地図または写真の上側はなされた選択に応じて東西南北のいずれかを示す。同様に、カーソルによって、あるいはディスプレイスクリーンとしていわゆるタッチスクリーンを用いる場合は指によって、地図または写真の一部の拡大または縮小および／または移動が可能である。航空写真（衛星写真または鳥瞰写真）と組み合わせた、好ましくはトグル可能な街路地図によって、運転手は、例えば周囲についてのそれ以上の情報無しでの街路ナビゲーションのための案内矢印のみの提示よりも、目的地アドレスの周囲の局所的状態の印象を得られる。宅配サービスおよび宅配運転手の高いレベルの受け取りのために、システムの直観的な操作が重要であり、そのため単純なマウス操作の地図または衛星写真が好ましい。ナビゲーション情報は、例えば追加の方向および距離情報を含む異なる形式の情報の組み合わせでありうる。加えて、システムからの音声情報によってナビゲーションをさらに支援することができる。実施例の１つにおいては、ナビゲーションシステムは宅配車両に配置されるとともに、例えば携帯電話接続や無線ＬＡＮ接続等の既知の無線接続経路によってコンピューターシステムに接続される。この文脈において、ナビゲーションシステムは、アドレスデータ記録の目的地座標へと自動的に変換しうるか、あるいはコンピューターシステムによって提示される目的地への案内に必要な目的地データを有しうる。別の実施例のナビゲーションシステムは、コンピューターシステムに中心的に設置されるとともに、運転手へのナビゲーション情報を前記の無線手段によってディスプレイスクリーンへと伝達しうる。両方の目的のために、例えばインフォウェア マップスイート サーバー３．０等のナビゲーションソフトウェアを、ジオコーダーデータ、地図、鳥瞰写真および／または経路設定サービスの提供のために、コンピューターシステムにインストールすることができる。該コンピューターシステムは、本発明に係るシステムの実行に適するとともにアドレスデータ記録の保存および変更に適する任意のコンピューターシステムでありえ、例えばサーバーベースコンピューターシステムである。追加の情報の挿入は、例えばコンピューターシステム内で編集可能アドレスデータ記録を用いて直接的に行うことができる。この目的のために、コンピューターシステムは、アドレスデータ記録を運転手または少なくとも部分的に編集可能なフォーマットの追加情報の入力を許可された他の人に提供する必要がある。あるいは、コンピューターシステムは、例えばデータのデータ記録および利用可能な追加情報への挿入、および個別のアドレスデータ記録が提供される際に前記追加情報をアドレスデータ記録に加えることで追加情報を既存の情報と一体化することでのアドレスデータ記録の変更に適したインストールされているソフトウェア等の入力手段としての個別構成要素からなりうる。追加情報を適したデータフォーマットにおいてアドレスデータ記録に加えることは有利であるとともに、運転手による不正確なデータ入力は発見されるとともに、可能であれば修正され、あるいは加えることができないであろう。（データの）提供は、好ましくは能動的な方式で宅配車両のナビゲーションシステムのディスプレイスクリーンを用いてなされるが、コンピューターシステムのアクセス可能アドレスを用いて受動的な方式でなされてもよい。後者の場合、システムの利用者がコンピューターシステムからのアドレスデータ記録を要求する必要がある。

既存のアドレスデータ記録を補足する追加情報を入力するための本発明の入力システムによって、システムは、第一に特定のアドレスにおける貨物の配達および／または収集の間の運転手による経験値を修正することが可能になるとともに、第二にこれらを変更または拡張されたアドレスデータ記録に基づいて他の運転手に提供することによってその後の宅配サービス性能を向上することができる。この文脈における追加情報は、宅配車両の運転手または他の許可された人によってシステムに直接入力可能である。この目的のために、実施例の１つの入力システムは宅配車両に設置することができる。別の実施例においては、システムは追加情報の入力のための宅配車両の外部の入力システムからなる。宅配車両の運転手ではない許可された人の一例は、宅配車両の運転手によってなされた経験値の電話によって助言されるとともに該経験値をシステムに入力する、宅配業務の促進者であろう。別の実施例においては、なされた経験値は担当の１人以上の入力者へと送信されるとともに該入力者によって追加情報として入力されうる。追加情報は、例えばナビゲーションシステムに係る目的地アドレスの位置情報が該アドレスの実際の位置と反する場合に運転手によって定義される好ましい進入地点（およびその地理座標）でありうる。前記経験値は局所的に宅配車両の運転手によってのみ得ることができる。この文脈における運転手の他の経験値は、建物の特定の側からの、または宅配車両の特定の形式での配達／収集アドレスへの進入可能性に関する情報であり、例えば“トラックは建物の正面からのみ進入でき、小型車両または自転車は裏手からも進入できる”といったことである。その他の経験値は、例えばスタッフによる貨物の受け取りまたは送達の利用可能性に関し、例えば“正門に門衛がいない場合は側入口でも貨物を渡すことができる”といったことである。経験値は、配達アドレスの可能な有用な組み合わせに関しうるものであり、それは例えば“アドレスＡ、ＢおよびＣは入口／通路が共通なので、共通の進入地点Ｘを用いることができる”といったことである。上の例は単に典型的な目的を示すものである。宅配運転手のその他の形式の経験値（例えば開店時間等）は価値のある追加情報でありえ、アドレス情報との組み合わせでアドレスデータ記録として利用可能な場合は、その後の宅配旅程を前記特定のアドレスへより効果的かつ有効に与える。本発明に係るシステムの宅配運転手へのこのフィードバックオプションは、システムの、システムに投合された運転手の経験値からの充分な効率化可能性が利用される収集／配達旅程の最適化を可能とする。さらに、追加情報を入力する機会のある運転手によって、システムの効果的な利用に関する運転手の間の高い受容水準が得られる。アドレスデータ記録の改善されたデータベースによって、長期間に著しくより効果的な宅配サービスが得られる。前記入力システムは任意の適当な形式の入力手段からなりうる。単純な入力手段は、例えばボタンでありうる。該ボタンは配達アドレスの進入地点への到着で押されて動作されるとともに現在の地理座標をシステムへ送信し、それは入力手段によってアドレスデータ記録に加えられる。記録された進入地点は、後の宅配運転手が同じアドレスに進入しなければいけない場合に、割り振られたアドレスへの最も好ましい進入地点として示される。別の実施例では、前記入力手段は例えばコントロールモニターを有するコンピューターキーボードでありうる。

