JP5785511B2 - エンジンの燃料供給装置 - Google Patents
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Description
このような燃料供給装置では、フィルタによって不純物が除去されているが、例えば、寒冷地でエンジンの始動初期等、フィルタに供給される燃料温度が低い場合に、燃料から析出物等が生じ、その析出物によってフィルタが目詰まりするという問題が生じる。
この特許文献1に記載の装置では、燃料温度が所定値未満である場合に、環流バルブが連絡流路を開放することで、エンジンから燃料タンクに戻す比較的高温の燃料を、燃料タンクからの燃料に混合させてフィルタに供給している。これにより、フィルタに供給する燃料温度を上昇させてフィルタの目詰まりを防止している。また、燃料温度が所定値以上である場合には、環流バブルが連絡流路を閉鎖することで、エンジンからの余剰燃料の全量を燃料タンクに戻すようにしている。
前記燃料供給路において前記燃料タンクと前記フィルタとの間の部位に、燃料を合流させて排出する合流排出部が配置され、前記エンジンの燃料を前記合流排出部に戻す第1燃料戻し路と、前記合流排出部から排出される燃料を前記燃料タンクに戻す第2燃料戻し路とを備え、前記合流排出部は、燃料を貯留自在な貯留部と、前記燃料供給路において前記合流排出部よりも上流側部位からの燃料を前記貯留部に合流させる第1合流部と、前記第1燃料戻し路からの燃料を前記貯留部に合流させる第2合流部と、前記貯留部の燃料の一部を前記燃料供給路において前記合流排出部よりも下流側部位に排出する第1排出部と、前記貯留部の燃料の残りの一部を前記第2燃料戻し路に排出する第2排出部とを備えており、
前記合流排出部は、前記第1合流部と前記第2合流部と前記第1排出部とが前記貯留部の下端部に配置され、且つ、前記第2排出部が前記貯留部の上端部に配置されている点にある。
また、上記目的を達成するために、本発明の第2発明に係るエンジンの燃料供給装置の特徴構成は、燃料タンクに貯留されている燃料をエンジンに供給する燃料供給路を備え、その燃料供給路には、燃料供給方向の上流側から順に、フィルタ、第1燃料ポンプが備えられているエンジンの燃料供給装置であって、
前記燃料供給路において前記燃料タンクと前記フィルタとの間の部位に、燃料を合流させて排出する合流排出部が配置され、前記エンジンの燃料を前記合流排出部に戻す第1燃料戻し路と、前記合流排出部から排出される燃料を前記燃料タンクに戻す第2燃料戻し路とを備え、前記合流排出部は、燃料を貯留自在な貯留部と、前記燃料供給路において前記合流排出部よりも上流側部位からの燃料を前記貯留部に合流させる第1合流部と、前記第1燃料戻し路からの燃料を前記貯留部に合流させる第2合流部と、前記貯留部の燃料の一部を前記燃料供給路において前記合流排出部よりも下流側部位に排出する第1排出部と、前記貯留部の燃料の残りの一部を前記第2燃料戻し路に排出する第2排出部とを備えており、
前記第2排出部からの燃料排出量が前記第1排出部からの燃料排出量よりも少量になるように構成されている点にある。
また、上記目的を達成するために、本発明の第3発明に係るエンジンの燃料供給装置の特徴構成は、燃料タンクに貯留されている燃料をエンジンに供給する燃料供給路を備え、その燃料供給路には、燃料供給方向の上流側から順に、フィルタ、第1燃料ポンプが備えられているエンジンの燃料供給装置であって、
前記燃料供給路において前記燃料タンクと前記フィルタとの間の部位に、燃料を合流させて排出する合流排出部が配置され、前記エンジンの燃料を前記合流排出部に戻す第1燃料戻し路と、前記合流排出部から排出される燃料を前記燃料タンクに戻す第2燃料戻し路とを備え、前記合流排出部は、燃料を貯留自在な貯留部と、前記燃料供給路において前記合流排出部よりも上流側部位からの燃料を前記貯留部に合流させる第1合流部と、前記第1燃料戻し路からの燃料を前記貯留部に合流させる第2合流部と、前記貯留部の燃料の一部を前記燃料供給路において前記合流排出部よりも下流側部位に排出する第1排出部と、前記貯留部の燃料の残りの一部を前記第2燃料戻し路に排出する第2排出部とを備えており、