実施例の１つにおいては、前記コンピューターシステムはウェブベースコンピューターシステムである。この文脈においては、ウェブベースコンピューターシステムとは、プログラム（ウェブアプリケーション）がウェブサーバー上で実行されるコンピューターシステムであり、利用者との相互作用はウェブブラウザーによって行うことができる。この目的のために、利用者のアクセス装置（クライアント）およびサービス提供者のコンピューターシステム（サーバー）は、インターネットやイントラネットのようなネットワークによって互いに接続され、クライアントとサーバーとの空間的距離は些細なものとなる。利用者は、例えばウェブブラウザーにおいてサーバーのＵＲＬを入力することによってウェブアプリケーションを開始し、それから最初の要求（ＨＴＴＰ要求）を送る。ウェブサーバーは該要求を受信するとともにそれをプログラムに送信し、該プログラムによってウェブサイトのＨＴＭＬソースコードが生成または読み込まれ、ウェブサーバーはそれを利用者のブラウザーに戻す（ＨＴＴＰ応答）。該ウェブサイトは、本発明に係るシステムのためのウェブアプリケーションのグラフィカルユーザーインターフェースである。ウェブアプリケーションはブラウザーの使用を必要としない。要求は、例えば宅配車両内の本発明に係るナビゲーションシステムの操作等の、ウェブサーバーの応答を処理する他のプログラムで行うこともできる。

ウェブアプリケーションの利点は、利用者がウェブブラウザーにアクセスする必要が唯一の先行条件であることであり、それは通常既に多くのコンピューターシステムに存在する。よって、従来のクライアント−サーバーアプリケーションとは対照的に、Ｆｌａｓｈ等のブラウザープラグイン以外には利用者のコンピューターへのさらなるソフトウェアのインストールを要しない。これによってウェブアプリケーションは、開発の間に全てのブラウザーがサポートされることが確認される限りは、高度なプラットフォーム独立性を達成することができる。ウェブアプリケーションのロジックの変更が必要な場合、変更は単一（中央）サイトのみにおいて要求され、それは維持費に好ましい効果がある。ブラウザーの携帯電話やＰＤＡ等の他の端末装置への常に増加する展開は、ウェブアプリケーションが古典的ソフトウェア環境を超えて迅速に展開することを可能とする。例えば、以下のアプリケーション／プログラムを本発明に係るシステムのためのサーバー側インフラストラクチャーとして用いることができる。それは、Ｊａｖａ１．５、アパッチ トムキャット５．５ｘ以降、ＳＯＡＰウェブサービスおよびアパッチ アクシズ２／Ｊａｖａ バージョン１．４、ＳＯＡＰ１．１（アタッチメントなしで結合するｈｔｔｐプロトコル）、ＷＳＤＬ１．１（ＳＯＡＰ結合）、インフォウェア マップスイート サーバー３．０（地理座標サーバー、地図および航空写真の地図サーバー、経路設定サーバー）、インフォウェア ＭａｐＡＰＩ１．０、インフォウェア編集システム（ＪＳＰ、Ｊａｖａ）またはＯＤＡＲＳツールである。例えば、ＳＱＬデータベース（例えばＰｏｓｔｇｒｅのような）をデータベースとして用いることができる。前記のアプリケーション／プログラムに加えて、当業者には本発明に係るシステムのための他のインフラストラクチャーソリューションを本発明の範囲内で選択することができる。

ウェブベースコンピューターシステムの実施例の１つにおいて、前記コンピューターシステムは多数の異なる利用者からのアクセスに適した１つ以上のサーバーからなり、よってコンピューターシステムは、ある利用者に該利用者の権利に基づいて特定のアドレスデータ記録のみを利用可能とする権利管理からなる。該権利管理は、コンピューターシステムのどの部分が利用者にアクセス可能か、およびどの部分が該利用者を特異的にブロックするかを定義する利用者のアクセス権を、割り振るとともに／または管理する。電子データ処理において、アクセス権は、オブジェクト（例えばネットワーク、データシステム）上での操作に基づいて、利用者がプログラムまたはプログラムの一部を実行するかしないか、またどのように実行するかを決定する、管理アクセス制御（権利管理）を意味する。該アクセス権は異なる利用者の間で変化させることができる。アクセス権は、利用者名およびパスワードの入力後にコンピューターシステム内に配置されるテーブルに基づいてそれぞれの利用者に与えることができる。

アクセス制御リストは、アクセスが許可されるかされていない個々の利用者（利用者ロール）または個々のグループのアクセス権を非常に柔軟に設計するオプションの１つである。プログラム言語のいくつかは、実行環境に統合されるそれ自身のオペレーティングシステム独自のセキュリティシステムを有する。適切な例には、Ｊａｖａおよび．ＮＥＴのセキュリティコンセプトが含まれる。アクセス権は通常、この文脈における利用者にではなく、特定のプログラムライブラリーが信頼できると考えられる範囲に依存する。コンピューターシステムのセキュリティの評価のために、アクセス権の管理のためのセキュリティシステムが以下の２つのクラスに再分割される。
・任意アクセス制御：アクセスはプレイヤー（利用者）の同一性に基づいて認可されるかあるいはされない。
・強制アクセス制御または多元的セキュリティモデル：アクセスは総則およびプロパティに基づいて認可されるかあるいはされない。

アクセス権のモデルおよび管理は、コンピューターシステムのセキュリティのために重要な構成要素であり、よってＴＣＳＥＣやＩＴＳＥＣのような通例のセキュリティ標準に従う証明の基準である。

好ましい実施例において、権利管理は、利用者が追加情報を特定のアドレス記録に入力することを認可するかあるいはしないことに適している。前記のような入力オプションの制限は、アドレスデータ記録内のデータの均一性を保証することができるとともに、適用可能な場合は、無経験の利用者がおそらく適切な追加情報を不注意に変更または消去することを防止することができる。

さらなる実施例において、入力システムは、追加情報の入力のための少なくとも１つの編集可能フィールドを有する入力手段からなる。この文脈において、“編集可能”という語は、入力ウインドウまたは他のアプリケーションプログラムによってデータを入力および／または変更するオプションを示す。この文脈において、入力ウインドウはオリジナルのデータあるいは入力または変更されたデータの閲覧にも適している。これによって、追加情報を例えばフリーテキスト等で容易に入力可能となるとともに、情報が入力ウインドウに正確に入力される場合には作業者によるモニターへの入力を可能とする。入力手段は、ナビゲーションシステムのディスプレイスクリーンから分離して配置することができる。有利な実施例の１つにおいては、入力手段はナビゲーションシステムのディスプレイスクリーンと一体化される。この文脈において、入力手段はディスプレイスクリーンの個別のウインドウまたはセクションに配置されうる。有利な実施例の１つにおいては、入力手段はディスプレイスクリーンのナビゲーション情報の上の半透明オーバーレイである。よって、追加情報を入力する運転手は、追加情報の入力の間に自身の視界の方向を変える必要が無い。さらに、同時ナビゲーション情報による気散じが無いので、オーバーレイを有することは、なされた入力に運転手が注目することを強いる。

有利な実施例の１つにおいては、追加情報はさらに、アドレスに関する受取人の同意語および略語、利用可能回数、後の宅配旅程のための追加の詳述および／または助言、進入地点、進入情報、宅配識別または日時詳細の変更、を含む集団のうちの少なくとも１つの要素からなる。アドレスデータ記録のデータベースが幅広くなるのにつれて、宅配車両の運転手による特定のアドレスの進入地点への進入が最適に近づく。

さらなる実施例において、ナビゲーションシステムは、追加情報を含むアドレスデータ記録を表示するための宅配車両内の表示要素からなる。よって、ナビゲーション情報の提示のための既存のスクリーンを有するナビゲーション装置の機能的容量は、アドレスデータ記録の追加情報の表示のために同時に利用され、追加情報の表示のための追加の装置は必要でなくなる。ナビゲーションシステムによって、アドレスデータ記録中の配達／収集アドレスの地理座標を旅程経路へと直接変換することができる。しかし、追加情報は提供される運転手に読まれる必要があるので、表示されなければならず、そのような情報は原文の情報である。有利な実施例の１つにおいては、表示要素はナビゲーションシステムのディスプレイスクリーンと一体化され、そのため宅配旅程の間に常に運転手が見ることができるとともに容易に読み取れる。ディスプレイスクリーンとの一体化は、個別のウインドウとして、またはウインドウオーバーレイとして実施することができる。より有利な実施例の１つにおいては、表示要素は半透明であり、ディスプレイスクリーン上のナビゲーション情報にオーバーレイされる。これによって、追加情報の取り扱い、特に読み取りが運転手にとってより容易となる。別の実施例においては、追加情報は、ナビゲーション装置のディスプレイスクリーン中のスピーカーによって、音声告知として全体的または部分的に運転手へと提供される。