前記燃料供給路には、燃料供給方向の上流側から順に、燃料に含まれる水分を除去する水分除去部、第2燃料ポンプ、前記合流排出部、燃料を冷却する冷却部、第3燃料ポンプ、前記フィルタ、前記第1燃料ポンプが備えられている点にある。
さらに、本発明の第3発明によれば、燃料供給路における上流側部位に、水分除去部に加えて、第2燃料ポンプを備えている。そして、上述の如く、第2排出部からの燃料排出量を第1排出部からの燃料排出量よりも少量とすることで、燃料供給路の上流側部位にて合流排出部に供給される燃料流量も少量とすることができるので、水分除去部に求められる処理能力を小さくでき、水分除去部の小型化及びコストの低減を図ることができるとともに、第2燃料ポンプについても要求される容量を小さくでき、第2燃料ポンプの小型化及びコストの低減を図ることができる。しかも、冷却部をも備えているので、上述の如く、合流排出部から排出される燃料温度が過剰な高温となっても、エンジンに供給する燃料温度を所望の温度範囲に冷却させることができる。
このエンジンの燃料供給装置1は、図1に示すように、燃料タンク2に貯留されている燃料をエンジン3に供給する燃料供給路4を備えている。燃料供給路4には、燃料供給方向の上流側から順に、水分除去部5、電磁ポンプ6(第2燃料ポンプに相当する)、合流排出部7、冷却部8、フィードポンプ9(第3燃料ポンプに相当する)、フィルタ10、サプライポンプ11(第1燃料ポンプに相当する)が備えられている。
図1に示すように、合流排出部7に接続されている流路は、燃料供給路4において合流排出部7よりも上流側部位4aと、第1燃料戻し路12と、燃料供給路4において合流排出部7よりも下流側部位4bと、第2燃料戻し路13との4つの流路である。合流排出部7は、燃料供給路4の上流側部位4aからの燃料と第1燃料戻し路12からの燃料とを受け入れて合流させ、その合流後の燃料を燃料供給路4の下流側部位4bと第2燃料戻し路13に排出している。
図1に示すように、燃料タンク2の燃料が、燃料供給路4を通してエンジン3に供給されており、エンジン3での余剰燃料が、第1燃料戻し路12を通して燃料供給路4の合流排出部7に戻されている。そして、合流排出部7では、第2合流部16にてエンジン3での余剰燃料が貯留部14に供給され、第1合流部15にて燃料タンク2の燃料が貯留部14に供給され、その余剰燃料と燃料とが合流して貯留部14に貯留される。貯留部14に貯留される燃料は、第1排出部17と第2排出部18とから排出される。これにより、合流排出部7では、第1燃料戻し路12にて戻された余剰燃料に燃料供給路4の上流側部位4aにて供給される燃料タンク2からの燃料を合流させて、その合流後の燃料の一部を燃料供給路4の下流側部位4bにてエンジン3に供給するとともに、残りの一部の燃料を第2燃料戻し路13にて燃料タンク2に戻している。
(1)上記実施形態において、例えば、燃料タンク2を水分除去部5や冷却部8等よりも上方側に配置することで、電磁ポンプ6(第2燃料ポンプに相当する)を省略することができる。また、電磁ポンプ6の他に、冷却部8やフィードポンプ9も省略することができ、これら3つの機器の何れか1つ、2つ、又は、すべてを省略することができる。
また、絞り部位については、流路断面積を調整するものに限らず、オリフィス等の絞りを備えることで、絞り部位を備えることもできる。
3 エンジン
4 燃料供給路
4a 上流側部位
4b 下流側部位
5 水分除去部
6 電磁ポンプ(第2燃料ポンプ)
7 合流排出部
8 冷却部
9 フィードポンプ(第3燃料ポンプ)
10 フィルタ
11 サプライポンプ(第1燃料ポンプ)
12 第1燃料戻し路
13 第2燃料戻し路
14 貯留部
15 第1合流部
16 第2合流部
17 第1排出部
18 第2排出部
Claims (7)
- 燃料タンクに貯留されている燃料をエンジンに供給する燃料供給路を備え、その燃料供給路には、燃料供給方向の上流側から順に、フィルタ、第1燃料ポンプが備えられているエンジンの燃料供給装置であって、