本発明はさらに、本発明に係るシステムを用いた収集旅程および／または配達旅程の最適化のための方法に関し、該方法は以下の手順からなる。すなわち、
コンピューターシステムのデータベースへのアドレスデータ記録の保存、
宅配サービスの宅配車両の少なくとも１つにおいて読むことができるナビゲーション情報のためのディスプレイスクリーンを有するナビゲーションシステムによって、アドレスデータ記録を利用可能とすること、
コンピューターシステムに接続される入力システムによる、アドレスデータ記録の少なくとも１つへの、追加情報の少なくとも一部の入力、および
この目的に適したコンピューターシステムによる、保存されたアドレスデータ記録への追加情報の挿入、である。

この文脈において、入力システムは、宅配車両の運転手による入力のために宅配車両内に配置することができるとともに／あるいは、他の場所、例えば宅配旅程の促進者の敷地に配置することができ、該促進者は例えば電話によって運転手から経験値を知らされるとともに該経験値をシステムに入力する。

前記方法の実施例の１つにおいて、アドレスデータ記録の提供の手順はさらに、ウェブベースシステムとしての前記システムの、該システムの利用者によるインターネット上のアクセスポータルを用いての呼び出しの手順からなる。好ましい実施例においては、システムの呼び出しは、利用者の識別情報の入力からなる。識別情報は、例えば利用者名およびパスワードでありうる。システム中に権利管理を有するより好ましい実施例においては、アドレスデータ記録の提供の手順は、利用者の権利の機能としての特定のアドレスデータ記録に限定され、好ましくは追加情報の入力手順もまた、利用者の権利の機能としての特定の追加情報に限定される。アクセス権の限定は、［システム内に］配置される利用者およびそのアクセス権のテーブルによって制御および管理することができる。

前記方法の別の実施例において、入力手順は追加情報の入力のための編集可能フィールドによって実行され、好ましくは追加情報は、アドレスに関する受取人の同意語および略語、利用可能回数、後の宅配旅程のための追加の詳述および／または助言、進入地点、進入情報、宅配識別または日時詳細の変更からなる。

本発明に係るシステムの実施例を示す。 追加情報の入力の実施例を示す。 追加情報の入力のさらなる実施例を示す。 追加情報の入力のさらに別の実施例を示す。 追加情報の表示の実施例を示す。 本発明に係るシステムの概観を示す。

図１に、本発明に係る宅配サービスの収集旅程および／または配達旅程の最適化のためのシステム１を示す。該システム１は、アドレスデータ記録の保存、および宅配サービスの宅配車両３の少なくとも１つにおいて少なくとも読み取り可能なナビゲーションシステム４へのアドレスデータ記録の提供（Ｂ）（宅配車両への破線の矢印で概略的に示す）のための、例えばＳＱＬ−ＤＢデータベース等のデータベース２１を有するコンピューターシステム２からなり、該ナビゲーションシステム４は、ナビゲーション情報のためのディスプレイスクリーン４１、および少なくとも１つのアドレスデータ記録への少なくとも１つの追加情報の入力のための入力システム４２を有する。ナビゲーションシステム４は、宅配車両３あるいはコンピューターシステム２に設置可能である（符号４によって識別される破線の箱で示す）。前者の場合、アドレスデータ記録は無線手段によって宅配車両内のナビゲーションシステム４へと送信され、そこで処理されて旅程経路が生成される。後者の場合、旅程経路および追加の詳細が無線手段によってコンピューターシステム２から宅配車両３内のディスプレイスクリーン４１へと送信され、それから提供される（Ｂ）。さらに、宅配車両３において入力される追加情報は、コンピューターシステム２へ送信されるとともに保存されたアドレスデータ記録Ｅに挿入される。挿入Ｅ（コンピューターシステムへの破線の矢印で概略的に示す）は、宅配車両の運転手によって編集可能なアドレスデータ記録で達成されるか、あるいは保存されたアドレスデータ記録での挿入が追加のコンポーネントによって達成され（破線で示される挿入手段２２）、該コンポーネントはこの場合、例えばコンピューターシステム２に配置される。図１に示す宅配車両３は宅配車両の単なる一例である。本発明に係るシステムはあらゆる形式の宅配車両、例えば自転車とともに用いることができる。