前記燃料供給路において前記燃料タンクと前記フィルタとの間の部位に、燃料を合流させて排出する合流排出部が配置され、前記エンジンの燃料を前記合流排出部に戻す第1燃料戻し路と、前記合流排出部から排出される燃料を前記燃料タンクに戻す第2燃料戻し路とを備え、前記合流排出部は、燃料を貯留自在な貯留部と、前記燃料供給路において前記合流排出部よりも上流側部位からの燃料を前記貯留部に合流させる第1合流部と、前記第1燃料戻し路からの燃料を前記貯留部に合流させる第2合流部と、前記貯留部の燃料の一部を前記燃料供給路において前記合流排出部よりも下流側部位に排出する第1排出部と、前記貯留部の燃料の残りの一部を前記第2燃料戻し路に排出する第2排出部とを備えており、
前記合流排出部は、前記第1合流部と前記第2合流部と前記第1排出部とが前記貯留部の下端部に配置され、且つ、前記第2排出部が前記貯留部の上端部に配置されているエンジンの燃料供給装置。 - 燃料タンクに貯留されている燃料をエンジンに供給する燃料供給路を備え、その燃料供給路には、燃料供給方向の上流側から順に、フィルタ、第1燃料ポンプが備えられているエンジンの燃料供給装置であって、
前記燃料供給路において前記燃料タンクと前記フィルタとの間の部位に、燃料を合流させて排出する合流排出部が配置され、前記エンジンの燃料を前記合流排出部に戻す第1燃料戻し路と、前記合流排出部から排出される燃料を前記燃料タンクに戻す第2燃料戻し路とを備え、前記合流排出部は、燃料を貯留自在な貯留部と、前記燃料供給路において前記合流排出部よりも上流側部位からの燃料を前記貯留部に合流させる第1合流部と、前記第1燃料戻し路からの燃料を前記貯留部に合流させる第2合流部と、前記貯留部の燃料の一部を前記燃料供給路において前記合流排出部よりも下流側部位に排出する第1排出部と、前記貯留部の燃料の残りの一部を前記第2燃料戻し路に排出する第2排出部とを備えており、
前記第2排出部からの燃料排出量が前記第1排出部からの燃料排出量よりも少量になるように構成されているエンジンの燃料供給装置。 - 前記第2排出部からの燃料排出量を前記第1排出部からの燃料排出量よりも少量とするに当たり、前記第2排出部に前記第1排出部よりも流路断面積を小さくした絞り部位を備えている、又は、前記第2燃料戻し路に前記燃料供給路における下流側部位よりも流路断面積を小さくした絞り部位を備えている請求項2に記載のエンジンの燃料供給装置。
- 燃料タンクに貯留されている燃料をエンジンに供給する燃料供給路を備え、その燃料供給路には、燃料供給方向の上流側から順に、フィルタ、第1燃料ポンプが備えられているエンジンの燃料供給装置であって、
前記燃料供給路において前記燃料タンクと前記フィルタとの間の部位に、燃料を合流させて排出する合流排出部が配置され、前記エンジンの燃料を前記合流排出部に戻す第1燃料戻し路と、前記合流排出部から排出される燃料を前記燃料タンクに戻す第2燃料戻し路とを備え、前記合流排出部は、燃料を貯留自在な貯留部と、前記燃料供給路において前記合流排出部よりも上流側部位からの燃料を前記貯留部に合流させる第1合流部と、前記第1燃料戻し路からの燃料を前記貯留部に合流させる第2合流部と、前記貯留部の燃料の一部を前記燃料供給路において前記合流排出部よりも下流側部位に排出する第1排出部と、前記貯留部の燃料の残りの一部を前記第2燃料戻し路に排出する第2排出部とを備えており、
前記燃料供給路には、燃料供給方向の上流側から順に、燃料に含まれる水分を除去する水分除去部、第2燃料ポンプ、前記合流排出部、燃料を冷却する冷却部、第3燃料ポンプ、前記フィルタ、前記第1燃料ポンプが備えられているエンジンの燃料供給装置。 - 前記合流排出部は、前記第1合流部と前記第2合流部と前記第1排出部とが前記貯留部の下方側部位に配置され、且つ、前記第2排出部が前記貯留部の上方側部位に配置されている請求項2〜4の何れか1項に記載のエンジンの燃料供給装置。
- 前記燃料供給路における前記燃料タンクと前記合流排出部との間の部位には、燃料に含まれる水分を除去する水分除去部が配置されている請求項1〜5の何れか1項に記載のエンジンの燃料供給装置。
- 前記燃料供給路における前記合流排出部と前記フィルタとの間の部位には、燃料を冷却する冷却部が配置されている請求項1〜6の何れか1項に記載のエンジンの燃料供給装置。
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