アドレスデータ記録の可能なフォーマットの１つを表１に示し、ここで個々のアドレスデータ記録は、例えば、街路名（Ｓｔｒ．）、番地（ＨｓＮｒ）、郵便コード（ＰＬＺ）、都市、アドレスデータ記録の最も近い修正の日付、タイムウインドウ（例えばアドレスの利用可能性に関する）の存在（ｙｅｓ／ｎｏ）に関する情報、および他の追加情報（コメント ｙｅｓ／ｎｏ）からなる。好ましくは、該アドレスデータ記録は管理ソフトウェアによって呼び出すとともに表示することができる。この文脈において、アドレスはアルファベット順でソートして表示することができる。該ソートは管理ソフトウェアにおいてマウスクリックによって変更することができる。別の実施例では、アドレスデータ記録は、業務アドレスの場合の会社名、電話番号、ファックス番号等の他の、または追加の情報を含みうる。

図２・３はナビゲーションシステム４のディスプレイスクリーン４１の実施例を示し、ここでは街路の詳細がナビゲーション情報としての衛星写真（衛星図）として示される。この場合の入力システム４２は、ナビゲーションシステム４のディスプレイスクリーン４１内にオーバーレイおよび部分的に半透明として配置される。入力の際、例えば、アドレスＡＤ、顧客名Ｋまたは業務番号Ｎ、入力されるアドレスデータに対応する目的地アドレスの周囲に対応する領域Ｚ１が表示される。複数のアドレスデータ記録が存在するアドレスデータの入力の際（例えば曖昧なアドレスまたは曖昧な名前）、システムは個々の情報についてリストから発見されたアドレスを提示することによって、所望のアドレスの適切な選択を可能とすることができる。さらなる実施例においてシステムは、郵便コード、街路、都市、名前（会社名、個人）または例えば配達を受ける人のファーストネーム等の入力フィールドによる、例えば目的地アドレスについての、拡張された探索を提供する。拡張された探索に、他のまたは追加の探索を用いてもよい。好ましい実施例において、拡張された探索は同意語のデータベースと連携することができる。同意語のデータベースは、別のスペルまたは頻繁なタイプミスからなる。前記連携によって、不精確または不正確な情報が入力されても、目的地アドレスの探索を迅速に行うことが可能となる。さらなる好ましい実施例において、目的地アドレスの拡張された探索は、アドレス／人の略語を容認する。これは、例えば郵便コードの入力が探索詳細に入力された略された名前のみを伴う場合であっても、アドレス情報／個人情報に関連する目的地アドレスが発見されることを意味する。目的地アドレスＺ１の周囲の表示の後に、図２に示すように、カーソルＭ１を用いて目的地アドレスの周囲の領域Ｍを選択することができる。カーソル（または挿入マーカー、記入マーカー、入力マーカー）によって、スクリーン上の入力が加えられる場所がマークされる。該カーソルはしばしば小さい矢印として表示される。ポインティングデバイスによって移動され使用されるデスクトップ上のマウスポインターもカーソルと呼ばれる。タッチスクリーンの場合、カーソルはしばしば不可視である。よって、指またはポインティングペンの接触点がカーソルフォーカスと呼ばれる。実施例の１つにおいては、本発明に係るシステムは全てのさらなる目的地アドレスＺ２、Ｚ３をマークされた領域において表示することができ、該アドレスに関して個々のアドレスデータ記録が存在するとともに／あるいは現在の旅程の間に運転手によって処理される。実施例の１つにおいては、マップ内において必要でないアドレスのマークを外す／削除することが可能であり、あるいは別の実施例のリストにおいて、例えば図３に示すようにクリックによって行われる。目的地アドレスＺ３のマークが外されると、残りの目的地アドレスＺ１・Ｚ２を、編集可能フィールド４４（図３）内の追加情報に関して、または定義された地理座標（進入地点５、図２・３参照）を経て処理することができる。例えば２つの隣接する目的地アドレスを参照して、運転手はカーソルＭ２（図１の太い黒矢印Ａで概略的に示される）を用いて該２つのアドレスのために共通の進入地点５をマークすることができる。該アドレスの一方または両方への次の宅配旅程のために、システムは宅配運転手への進入地点として定義される進入地点５を明示するであろう。進入地点５の定義の際の遠近法的歪みを防止するために、ナビゲーション情報としての地図視界または衛星写真へと切り替えることが有利である。しかし、向上された空間的提示が追加情報の入力に必要な場合は、斜視図（鳥瞰図）へと切り替えることが有利である。進入地点５が定義されると、マークされた領域Ｍ内の全ての目的地アドレスＺ１・Ｚ２がそれらに割り当てられた進入地点５の地理座標を得る。共通の進入地点５の地理座標は、対応する目的地アドレスＺ１・Ｚ２のアドレスデータ記録へと、追加情報として挿入される。これによって領域のセクションを、ナビゲーションシステム４の元の街路ネットワークでは利用可能でなかったナビゲーションシステム４で利用可能とすることができる。

図４に、ディスプレイスクリーン４１（ここでは図示しない）の入力手段４３のさらなる実施例を示す。入力手段４３において、目的地アドレスを対応する表示フィールドＡＤに入力することができる。既存のアドレスデータ記録とともに、該アドレスへの追加情報、例えばＺＵ−１・ＺＵ−２を編集可能フィールド４４に入力することができる。該追加情報の数は、この文脈における２つに限定されるものではない。フィールド４４を用いて任意の数の追加情報を入力することができる。この実施例においては、追加情報ＺＵ−１・ＺＵ−２の入力前に編集可能フィールドＥ（“ＥＤＩＴ”）を確認する必要がある。この２手順操作によって、例えばデータセキュリティの目的で、フィールド内の追加情報が書かれていない、上書きされていない、または不注意に故意でなく変更されていないことが確かめられる。後日に追跡するために、情報を入力する人は例えば、該人のイニシャル（ここでは例えばＴＳＨ）、日付および時刻を用いて、利用者フィールドＢになされた入力に署名することができる。追加情報ＺＵ−１・ＺＵ−２が表示されている場合、日付および時刻の明示は、追加情報ＺＵ−１・ＺＵ−２の新しさの指標となりうる。遠い過去の入力日付を有する追加情報は、例えば開店時刻の追加情報等について、注意して取り扱われうる。入力手段４３における追加情報ＺＵ−１・ＺＵ−２の入力は、正確な場合はコンピューターシステムへの送信の前にフィールド４４ａを用いて署名され、誤った／不要な入力の場合はフィールド４４ｂを用いてキャンセルされる。

データ（例えばアドレスデータ、追加情報）の入力は、例えばディスプレイスクリーン４１に一体化されたキーボード、またはディスプレイスクリーン４１に表示される文章情報入力のための文字を有するいわゆるタッチスクリーンフィールドによって行うことができる。タッチスクリーンは、例えば指で触れることによってプログラムの入力または操作を行うスクリーンまたはスクリーン上のフィールドである。

図５に、アドレスデータ記録および／または追加情報ＺＵ−１・ＺＵ−２・ＺＵ−３のための表示要素４５を示す。この文脈において、表示要素４５はナビゲーションシステム４のディスプレイスクリーン４１における部分的に半透明なオーバーレイとして配置される。示されるナビゲーション情報には、目的地アドレスＺ１・Ｚ２の共通の進入地点５、および該目的地アドレスのために利用可能な追加情報ＺＵ−１（Ｚ１についての）・ＺＵ−２（Ｚ１についての）・ＺＵ−３（Ｚ２についての）が含まれる。目的地アドレスの追加情報には、例えば“Ｚ１の呼び鈴はバラの木に隠れている”、“Ｚ１は１０時より前には利用できない”、“Ｚ１は１１時より後にのみ利用できる”、“５トン以上のトラックでの進入はバックのみ”、あるいは“ムスターマン氏への小包は右隣のミュラー家に渡してもよい”といった助言が含まれる。特定の目的地アドレスＺ１・Ｚ２の利用可能性についての情報を、宅配サービスの経路計画の向上に用いることができる。この目的のために、図２〜４の入力手段４３は時間情報ＺＵ−１・ＺＵ−２の入力のための明示時間ウインドウを含みうる。この形式の特に明示される時間ウインドウは、適当なソフトウェアを用いた機械による宅配サービスの経路計画にも含まれうる。共通の進入地点等の他の追加情報は、進入地点５の定義された詳述、およびナビゲーションシステム４のディスプレイスクリーン４１における進入目的地としてのその提示によって既に利用可能となる。

図６に、本発明に係るシステム１の概観を示す。利用者１０が、ウェブベースシステムとしての本発明に係るシステム１にアクセスする。利用者が利用者名およびパスワードによってシステム１の対応するポータル（アクセスポータル）にログインすると、利用者は目的地アドレスをシステムに入力することができる。システム１はマルチクライアント可能でありえ、つまり該システムは利用者によってアドレスデータ記録を識別する（利用者管理）。個々の利用者は該利用者自身のアドレスデータ記録のみを見ることができる。目的地アドレスは対応するメニュー１１によって選択され、利用可能な場合は、特定のアドレスに追加情報を入力可能なメニュー１２を用いて処理される。定義された目的地アドレスによって、ウェブベースコンピューターシステム２が開始される。この文脈においてシステムは、利用可能であれば該システムの実行のために外部に保存されたアプリケーション１３を用いることができる。システムはデータベース２１に保存されたアドレスデータ記録にアクセスし（補足の地理座標がジオコーダー１４を用いて要求されうる）、エクスポートインターフェース１５を用い適当な表示手段１６（例えばディスプレイスクリーン４１）に従って該データを利用者に提供する。それは（１）追加情報を含む目的地アドレス、または（２）追加情報を含まない目的地アドレスである。システム１を利用可能とするために、利用者は例えばブラウザー（例えばインターネットエクスプローラまたはファイアフォックス）およびＳＯＡＰインターフェースを有する必要がある。該インターフェースは、普遍的な使用可能性のためにＳＯＡＰ基準で設計される。システム１の機能は、モジュールの方式で個別に用いることができる。ＳＯＡＰインターフェースは多くのプログラム言語とともに便利に用いることができる。例えば以下のアプリケーション／プログラムを、本発明に係るシステムのためのサーバー側インフラストラクチャーとして用いることができる。それは、Ｊａｖａ１．５、アパッチ トムキャット５．５ｘ以降、ＳＯＡＰウェブサービスおよびアパッチ アクシズ２／Ｊａｖａ バージョン１．４、ＳＯＡＰ１．１（アタッチメントなしで結合するｈｔｔｐプロトコル）、ＷＳＤＬ１．１（ＳＯＡＰ結合）、インフォウェア マップスイート サーバー３．０（地理座標サーバー、地図および航空写真の地図サーバー、経路設定サーバー）、インフォウェア ＭａｐＡＰＩ１．０、インフォウェア編集システム（ＪＳＰ、Ｊａｖａ）またはＯＤＡＲＳツールである。例えば、ＳＱＬデータベース（例えばＰｏｓｔｇｒｅのような）をデータベースとして用いることができる。利用者はログアウトすることでシステムから出ることができる。

ここに示される実施例は単に本発明の例であり、本発明の範囲を限定するものと解釈してはならない。当業者によって考えられる別実施例もまた、本発明の保護の範囲に含まれる。

１ 本発明に係るシステム
１０ 利用者
１１〜１６ 本発明に係るシステムのコンポーネント
２ コンピューターシステム
２１ データベース
２２ 挿入手段
３ 宅配車両
４ ナビゲーションシステム
４１ ナビゲーションシステムのディスプレイスクリーン
４２ 追加情報の入力システム
４３ 入力手段
４４ 入力手段の編集可能フィールド
４４ａ 署名入力
４４ｂ 再設定入力
４５ 追加情報を含むアドレスデータ記録の表示要素
５ 進入地点
Ａ 進入地点の定義
ＡＤ 目的地アドレスの表示フィールド
Ｅ 編集の確認
Ｋ 利用者名の表示フィールド
Ｎ 業務番号の表示フィールド
Ｍ 目的地アドレスの選択範囲の選択
Ｍ１ 目的地アドレスの選択範囲
Ｍ２ 進入地点入力
Ｚ１，Ｚ２，Ｚ３ 目的地アドレス
ＺＵ−１，ＺＵ−２，ＺＵ−３ 追加情報

Claims (14)

1. アドレスデータ記録の保存およびナビゲーションシステム（４）へのアドレスデータ記録の提供（Ｂ）のためのデータベース（２１）を有するコンピューターシステム（２）からなる、宅配サービスの収集旅程および／または配達旅程の最適化のためのシステム（１）であって、
   該ナビゲーションシステム（４）は少なくとも宅配サービスの宅配車両（３）において読み取ることができるものであり、
   該ナビゲーションシステム（４）は、目的地アドレス（Ｚ１・Ｚ２・Ｚ３）の周辺の街路地図、衛星写真または鳥瞰写真からなるナビゲーション情報のためのディスプレイスクリーン（４１）、およびコンピューターシステム（２）に接続され少なくとも１つのアドレスデータ記録への少なくとも１つの追加情報（ＺＵ−１・ＺＵ−２・ＺＵ−３）の入力のための入力システム（４２）を有するとともに、
   該コンピューターシステム（２）は、保存されたアドレスデータ記録への追加情報（ＺＵ−１・ＺＵ−２・ＺＵ−３）の挿入（Ｅ）に適するシステム（１）であって、
   前記の目的地アドレス（Ｚ１）の周辺の街路地図、衛星写真または鳥瞰写真の表示の後で、顧客がディスプレイスクリーン（４１）上で目的地アドレス（Ｚ１）の周囲の選択領域（Ｍ）をマーク（Ｍ１）することが可能であり、マークされた領域内の他の全ての目的地アドレス（Ｚ２・Ｚ３）を表示するとともに、顧客がディスプレイスクリーン（４１）上に表示される目的地アドレス（Ｚ１・Ｚ２・Ｚ３）に共通の進入地点をマーク（Ｍ２）することが可能で、進入地点（５）の地理座標がマークされた領域内の全ての目的地アドレス（Ｚ１・Ｚ２・Ｚ３）に割り当てられることに適合するものであり、
   該システム（１）はウェブベースシステムであり、該システム（１）の利用者は、前記のアドレスデータ記録の提供（Ｂ）のため、インターネット上のアクセスポータルを用いて該システム（１）を呼び出すことができるよう構成されていることを特徴とするシステム（１）。
2. 前記進入地点（５）の地理座標は、対応する目的地アドレスのアドレスデータ記録に追加情報として挿入される、請求項１に記載のシステム（１）。
3. 前記共通の進入地点（５）をマークする前に、クリックによって不要な目的地アドレス（Ｚ３）をマーク解除または除去することが可能である、請求項１または２に記載のシステム（１）。
4. 前記コンピューターシステム（２）は、多数の異なる利用者からのアクセスに適した１つ以上のサーバーからなるウェブベースコンピューターシステムであるとともに、該コンピューターシステム（２）は、利用者を該利用者の権利に基づいて特定のアドレスデータ記録のみを利用可能とする権利管理からなり、該権利管理は利用者が特定のアドレスデータ記録に追加情報（ＺＵ−１・ＺＵ−２・ＺＵ−３）を入力することを容認または否定するのに適するものとする、請求項３に記載のシステム（１）。
5. 前記入力システム（４２）は、追加情報（ＺＵ−１・ＺＵ−２・ＺＵ−３）の入力のための少なくとも１つの編集可能フィールド（４４）を有する入力手段（４３）からなる、請求項１乃至４のうちいずれか一項に記載のシステム（１）。
6. 前記入力手段（４３）はナビゲーションシステム（４）のディスプレイスクリーン（４１）に一体化され、好ましくは入力手段（４３）はディスプレイスクリーン（４１）のナビゲーション情報上の半透明オーバーレイである、請求項５に記載のシステム（１）。
7. 前記追加情報（ＺＵ−１・ＺＵ−２・ＺＵ−３）はさらに、アドレスに関する受取人の同意語および略語、利用可能回数、後の宅配旅程のための追加の詳述および／または助言、進入地点、進入情報、宅配識別または日時詳細の変更、を含む集団のうちの少なくとも１つの要素からなる、請求項５または６に記載のシステム（１）。
8. 前記ナビゲーションシステム（４）は、追加情報（ＺＵ−１・ＺＵ−２・ＺＵ−３）を含むアドレスデータ記録を表示するための宅配車両（３）内の表示要素（４５）からなる、請求項１乃至７のうちいずれか一項に記載のシステム（１）。
9. 前記表示要素（４５）はナビゲーションシステム（４）のディスプレイスクリーン（４１）に一体化され、好ましくは表示要素（４５）はディスプレイスクリーン（４１）のナビゲーション情報上の半透明オーバーレイである、請求項８に記載のシステム（１）。
10. 請求項１に記載のシステム（１）を用いる宅配サービスの収集旅程および／または配達旅程の最適化のための方法であって、
    該システム（１）の利用者によるインターネット上のアクセスポータルを用いての該システム（１）の呼び出し、
    コンピューターシステム（２）のデータベース（２１）へのアドレスデータ記録の保存、
    宅配サービスの宅配車両（３）の少なくとも１つにおいて読むことができる、目的地アドレス（Ｚ１・Ｚ２・Ｚ３）の周辺の街路地図、衛星写真または鳥瞰写真からなるナビゲーション情報のためのディスプレイスクリーン（４１）を有するナビゲーションシステム（４）によって、アドレスデータ記録を利用可能とすること（Ｂ）、
    コンピューターシステム（２）に接続される入力システム（４２）による、アドレスデータ記録の少なくとも１つへの、追加情報（ＺＵ−１・ＺＵ−２・ＺＵ−３）の少なくとも一部の入力、
    この目的に適したコンピューターシステム（２）による、保存されたアドレスデータ記録への追加情報（ＺＵ−１・ＺＵ−２・ＺＵ−３）の挿入（Ｅ）、
    カーソル（Ｍ１）を用いての、ディスプレイスクリーン（４１）上の該目的地アドレス（Ｚ１）の周辺の選択領域（Ｍ）の表示、
    マークされた領域内の他の全ての目的地アドレス（Ｚ２・Ｚ３）の表示、
    カーソル（Ｍ２）を用いての、ディスプレイスクリーン（４１）上の目的地アドレス（Ｚ１・Ｚ２・Ｚ３）に共通の進入地点のマーキング、および
    進入地点（５）の地理座標の、マークされた領域（Ｍ）内の全ての目的地アドレス（Ｚ１・Ｚ２・Ｚ３）への割り当て、の手順からなる方法。
11. 前記共通の進入地点（５）をマークする前に、クリックによって不要な目的地アドレス（Ｚ３）をマーク解除または除去することが可能である、請求項１０に記載の方法。
12. 前記システム（１）の呼び出しは利用者の識別情報の入力からなる、請求項１０または１１に記載の方法。
13. 前記システム（１）は権利管理からなるとともに、前記利用者の識別情報の入力手順の後で、アドレスデータ記録の提供は利用者の権利としての特定のアドレスデータ記録に限定され、好ましくは追加情報（ＺＵ−１・ＺＵ−２・ＺＵ−３）の入力手順もまた、利用者の権利の機能としての特定の追加情報（ＺＵ−１・ＺＵ−２・ＺＵ−３）に限定される、請求項１２に記載の方法。
14. 前記入力手順は追加情報（ＺＵ−１・ＺＵ−２・ＺＵ−３）の入力のための編集可能フィールド（４４）によって実行され、好ましくは追加情報（ＺＵ−１・ＺＵ−２・ＺＵ−３）は、アドレスに関する利用可能回数、進入情報、後の宅配旅程のための助言、宅配識別または日時詳細の変更からなる、請求項１１乃至１３のうちいずれか一項に記載の方法。

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